JP6999911B1 - 太陽電池パネルの検査装置、及び検査方法 - Google Patents

太陽電池パネルの検査装置、及び検査方法 Download PDF

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Abstract

Figure 0006999911000001
【課題】太陽光下で稼働状態の太陽電池パネルを安全にPL検査できる太陽電池パネルの検査装置を提供する。
【解決手段】開閉器2を介してMPPTを実施するパワーコンディショナー3に接続された太陽電池パネルPの検査装置であって、太陽光Lの照射下において太陽電池パネルPを撮影する撮影手段10と、開閉器2が閉となりパワーコンディショナー3の制御により太陽電池パネルPがMPPで動作する状態で撮影手段10により撮影された閉状態PL画像と、閉状態PL画像の撮影後に開閉器2が開となり太陽電池パネルPが開放された状態で撮影手段10により撮影された開状態PL画像とから診断画像を生成する生成手段20とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、開閉器を介して最大電力点追従制御(MPPT)を実施するパワーコンディショナーに接続された太陽電池パネルの検査装置、及び検査方法に関する。
太陽電池パネルは、製造時や出荷前に欠陥の有無が検査される。しかしながら、出荷後、屋外に設置された太陽電池パネルにおいて施工時の衝撃や風雨による損傷、経年劣化等によって、太陽電池パネルの内部回路の断線や、バイパス回路の短絡等が生じることがある。そのため、太陽光発電によって長期的に安定したエネルギーを供給するためには、屋外に設置した後も、太陽電池パネルに欠陥が生じていないかを定期的に検査する必要がある。
太陽電池パネルにおける欠陥の有無を検査する方法の一つに、フォトルミネッセンス(PL)を利用したPL検査法が知られている。PL検査法とは、太陽電池に励起光を照射したときに太陽電池が発光する現象(これを、フォトルミネッセンス現象と言う。)を利用した検査法である。太陽電池パネルに欠陥等が存在すると、欠陥箇所ではPLの発光強度が低下する。そのため、PL発光によって得られた情報から太陽電池パネルの欠陥を検知することができる。通常、PL検査は、暗室環境で実施することで、欠陥を高精度に検出できる。一方、屋外に設置後の太陽電池パネルをPL検査法により検査するには、太陽電池パネルの表面における太陽光の反射光や、環境からの散乱光等のノイズを除去する必要がある。
例えば、発電システムを停止した状態で周期的な基準信号に合わせて負荷を変化させた太陽電池パネルを撮影し、得られたカメラ信号を、基準信号の変調周波数を使用したロックイン法により評価することで、ノイズを除去した画像を生成する検査方法がある(特許文献1を参照)。特許文献1の検査方法では、無負荷となるタイミングで太陽電池パネルを撮影した信号から、短絡となるタイミングで太陽電池パネルを撮影した信号を減算することで、PL信号を抽出できるとされている。
特許第6376606号公報
特許文献1の検査方法は、太陽電池パネルの接続状態を無負荷と短絡との間で切り替える動作を、ロックイン法における変調周波数(1~25Hz)で繰り返す必要がある。太陽光が照射されている状態、即ち起電力が生じている太陽電池パネルにおいて、変調周波数で開閉を繰り返すことは、突入電流の頻繁な発生による機器の損傷や、接点での発火による火災を引き起こす危険性があるという問題がある。
特に、太陽電池設備では、複数枚の太陽電池パネルが直列に接続されたストリング毎に検査を実施するためストリング毎の起電力も大きく、特許文献1の検査方法による危険性はより大きなものとなる。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、太陽光下で稼働状態の太陽電池パネルを安全にPL検査できる太陽電池パネルの検査装置、及び検査方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明に係る太陽電池パネルの検査装置の特徴構成は、
開閉器を介して最大電力点追従制御(MPPT)を実施するパワーコンディショナーに接続された太陽電池パネルの検査装置であって、
太陽光の照射下において前記太陽電池パネルを撮影する撮影手段と、
前記開閉器が閉となり前記パワーコンディショナーの制御により前記太陽電池パネルが最大電力点(MPP)で動作する状態で前記撮影手段により撮影された閉状態PL画像と、前記閉状態PL画像の撮影後に前記開閉器が開となり前記太陽電池パネルが開放された状態で前記撮影手段により撮影された開状態PL画像とから診断画像を生成する生成手段と
を備えることにある。
本構成の太陽電池パネルの検査装置によれば、太陽光の照射下において太陽電池パネルを撮影する撮影手段と、開閉器が閉となりパワーコンディショナーの制御により太陽電池パネルが最大電力点(MPP)で動作する状態(以下、単に「稼働状態」と称する。)で撮影手段により撮影された閉状態PL画像と、閉状態PL画像の撮影後に開閉器が開となり太陽電池パネルが開放された状態で撮影手段により撮影された開状態PL画像とから診断画像を生成する生成手段とを備えるため、診断画像を生成するために、太陽電池パネルとパワーコンディショナーとの接続状態を、閉状態から開状態に切り替えるだけでよく、突入電流や接点での発火を生じさせることなく、太陽光下で稼働状態の太陽電池パネルを安全にPL検査できる。また、太陽電池パネルとパワーコンディショナーとを接続する開閉器は、太陽光発電設備において接続箱として従来使用されているため、安全に操作が可能である。
本発明に係る太陽電池パネルの検査装置において、
前記診断画像は、前記開状態PL画像から前記閉状態PL画像を減算した差分画像、又は前記開状態PL画像を前記閉状態PL画像で除した除算画像であることが好ましい。
太陽電池パネルは、直列に接続された複数のセルストリングを有し、夫々のセルストリングは、複数の太陽電池セルが直列に接続され欠陥がない場合に発電電流の流路となる内部回路(以下、単に「内部回路」と称する。)と、当該内部回路にバイパスダイオードが並列接続されたバイパス回路とを有する。正常なセルストリングでは、開閉器が開の状態において、太陽電池セル内のキャリア密度が高くなりPL発光も強くなり、開閉器が閉の状態において、通電により太陽電池セル内のキャリア密度が低くなりPL発光も弱くなるかPL発光が生じない。一方、内部回路の断線や、バイパス回路の半田付け等の短絡(以下、単に「バイパス回路の短絡」と称する。)といった欠陥(以下、単に「欠陥」と総称する。)のあるセルストリングでは、開閉器が開及び閉の何れの状態であっても、PL発光が同程度になる。本構成の太陽電池パネルの検査装置によれば、診断画像が、開状態PL画像から閉状態PL画像を減算した差分画像、又は開状態PL画像を閉状態PL画像で除した除算画像であるため、診断画像は、ノイズが低減された上で、正常なセルストリングが明るくなり、欠陥のあるセルストリングが暗くなることで、太陽電池パネルの欠陥を容易に判定できる鮮明な画像となる。
本発明に係る太陽電池パネルの検査装置において、
前記撮影手段は、前記開状態PL画像及び前記閉状態PL画像の夫々を複数回ずつ連続して撮影し、
前記生成手段は、一組の前記開状態PL画像及び前記閉状態PL画像毎に、前記開状態PL画像から前記閉状態PL画像を減算した差分画像、又は前記開状態PL画像を前記閉状態PL画像で除した除算画像を生成し、得られた複数の差分画像又は複数の除算画像の画像積算処理により前記診断画像を生成することが好ましい。
本構成の太陽電池パネルの検査装置によれば、撮影手段は、閉状態PL画像及び開状態PL画像の夫々を複数回ずつ連続して撮影するため、太陽電池パネルとパワーコンディショナーとの接続を開閉器により閉状態から開状態に一度切り替えるだけで、安全に複数の閉状態PL画像及び複数の開状態PL画像を得ることができる。また、本構成の太陽電池パネルの検査装置によれば、生成手段は、一組の開状態PL画像及び閉状態PL画像毎に、開状態PL画像から閉状態PL画像を減算した差分画像、又は開状態PL画像を閉状態PL画像で除した除算画像を生成し、得られた複数の差分画像又は複数の除算画像の画像積算処理により診断画像を生成するため、診断画像において、正常なセルストリングと欠陥のあるセルストリングとの明暗の差が大きくなり、欠陥をより容易に検出することが可能となる。
本発明に係る太陽電池パネルの検査装置において、
前記生成手段は、前記差分画像において、前記開状態PL画像から前記閉状態PL画像を減算した値が負となる画素の輝度を0とすることが好ましい。
本構成の太陽電池パネルの検査装置によれば、生成手段は、差分画像において、開状態PL画像から閉状態PL画像を減算した値が負となる画素の輝度を0とするため、日射量変化の影響による異常を除去して欠陥を検出できる診断画像を得ることができる。
本発明に係る太陽電池パネルの検査装置において、
前記生成手段は、前記除算画像において、前記開状態PL画像を前記閉状態PL画像で除した値が1未満となる画素の輝度を1とすることが好ましい。
本構成の太陽電池パネルの検査装置によれば、生成手段は、除算画像において、開状態PL画像を閉状態PL画像で除した値が1未満となる画素の輝度を1とするため、日射量変化の影響による異常を除去して欠陥を検出できる診断画像を得ることができる。
本発明に係る太陽電池パネルの検査装置において、
前記撮影手段は、波長が1150nmの光を透過するバンドパスフィルタを有することが好ましい。
本構成の太陽電池パネルの検査装置によれば、撮影手段は、波長が1150nmの光を透過するバンドパスフィルタを有するため、太陽光の可視光成分によるノイズを低減して、太陽電池パネルがPL光として発する近赤外光を鮮明に撮影することができる。
上記課題を解決するための本発明に係る太陽電池パネルの検査方法の特徴構成は、
開閉器を介して最大電力点追従制御(MPPT)を実施するパワーコンディショナーに接続された太陽電池パネルの検査方法であって、
前記開閉器が閉となり前記パワーコンディショナーの制御により最大電力点(MPP)で動作する状態で前記太陽電池パネルを撮影する第一撮影工程と、
前記第一撮影工程の実施後に、太陽光の照射下において、前記開閉器が開となり開放された状態の前記太陽電池パネルを撮影する第二撮影工程と、
前記第一撮影工程において撮影された開状態PL画像と、前記第二撮影工程において撮影された閉状態PL画像とから診断画像を生成する生成工程と
を包含することにある。
本構成の太陽電池パネルの検査方法によれば、第一撮影工程の実施後に第二撮影工程を実施するため、太陽電池パネルとパワーコンディショナーとの接続状態を、開閉器により閉状態から開状態に切り替えるだけで、閉状態PL画像と開状態PL画像を撮影して、生成工程において診断画像を生成することができる。よって、本構成の太陽電池パネルの検査方法によれば、突入電流や接点での発火を発生させることなく、太陽光下で稼働状態の太陽電池パネルを安全にPL検査できる。
図1は、本発明の太陽電池パネルの検査装置の概略構成図である。 図2は、正常な太陽電池パネルにおけるPL発光を説明する図である。 図3は、バイパス回路が短絡した太陽電池パネルにおけるPL発光を説明する図である。 図4は、バイパス回路が短絡した太陽電池パネルにおける50枚の差分画像を画像積算処理した診断画像の一例である。 図5は、内部回路が断線した太陽電池パネルにおけるPL発光を説明する図である。 図6(a)は、内部回路が断線した太陽電池パネルにおける50枚の差分画像を画像積算処理した診断画像の一例であり、図6(b)は、内部回路が断線した太陽電池パネルにおける50枚の除算画像を画像積算処理した診断画像の一例である。 図7は、太陽電池セルCが短絡した太陽電池パネルにおけるPL発光を説明する図である。 図8は、破線枠で囲んだ太陽電池セルが短絡した太陽電池パネルにおける50枚の差分画像を画像積算処理した診断画像の一例である。 図9は、本発明の太陽電池パネルの検査方法のフローチャートである。
以下、本発明の太陽電池パネルの検査装置、及び検査方法に関する実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、本発明は、以下に説明する構成に限定されることを意図しない。
図1は、本発明の太陽電池パネルの検査装置1の概略構成図である。図1に示すように、検査装置1は、屋外において太陽光Lが照射され、起電力が生じている状態の太陽電池パネルPを検査対象とし、太陽光Lの照射により生じるPL発光を利用して太陽電池パネルPを検査する装置である。
〔太陽電池パネル〕
太陽電池パネルPは、一般に、太陽電池セルが複数接続された太陽電池モジュールとして構成される。太陽電池セルは、負の電荷を有する電子を多く含むn型半導体と、正の電荷を有するホールを多く含むp型半導体とが接合されたものであり、接合面には電子もホールもない空乏層と呼ばれる領域が形成され、この空乏層には電界が生じる。空乏層に太陽光Lが入射すると光が半導体に吸収されて電子とホールが生じ、これらが電界で押し出されることにより、pn接合の逆バイアス方向に電流を流す起電力が生じる。本発明の検査装置1は、例えば、複数の太陽電池セルCが直列に接続された太陽電池パネルPの検査に使用可能である。太陽電池パネルPは、直列に接続された複数のセルストリングCS1~CS3を有する。セルストリングCS1~CS3は、夫々、複数の太陽電池セルCが直列に接続された内部回路と、当該内部回路にバイパスダイオードが並列接続されたバイパス回路とを有する。検査対象の太陽電池パネルPは、セルストリングが1つのみの構成であってもよい。検査対象の太陽電池パネルPとしては、例えば、単結晶シリコン型太陽電池、多結晶シリコン型太陽電池、CIGS{銅(Copper)-インジウム(Indium)-ガリウム(Gallium)-セレン(Selenium)}系化合物太陽電池等が挙げられる。
太陽電池パネルPは、太陽電池発電設備として屋外に設置される場合、通常、複数枚の太陽電池パネルPが直列に接続され、起電力を300V程度に高めた太陽電池ストリングを構成した状態で設置される。図1では説明の簡略化のために太陽電池パネルPを1枚のみ図示しているが、本発明の検査装置1の検査対象は、1枚の太陽電池パネルPに限らず、複数枚の太陽電池パネルPを接続した太陽電池ストリングとすることも可能である。太陽電池発電設備において、太陽電池パネルPは、開閉器2を介してパワーコンディショナー3に接続される。
〔開閉器〕
開閉器2は、太陽電池パネルPとパワーコンディショナー3との間に挿入されたスイッチであり、従来の太陽電池発電設備において、例えば、接続箱の一部として実装されている。開閉器2には、半導体スイッチ、及び機械式スイッチの何れを用いることも可能である。開閉器2の開閉は、図1に示す例では、制御手段40により制御されるが、本発明の検査装置1は、検査員の操作により開閉器2を開閉するように構成することも可能である。
〔パワーコンディショナー〕
パワーコンディショナー3は、最大電力点追従制御(MPPT)によって太陽電池パネルPを制御して、太陽電池パネルPが出力する直流電力を交流電力に変換する。
〔太陽電池パネルの検査装置〕
図1に示すように、検査装置1は、太陽電池パネルPを撮影する撮影手段10と、撮影手段10で撮影された太陽電池パネルPの画像を処理することにより診断画像を生成する生成手段20とを備えている。また、任意の構成要素として、生成手段20によって生成された診断画像を表示する表示手段30と、各構成要素の動作を制御する制御手段40とを備えている。以下、検査装置1の各構成について詳細に説明する。
<撮影手段>
撮影手段10は、太陽電池パネルPを撮影するものであり、カメラ11と、カメラ11に装着されたバンドパスフィルタ12と、赤外線用のレンズフード13とを有する。撮影手段10は、カメラ11が太陽電池パネルPの全体を確実に撮影できるように、最適な位置にセットされる。複数の太陽電池パネルPが接続された太陽電池ストリングを検査対象とする場合には、撮影手段10は、カメラ11が太陽電池ストリングの全体を撮影できる位置にセットされることが好ましい。また、太陽電池ストリングを検査対象とする場合に、撮影手段10は、太陽電池ストリングに含まれる太陽電池パネルPを1枚ずつ撮影できるようにカメラ11の位置を移動可能に構成してもよい。例えば、家屋の屋根等に設置された太陽電池パネルPを検査対象とすることを想定すると、太陽電池パネルPの全体を撮影できる位置に撮影手段10をセットするために、高所作業車のバスケット等に撮影手段10を設けることが好ましい。また、検査対象の太陽電池パネルPがより高所にあり、撮影環境が厳しい場合は、撮影手段10を小型無人航空機(ドローン等)に搭載することも可能である。
撮影手段10は、開閉器2が閉じた状態、及び開閉器2が開いた状態の夫々で、太陽電池パネルPを撮影するように、制御手段40によって制御される。開閉器2が開いた状態で太陽電池パネルPを撮影した画像を、「開状態PL画像」と称し、開閉器2が閉じた状態で太陽電池パネルPを撮影した画像を、「閉状態PL画像」と称する。後に説明する生成手段20での処理において、より鮮明な診断画像を生成するために、撮影手段10は、開状態PL画像及び閉状態PL画像の夫々を複数回(例えば、50回)撮影することが好ましい。開状態PL画像及び閉状態PL画像の夫々を複数回撮影する場合、開閉器2が開状態から閉状態へ接続状態を変更することを避けるために、撮影手段10は、開閉器2が閉じた状態で複数の閉状態PL画像を連続して撮影し、その後に、開閉器2が開いた状態で複数の開状態PL画像を連続して撮影することが好ましい。閉状態PL画像及び開状態PL画像は、後に説明する生成手段20で処理されるため、例えば、不揮発性メモリ等のストレージにデータとして記憶される。撮影手段10による太陽電池パネルPの撮影は、制御手段40による制御に限らず、検査員によるカメラ11のシャッターの直接操作や、カメラ11を無線LANやIEEE802.15.1(いわゆる、Bluetooth(登録商標))を介して携帯情報通信機器(スマートホン、タブレット端末等)と同期させ、当該携帯情報通信機器を介した検査員のシャッター操作により制御するよう構成することも可能である。
カメラ11は、PL発光の波長に感度を有するものであれば特に限定されないが、感度波長範囲が800~2000nmであるInGaAs(インジウム・ガリウム・ヒ素)半導体受光素子等の受光素子11aを搭載したデジタルカメラを用いることが好ましい。受光素子11aとして、InGaAs半導体受光素子を用いる場合、より鮮明にPL光L1を撮影することが可能となる。
バンドパスフィルタ12は、可視光を透過せず、波長が1150nmである光を透過するフィルタである。PL光L1の波長は、半導体の種類によって固有のものであり、例えば、シリコン結晶型太陽電池であれば、1150nmにピークを有する近赤外光であるPL光L1が生じる。一方、太陽光Lは、可視光の強度が強く、近赤外光は極めて微弱なものとなっている。そのため、バンドパスフィルタ12を透過させることで、カメラ11にPL光L1を選択的に入射させることができる。さらに、カメラ11に赤外線用のレンズフード13を装着することで、カメラ11に入射する乱反射光等のノイズL2を大幅に低減することができる。撮影手段10はバンドパスフィルタ12に加えて、偏光フィルタを有することが好ましい。ノイズL2の近赤外光成分は、バンドパスフィルタ12を透過するが、太陽電池パネルPの表面での乱反射により偏光方向に乱れが生じている。そのため、撮影手段10は、偏光フィルタを有することによって、カメラ11に入射するノイズL2の近赤外光成分を低減することができる。
<生成手段>
生成手段20は、撮影手段10にて撮影され、データとして記憶されている開状態PL画像及び閉状態PL画像から、太陽電池パネルPの欠陥判定に用いる診断画像を生成する。生成手段20は、CPU、メモリ、ストレージ等を有するコンピュータにおいてプログラムを実行することにより、その機能を実現することができる。
診断画像としては、例えば、画素毎に開状態PL画像から閉状態PL画像を減算することによって得られる差分画像や、画素毎に開状態PL画像と閉状態PL画像との比率を求める(開状態PL画像を閉状態PL画像で除する)ことによって得られる除算画像を用いることができる。開状態PL画像及び閉状態PL画像は、PL光L1とノイズL2とが重なった画像であるが、差分画像及び除算画像では、ノイズL2が除去されることにより、開状態PL画像と閉状態PL画像とにおけるPL光L1の相違が強調されたものとなる。診断画像をより鮮明なものとするためには、複数の差分画像を画素毎に画像積算処理することによって得られる積算画像、又は複数の除算画像を画素毎に画像積算処理することによって得られる積算画像を、診断画像として用いることが好ましい。複数の差分画像、又は複数の除算画像の画像積算処理により得られる診断画像は、単独の差分画像、又は単独の除算画像よりも鮮明な画像となるため、太陽電池パネルPの状態をより正確に把握することができる。
なお、閉状態PL画像の撮影時点と、開状態PL画像の撮影時点とで太陽に懸かる雲の量が変化する等の理由により太陽光Lの強度が変化(日射量変化)すると、開状態PL画像に含まれるノイズL2と閉状態PL画像に含まれるノイズL2とが相違することがある。この様な日射量変化の影響による異常を診断画像から除去するために、生成手段20は、減算画像を生成するときに、開状態PL画像から閉状態PL画像を減算した値が負となる画素では、減算画像における値を0とすることが好ましい。また、生成手段20は、除算画像を生成するときに、開状態PL画像を閉状態PL画像で除した値が1未満となる画素は、除算画像における値を1とすることが好ましい。
図2は、正常な太陽電池パネルにおけるPL発光を説明する図である。正常な太陽電池パネルでは、開閉器2を開いた状態において電流が流れず、太陽電池セルC内のキャリア密度が高くなりPL発光も強くなるため、図2(a)に示すように、開状態PL画像において、全てのセルストリングが明るくなる。一方、開閉器2が閉じた状態では、図2(b)に示すように、破線のように太陽電池パネルに通電し、太陽電池セルC内のキャリア密度が低くなるため、PL発光も弱くなるかPL発光が生じない。その結果、閉状態PL画像において、全てのセルストリングが暗くなる。そのため、図2(c)に示すように、正常な太陽電池パネルでは、差分画像、除算画像、及びこれらの積算画像の何れを用いた診断画像でも、全てのセルストリングが明るくなる。
図3は、バイパス回路が短絡した太陽電池パネルにおけるPL発光を説明する図である。図4は、バイパス回路が短絡した太陽電池パネルにおける50枚の差分画像を画像積算処理した診断画像の一例である。図3及び図4の太陽電池パネルでは、右端のセルストリングにおいて、バイパス回路が短絡している。バイパス回路が短絡した太陽電池パネルでは、開閉器2を開いた状態でも、図3(a)に示すように、破線のようにバイパス回路が短絡しているセルストリングに電流が流れ、このセルストリングのみ太陽電池セルC内のキャリア密度が低くなる。その結果、開状態PL画像において、バイパス回路が短絡した右端のセルストリングのみが暗くなる。一方、開閉器2が閉じた状態では、図3(b)に示すように、破線のように太陽電池パネルに通電し、全てのセルストリングで太陽電池セルC内のキャリア密度が低くなるため、PL発光も弱くなるかPL発光が生じず、その結果、閉状態PL画像において、全てのセルストリングが暗くなる。そのため、バイパス回路が短絡した太陽電池パネルでは、差分画像、除算画像、及びこれらの積算画像の何れを用いた診断画像においても、図3(c)及び図4に示すように、開状態PL画像と閉状態PL画像との何れでも暗かった右端のセルストリング、即ちバイパス回路が短絡したセルストリングが他のセルストリングよりも暗くなり、このような診断画像に基づいて、欠陥を容易に検出することができる。
図5は、内部回路が断線した太陽電池パネルにおけるPL発光を説明する図である。図6(a)は、内部回路が断線した太陽電池パネルにおける50枚の差分画像を画像積算処理した診断画像の一例であり、図6(b)は、内部回路が断線した太陽電池パネルにおける50枚の除算画像を画像積算処理した診断画像の一例である。図5及び図6の太陽電池パネルでは、左端のセルストリングにおいて、内部回路が断線している。内部回路が断線した太陽電池パネルでは、開閉器2を開いた状態において電流が流れず、太陽電池セルC内のキャリア密度が高くなりPL発光も強くなるため、図5(a)に示すように、開状態PL画像において、全てのセルストリングが明るくなる。一方、開閉器2が閉じた状態では、図5(b)に示すように、太陽電池パネルに通電したときに、破線のように内部回路が断線したセルストリングではバイパス回路に電流が流れ、このセルストリングでのみ、太陽電池セルC内のキャリア密度が高くなりPL発光も強くなる。その結果、閉状態PL画像において、欠陥のある左端のセルストリングのみ明るくなり、他のセルストリングが暗くなる。そのため、内部回路が断線した太陽電池パネルでは、差分画像、除算画像、及びこれらの積算画像の何れを用いた診断画像においても、図5(c)、図6(a)、及び図6(b)に示すように、開状態PL画像と閉状態PL画像との何れでも明るかった左端のセルストリング、即ち内部回路が断線したセルストリングが他のセルストリングよりも暗くなり、このような診断画像に基づいて、欠陥を容易に検出することができる。
生成手段20において生成する診断画像では、内部回路の断線、及びバイパス回路の短絡等の欠陥が生じている場合、セルストリング毎に明暗差が生じるが、PID(電圧誘起劣化)、クラック、及び内部回路における半田付けの短絡等を原因として一部の太陽電池セルC内部で短絡が生じている場合、太陽電池セル毎に明暗差が生じる。図7は、太陽電池セルCが短絡した太陽電池パネルにおけるPL発光を説明する図である。図8は、破線枠で囲んだ太陽電池セルCが短絡した太陽電池パネルにおける50枚の差分画像を画像積算処理した診断画像の一例である。図7及び図8の太陽電池パネルでは、左下端の太陽電池セルCが短絡している。図7(a)に示すように、開閉器2を開いた状態では、短絡している太陽電池セルC内のキャリア密度が低くなるが、その他の太陽電池セルCでは電流が流れず、キャリア密度が高くなり、その結果、開状態PL画像において、短絡している左下端の太陽電池セルCのみが暗くなる。一方、図7(b)に示すように、開閉器2が閉じた状態では、太陽電池パネルに通電し、短絡していない太陽電池セルC内のキャリア密度も低くなるため、PL発光も弱くなるかPL発光が生じず、その結果、閉状態PL画像において、全ての太陽電池セルCが暗くなる。そのため、太陽電池セルCが短絡した太陽電池パネルでは、差分画像、除算画像、及びこれらの積算画像の何れを用いた診断画像においても、図7(c)及び図8に示すように、開状態PL画像と閉状態PL画像との何れでも暗かった左下端の太陽電池セルC、即ち短絡した太陽電池セルCが他の正常な太陽電池セルCよりも暗くなり、このような診断画像に基づいて、欠陥を容易に検出することができる。
診断画像として用いる差分画像、除算画像、及びこれらの積算画像は、移動平均フィルタ、又はガウシアンフィルタによるスムージング処理を施して画像の粗さを調整することがより好ましい。このように、差分画像、除算画像、及びこれらの積算画像に対して適切な処理を施すことによって、太陽電池パネルPの欠陥をさらに高精度に判定できる鮮明な診断画像を生成することができる。
<表示手段>
表示手段30は、生成手段20で生成された診断画像を表示するディスプレイである。診断画像を表示手段30に表示させることにより、検査員は、欠陥の有無の診断、及び欠陥箇所の特定を目視によって行うことができる。なお、目視による確認は検査員によってばらつきが生じる虞がある。そこで、検査装置1には、太陽電池パネルPの欠陥をより確実に検出できるように、判定手段を設けてもよい。判定手段は、生成手段20によって生成された診断画像の解析により、太陽電池パネルPの状態を判定する。このとき、表示手段30に判定手段の判定結果を表示することが好ましい。この場合、表示手段30には、検査対象の太陽電池パネルPの診断画像とともに、判定手段による欠陥判定結果が同時に表示されるため、太陽電池パネルPの欠陥の有無や欠陥の程度を容易に判断することが可能となる。その結果、太陽電池パネルPの欠陥検出の精度、及び検査の信頼性が向上する。
<制御手段>
制御手段40は、CPU、メモリ、ストレージ等を有するコンピュータにおいてプログラムを実行することにより、上記説明した検査装置1の各構成要素及び開閉器2の動作を制御する機能を実現する。制御手段40が、検査装置1の各構成要素及び開閉器2の動作を制御することで、太陽電池パネルPの欠陥検査を、迅速且つ簡便に実施することが可能となる。
〔太陽電池パネルの検査方法〕
検査装置1を用いた太陽電池パネルPの検査方法を説明する。図9は、本発明の太陽電池パネルの検査方法のフローチャートである。本発明の検査方法では、第一撮影工程(S1~2)、第二撮影工程(S3~5)、及び生成工程(S6)の各工程を順に実行する。
本発明の検査方法は、開閉器2が閉となりパワーコンディショナー3の制御により太陽電池パネルが最大電力点(MPP)で動作する状態で開始される。第一撮影工程(S1~2)では、開閉器2が閉じた状態のまま、撮影手段10において太陽電池パネルPを撮影し、閉状態PL画像を生成する。さらに鮮明な診断画像を生成するために、第一撮影工程では、閉状態PL画像の撮影を複数回(例えば、50回)繰り返すことが好ましい。撮影された閉状態PL画像は、不揮発性メモリ等のストレージにデータとして記憶される。
次に、第二撮影工程(S3~5)では、先ず、開閉器2を開き太陽電池パネルPを開放した状態とする(S3)。その後、開閉器2が開いた状態のまま、撮影手段10において太陽電池パネルPを撮影し、開状態PL画像を生成する。さらに鮮明な診断画像を生成するために、第二撮影工程では、開状態PL画像の撮影を複数回(例えば、50回)繰り返すことが好ましい。撮影された開状態PL画像は、不揮発性メモリ等のストレージにデータとして記憶される。
生成工程(S6)では、ストレージにデータとして記憶されている開状態PL画像及び閉状態PL画像から、太陽電池パネルPの欠陥判定に用いる診断画像を生成する。診断画像の生成方法としては、例えば、50枚の開状態PL画像と50枚の閉状態PL画像とをストレージから読み出し、開状態PL画像と閉状態PL画像とを1枚ずつの組として、画素毎に開状態PL画像から閉状態PL画像を減算することにより50枚の差分画像を生成する。この50枚の差分画像を画素毎に画像積算処理することによって生成した積算画像を診断画像とする。また、診断画像には、50枚の開状態PL画像と50枚の閉状態PL画像とをストレージから読み出し、開状態PL画像と閉状態PL画像とを1枚ずつの組として、開状態PL画像と閉状態PL画像との比率を求める(開状態PL画像を閉状態PL画像で除する)ことによって50枚の除算画像を生成し、この50枚の除算画像を画素毎に画像積算処理することによって生成した積算画像を用いてもよい。あるいは、診断画像には、例えば、1枚の開状態PL画像と1枚の閉状態PL画像とをストレージから読み出し、これらから生成した差分画像や、除算画像を用いてもよい。生成工程(S6)において生成される診断画像は、ノイズが低減され、太陽電池パネルPの開状態でのPL光L1と閉状態でのPL光L1との相違が強調された画像となる。そのため、太陽電池パネルPの欠陥の有無を容易に判断することが可能となる。
〔別実施形態〕
本発明の太陽電池パネルの検査装置、及び検査方法は、開閉器を閉状態から開状態に切り替えることなく、差分画像又は除算画像において欠陥部分が暗くなる二種類のPL画像を撮影することで、突入電流や接点での発火を防ぐものであれば、上記の実施形態で説明した構成を変更することも可能である。
例えば、閉状態PL画像の撮影後、開閉器2を開いて開状態PL画像を撮影することに替えて、閉状態PL画像の撮影後、開閉器2の状態を変更することなく太陽電池パネルPの上方に太陽電池パネルPより大きな板等を配することで太陽電池パネルPの全体に影を落とし、太陽電池パネルPの起電力がアバランチ降伏が生じる電圧(例えば、15V)以下となった状態で画像(以下、「被影PL画像」と称する。)を撮影してもよい。生成手段20では、この被影PL画像を、閉状態PL画像の代わりに用いて、閉状態PL画像との差分画像、除算画像、及びこれらの積算画像を診断画像として生成する。この様にして被影PL画像及び閉状態PL画像を用いて生成された診断画像は、上記の実施形態で説明した開状態PL画像及び閉状態PL画像を用いて生成された診断画像と同様に、内部回路が断線したセルストリング、及びバイパス回路が短絡したセルストリングが、他のセルストリングより暗くなり、短絡した太陽電池セルが他の太陽電池セルより暗くなるため、欠陥を容易に検出することができる。
本発明の太陽電池パネルの検査装置、及び検査方法は、家屋の屋根等に設置された稼働状態の太陽電池パネルにおいて欠陥を検出する用途に利用可能である。
1 検査装置
2 開閉器
3 パワーコンディショナー
10 撮影手段
12 バンドパスフィルタ
20 生成手段
P 太陽電池パネル

Claims (7)

  1. 開閉器を介して最大電力点追従制御(MPPT)を実施するパワーコンディショナーに接続された太陽電池パネルの検査装置であって、
    太陽光の照射下において前記太陽電池パネルを撮影する撮影手段と、
    前記開閉器が閉となり前記パワーコンディショナーの制御により前記太陽電池パネルが最大電力点(MPP)で動作する状態で前記撮影手段により撮影された閉状態PL画像と、前記閉状態PL画像の撮影後に前記開閉器が開となり前記太陽電池パネルが開放された状態で前記撮影手段により撮影された開状態PL画像とから診断画像を生成する生成手段と
    を備え
    前記太陽電池パネルと前記パワーコンディショナーとの接続状態を前記開閉器により閉状態から開状態に切り替えることで前記診断画像が生成されるように構成される太陽電池パネルの検査装置(但し、太陽電池パネルとパワーコンディショナーとの接続状態を開閉する動作をロックイン法における変調周波数で繰り返す装置を除く)
  2. 前記診断画像は、前記開状態PL画像から前記閉状態PL画像を減算した差分画像、又は前記開状態PL画像を前記閉状態PL画像で除した除算画像である請求項1に記載の太陽電池パネルの検査装置。
  3. 開閉器を介して最大電力点追従制御(MPPT)を実施するパワーコンディショナーに接続された太陽電池パネルの検査装置であって、
    太陽光の照射下において前記太陽電池パネルを撮影する撮影手段と、
    前記開閉器が閉となり前記パワーコンディショナーの制御により前記太陽電池パネルが最大電力点(MPP)で動作する状態で前記撮影手段により撮影された閉状態PL画像と、前記閉状態PL画像の撮影後に前記開閉器が開となり前記太陽電池パネルが開放された状態で前記撮影手段により撮影された開状態PL画像とから診断画像を生成する生成手段と
    を備え、
    前記撮影手段は、前記開状態PL画像及び前記閉状態PL画像の夫々を複数回ずつ連続して撮影し、
    前記生成手段は、一組の前記開状態PL画像及び前記閉状態PL画像毎に、前記開状態PL画像から前記閉状態PL画像を減算した差分画像、又は前記開状態PL画像を前記閉状態PL画像で除した除算画像を生成し、得られた複数の差分画像又は複数の除算画像の画像積算処理により前記診断画像を生成し、
    前記太陽電池パネルと前記パワーコンディショナーとの接続状態を前記開閉器により閉状態から開状態に一度切り替えることで複数の前記閉状態PL画像及び複数の前記開状態PL画像を得るように構成される太陽電池パネルの検査装置。
  4. 前記生成手段は、前記差分画像において、前記開状態PL画像から前記閉状態PL画像を減算した値が負となる画素の輝度を0とする請求項2又は3に記載の太陽電池パネルの検査装置。
  5. 前記生成手段は、前記除算画像において、前記開状態PL画像を前記閉状態PL画像で除した値が1未満となる画素の輝度を1とする請求項2又は3に記載の太陽電池パネルの検査装置。
  6. 前記撮影手段は、波長が1150nmの光を透過するバンドパスフィルタを有する請求項1~5の何れか一項に記載の太陽電池パネルの検査装置。
  7. 開閉器を介して最大電力点追従制御(MPPT)を実施するパワーコンディショナーに接続された太陽電池パネルの検査方法であって、
    前記開閉器が閉となり前記パワーコンディショナーの制御により最大電力点(MPP)で動作する状態で前記太陽電池パネルを撮影する第一撮影工程と、
    前記第一撮影工程の実施後に、太陽光の照射下において、前記開閉器が開となり開放された状態の前記太陽電池パネルを撮影する第二撮影工程と、
    前記第一撮影工程において撮影された開状態PL画像と、前記第二撮影工程において撮影された閉状態PL画像とから診断画像を生成する生成工程と
    を包含し、
    前記太陽電池パネルと前記パワーコンディショナーとの接続状態を前記開閉器により閉状態から開状態に切り替えることで前記診断画像が生成される太陽電池パネルの検査方法(但し、太陽電池パネルとパワーコンディショナーとの接続状態を開閉する動作をロックイン法における変調周波数で繰り返す方法を除く)
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