JP6989821B2 - 埋立材料の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、埋立材料の製造方法に関し、さらに詳しくは、砕石から地盤の液状化を防止できる埋立材料を効率的に製造することができる埋立材料の製造方法に関するものである。
土木工事で使用される捨石や雑石は、花崗岩や安山岩などの原石を破砕機(クラッシャー)によって破砕し、その破砕した砕石を振動篩機等で分級して製造されている。粒径が200mm~400mm程度の砕石が捨石として使用され、粒径が75mm~200mm程度の砕石が雑石として使用される。分級後に残った粒径が100mm以下程度の砕石(岩ズリ)は、埋立工事などで埋立材料として使用される(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、分級して残ったままの状態では粒径が小さい砕石の割合が多くて透水係数が低いため、そのまま埋立材料として使用すると地盤が液状化する可能性がある。それ故、特許文献1に記載の埋立工法のように、液状化の可能性を低くするために、破石(岩ズリ)にセメント粉末などの固化材を添加する必要があった。
分級して残った砕石から液状化の可能性の低い埋立材料を製造する方法としては、例えば、その砕石をさらに振動篩等を利用して分級を行い、所定の粒径よりも大きい砕石だけを埋立材料として使用する方法が考えられる。しかしながら、この場合には、砕石材を目の細かい篩で分級する必要があるので、分級作業に多くの時間を要する。また、所定の粒径よりも大きい砕石を十分に確保することは難しい。加えて所定の粒径よりも小さい砕石の処理も問題になる。
特開2011-127353号公報
本発明の目的は、砕石から地盤の液状化を防止できる埋立材料を効率的に製造することができる埋立材料の製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の埋立材料の製造方法は、所定の粒径範囲に分級された砕石を、この砕石を搬送するコンベヤの運搬方向端部から落下させることにより落下面に前記砕石からなる山状体を形成して、前記山状体の法尻部のうち前記コンベヤの運搬方向端部よりも前方側に位置する前方法尻部を形成している粒径が相対的に大きい前記砕石を非液状化材として採取し、前記山状体の前記前方法尻部以外を含む部分を形成している粒径が相対的に小さい前記砕石を調整材として使用して、少なくとも前記非液状化材と前記調整材とを構成材として混合することにより所定範囲の透水係数を有する埋立材料を製造することを特徴とする。
本発明では、所定の粒径範囲に分級された砕石を、砕石を搬送するコンベヤの運搬方向端部から落下させて山状体を形成することで、粒径が相対的に大きい砕石が山状体の法尻部のうちコンベヤの運搬方向端部よりも前方側に位置する前方法尻部に自然に偏在した状態となる。そのため、この前方法尻部を形成している砕石を採取することで、透水係数が比較的大きい非液状化材としてそのまま利用できる。したがって、篩等を使用することなく液状化防止に有効な非液状化材を短時間で効率的に得ることができる。この非液状化材を得るとともに、前方法尻部以外を含む部分を形成している砕石を調整材として使用して、非液状化材と混合して所定範囲の透水係数を有する埋立材料を製造するので、粒径が相対的に小さい砕石も無駄なく利用できる。それ故、製造に要するエネルギーを抑えつつ、材料を有効活用して地盤の液状化を防止できる埋立材料を製造することが可能となる。
本発明の埋立材料の製造方法の製造工程を模式的に例示する説明図である。 山状体を例示し、図2(a)は断面図、図2(b)は平面図である。 山状体の前方法尻部の砕石と山状体の後方部分の砕石をそれぞれ採取している状態を断面視で例示する説明図である。 非液状化材と調整材の重量混合割合が異なる埋立材料のそれぞれの粒径分布および液状化の可能性がある範囲を示すグラフ図である。 山状体の前方法尻部の砕石と山状体の底部中心部および後方法尻部の砕石をそれぞれ採取している状態を断面視で例示する説明図である。
以下、本発明の埋立材料の製造方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
本発明では、所定の粒径範囲に分級された砕石から、液状化防止に有効な所定範囲の透水係数を有する埋立材料を製造する。この実施形態では、捨石および雑石を製造する際に分級して残留した、より粒径の小さい砕石を活用して埋立材料を製造する製造工程を例示する。
花崗岩や安山岩などの原石を破砕機によって破砕して、粒径が400mm以下の砕石を形成する。次いで、その砕石を傾動式振動篩機等を使用して、捨石として使用する粒径が200mm~400mmの砕石と、雑石として使用する粒径が75mm~200mmの砕石を分級する。分級後には、粒径が100mm以下の砕石が残留した状態となる。
この実施形態では、この分級後に残った粒径が100mm以下の砕石から埋立材料を製造する。埋立材料の製造に使用する砕石の粒径範囲は100mm超の場合も有るが、0mm超100mm以下の砕石がその範囲内にわたって適宜の重量割合で混在している。
図1に示すように、粒径が100mm以下の砕石1を、コンベヤ10により搬送する。そして、砕石1を搬送するコンベヤ10の運搬方向端部10aから砕石1を落下させることにより、落下面11に砕石1からなる山状体2を形成する。コンベヤ10はベルトコンベヤで構成することが望ましい。落下面11からコンベヤ10の運搬方向端部10a(砕石1の落下開始位置)までの高さは、特に限定されないが例えば、12m~20mである。コンベヤ10の移送速度は、例えば、0.8m/s~1.5m/sに設定する。
砕石1を落下させて山状体2を形成すると、粒径が相対的に大きい砕石1の多くは、山状体2の前方側の法面を流れ落ちていき、山状体2の法尻部のうちコンベヤ10の運搬方向端部10aよりも前方側に位置する前方法尻部3に偏在した状態になる。前方法尻部3以外の部分にも粒径が相対的に大きい砕石1は多少は存在するが、粒径が相対的に小さい砕石1が偏在した状態になる。例えば、前方法尻部3には粒径が50mm~100mm程度の砕石1が偏在し、前方法尻部3以外の部分には0mm超50mm以下程度の砕石1が偏在した状態になる。
本発明の法尻部とは、山状体2の主に裾野部分を含有する領域である。具体的には図2に示すように例えば、山状体2の高さHの80%以下、或いは、60%以下の領域のうちで、その領域の体積の50%を占めるその領域の外周側の部分であり、かつ、その領域の最高地点Pを通る境界面Mによって区画される領域である。したがって、法尻部の最高位置PはH×80%、或いは、H×60%となる。前方法尻部3は、法尻部のうちコンベヤ10の運搬方向端部10aから所定距離(例えば1m)以上前方に位置する領域である。
本発明では、この山状体2の前方法尻部3を形成している粒径が相対的に大きい砕石1を非液状化材5として採取する。前方法尻部3以外の部分を形成している粒径が相対的に小さい砕石1は調整材6として使用する。しかし、非液状化材5と調整材6を厳密に前方法尻部3とそれ以外の部分として採取することは難しい。そのため、前方法尻部3を形成している砕石1を調整材6として使用することを許容する。即ち、前方法尻部3以外を含む部分を形成している砕石1を調整材6として使用する。ただし、調整材6のある程度の割合は前方法尻部3以外の部分を形成している砕石1で構成するとよい。調整材6の80%(重量割合)以上を前方法尻部3以外の部分を形成している砕石1で構成すると、粒径の小さい砕石1を有効活用するには有利になる。
図3に示すように、この実施形態の製造ラインでは、山状体2が形成される落下面11は地面Gで構成されている。構造物の床面等を落下面11とすることもできる。コンベヤ10の運搬方向端部10aから所定範囲に分級された砕石1を落下させると、落下面11に山状体2が形成される。砕石1は継続的に落下させてもよいし、断続的に落下させてもよい。
山状体2の高さHが、例えば、5m以上になった後、油圧ショベル等の建設機械14を使用して前方法尻部3を形成している砕石1を採取する。前方法尻部3から砕石1を採取する際には、山状部2の法面(傾斜面)が維持されるようにコンベヤ10の運搬方向(コンベヤ延長方向)に採取位置を変えながら均等に採取する。前方法尻部3から採取した砕石1は、非液状化材5として所定位置に転置する。
コンベヤ10から砕石1を落下させるとともに、山状体2から非液状化材5を採取することで山状体2の高さHは変化する。ここで、コンベヤ10による砕石1の供給量と非液状化材5の採取量とを調整して山状体2の高さHを所定範囲内に維持することが好ましい。例えば、高さHの変動範囲を基準高さに対して±2mにすると、前方法尻部3に偏在する砕石1の粒径のバラツキを小さくできる。これに伴い、継続的に均質な非液状化材5および調整材6を採取するには有利になる。山状体2の基準高さは例えば、8m~10m程度に設定する。
山状体2の高さHは、山状体2の後方部分などの前方法尻部3以外を含む部分を形成している砕石1を建設機械14等を使用して採取することで調整することもできる。建設機械14等で採取した前方法尻部3以外を含む部分を形成している砕石1は、調整材6として非液状化材5とは別の所定位置に転置しておく。この実施形態では、この調整材6として転置しておいた砕石1と山状体2の前方法尻部3以外を含む部分を形成している砕石1とを調整材6として使用する。
次の工程では、非液状化材5と調整材6とを構成材として混合することにより、所定範囲の透水係数を有する埋立材料7を製造する。この実施形態では、上述した非液状化材5と調整材6のみを混合して埋立材料7を製造する場合を例示しているが、非液状化材5および調整材6に加えて別の石材や結合材等を構成材として混合することもできる。例えば、非液状化材5の量が不足する場合は、本発明を用いることなく別途準備した結合材等を使用することもできる。ただし、製造する埋立材料7の構成材の90%(重量割合)以上には、上述した工程により採取した非液状化材5および調整材6を使用する。
所定範囲の透水係数を有する埋立材料7を製造するため、まず非液状化材5と調整材6のそれぞれの粒径による重量構成比(以下、粒度分布という)を確認する。粒度分布は例えば、「JIS A 1204:土の粒度試験方法」や、「JIS A 1223:土の細粒分含有率試験方法」、「JGS 0132:石分を含む地盤材料の粒度試験方法」、「JGS A 1102:骨材のふるい分け試験方法」等に基づいて確認する。
2種類の構成材(非液状化材5、調整材6)について粒度分布を確認した上で、それらを所定の重量混合割合で混合した粒度分布を重量混合割合に基づき按分計算により求める。そして、図4に示すように、それぞれの重量混合割合で混合した粒度分布をグラフ化する。あるいは、実際に非液状化材5と調整材6の重量混合割合が異なる複数種類の埋立材料7を作成し、それぞれの埋立材料7の粒度分布を求めてグラフ化してもよい。
図4には、日本港湾協会による「港湾の施設の技術上の基準・同解説」(平成19年7月)の383頁から384頁「粒度による液状化判定」で示されている液状化の可能性のある土の粒度(均等係数の小さい砂)も併せて示してある。図4の一点鎖線で示している粘土分側(細粒側:図4の左側)の境界線L1と礫分側(粗粒側:図4の右側)の境界線L2との間の範囲R1が前記の「港湾の施設の技術上の基準・同解説」の基準(以下、前記の基準という)で液状化の可能性ありとされている範囲であり、破線で示している粘土分側の境界線L3と礫分側の境界線L4との間の範囲R2が特に液状化の可能性ありとされている範囲である。
図4に示すように、非液状化材5単体の粒度分布は、前記の基準で示されている液状化の可能性ありの礫分側の粒度分布の外側にあり、液状化しない材料であることが分かる。調整材6単体の粒度分布は、調整材6の礫分側の粒度は前記の基準で示されている液状化の可能ありの礫分側の粒度分布の外側にあるが、粘土分側の粒度は液状化の可能性がある範囲R1に含まれることが分かる。
また、2種類の構成材(非液状化材5、調整材6)を重量混合割合に基づき按分計算により求めた粒度分布は、非液状化材5単体の粒度分布と調整材6単体の粒度分布との間の範囲内にあるとともに、いずれも調整材6単体の粒度分布と同様に、礫分側の粒度は前記の基準で示されている液状化の可能性ありの礫分側の粒度分布の外側にあるが、粘土分側の粒度は液状化の可能性がある範囲R1に含まれることが分かる。
ただし、非液状化材5単体の粒度分布、調整材6単体の粒度分布、および2種類の構成材を重量混合割合に基づき按分計算により求めた埋立材料7の粒度分布は、いずれも前記の基準で示されている液状化の可能性がある範囲R1の礫分側に分布していることが分かる。
前記の「港湾の施設の技術上の基準・同解説」の「粒度による液状化判定」では、「粒度分布が「液状化の可能性あり」の範囲にまたがった場合など分類が困難である場合には、礫分側については、透水係数が3cm/s以上であることを確認した場合に液状化しないと判定することができる」と示されている。
そのため、次いで非液状化材5単体、調整材6単体、および2種類の構成材を重量混合割合に基づき按分計算により求めた埋立材料7の内、透水係数が3cm/s以上となる構成材の重量混合割合を求める。非液状化材5単体、調整材6単体、および2種類の構成材を重量混合割合に基づき按分計算により求めた埋立材料7の透水係数は、「JIS A 1218:土の透水試験方法」や各種の推定式により求める。
ここではCreagerの方法による透水係数の算出方法を例示する。なお、実際に非液状化材5と調整材6とを混合して埋立材料7を作成し、その埋立材料7の透水試験を実施して透水係数を求めてもよい。
Creagerによる透水係数の推定式は、下記(1)式で示される。
k=0.34×(D202.2954 ・・・(1)
ここで、kは透水係数であり、D20は20%粒径である。
(1)式から、透水係数が3cm/s以上となる数値範囲は、20%粒径D20が2.6mm以上であることが分かる。
そして、作成した図4のグラフ図から、地盤の液状化を防止できる20%粒径D20の数値範囲を満たす構成材の重量混合割合を決定する。例えば、この実施形態では、グラフ図から20%粒径D20が2.6mm以上の数値範囲を満足する条件は、非液状化材5の重量混合割合が50%以上になるので、構成材を混合する工程では、埋立材料7における非液状化材5の重量混合割合を少なくとも50%以上に設定する。
実際には、埋立現場での要求性能や砕石1の粒径のバラツキ、非液状化材5および調整材6の有効活用などを考慮してそれぞれの構成材の重量混合割合を設定する。非液状化材5の重量混合割合を大きくするほど液状化を防止するには有利になるが、非液状化材5の重量混合割合を過大にすると、非液状化材5が不足し、調整材6が過剰に余る可能性がある。
そこで例えば、埋立材料7における非液状化材5の重量混合割合の範囲の下限値は埋立材料7が液状化しない閾値(重量パーセント)に5%を加算した数値、上限値は閾値に10%を加算した数値にする。この実施形態の場合には、非液状化材5の重量混合割合は55%~60%程度に設定するとよい。
図1に例示する所定の位置に載置されている非液状化材5および調整材6を建設機械14等を使用してそれぞれ第1フィーダー15と第2フィーダー16に投入する。投入された非液状化材5と調整材6は第1フィーダー15と第2フィーダー16により、同じベルトコンベヤライン17(以下、ベルトコンベヤ17という)に移送される。
非液状化材5および調整材6を同じ1つのベルトコンベヤ17により混載して搬送することで、非液状化材5および調整材6をある程度混合できる。そのため、後工程において構成材を混合する作業を短縮できる。非液状化材5と調整材6の重量混合割合は、第1フィーダー15による非液状化材5の移送速度と、第2フィーダー16による調整材6の移送速度とを相対的に制御することで調節できる。
ベルトコンベヤ17上でそれぞれの構成材が混合されて形成された埋立材料7は、第2コンベヤ17によって土運船18に移送される。ベルトコンベヤ17から土運船18に移送される際にも、構成材は自然に混合される。
製造した埋立材料7は「JIS A 1204:土の粒度試験方法」等により定期的に粒度分布を確認し、地盤の液状化を防止できる品質であることを確認することが好ましい。
このように、本発明では、所定の粒径範囲に分級された砕石1を、砕石1を搬送するコンベヤ10の運搬方向端部10Aから落下させて山状体2を形成し、山状体2の前方法尻部3に偏在した粒径が相対的に大きい砕石1を非液状化材5として採取する。篩等を使用して非液状化材5を分級するには多大な時間とエネルギーを要するが本発明によればこのような時間やエネルギーを削減でき、液状化防止に有効な非液状化材5を短時間で効率的に得ることができる。この非液状化材5を得るとともに、前方法尻部3以外を含む部分を形成している砕石1を調整材6として使用して非液状化材5と混合して所定範囲の透水係数を有する埋立材料7を製造するので、粒径が相対的に小さい砕石1も無駄なく利用できる。それ故、製造に要するエネルギーを抑えつつ、材料を有効活用して地盤の液状化を防止できる埋立材料7を製造することが可能となる。
この実施形態のように、製造する埋立材料7の粒径による重量構成比と透水係数との相関関係を予め把握しておき、把握した相関関係に基づいて、それぞれの構成材の重量混合割合を設定すると、所定範囲の透水係数を有する埋立材料7を製造するための構成材の重量混合割合を精度よく設定できる。これにより、粒径が相対的に小さい調整材6をより有効に利用しつつ、地盤の液状化を確実に防止できる埋立材料7を製造するには有利になる。
非液状化材5および調整材6は、例えば、図5に例示する実施形態のような方法で採取することもできる。
この実施形態の製造ラインでは、落下面11が地面Gの上方に柱部で支持された高床になっている。落下面11のコンベヤ10の運搬方向端部10aの下方に相当する位置には、落下面11を構成する床部を上下方向に貫通する貫通孔12aが設けられている。落下面11の貫通孔12aよりも後方側の位置にも同様に貫通孔12bが設けられている。貫通孔12aおよび貫通孔12bを通じて、落下面11(高床)に形成された山状体2の底部中心部4と後方法尻部の砕石1(調整材6)が下方に落下する構造になっている。
落下面の貫通孔12aよりも前方側の位置には、山状体2の前方法尻部3を形成している砕石1(非液状化材5)を落下させる貫通孔12cが設けられている。前方法尻部3の砕石1を落下させる貫通孔12cと、後方法尻部の砕石1を落下させる貫通孔12bはそれぞれ、底部中心部4の砕石1を落下させる貫通孔12aを囲むように周方向に間隔をあけて複数形成されている。貫通孔12a~12cにはそれぞれ、貫通孔12a~12cを開閉可能なスライド式の蓋体13a~13cが設けられている。
非液状化材5を構成する砕石1を落下させる貫通孔12cの下方には、第1フィーダー15が設けられている。調整材6を構成する砕石1を落下させる貫通孔12a、12bの下方には、それぞれ第2フィーダー16が設けられている。第1フィーダー15および第2フィーダー16の下方には、ベルトコンベヤ17が延設されている。
落下面11に山状体2を形成した状態で、蓋体13a~13cをそれぞれ開口した状態にすると、前方法尻部3を形成している砕石1と、底部中心部4および後方法尻部を形成している砕石1とが、それぞれ貫通孔12cと貫通孔12aおよび貫通孔12bを通じて落下し、それぞれ第1フィーダー15と第2フィーダー16に投入される。投入された非液状化材5と調整材6は第1フィーダー15と第2フィーダー16により、同じベルトコンベヤライン17に移送される。非液状化材5と調整材6の重量混合割合は、第1フィーダー15による非液状化材5の移送速度と、第2フィーダー16による調整材6の移送速度とを相対的に制御することで調節できる。
非液状化材5および調整材6の採取中、山状体2の高さHは所定範囲内に維持することが好ましい。例えば、山状体2の高さHが所定範囲(例えば、10m)よりも高くなった場合には、山状体2の後方部分を形成している砕石1(調整材6)を建設機械14等を使用して移動させることによって、山状体2の高さHを所定範囲に維持する。山状体2の高さHを所定範囲に維持することで、継続的に均質な非液状化材5および調整材6をそれぞれ貫通孔12cおよび貫通孔12a、12bから落下させることができる。
このような製造ラインにすると、山状体2から非液状化材5と調整材6を採取する工程と、採取した非液状化材5と調整材6をそれぞれ第1フィーダー15と第2フィーダー16まで搬送する工程を自動化することができるので、埋立材料7をより効率的に製造することが可能となる。
山状体2の底部中心部4は、粒径が相対的に小さい砕石1の偏在率が高いので、この実施形態のように、調整材6として山状体2の底部中心部4の砕石1を採取すると、調整材6の粒径のバラツキを抑制するには有利になる。また、山状体2の底部中心部4、後方法尻部、および前方法尻部3から砕石1をバランスよく採取することで、ほぼ同じ条件の山状体2から継続的に均質な非液状化材5および調整材6を採取することができる。
本発明は、上記で例示した実施形態の製造ラインに限定されず、他にも様々な構成にすることができる。例えば、構成材をベルトコンベヤライン上で混合させるのではなく、建設機械14やミキサー等を使用して混合することもできる。製造した埋立材料7をベルトコンベアラインではなく、ダンプトラック等で搬送することもできる。また、上記で例示した実施形態では、捨石および雑石を製造する過程で残留する砕石1を活用して埋立材料7を製造したが、捨石や雑石の製造とは関係なく埋立材料7を製造することもできる。
1 砕石
2 山状体
3 前方法尻部
4 底部中心部
5 非液状化材
6 調整材
7 埋立材料
10 コンベヤ
10a 運搬方向端部
11 落下面
12a~12c 貫通孔
13a~13c 蓋体
14 建設機械
15 第1フィーダー
16 第2フィーダー
17 ベルトコンベヤライン
18 土運船
G 地面

Claims (4)

  1. 所定の粒径範囲に分級された砕石を、この砕石を搬送するコンベヤの運搬方向端部から落下させることにより落下面に前記砕石からなる山状体を形成して、前記山状体の法尻部のうち前記コンベヤの運搬方向端部よりも前方側に位置する前方法尻部を形成している粒径が相対的に大きい前記砕石を非液状化材として採取し、前記山状体の前記前方法尻部以外を含む部分を形成している粒径が相対的に小さい前記砕石を調整材として使用して、少なくとも前記非液状化材と前記調整材とを構成材として混合することにより所定範囲の透水係数を有する埋立材料を製造することを特徴とする埋立材料の製造方法。
  2. 製造する埋立材料の粒径による重量構成比と透水係数との相関関係を予め把握しておき、把握した前記相関関係に基づいて、それぞれの前記構成材の重量混合割合を設定する請求項1に記載の埋立材料の製造方法。
  3. それぞれの前記構成材を同じベルトコンベヤラインにより混載して搬送することにより、それぞれの前記構成材を混合する請求項1または2に記載の埋立材料の製造方法。
  4. 前記山状体の底部中心部から採取した前記砕石を前記調整材として使用する請求項1~3のいずれかに記載の埋立材料の製造方法。
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