JP6994681B2 - ゴルフ用インソール - Google Patents
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Description
特許文献1の第1の中敷(左足用:軸足用)は、踵骨の領域(中敷の後方領域)に隆起部を設けて、スイング時につま先側に体重を移動させるものである。
一方の足側のインソール(200)は、
表側に3アーチを保つための凸部が形成され、かつ外縁側の領域に外側傾斜領域(216)が形成されており、
前記外側傾斜領域(216)は、
少なくとも、第5中足骨(436)の中央付近から第5中足骨骨底の中央付近を通って後足部対応領域(260)の中央付近を通る略直線状のラインと外縁との間が、外縁に向かうに従って次第に高さが増加させられた長手方向に長い斜面に形成されており、
さらに、上層部材(280)と下層部材(270)との間には、合成樹脂を含浸させた織布又は不織布の芯材(295)が圧着されており、
前記芯材(295)は、
立方骨(423)付近を起点とし、拇指球対応領域、第1未節骨(411)の中央付近を通って内縁に至る、歩行時の足の荷重軌跡に略対応する帯状形状であり、
他方の足側のインソール(300)は、
表側に3アーチを保つための凸部が形成され、かつ後足部対応領域(360)が略平坦状に形成されており、
さらに、前記拇指球対応領域には、「お椀」型に窪ませた擂鉢状凹部(320)が形成されている、ことを要旨とする。
以後、右足側インソール200に関連するものには、「右足側」を付し、左足側インソール300に関連するものには、「左足側」と付して説明する。
図1に示すように、本実施の形態のゴルフ用インソール100(例えば、200、300)は、右足側ゴルフシューズ30に右足側インソール200を装丁し、左足側インソール300を左足側ゴルフシューズ40に装丁する。
図1に示すように、右足側インソール200は、右足側内側縦アーチを保つための右足側内側縦アーチ用凸部212が成型されている。
また、右足側横アーチを保つための右足側横アーチ用凸部214と、右足側外側縦アーチを保つための右足側外側縦アーチ用凸部216(外側傾斜領域ともいう)とが成型されている。
また、図示しない右足側後足部(図示せず:踵含む)を囲む右足側踵コーナ部218が成型されている。
なお、右足側前足部(図示せず)に対応する右足側前足部対応領域230は、つま先側及び両縁に向かうに従って反っている。
なお、ウレタンフォームの他に、エチレン-酢酸ビニル共重合体(EVA)等の熱可塑性合性樹脂の発泡体又はブタンジェンラバー等のラバー素材の発泡体であってもよい。
一方、左足側インソール300は、左足側内側縦アーチを保つための左足側内側縦アーチ用凸部312が成型されている。
さらに、左足側インソール300は、左足側拇指球(図示せず)に対応する領域(左足側拇指球対応領域ともいう)に、略擂鉢状の窪み(以下、左足側擂鉢状凹部320と称する)が成型されている。
また、左足側インソール300は、ウレタンフォームの左足側下層部材370と、左足側上層部材380と、左足側表皮部材385と、最下層となる左足側補強部材390とよりなる多層構造体である。
図2(a)は右足側インソール200の裏側から見た場合の平面図である。図2(b)は左足側インソール300の裏側から見た場合の平面図である。
また、図2(b)においては、左足側擂鉢状凹部320を丸い点線で示して説明する。
図2(a)に示すように、右足側インソール200を構成する右足側下層部材270の裏側には、右足側拇指球対応領域(図示せず)を略囲んで、先端に至る略逆S字状の幅1.8mm程度の溝(以下、右足側略逆S字状溝240という)が形成されている。
また、右足側補強部材290の前縁となる右足側中足部対応領域250付近の足外側となる前縁(以下、右足側補強部材足外側縁290bという)は、右足側第5中足骨(図示せず)が当たらないような形状にされている。
また、左足側略逆S字状溝340の左足側拇指球対応領域となる範囲から、略放射状に外側縁に向かって6本の溝(第1左足側放射状溝341、・・・第6左足側放射状溝346)が形成されている。
さらに、本実施の形態のゴルフ用インソール100(例えば、200、300)は、芯材(図示せず)を下層部材と上層部材との間に設けている。なお、この芯材は、無くても構わないが、本実施の形態では芯材を内蔵したゴルフ用インソール100(例えば、200、300)として説明する。
図3は右足側インソール200を挿入した右足用靴に右足400を入れて足内側方向から見た場合の側面図である。
図4は右足側インソール200を挿入した右足側ゴルフシューズ30(図示せず)に右足400を入れて足外側方向から見た場合の側面図である。なお、左足側インソール300を挿入した左足側ゴルフシューズ40に左足500を入れた場合の側面図については図示しない。
図5(a)に示すように、右足側芯材295は、右足側第1基節骨414と右足側第1未節骨411と拇指球に係る領域は広い、略「う」の字状の帯である。
この右足側芯材295は、図5(a)に示すように、前足側の外側となる縁は、右足側立方骨423の中央付近から右足側第5中足骨436の中央付近、右足側第4中足骨446の骨頭の後ろ、右足側第3中足骨456の骨頭の後ろ、右足側第2中足骨466の骨頭後付近、右足側第1未節骨411の中央付近を通って内側縁に至っている。
図7は図5(a)のC-C断面図である。
一方、左足500の左足側インソール300は、図5(b)に示すように、左足側芯材595を有している。この左足側芯材595は、左足側下層部材370(図示せず)と左足側上層部材380(図示せず)との間に圧着されている。
図5(b)に示すように、左足側芯材595は、略逆「う」の字状の帯であり、前足側、外側となる縁は、左足側立方骨523の中央付近から左足側第5中足骨536の中央付近、左足側第4中足骨546の骨頭の後ろ、左足側第3中足骨556の骨頭の後ろ、左足側第2中足骨566の骨頭後ろ付近を通って左足側擂鉢状凹部320の手前付近に至っている。
図8は左足側インソール300の説明図である。図8(a)は左足側インソール300を上から見た場合の平面図である。図8(b)は図8(a)の左足側インソール300のE-E断面図であり、図8(c)は図8(a)の左足側インソール300のF-F断面図である。図8(c)に示すように、踵部であるF-F断面においては、右足用のような外側傾斜領域(外側縦アーチ用凸部)が存在していない。つまり、外側傾斜領域(外側縦アーチ用凸部)がないので、左足においてフォローがスムーズである。
図9に示すように、左足側下層部材370の上となる左足側上層部材380は、左足側拇指球に対応する領域が、擂鉢状に削られて、中央部が円状に空けられている(図10参照)。なお、図10は図9のH部分の拡大図である。
このため、ダウンスイングからインパクト、フォローの過程での身体の旋回が左足側拇指球を中心にして回転することになる。このとき、左足側インソール300は外側傾斜領域がないので、左足股関節の柔軟性に難のある方(特に男性及びご年配者)はスムーズな回転運動を促す。このため、ゴルフボールを所望の方向に飛ばすことができると共に、インパクトが強くなるので飛距離がでる。
一方、ダウンスイングからインパクトの過程では、右足側インソール200の外側傾斜領域(右足側外側縦アーチ用凸部216)によって右足の外側への荷重がかかるのを防止する。
また、右足側インソール200には、右足側補強部材290が右足側下層部材270の裏面に圧着され、右足側下層部材270と右足側上層部材280との間に右足側芯材295が圧着されており、左足側インソール300には、左足側補強部材390が左足側下層部材370の裏面に圧着され、左足側下層部材370と左足側上層部材380との間に左足側芯材595が圧着されているので、広いゴルフコースを足に負担をかけることなくスムーズに歩けることになる。
さらに、左足側インソール300の左足側擂鉢状凹部320の直ぐ後には、連接して波状突起部325を成型してもよい。
例えば、この波状突起部325の頂点は、裏側からの高さが7mm程度(6mm~8mm:好ましくは7mm)にし、長手方向の長さを16mm程度(15mm~18mm:好ましくは16mm)にし、幅方向の長さは頂点を基準にすると最大で32mm程度(30mm~34mm:好ましくは32mm)にするのが好ましい。
また、上記実施の形態では、男性用を例示して説明したが、女性用であっても構わない。さらに、上記実施の形態では多層構造として説明したが単層であってもよい。但し、芯材は単層の場合は設けないのが好ましい。
200 右足側インソール
300 左足側インソール
212 右足側内側縦アーチ用凸部
214 右足側横アーチ用凸部
216 右足側外側縦アーチ用凸部
230 右足側前足部対応領域
270 右足側下層部材
280 右足側上層部材
290 右足側補強部材
312 左足側内側縦アーチ用凸部
320 左足側擂鉢状凹部
325 波状突起部
370 左足側下層部材
Claims (5)
- ゴルフ靴に挿入される多層構造の左右一対のインソール(200、300)であって、 一方の足側のインソール(200)は、
表側に3アーチを保つための凸部が形成され、かつ外縁側の領域に外側傾斜領域(216)が形成されており、
前記外側傾斜領域(216)は、
少なくとも、第5中足骨(436)の中央付近から第5中足骨骨底の中央付近を通って後足部対応領域(260)の中央付近を通る略直線状のラインと外縁との間が、外縁に向かうに従って次第に高さが増加させられた長手方向に長い斜面に形成されており、
さらに、上層部材(280)と下層部材(270)との間には、合成樹脂を含浸させた織布又は不織布の芯材(295)が圧着されており、
前記芯材(295)は、
立方骨(423)付近を起点とし、拇指球対応領域、第1未節骨(411)の中央付近を通って内縁に至る、歩行時の足の荷重軌跡に略対応する帯状形状であり、
他方の足側のインソール(300)は、
表側に3アーチを保つための凸部が形成され、かつ後足部対応領域(360)が略平坦状に形成されており、
さらに、前記拇指球対応領域には、「お椀」型に窪ませた擂鉢状凹部(320)が形成されている、ことを特徴とするゴルフ用インソール。 - さらに、前記他方の足側のインソール(300)は、
前記下層部材(370)と上層部材(380)との間には、歩行時の荷重軌跡に略対応する領域に芯材(595)が圧着されており、
この芯材(595)は、
立方骨(523)付近を起点にし、他端が前記拇指球対応領域の手前で、かつ第2中足骨(566)の骨頭後ろ付近に至っている帯状形状である、ことを特徴とする請求項1記載のゴルフ用インソール。 - 前記一方の足側用のインソール(200)及び前記他方の足側用のインソール(300)の裏面には、熱可塑性樹脂性の補強部材(290、390)が圧着されており、
各々の前記補強部材(290、390)は、
両側が曲面状に立ち上げられて裏面に圧着されており、かつ踵骨に対応する領域は、円状の穴(290a、390a)が空けられており、
各々の前足側となる先端縁は、
拇指球の後端付近を囲み、第2中足骨(466、566)骨頭の後ろ、第3中足骨(456、556)骨頭の後ろ及び第4中足骨(446、546)骨底の中央付近を通り、第5中足骨(436、536)骨底の後ろを囲むように通って、外縁に至る曲線形状にされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフ用インソール。 - 前記一方の足側のインソール(200)には、前記芯材を設けないで、
前記他方の足側のインソール(300)に前記芯材を設けて一対となる、ことを特徴とする請求項1、2又は3記載のゴルフ用インソール。 - ゴルフ用靴に挿入される一対のインソール(200、300)であって、
一方の足側のインソール(200)は、
表側に3アーチを保つための凸部が形成され、かつ外縁側の領域に外側傾斜領域(216)が形成されており、
前記外側傾斜領域(216)は、
少なくとも、第5中足骨(436)の中央付近から第5中足骨骨底の中央付近を通って後足部対応領域(260)の中央付近を通る略直線状のラインと外縁との間が、外縁に向かうに従って次第に高さが増加させた長手方向に長い斜面に形成されており、
他方の足側のインソール(300)は、
表側に3アーチを保つための凸部を形成しており、かつ後足部対応領域(360)を略平坦状に形成しており、
さらに、拇指球対応領域には、「お椀」型に窪ませた擂鉢状凹部(320)が形成されていることを特徴とするゴルフ用インソール。
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