JP7002294B2 - レーザ加工機 - Google Patents

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Description

本発明は、板状のワーク(板金)に対してレーザ加工(レーザ切断加工)を行うレーザ加工機に関する。
従来から、レーザ加工機について種々の開発がなされており、レーザ加工中にワークを移動不能に固定する所謂ワーク固定タイプのレーザ加工機として、特許文献1及び特許文献2等に示すものがある。そして、先行技術に係るレーザ加工機の構成について簡単に説明すると、次の通りである。
先行技術に係るレーザ加工機は、Y軸方向に延びたベースフレーム(ベッド)を具備しており、ベースフレームは、上側を開放(開口)しかつY軸方向に並んだ複数の空洞部を有している。また、各空洞部の下部(下側)には、レーザ加工によって生じたスクラップを回収するための回収エリアが形成されている。複数の空洞部の上方(上側)には、レーザ加工を行うための加工エリアが形成されている。加工エリアには、ワークを支持するスケルトン状のパレット(テーブル)が載置される。
加工エリア(ベースフレーム)の上方には、加工エリアに載置されたワークに向かって上方向からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドがX軸方向及びY軸方向へ移動可能に設けられている。また、各空洞部の内側(内周側)におけるX軸方向及び/又はY軸方向に対向する位置には、スクラップを回収エリア側へ導きかつベースフレームへのレーザ光の到達を防止するための板状のシュートが設けられている。各シュートは、その下端側(各シュートの下端側)が上端側(各シュートの上端側)よりも空洞部の中央側に位置するように、鉛直方向に対して傾斜している。
特開2012-45572号公報 特開2015-91590号公報
ところで、近年、レーザ加工機の生産性の向上及び切断対象の拡大の要請に伴い、レーザ加工に使用するレーザ光の出力が高くなる傾向にある。一方、レーザ光の出力が高くなると、加工条件によってはワークを通過したレーザ光によりシュートの一部が溶けて、シュートの一部に穴(溶融穴)が空く等、シュートの損傷を招くことがある。特に、シュート全体のうち、ワークのパスライン(ワークの支持高さ位置)に近い部分において、集光したレーザ光が照射された場合は、穴が空く可能性が高く、シュートの損傷を招くケースが多くなる。このような場合には、レーザ光がシュートの穴を通過して到達して、ベースフレームの歪み(熱歪み)のリスクを招くことになる。また、レーザ加工によって生じるスパッタがシュートの穴から漏れて、火災等のリスクを招くことになる。その結果、レーザ加工機の稼働(運転)の安定性及び安全性を十分に高めることは困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述のリスクを回避することができる、新規なレーザ加工機を提供することを目的とする。
本発明の実施態様は、板状のワーク(板金)に対してレーザ加工(レーザ切断加工)を行うレーザ加工機において、上側(開口)を開放した空洞部を有し、前記空洞部の上方(上側)にレーザ加工を行うための加工エリアが形成されたベースフレーム(ベッド)と、前記加工エリアに載置されたワークに対して相対的にX軸方向及びY軸方向へ移動可能に設けられ、上方向からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドと、前記空洞部の内側に設けられ、下端側が上端側よりも前記空洞部の中央側に位置するように、鉛直方向に対して傾斜しているシュートと、を具備し、前記シュートは、基層シュート板と、前記基層シュート板の表面側に着脱可能に設けられた表層シュート板と、を備え、前記表層シュート板の裏面と前記基層シュート板の表面との間に隙間が形成され、前記隙間は中間材で満たされていることである。
本発明の実施態様は、好ましくは、前記中間材は、布状、ペースト状、メッシュ状、網状、又は板状のいずれかに形成されている
本発明の実施態様によると、前記レーザ加工ヘッドを前記ベースフレームに対して相対的にX軸方向及び/又はY軸方向へ移動位置決め(移動)させながら、前記レーザ加工ヘッドによりワークに向かって上方向からレーザ光を照射する。これにより、ワークに対してレーザ加工を行うことができる。一方、レーザ加工によって生じたスクラップが、前記シュート上に落下した場合に、前記回収エリア側へ導かれる。
ここで、前述のように、前記表層シュート板の裏面と基層シュート板の表面との間に隙間が形成されている。そのため、ワークを通過したレーザ光により前記表層シュート板の一部に穴(溶融穴)が空いた場合でも、前記表層シュート板が前記基層シュート板に溶着することなく、前記表層シュート板を前記基層シュート板から簡単に取り外すことができる。そして、穴の空いていない前記表層シュート板と前記基層シュート板との間に前記中間材を介在させた状態で、穴の空いていない前記表層シュート板を前記基層シュート板に取り付ける。これにより、レーザ加工に使用するレーザ光の出力が高くなっても、前記基層シュート板の一部に穴(溶融穴)が空くことを十分に防止することができる。
本発明によれば、レーザ光による前記ベースフレームの歪み(熱歪み)のリスクと、前記シュートからのスパッタの漏れによる火災等のリスクを回避することができ、前記レーザ加工機の稼動(運転)の安定性及び安全性を十分に高めることができる。
図1は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な正面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な側面図である。 図3は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な平面図である。 図4は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の模式的な部分斜視図である。 図5は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の一部をベースフレームの前側から見た拡大図であり、図5の一部は、ベースフレームをX軸方向に沿って破断した状態を示している。 図6は、本発明の実施形態に係るレーザ加工機の一部をベースフレームの右側から見た拡大図であり、図6の一部は、ベースフレームをY軸方向に沿って破断した状態を示している。 図7(a)(b)は、本発明の実施形態の要部を示す図であり、図7(a)は、図6におけるVIIA部の拡大図、図7(b)は、図5におけるVIIBの拡大図である。 図8(a)(b)は、本発明の実施形態の変形例の要部を示す図であり、図8(a)は、図7(a)に対応する図、図8(b)は、図7(b)に対応する図である。 図9(a)(b)は、第1のレーザ光の照射試験を行った結果を示す写真図である。図9(a)は、照射側のワークの表面を示す写真図であり、図9(b)は、照射側の反対側のワークの裏面を示す写真図である。 図10(a)(b)は、第2のレーザ光の照射試験を行った結果を示す写真図である。図10(a)は、照射側のワークの表面を示す写真図であり、図10(b)は、照射側の反対側のワークの表面を示す写真図である。
本発明の実施形態及び実施形態の変形例について図1から図8を参照して説明する。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意である。また、「X軸方向」とは、水平方向の1つであり、本発明の実施形態にあっては、左右方向のことである。「Y軸方向」とは、X軸方向に直交する水平方向の1つであり、本発明の実施形態にあっては、前後方向のことである。更に、図面中、「FF」は、前方向、「FR」は、後方向、「L」は、左方向、「R」は、右方向、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指している。
(実施形態)
図1から図6に示すように、本発明の実施形態に係るレーザ加工機10は、板状のワーク(板金)に対してレーザ加工(レーザ切断加工)を行う加工機であり、レーザ加工中にワークを移動不能に固定するワーク固定タイプである。以下、本発明の実施形態に係るレーザ加工機10の具体的な構成について説明する。
レーザ加工機10は、Y軸方向に延びたベースフレーム(ベッド)12を具備している。ベースフレーム12は、Y軸方向に並んだ複数の空洞部14を有しており、各空洞部14は、上側を開放(開口)しかつX軸方向に延びている。また、ベースフレーム12の右側部(X軸方向の一側部)には、複数の吸引口16がY軸方向に間隔を置いて形成されており、各吸引口16は、対応する空洞部14に連通している。各吸引口16は、粉塵を吸引力によって集塵する集塵機(図示省略)に接続されており、各空洞部14は、粉塵を集塵するための集塵室になっている。
各空洞部14の下部(下側)には、レーザ加工によって生じたスクラップWsを回収するための回収エリアCAが形成されている。各回収エリアCAには、スクラップWsを回収する回収トレイ18が配設されている。回収トレイ18の把手20は、ベースフレーム12から右方向(X軸方向の一方側)に突出しており、各回収トレイ18は、回収エリアCAに対して出し入れ可能に構成されている。なお、各回収エリアCAに回収トレイ18を配設する代わりに、スクラップWsを回収してX軸方向又はY軸方向へ搬送する回収コンベア(図示省略)を配設してもよい。
複数の空洞部14の上方(上側)には、レーザ加工を行うための加工エリアPAが形成されている。加工エリアPAには、ワークWを支持するスケルトン状のパレット(テーブル)22が載置される。換言すれば、加工エリアPAには、スケルトン状のパレット22を介してワークWが載置される。また、パレット22は、ワークWを点接触で支持する複数のワーク支持部(図示省略)を有している。パレット22は、例えば、特開2012-86243号公報等に示すようなパレット移送装置(図示省略)によってベースフレーム12の後側(Y軸方向の一方側)の待機エリアと加工エリアPAとの間を移動する。
ベースフレーム12の上部には、Y軸方向に延びた一対のガイド部材24が設けられており、一対のガイド部材24は、加工エリアPAを挟んでX軸方向に離隔している。一対のガイド部材24の間には、門型フレーム(門型の可動フレーム)26がY軸方向に移動可能に設けられており、門型フレーム26は、加工エリアPAを跨ぐようにX軸方向に延びている。門型フレーム26の水平部26aの前側には、スライダ28がX軸方向に移動可能に設けられており、スライダ28には、加工エリアPAにパレット22を介して載置されたワークWに向かって上方向からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド30が設けられている。換言すれば、加工エリアPA(ベースフレーム12)の上方には、レーザ加工ヘッド30が加工エリアPAに載置されたワークWに対してX軸方向及びY軸方向に移動可能に設けられている。また、レーザ加工ヘッド30は、レーザ光を発振するレーザ発振器としてのファイバレーザ発振器32に光学的に接続されている。なお、ファイバレーザ発振器32に代わりに、YAGレーザ発振器(図示省略)、CO2レーザ発振器(図示省略)、又は半導体レーザ発振器(図示省略)等を用いてもよい。
図3及び図5に示すように、各空洞部14の内側(内周側)におけるY軸方向に対向する位置には、スクラップWs(図5参照)を回収エリアCA側へ導くための第1シュート34がそれぞれ設けられており、各第1シュート34は、X軸方向に延びている。各第1シュート34は、下端側(各第1シュート34の下端側)が上端側(各第1シュート34の上端側)よりも空洞部14の中央側に位置するように、鉛直方向に対して傾斜している。そして、各第1シュート34の構成の詳細は、次の通りである。
図5及び図7(a)に示すように、各空洞部14の内側におけるY軸方向の一方側又は他方側には、基層シュート板36が複数のサポート部材38及び複数の取付ボルト40を介して設けられている。また、各基層シュート板36の表面側には、表層シュート板42が複数の取付ボルト44を介して着脱可能に設けられている。更に、各表層シュート板42の裏面と対応する基層シュート板36の表面との間には、隙間Cが形成されている。そして、隙間Cには、布状(繊維状)の中間材46が表層シュート板42と基層シュート板36とによって挟まれた状態で設けられている。各基層シュート板36及び各表層シュート板42は、それぞれ、例えば、熱間圧延鋼板(SPHC)等の鉄鋼からなる。各中間材46は、例えば、珪素(シリカ)等、鉄鋼の融点よりも高い融点の材料(高融点材料)からなる。なお、各中間材46が布状に形成される代わりに、ペースト状、メッシュ状、網状、又は板状(シート状)のいずれかに形成されてもよい。中間材46が板状に形成される場合には、高融点材料として酸化マグネシウムを用いてもよい。
図6に示すように、各空洞部14の内側(内周側)におけるX軸方向に対向する位置には、スクラップWsを回収エリアCA側へ導くための第2シュート48がそれぞれ設けられており、各第2シュート48は、Y軸方向に延びている。各第2シュート48は、下端側(各第2シュート48の下端側)が上端側(各第2シュート48の上端側)よりも空洞部14の中央側に位置するように、鉛直方向に対して傾斜している。そして、各第2シュート48の構成の詳細は、次の通りである。
図6及び図7(b)に示すように、各空洞部14の内側におけるX軸方向の一方側又は他方側には、基層シュート板50が複数のサポート部材52及び複数の取付ボルト54を介して設けられている。また、各基層シュート板50の表面側には、表層シュート板56が複数の取付ボルト58を介して着脱可能に設けられている。更に、各表層シュート板56の裏面と対応する基層シュート板50の表面との間には、隙間Cが形成されている。そして、隙間Cには、布状(繊維状)の中間材60が表層シュート板56と基層シュート板50によって挟まれた状態で設けられている。各基層シュート板50及び各表層シュート板56は、それぞれ、例えば、熱間圧延鋼板(SPHC)等の鉄鋼からなる。各中間材60は、例えば、珪素等の高融点材料からなる。なお、中間材60が布状に形成される代わりに、ペースト状、メッシュ状、網状、又は板状のいずれかに形成されてもよい。各中間材60が板状に形成される場合には、高融点材料として酸化マグネシウムを用いてもよい。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
スライダ28をX軸方向へ移動させると共に、門型フレーム26をY軸方向へ移動させることにより、レーザ加工ヘッド30をX軸方向及びY軸方向へ移動位置決め(移動)させる。そして、レーザ加工ヘッド30をX軸方向及びY軸方向へ移動位置決めさせながら、レーザ加工ヘッド30によりワークWに向かって上方向からレーザ光を照射する。これにより、ワークWに対してレーザ加工を行うことができる。一方、レーザ加工によって生じたスクラップWsが、いずれかの第1シュート34又は第2シュート48上に落下した場合に、回収エリアCA側へ導かれ、回収トレイ18に回収される。
ここで、前述のように、鉄鋼からなる各基層シュート板36(50)の表面側には、鉄鋼からなる表層シュート板42(56)が着脱可能に設けられている。各表層シュート板42(56)の裏面と対応する基層シュート板36(50)の表面との間には、隙間Cが形成されている。隙間Cには、高融点材料からなる中間材46(60)が表層シュート板42(56)と基層シュート板36(50)に挟まれた状態で設けられている。そのため、ワークWを通過したレーザ光により表層シュート板42(56)の一部が溶融し或いはその一部に穴(溶融穴)が空いた場合でも、中間材46(60)によって基層シュート板36(50)への溶融物の到達を防止できる。
その結果、表層シュート板42(56)が基層シュート板36(50)にその溶融物によって溶着することなく、穴が空いた表層シュート板42(56)の交換を行う際に、表層シュート板42(56)を基層シュート板36(50)から簡単に取り外すことができる。なお、表層シュート板42(56)の交換は複数の取付ボルト44(58)を取り外して行うことになるが、取付ボルト44(58)がレーザ光によって損傷を受けている場合には、ニッパ又はペンチ等の工具を用い、その取付ボルト44(58)を取り外す。そして、穴の空いていない表層シュート板42(56)の裏面と基層シュート板36(50)との間に中間材46(60)を介在させた状態で、穴の空いていない表層シュート板42(56)を基層シュート板36(50)の表面側に取り付ける。これにより、レーザ加工に使用するレーザ光の出力が高くなっても、基層シュート板36(50)の一部に穴が空くことを十分に防止することができる。よって、基層シュート板36(50)に穴が空いて、ベースフレーム12までレーザ光が到達した場合のベースフレーム12の歪み(熱歪み)のリスクと、基層シュート板36(50)からのスパッタの漏れによる火災等のリスクを回避することができる。
特に、各中間材46(60)が布状、ペースト状、メッシュ状、又は網状に形成された場合には、表層シュート板42(56)を基層シュート板36(50)からより簡単に取り外すことができ、表層シュート板42(56)の交換を容易に行うことができる。なお、表層シュート板42(56)の交換を行う際に、中間材46(60)の交換を一緒に行ってもよい。
従って、本発明の実施形態によれば、レーザ光によるベースフレーム12の歪み(熱歪み)のリスクと、第1シュート34又は第2シュート48からのスパッタの漏れによる火災等のリスクを回避することができ、レーザ加工機10の稼動(運転)の安定性及び安全性を十分に高めることができる。
(実施形態の変形例)
本発明の実施形態の変形例について、前述の本発明の実施形態と異なる点についてのみ説明する。
図8(a)に示すように、各表層シュート板42の裏面と対応する基層シュート板36の表面との間には、中間材46(図5参照)の代わりに、ピン状の複数のスペーサ62が設けられている。各スペーサ62は、例えば、熱間圧延鋼板(SPHC)等の鉄鋼からなる。そして、各表層シュート板42の裏面と対応する基層シュート板36の表面との間には、隙間Cが形成されており、隙間Cは、表層シュート板42からの伝熱を抑えるための空間64になっている。
同様に、図8(b)に示すように、各表層シュート板56の裏面と対応する基層シュート板50の表面との間には、中間材60(図5参照)の代わりに、ピン状の複数のスペーサ66が設けられている。各スペーサ66は、例えば、熱間圧延鋼板(SPHC)等の鉄鋼からなる。そして、各表層シュート板56の裏面と対応する基層シュート板50の表面との間には、隙間Cが形成されており、隙間Cは、表層シュート板56からの伝熱を抑えるための空間68になっている。
本発明の実施形態の変形例によると、前述のように、各表層シュート板42(56)の裏面と対応する基層シュート板36(50)の表面との間に、隙間Cとして、表層シュート板42(56)からの伝熱を抑えるための空間64(68)が形成されている。そのため、ワークWを通過したレーザ光により表層シュート板42(56)の一部が溶融し或いはその一部に穴(溶融穴)が空いた場合でも、基層シュート板36(50)への溶融物の到達を防止できる。
その結果、表層シュート板42(56)が基層シュート板36(50)にその溶融物によって溶着することなく、穴が空いた表層シュート板42(56)の交換を行う際に、表層シュート板42(56)を基層シュート板36(50)から簡単に取り外すことができる。そして、穴の空いていない表層シュート板42(56)の裏面と基層シュート板36(50)の表面との間に空間64(68)を形成した状態で、穴の空いていない表層シュート板42(56)を基層シュート板36(50)の表面側に取り付ける。これにより、レーザ加工に使用するレーザ光の出力が高くなっても、基層シュート板36(50)の一部に穴が空くことを十分に防止することができる。
よって、本発明の実施形態の変形例によれば、前述の本発明の実施形態と同様の効果を奏するものである。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、次のように、適宜の変更を行うことにより、種々の態様で実施可能である。
中間材46(60)の厚さは隙間Cの寸法と同じであるが、中間材46(60)の厚さを隙間Cの寸法よりも小さくしてもよい。換言すれば、隙間Cに中間材46(60)を設ける他に、表層シュート板56からの伝熱を抑えるための空間64(68)を形成してもよい。この場合には、表層シュート板42(56)が基層シュート板36(50)にその溶融物によって溶着することを更に防止することができる。
そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
本発明の実施例について図9(a)(b)及び図10(a)(b)を参照して説明する。
熱間圧延鋼板からなる2つの板状のワークを重ねた状態で、上方から2つのワークに向かってレーザ光を照射する第1のレーザ光の照射試験を行った。また、熱間圧延鋼板からなる2つの板状のワークを重ね、かつ2つのワークの間にシリカからなる布状の中間材を介在させた状態で、上方から2つのワークに向かってレーザ光を照射する第2のレーザ光の照射試験を行った。そして、第1及び第2のレーザ照射試験の結果をまとめると、図9(a)(b)及び図10(a)(b)に示すようになる。なお、第1及び第2のレーザ照射試験において、レーザ光の出力等の試験条件は同じ条件にした。
即ち、第1のレーザ照射試験の結果として、照射側のワークの裏面と照射側の反対側のワークの表面が溶着して、照射側のワークと照射側の反対側のワークが分離できないことが確認された。また、照射側のワークの表面だけでなく、照射側の反対側のワークの裏面にまで、レーザ光の照射による加熱痕が生じることが確認された。
第2のレーザ照射試験の結果として、照射側のワークの裏面と照射側の反対側のワークの表面が溶着することなく、照射側のワークと照射側の反対側のワークが容易に分離できることが確認された。また、照射側のワークの表面にレーザ光の照射による加熱痕が生じるが、照射側の反対側のワークの表面にはレーザ光の照射による加熱痕が生じないことが確認された。
10 レーザ加工機
12 ベースフレーム(ベッド)
14 空洞部
16 吸引口
18 回収トレイ
22 パレット
24 ガイド部材
26 門型フレーム
26a 水平部
30 レーザ加工ヘッド
32 ファイバレーザ発振器(レーザ発振器)
34 第1シュート
36 基層シュート板
38 サポート部材
42 表層シュート板
46 中間材
48 第2シュート
50 基層シュート板
52 サポート部材
56 表層シュート板
60 中間材
62 スペーサ
64 空間
66 スペーサ
68 空間
CA 回収エリア
PA 加工エリア
S 隙間
W ワーク(板金)
Ws スクラップ

Claims (3)

  1. 板状のワークに対してレーザ加工を行うレーザ加工機において、
    上側を開放した空洞部を有し、前記空洞部の上方にレーザ加工を行うための加工エリアが形成されたベースフレームと、
    前記加工エリアに載置されたワークに対して相対的にX軸方向及びY軸方向へ移動可能に設けられ、上方向からレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドと、
    前記空洞部の内側に設けられ、下端側が上端側よりも前記空洞部の中央側に位置するように、鉛直方向に対して傾斜しているシュートと、を具備し、
    前記シュートは、
    基層シュート板と、
    前記基層シュート板の表面側に着脱可能に設けられた表層シュート板と、を備え、
    前記表層シュート板の裏面と前記基層シュート板の表面との間に隙間が形成され
    前記隙間は中間材で満たされていることを特徴とするレーザ加工機。
  2. 前記中間材は、布状、ペースト状、メッシュ状網状、又は板状のいずれかに形成されていることを特徴とする請求項に記載のレーザ加工機。
  3. 前記ベースフレームがY軸方向に並んだ複数の前記空洞部を有し、各空洞部の内側におけるY軸方向及び/又はX軸方向に対向する位置に前記シュートがそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のレーザ加工機。
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