JP6993087B2 - 皮膚の歪み測定方法 - Google Patents
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本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、皮膚感覚に影響する規模の皮膚の歪みを検出することができる、皮膚の歪み測定方法、皮膚状態の判定方法、皮膚の歪み測定装置及び皮膚の歪み測定システムを提供することを目的とする。
本発明の皮膚の歪み測定方法は、皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンの大きさにかかる情報を取得する工程と、前記皮膚の表面に付加パターンを付加するパターン付加工程と、を含み、前記パターン付加工程は、前記幾何学的パターンの大きさに応じた寸法形状のドットを複数含む付加パターンを前記皮膚に付加することを特徴とする。
本発明の皮膚歪み測定システムは、皮膚に光を照射する光照射部と、皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像して得られる第1撮像データと、前記皮膚の少なくとも表面に加わる力が変化した後に前記皮膚の表面に表れる前記幾何学的パターンを撮像して得られる第2撮像データを作成する撮像部と、前記第1撮像データが表す前記幾何学的パターンと前記第2撮像データが表す前記幾何学的パターンとを解析し、前記力の変化の前後で生じる前記皮膚の表面の変位を検出する変位検出部を有する皮膚の歪み測定装置と、を含むことを特徴とする、皮膚の歪み測定システム。
(概略)
先ず、本発明の第1実施形態の説明に先立って、本発明の概略について説明する。
第1実施形態は、特に被験者の顔の皮膚に生じる歪みを検出する例を挙げて本発明の皮膚の歪み測定方法を説明する。第1実施形態は、顔の表情を変化させた際に生じる皮膚の小規模な歪みを検出することを目的としており、このために、より大規模な皮膚の歪みを検出する場合よりも多数かつ高密度の測定点を測定することが必要となる。なお、測定は、皮膚上で定められた測定点の位置を表情の動きの前後で比較し、その移動量や移動の方向を特定することによって行われる。なお、本発明では、測定点の位置の移動量や移動の方向を「変位」と記す。そして、本発明でいう「歪み」は、複数の測定点の変位を重ね合わせた変位全体を指すものとする。
上記のように歪みを定義すると、歪みの精度は、測定点の数はより多く、かつ高密度であるほど高くなる。多数、かつ高密度の測定点を得るため、第1実施形態では、測定点を被験者の皮膚が生来持っている幾何学的なパターンを使用する。なお、ここでいう幾何学的なパターンとしては、前記した特許文献1に記載のドットのパターンよりも各ドットが小規模で、多数かつ高密度の測定点を得ることができるものが選択される。このような第1実施形態によれば、検出値が小さくても検出値に対するノイズを低減し、小規模の皮膚の歪みを高精度に検出することができる。
以下、第1実施形態の皮膚の歪み測定方法について説明する。
第1実施形態の皮膚の歪み測定方法は、皮膚の状態に由来して皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像して第1撮像データを取得する第1撮像データ取得工程を有している。「皮膚の状態に由来して表れる」とは、被験者の皮膚の水分量、皮脂量、粘弾性等の状態に応じて皮膚表面に表れる色や形状的な特徴をいい、人為的に付加されたパターンを除くことを意味している。「幾何学的パターン」とは、被験者の顔の正面視において、線を含んで形成された形状が目視によって確認できるパターンを指す。このようなパターンとしては、例えば、皮膚の肌理やシワ、シミ、ホクロ、アザ、ソバカス及び毛穴等を用いることが考えられる。第1撮像工程では、肌理等を被験者の顔の正面から撮像した第1撮像データが取得される。
また、第1実施形態の皮膚の歪み測定方法は、皮膚の少なくとも表面に加わる力の変化後に、皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像して第2撮像データを取得する第2撮像データ取得工程を含んでいる。ここで、「皮膚の少なくとも表面に加わる力」とは、皮膚の表面に加わった力の他、被験者が例えば表情を変化させるために皮膚の内部の筋肉に加えた力を含んでもよいことを指す。また、「力の変化後」とは、皮膚の表面に何らかの力が加わっている任意のタイミングを変化前とし、この力が変化する過程における任意のタイミング、あるいは力が変化しなくなったタイミングをいう。第2撮像工程では、被験者の皮膚の表面に加わっている力が変化している間、あるいは変化が終了したタイミングで肌理等を被験者の顔の正面から撮像した第2撮像データが取得される。
[参考文献]デジタル画像相関法のひずみ計測向上に関する基礎的研究,土木学会論文集 A2(応用力学), Vol. 68, No. 2 (応用力学論文集 Vol. 15), I_683-I_690, 2012.
図1のフローチャートに示すように、第1実施形態では、先ず、開眼状態の被験者の皮膚を撮像した第1撮像データを取得する(S11)。次に、皮膚を撮像した実験者が被験者を閉眼させ(S12)、閉眼状態の被験者の皮膚を撮像した第2撮像データを取得する(S13)。
図3(a)及び図3(b)は、広範囲画像データを説明するための図である。図3(a)は、開眼状態の広範囲画像データ、つまり第1撮像データの広範囲画像データを示し、図3(b)は、閉眼状態の広範囲画像データ、つまり第2撮像データの広範囲画像データを示している。このように、第1撮像データ及び第2撮像データが高解像度データと広範囲画像データの両方を含むのは、開眼状態と閉眼状態とで肌理の状態を比較すると共に、開眼状態、閉眼状態と皮膚の肌理との対応を確認することを目的とするものである。
より具体的には、図3(a)に示した低解像度の第1撮像データには被験者Sの皮膚のみが写っているが、図3(b)に示した低解像度の第2撮像データには被験者Sの皮膚と共に、閉眼状態であることを示す閉じた状態の瞼が写っている。第1実施形態では、図1に示したS11において、広範囲の第1撮像データと図2(b)に示した高解像度の第1撮像データとを取得すると共に、両者を対応付けて記録する。また、図1に示したS12において、広範囲の第2撮像データと図2(c)に示した高解像度の第2撮像データとを取得すると共に、両者を対応付けて記録する。このようにすることにより、第1実施形態は、高解像度の撮像データが開眼状態の第1撮像データであるか、閉眼状態の第2撮像データであるかを誤りなく判定することができる。
図4(a)、図4(b)及び図4(c)は、測定点Do、測定点Dcを例示する図である。図4(a)は、被験者Sの領域Aを示す図であって、図4(b)は開眼状態の測定点Doを示し、図4(c)は、開眼状態の測定点Dcを示している。図4(b)及び図4(c)によれば、第1実施形態の測定点Do、測定点Dcが複数(4つ)の肌理が共有する交点であることが分かる。図4(a)、図4(b)では、パターンPo、パターンPcと測定点Do、測定点Dcの関係を見やすくするため、パターンPo、パターンPcを模式的に示している。
ただし、第1実施形態の測定点Do、測定点Dcは、肌理による線と線の交点に限定されるものでなく、肌理に基づくものであればどのように決定されるものであってもよい。他の例としては、例えば、肌理を構成する線上の点を測定点とする、あるいは肌理を形作る線が囲む領域内の点を測定点とすることが考えられる。
S14においては、第1撮像データの一定の領域内にある複数の測定点Doの全体と、第2撮像データの一定の領域内にある複数の測定点Dcの全体との差分を抽出し、差分の大きさに応じて皮膚の歪みを検出する。
なお、第1実施形態では、被験者Sの皮膚に力が作用したことによって予め定められた基準点と測定点の差分が力の作用以前よりも大きくなった場合に皮膚が伸張する方向に歪んだものとする。また、被験者Sの皮膚に力が作用したことによって基準点と測定点の差分が力の作用以前よりも小さくなった場合に皮膚が圧縮する方向に歪んだものとする。
図5(b)及び図5(c)によれば、閉眼状態においては被験者Sの瞼に伸張方向の歪みが発生し、開眼状態においては目の下に僅かに圧縮方向の歪みが生じることが分かる。
また、第1実施形態は、図5(b)、図(c)のように、皮膚の伸長や圧縮のマップによって歪みを表す構成に限定されるものではない。歪みは、例えば測定点の変位量を画素数や長さで表すものであってもよいし、変位量を示す画像中の図形の長さ、大きさ及び形状によって表すものであってもよい。また、歪みは、マップ状に表すものに限定されず、皮膚上の位置と変位とを対応付けるテーブル等によって表すこともできる。さらに、歪みと皮膚上の位置との間に規則性が見られる場合、位置をパラメータにした数式によって歪みを表すことも考えられる。
次に、以上説明した第1実施形態の皮膚の歪み測定方法を実現するための歪み測定システムを説明する。
図6は、第1実施形態の皮膚の歪み測定システムを説明するための図である。図6に示す皮膚の歪み測定システムは、被験者Sが机51を前にして図示しない椅子に座り、机51を挟んで被験者Sに光を照射しながら撮像する。このため、第1実施形態の皮膚の歪み測定システムは、皮膚に光を照射する光照射部であるLED(Light Emitting Diode)ライト55、LEDライト56及び集光レンズを備えたLEDライト57を備えている。LEDライト55及びLEDライト56は、被験者Sを含む周辺に光を照射し、LEDライト57は、LEDライト55及びLEDライト56の照射した光を集光して被験者Sの皮膚の歪みの検出範囲に集中的に光を照射する。また、本実施形態は、第1撮像データと第2撮像データの高解像度データを作成する撮像部であるカメラ58、広範囲画像データを作成するカメラ59を備えている。
このような数値は、LEDライト55及びLEDライト56から照射された光が被験者Sに照射されることによって規定される。このような点に考慮して、第1実施形態は、LEDライト55及びLEDライト56が照射する光の波長の適正な範囲を設定した。また、カメラ58及びカメラ59の感度波長帯域は、LEDライト55及びLEDライト56が照射する光の波長に対応して定められている。
さらに、カメラ58及びカメラ59のフレームレートは、瞬き等の表情の変化の開始から終了までの間に生じる皮膚の動きに追従できる範囲であればよい。ただし、フレームレートが高い場合、表情の変化の過程での皮膚の動きを詳細に観察できる一方、測定点が増加して処理に負荷がかかることになる。このため、カメラ58及びカメラ59のフレームレートは、観察対象となる表情の動きに追従できる最小限であってもよい。
本体61は、演算処理を実現するために必要な公知の構成であり、ユーザインターフェース66から入力されたデータ等を受け付ける入力インターフェース(図示せず)、演算に必要なプログラムやデータを記憶する記憶用のメモリ(図示せず)、演算を実行するCPU(Central Processing Unit,図示せず)、CPUの動作に必要なワーキングメモリ(図示せず)及び演算処理の結果得られたデータをディスプレイ65に出力する出力インターフェース(図示せず)等を備えている。
第1実施形態では、入力インターフェースから第1撮像データ及び第2撮像データが入力される。入力された第1撮像データ及び第2撮像データは、いったん記憶用メモリに記憶され、ワーキングメモリ上でCPUにより差分が検出される。検出された差分は、さらに演算処理されて皮膚の歪みを示すデータに変換された後に出力インターフェースを介してディスプレイ65に出力される。
第1実施形態では、解析部63が、画像相関法によって皮膚の表面の変位を検出する。このため、第1実施形態は、図6に示したように、カメラ58で高解像度データを、カメラ59で同一の被験者Sのより広範囲な部位を撮像している。カメラ58で撮影する範囲は、局所的であり2次元の画像相関法を用いた。
さらに、第1実施形態は、前記した特許文献1のように皮膚の表面にパターンを人為的に付与する必要がない。このため、異物が付与されたことによる皮膚表面への影響がない状態で皮膚の歪みを検出することができる。
なお、第1実施形態は、以上説明した構成に限定されるものではない。例えば、測定点は皮膚の肌理に基づいて決定されるものに限定されず、個々の肌理そのものであってもよい。このような場合、皮膚の歪みは、開眼状態の測定点と閉眼状態の測定点との差分によって検出されるものに限定されず、開眼状態の肌理の形状と閉眼状態の肌理の形状の相違によって検出することも可能である。
さらに、第1実施形態は、肌理やシミといった一種類のパターンのみを使って皮膚の歪みを検出するものでなく、肌理及びシミといった複数のパターンを併用して皮膚の歪みを検出するものであってもよい。
(皮膚状態の判定方法)
次に、本発明の第2実施形態の皮膚状態の判定方法を説明する。第2実施形態の皮膚の状態の判定方法は、皮膚の状態を判定する判定工程を含み、この判定工程は、第1実施形態のS14の変位検出工程と検出の手法のみが相違する。このため、第2実施形態のフローチャート及び装置構成の図示と、その説明の一部とを省略する。
第2実施形態では、解析部が、被験者Sの表情の変化等による皮膚の歪みを歪みそのものとして検出することに限定されず、他のパラメータとして検出することができる。他のパラメータとしては、例えば、変位した測定点が表情の変化後に変化前の位置あるいは状態に戻るまでの時間や、測定点の変位量の大小、各肌理の変形量や変形の方向等が考えられる。
また、感覚量としては、被験者Sが感じる主観的な乾燥感や皮膚がつっぱる感触であるつっぱり感がある。感覚量は、被験者Sに皮膚の乾燥感やつっぱり感等を被験者Sに質問することによって回答として取得する。そして、その回答と皮膚のパラメータとを対応付けることにより、皮膚がどのような状態にあるときに被験者Sがどのような感触を得るのかを判定することができる。なお、このような被験者Sが感じる皮膚の感覚は、第2実施形態のパラメータと対応付けることに限定されず、第1実施形態で測定された皮膚の歪みと対応付けてもよい。
次に、本発明の第3実施形態の皮膚の歪み測定方法を説明する。第3実施形態の皮膚の歪み測定方法は、第1実施形態の皮膚の歪み測定方法に、皮膚の表面に付加パターンを付加するパターン付加工程を加えたものである。さらに、第3実施形態では、第1撮像データ取得工程においてさらに付加パターンを撮像した第3撮像データを取得し、第2撮像データ取得工程において、さらに付加パターンを撮像した第4撮像データを取得し、変位検出工程は、第1撮像データ及び第2撮像データの幾何学的パターンと共に第3撮像データ及び第4撮像データの付加パターンを解析するものである。第3実施形態では、このようなフローチャート及び装置構成の図示と、その説明の一部とを省略する。
第3実施形態は、皮膚の表面に付加パターンを付加し、肌理等のパターンと付加パターンとを併せて利用して皮膚の歪みを検出する。第3実施形態によれば、第1実施形態よりもさらに多数の測定点を使って高精度に皮膚の歪みを検出することができる。
第3実施形態では、付加パターンを、人体に影響を及ぼさないインクを噴霧器等によって噴霧することによって被験者Sに付加するものとした。噴霧器のノズルの端部の断面が円形である場合、付加パターンは、ノズルの径に応じた大きさの円形形状のパターン(以下、「ドット」と記す)となる。また、第3実施形態では、複数のドットを含むドット群で形成されるパターンの全体を、以降「ドットパターン」と記す。
なお、皮丘部とは、肌理の構成要素の一つであって、肌理は、皮丘部と皮丘部同士の境界に存在する皮溝部とによって構成される。
このようにすれば、第3実施形態は、肌理に基づく測定点とドットパターンに基づく測定点とを凡そ均一な大きさ及び密度にすることができる。そして、均一な大きさ及び密度で配置された測定点に基づいて皮膚の歪みを検出し、皮膚に生じる皮膚の歪みを高精度に検出することができる。測定点の大きさを肌の肌理と同程度にする理由は、日常生活における皮膚の伸縮は皮溝の伸縮によることによる。
なお、第3実施形態は、被験者の皮膚の肌理の大きさに応じてドットの大きさを決定するものに限定されず、被験者の肌理の大きさによらず一定の大きさのドットを付加するようにしてもよい。このようにすると、歪みの測定結果から被験者の個人差によるばらつきを排除することができる。
また、ドットの色を多色にすると、高密度に配置されているドットの各々が識別し易くなり、測定点を増やすことができる。
色の異なるドットの識別は、解析部63が第1撮像データ及び第2撮像データの解析に際して検出対象となる色のドットだけを抽出して差分を検出することによっても実現できる。また、第1撮像データ及び第2撮像データの撮影の際、ドットの色のいずれか1つに応じた色の光を被験者Sに順次照射して、照射した光の色と異なる色のドットだけが視認される第1撮像データ及び第2撮像データを作成するようにしてもよい。
なお、第3実施形態のドットパターンは、噴霧器で噴霧するものに限定されず、転写や描写によって皮膚に付加されるものであってもよい。さらに、第3実施形態は、円形のドットを使用するものに限定されず、任意の形状を有するドットを使用するものであってもよい。
<1> 皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像した第1撮像データを取得する第1撮像データ取得工程と、前記皮膚の少なくとも表面に加わる力の変化後に、前記皮膚の表面に表れる前記幾何学的パターンを撮像した第2撮像データを取得する第2撮像データ取得工程と、前記第1撮像データが表す前記幾何学的パターンと前記第2撮像データが表す前記幾何学的パターンとを解析し、前記力の作用の前後で生じる前記皮膚の表面の変位を検出する変位検出工程と、を含むことを特徴とする皮膚の歪み測定方法。
<2> 前記変位検出工程は、前記皮膚の状態によって生じる画像特徴量の相違に基づいて、前記第1撮像データ及び前記第2撮像データから前記幾何学的パターンを検出する、<1>の皮膚の歪み測定方法。
<3> 前記変位検出工程は、前記幾何学的パターンを、前記皮膚の表面の肌理を用いて検出する、<1>または<2>の皮膚の歪み測定方法。
<4> 前記第1撮像データ及び前記第2撮像データは、前記肌理の個々が分離可能な解像度の高解像度データを含む、<3>の皮膚の歪み測定方法。
<5> 前記第1撮像データ及び前記第2撮像データの少なくとも一方は、撮像の対象者の表情の変化が識別可能な広範囲画像データを含む、<4>の皮膚の歪み測定方法。
<6> 前記皮膚の表面に付加パターンを付加するパターン付加工程をさらに含み、前記第1撮像データ取得工程は、さらに前記付加パターンを撮像した第3撮像データを取得し、前記第2撮像データ取得工程は、さらに前記付加パターンを撮像した第4撮像データを取得し、前記変位検出工程は、前記第1撮像データ及び前記第2撮像データの前記幾何学的パターンと共に前記第3撮像データ及び前記第4撮像データの前記付加パターンを解析する、<1>から<5>のいずれか1つの皮膚の歪み測定方法。
<7> 前記付加パターンは、前記皮膚の肌理と同程度の面積を有する、<6>の皮膚の歪み測定方法。
<8> 前記付加パターンが複数のドットを含むドット群で形成されるパターンであり、前記ドット群は、複数の色のドットを含む、<6>または<7>の皮膚の歪み測定方法。
<9> 皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンの大きさにかかる情報を取得する工程と、前記皮膚の表面に付加パターンを付加するパターン付加工程と、を含み、前記パターン付加工程は、前記幾何学的パターンの大きさに応じた寸法形状のドットを複数含む付加パターンを前記皮膚に付加することを特徴とする、皮膚の歪み測定方法。
<10> 皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像した第1撮像データを取得する第1撮像データ取得工程と、前記皮膚の少なくとも表面に加わる力の変化後に、前記皮膚の表面に表れる前記幾何学的パターンを撮像した第2撮像データを取得する第2撮像データ取得工程と、前記第1撮像データが表す前記幾何学的パターンと前記第2撮像データが表す前記幾何学的パターンとを解析し、前記皮膚の状態を判定する判定工程を含むことを特徴とする皮膚状態の判定方法。
<11> 前記判定工程における判定結果に基づいて、前記皮膚の状態に由来する物理量及び感覚量の少なくとも1つを取得する量取得工程をさらに含む、<10>の皮膚状態の判定方法。
<12> 皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像して得られる第1撮像データと、前記皮膚の少なくとも表面に加わる力が変化した後に前記皮膚の表面に表れる前記幾何学的パターンを撮像して得られる第2撮像データと、を入力する入力部と、前記入力部から入力された前記第1撮像データが表す前記幾何学的パターンと前記第2撮像データが表す前記幾何学的パターンとを解析し、前記力の変化の前後で生じる前記皮膚の表面の変位を検出する変位検出部と、を有することを特徴とする、皮膚歪み測定装置。
<13> 皮膚に光を照射する光照射部と、皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像して得られる第1撮像データと、前記皮膚の少なくとも表面に加わる力が変化した後に前記皮膚の表面に表れる前記幾何学的パターンを撮像して得られる第2撮像データと、を作成する撮像部と、前記第1撮像データが表す前記幾何学的パターンと前記第2撮像データが表す前記幾何学的パターンとを解析し、前記力の変化の前後で生じる前記皮膚の表面の変位を検出する変位検出装置と、を含むことを特徴とする、皮膚歪み測定システム。
<14> 前記撮像部がデジタルカメラであって、前記デジタルカメラの感度波長帯域が400nm以上、750nm以下である、<13>の皮膚歪み測定システム。
51・・・机
55、56・・・LEDライト
57・・・集光レンズ
58、59・・・カメラ
61・・・本体
62・・・撮像データ入力部
63・・・解析部
64・・・画像形成部
65・・・ディスプレイ
66・・・ユーザインターフェース
Pc・・・パターン
Po・・・パターン
S・・・被験者
Claims (3)
- 皮膚の表面に付加パターンを付加するパターン付加工程と、
前記皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像した第1撮像データおよび前記付加パターンを撮像した第3撮像データを取得する第1撮像データ取得工程と、
前記皮膚の少なくとも表面に加わる力の変化後に、前記皮膚の表面に表れる前記幾何学的パターンを撮像した第2撮像データおよび前記付加パターンを撮像した第4撮像データを取得する第2撮像データ取得工程と、
前記第1撮像データが表す前記幾何学的パターンと前記第2撮像データが表す前記幾何学的パターンと共に前記第3撮像データ及び前記第4撮像データの前記付加パターンを解析し、前記力の作用の前後で生じる前記皮膚の表面の変位を検出する変位検出工程と、
を含み、
前記付加パターンは、前記皮膚の皮丘部と同程度の面積を有する、皮膚の歪み測定方法。 - 皮膚の表面に付加パターンを付加するパターン付加工程と、
前記皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンを撮像した第1撮像データおよび前記付加パターンを撮像した第3撮像データを取得する第1撮像データ取得工程と、
前記皮膚の少なくとも表面に加わる力の変化後に、前記皮膚の表面に表れる前記幾何学的パターンを撮像した第2撮像データおよび前記付加パターンを撮像した第4撮像データを取得する第2撮像データ取得工程と、
前記第1撮像データが表す前記幾何学的パターンと前記第2撮像データが表す前記幾何学的パターンと共に前記第3撮像データ及び前記第4撮像データの前記付加パターンを解析し、前記力の作用の前後で生じる前記皮膚の表面の変位を検出する変位検出工程と、
を含み、
前記付加パターンが複数のドットを含むドット群で形成されるパターンであり、前記ドット群は、複数の色のドットを含む、皮膚の歪み測定方法。 - 皮膚の状態に由来して前記皮膚の表面に表れる幾何学的パターンの大きさにかかる情報を取得する工程と、
前記皮膚の表面に付加パターンを付加するパターン付加工程と、を含み、
前記パターン付加工程は、前記幾何学的パターンの大きさに応じた寸法形状のドットを複数含む付加パターンを前記皮膚に付加することを特徴とする、皮膚の歪み測定方法。
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