JP6997994B2 - 電柱補強部材取付金具および電柱の補強方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電柱の長手方向に補強部材を設けて補強する電柱補強部材取付金具および電柱の補強方法に関する。
従来の既設の電柱の補強方法として、例えば、繊維補強された樹脂を巻き付けて補強したり、さらには繊維補強された樹脂によって形成された補強片をあらかじめ工場等で生産し、当該補強片を電柱に取り付けて一体化させ、電柱の周方向を覆う連結体を形成し、連結体と電柱とを接着剤で固定する補強方法等が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2015-232237号公報
しかし、上述の特許文献1に記載された従来の電柱補強方法は、既設の電柱の破損や劣化部分等の電柱の部分的な補強に有効な補強方法であるが、電柱に添架する電線やケーブルの増加によって電柱を補強する場合には、繊維補強された樹脂によって形成された補強片を電柱全体に巻き付けて接着剤で固定する必要があるため、手間がかかると共に、コストがかかるという問題があった。
特に、既設の電柱表面には既に他の締付けバンドや電力ケーブルまたは通信ケーブル、それらを保護する立上り防護管または引上げ管、さらにはそれらの留め金具や、電力機器等の既設置物が設けられているため、上述の特許文献1に記載された従来の電柱補強方法による繊維補強された補強片による補強では、電柱表面には既に設けたケーブルや電力機器等を取り外す必要があり、既設の電柱の補強には不向きであった。
そこで、本発明はこのような問題点に着目してなされたもので、電柱表面の既設置物を取り外すことなく、低コストで容易に電柱を補強することができる電柱補強部材取付金具および電柱の補強方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電柱補強部材取付金具は、電柱の長手方向に補強部材を設けて補強する電柱補強部材取付金具であって、基端側にはバンド締付けボルトが挿入されるバンド締付けボルト孔が形成されている一方、先端側には連結ボルトに掛止される掛止部が設けられた一対の締付けバンドと、連結ボルト孔に挿入した前記連結ボルトを介し前記一対の締付けバンドと回動可能に連結され、前記補強部材を挟持する一対の補強部材挟持金具とを備え、前記補強部材には、任意の間隔で水平方向に補強部材貫通ボルトが貫通するように貫通孔が形成されている一方、前記一対の補強部材挟持金具には、それぞれ、前記補強部材を挟持した際、電柱と前記補強部材との間および前記補強部材における電柱とは反対側を補強部材外側通しボルトが通るように前記補強部材の幅よりも離間した複数の補強部材外側通しボルト孔と、前記補強部材の貫通孔を貫通した前記補強部材貫通ボルトが通る補強部材貫通ボルト孔とが設けられていることを特徴とする。
また、本発明に係る電柱補強部材取付金具では、前記補強部材は、断面正方形の角鋼であり、前記一対の補強部材挟持金具は、それぞれ、背板部と、その背板部の両側のそれぞれに設けられ互いに対向する一対の側板部とを有する断面形状がコ字形状のものであって、前記一対の側板部における前記背板部の反対側には、それぞれ、前記補強部材の外形に応じたコ字形状の補強部材挟持用凹部が形成されていると共に、その補強部材挟持用凹部の両外側をそれぞれ前記補強部材外側通しボルトが通るように前記背板部に前記補強部材外側通しボルト孔が設けられており、その補強部材挟持用凹部が前記補強部材の外側面に当接することにより挟持することも特徴とする。
また、本発明に係る電柱補強部材取付金具では、前記補強部材挟持用凹部の隅部には、それぞれ、前記背板の方向に向かって切欠かれた切欠き部が設けられていることを特徴とする電柱補強部材取付金具。
また、本発明に係る電柱の補強方法は、上述のいずれかの電柱補強部材取付金具を複数組用意して前記補強部材の長手方向に間隔を空けながら固定し、複数組の前記電柱補強部材取付金具を固定した前記補強部材を吊上げて電柱に固定する際には、複数組の前記電柱補強部材取付金具の前記各締付けバンドの基端側の前記バンド締付けボルトを取り外し前記各締付けバンドを拡げて電柱をその両側から挟み、その後、その後、前記各締付けバン
ドそれぞれの前記バンド締付けボルト孔に前記バンド締付けボルトを挿入してナットにより締付けることにより前記補強部材で電柱を補強するようにしたことを特徴とする。

本発明に係る電柱補強部材取付金具および電柱の補強方法によれば、一対の締付けバンドと、基端側に設けられた連結ボルト孔に挿入した連結ボルトを介し一対の締付けバンドと回動可能に連結され、補強部材を挟持する一対の補強部材挟持金具とを備え、補強部材には、任意の間隔で水平方向に補強部材貫通ボルトが貫通するように貫通孔を形成する一方、一対の補強部材挟持金具には、それぞれ、補強部材を挟持した際、電柱と補強部材との間および補強部材における電柱とは反対側を補強部材外側通しボルトが通るように補強部材の幅よりも離間した複数の補強部材外側通しボルト孔を設けると共に、補強部材の貫通孔を貫通する補強部材貫通ボルトが通るように補強部材貫通ボルト孔を設ける。
そのため、既設の電柱であっても電柱の表面に既に設置している他の締付けバンドや電力ケーブル、それらを保護する防護管、さらにはそれらの留め金具や電力機器等を取り外すことなく、低コストで容易に電柱を補強することができる。
本発明に係る実施形態の電柱補強部材取付金具と補強部材を使用して円柱を補強している状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態の電柱補強部材取付金具に補強部材を装着した状態を示す斜視図である。 本発明に係る実施形態の電柱補強部材取付金具に補強部材を装着した状態を示す拡大平面図である。 補強部材を装着した状態の実施形態の電柱補強部材取付金具を示す拡大正面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態の電柱補強部材取付金具を構成する補強部材挟持金具の正面図、平面図である。 (a),(b)それぞれ、本発明に係る実施形態の電柱補強部材取付金具を構成する補強部材挟持金具の左側面図、右側面図である。
以下、本発明に係る電柱補強部材取付金具および電柱の補強方法の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、下記に説明する実施形態はあくまで本発明の一例であり、本発明は下記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
<実施形態の電柱補強部材取付金具1>
実施形態の電柱補強部材取付金具1は、図1~図5に示すように、電柱3の長手方向に間を開けて補強部材2を並設して補強するもので、一対の締付けバンド11,11と、一対の補強部材挟持金具12,12と、一対の締付けバンド11,11を締め付けたり長さを調整するバンド締付けボルト13aや長さ調整ボルト14aおよびナット13b,14bと、締付けバンド11と補強部材挟持金具12とを連結する連結ボルト15aおよびナット15bと、補強部材外側通しボルト16a,17aおよびナット16b,17bと、補強部材貫通ボルト18aおよびナット18bと、ワッシャ(座金)等を備えて構成される。
尚、補強部材2は、図2や図3等に示すように、断面形状が正方形の鋼管を使用し、補強部材2の側面にはその長手方向に一定間隔で補強部材貫通ボルト18aが貫通するように挿入される貫通孔2aを例えば50cm程度の一定間隔で複数設ける。ただし、貫通孔2aは一定間隔でなくても勿論良いし、複数ではなく補強部材2の例えば下方に1箇所のみでも勿論良い。
(一対の締付けバンド11,11)
一対の締付けバンド11,11は、周知のもので、それぞれ、第1締付けバンド11aと第2締付けバンド11bとをそれらの複数の長さ調整ボルト孔11a1,11b1に長さ調整ボルト14aを通してナット14bで締結することによって長さを調整できるように構成されており、基端側にはバンド締付けボルト13aが挿入されるバンド締付けボルト孔が形成されている一方、先端側には連結ボルト15aに掛止されるリング(輪っか)形状の掛止部11b2,11b2が形成されている。
(一対の補強部材挟持金具12,12)
一対の締付けバンド11,11は、補強部材2を挟持する新規なもので、それぞれ、図5(a),(b)および図6(a),(b)に示すように、背板部12aと、その背板部12aの両側から対向するように延びる一対の側板部12b,12bとを有する断面形状がコ字形状に形成されている。
背板部12aには、図6(a),(b)に示すように、電柱3と補強部材2との間および補強部材2における電柱とは反対側をそれぞれ補強部材外側通しボルト16a,17aが通るように補強部材2の幅よりも離間した2つの補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2が設けられていると共に、補強部材2の貫通孔を貫通する補強部材貫通ボルト18aが通るように補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2の間に補強部材貫通ボルト孔12a3が設けられている
そのため、2つの補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2は、一対の側板部12b,12bの後述する強部材挟持用凹部12b3,12b3を構成する短辺12b32,12b32よりもそれぞれ外側に設けられ、補強部材外側通しボルト16a,17aおよびナット16b,17bを締付けることによって一対の側板部12b,12bの長辺12b31の端面同士のみでなく、対向する短辺12b32,12b32の端面でも補強部材2を挟持することができる。
また、2つの補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2の内、電柱3に近い側の補強部材外側通しボルト孔12a1は、そこを通る補強部材外側通しボルト16aが図1に示すように電柱3表面から離れ接触しないように背板部12aの電柱3側、すなわち締付けバンド11側となる基端部12a4から一定間隔離して設けている。
一対の側板部12b,12bには、それぞれ基端側である締付けバンド11,11側に、図5(a)等に示すように、一対の締付けバンド11,11の掛止部11b2,11b2が掛止される連結ボルト15a,15aを通すための連結ボルト孔12b1,12b1が設けられている。
ここで、一対の側板部12b,12bの基端側には、図5(a)に示すように、一対の締付けバンド11,11に連結ボルト15a,15aで連結して電柱3に補強固に固定した際、連結ボルト15a,15aを中心として一対の側板部12b,12bに開く力が働かないよう、それぞれ、電柱3表面に当接する傾斜当接部12b2,12b2を設けている。
また、一対の側板部12b,12bの連結ボルト孔12b1,12b1に挿入した連結ボルト15a,15aで締付けバンド11,11を連結した状態でも、連結ボルト15a,15aを回動軸として締付けバンド11,11がそれぞれ補強部材挟持金具12,12に対し開閉できるように、連結ボルト孔12b1,12b1側の傾斜当接部12b2,12b2端部は、背板部12aの基端部12a4よりも突出させている。
また、側板部12b,12bの開口端側、すなわち背板部12a,12aの反対側先端中央には、補強部材2の外形である断面正方形状に応じたコ字形状で長辺12b31と対向する短辺12b32,12b32とを有する補強部材挟持用凹部12b3,12b3が形成されていると共に、上述したように補強部材挟持用凹部12b3の両外側をそれぞれ補強部材外側通しボルト16a,17aが通るように背板部12aに補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2(図6(a),(b)参照。)が設けられており、補強部材挟持用凹部12b3,12b3を構成する長辺12b31および短辺12b32,12b32が補強部材2の外側面に3辺で当接して挟持するように構成されている。
そして一対の側板部12b,12bに形成された補強部材挟持用凹部12b3,12b3の2箇所の隅部には、それぞれ、丸孔形成用のドリル(図示せず。)等によって形成した切欠き部12b4,12b4が設けられている。
切欠き部12b4,12b4の大きさは、特に限定しないが、本実施形態では、図3に示すように平面視、下方を通る補強部材外側通しボルト17aの軸部が上方から確認できる程度の大きさに形成して、補強部材挟持用凹部12b3,12b3を構成する短辺12b32,12b32も補強部材2の外側面に補強固に当接して挟持するように構成している。
<実施形態の電柱補強部材取付金具1を使用した電柱の補強方法>
次に、以上のように構成された本発明に係る実施形態の電柱補強部材取付金具1を使用した電柱の補強方法の一例について説明する。
まず、本実施形態の電柱の補強方法は、以上のように構成された電柱補強部材取付金具1を複数、例えば、図1や図2に示すように4組使用し、予め地上において作業者がその4組の電柱補強部材取付金具1を補強部材2に所定間隔で固定する。
具体的には、4組の電柱補強部材取付金具1それぞれの補強部材挟持金具12,12の補強部材貫通ボルト孔12a3の位置と、補強部材2の側面に一定間隔で設けた貫通孔2aの位置とを合わせて補強部材貫通ボルト18aで4組の電柱補強部材取付金具1と補強部材2とを固定できれば良いが、電柱3表面には既に他の締付けバンドや電力ケーブルまたは通信ケーブル、さらにはそれらを保護する立上り防護管または引上げ管、それらの留め金具等の既設置物が上下方向に設けられている場合があるため、4組の電柱補強部材取付金具1全てで補強部材挟持金具12,12の補強部材貫通ボルト孔12a3の位置と補強部材2の貫通孔2aの位置とを合わせることは困難である。
そのため、本実施形態では、4組の電柱補強部材取付金具1に固定した補強部材2が脱落しないよう、例えば、位置が最下位および最上位の電柱補強部材取付金具1では補強部材挟持金具12,12の補強部材貫通ボルト孔12a3の位置と、補強部材2の貫通孔2aの位置とを合わせ、それぞれ補強部材貫通ボルト18aで電柱補強部材取付金具1と補強部材2とを固定する。
つまり、最下位および最上位の電柱補強部材取付金具1では、それぞれ、補強部材2の側面の貫通孔2aに補強部材貫通ボルト18aを通すと共に、補強部材挟持金具12,12の補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2にも強部材外側通しボルト16a,17aを通して補強部材2の脱落を確実に防止しながら補強部材2を挟持する。
一方、最下位および最上位の電柱補強部材取付金具1以外の2箇所の電柱補強部材取付金具1では、それぞれ、補強部材挟持金具12,12の補強部材貫通ボルト孔12a3に補強部材貫通ボルト18aを通さずに、その両側の補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2に補強部材外側通しボルト16a,17aを通して補強部材2を両側から挟持する。
尚、補強部材貫通ボルト孔12a3に補強部材貫通ボルト18aを通し補強部材4を固定する電柱補強部材取付金具1は、4組の電柱補強部材取付金具1の内、いずれか1つの電柱補強部材取付金具1のみでも良いし、さらには4組の電柱補強部材取付金具1全てで補強部材貫通ボルト孔12a3に補強部材貫通ボルト18aを通し補強部材4を貫通して固定しても良い。
また、4組の電柱補強部材取付金具1を補強部材4に固定する際、電柱3表面に既設の他の締付けバンドや電力ケーブルまたは通信ケーブル、さらにはそれらを保護する立上り防護管または引上げ管等の既設置物に干渉するおそれがある場合、補強部材貫通ボルト孔12a3に補強部材貫通ボルト18aを通して固定する最下位および最上位の電柱補強部材取付金具1は電柱3側の既設置物に干渉しないように補強部材2の貫通孔2aを適宜選択して補強部材2に固定し、それ以外の電柱補強部材取付金具1では補強部材2の貫通孔2aの位置に関わらず電柱3側の既設置物に干渉しないように補強部材3に固定する。
以上のようにして地上において補強部材2に4組の電柱補強部材取付金具1を所定間隔で固定した後は、電柱補強部材取付金具1を固定した補強部材2をクレーン等で吊上げて電柱3における強度が弱体化したと予想される箇所まで移動させる。
その際、締付けバンド11,11の基端側がバンド締付けボルト13aおよびナット13bにより連結されていると、電柱3に電柱補強部材取付金具1を装着できないので、4組の電柱補強部材取付金具1の締付けバンド11,11基端側のバンド締付けボルト13aおよびナット13bを取り外しておく。
また、なるべく各締付けバンド11,11基端側から電柱3側面に装着できるよう、各締付けバンド11,11それぞれを連結ボルト15a,15aを中心として回動させ、各締付けバンド11,11基端側の間隔が電柱3の直径以上拡げておく。
そして、クレーン等で吊上げた補強部材2に固定した4組の電柱補強部材取付金具1それぞれの各締付けバンド11,11間に電柱3が位置すると、4組の電柱補強部材取付金具1において各締付けバンド11,11基端側のバンド締付けボルト孔にバンド締付けボルト13aを挿入してナット13bにより締め付け、4組の電柱補強部材取付金具1を使用した補強部材2による電柱3の補強が完了する
従って、本発明に係る実施形態の電柱補強部材取付金具1では、一対の締付けバンド11,11と、基端側に設けられた連結ボルト孔12b1,12b1に設けた連結ボルトを介し一対の締付けバンド11,11と回動可能に連結され、補強部材2を挟持する一対の補強部材挟持金具12,12とを備え、補強部材2には、任意の間隔で水平方向に補強部材貫通ボルト18aが貫通するように複数の貫通孔2aが形成されている一方、一対の補強部材挟持金具12,12には、それぞれ、補強部材2を挟持した際、電柱3と補強部材2との間および補強部材2における電柱3とは反対側を補強部材外側通しボルト17aが通るように補強部材2の幅よりも離間した複数の補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2と、補強部材2の貫通孔を貫通する補強部材貫通ボルト18aが通る補強部材貫通ボルト孔12a3を設けている。
そのため、本発明に係る実施形態の電柱補強部材取付金具1によれば、上述した従来技術のように繊維補強された樹脂によって形成された補強片を電柱全体に巻き付けて補強するのではなく、市販されている鋼管等の補強部材2と電柱補強部材取付金具1を複数組使用して電柱3を補強できるので、コストをかけず容易に電柱3を補強することができる。
特に、実施形態の電柱補強部材取付金具1では、電柱補強部材取付金具1の補強部材挟持金具12,12に形成した補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2の内、電柱3に近い補強部材外側通しボルト孔12a1を通る補強部材外側通しボルト16aは電柱3の表面に接触しないように補強部材外側通しボルト孔12a1の位置を設けているため、電柱3と補強部材2との間に空間が空く。
そのため、電柱3表面には既に他の締付けバンドや電力ケーブルまたは通信ケーブル、さらにはそれらを保護する立上り防護管または引上げ管、それらの留め金具等の既設置物が上下方向に設けられていても、電柱3と補強部材2との間の空間に電力ケーブルや通信ケーブルを通すことが可能となるので、電柱3表面に上述のような既設置物があってもそれらを取り外すことなく電柱3を補強でき、結果として効率良く容易に電柱3を補強することができる。
また、実施形態の電柱補強部材取付金具1では、補強部材2は断面形状が正方形の角鋼であり、一対の補強部材挟持金具12,12は、それぞれ、背板部12aと、その背板部12aの両側に対向する一対の側板部12b,12bとを有する断面形状がコ字形状であって、一対の側板部12b,12bにおける背板部12aの反対側には、それぞれ、補強部材2の外形に応じたコ字形状の補強部材挟持用凹部12b3,12b3が形成されていると共に、補強部材挟持用凹部12b3,12b3の両外側をそれぞれ補強部材外側通しボルト16a,17aが通るように背板部12aに補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2が設けられている。
そのため、実施形態の電柱補強部材取付金具1によれば、補強部材挟持用凹部12b3,12b3が補強部材2の外側面に当接することにより挟持して固定できるので、安価に入手可能な断面正方形状の鋼管が補強部材2の場合でも、確実に挟持することにより固定して電柱3を補強することができる。
また、実施形態の電柱補強部材取付金具1では、一対の補強部材挟持金具12,12それぞれの一対の側板部12b,12bに形成された補強部材挟持用凹部12b3,12b3の隅部には、それぞれ、切欠き部12b4,12b4を設けている。
そのため、切欠き部12b4,12b4および補強部材挟持用凹部12b3,12b3の両外側をそれぞれ通る補強部材外側通しボルト16a,17aによって補強部材挟持用凹部12b3,12b3を構成する長辺12b31に対し短辺12b32,12b32側が曲がり易くなる。
その結果、実施形態の電柱補強部材取付金具1によれば、補強部材挟持用凹部12b3,12b3の長辺12b31だけでなく、短辺12b32,12b32でも補強部材2の外側面を強固に挟持して固定することが可能となり、補強部材挟持金具12,12の補強部材貫通ボルト孔12a3に補強部材貫通ボルト18aを通さずに、その両側の補強部材外側通しボルト孔12a1,12a2に補強部材外側通しボルト16a,17aを通して補強部材2を両側から挟持する中間の電柱補強部材取付金具1でも、補強部材2を確実に固定することができる。
また、本発明に係る実施形態の電柱の補強方法では、以上のように構成された電柱補強部材取付金具1を複数組用意して補強部材2の長手方向に間隔を空けながら地上において固定した後、電柱補強部材取付金具1を固定した補強部材2をクレーン等で吊上げ、複数組の電柱補強部材取付金具1の各締付けバンド11,11の基端側のバンド締付けボルト13aを取り外して各締付けバンド11,11を拡げてから電柱3をその両側から挟み、その後、各締付けバンド11,11それぞれのバンド締付けボルト孔にバンド締付けボルト13aを挿入しナット13bにより締付けることによって補強部材2で電柱3を補強する。
そのため、本発明に係る実施形態の電柱の補強方法によれば、複数組の電柱補強部材取付金具1を固定した補強部材2をクレーン等で吊上げて電柱3に固定する際は、各電柱補強部材取付金具1において各締付けバンド11,11それぞれのバンド締付けボルト孔にバンド締付けボルト13aを挿入しナット13bにより締付けるだけで電柱3に補強部材2を固定できるので、容易に電柱3を補強することができる。
1 電柱補強部材取付金具
11 締付けバンド
11a 第1締付けバンド
11b 第2締付けバン
11b2 掛止部
12 補強部材挟持金具
12a 背板部
12a1,12a2 補強部材外側通しボルト孔
12a3 補強部材貫通ボルト
12b,12b 側板部
12b1,12b1 連結ボルト孔
12b3,12b3 補強部材挟持用凹部
12b31 長辺
12b32,12b32 短辺
12b4,12b4 切欠き部
13a バンド締付けボルト
13b ナット
14a 長さ調整ボルト
14b ナット
15a 連結ボルト
15b ナット
16a,17a 補強部材外側通しボルト
16b,17b ナット
18a 補強部材貫通ボルト
18b ナット
2 補強部材
2a 貫通孔
3 電柱

Claims (4)

  1. 電柱の長手方向に補強部材を設けて補強する電柱補強部材取付金具であって、
    基端側にはバンド締付けボルトが挿入されるバンド締付けボルト孔が形成されている一方、先端側には連結ボルトに掛止される掛止部が設けられた一対の締付けバンドと、
    連結ボルト孔に挿入した前記連結ボルトを介し前記一対の締付けバンドと回動可能に連結され、前記補強部材を挟持する一対の補強部材挟持金具とを備え、
    前記補強部材には、任意の間隔で水平方向に補強部材貫通ボルトが貫通するように貫通孔が形成されている一方、
    前記一対の補強部材挟持金具には、それぞれ、前記補強部材を挟持した際、電柱と前記補強部材との間および前記補強部材における電柱とは反対側を補強部材外側通しボルトが通るように前記補強部材の幅よりも離間した複数の補強部材外側通しボルト孔と、前記補強部材の貫通孔を貫通した前記補強部材貫通ボルトが通る補強部材貫通ボルト孔とが設けられていることを特徴とする電柱補強部材取付金具。
  2. 請求項1記載の電柱補強部材取付金具において、
    前記補強部材は、断面正方形の角鋼であり、
    前記一対の補強部材挟持金具は、それぞれ、背板部と、その背板部の両側のそれぞれに設けられ互いに対向する一対の側板部とを有する断面形状がコ字形状のものであって、前記一対の側板部における前記背板部の反対側には、それぞれ、前記補強部材の外形に応じたコ字形状の補強部材挟持用凹部が形成されていると共に、その補強部材挟持用凹部の両外側をそれぞれ前記補強部材外側通しボルトが通るように前記背板部に前記補強部材外側通しボルト孔が設けられており、その補強部材挟持用凹部が前記補強部材の外側面に当接することにより挟持することを特徴とする電柱補強部材取付金具。
  3. 請求項2記載の電柱補強部材取付金具において、
    前記補強部材挟持用凹部の隅部には、それぞれ、前記背板の方向に向かって切欠かれた切欠き部が設けられていることを特徴とする電柱補強部材取付金具。
  4. 請求項1~請求項3のいずれか一の請求項に記載の電柱補強部材取付金具を複数組用意して前記補強部材の長手方向に間隔を空けながら固定し、
    複数組の前記電柱補強部材取付金具を固定した前記補強部材を吊上げて電柱に固定する際には、複数組の前記電柱補強部材取付金具の前記各締付けバンドの基端側の前記バンド締付けボルトを取り外し前記各締付けバンドを拡げて電柱をその両側から挟み、
    その後、前記各締付けバンドそれぞれの前記バンド締付けボルト孔に前記バンド締付けボルトを挿入してナットにより締付けることにより前記補強部材で電柱を補強するようにしたことを特徴とする電柱の補強方法。
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