JP6988666B2 - パッケージ - Google Patents

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Description

本発明は、チョコレートやビスケットといった物品を包装するパッケージに関するものである。
チョコレートやビスケットなどをはじめとした各種物品を包装するパッケージとして、開口を有する容器本体と、この容器本体に対して回動可能に装備されてその開口を開閉する蓋体とを備えた、いわゆるヒンジリッド型箱状のパッケージが知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2017−095182号公報
ところで、上記のヒンジリッド型箱状のパッケージでは、通常、片手で容器本体を把持して残りの手を使って蓋体を開閉するが、より簡単な操作で蓋体を開閉することができれば、内部の物品を取り出し易くなり、パッケージとしての商品性も向上する。
本発明はこのような課題に着目して創案されたもので、ヒンジリッド型箱状のパッケージにおいて、より簡単な操作で蓋体を開閉することができ、内部の物品を取り出し易くできるようにすることを目的としている。
(1)上記の目的を達成するために、本発明のパッケージは、本体前面,本体背面,本体底面及び一対の本体側面の五面を有し天面が開口した容器本体と、蓋体前面,蓋体背面,蓋体天面及び一対の蓋体側面の五面を有し、前記蓋体背面が前記本体背面と背面横罫線を介して接続され、前記容器本体の前記開口を覆うように装備され、前記背面横罫線を中心に回動して前記開口を開閉する蓋体とを備え、直方体状の箱型に形成されたパッケージであって、前記蓋体前面の下部に、前記蓋体が前記開口を閉鎖する状態にあると前記本体前面の上部の外側に重合する重合部を備え、前記本体前面には、天地方向に沿って形成され、前記一対の本体側面を互いに接近するように外方から押圧力を付加すると、前記本体前面の前記上部を外方へ突出変形させる前面縦罫線が形成されていることを特徴としている。
(2)前記前面縦罫線は、前記本体前面の前記上部から前記本体底面の方向に延び、且つ、前記本体前面の幅方向中心線に対して左右対称な位置に一対形成されていることが好ましい。
(3)それぞれの前記前面縦罫線は、前記幅方向中心線から離隔した位置に配置され、互いに上端部において最も接近し下端部において最も離隔していることが好ましい。
(4)それぞれの前記前面縦罫線の前記下端部は、前記本体前面,前記本体底面及び前記本体側面が集合するエッジ部に位置していることが好ましい。
(5)それぞれの前記前面縦罫線は、曲線状に形成されていることが好ましい。
(6)前記本体前面における前記前面縦罫線よりも幅方向外側には、前記本体側面に加えた前記押圧力を前記前面縦罫線に伝達するリブ状罫線が形成されていることが好ましい。
(7)前記リブ状罫線は、前記本体側面の側から前記前面縦罫線上の所定の入力点に向けて複数形成されていることが好ましい。
(8)前記本体前面の上縁は、上に凸の曲線状に形成されていることが好ましい。
(9)前記本体前面の下縁の前記本体底面との間に形成される横罫線は、上に凸の曲線状に形成されていることが好ましい。
(10)前記背面横罫線は、上に凸の曲線状に形成されていることが好ましい。
(11)前記背面横罫線は、前記本体背面の幅方向外側から幅方向中央に向けて次第に高位置となるように傾斜した左右対称の形状に形成され、前記背面横罫線の幅方向中央から下方に向けて背面縦罫線が形成されていることが好ましい。
(12)1枚の紙シートが折り曲げられ糊付けされて形成されていることが好ましい。
本発明のパッケージによれば、一対の本体側面を互いに接近するように外方から押圧力を付加すると、本体前面が前面縦罫線で屈曲して本体前面の上部を外方へ突出変形し、本体前面の上部に重合した蓋体前面の下部の重合部が外方に押し出される。これにより、蓋体が背面横罫線を中心に回動して容器本体の開口を開放する開放状態となる。したがって、例えば片手で容器本体の一対の本体側面を掴みながら押圧力を付加するだけで、容器本体の開口を開放することができる。
一実施形態にかかるパッケージにおいて蓋体が閉鎖した状態を斜め側方から見た斜視図である。 一実施形態にかかるパッケージにおいて蓋体が開放を開始した状態を斜め側方から見た斜視図である。 一実施形態にかかるパッケージにおいて蓋体が完全に開放した状態を上方斜め側方から見た斜視図である。 一実施形態にかかるパッケージにおいて蓋体が閉鎖した状態を本体底面側から見た斜視図である。 一実施形態にかかるパッケージを組み立てるためのシート材の正面図である。
以下、図面を参照して、一実施形態としてのパッケージについて説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
本実施形態に係るパッケージ1は、1枚の紙製シートが折り曲げられ糊付けされて形成されており、紙製シートには、所要の剛性を有する厚紙が使用されている。図1〜図4に示すように、パッケージ1は、天面が開口した容器本体部(容器本体)2と、容器本体部2に対して回動して容器本体部2の開口部26を開閉する蓋部(蓋体)3とを備えている。
また、このパッケージ1は、蓋部3が閉鎖状態にあるときに、前面,背面,底面,天面及び一対の側面の六面からなる直方体状となる箱型容器である。
さらに、本実施形態のパッケージ1は、高さH(底面と天面との距離),幅W(一対の側面間の距離),厚さT(前面と背面との距離)が、H>W>Tの関係を満たしている。
また、以下の説明では、図1,図2に示すように、パッケージ1の天面を鉛直上方に向け、パッケージ1の底面を鉛直下方に向けた姿勢を基準に、上方及び下方を規定している。
パッケージ1の前面側を前方、パッケージ1の背面側を後方と規定している。
また、高さH,幅W,厚さTに沿って、高さ方向,幅方向,厚さ方向を規定している。
容器本体部2は、前面部(本体前面)21と、背面部(本体背面)22と、底面部(本体底面)23と、一対の側面部(本体側面)24,25との五つの面部(五面)を有しており、天面部には開口部26が形成されている。パッケージ1の主要な容器空間は、この容器本体部2によって構成されている。
蓋部3は、前面部(蓋体前面)31と、背面部(蓋体背面)32と、天面部(蓋体天面)33と、一対の側面部(蓋体側面)34,35との五つの面部(五面)を有している。蓋部3の背面部32は、容器本体部2の背面部22と連続したシートで形成されており、蓋部3の背面部32と容器本体部2の背面部22とは、折れ曲がりを容易にする背面横罫線45を介して接続されている。
図2,図3に示すように、蓋部3の背面部32がこの背面横罫線45で容器本体部2の背面部22に対して折れ曲がりながら、蓋部3が背面横罫線45を中心に回転することによって、蓋部3が容器本体部2の開口部26を開放するようになっている。また、図1,図4に示すように、背面横罫線45で折れ曲がらない状態では、蓋部3によって容器本体部2の開口部26が閉鎖されるようになっている。
以下、図1〜図4と共に図5のパッケージ1を組み立てるためのシート材1Sの正面図を参照し、シート材1Sからパッケージ1を組み立てる手法を説明しながら、パッケージ1について詳細に説明する。なお、図5においては、罫線を一点鎖線で示している。また、図5においては、太実線は輪郭を示し、細実線は線状の切断箇所を示し、破線はミシン目状の切断箇所を示している。
シート材1Sは、図5に示すように、容器本体部2の背面部22及び蓋部3の背面部32からなる矩形領域R1と、容器本体部2の側面部24及び蓋部3の側面部内側部分34Bからなる矩形領域R2と、容器本体部2の前面部21及び蓋部3の前面部内側部分31Bからなる矩形領域R3と、容器本体部2の側面部25及び蓋部3の側面部内側部分35Bからなる矩形領域R4と、糊代部22a及び糊代部32aからなる領域R5とが、縦罫線50,48,49,51で区画されて横並びに形成されている。
矩形領域R1の図5における上方には横罫線54で区画されて蓋部3の天面部33が配置され、天面部33の図5における上方には横罫線60で区画されて蓋部3の前面部外側部分31Aが配置されている。
前面部外側部分31Aの両側方には縦罫線61,62でそれぞれ区画されて蓋部3の側面部外側部分34A,35Aが配置されている。
矩形領域R1の図5における下方には横罫線57で区画されて糊代部23aが配置されている。
矩形領域R2の図5における下方には横罫線58で区画されて糊代部23bが配置され、矩形領域R2の図5における上方には横罫線55で区画されて糊代部33bが配置されている。
矩形領域R3の図5における下方には横罫線47で区画されて容器本体部2の底面部23が配置され、矩形領域R3の図5における上方には横罫線53で区画されて糊代部33aが配置されている。
矩形領域R4の図5における下方には横罫線59で区画されて糊代部23cが配置され、矩形領域R4の図5における上方には横罫線56で区画されて糊代部33cが配置されている。
なお、矩形領域R1には、背面横罫線45に加えて、背面横罫線45の幅方向中間部(ここでは、幅方向中央)から下方に向けて背面縦罫線46が延設されている。
背面横罫線45は、背面部22の幅方向外側から幅方向中央に向けて次第に高位置となり、幅方向中央で最も高くなるように、極めて緩やかに傾斜した左右対称の形状に形成されている。ここでは、背面横罫線45は、上に凸の曲線状に形成されている。
背面縦罫線46は、背面横罫線45の幅方向中央から下方に延びているが、横罫線57までは伸びておらず、その途中まで形成されている。
また、矩形領域R2における側面部24と側面部内側部分34Bとの間、矩形領域R4における側面部25と側面部内側部分35Bとの間、領域R5における糊代部22aと糊代部32aとの間には、それぞれ、ミシン目71〜73が形成されている。
さらに、矩形領域R3における前面部21と前面部内側部分31Bとの間は、切断線70で切断されている。
図5に示すシート材1Sは、縦罫線50,48,49,51でそれぞれ90°だけ山折りされて、矩形領域R1の側部(図5中、左側側部)の内面(図5における背面)に重なった糊代部22a,32aの外面を矩形領域R1の側部内面に糊付け等で接着されて、パッケージ1の胴体部分が形成される。
さらに、横罫線57,58,47,59でそれぞれ90°だけ山折りされて、糊代部23aの内側に重なった糊代部23b,23cの外面と糊代部23aの内面とが糊付け等で接着され、糊代部23aの外側に重なった容器本体部2の底面部23の内面と糊代部23aの外面とが糊付け等で接着される。
そして、横罫線54,55,53,56でそれぞれ90°だけ山折りされて、蓋部3の天面部33の内側に重なった糊代部33aの外面と天面部33の内面とが糊付け等で接着され、糊代部33aの内側に重なった糊代部33b,33cの外面と糊代部33aの内面とが糊付け等で接着される。
さらに、横罫線60及び縦罫線61,62でそれぞれ90°だけ山折りされて、前面部内側部分31Bの外面とこの外面に重なった前面部外側部分31Aの内面とが糊付け等で接着され、側面部内側部分34Bの外面とこの外面に重なった側面部外側部分34Aの内面とが、及び、側面部内側部分35Bの外面とこの外面に重なった側面部外側部分35Aの内面とが、それぞれ糊付け等で接着される。このようにして、各内側部分31B,34B,35Bと各外側部分31A,34A,35Aとが接着されて、蓋部3の前面部31,側面部34,35が形成される。
前面部内側部分31Bと重合して蓋部3の前面部31を形成する前面部外側部分31Aの先端縁31Eは、幅方向中央部を最も突出させた曲線状(ほぼ円弧状)に形成され、パッケージ1に組み立てられた状態では、前面部内側部分31Bと容器本体部2の前面部21との境界である切断線70よりも下方に位置している。したがって、前面部外側部分31Aの下部の領域P2(図5参照)は、容器本体部2の前面部21の上部の領域P1(図5参照)の外側に重合する重合部となっている。
このようにして形成されるパッケージ1には、特徴的な罫線が追加形成されている。
つまり、容器本体部2の前面部21には、天地方向に沿って一対の前面縦罫線41,42が形成されている。この前面縦罫線41,42は、前面部21の上縁部から底面部23の方向に延び、且つ、前面部21の幅方向中心線CLに対して左右対称な位置に対をなして形成されている。
それぞれの前面縦罫線41,42は、幅方向中心線CLから離隔した位置に配置され、互いに上端部において最も接近し下端部において最も離隔している。なお、前面縦罫線41,42の上端部における縦罫線48,49からのそれぞれの距離j,kは前面部21の全幅の1/3程度が好ましい。
さらに、それぞれの前面縦罫線41,42の下端部は、前面部21,底面部23及び側面24又は25が集合するエッジ部E1,E2(図1参照)に位置している。
また、それぞれの前面縦罫線41,42は、幅方向中心線CLに向かって凸の曲線状に形成されている。
さらに、パッケージ1のエッジ部E1,E2間に延び、前面部21の下縁の(前面部21と底面部23との間に位置する)横罫線47は、上に凸の曲線状に形成されている。ここでは、曲率が小さい(曲率半径が大きい)緩やかな円弧状に形成されている。したがって、図1,図2に示すように、底面部23において横罫線47に沿った部分が上に凸の曲線面状に形成されると共に、図4に示すように、前面部21において横罫線47に沿った部分が前方に凸の曲線面状に形成されている。
さらに、前面部21における前面縦罫線41,42よりもそれぞれ幅方向外側には、例えば図2に太矢印で示すように両側面部24,25に加えた押圧力Fを前面縦罫線41,42に伝達するためのリブ状罫線43,44が形成されている。本実施形態では、リブ状罫線43,44は、側面部24,25の側から前面縦罫線41,42上の所定の入力点IP1,IP2に向けて複数形成されている。
具体的には、幅方向に沿って延びた中央リブ状罫線43a,44aと、中央リブ状罫線43a,44aの上方に位置し、入力点IP1,IP2に向かって下降傾斜した上部リブ状罫線43b,44bと、中央リブ状罫線43a,44aの下方に位置し、入力点IP1,IP2に向かって上昇傾斜した下部リブ状罫線43c,44cと、それぞれ3本のリブ状罫線43a〜43c,44a〜44cが形成されている。
入力点IP1,IP2及び中央リブ状罫線43a,44aの前面部21の上端部からの上下方向位置(長さ)m,nは、前面部21の上下方向全長h1の1/3〜1/4程度が好ましい。
これらのリブ状罫線43a〜43c,44a〜44cは、各罫線43a〜43c,44a〜44cに沿って、剛性増強リブと同様に圧縮剛性が高まる点に着目したもので、両側面部24,25に加えた押圧力Fを入力点IP1,IP2に効率よく伝達する。複数のリブ状罫線43a〜43c,44a〜44cを設けているのは、側面部24,25における押圧力Fの入力箇所が上下に多少ずれても、押圧力Fを入力点IP1,IP2に効率よく伝達するためである。
例えば、リブ状罫線43a,44aの高さ方向位置で側面部24,25から押圧力Fを加えれば、リブ状罫線43a,44aを伝って押圧力Fが入力点IP1,IP2に伝達される。また、リブ状罫線43a,44aの高さ方向位置よりも上方で側面部24,25から押圧力Fを加えれば、リブ状罫線43b,44bを伝って押圧力Fが入力点IP1,IP2に伝達される。リブ状罫線43a,44aの高さ方向位置よりも下方で側面部24,25から押圧力Fを加えれば、リブ状罫線43c,44cを伝って押圧力Fが入力点IP1,IP2に伝達される。
ただし、各リブ状罫線43,44の数はこれに限らない。1本ずつでもよく、2本ずつでもよく、また、3本よりも多くてもよい。リブ状罫線43,44をそれぞれ複数設ける場合は、本実施形態のように、複数の直線状のリブ状罫線が何れも各力点IP1,IP2に向買うように方向を設定することが好ましい。
また、前面部21の上縁を規定する切断線70は、前面部21の幅方向中央において上に凸の曲線状に形成されており、幅方向両端部付近よりも上方まで延在している。この前面部21の上縁部分の外側には、蓋部3の側面部外側部分35Aの領域P2の重合部が重合している。
[2.作用及び効果]
本実施形態にかかるパッケージ1は、このように形成されているので、パッケージ1を片手で把持して、図2に示すように、例えば親指と人差し指とで一対の側面部24,25を互いに接近するように外方から押圧力Fを付加すると、容器本体部2の前面部21が、その上部において前面縦罫線41,42で屈曲して前方(外方)へ突出変形する。この押圧初期に、側面部24,25はパッケージ1の内側に変形するのに対して、側面部外側部分34A,35Aと側面部内側部分34B,35Bとが重合して剛性の高い蓋体3の側面部34,35は内側には変形しないので、ミシン目71〜73が切断される。
両側面部24,25に押圧力Fを加えていけば、前面部21は前面縦罫線41,42において座屈するように折れ曲がり変形するが、前面部21の内側(内方)と外側(外方)とが同じ条件であれば、外側(外方)にのみ折れ曲がり変形するとは限らず、内側(内方)へも折れ曲がり変形することがあるが、本パッケージ1は、前面部21の内側と外側とで同じ条件ではない。つまり、前面部21の内側には、物品が収容されているため内側へは折れ曲がり変形し難く、外側へは折れ曲がり変形しやすい。
また、本パッケージ1の場合、前面部21の下縁の横罫線47は、上に凸の曲線状に形成されており、図4に示すように、前面部21において横罫線47に沿った部分が前方に凸の曲線面状に形成されている。この構造も、前面縦罫線41,42において前面部21の上部の幅方向中間部の前方(外方)への突出変形を誘導する。
また、入力点IP1,IP2及び中央リブ状罫線43a,44aの前面部21の上端部からの上下方向位置(長さ)m,nを前面部21の上下方向全長h1の1/3〜1/4程度とすれば、側面部24,25を押圧する際に、親指や人差し指の蓋部3との干渉を回避しつつ、加える押圧力Fによって前面部21をより容易に且つ確実に外側(外方)へ折り曲げ変形させることができる。
このように、前面部21の上部の幅方向中間部P1が、図2に矢印A1で示すように前方へ突出変形すると、前面部21に押されて、蓋部3の前面部31の重合部P2が図2に矢印A2で示すように、背面横罫線45を中心に開放側に回転する。これによって、容器本体部2の開口部26を開口させることができる。
このとき、リブ状罫線43,44によって押圧力Fが入力点IP1,IP2に効率よく伝達される。また、複数のリブ状罫線43a〜43c,44a〜44cを設けているので、面部24,25における押圧力Fの入力箇所が上下に多少ずれても、押圧力Fを入力点IP1,IP2に効率よく伝達することができる。
また、この前面部21上部の幅方向中間部P1の上縁部分が蓋部3の側面部外側部分35Aの領域P2の重合部を押し出す際に、蓋部3の回転に伴って前面部21の上縁が主体に蓋部3を押し出して回転させるようになるが、切断線70によって規定される前面部21の幅方向中間部P1の上縁は、上に凸の曲線状に形成されているので、蓋部3の押し出しが滑らかに行われる。
また、押圧力Fは、背面部22においても、図3に示すように、背面縦罫線46で屈曲変形を与える。背面縦罫線46でも、背面部22の内側には、物品が収容されているため内側への折れ曲がり変形はし難く、外側へ折れ曲がり変形しやすい。
この背面縦罫線46における背面部22の外側への折れ曲がり変形は、蓋部3の更なる開放側への回転を誘発する。
つまり、背面横罫線45が背面部22の幅方向外側から幅方向中央に向けて次第に高位置となっており、前面部21及び背面部22をさらに屈曲させていくと、蓋部3の背面部32が容器本体部2の背面部22の屈曲形状に対応するように、蓋部3が背面横罫線45で折れ曲がってさらに開放側へ回転して、図3に示すように、蓋部3が完全開放する。
これによって、パッケージ1を片手で操作して、容器本体部2の開口部26を開口させて中の物品を取り出すことができる。
押圧力Fを除去すれば、紙の復元力によって、蓋部3は閉鎖状態へと逆回転する。
したがって、パッケージ1を片手で操作して、容器本体部2の開口部26を開閉させることができる。
さらに、前面縦罫線41,42の上端部における縦罫線48,49からの距離j,kを前面部21の全幅の1/3程度とすれば、前面部21の幅方向中間部P1を外側(外方)へ折り曲げ変形させた際に、外側に突出する幅方向中間部P1の幅方向の大きさを一定量(前面部21の全幅の1/3程度)確保しつつ距離j,kに応じて幅方向中間部P1の外側への突出量を確保することができる。
これによって、図3に示すように、容器本体部2の開口部26の開口時の形状を、幅W方向及び厚さT方向に大きくでき、これによって開口面積を大きくできるため、指が挿し込み易くなって、指を差し込んで中の物品を取り出し易くなる。
[3.その他]
上記実施形態では、前面縦罫線41,42を複数設けたが、背面縦罫線46と同様に幅方向中央に1本のみ設けてもよい。
前面縦罫線41,42の形状や配置も実施形態のものに限定されない。例えば前面縦罫線41,42を直線状に形成してもよい。
また、リブ状罫線43,44も必須ではなく、省略することもできる。
本体2の前面部21の上縁の形状も必ずしも上に凸の曲線状に形成されることは必須でなく、例えば直線状に形成してもよい。
本体2の前面部21の下縁の横罫線47も上に凸の曲線状に形成されていることは必須でなく、例えば直線状に形成してもよい。
背面横罫線45についても、上に凸の曲線状に形成されていることは必須でなく、例えば複数の直線からなる屈曲線によって上に凸の形状に形成してもよく、単なる直線状に形成してもよい。
実施形態では、1枚の紙シートが折り曲げられ糊付けされて形成されているがこれも必須でない。つまり、シートの材料は樹脂であってもよく、また、複数枚のシートを組み合わせて形成してもよい。
1 パッケージ
1S シート材
2 容器本体部(容器本体)
3 蓋部(蓋体)
21 前面部(本体前面)
22 背面部(本体背面)
22a,23a,23b,23c,32a,33a,33b,33c 糊代部
23 底面部(本体底面)
24,25 側面部(本体側面)
26 開口部
31 前面部(蓋体前面)
31A 前面部外側部分
31B 前面部内側部分
32 背面部(蓋体背面)
33 天面部(蓋体天面)
34,35 側面部(蓋体側面)
34A,35A 側面部外側部分
34B,35B 側面部内側部分
41,42 前面縦罫線
43,44,43a〜43c,44a〜44cリブ状罫線
45 背面横罫線
46 背面縦罫線
47 前面部21の下縁の横罫線
48,49,50,51,61,62 縦罫線
53,54,55,56,57,58,59,60 横罫線
70 切断線
71〜73 ミシン目
CL 前面部21の幅方向中心線
E1,E2 エッジ部
F 押圧力
IP1,IP2 入力点
P1 容器本体部2の前面部21の上部の領域
P2 蓋部3の側面部外側部分35Aの下部の領域
R1,R2,R3,R4 矩形領域

Claims (11)

  1. 本体前面,本体背面,本体底面及び一対の本体側面の五面を有し天面が開口した容器本体と、
    蓋体前面,蓋体背面,蓋体天面及び一対の蓋体側面の五面を有し、前記蓋体背面が前記本体背面と背面横罫線を介して接続され、前記容器本体の前記開口を覆うように装備され、前記背面横罫線を中心に回動して前記開口を開閉する蓋体とを備え、
    直方体状の箱型に形成されたパッケージであって、
    前記蓋体前面の下部に、前記蓋体が前記開口を閉鎖する状態にあると前記本体前面の上部の外側に重合する重合部を備え、
    前記本体前面には、天地方向に沿って形成され、前記一対の本体側面を互いに接近するように外方から押圧力を付加すると、前記本体前面の前記上部を外方へ突出変形させる前面縦罫線が形成され
    前記本体前面の上縁は、上に凸の曲線状に形成されている
    ことを特徴とするパッケージ。
  2. 前記前面縦罫線は、前記本体前面の前記上部から前記本体底面の方向に延び、且つ、前記本体前面の幅方向中心線に対して左右対称な位置に一対形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ。
  3. それぞれの前記前面縦罫線は、前記幅方向中心線から離隔した位置に配置され、互いに上端部において最も接近し下端部において最も離隔している
    ことを特徴とする請求項2に記載のパッケージ。
  4. それぞれの前記前面縦罫線の前記下端部は、前記本体前面,前記本体底面及び前記本体側面が集合するエッジ部に位置している
    ことを特徴とする請求項3に記載のパッケージ。
  5. それぞれの前記前面縦罫線は、曲線状に形成されている
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載のパッケージ。
  6. 前記本体前面における前記前面縦罫線よりも幅方向外側には、前記本体側面に加えた前記押圧力を前記前面縦罫線に伝達するリブ状罫線が形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載のパッケージ。
  7. 前記リブ状罫線は、前記本体側面の側から前記前面縦罫線上の所定の入力点に向けて複数形成されている
    ことを特徴とする請求項6に記載のパッケージ。
  8. 前記本体前面の下縁の前記本体底面との間に形成される横罫線は、上に凸の曲線状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のパッケージ。
  9. 前記背面横罫線は、上に凸の曲線状に形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載のパッケージ。
  10. 前記背面横罫線は、前記本体背面の幅方向外側から幅方向中央に向けて次第に高位置となるように傾斜した左右対称の形状に形成され、
    前記背面横罫線の幅方向中央から下方に向けて背面縦罫線が形成されている
    ことを特徴とする請求項に記載のパッケージ。
  11. 1枚の紙シートが折り曲げられ糊付けされて形成されている
    ことを特徴とする請求項1〜10の何れか1項に記載のパッケージ。
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