JP6988666B2 - パッケージ - Google Patents
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Description
本発明はこのような課題に着目して創案されたもので、ヒンジリッド型箱状のパッケージにおいて、より簡単な操作で蓋体を開閉することができ、内部の物品を取り出し易くできるようにすることを目的としている。
(3)それぞれの前記前面縦罫線は、前記幅方向中心線から離隔した位置に配置され、互いに上端部において最も接近し下端部において最も離隔していることが好ましい。
(4)それぞれの前記前面縦罫線の前記下端部は、前記本体前面,前記本体底面及び前記本体側面が集合するエッジ部に位置していることが好ましい。
(5)それぞれの前記前面縦罫線は、曲線状に形成されていることが好ましい。
(7)前記リブ状罫線は、前記本体側面の側から前記前面縦罫線上の所定の入力点に向けて複数形成されていることが好ましい。
(9)前記本体前面の下縁の前記本体底面との間に形成される横罫線は、上に凸の曲線状に形成されていることが好ましい。
(10)前記背面横罫線は、上に凸の曲線状に形成されていることが好ましい。
(11)前記背面横罫線は、前記本体背面の幅方向外側から幅方向中央に向けて次第に高位置となるように傾斜した左右対称の形状に形成され、前記背面横罫線の幅方向中央から下方に向けて背面縦罫線が形成されていることが好ましい。
(12)1枚の紙シートが折り曲げられ糊付けされて形成されていることが好ましい。
本実施形態に係るパッケージ1は、1枚の紙製シートが折り曲げられ糊付けされて形成されており、紙製シートには、所要の剛性を有する厚紙が使用されている。図1〜図4に示すように、パッケージ1は、天面が開口した容器本体部(容器本体)2と、容器本体部2に対して回動して容器本体部2の開口部26を開閉する蓋部(蓋体)3とを備えている。
さらに、本実施形態のパッケージ1は、高さH(底面と天面との距離),幅W(一対の側面間の距離),厚さT(前面と背面との距離)が、H>W>Tの関係を満たしている。
パッケージ1の前面側を前方、パッケージ1の背面側を後方と規定している。
また、高さH,幅W,厚さTに沿って、高さ方向,幅方向,厚さ方向を規定している。
前面部外側部分31Aの両側方には縦罫線61,62でそれぞれ区画されて蓋部3の側面部外側部分34A,35Aが配置されている。
矩形領域R2の図5における下方には横罫線58で区画されて糊代部23bが配置され、矩形領域R2の図5における上方には横罫線55で区画されて糊代部33bが配置されている。
矩形領域R3の図5における下方には横罫線47で区画されて容器本体部2の底面部23が配置され、矩形領域R3の図5における上方には横罫線53で区画されて糊代部33aが配置されている。
矩形領域R4の図5における下方には横罫線59で区画されて糊代部23cが配置され、矩形領域R4の図5における上方には横罫線56で区画されて糊代部33cが配置されている。
背面横罫線45は、背面部22の幅方向外側から幅方向中央に向けて次第に高位置となり、幅方向中央で最も高くなるように、極めて緩やかに傾斜した左右対称の形状に形成されている。ここでは、背面横罫線45は、上に凸の曲線状に形成されている。
背面縦罫線46は、背面横罫線45の幅方向中央から下方に延びているが、横罫線57までは伸びておらず、その途中まで形成されている。
さらに、矩形領域R3における前面部21と前面部内側部分31Bとの間は、切断線70で切断されている。
つまり、容器本体部2の前面部21には、天地方向に沿って一対の前面縦罫線41,42が形成されている。この前面縦罫線41,42は、前面部21の上縁部から底面部23の方向に延び、且つ、前面部21の幅方向中心線CLに対して左右対称な位置に対をなして形成されている。
さらに、それぞれの前面縦罫線41,42の下端部は、前面部21,底面部23及び側面24又は25が集合するエッジ部E1,E2(図1参照)に位置している。
また、それぞれの前面縦罫線41,42は、幅方向中心線CLに向かって凸の曲線状に形成されている。
入力点IP1,IP2及び中央リブ状罫線43a,44aの前面部21の上端部からの上下方向位置(長さ)m,nは、前面部21の上下方向全長h1の1/3〜1/4程度が好ましい。
本実施形態にかかるパッケージ1は、このように形成されているので、パッケージ1を片手で把持して、図2に示すように、例えば親指と人差し指とで一対の側面部24,25を互いに接近するように外方から押圧力Fを付加すると、容器本体部2の前面部21が、その上部において前面縦罫線41,42で屈曲して前方(外方)へ突出変形する。この押圧初期に、側面部24,25はパッケージ1の内側に変形するのに対して、側面部外側部分34A,35Aと側面部内側部分34B,35Bとが重合して剛性の高い蓋体3の側面部34,35は内側には変形しないので、ミシン目71〜73が切断される。
また、この前面部21上部の幅方向中間部P1の上縁部分が蓋部3の側面部外側部分35Aの領域P2の重合部を押し出す際に、蓋部3の回転に伴って前面部21の上縁が主体に蓋部3を押し出して回転させるようになるが、切断線70によって規定される前面部21の幅方向中間部P1の上縁は、上に凸の曲線状に形成されているので、蓋部3の押し出しが滑らかに行われる。
つまり、背面横罫線45が背面部22の幅方向外側から幅方向中央に向けて次第に高位置となっており、前面部21及び背面部22をさらに屈曲させていくと、蓋部3の背面部32が容器本体部2の背面部22の屈曲形状に対応するように、蓋部3が背面横罫線45で折れ曲がってさらに開放側へ回転して、図3に示すように、蓋部3が完全開放する。
押圧力Fを除去すれば、紙の復元力によって、蓋部3は閉鎖状態へと逆回転する。
したがって、パッケージ1を片手で操作して、容器本体部2の開口部26を開閉させることができる。
これによって、図3に示すように、容器本体部2の開口部26の開口時の形状を、幅W方向及び厚さT方向に大きくでき、これによって開口面積を大きくできるため、指が挿し込み易くなって、指を差し込んで中の物品を取り出し易くなる。
上記実施形態では、前面縦罫線41,42を複数設けたが、背面縦罫線46と同様に幅方向中央に1本のみ設けてもよい。
前面縦罫線41,42の形状や配置も実施形態のものに限定されない。例えば前面縦罫線41,42を直線状に形成してもよい。
また、リブ状罫線43,44も必須ではなく、省略することもできる。
本体2の前面部21の上縁の形状も必ずしも上に凸の曲線状に形成されることは必須でなく、例えば直線状に形成してもよい。
本体2の前面部21の下縁の横罫線47も上に凸の曲線状に形成されていることは必須でなく、例えば直線状に形成してもよい。
背面横罫線45についても、上に凸の曲線状に形成されていることは必須でなく、例えば複数の直線からなる屈曲線によって上に凸の形状に形成してもよく、単なる直線状に形成してもよい。
実施形態では、1枚の紙シートが折り曲げられ糊付けされて形成されているがこれも必須でない。つまり、シートの材料は樹脂であってもよく、また、複数枚のシートを組み合わせて形成してもよい。
1S シート材
2 容器本体部(容器本体)
3 蓋部(蓋体)
21 前面部(本体前面)
22 背面部(本体背面)
22a,23a,23b,23c,32a,33a,33b,33c 糊代部
23 底面部(本体底面)
24,25 側面部(本体側面)
26 開口部
31 前面部(蓋体前面)
31A 前面部外側部分
31B 前面部内側部分
32 背面部(蓋体背面)
33 天面部(蓋体天面)
34,35 側面部(蓋体側面)
34A,35A 側面部外側部分
34B,35B 側面部内側部分
41,42 前面縦罫線
43,44,43a〜43c,44a〜44cリブ状罫線
45 背面横罫線
46 背面縦罫線
47 前面部21の下縁の横罫線
48,49,50,51,61,62 縦罫線
53,54,55,56,57,58,59,60 横罫線
70 切断線
71〜73 ミシン目
CL 前面部21の幅方向中心線
E1,E2 エッジ部
F 押圧力
IP1,IP2 入力点
P1 容器本体部2の前面部21の上部の領域
P2 蓋部3の側面部外側部分35Aの下部の領域
R1,R2,R3,R4 矩形領域
Claims (11)
- 本体前面,本体背面,本体底面及び一対の本体側面の五面を有し天面が開口した容器本体と、
蓋体前面,蓋体背面,蓋体天面及び一対の蓋体側面の五面を有し、前記蓋体背面が前記本体背面と背面横罫線を介して接続され、前記容器本体の前記開口を覆うように装備され、前記背面横罫線を中心に回動して前記開口を開閉する蓋体とを備え、
直方体状の箱型に形成されたパッケージであって、
前記蓋体前面の下部に、前記蓋体が前記開口を閉鎖する状態にあると前記本体前面の上部の外側に重合する重合部を備え、
前記本体前面には、天地方向に沿って形成され、前記一対の本体側面を互いに接近するように外方から押圧力を付加すると、前記本体前面の前記上部を外方へ突出変形させる前面縦罫線が形成され、
前記本体前面の上縁は、上に凸の曲線状に形成されている
ことを特徴とするパッケージ。 - 前記前面縦罫線は、前記本体前面の前記上部から前記本体底面の方向に延び、且つ、前記本体前面の幅方向中心線に対して左右対称な位置に一対形成されている
ことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。 - それぞれの前記前面縦罫線は、前記幅方向中心線から離隔した位置に配置され、互いに上端部において最も接近し下端部において最も離隔している
ことを特徴とする請求項2に記載のパッケージ。 - それぞれの前記前面縦罫線の前記下端部は、前記本体前面,前記本体底面及び前記本体側面が集合するエッジ部に位置している
ことを特徴とする請求項3に記載のパッケージ。 - それぞれの前記前面縦罫線は、曲線状に形成されている
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のパッケージ。 - 前記本体前面における前記前面縦罫線よりも幅方向外側には、前記本体側面に加えた前記押圧力を前記前面縦罫線に伝達するリブ状罫線が形成されている
ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のパッケージ。 - 前記リブ状罫線は、前記本体側面の側から前記前面縦罫線上の所定の入力点に向けて複数形成されている
ことを特徴とする請求項6に記載のパッケージ。 - 前記本体前面の下縁の前記本体底面との間に形成される横罫線は、上に凸の曲線状に形成されている
ことを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のパッケージ。 - 前記背面横罫線は、上に凸の曲線状に形成されている
ことを特徴とする請求項1〜8の何れか1項に記載のパッケージ。 - 前記背面横罫線は、前記本体背面の幅方向外側から幅方向中央に向けて次第に高位置となるように傾斜した左右対称の形状に形成され、
前記背面横罫線の幅方向中央から下方に向けて背面縦罫線が形成されている
ことを特徴とする請求項9に記載のパッケージ。 - 1枚の紙シートが折り曲げられ糊付けされて形成されている
ことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のパッケージ。
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