JP6999107B2 - 軒樋固定構造 - Google Patents
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軒先の鼻隠し前面に固定される鼻隠し化粧材と、
前記鼻隠し化粧材に取り付けられる取付部、及び前記取付部に設けられた軒樋支持部を備える軒樋支持具と、
略水平に設置される軒樋と、
を含む軒樋固定構造であって、
前記鼻隠し化粧材が、屋外表面側に前記鼻隠し化粧材の長手方向の辺と略平行な突条を備え、
前記突条が、前記軒樋支持具の取付部の下端の端縁部と当接しており、
前記突条の屋外側に突出した最先端部が、前記軒樋支持具の取付部の下端より屋外側に位置しており、
前記突条の下方に接続する前記鼻隠し化粧材の平面部が、前記鼻隠し前面に密着固定されていること、
を特徴とする軒樋固定構造を提供する。
図1を用いて本実施形態における軒樋固定構造の概要を説明する。図1は、本実施形態における軒樋固定構造の概要を示す模式図である。本実施形態の軒樋固定構造は、例えば住居等の屋根9に落下した雨水を所定の排水経路に誘導する軒樋5の固定を行うための構造であって、当該軒樋5を支持するための軒樋支持具3を軒に対して少ない工数及び施工誤差で取付け可能な機能性を備えるとともに、鼻隠し化粧材1に雨水や汚れが付着することを防止して軒先全体の美観維持を可能とするものである。
<鼻隠し化粧材1>
次に、図2(a)及び(b)を用いて、鼻隠し化粧材1の構造について詳細に説明する。図2(a)及び(b)は、鼻隠し化粧材1の構造を示す図であって、図2(a)は、鼻隠し化粧材1の側面図であり、図2(b)は、鼻隠し化粧材1の正面図である。鼻隠し化粧材1は、図2(a)に示すように所定の縦断面形状を有し、図2(b)に示すように長尺状(即ち、図1の紙面の法線方向に延びる形状)の部品である。
突条45より下方の鼻隠し化粧材部分である垂直面15が、鼻隠し7の側面に密着することで、当該垂直面において鼻隠し化粧材1を鼻隠し7の側面に釘やビス等で固定が可能となる。また当該垂直面15が鼻隠し7に密着せず屋外方向に膨らみを有する場合、軒樋を固定する際の作業クリアランスを確保するために軒樋5と突条より上部の鼻隠し化粧材垂直面15の間隔を広げる必要が生じる。当該間隔が大きいと、鼻隠し化粧材表面への雨水や大気浮遊粒子等の付着量が増大するため、突条部より下方の鼻隠し化粧材垂直面15は鼻隠し7と密着することが望ましい。
続いて、図5を用いて軒樋支持具3の構造について詳細に説明する。図5は、軒樋支持具3の構造を示す一部を断面視した側面図である。図5に示すとおり軒樋支持具3は、概ね軒樋5を支える軒樋支持部25と、当該軒樋支持具3を鼻隠し7に固定するための取付部27と、から構成されている。なお、図5の軒樋支持部25と取付部27とは一体的に形成されていて単一の部材を構成しているが、これは一例であり、成形体同士を組み合わせる部材、あるいは金属製の部材も使用が可能である。当該軒樋支持具3の各部のサイズは、使用する軒樋5の大きさ、また鼻隠し7の大きさ及び形状により適宜決定することが好ましい。
本実施形態の軒樋固定構造には一般的な軒樋を用いることができ、例えば、図6(a)及び(b)に示す構造を有する軒樋を用いることができる。図6(a)及び(b)は、軒樋5の構造を示す図であって、図6(a)は、軒樋5の断面図であり、図6(b)は、軒樋5の側面図である。図6(a)及び(b)に示すとおり、この軒樋5は、上方が開口された略矩形の断面形状を備える長尺の部品である。当該軒樋5は、上方の開口から雨水を内部に受け入れ、該雨水を後述するサイホン竪樋11等の排水経路に移送する役割を有する。
続いて、本実施形態の軒樋固定構造が含む竪樋であるサイホン竪樋11の構造を、図7を用いて詳細に説明する。図7は、サイホン竪樋11の構造を示す縦断面図である。図7に示すとおり、サイホン竪樋11は、概ね一般的な角筒状または円筒状の竪樋であって、本実施形態では上方の端部を上述した軒樋5に接続されて連通しており、当該軒樋5内部の雨水を中空層に引き込み、所定の排水経路に移送させることができる。
以下、図8~図11を示しつつ、本実施形態の軒樋固定構造を用いた軒樋5の固定方法を詳細に説明する。図8は、鼻隠し7に鼻隠し化粧材1を固定する状態示す模式図であり、図9は、鼻隠し化粧材1に軒樋支持具3を固定する状態を示す模式図であり、図10は、軒樋支持具3に軒樋5を固定する状態を示す模式図であり、図11は、サイホン竪樋11の配置を示す模式図である。
本実施形態の軒樋固定構造は、まず鼻隠し7に対して鼻隠し化粧材1を固定する。図8に示すとおり、鼻隠し化粧材1の垂直面15と、鼻隠し7の前方面(外部に対向し、地面に対して略垂直に配設された面)と、を略平行にしつつ対向させ、双方を互いに当接させる。続いて、鼻隠し化粧材1の上端面13を屋根9の先端部に干渉しない程度に接近させ、更に下端面17の先端を鼻隠し7の底面又は軒天井21に当接させて位置決めを行う。なお、位置決め後は比較的小径かつ短い仮止釘43等を用いて鼻隠し化粧材1と鼻隠し7との仮止めを行う。
次に、軒樋支持具3の固定を行う。図9に示すとおり、軒樋支持具3の取付部27の軒樋支持部25が設けられている面の反対面と、鼻隠し化粧材1の垂直面15の表面側と、を略平行にしつつ対向させ、双方を当接させる。続いて、軒樋支持具3の下方の略鉛直下向きの面19を、突条45を構成する上向きの面(略水平の平坦面)に面接させ、垂直方向の位置決めを行う。
続いて、軒樋5の固定を行う。図10に示すとおり、まず軒樋5を鼻隠し化粧材1と略平行に配置した後、該軒樋5を傾け(軒樋5の上方の開口を鼻隠し7側に向ける)、各軒樋支持具3が備える第一係合部29に第三係合部37を引掛ける。当該状態のまま、軒樋5の傾きを補正(軒樋5の上方の開口を上向きに戻す)しつつ、第四係合部39を軒樋支持具3の第二係合部31に係合させる。これにより、軒樋5が軒樋支持具3に固定され、屋根に落下した雨水を受けることができる。
次に、サイホン竪樋11の固定及び配置を行う。図11に示すとおり、サイホン竪樋11は、該軒樋5に固定する。より具体的にはサイホン竪樋11の軸方向を縦向きにしつつ上方の端部を軒樋5の底面に連通させて接続し、下方の端部を川下に配置された集水桝等の排水経路に接続する。また、各サイホン竪樋11の配置間隔は、該サイホン竪樋11の排水能力に応じて所定の条件より決定することが望ましい。
鼻隠し面に、上面角が90度(上向きの面が略水平の平坦面)の突条を備える特徴を有した鼻隠し化粧材Aタイプと、軒樋支持具と、を用いて軒樋を軒先に固定し、336時間暴露環境下に置いた。
鼻隠し面に、上面角が45度の突条を備える特徴を有した鼻隠し化粧材Bタイプと、軒樋支持具と、を用いて軒樋を軒先に固定し、336時間暴露環境下に置いた。
鼻隠し面に、軒樋支持具を固定する固定ビスの締め付け位置(上方側及び下方側の2カ所)に凹形状の溝を有した鼻隠し化粧材Bタイプと、軒樋支持具と、を用いて軒樋を軒先に固定し、336時間暴露環境下に置いた。
試験後における鼻隠し化粧材Aタイプ、Bタイプ、及びCタイプそれぞれの鼻隠し面の汚れ付着状況を確認すると、特に突条及び凹部近傍と、の当該突条及び凹部より下方の垂直面において差異が認められた。鼻隠し化粧材Aタイプ及びBタイプでは、双方の突条上部で汚れの堆積が確認できた。当該汚れの堆積は、大気中の浮遊微粒子や鼻隠し化粧材に付着していたホコリ等の雨水に溶解または分散している汚れが、該雨水と共に鼻隠し化粧材表面を下方へ流れた後、突条に塞き止められて乾燥した結果、汚れが該突条の上向きの面近傍に留められたことに起因するものと考えられる。なお、鼻隠し化粧材Cタイプの凹部近傍には目立った汚れの堆積は確認できなかった。
3 軒樋支持具
5 軒樋
7 鼻隠し
9 屋根
11 サイホン竪樋
13 上端面
15 垂直面
17 下端面
19 略鉛直下向きの面
21 軒天井
23 開口
25 軒樋支持部
27 取付部
29 第一係合部
31 第二係合部
33 ビス固定用孔
35 固定ビス
37 第三係合部
39 第四係合部
41 止水ソケット
43 仮止釘
45 突条
47 軒先水切り
L1 サイズ
L2 サイズ
L3 サイズ
Claims (4)
- 軒先の鼻隠し前面に固定される鼻隠し化粧材と、
前記鼻隠し化粧材に取り付けられる取付部、及び前記取付部に設けられた軒樋支持部を備える軒樋支持具と、
略水平に設置される軒樋と、
を含む軒樋固定構造であって、
前記鼻隠し化粧材が、屋外表面側に前記鼻隠し化粧材の長手方向の辺と略平行な突条を備え、
前記突条が、前記軒樋支持具の取付部の下端の端縁部と当接しており、
前記突条の屋外側に突出した最先端部が、前記軒樋支持具の取付部の下端より屋外側に位置しており、
前記突条の下方に接続する前記鼻隠し化粧材の平面部が、前記鼻隠し前面に密着固定されており、
前記突条の下方において前記鼻隠しの底面に対して略平行な下端面に、前記鼻隠しの通気のための開口が設けられており、
前記開口が、前記下端面に対して形成された凹部(又は凸部)内において、前記下端面に対して所定の角度で傾斜して形成された孔で構成されていること、
を特徴とする軒樋固定構造。 - 前記軒樋支持具の取付部の下端の略鉛直下向きの面が、前記突条の上向きの面と面接すること、
を特徴とする請求項1に記載の軒樋固定構造。 - 前記軒樋が、サイホン原理を利用した雨水排水装置の一部であること、
を特徴とする請求項1又は2に記載の軒樋固定構造。 - 前記突条の上向きの面が、略水平の平坦面であること、
を特徴とする請求項1~3のうちのいずれかに記載の軒樋固定構造。
Priority Applications (1)
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JP2017142605A JP6999107B2 (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | 軒樋固定構造 |
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JP2017142605A JP6999107B2 (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | 軒樋固定構造 |
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JP2019023389A JP2019023389A (ja) | 2019-02-14 |
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JP2017142605A Active JP6999107B2 (ja) | 2017-07-24 | 2017-07-24 | 軒樋固定構造 |
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Citations (4)
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JP2010150879A (ja) | 2008-12-26 | 2010-07-08 | Mitsubishi Plastics Inc | 鼻隠し化粧板 |
JP2013079537A (ja) | 2011-10-05 | 2013-05-02 | Misawa Homes Co Ltd | サイフォン式雨樋装置 |
JP2015098782A (ja) | 2015-02-27 | 2015-05-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 雨樋構造 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH08296309A (ja) * | 1995-04-27 | 1996-11-12 | Misawa Homes Co Ltd | 軒先構造 |
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2017
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Patent Citations (4)
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