JP6998843B2 - 保護ガード材 - Google Patents
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Description
頂部24は円弧状であり、頂部外面24aと頂部内面24bの形状は概ね同じ中心を持ち半径のみが異なるものであり、その厚さは壁部23と同じとなる。また、2つの壁部23の間の内面には板状の硬質樹脂部27が形成されたものとなる。
この従来品では被保護体に取付ける部位に硬質樹脂部27が設けられており、この硬質樹脂部27が従来から使用されてきた金属製当て板の代替材となる。このように従来品では金属部品を樹脂化することで、軽量化による作業性の改善、金属部品の腐食による不具合の低減が図られている。
特に、素材として熱可塑性エラストマーを使用する場合には、繰り返し圧縮時に応力集中部や比較的応力の高い領域において発熱が起こり、塑性変形し易くなるという課題もある。
このような構造とすることで頂部の撓み量の裕度が向上し、衝撃力が加わった際に壁部との間に形成される溝の幅分だけ頂部が撓むことで、衝撃力が一部頂部により吸収され、系内の内部応力の増加と大変形を抑制するように作用する。さらに、本構造により系内の内部応力の増加が抑制され、分子鎖の切断及び移動、加えて繰り返し圧縮時の発熱を抑えるように作用する。また、その際には溝の幅の広さが撓み量を設定するように作用し、さらに壁部が頂部の撓み変形を抑制しつつ頂部の形状を保持するように作用する。
共通の化学構造を持つように熱可塑性エラストマーと硬質樹脂を選択し、組み合わせることで、成形の際に互いに相溶し易くなるという作用を有する。
また、当て板として金属板を使用しないため、金属板の腐食に注意する必要がなくなり、かつ製品自体が軽量化することにより作業性が向上するという効果も有する。
図2は水平面に底部2が接するように置かれた保護ガード材1において、頂部4に対し底部2に垂直な方向から力を加えて圧縮した実験結果を示す写真である。この実験は、23±2℃の環境下においてオートグラフを用いて実施しており、圧縮速度は50mm/min、最大圧縮量は50mmである。
図2において、図中の番号(a)から(f)になるほど圧縮量が大きい状態を示している。
今回の評価は形状と性能との関係を明らかにすることを目的としたため、各サンプルはJIS K6253 デュロメータ タイプAでの硬さが65の天然ゴムを用いており、かつ摺動部6と硬質樹脂部7,硬質樹脂部27は形成されていないものとなる。
なお、図4(b),(d)に示される応力に対応する色はそれぞれ左側にスケールとして数値(単位:N/mm2)が表示されているが、構造の差異により内部応力の数値は(b)と(d)とで異なるので、同じ色の部分でも応力値としては異なる。
図5(a)は被保護体9に取付けられた保護ガード材1の、長手方向に対し垂直な断面図である。また、同図(b)は被保護体9に取付けた保護ガード材1の、摺動部6を含めた頂部4に形成された開口部10付近における平面図であり、(c)は保護ガード材1のボルト挿入口11付近の裏面の概念図である。これらの図においては、既に説明した構成については同一の符号を付してその説明は省略する。
このような保護ガード材1の取付け方法としては2通りあり、一つ目は予め被保護体9に取り付けておいたボルト12の先端を、保護ガード材1のボルト挿入口11に挿入し、次いで開口部10からナット13とワッシャー14を用いてボルト12の締め付け作業を行うことで、保護ガード材1を被保護体9に取付ける方法である。
また、二つ目の取付け方法としては、予め被保護体9に埋め込み式のナットを取り付け、開口部10からボルト12を入れて、ボルト挿入口11を通して締め付けて保護ガード材1を取付けるというものである。
図6は保護ガード材15の長手方向に対し垂直な断面図である。保護ガード材15は第1の実施の形態に係る保護ガード材1を元にした基本形状を有しており、差異点は2つの壁部3の上端面3aから、頂部外面4aに沿って段差なく底部2に向かって形成される溝8を持つ点となる。なお、この溝8は底部2に向かって形成されるが、底部2に近い深さとするに従って、保護ガード材21とほぼ同じ衝撃吸収性能に近づく。
したがって、溝8を設けることで頂部4の撓み量の裕度が増し、溝8のない場合に比べて衝撃力を吸収して系内の内部応力の増加や大変形を抑制するという作用を有し、この結果疲労劣化や塑性変形が抑えられるという効果があると考えられる。また、この溝8の幅の広さや深さを変えることにより頂部4の撓み量を制御できることから、使用環境に応じて最適な衝撃力吸収性能を持つ保護ガード材の製造が可能になる。
このような熱可塑性エラストマーにより保護ガード材15が形成されている場合、溝8の最深部にある応力集中部等では応力により架橋点が破壊されると考えられる。この結果、分子鎖の移動がさらに容易となり、塑性変形を伴いながら内部応力が緩和するように作用する。
また、繰り返し圧縮力が加わった場合に、保護ガード材15は保護ガード材1よりも内部発熱量は小さいと考えられ、さらに保護ガード材15では溝8を介した放熱も行われるため内部温度の上昇も抑えられると考えられる。その結果、架橋点の融解が抑制され保護ガード材1よりも塑性変形し難くなるという効果も有すると考えられる。
Claims (4)
- 被保護体に取り付け、外部からの衝撃エネルギーを変形することで吸収する保護ガード材であって、
前記被保護体に取り付けられる矩形の底部と、
この底部の矩形長辺部から垂直に立設された2つの壁部と、
2つの前記壁部の上端面から、内面に段差なく前記壁部に比べて薄肉に跨設される頂部と、を有し、
前記底部と前記壁部と前記頂部それぞれの内面で筒状空間を形成しつつ、前記底部の内面上に硬質樹脂部が形成されており、2つの前記壁部の上端面と前記頂部の外面は、その境界において鈍角を形成することを特徴とする保護ガード材。 - 前記頂部の外面には、摩擦係数が低く、かつ耐摩耗性に優れた高摺動性エラストマーが摺動部として薄肉状に形成されていることを特徴とする請求項1記載の保護ガード材。
- 2つの前記壁部の上端面から、前記頂部の外面に沿って段差なく前記底部に向かって形成される溝を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保護ガード材。
- 前記底部、前記壁部、前記頂部がポリアミド系、ポリオレフィン系、ポリエステル系、ポリ塩化ビニル系、ポリスチレン系、ポリウレタン系のいずれか、またはこれらのうち2種以上のブレンドの熱可塑性エラストマーで形成され、
前記硬質樹脂部が前記熱可塑性エラストマーと共通の化学構造を持つことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の保護ガード材。
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