JP6993566B2 - 車両用シート - Google Patents
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Description
しかしながら、上記のエアバッグ装置の取り付けは煩雑であり、作業性が低かった。
これにより、着座部と車体の間に設けられるエアバッグモジュールの取り付けの作業性を向上できる。
また、エアバッグモジュールは後方から取り付けることができるため、車両用シートの前側の形状には制約がない。そのため、車両用シートの前側の形状の自由度を向上させることができる。
また、保持部材はエアバッグの膨出方向を案内できる。また、保持部材のベースワイヤーへの取り付けを簡単な構造で実現できる。
こうすることで、ベースワイヤーの外形形状に依らず、共通の保持部材を取り付けることができる。すなわち、着座部と車体の間の形状に依らず、共通の保持部材とエアバッグモジュールを用いることができる。
こうすることで、エアバッグモジュールの収容部への取付を安定させることができる。
こうすることで、エアバッグモジュールの収容部への取付の作業性を向上できる。
こうすることで、エアバッグを表皮の破断部から外側に膨出させやすくなる。
こうすることで、エアバッグを表皮の破断部に向けて展開させやすくなる。
本発明によれば、保持部材のベースワイヤーへの取り付けを簡単な構造で実現できる。
本発明によれば、ベースワイヤーの外形形状に依らず、共通の保持部材を取り付けることができる。
本発明によれば、エアバッグモジュールの収容部への取付を安定させることができる。
本発明によれば、エアバッグモジュールの収容部への取付の作業性を向上できる。
本発明によれば、エアバッグモジュールの作動に応じて、エアバッグを表皮の破断部から外側に膨出させやすくなる。
本発明によれば、エアバッグを表皮の破断部に向けて展開させやすくなる。
なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。すなわち、以下に説明する部材の形状、寸法、配置等については、本発明の趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
図1は、車両用シートSの全体構成を示す斜視図である。
図2は、図1のII-II断面図である。
図3は、ベースワイヤーWに保持部材1を取り付けた状態の斜視図である。
図4は、ベースワイヤーWに保持部材1を取り付けた状態の側面図である。
図5は、保持部材1の斜視図である。
着座部S1は、例えばヘッドレストが設けられたシート部分である。
ボルスタBは、車両用シートSの側部の輪郭を構成する部分であり、着座部S1と車体Cの間に設けられる。なお、本実施形態では、着座部S1の左右の端部のそれぞれにボルスタBが設けられることとするが、左右のボルスタBの構成は同一であるため、以下では右側のボルスタBについて説明する。
エアバッグモジュール20は、車両の衝突時の衝撃を吸収し乗員を保護する装置である。エアバッグモジュール20は、モジュールケースを有しないケースレスエアバッグモジュールとしてもよいし、モジュールケースを有していてもよく、特に限定されない。
シートパッド40は、例えばウレタン樹脂を用いて成形することとしてよい。
なお、第1力布6Aと第2力布6Bはエアバッグ21の展開方向を案内する部材であり、第1力布6Aと第2力布6Bの後端部はベースワイヤーWに固定される。
例えば、第2ワイヤーWb1と第2ワイヤーWb2のシート幅方向の距離が所定値となる位置に、第2ワイヤーWb1と第2ワイヤーWb2を設ける。また、第2ワイヤーWb1と第2ワイヤーWb2のワイヤーの太さについても、保持部材1が取付可能な規定の太さとする。
図2及び図5に示されるように、保持部材1は、内部にエアバッグモジュール20を収容可能な有底筐体である。例えば、保持部材1は、樹脂材料から構成される。
収容部2は、エアバッグモジュール20を収容する断面コの字型の形状部である。また、収容部2は、エアバッグ21の膨出方向に開口した開口部2Aを有する。すなわち、収容部2は、底部2Bと、底部2Bから立ち上がる側壁部2Cを有し、底部2Bに対向した前方側は開口している。
保持部材1をベースワイヤーWに取り付ける際には、左右の嵌合部3Aを、ベースワイヤーWの第2ワイヤーWb1及び第2ワイヤーWb2に合わせた状態で、後方から前方に向けて保持部材1を押し込む。すると、第2ワイヤーWb1及び第2ワイヤーWb2と左右の嵌合部3Aが嵌合し、ベースワイヤーWに対して保持部材1が固定される。
本発明は上記の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態では、車両用シートSを後部座席としたが、前部座席や、3列シートの二列目シートとしても構わない。
車両用シートSによれば、着座部S1と車体Cの間に設けられるベースワイヤーWに、エアバッグモジュール20を保持する保持部材1を後方から嵌合させることができる。
これにより、着座部S1と車体Cの間に設けられるエアバッグモジュール20の取り付けの作業性を向上できる。
また、エアバッグモジュール20は後方から取り付けることができるため、車両用シートS(ボルスタB)の前側の形状には制約がない。そのため、車両用シートS(ボルスタB)の前側の形状の自由度を向上させることができる。
こうすることで、保持部材1はエアバッグ21の膨出方向を案内できる。また、保持部材1のベースワイヤーWへの取り付けを簡単な構造で実現できる。
こうすることで、ベースワイヤーWの外形形状に依らず、共通の保持部材1を取り付けることができる。すなわち、着座部S1と車体Cの間の形状に依らず、規格化された保持部材1とエアバッグモジュール20を用いることができる。
こうすることで、エアバッグモジュール20の収容部2への取付を安定させることができる。
こうすることで、エアバッグモジュール20の収容部2への取付の作業性を向上できる。
こうすることで、エアバッグ21を表皮50の破断部B1から外側に膨出させやすくなる。
こうすることで、エアバッグ21を表皮50の破断部B1に向けて展開させやすくなる。
B1 破断部
C 車体
S 車両用シート
S1 着座部
W ベースワイヤー
Wa1 第1ワイヤー
Wa2 第1ワイヤー
Wa3 第1ワイヤー
Wa4 第1ワイヤー
Wa5 第1ワイヤー
Wa6 第1ワイヤー
Wa7 第1ワイヤー
Wa8 第1ワイヤー
Wa9 第1ワイヤー
Wb1 第2ワイヤー
Wb2 第2ワイヤー
1 保持部材
2 収容部
2A 開口部
2B 底部
2C 側壁部
2D 取付用穴
3 フランジ部
3A 嵌合部
5 締結具
6A 第1力布
6B 第2力布
20 エアバッグモジュール
21 エアバッグ
22 インフレータ
22A スタッドボルト
40 シートパッド
40A 第1パッド部
40B 第2パッド部
50 表皮
50A 第1表皮部
50B 第2表皮部
Claims (6)
- 着座部と車体の間に設けられるベースワイヤーと、
エアバッグを具備するエアバッグモジュールと、
前記エアバッグモジュールを保持する保持部材と、を備え、
前記保持部材は、
前記エアバッグモジュールを収容する断面コの字型の収容部と、
前記ベースワイヤーに後方から嵌合する嵌合部と、を有し、
前記収容部は、前記エアバッグの膨出方向に開口した開口部を有し、
前記保持部材は、前記開口部の外側にフランジ部を有し、
前記嵌合部は、前記フランジ部に設けられることを特徴とする車両用シート。 - 前記ベースワイヤーは、
外形形状を構成する第1ワイヤーと、
前記第1ワイヤーに取り付けられ、規定の形状部分を有する第2ワイヤーと、を有し、
前記嵌合部は、前記第2ワイヤーに嵌合することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 前記収容部は、
底部と、
前記底部から立ち上がる側壁部と、を有し、
前記エアバッグモジュールは、前記底部に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。 - 前記エアバッグモジュールは、前記エアバッグにガスを注入するインフレータを有し、
前記インフレータは、スタッドボルトを有し、
前記スタッドボルトは、前記底部に形成される穴に挿通された状態で、前記底部に固定されることを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。 - 前記ベースワイヤーと一体化したシートパッドと、
前記シートパッドを覆う表皮と、を備え、
前記表皮は、前記エアバッグの展開時に破断する破断部を有し、
前記エアバッグモジュールは、前記破断部に対向して配置されることを特徴とする請求項4に記載の車両用シート。 - 前記破断部に縫合され、前記エアバッグの展開方向を案内する力布を備えることを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
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