JP6988701B2 - 非接触電力伝送システム - Google Patents

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本開示は、非接触電力伝送システムに関し、より特定的には、送電装置の1次コイルから受電装置の2次コイルへ非接触で電力の伝送が行なわれる非接触電力伝送システムに関する。
IEC(国際電気標準会議)61980シリーズは、送電コイルと受電コイルとの相対位置(以下、「送受電コイルの相対位置」とも称する)の検出方式として、以下に説明するLPE(Low Power Excitation)方式及び低周波シグナル(LF Signal)方式を提示する。なお、送受電コイルの相対位置は、送電コイル及び受電コイルのうち一方を基準とした他方の位置を意味する。
上記のLPE方式では、低電力で電力伝送を行なったときの受電電力に基づいて送受電コイルの相対位置を検出する。しかし、こうした検出方式には、次のような課題がある。第1に、送電コイルと受電コイルとの間隔(以下、「コイル間ギャップ」とも称する)によっては位置検出の精度が不十分になる。第2に、送電コイルと受電コイルとを電力伝送が可能な程度まで近づけた状態でなければ、位置検出を行なうことができない。
上記の低周波シグナル方式では、送電装置と受電装置との間でのアンテナ無線通信を通じて送受電コイルの相対位置を検出する。こうした検出方式では、対象とする信号をアンテナで検知することによって送受電コイルの相対位置を検出する。しかし、アンテナの周囲には、対象とする信号以外の電磁波(反射波等)が多数存在しており、こうした電磁波がアンテナで検知されることによって誤検出が生じ得る。
IEC61980シリーズが提示する各方法の上述のような課題に鑑みて、別の方法も提案されている。たとえば、特開2015−37336号公報(特許文献1)には、撮像装置を用いて送電コイルと受電コイルとの位置ずれ量(より特定的には、送電コイル及び受電コイルの中心位置間の3次元距離)を検出する方法が開示されている(特に、特許文献1の段落[0042]参照)。
なお、特開2013−154815号公報(特許文献2)、特開2013−146154号公報(特許文献3)、特開2013−146148号公報(特許文献4)、特開2013−110822号公報(特許文献5)、及び特開2013−126327号公報(特許文献6)にも、非接触電力伝送に関する技術が開示されている。
特開2015−37336号公報 特開2013−154815号公報 特開2013−146154号公報 特開2013−146148号公報 特開2013−110822号公報 特開2013−126327号公報
特許文献1に記載される非接触電力伝送システムでは、送電コイル及び受電コイルの中心位置間の3次元距離が、送電コイルと受電コイルとの位置ずれ量(以下、「コイル間位置ずれ量」とも称する)を示すパラメータとして検出される。送電コイル及び受電コイルの中心位置間の3次元距離が大きいほどコイル間位置ずれ量は大きくなる。しかし、こうした3次元距離を撮像装置によって正確に検出することは困難である。そして、コイル間位置ずれ量の誤検出により送電コイルと受電コイルとが過度に位置ずれした状態で電力の伝送が行なわれると、電力の伝送効率(送電電力に対する受電電力の割合)が低くなるなどの不都合が生じ得る。
本開示は上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、送受電コイルの相対位置を撮像装置によって検出する非接触電力伝送システムにおいて、1次コイル(送電コイル)と2次コイル(受電コイル)とが過度に位置ずれした状態で電力の伝送が行なわれることをより確実に防ぐことである。
本開示の非接触電力伝送システムでは、送電装置の1次コイルから受電装置の2次コイルへ非接触で電力の伝送が行なわれる。送電装置及び受電装置のうち、一方が、撮像装置を備え、他方が、撮像装置により認識可能な第1パターン及び第2パターンを備える。第1パターンと第2パターンとは、互いに異なるパターンを有して1次コイル又は2次コイルの周囲に互いに離間して配置されている。そして、本開示の非接触電力伝送システムは、電力の伝送を開始する前に、撮像装置により認識された第1パターン及び第2パターンの各々と予め定められたパターンとを照合し、第1パターン及び第2パターンの両方について照合が成功した場合に電力の伝送の開始を許可する。
コイルの周囲に設けられたパターンを撮像装置によって認識し、認識されたパターンと予め定められたパターンとの照合(パターン照合)を行なうことで、1次コイルと2次コイルとの相対位置(コイル間位置ずれ量等)を検出することができる。しかし、1つのパターンのみによるパターン照合では、汚れや傷等によってパターンの認識が妨げられる可能性を否定できず、誤検出の可能性が高くなる。本開示の非接触電力伝送システムでは、電力の伝送を開始する前に、第1パターン及び第2パターンの各々についてパターン照合を行ない、複数のパターン(第1パターン及び第2パターン)の照合が成功した場合に電力の伝送の開始を許可する(すなわち、いずれかのパターンの照合が失敗した場合には電力の伝送の開始を許可しない)ことで、1次コイルと2次コイルとが過度に位置ずれした状態(より特定的には、コイル間位置ずれ量が許容範囲を超えている状態)で電力の伝送が行なわれることをより確実に防ぐことが可能になる。
また、第1パターンと第2パターンとが互いに異なるパターンを有して互いに離間して配置されていることで、撮像装置がいずれのパターンを先に認識したかに基づいて1次コイルと2次コイルとの相対的な位置関係を検出することができる。
本開示によれば、送受電コイルの相対位置を撮像装置によって検出する非接触電力伝送システムにおいて、1次コイルと2次コイルとが位置ずれした状態で電力の伝送が行なわれることをより確実に防ぐことが可能になる。
本開示の実施の形態に係る非接触電力伝送システムの全体構成図である。 図1に示した車両を下から見た図である。 図1に示した送電装置及び受電装置の断面構造を示す図である。 図1及び図3に示した送電装置を上から見た図である。 図1及び図3に示した受電装置を下から見た図である。 本開示の実施の形態に係る非接触電力伝送システムにおいて送受電コイルの相対位置を検出する方法を説明するための図である。 本開示の実施の形態に係る非接触電力伝送システムによる電力伝送制御を示すフローチャートである。
本開示の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
以下で用いられる図中の矢印F,B,R,L,U,Dは、車両を基準とする方向を示しており、矢印Fは「前方」、矢印Bは「後方」、矢印Rは「右」、矢印Lは「左」、矢印Uは「上」、矢印Dは「下」を示している。以下では、電子制御ユニット(Electronic Control Unit)を、「ECU」と称する。
図1は、本開示の実施の形態に係る非接触電力伝送システムの全体構成図である。この電力伝送システム10は、充電設備1(地上器)及び車両2を含む。
充電設備1は、送電装置100と、送電装置100を制御する送電ECU150と、送電装置100へ電力を供給する交流電源700とを備える。送電装置100は地面F10(たとえば、駐車場の床面)に設置されている。交流電源700の例としては、家庭用電源(たとえば、電圧200V、周波数50Hzの交流電源)が挙げられる。
車両2は、受電装置200と、受電装置200が受電した電力によって充電される蓄電装置300と、受電装置200を制御する車両ECU500とを備える。受電装置200は、車両2の下面F20(床下)に設置された蓄電装置300の下面(路面側)に設けられている。
蓄電装置300は、たとえば二次電池(リチウムイオン電池やニッケル水素電池等)と、車両ECU500によってON/OFF制御される充電リレーと、蓄電装置300の状態を監視する監視ユニットと(いずれも図示せず)を含んで構成される。監視ユニットは、蓄電装置300の状態(温度、電流、電圧等)を検出する各種センサを含み、検出結果を車両ECU500へ出力する。車両ECU500は、監視ユニットの出力に基づいて蓄電装置300の状態(SOC(State Of Charge)等)を取得する。充電リレーは、受電装置200による蓄電装置300の充電時にON(導通状態)にされる。蓄電装置300は、たとえば図示しない車両駆動装置(インバータ及び駆動モータ等)へ電力を供給する。車両2は、蓄電装置300に蓄えられた電力のみを用いて走行可能な電気自動車であってもよいし、蓄電装置300に蓄えられた電力とエンジン(図示せず)の出力との両方を用いて走行可能なハイブリッド車であってもよい。
送電装置100は、車両2の受電装置200が送電装置100に対向するように車両2の位置合せが行なわれた状態において、受電装置200へ磁界を通じて非接触で送電するように構成される。受電装置200は、送電装置100からの電力を非接触で受電する。非接触(ワイヤレス)での電力伝送方式は、たとえば磁界共鳴方式である。しかしこれに限られず、他の方式(電磁誘導方式等)を採用してもよい。
上記各ECU(送電ECU150、車両ECU500)は、演算装置、記憶装置、入出力ポート、及び通信ポート(いずれも図示せず)等を含む。演算装置は、たとえばCPU(Central Processing Unit)を含むマイクロプロセッサによって構成される。記憶装置は、データを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)と、プログラム等を保存するストレージ(ROM(Read Only Memory)や、書き換え可能な不揮発性メモリ等)とを含む。記憶装置に記憶されているプログラムを演算装置が実行することで、各種制御が実行される。送電ECU150においては、たとえば、演算装置と、演算装置により実行されるプログラムとによって、送電制御部151及び検出部152が具現化される。これら送電制御部151及び検出部152の詳細については後述する。なお、各種制御については、ソフトウェアによる処理に限られず、専用のハードウェア(電子回路)で処理することも可能である。
充電設備1は通信部160をさらに備え、車両2は通信部600をさらに備える。通信部160及び600は、充電設備1と車両2との間で無線通信を行なうための通信インターフェースである。充電設備1の通信部160と車両2の通信部600との間で無線通信が行なわれることによって、送電ECU150と車両ECU500との間で情報のやり取りを行なうことが可能になる。
車両2は、車両ECU500から入力される情報や信号を表示する表示部400をさらに備える。車両ECU500は、表示部400を通じてユーザへの報知を行なうことができる。表示部400の例としては、タッチパネルディスプレイが挙げられる。表示部400はスピーカー機能を備えていてもよい。
図2は、図1に示した車両2を下から見た図である。図2を参照して、車両2の下面F20には、前述した蓄電装置300及び受電装置200のほか、車体の一部(アンダーボディ)を構成するフロアパネル21、及び排気系22が露出している。排気系22は、たとえば排気管、排気浄化装置、及びマフラを含む。
以下、図3〜図5を参照して、送電装置100及び受電装置200の構成について説明する。図3は、図1に示した送電装置100及び受電装置200の断面構造を示す図である。図4は、図1及び図3に示した送電装置100を上から見た図である。図5は、図1及び図3に示した受電装置200を下から見た図である。
図3及び図4を参照して、送電装置100は、1次コイル101と、1次コイル101を収容する筐体102と、撮像装置103とを備える。図4において、基準面P11は、前後方向(F−B方向)の軸に直交する平面(LR−UD面)であり、コイル中心軸P10を含む。基準面P12は、左右方向(L−R方向)の軸に直交する平面(FB−UD面)であり、コイル中心軸P10を含む。コイル中心軸P10は、1次コイル101の中心軸であり、基準面P11と基準面P12との交線に相当する。
1次コイル101は、伝送周波数(伝送される電力の周波数)において共振する共振回路を構成する。共振回路の共振強度を示すQ値は100以上であることが好ましい。筐体102内には、1次コイル101のほか、フェライト板(1次コイル101のコア)、電磁遮蔽用の金属板、回路基板、及び監視ユニット等(いずれも図示せず)がさらに収容されている。回路基板は、交流電源700(図1)から受ける電力に所定の電力変換処理を行なう電力変換部(AC/DCコンバータ、インバータ、及びフィルタ回路等)を含む。また、監視ユニットは、回路基板の状態(温度、電流、電圧等)を検出する各種センサを含み、検出結果を送電ECU150(図1)へ出力する。送電ECU150が電力変換部を制御することにより、所定の大きさ及び周波数の交流電力が1次コイル101に供給される。
撮像装置103は、たとえば筐体102の上面の中央部(コイル中心軸P10付近)に設けられている。撮像装置103はレンズ及びイメージセンサを含んで構成される。イメージセンサは結像面に配置され、レンズを通った光はイメージセンサによって電気信号に変換される。撮像装置103のイメージセンサとしては、たとえばCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ、又はCCD(Charge-Coupled Device)イメージセンサを採用できる。また、この実施の形態では、撮像装置103のレンズとして魚眼レンズを採用する。これにより、撮像装置103によって広範囲(広角)の空間が撮影可能になる。撮像装置103は、周囲の空間を撮影して画像データ(以下、「撮影画像」と称する)を得て、撮影画像を送電ECU150へ出力する。この実施の形態では、送電装置100が備える撮像装置の数が1つであるが、送電装置100に複数の撮像装置を設けてもよい。
図3及び図5を参照して、受電装置200は、受電部210と、基板220と、傾斜部221,222と、複数の発光部Lb1〜Lb11が形成するパターンPb(第1パターン)と、複数の発光部Lf1〜Lf11が形成するパターンPf(第2パターン)とを備える。図5において、基準面P21は、前後方向(F−B方向)の軸に直交する平面(LR−UD面)であり、コイル中心軸P20を含む。基準面P22は、左右方向(L−R方向)の軸に直交する平面(FB−UD面)であり、コイル中心軸P20を含む。コイル中心軸P20は、2次コイル201の中心軸であり、基準面P21と基準面P22との交線に相当する。
受電部210及びパターンPb,Pfは、基板220の下面に設置されている。また、傾斜部221及び222の各々の一端は基板220の下面に接続されている。基板220と傾斜部221,222とは互いに一体的に形成されていてもよい。パターンPbとパターンPfとは、2次コイル201の周囲に互いに離間して配置されている。パターンPbとパターンPfとは、2次コイル201を挟んで対向しており、2次コイル201の後方(B側)にパターンPbが、2次コイル201の前方(F側)にパターンPfが配置されている。また、パターンPbの後方には傾斜部221が設けられ、パターンPfの前方には傾斜部222が設けられている。
傾斜部221及び222の各々は、基板220に対して傾斜した板状部材であり、基端(基板220との接続部)から受電部210側に向かって延び、基板220から下方へ遠ざかるほど受電部210に近づく。傾斜部221、222の先端はそれぞれパターンPb、Pfの近傍に位置する。傾斜部221,222は、パターンPb,Pfを構成する発光部(発光部Lb1〜Lb11及びLf1〜Lf11)を保護しており、各発光部の位置決めなどに用いることもできる。
受電部210は、2次コイル201と、2次コイル201を収容する筐体202とを含む。2次コイル201は、伝送周波数において共振する共振回路を構成する。共振回路の共振強度を示すQ値は100以上であることが好ましい。筐体202内には、2次コイル201のほか、フェライト板(2次コイル201のコア)、電磁遮蔽用の金属板、回路基板、及び監視ユニット等(いずれも図示せず)がさらに収容されている。回路基板は、フィルタ回路、整流回路、及び平滑用のキャパシタ等を含む。また、監視ユニットは、回路基板の状態(温度、電流、電圧等)を検出する各種センサを含み、検出結果を車両ECU500(図1)へ出力する。2次コイル201が受電した交流電力は上記の回路基板によって直流電力に変換される。これにより、受電装置200の出力電力として直流電力が蓄電装置300(図1)に供給される。
パターンPb,Pfを形成する発光部Lb1〜Lb11及びLf1〜Lf11の各々は、点灯及び消灯が可能な発光体であり、各発光部の状態(点灯/消灯)は車両ECU500によって制御される。この実施の形態では、各発光部としてLED(発光ダイオード)を採用するが、他の発光体(白熱電球等)を使用してもよい。
この実施の形態では、パターンPb及びPfの各々として、各発光部の状態(点灯/消灯)によって2値化された10個以上(より特定的には、11個)のデータ(2値データ)からなる1次元コードを採用する。図5において、発光部Lb1〜Lb11及びLf1〜Lf11のうち、模様(ドット模様)が付されたものは、点灯している発光部を示しており、模様がないものは、消灯している発光部を示している。点灯している発光部を「1」、消灯している発光部を「0」と表す場合、パターンPbは右から左へ向かって「01010001010」となり、パターンPfは右から左へ向かって「01010101010」となる。このように、パターンPbとパターンPfとは互いに異なるパターンを有する。
撮像装置103によってパターンPb及びPfを認識する場合、パターンPb及びPfの各々を形成する発光部のうち点灯している発光部が認識される。各パターンは、点灯している発光部の数と、点灯している発光部のサイズ(点灯している発光部が連続して並ぶ数)と、点灯している発光部同士のギャップ(点灯している発光部の間に存在する消灯している発光部の数)とによって表すことができる。なお、パターンPb,Pfは、図5に示すパターンに限られず適宜変更可能である。
この実施の形態に係る電力伝送システム10では、送電ECU150が、送電を開始する前に、送受電コイルの相対位置(1次コイル101と2次コイル201との相対位置)を検出する。この実施の形態では、1次コイル101の中心軸(図4に示すコイル中心軸P10)と2次コイル201の中心軸(図5に示すコイル中心軸P20)とが一致する状態を基準(位置ずれ無し)にして、1次コイル101と2次コイル201との位置ずれ量及び位置ずれの方向が、送受電コイルの相対位置として検出される。
1次コイル101と2次コイル201との位置ずれ量(コイル間位置ずれ量)が所定の許容範囲内にある場合には送電ECU150によって電力の伝送が開始され、コイル間位置ずれ量が上記の許容範囲内にない場合には、たとえば以下に示すように1次コイル101と2次コイル201との位置合わせ(位置の補正)が行なわれる。
送電ECU150は、2次コイル201の中心軸が1次コイル101の中心軸に対してどのようにずれているか(たとえば、1次コイル101と2次コイル201との位置ずれ量及び位置ずれの方向)を表示部400(図1)に表示させる。車両2の運転者は、この表示を参照しながらハンドル、アクセル、及びブレーキ(いずれも図示せず)等を操作して、1次コイル101の中心軸と2次コイル201の中心軸とのずれ量が小さくなるように車両2を移動させることができる。コイル間位置ずれ量が許容範囲内になるまで送受電コイルの相対位置の検出と車両2の移動とを繰り返すことによって1次コイル101と2次コイル201との位置合わせを行なうことができる。なお、車両2の移動は、自動運転によって行なわれてもよい。
上記のような位置合わせ(位置の補正)によってコイル間位置ずれ量が許容範囲内になった場合には、送電ECU150によって電力の伝送が開始される。
以下、送受電コイルの相対位置の検出方法について検討する。1次コイル101及び2次コイル201の中心位置間の3次元距離が大きいほどコイル間位置ずれ量は大きくなるため、こうした3次元距離をコイル間位置ずれ量を示すパラメータとして検出することも考えられる。しかし、こうした3次元距離を撮像装置103によって正確に検出することは困難である。そして、コイル間位置ずれ量の誤検出により1次コイル101と2次コイル201とが過度に位置ずれした状態で電力の伝送が行なわれると、電力の伝送効率が低くなるなどの不都合が生じ得る。
上記に鑑みて、この実施の形態に係る電力伝送システム10では、2次コイル201の周囲に設けられたパターンを撮像装置103によって認識し、認識されたパターンと予め定められたパターンとの照合(パターン照合)を行なうことで、1次コイル101と2次コイル201との相対位置を検出する。しかしながら、1つのパターンのみによるパターン照合では、パターンを形成する発光部の表面に汚れや傷が付いたり、車両2の床下構造(フロアパネル21や排気系22等)で光が遮られたりすることによって、パターンの認識が妨げられる可能性を否定できず、誤検出の可能性が高くなる。そこで、この実施の形態に係る電力伝送システム10では、複数のパターンPb及びPfを採用している。
電力伝送システム10では、送電ECU150が、電力の伝送を開始する前に、撮像装置103により認識されたパターンPb及びPfの各々と予め定められたパターンとを照合(パターン照合)し、パターンPb及びPfの両方について照合が成功した場合に電力の伝送の開始を許可する。パターンPb及びPfの少なくとも一方で照合が成功しない期間においては、電力の伝送が開始されない。これにより、1次コイル101と2次コイル201とが過度に位置ずれした状態(より特定的には、コイル間位置ずれ量が許容範囲を超えている状態)で電力の伝送が行なわれることをより確実に防ぐことが可能になる。
図6は、電力伝送システム10において送受電コイルの相対位置を検出する方法を説明するための図である。図6において、ΔXは、前後方向(F−B方向)の位置ずれ量を示している。コイル間位置ずれ量が許容範囲内であることは、前後方向(F−B方向)の位置ずれ量ΔXと左右方向(L−R方向)の位置ずれ量ΔY(図示せず)との各々が許容範囲内であることを意味する。また、ΔZは、コイル間ギャップを示している。ΔZは、位置合わせには直接関係しない。しかし、ΔZは、1次コイル101と2次コイル201との結合係数等に相関するため、撮像装置103を用いてΔZを検出するようにしてもよい。また、撮像装置103とは別に、ΔZを検出するための距離センサを設けてもよい。
図1とともに図6を参照して、電力伝送に先立ち、送電装置100は、撮像装置103による監視を開始する。こうした状況において、車両2(ひいては、受電装置200)は、蓄電装置300の充電を行なうべく送電装置100に近づく。図6に示す例では、送電装置100が設置された充電スペースに車両2が後向きで進入して停車する。そして、車両2の受電装置200が送電装置100に近づくことによって、パターンPf(前方パターン)よりも先にパターンPb(後方パターン)が撮像装置103で認識可能な範囲内に入る。この場合、送電ECU150は、車両2が後向きで充電スペースに停車すると判断する。このように、送電ECU150は、パターンPb及びPfのいずれが先に撮像装置103で認識されるかに基づいて、車両2の向きを検出することができる。たとえば、所定の向き(前向き又は後向き)で充電スペースに停車しなければ適切な充電を行なうことができない充電設備において、対象車両が異なる向きで停車すると判断される場合には、車の向きが適切でない旨を対象車両に報知するようにしてもよい。
車両2の受電装置200がさらに送電装置100に近づき、パターンPb及びPfの両方が撮像装置103で認識可能な範囲内に入った場合には、パターンPb及びPfの各々についてパターン照合が行なわれる。パターン照合には、以下に説明する第1照合情報及び第2照合情報が使用される。
パターン照合に先立ち、送電ECU150の記憶装置には、第1パターン(パターンPb)を示す第1照合情報と、第2パターン(パターンPf)を示す第2照合情報とが予め記憶される。たとえば、充電設備1について決められた第1パターン、第2パターンを示す第1照合情報、第2照合情報が送電ECU150の記憶装置に予め記憶されており、表示、音声、又は通信等により、第1パターン及び第2パターンの内容(すなわち、どのようなパターンで照合を行なうか)が車両2に報知されるようにしてもよい。また、パターン照合を行なう前に、車両2から充電設備1へパターンPb及びPfの内容(すなわち、どのようなパターンか)が送信されて、送電ECU150において第1照合情報及び第2照合情報が生成され、記憶装置に格納されてもよい。また、充電設備1と車両2との両方に通信可能に接続されるサーバ(図示せず)によって、充電設備1と車両2との各々に第1パターン及び第2パターンの内容が送信されるようにしてもよい。この場合、車両2においては、パターンPb、Pfとして上記の第1パターン、第2パターンが形成されるように車両ECU500が発光部Lb1〜Lb11、Lf1〜Lf11を制御し、充電設備1においては、送電ECU150が上記の第1パターン、第2パターンを示す第1照合情報、第2照合情報を生成し、記憶装置に格納する。
送電ECU150は、撮像装置103によって取得した撮影画像の所定領域(以下、「パターン認識領域」とも称する)内において上記の第1照合情報及び第2照合情報によるパターン照合を実行する。そして、第1照合情報が示す第1パターンがパターン認識領域内に存在するときに第1パターン(パターンPb)の照合が成功したと判断され、第2照合情報が示す第2パターンがパターン認識領域内に存在するときに第2パターン(パターンPf)の照合が成功したと判断される。こうした照合は、公知の画像認識技術を用いて行なうことができる。なお、パターン認識領域は、単一の領域であってもよいし、離間した2つの領域(パターンごとに定められた領域)であってもよい。
第1パターン(パターンPb)及び第2パターン(パターンPf)の両方について照合が成功した場合には、パターン認識領域内にパターンPb及びPfの両方が存在すると判断される。パターン認識領域内にパターンPb及びPfが存在することは、コイル間位置ずれ量が許容範囲内であることを意味する。このため、パターンPb及びPfの両方について照合が成功した場合には、電力の伝送の開始が許可される。他方、第1パターン(パターンPb)及び第2パターン(パターンPf)の少なくとも一方について照合が失敗した場合には、パターンPb及びPfの少なくとも一方がパターン認識領域内に存在しないと判断される。パターンPb及びPfの少なくとも一方がパターン認識領域内に存在しないことは、コイル間位置ずれ量が許容範囲を超えていることを意味する。このため、パターンPb及びPfの少なくとも一方について照合が失敗した場合には、電力の伝送の開始が許可されない。この場合、送電ECU150は、1次コイル101と2次コイル201との位置ずれ量及び位置ずれの方向(より特定的には、パターン認識領域に対してパターンPb及びPfがいずれの方向にどの程度ずれているか)を、送受電コイルの相対位置として検出する。そして、送電ECU150は、表示、音声、又は通信等により、前述の位置合わせ(位置の補正)の実行を車両2に促す。
この実施の形態に係る電力伝送システム10では、第1パターン及び第2パターンの両方について照合が成功した場合に電力の伝送が開始される。また、電力の伝送中には、送受電コイルの相対位置の検出(以下、単に「位置検出」とも称する)と、金属異物の検出(以下、単に「異物検出」とも称する)と、生体侵入の検出(以下、単に「侵入検出」とも称する)とが行なわれる。
異物検出及び侵入検出では、1次コイル101と2次コイル201との間の空間(以下、「コイル間」とも称する)に異物(より特定的には、金属異物及び動物)が存在するか否かが判断される。異物検出では、コイル間に金属異物(飲料缶や小銭等)が存在するか否かが判断される。侵入検出では、コイル間に生体(たとえば、猫や犬のような動物)が侵入したか否かが判断される。この実施の形態では、異物検出及び侵入検出の方法として、撮像装置103を用いた方法を採用し、撮像装置103を用いて得た画像を送電ECU150において解析することにより金属異物及び生体侵入の各々を検出する。たとえば、パターンPb及びPfの各々を形成する発光部Lb1〜Lb11及びLf1〜Lf11のうち点灯している発光部で照らされるコイル間の空間を撮像装置103で監視してもよい。この場合、異物からの反射光が撮像装置103で検知されたときにコイル間に金属異物が存在すると判断されてもよい。また、撮像装置103により検出されるコイル間の空間の明度が異物の有無に応じて変化することに基づいてコイル間に異物が存在するか否かが判断されてもよい。なお、異物検出及び侵入検出の方法は、上記に限られず任意であり、他の方法を採用してもよい。たとえば、送電装置100及び受電装置200の少なくとも一方に異物検知用のコイルを設けてもよい。
再び図1を参照して、送電ECU150は、送電制御部151及び検出部152を含む。送電制御部151は、電力の伝送を制御するように構成される。より具体的には、送電制御部151は、筐体102(図3)内の電力変換部を制御することにより、1次コイル101から2次コイル201へ供給される電力を調整できる。検出部152は、送電制御部151からの制御信号に従って送電前検出モードと送電中検出モードと非検出モードとのいずれかを選択し、非検出モードが選択された場合には検出を行なわず、他のモードが選択された場合には、選択されたモードによる検出を実行し、検出結果を送電制御部151へ出力する。初期においては、非検出モードが選択されている。送電前検出モードは、電力伝送が開始される前(送電準備中)に選択され、送電中検出モードは、電力伝送中(送電実行中)に選択される。この実施の形態では、送電前検出モード及び送電中検出モードを以下のように設定する。
送電前検出モードでは、位置検出が実行され、異物検出及び侵入検出は実行されない。送電前検出モードにおける位置検出(以下、「第1位置検出」とも称する)の方法は、前述したとおりであり、第1照合情報及び第2照合情報によるパターン照合を通じて送受電コイルの相対位置が検出される。
送電中検出モードでは、位置検出、異物検出、及び侵入検出が実行される。ただし、送電中検出モードにおける位置検出(以下、「第2位置検出」とも称する)では、第1照合情報及び第2照合情報の一方のみ(たとえば、第1照合情報のみ)によるパターン照合を通じて送受電コイルの相対位置が検出される。第2位置検出では、パターン照合の対象ではないパターン(たとえば、パターンPfを形成する発光部Lf1〜Lf11)を消灯してもよい。また、パターンPb及びPfの両方(発光部Lb1〜Lb11及びLf1〜Lf11)を点灯したまま、パターン認識領域を1つのパターン(たとえば、パターンPb)に対応する領域のみに絞ってもよい。第2位置検出において、照合に成功した場合には送電の続行が許可され、照合に失敗した場合には実行中の送電が停止する。異物検出では、コイル間が監視され、コイル間に金属異物の存在が検知された場合には送電が停止する。侵入検出では、コイル間が監視され、コイル間への生体の侵入が検知された場合には送電が停止する。
なお、送電前検出モード及び送電中検出モードは、上記に限られず適宜変更可能である。たとえば、送電前検出モードにおいて、位置検出に加えて異物検出及び/又は侵入検出が実行されてもよい。そして、パターンPb及びPfの両方について照合が成功し、かつ、コイル間に異物(金属異物や生体等)が存在しない場合に電力の伝送が開始されるようにしてもよい。
図7は、この実施の形態に係る電力伝送システム10による電力伝送制御を示すフローチャートである。図7において、ステップS11〜S15(以下、単に「S11」〜「S15」と称する)は、送電ECU150の送電制御部151によって実行される。また、ステップS21〜S23(以下、単に「S21」〜「S23」と称する)は、送電ECU150の検出部152によって実行される。
図7を参照して、充電設備1の通信部160と車両2の通信部600との間での無線通信の接続(たとえば、無線LANへの接続)が確立することによって、S11の処理が実行される。S11においては、送電制御部151が検出部152に送電前の検出を要求する。また、送電制御部151は、S11の処理後、車両2に位置合わせを要求する(S12)。
一方、検出部152は、上記の送電前検出要求を送電制御部151から受信すると、送電前検出モードを選択する(S21)。送電前検出モードが選択されると、検出部152によって第1位置検出(すなわち、2つのパターンを用いた高精度の位置検出)が実行される。より具体的には、送電前検出モードが選択されている期間においては、検出部152が、所定時間経過毎又は所定条件成立毎に、パターンPb及びPfの両方について照合を行ない、照合結果(パターン認識領域内にパターンPb及びPfの両方が存在するか否か)を送電制御部151へ出力する。
送電制御部151は、検出部152から照合結果を受信し、照合結果が失敗であれば車両2に位置合わせ(位置の補正)を再度要求し(S12)、照合結果が成功であれば位置合わせが完了したと判断して検出部152に送電中の検出を要求する(S13)。また、送電制御部151は、S13の処理後、1次コイル101から2次コイル201への送電(電力の伝送)を開始する(S14)。この送電により、蓄電装置300が充電される。
一方、検出部152は、上記の送電中検出要求を送電制御部151から受信すると、送電中検出モードを選択する(S22)。送電中検出モードが選択されると、検出部152によって、第2位置検出(すなわち、1つのパターンを用いた簡易的な位置ずれ検出)と、異物検出と、侵入検出とが実行される。
より具体的には、送電中検出モードが選択されている期間においては、検出部152が所定時間経過毎に第2位置検出(たとえば、パターンPbの照合)を実行し、照合に失敗した場合(すなわち、許容範囲を超える位置ずれが検知された場合)には、その旨を示す信号(以下、「第1異常信号」と称する)を送電制御部151へ送信する。また、送電中検出モードが選択されている期間においては、検出部152がコイル間を監視する。検出部152は、コイル間に金属異物の存在を検知した場合にはその旨を示す信号(以下、「第2異常信号」と称する)を送電制御部151へ送信し、コイル間に生体の侵入を検知した場合にはその旨を示す信号(以下、「第3異常信号」と称する)を送電制御部151へ送信する。送電制御部151は、送電中に上記第1〜第3異常信号のいずれかを受信した場合(すなわち、送電中に異常が生じた場合)には、実行中の送電を強制的に停止させて、送電を終了させる(S15)。
また、送電制御部151は、送電中に所定の完了条件を満たした場合(すなわち、送電が正常に完了した場合)にも、実行中の送電を停止させて、送電を終了させる(S15)。完了条件は任意に設定できる。たとえば、完了条件は、送電中に蓄電装置300のSOCが所定のSOC値以上になった場合に成立してもよい。所定のSOC値は、車両ECU500等によって自動的に設定されてもよいし、ユーザによって設定されてもよい。また、送電時間(送電を開始した時からの経過時間)が所定値よりも長くなった場合に完了条件が成立するようにしてもよい。また、送電中にユーザから送電停止の指示があった場合に完了条件が成立するようにしてもよい。
送電制御部151は、S15において、送電を終了させた後、検出部152に検出の終了を要求する。検出部152は、この検出終了要求を送電制御部151から受信すると、非検出モードを選択して、全ての検出を終了させる(S23)。
上記図7の処理では、電力の伝送の開始前には、検出部152が、発光部が形成するパターンPb及びPf(以下、「第1マーク」と称する場合がある)を撮像装置103により撮像するとともに、撮像された第1マークを用いて1次コイル101と2次コイル201との相対位置を検出する(S21)。一方、電力の伝送中には、検出部152が、パターンPb(以下、「第2マーク」と称する場合がある)を撮像装置103により撮像するとともに、撮像された第2マークを用いて1次コイル101と2次コイル201との相対位置を検出する(S22)。
撮像装置103によって第1マーク及び第2マークを認識する場合、各マークを構成する発光部のうち点灯している発光部が認識される。第1マーク(パターンPb及びPf)を構成する発光部のうち点灯している発光部は9個(発光部Lb2、Lb4、Lb8、Lb10、Lf2、Lf4、Lf6、Lf8、及びLf10)である。第2マーク(パターンPb)を構成する発光部のうち点灯している発光部は4個(発光部Lb2、Lb4、Lb8、及びLb10)である。すなわち、上記図7の処理によれば、電力伝送開始前に、第2マークよりも情報量(点灯している発光部の数)が多い第1マークを用いて送受電コイルの相対位置を高い精度で検出することによって、1次コイル101と2次コイル201との位置合わせを高い精度で行なうことができる。
また、電力伝送中には、情報量の少ない第2マークを用いて送受電コイルの相対位置を検出する。電力伝送中において送受電コイルの相対位置を監視することで、上記の位置合わせが完了した後に許容範囲を超える位置ずれが生じたか否かを判断することが可能になる。電力伝送開始前に高い精度で位置合わせが行なわれていれば、電力伝送中における送受電コイルの相対位置の監視は、情報量の少ない第2マークでも適切に行なうことができる。そして、位置検出に第2マークを用いる場合には、第1マークを使用する場合よりも、位置検出のための情報処理の負荷が小さくなる。上記のように、この実施の形態に係る電力伝送システム10によれば、情報処理の負荷を過剰に大きくすることなく、電力伝送中において送受電コイルの相対位置(ひいては、許容範囲を超える位置ずれが生じたか否か)を適切に監視することが可能になる。これにより、電力伝送中において上記位置検出と同時に他の情報処理(たとえば、異物検知のための情報処理等)を行ないやすくなる。
上記実施の形態では、第2位置検出において、パターンPb及びPfのうち、点灯している発光部の数が少ないパターンPbのみについてパターン照合が行なわれる。パターンPfではなくパターンPbを選ぶことで、第2位置検出のための情報処理の負荷を軽減することができる。
第2位置検出においてパターンPb及びPfの一方(以下、「対象パターン」と称する)についてパターン照合を行なう場合、対象パターンの全体ではなく一部のみについてパターン照合を行なうようにしてもよい。たとえば、対象パターンがパターンPfである場合、パターンPfを形成する発光部のうち点灯している発光部は5個であるが、パターン認識領域を絞って4個又は3個の発光部についてのみパターン照合を行なうようにしてもよい。こうすることで、第2位置検出のための情報処理の負荷を軽減することができる。
パターン照合に用いられるパターンは、上記の1次元コードに限られない。たとえば、縦及び横に並べられた複数(たとえば、9個(=3×3)以上)の発光部が形成する2次元コードを採用してもよい。また、非接触電力伝送システムにおいてパターンを表示する表示部は、発光部に限られず、ラベル等であってもよい。ラベル等に印刷されたパターンを撮像装置103によって認識してもよい。
上記実施の形態では、送電装置100が撮像装置103を備え、受電装置200が、撮像装置103により認識可能なパターンPb及びPfを備える。しかしこれに限られず、受電装置200が撮像装置を備え、送電装置100が、撮像装置により認識可能なパターン(第1パターン及び第2パターン)を備えてもよい。この場合も、送電装置100において第1パターンと第2パターンとが互いに異なるパターンを有して互いに離間して配置されていれば、受電装置200の撮像装置がいずれのパターンを先に認識したかに基づいて1次コイル101と2次コイル201との相対的な位置関係を検出することができる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 充電設備、2 車両、10 電力伝送システム、21 フロアパネル、22 排気系、100 送電装置、101 1次コイル、102,202 筐体、103 撮像装置、150 送電ECU、151 送電制御部、152 検出部、160,600 通信部、200 受電装置、201 2次コイル、210 受電部、220 基板、221,222 傾斜部、300 蓄電装置、400 表示部、500 車両ECU、700 交流電源、Lb1〜Lb11,Lf1〜Lf11 発光部、Pb,Pf パターン。

Claims (1)

  1. 送電装置の1次コイルから受電装置の2次コイルへ非接触で電力の伝送が行なわれる非接触電力伝送システムであって、
    前記送電装置及び前記受電装置のうち、一方が、撮像装置を備え、他方が、前記撮像装置により認識可能な第1パターン及び第2パターンを備え、
    前記第1パターンと前記第2パターンとは、互いに異なるパターンを有して前記1次コイル又は前記2次コイルの周囲に互いに離間して配置され、
    前記電力の伝送を開始する前に、前記撮像装置により認識された前記第1パターン及び前記第2パターンの各々と予め定められたパターンとを照合し、前記第1パターン及び前記第2パターンの両方について照合が成功した場合に前記電力の伝送の開始を許可する、非接触電力伝送システム。
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