JP7003286B2 - 撮影装置、撮影方法、及びプログラム - Google Patents

撮影装置、撮影方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7003286B2
JP7003286B2 JP2020548118A JP2020548118A JP7003286B2 JP 7003286 B2 JP7003286 B2 JP 7003286B2 JP 2020548118 A JP2020548118 A JP 2020548118A JP 2020548118 A JP2020548118 A JP 2020548118A JP 7003286 B2 JP7003286 B2 JP 7003286B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frame
moving image
image file
still image
shooting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020548118A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2020066332A1 (ja
Inventor
哲 和田
健吉 林
康一 田中
幸徳 西山
哲也 藤川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Publication of JPWO2020066332A1 publication Critical patent/JPWO2020066332A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7003286B2 publication Critical patent/JP7003286B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/667Camera operation mode switching, e.g. between still and video, sport and normal or high- and low-resolution modes
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B27/00Editing; Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Monitoring; Measuring tape travel
    • G11B27/10Indexing; Addressing; Timing or synchronising; Measuring tape travel
    • G11B27/34Indicating arrangements 
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/92Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N5/00Details of television systems
    • H04N5/76Television signal recording
    • H04N5/91Television signal processing therefor
    • H04N5/92Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback
    • H04N5/926Transformation of the television signal for recording, e.g. modulation, frequency changing; Inverse transformation for playback by pulse code modulation

Description


本発明は動画を撮影する撮影装置、撮影方法、及びプログラムに関し、特に動画を構成するフレームを静止画として抽出する撮影装置、撮影方法、及びプログラムに関する。

動画を構成するフレームを静止画として抽出する技術が知られている。例えば特許文献1では、動画の撮影中にユーザの指示により静止画取得タイミングで動画にマーキングし、動画撮影終了後にマーキング箇所及びその前後の動画フレームを抽出及び表示することで、ユーザが動画からの静止画抽出のタイミングを選択し、そのタイミングの動画フレームを静止画として抽出できる旨が記載されている。

特開2016-32303号公報

しかしながら上述した特許文献1のような従来の技術では、動画と動画のフレームから抽出した静止画との関連が把握しづらかった。このような問題は、動画の記録時間が長くなるほど顕著になる。

本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、動画と動画のフレームから抽出した静止画との関係を容易に把握することができる撮影装置、撮影方法、及びプログラムを提供することを目的とする。

上述した目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る撮影装置は、動画を撮影する撮影部と、動画を構成する複数のフレームから第1のフレームを抽出し静止画ファイルを生成する静止画ファイル生成部と、静止画ファイルの生成に合わせて動画を分割して複数の動画ファイルを生成する動画ファイル生成部と、静止画ファイルを複数の動画ファイルのうち第1のフレームが含まれる第1の動画ファイルと関連付けて記憶する記憶部と、を備える。

第1の態様によれば、静止画ファイルの生成に合わせて動画を分割して複数の動画ファイルを生成し、静止画ファイルを複数の動画ファイルのうち第1のフレームが含まれる第1の動画ファイルと関連付けて記憶するので、動画の記録時間が長い場合でも動画と動画のフレームから抽出した静止画との関係を容易に把握することができる。なお第1の態様及び以下の各態様において、静止画ファイルが生成されるタイミングに取得されるフレーム、またはそれ以降に生成されるフレームであって静止画ファイルが生成されるタイミングの近傍で取得されるフレームを第1の動画ファイルの先頭のフレームとして動画を分割することが好ましい。

第2の態様に係る撮影装置は第1の態様において、撮影部は、第1の動画撮影モード、または、第1の動画撮影モードとは撮影条件が異なる動画を撮影する第2の動画撮影モードに基づいて動画を撮影し、動画ファイル生成部は、第2の動画撮影モードが選択された場合に、静止画ファイルの生成に合わせて動画を分割して複数の動画ファイルを生成する。第2の動画撮影モードでは、静止画に合わせて動画が分割されているため、動画ファイルにおいて、静止画を抽出したフレームを参照することが容易となる。

第3の態様に係る撮影装置は第2の態様において、第2の動画撮影モードは、第1の動画撮影モードに対してシャッタースピード、オートフォーカスの速度、自動露出の追従速度、ホワイトバランスの追従速度のうち少なくとも1つが高速に設定され、かつ/または第1の動画撮影モードに対してフレームレートが高く設定される。第3の態様は、第2の態様における第1,第2の動画撮影モードの撮影条件の相違の一例を具体的に規定するものである。

第4の態様に係る撮影装置は第1から第3の態様のいずれか1つにおいて、静止画ファイル生成部は、静止画ファイルをRAW画像形式で生成する。「RAW画像」とは撮像素子から出力されたデータをデジタル変換して未加工、未圧縮(あるいは可逆圧縮)の状態で記録した画像である。RAW画像は圧縮による画質低下がなく、また画像処理が少ないので動画処理への影響が少ない。

第5の態様に係る撮影装置は第1から第4の態様のいずれか1つにおいて、動画ファイル生成部は動画をMPEG形式で圧縮し、記憶部は静止画ファイルを第1の動画ファイルのIフレームに関連付けて記憶する。

第6の態様に係る撮影装置は第1から第5の態様のいずれか1つにおいて、動画ファイル生成部はIフレーム、Pフレーム、及びBフレームで構成されるGOPごとに動画ファイルを生成する。GOP(Group of Picture)は少なくともIフレームを含む。

第7の態様に係る撮影装置は第6の態様において、動画ファイル生成部は、静止画ファイルをIフレームと同一の形式の画像データに変換し、変換した画像データを第1のフレームに対応するGOPのIフレームと入れ替える。

第8の態様に係る撮影装置は第7の態様において、動画ファイル生成部は、GOPを構成するPフレーム及び/またはBフレームに対し、入れ替え前のIフレームと入れ替え後のIフレームとの差分を加算する。

第9の態様に係る撮影装置は第7または第8の態様において、動画ファイル生成部は、GOPを構成するPフレーム及び/またはBフレームの動き情報に基づいて入れ替え後のIフレームを加工してPフレーム及び/またはBフレームを生成し、GOPを構成するPフレーム及び/またはBフレームを生成したPフレーム及び/またはBフレームで入れ替える。Pフレーム及び/またはBフレームの生成に際して、入れ替え後のIフレームから被写体を抽出し、動きベクトルに合わせて被写体を移動(平行移動、回転移動)、拡大及び/または縮小、変形してもよい。

第10の態様に係る撮影装置は第7から第9の態様のいずれか1つにおいて、入れ替えを実行した状態の動画ファイルを表示装置に再生表示させる表示制御部をさらに備える。第10の態様によれば、ユーザは入れ替えを実行した状態の動画を鑑賞することができる。

第11の態様に係る撮影装置は第7から第10の態様のいずれか1つにおいて、入れ替えを実行した状態の動画ファイルを構成するフレームを静止画として抽出する静止画抽出部をさらに備える。第11の態様によれば、入れ替えを実行した状態の動画から静止画を抽出することができる。静止画を抽出するタイミングは、動画撮影中の静止画記録タイミングと同じでもよいし、違っていてもよい。

第12の態様に係る撮影装置は第11の態様において、静止画抽出部は、動画を構成する複数のフレームのうち第1のフレームに対応する静止画抽出用フレームを表示装置に表示させ、表示された静止画抽出用フレームから選択されたフレームを静止画として抽出する。ユーザは所望のタイミングのフレームを静止画として抽出することができる。なお、第1のフレームに対応するフレームの時間的に前及び/または後ろのフレームをさらに表示してもよい。

第13の態様に係る撮影装置は第1から第12の態様のいずれか1つにおいて、動画ファイル生成部は、第1のフレームを先頭フレームとして動画を分割する。

第14の態様に係る撮影装置は第1から第13の態様のいずれか1つにおいて、動画ファイル生成部は、第1のフレームの動画ファイルを生成せず、2つの動画ファイルの間に静止画ファイルを挿入して動画ファイルと静止画ファイルとを連結する。第14の態様によれば、動画と静止画とを同時処理することによる負荷を軽減することができる。

第15の態様に係る撮影装置は第1から第14の態様のいずれか1つにおいて、記憶部は、第1の動画ファイルと静止画ファイルのファイル名を同一にして記憶する。第15の態様によれば、動画ファイルと静止画ファイルとの対応が明確で両者の関係を容易に把握することができる。なお動画ファイルと静止画ファイルとで拡張子を異なるものにしてもよい。

第16の態様に係る撮影装置は第1から第15の態様のいずれか1つにおいて、静止画ファイル生成部はユーザの静止画生成指示に応じて静止画ファイルを生成する。第16の態様によれば、ユーザは所望のタイミングで静止画を記録することができる。

第17の態様に係る撮影装置は第1から第16の態様のいずれか1つにおいて、動画を構成する複数のフレームからイベントを検出するイベント検出部をさらに備え、静止画ファイル生成部はイベントの検出に応じて静止画ファイルを生成する。第17の態様ではイベントの検出に応じて静止画を記録するので、長時間撮影、無人撮影の場合等に好適である。

上述した目的を達成するため、本発明の第18の態様に係る撮影方法は、動画を撮影する撮影ステップと、動画を構成する複数のフレームから第1のフレームを抽出し静止画ファイルを生成する静止画ファイル生成ステップと、静止画ファイルの生成に合わせて動画を分割して複数の動画ファイルを生成する動画ファイル生成ステップと、静止画ファイルを複数の動画ファイルのうち第1のフレームが含まれる第1の動画ファイルと関連付けて記憶する記憶ステップと、を有する。第18の態様によれば、第1の態様と同様に、動画の記録時間が長くても動画と動画のフレームから抽出した静止画との関係を容易に把握することができる。なお第18の態様及び以下の各態様において、静止画ファイルが生成されるタイミングに取得されるフレーム、またはそれ以降に生成されるフレームであって静止画ファイルが生成されるタイミングの近傍で取得されるフレームを第1の動画ファイルの先頭のフレームとして動画を分割することが好ましい。

第19の態様に係る撮影方法は第18の態様において、撮影ステップでは、第1の動画撮影モード、または、第1の動画撮影モードとは撮影条件が異なる動画を撮影する第2の動画撮影モードに基づいて動画を撮影し、動画ファイル生成ステップでは、第2の動画撮影モードが選択された場合に、静止画ファイルの生成に合わせて動画を分割して複数の動画ファイルを生成する。

第20の態様に係る撮影方法は第19の態様において、第2の動画撮影モードは、第1の動画撮影モードに対してシャッタースピード、オートフォーカスの速度、自動露出の追従速度、ホワイトバランスの追従速度のうち少なくとも1つが高速に設定され、かつ/または第1の動画撮影モードに対してフレームレートが高く設定される。

第21の態様に係る撮影方法は第18から第20の態様のいずれか1つにおいて、静止画ファイル生成ステップでは、静止画ファイルをRAW画像形式で生成する。

第22の態様に係る撮影方法は第18から第21の態様のいずれか1つにおいて、動画ファイル生成ステップでは動画をMPEG形式で圧縮し、記憶ステップでは、静止画ファイルを第1の動画ファイルのIフレームに関連付けて記憶する。

上述した目的を達成するため、本発明の第23の態様に係るプログラムは、第18から第22の態様のいずれか1つに係る撮影方法を撮影装置に実行させる。また、このプログラムのコンピュータ読み取り可能なコードを記録した非一時的記録媒体も本発明の態様として挙げることができる。

以上説明したように、本発明の撮影装置、撮影方法、及びプログラムによれば、動画と動画のフレームから抽出した静止画との関係を容易に把握することができる。

図1は、第1の実施形態に係るカメラシステムの構成を示す図である。 図2は、画像処理装置の機能構成を示す図である。 図3は、動画及び静止画の記録処理を示すフローチャートである。 図4は、動画及び静止画の記録の様子を示す概念図である。 図5は、動画合成処理を示すフローチャートである。 図6は、動画合成処理の様子を示す概念図である。 図7は、動画合成処理を示す他のフローチャートである。 図8は、動画合成処理を示すさらに他のフローチャートである。 図9は、被写体の動きに応じた処理を行う様子を示す図である。 図10は、動画ファイル間に静止画ファイルを挿入して連結する様子を示す概念図である。 図11は、静止画抽出用フレームを表示した様子を示す図である。 図12は、第2の実施形態に係るスマートフォンの外観図である。 図13は、第2の実施形態に係るスマートフォンの構成を示すブロック図である。

以下、添付図面を参照しつつ、本発明に係る撮影装置、撮影方法、及びプログラムを実施するための形態について詳細に説明する。

<第1の実施形態>

<撮影装置の全体構成>

図1は第1の実施形態に係るカメラシステム10(撮影装置)の構成を示す図である。カメラシステム10は交換レンズ100(撮影部、撮影装置)及び撮影装置本体200(撮影装置)により構成され、後述するズームレンズ110を含む撮影レンズにより被写体像(光学像)を撮像素子210に結像させる。交換レンズ100と撮影装置本体200とは、図示せぬマウントを介して装着及び取り外しすることができる。

<交換レンズの構成>

交換レンズ100は、ズームレンズ110と、フォーカスレンズ120と、絞り130と、レンズ駆動部140とを備える。レンズ駆動部140は、画像処理装置240(図2のレンズ駆動制御部240G)からの指令に応じてズームレンズ110、フォーカスレンズ120を進退駆動してズーム(光学ズーム)調整、フォーカス調整を行う。ズーム調整及びフォーカス調整は、画像処理装置240からの指令に応じて行う他に、ユーザが行ったズーム操作、フォーカス操作(図示せぬズームリング、フォーカスリングの回動等)に応じて行ってもよい。また、レンズ駆動部140は画像処理装置240からの指令に応じて絞り130を制御し、露出を調整する。一方、ズームレンズ110及びフォーカスレンズ120の位置、絞り130の開放度等の情報が画像処理装置240に入力される。なお、交換レンズ100は光軸L1を有する。

<撮影装置本体の構成>

撮影装置本体200は、撮像素子210(撮像部)、AFE220(AFE:Analog Front End、撮像部)、A/D変換器230(A/D:Analog to Digital、撮像部)、及び画像処理装置240を備える。撮影装置本体200は、撮像素子210に透過させる光を遮光するためのシャッター(不図示)を有していてもよい。撮像素子210は、多数の受光素子がマトリクス状に配列された受光面を備え、ズームレンズ110、フォーカスレンズ120、及び絞り130を透過した被写体光が撮像素子210の受光面上に結像され、各受光素子によって電気信号に変換される。撮像素子210の受光面上にはR(赤),G(緑),またはB(青)のカラーフィルタが設けられており、各色の信号に基づいて被写体のカラー画像を取得することができる。なお、撮像素子210としては、CMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)、CCD(Charge-Coupled Device)等の様々な光電変換素子を用いることができる。AFE220は撮像素子210から出力されるアナログ画像信号のノイズ除去、増幅等を行い、A/D変換器230は、取り込んだアナログ画像信号を階調幅があるデジタル画像信号に変換する。

<画像処理装置の構成>

図2は、画像処理装置240の機能構成を示す図である。画像処理装置240は、撮影部240A(撮影部)、動画ファイル生成部240B(動画ファイル生成部)、静止画ファイル生成部240C(静止画ファイル生成部)、イベント検出部240D(イベント検出部)、表示制御部240E(表示制御部)、静止画抽出部240F(静止画抽出部)、及びレンズ駆動制御部240G(レンズ駆動制御部)を備え、A/D変換器230から入力されたデジタル画像信号に基づいて動画の撮影及びファイル生成、静止画ファイル生成、動画を構成する複数のフレームに対する処理、静止画の抽出等の処理を行う。画像処理装置240による処理の詳細は後述する。

画像処理装置240の機能は、各種のプロセッサ(processor)を用いて実現できる。各種のプロセッサには、例えばソフトウェア(プログラム)を実行して各種の機能を実現する汎用的なプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)が含まれる。また、上述した各種のプロセッサには、画像処理に特化したプロセッサであるGPU(Graphics Processing Unit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などの製造後に回路構成を変更可能なプロセッサであるプログラマブルロジックデバイス(Programmable Logic Device:PLD)も含まれる。さらに、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路なども上述した各種のプロセッサに含まれる。

各部の機能は1つのプロセッサにより実現されてもよいし、同種または異種の複数のプロセッサ(例えば、複数のFPGA、あるいはCPUとFPGAの組み合わせ、またはCPUとGPUの組み合わせ)で実現されてもよい。また、複数の機能を1つのプロセッサで実現してもよい。複数の機能を1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、画像処理装置本体、サーバなどのコンピュータに代表されるように、1つ以上のCPUとソフトウェアの組合せで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが複数の機能として実現する形態がある。第2に、システムオンチップ(System On Chip:SoC)などに代表されるように、システム全体の機能を1つのIC(Integrated Circuit)チップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、各種の機能は、ハードウェア的な構造として、上述した各種のプロセッサを1つ以上用いて構成される。さらに、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造は、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路(circuitry)である。これらの電気回路は、論理和、論理積、論理否定、排他的論理和、及びこれらを組み合わせた論理演算を用いて上述した機能を実現する電気回路であってもよい。

上述したプロセッサあるいは電気回路がソフトウェア(プログラム)を実行する際は、実行するソフトウェアのプロセッサ(コンピュータ)読み取り可能なコードをROM(Read Only Memory)等の非一時的記録媒体に記憶しておき、プロセッサがそのソフトウェアを参照する。非一時的記録媒体に記憶しておくソフトウェアは、本発明に係る撮影方法を実行するためのプログラムを含む。ROMではなく各種光磁気記録装置、半導体メモリ等の非一時的記録媒体にコードを記録してもよい。ソフトウェアを用いた処理の際には例えばRAM(Random Access Memory)が一時的記憶領域として用いられ、また例えば不図示のEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)に記憶されたデータを参照することもできる。

画像処理装置240は、上述の各部の他にROM242(ROM:Read Only Memory、非一時的記録媒体)を備える。ROM242には、画像の撮影、記録、表示等に必要なプログラム(本発明に係る撮影方法を実行するためのプログラムを含む)のコンピュータ読み取り可能なコードが記録される。

<操作部>

操作部250は図示せぬレリーズボタン、操作用ボタン(例えば十字ボタン、Quickボタン、OKボタン等)、ダイヤル、スイッチ等を有し、ユーザは撮影モード設定、動画撮影指示、静止画抽出指示等、各種の操作を行うことができる。なお、モニタ270(タッチパネル型)を操作部250として使用してもよい。

<記憶部>

記憶部260は各種の光磁気記録媒体、半導体メモリ等の非一時的記録媒体及びその制御回路により構成され、動画、静止画、動画から抽出した静止画等を記憶する。記録媒体は撮影装置本体200に対し着脱できるタイプを用いることができる。

<モニタ及びファインダ>

モニタ270(表示装置)はタッチパネル型の液晶表示パネルにより構成され、動画、静止画、静止画抽出用フレーム等を表示することができる。モニタ270は撮影装置本体200の背面側、天面側等に配置することができる。カメラシステム10はファインダを備えていてもよい。ファインダは例えば液晶表示パネル、プリズム、レンズ等により構成され、ユーザは図示せぬ接眼部を介して動画、静止画、静止画抽出用フレーム等を視認することができる。ファインダとしては「光学式ビューファインダ(OVF:Optical View Finder)」、「電子式ビューファインダ(EVF:Electronic View Finder)」、あるいはこれらの組合せである「ハイブリッド式ビューファインダ(HVF:Hybrid View Finder)」を用いることができる。

<カメラシステムの撮影モード>

カメラシステム10は撮影モードとして静止画撮影モード、通常動画撮影モード(第1の動画撮影モード)、静止画抽出用動画撮影モード(第2の動画撮影モード)のいずれかを設定することができる。静止画撮影モード、通常動画撮影モードは通常のデジタルカメラと同様のモードであり、静止画抽出用動画撮影モードでは通常動画撮影モードと撮影条件が異なる動画(動画自体の鑑賞よりも静止画の抽出を重視した撮影条件の動画)を撮影する。具体的には、静止画抽出用動画撮影モードでは、通常動画撮影モードに対してシャッタースピード、オートフォーカスの速度、自動露出の追従速度、ホワイトバランスの追従速度のうち少なくとも1つが高速に設定され、かつ/または通常動画撮影モードに対してフレームレートが高く設定される。また、解像度及びフレームレートはカメラシステム10で設定可能な最高値(例えば4,000×2,000画素、30フレーム/秒)に設定され、色調も静止画抽出を前提として設定される。ISO感度の上限も通常動画撮影モードより高くする。

例えばシャッタースピードに関しては、通常動画撮影モードでは記録する動画のフレームレートに対応した値(フレームレートが30フレーム/秒の場合、1/30秒)に設定されるが、静止画抽出用動画モードではフレーム間隔よりも高速(例えば、1/30秒未満)に設定される。通常動画撮影モードでは、滑らかな動画が再生されるようにシャッタースピードが動画のフレームレートに対応した値に設定されるが、この場合動く被写体に対してはブレが生じる可能性がある。このため、静止画抽出用動画撮影モードではシャッタースピードを通常動画撮影モードよりも高速(フレーム間隔よりも高速)に設定しており、これにより被写体のブレが少ない高画質な静止画を抽出することが可能になる。同様に、ISO感度の上限を高くすることでシャッタースピードを高速化でき、これによりブレが少ない静止画を抽出することができる。また、オートフォーカスの速度,自動露出の追従速度やオートホワイトバランスの追従速度等が通常動画撮影モードよりも高速に設定されることで、被写体に合焦したフレーム、露出が適正なフレーム等を多く取得することができる。フレームレートについても、高レートに設定することで動画のフレーム間隔が短くなり、静止画として抽出できるフレームが増加する。

上述した静止画抽出用動画撮影モードによれば、動画を記憶しておき動画を構成するフレームを静止画として抽出することができるので、ユーザはいつ発生するか分からないイベント(自然現象やアクシデント、ハプニング等)の写真、時間の経過と共に状態が変化する被写体や動きのある被写体の瞬間的な状態の写真等を容易に撮影することができる。この際、詳細を後述するように、静止画の記録を指示したタイミングだけでなくその他のタイミングについても静止画を抽出できるので、ユーザは所望のタイミングの静止画を取得することができる。また、静止画抽出に適した撮影条件(上述したシャッタースピード、解像度、フレームレート等)を設定することにより高画質の静止画を抽出することができる。

<動画及び静止画の記憶>

上述した構成のカメラシステム10における撮影方法について説明する。図3は、静止画抽出用動画撮影モードにおける処理を示すフローチャートである。例えば操作部250の図示せぬモードダイヤルの操作によりカメラシステム10が静止画抽出用動画撮影モードに設定されると、図3の処理が開始される。

<動画記録指示>

撮影部240A及び動画ファイル生成部240Bは動画撮影指示がされたか否かを判断する(ステップS100:撮影ステップ、動画ファイル生成ステップ)。例えば操作部250の図示せぬレリーズボタンが押し下げされた場合に「動画撮影指示がされた」と判断することができる。判断が肯定されるとステップS110へ進む。

<動画の撮影及び圧縮記録>

ステップS110で、撮影部240Aは動画の撮影を開始し(撮影ステップ)、動画ファイル生成部240Bは撮影した動画を圧縮して新たな動画ファイルとして記憶を開始する(動画ファイル生成ステップ)。カメラシステム10に設けられた図示せぬマイクロフォンにより音声を合わせて収録及び記憶してもよい。動画の圧縮はMPEG形式(MPEG2、MPEG4等)で行うことができ、この場合、動画のフレームはIフレーム、Pフレーム、Bフレームに分けられる。またこれらのフレームのうち少なくともIフレームによりGOP(Group of Picture)が形成される。Iフレームはフレームの全ての情報を保持したフレームであり、Pフレームは前のIフレームを参照しないと差分しか表現できないフレームである。Bフレームは前後のIフレーム、Pフレーム、Bフレームを参照しないと差分しか表現できないフレームである。

<静止画生成指示>

静止画ファイル生成部240Cは静止画生成指示(静止画ファイルの生成指示)がされたか否かを判断する(ステップS120:静止画ファイル生成ステップ)。静止画生成指示の判断はGOP単位で、ユーザの指示に応じて、あるいはイベントの検出に応じて行うことができる。GOP単位で判断する場合は、例えば新たなGOPを記録するごとに「静止画生成指示がされた」と判断することができる。ユーザ指示に応じて判断する場合、例えば操作部250の図示せぬレリーズボタンが押し下げられた場合やモニタ270を介した操作がされた場合に「ユーザ指示により静止画生成指示がされた」と判断することができる。イベント検出に応じて判断する場合は、イベント検出部240Dが動画を構成するフレームから人物の顔などの特定の被写体を検出した場合、被写体の動きや輝度の変化を検出した場合等に「静止画生成指示がされた」と判断することができる。また、ジャイロや加速度センサ等によりカメラシステム10の動きを検出しその検出結果に基づいてイベントの発生(及びイベントの検出に応じた静止画生成指示)を判断してもよい。

静止画生成指示をGOP単位で判断する場合は、高画質な静止画を定期的に取得できるため、記録メディアの容量や静止画処理による消費電力増加が許容できる場合は画質の観点からは最良の選択肢となる。ユーザ指示に応じて判断する場合は、ユーザの意思により静止画を記録するためユーザが静止画抽出の際等に画像を検索しやすい。なお、特定の場合(例えばレリーズボタンを押し続けている場合)に限りGOP単位の判断とすることにより、上述した容量や消費電力増加への影響を最小限に抑えることができる。イベント検出に応じて判断する場合は、静止画生成を自動で行うことができるため長時間の撮影や無人での撮影に適している。

<動画の分割>

静止画生成指示がされた場合、動画ファイル生成部240Bは動画ファイルの記憶をいったん終了する(ステップS130:動画ファイル生成ステップ)。そして静止画ファイルの生成に合わせて分割動画ごとにファイルを新たに生成することにより、静止画ファイルに対応する動画のフレーム(第1のフレーム)を先頭フレームとして動画を分割する(後述する図4を参照)。動画の分割においては、静止画ファイルに対応するフレーム以降に取得されるフレームであって静止画ファイルが生成されるタイミングの近傍で取得されるフレームを新たな動画ファイルの先頭のフレームとしてもよい。また、静止画ファイルに対応するフレーム以降に取得されるフレームであって、静止画ファイルが生成されるタイミングに最も近いIフレームを動画ファイルの先頭のフレームとしてもよい。また、動画をMPEG形式で圧縮する場合、GOP単位で動画ファイルを生成してもよい。

図4は動画の分割記録の様子を示す図である。動画のフレームがフレーム1001,1002,1003,1004,1005…(フレーム番号がN-2、N-1、N、N+1、…)のように連続している状況において静止画の生成タイミングがフレーム1003(フレーム番号N)のタイミングである場合、動画ファイル生成部240Bは動画ファイル1010の記録をフレーム1002(フレーム番号N-1)まで終了して動画を分割し、フレーム番号Nからのフレームを新たな動画ファイル1020(第1の動画ファイル)として圧縮して記憶する。すなわち、フレーム1003(フレーム番号N;第1のフレーム)が分割に係る新たな動画ファイル1020の先頭フレームとなり、新たな動画ファイル1020(第1の動画ファイル)にはフレーム1003(フレーム番号N;第1のフレーム)が含まれる。一方、静止画ファイル生成部240Cは、動画を構成する複数のフレームからフレーム1003(フレーム番号N;第1のフレーム)を抽出し、静止画ファイル1006を生成する(後述)。なお、本態様では、静止画ファイルが生成される度に動画が分割されることから、分割された複数の動画ファイルが生成されることとなる。そして記憶部は生成された複数の動画ファイルと複数の静止画ファイル(複数の第1のフレーム)をそれぞれ後述の方法で関連付けて記憶する。

動画の分割方法には、ヘッダやフッタが付加された形式の汎用的なフォーマットとする方法、及び分割前後で連続して再生することを前提にした動画フォーマット中のフレームの切れ目で動画を分割する方法がある。前者の方法では分割した動画のファイルのみ読み込んで再生することができるために高速に再生を開始できる。また、必要な動画ファイル以外を削除しても再生が可能である。一方、後者の方法では、ヘッダやフッタの処理が必要ないため連続動画記録と同じリアルタイム処理で対応可能である。

<高画質な静止画の記録>

静止画ファイル生成部240Cは、1つの動画ファイル(上述した分割動画の動画ファイル;動画ファイル1020)の生成及び記憶に要する時間より短い時間内に、動画を構成するフレーム(例えば、フレーム1003)よりも高画質な静止画の静止画ファイルを生成する。このような静止画の記録処理により静止画の生成及び記憶に対して動画の1フレーム分よりも長い時間を掛けられ、処理負荷が高い高画質の静止画を記憶することができる。「高画質な静止画」の例としては解像度が高い画像、動画よりも圧縮率が低い画像(ゼロでもよい)等を挙げることができるが、これらの例に限定されるものではない。また、静止画ファイル生成部240Cは、静止画ファイル1006をRAW画像形式で生成してもよい。「RAW画像」とは撮像素子から出力されたデータをデジタル変換して未加工、未圧縮(あるいは可逆圧縮)の状態で記録した画像である。色補間やエンハンスに必要なフィルタ処理を行う必要がなく、記録周期も長いので、RAW画像の記録による動画処理への影響は少ない。RAW画像はGOPごとに(例えば、GOPの開始時に)記録してもよい。また、静止画ファイル生成部240Cは、静止画ファイル1006に対し静止画処理(いわゆる「現像処理」等)を行ってもよい。静止画ファイル生成部240Cは、静止画処理において、動画ファイル生成部240Bとは異なる色補正処理(ホワイトバランス補正等)を行ってもよく、例えば、ユーザが予め設定した静止画用の色補正の設定に基づいて色補正処理を行うことが出来る。

なお、上述したRAW画像等の「高画質の静止画」は、詳細を後述するように動画から抽出する静止画の高画質化に用いることができる。

<静止画ファイルと動画ファイルとの関連付け>

静止画ファイル生成部240Cは上述した静止画ファイル1006(高画質の静止画についての静止画ファイル)を動画ファイル1020(第1の動画ファイル)に関連付けて記憶する(ステップS140:記憶ステップ)。動画の圧縮及び記憶をMPEG形式で行う場合は、静止画ファイル1006をGOPの先頭のIフレーム(フレーム1003)に関連付けて記憶してもよい。関連づけの方法としては、(1)ファイル名による関連付け、(2)タイムスタンプによる関連付け、(3)ヘッダにファイル名を記録して関連付け、(4)ヘッダにヘッダ記載ID番号を記載して関連付け、等を挙げることができる。また、動画ファイル(第1の動画ファイル)を構成するフレームにおけるIフレームであって、上述した静止画ファイル(第1のフレームに基づく高画質の静止画についての静止画ファイル)の記憶タイミングと最も近いタイミングで取得されたIフレームの位置を示す情報を上述した方法により静止画ファイルと関連付けて記憶してもよい。これにより動画からのフレーム抽出が容易になる。(1)のファイル名による関連付けを行う場合、動画ファイル生成部240Bは分割動画の動画ファイルに対し時系列順を示す連続番号を含むファイル名(例えば(撮影日+連続番号)とすることができるが、これに限定されない)を付して記録し、静止画ファイル生成部240Cは静止画ファイルのファイル名を関連付けがされる動画ファイルのファイル名と同一にして記録することができる。この場合、拡張子を変えればよい(例えば、“.mpg”と“.raw”)。関連づけの際に、一連の分割動画と、その動画の撮影中に記憶された静止画とを同一フォルダに記憶してもよい。

上述した関連付けにより、ユーザは動画と動画のフレームから抽出した静止画との関係を容易に把握することができる。

撮影部240A、動画ファイル生成部240B、及び静止画ファイル生成部240C(イベント検出に応じて静止画記録指示を行う場合はイベント検出部240Dも)は、動画記録終了指示があるまで(ステップS150でYESになるまで)ステップS120からステップS140までの処理をくり返す。例えば、操作部250の図示せぬレリーズボタンが押し下げられた場合にステップS150の判断を肯定することができる。ステップS150の判断が肯定されたら、撮影部240A及び動画ファイル生成部240Bは動画の撮影及び動画ファイルの記憶を終了する(ステップS160)。

<動画合成処理>

上述した動画及び静止画の記憶処理により記憶された動画の合成処理について説明する。図5は動画の合成処理を示すフローチャートである。動画ファイル生成部240Bは、ステップS140で記録されたRAW画像等の静止画ファイル1006(高画質な静止画)を静止画処理(いわゆる「現像処理」等)してIフレームと同一の形式の画像データに変換し(ステップS200:静止画変換ステップ、動画合成ステップ)、変換した静止画を対応するGOPのIフレーム(フレーム1003)と入れ替える(ステップS210:第1の入替ステップ、動画合成ステップ)。そして動画ファイル生成部240Bは分割して記録した動画のファイル(Iフレームの入れ替え後)を時系列順に連結して記憶する。

例えば、図6に示すようにフレーム番号N-1までのフレームで構成される動画ファイル1010とフレーム番号Nから始まるフレームで構成される動画ファイル1020が存在する場合、動画ファイル生成部240Bはフレーム番号Nの記憶タイミングで記憶されたRAW画像(静止画ファイル1006)をIフレームと同一の形式に変換してフレーム番号NのIフレーム(フレーム1003;GOPの先頭)と入れ替え、動画ファイル1010と入れ替え後の動画ファイル1020とを連結する。動画ファイル生成部240Bは、上述した関連付けの情報(ファイル名、ヘッダ、フッタ、タイムスタンプ等)に基づいて入れ替え及び連結を行うことができる。

上述した処理を行うことにより、Iフレームの入れ替えにより動画のIフレーム部分が高画質化する。また、被写体が合焦しており動きが少ないものの場合、Pフレーム部分及びBフレーム部分についてもIフレームを介して高画質化することができる。なお、表示制御部240Eは入れ替え及び連結を実行した状態の動画をモニタ270(表示装置)に再生表示させることができ、これによりユーザは高画質化した動画を鑑賞することができる。

<動画合成処理の他の態様>

図7は動画合成処理の他の態様を示すフローチャートである。図5と同様の処理を行うステップについては同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。動画ファイル生成部240Bは、ステップS200に続いて入れ替え前のIフレームと入れ替え後のIフレームとの差分を算出し(ステップS202:差分算出ステップ、動画合成ステップ)、GOPを構成するPフレーム及び/またはBフレーム(GOPの構成に依存する)に対し算出した差分を加算する(ステップS212:差分加算ステップ、動画合成ステップ)。加算後は、図5の場合と同様に動画ファイルを連結する。このような態様によれば、微少な動きがある被写体について、動いている部分についての差分により、高画質の静止画(ステップS140で記録され入れ替え用のIフレームに変換される画像)と入れ替え前のIフレームとの解像度の差に起因する補正誤差を低減することができる。

図8は動画合成処理のさらに他の態様を示すフローチャートである。図5,7と同様の処理を行うステップについては同一のステップ番号を付し、詳細な説明を省略する。動画ファイル生成部240Bは、Pフレーム及び/またはBフレームの動き情報(例えば、動きベクトル)を算出し(ステップS204:動き情報算出ステップ、動画合成ステップ)、動き情報に基づいて入替後のIフレームを加工してPフレーム及び/またはBフレームを生成する(ステップS214:画像生成ステップ、動画合成ステップ)。ステップS214では、例えば算出した動き情報(動きベクトル)により「隣接する複数のマクロブロックが同一またはほぼ同一の方向に移動している(動きベクトルが同一またはほぼ同一である)」と判断された場合、動画ファイル生成部240Bは入れ替え後のIフレーム(高画質静止画に対応するフレーム)から被写体を抽出し、動きベクトルに合わせて被写体を移動、拡大または縮小、変形等する。図9の(a)部分は同一の動きベクトルに合わせて被写体の移動を行う様子を示す図であり、図9の(b)部分は被写体の移動と変形を行う様子を示す図である。なお、図9中の点線は移動、変形等をする前の被写体を示しており、矢印は各部分における動きベクトルを示している。動画ファイル生成部240Bは、GOPを構成するPフレーム及び/またはBフレーム(GOPの構成に依存する)を、加工により生成したPフレーム及び/またはBフレームで入れ替える(ステップS216:第2の入替ステップ、動画合成ステップ)。このような態様によれば、被写体の動きが大きい場合は、入れ替えにより高画質化したIフレームを加工することにより、動きのあるPフレーム及び/またはBフレームを高画質化することができる。

<動画ファイル連結の他の態様>

動画ファイルの連結については、動画ファイルを時系列順に連結して記録する態様について説明した(図5,6を参照)が、他の態様により動画ファイルを連結することもできる。例えば図10に示すように、動画ファイル生成部240Bは静止画ファイル1006を記録するタイミング(図10の例ではフレーム番号N)では動画のフレームを記録せず、分割動画の2つの動画ファイル(フレーム番号N-1までの動画ファイル1010と、フレーム番号N+1から始まる動画ファイル1030)の間に静止画ファイル1006を挿入して動画ファイル1010,1030と静止画ファイル1006とを連結してもよい。

<静止画の抽出>

以下に説明するように、カメラシステム10では動画を構成するフレームを静止画として抽出することができる。

<静止画抽出用フレームの表示>

具体的には、静止画抽出部240Fは動画を構成するフレームのうち、記憶した静止画ファイルに対応するフレームを含む静止画抽出用フレームを表示装置に表示させる。例えば図4のように動画のフレーム番号Nに対応して高画質の静止画が記憶された場合、静止画抽出部240Fは上述の処理(Iフレーム、Pフレーム、Bフレームの入れ替え等)により高画質化した動画を構成するフレームのうち、フレーム番号Nのフレームを含むフレームを、静止画抽出用フレームとしてモニタ270(表示装置)に表示させる。図11はそのような表示の例であり、フレーム番号Nのフレーム1052を含む5つのフレーム1051~1055(フレーム番号N-1~N+3)が表示されている。また、静止画が記録されたフレーム1052(フレーム番号N)については、静止画抽出部240Fによりカメラ状のアイコン1060が付されており、ユーザは静止画が記録されたフレームであることを把握することができる。

なお、表示する静止画抽出用フレームの範囲は「記録した静止画ファイルに対応するフレーム」(図11の例ではフレーム番号Nのフレーム1052)に対し時間的に前のフレーム(フレーム1051)及び後のフレーム(フレーム1053~1055)を含めてもよいし、「時間的に前のフレームだけを含める」態様あるいは「時間的に後のフレームだけを含める」態様でもよい。表示する静止画抽出用フレームの範囲はユーザの指定に応じて設定してもよいし、ユーザの指定によらずに設定してもよい。また、表示するフレームの範囲を時間で規定(例えば、静止画が記録されたフレームの前後1秒ずつ)してもよいし、フレーム数で規定(例えば、静止画が記録されたフレームの前後の10フレームずつ)してもよい。また、初期状態では静止画として記録されたフレームのみを一覧表示し、その中から選択されたフレームについて時間的に前及び/または後ろのフレームを表示してもよい。表示制御部240Eに初期状態で静止画として記録されたフレームのみを表示させ、選択されたフレームから動画ファイルの表示するフレームを決定することにより、フレーム間圧縮されている動画ファイルをモニタ270(表示装置)に表示する際の処理負荷を軽減することができる。

<抽出するフレームの選択>

ユーザは、表示された静止画抽出用フレームからフレームを選択することができる。図11の例では、ユーザは操作部250及び/またはモニタ270を介して所望のフレームに対するチェックボックス1070をチェックすることによりフレームを選択することができ、複数のフレームを選択することもできる。なお、静止画が記録されたフレームが必ずしもベストのタイミングで記録されたとは限らず、ユーザが他のフレームを選択したいと思う場合もあるので、静止画が記録されたフレームに加えてその前及び/または後ろのフレームから選択できるようにすることが好ましい。図11では、静止画が記録されたフレーム(アイコン1060が付されたフレーム1052)と異なるフレーム1053をユーザが選択した状態を示している。

<静止画の抽出>

静止画抽出部240Fは、モニタ270に表示された静止画抽出用フレームから選択されたフレームを静止画として抽出する。なお、動画ファイルはMPEG形式等の動画用フォーマットで記憶されているので、静止画抽出部240Fは選択されたフレームのデータを静止画用のフォーマット(JPEG形式等)に変換する。ユーザは、上述した動画合成処理により高画質化した動画から、所望のタイミングで高画質な静止画を抽出することができる。

<第2の実施形態>

第1の実施形態では、デジタルカメラであるカメラシステム10について説明したが、撮影装置の構成はこれに限定されない。本発明のその他の撮影装置としては、例えば、内蔵型または外付け型のPC用カメラ、あるいは、以下に説明するような、撮影機能を有する携帯端末装置とすることができる。

本発明の撮影装置の一実施形態である携帯端末装置としては、例えば、携帯電話機やスマートフォン、PDA(Personal Digital Assistants)、携帯型ゲーム機が挙げられる。以下、スマートフォンを例に挙げ、図面を参照しつつ、詳細に説明する。

図12は、本発明の撮影装置の一実施形態であるスマートフォン1(撮影装置)の外観を示すものである。図12に示すスマートフォン1は、平板状の筐体2を有し、筐体2の一方の面に表示部としての表示パネル21(表示装置)と、入力部としての操作パネル22(操作部)とが一体となった表示入力部20を備えている。また、係る筐体2は、スピーカ31と、マイクロフォン32、操作部40(操作部)と、カメラ部41(撮影装置、撮影部、動画ファイル生成部、静止画ファイル生成部、イベント検出部、表示制御部、静止画抽出部、レンズ駆動制御部)とを備えている。なお、筐体2の構成はこれに限定されず、例えば、表示部と入力部とが独立した構成を採用してもよいし、折り畳み構造やスライド機構を有する構成を採用してもよい。

図13は、図12に示すスマートフォン1の構成を示すブロック図である。図13に示すように、スマートフォン1の主たる構成要素として、無線通信部11と、表示入力部20と、通話部30と、操作部40と、カメラ部41と、記憶部50と、外部入出力部60と、GPS受信部70(GPS:Global Positioning System)と、モーションセンサ部80と、電源部90と、主制御部101(撮影部、動画ファイル生成部、静止画ファイル生成部、イベント検出部、表示制御部、静止画抽出部、レンズ駆動制御部)とを備える。また、スマートフォン1の主たる機能として、基地局装置と移動通信網とを介した移動無線通信を行う無線通信機能を備える。

無線通信部11は、主制御部101の指示にしたがって、移動通信網に収容された基地局装置に対し無線通信を行うものである。斯かる無線通信を使用して、音声データ、画像データ等の各種ファイルデータ、電子メールデータなどの送受信や、Webデータやストリーミングデータなどの受信を行う。

表示入力部20は、主制御部101の制御により、画像(静止画像及び/または動画像)や文字情報などを表示して視覚的にユーザに情報を伝達するとともに、表示した情報に対するユーザ操作を検出する、いわゆるタッチパネルであって、表示パネル21と、操作パネル22とを備える。

表示パネル21は、LCD(Liquid Crystal Display)、OELD(Organic Electro-Luminescence Display)などを表示デバイスとして用いたものである。操作パネル22は、表示パネル21の表示面上に表示される画像を視認可能に載置され、ユーザの指や尖筆によって操作される1または複数の座標を検出するデバイスである。斯かるデバイスをユーザの指や尖筆によって操作すると、操作に起因して発生する検出信号を主制御部101に出力する。次いで、主制御部101は、受信した検出信号に基づいて、表示パネル21上の操作位置(座標)を検出する。

図12に示すように、本発明の撮影装置の一実施形態として例示しているスマートフォン1の表示パネル21と操作パネル22とは一体となって表示入力部20を構成しているが、操作パネル22が表示パネル21を完全に覆うような配置となっている。斯かる配置を採用した場合、操作パネル22は、表示パネル21外の領域についても、ユーザ操作を検出する機能を備えてもよい。換言すると、操作パネル22は、表示パネル21に重なる重畳部分についての検出領域(以下、表示領域と称する)と、それ以外の表示パネル21に重ならない外縁部分についての検出領域(以下、非表示領域と称する)とを備えていてもよい。

なお、表示領域の大きさと表示パネル21の大きさとを完全に一致させても良いが、両者を必ずしも一致させる必要は無い。また、操作パネル22が、外縁部分と、それ以外の内側部分の2つの感応領域を備えていてもよい。さらに、外縁部分の幅は、筐体2の大きさなどに応じて適宜設計されるものである。さらにまた、操作パネル22で採用される位置検出方式としては、マトリクススイッチ方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式などが挙げられ、いずれの方式を採用することもできる。

通話部30は、スピーカ31やマイクロフォン32を備え、マイクロフォン32を通じて入力されたユーザの音声を主制御部101にて処理可能な音声データに変換して主制御部101に出力すること、無線通信部11あるいは外部入出力部60により受信された音声データを復号してスピーカ31から出力することができる。また、図12に示すように、例えば、スピーカ31を表示入力部20が設けられた面と同じ面に搭載し、マイクロフォン32を筐体2の側面に搭載することができる。

操作部40は、キースイッチなどを用いたハードウェアキーであって、ユーザからの指示を受け付けるものである。例えば、図12に示すように、操作部40は、スマートフォン1の筐体2の側面に搭載され、指などで押下されるとオンとなり、指を離すとバネなどの復元力によってオフ状態となる押しボタン式のスイッチである。

記憶部50は、主制御部101の制御プログラムや制御データ、アプリケーションソフトウェア、通信相手の名称や電話番号などを対応づけたアドレスデータ、送受信した電子メールのデータ、WebブラウジングによりダウンロードしたWebデータや、ダウンロードしたコンテンツデータを記憶し、またストリーミングデータなどを一時的に記憶するものである。また、記憶部50は、スマートフォン内蔵の内部記憶部51と着脱自在な外部メモリスロットを有する外部記憶部52により構成される。なお、記憶部50を構成するそれぞれの内部記憶部51と外部記憶部52は、フラッシュメモリタイプ(flash memory type)、ハードディスクタイプ(hard disk type)、マルチメディアカードマイクロタイプ(multimedia card micro type)、カードタイプのメモリ(例えば、MicroSD(登録商標)メモリ等)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)などの格納媒体を用いて実現される。

外部入出力部60は、スマートフォン1に連結される全ての外部機器とのインターフェースの役割を果たすものであり、他の外部機器に通信等(例えば、ユニバーサルシリアルバス(USB)、IEEE1394など)またはネットワーク(例えば、インターネット、無線LAN、ブルートゥース(Bluetooth)(登録商標)、RFID(Radio Frequency Identification)、赤外線通信(Infrared Data Association:IrDA)(登録商標)、UWB(Ultra Wideband)(登録商標)、ジグビー(ZigBee)(登録商標)など)により直接的または間接的に接続するためのものである。

スマートフォン1に連結される外部機器としては、例えば、有線/無線ヘッドセット、有線/無線外部充電器、有線/無線データポート、カードソケットを介して接続されるメモリカード(Memory card)やSIM(Subscriber Identity Module Card)/UIM(User Identity Module Card)カード、オーディオ及びビデオI/O(Input/Output)端子を介して接続される外部オーディオ及びビデオ機器、無線接続される外部オーディオ及びビデオ機器、有線/無線接続されるスマートフォン、有線/無線接続されるPDA、有線/無線接続されるパーソナルコンピュータ、イヤホンなどがある。外部入出力部60は、このような外部機器から伝送を受けたデータをスマートフォン1の内部の各構成要素に伝達することや、スマートフォン1の内部のデータを外部機器に伝送することができる。

GPS受信部70は、主制御部101の指示にしたがって、GPS衛星ST1~STnから送信されるGPS信号を受信し、受信した複数のGPS信号に基づく測位演算処理を実行し、スマートフォン1の位置(緯度、経度、高度)を検出する。GPS受信部70は、無線通信部11や外部入出力部60(例えば、無線LAN)から位置情報を取得できる時には、その位置情報を用いて位置を検出することもできる。

モーションセンサ部80は、例えば、3軸の加速度センサなどを備え、主制御部101の指示にしたがって、スマートフォン1の物理的な動きを検出する。スマートフォン1の物理的な動きを検出することにより、スマートフォン1の動く方向や加速度が検出される。斯かる検出結果は、主制御部101に出力されるものである。電源部90は、主制御部101の指示にしたがって、スマートフォン1の各部に、バッテリ(不図示)に蓄えられる電力を供給するものである。

主制御部101は、マイクロプロセッサを備え、記憶部50が記憶する制御プログラムや制御データにしたがって動作し、カメラ部41を含むスマートフォン1の各部を統括して制御するものである。また、主制御部101は、無線通信部11を通じて、音声通信やデータ通信を行うために、通信系の各部を制御する移動通信制御機能と、アプリケーション処理機能を備える。

アプリケーション処理機能は、記憶部50が記憶するアプリケーションソフトウェアにしたがって主制御部101が動作することにより実現するものである。アプリケーション処理機能としては、例えば、外部入出力部60を制御して対向機器とデータ通信を行う赤外線通信機能や、電子メールの送受信を行う電子メール機能、Webページを閲覧するWebブラウジング機能などがある。

また、主制御部101は、受信データやダウンロードしたストリーミングデータなどの画像データ(静止画像や動画像のデータ)に基づいて、映像を表示入力部20に表示する等の画像処理機能を備える。画像処理機能とは、主制御部101が、画像データを復号し、斯かる復号結果に画像処理を施して、画像を表示入力部20に表示する機能のことをいう。

さらに、主制御部101は、表示パネル21に対する表示制御と、操作部40、操作パネル22を通じたユーザ操作を検出する操作検出制御を実行する。表示制御の実行により、主制御部101は、アプリケーションソフトウェアを起動するためのアイコンやスクロールバーなどのソフトウェアキー、あるいは電子メールを作成するためのウィンドウを表示する。なお、スクロールバーとは、表示パネル21の表示領域に収まりきれない大きな画像などについて、画像の表示部分を移動する指示を受け付けるためのソフトウェアキーのことをいう。

また、操作検出制御の実行により、主制御部101は、操作部40を通じたユーザ操作を検出したり、操作パネル22を通じて、アイコンに対する操作や、ウィンドウの入力欄に対する文字列の入力を受け付けたり、あるいは、スクロールバーを通じた表示画像のスクロール要求を受け付ける。

さらに、操作検出制御の実行により主制御部101は、操作パネル22に対する操作位置が、表示パネル21に重なる重畳部分(表示領域)か、それ以外の表示パネル21に重ならない外縁部分(非表示領域)かを判定し、操作パネル22の感応領域や、ソフトウェアキーの表示位置を制御するタッチパネル制御機能を備える。

また、主制御部101は、操作パネル22に対するジェスチャ操作を検出し、検出したジェスチャ操作に応じて、予め設定された機能を実行することもできる。ジェスチャ操作とは、従来の単純なタッチ操作ではなく、指などによって軌跡を描いたり、複数の位置を同時に指定したり、あるいはこれらを組み合わせて、複数の位置から少なくとも1つについて軌跡を描く操作を意味する。

カメラ部41は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge-Coupled Device)などの撮像素子を用いて電子撮影するデジタルカメラ(撮影装置)である。また、カメラ部41は、主制御部101の制御により、撮像によって得た画像データ(動画、静止画)を例えばMPEGやJPEG(Joint Photographic coding Experts Group)などの圧縮した画像データに変換し、記憶部50に記録することや、外部入出力部60や無線通信部11を通じて出力することができる。また、カメラ部41は、主制御部101の制御により、動画の分割及び結合、高画質な静止画(RAW画像等)の取得、フレームの入れ替え及び加工、動画からの静止画の抽出を行うこともできる。図12に示すにスマートフォン1において、カメラ部41は表示入力部20と同じ面に搭載されているが、カメラ部41の搭載位置はこれに限らず、表示入力部20の背面に搭載されてもよいし、あるいは、複数のカメラ部41が搭載されてもよい。なお、複数のカメラ部41が搭載されている場合には、撮影に供するカメラ部41を切り替えて単独にて撮影することもできるし、あるいは、複数のカメラ部41を同時に使用して撮影することもできる。

また、カメラ部41はスマートフォン1の各種機能に利用することができる。例えば、表示パネル21にカメラ部41で取得した画像を表示することや、操作パネル22の操作入力のひとつとして、カメラ部41の画像を利用することができる。また、GPS受信部70が位置を検出する際に、カメラ部41からの画像を参照して位置を検出することもできる。さらには、カメラ部41からの画像を参照して、3軸の加速度センサを用いずに、あるいは、3軸の加速度センサと併用して、スマートフォン1のカメラ部41の光軸方向を判断することや、現在の使用環境を判断することもできる。勿論、カメラ部41からの画像をアプリケーションソフトウェア内で利用することもできる。その他、静止画または動画の画像データにGPS受信部70により取得した位置情報、マイクロフォン32により取得した音声情報(主制御部等により、音声テキスト変換を行ってテキスト情報となっていてもよい)、モーションセンサ部80により取得した姿勢情報等を付加して記憶部50に記録することや、外部入出力部60や無線通信部11を通じて出力することもできる。

上述した構成のスマートフォン1においても、第1の実施形態に係るカメラシステム10と同様に本発明に係る撮影方法の処理(動画の撮影及び記録、静止画の記録、動画合成、静止画抽出等)を実行することができる。具体的には、第1の実施形態において画像処理装置240(図2に示す各部)が実行する処理をスマートフォン1ではカメラ部41及び主制御部101が実行することにより、本発明に係る撮影方法の処理を行うことができる。その他、第1の実施形態における操作部250、記憶部260、モニタ270の機能は、スマートフォン1において操作部40、記憶部50及び操作パネル22、表示パネル21及び操作パネル22によりそれぞれ実現することができる。これにより、第2の実施形態に係るスマートフォン1においても、第1の実施形態に係るカメラシステム10と同様の効果(動画撮影中に高画質の静止画を記録できること、動画を分割して記録できること、静止画抽出用の動画と動画撮影中に記録した静止画との関係を容易に把握することができること、処理負荷が高い高画質の静止画を記録することができること、動画を高画質化できること、動画ファイルを連結できること、ユーザが所望のタイミングのフレームを静止画として抽出できること等)を得ることができる。

1 スマートフォン

2 筐体

10 カメラシステム

11 無線通信部

20 表示入力部

21 表示パネル

22 操作パネル

30 通話部

31 スピーカ

32 マイクロフォン

40 操作部

41 カメラ部

50 記憶部

51 内部記憶部

52 外部記憶部

60 外部入出力部

70 GPS受信部

80 モーションセンサ部

90 電源部

100 交換レンズ

101 主制御部

110 ズームレンズ

120 フォーカスレンズ

130 絞り

140 レンズ駆動部

200 撮影装置本体

210 撮像素子

220 AFE

230 A/D変換器

240 画像処理装置

240A 撮影部

240B 動画ファイル生成部

240C 静止画ファイル生成部

240D イベント検出部

240E 表示制御部

240F 静止画抽出部

240G レンズ駆動制御部

242 ROM

250 操作部

260 記憶部

270 モニタ

1001 フレーム

1002 フレーム

1003 フレーム

1004 フレーム

1005 フレーム

1006 静止画ファイル

1010 動画ファイル

1020 動画ファイル

1030 動画ファイル

1051 フレーム

1052 フレーム

1053 フレーム

1054 フレーム

1055 フレーム

1060 アイコン

1070 チェックボックス

L1 光軸

S100~S220 撮影方法の各ステップ

ST1~STn GPS衛星

Claims (21)

  1. 動画を撮影する撮影部と、
    静止画ファイル生成指示に基づいて、前記動画を構成する複数のフレームから第1のフレームを抽出し静止画ファイルを生成する静止画ファイル生成部と、
    前記静止画ファイル生成指示に基づいて、前記動画を分割して複数の動画ファイルを生成する動画ファイル生成部と、
    前記静止画ファイルを前記複数の動画ファイルのうち前記第1のフレームが含まれる第1の動画ファイルと関連付けて記憶する記憶部と、を備え、
    前記撮影部は、第1の動画撮影モード、または、前記第1の動画撮影モードとは撮影条件が異なる動画を撮影する第2の動画撮影モードに基づいて動画を撮影し、
    前記動画ファイル生成部は、前記第2の動画撮影モードが選択された場合に、前記静止画ファイル生成指示に基づいて前記動画を分割して複数の動画ファイルを生成する撮影装置。
  2. 前記第2の動画撮影モードは、前記第1の動画撮影モードに対してシャッタースピード、オートフォーカスの速度、自動露出の追従速度、ホワイトバランスの追従速度のうち少なくとも1つが高速に設定され、かつ/または前記第1の動画撮影モードに対してフレームレートが高く設定される請求項1に記載の撮影装置。
  3. 前記静止画ファイル生成部は、前記静止画ファイルをRAW画像形式で生成する請求項1または2に記載の撮影装置。
  4. 前記動画ファイル生成部は前記動画をMPEG形式で圧縮し、
    前記記憶部は前記静止画ファイルを前記第1の動画ファイルのIフレームに関連付けて記憶する請求項1から3のいずれか1項に記載の撮影装置。
  5. 前記動画ファイル生成部はIフレーム、Pフレーム、及びBフレームで構成されるGOPごとに前記動画ファイルを生成する請求項1から4のいずれか1項に記載の撮影装置。
  6. 前記動画ファイル生成部は、前記静止画ファイルを前記Iフレームと同一の形式の画像データである入替Iフレームに変換し、前記入替Iフレームを前記第1のフレームに対応する前記GOPの前記Iフレームと入れ替える請求項5に記載の撮影装置。
  7. 前記動画ファイル生成部は、前記GOPを構成するPフレーム及び/またはBフレームに対し、前記Iフレームと前記入替Iフレームとの差分を加算する請求項6に記載の撮影装置。
  8. 前記動画ファイル生成部は、前記GOPを構成するPフレーム及び/またはBフレームの動き情報に基づいて前記入替Iフレームを加工してPフレーム及び/またはBフレームを生成し、前記GOPを構成するPフレーム及び/またはBフレームを前記生成したPフレーム及び/またはBフレームで入れ替える請求項6または7に記載の撮影装置。
  9. 前記Iフレームから前記入替Iフレームへの入れ替えを実行した状態の前記動画ファイルを表示装置に再生表示させる表示制御部をさらに備える請求項6から8のいずれか1項に記載の撮影装置。
  10. 前記Iフレームから前記入替Iフレームへの入れ替えを実行した状態の前記動画ファイルを構成する前記フレームを静止画として抽出する静止画抽出部をさらに備える請求項6から9のいずれか1項に記載の撮影装置。
  11. 前記静止画抽出部は、前記動画を構成する前記複数のフレームのうち前記第1のフレームに対応する静止画抽出用フレームを表示装置に表示させ、前記表示された前記静止画抽出用フレームから選択されたフレームを前記静止画として抽出する請求項10に記載の撮影装置。
  12. 前記動画ファイル生成部は、前記第1のフレームを先頭フレームとして前記動画を分割する請求項1から11のいずれか1項に記載の撮影装置。
  13. 前記動画ファイル生成部は、前記第1のフレームの動画ファイルを生成せず、2つの前記動画ファイルの間に前記静止画ファイルを挿入して前記動画ファイルと前記静止画ファイルとを連結する請求項1から12のいずれか1項に記載の撮影装置。
  14. 前記記憶部は、前記第1の動画ファイルと静止画ファイルのファイル名を同一にして記憶する請求項1から13のいずれか1項に記載の撮影装置。
  15. 前記静止画ファイル生成部はユーザの静止画生成指示に応じて前記静止画ファイルを生成する請求項1から14のいずれか1項に記載の撮影装置。
  16. 前記動画を構成する前記複数のフレームからイベントを検出するイベント検出部をさらに備え、
    前記静止画ファイル生成部は前記イベントの検出に応じて前記静止画ファイルを生成する請求項1から15のいずれか1項に記載の撮影装置。
  17. 動画を撮影する撮影ステップと、
    静止画ファイル生成指示に基づいて、前記動画を構成する複数のフレームから第1のフレームを抽出し静止画ファイルを生成する静止画ファイル生成ステップと、
    前記静止画ファイル生成指示に基づいて、前記動画を分割して複数の動画ファイルを生成する動画ファイル生成ステップと、
    前記静止画ファイルを前記複数の動画ファイルのうち前記第1のフレームが含まれる第1の動画ファイルと関連付けて記憶する記憶ステップと、を有し、
    前記撮影ステップでは、第1の動画撮影モード、または、前記第1の動画撮影モードとは撮影条件が異なる動画を撮影する第2の動画撮影モードに基づいて動画を撮影し、
    前記動画ファイル生成ステップでは、前記第2の動画撮影モードが選択された場合に、前記静止画ファイル生成指示に基づいて前記動画を分割して複数の動画ファイルを生成する撮影方法。
  18. 前記第2の動画撮影モードは、前記第1の動画撮影モードに対してシャッタースピード、オートフォーカスの速度、自動露出の追従速度、ホワイトバランスの追従速度のうち少なくとも1つが高速に設定され、かつ/または前記第1の動画撮影モードに対してフレームレートが高く設定される請求項17に記載の撮影方法。
  19. 前記静止画ファイル生成ステップでは、前記静止画ファイルをRAW画像形式で生成する請求項17または18に記載の撮影方法。
  20. 前記動画ファイル生成ステップでは前記動画をMPEG形式で圧縮し、
    前記記憶ステップでは、前記静止画ファイルを前記第1の動画ファイルのIフレームに関連付けて記憶する請求項17から19のいずれか1項に記載の撮影方法。
  21. 請求項17から20のいずれか1項に記載の撮影方法を撮影装置に実行させるプログラム。
JP2020548118A 2018-09-26 2019-08-08 撮影装置、撮影方法、及びプログラム Active JP7003286B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018179969 2018-09-26
JP2018179969 2018-09-26
PCT/JP2019/031326 WO2020066332A1 (ja) 2018-09-26 2019-08-08 撮影装置、撮影方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2020066332A1 JPWO2020066332A1 (ja) 2021-08-30
JP7003286B2 true JP7003286B2 (ja) 2022-01-20

Family

ID=69952007

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020548118A Active JP7003286B2 (ja) 2018-09-26 2019-08-08 撮影装置、撮影方法、及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US11509826B2 (ja)
JP (1) JP7003286B2 (ja)
WO (1) WO2020066332A1 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005229236A (ja) 2004-02-12 2005-08-25 Casio Comput Co Ltd カメラ装置およびプログラム
JP2006093956A (ja) 2004-09-22 2006-04-06 Canon Inc 撮像装置
JP2008301013A (ja) 2007-05-30 2008-12-11 Fujifilm Corp 撮影装置および方法並びにプログラム
JP2009077026A (ja) 2007-09-19 2009-04-09 Fujifilm Corp 撮影装置および方法並びにプログラム

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3815458B2 (ja) * 2002-12-18 2006-08-30 ソニー株式会社 情報処理装置、情報処理方法及びプログラム
JP2005260393A (ja) * 2004-03-10 2005-09-22 Casio Comput Co Ltd 撮像装置および記憶制御方法
JP4488989B2 (ja) * 2005-09-16 2010-06-23 株式会社東芝 デジタルビデオカメラ装置
JP5938814B2 (ja) 2015-11-10 2016-06-22 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005229236A (ja) 2004-02-12 2005-08-25 Casio Comput Co Ltd カメラ装置およびプログラム
JP2006093956A (ja) 2004-09-22 2006-04-06 Canon Inc 撮像装置
JP2008301013A (ja) 2007-05-30 2008-12-11 Fujifilm Corp 撮影装置および方法並びにプログラム
JP2009077026A (ja) 2007-09-19 2009-04-09 Fujifilm Corp 撮影装置および方法並びにプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20210185228A1 (en) 2021-06-17
WO2020066332A1 (ja) 2020-04-02
JPWO2020066332A1 (ja) 2021-08-30
US11509826B2 (en) 2022-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5444562B2 (ja) シャッター信号の前及び後に画像の取り込み及び整理をするデジタルカメラ
US8582012B2 (en) Imaging apparatus and display control method in imaging apparatus
KR101642400B1 (ko) 디지털 촬영 장치 및 그 제어 방법 및 이를 실행하기 위한 프로그램을 저장한 기록매체
US11438521B2 (en) Image capturing device, image capturing method, and program
US11032483B2 (en) Imaging apparatus, imaging method, and program
JP7110406B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、及びプログラム
JP2010087722A (ja) 撮影装置及び動画像編集方法
JP2014123908A (ja) 画像処理装置、画像切り出し方法、及びプログラム
JP7060703B2 (ja) 撮影装置、撮影方法、及びプログラム
JP7003286B2 (ja) 撮影装置、撮影方法、及びプログラム
US20210344839A1 (en) Image processing device, image capturing device, image processing method, and image processing program
JP7064609B2 (ja) 撮影装置、撮影方法、及びプログラム
JP7150053B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、及びプログラム
JP2010087723A (ja) 撮影装置及び動画像編集方法
JP7191980B2 (ja) 撮像装置、撮像方法、及びプログラム
JP6941744B2 (ja) 画像処理装置、撮影装置、画像処理方法及び画像処理プログラム
TWI590186B (zh) 影像擷取裝置及其影像處理方法
JP5733615B2 (ja) 画像表示装置、画像表示プログラム及び画像表示システム

Legal Events

Date Code Title Description
A524 Written submission of copy of amendment under article 19 pct

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A527

Effective date: 20210318

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210428

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20210428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210928

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211210

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7003286

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150