JP6996679B2 - 光音響測定プローブ - Google Patents

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Description

本発明は、光音響測定プローブに関するものである。
光音響測定装置は、測定対象の内部の分子が照射されたパルス光を吸収して瞬間的に熱膨張する際に発生する光音響波(弾性波)を検出し、その光音響波に基づいて、パルス光を吸収した分子の濃度を求めたりすることができる光音響測定装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。光音響測定装置は、光音響測定プローブを備えており、この光音響測定プローブは測定対象に対してパルス光を照射する光照射部と、測定対象の内部からの光音響波を検出する光音響波検出部を有する。
特開2002-328116号公報
ところで、光音響測定プローブの光音響波検出部は、十分な検出感度があるとは言えなかった。このため、より高感度に検出できる光音響測定が望まれている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、光音響波をより高感度に検出できる光音響測定プローブを提供することを目的とする。
本発明の光音響測定プローブは、第1筐体部に収容され、強度変調した光を測定対象に向けて照射する光照射部と、第2筐体部に収容され、前記測定対象からの光音響波を検出する光音響波検出部とを備え、前記光音響波検出部は、前記第2筐体部の内部に形成されたキャビティと、前記キャビティの内部と外部とを仕切る基部と、前記基部に形成され、前記キャビティの内部と外部とを接続する連通孔と、前記連通孔内に配され、基端が前記基部に支持された板状に形成され、前記連通孔の貫通方向に可撓性を有するとともに、表層に半導体からなる抵抗層が設けられたカンチレバーと、前記連通孔内に、前記カンチレバーの第1面側に接して設けられた気体層と、前記カンチレバーよりも前記測定対象側に設けられた音響インピーダンス整合材と、前記第1面と反対側の前記カンチレバーの第2面側に設けられ、前記カンチレバーと前記連通孔の内面との間のギャップ及び前記第2面を覆い、前記ギャップの位置で前記気体層と界面を形成する液体層とを有するものである。
また、本発明の光音響測定プローブは、第1筐体部に収容され、強度変調した光を測定対象に向けて照射する光照射部と、第2筐体部に収容され、前記測定対象からの光音響波を検出する光音響波検出部とを備え、前記光音響波検出部は、前記第2筐体部の内部に形成されたキャビティと、前記キャビティの内部と外部とを仕切る基部と、前記基部に形成され、前記キャビティの内部と外部とを接続する連通孔と、前記連通孔内に配され、基端が前記基部に支持された板状に形成され、前記連通孔の貫通方向に可撓性を有するとともに、表層に半導体からなる抵抗層が設けられたカンチレバーと、前記連通孔内に、前記カンチレバーの第1面側に接して設けられた気体層と、前記カンチレバーよりも前記測定対象側に設けられた音響インピーダンス整合材とを有し、前記音響インピーダンス整合材は、液体であり、前記第1面と反対側の前記カンチレバーの第2面側に設けられ、前記カンチレバーと前記連通孔の内面との間のギャップ及び前記第2面を覆い、前記ギャップの位置で前記気体層と界面を形成するものである。
本発明によれば、光音響波をカンチレバーで検出するとともに、このカンチレバーと測定対象との間に音響インピーダンス整合材を設けているので、光音響波をより高感度に検出することができる。
第1実施形態に係る光音響測定装置の構成を示す説明図である。 光音響測定プローブの構成を分解して示す説明図である。 カンチレバーが形成されたセンサ部の外観を示す斜視図である。 光音響波検出部の要部を拡大して示す断面図である。 検出回路の回路構成の例を示す回路図である。 第2実施形態の光音響測定プローブを示す断面図である。 可変焦点レンズの構成を示す断面図である。 可変焦点レンズの曲率が大きな状態を示す断面図である。 第3実施形態の光音響測定プローブを示す断面図である。 第3実施形態の光音響測定プローブの要部を拡大して示す断面図である。 第4実施形態の光音響測定プローブを示す断面図である。 第5実施形態の光音響測定プローブを示す断面図である。
[第1実施形態]
図1において、光音響測定装置(以下、単に測定装置という)10は、光音響測定プローブ(以下、単にプローブという)11、回路部12を備える。プローブ11は、光照射部13と光音響波検出部14とを備え、筐体15に収容されている。回路部12は、駆動部16、検出回路17、濃度算出部18、及びこれらを統括的に制御する制御部19を備える。
測定装置10は、光照射部13から光を測定対象21に照射し、その光の照射によって測定対象21の内部で光音響効果により生じた光音響波(弾性波)を光音響波検出部14で検出する。この例では、測定対象21が生体であり、その光音響波の検出結果から、測定対象21の内部の血管22内における血中グルコース濃度を測定成分として測定する。なお、測定対象、測定成分については、これに限られるものではない。
筐体15は、光照射部13を収容した第1筐体部15aと、光音響波検出部14を収容した第2筐体部15bとを一体にした構造であり、筐体本体24、仕切り板25、封止膜26を有している。測定時には、プローブ11の接触面11aを測定対象21の表面に密着させた状態にする。この例では、筐体15内部に収容された音響インピーダンス整合材27の漏出を防止する封止膜26の外側の面が接触面11aである。プローブ11は、例えば筐体15が数ミリ角程度で、厚みも数ミリ程度の小片状であり、例えば測定対象21の表面にプローブ11を配し、プローブ11をその上から測定対象21に押えつけるように粘着テープ等で貼り付けて使用することができる。また、例えばプローブ11と測定対象21との間に超音波検査に用いられるようなジェルを介在させることによって、プローブ11を測定対象21の表面に貼り付けるようにしてもよい。なお、以下では、便宜上、上下方向について接触面11aが存在する方をプローブ11の下として説明するが、プローブ11の向きを限定するものではない。
駆動部16は、光照射部13に設けた光源28を駆動し、光源28から強度変調した光を出力させる。この例では、駆動部16は、強度変調した光としてパルス光を光源28から出力させ、1回の測定においてパルス光を複数回、例えば5回程度出力させる。強度変調した光としては、パルス光のように完全に光の出力を遮断したものに限らず、例えば所定レベル(>0)まで強度を低くするように光を変調してもよい。検出回路17は、詳細を後述するカンチレバー29(図2参照)の抵抗値の変化として検出される光音響波の検出結果を検出信号に変換して出力する。濃度算出部18は、検出信号に基づいて血中グルコース濃度を算出する。
図2において、筐体本体24の第1筐体部15a側の内部に第1キャビティ31が設けられ、第2筐体部15b側の内部に第2キャビティ32が設けられている。また、筐体本体24の下部に音響インピーダンス整合材27を収容する収容室33が設けられている。第1キャビティ31及び第2キャビティ32は、収容室33側にそれぞれ開口している。仕切り板25は、収容室33の上方に配置され、第1キャビティ31及び第2キャビティ32と収容室33とを仕切っている。この仕切り板25は、V字状に折り曲げた形状であり、第1筐体部15a側の第1板部25aと第2筐体部15b側の第2板部25bとからなる。収容室33は、仕切り板25により上部が画定されることで断面がV字の溝状になっている。上記仕切り板25により、音響インピーダンス整合材27が液体である場合であっても、音響インピーダンス整合材27が第1キャビティ31、第2キャビティ32内に入り込まないようにされている。
光照射部13は、前述の光源28、集光部としてのレンズ34を有し、いずれも第1キャビティ31内に配されている。光源28は、第1板部25aと平行な第1キャビティ31の上面に固定されている。光源28としては、測定する成分に応じた波長の光を出力するものが用いられ、波長は制限されない。近赤外から中赤外域(波長が約0.7~4ないし5μm程度)の光は、多くの分子の吸収波長となるため分子の化学量を定量する上で有用であり好ましい。
この例では、光源28として、血中グルコースが吸収波長を有する波長が約1.6μmのレーザ光を出力するレーザダイオードが用いられている。なお、光源28としては、レーザダイオード以外のもの、例えばLED、有機EL等を用いてもよい。また、光源28は、単一波長を出力するものの他、複数の波長の光成分を含む光を出力するものを用いてもよい。さらに、光源28として、出力する光の波長が可変のものを用い、測定する成分に応じた波長の光を照射できるようにしてもよい。
レンズ34は、第1板部25aの第1キャビティ31側の面上に設けられている。このレンズ34は、平凸レンズであり、光源28からの光を集光する。この例では、測定対象21の内部の血管22内で光が集光するように、レンズ34の曲率や屈折率等が決められている。
光源28からの光は、レンズ34、第1板部25a、音響インピーダンス整合材27、封止膜26を介して測定対象21に照射される。このため、レンズ34、第1板部25a、音響インピーダンス整合材27、封止膜26は、光源28からの光に対して透過性を有する材料で構成され、それらは光源28からの光の吸収率が低いことが好ましい。
光音響波検出部14は、上記筐体の一部を構成するとともに連通孔36が形成された第2板部25b、カンチレバー29を含むセンサ部37、気体層38、液体層39、音響インピーダンス整合材27を有する。連通孔36は、第2キャビティ32の内部と収容室33(第2キャビティ32の外部)とを連通するように第2板部25bをその厚み方向に貫通しており、後述するように、その内部にセンサ部37が配置されている。
光音響波検出部14では、音響インピーダンス整合材27を介して伝搬してきた光音響波を第2板部25bからカンチレバー29に伝達して、カンチレバー29を振動させる。第2板部25bは、光音響波を効率的にカンチレバー29に伝達するように構成されている。このため、第2板部25bは、硬質の材料、例えばSi、SiC、GaAs、GaN、Geなどの半導体材料、あるいは金属により形成されることが好ましい。なお、この例では、第2板部25bが基部となる。
センサ部37は、連通孔36内の第2キャビティ32側に寄った位置に設けられている。詳細を後述するように、センサ部37に設けられたカンチレバー29は、図4に二点鎖線で示すように、光音響波によって振動し、その振動の際の変形によって抵抗値が変化するものである。このカンチレバー29は、厚みが例えば0.3μm程度の薄膜状であるため、微弱な光音響波によって容易に振動し、高い検出感度が得られる。
気体層38は、連通孔36内でカンチレバー29と収容室33との間の空間として形成されている。すなわち、気体層38は、第2キャビティ32側が、カンチレバー29及び液体層39で塞がれ、収容室33側が音響インピーダンス整合材27で塞がれた空間である。気体層38を構成する気体としては、空気を用いているが、これに限定されるものではなく、例えば窒素等の不活性ガスを用いてもよい。気体層38は、後述するように、液体層39を構成する液体、音響インピーダンス整合材27の表面張力や粘性、それらと気体層38との圧力差等により、液体層39を構成する液体、音響インピーダンス整合材27が連通孔36内に流れ込まないことによって維持される。
液体層39は、第2板部25bの第2キャビティ32側の面上に設けられており、それを構成する液体が保持膜39aによって覆われることで第2板部25b上に保持されている。この液体層39は、第2キャビティ32内に配されている。液体層39を構成する液体としては、表面張力が大きく、ある程度の粘性を有し、化学的に安定なものを選択するのが望ましい。例えば、液体層39を構成する液体としては、シリコーンオイルが用いられ、保持膜39aは、CVD法によりパラキシリレン系ポリマー(例えば、パリレン(登録商標))を液体層39の表面に形成している。液体層39を構成する液体としては、導電性のないものを用いればよく、シリコーンオイルに限定されない。また、液体層39を構成する液体としては、ジェルのような液状物質を利用することも可能である。このような液体層39を構成する液体としては、シリコーンオイル以外に例えば流動パラフィン、グリセリン等を挙げることができる。保持膜39aは、液体層39を構成する液体を漏出することなく保持できるものであればよい。
上記気体層38、液体層39は、光音響波によってカンチレバー29を効率的に振動させて検出感度、特に周波数の高い光音響波に対する検出感度を向上させる。すなわち、第2板部25bに伝搬した光音響波によってカンチレバー29が振動されるとともに、気体層38と液体層39との境界にカンチレバー29を配した構成により、カンチレバー29が効率的に振動する。
第2キャビティ32内は、液体層39を構成する液体で満たしてもよく、この例のように液体層39以外の空間を気体で満たしてもよい。液体層39以外の空間を気体で満たした場合には、液体層39のカンチレバー29と反対側の面が第2キャビティ32内の気体と接し、第2キャビティ32内の気体と液体層39との境界が形成される。この境界で光音響波が反射してカンチレバー29ないしその近傍に光音響波が集められるため、より高い検出感度とすることができる。
音響インピーダンス整合材27は、測定対象21からの光音響波がプローブ11に入射する際の反射を少なくするためのものであり、前述のように収容室33に収容されている。この例では、音響インピーダンス整合材27として水が用いられている。音響インピーダンス整合材27としては、音響インピーダンスが測定対象21と第2板部25bとの中間の材料が選ばれる。音響インピーダンス整合材27としては、水以外のシリコーンオイル等の液体、固体、固形状やジェル状の物質、シリコーンゴム等の弾性体等であってもよい。
上記音響インピーダンス整合材27は、レンズ34、センサ部37、液体層39を設けた仕切り板25を筐体本体24に取り付けてから、収容室33内に収容される。封止膜26は、収容室33の下側の開口を塞ぐ。この封止膜26により筐体15の底部からの音響インピーダンス整合材27の漏出が防止される。この封止膜26は、例えばエポキシ樹脂等により薄膜状に形成されている。このように薄膜状の封止膜26は、光音響波をほとんど反射しないため、その音響インピーダンスを特に考慮する必要がない。封止膜26としては、測定対象21との間に隙間が生じることなくプローブ11を測定対象21の表面に密着させるために、可撓性(柔軟性)を有するものが好ましい。
なお、音響インピーダンス整合材27が固形状であって筐体15に固定できるときは封止膜26を省略できる。このように封止膜26を省略した場合では、プローブ11の接触面11aは、音響インピーダンス整合材27の下面になる。
この例では、測定対象21内の測定成分を測定する位置に向くように、光照射部13及び光音響波検出部14の両方がそれぞれ傾けて筐体15内に配され、光照射部13は、その方向に光を照射し、光音響波検出部14は、その方向(測定する位置)からの光音響波を効果的に検出する。具体的には、光音響波検出部14は、第2板部25bの連通孔36及びその周囲の面部分の法線方向が測定する位置に向くように傾けられている。
図3に示すように、センサ部37は、カンチレバー29とフレーム43とが一体に形成されている。カンチレバー29は、厚みが例えば0.3μm程度の板状であって、フレーム43の中央に貫通した孔内に設けられている。センサ部37は、シリコン基板45、絶縁層46、シリコン層47、半導体であるピエゾ抵抗層48からなる層構造を有し、カンチレバー29は、そのうちのシリコン層47及びピエゾ抵抗層48を有する。また、フレーム43には、ピエゾ抵抗層48の上層に電極49a、49bが形成されている。
カンチレバー29は、受圧部29aと、この受圧部29aとフレーム43とを連結した一対の梁部29bとを有する。一対の梁部29bは、受圧部29aの1辺からフレーム43に向って延び、その基端がフレーム43に連結されており、それぞれ片持ち状態で受圧部29aを支持する。一対の梁部29bの間には、フレーム43の一部が矩形状に突出している。この突出部分を含めてフレーム43とカンチレバー29との間には、ギャップ51が形成されている。ギャップ51は、液体層39の液がその表面張力によってカンチレバー29を挟む反対側に流れ込まない大きさ、例えば0.02μm~10μm程度の幅に形成されている。
カンチレバー29におけるピエゾ抵抗層48は、一方の梁部29bから受圧部29aを経て他方の梁部29bに至る経路で連結された略U字状に形成されている。ピエゾ抵抗層48のうちの一方の梁部29bの部分が電極49aに接続され、他方の梁部29bの部分が電極49bに接続されている。これにより、一方の梁部29bと他方の梁部29bとの間のピエゾ抵抗層48の抵抗値をカンチレバー29の抵抗値として、電極49a、49bを通して検出することができる。ピエゾ抵抗層48は、圧縮または伸張によって、その抵抗値が増減する。なお、符号52は、電極49aと電極49b、及びそれらの直下のピエゾ抵抗層48を電気的に分離するための溝である。
カンチレバー29は、可撓性を有している。すなわち、カンチレバー29は、各梁部29bの基端を中心に受圧部29aの自由端となる端部をその面の法線方向(図中の上下方向)に移動するように弾性的に変形自在である。このカンチレバー29の変形により、各梁部29bが湾曲することで、それらのピエゾ抵抗層48の抵抗値が増減し、カンチレバー29の抵抗値が変化する。カンチレバー29は、光音響波によって振動する際には、このように梁部29bが湾曲して変形するため、その抵抗値が変化する。
上記センサ部37を作製するには、シリコン基板45、絶縁層46、シリコン層47が積層されたSOI(Silicon On Insulator)基板を用意する。シリコン基板45、絶縁層46、シリコン層47の厚みは、この順番で、例えば300μm、0.4μm、0.3μmである。このSOI基板のシリコン層47に対してドーピングを行い、シリコン層47の表層にピエゾ抵抗層48を形成する。ピエゾ抵抗層48の上に電極49a、49bとなる金属層を形成した後、金属層と、シリコン層47及びピエゾ抵抗層48とを順次にエッチングすることにより、ギャップ51、溝52を形成する。さらに、金属層をエッチングして電極49a、49bを形成する。最後に、底面側からシリコン基板45と絶縁層46とをエッチングして貫通した孔を形成することにより、カンチレバー29を含むセンサ部37が形成される。
第2板部25bには、貫通した孔54が形成されており、この孔54内に設けた段差にフレーム43が固定される。これにより、フレーム43に設けた孔と孔54とが一体になった連通孔36が形成される。また、カンチレバー29の面が連通孔36の貫通方向に垂直となる姿勢で、カンチレバー29が連通孔36内に配される。カンチレバー29とフレーム43との間のギャップ51が、カンチレバー29と連通孔36の内面との間のギャップになる。
図4に示すように、カンチレバー29は、連通孔36内で第2キャビティ32に寄った位置、この例ではカンチレバー29が第2板部25bの第2キャビティ32側の面とほぼ同じ高さとなる位置に配される。このようにカンチレバー29を連通孔36内に配置することで、カンチレバー29の一方の表面(第2面)を液体層39で覆い、その一方の表面が液体層39を構成する液に接触した状態とする。また、カンチレバー29の他方の表面(第1面)側の連通孔36内に空間を設け、その空間に気体を閉じ込めることによって気体層38を形成し、カンチレバー29の他方の表面を気体層38の気体に接した状態にする。
ギャップ51では、気体層38と液体層39とによる気液界面が形成される。ギャップ51が微小な間隙であることを前提として、気液界面は、液体層39の液の表面張力、粘性、気体層38と液体層39との圧力差等によって維持される。カンチレバー29の変形により、ギャップ51の位置の移動、幅の変化等が生じたとしても、気液界面が形成された状態が維持され、液体層39の液が連通孔36内に流れ込んだり、気体層38の気体が液体層39の内部に流れ込んだりすることがない。なお、この例の液体層39は、上記のようにカンチレバー29とギャップ51の範囲の他に、第2板部25bの表面の一部を覆っている。
また、この例では、連通孔36の収容室33側の開口付近では、水である音響インピーダンス整合材27と気体層38とによる気液界面が形成される。この気液界面は、音響インピーダンス整合材27の表面張力や粘性、音響インピーダンス整合材27と気体層38との圧力差等によって維持される。
上記のような気液界面の維持を目的として、カンチレバー29の表面や電極49a、49bの表面、連通孔36の内面、フレーム43の下面に、疎水性あるいは疎油性の表面処理を施してもよい。例えば液体層39、音響インピーダンス整合材27が水性の液体である場合には、疎水処理をすればよい。
図5に一例を示すように、検出回路17は、ブリッジ回路55と差動アンプ56とを有している。ブリッジ回路55は、電源電圧Vsとグランドとの間に、抵抗57aと抵抗57bとの直列回路と、抵抗58と抵抗57cとの直列回路とが並列に接続された回路構成になっている。抵抗58は、電極49a、49bの間の抵抗、すなわちカンチレバー29のピエゾ抵抗層48による抵抗である。差動アンプ56には、抵抗57aと抵抗57bの接続点と、抵抗58と抵抗57cの接続点との電位差が入力電圧として与えられ、差動アンプ56の出力電圧が検出信号として出力される。
上記ブリッジ回路55は、カンチレバー29が変形していない状態での抵抗58と抵抗57cの抵抗値の比と、抵抗57aと抵抗57bの抵抗値の比とが同じになるように調整されている。これにより、カンチレバー29が変形した場合には、そのカンチレバー29の変形量に応じて、差動アンプ56の入力電圧が変化して、その入力電圧に応じた電圧の検出信号が出力される。これにより、カンチレバー29の振動の大きさに応じた検出信号が得られる。
次に、上記構成の作用について説明する。血中グルコース濃度を測定する場合には、表面近くに血管22が存在する測定対象21の表面にプローブ11の接触面11aを密着させた状態にする。この後に、駆動部16により光源28が駆動され、パルス光が複数回出力される。パルス光は、レンズ34、仕切り板25、音響インピーダンス整合材27、封止膜26を透過して、測定対象21に照射される。パルス光は測定対象21の内部にまで達し、レンズ34の作用により血管22内で集光される。パルス光を照射するごとに、血液中のグルコースがパルス光を吸収し、瞬間的に膨張して光音響波(弾性波)を発生させる。グルコース濃度が高いほど大きな光音響波が発生する。
光音響波は、測定対象21の内部を伝搬し、その一部が測定対象21からプローブ11に入射し、カンチレバー29によって検出される。このときに、測定対象21からの光音響波は、封止膜26、音響インピーダンス整合材27、第2板部25bの順に入射するが、入射前後における音響インピーダンスの変化が大きくならないようにしているので、測定対象21からプローブ11(音響インピーダンス整合材27)に光音響波が入射する際にも、音響インピーダンス整合材27から第2板部25bに光音響波が入射する際にも光音響波の反射は小さい。
第2板部25bに伝わった光音響波は、第2板部25bからカンチレバー29に伝達し、カンチレバー29を振動させる。第2板部25bに伝達した光音響波、特にはその高周波成分がカンチレバー29に作用して、カンチレバー29が振動する。このときに、カンチレバー29の気体層38と反対側の面を液体層39で抑えているため、第2板部25bからの光音響波の振動がカンチレバー29に効果的に作用し、カンチレバー29をより大きく振動させる。
上記のようにしてカンチレバー29が振動することによって、カンチレバー29の抵抗値が変化し、その抵抗値の変化に応じて検出回路17からの検出信号が変化する。測定対象21の内部で発生した光音響波が大きければ、カンチレバー29の振動が大きくなって、検出信号の振幅も大きくなる。検出信号は、濃度算出部18に入力されて各種の演算処理が行われ、検出信号の振幅の大きさに基づいて血中グルコース濃度が算出される。
上記のように、プローブ11では、測定対象21からの光音響波をカンチレバー29で検出するとともに、このカンチレバー29と測定対象21との間に音響インピーダンス整合材27を設けているので、測定対象21からプローブ11に入射する際の光音響波の反射による減衰が小さく光音響波がより高感度に検出される。また、カンチレバー29が気体層38、液体層39との境界に配され、そのカンチレバー29が光音響波によって効果的に振動するので、カンチレバー29による光音響波の検出感度がよりいっそう高められる。この結果、精度の高い血中グルコース濃度が非侵襲で得られる。
[第2実施形態]
第2実施形態は、集光部としてのレンズによる集光位置を可変にしたものである。なお、以下に説明するようにレンズが異なる他は、第1実施形態と同じであり、同じ構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示すプローブ60は、光照射部13の集光部として可変焦点レンズ61が設けられている。この可変焦点レンズ61は、そのレンズの曲率を変化させることができる。これにより、光源28からの光の集光位置を測定対象21の表面から深くした第1測定位置P1と表面から浅い第2測定位置P2との間の任意の位置に調節することができる。第1測定位置P1とする場合には、図6に実線で示すように、可変焦点レンズ61の曲率を小さくし、第2測定位置P2とする場合には、図6に二点鎖線で示すように、可変焦点レンズ61の曲率を大きくする。これにより、測定対象21の表面から血管22までの距離に応じて光源28からの光の集光位置を適切に調節することができる。
図7に示すように、可変焦点レンズ61では、透明な基板62の表面にITO(Indium Tin Oxide)電極63が形成されている。このITO電極63の中央には、透明なシリコーンオイルを載置する載置領域63aが円板状に形成されており、この載置領域63aの上に平凸レンズ状のシリコーンオイル膨出部65が設けられている。シリコーンオイル膨出部65は、載置領域63aの外側にシリコーンオイルを弾く疎油性が高い疎油膜66を形成することで、シリコーンオイルの表面張力によって凸レンズ状に膨出した形状にすることができる。保護膜67は、基板62、ITO電極63、及びシリコーンオイル膨出部65の表面に形成され、シリコーンオイル膨出部65を基板62に固定している。この保護膜67の表面に厚みが5nm程度の透明な金膜68が形成されている。
ITO電極63と金膜68は、電源部69に接続されており、電源部69からの電圧が印加される。この電圧の印加により、ITO電極63と金膜68との間に静電気力が発生し、その静電気力によってシリコーンオイル膨出部65の曲率、すなわち可変焦点レンズ61の曲率が変化する。操作部(図示省略)の操作で電源部69から印加する電圧を増減することにより、シリコーンオイル膨出部65の曲率が増減する。例えば、図7に示す状態から、電源部69からの電圧を高くすることで、図8に示すように、可変焦点レンズ61の曲率が大きくなる。なお、このような可変焦点レンズ61については、例えば特開2008―197611号公報に記載されている。また、上記可変焦点レンズ61の構成は一例であり、他の構成の可変焦点レンズを用いてもよい。
この例によれば、血管22の位置に光源28からの光が集光されるように、電源部69からの電圧を増減して、可変焦点レンズ61の曲率を調節することができ、精度の高い測定をすることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態は、センサ部よりも接触面側のプローブ内に集音部材を設けるとともに、カンチレバーのキャビティ側に気体層を設けたものである。なお、以下に説明する他は、第1実施形態と同じであり、同じ構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図9に示すように、プローブ71の筐体75に設けられた第1キャビティ31、第2キャビティ32は、それぞれ第1仕切り板76、基部としての第2仕切り板77によって、接触面側の空間と仕切られている。第1仕切り板76には、レンズ34が形成されている。この例においては、レンズ34は、第1仕切り板76のいずれの面に設けてもよいが、図示されるように第1キャビティ31内となるようにすることで、レンズ34への汚れ等の付着を防止できる。光照射部13を収容した第1筐体部75aの下部は開口しており、光照射部13は、光源28からの光をレンズ34、第1仕切り板76を通して、測定対象21に照射する。
この例における光音響波検出部14は、連通孔36(図10参照)が形成された第2仕切り板77、センサ部37、音響インピーダンス整合材27、集音部材78、気体層38(図10参照)等で構成される。光音響波検出部14を収容した第2筐体部75bは、第2仕切り板77の下方に集音部材78が配置されている。集音部材78は、測定対象21からの光音響波をセンサ部37に集めるものであり、下方(接触面71a側)の開口が上方(センサ部37側)の開口よりも大きく開いた無底筒状である。この集音部材78は、測定対象21からの光音響波をセンサ部37の周囲の第2仕切り板77の部分に集めて入射させるために、その内周面が湾曲した反射面78aとなっている。反射面78aは、例えば、楕円面であり、その楕円面の一方の焦点がセンサ部37の位置あるいは近傍になり、他方の焦点が光源28からの光の集光位置、すなわち測定位置になるように形状が決められている。
なお、効果的に光音響波を反射させるために、集音部材78と音響インピーダンス整合材27との音響インピーダンスの差を大きくすることが好ましい。また、反射面78aとなる集音部材78の壁面を薄く形成し、その壁面の外側(音響インピーダンス整合材27と反対側)に気体を満たした空洞を設けた構成であってもよい。このような構成によっても、集音部材78の空洞内の気体と音響インピーダンス整合材27との音響インピーダンスの差により光音響波を反射することができる。
集音部材78の中空な内部(反射面78aで囲まれた空間)が音響インピーダンス整合材27を収容する収容室になっている。集音部材78の下方の開口は、封止膜79で閉じられている。この例では、音響インピーダンス整合材27としては液体が用いられている。音響インピーダンス整合材27の液体としては、それがセンサ部37と接するため、導電性のない例えばシリコーンオイルが用いられている。なお、第1実施形態の液体層39を構成する液体と同様に、音響インピーダンス整合材27の液体としては、シリコーンオイルに限定されるものではなく、例えば流動パラフィン、グリセリン等を用いてもよく、さらにジェルのような液状物質を利用することも可能である。
図10に示すように、第2仕切り板77には、連通孔36が形成されている。センサ部37は、連通孔36内の接触面71a側(図中の下方側)に寄った位置に設けられており、カンチレバー29の一方の表面(第2面)が液体の音響インピーダンス整合材27で覆われ、音響インピーダンス整合材27が接した状態になっている。この音響インピーダンス整合材27が液体層として機能する。また、カンチレバー29の他方の表面(第1面)側の連通孔36内に気体層38が設けられており、カンチレバー29の他方の表面が気体層38の気体に接した状態になっている。気体層38は、第2キャビティ32の空間と一体になっている。
ギャップ51では、音響インピーダンス整合材27と気体層38とによる気液界面が形成される。第1実施形態の場合と同様に、その気液界面は、音響インピーダンス整合材27の表面張力、粘性、音響インピーダンス整合材27と気体層38との圧力差等によって維持される。
この例のように、カンチレバー29及びギャップ51が接触面71a側で液体の音響インピーダンス整合材27に覆われ、その反対側の面側に気体層38が配されていても、第1実施形態と同様に光音響波によってカンチレバー29をより効果的に振動させることができ、光音響波の検出感度が高くなる。また、反射面78aによって、測定対象21からの光音響波がカンチレバー29の位置に集められるので、さらに検出感度を高めることができる。
[第4実施形態]
第4実施形態は、集光部として凹面鏡を用いたものである。なお、以下に説明するようにレンズに代えて凹面鏡を用いている他は、第1実施形態と同じであり、同じ構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図11に示すように、この例におけるプローブ84の光照射部13は、集光部として凹面鏡85が設けられている。第1キャビティ86に凹面鏡85と同形状の凹部を形成し、例えば、その凹部の内面に反射膜を蒸着することで凹面鏡85が形成される。この凹面鏡85の面形状は、例えば楕円面とされており、その一方の焦点に光源28が配され、他方の焦点が測定位置となるように形状が決められている。光源28は、凹面鏡85に向けて光を出力する。なお、光源28は、図示しないステーによって支持されている。
この例によれば、光源28からの光は、凹面鏡85によって反射されて、測定対象21の内部で集光する。反射の場合は、中赤外域の波長を含め広範囲な波長域で高い反射率が得られる。したがって、光源28からの光の減衰を低減する上で有利である。
[第5実施形態]
第5実施形態は、光照射部と光音響波検出部とを別々の筐体部に収容したものである。なお、以下に説明する他は、第1実施形態と同じであり、同じ構成部材には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図12に示すように、この例におけるプローブ91は、光照射部13を収容した第1筐体部92と、光音響波検出部14を収容した第2筐体部93を有している。第1筐体部92と第2筐体部93とは、互いに独立している。
第1筐体部92に形成された第1キャビティ31は、その開口が第1仕切り板94によって閉じられている。第1仕切り板94の第1キャビティ31側の面にレンズ34が形成されている。光源28からの光は、レンズ34、第1仕切り板94を介して測定対象21に照射される。第1筐体部92は、測定時には、第1仕切り板94の外側の面を測定対象21に密着させる。
第2筐体部93には、第2キャビティ32が形成されるとともに、連通孔36が形成された第2仕切り板95、音響インピーダンス整合材27、封止膜96、センサ部37、気体層38、液体層39が設けられている。この第2筐体部93の構成は、第1実施形態における第2筐体部15bに収容されたものと同様である。なお、第2仕切り板95、封止膜96は、それぞれ第1実施形態の第2板部25b、封止膜26に対応する。第2筐体部93は、測定時には、封止膜96の外側の面を測定対象21に密着させる。
この例のプローブ91は、測定時には、図示されるように第1筐体部92と第2筐体部93とを測定対象21を挟んで反対側に配置する。これにより、第2筐体部93の光音響波検出部14は、第1筐体部92の光照射部13からの光の照射方向と同方向に測定対象21内を伝搬する光音響波を検出する。なお、光音響波は、その発生源となるレーザ光の集光位置(測定位置)から全方向に伝搬するから、第2筐体部93の配置は、その光音響波が伝搬してくる測定対象21の表面上のいずれの箇所でもよい。
10 光音響測定装置
11、60 光音響測定プローブ
13 光照射部
14 光音響波検出部
15a、75a、92 第1筐体部
15b、75b、93 第2筐体部
25b 第2板部
27 音響インピーダンス整合材
28 光源
29 カンチレバー
31 第1キャビティ
32 第2キャビティ
34 レンズ
36 連通孔
37 センサ部
38 気体層
39 液体層
48 ピエゾ抵抗層
51 ギャップ
61 可変焦点レンズ
77 第2仕切り板
78 集音部材
85 凹面鏡

Claims (9)

  1. 第1筐体部に収容され、強度変調した光を測定対象に向けて照射する光照射部と、
    第2筐体部に収容され、前記測定対象からの光音響波を検出する光音響波検出部と
    を備え、
    前記光音響波検出部は、
    前記第2筐体部の内部に形成されたキャビティと、
    前記キャビティの内部と外部とを仕切る基部と、
    前記基部に形成され、前記キャビティの内部と外部とを接続する連通孔と、
    前記連通孔内に配され、基端が前記基部に支持された板状に形成され、前記連通孔の貫通方向に可撓性を有するとともに、表層に半導体からなる抵抗層が設けられたカンチレバーと、
    前記連通孔内に、前記カンチレバーの第1面側に接して設けられた気体層と、
    前記カンチレバーよりも前記測定対象側に設けられた音響インピーダンス整合材と
    前記第1面と反対側の前記カンチレバーの第2面側に設けられ、前記カンチレバーと前記連通孔の内面との間のギャップ及び前記第2面を覆い、前記ギャップの位置で前記気体層と界面を形成する液体層と
    を有することを特徴とする光音響測定プローブ。
  2. 前記液体層は、前記キャビティ内に配され、
    前記キャビティは、前記液体層以外の空間が気体で満たされており、
    前記液体層の前記カンチレバーと反対側の面が前記キャビティ内の前記気体と接することを特徴とする請求項に記載の光音響測定プローブ。
  3. 第1筐体部に収容され、強度変調した光を測定対象に向けて照射する光照射部と、
    第2筐体部に収容され、前記測定対象からの光音響波を検出する光音響波検出部と
    を備え、
    前記光音響波検出部は、
    前記第2筐体部の内部に形成されたキャビティと、
    前記キャビティの内部と外部とを仕切る基部と、
    前記基部に形成され、前記キャビティの内部と外部とを接続する連通孔と、
    前記連通孔内に配され、基端が前記基部に支持された板状に形成され、前記連通孔の貫通方向に可撓性を有するとともに、表層に半導体からなる抵抗層が設けられたカンチレバーと、
    前記連通孔内に、前記カンチレバーの第1面側に接して設けられた気体層と、
    前記カンチレバーよりも前記測定対象側に設けられた音響インピーダンス整合材と
    を有し、
    前記音響インピーダンス整合材は、液体であり、前記第1面と反対側の前記カンチレバーの第2面側に設けられ、前記カンチレバーと前記連通孔の内面との間のギャップ及び前記第2面を覆い、前記ギャップの位置で前記気体層と界面を形成することを特徴とする光音響測定プローブ。
  4. 前記光照射部は、光源と、前記光源からの光を集光するレンズとを有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の光音響測定プローブ。
  5. 前記レンズは、可変焦点レンズであることを特徴とする請求項に記載の光音響測定プローブ。
  6. 前記光照射部は、光源と、前記光源からの光を集光する凹面鏡を有することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の光音響測定プローブ。
  7. 前記光音響波検出部は、前記カンチレバーよりも前記測定対象側に、前記測定対象側からの光音響波を前記カンチレバーの近傍に集める反射面を有する集音部材を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の光音響測定プローブ。
  8. 前記第1筐体部と前記第2筐体部とが一体に連結されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の光音響測定プローブ。
  9. 前記第1筐体部と前記第2筐体部とが互いに独立していることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の光音響測定プローブ。
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