JP6996896B2 - 冷却装置 - Google Patents

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Description

この発明の実施形態は、X線管用の冷却装置に関する。
X線管装置は、医療用の診断装置、工業用の非破壊検査装置、あるいは材料分析装置など、多くの用途に利用されている。X線管装置は、陰極および陽極ターゲットを有するX線管を備えている。代表的な例として、回転陽極型のX線管は、真空外囲器と、真空外囲器内に中心軸の周りで回転自在に設けられた円盤状あるいは傘状の陽極ターゲット(回転構体)と、陽極ターゲットに電子ビームを放出する陰極と、真空外囲器内に設けられた管容器と、真空外囲器の周囲に設けられたステータコイルと、を有している。高速で回転する陽極ターゲットに電子ビームを衝突させることで、陽極ターゲットからX線が放出される。
管容器の中は冷媒で満たされ、X線管およびステータコイルなどからの発熱を冷媒により冷却する機能を有している。また、冷却効率を上げるため、X線管装置に冷却器が接続されている。この冷却器により冷媒を冷却し、X線管に循環することで、X線管の冷却能力を向上させている。
特開2010-198744号公報 特開2004-364372号公報
冷却性能を上げる手段の一つとして、冷却器のファンを大型化、高速回転化することにより、冷媒が通過するラジエータの表面を通る風量を増やす手法が用いられる。この場合、搭載スペースの制約より、ファンの大型化には限界があり、高速回転化による風量確保が必要となっている。しかし、ファンの高速回転化には騒音の増加が伴う。ユーザからの騒音低減ニーズが増加しているため、必要な冷却性能の確保しつつ、騒音低減を達成する必要性が生じている。更に、冷却器が搭載されるCT装置の高速回転化に伴い、冷却器の剛性向上も必要不可欠となっている。
本発明の実施形態の課題は、騒音低減および冷却効率の向上を図ることが可能なX線管用の冷却装置を提供することにある。
実施形態によれば、冷却装置は、底板と、前記底板に対向する天井板と、複数の側板と、前記底板に形成された排気開口と、を有する筐体と、前記底板、天井板、側板に対して垂直に設けられた仕切り板を有し、前記筐体内を第1領域と第2領域とに仕切る仕切り部材と、冷媒を流す冷媒配管と前記冷媒配管に取付けられた放熱フィンとを有し、前記筐体内で、前記第1領域および第2領域に亘って配置され、前記排気開口に対向して配置された放熱器と、前記第1領域に冷却空気を供給する第1ファンと、前記第2領域に冷却空気を供給する第2ファンと、前記第1ファンと第2ファンとを異なる風量で駆動する制御部と、を備えている。
図1は、第1の実施形態に係るX線CT装置のガントリーの外観を示す斜視図である。 図2は、図1の線II-IIに沿ったX線CT装置を示す断面図である。 図3は、図2に示した回転架台、並びに回転架台に搭載されたX線管ユニット、冷却ユニット及びX線検出器を示す正面図である。 図4は、第1の実施形態に係る冷却ユニットを、天井板を分解して示す斜視図。 図5は、図4の線V-Vに沿った冷却ユニットの断面図。 図6は、図4の線VI-VIに沿った冷却ユニットの断面図。 図7は、第2の実施形態に係る冷却ユニットを、天井板を分解して示す斜視図。
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る冷却装置について説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更であって容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の大きさ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る冷却装置を備えるX線コンピュータ断層撮影装置(X線CT装置と称する)のガントリーを概略的に示す斜視図、図2は、図1の線II-IIに沿ったX線CT装置の断面図、図3は、前記ガントリーの回転架台、および回転台に搭載されたX線管ユニット、冷却装置、及びX線検出器を示す正面図である。
図1および図2に示すように、X線CT装置10は、筐体12、基台14、固定架台15、回転架台16、ベアリング部材18、X線管ユニット(X線管)20、冷却ユニット(冷却装置)30、及びX線検出器32を備えている。
筐体12は、基台14上に支持されているとともに、上記の多くの構成部材を収容している。筐体12は、X線CT装置10の外観を形成している。筐体12は、上部に設けられた排気口12a、下部に設けられた吸気口12b、中央部に設けられた導入口12cを含んでいる。
排気口12aは、筐体12の天井壁に形成されている。排気口12aは、通気性に優れたメッシュ状のカバー13で塞がれている。なお、図示しないが、X線CT装置10は、筐体12内でカバー13に対向して設けられた排気用ファンをさらに備えていてもよい。排気用ファンにより、筐体12内の空気を、排気口12aを通して外部に排出することができる。
吸気口12bは、筐体12の下部に形成されている。ここでは、吸気口12bは、筐体12と基台14との間の隙間に形成されている。筐体12の外部の新しい空気を、吸気口12bを通して筐体12の内部に取入れることができる。このように、筐体12の内部の空気を入れ替えることができるため、筐体12の内部の空気の温度上昇を抑制することができる。
導入口12cは、被検体を導入するものであり、筐体12の中央部に貫通形成されている。図示しないが、X線CT装置10は、被検体を載せる寝台も備えている。
図2に示すように、固定架台15は、基台14に固定されている。軸受機構として機能するベアリング(転がり軸受け、ボール/ロールベアリングなど)部材18は、固定架台15と回転架台16との間に設けられている。回転架台16は、ベアリング部材8を介して固定架台15に回転可能に支持されている。回転架台16は、導入口12cの中心軸C1と同軸的に配置され、更に、導入口12cの周囲に配置されている。回転架台16は、中心軸(回転軸)C1を中心に回転可能である。
X線CT装置10は、回転架台16を回転させるための図示しない駆動部を備えている。本実施形態において、回転架台16を高速回転させるために、X線CT装置10は、上記駆動部として、例えば、ダイレクトドライブモータを採用している。
図3に示すように、回転架台16は、最外周に位置したリング状のフレーム17を有している。フレーム17には、開口17aが形成されている。ここでは、開口17aの寸法は、後述する冷却ユニット30の排気開口の寸法に対応している。X線管ユニット20、冷却ユニット30及びX線検出器32は、フレーム17の内壁に取付けられている。図示しないが、高電圧電源などもフレーム17の内壁に取付けられていて
もよい。
X線管ユニット20及び冷却ユニット30は、比較的コンパクトでありながら質量が大きく、設置面の圧力が高いため、フレーム17に強固に固着されている必要がある。これらをフレーム17の内壁(内周面)に取り付けることにより、回転架台16が高速で回転した際、多大な遠心力がX線管ユニット20及び冷却ユニット30に加わり、フレーム17の内壁に押付けられる。そのため、X線管ユニット20及び冷却ユニット30は、フレーム17に対する強固な固着を維持できるものである。
X線管ユニット20は、X線を放射する。X線管ユニット20の図示しない管容器は、冷却用の冷媒が充填されている。X線検出器32は、回転軸C1を挟んでX線管ユニット20と対向している。X線検出器32は、例えば円弧状に配列された複数のX線検出素子を有している。X線検出器32は、X線管ユニット20から放射され被検体を透過したX線を検出し、検出したX線を電気信号に変換する。
冷却ユニット30は、フレーム17の開口17aに対向して配置されている。冷却ユニット30は、配管33を介してX線管ユニット20に接続されている。これにより、X線管ユニット20から排出された冷媒は、配管33を介して冷却ユニット30に送られ、冷却ユニット30により冷却された後、配管33を介してX線管ユニット20に循環される。なお、冷媒としては、例えば、水とポリエチレングリコールとの混合溶液を用いることができる。冷却ユニット30は、後述するように、複数の冷却ファンを有している。冷却ユニット30は、冷却ファンの駆動軸(回転軸)が、回転架台16の回転軸C1と平行となるようにフレーム17に取り付けられている。
冷却ユニット30は、冷却ファンを駆動および制御するコントローラ35を備えている。このコントローラ35は、フレーム17に取り付けられている。コントローラ35は、基台14に設けてもよい。コントローラ35は、X線管ユニット20に電力および制御信号を供給するコントローラと共通に構成されてもよい。この場合、コントローラは、スリップリングを介して回転架台16に取付けられているX線管ユニット20及び冷却ユニット30に電力あるいは制御信号などを与えることができる。
次に、本実施形態に係る冷却ユニット(冷却装置)30について詳細に説明する。
図4は、冷却ユニットの斜視図、図5は、図4の線V-Vに沿った冷却ユニットの断面図、図6は、図4の線VI-VIに沿った冷却ユニットの断面図である。
図4ないし図6に示すように、冷却ユニット30は、例えば、板金で構成されたほぼ矩形箱状の筐体34を備えている。筐体34は、矩形状の底板34aと、底板に対向する矩形状の天井板34bと、底板34aの4辺に沿って立設された4枚の側板36と、を有している。側板36は、一対の長辺側板36aと、一対の短辺側板36bとを含んでいる。底板34aの中央部に、排気開口40が形成されている。
筐体34内に、ラジエータあるいは放熱器42が配置されている。放熱器42は、例えば、蛇腹状に延在する冷媒配管44と、冷媒配管44の周囲に取付けられた多数枚の放熱フィン46と、を有している。冷媒配管44は、筐体34の外部から(X線管から)長辺側板36aを貫通して筐体34内に入る流入端部46aと、筐体34内から長辺側板36aを貫通して筐体34の外方に延出する流出端部46bと、を有している。流入端部46aと流出端部46bとは、長辺側板36aの長手方向に沿って充分に離間している。冷媒配管44は、流入端部46aから蛇腹状に複数回折り返しを繰り返しながら流出端部46bまで延びている。これにより、冷媒配管44は、筐体34内の大部分の領域に亘って延在しているとともに、底板34aの排気開口40に対向している。
放熱フィン46は、それぞれ細長い矩形板で形成されている。放熱フィン46は、例えば、長辺側板36aと平行に配置され、かつ、短辺側板36bと平行な方向にそれぞれ隙間を置いて並んでいる。放熱フィン46は、全体で、矩形状に配置され、この矩形状の寸法(長さ、幅)は、底板34aの寸法(長さ、幅)よりも小さく、排気開口40の寸法よりも僅かに大きい。冷媒配管44は、これら多数枚の放熱フィン46を順次貫通して蛇腹状に延びている。
放熱器42は、筐体34内で、周囲に隙間を置いた状態で底板34a上に配置されている。放熱器42の大部分は、排気開口40に対向している。
冷媒配管44の流入端部46bに送液ポンプ48が接続されている。この送液ポンプ48は、筐体34内に配置されていても、あるいは、筐体34の外部に配置されていてもいずれでもよい。送液ポンプ48は、X線管ユニット20から排出された冷媒を冷媒配管44に送り、この冷媒配管44を通して流した後、流出端部46bから排出し、X線管ユニット20に供給する。
筐体34は、仕切り板(仕切り部材)50を有している。仕切り板50は、短辺側板36bとほぼ等しい寸法の板を用いている。仕切り板50は、一対の長辺側板36a間に設けられ、短辺側板36bとほぼ平行に配置されている。本実施形態において、仕切り板50は、長辺側板36aの長手方向中央部に位置し、一対の短辺側板36bに対して等間隔に配置されている。仕切り板50の長手方向両端縁は、それぞれ長辺側板36aの内面に固定されている。仕切り板50の下部には、放熱器42の断面に対応する矩形状の凹部が形成されている。これにより、仕切り板50の下縁は、底板34aに固定され、更に、放熱器42の上面および両側面に当接している。仕切り板50の上縁は、天井板34bの内面に当接あるは固定されている。このように、仕切り板50は、筐体34の底板、側板、天井板に対してほぼ垂直に配置、固定されている。仕切り板50を設けることにより、筐体34の剛性が向上する。
筐体34内の空間は、仕切り板50により、ほぼ半分ずつに仕切られている。すなわち、筐体34内の空間は、仕切り板50により、第1領域52aと、第2領域52bとに仕切られ、第1領域52aと第2領域52bとは互いにほぼ等しい体積を有している。
放熱器42のほぼ半分の領域、すなわち、流入端部46aを含む放熱器42の高温領域は、第1領域52a内に配置され、また、残りの半分の領域、すなわち、流出端部46bを含む放熱器42の低温領域は、第2領域52a内に配置されている。
図4および図6に示すように、冷却ユニット30は、放熱器42に冷却空気を送風する第1ファン(冷却ファン)54aおよび第2ファン(冷却ファン)54bを備えている。例えば、3つの第1ファン54aは、第1領域52a側の短辺側板36bに設けられている。各第1ファン54aは、短辺側板36bに形成された開口内に配設されている。3つの第1ファン54aは、短辺側板36bの長手方向に間隔をおいて並んでいる。更に、3つの第1ファン54aは、その回転軸(中心軸)C2が互いに平行に、かつ、長辺側板36aと平行に位置するように配置されている。本実施形態では、3つの第1ファン54aは、同一の大きさ、駆動能力を有するものを用いている。
例えば、3つの第2ファン54bは、第2領域52b側の短辺側板36bに設けられている。各第2ファン54bは、短辺側板36bに形成された開口内に配設されている。3つの第2ファン54bは、短辺側板36bの長手方向に間隔をおいて並んでいる。更に、3つの第2ファン54bは、その回転軸(中心軸)C2が互いに平行に、かつ、長辺側板36aと平行に位置するように配置されている。本実施形態では、3つの第2ファン54aは、第1ファン54aと同一の大きさ、駆動能力を有するものを用いている。
上記のように構成された冷却ユニット30の冷却動作において、X線管ユニット20から送られた冷媒は、流入端部46bから冷媒配管44に送られ、冷媒配管44を通って流れた後、流出端部46bからX線管ユニット20に戻される。冷媒配管44を流れる際、冷媒の熱は、冷媒配管44および放熱フィン46に伝熱および放熱される。これにより、冷媒が冷却され、温度が低下する。
同時に、コントローラ35により第1ファン54aおよび第2ファン54bが駆動される。第1ファン54aは、外気(冷却空気)を取り込み、放熱器42に向けて送風する。冷却空気は、第1領域52a内で、放熱フィン46、冷媒配管44に吹付けられ、これらから熱を奪った後、排気開口40から筐体34の外方へ排出される。冷却風を冷媒配管44および放熱フィン46に吹付けることにより、冷媒配管44を流れる冷媒をより一層、冷却することが可能となる。同様に、第2ファン54bは、外気(冷却空気)を取り込み、放熱器42に向けて送風する。冷却空気は、第2領域52b内で、放熱フィン46、冷媒配管44に吹付けられ、これらから熱を奪った後、排気開口40から筐体34の外方へ排出される。これにより、冷媒配管44を流れる冷媒を効率よく冷却することが可能となる。
X線管ユニット20から流入端部46aに送られる冷媒は、比較的高温となっている。そのため、放熱器42の内、第1領域52a内に位置する領域は、比較的高温の高温領域となる。また、冷媒配管44を流れることにより、冷媒の温度が徐々に低下する。そのため、放熱器42の下流側領域、すなわち、第2領域52b内に位置する放熱器42の領域は、比較的低温の低温領域となる。このような温度分布に鑑み、コントローラ35は、第1ファン54aを比較的高速の第1回転速度で駆動し、高温領域(第1領域52a)に供給する風量が比較的多くなるように制御する。一方、低温領域(第2領域54b)に供給する冷却風は、比較的少なくてよく、コントローラ35は、第1回転速度よりも低い第2回転速度で第2ファン54bを駆動する。これにより、コントローラ35は、第2領域52bに供給する風量を第1領域52aに供給する風量よりも少なく設定している。
なお、回転速度を低くする代わりに、駆動する第2ファン54bの数を3つから2つあるいは1つに低減することにより、風量を低減することも可能である。
上記のように構成された冷却ユニット30は、図3に示したように、回転架台16のフレーム17に搭載され、配管33を介して、X線管ユニット20に接続される。冷却ユニット30は、排気開口40がフレームの開口17aと対向して配置されている。更に、冷却ユニット30は、第1および第2ファン54a、54bの回転軸C2が、それぞれ回転架台16の回転軸C1と平行に位置するように、フレーム17に取付けられている。冷却ユニット30は、X線管ユニット20から配管33を介して送られて来た冷媒を放熱器42により冷却した後、配管33を介してX線管ユニット20に供給する。このように冷却された冷媒を、X線管ユニット20を通して循環させることにより、X線管を効率よく冷却することが可能となる。
以上のように構成された第1実施形態に係る冷却ユニット(冷却装置)30によれば、仕切り板50により、筐体34内の空間を複数の領域に分け、ここでは、高温側の第1領域52aと低温側の第2領域52bとの2つの領域に仕切るとともに、仕切られた領域毎に、冷却ファンを配置している。コントローラ35により、領域毎に、冷却ファンの回転や停止、回転速度(回転数)、および駆動するファンの個数、場所を制御し、各領域に供給する冷却風の風量を調整することができる。例えば、高温領域(第1領域52a)に供給する風量を多く、低温領域(第2領域52b)に供給する風量を少なく設定することにより、放熱器42を適切な風量にて効率よく冷却することが可能となる。この際、第2ファン54bの回転速度を低く設定することにより、騒音低減を図ることが可能となる。
また、仕切り板50により、第1ファン54aによる送風と第2ファン54bによる送風との衝突、干渉を防止し、騒音発生を一層低減することができる。更に、仕切り板50を設けることにより、筐体34の剛性が上がり、筐体34自体の振動、騒音発生を低減することができる。
以上のように、第1の実施形態によれば、仕切り部材を設けることにより、冷却ファンによって発生した風が、放熱器42を効果的に通過し、且つ、仕切り部材による遮音効果と、冷却ファンの回転制御とを併用することにより、騒音低減と冷却効率確保を両立することが可能な冷却装置を得ることができる。更に、冷却ファンの回転軸が回転架台の回転軸と平行になるように、冷却装置を回転架台に設けることにより、回転架台が回転する際に冷却ファンに作用する負荷が低減し、一層の騒音低減を図ることができる。
次に、他の実施形態に係る冷却装置について説明する。以下に述べる他の実施形態において、上述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付してその詳細な説明を省略あるいは簡略化し、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態に係る冷却ユニット(冷却装置)の天井板を分解して示す冷却ユニットの斜視図である
図7に示すように、本実施形態によれば、冷却ユニット30は、4つの第1ファン54aと、4つの第2ファン54bとを有している。第1ファン54aは、一方の長辺側板36aと、他方の長辺側板36aとに、2つずつ設置されている。また、4つの第1ファン54aは、筐体34の第1領域52aに送風する位置に配置され、更に、回転軸C2が互いに平行に、かつ、短辺側板36bと平行に位置するように配置されている。
第2ファン54bは、一方の長辺側板36aと、他方の長辺側板36aとに、2つずつ設置されている。また、4つの第2ファン54bは、筐体34の第2領域52bに送風する位置に配置され、更に、回転軸C2が互いに平行に、かつ、短辺側板36bと平行に位置するように配置されている。
冷却ユニット30のコントローラ35は、第1および第2ファン54a、54bの回転や停止、および回転速度(回転数)を制御し、第1領域52a、第2領域52b毎に供給する冷却風の風量を調整する。例えば、コントローラ35は、第1ファン54aの第1回転速度を高く、第2ファン54bの第2回転速度を第1回転速度よりも低く調整することにより、高温領域(第1領域52a)に供給する風量を多く、低温領域(第2領域52b)に供給する風量を少なく設定する。
冷却ユニット30の他の構成は、前述した第1の実施形態に係る冷却ユニットと同一である。
以上のように構成された第2実施形態に係る冷却装置によれば、仕切り部材(仕切り板50)を設け筐体34内の空間を複数の領域に仕切ることにより、冷却ファンによって発生した風が、放熱器42を効果的に通過し、且つ、仕切り部材による遮音効果と、冷却ファンの回転制御とを併用することにより、騒音低減と冷却効率確保とを両立することができる。また、仕切り板50を設けることにより、筐体34の剛性が上がり、筐体34自体の振動、騒音発生を低減することができる。なお、第2実施形態においても、冷却ユニット30は、第1ファンおよび第2ファンの回転軸が、回転架台の回転軸と平行に位置するように、回転架台に搭載される。
本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態あるいは変形例に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
前述した第1および第2の実施形態において、仕切り板50は、筐体34のほぼ中央部に設けられ、筐体内の空間を体積の等しい2つの領域に仕切る構成としたが、これに限定されることはない。仕切り板50は、筐体のほぼ中央に限らず、高温側あるいは低温側にずれた位置に配置してもよい。すなわち、仕切り板により仕切られた第1領域および第2領域は、互いに異なる体積を有する領域としてもよい。仕切り板は、1枚に限らず、複数枚設けてもよく、また、筐体内の空間は、2つに限らず、3つ以上の領域に仕切られてもよい。放熱器を構成する複数の放熱フィンは、筐体の長辺側板と平行な向きに限らず、短辺側板と平行な向きに配置してもよい。
冷却装置を構成する要素の材料、形状、大きさ等は、上述した実施形態に限定されることなく、必要に応じて種々変更可能である。第1ファン、第2ファンの設置数は、3つあるいは4つに限らず、必要に応じて、増減可能である。
10…X線CT装置、16…回転架台、17…フレーム、20…X線管ユニット、
30…冷却ユニット(冷却装置)、33…配管、34…筐体、35…コントローラ、
42…放熱器、44…冷媒配管、46…放熱フィン、50…仕切り板(仕切り部材)、
52a…第1領域、52b…第2領域、54a…第1ファン、54b…第2ファン

Claims (3)

  1. 底板と、前記底板に対向する天井板と、複数の側板と、前記底板に形成された排気開口と、を有する筐体と、
    前記底板、天井板、側板に対して垂直に設けられた仕切り板を有し、前記筐体内を第1領域と第2領域とに仕切る仕切り部材と、
    冷媒を流す冷媒配管と前記冷媒配管に取付けられた放熱フィンとを有し、前記筐体内で、前記第1領域および第2領域に亘って配置され、前記排気開口に対向して配置された放熱器と、
    前記第1領域に冷却空気を供給する第1ファンと、
    前記第2領域に冷却空気を供給する第2ファンと、
    前記第1ファンと第2ファンとを異なる風量で駆動する制御部と、
    を備える冷却装置。
  2. 前記冷媒配管は、前記第1領域内に設けられ冷媒が流入する流入端部と、前記第2領域内に配置され冷媒が流出する流出端部と、を有し、
    前記制御部は、前記第1ファンの回転速度と前記第2ファンの回転速度とを個々に設定する請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記第1ファンは、前記側板に取付けられて前記第1領域に対向し、前記第2ファンは、前記側板と対向する他の側板に取付けられて前記第2領域に対向し、前記第1ファンの回転軸および前記第2ファンの回転軸は、互いに平行に配置されている請求項1に記載の冷却装置。
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