JP6995214B2 - 芯出し治具 - Google Patents

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Description

本発明は、保持した工具により所定の作業を実行する作業装置側の作業工具保持部と、複数の工具を収納した自動工具交換装置側の交換工具把持部との芯出しを行うための芯出し治具に関する。
自動工具交換装置(ATC)を備える工作機械では、ATCアームの工具把持中心と主軸中心とを一致させる芯出しが必要である。ATCアームの芯出しは、ATCアームと主軸とがおおむね一致する位置に移動し、主軸には軸ゲージが装着され、ATCアームの工具把持部にはリングゲージが装着される。その後、主軸がX軸方向又はY軸方向へパルス送りされ、軸ゲージに形成された主軸側ゲージ穴と、リングゲージに形成されたATCアーム側ゲージ穴とに同時に挿入することができるように、ゲージ軸について調整が行われる。そして、調整後の位置(主軸の位置)が芯出し後の工具交換位置としてNC装置に記憶される。
ところが前述した芯出しは、作業者が機内に入って行うものであるため作業性が良くない。そこで、下記特許文献1には作業性を向上させることを目的とした芯出し治具が開示されている。具体的には、ファイバセンサ(投受光センサ)が設けられた芯出し治具であり、ATCアームによって把持される。芯出し時には主軸の移動が行われ、ファイバセンサからATCアームの把持中心に対して検査光が照射され、その受光量についての変化が機外のアンプによって確認される。そして、受光量が変化した時点の主軸の座標に基づき主軸とATCアームとの芯出しが行われる。
特開2013-46945号公報
しかし、ファイバセンサを使用した従来例は、アンプの表示を読みながら行うものであるため、主軸とATCアームとの芯出し作業に煩わしさがあった。具体的には、従来例の芯出しではファイバセンサからの検査光が主軸端面に照射され、先ず主軸が第1直線に沿って移動し、その主軸に開口した工具装着部の円上の2点が記録される。アンプの表示から受光量の急激な変化が分かるため、その変化を基に2点の座標が記録される。次に、第1直線に直交する第2直線に沿って主軸が移動し、同じように受光量が大きく変化する2点の座標が記録され、得られた各座標を基に自動工具交換装置のATCアームを主軸に対して芯出しが行われる。こうした従来例は、必要とする座標が正しく得られるように、主軸の移動を操作しなければならないが、空間を移動させなければならないため調整が難しかった。
そこで、本発明は、かかる課題を解決すべく、機械的な位置合わせにより芯出しを行う芯出し治具を提供することを目的とする。
本発明の一態様における芯出し治具は、保持した工具により所定の作業を実行する作業装置側の作業工具保持部と、工具収納部に収納された工具の受渡しを行う交換工具把持部との芯出しを行うためのものであって、回転を制限した状態で前記作業工具保持部に取り付けられ、中心軸に直交する当て面に、前記中心軸上に中心を重ねた円形の芯出し用位置決め穴および、前記芯出し用位置決め穴から径方向に離れた位置に位相用位置決め穴が形成された第1芯出し治具と、回転を制限した状態で前記交換工具把持部に把持され、前記芯出し用位置決め穴に挿入可能な芯出し用軸部材および前記位相用位置決め穴に挿入可能な位相用軸部材が、それぞれ平行になって軸線方向に移動可能な状態で突き出し、その突き出し方向に付勢部材によって付勢された第2芯出し治具とを有する。
本発明の一態様における芯出し治具は、保持した工具により所定の作業を実行する作業装置側の作業工具保持部と、工具収納部に収納された工具の受渡しを行う交換工具把持部との芯出しを行うためのものであって、回転を制限した状態で前記作業工具保持部に取り付けられ、中心軸に直交する当て面に、前記中心軸上に中心を重ねた円形の芯出し用位置決め穴および、前記芯出し用位置決め穴から径方向に離れた位置に位相用位置決め穴が形成された第1芯出し治具と、回転を制限した状態で前記交換工具把持部に把持され、前記芯出し用位置決め穴に挿入可能な芯出し用ロッドおよび前記位相用位置決め穴に挿入可能な位相用位置決めピンが、それぞれ平行になって軸線方向に移動可能な状態で突き出し、その突き出し方向に付勢部材によって付勢された第2芯出し治具とを有する。
マシニングセンタの一例を示した斜視図である。 自動工具交換装置を上方から見た斜視図である。 芯出し治具の一実施形態を示した側面図である。 第1芯出し治具および第2芯出し治具の重ね合わせる面を示した図である。 第1芯出し治具および第2芯出し治具による重ね合わせ工程を示した断面図である。 第1芯出し治具および第2芯出し治具による芯出し工程を示した断面図である。 第1芯出し治具および第2芯出し治具による位相合わせ工程を示した断面図である。
次に、本発明に係る芯出し治具の一実施形態について、図面を参照しながら以下に説明する。本実施形態では、マシニングセンタに組み込まれた自動工具交換装置に使用する芯出し治具を例に挙げて説明する。そこで先ず、マシニングセンタについて簡単に説明する。図1は、マシニングセンタの一例を示す斜視図であり、同図において、機体カバーを取り外した状態のマシニングセンタの内部構造が示されている。マシニングセンタ1は、車輪を備える可動ベッド上に組み付けられ、前後方向に移動可能な状態でベース2の上に搭載されている。なお、このマシニングセンタ1については、機体の前後方向をY軸方向、幅方向をX軸方向、上下方向をZ軸方向として説明する。
マシニングセンタ1は、ワークに対して加工を行う工具を保持する主軸ヘッド11が前部に設けられている。主軸ヘッド11は、ドリルやリーマ、ボーリング等の工具の着脱可能な主軸チャック12を有し、その主軸チャック12に保持された工具を回転させる主軸用モータ13が設けられている。一方、主軸ヘッド11の下方には、ワークを回転可能に把持するチャック装置15が設けられている。工具を回転させる主軸ヘッド11の回転軸は、鉛直なZ軸方向であり、チャック装置15の回転軸は水平のY軸方向であって、両回転軸は直交している。
チャック装置15は、機体前方側に突き出すようにして取り付けられたコレットチャックであり、外側を移動するワーク搬送装置との間でワークの受渡しが行われるようになっている。そして、チャック装置15に把持されたワークに対し、主軸ヘッド11の工具によって所定の加工が行われる。マシニングセンタ1には、加工に際して該当する工具を選択できるように自動工具交換装置16が構成されており、チャック装置15と主軸ヘッド11との間の高さに複数の工具を収納したツールマガジンが設けられている。
工具に対して加工を実行させるための加工駆動装置は、主軸ヘッド11に保持した工具をZ軸方向に移動させるためのZ軸駆動機構、X軸方向に移動させるためのX軸駆動機構、そしてY軸方向に移動させるためのY軸駆動機構が設けられている。Y軸駆動機構は、Y軸スライド21が自動工具交換装置16上にY軸方向に移動自在に搭載され、X軸駆動機構は、Y軸スライド21に対してX軸スライド22がX軸方向に移動自在に搭載されている。更に、Z軸駆動機構は、X軸スライドに対してZ軸スライド23がZ軸方向に移動自在に搭載され、そのZ軸スライド23に主軸ヘッド11が搭載されている。
Y軸スライド21、X軸スライド22及びZ軸スライド23は、いずれもガイドレールとガイドブロックとが摺動自在に嵌め合わされることにより、各方向に移動可能な状態で搭載されている。各駆動機構は、サーボモータの回転軸に連結されたネジ軸に、各スライドに固定されたナットが螺合している。そして、各サーボモータの駆動制御により、回転が直線運動に変換され、Y軸スライド21、X軸スライド22及びZ軸スライド23が各方向に所定量移動することとなる。また、マシニングセンタ1の後部には制御装置17が搭載され、主軸ヘッド11や加工駆動装置、あるいは自動工具交換装置16の各モータなどの駆動制御が行われるようになっている。
ここで、図2は、自動工具交換装置16の内部構造を上方から見た斜視図であり、開いた開閉扉26から前端部が飛び出した状態が示されている。自動工具交換装置16は、箱型のマガジン本体25の内部に組み込まれている。そのマガジン本体25には、主軸チャック12側の開口部に一対の開閉扉26が設けられ、通常は図1に示すように閉じられ、工具の交換の際に図2に示すように開けられるようになっている。自動工具交換装置16に取り付けられた複数の工具10は、本体内部での送り動作によって使用される工具10xが選択され、開閉扉26の開動作に連動してマガジン本体25の外側へと送り出される。そして、工具交換位置Pへと送り出された工具10xは、空の主軸ヘッド11によって保持されることとなる。
続いて、マシニングセンタ1では、工具の自動交換が適切に行われるように、主軸チャック12と工具10xとの間における、Z軸に平行な中心軸を一致させるための芯出しと、ドライブキーとキー溝とを噛み合わせるための位相合わせとが行われる。図3は、その芯出しおよび位相合わせに使用される本実施形態の芯出し治具を示した側面図である。また、図4は、第1芯出し治具および第2芯出し治具について、重ね合わせる互いの面を示した図である。そして、図5乃至図7は、第1芯出し治具および第2芯出し治具による芯出し工程および位相合わせ工程を段階的に示した断面図である。
本実施形態の芯出し治具5は、主軸チャック12側に取り付ける第1芯出し治具5Aと、自動工具交換装置16に把持される第2芯出し治具5Bとの嵌め合わせにより、芯出しと位相合わせが確認できるように構成されている。先ず、第1芯出し治具5Aは、主軸チャック12の保持部形状に合わせた円錐台形状の本体ブロック31に、クランプヘッド32と位置決めプレート33が固定されている。本体ブロック31は、中心を通した貫通孔にはタップが切られ、そこにクランプヘッド32と位置決めプレート33の各々に形成された雄ねじ部がねじ込まれて一体になっている。
図4に示す第1芯出し治具5Aは、位置決めプレート33の下面であり、中心軸O1に直交する当て面34が形成されている。当て面34には、中心位置に芯出し用位置決め穴35が形成され、その中心から径方向に離れた位置に2つの位相用位置決め穴36が形成されている。円形の芯出し用位置決め穴35は、中心軸O1に円の中心が重なるように形成されている。2つの位相用位置決め穴36は、中心軸O1を中心にした同一円周上に180°離れた位置に形成された同じ大きさの穴である。更に、位置決めプレート33には、位相用位置決め穴36と90°ずれた位置の2箇所にキー溝37が形成され、一点鎖線で示す主軸チャック12側に形成されたドライブキー121が嵌り込み、第1芯出し治具5Aが主軸チャック12と一体になって回転するよう構成されている。
次に、第2芯出し治具5Bは、図2に示す工具交換位置Pの工具10xと同じく自動工具交換装置16に取り付けられる。その自動工具交換装置16は、一対のスプロケットに無端のローラチェーン27が長円形になるように掛け渡され、そのローラチェーン27に対し複数のツールホルダ28が一定の間隔で取り付けられている。自動工具交換装置16では複数の工具Tが各ツールホルダ28に把持され、互いに近接して長円形の周方向に順番に並べられる。そして、使用対象となる工具10xが周方向に送られ、前述したように開閉扉26の開動作に連動して工具交換位置Pへと移動して位置決めされる。
ツールホルダ28は、図4において一点鎖線で示すように、工具10の首部を挟み込む一対の把持爪281を有し、その把持爪281によって水平方向に掴まれた工具10は、その回転軸が鉛直方向を向くように吊下げ姿勢で保持される。第2芯出し治具5Bは、そうした工具10と同様な首部が形成された把持ブロック41を有し、支持ブロック42と4本のガイドロッド43によって連結されている。把持ブロック41と支持ブロック42とは、所定の厚さを有する略円盤形状をしたブロック体であり、中心位置にそれぞれ貫通孔411,421が形成されている。そして、その周りの4箇所において等間隔に4本のガイドロッド43がネジ止めされている。
把持ブロック41は、その外側面にツールホルダ28の把持爪281が掴む円周溝412(首部)と、ツールホルダ28のドライブキー282が入り込むキー溝413が形成されている。一方、支持ブロック42には、4本のボルト44によって蓋板45が固定され、貫通孔421が把持ブロック41の反対側から塞がれている。また、ガイドロッド43は、一端側の雄ネジ部が把持ブロック41に螺合し、他端の雌ネジ部にボルト44が螺合して全体が一体に構成されている。
中心軸O2の方向に間隔をあけて配置された把持ブロック41と支持ブロック42には、両者の貫通孔411,421内を摺動するように、円柱形状の芯出し用ロッド46が挿入されている。第2芯出し治具5Bは、ツールホルダ28に把持された場合、芯出し用ロッド46の中心軸O2が工具10の軸心に一致するようになっている。その芯出し用ロッド46は、把持ブロック41から突き出される芯出し用突部51が形成され、他端側には押し出し用のコイルバネ47を挿入する押出し穴461が形成されている。
芯出し用突部51は、第1芯出し治具5Aの芯出し用位置決め穴35に挿入することで芯出しを実行するためのものである。芯出し用突部51は、芯出し用位置決め穴35の穴径に対応した芯出し部511と、芯出し用位置決め穴35への進入を導くため、芯出し部511より僅か(1mm程度)に径を小さくした導入部512との2段形状で形成されている。更に、芯出し用突部51の先端部および段差部、そして芯出し用位置決め穴35の開口部には円周状にテーパ面が形成されている。一方、芯出し用ロッド46の他端側に形成された押出し穴461には、蓋板44に突き立てられた固定ピン48が挿入され、その固定ピン48と押出し穴461側面との間にコイルバネ47が組み込まれている。
第2芯出し治具5Bは、把持ブロック41と支持ブロック42との間に、中心軸O2に沿って移動可能な移動ブロック53が設けられている。移動ブロック53は、所定の厚さを有する円盤であり、中心位置に芯出し用ロッド46が通る中心孔531が形成され、その周りにはガイドロッド43が貫通して摺接するガイド孔532が形成されている。そして、移動ブロック53には把持ブロック41側に突き立てられるようにして位相用位置決めピン54が固定されている。
位相用位置決めピン54は、第1芯出し治具5Aに形成された2つの位相用位置決め穴36に挿入されるものである。本実施形態では、図3などに示すように位相用位置決めピン54が位相用位置決め穴36の数に合わせて2本設けられているが、少なくとも1本あればよい。そして、移動ブロック53は、支持ブロック42との間にあって、ガイドロッド43の周りに組み込まれたコイルバネ55により、把持ブロック41側に常時付勢されて把持ブロック41に押し当てられている。よって、第2芯出し治具5Bは、把持ブロック41の貫通孔411,414をそれぞれ通った芯出し用突部51と位相用位置決めピン54が当て面415から突き出されている(図3,図7参照)。
続いて、芯出し治具5を使用した芯出し作業について説明する。先ず、第1芯出し治具5Aが主軸チャック12に下側から挿入され、クランプヘッド32が掴まれて引き上げられると、円錐台形状の本体ブロック31が主軸チャック12側に嵌まり込み、その中心軸O1が主軸中心に重ねられる。また、このとき位置決めプレート33のキー溝37が主軸チャック12のドライブキー121に嵌め合されており、主軸チャック12に対して位相用位置決め穴36の位置が一義的に特定される。
次に、第2芯出し治具5Bは、図2に示す工具10xのように、工具交換位置Pの位置にある空のツールホルダ28に取り付けられる。このとき、第2芯出し治具5Bは、把持ブロック41の円周溝412が把持爪281によって把持されることにより、その中心軸O2が工具の把持中心に重ねられる。また、把持ブロック41のキー溝413がツールホルダ28のドライブキー282に嵌め合されることにより、その把持ブロック41から突き出す位相用位置決めピン54の位置が一義的に特定される。
そして、第1芯出し治具5Aおよび第2芯出し治具5Bの取り付けが終了した後は、マシニングセンタ1の操作によって両治具による芯出し調整が行われる。すなわち、ツールホルダ28に取り付けられた第2芯出し治具5Bは定位置にあり、それに対して第1芯出し治具51が軸ヘッド11の3軸方向の移動により嵌め合わせが行われる。先ず、図3に示すように第2芯出し治具5Bの上方に第1芯出し治具5Aの移動が行われ、その後、図5の矢印で示すように下降し、プレート33の当て面34と把持ブロック41の当て面415とが重ねられる。
図3では両治具の中心軸O1,O2が一致している場合を示しているが、おおむね一致させる位置に移動させるため、ずれている場合には図5に示すような状態となる。このとき、両治具の当て面34,415が重なるまで第1芯出し治具5Aが下降するため、第2芯出し治具5Bの当て面415から突き出した芯出し用突部51と位相用位置決めピン54が押し込まれる。すなわち、芯出し用突部51と位相用位置決めピン54は、コイルバネ47,55によって当て面415から突き出されているが(図7参照)、コイルばね47,55が押し縮められ、先端部が図5に示すように貫通孔411,414内に後退させられる。
次に、図6に示すように中心軸O1,O2を一致させるため、第1芯出し治具5AにおけるXY平面上での移動が行われる。当て面34,415が互いに摺接した状態で操作が行われ、移動する芯出し用位置決め穴35に芯出し用突部51が入れられるようにする。コイルバネ47によって芯出し用ロッド46が付勢されているため、位置が合わせられた芯出し用位置決め穴35によって上方が解放され、押し上げられた芯出し用突部51が入り込む。
その際、先ず径の小さい導入部512が、先端のテーパによって案内され、芯出し用位置決め穴35内に入り込み、さらに芯出し部511が段差部分のテーパによって案内されながら、芯出し用位置決め穴35内に嵌り込む。従って、図6に示すように、芯出し用突部51が芯出し用位置決め穴35内に嵌り込み、中心軸O1,O2が一致して芯出しが完了する。なお、このとき芯出し用ロッド46に形成された浅い溝の環状ライン462が移動ブロック53内に入ることにより、作業者は芯出しの完了を確認することができる。
芯出し治具5では更に、図7の矢印で示すように第1芯出し治具5Aに旋回動作が行われる。主軸チャック12が回転することにより、ドライブキー121とキー溝37によって第1芯出し治具5Aが供廻りし、位相用位置決め穴36が同一円周上を移動することとなる。位相用位置決めピン54は第2芯出し治具5B側の同じ円周上にあるため、移動して位相用位置決め穴36に入り込むことにより位相合わせが完了する。このとき作業者は、移動ブロック53が把持ブロック41に接している状態から位置合わせの完了を確認することができる。また、この状態でも芯出し用ロッド46の環状ライン462が見えないことにより、再度芯出しの完了が確実であることが確認できる。そして、芯出しおよび位相合わせによる調整後の主軸ヘッド11の位置などが工具交換情報として制御装置17に記憶される。
よって、本実施形態によれば、第1芯出し治具5Aと第2芯出し治具5Bを、それぞれ主軸チャック12やツールホルダ28に取り付けた後、目視で確認しながら図6に示すように嵌め合わすことにより芯出しを行うことができる。作業者は、芯出し治具5Aの芯出し用位置決め穴35を見ることができるわけではないが、第2芯出し治具5Bの芯出し用突部51との位置関係は分かり易く、芯出し作業を容易に行うことができる。特に、先端にテーパの付いた導入部512が芯出し用位置決め穴35内に入り込み易く、それに案内されて芯出し部511が嵌り込む点でも芯出し作業が行い易くなっている。
更に、本実施形態によれば、中心軸O1,O2を一致させた芯出し後に、第1芯出し治具5Aの回転角を調整することにより、第2芯出し治具5B側の位相用位置決めピン54を位相用位置決め穴36に挿入させるだけで位相合わせも行うことができる。このように、本実施形態の芯出し治具5では、芯出しと位相合わせとを連続して、しかも簡単に行うことができる。そして、芯出し用位置決め穴35に対する芯出し用突部51の挿入および、位相用位置決め穴36に対する位相用位置決めピン54の挿入が、そのまま芯出しや位相合わせの結果となるため、作業者による判断が極めて容易である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
前記実施形態では、ローラチェーン27に複数のツールホルダ28が取り付けられた構造全体が移動し、対象となる工具を工具交換位置Pへ配置させる自動工具交換装置16を示したが、本発明の芯出し治具は、その他の自動工具交換装置であっても対応可能である。例えば、複数のツールホルダが無端の環状チェーンに所定ピッチで設けられたツールマガジンであって、そのツールマガジンから工具交換アームが対象となる工具を受け取り、主軸チャックに当該工具を受け渡しする自動工具交換装置などでも実施可能である。
1…マシニングセンタ 5…芯出し治具 5A…第1芯出し治具 5B…第2芯出し治具 11…主軸ヘッド 12…主軸チャック 16…自動工具交換装置 28…ツールホルダ 31…本体ブロック 32…クランプヘッド 33…位置決めプレート 35…芯出し用位置決め穴 36…位相用位置決め 37…キー溝 41…把持ブロック 42…支持ブロック 43…ガイドロッド 46…芯出し用ロッド 51…芯出し用突部 53…移動ブロック 54…位相用位置決めピン 55…コイルバネ

Claims (4)

  1. 保持した工具により所定の作業を実行する作業装置側の作業工具保持部と、工具収納部に収納された工具の受渡しを行う交換工具把持部との芯出しを行うための芯出し治具であって、
    回転を制限した状態で前記作業工具保持部に取り付けられ、中心軸に直交する当て面に、前記中心軸上に中心を重ねた円形の芯出し用位置決め穴および、前記芯出し用位置決め穴から径方向に離れた位置に位相用位置決め穴が形成された第1芯出し治具と、
    回転を制限した状態で前記交換工具把持部に把持され、前記芯出し用位置決め穴に挿入可能な芯出し用ロッドおよび前記位相用位置決め穴に挿入可能な位相用位置決めピンが、それぞれ平行になって軸線方向に移動可能な状態で突き出し、その突き出し方向に付勢部材によって付勢された第2芯出し治具と、
    を有する芯出し治具。
  2. 前記第2芯出し治具は、前記交換工具把持部により把持される把持ブロックがガイドロッドを介して支持ブロックと一体に形成され、
    前記芯出し用ロッドは、前記把持ブロックに形成された芯出し用貫通孔を通って前記支持ブロックに一端部側が摺動支持され、他端部側には前記把持ブロックから突出して前記芯出し用位置決め穴に挿入可能な芯出し突部が形成されたものであり、
    前記位相用位置決めピンは、前記ガイドロッドを摺動する移動ブロック固定され、前記把持ブロックに形成された位相用貫通孔を通るピン部材であり
    前記付勢部材は、前記支持ブロックに対して支えられ、前記芯出し用ロッド前記把持ブロック側に付勢する芯出し用付勢部材および、前記位相用位置決めピン前記把持ブロック側に付勢する位相用付勢部材である請求項1に記載の芯出し治具。
  3. 前記第2芯出し治具を構成する前記位相用位置決めピンは1本であり、前記第1芯出し治具を構成する位相用位置決め穴は180°の間隔をあけて2つ形成された請求項2に記載の芯出し治具。
  4. 前記第1芯出し治具は、前記作業工具保持部のキーに対応したキー溝が形成され、前記第2芯出し治具は、前記交換工具把持部のキーに対応したキー溝が形成された請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の芯出し治具。
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