JP6989691B2 - 観察装置 - Google Patents

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Description

本発明は、観察装置に関するものである。
従来、細胞等の被写体を標識せずに観察する装置が提案されている(例えば、特許文献1および2参照。)。特許文献1,2の観察装置において、光源部および照明部の両方が試料の下方に配置されている。光源部からの照明光は、試料を斜め上方に向かって透過し、試料の上方において反射部材または細胞を収容する容器の蓋によって反射され、試料を斜め上方から照明する。撮影光学系は、試料を斜め下方に透過した照明光を撮影する。特許文献1,2に記載されているとおり、照明光の入射角が対物光学系の取り込み角と同等の場合に、試料が立体的に見える偏斜照明を実現することができる。
国際公開第2016/158780号 国際公開第2017/104068号
観察装置の周囲には、照明光を反射する反射物体が存在することがある。例えば、細胞観察用の観察装置が設置されるインキュベータの内部には、観察装置の上方に、インキュベータの棚または天井が存在する。容器の蓋を透過した照明光の一部が、このような反射物体によって反射され、不要光として対物光学系に入射する場合がある。容器の蓋よりも高い位置の反射物体からの不要光は、小さな入射角度で対物光学系に入射する。したがって、対物光学系の瞳面において不要光は瞳の中心に近い位置に入射し、不要光の全部または大部分が瞳を通過する。その結果、画像内の細胞のコントラストが低下し細胞の観察が困難になる場合がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、反射物体からの不要光に因る試料の像のコントラスト低下を防ぎ、偏斜照明によって試料を立体的にコントラストよく観察することができる観察装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は以下の手段を提供する。
本発明の一態様は、インキュベータ内に配置される観察装置であって、光を反射する反射物体が前記インキュベータ内の前記観察装置の上方に配置され、試料が載置される略水平なステージと、該ステージの下方に配置され、斜め上方に向けて照明光を射出する照明光学系と、前記ステージの下方に配置され、前記ステージを透過し前記試料の上方において反射面によって反射され前記試料および前記ステージを斜め下方に透過した前記照明光を撮像する撮像光学系とを備え、前記照明光学系が、前記照明光を発する光源と、該光源からの前記照明光を特定の第1射出領域に制限する照明マスクと、前記第1射出領域から射出された前記照明光を略平行光に変換するコリメートレンズと、該コリメートレンズからの前記照明光を特定の第2射出領域に制限する射出領域制限部材とを備え、前記撮像光学系の瞳面に投影された前記第1射出領域の投影像が、前記撮像光学系の瞳の辺縁部に部分的に重なり、前記試料を通過した光は前記撮像光学系に略平行に入射し、前記撮像光学系の瞳面に結像し、下記条件式(1)および条件式(2)を満たす観察装置である。
0.1NA<θmin<NA<θmax<π/2…(1)
Xex_max−(Hill+2Hinc)*θmin<Xfov_min…(2)
ここで、NAは、前記撮像光学系の前記試料側の開口数、θminは、前記第2射出領域から射出される前記照明光の前記撮像光学系の光軸に対する射出角の最小値(rad)、θmaxは、前記第2射出領域から射出される前記照明光の前記撮像光学系の光軸に対する射出角の最大値(rad)、Xex_maxは、前記第2射出領域の前記撮像光学系の光軸から最も遠い端のX座標(mm)、Xfov_minは、前記撮像光学系の実視野の前記照明光学系から遠い側の端のX座標(mm)、Hillは、前記射出領域制限部材から前記撮像光学系の標本面までの前記撮像光学系の光軸に沿う方向の高さ(空気換算長、mm)、Hincは、前記標本面から前記インキュベータ内の前記反射物体までの前記撮像光学系の光軸に沿う方向の高さ(空気換算長、mm)であり、X座標は、前記撮像光学系の光軸に直交し前記第2射出領域から射出される前記照明光の光軸を通るX方向の位置座標であり、前記撮像光学系の光軸がX座標の原点であり、前記撮像光学系の光軸から前記コリメートレンズの光軸に向かう方向が正である。
本態様によれば、光源から発せられた照明光は、照明マスクによって第1射出領域に制限され、コリメートレンズによって略平行光に変換され、射出領域制限部材の第2射出領域から斜め上方に向かって射出される。照明光は、ステージおよび試料を斜め上方に向かって透過し、試料の上方において反射面によって斜め下方へ反射され、試料を斜め上方から照明する。反射面は、例えば、試料を収容する容器の天板の内面または容器内の溶液の液面である。その後、照明光は、試料およびステージを斜め下方に向かって透過し、撮像光学系の光軸に対して斜めに撮像光学系に入射する。
この場合において、条件式(1)を満たすことによって、撮像光学系の瞳面において、照明光の光束が部分的に瞳の辺縁部によって遮られる。このような偏斜照明によって、陰影が付き立体的に見える試料の像を撮像光学系によって取得することができる。
また、反射面の上方に、照明光を反射する反射物体が存在することがある。条件式(2)を満たすことによって、反射物体によって下方に反射された照明光が撮像光学系の実視野に入射しない。これにより、反射物体からの不要光に因る試料の像のコントラスト低下を防ぎ、偏斜照明による高コントラストの試料の像を確実に取得することができる。
上記態様においては、下記条件式(3)を満たすことが好ましい。
Xex_min<Xfov_min+(Hill+2Hcase)*NA…(3)
ここで、Xex_minは、前記第2射出領域の前記撮像光学系の光軸に最も近い端のX座標、Hcaseは、前記標本面から前記反射面までの前記撮像光学系の光軸に沿う方向の高さ(空気換算長)である。
この構成によって、反射面によって反射された照明光により、実視野の中央のみならず実視野の端まで明るく照明することができる。
上記態様においては、下記条件式(4)を満たすことが好ましい。
Xex_max>Xfov_max+(Hill+2Hcase)*NA…(4)
ここで、Xfov_maxは、前記撮像光学系の実視野の前記照明光学系に近い側の端のX座標、Hcaseは、前記標本面から前記反射面までの前記撮像光学系の光軸に沿う方向の高さ(空気換算長)である。
この構成によって、撮像光学系の実視野の端まで試料のコントラストを得ることができる。
上記態様においては、前記射出領域制限部材が、前記第2射出領域の前記撮像光学系の光軸から最も遠い端の位置を前記X方向に変更可能であってもよい。
この構成によって、条件式(2)におけるXex_maxを変更することができる。すなわち、容器の種類および反射物体の位置等の観察条件に応じて、条件式(2)が満たされる範囲内にXex_maxを調整することができる。
上記態様においては、前記照明光学系が、前記第2射出領域からの前記照明光の射出方向を変更可能であるプリズムまたはミラーを備えていてもよい。
この構成によって、条件式(1)および(2)におけるθminを変更することができる。すなわち、容器の種類および反射物体の位置等の観察条件に応じて、条件式(1)および(2)が満たされる範囲内にθminを調整することができる。
上記態様においては、前記X方向において、前記第1射出領域の前記撮像光学系から遠い側の端が、前記コリメートレンズの光軸よりも前記撮像光学系の光軸に対して外側に配置されていてもよい。
この構成によって、コリメートレンズから、撮像光学系の光軸に向かって斜め上方に照明光を射出させることができる。
上記態様においては、下記条件式(5)および条件式(6)を満たしていてもよい。
θmin=(Xm_min−Xc_axis)/Fc…(5)
θmax=(Xm_max−Xc_axis)/Fc…(6)
ここで、Xm_minは、前記第1射出領域の前記撮像光学系の光軸に最も近い端のX座標、Xm_maxは、前記第1射出領域の前記撮像光学系の光軸から最も遠い端のX座標、Xc_axisは、前記コリメートレンズの光軸のX座標、Fcは、前記コリメートレンズの前記X方向の焦点距離である。
本発明によれば、反射物体からの不要光に因る試料のコントラスト低下を防ぎ、偏斜照明によって試料を立体的にコントラストよく観察することができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る観察装置の全体構成図である。 図1の観察装置の照明光学系および撮像光学系を上側から見た平面図である。 図1の観察装置の各パラメータを示す図である。 条件式(1)を満たすときの、瞳面における照明光の位置の一例を示す図である。 条件式(1)を満たさないときの、瞳面における照明光の位置の一例を示す図である。 条件式(1)を満たさないときの、瞳面における照明光の位置の他の例を示す図である。 条件式(1)を満たすときの、画像の一例である。 条件式(1)を満たさないときの、画像の一例である。 条件式(1)を満たさないときの、画像の他の例である。 条件式(2)を満たさないときの、瞳面における照明光と不要光の一例を示す図である。 条件式(2)を満たさないときの、画像の一例である。 インキュベータの棚の構造例である。 条件式(3)を満たさないときの、瞳面における照明光の一例である。 条件式(3)を満たすときの、瞳面における照明光の一例である。 条件式(3)を満たさないときの、画像の一例である。 条件式(3)を満たすときの、画像の一例である。 条件式(4)を満たさないときの、瞳面における照明光の一例を示す図である。 条件式(4)を満たさないときの、画像の一例である。 図1の観察装置による偏斜照明の原理を説明する図である。 本発明の第1から第4実施例に係る観察装置の各種パラメータの値を示す図表である。 本発明の第1実施例に係る観察装置の全体構成図である。 図15Aの観察装置における照明マスク、コリメートレンズおよび対物レンズを上側から見た図である。 本発明の第2実施例に係る観察装置の全体構成図である。 図16Aの観察装置の光源、拡散板、照明マスク、コリメートレンズ、プリズム、対物レンズ、撮像素子および実視野を上側から見た図である。 図16Aの観察装置の照明マスクをX方向に見た図である。 本発明の第3実施例に係る観察装置の全体構成図である。 本発明の第4実施例に係る観察装置の全体構成図である。 照明光学系の変形例の構成図である。 照明光学系の他の変形例の構成図である。
本発明の一実施形態に係る観察装置100について図面を参照して以下に説明する。
本実施形態に係る観察装置100は、細胞培養用の容器1と一緒にインキュベータ内に配置され、容器1内の細胞(試料)を撮像する。インキュベータ内には上下方向に並ぶ複数の棚が設置され、観察装置100はいずれかの棚の上に配置される。観察装置100の上方には、図1に示されるように、反射物体20である他の棚またはインキュベータの天井が存在する。棚および天井は、ステンレスのような金属製であり、光を反射する。
観察装置100は、図1に示されるように、容器1が載置されるステージ2と、ステージ2の下方に配置され容器1内の細胞を照明する照明光学系3と、ステージ2の下方に配置され容器1内の細胞を撮像する撮像光学系4とを備えている。
以下、撮像光学系4の光軸Zに沿う方向をZ方向と定義し、撮像光学系4と照明光学系3のコリメートレンズ8(後述)の光軸Z’との配列方向をX方向と定義する。X方向は、光軸Zに直交し光軸Z’を通過する方向である。また、撮像光学系4の光軸Zからコリメートレンズ8の光軸Z’に向かう方向を、X方向の正方向と定義する。
容器1は、例えば、細胞培養用のディッシュ、フラスコ、またはマルチウェルプレートである。容器1は、上下方向に相互に対向する底板1aおよび天板1bを有する。容器1は、全体的に光学的に透明な材質から形成されている。
ステージ2は、平板状の部材であり、ガラスのような光学的に透明な材質から形成されている。ステージ2は、略水平に配置され、照明光学系3および撮像光学系4の上方を覆っている。ステージ2は、照明光学系3および撮像光学系4を収容する箱型の筐体の天板であってもよい。
照明光学系3は、撮像光学系4とX方向に配列されている。照明光学系3は、照明光を発生する光源5と、光源5から発せられた照明光を拡散させる拡散板6と、拡散板6から射出される照明光を特定の第1射出領域7aに制限する照明マスク7と、第1射出領域7aから射出された照明光を略平行光に変換するコリメートレンズ8と、コリメートレンズ8から射出される照明光を特定の第2射出領域9aに制限する射出領域制限部材9とを備えている。
光源5は、LEDのような点光源である。
拡散板6は、光源5から入射した照明光を拡散し、拡散された照明光を射出する。つまり、拡散板6は、面光源として機能する。
照明マスク7は、開口部からなり照明光を通過させる第1射出領域7aを有している。拡散板6によって拡散された照明光は第1射出領域7aのみから射出される。
照明マスク7は、コリメートレンズ8の焦点面上に配置されている。コリメートレンズ8は、第1射出領域7aから射出された照明光を略平行光に変換する。
射出領域制限部材9は、開口部からなり照明光を通過させる第2射出領域9aを有している。コリメートレンズ8によって略平行光に変換された照明光は、第2射出領域9aのみから射出される。射出領域制限部材9は、例えば、コリメートレンズ8の周縁を保持する枠である。
図2に示されるように、X方向において、第1射出領域7aの中心はコリメートレンズ8の光軸Z’に対して撮像光学系4とは反対側に偏心している。これにより、第2射出領域9aからは、Z方向に対して斜め上方に照明光が射出される。第2射出領域9aから射出された照明光は、ステージ2および底板1aを透過し、天板1bの内面(反射面)によって反射され、底板1aおよびステージ2を透過し、撮像光学系4に入射する。
撮像光学系4は、対物レンズ11と、対物レンズ11によって形成された細胞の像を撮影し細胞の画像を生成する撮像素子12とを備えている。
対物レンズ11は、光軸上に瞳(明るさ絞り)11aを有している。対物レンズ11は、入射した照明光を撮像素子12上に結像する。
撮像素子12は、2次元イメージセンサである。
観察装置100は、後述する条件式(1)〜(4)のうち、少なくとも条件式(1),(2)を満たしている。条件式(3),(4)は、撮像素子12によって生成される画像の端部の画質の向上に関するものである。画像の端部の画質が問題とならない場合には、条件式(3),(4)は必ずしも満たしていなくてもよい。
0.1NA<θmin<NA<θmax…(1)
Xex_max−(Hill+2Hinc)*θmin<Xfov_min…(2)
Xex_min<Xfov_min+(Hill+2Hcase)*NA…(3)
Xex_max>Xfov_max+(Hill+2Hcase)*NA…(4)
図3は、条件式(1)〜(4)中の各種パラメータを示している。以下の各種パラメータの説明において、X座標とは、撮像光学系4の光軸Zを原点とするX方向の位置座標である。
NAは、対物レンズ11の物体側(細胞側)の開口数である。θminは、第2射出領域9aから射出される照明光の、撮像光学系4の光軸Zに対する射出角の最小値(rad)である。θmaxは、第2射出領域9aから射出される照明光の、撮像光学系4の光軸Zに対する射出角の最大値(rad)である。Xex_maxは、第2射出領域9aの撮像光学系4から最も遠い端のX座標(mm)である。Xex_minは、第2射出領域9aの撮像光学系4に最も近い端のX座標(mm)である。Xfov_maxは、撮像光学系4の実視野FOVの、照明光学系3から遠い側の端のX座標(mm)である。Xfov_minは、撮像光学系4の実視野FOVの、照明光学系3に近い側の端のX座標(mm)である。Hillは、射出領域制限部材9から撮像光学系4の標本面PまでのZ方向の高さ(mm)である。Hincは、標本面Pから反射物体20までのZ方向の高さ(mm)である。Hcaseは、標本面Pから天板1bの内面(反射面)までのZ方向の高さ(mm)である。
底板1aの内面に接着している細胞を観察する場合には、標本面Pは底板1aの内面と略一致する。
Hill、HincおよびHcaseに関して、第2射出領域9aとインキュベータの反射物体20との間の照明光の光路に空気以外の媒質が存在する場合には、Hill、HincおよびHcaseは、空気換算長である。
条件式(1)は、偏斜照明によって細胞の像にコントラストを与えるための標本面Pでの照明光の照射条件を規定している。θminおよびθmaxは、下式(5)および(6)で表される。
θmin=(Xm_min−Xc_axis)/Fc…(5)
θmax=(Xm_max−Xc_axis)/Fc…(6)
ここで、Xm_minは、第1射出領域7aの撮像光学系4の光軸Zに最も近い端のX座標(mm)である。Xm_maxは、第1射出領域7aの撮像光学系4の光軸Zから最も遠い端のX座標(mm)である。Xc_axisは、コリメートレンズ8の光軸Z’のZ座標(mm)である。Fcは、コリメートレンズ8のX方向の焦点距離(mm)である。
図4Aから図4Cは、対物レンズ11の瞳面に投影された第1射出領域7aの投影像、すなわち、瞳面における照明光Lの光束を示している。対物レンズ11には光軸Zに対して斜めに照明光Lが入射するので、瞳面において、照明光Lの光束は光軸Zに対してX方向に偏心する。瞳面において、照明光Lの光束の光軸Zに最も近い端のX座標はR*θmin/NAであり、照明光Lの光束の光軸Zから最も遠い端のX座標はR*θmax/NAである。Rは、瞳11aの半径である。
条件式(1)を満たすときには、図4Aに示されるように、照明光Lの光束は、瞳11aの辺縁部11bに部分的に重なる。すなわち、瞳面において、照明光Lの光束の一部分が辺縁部11bによって遮られる。これにより、図5Aに示されるように、対物レンズ11によって形成される細胞Sの像に明暗が形成され、細胞Sが立体的に見える画像が得られる。
NA≧θmaxである場合、図4Bに示されるように、照明光Lの光束の全部が瞳11aを通過する。したがって、図5Bに示されるように、細胞Sの像にコントラストがつかない。
NA≦θminである場合、図4Cに示されるように、照明光Lの光束の全部が瞳面において遮られるため、撮像素子12に照明光Lが入射しない。したがって、図5Cに示されるように、実視野FOV全体が暗くなる。
条件式(2)は、容器1の上方の反射物体20からの不要光が撮像光学系4の実視野FOVに入射しないための条件を規定している。照明光の一部は、天板1bを透過し、反射物体20によって反射され、不要光としてステージ2の下方に戻る。
条件式(2)の左辺は、下記のように表される。
Xinc_max=Xex_max−(Hill+2Hcase)*θmin
Xinc_maxは、反射物体20によって反射された最小角度θminの照明光の標本面PでのX座標の最大値である。条件式(2)を満たすことによって、反射物体20からの不要光が撮像光学系4の実視野FOVに入射しない。すなわち、天板1bによって反射された照明光のみによる偏斜照明を実現することができる。
Xinc_max≧Xfov_minである場合、図6に示されるように、反射物体20からの不要光L’が、容器1の天板1bからの照明光Lと重なる。その結果、図7に示されるように、画像に明るさのムラが生じる。反射物体20であるインキュベータの棚には、図8に示されるように、穴が開いていることがある。このような場合には、実視野FOVの場所による明るさムラがより顕著になる。
条件式(3)は、画像全体にわたって明るさを確保することができる条件を規定している。条件式(3)に関して、下式が成立する。
Xobj_min=Xex_min−(Hill+2Hcase)*θmin
Xobj_minは、天板1bの内面によって反射された最小角度θminの照明光の標本面PでのX座標の最小値である。条件式(3)を満たすことによって、容器1の天板1bからの照明光が、実視野FOV全体に入射する。すなわち、実視野FOVの端まで照明光が届き、全体にわたって明るい画像を得ることができる。
X”obj_minは、天板1bの内面によって反射された角度NAの照明光の標本面PでのX座標の最小値である。X”obj_min>Xfov_minである場合、図9Aに示されるように、実視野FOVの端Xfov_min付近には、撮像光学系4のNAよりも角度が小さい照明光は届かない。その結果、図10Aに示されるように、実視野FOVの照明光学系3から遠い端の領域が暗くなり、実視野FOV内の端の細胞Sを観察することができない。
実視野FOVの端での明るさの低下をさらに低減するために、下記条件式(3’)を満たすことがさらに好ましい。
Xex_min−(Hill+2Hcase)*θmin<Xfov_min…(3’)
条件式(3)を満たしているが条件式(3’)を満たしていないときには、図9Bおよび図10Bに示されるように、実視野FOVの端において明るさが低下する。条件式(3’)を満たすことによって、実視野FOVの端の明るさを中心付近と同等にすることができる。
条件式(4)は、画像全体にわたって細胞Sのコントラストを確保することができる条件を規定している。条件式(4)に関して、下式が成立する。
X”obj_max=Xex_max−(Hill+2Hcase)*NA
X”obj_maxは、天板1bの内面によって反射された角度NAの照明光の標本面PでのX座標の最大値である。条件式(4)を満たすことによって、実視野FOVの端まで細胞Sの高いコントラストを得ることができる。
X”obj_max≦Xfov_maxである場合、図11に示されるように、実視野FOVの端Xfov_max付近には、撮像光学系4のNAよりも角度が小さい照明光Lしか届かず、細胞Sによって屈折された照明光Lは全て瞳11aを通過してしまう。その結果、図12に示されるように、実視野FOVの照明光学系3に近い側の端の領域では細胞Sにコントラストがつかなくなる。また、照明光Lが瞳面で蹴られるので、画像の背景が暗くなる。
実視野FOVの端まで高コントラストの細胞Sの像を得るために、下記条件式(4’)を満たすことがさらに好ましい。
Xex_max−(Hill+2Hcase)*θmax>Xfov_max…(4’)
条件式(4’)を満たすことによって、実視野FOVの端においても、実視野FOVの中央部分と同程度の細胞Sのコントラストを得ることができる。
次に、観察装置100の作用について説明する。
本実施形態に係る観察装置100によって容器1内で培養中の細胞Sを観察するためには、図1に示されるように、底板1aを下側に向けた状態で容器1をステージ2上に載置し、容器1と観察装置100をインキュベータ内に配置する。
次に、光源5を作動させて照明光を発生させる。光源5から発せられた照明光は、拡散板6によって拡散され、照明マスク7の第1射出領域7aから射出され、コリメートレンズ8によって略平行光に変換され、射出領域制限部材9の第2射出領域9aからステージ2に向かって斜め上方に射出される。
照明光は、ステージ2および容器1の底板1aを斜め上方に向かって透過し、容器1の天板1bの内面において反射され、細胞Sを斜め上方から照明する。
細胞Sを照明する照明光のうち、細胞Sを透過した照明光は、底板1aおよびステージ2を斜め下方に向かって透過し、対物レンズ11に光軸Zに対して斜めに入射する。この際、照明光は、細胞Sの形状および屈折率によって屈折および散乱され、また、細胞Sの透過率によって減光される。したがって、細胞Sの情報を載せた照明光が対物レンズ11によって集められ、撮像素子12によって撮像される。
ここで、対物レンズ11内において、瞳11aよりも外側を通る照明光は辺縁部11bによって遮られる。図13に示されるように、対物レンズ11への照明光の入射角が対物レンズ11の取り込み角と同等の場合、細胞Sを通らない照明光L1,L5は、瞳11aの辺縁部11b近傍を通り、撮像素子12に達する。細胞Sの左端を通った照明光L2は、細胞Sにおいて屈折して瞳11aの外側に達して蹴られ、撮像素子12に達しない。細胞Sの中央付近を通った照明光L3および細胞Sの右側を通った照明光L4は、細胞Sにおいて屈折され、瞳11aを通り撮像素子12に達する。この結果、図5Aに示されるように、影が付き立体的に見える細胞Sの画像が得られる。
このように、本実施形態によれば、条件式(1)を満たすことによって、対物レンズ11の瞳面において照明光の一部が遮られ、対物レンズ11によって結ばれる細胞Sの像に明暗が形成される。これにより、容器1内の細胞Sを偏斜照明によって立体的にコントラストよく観察することができる。
また、条件式(2)を満たすことによって、容器1の天板1bよりも上方の反射物体20によって反射された照明光が原因で細胞Sの像のコントラストが低下することが防止される。これにより、偏斜照明による高コントラストの細胞Sの像を確実に得ることができる。
本実施形態においては、偏斜照明用の反射面が、容器1の天板1bの内面であることとしたが、これに代えて、容器1内の培養液の液面であってもよい。すなわち、容器1内の培養液の液面において斜め下方に反射された照明光によって、細胞Sの偏斜照明が実現されてもよい。
本実施形態においては、第2射出領域9aの対物レンズ11の光軸Zから最も遠い端の位置Xex_maxがX方向に変更可能であってもよい。例えば、射出領域制限部材9が、X方向に移動可能であってもよい。
この構成によって、Hinc等の観察条件に応じて、条件式(2)が満たされる範囲内にXex_maxを調整することができる。
本実施形態においては、第1射出領域7aの対物レンズ11の光軸Zに最も近い端の位置Xm_minをX方向に変更可能であってもよい。例えば、照明マスク7が、X方向に移動可能であってもよい。
条件式(1)および(2)のθminは、Xm_minに依存する。Hinc等の観察条件に応じて、条件式(1)および(2)が満たされる範囲内にXm_minを調整することができる。
次に、本発明の一実施形態に係る観察装置の実施例について説明する。
各実施例における各種パラメータの値を図14に示す。
図14中の照明光学系の設定パラメータは、Fc、Xc_axis、Xm_min、Xm_max、Xex_min、Xex_maxである。図14中のθminおよびθmaxの値は、条件式(5),(6)から算出された概算値である。各実施例における計算は、条件式(5),(6)から算出されたθmin、θmaxの値に基づいて行っている。
(第1実施例)
図15Aは、第1実施例に係る観察装置101を示している。撮像光学系4はZ方向に移動可能であり、撮像光学系4のZ方向の移動によって細胞Sに焦点を合わせることができる。図15Bにおいて、上段は、上側から見たコリメートレンズ8と対物レンズ11との位置関係を示し、下段は、上側から見た照明マスク7と対物レンズ11との位置関係を示している。
図14に示されるように、本実施例において、θmin、θmaxおよびNAは、条件式(1)を満たしている。
Hinc>91.83のときに、条件式(2)を満たす。すなわち、標本面Pから反射物体20までの高さが91.83mmよりも大きくなるように、観察装置101と反射物体20とのZ方向の相対位置が決定される。
Hcase>8.9のときに条件式(3)を満たす。また、Hcase<48.1のときに条件式(4)を満たす。したがって、標本面Pから天板1bの内面までの高さが、8.9mmよりも大きく、48.1mmよりも小さい容器1を使用することが好ましい。
一般的な細胞培養用のウェルプレート、T12.5フラスコ、T25フラスコ、100mmディッシュのHcaseは、12mmから25mmである。35mmディッシュおよび60mmディッシュのHcaseは、8mmから5mmである。T75フラスコのHcaseは、25mmから35mmである。すなわち、一般的な細胞培養用の容器を好適に使用することができる。
Hcase>19のときに、条件式(3’)を満たす。また、Hcase<32.8のときに、条件式(4’)を満たす。したがって、標本面Pから天板1bの内面までの高さが、19mmよりも大きく、32.8mmよりも小さい容器1を使用することが、さらに好ましい。
(第2実施例)
図16Aは、第2実施例に係るライン走査型の観察装置102を示している。
本実施例に係る観察装置102の照明光学系3において、光源5およびコリメートレンズ8の光軸Z’がX方向に沿って配置され、コリメートレンズ8から射出された照明光を斜め上方に向かって45°偏向するプリズム10がさらに設けられている。
図16Bに示されるように、複数の光源5が、Y方向に沿って配列されている。Y方向は、Z方向およびX方向に直交する方向である。複数の光源5のアレイに対応して、照明マスク7、コリメートレンズ8およびプリズム10は、Y方向に延びる長尺の形状を有している。コリメートレンズ8は、焦点距離Fcを有するリニアフレネルレンズである。リニアフレネルレンズは、Z方向に屈折力を有し、Y方向に屈折力を有しない。コリメートレンズ8の光軸Z’は、プリズム10によって90°折り曲げられている。図16Cは、照明マスク7をX方向に見た図である。
撮像素子12はY方向に延びるラインセンサであり、複数の対物レンズ11がY方向に並んでいる。本実施例において、実視野FOVはX方向に幅を有しないので、Xfov_max=Xfov_min=0である。
照明光学系3および撮像光学系4は一体的となってX方向に移動可能である。照明光学系3のX方向の移動によって照明光をX方向に走査しながら、標本面Pの一次元画像が撮像素子12によって順次取得される。
図14に示されるように、本実施例において、θmin、θmaxおよびNAは、条件式(1)を満たしている。
Hinc>82.0のときに、条件式(2)を満たす。すなわち、標本面Pから反射物体20までの高さが82.0mmよりも大きくなるように、観察装置102と反射物体20とのZ方向の相対位置が決定される。
Hcase>2.17のときに条件式(3)を満たす。また、Hcase<56.3のときに条件式(4)を満たす。したがって、標本面Pから天板1bの内面までの高さが、2.17mmよりも大きく、56.3mmよりも小さい容器1を使用することが好ましい。
本実施例において、一般的な細胞培養用のウェルプレート、T12.5フラスコ、T25フラスコ、T75フラスコ、100mmディッシュを好適に使用することができる。
Hcase>4のときに、条件式(3’)を満たす。また、Hcase<40.0のときに、条件式(4’)を満たす。したがって、標本面Pから天板1bの内面までの高さが、4mmよりも大きく、40.0mmよりも小さい容器1を使用することが、さらに好ましい。
第2射出領域9aから射出される照明光の射出方向の変更を可能とするために、プリズム10が、Y方向の揺動軸回りに揺動可能であってもよい。この構成によって、HillおよびHinc等の観察条件に応じて、条件式(1)および(2)が満たされる範囲内にθminを調整することができる。プリズム10に代えて、ミラーを採用してもよい。
(第3実施例)
図17は、第3実施例に係る走査型の観察装置103を示している。
本実施例に係る観察装置103は、観察装置102の変形例であり、射出領域制限部材9がX方向に移動可能である。射出領域制限部材9のX方向の移動によって、Xex_maxが変化する。本実施例によれば、インキュベータ内の反射物体20の高さHincに応じて、条件式(2)が満たされる範囲内にXex_maxを調整することができる。図14には、Xex_max=4の場合を示している。この場合、Hinc>46.0のときに、条件式(2)を満たす。すなわち、標本面Pから反射物体20までの高さが46.0mmよりも大きくなるように、観察装置103と反射物体20とのZ方向の相対位置が決定される。
第2実施例と同様に、Hcase>2.17のときに条件式(3)を満たす。また、Hcase<31.3のときに条件式(4)を満たす。したがって、標本面Pから天板1bの内面までの高さが、2.17mmよりも大きく、31.3mmよりも小さい容器1を使用することが好ましい。
(第4実施例)
図18は、第4実施例に係る走査型の観察装置104を示している。
本実施例に係る観察装置104は、観察装置102の他の変形例であり、照明マスク7がZ方向に移動可能である。本実施例においてはコリメートレンズ8の光軸がプリズム10によって90°折り曲げられているので、照明マスク7から見たX方向およびZ方向は、撮像光学系4から見たZ方向およびX方向にそれぞれ対応している。したがって、照明マスク7のZ方向の移動によって、Xm_minが、撮像光学系4から見たX方向に対応するZ方向に変化する。本実施例によれば、インキュベータ内の反射物体20の高さHincに応じて、条件式(1)および(2)が満たされる範囲内にXm_minを調整することができる。
図14には、Xm_min=3.65の場合を示している。この場合、Hinc>62.6のときに、条件式(2)を満たす。すなわち、標本面Pから反射物体20までの高さが62.6mmよりも大きくなるように、観察装置103と反射物体20とのZ方向の相対位置が決定される。
条件式(3)および(4)については、第2実施例と同一である。
上述した実施形態および実施例においては、照明光を斜めに射出するために、コリメートレンズ8の光軸Z’に対して第1射出領域7aの中心がX方向またはX方向に対応する方向に偏心していることとしたが、他の手段によって照明光を斜めに射出させてもよい。
例えば、図19Aに示されるように、プリズム10が、45°よりも大きな反射面を有していてもよく、図19Bに示されるように、光源5、拡散板6および照明マスク7が、撮像光学系4の光軸Zに対して傾斜していてもよい。
100,101,102,103,104 観察装置
1 容器
2 ステージ
3 照明光学系
4 撮像光学系
5 光源
6 拡散板
7 照明マスク
7a 第1射出領域
8 コリメートレンズ
9 射出領域制限部材
9a 第2射出領域
10 プリズム
11 対物レンズ
11a 瞳
11b 辺縁部
12 撮像素子
Z 撮像光学系の光軸
Z’ コリメートレンズの光軸
P 標本面

Claims (7)

  1. インキュベータ内に配置される観察装置であって、光を反射する反射物体が前記インキュベータ内の前記観察装置の上方に配置され、
    試料が載置される略水平なステージと、
    該ステージの下方に配置され、斜め上方に向けて照明光を射出する照明光学系と、
    前記ステージの下方に配置され、前記ステージを透過し前記試料の上方において反射面によって反射され前記試料および前記ステージを斜め下方に透過した前記照明光を撮像する撮像光学系とを備え、
    前記照明光学系が、
    前記照明光を発する光源と、
    該光源からの前記照明光を特定の第1射出領域に制限する照明マスクと、
    前記第1射出領域から射出された前記照明光を略平行光に変換するコリメートレンズと、
    該コリメートレンズからの前記照明光を特定の第2射出領域に制限する射出領域制限部材とを備え、
    前記撮像光学系の瞳面に投影された前記第1射出領域の投影像が、前記撮像光学系の瞳の辺縁部に部分的に重なり、
    前記試料を通過した光は前記撮像光学系に略平行に入射し、前記撮像光学系の瞳面に結像し、
    下記条件式(1)および条件式(2)を満たす観察装置。
    0.1NA<θmin<NA<θmax<π/2…(1)
    Xex_max−(Hill+2Hinc)*θmin<Xfov_min…(2)
    ここで、
    NAは、前記撮像光学系の前記試料側の開口数、
    θminは、前記第2射出領域から射出される前記照明光の前記撮像光学系の光軸に対する射出角の最小値(rad)
    θmaxは、前記第2射出領域から射出される前記照明光の前記撮像光学系の光軸に対する射出角の最大値(rad)
    Xex_maxは、前記第2射出領域の前記撮像光学系の光軸から最も遠い端のX座標(mm)
    Xfov_minは、前記撮像光学系の実視野の前記照明光学系から遠い側の端のX座標(mm)
    Hillは、前記射出領域制限部材から前記撮像光学系の標本面までの前記撮像光学系の光軸に沿う方向の高さ(空気換算長、mm)、
    Hincは、前記標本面から前記インキュベータ内の前記反射物体までの前記撮像光学系の光軸に沿う方向の高さ(空気換算長、mm
    であり、
    X座標は、前記撮像光学系の光軸に直交し前記第2射出領域から射出される前記照明光の光軸を通るX方向の位置座標であり、前記撮像光学系の光軸がX座標の原点であり、前記撮像光学系の光軸から前記コリメートレンズの光軸に向かう方向が正である。
  2. 下記条件式(3)を満たす請求項1に記載の観察装置。
    Xex_min<Xfov_min+(Hill+2Hcase)*NA…(3)
    ここで、
    Xex_minは、前記第2射出領域の前記撮像光学系の光軸に最も近い端のX座標(mm)
    Hcaseは、前記標本面から前記反射面までの前記撮像光学系の光軸に沿う方向の高さ(空気換算長、mm
    である。
  3. 下記条件式(4)を満たす請求項1または請求項2に記載の観察装置。
    Xex_max>Xfov_max+(Hill+2Hcase)*NA…(4)
    ここで、
    Xfov_maxは、前記撮像光学系の実視野の前記照明光学系に近い側の端のX座標(mm)
    Hcaseは、前記標本面から前記反射面までの前記撮像光学系の光軸に沿う方向の高さ(空気換算長、mm
    である。
  4. 前記射出領域制限部材が、前記第2射出領域の前記撮像光学系の光軸から最も遠い端の位置を前記X方向に変更可能である請求項1から請求項3のいずれかに記載の観察装置。
  5. 前記照明光学系が、前記第2射出領域からの前記照明光の射出方向を変更可能であるプリズムまたはミラーを備える請求項1から請求項4のいずれかに記載の観察装置。
  6. 前記X方向において、前記第1射出領域の前記撮像光学系から遠い側の端が、前記コリメートレンズの光軸よりも前記撮像光学系の光軸に対して外側に配置される請求項1から請求項5のいずれかに記載の観察装置。
  7. 下記条件式(5)および条件式(6)を満たす請求項1から請求項6のいずれかに記載の観察装置。
    θmin=(Xm_min−Xc_axis)/Fc…(5)
    θmax=(Xm_max−Xc_axis)/Fc…(6)
    ここで、
    Xm_minは、前記第1射出領域の前記撮像光学系の光軸に最も近い端のX座標(mm)
    Xm_maxは、前記第1射出領域の前記撮像光学系の光軸から最も遠い端のX座標(mm)
    Xc_axisは、前記コリメートレンズの光軸のX座標(mm)
    Fcは、前記コリメートレンズの前記X方向の焦点距離(mm)
    である。
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