JP7004279B2 - レンジフードおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、レンジフードおよびレンジフードの製造方法に関する。
従来から、上部においてダクトカバーと接続されて、油分や湯気などを含む空気を捕集するため上方から下方に向けて徐々に末広がることで略円錐状のフード部を有するレンジフードが提案されている(例えば、特許文献1)。かかるレンジフードは、フード部に角部がなく、小さな曲率の曲線のみで形成された湾曲部が視覚的な主要素となるため、ダイニングキッチンなどに配置される場合に高い意匠性を発揮する。
特開平08-247518号公報
しかしながら、このようなレンジフードは、フード部とダクトカバーとの境界に繋ぎ目の線がでてしまい、全体として一体感がなく、フード部で表現されている曲線の美しさが減じられてしまうという問題があった。
そこで、本発明は、フード部とダクトカバーとの境界に生じる繋ぎ目の線を覆う意匠性の高いレンジフードおよびその製造方法を提供することを課題とする
上記課題を解決するために、空気を吸引する開口部を有するフード部と、前記フード部の上に設けられ、ダクトを覆うダクトカバーと帯部を備え、前記フード部は、上方から下方の前記開口部に向けて徐々に末広がる傾斜面を有し、前記帯部は、前記ダクトカバーと前記フード部の前記傾斜面にわたり設けられ、前記ダクトカバーと前記傾斜面の繋ぎ目を覆うレンジフードを提供することができる。
さらに、帯部の端部の幅は、帯部の中央部の幅より広いことを特徴としてもよい。
これによれば、帯部の端部の幅が、中央部の幅より広いことで、端部を広げられた状態にすることが容易となると共に、帯部の下端における端部から中央部までの長さが長くなることで、隙間がより生じ難くなる。
上記課題を解決するために、空気を吸引する開口部を有する湾曲したフード部と、前記フード部の上に設けられ、ダクトを覆う湾曲したダクトカバーと、前記ダクトカバーと前記フード部の繋ぎ目を覆う帯部とを備えるレンジフードの製造方法において、前記フード部は、上方から下方の前記開口部に向けて徐々に末広がる傾斜面を有し、前記帯部の長手方向の端部を前記開口部の方向に向けて押さえつけながら、前記帯部を前記フード部に巻きつけ、前記帯部を押さえつけた状態で、前記帯部を前記フード部と接続し、前記帯部を前記フード部に取り付けるレンジフードの製造方法が提供される。
これによれば、帯部を、繋ぎ目辺りのフード部に開口部方向に端部を押さえつけながら巻きつけて接続することで、帯部の端部が広げられた状態でかつ帯部の中央部ほど立ち上った状態となりフード部に取り付けられることとなり、帯部の下端がフード部に押し付けられて密着した状態とする、隙間が生じ難い意匠性の高いレンジフードの製造方法を提供することができる。
以上説明したように、本発明によれば、フード部とダクトカバーとの境界に生じる繋ぎ目の線を覆う意匠性の高いレンジフードおよびその製造方法を提供することができる。
本発明に係る第一実施例のレンジフードの、(A)正面図、(B)平面図、(C)底面図、(D)背面図、(E)右側面図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードの、(A)右上から見た斜視図、(B)右下から見た斜視図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードの、図1に示されたA-A断面における断面図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードの、図1に示されたB-B断面における断面図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードの、(A)図3に示された点線の円形で示された領域の部分拡大断面図、(B)図4に示された点線の円形で示された領域の部分拡大断面図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードの、(A)右上から見た斜視図、(B)同図においてフード部と装飾部材を分けて描いた斜視図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードのフード部の、(A)右手前から見た斜視図、(B)同図において下端部を拡大した拡大斜視図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードの装飾部材の、(A)正面図、(B)平面図、(C)底面図、(D)背面図、(E)右側面図、(F)(A)に示されたC-C断面における断面図、(G)(F)に示された点線の円形で示された領域の部分拡大断面図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードのダクトカバーの、(A)正面図、(B)平面図、(C)底面図、(D)右側面図、(E)左側面図、(F)右上から見た斜視図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードの、(A)帯部の平面図、(B)帯部を取り付ける前のフード部の右後方から見た斜視図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードのフード部に帯部を取り付ける方法を示す説明図であって、繋ぎ目近傍に帯部の一端を取り付け、帯部をフード部に巻き付けようとしている状態を示す説明図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードのフード部に帯部を取り付ける方法を示す説明図であって、フード部に帯部を巻き付けた状態を示す説明図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードのフード部に帯部を取り付ける方法を示す説明図であって、フード部に帯部を巻き付けた後、取付金具で帯部をフード部に固定した状態を示す説明図。 本発明に係る第一実施例のレンジフードのフード部に帯部を取り付ける方法を示す説明図であって、フード部に帯部を取り付けた後ダクトカバーを取り付けた状態を示す説明図。
以下では、図面を参照しながら、本発明に係る実施例について説明する。
<第一実施例>
図1乃至図4を参照し、本実施例におけるレンジフード100を説明する。レンジフード100は、レンジフード100の下方に配置される調理器等から上昇する油煙等を含む空気を捕集して、ダクトDUを経由して家屋の外に排気するための装置である。レンジフード100は、空気を吸引する開口部16を有するフード部10と、フード部10の下端部11に取り付けられるパイプ状の装飾部材20と、フード部10の上に設けられ、ダクトDUを覆うダクトカバー30と、フード部10の内部に設けられたファンケース40と、ファンケース40の下方に設けられ、フード部10の下端部11が捕集した空気を風路44を経由してファンケース40に導く内面パネル50と、ダクトカバー30とフード部10の繋ぎ目31を覆う帯部60とを備える。
フード部10は、平板の背面板18が設けられた背面側を除き概ね円錐台の外形を有する。フード部10の表面外形は、より厳密には、正面側に半円の概ね円弧形CLを有する円錐台の側面の曲面と、背面側の両側に円弧形CLから背面板18まで延在するように設けられた直線形STを有する平面から構成される。フード部10は、開口部16を形成する下端部11において最も大きな半径の円弧形CLを有し、ダクトカバー30に最も近接する上端部111において最も小さな半径の円弧形CLを有する。
すなわち、フード部10は、下端部11において最も小さな曲率の円弧形CLを有し、上端部111において最も大きな曲率の円弧形CLを有する。これらの半径/曲率は、上端部111と下端部11の間で直線的に変化する。このようなフード部10においては、レンジフード100が設置された場合、水平面により切断したフード部10の切断面形状は、正面側に概ね円弧形CLのフード部湾曲部17(第2湾曲部)を含む。かかるフード部湾曲部17は、後述するダクトカバー30のダクトカバー湾曲部32の曲率より小さい曲率を有すると共に、フード部10の上端部111にから開口部16に向けて小さくなる曲率を有する。
図6及び図7も参照し、フード部10を詳述する。フード部10は、概ね円錐台の側面の展開形の両側に矩形の両端部15を延在させた外形を有する平板をプレス加工またはレーザー加工により、正面側を概ね円弧形CLのフード部湾曲部17を有する円錐台形に、両端部15に矩形平面を延在させた形状に形成される。設置された場合、本実施例では、正面側の上端部111は、多少高さが高くなるように形成されているが、フード部10の上端部111は全体としてはほぼ水平になる。フード部10の下端部11は、全体として正面側がやや高くなるように形成される。下端部11は、正面側にほぼ半円の円弧形CLとその両側すなわち背面側の両端部15に直線形STを有する。すなわち、下端部11は、両端部15に直線形STを、両端部15の間に概ね円弧形CLを有する。
下端部11は、後述する装飾部材20を取り付けるための係合片12、係合爪13、回り止め係合部14を有する。回り止め係合部14は、直線形STの両端部15の最も背面側である端に一つずつ設けられ、後述する装飾部材20の回り止め被係合部22である穴と嵌合する。回り止め係合部14は、下端部11から凸状に延在した矩形の平板であるが、これに限定されず、回り止め被係合部22と嵌合する限りいかなる形状であっても良い。
係合片12と係合爪13は、円弧形CLを有する下端部11に複数適宜設けられる。あまり多くの係合片12や係合爪13があっても作業性が悪くなるし、少なくても下端部11と装飾部材20の間に隙間が生じやすくなる。本実施例では、係合片12と係合爪13は、互いに交互に設けられているが、これに限定されず、係合片12は、係合爪13の間に設けられても良い。係合片12が係合爪13の間に設けられることで、装飾部材20が下端部11からはみ出すことなく、装飾部材20を下端部11に容易に取り付けることできる。係合片12は、装飾部材20のスリット21に嵌合し、互いに係合する。係合片12は、下端部11から延在した矩形の平板であるが、これに限定されず、スリット21と嵌合し、嵌合しながらある程度摺動できるいかなる形状であっても良い。
係合爪13は、スリット21に嵌合すると共に、パイプ状の装飾部材20の内面に掛り合う爪部131を有する。係合爪13は、下端部11から延在し、先端に爪部131を有する平板である。このように、装飾部材20のスリット21に嵌合するのみで装飾部材20と掛り合わない係合片12を、掛り合う係合爪13と共に設けることで、装飾部材20が下端部11との位置がずれて下端部11からはみ出すことなく、パイプ状の装飾部材20をフード部10の下端部11に摩擦少なく容易に取り付けることでき、製造上の作業性を向上させるレンジフード100を提供することができる。
さらに、図8も参照し、装飾部材20を詳述する。装飾部材20は、フード部10の下端部11に取り付けられる中空のパイプ状の部材であり、下端部11の外形とほぼ同じ形を有する。すなわち、装飾部材20は、フード部10の両端部15に対応した部分が直線形STを、両端部15に対応した部分の間に概ね円弧形CLを有する。また、装飾部材20は、係合片12と係合爪13の位置に適合し、それらが嵌合するように複数のスリット状の穴であるスリット21を有する。
スリット21は、平面視で真上に向けて開けられておらず、フード部10の傾斜に適合すると共に、設置された際に通常の視線となる斜め下方向または水平方向からスリット21が見えないように、また、フード部10とパイプ状の装飾部材20との間に生じる隙間が見えないように、真上からわずかに内側に傾いて開けられている。スリット21のスリット幅は、係合片12および係合爪13が嵌合するようにそれら板厚よりわずかに大きい程度である。係合片12が嵌合するスリット21のスリット長さは、矩形の係合片12の長さよりずれ幅分だけ長く、また、係合爪13が嵌合するスリット21のスリット長さは、爪部131が嵌合するように爪部131の長さよりわずかに大きい程度である。
また、装飾部材20は、背面板18に最も近い端に回り止め係合部14の位置に適合し、嵌合するようにスリット状の回り止め被係合部22を両端部15に対応する位置に有する。回り止め被係合部22のスリット幅は、回り止め係合部14が嵌合するようにその板厚よりわずかに大きい程度であり、スリット長さは、回り止め係合部14が回り止め被係合部22に嵌合するとずれないように矩形の回り止め係合部14の長さとほぼ同じである。装飾部材20は、弾性のある部材からなり、通常板厚が1mm以下のステンレスなどの金属からなるパイプから構成されるがこれに限定されるものではない。このように、回り止め係合部14が回り止め被係合部22に嵌合することで、装飾部材20が下端部11に対してずれ動くことがなく、パイプ状の装飾部材20がフード部10の下端部11から脱落し難いレンジフード100を提供することができる。
また、下端部11が直線形のみ、または円弧形のみからなる場合、装飾部材20をスライドさせる時には回り止め係合部14が設けられた端の部分を持ち上げながらスライドさせる必要があるが、円弧形CLの端から接線方向に延びる直線形STの両端部15に対応した部分があることで、下端部11の直線形STの部分と装飾部材20の直線形STの部分とが横にずれるため、持ち上げる必要がなくなる。そのため、下端部11に装飾部材20を取り付ける際、円弧形CLの部分に設けられたスリット21に適合する係合爪13を嵌めて装飾部材20をスライドさせ、その後装飾部材20の端部を持ち上げて回り止め被係合部22に直線形STの部分に設けられた回り止め係合部14を嵌めれば良いから、装飾部材20を下端部11に容易に取り付けることができる。
図9も参照し、ダクトカバー30を詳述する。ダクトカバー30は、フード部10の上に設けられ、ダクトDUを覆う。ダクトカバー30の下部は、フード部10の上端部111の内側に嵌り込み、正面側にほぼ半円の円弧形CLのダクトカバー湾曲部32とその両側すなわち背面側の近傍は直線形STを有する。すなわち、レンジフード100が設置された場合、水平面により切断したダクトカバー30の切断面形状は、正面側に概ね円弧形CLのダクトカバー湾曲部32(第1湾曲部)を含む。ダクトカバー湾曲部32の曲率は、下から上まで同じ曲率であり、ほぼ円筒形をなす。ダクトカバー湾曲部32は、フード部10のフード部湾曲部17の曲率よりも大きな曲率を有している。
本実施例では、ダクトカバー30の下部がフード部10の上端部111の内側に嵌り込んでいるので、外見におけるダクトカバー30とフード部10の繋ぎ目31は、フード部10の上端部111に一致する。但し、外見におけるダクトカバー30とフード部10の繋ぎ目31は、ダクトカバー30の下部がフード部10の上端部111の外側に当接している場合には、ダクトカバー30の下端に一致する。ダクトカバー30は、正面側においてほぼ円筒形をなしているので、繋ぎ目31の近傍においてもダクトカバー湾曲部32を有する。
ファンケース40は、フード部10の内部に設けられ、フード部10の開口部16から吸込み、ダクトDUへ排気する空気の流れを生じさせる装置である。本実施例では、フード部10の内部に設けられるが、これに限定されず、たとえば、フード部10の上方のダクトDU近くに設けられてもよい。ファンケース40は、内部に、空気の流れを生じさせるファン41と、ファン41を回転駆動するファンモータ42と、風路44に面し空気を吸い込む開口45と、空気をダクトDUに排気するダクト接続部43とを備える。ファン41は、本実施例では、静圧の高いシロッコファンであるが、これに限定されず、例えば軸流ファンであってもよい。
内面パネル50は、フード部10の開口部16が捕集した空気を中央部の開口である風路44を経由してファンケース40に導く。内面パネル50の下方には、空気の流れの流速をフード部10下端の装飾部材20付近で高めることにより捕集効率を高める整流板51が設けられ、また、内面パネル50の正面側表面には、レンジフード100をオンオフするなどのスイッチ52が設けられる。
図5および図10も参照し、帯部60を詳述する。帯部60は、ダクトカバー30とフード部10の繋ぎ目31を覆うための帯状すなわち細長い部材である。本実施例では、帯部60の端部61の幅WEは、中央部62の幅WCより広い。端部61の上部には、折り曲げてフード部10の上部に取り付けるための取付部63、および端部61の側部には折り曲げてフード部10の背面に取り付けるための背面取付部631を備える。帯部60は、フード部10に使用される板厚よりも薄い等によりフード部10に比して柔らかい、すなわちフード部10より剛性が小さい部材から作製される。たとえば、帯部60は、板厚0.3~0.8mmのステンレス製の平板からプレス加工またはレーザー加工により抜いて作製される。
帯部60の上端64は、ダクトカバー30の円弧形CLを有するダクトカバー湾曲部32や直線形STを有する背面側の部分に当接し、隙間がないことが好ましい。帯部60の下端65は、フード部10の円弧形CLを有するフード部湾曲部17および直線形STを有する両端部15に押し付けられて密着しており、下端65とフード部10との間には隙間がない状態で、柔らかい帯部60はフード部10に巻きつけるようにして取り付けられる。
このように、帯部60をフード部10に取り付けることで、取り付けられた状態において、帯部60の端部61と中央部62の角度は以下のような特徴を有する。すなわち、帯部60の周縁方向における端部61と鉛直面(たとえば、図1におけるB-B断面)が交わる第1交線(たとえば、B-B断面との第1交線L1を図2に示す)と鉛直方向とがなす第1角度A1は、帯部60の中央部62と鉛直面(たとえば、図1におけるA-A断面)が交わる第2交線(たとえば、A-A断面との第2交線L2を図2に示す)と鉛直方向とがなす第2角度A2より大きい。
このような特徴を有することで、柔らかく剛性の小さい帯状の化粧部材である帯部60の端部61が水平方向に広げられた状態でフード部10に取り付けられることで、逆に帯部60の中央部62が立ち上り(鉛直方向に近くなり)、すなわち、帯部60がフード部10に第1角度A1が第2角度A2より大きい状態で取り付けられることで、帯部60の下端65がフード部10に押し付けられて密着した状態となり、隙間が生じ難い意匠性の高いレンジフード100を提供することができる。
これまで、レンジフード100は、フード部10とダクトカバー30との境界に繋ぎ目31の線がでてしまい、全体として一体感がなく、フード部10で表現されている曲線の美しさが減じられてしまう。これを解決するためには、フード部10とダクトカバー30との間に、フード部10からダクトカバー30までを滑らかにつなげるために帯状の化粧部材を入れることが考えられるが、フード部の曲線に合わせた化粧部材を作るには高額な金型が必要となったり、精度良く寸法を出さなければフード部10と化粧部材、または、ダクトカバー30と化粧部材との間に隙間が生じてしまうという問題があった。
以上の実施例を総合すると、空気を吸引する開口部16を有するフード部10と、前記フード部10の上に設けられ、ダクトDUを覆うダクトカバー30と、前記フード部10より剛性が小さく、前記ダクトカバー30と前記フード部10の繋ぎ目31を覆う帯部60と、を備え、設置された場合の前記繋ぎ目31近傍における水平面による前記ダクトカバー30の切断面形状は、第1湾曲部32を有し、設置された場合の水平面による前記フード部10の切断面形状は、前記第1湾曲部32の曲率より小さい曲率を有する第2湾曲部17を有すると共に、前記フード部10の前記繋ぎ目31から前記開口部16に向けて小さくなる曲率を有し、前記帯部60の端部61と鉛直面が交わる第1交線L1と鉛直方向とがなす第1角度A1は、前記帯部60の中央部62と鉛直面が交わる第2交線L2と鉛直方向とがなす第2角度A2より大きい、レンジフード100としている。
これによれば、剛性の小さい帯状の化粧部材(帯部60)の端部61が広げられた状態でフード部10に取り付けられることで、逆に帯部60の中央部62ほどが立ち上り、すなわち、帯部60がフード部10に第1角度A1が第2角度A2より大きい状態で取り付けられることで、帯部60の下端がフード部10に押し付けられて密着した状態となり、隙間が生じ難い意匠性の高いレンジフード100を提供することができる。また、帯部60は、安価な平板の金属板を用いることができるので、耐火性能を求められるレンジフード100においても、コストのかからない化粧を施したレンジフード100を提供することができる。
さらに、帯部の端部61の幅WEは、帯部の中央部62の幅WCより広いことを特徴としてもよい。
これによれば、帯部の端部61の幅が、帯部の中央部62の幅より広いことで、帯部の端部61を広げられた状態にすることが容易となると共に、帯部の下端65における帯部の端部61から帯部の中央部62までの長さが長くなることで、第1角度A1から第2角度A2になる単位長さ当たりの変化量が小さくなるため、隙間がより生じ難くなる。
また、帯部60は、安価な平板の金属板を用いることができるので、耐火性能を求められるレンジフードにおいても、コストのかからない化粧を施したレンジフード100の製造方法を提供することができる。
実施例では、空気を吸引する開口部16を有する湾曲したフード部10と、フード部10の上に設けられ、ダクトDUを覆う湾曲したダクトカバー湾曲部32と、フード部10より剛性の小さく、ダクトカバー30とフード部10の繋ぎ目31を覆う帯部60とを備えるレンジフードの製造方法において、繋ぎ目31より小さな曲率を有する開口部16に向けて帯部60の長手方向の端部61を押さえつけながら、フード部10の繋ぎ目31近傍に帯部60の長手方向を設置された場合の概ね水平方向に巻きつけ、帯部60を押さえつけた状態で、帯部60をフード部10と接続し、帯部60をフード部10に取り付けるレンジフード100の製造方法も提供される。
これによれば、剛性の小さい帯状の化粧部材(帯部60)を、繋ぎ目31辺りのフード部10に開口部16方向に端部61を押さえつけながら巻きつけて接続することで、帯部60の端部が広げられた状態でかつ帯部の中央部62ほど立ち上った状態となりフード部10に取り付けられることとなり、帯部の下端65がフード部10に押し付けられて密着した状態とする、隙間が生じ難い意匠性の高いレンジフード100の製造方法を提供することができる。また、帯部60は、安価な平板の金属板を用いることができるので、耐火性能を求められるレンジフード100においても、コストのかからない化粧を施したレンジフード100の製造方法を提供することができる。
以上説明したように、実施例によれば、安価に化粧部材を作製することができ、かつ化粧部材がフード部60に密着して取り付けられることで隙間が生じ難い意匠性の高いレンジフード100およびその製造方法を提供することができる
また、帯部60は、安価な平板の金属板を用いることができるので、耐火性能を求められるため部品の多くを金属で製作する必要があるレンジフードにおいても、帯部60を絞り加工用の高額な金型なしで製作でき、金型作製費用等のコストのかからない化粧を施したレンジフード100を提供することができる。また、帯部60の端部61の幅WEが、中央部62の幅WCより広いことで、端部61に力を掛けやすくなり、端部61を広げられた状態にすることが容易となると共に、帯部60の下端65における端部61から中央部62までの長さが長くなることで、第1角度A1から第2角度A2になる単位長さ当たりの変化量が小さくなるため(第1角度A1から第2角度A2に、より緩やかに徐々に変わるため)、隙間がより生じ難くなる。
図11乃至図14を参照し、フード部10に帯部60を取り付ける方法について説明する。まず、図11が示すように、帯部60の一方の端部61を、取付部63がフード部10の上面に当接するように位置合わせしてねじ止めする。この場合、帯部60の上端64がフード部10とダクトカバー30の繋ぎ目31となるフード部10の上端部111より上になるように、すなわち繋ぎ目31が帯部60で覆われるように位置合わせする。そして、位置合わせしてねじ止めできたら、その一方の端部61の背面取付部631を背面板18にねじ止めにより取り付ける。
次に、帯部60は、剛性が小さく柔らかい材料で作製されているので、他方の端部61を下方向(開口部16の方向)に押さえつけながら、他方の取付部63がフード部10の上面に当接するように位置合わせして帯部60を繋ぎ目31に巻きつけてねじ止めする。そして、図12に示すように、他方の端部61の背面取付部631を背面板18にねじ止めにより取り付ける。すなわち、繋ぎ目31より小さな曲率を有する開口部16に向けて帯部60の長手方向の端部61を押さえつけながら、フード部10の繋ぎ目31近傍に帯部60の長手方向を設置された場合の概ね水平方向に巻きつけて、帯部60をフード部10に取り付ける。
次に、図13に示すように、帯部60を下方向へ押さえつけた状態で、帯部60の両方の取付部63とフード部10の上部とを取付金具19を介して強固に接続する。帯部60をフード部10の上部と強固に接続した後、図14に示すように、ダクトカバー30を帯部60の上端64の内側に嵌め込むように取り付ける。
このように、剛性の小さい帯状の化粧部材(帯部60)を、繋ぎ目31辺りのフード部10に開口部16方向に端部61を押さえつけながら巻きつけて接続することで、帯部60の端部61が広げられた状態でかつ帯部60の中央部62ほど立ち上った状態(相対的に鉛直方向に近い状態)となりフード部10に取り付けられることとなり、帯部60の下端65がフード部10に押し付けられて密着した状態とする、隙間が生じ難い意匠性の高いレンジフードの製造方法を提供することができる。また、帯部60は、安価な平板の金属板を用いることができるので、耐火性能を求められるレンジフードにおいても、金型製作費用等のコストのかからない化粧を施したレンジフードの製造方法を提供することができる。なお、本実施例では帯部60における一方の端部61の取付部63、一方の端部61の背面取付部631、他方の端部61の取付部63、他方の端部61の背面取付部631の順序でフード部10に帯部60を取り付けると説明したが、これに限らず、例えば、帯部60における一方の端部61の取付部63、他方の端部61の取付部63、一方の端部61の背面取付部631、他方の端部61の背面取付部631の順序で取り付けても良い。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
100 レンジフード
10 フード部
11 下端部
111 上端部
12 係合片
13 係合爪
131 爪部
14 回り止め係合部
141 先端部
15 両端部
16 開口部
17 フード部湾曲部(第2湾曲部)
18 背面板
19 取付金具
20 装飾部材
21 スリット
22 回り止め被係合部
23 装飾部材の端部
30 ダクトカバー
31 繋ぎ目
32 ダクトカバー湾曲部(第1湾曲部)
40 ファンケース
41 ファン
42 ファンモータ
43 ダクト接続部
44 風路
45 開口
50 内面パネル
51 整流板
52 スイッチ
60 帯部
61 帯部の端部
62 帯部の中央部
63 取付部
631 背面取付部
64 帯部の上端
65 帯部の下端
DU ダクト
SL 直線形
CL 円弧形
A1 第1角度
A2 第2角度
L1 第1交線
L2 第2交線
WE 端部の幅
WC 中央部の幅

Claims (3)

  1. 空気を吸引する開口部を有するフード部と、
    前記フード部の上に設けられ、ダクトを覆うダクトカバーと帯部を備え、
    前記フード部は、上方から下方の前記開口部に向けて徐々に末広がる傾斜面を有し、
    前記帯部は、前記ダクトカバーと前記フード部の前記傾斜面にわたり設けられ、前記ダクトカバーと前記傾斜面の繋ぎ目を覆うレンジフード
  2. 前記帯部の端部の幅は、前記帯部の中央部の幅より広いことを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  3. 空気を吸引する開口部を有する湾曲したフード部と、
    前記フード部の上に設けられ、ダクトを覆う湾曲したダクトカバーと、
    前記ダクトカバーと前記フード部の繋ぎ目を覆う帯部とを備えるレンジフードの製造方法において、
    前記フード部は、上方から下方の前記開口部に向けて徐々に末広がる傾斜面を有し、
    前記帯部の長手方向の端部を前記開口部の方向に向けて押さえつけながら、前記帯部を前記フード部に巻きつけ、
    前記帯部を押さえつけた状態で、前記帯部を前記フード部と接続し、
    前記帯部を前記フード部に取り付けるレンジフードの製造方法。
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