JP7001920B2 - 状態推定装置及び通信システム - Google Patents

状態推定装置及び通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP7001920B2
JP7001920B2 JP2018191192A JP2018191192A JP7001920B2 JP 7001920 B2 JP7001920 B2 JP 7001920B2 JP 2018191192 A JP2018191192 A JP 2018191192A JP 2018191192 A JP2018191192 A JP 2018191192A JP 7001920 B2 JP7001920 B2 JP 7001920B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
unit
state
estimation
data
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018191192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019140666A (ja
Inventor
世輝 桑原
弥 川上
秀樹 西沢
聖司 岡本
章 平野
正啓 小林
哲郎 乾
拓哉 小田
史一 犬塚
貴章 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to PCT/JP2019/005017 priority Critical patent/WO2019159938A1/ja
Priority to US16/968,741 priority patent/US11342990B2/en
Publication of JP2019140666A publication Critical patent/JP2019140666A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7001920B2 publication Critical patent/JP7001920B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
    • H04B10/079Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using measurements of the data signal
    • H04B10/0795Performance monitoring; Measurement of transmission parameters
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B10/00Transmission systems employing electromagnetic waves other than radio-waves, e.g. infrared, visible or ultraviolet light, or employing corpuscular radiation, e.g. quantum communication
    • H04B10/07Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems
    • H04B10/075Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal
    • H04B10/079Arrangements for monitoring or testing transmission systems; Arrangements for fault measurement of transmission systems using an in-service signal using measurements of the data signal
    • H04B10/0791Fault location on the transmission path

Description

本発明は、状態推定装置及び通信システムに関する。
図24は、従来の光デジタルコヒーレント方式の光通信システムの例を示す図である。同図に示す光通信システムは、複数台のトランスポンダ90を備える。送信側のトランスポンダ90をトランスポンダ90A、受信側のトランスポンダ90をトランスポンダ90Bと記載する。トランスポンダ90Aとトランスポンダ90Bとは同様の構成である。トランスポンダ90Aとトランスポンダ90Bとは、光ファイバ(シングルコアファイバ、マルチコアファイバ)、カッパー、無線等により通信する。同図では、光ファイバにより通信する場合を例に説明する。
外部装置からトランスポンダ90Aに入力された信号は、OTN(Optical Transport Network)フレーマにおいて終端され、OTNフレームにマッピングされる。OTNフレームは、後段のDSP(Digital Signal Processor)において、誤り訂正符号の付与、送信線形等価処理、デジタルアナログ変換処理が行われた後、光送信部で電気信号から光信号に変換され、光ファイバを介して対向のトランスポンダ90Bに送られる。
トランスポンダ90Bの光送信部から送出された光信号は、光ファイバを介してトランスポンダ90Aの光受信部で受信され、電気信号に変換される。DSPにおいては、電気信号に対してアナログデジタル変換処理、受信線形等価処理、伝送路推定が行われ、OTNフレーム信号が復調される。後段の誤り訂正符号化処理部においては、部分的に正確に復調できなかった信号を正して得られたOTNフレーム信号は、OTNフレーマで外部装置に適した形式の信号に変換され、出力される。
光ファイバ等で障害が発生して受信線形等価処理部の等価処理能力以上の劣化が信号に加わった場合、通信は途絶える。通信が途絶えるとシステムは障害が発生したと認識し、障害切り分け処理がシステムならびに人員を導入して実施される。光ファイバの断絶が発生した場合、その箇所を特定するためにOTDR(Optical Time Domain Reflectometer)が用いられる。
光ファイバの障害発生時には、通信用とは別に試験機能を装置に具備するか、伝送装置を取り外して試験機を設置するなど、装置コスト、稼働コストが増加する。特許文献1の発明では、信号または信号処理に付随する物理的状態データを収集、統計的に処理することによって、伝送路上で生じる障害の前兆を検知することを可能としている。
特開2017-85355号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、物理的状態データを用いて光ファイバ伝送路の障害発生や前兆は検知できるが、障害原因(曲げ、引っ張り、圧縮、破断、振動等)と、その程度(曲げ径、引っ張り強度、振動幅・振動周期等)は判明しない。そのため、障害発生時の復旧作業を速やかに行うにはさらに、障害原因やその程度を検知し、詳細な障害前兆検知が必要である、という課題があった。
上記事情に鑑み、本発明は、コストを低減しながらデータ伝送において生じる障害のより詳細な前兆検知を行うことができる状態推定装置及び通信システムを提供することを目的としている。
本発明の一態様は、伝送装置の送信部から送信され、他の伝送装置の受信部が伝送路を介して受信した信号の位相、受信強度、受信品質、電気信号への変換後の電圧、及び、受信処理において用いられた信号処理パラメータのうち1以上を表す信号受信データを取得し、取得した前記信号受信データを状態推定に用いる特徴データに加工する前処理部と、前記特徴データに基づいて、前記伝送路の状態、前記送信部の異常状態、又は、前記受信部の異常状態を推定する推定部と、を備える状態推定装置である。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記伝送路の状態は、曲げの有無、曲げ径、温度変化のうち1以上である。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記特徴データは、位相平面における前記位相を表す位相平面状態データと、極座標平面における前記位相を表す極座標データと、前記極座標データを高速フーリエ変換したフーリエ変換データと、前記位相平面状態データ又は前記極座標データにおける前記信号の出現頻度を表すヒストグラムデータと、前記受信強度、前記受信品質、前記電圧又は前記信号処理パラメータのいずれか又は2以上の組み合わせにおける前記信号の出現頻度を表すヒストグラムデータと、前記受信強度、前記受信品質、前記電圧又は前記信号処理パラメータの時系列の変化を示す時系列データとうち少なくともいずれかを含む。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記推定部は、機械学習を用いて推定を行う。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記推定部は、前記特徴データの少なくとも一部を用いて前記伝送路の状態、前記送信部の異常状態、又は、前記受信部の異常状態のいずれかに含まれる一部の状態を推定する部分推定部を複数有し、それぞれ異なる一部の状態を推定する複数の前記部分推定部による推定結果に基づいて、前記伝送路の状態、前記送信部の異常状態、又は、前記受信部の異常状態を推定する。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記前処理部又は前記推定部は、ハードウェアにより、プログラムを実行するプロセッサにより、又は、ハードウェアとプログラムを実行するプロセッサとの組み合わせにより実現される。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記伝送路は、複数の物理経路から構成され、前記前処理部は、前記物理経路毎の前記信号受信データを取得し、取得した前記信号受信データから状態推定に用いる特徴データを生成し、前記推定部は、前記物理経路毎に、前記特徴データに基づいて前記物理経路の状態を推定し、前記状態推定装置は、前記推定部により推定された前記物理経路毎の状態に基づいて前記伝送路の状態推定結果を導出する統合推定部をさらに備える。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記前処理部は、複数の前記物理経路のうち2以上又は全てに同一の光源を用いた光信号を伝送したときの前記物理経路毎の前記信号受信データを取得する。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記前処理部は、複数の前記物理経路それぞれに異なる光源を用いた光信号を伝送したときの前記物理経路毎の前記信号受信データを取得する。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記伝送路は、マルチコアファイバ、マルチモードファイバ、又は、マルチファイバのいずれか又は2以上の組合せである。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記伝送路は、複数のシングルモードの光信号を多重してマルチモードの光信号に変換するモード多重部と、前記モード多重部が変換したマルチモードの前記光信号を伝送するマルチモードファイバと、前記マルチモードファイバを伝送したマルチモードの前記光信号をシングルモードの光信号に分離するモード分離部とを有する。
本発明の一態様は、上述の状態推定装置であって、前記前処理部は、前記物理経路毎に双方向それぞれの光信号を伝送したときの前記信号受信データを取得し、取得した前記信号受信データから状態推定に用いる特徴データを生成し、前記推定部は、双方向それぞれについて、前記物理経路毎に、前記特徴データに基づいて前記物理経路の状態を推定し、前記統合推定部は、前記推定部により双方向それぞれについて推定された前記物理経路毎の状態に基づいて前記伝送路の状態推定結果を導出する。
本発明の一態様は、伝送装置と、上述のいずれかの状態推定装置とを備える通信システムである。
本発明により、コストを低減しながらデータ伝送において生じる障害のより詳細な前兆検知を行うことが可能となる。
第1の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第2の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第3の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第4の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第5の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第6の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第7の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第8の実施形態による推定部の機能を示す図である。 第9の実施形態による推定部の機能を示す図である。 第10の実施形態による推定部の機能を示す図である。 第11の実施形態による推定部の動作を示すフロー図である。 同実施形態による推定部の他の動作を示すフロー図である。 第12の実施形態による推定部の動作を示すフロー図である。 同実施形態による推定部の他の動作を示すフロー図である。 第13の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第14の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第15の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第16の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第17の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第18の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第19の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第20の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 第21の実施形態による通信システムの構成を示すブロック図である。 従来技術の光デジタルコヒーレント方式の光通信システムを示す図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。以下では、機能部XXXがY個ある場合、Y個の機能部XXXをそれぞれ機能部XXX-1~XXX-Yと記載する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態による通信システム101の構成を示すブロック図である。通信システム101は、伝送装置200及び状態推定装置510を備える。通信システム101が備える伝送装置200の台数は任意である。伝送装置200は、伝送路300を介してデータ通信を行う。伝送路300は、例えば、光ファイバである。
伝送装置200は、送信部201及び受信部202を備える。送信部201は、伝送路300を介して光信号を送信する。受信部202は、伝送路300を介してデータを受信する。同図では、2台の伝送装置200が光信号により、ユーザのデータ通信を中継している。
状態推定装置510は、前処理部511及び推定部512を備える。前処理部511は、伝送装置200の受信部202から、受信部202が受信した各信号の位相平面状態(コンスタレーション)を示すコンスタレーションデータ(位相平面状態データ)を信号受信データとして受信する。前処理部511は、コンスタレーションデータに、位相の出現頻度をプロットして二次元ヒストグラムデータに変換し、特徴データとして推定部512に出力する。推定部512は、前処理部511から受信した特徴データに基づいて、伝送装置200及び伝送路300の異常状態を推定し、推定結果を出力する。
なお、前処理部511は、位相平面上にプロットされるコンスタレーションデータを直交座標から極座標に変換した後、位相の出現頻度をプロットして二次元ヒストグラムデータを生成してもよい。また、前処理部511は、コンスタレーションデータを直交座標から極座標に変換した後に高速フーリエ変換を行い、角度と中心からの距離のそれぞれについて高速フーリエ変換した結果を両軸とした二次元平面に出現頻度をプロットして二次元ヒストグラムデータとしてもよい。
推定部512による推定の結果、光ファイバの曲げ、引っ張り、融着点ずれ(破断)、温度変化、振動、漏水、ねじれ、などの伝送路300の異常状態とその程度、伝送装置200の送信部201に用いられる送信モジュールの異常状態、伝送装置200の受信部202に用いられる受信モジュールの異常状態などを推定できる。
(第2の実施形態)
図2は、本発明の第2の実施形態による通信システム102の構成を示すブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による通信システム101と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム102は、伝送装置200及び状態推定装置520を備える。状態推定装置520は、前処理部521及び推定部522を備える。
前処理部521は、伝送装置200の受信部202から取得したコンスタレーションデータを、直交座標から極座標に変換する。前処理部521は、角度と中心からの距離のデータそれぞれを高速フーリエ変換データに加工し、特徴データとして推定部522に出力する。このように、前処理部521は、平面にプロットされるコンスタレーションデータを、周波数分析ができるようにフーリエ変換データに加工することで特徴を抽出する。推定部522は、前処理部521から受信した特徴データをもとに、伝送装置200及び伝送路300の異常状態を推定し、推定結果を出力する。
推定部522による推定の結果、光ファイバの曲げ、引っ張り、融着点ずれ、温度変化、振動、漏水、ねじれ、などの伝送路300の異常状態とその程度、伝送装置200の送信部201に用いられる送信モジュールの異常状態、伝送装置200の受信部202に用いられる受信モジュールの異常状態などを推定できる。
(第3の実施形態)
図3は、本発明の第3の実施形態による通信システム103の構成を示すブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による通信システム101と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム103は、伝送装置200及び状態推定装置530を備える。状態推定装置530は、前処理部531及び推定部532を備える。
前処理部531は、伝送装置200の受信部202から取得したコンスタレーションデータを、座標変換データに加工し、特徴データとして推定部532に出力する。具体的には、前処理部531は、平面にプロットされるコンスタレーションデータを直交座標から極座標に変換し、例えば、極座標における角度及び中心からの距離ごとに出現頻度をプロットすることで特徴を抽出する。推定部532は、前処理部531から受信した特徴データをもとに、伝送装置200及び伝送路300の異常状態を推定し、推定結果を出力する。なお、前処理部531は、コンスタレーションデータをそのまま特徴データとして推定部532に出力してもよい。
推定部532による推定の結果、光ファイバの曲げ、引っ張り、融着点ずれ、温度変化、振動、漏水、ねじれ、などの伝送路300の異常状態とその程度、伝送装置200の送信部201に用いられる送信モジュールの異常状態、伝送装置200の受信部202に用いられる受信モジュールの異常状態などを推定できる。
(第4の実施形態)
図4は、本発明の第4の実施形態による通信システム104の構成を示すブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による通信システム101と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム104は、伝送装置200及び状態推定装置540を備える。状態推定装置540は、前処理部541及び推定部542を備える。
前処理部541は、伝送装置200の受信部202から各受信信号のコンスタレーションデータと、受信パワ及びQ値データとを信号受信データとして取得する。前処理部541は、コンスタレーションデータを二次元ヒストグラムデータに加工し、受信パワ及びQ値データをそれぞれ時系列データに加工する。前処理部541は、受信パワ及びQ値データの時系列データと、コンスタレーションデータの二次元ヒストグラムデータとを組み合わせ、特徴データとして推定部542に出力する。推定部542は、前処理部541から受信した特徴データをもとに、伝送装置200及び伝送路300の異常状態を推定し、推定結果を出力する。
推定部542による推定の結果、光ファイバの曲げ、引っ張り、融着点ずれ、温度変化、振動、漏水、ねじれ、などの伝送路300の異常状態とその程度、伝送装置200の送信部201に用いられる送信モジュールの異常状態、伝送装置200の受信部202に用いられる受信モジュールの異常状態などを推定できる。
(第5の実施形態)
図5は、本発明の第5の実施形態による通信システム105の構成を示すブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による通信システム101と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム105は、伝送装置200及び状態推定装置550を備える。状態推定装置550は、前処理部551及び推定部552を備える。
前処理部551は、伝送装置200の受信部202から受信信号のコンスタレーションデータと、受信パワ及びQ値データを信号受信データとして取得する。前処理部551は、コンスタレーションデータを高速フーリエ変換した結果を示す高速フーリエ変換データに加工し、受信パワ及びQ値データを時系列データに加工する。前処理部551は、受信パワ及びQ値データの時系列データと、コンスタレーションデータの高速フーリエ変換データとを組み合わせて、特徴データとして推定部552に出力する。推定部552は、前処理部551から受信したデータをもとに、伝送装置200及び伝送路300の異常状態を推定し、推定結果を出力する。
推定部552による推定の結果、光ファイバの曲げ、引っ張り、融着点ずれ、温度変化、振動、漏水、ねじれ、などの伝送路300の異常状態とその程度、伝送装置200の送信部201に用いられる送信モジュールの異常状態、伝送装置200の受信部202に用いられる受信モジュールの異常状態などを推定できる。
(第6の実施形態)
図6は、本発明の第6の実施形態による通信システム106の構成を示すブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による通信システム101と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム106は、伝送装置200及び状態推定装置560を備える。状態推定装置560は、前処理部561及び推定部562を備える。
前処理部561は、伝送装置200の受信部202から各受信信号の受信パワ又はQ値データを信号受信データとして取得する。前処理部561は、時系列変化する受信パワ又はQ値データを一次元ヒストグラムデータに加工する。前処理部561は、一次元ヒストグラムデータに変換された受信パワ又はQ値データを、特徴データとして推定部562に出力する。推定部562は、前処理部561から受信した特徴データをもとに、伝送装置200及び伝送路300の異常状態を推定し、推定結果を出力する。
推定部562による推定の結果、光ファイバの曲げ、引っ張り、融着点ずれ、温度変化、振動、漏水、ねじれ、などの伝送路300の異常状態とその程度、伝送装置200の送信部201に用いられる送信モジュールの異常状態、伝送装置200の受信部202に用いられる受信モジュールの異常状態などを推定できる。
(第7の実施形態)
図7は、本発明の第7の実施形態による通信システム107の構成を示すブロック図である。同図において、図1に示す第1の実施形態による通信システム101と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム107は、伝送装置200及び状態推定装置570を備える。状態推定装置570は、前処理部571及び推定部572を備える。
前処理部571は、伝送装置200の受信部202から受信パワ又はQ値データを信号受信データとして取得する。前処理部571は、受信パワ及びQ値データを二次元平面にプロットし、頻度を表す二次元ヒストグラムデータに加工する。前処理部571は、二次元ヒストグラムデータを、特徴データとして推定部572に出力する。推定部572は、前処理部571から受信した特徴データをもとに、伝送装置200及び伝送路300の異常状態を推定し、推定結果を出力する。
推定部572による推定の結果、光ファイバの曲げ、引っ張り、融着点ずれ、温度変化、振動、漏水、ねじれ、などの伝送路300の異常状態とその程度、伝送装置200の送信部201に用いられる送信モジュールの異常状態、伝送装置200の受信部202に用いられる受信モジュールの異常状態などを推定できる。
(第8の実施形態)
図8は、本発明の第8の実施形態による状態推定装置580が有する状態推定の機能を示す図である。状態推定装置580は、前処理部581及び推定部582を備える。前処理部581は上述した実施形態の前処理部511、521、531、541、551、561、571として、推定部582は、上述した実施形態の推定部512、522、532、542、552、562、572として用いることができる。
推定部582は、ニューラルネット等の機械学習を用いている。例えば、ニューラルネットワークなどのAI(人工知能)に、推定する状態に対応する特徴データを予め学習させ、推定部582には、この学習済みのAI(ニューラルネットワーク)を用いる。学習済みAIは、前処理部581から入力した特徴データを用いて、所定の状態である確率(尤度)を演算する。所定の状態とは、推定部582における最終的な状態判断に使用され、伝送路300の状態、送信部201に用いられる送信モジュールの異常状態、受信部202に用いられる受信モジュールの異常状態のいずれかに含まれる一部の状態である。例えば、学習済みAIは、光ファイバの曲げが大きい確率、光ファイバの曲げが中程度の確率、光ファイバの曲げが小さい確率、などの状態を判断する。また例えば、学習済みAIは、光ファイバの曲げが所定以上の確率、光ファイバのねじれが所定以上の確率、送信モジュールに異常が発生している確率、受信モジュールに異常が発生している確率などの各状態を判断する。
このように、推定部582は、学習済みAIにより、受信信号の物理的状態を表す特徴データを用いて、伝送路300の障害原因(曲げ、引っ張り、圧縮、破断、振動等)と、その程度(曲げ径、引っ張り強度、振動幅・振動周期等)、及び、送信モジュール及び受信モジュールそれぞれにおける異常発生の確率を推定することが可能である。推定部582は、これらの状態の演算結果を総合して伝送路300及び伝送装置200の状態を判定し、判定結果を出力する。推定部582の判定機能は、AND/OR論理、最大値抽出演算を用いた方法により実現可能である。
(第9の実施形態)
図9は、本発明の第9の実施形態による状態推定装置590が有する状態推定の機能を示す図である。状態推定装置590は、前処理部591及び推定部592を備える。前処理部591は上述した実施形態の前処理部511、521、531、541、551、561、571として、推定部592は、上述した実施形態の推定部512、522、532、542、552、562、572として用いることができる。
推定部592は、それぞれ2つの状態を認識する認識機能#1~認識機能#nを有している。例えば、認識機能#1は、光ファイバに大きな曲げがある確率とない確率を演算し、認識機能#2は、光ファイバに中程度の曲げがある確率とない確率を演算する。また、例えば、認識機能#1は、光ファイバに所定以上の曲げがある確率とない確率を演算し、認識機能#2は光ファイバに所定以上のねじれがある確率とない確率を演算し、認識機能#3は、送信モジュールに異常がある確率とない確率を演算し、認識機能#4は、受信モジュールに異常がある確率とない確率を演算する。推定部592は、認識機能#1~認識機能#nのそれぞれが演算した複数の2つの状態に基づいて伝送路300及び伝送装置200の状態を判定し、判定結果を出力する。認識機能#1~#nは、統計的推定法や古典的なルールベースAI、ニューラルネット等の機械学習を用いた方法で実現可能である。判定機能は、AND/OR論理、最大値抽出演算を用いた方法で実現可能である。
(第10の実施形態)
図10は、本発明の第10の実施形態による状態推定装置595が有する状態推定の機能を示す図である。状態推定装置595は、前処理部596及び推定部597を備える。前処理部596は上述した実施形態の前処理部511、521、531、541、551、561、571として、推定部597は、上述した実施形態の推定部512、522、532、542、552、562、572として用いることができる。
推定部597は、それぞれ2つ以上の状態を認識する認識機能#1~認識機能#nを有している。例えば、認識機能#1は、光ファイバに大きな曲げがある確率、小さな曲げがある確率、及び、曲げがない確率を演算し、認識機能#2は光ファイバに大きなねじれがある確率、小さなねじれがある確率、及び、ねじれがない確率を演算する。また、例えば、認識機能#3は、送信モジュールに異常がある確率とない確率を演算し、認識機能#4は、受信モジュールに異常がある確率とない確率を演算する。推定部597は、認識機能#1~認識機能#nのそれぞれが演算した複数の2つの以上の状態に基づいて伝送路300及び伝送装置200の状態を判定し、判定結果を出力する。認識機能#1~#nは、統計的推定法や古典的なルールベースAI、ニューラルネット等の機械学習を用いた方法で実現可能である。判定機能は、AND/OR論理、最大値抽出演算を用いた方法で実現可能である。
(第11の実施形態)
図11及び図12は、本発明の第11の実施形態に係る状態推定装置が備える推定部の処理を示すフロー図である。本実施形態の状態推定装置として、第8の実施形態の状態推定装置580を用いることができる。以下では、状態推定装置580の推定部582に用いられる学習済みAIが、状態#1~#nのn種類の状態を判定する場合を例に説明する。
図11は、学習済みAIが各状態をシーケンシャルで判断する場合のフロー図である。まず、推定部582は、iを初期値1とする(ステップS105)。推定部582は、前処理部581から受信した特徴データの全て又は一部を、状態#iの判定に用いる特徴データとして取得する(ステップS110)。推定部582は、取得した特徴データを入力として学習済みAIにより状態#iを認識する(ステップS115)。推定部582は、状態#iの認識結果を保持する(ステップS120)。推定部582は、iの値がnに達しておらず、まだ全状態認識を実行していないと判定した場合(ステップS125:NO)、iの値に1を加算し、ステップS110からの処理を繰り返す(ステップS130)。推定部582は、iの値がnに達し、全状態認識を実行したと判断した場合(ステップS125:YES)、状態#1~状態#nの認識結果を用いて判定機能を実行し、伝送路300及び伝送装置200の状態を判定する(ステップS135)。
図12は、学習済みAIが各状態をパラレルで判断する場合のフロー図である。まず、推定部582は、ステップS205-1及びS210-1、ステップS205-2及びS210-2、…、ステップS205-n及びS210-nを並行して実行する。i=1~nのそれぞれについて、推定部582は、前処理部581から受信した特徴データの全て又は一部を、状態#iの判定に用いる特徴データとして取得し(ステップS205-i)、取得した特徴データを入力として学習済みAIにより状態#iを認識する(ステップS210-i)。推定部582は、各状態#1~#nの認識結果を保持する(ステップS215)。推定部582は、状態#1~状態#nの認識結果を用いて、判定機能を実行して伝送路300及び伝送装置200の状態を判定する(ステップS220)。
例えば、推定部582は、状態#1認識で光ファイバの曲げがAmmの確率を、状態#2認識で光ファイバの曲げがBmmの確率を、状態#n認識で光ファイバの曲げがXmmの確率を得る。推定部582は、これら状態認識結果に基づいて、判定機能により、光ファイバの曲げがYmmであると判定する。
図11の処理を行う場合、推定部582の回路規模を大きくすることなく、状態判定が可能である。一方、図12の処理を行う場合、推定部582が状態判定を行うためにかかる時間を短縮することができる。
(第12の実施形態)
図13及び図14は、本発明の第12の実施形態に係る状態推定装置が備える推定部の処理を示すフロー図である。本実施形態の状態推定装置として、第9、第10の実施形態の状態推定装置590、595を用いることができる。以下では、状態推定装置595の推定部597が認識機能#1~認識機能#nを有する場合を例に説明する。
図13は、各認識機能がシーケンシャルで動作する場合のフロー図である。まず、推定部597は、iを初期値1とする(ステップS305)。推定部597は、前処理部596から受信した特徴データ全て又は一部を、認識機能#iの判定に用いる特徴データとして取得する(ステップS310)。推定部597の認識機能#iは、取得した特徴データを入力として状態認識を行う(ステップS315)。推定部597は、認識機能#iの認識結果を保持する(ステップS320)。推定部597は、iの値がnに達しておらず、まだ全認識機能を実行していないと判定した場合(ステップS325:NO)、iの値に1を加算し、ステップS310からの処理を繰り返す(ステップS330)。推定部597は、iの値がnに達し、全認識機能を実行したと判断した場合(ステップS325:YES)、認識機能#1~認識機能#nの認識結果を用いて判定機能を実行し、伝送路300及び伝送装置200の状態を判定する(ステップS335)。
図14は、各認識機能をパラレルで判断する場合のフロー図である。まず、推定部597は、ステップS405-1及びS410-1、ステップS405-2及びS410-2、…、ステップS405-n及びS410-nを並行して実行する。i=1~nのそれぞれについて、推定部597の認識機能#iは、前処理部596から受信した特徴データ全て又は一部を、判定に用いる特徴データを取得し(ステップS405-i)、取得した特徴データを入力として状態認識を行う(ステップS410-i)。推定部597は、各認識機能#1~認識機能#nの認識結果を保持する(ステップS415)。推定部582は、認識機能#1~認識機能#nの認識結果を用いて判定機能を実行し、伝送路300及び伝送装置200の状態を判定する(ステップS420)。
例えば、推定部597は、認識機能#1で光ファイバの曲げがなし又はAmmの確率を、認識機能#2で光ファイバの曲げがなし又はBmmの確率を、認識機能#nで光ファイバの曲げがなし又はXmmの確率を得る。推定部597は、これら状態認識結果に基づいて、判定機能により、光ファイバの曲げがYmmであると判定する。
図13の処理を行う場合、推定部592、597の回路規模を大きくすることなく、状態判定が可能である。一方、図14の処理を行う場合、推定部592、597が状態判定を行うためにかかる時間を短縮することができる。
なお、上述した実施形態におけるパワ、Q値に代えて、又は、加えて、BER(Bit Error Rate)値、OSNR(optical signal-to-noise ratio)値、ESNR(electrical signal-to-noise ratio)値、受信部202が備える光受信機(Rx)において光信号を電気信号に変換した後の電圧振幅値、Rx等化器のタップ係数などのうち1以上を用いてもよい。タップ係数は、Rx等化器において伝送路ひずみを補正する能力に関係し、受信信号の特性に基づいて決められた値が用いられる。
(第13の実施形態)
本実施形態の通信システムにおいては、伝送路が複数の物理経路を有する。ここでは、伝送路が、複数のコア(物理経路)を有するマルチコアファイバである場合を例に説明する。なお、伝送路は、複数の光ファイバ(物理経路)を束ねたマルチファイバであってもよい。
図15は、第13の実施形態による通信システム111の構成を示すブロック図である。通信システム111は、伝送装置210及び状態推定装置610を備える。通信システム111が備える伝送装置210の台数は任意である。伝送装置210は、1以上の送信部211と、1以上の受信部212とを備える。伝送装置210は、マルチコアファイバ310を介してデータ通信を行う。マルチコアファイバ310は、コア311-1~311-N(Nは2以上の整数)を有する。同図では、N=3の場合を例に示している。
マルチコアファイバ310のコア311により、一対の送信部211と受信部212とが接続される。同図では、コア311-n(nは1以上N以下の整数)に接続される送信部211及び受信部212をそれぞれ、送信部211-n及び受信部212-nと記載する。送信部211-1~211-Nは、同図に示すように1台の伝送装置210に備えられた送信部211でもよく、一部又は全てが異なる伝送装置210に備えられた送信部211でもよい。同様に受信部212-1~212-Nは、同図に示すように1台の伝送装置210に備えられた受信部212でもよく、一部又は全てが異なる伝送装置210に備えられた受信部212でもよい。
送信側の伝送装置210の送信部211-n(nは1以上N以下の整数)は、マルチコアファイバ310のコア311-nに光信号を出力する。送信部211-1~211-Nはそれぞれ光源を有しているため、コア311-1~311-Nにはそれぞれ、異なる光源を用いて生成された光信号が出力される。受信側の伝送装置210の受信部212-nは、他の伝送装置210から送信された光信号を、マルチコアファイバ310のコア311-nを介して受信する。
状態推定装置610は、前処理及び推定部611-1~611-K(Kは2以上の整数)と、統合推定部612とを備える。同図では、K=N=3の場合を例に示している。前処理及び推定部611は、第1の実施形態の前処理部511及び推定部512の組、第2の実施形態の前処理部521及び推定部522の組、第3の実施形態の前処理部531及び推定部532の組、第4の実施形態の前処理部541及び推定部542の組、第5の実施形態の前処理部551及び推定部552の組、第6の実施形態の前処理部561及び推定部562の組、又は、第7の実施形態の前処理部571及び推定部572の組である。前処理及び推定部611-n(nは1以上N以下の整数)は、伝送装置210の受信部212-nからコンスタレーションデータなど、第1の実施形態~第7の実施形態において受信部202から取得した信号受信データと同様のデータを取得して、特徴データを生成する。前処理及び推定部611-nは、生成した特徴データに基づいてコア311-nの異常状態を推定し、推定結果を統合推定部612に出力する。統合推定部612は、前処理及び推定部611-1~611-Nのそれぞれから出力された推定結果を用いて、全てのコア311-1~311-Nの送受信状態に基づくマルチコアファイバ310の状態推定結果を総合的に判断し、マルチコアファイバ310の状態推定結果を導出する。統合推定部612は、状態推定結果の導出に、例えば、統計的推定法や古典的なルールベースAI、ニューラルネット等の機械学習を用いる。
本実施形態では、伝送路を構成する各物理経路の状態推定を組み合わせることで、伝送路の状態推定感度を向上させることができる。
(第14の実施形態)
第13の実施形態においては、伝送路が有する複数の物理経路に異なる光源を用いて生成された光信号を伝送し、状態推定を行っている。本実施形態では、伝送路が有する複数の物理経路の2以上又は全てに単一光源を用いて生成された光信号を伝送し、状態推定を行う。以下では、第13の実施形態との差分を中心に説明する。
図16は、第14の実施形態による通信システム112の構成を示すブロック図である。同図において、図15に示す第13の実施形態による通信システム111と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す通信システム112が図15に示す通信システム111と異なる点は、伝送装置210に代えて、伝送装置220を備える点である。伝送装置220は、1以上の送信部221と、1以上の受信部212とを備える。マルチコアファイバ310のコア311-1~311-N(同図ではN=3)は、一つの送信部211と接続され、コア311-n(nは1以上N以下の整数)は、受信部212-nと接続される。受信部212-1~212-Nは、同図に示すように1台の伝送装置220に備えられた受信部212でもよく、一部又は全てが異なる伝送装置220に備えられた受信部212でもよい。
送信側の伝送装置220の送信部221は、単一光源を用いた同一の光信号を、マルチコアファイバ310のコア311-1~311-Nに出力する。受信側の伝送装置220の受信部212-nは、送信側の伝送装置220の送信部221が送信した光信号をマルチコアファイバ310のコア311-nを介して受信する。同一の光信号を用いることで、各コア311-1~311-Nを伝送した後の光信号の相関関係が密となるため、伝送路の状態推定感度を向上させることができる。
(第15の実施形態)
本実施形態では、伝送路が有する複数の物理経路に波長多重信号を伝送し、状態推定を行う。
図17は、本実施形態による通信システム113の構成を示すブロック図である。同図において、図15に示す第13の実施形態による通信システム111と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す通信システム113が図15に示す通信システム111と異なる点は、伝送装置210に代えて、伝送装置230を備える点である。
伝送装置230は、1以上の送信部231と、1以上の受信部232とを備える。送信部231は、多波長光源を有しており、波長多重された光信号をマルチコアファイバ310のコア311に送信する。受信部232は、波長多重された光信号をマルチコアファイバ310のコア311から受信する。
マルチコアファイバ310のコア311により、一対の送信部231と受信部232とが接続される。同図では、コア311-n(nは1以上N以下の整数、同図ではN=3)に接続される送信部231及び受信部232をそれぞれ、送信部231-n及び受信部232-nと記載している。送信部231-1~231-Nは、同図に示すように1台の伝送装置230に備えられた送信部231でもよく、一部又は全てが異なる伝送装置230に備えられた送信部231でもよい。同様に受信部232-1~232-Nは、同図に示すように1台の伝送装置230に備えられた受信部232でもよく、一部又は全てが異なる伝送装置230に備えられた受信部232でもよい。
状態推定装置610の前処理及び推定部611-n(nは1以上N以下の整数)は、伝送装置230の受信部232-nから、波長別に、コンスタレーションデータなど、第1の実施形態~第7の実施形態において受信部202から取得した信号受信データと同様のデータを取得して、特徴データを生成する。前処理及び推定部611-nは、波長別に、特徴データに基づいてコア311-nの異常状態を推定し、推定結果を出力する。統合推定部612は、前処理及び推定部611-1~611-Nのそれぞれから出力された波長別の推定結果を用いて、全てのコア311-1~311-Nの送受信状態に基づくマルチコアファイバ310の状態推定結果を総合的に判断し、マルチコアファイバ310の状態推定結果を導出する。
このように、本実施形態では、送信部231と受信部232がともに多波長光源に対応する点が第13の実施形態と異なっている。各コア311は、複数の異なる波長が多重された光信号を伝送する。波長が異なると、同じコア311であっても伝送中に受ける物理的効果が異なるため、受信時の信号に差が現れ、更に推定部における推定結果にも差が生じる。波長の長短とファイバ(コア)から受ける物理的効果の大小は既知であるため、推定部による推定結果の差分を評価することによって伝送路の状態推定感度を向上させることができる。なお、上記では、伝送路がマルチコアファイバである場合を例に説明したが、シングルコアファイバであっても同様の効果が期待できる。
(第16の実施形態)
本実施形態の通信システムは、マルチコアファイバとマルチモードファイバとを束ねた伝送路を用いる。以下では、第13の実施形態との差分を中心に説明する。
図18は、本実施形態による通信システム114の構成を示すブロック図である。同図において、図15に示す第13の実施形態による通信システム111と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム114は、伝送装置240及び状態推定装置610を備える。伝送装置240は、伝送路304を介してデータ通信を行う。伝送路304は、マルチコアファイバ310とマルチモードファイバ340とを同じ被服で束ねて一体化したものである。マルチコアファイバ310に代えてマルチファイバを用いてもよい。通信システム114が備える伝送装置240の台数は任意である。
伝送装置240は、送信部211と、送信部241と、受信部212と、受信部242とのうち少なくともいずれかを1以上備える。マルチコアファイバ310のコア311により、一対の送信部211と受信部212とが接続される。コア311-n(nは1以上N以下の整数、同図ではN=3)に接続される送信部211及び受信部212をそれぞれ、送信部211-n及び受信部212-nと記載する。また、マルチモードファイバ340により、一対の送信部241と受信部242とが接続される。送信部211-1~211-N及び送信部241は、同図に示すように1台の伝送装置240に備えられてもよく、一部又は全てが異なる伝送装置240に備えられてもよい。同様に、受信部212-1~212-N及び受信部242は、同図に示すように1台の伝送装置240に備えられてもよく、一部又は全てが異なる伝送装置240に備えられてもよい。
送信側の伝送装置240の送信部211-n(nは1以上N以下の整数)は、マルチコアファイバ310のコア311-nに光信号を出力する。受信側の伝送装置240の受信部212-nは、他の伝送装置210が送信した光信号を、マルチコアファイバ310のコア311-nを介して受信する。また、送信側の伝送装置240の送信部241は、マルチモードファイバ340にマルチモードの光信号を出力する。受信側の伝送装置240の受信部242は、他の伝送装置240が送信したマルチモードの光信号を、マルチモードファイバ340を介して受信する。
状態推定装置610の前処理及び推定部611-n(nは1以上N以下の整数)は、伝送装置240の受信部212-nから、前処理及び推定部611-(N+1)は、伝送装置240の受信部242から、コンスタレーションデータなど、第1の実施形態~第7の実施形態において受信部202から取得した信号受信データと同様のデータを取得して、特徴データを生成する。前処理及び推定部611-nは、生成した特徴データに基づいてコア311-nの異常状態を推定し、推定結果を出力する。前処理及び推定部611-(N+1)は、生成した特徴データに基づいてマルチモードファイバ340の異常状態を推定し、推定結果を出力する。統合推定部612は、前処理及び推定部611-1~611-(N+1)のそれぞれから出力された推定結果を総合的に判断し、伝送路304の状態推定結果を導出する。
伝送される光信号がマルチコアファイバ310の各コア311から受ける物理的効果とマルチモードファイバ340から受ける物理的効果は大きく異なる。そのため、受信時の信号に差が現れ、さらに、前処理及び推定部611が有する推定部での結果にも差が生じる。マルチコアファイバとマルチモードファイバから受ける物理的効果の違いは既知であるため、統合推定部612において、前処理及び推定部611-1~611-(N+1)それぞれの推定部による推定結果の差分を評価することによって、伝送路304の状態推定感度を向上させることができる。特に、マルチモードファイバの場合、同じ波長の光信号であったとしてもモードが異なれば伝送特性が異なる(つまり、物理的効果が変わる)ため、状態推定感度の向上方法に様々なバリエーションを与えられる。以下の第17~第19の実施形態にその例を示す。
(第17の実施形態)
本実施形態の通信システムは、複数の物理経路を有する伝送路として、マルチモードファイバとモード多重分離部とを用いる。
図19は、本実施形態による通信システム115の構成を示すブロック図である。同図において、図15に示す第13の実施形態による通信システム111と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム115においては、伝送路として、モード多重部351、マルチモードファイバ340及びモード分離部352を用いる。
モード多重部351は、送信部211-1~211-Nと、マルチモードファイバ340とに接続される。同図では、N=3である。送信部211-1~211-Nは、同図に示すように1台の伝送装置210に備えられた送信部211でもよく、一部又は全てが異なる伝送装置210に備えられた送信部211でもよい。また、伝送装置210内にモード多重部351を備えてもよい。
モード分離部352は、受信部212-1~212-Nと、マルチモードファイバ340とに接続される。受信部212-1~212-Nは、同図に示すように1台の伝送装置210に備えられた受信部212でもよく、一部又は全てが異なる伝送装置210に備えられた受信部212でもよい。また、伝送装置210内にモード分離部352を備えてもよい。
送信側の伝送装置210の送信部211-1~211-Nはそれぞれ、光信号を生成し、モード多重部351は、それら生成された光信号をモード多重してマルチモードファイバ340に出力する。モード分離部352は、マルチモードファイバ340が伝送したマルチモードの光信号を受信してモード別に分離し、送信部211-nが送信した光信号を受信側の伝送装置210の受信部212-nに出力する。状態推定装置610の前処理及び推定部611-n(nは1以上N以下の整数)は、伝送装置210の受信部212-nからコンスタレーションデータなどの信号受信データを取得して特徴データを生成し、特徴データに基づいて推定した伝送路の異常状態の推定結果を統合推定部612に出力する。統合推定部612は、前処理及び推定部611-1~611-Nのそれぞれから出力されたモード別の推定結果を総合的に判断し、伝送路の状態推定結果を導出する。
本実施形態では、モード多重部351及びモード分離部352を介してマルチモードファイバ340に複数の送信部211及び複数の受信部212を接続することで、状態推定感度を向上させている。
(第18の実施形態)
第16の実施形態においては、マルチコアファイバの各コアとマルチモードファイバとにそれぞれ、異なる光源を用いて生成された光信号を伝送し、状態推定を行っている。本実施形態では、マルチコアファイバの各コアとマルチモードファイバとに同一の光源を用いて生成された光信号を伝送し、状態推定を行う。以下では、第16の実施形態との差分を中心に説明する。
図20は、本実施形態による通信システム116の構成を示すブロック図である。同図において、図18に示す第16の実施形態による通信システム114と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す通信システム116が図18に示す通信システム114と異なる点は、伝送装置240に代えて、伝送装置260を備える点である。
伝送装置260は、送信部261と、受信部212と、受信部242とのうち少なくともいずれかを1以上備える。マルチコアファイバ310のコア311-1~311-N(同図ではN=3)及びマルチモードファイバ340は、一つの送信部261と接続されている。また、コア311-n(nは1以上N以下の整数)は、受信部212-nと接続され、マルチモードファイバ340は、受信部242と接続されている。受信部212-1~212-N及び受信部242は、同図に示すように1台の伝送装置260に備えられてもよく、一部又は全てが異なる伝送装置260に備えられてもよい。
送信側の伝送装置260の送信部261は、単一光源を用いた同一の光信号を、マルチコアファイバ310のコア311-1~311-N及びマルチモードファイバ340に出力する。送信部261が送信したこの光信号を、受信側の伝送装置260の受信部212-nはマルチコアファイバ310のコア311-nを介して受信し、受信部242はマルチモードファイバ340を介して受信する。
上述したように本実施形態では、マルチコアファイバ310の全コア311とマルチモードファイバ340に対して送信部261は1つ(単一光源)である。本実施形態の例は、図16に示す第14の実施形態に、図18に示す第16の実施形態で示した伝送路の状態推定感度の向上方法を組み合わせたものである。
(第19の実施形態)
第16の実施形態においては、マルチコアファイバの各コア及びマルチモードファイバに、それぞれ一つの波長の光信号を伝送し、状態推定を行っていた。本実施形態では、マルチコアファイバの各コア及びマルチモードファイバに、それぞれ波長多重信号を伝送し、状態推定を行う。以下では、第16の実施形態との差分を中心に説明する。
図21は、本実施形態による通信システム117の構成を示すブロック図である。同図において、図17に示す第15の実施形態による通信システム113及び図18に示す第16の実施形態による通信システム114と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。同図に示す通信システム117が図18に示す通信システム114と異なる点は、伝送装置240に代えて、伝送装置270を備える点である。
伝送装置270は、送信部231と、送信部271と、受信部232と、受信部272とのうち少なくともいずれかを1以上備える。送信部231は、多波長光源を有しており、波長多重された光信号をマルチコアファイバ310のコア311に送信する。送信部271は、多波長光源を有しており、波長多重されたマルチモードの光信号をマルチモードファイバ340に送信する。受信部232は、波長多重に対応しており、波長多重された光信号をマルチコアファイバ310のコア311から受信する。受信部272は、波長多重されたマルチモードの光信号をマルチモードファイバ340から受信する。
マルチコアファイバ310のコア311-n(nは1以上N以下の整数、同図ではN=3)により、一対の送信部231-n及び受信部232-nが接続される。また、マルチモードファイバ340により、一対の送信部271と受信部272とが接続される。送信部231-1~231-N及び送信部271は、同図に示すように1台の伝送装置270に備えられてもよく、一部又は全てが異なる伝送装置270に備えられてもよい。同様に、受信部232-1~232-N及び受信部272は、同図に示すように1台の伝送装置270に備えられてもよく、一部又は全てが異なる伝送装置270に備えられてもよい。
状態推定装置610の前処理及び推定部611-n(nは1以上N以下の整数)は、伝送装置270の受信部212-nから、前処理及び推定部611-(N+1)は、伝送装置270の受信部272から、波長別に、コンスタレーションデータなどの信号受信データを取得して、特徴データを生成する。前処理及び推定部611-nは、波長別に、特徴データに基づいてコア311-nの異常状態を推定し、推定結果を出力する。前処理及び推定部611-(N+1)は、波長別に、特徴データに基づいてマルチモードファイバ340の異常状態を推定し、推定結果を出力する。統合推定部612は、前処理及び推定部611-1~611-(N+1)のそれぞれから出力された波長別の推定結果を総合的に判断し、伝送路304の状態推定結果を導出する。
(第20の実施形態)
本実施形態では、伝送路が備える複数の物理経路それぞれに、両方向の光信号を伝送して状態推定を行う。
図22は、第20の実施形態による通信システム118を示す図である。通信システム118は、伝送装置280と、状態推定装置680と、データ通信エンティティ481、482とを備える。通信システム118が備える伝送装置280の台数は任意である。伝送装置280は、マルチコアファイバ310を介してデータ通信を行う。
伝送装置280は、1以上の送受信部281を備える。送受信部281は、第13の実施形態の伝送装置210が備える送信部211及び受信部212の機能を有する。送受信部281は、第15の実施形態の伝送装置230が備える送信部231及び受信部232の機能を有してもよい。
マルチコアファイバ310のコア311により、一対の送受信部281が接続される。これは、1つコア311に、2組の送信部と受信部が対向する形で配置されていることと同じである。同図では、コア311-n(nは1以上N以下の整数、同図ではN=3)の一端に接続される送受信部281を、送受信部281-naと記載し、他端に接続される送受信部281を送受信部281-nbと記載している。送受信部281-1a~281-Naは、同図に示すように1台の伝送装置280に備えられてもよく、一部又は全てが異なる伝送装置280に備えられてもよい。同様に、送受信部281-1b~281-Nbは、同図に示すように1台の伝送装置280に備えられてもよく、一部又は全てが異なる伝送装置280に備えられてもよい。
状態推定装置680は、第一状態推定部681と、第二状態推定部685とを有する。第一状態推定部681と、第二状態推定部685とは、例えば、別のコンピュータ装置や別のハードウェア等により実現される。
第一状態推定部681は、前処理及び推定部682-1~682-Nを備える。前処理及び推定部682は、第13の実施形態の状態推定装置610が備える前処理及び推定部611と同様の機能を有する。第二状態推定部685は、前処理及び推定部686-1~686-Nと、統合推定部687とを備える。前処理及び推定部686は、第13の実施形態の状態推定装置610が備える前処理及び推定部611と同様の機能を有する。統合推定部687は、前処理及び推定部682-1~682-Nと前処理及び推定部686-1~686-Nとのそれぞれから出力された推定結果を用いて、マルチコアファイバ310の状態推定結果を総合的に判断し、マルチコアファイバ310の状態推定結果を導出する。
データ通信エンティティ481-n(nは1以上N以下の整数)は、前処理及び推定部682-nが出力した推定結果を、データ通信エンティティ482-nに送信する。データ通信エンティティ482-nは、データ通信エンティティ481-nから受信した推定結果を統合推定部687に出力する。
送受信部281-na(nは1以上N以下の整数)は、マルチコアファイバ310のコア311-nに光信号を出力し、送受信部281-nbは、この光信号をコア311-nを介して受信する。第二状態推定部685の前処理及び推定部686-nは、送受信部281-nbから、コンスタレーションデータなどの信号受信データを取得して特徴データを生成し、生成した特徴データに基づいて推定されたコア311-nの異常状態の推定結果を統合推定部687に出力する。
また、送受信部281-nb(nは1以上N以下の整数)は、マルチコアファイバ310のコア311-nに光信号を出力し、送受信部281-naは、この光信号をコア311-nを介して受信する。第一状態推定部681の前処理及び推定部682-nは、送受信部281-naから、コンスタレーションデータなどのデータを取得して特徴データを生成し、生成した特徴データに基づいて推定されたコア311-nの異常状態の推定結果を、データ通信エンティティ481-n及びデータ通信エンティティ482-nを介して、第二状態推定部685の統合推定部687に出力する。
統合推定部687は、前処理及び推定部682-1~682-Nと前処理及び推定部686-1~686-Nとから出力された各コア311-1~311-Nの双方向それぞれの推定結果に基づいて、マルチコアファイバ310の状態推定結果を導出する。統合推定部687は、状態推定結果の導出に、例えば、統計的推定法や古典的なルールベースAI、ニューラルネット等の機械学習を用いる。
このように、本実施形態では、マルチコアファイバ310の各コア311に対して2組の送信部と受信部が対向する形で配置され、かつ送信部と受信部の組合せに対して其々前処理部と推定部が具備される。更に、推定部の結果を伝送するためのデータ通信エンティティ481、482が具備され、マルチコアファイバ310の両端における推定結果を一つの統合推定部687に集めることができる。マルチコアファイバ310の両端の推定結果を用いることで、伝送路の状態推定感度を向上されることができる。特に、一つのコア311で対向する2つの送信部が同じ波長の光信号を用いた場合、第14の実施形態の通信システム112について説明した例と同様の状態推定感度の向上が期待できる。
(第21の実施形態)
第20の実施形態では、伝送路が備える複数の物理経路それぞれに両方向の光信号を伝送し、統合推定部が、各物理経路の各方向別に状態推定を行った結果を総合的に判断して伝送路の状態推定結果を導出していた。本実施形態では、伝送路の両端それぞれに統合推定部を設け、両端の統合推定部による推定結果に基づいて総合的に伝送路の状態推定を行い、状態推定感度を向上させる。
図23は、第21の実施形態による通信システム119を示す図である。同図において、図22に示す第20の実施形態による通信システム118と同一の部分には同一の符号を付し、その説明を省略する。通信システム119は、伝送装置280と、状態推定装置690と、データ通信エンティティ491、492とを備える。
状態推定装置690は、第一状態推定部691と、第二状態推定部695とを有する。第一状態推定部691と、第二状態推定部695とは、例えば、別のコンピュータ装置や別のハードウェア等により実現される。第一状態推定部691は、前処理及び推定部682-1~682-N(同図ではN=3)及び統合推定部693を備える。統合推定部693は、第13の実施形態の状態推定装置610が備える統合推定部612と同様の機能を有する。第二状態推定部695は、前処理及び推定部686-1~686-Nと、統合推定部697と、システム推定部698とを備える。統合推定部697は、第13の実施形態の状態推定装置610が備える統合推定部612と同様の機能を有する。システム推定部698は、第一状態推定部691の統合推定部693による推定結果と、第二状態推定部695の統合推定部697による推定結果とを総合して、伝送路全体の状態推定結果を導出する。
データ通信エンティティ491は、第一状態推定部691の統合推定部693が出力した推定結果を、データ通信エンティティ492に送信する。データ通信エンティティ492は、データ通信エンティティ491から受信した推定結果を第二状態推定部695のシステム推定部698に出力する。
送受信部281-na(nは1以上N以下の整数)は、マルチコアファイバ310のコア311-nに光信号を出力し、送受信部281-nbは、この光信号をコア311-nを介して受信する。第二状態推定部695の前処理及び推定部686-nは、送受信部281-nbから、コンスタレーションデータなどの信号受信データを取得して特徴データを生成し、生成した特徴データに基づいて推定されたコア311-nの異常状態の推定結果を統合推定部697に出力する。統合推定部697は、前処理及び推定部686-1~686-Nのそれぞれから出力された推定結果を用いて、マルチコアファイバ310の状態推定結果を総合的に判断し、マルチコアファイバ310の状態推定結果を導出する。統合推定部697は、状態推定結果をシステム推定部698に出力する。
また、送受信部281-nb(nは1以上N以下の整数)は、マルチコアファイバ310のコア311-nに光信号を出力し、送受信部281-naは、この光信号をコア311-nを介して受信する。第一状態推定部691の前処理及び推定部682-nは、送受信部281-naから、コンスタレーションデータなどのデータを取得して特徴データを生成し、生成した特徴データに基づいて推定されたコア311-nの異常状態の推定結果を統合推定部693に出力する。統合推定部693は、前処理及び推定部682-1~682-Nのそれぞれから出力された推定結果を用いて、マルチコアファイバ310の状態推定結果を総合的に判断し、マルチコアファイバ310の状態推定結果を導出する。統合推定部693は、状態推定結果を、データ通信エンティティ491及びデータ通信エンティティ492を介して、第二状態推定部695のシステム推定部698に出力する。システム推定部698は、例えば、統計的推定法や古典的なルールベースAI、ニューラルネット等の機械学習を用い、統合推定部693による推定結果と統合推定部697による推定結果とを総合して、マルチコアファイバ310全体の状態推定結果を導出する。
上記では、マルチコアファイバ310の両端に統合推定部693、697を設け、統合推定部693、697による推定結果をシステム推定部698に伝送しているが、これらの推定結果に代えて、又は、加えて、マルチコアファイバ310の両端において各コアから取得したコンスタレーションデータ等の信号受信データや、そのコンスタレーションデータに前処理を行って生成された特徴データをシステム推定部698に伝送してもよい。システム推定部698は、統合推定部693、697による推定結果に加えて、それらの情報をさらに用いて、総合的に伝送路の状態推定を行い、状態推定感度を向上させることもできる。
上述の実施形態によれば、伝送路媒体を問わず障害発生につながる原因とその程度を検知することで、伝送路または送信部及び受信部を含む伝送装置の状態を推定することができる。例えば、状態推定装置は、ユーザのデータ送受信を中断させること無く、伝送路の意図しない曲げ状態の有無と曲げ径との一方又は双方や、温度変化等の伝送路の状態または送信部及び受信部を含む伝送装置の異常状態を推定できる。よって、障害前兆の検知と、障害発生時の復旧作業を速やかに行うことが可能となる。
上述した実施形態における状態推定装置510、520、530、540、550、560、570、580、590、595、610、第一状態推定部681、691、第二状態推定部685、695は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、状態推定プログラムを実行することによって上述した実施形態における機能を実現する。なお、状態推定装置510、520、530、540、550、560、570、580、590、595、610、第一状態推定部681、691、第二状態推定部685、695の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されても良い。状態推定プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されても良い。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。状態推定プログラムは、電気通信回線を介して送信されても良い。
伝送装置200が、内部に状態推定装置510、520、530、540、550、560、570、580、590、595を備えてもよく、伝送装置200が状態推定装置510、520、530、540、550、560、570、580、590、595の一部の機能を備えてもよい。例えば、伝送装置200が備える受信部202の制御用のCPUや電子回路等を利用して、状態推定装置510、520、530、540、550、560、570、580、590、595におけるデータ処理及び推定処理を実行してもよい。また、伝送装置210、220、230、240、260、270が、内部に状態推定装置610を備えてもよく、状態推定装置610の一部の機能を備えてもよい。また、伝送装置280が、内部に第一状態推定部681、691、第二状態推定部685、695を備えてもよく、第一状態推定部681、691、第二状態推定部685、695の一部の機能を備えてもよい。
以上説明した実施形態によれば、状態推定装置は、前処理部と推定部とを備える。前処理部及び推定部は、ハードウェアにより、CPU等のプロセッサがソフトウェアプログラムを実行することにより、又は、それらの組み合わせで実現される。前処理部は、伝送装置の送信部から送信され、他の伝送装置の受信部が伝送路を介して受信した信号の位相、受信強度(例えば、受信パワ、Q値)、受信品質(例えば、BER値、OSNR値、ESNR値)、電気信号への変換後の電圧(Rxの電気信号の電圧振幅値)、及び、受信部における受信処理において用いられた信号処理パラメータ(例えば、Rx等化器タップ係数)のうち1以上を表す信号受信データを取得し、取得した信号受信データを例えば統計的に処理することにより、状態推定に用いる特徴データに加工する。特徴データは、位相平面における位相を表す位相平面状態データと、極座標平面における位相を表す極座標データと、極座標データを高速フーリエ変換したフーリエ変換データと、位相平面状態データ又は極座標データにおける信号の出現頻度を表すヒストグラムデータと、受信強度、受信品質、電圧又は信号処理パラメータのいずれか又は2以上の組み合わせにおける信号の出現頻度を表すヒストグラムデータと、受信強度、受信品質、電圧又は信号処理パラメータの時系列の変化を示す時系列データとうち少なくともいずれかを含む。推定部は、前処理部が生成した特徴データに基づいて、伝送路の状態、送信部の異常状態、又は、受信部の異常状態を推定する。伝送路の状態は、曲げの有無、曲げ径、温度変化、引っ張り、融着点ずれ、振動、漏水、ねじれのうち1以上である。
推定部は、統計的推定法や古典的なルールベースAI、ニューラルネット等の機械学習を用いて推定を行うことができる。また、推定部は、特徴データの少なくとも一部を用いて伝送路の状態、送信部の異常状態、又は、受信部の異常状態のいずれかに含まれる一部の状態を推定する部分推定部を複数有し、それぞれ異なる一部の状態を推定する複数の部分推定部による推定結果に基づいて、伝送路の状態、送信部の異常状態、又は、受信部の異常状態を推定してもよい。例えば、部分推定部は、推定部592が備える認識機能#1~#nのように、2つの状態を推定するものでもよく、推定部597が備える認識機能#1~#nのように、2つ以上の状態を推定するものでもよい。
伝送路が複数の物理経路から構成される場合、前処理部は、物理経路毎の信号受信データを取得し、取得した信号受信データから状態推定に用いる特徴データを生成し、推定部は、物理経路毎に、特徴データに基づいて物理経路の状態を推定する。状態推定装置の統合推定部は、推定部により推定された物理経路毎の状態に基づいて伝送路の状態推定結果を導出する。
なお、前処理部は、複数の物理経路のうち2以上又は全てに同一の光源を用いた光信号を伝送したときの物理経路毎の信号受信データを取得してもよく、複数の物理経路それぞれに異なる光源を用いた光信号を伝送したときの物理経路毎の信号受信データを取得してもよい。
複数の物理経路から構成される伝送路は、例えば、マルチコアファイバ、マルチモードファイバ、又は、マルチファイバのいずれか又は2以上の組合せである。あるいは、伝送路は、複数のシングルモードの光信号を多重してマルチモードの光信号に変換するモード多重部と、モード多重部が変換したマルチモードの光信号を伝送するマルチモードファイバと、マルチモードファイバを伝送したマルチモードの光信号をシングルモードの光信号に分離するモード分離部とを有してもよい。
前処理部は、物理経路毎に双方向それぞれの光信号を伝送したときの信号受信データを取得し、取得した信号受信データから状態推定に用いる特徴データを生成してもよい。推定部は、双方向それぞれについて、物理経路毎に、特徴データに基づいて物理経路の状態を推定する。統合推定部は、推定部により双方向それぞれについて推定された物理経路毎の状態に基づいて伝送路の状態推定結果を導出する。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
伝送路や伝送装置の状態検出に適用可能である。
101、102、103、104、105、106、107、111、112、113、114、115、116、117、118、119…通信システム
200、210、220、230、240、260、270、280…伝送装置
201、211-1~211-3、221、231-1~231-3、241、261、271…送信部
202、212-1~212-3、232-1~232-3、242、272…受信部
281-1a~281-3a、281-1b~281-3b…送受信部
300、304…伝送路
310…マルチコアファイバ
311-1~311-3…コア
340…マルチモードファイバ
351…モード多重部
352…モード分離部
481-1~481-3、482-1~482-3、491、492…データ通信エンティティ
510、520、530、540、550、560、570、580、590、595、610、680、690…状態推定装置
511、521、531、541、551、561、571、581、591、596…前処理部
512、522、532、542、552、562、572、582、592、597…推定部
611-1~611-4、682-1~682-3、686-1~686-3…前処理及び推定部
612、687、693、697…統合推定部
681、691…第一状態推定部
685、695…第二状態推定部
698…システム推定部

Claims (12)

  1. 伝送装置の送信部から送信され、他の伝送装置の受信部が伝送路を介して受信した信号の位相、受信強度、受信品質、電気信号への変換後の電圧、及び、受信処理において用いられた信号処理パラメータのうち1以上を表す信号受信データを取得し、取得した前記信号受信データから状態推定に用いる特徴データを生成する前処理部と、
    前記特徴データに基づいて、前記伝送路の状態、前記送信部の異常状態、又は、前記受信部の異常状態を推定する推定部と、
    を備え
    前記推定部は、機械学習を用いて推定を行う、
    状態推定装置。
  2. 伝送装置の送信部から送信され、他の伝送装置の受信部が伝送路を介して受信した信号の位相、受信強度、受信品質、電気信号への変換後の電圧、及び、受信処理において用いられた信号処理パラメータのうち1以上を表す信号受信データを取得し、取得した前記信号受信データから状態推定に用いる特徴データを生成する前処理部と、
    前記特徴データに基づいて、前記伝送路の状態、前記送信部の異常状態、又は、前記受信部の異常状態を推定する推定部と、
    を備え
    前記推定部は、前記特徴データの少なくとも一部を用いて前記伝送路の状態、前記送信部の異常状態、又は、前記受信部の異常状態のいずれかに含まれる一部の状態を推定する部分推定部を複数有し、それぞれ異なる一部の状態を推定する複数の前記部分推定部による推定結果に基づいて、前記伝送路の状態、前記送信部の異常状態、又は、前記受信部の異常状態を推定する、
    状態推定装置。
  3. 前記伝送路の状態は、曲げの有無、曲げ径、温度変化のうち1以上である、
    請求項1又は請求項2に記載の状態推定装置。
  4. 前記特徴データは、位相平面における前記位相を表す位相平面状態データと、極座標平面における前記位相を表す極座標データと、前記極座標データを高速フーリエ変換したフーリエ変換データと、前記位相平面状態データ又は前記極座標データの出現頻度を表すヒストグラムデータと、前記受信強度、前記受信品質、前記電圧又は前記信号処理パラメータのいずれか又は2以上の組み合わせにおける前記信号の出現頻度を表すヒストグラムデータと、前記受信強度、前記受信品質、前記電圧又は前記信号処理パラメータの時系列の変化を示す時系列データとうち少なくともいずれかを含む、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の状態推定装置。
  5. 前記前処理部又は前記推定部は、ハードウェアにより、プログラムを実行するプロセッサにより、又は、ハードウェアとプログラムを実行するプロセッサとの組み合わせにより実現される、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の状態推定装置。
  6. 前記伝送路は、複数の物理経路から構成され、
    前記前処理部は、前記物理経路毎の前記信号受信データを取得し、取得した前記信号受信データから状態推定に用いる特徴データを生成し、
    前記推定部は、前記物理経路毎に、前記特徴データに基づいて前記物理経路の状態を推定し、
    前記状態推定装置は、前記推定部により推定された前記物理経路毎の状態に基づいて前記伝送路の状態推定結果を導出する統合推定部をさらに備える、
    請求項1から請求項のいずれか一項に記載の状態推定装置。
  7. 前記前処理部は、複数の前記物理経路のうち2以上又は全てに同一の光源を用いた光信号を伝送したときの前記物理経路毎の前記信号受信データを取得する、
    請求項に記載の状態推定装置。
  8. 前記前処理部は、複数の前記物理経路それぞれに異なる光源を用いた光信号を伝送したときの前記物理経路毎の前記信号受信データを取得する、
    請求項に記載の状態推定装置。
  9. 前記伝送路は、マルチコアファイバ、マルチモードファイバ、又は、マルチファイバのいずれか又は2以上の組合せである、
    請求項に記載の状態推定装置。
  10. 前記伝送路は、
    複数のシングルモードの光信号を多重してマルチモードの光信号に変換するモード多重部と、
    前記モード多重部が変換したマルチモードの前記光信号を伝送するマルチモードファイバと、
    前記マルチモードファイバを伝送したマルチモードの前記光信号をシングルモードの光信号に分離するモード分離部とを有する、
    請求項に記載の状態推定装置。
  11. 前記前処理部は、前記物理経路毎に双方向それぞれの光信号を伝送したときの前記信号受信データを取得し、取得した前記信号受信データから状態推定に用いる特徴データを生成し、
    前記推定部は、双方向それぞれについて、前記物理経路毎に、前記特徴データに基づいて前記物理経路の状態を推定し、
    前記統合推定部は、前記推定部により双方向それぞれについて推定された前記物理経路毎の状態に基づいて前記伝送路の状態推定結果を導出する、
    請求項に記載の状態推定装置。
  12. 伝送装置と、請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の状態推定装置とを備える
    通信システム。
JP2018191192A 2018-02-13 2018-10-09 状態推定装置及び通信システム Active JP7001920B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2019/005017 WO2019159938A1 (ja) 2018-02-13 2019-02-13 状態推定装置及び通信システム
US16/968,741 US11342990B2 (en) 2018-02-13 2019-02-13 State estimating device and communication system

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018023542 2018-02-13
JP2018023542 2018-02-13

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019140666A JP2019140666A (ja) 2019-08-22
JP7001920B2 true JP7001920B2 (ja) 2022-01-20

Family

ID=67695520

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018191192A Active JP7001920B2 (ja) 2018-02-13 2018-10-09 状態推定装置及び通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7001920B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7376147B2 (ja) 2019-07-31 2023-11-08 三好化成株式会社 化粧料の製造方法、及び化粧料
US11923897B2 (en) * 2019-12-11 2024-03-05 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Method, device and program for estimating optical communication status
US20230195962A1 (en) * 2020-06-03 2023-06-22 Nippon Telegraph And Telephone Corporation Model construction apparatus, estimation apparatus, model construction method, estimation method and program
JPWO2023058141A1 (ja) * 2021-10-06 2023-04-13

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008065784A1 (fr) 2006-11-30 2008-06-05 Nec Corporation Appareil de détermination de dispersion et système de compensation de dispersion automatique utilisant un tel appareil
JP2009512286A (ja) 2005-10-13 2009-03-19 ナショナル・アイシーティ・オーストラリア・リミテッド サンプリングされた光信号の監視のための方法および装置
WO2011077429A1 (en) 2009-12-24 2011-06-30 Eci Telecom Ltd. Technique for monitoring optical networks
WO2017090616A1 (ja) 2015-11-26 2017-06-01 日本電信電話株式会社 伝送品質推定システム、伝送品質推定装置、及び、伝送品質推定方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3364899B2 (ja) * 1996-11-28 2003-01-08 日本電信電話株式会社 光ケーブルの異常監視方法及び監視システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009512286A (ja) 2005-10-13 2009-03-19 ナショナル・アイシーティ・オーストラリア・リミテッド サンプリングされた光信号の監視のための方法および装置
WO2008065784A1 (fr) 2006-11-30 2008-06-05 Nec Corporation Appareil de détermination de dispersion et système de compensation de dispersion automatique utilisant un tel appareil
WO2011077429A1 (en) 2009-12-24 2011-06-30 Eci Telecom Ltd. Technique for monitoring optical networks
WO2017090616A1 (ja) 2015-11-26 2017-06-01 日本電信電話株式会社 伝送品質推定システム、伝送品質推定装置、及び、伝送品質推定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019140666A (ja) 2019-08-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7001920B2 (ja) 状態推定装置及び通信システム
CN110505021B (zh) 一种光通信装置、光通信系统及光信号处理方法
CN102907018B (zh) 相干光接收机、用于检测相干光接收机中的通道间时滞的装置和方法
WO2019159938A1 (ja) 状態推定装置及び通信システム
CN111970050B (zh) 一种基于异常检测的联合监测调制格式和光信噪比的系统
CN109217923A (zh) 一种联合光性能监测和速率、调制格式识别方法及系统
CN101764649B (zh) 基于ica信号分离算法的mgdm多模光纤通信系统及方法
Wang et al. A review of machine learning-based failure management in optical networks
CN109474336B (zh) 一种光信噪比监测装置及监测方法
Khan et al. Simultaneous OSNR monitoring and modulation format identification using asynchronous single channel sampling
EP1685663B1 (en) Flash optical performance monitor
Kashi et al. Artificial neural networks for fiber nonlinear noise estimation
US9571201B2 (en) Transmission apparatus, line card and control method of transmission apparatus
Liu et al. Experimental demonstration of optical fiber eavesdropping detection based on deep learning
EP4149019A1 (en) Spatially resolved monitoring of cable perturbations using multichannel information
CN105591690A (zh) 一种监测偏振模色散的方法及装置
CN113670377A (zh) 基于级联保偏光纤复合传感器的多参量检测装置和方法
CN106209224A (zh) 基于方差分析的调制格式识别方法及系统
CN114598581A (zh) 概率整形信号的双阶段检测模型训练方法、识别方法及装置
CN112039586A (zh) 基于数字信号处理的osnr测量方法、装置及系统
CN112910567A (zh) 一种基于递归神经网络的窃听分类监测方法及相关设备
Tanimura Machine Learning Techniques in Optical Physical-Layer Monitoring
CN107612620B (zh) 光信号码型分类识别方法、装置及包含该装置的传输系统
CN107078805B (zh) 全光模分去复用
US9243975B2 (en) Polarization mode dispersion measurement by observation of data-bearing signals

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200424

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210629

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210804

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20211124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20211207

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7001920

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150