JP6992724B2 - 車両用駆動力伝達装置 - Google Patents

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本発明は、シャフトに伝達する駆動力を調整可能なカップリングと、前記カップリングを収容するカップリングカバーと、を備える車両用駆動力伝達装置に関し、前記カップリングに備えられたハブ部材のシャフト挿入穴に前記シャフトを容易に挿入することを可能とする技術に関する。
(a)シャフトと、(b)前記シャフトに伝達する駆動力を調整可能なカップリングと、(c)前記カップリングを収容するカップリングカバーと、(d)前記カップリングに備えられ、前記シャフトと共通な回転軸線まわりに回転するハブ部材と、(e)前記ハブ部材に形成され、前記シャフトを前記ハブ部材に対して動力伝達可能且つ前記ハブ部材に対して前記回転軸線方向に移動可能に嵌め入れるシャフト挿入穴と、(f)前記カップリングカバーに形成され、前記シャフト挿入穴に嵌め入れられる前記シャフトを挿通する開口部と、(g)前記開口部と前記シャフトとの間に配設されたシール部材と、を備える車両用駆動力伝達装置が知られている。例えば、特許文献1に記載された車両用駆動力伝達装置がそれである。なお、上記車両用駆動力伝達装置では、前記シャフトを前記車両用駆動力伝達装置に組み付けるために、前記シャフトを前記ハブ部材のシャフト挿入穴に挿入する。
特開2015-120501号公報
ところで、上記のような車両用駆動力伝達装置では、前記シャフトを前記ハブ部材のシャフト挿入穴に挿入するときに、前記シャフトが挿入される空間例えば前記シャフト挿入穴から空気を押し出すことになるが、前記シール部材によって前記カップリングカバーの開口部と前記シャフトとの間がシールされているので、前記シャフト挿入穴から空気が抜け難く、前記シャフトによって圧縮された圧縮空気により前記シャフトが前記シャフト挿入穴に挿入することが困難になるという問題があった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、従来に比較してシャフトをハブ部材のシャフト挿入穴に容易に挿入することができる車両用駆動力伝達装置を提供することにある。
第1発明の要旨とするところは、(a)シャフトと、前記シャフトに伝達する駆動力を調整可能なカップリングと、前記カップリングを収容するカップリングカバーと、前記カップリングに備えられ、前記シャフトと共通な回転軸線まわりに回転するハブ部材と、前記ハブ部材に形成され、前記シャフトを前記ハブ部材に対して動力伝達可能且つ前記ハブ部材に対して前記回転軸線方向に移動可能に嵌め入れるシャフト挿入穴と、前記カップリングカバーに形成され、前記シャフト挿入穴に嵌め入れられる前記シャフトを挿通する開口部と、前記開口部位置における前記カップリングカバーと前記シャフトとの間に配設されたシール部材と、を備える車両用駆動力伝達装置であって、(b)前記回転軸線方向の前記シール部材よりも前記カップリングカバーの内部空間側において、前記ハブ部材の前記シャフト挿入穴と前記シャフトの前記シャフト挿入穴への挿入部との間に形成された第1空気抜き通路と、前記回転軸線方向の前記シール部材よりも前記カップリングカバーの内部空間側において、前記カップリングと前記カップリングカバーとの間に形成され前記第1空気抜き通路に連通する第2空気抜き通路と、を備え、(c)前記カップリングカバーには、前記第2空気抜き通路に連通する前記カップリングカバーの内部空間と前記カップリングカバーの外部空間と連通する連通路が形成されていることにある。
第1発明によれば、(b)前記回転軸線方向の前記シール部材よりも前記カップリングカバーの内部空間側において、前記ハブ部材の前記シャフト挿入穴と前記シャフトの前記シャフト挿入穴への挿入部との間に形成された第1空気抜き通路と、前記回転軸線方向の前記シール部材よりも前記カップリングカバーの内部空間側において、前記カップリングと前記カップリングカバーとの間に形成され前記第1空気抜き通路に連通する第2空気抜き通路と、を備え、(c)前記カップリングカバーには、前記第2空気抜き通路に連通する前記カップリングカバーの内部空間と前記カップリングカバーの外部空間と連通する連通路が形成されている。このため、前記シャフトが前記シャフト挿入穴に挿入されると、前記シャフト挿入穴の空気が、前記シャフトが挿入されることにより前記第1空気抜き通路と前記第2空気抜き通路と前記連通路とを通して前記カップリングカバーの外部空間へ流出するので、例えば前記シャフトが前記シャフト挿入穴に挿入されるときに前記シャフト挿入穴から空気が抜け難くい従来に比較して、前記シャフトを前記シャフト挿入穴に容易に挿入することができる。
本発明が好適に適用された四輪駆動車両の構成を概略的に説明する骨子図である。 図1の四輪駆動車両に設けられた後輪用駆動力配分装置の構成を説明する断面図である。 図2の後輪用駆動力配分装置において制御カップリングの周辺部分を拡大する拡大図である。 図3のIV-IV視断面図である。 図3のV-V視断面図である。 図3において、制御カップリングのクラッチハブに形成されたシャフト挿入穴に後輪車軸を挿入している状態を示す図である。 本発明の他の実施例(実施例2)の後輪用駆動力配分装置を説明する図であり、その後輪用駆動力配分装置において制御カップリングの周辺部分を拡大する拡大図である。 図7のVIII-VIII視断面図である。
以下、本発明の実施例を、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が好適に適用された四輪駆動車両(車両)10の構成を概略的に説明する骨子図である。図1において、四輪駆動車両10は、エンジン12を駆動力源とし、エンジン12からの駆動力を主駆動輪に対応する左右一対の前輪14に伝達する第1の動力伝達経路と、四輪駆動状態においてエンジン12の駆動力の一部を副駆動輪に対応する左右一対の後輪16に伝達する第2の動力伝達経路と、を備えているFFベースの四輪駆動装置を有している。
四輪駆動車両10が二輪駆動状態のときには、エンジン12から自動変速機18を介して伝達された駆動力が、前輪用駆動力配分装置20を通して左右一対の前輪14へ伝達される。この二輪駆動状態のときには、少なくとも第1断接装置22の第1噛合式クラッチ24が解放され、トランスファ26、プロペラシャフト28、後輪用駆動力配分装置(車両用駆動力伝達装置)30、および、左右一対の後輪16へは、エンジン12から駆動力が伝達されない。しかし、四輪駆動車両10が四輪駆動状態のときには、第1噛合式クラッチ24および第2断接装置32の第2噛合式クラッチ34が共に係合されるとともに左右一対の制御カップリング(カップリング)36が共に係合されて、上記トランスファ26、プロペラシャフト28、後輪用駆動力配分装置30、および、左右一対の後輪16へエンジン12から駆動力が伝達される。
後輪用駆動力配分装置30は、図1および図2に示すように、プロペラシャフト28の後輪16側の端部に一体的に設けられたドライブピニオン38に噛み合うリングギヤ40と、回転軸線Cまわりに回転可能に支持された円筒状の中央車軸42と、中央車軸42から左右一対の後輪車軸(シャフト)44に伝達される伝達トルク(駆動力)をそれぞれ調整する左右一対の制御カップリング36と、リングギヤ40と中央車軸42との間の動力伝達経路を選択的に切断または接続する第2断接装置32と、を備えている。なお、後輪用駆動力配分装置30には、図2に示すように、例えばリングギヤ40と中央車軸42と第2断接装置32等とを収容するケース部材46が備えられている。
円筒状のリングギヤ40は、図2に示すように、例えば斜歯又はハイポイドギヤが形成された傘歯車であり、リングギヤ40の内周部から回転軸線C方向に略円筒状に突出する軸部40aが形成されている。また、円筒状のリングギヤ40は、ケース部材46内に設けられた軸受48を介してケース部材46により軸部40aが支持されることによって、回転軸線Cまわりに回転可能に片持状に支持されている。
円筒状の中央車軸42は、図2に示すように、円筒状のリングギヤ40の内側を貫通して、中央車軸42の一部がリングギヤ40の内側に配置されている。また、円筒状の中央車軸42は、ケース部材46内に設けられた一対の第1軸受50aおよび第2軸受50bに両端部が支持されることによって、中央車軸42が回転軸線Cまわりに回動可能にすなわちリングギヤ40と同心に回転可能に支持されている。
左右一対の制御カップリング36には、図2および図3に示すように、中央車軸42に動力伝達可能に連結されたクラッチドラム52と、後輪車軸44に動力伝達可能に連結されたクラッチハブ(ハブ部材)54と、電磁コイル56およびボールカム58を含み電気的に制御可能な電磁アクチュエータ60と、電磁アクチュエータ60によってクラッチドラム52に設けられた円板状の複数枚の第1摩擦板62とクラッチハブ54に設けられた円板状の複数枚の第2摩擦板64との摩擦力すなわち締結力が調節される湿式多板クラッチ66と、がそれぞれ備えられている。このように構成された制御カップリング36では、図示しない電子制御装置から電磁コイル56に供給されるカップリング指令電流により発生する磁力によって、第1摩擦板62と第2摩擦板64との締結力が増加すなわち制御カップリング36の係合トルクが増加させられ、中央車軸42から後輪車軸44に伝達する伝達トルクが調整されるようになっている。
クラッチドラム52には、図2および図3に示すように、中央車軸42に対して動力伝達可能且つ中央車軸42に対して回転軸線C方向に移動可能に円筒状の中央車軸42に嵌め入れられた円柱状の嵌合部52a(図2参照)と、第1摩擦板62および第2摩擦板64の外周側に配設された円筒状の円筒部52bと、円筒部52bと嵌合部52aとを連結する連結部52cと、が一体に備えられている。なお、複数枚の第1摩擦板62の外周部には、図3に示すように、それぞれ外周歯62aが形成されており、クラッチドラム52の円筒部52bの内周部には、第1摩擦板62をクラッチドラム52に対して相対回転不能且つクラッチドラム52に対して回転軸線C方向に移動可能に、その第1摩擦板62に形成された外周歯62aに噛み合う内周スプライン歯52dが形成されている。
クラッチハブ54は、図2および図3に示すように、クラッチドラム52の内側すなわち第1摩擦板62および第2摩擦板64の内側に配設され、後輪車軸44と共通な回転軸線すなわち回転軸線Cまわりに回転する円筒状の部材である。また、クラッチハブ54には、後輪車軸44をクラッチハブ54に対して動力伝達可能且つクラッチハブ54に対して回転軸線C方向に移動可能に嵌め入れるシャフト挿入穴54aが形成されている。なお、シャフト挿入穴54aは、クラッチハブ54の内側に形成された隔壁54bにより後輪車軸44が挿入されるときに空気が閉じ込められる有底の空間である。また、複数枚の第2摩擦板64の内周部には、図3に示すように、それぞれ内周歯64aが形成されており、クラッチハブ54の外周部には、第2摩擦板64をクラッチハブ54に対して相対回転不能且つクラッチハブ54に対して回転軸線C方向に移動可能に、その第2摩擦板64に形成された内周歯64aに噛み合う外周スプライン歯54cが形成されている。
また、後輪用駆動力配分装置30には、図2および図3に示すように、左右一対の制御カップリング36をそれぞれ収容する左右一対のカップリングカバー68と、カップリングカバー68に形成され、クラッチハブ54のシャフト挿入穴54aに嵌め入れられる後輪車軸44を挿通する開口部68aと、開口部68aと後輪車軸44との間に配設されたシール部材70と、が備えられている。なお、カップリングカバー68には、クラッチドラム52の円筒部52bの外周側に配設された円筒状の円筒部68bと、円筒部68bのケース部材46側の端部に形成された基端部68c(図2参照)と、円筒部68bのケース部材46側とは反対側の端部に形成された壁部68dと、が一体に備えられており、前述した開口部68aはカップリングカバー68の壁部68dに形成されている。また、カップリングカバー68の基端部68cが締結ボルト72(図2参照)によってケース部材46に固定されることにより、カップリングカバー68がケース部材46に固定される。
後輪車軸44には、図3に示すように、シール部材70に形成されたリップ70aが摺接する摺接面44aが形成された円柱状の基端部44bと、クラッチハブ54のシャフト挿入穴54aの内周面に形成された内周スプライン歯54dとスプライン嵌合する外周スプライン歯44cが形成された円柱状の先端部44dと、先端部44dと基端部44bとの間に形成された円柱状の中間部44eと、が一体に備えられている。なお、基端部44bの直径D3は、先端部44dの直径D1および中間部44eの直径D2よりも大きく、中間部44eの直径D2は、先端部44dの直径D1より大きい(D1<D2<D3)。
シャフト挿入穴54aを形成するクラッチハブ54の内周面には、図3に示すように、後輪車軸44の先端部44dに形成された外周スプライン歯44cにスプライン嵌合する内周スプライン歯54dが形成された第1内周面54eと、その第1内周面54eの内径IDより大径であり後輪車軸44の中間部44eの外周面が摺接する第2内周面54fと、が形成されている。
後輪用駆動力配分装置30には、図3に示すように、クラッチハブ54のシャフト挿入穴54aの内周面と後輪車軸44の外周面との間に形成された第1空気抜き通路P1と、制御カップリング36とカップリングカバー68との間に形成され、第1空気抜き通路P1に連通する円筒状の第2空気抜き通路P2と、が備えられている。なお、第1空気抜き通路P1には、図4に示すようにクラッチハブ54の第1内周面54eに形成された複数の内周スプライン歯54dのうちの1つの内周スプライン歯54dが取り除かれることによって、クラッチハブ54の第1内周面54eと後輪車軸44の先端部44dとの間に形成された回転軸線C方向に伸びる長手状の第1通路P1aと、図3および図5に示すようにクラッチハブ54の第2内周面54fに形成された回転軸線C方向に伸びる長手状溝54gによって、クラッチハブ54の第2内周面54fと後輪車軸44の中間部44eとの間に形成された長手状の第2通路P1bと、が備えられている。
また、第2空気抜き通路P2には、図3に示すように、制御カップリング36とカップリングカバー68の円筒部68bとの間に形成された円筒状の第1通路P2aと、制御カップリング36とカップリングカバー68の壁部68dとの間に形成された第2通路P2bと、が備えられている。なお、第2通路P2bでは、電磁コイル56をカップリングカバー68の壁部68dに固定させるコイルヨーク74に形成された連通溝74aによって、後輪車軸44の基端部44bの外周側に形成された環状の空間S1と、電磁コイル56に設けられたソケット76の周辺の空間S2とが連通している。
また、カップリングカバー68の円筒部68bには、図3に示すように、第2空気抜き通路P2に連通するカップリングカバー68の内部空間Sinとカップリングカバー68の外部空間Soutとを連通する連通路P3が形成されている。
図6は、クラッチハブ54に形成されたシャフト挿入穴54aに後輪車軸44を挿入している状態を示す図、すなわち後輪車軸44の基端部44bの摺接面44aにシール部材70に形成されたリップ70aが摺接し後輪車軸44が矢印F方向に移動させられてシャフト挿入穴54aに後輪車軸44を挿入している状態を示す図である。図6に示すように、後輪車軸44がシャフト挿入穴54aに挿入されると、シャフト挿入穴54aの空気が、後輪車軸44が挿入されることにより第1空気抜き通路P1と第2空気抜き通路P2と連通路P3とを通してカップリングカバー68の外部空間Soutへ流出する。なお、図6に示す矢印FLは、後輪車軸44がシャフト挿入穴54aに挿入されることによって流動するカップリングカバー68内の空気の流れを示す。
上述のように、本実施例の後輪用駆動力配分装置30によれば、クラッチハブ54のシャフト挿入穴54aと後輪車軸44との間に形成された第1空気抜き通路P1と、制御カップリング36とカップリングカバー68との間に形成され、第1空気抜き通路P1に連通する第2空気抜き通路P2と、を備え、カップリングカバー68には、第2空気抜き通路P2に連通するカップリングカバー68の内部空間Sinとカップリングカバー68の外部空間Soutと連通する連通路P3が形成されている。このため、後輪車軸44がシャフト挿入穴54aに挿入されると、シャフト挿入穴54aの空気が、後輪車軸44が挿入されることにより第1空気抜き通路P1と第2空気抜き通路P2と連通路P3とを通してカップリングカバー68の外部空間Soutへ流出するので、例えば後輪車軸44がシャフト挿入穴54aに挿入されるときにシャフト挿入穴54aから空気が抜け難くい従来に比較して、後輪車軸44をシャフト挿入穴54aに容易に挿入することができる。
続いて、本発明の他の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。以下の説明において、実施例相互に共通する部分については同一の符号を付してその説明を省略する。
図7および図8は、本発明の他の実施例の後輪用駆動力配分装置(車両用駆動力伝達装置)を説明する図である。本実施例の後輪用駆動力配分装置は、第1空気抜き通路P1に備えられた第2通路P1bが、図7および図8に示すように後輪車軸44の中間部44eに形成された回転軸線C方向に伸びる長手状溝44fによって、クラッチハブ54の第2内周面54fと後輪車軸44の中間部44eとの間に形成されている点で相違しており、その他は実施例1の後輪用駆動力配分装置30と略同じである。なお、本実施例の後輪用駆動力配分装置では、実施例1の後輪用駆動力配分装置30と同様に、後輪車軸44がシャフト挿入穴54aに挿入されると、シャフト挿入穴54aの空気が、後輪車軸44が挿入されることにより第1空気抜き通路P1と第2空気抜き通路P2と連通路P3とを通してカップリングカバー68の外部空間Soutへ流出するので、後輪車軸44をシャフト挿入穴54aに容易に挿入することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明したが、本発明はその他の態様においても適用される。
例えば、前述の実施例1の後輪用駆動力配分装置30において、第1空気抜き通路P1の第1通路P1aは、クラッチハブ54の第1内周面54eに形成された複数の内周スプライン歯54dのうちの1つの内周スプライン歯54dが取り除かれることによって形成されたが、例えば、後輪車軸44の先端部44dに形成された複数の外周スプライン歯44cのうちの1つの外周スプライン歯44cが取り除かれることによって形成しても良い。また、クラッチハブ54に形成された内周スプライン歯54dと後輪車軸44の先端部44dに形成された外周スプライン歯44cとの間に比較的大きな隙間が形成される場合には、内周スプライン歯54d、外周スプライン歯44cを取り除く必要はなく、その隙間を第1通路P1aとして用いることができる。
また、前述の実施例1の後輪用駆動力配分装置30において、第1空気抜き通路P1の第2通路P1bは、クラッチハブ54の第2内周面54fに形成された回転軸線C方向に伸びる長手状溝54gすなわち直線状の溝によって形成されたが、例えば、直線状の溝ではなく螺旋状の溝によって第2通路P1bを形成しても良い。
また、前述の実施例2の後輪用駆動力配分装置において、第1空気抜き通路P1の第2通路P1bが、後輪車軸44の中間部44eに形成された回転軸線C方向に伸びる長手状溝44fすなわち直線状の溝によって形成されたが、例えば、直線状の溝ではなく螺旋状の溝によって第2通路P1bを形成しても良い。
また、前述の実施例では、クラッチハブ54に隔壁54bが一体に形成されていたが、例えば、隔壁54bを取り除き隔壁54bのかわりにゴム蓋などのシール部材をクラッチハブ54に嵌め入れても良い。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を加えた態様で実施することができる。
30:後輪用駆動力配分装置(車両用駆動力伝達装置)
36:制御カップリング(カップリング)
44:後輪車軸(シャフト)
54:クラッチハブ(ハブ部材)
54a:シャフト挿入穴
68:カップリングカバー
68a:開口部
70:シール部材
C:回転軸線
P1:第1空気抜き通路
P2:第2空気抜き通路
P3:連通路
Sin:内部空間
Sout:外部空間

Claims (1)

  1. シャフトと、前記シャフトに伝達する駆動力を調整可能なカップリングと、前記カップリングを収容するカップリングカバーと、前記カップリングに備えられ、前記シャフトと共通な回転軸線まわりに回転するハブ部材と、前記ハブ部材に形成され、前記シャフトを前記ハブ部材に対して動力伝達可能且つ前記ハブ部材に対して前記回転軸線方向に移動可能に嵌め入れるシャフト挿入穴と、前記カップリングカバーに形成され、前記シャフト挿入穴に嵌め入れられる前記シャフトを挿通する開口部と、前記開口部位置における前記カップリングカバーと前記シャフトとの間に配設されたシール部材と、を備える車両用駆動力伝達装置であって、
    前記回転軸線方向の前記シール部材よりも前記カップリングカバーの内部空間側において、前記ハブ部材の前記シャフト挿入穴と前記シャフトの前記シャフト挿入穴への挿入部との間に形成された第1空気抜き通路と、前記回転軸線方向の前記シール部材よりも前記カップリングカバーの内部空間側において、前記カップリングと前記カップリングカバーとの間に形成され前記第1空気抜き通路に連通する第2空気抜き通路と、を備え、
    前記カップリングカバーには、前記第2空気抜き通路に連通する前記カップリングカバーの内部空間と前記カップリングカバーの外部空間と連通する連通路が形成されている
    ことを特徴とする車両用駆動力伝達装置。
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