JP6995765B2 - 医療用治療システムと共に使用されるドレープ - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2016年3月1日に出願された、「Drape for use with Medical Therapy Systems」という表題の、米国仮特許出願第62/301,900号明細書の出願の利益を米国特許法第119条(e)に基づいて主張するものであり、この明細書は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
添付の特許請求の範囲に記載された本発明は、概して、組織治療システムに関し、より詳細には、限定されるものではないが、第1の接着強度と第2の接着強度と第3の接着強度とを有するドレープに関する。
臨床研究および診療は、組織部位の近傍での減圧が組織部位における新たな組織の増殖を高め加速させることができることを示している。この現象の適用例は数多くあるが、この現象は、特に創傷の治療に有利であることが証明されている。外傷、手術、または別の原因であれ、創傷の原因に関わらず、創傷の適切なケアが結果に対して重要である。減圧による創傷または他の組織の治療は、一般的に「陰圧療法」と呼ばれることがあるが、例えば、「陰圧創傷療法」、「減圧療法」、「真空療法」、「真空補助閉鎖」、および「局所陰圧」を含む、他の名称でも知られている。陰圧療法は、上皮組織および皮下組織の移動、血流の改善、ならびに創傷部位における組織の微細な変形を含む、数多くの利益を提供し得る。これらの利点は、相まって、肉芽組織の発達を高めるとともに治癒時間を短縮することができる。
また、組織部位を洗うことが新たな組織の増殖に極めて有益であり得ることも幅広く受け入れられている。例えば、創傷を液体溶液の流れで洗浄することができ、または治療目的で液体溶液を使用して空洞を洗浄することができる。これらの診療は、一般的に「灌注」および「洗浄」とそれぞれ呼ばれる。「点滴」は、組織部位に流体をゆっくりと導入して、流体を除去する前に所定期間にわたって流体を放置する工程を一般に指す別の診療である。例えば、創傷床内の可溶性汚染物質を緩めて感染性物質を除去することにより創傷治癒を更に促進するために、創傷床上への局所治療溶液の点滴を陰圧療法と組み合わせることができる。その結果、可溶性細菌負荷を減少させ、汚染物質を除去し、かつ創傷を洗うことができる。
陰圧療法および/または点滴療法の臨床的利点は広く知られているが、治療システム、構成要素、および工程の改善が、医療提供者および患者に利益をもたらす場合がある。
組織部位を覆うための新規かつ有用なシステム、機器、および方法が、添付の特許請求の範囲に記載されている。また、例示の実施形態は、当業者が、特許請求される主題を作成および使用できるようにするために提供される。
例えば、いくつかの実施形態では、医療用途のためのドレープについて説明する。ドレープは、第1の側面と第2の側面とを有するフィルム層と、フィルム層の第1の側面に結合された接着剤層とを含むことができる。接着剤層は、ドレープの適用前の第1の接着強度と、ドレープに加えられた力に反応する第2の接着強度と、可視光スペクトル内の電磁放射線への接着剤層の曝露後の第3の接着強度とを有することができる。ドレープはまた、フィルム層の第2の側面に剥離可能に結合されたバリア層を含むことができる。バリア層は、可視光スペクトル内の電磁放射線の少なくとも一部分を遮断するように構成することができる。
より一般に、陰圧療法を提供するためのシステムについて説明する。システムは、組織部位の上に位置決めされるように構成されたマニホールドと、マニホールドの上に位置決めされて、組織部位を取り囲む取付表面に封着されるように構成されたドレープとを含むことができる。ドレープは、第1の側面と第2の側面とを有する裏当層と、裏当層の第1の側面にコーティングされた取付層とを含むことができる。取付層は、ドレープの適用前の第1の接着強度と、ドレープに加えられた力に反応する第2の接着強度と、可視光スペクトル内の電磁放射線への取付層の曝露後の第3の接着強度とを有してもよい。ドレープはまた、裏当層の第2の側面に剥離可能に結合されたフィルタ層を含むことができる。フィルタ層は、可視光スペクトル内の電磁放射線の少なくとも一部分を遮断するように構成される。システムはまた、マニホールドに流体的に結合されるように構成された陰圧源を含むことができる。
代替的に、他の例示的な実施形態は、組織部位を治療するための方法を説明し得る。組織インターフェースは組織部位の上に位置決めすることができ、かつ密封部材は組織インターフェースの上に位置決めすることができる。密封部材は、密封部材の適用前の第1の接着強度と、密封部材に加えられた力に反応する第2の接着強度と、可視光スペクトル内の電磁放射線への第1の層の曝露後の第3の接着強度とを有する第1の層を含むことができる。密封部材はまた、第1の層に結合された第2の層と、第1の層と反対側の第2の層に剥離可能に結合された第3の層とを含むことができる。第3の層は、可視光スペクトル内の電磁放射線の少なくとも一部分の通過を遮断するように構成することができる。密封部材に力を加えて、第1の層を第1の接着強度から第2の接着強度に移行させ、組織部位を取り囲む取付表面に密封部材を封着することができる。組織インターフェースに陰圧源を流体的に結合することができ、陰圧療法を行うことができる。第3の層は密封部材から除去することができ、かつ第1の層は、周辺光に反応して、第2の接着強度から第3の接着強度に移行することができる。次いで、密封部材を除去することができる。
特許請求される主題を作成および使用する目的、利点、および好ましい態様は、例示の実施形態の以下の詳細な説明と併せて、添付図面を参照することにより最もよく理解され得る。
図1は、本明細書に従って陰圧療法または点滴療法を提供できる治療システムの例示的な実施形態の機能ブロック図である。 図2は、図1の例示的な治療システムの例示的な実施形態に関連付けられ得る追加的な詳細を図示する、カバーの一部分の断面斜視図である。 図3は、カバーの使用に関連付けられ得る追加の詳細を図示する、図2のカバーの断面図である。 図4は、バリア層が除去された図2のカバーの断面図である。 図5は、図1の治療システムと共に使用され得る別のカバーの断面図である。 図6は、図1の治療システムのいくつかの実施形態と共に使用され得る別のカバーの断面図である。 図7は、図1の治療システムのいくつかの実施形態と共に使用され得る別のカバーの断面図である。
例示的な実施形態の以下の説明は、添付の特許請求の範囲に記載された主題を当業者が作成および使用できるようにする情報を提供するが、当技術分野で既に周知のある特定の詳細を省略する場合がある。以下の詳細な説明は、それゆえ、例示的なものであって限定的なものではないと解釈されるべきである。
例示的な実施形態はまた、添付の図面に描かれている種々の要素間の空間関係または種々の要素の空間的向きを参照して本明細書で説明され得る。概して、このような関係または向きは、治療を受ける位置にいる患者と一致するかまたは患者に対する基準系である。しかしながら、当業者に認識されるべきであるように、この基準系は、厳密な規定ではなく、説明の手段にすぎない。
図1は、本明細書に従って局所治療溶液の点滴を伴う陰圧療法を提供できる治療システム100の例示的な実施形態の簡略化された機能ブロック図である。
本文脈における「組織部位」という用語は、限定されるものではないが、骨組織、脂肪組織、筋肉組織、神経組織、皮膚組織、血管組織、結合組織、軟骨、腱または靭帯を含む、組織上もしくは組織内に位置する創傷、欠陥または他の治療標的を広く指す。創傷は、例えば、慢性創傷、急性創傷、外傷性創傷、亜急性創傷および裂開性創傷、中間層熱傷、潰瘍(糖尿病性潰瘍、圧迫潰瘍または静脈不全潰瘍など)、皮弁および移植片を含んでもよい。「組織部位」という用語はまた、必ずしも傷ついても欠損してもいない任意の組織領域を指すことがあるが、むしろ、追加の組織の増殖を補助または促進することが望ましい場合がある領域である。例えば、陰圧は、採取されて移植され得る追加の組織を増殖させるために組織部位に加えられてもよい。
治療システム100は、陰圧供給源を含んでもよく、かつドレッシングなどの分配構成要素を含むかまたは分配構成要素に結合されるように構成されてもよい。概して、分配構成要素は、陰圧供給源と組織部位との間の流体経路において陰圧供給源に流体的に結合されるように構成された任意の補完的または補助的な構成要素を指すことがある。分配構成要素は、好ましくは着脱可能であり、かつ使い捨て可能、再使用可能、または再利用可能であってもよい。例えば、ドレッシング102は、図1に図示するように、陰圧源104に流体的に結合されてもよい。ドレッシングは、いくつかの実施形態では、カバー、組織インターフェース、またはこれらの両方を含んでもよい。ドレッシング102は、カバー106と組織インターフェース108とを含んでもよい。また、コントローラ110などの、調整器またはコントローラは、陰圧源104に結合されてもよい。
いくつかの実施形態において、ドレッシングインターフェース107は、陰圧源104をドレッシング102に結合するのを容易にしてもよい。例えば、そのようなドレッシングインターフェースは、San Antonio,TexasのKinetic Concepts Inc.(「KCI」)から入手可能なT.R.A.C.(登録商標)パッドまたはSensa T.R.A.C.(登録商標)パッドであってもよい。治療システム100は、ドレッシング102と陰圧源104とに結合された、容器112などの、流体容器を任意選択的に含んでもよい。
治療システム100はまた、点滴溶液源を含んでもよい。例えば、溶液源114は、図1の例示的な実施形態に図示するように、ドレッシング102に流体的に結合されてもよい。溶液源114は、いくつかの実施形態では陽圧源116などの陽圧源に流体的に結合されてもよく、または陰圧源104に流体的に結合されてもよい。点滴調整器118などの調整器もまた、溶液源114とドレッシング102とに流体的に結合されてもよい。いくつかの実施形態において、点滴調整器118はまた、ドレッシング102を通じて陰圧源104に流体的に結合されてもよい。
追加的に、治療システム100は、動作パラメータを測定して動作パラメータを示すフィードバック信号をコントローラ110に提供するためのセンサを含んでもよい。図1に図示するように、例えば、治療システム100は、コントローラ110に結合された、圧力センサ120、電気センサ122、またはこれらの両方を含んでもよい。圧力センサ120はまた、分配構成要素と陰圧源104とに結合されるかまたは結合されるように構成されてもよい。
構成要素は、構成要素間で流体(すなわち、液体および/またはガス)を移送するための経路を提供するために、互いに流体的に結合されてもよい。例えば、構成要素は、管などの流体導管を通して流体的に結合されてもよい。本明細書で使用される場合、「管」は、2つの端部間で流体を運ぶように適合された1つまたは複数の管腔を備えた管、パイプ、ホース、管路、または他の構造体を広く含む。通常、管は、ある程度の可撓性を有する細長い円筒状構造体であるが、幾何学的形状および剛性は様々であり得る。いくつかの実施形態において、構成要素はまた、単一構造体と一体であるかまたは同じ材料片から形成される、物理的近接によって結合されてもよい。その上、いくつかの流体導管は、他の構成要素内に成形されるか、または別様に他の構成要素と一体に組み合わされてもよい。結合はまた、いくつかの状況では、機械的、熱的、電気的または化学的結合(化学結合など)を含んでもよい。例えば、管は、ドレッシング102を容器112に機械的かつ流体的に結合してもよい。
概して、治療システム100の構成要素は直接または間接的に結合されてもよい。例えば、陰圧源104は、コントローラ110に直接結合されてもよく、かつ容器112を通じてドレッシング102に間接的に結合されてもよい。
密封治療環境内などの、別の構成要素または場所における圧力を減少させるために陰圧源を使用する流体力学は、数学的に複雑になる可能性がある。しかしながら、陰圧療法および点滴に適用できる流体力学の基本原理は、一般に当業者によく知られており、かつ圧力を減少させる工程は、例えば陰圧の「送達」、「分配」、または「生成」として、本明細書で例示的に説明され得る。
概して、滲出液および他の流体は、流体経路に沿って、より低い圧力の方へ流れる。したがって、「下流側」という用語は、通常、陰圧源に比較的近いまたは陽圧源から比較的離れた流体経路内の位置を意味する。逆に、「上流側」という用語は、通常、陰圧源から比較的離れたまたは陽圧源に比較的近い位置を意味する。同様に、そのような基準系における流体の「入口」または「出口」に関して、ある特定の特徴を説明することが好都合である場合がある。この向きは、一般に、本明細書における種々の特徴および構成要素を説明する目的のために想定される。しかしながら、流体経路はまた(陰圧源の代わりに陽圧源を使用することなどにより)いくつかの用途では逆向きにされてもよく、この説明の慣例は、限定的な慣例と解釈されるべきではない。
「陰圧」は、一般に、ドレッシング102によりもたらされる密封治療環境の外部の局所環境における周囲圧力などの、局所周囲圧力よりも低い圧力を指す。多くの場合、局所周囲圧力はまた、組織部位が位置する場所の大気圧であってもよい。代替的に、陰圧は、組織部位における組織に関連する静水圧よりも低い圧力であってもよい。別段の指示がない限り、本明細書で述べる圧力値はゲージ圧である。同様に、陰圧の上昇への言及は、通常は絶対圧の低下を指し、それに対して、陰圧の低下は、通常は絶対圧の上昇を指す。組織部位に加えられる陰圧の量および性質は治療要件に応じて様々であり得るが、圧力は概して、一般的に粗い真空とも呼ばれる、-5mmHg(-667Pa)~-500mmHg(-66.7kPa)の低真空である。一般的な治療範囲は、-75mmHg(-9.9kPa)~-300mmHg(-39.9kPa)である。
陰圧源104などの、陰圧供給源は、陰圧空気のリザーバであってもよく、または、例えば、真空ポンプ、吸引ポンプ、多くの医療施設で利用可能な壁面吸引ポート、またはマイクロポンプなどの、密封容積内の圧力を減少させることができる手動または電動の装置であってもよい。陰圧供給源は、治療を更に容易にする、センサ、処理ユニット、警報表示器、メモリ、データベース、ソフトウェア、表示装置、もしくは使用者インターフェースなどの、他の構成要素内に収納されるかまたは他の構成要素と併せて使用されてもよい。例えば、陰圧源104は、治療ユニットとなるように、コントローラ110および他の構成要素と組み合わされてもよい。陰圧供給源はまた、陰圧供給源を1つまたは複数の分配構成要素に対して結合しかつ切り離すのを容易にするように構成された1つまたは複数の供給ポートを有してもよい。
陰圧供給源は、コントローラ110などの、コントローラを含んでもよく、またはコントローラに通信可能に結合されてもよい。コントローラは、陰圧源104などの、治療システム100の1つまたは複数の構成要素を動作させるようにプログラムされたマイクロプロセッサまたはコンピュータであってもよい。いくつかの実施形態において、例えば、コントローラ110は、治療システム100の1つまたは複数の動作パラメータを直接または間接的に制御するようにプログラムされた、プロセッサコアおよびメモリを含む集積回路を一般に備える、マイクロコントローラであってもよい。動作パラメータは、陰圧源104に印加される電力、陰圧源104により生成される圧力、または例えば組織インターフェース108に分配される圧力を含んでもよい。コントローラ110はまた、好ましくは、フィードバック信号などの1つまたは複数の入力信号を受信するように構成されるとともに、入力信号に基づいて1つまたは複数の動作パラメータを修正するようにプログラムされる。
圧力センサ120または電気センサ122などの、センサは、物理現象または物理特性を検出または測定し、概して、検出または測定された現象または特性を示す信号を提供するように動作可能な機器として当技術分野において一般に知られている。例えば、圧力センサ120および電気センサ122は、治療システム100の1つまたは複数の動作パラメータを測定するように構成されてもよい。いくつかの実施形態において、圧力センサ120は、空気圧経路内の圧力を測定して、測定された圧力を示す信号に測定値を変換するように構成されたトランスデューサであってもよい。いくつかの実施形態において、例えば、圧力センサ120は、ピエゾ抵抗歪みゲージであってもよい。電気センサ122は、いくつかの実施形態では、電圧または電流などの、陰圧源104の動作パラメータを任意選択的に測定してもよい。好ましくは、圧力センサ120および電気センサ122からの信号は、コントローラ110への入力信号として好適であるが、いくつかの実施形態では、何らかの信号調整が適切である場合がある。例えば、信号は、コントローラ110により処理できる前にフィルタリングされるかまたは増幅される必要がある場合がある。通常、信号は電気信号であるが、光信号などの、他の形態で表されることがある。
陽圧源116などの、陽圧源は、陽圧空気のリザーバであってもよく、または密封容積内の圧力を上昇させることができる手動または電動の装置であってもよい。陽圧源は、治療を更に容易にする、センサ、処理ユニット、警報表示器、メモリ、データベース、ソフトウェア、表示装置、もしくは使用者インターフェースなどの、他の構成要素内に収納されるかまたは他の構成要素と併せて使用されてもよい。例えば、陽圧源116は、治療ユニットとなるように、コントローラ110、溶液源114、点滴調整器118、および他の構成要素と組み合わされてもよい。陽圧源はまた、陽圧源を1つまたは複数の分配構成要素に対して結合しかつ切り離すのを容易にするように構成された1つまたは複数の供給ポートを有してもよい。
点滴調整器118などの点滴調整器は、流体の流れを制御するように構成された機械装置または電気機械装置であってもよい。点滴調整器は、密封治療環境への流体の陽圧を制御するように構成された、弁、マイクロプロセッサ、または他の構成要素を含むことができる。
組織インターフェース108は、組織部位に接触するように適合させることができる。組織インターフェース108は、組織部位に部分的または全体的に接触してもよい。組織部位が創傷である場合、例えば、組織インターフェース108は、創傷を部分的もしくは完全に塞いでもよく、または創傷を覆うように配置されてもよい。組織インターフェース108は、多くの形態をとってもよく、かつ施される治療のタイプまたは組織部位の性質および大きさなどの、様々な要因に応じて、多くの大きさ、形状、または厚さを有してもよい。例えば、組織インターフェース108の大きさおよび形状は、深くて不規則な形状の組織部位の輪郭に適合されてもよい。その上、組織インターフェース108の表面の何れかまたは全ては、組織部位に歪みおよび応力を誘起する可能性のある、突起部、または凸凹の、粗い、もしくはギザギザの外形を有してもよく、この突起部または外形は、組織部位における肉芽形成を促進することができる。
いくつかの実施形態において、組織インターフェース108は、マニホールドであってもよい。本文脈における「マニホールド」は一般に、圧力下で組織部位にわたって流体を収集または分配するように適合された複数の経路を提供する任意の物質または構造体を含む。例えば、マニホールドは、陰圧源から陰圧を受け取って多数の開口を通して組織部位にわたって陰圧を分配するように適合されてもよく、このマニホールドは、組織部位全体から流体を収集するとともに陰圧源に向けて流体を引き込む効果を有してもよい。いくつかの実施形態では、流体経路が逆向きにされてもよく、または組織部位にわたって流体を送達することを容易にするために2次流体経路が設けられてもよい。
いくつかの例示の実施形態において、マニホールドの経路は、組織部位にわたる流体の分配または収集を改善するために相互に接続されてもよい。いくつかの例示の実施形態において、マニホールドは、相互に接続された気泡または細孔を有する多孔質発泡材料であってもよい。例えば、気泡発泡体、連続気泡発泡体、網状発泡体、多孔質組織集合体、およびガーゼまたはフェルトマットなどの他の多孔質材料は、一般に、相互に接続された流体通路を形成するように適合された、細孔、縁部、および/または壁を含む。液体、ゲルおよび他の発泡体はまた、開口および流体経路を含むかまたは含むように硬化させてもよい。いくつかの実施形態において、マニホールドは、追加的または代替的に、相互に接続された流体経路を形成する突起部を備えてもよい。例えば、マニホールドは、相互に接続された流体経路を画定する表面突起部を提供するように成形されてもよい。
発泡体の平均孔径は、所定の治療の必要に応じて様々であり得る。例えば、いくつかの実施形態において、組織インターフェース108は、約400~約600ミクロンの範囲の孔径を有する発泡体であってもよい。組織インターフェース108の引張強度もまた、所定の治療の必要に応じて様々であり得る。例えば、局所治療溶液の点滴のために、発泡体の引張強度を増加させてもよい。非限定的な一例において、組織インターフェース108は、San Antonio,TexasのKCIから両方とも入手可能な、GranuFoam(登録商標)ドレッシングまたはVeraFlo(登録商標)発泡体などの連続気泡の網状ポリウレタン発泡体であってもよい。
組織インターフェース108は、疎水性または親水性の何れかであってもよい。組織インターフェース108が親水性であり得る例において、組織インターフェース108はまた、組織部位に陰圧を分配し続ける間に、組織部位から流体を吸い上げてもよい。組織インターフェース108の吸い上げ特性は、毛細管流または他の吸い上げ機構により組織部位から流体を引き出し得る。親水性発泡体の一例は、San Antonio,TexasのKinetic Concepts,Inc.から入手可能なV.A.C.WhiteFoam(登録商標)ドレッシングなどのポリビニルアルコール製の連続気泡発泡体である。他の親水性発泡体は、ポリエーテルから作られたものを含んでもよい。親水特性を呈し得る他の発泡体は、親水性をもたらすように処理またはコーティングされた疎水性発泡体を含む。
組織インターフェース108は更に、密封治療環境内の圧力を減少させたときに組織部位における肉芽形成を促進してもよい。例えば、組織インターフェース108の表面の何れかまたは全ては、組織インターフェース108を通じて陰圧が加えられた場合に組織部位に微小歪みおよび応力を誘起する可能性のある、凸凹の、粗い、またはギザギザの外形を有してもよい。
いくつかの実施形態において、組織インターフェース108は、生体再吸収性材料から作られてもよい。好適な生体再吸収性材料は、限定されるものではないが、ポリ乳酸(PLA)およびポリグリコール酸(PGA)のポリマーブレンドを含んでもよい。ポリマーブレンドはまた、限定されるものではないが、ポリカーボネート、ポリフマレート、およびカプララクトン(capralactones)を含んでもよい。組織インターフェース108は、新たな細胞増殖のための足場としての機能を更に果たしてもよく、または細胞増殖を促進するために、足場材料を組織インターフェース108と併せて使用してもよい。足場は、一般に、細胞増殖のためのテンプレートを提供する3次元多孔質構造体などの、細胞増殖もしくは組織形成を増進または促進するために使用される物質または構造体である。足場材料の例示の例としては、リン酸カルシウム、コラーゲン、PLA/PGA、コーラルヒドロキシアパタイト、炭酸塩、または加工された同種移植片材料が挙げられる。
容器112は、組織部位から取り出された滲出液および他の流体を管理するために使用できる、容器、キャニスタ、パウチまたは他の貯蔵構成要素を表す。多くの環境では、流体の収集、貯蔵、および廃棄のために、剛性容器が好ましいかまたは必要である場合がある。他の環境では、流体が剛性容器による貯蔵なしに適切に廃棄されてもよく、かつ再使用可能な容器は、陰圧療法に関連する廃棄物およびコストを低減することができる。
溶液源114はまた、点滴療法のための溶液を提供できる、容器、キャニスタ、パウチ、袋、または他の貯蔵構成要素を表し得る。溶液の組成は、所定の治療に応じて様々であり得るが、一部の処方に好適であり得る溶液の例としては、次亜塩素酸塩系溶液、硝酸銀(0.5%)、硫黄系溶液、ビグアニド、カチオン溶液、および等張溶液が挙げられる。
いくつかの実施形態において、カバー106は、細菌バリアと、身体的外傷からの保護とを提供してもよい。カバー106はまた、蒸発損失を低減するとともに2つの構成要素間または(治療環境と局所外部環境との間などの)2つの環境間に流体シールをもたらすことができる材料から作られてもよい。カバー106は、例えば、所与の陰圧源に関して陰圧を組織部位において維持するのに適切なシールをもたらすことができるエラストマーフィルムまたは膜を含むことができる。カバー106は、いくつかの用途において高い水蒸気透過率(MVTR)を有してもよい。例えば、MVTRは、24時間当たり少なくとも約300g/mであってもよい。いくつかの例示的な実施形態において、カバー106は、水蒸気に対して透過性であるが液体に対して不透過性である、ポリウレタンフィルムなどの、ポリマードレープを含んでもよい。このようなドレープは、通常、約25ミクロン~約50ミクロンの範囲の厚さを有する。透過性材料に関して、透過性は一般に、所望の陰圧が維持され得るのに十分に低くなければならない。
無傷の表皮、ガスケット、または別のカバーなどの、取付表面にカバー106を取り付けるために、取付装置が使用されてもよい。取付装置は、多くの形態をとってもよい。例えば、取付装置は、密封部材の外縁、一部分、または全体の周りに延びる医学的に許容される感圧接着剤であってもよい。いくつかの実施形態において、カバー106の一部または全てが、約25グラム/平方メートル(gsm)~約70gsmのコーティング重量を有するアクリル系接着剤でコーティングされてもよい。いくつかの実施形態では、シールを改善し漏洩を低減するために、より厚い接着剤、または接着剤の組み合わせが適用されてもよい。例えば、いくつかの実施形態では、フィルム層が、約100gsm~約150gsmのコーティング重量を有するアクリル系接着剤でコーティングされてもよい。取付装置の他の例示的な実施形態は、両面テープ、糊、親水コロイド、ヒドロゲル、シリコーンゲル、またはオルガノゲルを含んでもよい。
図2は、いくつかの実施形態に関連付けられ得る追加の詳細を図示する、ドレッシング102の一部分の断面斜視図である。組織インターフェース108は、組織部位103内に、組織部位103を覆うように、組織部位103上に、またはさもなければ組織部位103に近接して配置されてもよい。カバー106は、組織インターフェース108を覆うように配置されるとともに、組織部位103近傍の取付表面105に封着されてもよい。例えば、カバー106は、組織部位の周辺の無傷の表皮に封着されてもよい。したがって、ドレッシング102は、外部環境から実質的に隔離された、組織部位103に近接する密封治療環境を提供することができる。陰圧源104は、密封治療環境内の圧力を減少させるためにドレッシングインターフェース107を通じてドレッシング102に流体的に結合することができる。密封治療環境内において組織インターフェース108を通じて組織部位103にわたって加えられる陰圧は、容器112内に収集できる、滲出液および他の流体を組織部位103から除去するだけでなく、組織部位103にマクロ歪みおよび微小歪みを誘起する可能性がある。
カバーが組織部位の上に密封治療環境を維持できることを確実にするために、取付装置は、高い粘着性、高い接着強度、または高い粘着性と高い接着強度の両方を有する接着剤を含んでもよい。高い接着強度の接着剤は、組織に容易に接着してカバーと組織部位との間にシールをもたらし得る接着剤である。粘性とは、特定の接着強度を達成するのに必要な時間に基材上の接着剤の特定の接着強度を関連付ける接着剤の特性を表す。
一般に、使用者がカバーを組織部位の上に配置しようと試みたときに、カバーの取り扱いが困難である可能性がある。多くの場合、密封治療環境のための良好なシールを確保するために、カバーが組織部位の領域よりも大きな領域を覆うように寸法決めされ位置決めされる必要がある。組織部位のタイプおよび位置ならびにカバーの表面積のために、カバーがそれ自体に誤って取り付けられることがある。例えば、カバーの接着剤がそれ自体に接触して接着するようにカバーの一部分が折り重なることがある。接着剤がそれ自体に接着する場合に、カバーに損傷を与えずに接着剤の接着表面の分離を行うことは困難である可能性がある。場合により、接着表面を引き離すことにより、修復不能な裂け目が形成されるか、またはカバーに他の切れ目が生じることがある。その結果、カバーが所望通りに組織部位の上に密封治療環境を提供および維持しない可能性があるので、カバーを廃棄しなければならない。
組織部位の上へのカバーの位置決めの際にカバーがそれ自体に取り付けられなくても、カバーが望ましくない取付表面に誤って取り付くかまたは単に適切に位置決めされないことがある。カバーが望ましくない取付表面に取り付けられるかまたは密封治療環境を組織部位の上に形成するように適切に位置決めされない場合には、カバーに損傷を与えずにカバーを除去して再配置することが使用者にとって困難であることがある。
患者の湾曲部分の近傍に位置し得るかまたは湾曲部分を覆い得る組織部位について、使用者は、カバーと取付表面との間にシールを作り出すのが困難である場合がある。このような困難に対処するために、使用者は、別のカバーの部分または承認されたテープを用いてカバーの縁部を覆うことを選択してもよい。しかしながら、カバーに使用されるいくつかの高接着接着剤は、特にフィルムの材料がポリウレタンを含む場合に、カバーを形成するために使用されるフィルムに十分に付着しない。
高い接着強度の接着剤を有するカバーは、治療中または治療後に除去することが困難である可能性もある。陰圧療法または点滴療法中に組織に付着するのに十分に強力な接着剤は、除去の際にしばしば患者に痛みや組織損傷を生じさせ得る。多くの陰圧療法または点滴療法レジメンでは、治療中にカバーの除去および交換を必要とする場合があるので、カバーが磨耗するかまたは損傷を受けることがあり、また患者が必要以上に痛みを感じることがある。
更に、高い接着強度の多くの接着剤は、取付表面に生じる患者の体からの汗などの、湿気にさらされると粘性を失う。その結果、患者が発汗して、その結果漏れが生じると、シールを最初に保持していたカバーが取付表面との接触を失うことがある。同様に、カバーに使用される高い接着強度のいくつかの接着剤は、体熱があると粘性を失うことがある。この場合もまた、患者の体温が接着剤を温めて、その結果漏れが生じると、シールを最初に保持していたカバーが取付表面との接触を失うことがある。
治療システム100のカバー106は、カバー106が位置決めされている間に組織部位103の上にカバーを保持する第1の接着強度を有する接着剤を有するカバーを提供することによりそれらの問題および他の問題に対処し、かつ取付表面105または他の組織に損傷を与えずに除去することができる。カバー106の接着剤はまた、密封治療環境を形成して密封治療環境からの陰圧および他の流体の漏洩を防止するためにカバー106を組織部位103上の取付表面105に貼付できる第2の接着強度を有してもよい。カバー106の接着剤はまた、患者に生じる痛みまたは他の外傷を最小限に抑えながらカバー106を組織部位103から除去することを可能にする第3の接着強度を有してもよい。例示的な実施形態において、カバー106は、接着剤層124などの第1の層または取付層と、フィルム層126などの第2の層または裏当層と、バリア層128などの第3の層またはフィルタ層とを含んでもよい。
接着剤層124は、アクリル系接着剤、ポリウレタン系接着剤、親水コロイド、ヒドロゲル、シリコーンゲル、またはオルガノゲルであってもよい。接着剤層124はまた、感圧性であってもよい。感圧接着剤は、接着剤に圧力が加えられた場合に増加する接着強度を有する接着剤である。感圧接着剤の接着強度の増加は、架橋により引き起こされてもよい。架橋は、1つのポリマー鎖を別のポリマー鎖に連結する共有結合により2つ以上の分子を化学的に結び付けることにより起こる。接着剤の接着強度は、接着剤が最大接着強度に達するまで、架橋が増加するにつれて増加する。更なる架橋は、接着剤の接着強度を劣化させる場合がある。接着剤の接着強度がy軸でありかつ架橋量がx軸である、接着剤の接着強度対架橋量をプロットした曲線は、接着剤の最大接着強度が概して、当業者であれば十分理解するように、x軸に沿った曲線の中点で生じることを図示している。
感圧接着剤に力が加えられた場合に、力が架橋を増加させ、それにより、接着剤の接着強度を増加させてもよい。いくつかの例示的な実施形態において、感圧接着剤はまた、流動性接着剤または隙間充填接着剤であってもよく、接着剤は、基材上に留まるのに十分に粘性でありかつカバー106と取付表面105との間に生じ得る隙間または漏れを塞ぐのに十分に非粘性でもある。感圧接着剤または流動性接着剤に力が直接または間接的に加えられた場合に、取付表面105とカバー106との間の割れ目および隙間を良好に塞ぐために、加えられた力が接着剤の粘度を低減することができる。いくつかの実施形態では、接着剤の流動性特性を高めかつ接着強度を最大接着強度値まで増加させるために、接着剤の適用時に架橋を制御することができる。架橋は、接着剤に加えられる予測される力に反応する、封入され得る、架橋剤を含むことにより制御することができる。
いくつかの例示的な実施形態において、接着剤層124は、約15g/m(gsm)~約70gsmの範囲のコーティング重量を有するアクリル系接着剤であってもよい。接着剤層124は、約30ミクロン~約70ミクロンの範囲の厚さを有してもよい。他の例示的な実施形態において、接着剤層124は、約100ミクロン~約150ミクロンの範囲の厚さを有してもよい。いくつかの例示的な実施形態では、接着剤層124の厚さの増加により、カバー106と取付表面105との間の割れ目に流れ込むように追加の接着剤が提供されてもよい。追加の接着剤は、密封治療環境の密封性を増加させて、カバー106と取付表面105との間のインターフェースを通る陰圧および他の流体の漏洩を低減するために、割れ目を塞ぐことができる。
基材から接着剤を除去するのに必要な力に関して接着材料の接着強度が測定されてもよい。基材から接着剤を除去するのに必要な力は、剥離接着力または耐剥離性と呼ぶこともできる。米国材料試験協会(ASTM)は、23℃および相対湿度50%でステンレス鋼基材から接着剤を除去するのに必要な力としての剥離接着力をASTM D3330に基づいて標準化した。接着材料の粘性または粘着性は、接着剤が所望の接着強度に達するのにかかる時間により測定されてもよい。例えば、高い粘性とは、比較的短時間に接着剤強度が所望の接着強度に高まることを意味する。例示的な一実施形態において、接着剤層124は、約0.5N/25mm~約1.5N/25mmの範囲の第1の接着強度を有してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、接着剤層124は、接着剤層124が60秒未満の接触時間後に第1の接着強度を達成し得る、低~中程度の粘着性を有してもよい。
いくつかの実施形態において、接着剤層124は、接着剤層に圧力が加えられた場合に増加する接着強度を有する感圧接着剤であってもよい。結果として、接着剤層124の接着強度は、接着剤層124に圧力または力が直接または間接的に加えられたときに、第1の接着強度から第2の接着強度に移行してもよい。いくつかの例示的な実施形態において、第2の接着強度は、第1の接着強度よりも大きくてもよい。例えば、第2の接着強度は、約6N/25mm~約10N/25mmの範囲の剥離接着力または耐剥離性を有してもよい。
いくつかの実施形態では、粘着付与剤、低表面張力添加剤、接着剤軟化剤、または他の架橋剤が、接着剤層124中に配置されてもよい。粘着付与剤は、活性化された場合に接着剤層124の粘着性を増加させてもよい。低表面張力添加剤は、活性化された場合に接着剤層124の流動性を増加させてもよい。いくつかの実施形態では、接着剤層124の外部に直接または間接的に加えられる圧力により、粘着付与剤、低表面張力添加剤、または他の架橋剤の反応を誘発することができる。接着剤層124中の、粘着付与剤、低表面張力添加剤、または他の架橋剤の活性化が、架橋を増加させて、接着剤層124を第1の接着強度から第2の接着強度に移行させるのを補助することができる。
いくつかの実施形態では、粘着付与剤、低表面張力添加剤、または他の架橋剤が、マイクロカプセルに含有されてもよい。接着剤層124の外部に直接または間接的に圧力または力が加わることにより、マイクロカプセルが破裂して、接着剤層124の接着剤と相互作用するように添加剤が放出されてもよい。いくつかの実施形態では、マイクロカプセルからの放出により、添加剤が局所的に反応して、接着剤層124のインターフェースに粘性の高い箇所が作り出されてもよい。他の実施形態において、接着剤層124の接着強度は、接着剤層124中への活性剤の放出による化学的手段により増加させてもよい。
接着剤層124はまた、転換可能な接着剤であってもよい。転換可能な接着剤は、接着剤の使用中に高い接着強度を有し得る接着剤であるが、接着剤がもはや必要でない場合には接着強度が低下するように選択するまたは転換させることができる。接着剤を転換させることができる1つの方法は、架橋の使用によるものである。例えば、接着剤が接着剤の最大接着強度に、例えば第1の接着強度から第2の接着強度に架橋された時点で、カバーの除去を補助するためにカバーが脆くなるように接着剤が更に架橋されてもよい。場合により、接着剤は、転換源の使用により更に架橋されてもよい。転換源は、例えば、液体溶液、不活性ガス、または電磁放射線源であってもよい。代替的に、他の実施形態では、接着剤の最大接着強度を超えて接着剤の架橋を増加させるために、例えば可視光または紫外線などの電磁放射線が使用されてもよい。
いくつかの例示的な実施形態において、接着剤層124は、光開始剤または感光剤を含んでもよい。感光剤は、1つもしくは複数の波長またはある範囲の波長の電磁放射線に反応する接着剤層124中に配置された化合物であってもよい。例えば、接着剤層124は、紫色、藍色、青色スペクトル(青色スペクトル)の光に反応するように構成された感光剤を含んでもよい。青色スペクトルは、約380nm~約495nmの、好ましくは約470nmの紫色、藍色、および青色波長と一致する波長を有する電磁放射線を含んでもよい。青色スペクトルに曝露されると、感光剤は、活性化されて接着剤層124と反応し得る。感光剤と接着剤層124との反応は、架橋を進行させ、それにより、接着剤層124の接着強度を第2の接着強度から第3の接着強度に移行させる。いくつかの実施形態において、第3の接着強度は、第2の接着強度の約50%の強度であってもよい。
感光剤の限定的ではない例示の例としては、Rahn AGのGenocure(登録商標)CQなどのカンファーキノン、およびSpectra Group Limited,Inc.のH-NU470などの5,7-ジヨード-3-ブトキシ-6-フルオロエンが挙げられ得る。代表的な感光剤は、長波長の電磁放射線で完全硬化をもたらすとともに、アルコール、ケトン、アクリレートおよびメタクリレートに溶解する。代表的な感光剤はまた、520g/molの分子量、270℃を超える融点、約470nmの最大波長吸光度、および30,200のモル吸光係数を有してもよい。より一般に、感光剤は、紫外線および可視光スペクトルの波長、特に350nm~670nmの範囲の波長を有する電磁放射線のパンクロマティックな吸光度を有する。いくつかの実施形態において、感光剤は、アクリレートおよびエポキシドを硬化させることができる。好適な感光剤は、電磁放射線の高い吸収性を有することができ、かつ低い溶液濃度で使用されてもよい。例えば、接着剤溶液中の感光剤の好適な濃度は、接着剤溶液の約0.1~0.15%であってもよい。代表的な感光剤は、1インチよりも大きな材料を通して硬化することが可能であり得、いくつかの実施形態では、紫外の、不透明な、顔料着色された、または着色された基材を通して硬化させることができ、かつ硬化させた後に色を変えることができる。
室内照明は、可視光スペクトルをカバーする電磁放射線を生成するとともに、概して450nmの波長を含む。室内照明は、ハロゲンランプ、白熱灯、メタルハライドランプ、ナトリウムランプ、および蛍光灯を含むことができる。いくつかの実施形態において、感光剤のピーク感度は、約450nmの波長であってもよい。したがって、450nm波長内の室内照明は、感光剤を活性化させることができ、接着剤層124を架橋させて少なくとも10分以内に第2の接着強度から第3の接着強度に移行させる。別の例示的な実施形態では、接着剤層124が自然光に曝露された場合、感光剤により生じる架橋により、10分未満で、例えば、約3分~約6分の範囲内で、接着剤層124を第2の接着強度から第3の接着強度に移行させることができる。
限定的ではない例示の例では、接着剤層124は、Varbergsgatan 2A,412 65Goeteborg,Swedenに所在するLumina Adhesives ABから入手可能なAdhelight接着剤などの転換可能な接着剤を含んでもよい。Adhelight接着剤を含む接着剤層124は、電磁放射線への曝露に反応して転換するように構成されてもよい。いくつかの例示的な実施形態において、Adhelight接着剤を含む接着剤層124は、特定の波長の電磁放射線への曝露前の約35N/25mmの第2の接着強度と、特定の波長の電磁放射線への曝露後の約4N/25mmの第3の接着強度とを有する。他の例示的な実施形態において、Adhelight接着剤を含む接着剤層124は、約2.5N/25mmの第2の接着強度を有してもよく、かつ特定の波長の電磁放射線への曝露後に約0.5N/25mmの第3の接着強度まで低下させることができる。
フィルム層126は、水蒸気透湿性フィルムであってもよい。例えば、フィルム層126は、約15,000~16,000g/m/24時間の、反転カップ技術を使用して試験された、水蒸気透過率(MVTR)を有してもよい。直立カップ技術を使用して、フィルム層126は、約3,000~約4,000g/m/24時間のMVTRを有してもよい。フィルム層126の引張強度は、約800g/25mm~約1200g/25mmの範囲であり、かつ約400%~440%の伸び率を有してもよい。いくつかの実施形態において、フィルム層126は透明であってもよい。他の実施形態において、フィルム層126は半透明であってもよい。フィルム層126は、ポリウレタンから形成されて、約15ミクロンの厚さを有してもよい。いくつかの実施形態では、フィルム層126は、実質的に液不透過性であってもよい。限定的ではない例示の例では、フィルム層126は、Coveris Advanced CoatingsのInspire(登録商標)2151であってもよい。いくつかの実施形態において、フィルム層126は、カルボキシメチルセルロース(CMC)を含んでもよい。CMCは、フィルム層126に近接し得るかまたは、水蒸気の場合には、フィルム層126に浸透し得る液体を吸収し得るセルロース誘導体である。いくつかの実施形態において、ナトリウムおよびカリウムは、CMCと容易に相互作用し得る。
バリア層128は、水蒸気透湿性フィルムであってもよい。いくつかの実施形態において、バリア層128は、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルブロックアミド(PEBA)、エチレン-酢酸ビニル(EVA)、ポリビニルアルコール、またはヒドロキシもしくはカルボキシ変性アクリルから形成されてもよい。バリア層128は、高いMVTRを有してもよい。例えば、バリア層128は、約15,000~16,000g/m/24時間の、反転カップ技術を使用して試験された、MVTRを有してもよい。直立カップ技術を使用して、バリア層128は、約3,000~約4,000g/m/24時間のMVTRを有してもよい。バリア層128の引張強度は、約800g/25mm~約1,200g/25mmの範囲であり、かつ約400%~440%の伸び率を有してもよい。いくつかの実施形態において、バリア層128は透明であってもよい。他の実施形態において、バリア層128は半透明であってもよい。バリア層128は、ポリウレタンから形成されて、約15ミクロンの厚さを有してもよい。バリア層128は液不透過性であってもよい。限定的ではない例示の例では、バリア層128は、Coveris Advanced CoatingsのInspire(登録商標)2151であってもよい。
いくつかの実施形態において、バリア層128は、着色されるか、染色されるか、または色合いが付けられてもよい。染料または着色剤は、バリア層128の製造工程中に添加することができ、染料または着色剤の色として視認可能な波長を有する光のみをバリア層128が透過させるようにする。他の電磁放射線は、着色剤または染料により吸収される。バリア層128は、染色工程後に実質的に透明のままであってもよい。いくつかの実施形態において、バリア層128は、黄色染料または着色剤で色合いが付けられてもよい。黄色着色剤は、約570nm~約620nmの波長を有する電磁放射線を透過させ、他の電磁放射波長をフィルタリングまたは遮断してもよい。他の実施形態において、バリア層128は、バリア層128が電磁放射スペクトルの異なる波長を透過させ得るように、染色されるか、色合いが付けられるか、または着色されてもよい。
カバー106は、フィルム層126を設けるとともにフィルム層126の第1の側面を接着剤でコーティングして接着剤層124を形成することにより作られてもよい。マイクロカプセル、粘着付与剤、低表面張力添加剤、または感光剤などの、添加剤は、フィルム層126のコーティング前に接着剤中に配置されてもよい。接着剤層124は硬化または乾燥させてもよく、接着剤層124と反対側のフィルム層126の第2の側面にバリア層128を接着することができる。フィルム層126へのバリア層128の接着前に、バリア層128は、染色または着色されてもよい。他の実施形態において、接着剤層124は、フィルム層126上にパターン印刷されるか、成形されるか、または別様に形成されてもよい。
図3は、取付表面105上に位置決めされたカバー106の一部分の断面図であり、いくつかの実施形態に関連付けられ得る追加の詳細を図示している。カバー106は、フィルム層126と反対側の接着剤層124の表面の一部分が取付表面105に接触するように組織部位の上に位置決めされてもよい。いくつかの実施形態において、接着剤層124の第1の接着強度は、カバー106を適所に保持し得るが、カバー106が取付表面105に刺激および/もしくは損傷を与えずにならびに/または患者に痛みを生じさせずに取付表面105から除去されることを可能にする。接着剤層124が十分なシールをもたらすように位置決めされるようにカバー106が好適に位置決めされた場合に、接着剤層124を第1の接着強度から第2の接着強度に移行させるために、力Fがバリア層128に加えられてもよい。例えば、使用者は、バリア層128に直接手または指で圧力または力Fを加えてもよい。いくつかの実施形態において、使用者は、カバー106の選択された領域に対してバリア層128に力Fを加えてもよい。例えば、使用者は、取付表面105を覆うカバー106に力Fを加えてもよい。他の実施形態において、使用者は、実質的にカバー106の全体にわたって力Fを加えてもよい。例えば、使用者は、取付表面105と組織部位103と組織インターフェース108とを覆うカバー106の部分に力を加えてもよい。力Fは、接着剤層124を第1の接着強度から第2の接着強度に移行させる接着剤層124の架橋を生じさせてもよい。力Fはまた、カバー106と取付表面105との間の割れ目または漏れの可能性がある他の箇所への接着剤層124の流れを増加させてもよい。いくつかの実施形態において、接着剤層124の第2の接着強度は、カバー106を組織部位103の上に固定して、治療中にカバー106が誤って取付表面105から除去されるのを防ぐために、第1の接着強度よりも大きくてもよい。
いくつかの実施形態において、バリア層128は、バリア層128を通過しないように一部の電磁放射線、より具体的には、可視光スペクトル内の一部の電磁放射線をフィルタリングするように選択されてもよい。可視光スペクトル内の一部の電磁放射線をフィルタリングすることにより、バリア層128は、フィルタリングされた電磁放射線が接着剤層124を早期に活性化させるのを防止することができる。図3に示すように、バリア層128は、約400nm~約475nmの波長を有する電磁放射線、すなわち青紫色光136を吸収して青紫色光136がバリア層128を透過するのを防止するように選択されてもよい。青紫色光136がバリア層128を透過して接着剤層124に至るのを防止することにより、バリア層128は、接着剤層124中に配置された感光剤の活性化を防止する。その結果、接着剤層124は、カバー106が誤って除去されないことを確実にするために第2の接着強度を維持し得る。
他の実施形態において、バリア層128は、例えば、約570nm~約750nmの波長、より具体的には570nm~約590nmの波長、すなわち可視光134などの、電磁放射線および他の波長を透過させるために選択されてもよい。可視光134の多くは、バリア層128および接着剤層124を透過し、次いで、取付表面105、組織部位103、および/または組織インターフェース108により反射され、その後、接着剤層124およびバリア層128を通って戻り、これにより、バリア層128が黄色に見える。バリア層128は色が黄色に見えるが、反射される可視光134は依然として、使用者が治療の適用中にカバー106越しに見て組織部位を監視し続けることを可能にする像を提供する。
図4は、いくつかの実施形態に関連付けられ得る追加の詳細を図示する、カバー106の断面図である。カバー106が取付表面105から除去される場合、バリア層128は、フィルム層126から除去されてもよい。バリア層128の除去により、電磁放射線のフィルタリングを中止することができる。バリア層128の除去後に、青紫色光136と可視光134の両方を含む電磁放射線は、フィルム層126を伝播して接着剤層124に至ることができる。接着剤層124が感光剤を含有する場合、接着剤層124中の感光剤は、青紫色光136により活性化されてもよい。感光剤が青紫色光136により活性化された場合、接着剤層124は、更に架橋される。接着剤層124の架橋は、接着剤層124の最大接着強度を超える強度に接着剤層124を移行させてもよい。その結果、接着剤層124は、第2の接着強度から第3の接着強度に移行してもよい。いくつかの実施形態において、第3の接着強度は、第2の接着強度よりも低く、取付表面105からの接着剤層124の分離および除去を容易にする。
いくつかの実施形態において、バリア層128は、色合いまたは着色がなくてもよく、バリア層128が透明かつ明澄であることを可能にする。接着剤層124に加えられる感光剤は、紫外線、すなわち約10nm~約125nmの波長を有する電磁放射線に反応し得る。バリア層128は、MillikenによるClearShieldまたはCrodaによるSolarsorbなどの、発色団または他の光吸収基を含有してもよい。発色団は、最大390nmの波長を有する電磁放射線を吸収してもよい。発色団は、カバー層106の透明度および明澄度を維持しながら紫外線がバリア層128を透過するのをバリア層128が阻止することを可能にする。いくつかの実施形態において、紫外線を放射する紫外線光源には、カバー106が設けられてもよい。バリア層128が除去される場合に、接着剤層124の第2の接着強度から第3の接着強度への移行を誘発するために紫外線光源が使用されてもよい。接着剤層124の第2の接着強度から第3の接着強度への移行は、取付表面105からの接着剤層124の分離および除去を容易にすることができる。
いくつかの他の例示的な実施形態において、バリア層128は、蛍光染料、蛍光剤、または蛍光プリントを含んでもよい。例えば450nmなどの特定の波長を有する光への曝露に反応して、バリア層128は、添加剤により蛍光を発してもよい。蛍光剤は、例えば、バリア層128が除去されていないという表示を使用者に与えることができる。
図5は、いくつかの実施形態に関連付けられ得る追加の詳細を図示する、カバー106の別の実施形態の断面図である。カバー106は、剥離層130と支持層またはキャリア層132とを含んでもよい。剥離層130は、フィルム層126と反対側の接着剤層124の表面に結合されたシリコーン処理紙層であってもよい。剥離層130は、カバー106の使用前に、特にカバー106の出荷および貯蔵中に接着剤層124を保護するように構成されてもよい。剥離層130は、カバー106の使用前に除去されてもよい。キャリア層132は、シリコーン処理紙層または他のフィルム層であってもよい。キャリア層132は、フィルム層126と反対側のバリア層128の表面に結合されてもよい。キャリア層132は、カバー106の使用前にバリア層128を保護してもよく、かつカバー106の使用前に除去されてもよい。
図6は、いくつかの実施形態と共に使用され得る追加の詳細を図示する、カバー106の別の実施形態の断面図である。カバー106は、フィルム層126の第1の側面に結合された接着剤層124と、フィルム層126の第2の側面に結合されたバリア層とを含んでもよい。カバー106は、フィルム層126と反対側の接着剤層124の側面に結合された剥離層130と、フィルム層126と反対側のバリア層128の側面に結合されたキャリア層132とを更に含むことができる。
いくつかの実施形態において、接着剤層124は、複数のマイクロカプセル138を含んでもよい。マイクロカプセル138は、アミノプラストなどの合成ポリマー、またはゼラチンなどの天然ポリマーから形成することができる。マイクロカプセル138には、インクまたは染料が充填されてもよい。いくつかの実施形態において、マイクロカプセル138は、緑色染料を含有してもよいが、特定の染料の色は必要ではない。いくつかの実施形態において、マイクロカプセル138は、力Fにより破裂させて、インクまたは染料を放出してもよい。インクまたは染料は、接着剤層124に力Fが加えられているという視覚的表示を与えるために接着剤層124の接着剤を染色してもよい。いくつかの実施形態において、マイクロカプセル138は、接着剤層124に加えられた力Fがほぼ、接着剤層124を第1の接着強度から第2の接着強度に移行させるために接着剤層124を架橋させるのに必要な力Fである場合に、破裂するように構成されてもよい。
接着剤層124はまた、複数のマイクロカプセル140を含んでもよい。マイクロカプセル140は、アミノプラストなどの合成ポリマー、またはゼラチンなどの天然ポリマーから形成されてもよい。マイクロカプセル140は、マイクロカプセル140の材料内に配置される感光剤を有してもよい。マイクロカプセル140には、インクまたは染料が充填されてもよい。いくつかの実施形態において、マイクロカプセル140は、赤色染料を含有してもよいが、特定の染料の色は必要ではない。マイクロカプセル140を形成する材料内に配置された感光剤は、青紫色光136への曝露により活性化されて、マイクロカプセル140を破裂させてもよい。いくつかの実施形態において、マイクロカプセル140は、接着剤層124を第2の接着強度から第3の接着強度に移行させるのに必要な時間とほぼ同じ時間にわたる青紫色光136への曝露後に破裂するように構成されてもよい。マイクロカプセル140が青紫色光136への暴露に反応して破裂した場合に、インクまたは染料が放出されて、カバー106が除去される準備ができているという表示を使用者に与える。
いくつかの実施形態において、接着剤層124は、蛍光添加剤を含んでもよい。蛍光添加剤は、青紫色光136の存在下で蛍光を発するように構成されてもよく、バリア層128がカバー106から除去されたという指標を与える。いくつかの実施形態において、蛍光添加剤は、Dymax(登録商標)により提供されるUltra Red TMと同様のものであってもよい。
図7は、いくつかの実施形態に関連付けられ得る追加の詳細を図示する、別のカバー106の断面図である。カバー106は、フィルム層126の第1の側面に結合された接着剤層124と、フィルム層126の第2の側面に結合されたバリア層とを含んでもよい。カバー106は、フィルム層126と反対側の接着剤層124の側面に結合された剥離層130と、フィルム層126と反対側のバリア層128の側面に結合されたキャリア層132とを更に含むことができる。カバー106はまた、マイクロカプセル138およびマイクロカプセル140を含むことができる。マイクロカプセル138およびマイクロカプセル140は、フィルム層126に隣接する接着剤層124の表面上に配置されてもよい。破裂させたときに、マイクロカプセル138およびマイクロカプセル140により与えられる色表示は、フィルム層126に接触する接着剤層124の表面において使用者によって視認可能であってもよい。
本明細書で説明するシステム、機器、および方法は、大きな利点をもたらし得る。例えば、本明細書で説明したカバーは、陰圧療法のために漏れの少ないカバーを提供すると同時に患者にとって外傷の少ない除去を提供する。説明するカバーは、簡単に適用できかつ最終的なシールが得られる前に再配置することを可能にすることができる。提供するカバーは、密封することが困難である領域を密封することもできる。例えば、体の輪郭、関節、および体の周囲に位置し得る創傷環境は、本明細書で説明するカバーで覆って密封することができる。点滴療法、陰圧療法および陽圧療法は全て、例示のカバーを使用して行うことができる。説明するカバーは、密封および除去の準備を行う際にドレープの状態に関する視覚的手掛かりを与えることもできる。
2、3の例示の実施形態に示されているが、当業者であれば、本明細書で説明したシステム、機器および方法が種々の変更および修正を受け入れる余地があることを認識するであろう。その上、「または」などの用語を使用する種々の代替案の説明は、文脈により明確に要求されない限り相互排他性である必要はなく、また、不定冠詞「1つの(a)」または「1つの(an)」は、文脈により明確に要求されない限り対象を単一の例に限定するものではない。
構成要素はまた、販売、製造、組み立て、または使用の目的で、種々の構成において組み合わされるかまたは除外されてもよい。例えば、いくつかの構成において、ドレッシング102、容器112、またはこれらの両方は、製造または販売のために他の構成要素から除外または分離されてもよい。他の例示的な構成において、コントローラ110はまた、他の構成要素とは独立して、製造されるか、構成されるか、組み立てられるか、または販売されてもよい。
添付の特許請求の範囲には上で説明した主題の新規で進歩的な態様が記載されているが、特許請求の範囲はまた、具体的に詳述されていない追加の主題を包含してもよい。例えば、新規で進歩的な特徴と当業者に既に知られているものとを区別するために、必要でなければ、ある特定の特徴、要素、または態様を特許請求の範囲から省略してもよい。また、本明細書で説明した特徴、要素、および態様が、添付の特許請求の範囲により定義される本発明の範囲から逸脱することなく、同じ、同等の、または同様の目的を果たす代替的な特徴と組み合わせされるかまたはこれら代替的な特徴に置き換えられてもよい。

Claims (64)

  1. 医療用途のためのドレープにおいて、前記ドレープが
    第1の側面と第2の側面とを有するフィルム層と、
    前記フィルム層の前記第1の側面に結合された接着剤層であって、前記接着剤層を架橋するように構成された粘着付与剤と前記接着剤層を架橋するように構成された感光剤とを有し、前記ドレープの適用前の第1の接着強度と、前記ドレープに加えられた力に反応する前記第1の接着強度よりも大きい第2の接着強度と、可視光スペクトル内の電磁放射線への前記接着剤層の曝露後の前記第2の接着強度よりも小さい第3の接着強度とを有する前記接着剤層と、
    前記フィルム層の前記第2の側面に剥離可能に結合されるとともに、前記可視光スペクトル内の前記電磁放射線の少なくとも一部分を遮断するように構成されたバリア層と
    を備える、ドレープ。
  2. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層がアクリル系接着剤を含むことを特徴とするドレープ。
  3. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層がポリウレタン系接着剤を含むことを特徴とするドレープ。
  4. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層が流動性接着剤を含むことを特徴とするドレープ。
  5. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層が隙間充填接着剤を含むことを特徴とするドレープ。
  6. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層が感圧接着剤を含むことを特徴とするドレープ。
  7. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記力が前記接着剤層の粘度および流れを変化させることを特徴とするドレープ。
  8. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層中に配置された活性剤を更に含み、前記力に反応して、前記活性剤が、前記接着剤層を前記第1の接着強度から前記第2の接着強度に移行させるように構成されることを特徴とするドレープ。
  9. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層中に配置された粘着付与剤を更に含むことを特徴とするドレープ。
  10. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層中に配置された低表面張力添加剤を更に含むことを特徴とするドレープ。
  11. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層中に配置されたマイクロカプセルであって、前記粘着付与剤を含有するとともに、前記力に反応して破裂して前記粘着付与剤を放出するように構成される前記マイクロカプセルを更に含むことを特徴とするドレープ。
  12. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層中に配置されたマイクロカプセルであって、接着剤軟化剤を含有するとともに、前記力に反応して破裂して前記接着剤軟化剤を放出するように構成される前記マイクロカプセルを更に含むことを特徴とするドレープ。
  13. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記接着剤層中に配置されたマイクロカプセルであって、染料を含有するとともに、前記力に反応して破裂して前記染料を放出するように構成される前記マイクロカプセルを更に含むことを特徴とするドレープ。
  14. 請求項11乃至13の何れか1項に記載のドレープにおいて、前記マイクロカプセルが、合成ポリマー、アミノプラスト、天然ポリマー、およびゼラチンのうちの1つまたは複数からなる群から選択された材料から形成されることを特徴とするドレープ。
  15. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記第3の接着強度が前記第2の接着強度の約50%であることを特徴とするドレープ。
  16. 請求項1に記載のドレープにおいて、
    前記第3の接着強度が前記第2の接着強度の約50%であり、かつ
    染料を封入した複数のマイクロカプセルが、前記接着剤層中に配置されるとともに、前記可視光スペクトル内の電磁放射線への曝露に反応して破裂するように構成される
    ことを特徴とするドレープ。
  17. 請求項1に記載のドレープにおいて、
    前記第3の接着強度が前記第2の接着強度の約50%であり、かつ
    前記接着剤層が、蛍光染料を含んで前記電磁放射線への曝露に反応して蛍光を発するように構成される、
    ことを特徴とするドレープ。
  18. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記可視光スペクトルが、約430ナノメートル~約470ナノメートルの波長を有する電磁放射線を含み、かつ1つまたは複数の感光剤が前記接着剤層中に配置され、前記感光剤が、約430ナノメートル~約470ナノメートルの波長を有する電磁放射線に反応するように構成されることを特徴とするドレープ。
  19. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記感光剤が、カンファーキノンおよび5,7-ジヨード-3-ブトキシ-6-フルオロエンからなる群から選択されることを特徴とするドレープ。
  20. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記フィルム層がポリウレタンのフィルム層を含むことを特徴とするドレープ。
  21. 請求項20に記載のドレープにおいて、前記フィルム層中に配置されたカルボキシメチルセルロース(CMC)を更に含むことを特徴とするドレープ。
  22. 請求項21に記載のドレープにおいて、前記フィルム層が、液体を吸収するように構成されることを特徴とするドレープ。
  23. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記バリア層がポリウレタンのフィルム層を含むことを特徴とするドレープ。
  24. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記バリア層が黄色の色合いを有することを特徴とするドレープ。
  25. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記バリア層が、黄色の色合いを有するポリウレタンフィルムを含むことを特徴とするドレープ。
  26. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記バリア層が実質的に透明であることを特徴とするドレープ。
  27. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記バリア層が、黄色の色合いを有する実質的に透明なポリウレタンフィルムを含むことを特徴とするドレープ。
  28. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記バリア層中に配置された発色団を更に含むことを特徴とするドレープ。
  29. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記バリア層中に配置された電磁放射線吸収基を更に含むことを特徴とするドレープ。
  30. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記バリア層が、高通気性ポリマー、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルブロックアミド、エチレン-酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアクリル、およびカルボキシアクリルのうちの1つまたは複数からなる群から選択された材料を含むことを特徴とするドレープ。
  31. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記フィルム層と反対側の前記接着剤層に剥離可能に結合された剥離層を更に備えることを特徴とするドレープ。
  32. 請求項1に記載のドレープにおいて、前記フィルム層と反対側の前記バリア層に剥離可能に結合された支持層を更に備えることを特徴とするドレープ。
  33. 請求項1に記載のドレープにおいて、
    前記フィルム層と反対側の前記接着剤層に剥離可能に結合された剥離層と、
    前記フィルム層と反対側の前記バリア層に剥離可能に結合された支持層と、
    を備えることを特徴とするドレープ。
  34. 陰圧療法を提供するためのシステムにおいて、前記システムが、
    組織部位の上に位置決めされるように構成されたマニホールドと、
    前記マニホールドの上に位置決めされて、前記組織部位を取り囲む取付表面に封着されるように構成されたドレープであって、前記ドレープが、
    第1の側面と第2の側面とを有する裏当層と、
    前記裏当層の前記第1の側面にコーティングされた取付層であって、前記取付層を架橋するように構成された粘着付与剤と前記取付層を架橋するように構成された感光剤とを有し、前記ドレープの適用前の第1の接着強度と、前記ドレープに加えられた力に反応する前記第1の接着強度よりも大きい第2の接着強度と、可視光スペクトル内の電磁放射線への前記取付層の曝露後の前記第2の接着強度よりも小さい第3の接着強度とを有する前記取付層と、
    前記裏当層の前記第2の側面に剥離可能に結合されるとともに、前記可視光スペクトル内の前記電磁放射線の少なくとも一部分を遮断するように構成されたフィルタ層と
    を備える、前記ドレープと、
    前記マニホールドに流体的に結合されるように構成された陰圧源と
    を備えることを特徴とするシステム。
  35. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層がアクリル系接着剤を含むことを特徴とするシステム。
  36. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層がポリウレタン系接着剤を含むことを特徴とするシステム。
  37. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層が流動性接着剤を含むことを特徴とするシステム。
  38. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層が隙間充填接着剤を含むことを特徴とするシステム。
  39. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層が感圧接着剤を含むことを特徴とするシステム。
  40. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記力が前記取付層の粘度および流れを変化させることを特徴とするシステム。
  41. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層中に配置された低表面張力添加剤を更に含むことを特徴とするシステム。
  42. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層中に配置されたマイクロカプセルであって、前記粘着付与剤を含有するとともに、前記力に反応して破裂して前記粘着付与剤を放出するように構成される前記マイクロカプセルを更に含むことを特徴とするシステム。
  43. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層中に配置されたマイクロカプセルであって、接着剤軟化剤を含有するとともに、前記力に反応して破裂して前記接着剤軟化剤を放出するように構成される前記マイクロカプセルを更に含むことを特徴とするシステム。
  44. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記取付層中に配置されたマイクロカプセルであって、染料を含有するとともに、前記力に反応して破裂して前記染料を放出するように構成される前記マイクロカプセルを更に含むことを特徴とするシステム。
  45. 請求項42乃至44の何れか1項に記載のシステムにおいて、前記マイクロカプセルが、合成ポリマー、アミノプラスト、天然ポリマー、およびゼラチンのうちの1つまたは複数からなる群から選択された材料から形成されることを特徴とするシステム。
  46. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記第3の接着強度が前記第2の接着強度の約50%であることを特徴とするシステム。
  47. 請求項34に記載のシステムにおいて、
    前記第3の接着強度が前記第2の接着強度の約50%であり、かつ
    染料を封入した複数のマイクロカプセルが、前記取付層中に配置されるとともに、前記可視光スペクトル内の電磁放射線への曝露に反応して破裂するように構成される
    ことを特徴とするシステム。
  48. 請求項34に記載のシステムにおいて、
    前記第3の接着強度が前記第2の接着強度の約50%であり、かつ
    前記取付層が、蛍光染料を含んで前記電磁放射線への曝露に反応して蛍光を発するように構成される
    ことを特徴とするシステム。
  49. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記可視光スペクトルが、約430ナノメートル~約470ナノメートルの波長を有する電磁放射線を含み、かつ1つまたは複数の感光剤が前記取付層中に配置され、前記感光剤が、約430ナノメートル~約470ナノメートルの波長を有する電磁放射線に反応するように構成されることを特徴とするシステム。
  50. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記感光剤が、カンファーキノンおよび5,7-ジヨード-3-ブトキシ-6-フルオロエンからなる群から選択されることを特徴とするシステム。
  51. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記裏当層がポリウレタンの裏当層を含むことを特徴とするシステム。
  52. 請求項51に記載のシステムにおいて、前記裏当層中に配置されたカルボキシメチルセルロース(CMC)を更に含むことを特徴とするシステム。
  53. 請求項52に記載のシステムにおいて、前記裏当層が、液体を吸収するように構成されることを特徴とするシステム。
  54. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記フィルタ層がポリウレタンの裏当層を含むことを特徴とするシステム。
  55. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記フィルタ層が黄色の色合いを有することを特徴とするシステム。
  56. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記フィルタ層が、黄色の色合いを有するポリウレタンフィルムを含むことを特徴とするシステム。
  57. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記フィルタ層が実質的に透明であることを特徴とするシステム。
  58. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記フィルタ層が、黄色の色合いを有する実質的に透明なポリウレタンフィルムを含むことを特徴とするシステム。
  59. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記フィルタ層中に配置された発色団を更に含むことを特徴とするシステム。
  60. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記フィルタ層中に配置された電磁放射線吸収基を更に含むことを特徴とするシステム。
  61. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記フィルタ層が、高通気性ポリマー、ポリウレタン、ポリアミド、ポリエーテルブロックアミド、エチレン-酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、ヒドロキシアクリル、およびカルボキシアクリルのうちの1つまたは複数からなる群から選択された材料を含むことを特徴とするシステム。
  62. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記裏当層と反対側の前記取付層に剥離可能に結合された剥離層を更に備えることを特徴とするシステム。
  63. 請求項34に記載のシステムにおいて、前記裏当層と反対側の前記フィルタ層に剥離可能に結合された支持層を更に備えることを特徴とするシステム。
  64. 請求項34に記載のシステムにおいて、
    前記裏当層と反対側の前記取付層に剥離可能に結合された剥離層と、
    前記裏当層と反対側の前記フィルタ層に剥離可能に結合された支持層と
    を更に備えることを特徴とするシステム。
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