JP6995012B2 - 防振装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば自動車や産業機械等に適用され、エンジン等の振動発生部の振動を吸収および減衰する防振装置に関する。
従来から、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材、および他方に連結されるとともに、外側取付部材の内側に配置された内側取付部材と、外側取付部材と内側取付部材とを連結するとともに、外側取付部材の中心軸線に沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の第1本体ゴムと、一対の第1本体ゴム間の液室を、軸方向に第1液室と第2液室とに仕切るとともに、第1液室と第2液室とを連通する制限通路が形成された仕切部材と、を備える防振装置が知られている。この防振装置では、軸方向の振動が入力されたときに、液室の液体を、第1液室と第2液室との間を制限通路を通して流通させることにより、振動を減衰、吸収することができる。
この種の防振装置として、例えば下記特許文献1に示されるような、仕切部材が、径方向の外端部が外側取付部材に連結された環状の弾性部と、内側に内側取付部材が嵌合され、かつ径方向の外端部が弾性部に連結された環状の剛体部本体と、を備え、剛体部本体の外周面に、第1液室と2液室とを連通するオリフィス溝が形成され、弾性部内に、剛体部本体の外周面におけるオリフィス溝の開口部を閉塞する蓋体が埋設された構成が知られている。
特開2011-220486号公報
しかしながら、前記従来の防振装置では、発揮する減衰力を高めるために、剛体部本体の外径を大きくすると、液室に占める剛体部本体の容積の割合が大きくなり、この防振装置の大型化を回避できないという問題がある。
また、例えば、剛体部本体と蓋体および弾性部とを組付けた状態で、剛体部本体内に内側取付部材を嵌合させたときなどに、剛体部本体および蓋体が相対的に位置ずれするおそれがあり、蓋体によるオリフィス溝のシール性を確保することが困難であるという問題もある。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、大型化を抑えつつ減衰力を確保することが可能で、かつ蓋体によるオリフィス溝のシール性を確保しつつ、容易に組み立てることができる防振装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材、および他方に連結されるとともに、前記外側取付部材の内側に配置された内側取付部材と、前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、前記外側取付部材の中心軸線に沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の第1本体ゴムと、一対の前記第1本体ゴム間の液室を、軸方向に第1液室と第2液室とに仕切るとともに、前記第1液室と前記第2液室とを連通する制限通路が形成された仕切部材と、を備え、前記仕切部材は、径方向の外端部が前記外側取付部材に連結された環状の弾性部と、内側に前記内側取付部材が嵌合され、かつ径方向の外端部が前記弾性部に連結された環状の剛体部と、を備え、前記剛体部は、軸方向の一方側を向く一端面に、前記第1液室と前記2液室とを連通するオリフィス溝が形成された剛体部本体と、前記剛体部本体の一端面に配置され、前記オリフィス溝における軸方向の一方側の開口を閉塞することにより、前記制限通路を画成する蓋体と、を備え、前記剛体部本体の一端面に、前記蓋体が圧入された圧入孔が形成されていることを特徴とする。
この発明によれば、制限通路を形成するオリフィス溝が、剛体部本体の外周面ではなく、軸方向の一方側を向く一端面に形成されているので、制限通路が、例えば前記中心軸線回りに360°を超えて延びていても、剛体部本体の軸方向の長さを短く抑えることができる。したがって、防振装置が発揮する減衰力を高めるために、剛体部本体の外径を大きくしても、液室に占める剛体部の容積の割合を抑えることが可能になり、防振装置の大型化を抑制することができる。
また、剛体部本体内に内側取付部材を嵌合するときの両者の相対的な移動方向と、蓋体がオリフィス溝を閉塞する方向と、がともに軸方向となって一致しているので、剛体部本体と蓋体との組付け、並びに剛体部本体と内側取付部材との組付けを、例えば同一の装置を用いて行えるなど、容易に行うことができるとともに、これらの組付け時に、剛体部本体および蓋体が、剛体部本体の一端面におけるオリフィス溝の開口を開放するように、相対的に位置ずれするのを防ぐことが可能になり、蓋体によるオリフィス溝のシール性を確実に確保することができる。
しかも、制限通路を画成する蓋体が、剛体部本体の一端面に形成された圧入孔に圧入されているので、例えば、蓋体を剛体部本体に締結部材を用いて固定したり、蓋体を剛体部本体に加締めて固定したり、あるいは蓋体と剛体部本体との間にパッキン部材を配設したりなどしなくても、前述の組付け時に、蓋体によりオリフィス溝を確実にシールすることができる。
ここで、一対の前記第1本体ゴムのうち、軸方向の一方側に位置する一方側第1本体ゴムは、前記内側取付部材の外周面に非接着状態で圧接し、前記一方側第1本体ゴムに、前記蓋体を前記圧入孔の底面との間で挟み込む支持金具が埋設されてもよい。
この場合、内側取付部材の外周面に非接着状態で圧接した一方側第1本体ゴムに、支持金具が埋設されているので、一方側第1本体ゴム内に内側取付部材を嵌合する際に、支持金具を、蓋体に剛体部本体に向けて軸方向に突き当てて、蓋体を剛体部本体の圧入孔の底面に強く押し付けることが可能になり、蓋体でオリフィス溝をより一層確実にシールすることができる。
また、一対の前記第1本体ゴムのうち、軸方向の一方側に位置する一方側第1本体ゴムは、前記蓋体の、軸方向の一方側を向く一端面、および前記剛体部本体の一端面に跨って圧接してもよい。
この場合、一方側第1本体ゴムが、蓋体の一端面、および剛体部本体の一端面に跨って圧接しているので、蓋体と剛体部本体との間からオリフィス溝内の液体が漏出するのを抑えることが可能になり、オリフィス溝のシール性を高めることができる。
また、前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、前記液室の外側に配置された第2本体ゴムを備えてもよい。
この場合、第2本体ゴムが、この防振装置に加えられる静荷重を主に支持し、かつ外側取付部材および内側取付部材の軸方向の相対変位を抑止する一方、振動の入力時には、第1本体ゴムを弾性変形させ、液室の液体を、第1液室と第2液室との間を制限通路を通して流通させることにより、振動を減衰、吸収することができる。すなわち、防振ゴムと液封防振装置とが軸方向に直結された構成が得られる。
ここで、前述したように、制限通路を形成するオリフィス溝が、剛体部本体の一端面に形成されていて、剛体部本体の軸方向の長さが短く抑えられることから、防振ゴムと液封防振装置とが軸方向に直結された構成であるにもかかわらず、この防振装置全体が軸方向にかさ張るのを抑制することができる。
本発明によれば、大型化を抑えつつ減衰力を確保することが可能で、かつ蓋体によるオリフィス溝のシール性を確保しつつ、容易に組み立てることができる。
本発明の一実施形態に係る防振装置の縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る防振装置1について説明する。
図1に示すように、防振装置1は、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材11、および他方に連結されるとともに外側取付部材11の内側に配置された内側取付部材12と、外側取付部材11と内側取付部材12とを連結するとともに、外側取付部材11の中心軸線Oに沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の第1本体ゴム13a、13bと、一対の第1本体ゴム13a、13b間の液室14を、軸方向に仕切る仕切部材15と、外側取付部材11と内側取付部材12とを連結するとともに、液室14の外側に配置された第2本体ゴム30と、を備える。
以下、軸方向から見た平面視で、中心軸線Oに交差する方向を径方向といい、中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
液室14には、例えばエチレングリコール、水、シリコーンオイル等が封入される。この防振装置1は、例えばキャビンマウント等に適用され、軸方向が上下方向に向けられた状態で用いられる。
外側取付部材11は、一対の第1本体ゴム13a、13bが各別に連結された第1端部材17、および第2端部材18と、仕切部材15が連結された中部材16と、第2本体ゴム30が連結された外板部材19と、を備える。
第1端部材17および第2端部材18はそれぞれ、軸方向に厚さを有する板状に形成され、中部材16は、軸方向に延びる筒状に形成されている。第1端部材17の板厚は、第2端部材18の板厚より薄い。第2端部材18は、環状に形成されるとともに、中部材16における軸方向の一方側の端縁に配置されている。第1端部材17は、環状に形成されるとともに、中部材16における軸方向の他方側の端縁に配置されている。第1端部材17、第2端部材18および中部材16はそれぞれ、中心軸線Oと同軸に配設されている。
以下、軸方向の一方側を下側といい、軸方向の他方側を上側という。
外側取付部材11のうちの第1端部材17が、振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方が備える被連結部35に連結されている。被連結部35は、第1端部材17の上面に連結され、中部材16は、第1端部材17の下面に連結され、第2端部材18は中部材16の下端開口縁に連結されている。すなわち、外側取付部材11のうちの第1端部材17が被連結部35に直結されていて、中部材16および第2端部材18は、被連結部35に直結されていない。第1端部材17の上方に、外板部材19が配設されており、第1端部材17および外板部材19が、被連結部35を軸方向に挟んでいる。
第1端部材17、第2端部材18、中部材16、および外板部材19には、第1端部材17、第2端部材18、中部材16、および外板部材19を一体に固定し、かつ第1端部材17を被連結部35に連結するためのボルト36が一体に挿通される挿通孔11aが各別に形成されている。
図示の例では、ボルト36が、第2端部材18側から挿入されて、被連結部35とともに、第1端部材17、第2端部材18、中部材16、および外板部材19を一体に軸方向に貫いている。ボルト36のうち、外板部材19から上方に突出した部分にナット37が螺着されることにより、第1端部材17、第2端部材18、中部材16、および外板部材19が一体に固定され、かつ第1端部材17が被連結部35に連結されている。ボルト36は、挿通孔11aのうち、第1端部材17に形成された部分、および第2端部材18に形成された部分に圧入され、中部材16に形成された部分、および外板部材19に形成された部分では、遊嵌されている。挿通孔11aは、周方向に間隔をあけて複数配置されている。なお、ボルト36は、挿通孔11aのうち、第2端部材18に形成された部分にのみ嵌合されてもよい。
第1端部材17には、径方向の内側に向けて突出し、液室14の壁面の一部を構成する第1突出部17aが配設されている。第1突出部17aは、第1端部材17の内周縁から径方向の内側に向けて突出している。第1突出部17aは、筒状に形成され、中部材16の上端部内に嵌合されている。第1突出部17aは、第1端部材17より軸方向の大きさが大きくなっている。第1突出部17aは、中心軸線Oと同軸に配置されている。
第1突出部17aに、第1突出部17aを軸方向に貫き、液室14に開口した注入孔17bが形成され、この注入孔17bに例えばリベット等の封止材39が装着されている。封止材39は、封止材39の上方から外板部材19に覆われている。図示の例では、第1突出部17aの上端開口縁は、第1端部材17の上面とともに、これらの全域にわたって外板部材19に覆われている。
第1突出部17aの上端開口縁に、窪み部が形成されており、この窪み部の底面に、注入孔17bが形成されている。第1突出部17aにおいて、注入孔17bが位置する部分における軸方向の大きさは、第1端部材17の板厚と同等になっている。
第2端部材18には、径方向の内側に向けて突出し、液室14の壁面の一部を構成する第2突出部18aが配設されている。第2突出部18aは、第2端部材18の内周縁から径方向の内側に向けて突出している。第2突出部18aは、筒状に形成され、中部材16の下端部内に嵌合されている。第2突出部18aは、第2端部材18より軸方向の大きさが大きくなっている。第2突出部18aは、中心軸線Oと同軸に配置されている。
外板部材19は、環状に形成されるとともに、中心軸線Oと同軸に配置されている。外板部材19は、第2本体ゴム30に埋設された内側部分19aと、第2本体ゴム30から径方向の外側に向けて突出した外側部分19bと、を備える。
内側部分19aは、表裏面が軸方向を向く環状頂壁19cと、環状頂壁19cにおける径方向の内端部から下方に向けて延びる内筒部19dと、環状頂壁19cにおける径方向の外端部から下方に向けて延びる外筒部19eと、を備える。内筒部19dの下端開口縁は、一対の第1本体ゴム13a、13bのうち、上方に位置する上側第1本体ゴム13aと軸方向で対向している。内筒部19dの下端開口縁は、上側第1本体ゴム13aにおける径方向の中間部と軸方向で対向している。
外側部分19bは、外筒部19eの下端部から径方向の外側に向けて延び、環状に形成されている。外側部分19bは、表裏面が軸方向を向く板状に形成されている。外側部分19bの下面は、被連結部35に連結され、第1端部材17の上面に被連結部35を介して軸方向で対向している。
なお、外側取付部材11は、図示の形態に限らず例えば、全体が一体に形成されるなど適宜変更してもよい。
第2本体ゴム30は、一対の第1本体ゴム13a、13bの上方に配設されている。第2本体ゴム30は、一対の第1本体ゴム13a、13bのうち、第1端部材17に連結された上側第1本体ゴム13aに軸方向で隣り合っている。第2本体ゴム30は、筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。第2本体ゴム30の内側が、この第2本体ゴム30を軸方向に貫く装着孔30aとされ、内側取付部材12は、装着孔30aに圧入されている。
内側取付部材12は、外側取付部材11における径方向の内側に配置されている。内側取付部材12は筒状をなし、中心軸線Oと同軸に配置されている。内側取付部材12の外周面は、外板部材19の内筒部19dの内周面とほぼ平行になっている。内側取付部材12における軸方向の両端部はそれぞれ、外側取付部材11より軸方向の外側に位置している。内側取付部材12の上端部は、第2本体ゴム30より上方に位置している。
内側取付部材12の上端部にバウンドストッパ41が配設され、内側取付部材12の下端部にリバウンドストッパ42が配設されている。バウンドストッパ41およびリバウンドストッパ42はそれぞれ、環状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。バウンドストッパ41およびリバウンドストッパ42はそれぞれ、表裏面が軸方向を向く板状に形成されている。
バウンドストッパ41は、外板部材19の内側部分19aと軸方向で対向し、上側第1本体ゴム13aとの間で、外板部材19の内側部分19aを軸方向に挟んでいる。バウンドストッパ41において、外板部材19と軸方向で対向する下面は、外板部材19の環状頂壁19cの上面とほぼ平行になっている。バウンドストッパ41の下面に、バウンドストッパゴム41aが配設されている。バウンドストッパゴム41aは、バウンドストッパ41に接着されている。バウンドストッパゴム41aは、全周にわたって連続して延びている。バウンドストッパゴム41aは、第2本体ゴム30と一体に形成されている。バウンドストッパゴム41aのうち、径方向の内側部分は、第2本体ゴム30の内周部と軸方向に接続され、径方向の外側部分の下面は、第2本体ゴム30の外周部の上面と、軸方向の隙間をあけて対向している。バウンドストッパゴム41aにおける径方向の外側部分の下面は、第2本体ゴム30の外周部を介して外板部材19の環状頂壁19cと軸方向で対向している。
リバウンドストッパ42は、第2突出部18aに軸方向で対向している。第2突出部18aに、軸方向に沿う液室14側の反対側、つまり下方に向けて突出し、リバウンドストッパ42の上面に軸方向で対向するリバウンドストッパゴム42aが配設されている。リバウンドストッパゴム42aは、第2突出部18aにおける径方向の内周部に配設され、リバウンドストッパ42の外周部と軸方向で対向している。リバウンドストッパゴム42aは、全周にわたって連続して延びている。リバウンドストッパゴム42aは、一対の第1本体ゴム13a、13bのうち、下側に位置する下側第1本体ゴム(一方側第1本体ゴム)13bと一体に形成されている。リバウンドストッパゴム42aの下面は、第2端部材18の下面より下方に位置している。
なお、図示の例では、リバウンドストッパゴム42aを、第2突出部18aを介して第2端部材18に配設したが、第2端部材18に直接配設してもよい。
上側第1本体ゴム13aは、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びる環状に形成されている。上側第1本体ゴム13aのうち、径方向の内端部は内側取付部材12の外周面に接着され、径方向の外端部は、第1突出部17aに接着されている。上側第1本体ゴム13aは、第1突出部17aを介して第1端部材17に連結されている。
下側第1本体ゴム13bは、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びる環状に形成されている。下側第1本体ゴム13bのうち、径方向の内端部は、内側取付部材12の外周面に非接着状態で圧接し、径方向の外端部は、第2突出部18aに接着されている。下側第1本体ゴム13bは、第2突出部18aを介して第2端部材18に連結されている。
一対の第1本体ゴム13a、13bのうち、第2本体ゴム30に軸方向で隣り合う上側第1本体ゴム13aの、上方(軸方向に沿う液室14側の反対側)を向き、かつ第2本体ゴム30に軸方向で対向する外面は、軸方向に沿う縦断面視で、径方向および軸方向の双方向に対して傾斜している。図示の例では、上側第1本体ゴム13aの外面は、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。これにより、上側第1本体ゴム13aの外面は、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、外板部材19に対して軸方向に離間している。
仕切部材15は環状をなし、液室14に配設されている。仕切部材15の外周面は外側取付部材11の内周面に連結され、仕切部材15の内周面は内側取付部材12の外周面に連結されている。仕切部材15は、液室14を軸方向に第1液室26と第2液室27とに仕切っている。第1液室26および第2液室27のうち、上側に位置する第1液室26の容積は、下側に位置する第2液室27の容積より小さい。なお、この構成に限らず例えば、第1液室26の容積を第2液室27の容積以上としてもよい。
仕切部材15に、第1液室26と第2液室27とを連通する制限通路21が形成されている。制限通路21は、中心軸線O回りに360°を超えて延びている。
仕切部材15は、径方向の外端部が外側取付部材11に連結された環状の弾性部32と、内側に内側取付部材12が嵌合され、かつ径方向の外端部が弾性部32に連結された環状の剛体部33と、を備える。弾性部32および剛体部33はそれぞれ、中心軸線Oと同軸に配設されている。弾性部32は、剛体部33より硬さの低い、例えばゴム材料等で形成されている。弾性部32の径方向の内端部、および剛体部33の径方向の外端部は互いに連結されている。弾性部32は、外側取付部材11の中部材16の内周面、および剛体部33の径方向の外端部に接着されている。弾性部32は、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びている。剛体部33の径方向の内端部における上面に、内側取付部材12の外周面に形成された段部12aが当接している。
剛体部33は、下面(軸方向の一方側を向く一端面)に、第1液室26と第2液室27とを連通するオリフィス溝33aが形成された剛体部本体34と、剛体部本体34の下面に配置され、オリフィス溝33aにおける下側の開口を閉塞することにより、制限通路21を画成する蓋体22と、を備える。
剛体部本体34および蓋体22はそれぞれ、中心軸線Oと同軸に配設されている。剛体部本体34は、蓋体22と比べて軸方向の大きさ、および径方向の大きさが大きくなっている。
剛体部本体34の下面に、蓋体22が圧入された圧入孔34aが形成されている。圧入孔34aの深さは、蓋体22の軸方向の大きさより大きくなっている。圧入孔34aの底面に、オリフィス溝33aが開口している。剛体部本体34の下面において、圧入孔34aより径方向の内側に位置する内周縁部は、圧入孔34aより径方向の外側に位置する外周縁部より上方に位置している。蓋体22の下面は、剛体部本体34の下面における内周縁部と面一になっている。
剛体部本体34の上面に、オリフィス溝33aにおける周方向の一方側の端部に開口する第1開口部34bが形成されている。蓋体22に、オリフィス溝33aにおける周方向の他方側の端部に開口する第2開口部22aが形成されている。
ここで、下側第1本体ゴム13bには、蓋体22を圧入孔34aの底面との間で挟み込む支持金具23が埋設されている。支持金具23は、筒状に形成され、中心軸線Oと同軸に配設されている。支持金具23は、下側第1本体ゴム13bの内周縁部に埋設されている。支持金具23の上端開口縁は、下側第1本体ゴム13bの内周縁部の上面に対して面一、若しくはわずかに下方に位置している。支持金具23の上端開口縁は、蓋体22の下面における内周縁部を支持している。なお、支持金具23の上端開口縁は、蓋体22の下面における外周縁部、若しくは径方向の中間部を支持してもよい。
支持金具23のうち、上端部は、上端部より下方に位置する部分に対して、内径および外径が大きく、径方向の外側に位置している。支持金具23の上端部の内側に、下側第1本体ゴム13bの一部が満たされている。下側第1本体ゴム13bのうち、支持金具23の上端部の内側に位置する部分(以下、環状シール部という)13cは、全周にわたって連続して延びている。環状シール部13cは、蓋体22の下面、および剛体部本体34の下面に跨って圧接している。環状シール部13cは、蓋体22および剛体部本体34それぞれにおける下面の内周縁部に圧接している。
以上説明したように、本実施形態に係る防振装置1によれば、制限通路21を形成するオリフィス溝33aが、剛体部本体34の外周面ではなく、軸方向の一方側を向く下面に形成されているので、制限通路21が、中心軸線O回りに360°を超えて延びていても、剛体部本体34の軸方向の長さを短く抑えることができる。したがって、防振装置1が発揮する減衰力を高めるために、剛体部本体34の外径を大きくしても、液室14に占める剛体部33の容積の割合を抑えることが可能になり、防振装置1の大型化を抑制することができる。
また、剛体部本体34内に内側取付部材12を嵌合するときの両者の相対的な移動方向と、蓋体22がオリフィス溝33aを閉塞する方向と、がともに軸方向となって一致しているので、剛体部本体34と蓋体22との組付け、並びに剛体部本体34と内側取付部材12との組付けを、例えば同一の装置を用いて行えるなど、容易に行うことができるとともに、これらの組付け時に、剛体部本体34および蓋体22が、剛体部本体34の下面におけるオリフィス溝33aの開口を開放するように、相対的に位置ずれするのを防ぐことが可能になり、蓋体22によるオリフィス溝33aのシール性を確実に確保することができる。
しかも、制限通路21を画成する蓋体22が、剛体部本体34の下面に形成された圧入孔34aに圧入されているので、例えば、蓋体22を剛体部本体34に締結部材を用いて固定したり、蓋体22を剛体部本体34に加締めて固定したり、あるいは蓋体22と剛体部本体34との間にパッキン部材を配設したりなどしなくても、前述の組付け時に、蓋体22によりオリフィス溝33aを確実にシールすることができる。
また、内側取付部材12の外周面に非接着状態で圧接した下側第1本体ゴム13bに、支持金具23が埋設されているので、下側第1本体ゴム13b内に内側取付部材12を嵌合する際に、支持金具23を、蓋体22に剛体部本体34に向けて軸方向に突き当てて、蓋体22を剛体部本体34の圧入孔34aの底面に強く押し付けることが可能になり、蓋体22でオリフィス溝33aをより一層確実にシールすることができる。
また、下側第1本体ゴム13bが、蓋体22の下面、および剛体部本体34の下面に跨って圧接しているので、蓋体22と剛体部本体34との間からオリフィス溝33a内の液体が漏出するのを抑えることが可能になり、オリフィス溝33aのシール性を高めることができる。
また、本実施形態の防振装置1では、第2本体ゴム30が、この防振装置1に加えられる静荷重を主に支持し、かつ外側取付部材11および内側取付部材12の軸方向の相対変位を抑止する一方、振動の入力時には、第1本体ゴム13a、13bを弾性変形させ、液室14の液体を、第1液室26と第2液室27との間を制限通路21を通して流通させることにより、振動を減衰、吸収することができる。すなわち、防振ゴムと液封防振装置とが軸方向に直結された構成が得られる。
ここで、前述したように、制限通路21を形成するオリフィス溝33aが、剛体部本体34の下面に形成されていて、剛体部本体34の軸方向の長さが短く抑えられることから、防振ゴムと液封防振装置とが軸方向に直結された構成であるにもかかわらず、この防振装置1全体が軸方向にかさ張るのを抑制することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、下側第1本体ゴム13bが、内側取付部材12の外周面に非接着状態で圧接し、上側第1本体ゴム13aが、内側取付部材12の外周面に接着された構成を示したが、上側第1本体ゴム13aが、内側取付部材12の外周面に非接着状態で圧接し、下側第1本体ゴム13bが、内側取付部材12の外周面に接着された構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、上側第1本体ゴム13aの外面が、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びた構成を示したが、上側第1本体ゴム13aの外面は、径方向の外側から内側に向かうに従い漸次、下方に向けて延びてもよいし、径方向に真直ぐ延びてもよい。
また、上記実施形態では、下側第1本体ゴム13bに支持金具23が埋設された構成を示したが、支持金具23が埋設されていない下側第1本体ゴム13bにより、蓋体22を圧入孔34aの底面との間で挟み込んでもよい。
また、上記実施形態では、下側第1本体ゴム13bが、蓋体22の下面、および剛体部本体34の下面に跨って圧接した構成を示したが、下側第1本体ゴム13bが、蓋体22の下面、および剛体部本体34の下面の双方に当接しない構成、あるいは、蓋体22の下面、および剛体部本体34の下面のうちのいずれか一方に当接する構成を採用してもよい。
また、上記実施形態では、第2本体ゴム30が、一対の第1本体ゴム13a、13bの上方に配設され、外板部材19が、第1端部材17の上方に配設された構成を示したが、第2本体ゴム30が、一対の第1本体ゴム13a、13bの下方に配設され、外板部材19が、第2端部材18の下方に配設された構成を採用してもよい。
また、第2本体ゴム30は、内側取付部材12の外周面に接着されてもよい。
また、本発明は、第2本体ゴム30を有しない防振装置においても適用可能である。
また、上記実施形態では、第1端部材17に第1突出部17aが配設され、第2端部材18に第2突出部18aが配設された構成を示したが、第1突出部17aおよび第2突出部18aを有さず、第1本体ゴム13a、13bが、第1端部材17および第2端部材18に直接、連結された構成を採用してもよい。
また、第1端部材17の板厚を、第2端部材18の板厚以上としてもよい。
また、注入孔17bは、第1突出部17aに限らず、例えば第2突出部18a若しくは外側取付部材11などに形成してもよく、また、第1突出部17aにおいて、軸方向の大きさが第1端部材17の板厚と異なる部分に形成してもよく、また、注入孔17bを有しない防振装置を採用してもよい。
また、封止材39は、防振装置1の外部に露呈してもよい。
また、外板部材19の内側部分19aとして、環状頂壁19c、内筒部19d、および外筒部19eを有しない構成を採用してもよい。
また、本発明は、バウンドストッパ41、バウンドストッパゴム41a、リバウンドストッパ42、およびリバウンドストッパゴム42aを有しない防振装置においても適用可能である。
前記防振装置1は、車両のキャビンマウントに限定されるものではなく、キャビンマウント以外に適用することも可能である。例えば、車両用のエンジンマウントやブッシュ、建設機械に搭載された発電機のマウントに適用することも可能であり、或いは、工場等に設置される機械のマウントに適用することも可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、上記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 防振装置
11 外側取付部材
12 内側取付部材
13a、13b 第1本体ゴム
14 液室
15 仕切部材
21 制限通路
22 蓋体
23 支持金具
26 第1液室
27 第2液室
30 第2本体ゴム
32 弾性部
33 剛体部
33a オリフィス溝
34 剛体部本体
34a 圧入孔
O 中心軸線

Claims (4)

  1. 振動発生部および振動受部のうちのいずれか一方に連結される筒状の外側取付部材、および他方に連結されるとともに、前記外側取付部材の内側に配置された内側取付部材と、
    前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、前記外側取付部材の中心軸線に沿う軸方向に間隔をあけて配置された一対の第1本体ゴムと、
    一対の前記第1本体ゴム間の液室を、軸方向に第1液室と第2液室とに仕切るとともに、前記第1液室と前記第2液室とを連通する制限通路が形成された仕切部材と、を備え、
    前記仕切部材は、
    径方向の外端部が前記外側取付部材に連結された環状の弾性部と、
    内側に前記内側取付部材が嵌合され、かつ径方向の外端部が前記弾性部に連結された環状の剛体部と、を備え、
    前記剛体部は、
    軸方向の一方側を向く一端面に、前記第1液室と前記第2液室とを連通するオリフィス溝が形成された剛体部本体と、
    前記剛体部本体の一端面に配置され、前記オリフィス溝における軸方向の一方側の開口を閉塞することにより、前記制限通路を画成する蓋体と、を備え、
    前記剛体部本体の一端面に、前記蓋体が圧入された圧入孔が形成されていることを特徴とする防振装置。
  2. 一対の前記第1本体ゴムのうち、軸方向の一方側に位置する一方側第1本体ゴムは、前記内側取付部材の外周面に非接着状態で圧接し、
    前記一方側第1本体ゴムに、前記蓋体を前記圧入孔の底面との間で挟み込む支持金具が埋設されていることを特徴とする請求項1に記載の防振装置。
  3. 一対の前記第1本体ゴムのうち、軸方向の一方側に位置する一方側第1本体ゴムは、前記蓋体の、軸方向の一方側を向く一端面、および前記剛体部本体の一端面に跨って圧接していることを特徴とする請求項1または2に記載の防振装置。
  4. 前記外側取付部材と前記内側取付部材とを連結するとともに、前記液室の外側に配置された第2本体ゴムを備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の防振装置。
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