JP6986048B2 - 成形研磨粒子及びその形成方法 - Google Patents

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    • C09K3/00Materials not provided for elsewhere
    • C09K3/14Anti-slip materials; Abrasives
    • C09K3/1409Abrasive particles per se

Description

以下は、成形研磨粒子、より詳細には、特定の特徴を有する複合成形研磨粒子、及びそ
のような複合成形研磨粒子を形成する方法に関する。
研磨粒子を組み込んだ研磨物品は、研削、仕上げ、研磨等を含む様々な材料除去作業に
有用である。研磨材料の種類に応じて、このような研磨粒子は、物品の製造において様々
な材料を成形又は研削するのに有用となり得る。三角形成形研磨粒子及びこのような物体
を組み込んだ研磨物品等の特定の幾何学形状を有する特定の種類の研磨粒子が現在までに
配合されてきた。例えば、米国特許第5,201,916号、同5,366,523号、
及び同5,984,988号を参照されたい。
以前は、融合、焼結及び化学セラミックの3つの基本的な技術を使用して指定された形
状を有する研磨粒子が製造されていた。融合プロセスでは、研磨粒子は、面が彫刻されて
いてもされていなくてもよいチルロール、溶融材料が注ぎ込まれる型、又は酸化アルミニ
ウム溶融物に浸漬したヒートシンク材料により成形され得る。例えば、米国特許第3,3
77,660号を参照されたい。焼結プロセスでは、研磨粒子は、直径が最大10μmま
での粒子径を有する耐火性粉末から形成され得る。種々の長さ及び直径の小板又はロッド
に成形され得る混合物を形成するために、潤滑剤及び適切な溶媒と共に結合剤を粉末に添
加することができる。例えば、米国特許第3,079,242号を参照されたい。化学セ
ラミック技術は、セラミック材料を得るために、コロイド分散体又はヒドロゾル(時々、
ゾルと呼ばれる)を、ゲル又は成分の移動性を保持する任意の他の物理状態に変換する工
程と、乾燥する工程と、焼成する工程と、を含む。例えば、米国特許第4,744,80
2号及び同第4,848,041号を参照されたい。成形研磨粒子、及び関連する形成方
法、並びにこのような粒子を組み込んだ研磨物品の他の関連する開示は、http://
www.abel−ip.com/publications/で入手可能である。
産業界は、研磨材料及び研磨物品の改良を要求し続けている。
第1の態様によれば、研磨粒子を形成する方法は、混合物を形成する工程と、複数の研
磨粒子を混合物の少なくとも1つの表面に付着させる工程と、本体及び本体の少なくとも
1つの表面に結合させた複数の研磨粒子を有する成形研磨粒子を形成する工程と、を含む
更に別の態様では、研磨物品は、結合材料と、結合材料に結合させた研磨粒子の第1の
集合体とを含み、第1の集合体内の各粒子は、本体と、成形研磨粒子の本体の少なくとも
1つの表面に結合させた複数の研磨粒子と、を含む成形研磨粒子を含む。
別の態様では、研磨粒子は、本体を含む成形研磨粒子と、成形研磨粒子の本体の少なく
とも1つの表面に結合させた複数の研磨粒子と、を含む。
本開示は、添付の図面を参照することにより、よりよく理解され、その多くの特徴及び
利点が当業者には明らかになるであろう。
一実施形態による成形研磨粒子を形成するためのシステムの一部である。 一実施形態による図1のシステムの一部である。 一実施形態による成形研磨粒子を形成するための代替システムの一部である。 一実施形態による研磨粒子の画像である。 一実施形態による研磨粒子の3次元画像である。 一実施形態による研磨粒子のベースを形成することができる成形研磨粒子の斜視図である。 一実施形態の研磨粒子に従って使用され得る成形研磨粒子の斜視図である。 一実施形態の研磨粒子に従って使用され得る非成形研磨粒子の斜視図である。 一実施形態の研磨粒子に従って使用され得る成形研磨粒子の図である。 一実施形態の研磨粒子に従って使用され得る成形研磨粒子の図である。 一実施形態の研磨粒子に従って使用され得る成形研磨粒子の図である。 一実施形態の研磨粒子に従って使用され得る成形研磨粒子の図である。 一実施形態による成形研磨粒子の断面画像である。 一実施形態による成形研磨粒子の上面図である。 一実施形態による成形研磨粒子の断面図である。 一実施形態による成形研磨粒子の断面画像である。 一実施形態による研磨布紙物品の断面図である。 一実施形態による研磨粒子を含む研磨布紙物品の斜視図である。 一実施形態による結合研磨物品の図である。 一実施形態による研磨粒子を含む結合研磨物品の図である。 従来の成形研磨粒子の画像である。 一実施形態による研磨粒子の画像である。 一実施形態による研磨粒子の画像である。 従来の試料及び代表的な試料について、除去された総面積あたりの力のプロットである。 研磨布紙物品の3つの試料について、比研削エネルギー対除去された累積材料のプロットである。 比研削エネルギー対加工対象物から除去された累積材料のプロットである。 本明細書の実施形態による代表的な研磨粒子の画像である。 従来の試料及び実施形態による代表的試料の単粒研削試験による加工対象物から除去された総面積当たりの力のプロットである。 従来の試料及び本明細書の実施形態による代表的試料の相対性能(%切削量)のプロットである。
以下は、成形研磨粒子、より具体的には、成形研磨粒子及び成形研磨粒子の本体の少な
くとも1つの表面を覆う複数の研磨粒子を含む複合成形研磨粒子を形成する方法に関する
。本明細書の実施形態の研磨粒子は、例えば、結合研磨物品、研磨布紙物品等を含む、様
々な研磨物品に使用され得る。あるいは、本明細書の実施形態の成形研磨粒子分画を、例
えば研削スラリー及び/又は研磨スラリーを含む遊離研磨技術に利用し得る。
本明細書の実施形態の研磨粒子は、限定されるものではないが、印刷、成形、プレス、
スタンピング、鋳造、押し出し、切断、破砕、加熱、冷却、結晶化、圧延、エンボス加工
、堆積、エッチング、スコアリング、乾燥、及びそれらの組み合わせを含む様々な処理方
法によって得られ得る。成形研磨粒子を形成する特定の方法は、製造ツール(例えば、ス
クリーン又は型)の開口部内に成形され、前駆体成形研磨粒子に形成され得るゾルゲルの
ような混合物の形成を含み得る。成形研磨粒子を形成するスクリーン印刷法は、概ね米国
特許第8,753,558号に記載されている。従来の成形プロセスによる成形研磨粒子
を形成する適切な方法は、米国特許第5,201,916号に記載されている。
特定の一実施形態によれば、成形研磨粒子を形成するプロセスは、スクリーン印刷プロ
セスであってもよい。図1Aは、1つの非限定的な実施形態による複合成形研磨粒子を形
成するためのシステム150の図解である。複合成形研磨粒子を形成するプロセスは、セ
ラミック材料と液体とを含む混合物101を形成することによって開始することができる
。特に、混合物101は、セラミック粉末材料と液体とから形成されたゲルであってもよ
く、ゲルは、グリーン(即ち、未焼成)状態においても所定の形状を実質的に保持する能
力を有する形状安定材料として特徴付けられることができる。一実施形態によると、ゲル
は、個々の粒子が結び付いた網目構造としてセラミック粉末材料から形成され得る。
混合物101は、本明細書で詳述されるプロセスでの使用に適したレオロジー特性を有
するように、特定の含有量の固体材料、液体材料、及び添加剤を含有し得る。即ち、場合
によっては、混合物は、一定の粘度、より詳細には、本明細書に記載の方法によって形成
され得る材料の形状安定相を形成する適切なレオロジー特性を有することができる。材料
の寸法的に安定な相は、特定の形状を有するように形成することができ、成形後の処理の
少なくとも一部のための形状を実質的に維持することができる材料である。場合によって
は、形成プロセスで最初に提供された形状が最終的に形成された物体に存在するように、
形状は後続の処理を通して維持され得る。
混合物101は、セラミック粉末材料のような固体材料の特定の含有量を有するように
形成され得る。例えば、一実施形態では、混合物101は、混合物101の総重量に対し
て、少なくとも約25重量%の固体含有量を有することができ、例えば、少なくとも約3
5重量%、又は少なくとも約38重量%にさえなり得る。更に、少なくとも1つの非限定
的な実施形態では、混合物101の固体含有量は約75重量%以下であり、例えば、約7
0重量%以下、約65重量%以下、約55重量%以下、約45重量%以下、又は約42重
量%以下である。混合物101中の固体材料の含有量は、上記の任意の最小百分率と最大
百分率との間の範囲内であることが理解されるであろう。
一実施形態によれば、セラミック粉末材料は、酸化物、窒化物、炭化物、ホウ化物、酸
炭化物、酸窒化物、及びそれらの組み合わせを含み得る。具体的な例では、セラミック材
料はアルミナを含み得る。より具体的には、セラミック材料は、α−アルミナの前駆体で
あることができるベーマイト材料を含み得る。「ベーマイト」という用語は、一般的に、
本明細書において、典型的にはAl・HOであり、15%程度の水分含有量を有
する鉱物ベーマイト、及び15重量%より高い、例えば20〜38重量%の水分含有量を
有する擬ベーマイトを含むアルミナ水和物を示すために使用される。(擬ベーマイトを含
む)ベーマイトは、特定の及び同定可能な結晶構造を有し、したがって唯一のX線回折パ
ターンを有することに留意されたい。そのようなものとして、ベーマイトは、他の水和ア
ルミナを含む他のアルミナ質物質、例えば、ベーマイト微粒子物質の作製のために本明細
書で使用される一般的な前駆物質であるATH(三水酸化アルミニウム)とは区別される
更に、混合物101は、液体材料の特定の含有量を有するように形成され得る。いくつ
かの適切な液体は、水を含み得る。より具体的な例では、混合物101は、混合物101
の総重量に対して、少なくとも約25重量%の液体含有量を有することができる。他の例
では、混合物101内の液体の量はより多く、例えば、少なくとも約35重量%、少なく
とも約45重量%、少なくとも約50重量%、又は少なくとも約58重量%にさえなり得
る。更に、少なくとも1つの非限定的な実施形態では、混合物の液体含有量は約75重量
%以下あることができ、例えば約70重量%以下、約65重量%以下、約62重量%以下
、又は約60重量%以下にさえなり得る。混合物101中の液体の含有量は、上記の任意
の最小百分率と最大百分率との間の範囲内であることが理解されるであろう。
更に、本明細書の実施形態による成形研磨粒子を容易に処理及び形成するために、混合
物101は特定の貯蔵弾性率を有し得る。例えば、混合物101は、少なくとも約1×1
Paの貯蔵弾性率を有することができ、例えば少なくとも約4×10Pa、又は少
なくとも約5×10Paにさえなり得る。しかし、少なくとも1つの非限定的な実施形
態では、混合物101は、約1×10Pa以下、例えば約2×10Pa以下の貯蔵弾
性率を有することができる。混合物101の貯蔵弾性率は、上記の任意の最小値と最大値
との間の範囲内であることが理解されるであろう。
貯蔵弾性率は、Peltierプレート温度制御システムを備えたARES又はAR−
G2回転レオメータを使用する平行平板システムを介して測定され得る。試験のために、
混合物101は、互いに約8mm離間して設置された2枚の平板間の隙間内に押し出し成
形され得る。隙間内にゲルを押し出した後、混合物101が平板間の間隙を完全に満たす
まで、隙間を定義する2つのプレート間の距離を2mmに減少させる。余分な混合物を拭
き取った後、間隙を0.1mm減少させ、試験を開始する。この試験は、25mm平行平
板を用い、10倍当たり10個のポイントを記録し、6.28rad/s(1Hz)で、
0.01%〜100%のひずみ範囲に装置を設定して行われる振動ひずみスイープ試験で
ある。試験が完了してから1時間以内に、間隙を再び0.1mm下げ、試験を繰り返す。
試験は少なくとも6回繰り返され得る。第1の試験は、第2及び第3の試験と異なる場合
がある。第2及び第3の試験の各試験片からの結果のみが報告されるべきである
更に、本明細書の実施形態による成形研磨粒子を容易に処理及び形成するために、混合
物101は特定の粘度を有し得る。例えば、混合物101は、少なくとも約4×10
a・s、少なくとも約5×10Pa・s、少なくとも約6×10Pa・s、少なくと
も約8×10Pa・s、少なくとも約10×10Pa・s、少なくとも約20×10
Pa・s、少なくとも約30×10Pa・s、少なくとも約40×10Pa・s、
少なくとも約50×10Pa・s、少なくとも約60×10Pa・s、又は少なくと
も約65×10Pa・sの粘度を有し得る。1つの非限定的な実施形態では、混合物1
01は約100×10Pa・s以下の粘度を有することができ、例えば、約95×10
Pa・s以下、約90×10Pa・s以下、又は約85x10Pa・s以下にさえ
なり得る。混合物101の粘度は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内であるこ
とが理解されるであろう。粘度は上記の貯蔵弾性率と同じ方法で測定され得る。
更に、混合物101は、本明細書の実施形態による成形研磨粒子を容易に処理及び形成
するために、例えば液体とは異なる有機添加剤を含む有機材料の特定の含有量を有するよ
うに形成され得る。いくつかの適切な有機添加剤は、安定剤、果糖、ショ糖、乳糖、ブド
ウ糖、UV硬化性樹脂等の結合剤等を含み得る。
特に、本明細書の実施形態は、従来の形成作業で用いられるスラリーとは異なり得る混
合物101を利用し得る。例えば、混合物101中の有機材料、特に上記の有機添加剤の
いずれかの含有量は、混合物101中の他の成分と比較して少量であってもよい。少なく
とも1つの実施形態では、混合物101は、混合物101の総重量に対して約30重量%
以下の有機材料を有するように形成され得る。他の例では、有機材料の量はより少なくて
もよく、例えば、約15重量%以下、約10重量%以下、又は約5重量%以下にさえなり
得る。更に、少なくとも1つの非限定的な実施形態では、混合物101中の有機材料の量
は、混合物101の総重量に対して少なくとも約0.01重量%、例えば少なくとも約0
.5重量%であってもよい。混合物101中の有機材料の量は、上記の任意の最小値と最
大値との間の範囲内であることが理解されるであろう。
更に、混合物101は、本明細書の実施形態による成形研磨粒子を容易に処理及び形成
するために、液体含有量とは異なる酸又は塩基の特定の含有量を有するように形成され得
る。いくつかの適切な酸又は塩基は、硝酸、硫酸、クエン酸、塩素酸、酒石酸、リン酸、
硝酸アンモニウム及びクエン酸アンモニウムを含み得る。硝酸添加剤が使用される特定の
一実施形態によれば、混合物101は、約5未満のpHを有することができ、より詳細に
は、約2〜約4の範囲内のpHを有し得る。
図1Aのシステム150は、型103を含み得る。例示のように、混合物101は、型
103の内部に供給され、型103の一端に配置された型開口部105を通して押し出さ
れるように構成され得る。更に例示のように、押し出し成形工程は、(圧力のような)力
180を混合物101に印加して型開口部105を通して混合物101を容易に押し出す
工程を含み得る。塗布ゾーン183内での押し出しの間、製造ツール又は製造ツール15
1は、ベルト109の一部と直接接触することができる。スクリーン印刷プロセスは、型
103から型開口部105を通して混合物101を方向191に押し出す工程を含み得る
。特に、スクリーン印刷プロセスは、型開口部105を通って混合物101を押し出す際
に、混合物101を製造ツール151の開口部152の中へ押し出すことができるように
、製造ツール151を利用することができる。
一実施形態によると、押し出し中に特定の圧力を利用することができる。例えば、圧力
は少なくとも約10kPa、例えば少なくとも約500kPaとすることができる。更に
、少なくとも1つの非限定的な実施形態において、押し出し中に利用される圧力は、約4
MPa以下であることができる。混合物101を押し出すために使用される圧力は、上記
の任意の最小値と最大値との間の範囲内であることが理解されるであろう。具体的な例で
は、ピストン199によって送達される圧力の一貫性は、成形研磨粒子を容易に処理及び
形成し得る。特に、混合物101の全域にわたって、及び型103の幅全域にわたって一
貫して制御された圧力を印加することにより、改良されたプロセス制御及び成形研磨粒子
の改善された寸法特性を促進することができる。
図1Bを簡単に参照すると、製造ツール(例えば、スクリーン)151の一部が例示さ
れている。図示されているように、製造ツール151は、開口部152、より詳細には、
製造ツール151の厚みを貫通して延在する複数の開口部152を含み得る。一実施形態
によると、開口部152は、スクリーンの長さ(L)及び幅(W)によって定義される平
面で見た時に2次元形状を有することができる。2次元形状としては様々な形状、例えば
、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン語アルファベット文字、ロシア語アルフ
ァベット文字、多角形の組み合わせを含む複雑な形状、及びそれらの組み合わせ等を挙げ
ることができる。具体的な例では、開口部152は、三角形、矩形、四辺形、五角形、六
角形、七角形、八角形、九角形、十角形、及びそれらの組み合わせ等の2次元多角形を有
することができる。
更に例示するように、製造ツール151は、互いに対して特定の方法で配向された開口
部152を有することができる。例示のように、一実施形態によれば、各開口部152は
、互いに対して実質的に同じ方位であり、製造ツール151の表面に対して実質的に同じ
方位であることができる。例えば、開口部152の各々は、製造ツール151の横軸15
8にわたって横方向に延在する開口部152の第1の列156の第1の平面155を定義
する第1の端部154を有し得る。第1の平面155は、製造ツール151の長手方向軸
157に対して実質的に直交する方向に延在することができる。しかし、他の例では、開
口部152は必ずしも互いに同じ方位である必要はないことが理解されるであろう。
更に、開口部152の第1の列156は、成形研磨粒子を、容易に特定の処理及び制御
された形成をするために、移動方向に対して配向され得る。例えば、第1の列156の第
1の平面155が移動方向171に対する角度を定義するように、開口部152を製造ツ
ール151上に配置することができる。例示のように、第1の平面155は、移動方向1
71と実質的に直交する角度を定義することができる。更に、一実施形態では、第1の列
156の第1の平面155が、移動方向に対して異なる角度、例えば、鋭角又は鈍角を定
義するように開口部152を製造ツール151上に配置できることが理解されるであろう
。更に、開口部152は必ずしも列状に配置されていなくてもよいことも、理解されるで
あろう。開口部152は、2次元パターンの形態のように、製造ツール151上で互いに
対して様々な特定の規則正しい分布で配置され得る。また、製造ツール151上に開口部
をランダムに配置してもよい。
再び図1Aを参照すると、混合物101を型開口部105を通して、混合物101の一
部を製造ツール151の開口部152を通して押し出した後、1つ又は複数の前駆体成形
研磨粒子123を、製造ツール151の下に配置したベルト109上に印刷し得る。特定
の実施形態によれば、前駆体成形研磨粒子123は、開口部152の形状及び形成プロセ
スによって一般的に決定される形状を有し得る。特に、混合物101を、混合物101が
開口部152内の平均滞留時間が約2分未満であるように、迅速に製造ツール151を通
過させることができ、約1分未満、約40秒未満、又は約20秒未満にさえなり得る。具
体的な非限定的な実施形態では、混合物101は、スクリーン開口部152を通って移動
するので、印刷中に実質的に変化せず、その結果、元の混合物からの成分量の変化がなく
、製造ツール151の開口部152内において認識できるほどの乾燥も受け得ない。更に
、他の例では、混合物101は、開口部152においていくらかの乾燥を受けることがで
き、開口部152から混合物101を容易に解放し、成形研磨粒子の特定の成形形状を容
易に形成し得る。
更に、システム151は、塗布ゾーン183内に底部ステージ198を含み得る。成形
研磨粒子を形成するプロセスの間、ベルト109は、混合物101を形成するのに適した
基材を提供することができる底部ステージ198の上を移動し得る。
システム150の稼働中に、製造ツール151を方向153に移動し、ベルト109を
、少なくとも塗布ゾーン183内で、方向153と実質的に同様の方向110に移動し、
連続して容易に印刷作業を行う。このように、前駆体成形研磨粒子123は、ベルト10
9上に印刷され、ベルト109に沿って移動されて更なる処理を受けることができる。こ
のような更なる処理は、例えば、成形、他の材料(例えば、複数の研磨粒子)の塗布、乾
燥、焼結等を含み、本明細書の実施形態に記載されたプロセスを含むことが理解されるで
あろう。
いくつかの実施形態では、型開口部105を通して混合物101を押し出しながら、ベ
ルト109及び/又は製造ツール151を移動させることができる。システム100に示
すように、混合物101を方向191に押し出すことができる。ベルト109及び/又は
製造ツール151の移動方向110は、混合物101の押し出し方向191に対して角度
を付けることができる。移動方向110と押し出し方向191との間の角度は、システム
100において実質的に直交するように例示されているが、例えば、鋭角又は鈍角を含む
他の角度が考えられる。
容易に処理するために、ベルト109及び/又は製造ツール151を特定の速度で移動
させることができる。例えば、ベルト109及び/又は製造ツール151を、少なくとも
約3cm/秒の速度で移動させることができる。他の実施形態では、ベルト109及び/
又は製造ツール151の移動速度はより速くすることができ、例えば、少なくとも約4c
m/秒、少なくとも約6cm/秒、少なくとも約8cm/秒、又は少なくとも約10cm
/秒にさえなり得る。更に、少なくとも1つの非限定的な実施形態では、ベルト109及
び/又は製造ツール151を、約5m/秒以下の速度で方向110に移動させることがで
き、約1m/秒以下、又は約0.5m/秒以下にさえなり得る。ベルト109及び/又は
製造ツール151を、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の速度で移動させるこ
とができ、更に、互いに実質的に同じ速度で移動させる得ることが理解されるであろう。
更に、本明細書の実施形態による特定のプロセスでは、混合物101の方向191への押
し出し速度と比較して、ベルト109の移動速度を制御し、容易に適切な処理ができる。
混合物101を型開口部105を通して押し出した後、型103の表面に取り付けられ
たナイフエッジ107の下のベルト109に沿って混合物101を移動させることができ
る。ナイフエッジ107は、製造ツール151の開口部152の中へ混合物101を容易
に移動させる型103の前方に領域を画定し得る。
特定の処理パラメータを制御して、本明細書に記載の前駆体成形研磨粒子123及び最
後に形成された成形研磨粒子の特定の形状を容易に形成することができる。制御可能ない
くつかの例示的なプロセスパラメータとしては、解放距離197、混合物の粘度、混合物
の貯蔵弾性率、下段の機械的特性、下段の幾何学的又は寸法的特性、製造ツールの厚さ、
製造ツールの剛性、混合物の固体含有量、混合物の担体含有量、解放角、移動速度、温度
、剥離剤の含有量、混合物に加わる圧力、ベルトの速度、乾燥速度、乾燥時間、乾燥温度
、及びそれらの組み合わせが挙げられる。
一実施形態によれば、1つの特定のプロセスパラメータは、充填位置と解放位置との間
の解放距離197の制御を含むことができる。特に、解放距離197は、型103の端部
と、製造ツール151とベルト109との間の分離の初期点との間でベルト109の移動
方向110に沿って測定された距離とすることができる。
製造ツール151の開口部152の中へ混合物101を押し出した後、ベルト109及
び製造ツール151を解放ゾーン185へ移動させて、ベルト109及び製造ツール15
1を分離し、前駆体成形研磨粒子123を容易に形成することができる。一実施形態によ
ると、製造ツール151及びベルト109は、解放ゾーン185内で、特定の解放角度で
互いに分離され得る。
その後、前駆体成形研磨粒子123を、様々な処理プロセスが実施され得る一連の任意
のゾーンを通って移動させることができる。いくつかの適切な例示的な処理プロセスとし
ては、乾燥、加熱、硬化、反応、照射、混合、かき混ぜ、攪拌、平坦化、仮焼、焼結、粉
砕、ふるい分け、ドーピング、含浸、加湿、別の研磨粒子を前駆体成形研磨粒子の本体へ
の塗布、及びそれらの組み合わせを挙げることができる。一実施形態によれば、前駆体成
形研磨粒子123を、必要に応じて成形ゾーン113を通って移動させることができ、粒
子の少なくとも1つの外表面は、本明細書の実施形態に記載されるように成形され得る。
更に、前駆体成形研磨粒子123を、必要に応じて塗布ゾーン131を通って移動させる
ことができ、本明細書の実施形態に記載のように、ドーパント材料及び/又は複数の研磨
粒子等の材料を、前駆体成形研磨粒子123の少なくとも1つの外表面に塗布することが
できる。
前駆体成形研磨粒子123を形成した後、粒子を、任意の後形成ゾーン125を通って
移動させることができる。前駆体成形研磨粒子123の処理を含む、様々なプロセスを後
形成ゾーン125で行うことができる。一実施形態では、後形成ゾーン125は、前駆体
成形研磨粒子123を乾燥し得る加熱プロセスを含み得る。乾燥工程は、水のような揮発
性物質を含む物質の特定の内容物の除去を含むことができる。一実施形態によると、乾燥
プロセスは約300℃以下の乾燥温度で行うことができ、例えば約280℃以下、又は約
250℃以下にさえなり得る。更に、1つの非限定的な実施形態において、乾燥プロセス
は、少なくとも約50℃の乾燥温度で行われてもよい。乾燥温度は、上記の任意の最低温
度と最高温度との間の範囲内であることが理解されるであろう。更に、前駆体成形研磨粒
子123は、特定の速度、例えば、少なくとも約0.2フィート/分、及び約8フィート
/分以下の速度で後形成ゾーン125を通って移動させることができる。
更に、乾燥プロセスは、特定の時間行われ得る。例えば、乾燥プロセスは約6時間以下
であり、例えば約5時間以下、約4時間以下、約2時間以下、又は約1時間以下にさえな
り得る。更に、乾燥プロセスは少なくとも約1分、例えば少なくとも約15分又は少なく
とも約30分であってもよい。乾燥時間は、上記の任意の最低温度と最高温度との間の範
囲内であることが理解されるであろう。例えば、少なくとも一実施形態では、前駆体成形
研磨粒子を1〜10分間乾燥させることができ、所定の応力集中点及び所定の応力集中ベ
クトルに沿って容易に意図的な破砕をすることができる。
前駆体成形研磨粒子123を、後形成ゾーン125を通って移動させた後、前駆体成形
研磨粒子123をベルト109から除去し得る。更なる処理のために、前駆体成形研磨粒
子123をビン127に回収し得る。
一実施形態によると、成形研磨粒子を形成するプロセスは、焼結プロセスを更に含み得
る。本明細書の実施形態の特定のプロセスでは、焼結は、前駆体成形研磨粒子123をベ
ルト109から回収した後に行うことができる。あるいは、焼結は、前駆体成形研磨粒子
123がベルト109上にある間に行われるプロセスであってもよい。前駆体成形研磨粒
子123の焼結は、一般的にグリーン状態にある粒子を緻密化するために利用され得る。
具体的な例では、焼結プロセスは、セラミック材料の高温相を容易に形成し得る。例えば
、一実施形態では、α−アルミナのようなアルミナの高温相が形成されるように、前駆体
成形研磨粒子123を焼結することができる。一例では、成形研磨粒子は、粒子の総重量
に対して少なくとも約90重量%のα−アルミナを含み得る。他の例では、α−アルミナ
の含有量は、成形研磨粒子が本質的にα−アルミナから成るように、より多くてもよい。
場合によっては、別の後形成プロセスは、ゲル混合物が開口部152に存在する間、又
は前駆体成形研磨粒子123の形成後に(即ち、混合物が製造ツールの開口部から除去さ
れた後に)、ゲル混合物の1つ又は複数の表面への水分の塗布を含み得る。水分の塗布は
、加湿と呼ばれ、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の1つ又は複数の表
面へ複数の粒子を容易に塗布するために行い得る。少なくとも1つの実施形態では、水分
の塗布は、混合物が製造ツール151の開口部152存在する間に、混合物の1つ又は複
数の表面へ、及び/又は前駆体成形研磨粒子123への水分の堆積を含み得る。別の例で
は、水分を塗布する工程は、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の少なく
とも1つの表面を十分な時間濡らし、外側領域から離間した内側領域での粘度と比較して
、少なくとも1つの表面の外部領域の粘度を変更させる工程を含む。更に、水分の塗布は
、ゲル化、並びに混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の表面を複数の研磨
粒子と十分に結合し易くすることに留意されたい。一実施形態によれば、複数の研磨粒子
を混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の表面に塗布することができ、表面
上の水は、研磨粒子の材料のゲル化を促進し、及び湿潤された表面は結合の改善を促進し
得る。本明細書において複数の研磨粒子への言及は、グリーン又は未焼結の研磨粒子、焼
結研磨粒子等を含むが、これに限定されない様々な種類の粒子を言及することを含む。
水分の塗布は、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の少なくとも1つの
表面に塗布されるように選択的であることができるが、必ずしも混合物101及び/又は
前駆体成形研磨粒子123の別の表面が塗布される必要はない。一実施形態では、水分の
塗布は、例えば、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の1つ又は複数の表
面に水分を噴霧することにより、を含む、水分の堆積により完了され得る。一実施形態で
は、水分の塗布は、混合物及び/又は前駆体成形研磨粒子を特定の水分含有量を有する環
境の中を移動させる工程を含むことができる。環境内の湿度及び温度、並びに混合物及び
/又は前駆体成形研磨粒子123が環境を通って移動される速度は、混合物101及び/
又は前駆体成形研磨粒子123の少なくとも1つの表面上に特定の水分を生成するように
制御され得る。例えば、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の少なくとも
1つの表面に水分を塗布する工程は、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123
の1つ又は複数の表面へ向けてガスを導く工程を含み得る。より具体的な例では、水分を
塗布するプロセスは、水蒸気及び/又は蒸気を、混合物101及び/又は前駆体成形研磨
粒子123の少なくとも1つの表面へ導く工程を含み得る。
更に別の実施形態では、特定の水分含有量を有する1つ又は複数の装置が、水分の塗布
を容易にするために、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の1つ又は複数
の表面と接触し得る。例えば、適切な水分含有量を有するスポンジ又は他の物体は、混合
物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の1つ又は複数の表面と接触し得る。
更に、別の実施形態では、別の後形成プロセスは、混合物101及び/又は前駆体成形
研磨粒子123の粘度を変更させて、複数の研磨粒子を少なくとも1つの表面へ容易に付
着させる工程を含む。混合物の粘度の変更する工程は、混合物101及び/又は前駆体成
形研磨粒子123の表面上に第2の材料を堆積させる工程、又は混合物101及び/又は
前駆体成形研磨粒子123の粘度を外部領域で変えるプロセスを用いる工程を含む。例え
ば、場合によっては、粘度の変更は、有機又は無機接着材料等の粘着性材料の塗布を含み
得る。そのような材料の1つ又は複数を、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子1
23の1つ又は複数の表面に選択的に堆積させることにより、表面へ複数の研磨粒子を容
易に塗布し得る。
別の実施形態では、粘度の変更は、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123
の外部領域での粘度を、外側領域から離間し粘度調整剤で処理されていない混合物101
及び/又は前駆体成形研磨粒子123の内部領域と比較して、増加又は減少させることが
できる1つ又は複数の粘度調整剤の塗布を含み得る。このような粘度の変更は、複数の研
磨粒子の付着に適し得る。
一実施形態によれば、研磨粒子を形成するプロセスは、混合物101及び/又は前駆体
成形研磨粒子123を形成する工程と、複数の研磨粒子を混合物101の少なくとも1つ
表面及び/又は前駆体成形研磨粒子123の本体の少なくとも1つ表面へ付着させる工程
を含む。場合によっては、付着プロセスは、塗布ゾーン131で行われ、1つ又は複数の
塗布ヘッド132が、前駆体成形研磨粒子123の主要外表面(例えば、上面)上に複数
の研磨粒子の堆積を促進し得る。複数の研磨粒子を付着させるための様々な適切なプロセ
スは、堆積プロセス、例えば、ブラスト加工、吹き付け加工、プレス加工、重力コーティ
ング、成形、スタンピング、及びそれらの組み合わせ等を含み得る。更に、混合物101
が製造ツール151内に存在する間に塗布が行われ得ることは理解されるであろう。
一実施形態によれば、複数の研磨粒子を付着させるプロセスは、複数の研磨粒子を混合
物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の少なくとも1つの表面に強制的に吹き付
ける工程を含み得る。複数の研磨粒子を少なくとも1つの表面に付着させることへの本明
細書での言及は、混合物が製造ツール151(例えば、型又はスクリーン)に保持されて
いる間に、又は混合物101が製造ツール151から除去され、前駆体成形研磨粒子12
3が形成された後に、複数の研磨粒子を混合物101の表面に付着させる工程を含み得る
ことが理解されるであろう。混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の一部又
は全体に、複数の研磨粒子を付着させることができる。少なくとも1つの実施形態では、
複数の研磨粒子を混合物101又は前駆体成形研磨粒子123に強制的に吹き付ける工程
は、担体及び複数の研磨粒子を含む堆積材料に制御された力を加える工程と、複数の研磨
粒子の少なくとも一部を、混合物101又は前駆体成形研磨粒子123の表面に埋める工
程を含む。例えば、堆積材料は、ガスであってもよい担体を含み得る。適切なガス状材料
は、水蒸気、蒸気、不活性ガス、空気、又はそれらの組み合わせを含み得る。
少なくとも1つの実施形態では、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の
1つ又は複数の表面の加湿と研磨粒子の堆積とが別々に行われてもよく、より具体的には
、加湿プロセスは堆積プロセスの前に行われ得る。更に別の実施形態では、加湿プロセス
及び堆積プロセスは、水蒸気及び/又は蒸気の混合物として同時に行われ、複数の研磨粒
子は、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の少なくとも1つの表面へ導か
れる。
担体ガス及び複数の研磨粒子を吹き付けるのに使用される力又は圧力は、混合物101
及び/又は前駆体成形研磨粒子123の表面へ研磨粒子を適切に付着できるように調整さ
れ得る。特に、力又は圧力は、限定されないが、混合物101及び/又は前駆体成形研磨
粒子123の表面の粘度、複数の研磨粒子のメジアン粒子径、単位時間当たりに吹き付け
られる複数の研磨粒子の含有量(重量又は体積)、吹き付け中の環境の湿度、吹き付け中
の温度、製造ツール又はゲルの移動速度、複数の研磨粒子による所望の被覆率レベル、又
はそれらの組み合わせを含む1つ又は複数の処理パラメータに基づいて構成され得る。
少なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子を前駆体成形研磨粒子の本体に付着さ
せるプロセスは、本体を実質的に乾燥させる前に行うことができる。特に、場合によって
は、前駆体成形研磨粒子中のいくらかの水分は、複数の研磨粒子を適切に付着させ得る。
一実施形態によれば、付着中の前駆体成形研磨粒子の水分含有量(即ち、液体の重量パー
セント)は、混合物101が製造ツール151に配置されている時の混合物101の水分
含有量と約70%以下の差異であるように付着プロセスは起こり得る。百分率の差は、式
[(Mc1−Mc2)/Mc1]×100%に従って算出され得る。式中、Mc1は製造
ツール151中へ配置されている間の混合物101の水分含有量であり、Mc2は付着中
の前駆体成形研磨粒子の水分含有量である。他の例では、付着中の前駆体成形研磨粒子の
水分含有量は、混合物101が製造ツール151に配置されている時の混合物101の水
分含有量と約60%以下の差異であることができ、例えば、約50%以下の差異、約40
%以下の差異、約30%以下の差異、約20%以下の差異、又は約10%以下の差異にさ
えなり得る。更に、少なくとも1つの非限定的な実施形態では、付着中の前駆体成形研磨
粒子の水分含有量は、混合物101が製造ツール151に配置されている時の水分含有量
と実質的に同じ、又は正確に同じであることができる。
少なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子を前駆体成形研磨粒子の本体に付着さ
せるプロセスは、研磨粒子を付着させる前に前駆体成形研磨粒子の表面を加湿する工程を
含み得る。例えば、前駆体成形研磨粒子の表面の水分含有量を、混合物101が製造ツー
ル151に配置されている時の混合物101の水分含有量とほぼ同じか、又はそれ以上で
あるように、付着プロセスの前に増加させることができる。
別の実施形態によれば、複数の研磨粒子を混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子
123の本体に付着させるプロセスは、複数の成形研磨粒子を含む研磨粒子の層上へ混合
物101を堆積する工程を含み得る。例えば、製造ツールは、混合物101上の表面に研
磨粒子の層を含むように調製することができ、混合物101を複数の研磨粒子の上に直接
付着させるように、研磨粒子層上に混合物101を堆積させ、前駆体成形研磨粒子に形成
する。このような場合、混合物101を前駆体成形研磨粒子123に成形するプロセスと
、複数の研磨粒子の付着とを同時に完了させることができる。例えば、ベルト109の上
面は研磨粒子の層を含むように製造されることができ、混合物101を、製造ツール15
1の開口部152内へ、そしてベルト109の上面の研磨粒子の層上へ押し出すことがで
きる。次に、製造ツール151をベルト109から取り外すことができ、前駆体成形研磨
粒子123は、ベルト109と接触していた底面に付着させた複数の研磨粒子を有し得る
。追加のプロセスを用いることにより、複数の研磨粒子を他の表面に付着させることがで
き、そのプロセスは複数の研磨粒子を混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123
の上面に付着させる堆積プロセスを含むことが理解されるであろう。1つ又は複数のプロ
セスを使用して、混合物101の1つ又は複数の表面へ、及び/又は前駆体成形研磨粒子
123の本体の底面、上面、及び側面を含む前駆体成形研磨粒子123の本体の1つ又は
複数の表面へ、複数の研磨粒子を付着させることができると考えられるが、これに限定さ
れるものではない。
更に別の実施形態では、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123を、基材上
を移動する製造ツール内に配置することができ、複数の研磨粒子が基材の表面を覆ってい
る。基材を、製造ツール並びに混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123の一面
にスタンプし、複数の研磨粒子が堆積され、少なくとも部分的に混合物101及び/又は
前駆体成形研磨粒子123内に埋め込まれる。
一実施形態によれば、複数の研磨粒子を、混合物101及び/又は未焼結粒子である前
駆体成形研磨粒子123の本体の少なくとも1つの表面に、塗布又は結合させ得る。即ち
、複数の研磨粒子は、混合物101及び/又は前駆体成形研磨粒子123と更に処理をさ
れて、成形研磨粒子の本体の表面上に焼結された研磨粒子を形成する原料になることがで
きる。例えば、複数の研磨粒子は、酸化物、窒化物、炭化物、ホウ化物、酸炭化物、酸窒
化物、又はそれらの組み合わせの群の少なくとも1つの材料を含む原料を含み得る。具体
的な例では、複数の研磨粒子は、ベーマイト又は擬ベーマイト材料及び上記のような材料
を含み得る。ベーマイト又は擬ベーマイト材料は、種材料、ピニング剤、及び他の添加剤
等の添加を含む混合物と同じ方法で処理され得る。具体的な一実施形態では、複数の研磨
粒子は、成形研磨粒子の本体を形成するのに用いられる混合物に含有されるものと同じ材
料を含む。
一実施形態では、複数の研磨粒子を前駆体成形研磨粒子に付着させた後に、プロセスは
、前駆体成形研磨粒子及び複数の研磨粒子を乾燥させる工程を含み得る。更に、場合によ
っては、プロセスは、複数の研磨粒子を前駆体成形研磨粒子へ付着させた後に、前駆体成
形研磨粒子及び複数の研磨粒子を仮焼する工程を含み得ることが理解されるであろう。更
に、このプロセスは、複数の研磨粒子を前駆体成形研磨粒子に接着させた後に、前駆体成
形研磨粒子及び複数の研磨粒子を焼結して複合成形研磨粒子を形成する工程を含み得る。
図2は、一実施形態による成形研磨粒子形成する際に使用するシステムの一部を例示す
る図である。特に、図2のシステム150は、図1Aのシステム150と同じ構成要素の
いくつかを含むが、ツール151の下にあるベルト109を含まない。特に、図2のツー
ル151は、図1Aに例示するようなスクリーンの形態であってもよく、空洞152は、
ツール151の厚み全体を貫通して延在する。更に、図2のツール151は、空洞152
がツール151の厚さ全体の一部分に延在し、底面を有するように形成され、混合物10
1を保持し、成形するように構成された空間の体積は、底面及び側面によって定義される
ことが理解されるであろう。他の実施形態における本明細書に記載されているすべてのプ
ロセスは、図2に例示するシステムと共に利用され、空洞152から混合物101を容易
に除去して前駆体成形研磨粒子を形成し得る乾燥作業を含むが、これに限定されない。即
ち、混合物101は、ツール151の空洞152に収容されている間に、僅かに認識でき
るほど乾燥され得る。更に、混合物101が空洞内に存在する間、又は空洞152から除
去された後、複数の研磨粒子を混合物101の1つ又は複数の表面へ(即ち、前駆体成形
研磨粒子の表面上へ)付着させるプロセスは、図2のシステム150で利用され得る。
図2のシステムは、米国特許第9,200,187号に記載の1つ又は複数の構成要素
を含み得る。例えば、システム150は、混合物をツール151の空洞152に押し出し
ている間、ツール151の下にあって隣接しているバッキングプレートを含み得る。バッ
キングプレートにより、空洞152は混合物101で充填され得る。混合物101を空洞
152内に堆積する場合、ツールが堆積ゾーン内のバッキングプレートに当接するように
、ツール151をバッキングプレート上を移動させることができ、及びツール151は堆
積ゾーンから離れるように移動するので、ツール151はバッキングプレートから離れる
ように移動する。
ツールを排出ゾーン移動させることができ、少なくとも1つの排出アセンブリが、空洞
152内に収容された混合物101に排出材料を導き、空洞から混合物101を排出して
、前駆体成形研磨粒子を形成するように構成され得る。排出材料は、気相成分、液相成分
、固相成分、及びそれらの組み合わせを含むエアロゾルを含み得る。
図3は一実施形態による研磨粒子の画像である。研磨粒子は、本体301及び少なくと
も1つの表面303、例えば成形研磨粒子の本体301の主表面に付着させた複数の研磨
粒子302を有する成形研磨粒子を含む複合成形研磨粒子300であってもよい。図示の
ように、成形研磨粒子は、本体301の長さ(L)及び幅(W)によって定義される平面
で見て三角形の2次元形状を有し得る。しかしながら、成形研磨粒子は、多角形、楕円形
、数字、ギリシャ文字、ラテン語アルファベット文字、ロシア語アルファベット文字、多
角形の組み合わせを有する複雑な形状、及びそれらの組み合わせを含むがこれらに限定さ
れない他の2次元形状を有し得ることが理解されるであろう。
一実施形態によれば、成形研磨粒子は、第1の主表面303、第1の主表面に対向する
第2の主表面(例えば、底面)、及び第1と第2の主表面との間に延在する側面を含み得
る。複数の研磨粒子302を、例えば、本体301の第1の主表面303を含む、本体の
任意の表面に結合させ得る。他の例では、複数の研磨粒子302を、本体の少なくとも2
つの表面に結合させ得る。例えば、複数の研磨粒子302を、本体301の少なくとも2
つの主表面、例えば、第1及び第2の主表面を含み得る図3の粒子内の本体301の全表
面と比べて最大の表面積を有する表面に結合させ得る。更に他の実施形態では、複数の研
磨粒子302を、1つ又は複数の側面を含み得る本体301の少なくとも2つの表面に結
合させ得る。例えば、複数の研磨粒子302を、本体301の上面及び側面に結合させ得
る。あるいは、複数の研磨粒子302を、本体301の底面及び側面に結合させ得る。少
なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子302を、成形研磨粒子の本体301の表
面のすべてに付着し得ることが理解されるであろう。更に、いくつかの実施形態では、研
磨粒子の選択的な配置を利用して、いくつかの表面(例えば、本体301の1つ又は複数
の主表面)に複数の研磨粒子を付着させるが、1つ又は複数の他の表面(例えば、本体3
01の側面)は、複数の研磨粒子を本質的に含み得ない。本質的に研磨粒子を含まない表
面は、偶発的に表面に堆積されるか又は結合され得る少数の研磨粒子を含むことができる
が、研磨粒子が表面全体にわたって完全には被覆しない。例えば、表面は10個以下の研
磨粒子を含み、研磨粒子を本質的に含まないと考えられ得る。更に別の例では、表面は、
表面に結合させた研磨粒子がなく、研磨粒子を本質的に含み得ない。成形研磨粒子を含む
これら研磨粒子、及び1つ又は複数の表面に付着させた複数の研磨粒子を、複合研磨粒子
と呼ぶことができる。
場合によっては、成形研磨粒子の本体上の複数の研磨粒子の被覆率を制御することによ
り、研磨粒子の形成、配置及び/又は性能を容易に向上することができる。本明細書の実
施形態のいくつかの研磨粒子の場合、複数の研磨粒子302は、成形研磨粒子の本体30
1の総表面積の少なくとも約1%を覆うことができる。他の例では、成形研磨粒子の本体
301の外表面を覆っている複数の研磨粒子302はより広く、成形研磨粒子の本体30
1の総表面積の、例えば少なくとも約5%、少なくとも10%、少なくとも20%、少な
くとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも7
0%、少なくとも80%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は少なくとも99%
にさえなり得る。更に、少なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子302は、成形
研磨粒子の本体301の総表面積の99%以下を被覆することができ、例えば95%以下
、90%以下、85%以下、80%以下、70%以下、60%以下、50%以下、40%
以下、30%以下、20%以下、又は10%以下にさえなり得る。複数の研磨粒子302
は、上記の任意の最小百分率と最大百分率とを含む範囲内の、成形研磨粒子の本体301
の総表面積の百分率を覆うことができることが理解されるであろう。
本明細書の実施形態のいくつかの研磨粒子については、成形研磨粒子の本体の1つの表
面上の複数の粒子の被覆率を制御して、研磨粒子の形成、配置及び/又は性能を容易に向
上することができる。例えば、複数の研磨粒子302は、成形研磨粒子の本体の外表面(
例えば、第1の主表面、第2の主表面、側面等)の総表面積の少なくとも約1%を覆うこ
とができる。他の例では、成形研磨粒子の本体の所定の表面上の複数の研磨粒子の被覆率
はより高く、成形研磨粒子の本体301の総表面積の、例えば、少なくとも約5%、少な
くとも10%、少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも5
0%、少なくとも60%、少なくとも70%、少なくとも80%、少なくとも90%、又
は少なくとも95%にさえ、又は少なくとも99%にさえ、又は更に少なくとも100%
にさえなり得る。更に、少なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子302は、成形
研磨粒子の本体301の総表面積の100%以下を覆うことができ、例えば、99%以下
又は95%以下、90%以下、85%以下、80%以上、70%以下、60%以下、50
%以下、40%以下、30%以下、20%以下、又は10%以下にさえなり得る。複数の
研磨粒子302は、上記の任意の最小百分率と最大百分率とを含む範囲内の、成形研磨粒
子の本体301の総表面積の百分率を覆うことができることが理解されるであろう。例え
ば、複数の研磨粒子は、第1の主表面の総表面積の少なくとも1%、及び99%以下を覆
うことができる。更に別の実施形態では、複数の研磨粒子は、第1の主表面の総表面積の
少なくとも30%、及び99%以下を覆うことができる。更に別の実施形態では、複数の
研磨粒子は、第1の主表面の総表面積の少なくとも40%、及び99%以下を覆うことが
できる。別の態様によれば、複数の研磨粒子は、第1の主表面の総表面積の少なくとも8
0%、及び99%以下を覆うことができる。
本明細書の実施形態のいくつかの研磨粒子については、成形研磨粒子の本体の1つの表
面上の複数の粒子の被覆率を制御して、研磨粒子の形成、配置及び/又は性能を容易に向
上することができる。例えば、一実施形態では、研磨粒子は、成形研磨粒子の本体の主表
面上に複数の研磨粒子の少なくとも10個の粒子を含み得る。更に他の例では、本体の第
1の主表面上の複数の研磨粒子の粒子数はより多く、例えば、少なくとも12、又は少な
くとも15、又は少なくとも18、又は少なくとも20、又は少なくとも22、又は少な
くとも25、又は少なくとも27、又は少なくとも30であることができる。更に、形成
条件によって、本体の第1の主表面上の粒子の平均数は500以下であることができ、例
えば、400以下、又は300以下、又は200以下、又は100以下、80以下、又は
60以下、又は50以下である。成形研磨粒子の本体の第1の主表面上の研磨粒子の平均
数は、上記の任意の最小値と最大値とを含む範囲内であることが理解されるであろう。例
えば、研磨粒子の平均数は、少なくとも10及び500以下であることができ、例えば、
少なくとも10及び200以下、又は少なくとも15及び200以下、又は少なくとも2
0及び100以下である。更に、そのような平均数は、成形研磨粒子の本体の任意の他の
表面について真であり得ることが理解されるであろう。
一実施形態によれば、複数の研磨粒子302は、研磨粒子300の総重量の少なくとも
1重量%を占めることができ、例えば、少なくとも2重量%、少なくとも3重量%、少な
くとも4重量%、少なくとも5重量%、少なくとも6重量%、少なくとも7重量%、少な
くとも8重量%、少なくとも9重量%、少なくとも10重量%、少なくとも約20重量%
、少なくとも約30重量%、少なくとも約40重量%、又は少なくとも約50重量%にさ
えなり得る。更に、非限定的な実施形態では、複数の研磨粒子302は、研磨粒子300
の総重量の約80重量%以下であることができ、例えば、約60重量%以下、約40重量
%以下、約30重量%、又は更に約20重量%以下、10重量%以下、8重量%以下、6
重量%以下、5重量%以下、又は4重量%以下、又は3重量%以下にさえなり得る。複数
の研磨粒子302は、上記の任意の最小百分率と最大百分率とを含む範囲内の、研磨粒子
の総重量の特定の重量%を占め得ることが理解されるであろう。このような百分率は、複
数の研磨粒子について計算された平均値を表すことができ、各研磨粒子は、成形研磨粒子
の本体の少なくとも1つの表面に結合させた複数の研磨粒子を有する成形研磨粒子を含む
ことも理解されるであろう。このような平均値は、研磨粒子のランダムで統計的に妥当な
サンプルサイズから計算される。
複数の研磨粒子の重量%は、少なくとも1つの表面に結合させた複数の研磨粒子を有す
る研磨粒子を最小300mg含む粒子の第1の試料を得ることによって計算され得る。粒
子の質量(M1)を測定する。粒子は、粒子の数(N)を正確にカウントするのに適した
コントラストを提供する平坦な表面上に広げられる。カメラを使用して粒子を撮影し、適
切な画像化ソフトウェア(例えばimageJ)を使用して、コーティングされた粒子(
N1)の数を数える。複数の研磨粒子を有する砥粒の1粒子当たりの平均質量(Mg1)
は、式、Mg1=M1/N1に従って計算される。
複数の研磨粒子を含まない粒子(即ち、被覆していない研磨粒子)試料について、同じ
プロセスを行う。被覆していない試料の1粒子当たりの平均質量(Mg2)を計算する。
次に、式、100×[(Mg2−Mg1)/Mg1]に従い、複数の研磨粒子の平均重量
百分率を計算する。
複数の研磨粒子302は、複合成形研磨粒子の適切な形成を促進するために、材料の特
定の種類から選択され得る。複数の研磨粒子302としては、例えば、酸化物、炭化物、
窒化物、ホウ化物、酸炭化物、酸窒化物、オキシホウ化物、天然鉱物、合成物質、炭素系
物質、及びそれらの組み合わせの群からの物質等を挙げることができる。1つの特定の実
施形態では、複数の研磨粒子はアルミナを含むことができ、より具体的には、本質的にα
−アルミナからなることができる。
少なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子302は、研磨粒子の形成、配置及び
/又は性能を容易に向上し得る本体301の熱膨張係数(CTE)に対して特定のCTE
を有する材料を含み得る。例えば、複数の研磨粒子302は、式[(CTE1−CTE2
)/CTE1]×100%に従う成形研磨粒子の本体301のCTEより約50%以下異
なるCTEを有することができ、CTE1は、CTE2に対して、より高いCTE値を表
す。場合によっては、複数の研磨粒子302は、本体301のCTEよりも小さいCTE
を有し得る。別の実施形態では、複数の研磨粒子302は、本体301のCTEよりも大
きいCTEを有し得る。更に、複数の研磨粒子302は、本体301のCTEに比較して
約40%以下異なる、約30%以下異なる、約20%以下異なる、又は約10%以下さえ
異なるCTEを有し得る。更に、1つの非限定的な実施形態において、複数の研磨粒子3
02のCTEは、本体301のCTEと本質的に同じであることができる。更に別の実施
形態では、複数の研磨粒子302のCTEは、本体301のCTEと比較して少なくとも
約0.5%異なる、少なくとも約1%異なる、又は少なくとも約3%異なり得る。複数の
研磨粒子は、本体のCTEに対して、上記の任意の最小値と最大値とを含む範囲内のCT
Eの差異を有し得ることが理解されるであろう。成形研磨粒子の本体及び複数の研磨粒子
のCTEは、焼結後に、最後に形成された研磨粒子において測定されてもよい。
一実施形態によれば、複数の研磨粒子302は、粉砕された砥粒、不規則な形状の砥粒
、細長い砥粒、弱凝集体、強凝集体、微細成形研磨粒子、フレーク、及びそれらの組み合
わせからなる群から選択される。1つの特定の例では、複数の研磨粒子は、一般的に不規
則な形状を有し得る粉砕砥粒から本質的になる。フレークは、粒子の幅及び長さに対して
非常に小さい厚さを有する細長い又は非伸長の砥粒であることができる。
成形研磨粒子は、本明細書に記載されているような成形、印刷、キャスティング、押し
出し等を含む特定のプロセスによって形成され得る。これについて本明細書で更に説明す
る。少なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子302の少なくとも一部は、成形研
磨粒子301の本体301と比較して著しく微細なサイズの成形研磨粒子を含み得る。成
形研磨粒子の本体301を覆う複数の研磨粒子302に含まれる成形研磨粒子は、本明細
書の実施形態で定義される成形研磨粒子の任意の特性を有し得る。
成形研磨粒子の本体301は、長さ(L)、幅(W)及び高さ(H)を有することがで
き、L≧W≧Hである。長さは、本体301の最長寸法を定義することができ、場合によ
っては、幅を定義する寸法に等しくてもよい。一実施形態では、幅は、一般に、本体30
1の2番目の最長寸法を定義することができるが、場合によっては、幅は、長さと同じ値
を有し得る。高さは、一般に、本体の最短寸法を定義することができ、本体301の長さ
及び幅によって定義される平面に垂直な方向に延在し得る。1つの特定の実施形態によれ
ば、幅は高さ以上であってもよい。
一実施形態によれば、成形研磨粒子の本体301は、本体301上で測定可能な最大寸
法(即ち、長さ)により測定される、少なくとも約100マイクロメートルの平均粒子径
を有し得る。実際、成形研磨粒子の本体301は、少なくとも約150マイクロメートル
の平均粒子径を有することができ、例えば、少なくとも約200マイクロメートル、少な
くとも約300マイクロメートル、少なくとも約400マイクロメートル、少なくとも約
500マイクロメートル、少なくとも約500マイクロメートル、少なくとも約600マ
イクロメートル、少なくとも約800マイクロメートル、又は少なくとも約900マイク
ロメートルにさえなり得る。更に、研磨粒子は、約5mm以下の平均粒子径を有すること
ができ、例えば、約3mm以下、約2mm以下、又は約1.5mm以下にさえなり得る。
研磨粒子は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の平均粒子径を有し得ることが
理解されるであろう。
成形研磨粒子の本体内に含まれる砥粒(即ち、結晶子)又は複数の研磨粒子は、一般に
約100マイクロメートル以下の平均粒子径を有することができる。他の実施形態では、
平均粒子径はより小さく、例えば、約80マイクロメートル以下、約50マイクロメート
ル以下、約30マイクロメートル以下、約20マイクロメートル以下、約10マイクロメ
ートル以下、約1マイクロメートル以下、約0.9マイクロメートル以下、約0.8マイ
クロメートル以下、約0.7マイクロメートル以下、又は約0.6マイクロメートル以下
にさえなり得る。更に、研磨粒子の本体内に含まれる砥粒の平均粒子径は、少なくとも約
0.01マイクロメートルであることができ、例えば、少なくとも約0.05マイクロメ
ートル、少なくとも約0.06マイクロメートル、少なくとも約0.07マイクロメート
ル、少なくとも約0.08マイクロメートル、少なくとも約0.09マイクロメートル、
少なくとも約0.1マイクロメートル、少なくとも約0.12マイクロメートル、少なく
とも約0.15マイクロメートル、少なくとも約0.17マイクロメートル、少なくとも
約0.2マイクロメートル、又は少なくとも約0.5マイクロメートルにさえなり得る。
砥粒は、上記の任意の最小値と最大値の間の範囲内の平均粒子径を有し得ることが理解さ
れるであろう。
複数の研磨粒子302は、成形研磨粒子の本体301の1つ又は複数の寸法に対して特
定のメジアン粒子径を有し得る。例えば、複数の研磨粒子302は、成形研磨粒子の本体
301の長さ(L)以下のメジアン粒子径(D50)を有し得る。より詳細には、複数の
研磨粒子302は、本体301の長さ(L)の約90%以下のメジアン粒子径(D50)
を有することができ、例えば、長さの約80%以下、長さの約70%以下、長さの約60
%以下、長さの約50%以下、長さの約40%以下、長さの約30%以下、長さの約25
%以下、長さの約20%以下、長さの約18%以下、長さの約15%以下、長さの約12
%以下、長さの約10%以下、長さの約8%以下、長さの約6%以下、又は長さの約5%
以下にさえなり得る。更に別の非限定的な実施形態では、複数の研磨粒子302は、本体
301の長さ(L)の少なくとも約0.1%のメジアン粒子径(D50)を有することが
でき、例えば、長さの少なくとも約0.5%、長さの少なくとも約1%、又は少なくとも
約2%、長さの少なくとも約3%、長さの少なくとも約4%、長さの少なくとも約5%、
長さの少なくとも約6%、長さの少なくとも約7%、長さの少なくとも約8%、長さの少
なくとも約9%、長さの少なくとも約10%、長さの少なくとも約12%、長さの少なく
とも約15%、長さの少なくとも約18%、長さの少なくとも約20%、長さの少なくと
も約25%、又は長さの少なくとも約30%にさえなり得る。複数の研磨粒子302は、
上記の任意の最小百分率と最大百分率とを含む範囲内のメジアン粒子径(D50)を有し
得ることが理解されるであろう。
1つの特定の実施形態によれば、複数の研磨粒子302は、成形研磨粒子の本体の長さ
(L)の少なくとも0.1%及び約90%以下のメジアン粒子径(D50)を有すること
ができ、[(D50)/(L)]×100%で計算することができる。別の実施形態では
、複数の研磨粒子302は、本体の長さの少なくとも0.1%及び約50%以下のメジア
ン粒子径(D50)を有することができ、例えば、成形研磨粒子の本体の長さの少なくと
も0.1%及び約20%以下、又は少なくとも0.1%及び約10%以下、又は少なくと
も0.1%及び約8%以下、又は少なくとも0.1%及び約6%以下、又は少なくとも0
.1%及び約5%以下、又は少なくとも1%及び5%以下にさえなり得る。更に、場合に
よっては、本体の長さと比較した複数の研磨粒子302の相対的なメジアン粒子径(D5
0)が、本体上の研磨粒子の被覆率に影響を及ぼし得ることが指摘されている。
別の実施形態では、複数の研磨粒子302は、本体301の幅(W)の約90%以下の
メジアン粒子径(D50)を有することができ、例えば、幅の約80%以下、幅の70%
以下、幅の約60%以下、幅の約50%以下、幅の約40%以下、幅の約30%以下、幅
の25%以下、幅の約20%以下、幅の約18%以下、幅の約15%以下、幅の約12%
以下、幅の10%以下、幅の8%以下、幅の6%以下、又は幅の5%以下にさえなり得る
。更に別の非限定的な実施形態において、複数の研磨粒子302は、本体301の幅(W
)の少なくとも約0.1%のメジアン粒子径(D50)を有することができ、例えば、幅
の少なくとも約0.5%、幅の少なくとも約1%、幅の少なくとも約2%、幅の少なくと
も約3%、幅の少なくとも約4%、幅の少なくとも約5%、幅の少なくとも約6%、幅の
少なくとも約7%、幅の少なくとも約8%、幅の少なくとも約9%、幅の少なくとも約1
0%、幅の少なくとも約12%、幅の少なくとも約15%、幅の少なくとも約18%、幅
の少なくとも約20%、幅の少なくとも約25%、幅の少なくとも約30%である。複数
の研磨粒子302は、上記の任意の最小百分率と最大百分率とを含む範囲内のメジアン粒
子径(D50)を有し得ることが理解されるであろう。
1つの特定の実施形態によれば、複数の研磨粒子302は、成形研磨粒子の本体の幅の
0.1%〜約90%のメジアン粒子径(D50)を有することができ、[(D50)/(
W)]×100%で計算することができる。別の実施形態では、複数の研磨粒子302は
、本体の幅の少なくとも0.1%及び約50%以下のメジアン粒子径(D50)を有する
ことができ、例えば、成形研磨粒子の本体の幅の少なくとも0.1%及び約20%以下、
又は少なくとも0.1%及び約10%以下、又は少なくとも0.1%及び約8%以下、又
は少なくとも0.1%及び約6%以下、又は少なくとも1%及び約6%以下、又は少なく
とも1%及び約4%以下にさえなり得る。更に、場合によっては、本体の幅と比較した複
数の研磨粒子302の相対的なメジアン粒子径(D50)が、本体上の研磨粒子の被覆率
に影響を及ぼし得ることが指摘されている。
別の実施形態では、複数の研磨粒子302は、本体301の高さの約90%以下のメジ
アン粒子径(D50)を有することができ、例えば、高さの約80%以下、高さの約70
%以下、高さの約60%以下、高さの約50%以下、高さの約40%以下、高さの約30
%以下、高さの約25%以下、高さの約20%以下、高さの約18%以下、高さの約15
%以下、高さの約12%以下、高さの約10%以下、高さの約8%以下、高さの約6%以
下、又は高さの約5%である。更に別の非限定的な実施形態において、複数の研磨粒子3
02は、高さの少なくとも約0.1%のメジアン粒子径(D50)を有することができ、
例えば、本体301の高さの少なくとも約0.5%、高さの少なくとも約1%、高さの少
なくとも約2%、高さの少なくとも約3%、高さの少なくとも約4%、高さの少なくとも
約5%、高さの少なくとも約6%、高さの少なくとも約7%、高さの少なくとも約8%、
高さの少なくとも約9%、高さの少なくとも約10%、高さの少なくとも約12%、高さ
の少なくとも約15%、高さの少なくとも約18%、高さの少なくとも約20%、高さの
少なくとも約25%、高さの少なくとも約30%である。複数の研磨粒子302は、上記
の任意の最小百分率と最大百分率とを含む範囲内のメジアン粒子径(D50)を有し得る
ことが理解されるであろう。
1つの特定の実施形態によれば、複数の研磨粒子302は、成形研磨粒子の本体の高さ
の少なくとも0.1%及び約90%以下のメジアン粒子径(D50)を有することができ
、[(D50)/(H)]×100%で計算することができる。別の実施形態では、複数
の研磨粒子302は、本体の高さの少なくとも0.1%及び約50%以下のメジアン粒子
径(D50)を有することができ、例えば、成形研磨粒子の本体の高さの少なくとも0.
1%及び約20%以下、又は少なくとも1%及び約18%以下、又は少なくとも5%及び
約18%以下、又は少なくとも8%及び約16以下である。更に、場合によっては、本体
の高さと比較した複数の研磨粒子302の相対的なメジアン粒子径(D50)が、本体上
の研磨粒子の被覆率に影響を及ぼし得ることが指摘されている。
一実施形態によれば、複数の研磨粒子302は、約1mm以下のメジアン粒子径(D5
0)を有することができ、例えば、約800マイクロメートル以下、約500マイクロメ
ートル以下、又は300マイクロメートル以下、又は200マイクロメートル以下、又は
100マイクロメートル以下、又は90マイクロメートル以下、又は80マイクロメート
ル以下、又は70マイクロメートル以下、又は65マイクロメートル以下、又は60マイ
クロメートル以下、又は50マイクロメートル以下、又は40マイクロメートル以下にさ
えなり得る。更に、1つの非限定的な実施形態において、複数の研磨粒子302は、少な
くとも約0.1マイクロメートルのメジアン粒子径(D50)を有することができ、例え
ば、少なくとも約0.5マイクロメートル、又は少なくとも1マイクロメートル、又は少
なくとも2マイクロメートル、又は少なくとも3マイクロメートル、又は少なくとも5マ
イクロメートル、又は少なくとも10マイクロメートル、又は少なくとも15マイクロメ
ートル、又は少なくとも20マイクロメートル、又は少なくとも25マイクロメートル、
又は少なくとも30マイクロメートルである。研磨粒子は、上記の任意の最小値と最大値
との間の範囲内のメジアン粒子径を有し得ることが理解されるであろう。例えば、複数の
研磨粒子は、少なくとも0.1マイクロメートル及び500マイクロメートル以下、又は
少なくとも0.5マイクロメートル及び100マイクロメートル以下、又は少なくとも1
マイクロメートル及び65マイクロメートル以下のメジアン粒子径(D50)を有するこ
とができる。場合によっては、複数の研磨粒子302のメジアン粒子径(D50)が、研
磨粒子の形成、配置及び/又は性能に影響を及ぼし得ることが指摘されている。
少なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子の研磨粒子の少なくとも一部は、成形
研磨粒子の本体301の少なくとも1つの表面に少なくとも部分的に埋め込まれ得る。更
に、場合によっては、その部分は、成形研磨粒子の本体301の少なくとも1つの表面に
少なくとも部分的に埋め込まれ得る複数の研磨粒子302の研磨粒子の大部分を含み得る
。別の実施形態によれば、複数の研磨粒子の一部は、本体301の少なくとも1つの表面
内に少なくとも部分的に埋め込まれた複数の研磨粒子の中の少数の粒子であることができ
る。本体301の表面を覆っているが、本体301の体積内に埋め込まれず延在しない粒
子(例えば、ある種類のコーティングとして塗布された粒子)とは対照的に、埋め込まれ
た粒子は、本体301の外表面の下の本体の体積内に延在し得ることが理解されるであろ
う。更に、埋め込まれた研磨粒子の形状は、パターン化された表面の形状、例えば、溝又
は丸い突起等とは異なり、研磨粒子は成形研磨粒子の本体の体積中に埋め込まれ、複数の
研磨粒子は、(例えば、粉砕された不規則な成形研磨粒子の場合、)表面から突出する鋭
い不規則な角を有している。特定の理論に縛られることを望むものではないが、複数の研
磨粒子の鋭い不規則な表面及び成形研磨粒子の表面上の研磨粒子のランダムな分布は、複
合研磨粒子の自生発刃作用挙動に影響を与え、その結果、研磨粒子及び関連する研磨物品
の性能を改善し得ると考えられる。複数の研磨粒子は、例えば、研磨布紙の結合層中、又
は結合研磨物品内の結合材の3次元体積内を含む特定の結合されたマトリックス材料中に
、研磨粒子の保持を容易に改善することもできる。
一実施形態によれば、複数の研磨粒子の研磨粒子の少なくとも1つは、成形研磨粒子の
本体の表面に付着され、鋭角接触角を画定することができる。特に、本明細書のプロセス
による複数の研磨粒子を提供することにより、鋭角を画定するように、複数の研磨粒子の
1つ又は複数の研磨粒子を容易に本体へ付着し得る。研磨粒子のランダム試料を得ること
ができる。各研磨粒子は、本体の中央半分を通る長手方向軸に対して直角に切断され、又
は研削され得る。図10に例示されるような断面の適切な図を得ると、成形研磨粒子10
01の本体が明瞭に示され、少なくとも1つの主表面1004に付着させた複数の研磨粒
子1002も見える。研磨粒子の各々を、硬化され固化されたエポキシ樹脂中に固定する
ことができる。各研磨粒子をエポキシ樹脂に固定した後、ウェーハスライシングソーを使
用して、研磨粒子の各々及び研磨粒子の各々を取り囲むエポキシの一部を切り出すと、個
別試料が形成され、その試料はエポキシの塊で囲まれた研磨粒子全体を含み得る。次に、
各試料を研磨して砥粒の一部を除去し、露出された砥粒の接触面積を評価するために使用
される横断面を露出させる。横断面は、得られる断面の周囲が十分に画定されるように滑
らかでなければならない。必要に応じて、得られた断面の面を均一な高さに研磨し得る。
試料の調製を完了した後、各研磨粒子を載せて、光学顕微鏡(例えば、Olympus
DSX500)により、10倍の倍率で、2mmの視野を評価し得る。光学顕微鏡を用
いて、図11に示されるような各研磨粒子の断面の画像が得られる。(National
Institute of Healthから入手可能な)ImageJのような適切
なイメージングプログラムを使用して、研磨粒子の表面と本体の表面とを接触させること
によって生じる接触角が測定される。
図11を参照すると、研磨粒子1101は、本体1104の主表面1103と接触角1
102を形成し得る。特に、研磨粒子の少なくとも一部は、90度未満の本体との接触角
を形成する。例えば、研磨粒子接触角は、88度未満、例えば85度未満、又は80度未
満、又は75度未満、又は70度未満、又は65度未満、又は60度未満、又は55度未
満、50度未満、又は45度未満、又は40度未満、又は35度未満、又は30度未満、
又は25度未満、又は20度未満、又は15度未満、又は10度未満、又は5度未満であ
ることができる。更に別の実施形態では、研磨粒子接触角は、少なくとも1度、又は少な
くとも5度、又は少なくとも10度、又は少なくとも15度、又は少なくとも20度、又
は少なくとも25度、又は少なくとも30度、又は少なくとも35度、又は少なくとも4
0度であることができる。研磨粒子接触角は、上記の任意の最小値と最大値とを含む範囲
内であることが理解されるであろう。
別の実施形態では、複数の研磨粒子302の少なくとも一部を、成形研磨粒子の本体3
01の少なくとも1つの表面に直接結合させることができる。より詳細には、複数の研磨
粒子302の少なくとも一部を、成形研磨粒子の本体301の少なくとも1つの表面に焼
結結合させ得る。少なくとも1つの実施形態では、複数の研磨粒子302のすべての研磨
粒子を、成形研磨粒子の本体301の少なくとも1つの表面に焼結結合させ得る。
図4は、一実施形態による研磨粒子の上面の3次元画像である。例示のように、研磨粒
子400は、複数の研磨粒子が付着した上面402を有する本体401を含む。3次元マ
ッピング画像に例示されるように、複数の研磨粒子は、複数のランダムに配置された山及
び谷を有する粗い外形を有する上面を形成する。このような粗い外形は、滑らかな表面を
有する成形研磨粒子と比較して、様々な固定研磨物品において研磨粒子の結合を容易に改
善し得る。更に、上面402の粗く変化した外形は、従来の滑らかな表面の成形研磨粒子
と比較して、より多数の鋭利な研磨面が存在するので、様々な固定研磨剤において研磨性
能を容易に向上することができる。場合によっては、粗い外形の存在は、一般に、特に研
磨布紙物品における従来の成形研磨粒子の望ましいアプローチである、特定の方位に研磨
粒子を配置する必要性を制限し得る。更に、他の実施形態では、固定研磨剤において研磨
粒子を特定の方位に配置することは有利であり、複数の研磨粒子を含む1つ又は複数の表
面が固定研磨物品内の1つ又は複数の基準軸に対して制御された方位を有する。
一実施形態によれば、複数の研磨粒子を第1の主表面に付着させることができ、第1の
主表面は、より少ない研磨粒子を接着させた本体の別の表面(例えば、側面)の表面粗さ
よりも大きい表面粗さを有し得る。1つの特定の実施形態では、第1の主表面は、それに
結合させた複数の研磨粒子を含むことができ、本体は、側面に結合させた研磨粒子を本質
的に含まなくてもよく、そのような場合、第1の主表面の表面粗さは、側面よりも著しく
大きい。表面粗さは、例えば光計測技術を含む任意の適切な技術を用いて測定されること
ができる。更に別の実施形態では、第1の主表面は、そこに結合させた複数の研磨粒子を
含むことができ、本体は、第2の主表面に結合させた研磨粒子を本質的に含まなくてもよ
く、そのような場合、第1の主表面の表面粗さは第2の主表面よりも著しく大きい。
図5は、一実施形態による成形研磨粒子の斜視図である。成形研磨粒子500は、主表
面502と、主表面503と、主表面502と503との間に延在する側面504を含む
本体501を含み得る。図5に例示のように、成形研磨粒子500の本体501は、主表
面502と503が側面504よりも大きい薄い本体である。更に、本体501は、主表
面502上の先端から底辺まで延在し、中間点550を通る軸510を含み得る。軸51
0は、主表面502の中間点550を通って延在する主表面の最長寸法を定義することが
でき、それは幾何学形状に依存すると本体の長さ又は幅であり得るが、図5の例示の実施
形態では幅を定義する。本体501は、本体501の寸法を定義し、同じ主表面502上
の軸510に対してほぼ垂直に延在し、例示された正三角形の実施形態では本体501の
長さを定義する軸511を更に含み得る。最後に、例示のように、本体501は、薄い成
形体の場合、本体501の高さ(又は厚さ)を定義することができる縦軸512を含み得
る。薄い成形体の場合、軸510の長さは、縦軸512に等しいか又はそれより大きい。
例示のように、高さ512は、主表面502と503との間の側面504に沿って、軸5
10と511によって画定される平面に垂直に延在しうる。本明細書での研磨粒子の長さ
、幅及び高さへの言及は、研磨粒子のバッチの研磨粒子の適切なサンプリングサイズから
得られた平均値を言及ぼしうることが理解されるであろう。
成形研磨粒子は、本明細書の実施形態の研磨粒子の任意の特徴を含み得る。例えば、成
形研磨粒子は、結晶材料、より詳細には、多結晶材料を含み得る。特に、多結晶材料は砥
粒を含み得る。一実施形態では、例えば成形研磨粒子を含む研磨粒子の本体は、例えば結
合剤を含む有機材料を本質的に含み得ない。少なくとも1つの実施形態では、研磨粒子は
、本質的に多結晶材料からなることができる。
研磨粒子として使用するのに適切な材料は、窒化物、酸化物、炭化物、ホウ化物、酸窒
化物、オキシホウ化物、ダイヤモンド、炭素含有物質、及びそれらの組み合わせを含み得
る。具体的な例では、研磨粒子としては、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウム、酸化チ
タン、酸化イットリウム、酸化クロム、酸化ストロンチウム、酸化ケイ素、酸化マグネシ
ウム、希土類酸化物、及びそれらの組み合わせ等の酸化物化合物又は錯体を挙げることが
できる。1つの特定の実施形態において、研磨粒子は、本体の総重量に対して少なくとも
95重量%のアルミナを含み得る。少なくとも1つの実施形態では、研磨粒子は、本質的
にアルミナからなることができる。更に、場合によっては、研磨粒子は、本体の総重量に
対して99.5重量%以下のアルミナを含み得る。更に、場合によっては、成形研磨粒子
は、種添加ゾル−ゲルから形成され得る。少なくとも1つの実施形態において、本明細書
の実施形態の研磨粒子は、鉄、希土類酸化物、及びそれらの組み合わせを本質的に含まな
くてもよい。
いくつかの実施形態によれば、いくつかの研磨粒子は、成形研磨粒子の本体内又は複数
の研磨粒子の研磨粒子の本体内に、少なくとも2つの異なる種類の砥粒を含む組成複合物
品であることができる。異なる種類の砥粒は、互いに異なる組成を有する砥粒であること
が理解されよう。例えば、2つの異なる種類の砥粒が、窒化物、酸化物、炭化物、ホウ化
物、酸窒化物、オキシホウ化物、炭素系材料、ダイヤモンド、天然に存在するミネラル、
希土類含有材料、及びそれらの組み合わせであってもよい、少なくとも2つの異なる種類
の砥粒が含まれるように、成形研磨粒子の本体を形成することができる。
図5は、上部の主表面502又は主表面503の平面によって画定されるような、2次
元形状を有する成形研磨粒子の図であり、成形研磨粒子は正三角形のような略三角形の2
次元形状を有す。本明細書の実施形態の成形研磨粒子はそれに限定されず、他の2次元形
状を含み得ることが理解されるであろう。例えば、本明細書の実施形態の成形研磨粒子は
、多角形、不規則な多角形、弓形又は湾曲した側面又は側面の一部を含む不規則な多角形
、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン語アルファベット文字、ロシア語アルファベット
文字、漢字、多角形の組み合わせを有する複雑な形状、星形、中央領域から延在するアー
ムを有する形状(例えば十字形本体)及びそれらの組み合わせを含む形状群からの本体の
主表面によって画定されるような2次元形状の本体を有する粒子を含み得る。
成形研磨粒子は、主表面の2次元形状のみによって画定される薄い形状に限定される必
要はなく、3次元形状を含み得ることも理解されるであろう。例えば、本体は、多面体、
角錐体、楕円体、球体、プリズム、円筒、円錐、四面体、立方体、直方体、菱面体、切頂
角錐体、切頂楕円体、切頂球体、切頂円錐体、五面体、六面体、七面体、八面体、九面体
、十面体、ギリシャ文字、ラテン語アルファベット文字、ロシア語アルファベット文字、
漢字、複雑な多角形形状、不規則な形状の輪郭、火山の形状、モノスタティック形状、及
びそれらの組み合わせからなる群から選択される3次元形状を有し得る。モノスタティッ
ク形状は、単一の安定した静止位置を有する形状である。したがって、モノスタティック
形状を有する成形研磨粒子は、基材に塗布されることができ、安定した静止位置を1つし
か有しないので、同じ位置に一貫して配向することができる。例えば、モノスタティック
形状を有する成形研磨粒子は、研磨布紙製品の形成に使用され得る重力コーティングによ
りバッキングに粒子を付着させる場合に適し得る。より詳細には、成形研磨粒子は、均衡
点が1つしかない不安定な形状の3次元物体であるモノ−モノスタティック形状であるこ
とができる。特定の一実施形態によれば、成形研磨粒子はゴーベック(gomboc)の
形状を有することができる。別の実施形態では、成形研磨粒子は、少なくとも4つの表面
を有するモノスタティック多面体である。
図6Aは、一実施形態による成形研磨粒子の斜視図である。特に、成形研磨粒子600
は、表面602及び表面603を含む本体601を含むことができ、端面602及び60
3と呼ぶことができる。本体は更に、端面602及び603の間に延在し、端面602及
び603に結合させた表面604、605、606、607を含み得る。図6Aの成形研
磨粒子は、表面605に沿って、端面602と603の間の中間点640を通って延在す
る縦軸610を有する細長い形状の研磨粒子である。本体601は、端面602及び60
3によって画定されるような略正方形の断面外形を有するので、表面605は縦軸610
を示すために選択されることが理解されるであろう。このように、表面604、605、
606、及び607は、互いにほぼ同じサイズを有する。しかし、表面602及び603
が異なる形状、例えば、長方形を画定し、表面604、605、606、及び607のう
ちの1つが他に対してより大きい別の細長い研磨粒子の場合、それらの表面の最大の表面
は主表面を画定し、したがって、その長手方向軸は、それらの表面のうちの最大の表面に
沿って延在する。更に例示のように、本体601は、表面605によって画定される同じ
平面内で、長手方向軸610に対して垂直に延在する横軸611を含み得る。更に例示の
ように、本体601は、研磨粒子の高さを定義する縦軸612を更に含むことができ、縦
軸612は、表面605の長手方向軸610及び横軸611によって画定される平面に対
して垂直方向に延在し得る。
図5の薄い成形研磨粒子と同様に、図6Aの細長い成形研磨粒子は、図5の成形研磨粒
子に関して画定されたような様々な2次元形状を有することができることが理解されるで
あろう。本体601の2次元形状は、端面602及び603の周囲の形状によって画定さ
れ得る。細長い成形研磨粒子600は、本明細書の実施形態の成形研磨粒子の特性のいず
れかを有し得る。
図6Bは、非成形研磨粒子である細長い粒子の図である。成形研磨粒子は、成形、印刷
、キャスティング、押し出し等を含む特定のプロセスによって形成され得る。成形研磨粒
子は、各粒子が、同じ2次元及び3次元形状を有する成形研磨粒子について、互いに対し
て実質的に表面及び端部の同じ配置を有するように形成される。したがって、成形研磨粒
子は、同じ2次元及び3次元形状を有する群の他の成形研磨粒子に対して表面及び端部の
配置において、高い形状の忠実度及び一貫性を有し得る。対照的に、非成形研磨粒子は、
異なるプロセスによって形成され、異なる形状特性を有し得る。例えば、非成形研磨粒子
は、典型的には、材料の塊を形成し、次に粉砕し、篩にかけて一定の大きさの研磨粒子を
得る粉砕プロセスによって形成される。しかし、非成形研磨粒子は、表面及び端部が一般
的にランダムな配置であり、一般的に、本体の周りの表面及び端部の配置において認識可
能な2次元又は3次元形状を欠いている。更に、同じ群又はバッチの非成形研磨粒子は、
一般的に、互いに一貫した形状を欠いており、互いに比較すると表面及び端部がランダム
に配置される。したがって、非成形砥粒又は粉砕砥粒は、成形研磨粒子に比べて形状忠実
度が著しく低い。
更に図6Bに例示のように、細長い研磨物品は、本体651と、粒子の最長寸法を定義
する長手方向軸652と、長手方向軸652に対して垂直に延在し、粒子の幅を定義する
横軸653とを有する非成形研磨粒子である。更に、細長い研磨粒子は、長手方向軸65
2と横軸653との組み合わせによって画定される平面に対してほぼ垂直に延在しうる縦
軸654によって定義される高さ(又は厚さ)を有し得る。更に例示のように、細長い非
成形研磨粒子の本体651は、本体651の外表面に沿って延在する端部655の概ねラ
ンダムな配置を有することができる。
理解されるように、細長い研磨粒子は、長手方向軸652により定義される長さ、横軸
653によって定義される幅、及び高さを定義する縦軸654を有し得る。理解されるよ
うに、本体651は、長さが幅よりも大きくなるように長さ:幅の一次アスペクト比を有
することができる。更に、本体651の長さは、高さ以上であることができる。最後に、
本体651の幅は、高さ654以上であることができる。一実施形態によれば、長さ:幅
の一次アスペクト比は、少なくとも1.1:1であることができ、少なくとも1.2:1
、少なくとも1.5:1、少なくとも1.8:1、少なくとも2:1、少なくとも3:1
、少なくとも4:1、少なくとも5:1、少なくとも6:1、又は少なくとも10:1に
さえなり得る。別の非限定的な実施形態では、細長い成形研磨粒子の本体651は、10
0:1以下の長さ:幅の一次アスペクト比を有することができ、50:1以下、10:1
以下、6:1以下、5:1以下、4:1以下、3:1以下、又は2:1以下にさえなり得
る。本体651の一次アスペクト比は、上記の任意の最小の比と最大の比とを含む範囲内
であることが理解されるであろう。すべての非成形研磨粒子が細長い研磨粒子であるわけ
ではなく、いくつかの非成形研磨粒子は実質的に等軸であることができ、長さ、幅及び高
さの任意の組み合わせが実質的に同じであることが理解されるであろう。非成形研磨粒子
を、成形研磨粒子の表面を覆って結合させた複数の研磨粒子として使用することができる
。非成形研磨粒子は、複数の研磨粒子が結合される研磨粒子の本体として使用され得るこ
とが理解されるであろう。
更に、細長い研磨粒子650の本体651は、少なくとも1.1:1の幅:高さの二次
アスペクト比を含むことができ、例えば、少なくとも1.2:1、少なくとも1.5:1
、少なくとも1.8:1、少なくとも2:1、少なくとも3:1、少なくとも4:1、少
なくとも5:1、少なくとも8:1、又は少なくとも10:1にさえなり得る。更に別の
非限定的な実施形態では、本体651の幅:高さの二次アスペクト比は、100:1以下
であってもよく、例えば50:1以下、10:1以下、8:1以下、6:1以下、5:1
以下、4:1以下、3:1以下、又は2:1以下にさえなり得る。幅:高さの二次アスペ
クト比は、上記の任意の最小の比と最大の比とを含む範囲内であることが理解されるであ
ろう。
別の実施形態では、細長い研磨粒子650の本体651は、少なくとも1.1:1の長
さ:高さの三次アスペクト比を有することができ、例えば、少なくとも1.2:1、少な
くとも1.5:1、少なくとも1.8:1、少なくとも2:1、少なくとも3:1、少な
くとも4:1、少なくとも5:1、少なくとも8:1、又は少なくとも10:1にさえな
り得る。更に別の非限定的な実施形態では、本体651の三次アスペクト比、長さ:高さ
は、100:1以下であることができ、例えば、50:1以下、10:1以下、8:1以
下、6:1以下、5:1以下、4:1以下、3:1以下である。本体651の三次アスペ
クト比は、上記の任意の最小の比と最大の比とを含む範囲内であることが理解されるであ
ろう。
細長い研磨粒子650は、例えば、限定するものではないが、組成、微細構造的特徴(
例えば、平均粒子径/結晶子径)、硬度、気孔率等を含む、本明細書の実施形態に記載さ
れる他の研磨粒子の特定の特性を有することができる。
図7Aは、一実施形態による成形研磨粒子の上面図である。特に、成形研磨粒子700
は、本明細書の実施形態の他の成形研磨粒子の形状を有する本体701を含むことができ
、上部主表面703と、上部主表面703に対向する底部主表面(図示せず)を含む。上
部主表面703及び下部主表面は、1つ又は複数の別個の側面部分を含み得る少なくとも
1つの側面705によって互いに分離されることができ、例えば、側面705の第1の部
分706、側面705の第2の部分707、及び側面705の第3の部分708を含む。
特に、側面705の第1の部分706は、第1の角709と第2の角710との間に延在
し得る。側面705の第2の部分707は、第2の角710と第3の角711との間に延
在し得る。特に、第2の角710は、側面705の2つの部分を接合する出隅であり得る
。第2の角710と第3の角711もまた出隅であり、互いに隣接しており、それらの間
に他の出隅は配置されていない。また、側面705の第3の部分708は、第3の角71
1と第1の角709との間に延在することができ、それらの角は互いに隣接し、それらの
間に他の出隅は配置されていない。
例示のように、本体701は、第1の直線部分741と第2の直線部分743との間及
び出隅709と710との間に配置された第1の湾曲部742を含む第1の部分706を
含み得る。第2の部分707は、出隅710によって側面705の第1の部分706から
分離されている。側面705の第2の部分707は、第3の直線部751と第4の直線部
753とを接合する第2の湾曲部分752を含み得る。更に、本体701は、出隅709
により側面705の第1の部分706から分離され、出隅711によって第2の部分70
7から分離された第3の部分708を含み得る。側面705の第3の部分708は、第5
の直線部761と第6の直線部763とを接合する第3の湾曲部762を含み得る。
図7Bは、一実施形態による成形研磨粒子730の上面図である。平均先端尖鋭度であ
り得る成形研磨粒子の先端尖鋭度は、本体732の出隅731上の最良適合円の半径を決
定することによって測定され得る。例えば、図7Bを参照すると、本体732の上部主表
面733の上面図が提供される。出隅731において、最良適合円が成形研磨粒子730
の本体732の画像上に重ねられ、出隅731の曲率に対する最良適合円の半径は、出隅
731の先端尖鋭度の値を定義する。単一の成形研磨粒子730の個々の平均先端尖鋭度
を決定するために、本体732の各出隅に対して測定を再現し得る。更に、平均バッチ先
端尖鋭度を得るために、成形研磨粒子のバッチの成形研磨粒子の適切なサンプルサイズで
測定を再現することができる。ImageJのような任意の適切なコンピュータプログラ
ムを、適切な倍率の画像(例えば、SEM画像又は光学顕微鏡画像)と共に使用して、最
良適合円及び先端尖鋭度を正確に測定し得る。
本明細書の実施形態の成形研磨粒子は、本明細書の実施形態の固定研磨物品における適
切な性能を促進することができる特定の先端尖鋭度を有することができる。例えば、成形
研磨粒子の本体は、80マイクロメートル以下の先端尖鋭度を有することができ、例えば
、70マイクロメートル以下、60ミクロン以下、50マイクロメートル以下、40マイ
クロメートル以下、30マイクロメートル以下、20マイクロメートル以下、又は10マ
イクロメートルにさえなり得る。更に別の非限定的な実施形態において、先端尖鋭度は、
少なくとも2マイクロメートルであることができ、例えば、少なくとも4マイクロメート
ル、少なくとも10マイクロメートル、少なくとも20マイクロメートル、少なくとも3
0マイクロメートル、少なくとも40マイクロメートル、少なくとも50マイクロメート
ル、少なくとも60マイクロメートル、又は少なくとも70マイクロメートルにさえなり
得る。本体は、上記の任意の最小値と最大値との間の範囲内の先端尖鋭度を有し得ること
が理解されるであろう。
成形研磨粒子の他の粒子特徴は、形状指数である。成形研磨粒子の本体の形状指数は、
本体の長さと幅の2次元の面(例えば、上部主表面又は下部主表面)で見た場合の本体上
に重ねられた最良適合外円の外径を、長さと幅を同一平面内で見た場合の本体内に完全に
適合する最大の最良適合内円の内径と、比較した値として表され得る。例えば、図7Cを
参照すると、成形研磨粒子770は、形状指数の計算を実証するために、図に重ね合わさ
れた2つの円が与えられる。第1の円は、本体770に重ね合わされ、本体770の全周
囲をその境界内に適合させるために使用され得る最小の円を表す最良適合外円である。外
円は半径(Ro)を有する。図7Cに例示のような形状の場合、外円は、3つの出隅のそ
れぞれにおいて本体の周囲と交差することができる。しかし、いくつかの不規則な形状又
は複雑な形状の場合、各出隅が円周と等間隔に交差するように本体が円内に均一に収まる
ことはできないが、最良適合外円が形成され得ることが理解されるであろう。Image
Jのような任意の適切なコンピュータプログラムを、適切な倍率の画像(例えば、SEM
画像又は光学顕微鏡画像)と共に使用して外円を作成し、半径(Ro)を測定することが
できる。
図7Cに例示のように、第2の内円は、本体770の長さと幅の平面で見た場合、本体
770の外周内に完全に配置される最大円を表す最良適合円である第2の内円を本体77
0に重ねることができる。内円は半径(Ri)を有することができる。いくつかの不規則
な形状又は複雑な形状の場合、図7Cの形状について示されるような、円の周囲が等間隔
で本体の部分に接触するように内円が本体内に均一には収まり得ないことが理解されるで
あろう。しかし、最良適合内円が更に形成され得る。ImageJ等の任意の適切なコン
ピュータプログラムを、適切な倍率の画像(例えば、SEM画像又は光学顕微鏡画像)と
共に使用して内円を作成し、半径(Ri)を測定することができる。
形状指数は、外半径を内半径で割る(即ち、形状指数=Ri/Ro)ことにより計算さ
れ得る。例えば、成形研磨粒子の本体770は、約0.35の形状指数を有する。更に、
正三角形は一般に約0.5の形状指数を有するが、六角形又は五角形等の他の多角形は0
.5より大きい形状指数値を有する。一実施形態によれば、本明細書の成形研磨粒子は、
少なくとも0.15の形状指数を有することができ、少なくとも0.20、少なくとも0
.25、少なくとも0.30、少なくとも0.35、少なくとも0.40、少なくとも0
.45、少なくとも約0.5、少なくとも約0.55、少なくとも0.60、少なくとも
0.65、少なくとも0.70、少なくとも0.75、少なくとも0.80、少なくとも
0.85、少なくとも0.90、少なくとも0.95である。更に別の非限定的な実施形
態において、成形研磨粒子は、1以下の形状指数を有することができ、例えば、0.98
以下、0.95以下、0.90以下、0.85以下、0.80以下、0.75以下、0.
70以下、0.65以下、0.60以下、0.55以下、0.50以下、0.45以下、
0.40以下、0.35以下、0.30以下、0.25以下、0.20以下、又は0.1
5以下にさえなり得る。成形研磨粒子は、上記の任意の最小値と最大値の間の範囲内の形
状指数を有し得ることが理解されるであろう。
図7Dは、別の実施形態による成形研磨粒子の上面図である。成形研磨粒子780は、
上部主表面783及び上部主表面783に対向する下部主表面(図示せず)を含む本明細
書の実施形態の他の成形研磨粒子の形状を有する本体781を有し得る。上部主表面78
3及び下部主表面は、1つ又は複数の別個の側面部分を含み得る少なくとも1つの側面7
84によって互いに分離され得る。一実施形態によれば、本体781は、本体781の長
さと幅の平面で見た場合、六角形(即ち、6つの辺をもつ)の2次元形状を有する不規則
な六角形として定義されることができ、側面785及び786のような少なくとも2つの
側面は、互いに異なる長さを有す。特に、側面のうちの1つに沿った最長寸法は、本体7
81の幅を意味し、本体の長さは、本体の一方の側から他方へと本体781の中間点を通
って(例えば、コーナーから、平らな側の反対側のコーナーへ)延在する最長寸法である
と本明細書では理解される。更に、例示のように、いずれの辺も互いに平行ではない。更
に、例示されていないが、側面のいずれかが、側面が本体781の内部に向かって内側に
湾曲し得る凹状の湾曲を含む湾曲を有してもよい。
図8は、一実施形態による研磨粒子の一部の断面図である。図示のように、研磨粒子は
、断面図で見られるように、第1の主表面802、第2の主表面803、並びに第1の主
表面802と第2の主表面803との間に延在する側面804及び805を有する本体8
01を含む成形研磨粒子を含み得る。研磨粒子800は、成形研磨粒子の本体801のい
くつかの表面に結合させた複数の研磨粒子を更に含み得る。複数の研磨粒子は、研磨粒子
群として区別し得る粒子の1つ又は複数の部分を含むことができ、異なる群は、互いに異
なる少なくとも1つの研磨特性を有し得る。研磨特性には、平均粒子径、平均結晶子径、
硬度、靭性、2次元形状、3次元形状、成形研磨粒子、非成形研磨粒子、組成、立位角、
方位、及びそれらの組み合わせを含むが、限定するものではない。異なる群を利用するこ
とにより、所定の用途のために研磨粒子を容易に調整し得る。更に、異なる群は、成形研
磨粒子の本体801の異なる表面に結合されていてもされていなくてもよい。即ち、一実
施形態では、本体801の同じ単一表面は、研磨粒子の複数の群を含み得る。更に他の実
施形態では、成形研磨粒子の本体801は、本体801の異なる表面に結合させた異なる
群の研磨粒子を有し得る。
特に、研磨粒子800は、第1の主表面802の一部分に付着させた第1の研磨粒子群
810を含む複数の研磨粒子を含み得る。第1の研磨粒子群810は、成形研磨粒子の本
体801の平均粒子径よりも著しく小さい平均粒子径を有する微細成形研磨粒子811を
含み得る。微細成形研磨粒子は、本明細書の実施形態に記載されるような他の成形研磨粒
子の任意の特性を有し得る。1つの特定の実施形態では、微細成形研磨粒子は、成形研磨
粒子の本体の2次元形状と実質的に同じ2次元形状を有し得る。更に別の実施形態では、
微細成形研磨粒子は、成形研磨粒子の本体の2次元形状とは異なる2次元形状を有し得る
。微細成形研磨粒子は、本明細書に記載されているような任意の3次元形状を有し得るこ
とも理解されるであろう。
特に、微細成形研磨粒子は、本体801の長さ、幅、及び/又は高さに対するメジアン
粒子径を有することができる。複数の研磨粒子が微細成形研磨粒子を含む場合、成形研磨
粒子の本体の長さ、幅、又は高さに対する複数の研磨粒子のメジアン粒子径に関して本明
細書で述べた同じ関係が当てはまる。微細成形研磨粒子は長さ≦幅≦高さであり、微細成
形研磨粒子の平均長さは成形研磨粒子の本体の長さよりも短い。
例えば、微細成形研磨粒子810は、成形研磨粒子の本体801の長さの約90%以下
の平均長さを有することができ、例えば、長さの約80%以下、又は長さの約70%以下
、又は長さの約60%以下、又は長さの約50%以下、又は長さの約40%以下、又は長
さの約30%以下、又は長さの約25%以下、又は長さの20%以下、又は長さの約18
%以下、又は長さの約15%以下、又は長さの約12%以下、又は長さの約10%以下、
又は長さの8%以下、又は長さの6%以下、又は長さの5%以下である。更に別の非限定
的な実施形態において、微細成形研磨粒子811は、成形研磨粒子の本体801の長さの
少なくとも約0.1%の平均長さを有することができ、又は長さの少なくとも約0.5%
、又は長さの少なくとも約1%、又は長さの少なくとも約2%、又は長さの少なくとも約
3%、又は長さの少なくとも約4%、又は長さの少なくとも約5%、又は長さの少なくと
も約6%、又は長さの少なくとも約7%、又は長さの少なくとも約8%、又は長さの少な
くとも約9%、又は長さの少なくとも約10%、又は長さの少なくとも約12%、又は長
さの少なくとも約15%、又は長さの少なくとも約18%、又は長さの少なくとも約20
%、又は長さの少なくとも約25%、又は少なくとも約30%である。微細成形研磨粒子
の平均長さは、上記の任意の最小百分率と最大百分率の間の範囲内であることが理解され
るであろう。
更に、微細成形研磨粒子は、成形研磨粒子の本体801の長さより短い特定の平均幅を
有することができる。一実施形態によれば、微細成形研磨粒子811は、本体801の長
さの約90%以下の平均幅を有することができ、例えば、成形研磨粒子の本体の長さの約
80%以下、又は長さの約70%以下、又は長さの約60%以下、又は長さの約50%以
下、又は長さの約40%以下、又は長さの約30%以下、又は長さの約25%以下、又は
長さの約20%以下、又は長さの約18%以下、又は長さの約15%以下、又は長さの約
12%以下、又は長さの約10%以下、又は長さの約8%以下、又は長さの約6%以下、
又は長さの約5%以下である。更に別の実施形態では、微細成形研磨粒子811は、本体
801の長さの少なくとも約0.1%の平均幅を有することができ、例えば、成形研磨粒
子の本体の長さの少なくとも約0.5%、又は長さの少なくとも約1%、又は長さの少な
くとも約2%、又は長さの少なくとも約3%、又は長さの少なくとも約4%、又は長さの
少なくとも約5%、又は長さの少なくとも約6%、又は少なくとも約7%、又は長さの少
なくとも約8%、又は長さの少なくとも約9%、又は長さの少なくとも約10%、又は長
さの少なくとも約12%、又は長さの少なくとも約15%、又は長さの少なくとも約18
%、又は長さの少なくとも約20%、又は長さの少なくとも約25%、又は長さの少なく
とも約30%である。微細成形研磨粒子の平均幅は、上記の任意の最小百分率と最大百分
率との間の範囲内であることが理解されるであろう。
更に別の実施形態では、微細成形研磨粒子811は、成形研磨粒子の本体801の長さ
よりも短い平均高さを有し得る。例えば、微細成形研磨粒子811は、本体801の長さ
の約90%以下の平均高さを有することができ、例えば、成形研磨粒子の本体801の長
さの約80%以下、又は長さの約70%以下、又は長さの約60%以下、又は長さの約5
0%以下、又は長さの約40%以下、又は長さの約30%以下、又は長さの約25%以下
、又は長さの約20%以下、又は長さの約18%以下、又は長さの約15%以下、又は長
さの約12%以下、又は長さの約10%以下、又は長さの約8%以下、又は長さの約6%
以下、又は長さの約5%以下である。更に、1つの非限定的な実施形態において、微細成
形研磨粒子811は、本体801の長さの少なくとも約0.01%の平均高さを有するこ
とができ、例えば、成形研磨粒子の本体801の長さの少なくとも約0.5%、又は長さ
の少なくとも約1%、又は長さの少なくとも約2%、又は長さの少なくとも約3%、又は
長さの少なくとも約4%、又は長さの少なくとも約5%、又は長さの少なくとも約6%、
又は長さの少なくとも約7%、又は長さの少なくとも約8%、又は長さの少なくとも約9
%、又は長さの少なくとも約10%、又は長さの少なくとも約12%、又は長さの少なく
とも15%、又は長さの少なくとも約18%、又は長さの少なくとも約20%、又は長さ
の少なくとも約25%、又は長さの少なくとも約30%である。微細成形研磨粒子の平均
高さは、上記の任意の最小百分率と最大百分率との間の範囲内であることが理解されるで
あろう。
図8を参照すると、本体801を覆う複数の研磨粒子の大部分は微細成形研磨粒子であ
り得ることが理解されるであろう。更に、場合によっては、本体801を覆う複数の研磨
粒子のすべての研磨粒子は、本質的に微細成形研磨粒子であることができる。
複合成形研磨粒子800は、本体801の第1の主表面802に付着させた第2の研磨
粒子群812も更に含み得る。第2の研磨粒子群812は、非成形研磨粒子813であっ
てもよい。一実施形態によれば、図8の例示のように、研磨粒子800の第1の主表面8
02等の本体801の少なくとも1つの表面は、2つの異なる種類の研磨粒子の混合物を
有し得る。第1の研磨粒子群810及び第2の研磨粒子群812を、本明細書に記載の任
意の技法を用いて第1の主表面802上に配置し得る。第1の研磨粒子群810及び第2
の研磨粒子群812を、第1の主表面802上に同時に又は別々に堆積させ得る。
更に、第1の研磨粒子群810は、微細成形研磨粒子の場合には平均長さによって定義
され得る第1の平均粒子径を有し得る。そして、第2の研磨粒子群812は、微細成形研
磨粒子の場合には、平均長さによって定義され得る第2の平均粒子径を有し得る。場合に
よっては、第1及び第2の平均粒子径は、互いに異なっていてもよい。更に別の実施形態
において、第1及び第2の平均粒子径は、実質的に同じであってもよい。第1の研磨粒子
群810の研磨粒子811及び第2の研磨粒子群812の研磨粒子813の相対的なサイ
ズは、所望の研磨粒子の用途に応じて調整され得る。
更に例示のように、研磨粒子800は、本体801の第2の主表面803に結合され得
る第3の研磨粒子群817を含み得る。第3の研磨粒子群817は、成形研磨粒子の本体
801と比較して著しく小さい平均粒子径を有し得る微細成形研磨粒子818を含み得る
。微細成形研磨粒子818は、第1の研磨粒子群810の成形研磨粒子811と比較して
異なる2次元形状を有し得る。
更に、微細成形研磨粒子818の少なくとも一部は、成形研磨粒子の本体801の表面
803に対して立位位置で配向され得る。研磨粒子群817は、成形研磨粒子として例示
されているが、成形又は非成形であってもよい細長い研磨粒子を含むこともでき、本体8
01の表面803に対して立位位置で配向され得ることが理解されるであろう。一実施形
態によれば、立位方位は、成形研磨粒子の本体の表面から間隔を置いて配置された微細成
形研磨粒子の本体の最大表面(即ち、主表面)によって定義され得る。更に、微細成形研
磨粒子818の立位方位は、微細成形研磨粒子820(又は、成形若しくは非成形の細長
い研磨粒子)の長手方向軸819と、本体801の主表面803との間の立位角820に
よって定義され得る。立位角820は、少なくとも5度、例えば少なくとも10度、少な
くとも20度、少なくとも30度、又は少なくとも40度、又は少なくとも50度、又は
少なくとも60度、又は少なくとも70度、又は少なくとも80度、又は少なくとも85
度である。少なくとも1つの実施形態では、微細成形研磨粒子818は、本体801の表
面803に対して立位方位であり、図8に例示のように、実質的に垂直の立位角度820
を定義する。
更に、別の実施形態では、研磨粒子群817は、平坦に配置されている研磨粒子830
の一部を含み得る。平坦に配置する方位では、研磨粒子831の長手方向軸は、本体80
1の表面803に実質的に平行であることができる。
図9は、一実施形態による研磨粒子の上面図である。例示のように、研磨粒子900は
、本体901と、本体901の主表面905を覆って結合させた複数の研磨粒子940と
を有する成形研磨粒子を含み得る。例示のように、一実施形態によれば、複数の研磨粒子
940は、本体901の1つ又は複数の表面上に、1つ又は複数の分布で配置され得る。
例示のように、一実施形態では、複数の研磨粒子940は、異なる群を含み得る。例え
ば、複数の研磨粒子940は、本体901の表面905上の制御された分布で配置され得
る微細成形研磨粒子903を含み得る第1の研磨粒子群902を含み得る。微細成形研磨
粒子903は、本体905の表面905に対して平坦に配置され得る。微細成形研磨粒子
903は、複数の繰り返し単位によって定義されるパターンで配置されることができ、複
数の繰り返し単位の各繰り返し単位は、互いに実質的に同じである。本実施形態に例示す
ように、微細成形研磨粒子903は、点線で示すような略三角形の繰り返し単位で定義さ
れるパターンで配列されている。少なくとも1つの実施形態では、研磨粒子900は、例
示のように、制御された分布で本体901の表面905の全体の大部分又は実質的に全面
にわたって微細研磨粒子903が延在するように形成され得る。これは、本明細書に例示
される研磨粒子群のいずれにも当てはまることが理解されるであろう。更に、ある場合に
は、1つ又は複数の研磨粒子群は、本体901の同じ表面を覆って結合し、互いに異なる
分布及び/又は方位を定義し得る。
別の実施形態によれば、複数の研磨粒子940は、本体901の表面905上にランダ
ム分布で配置され得る微細成形研磨粒子911を含み得る第2の研磨粒子群910を含み
得る。微細成形研磨粒子911は、本体905の表面905に対して立位方位であること
ができる。微細成形研磨粒子911は、認識可能な繰り返し単位が全くなく、したがって
互いに比較すると実質的にランダムな分布で配置される。他の種類の研磨粒子を使用する
ことができ、及び研磨粒子の他の方位を使用し得ることが理解されるであろう。少なくと
も1つの実施形態では、研磨粒子900は、例示のように、ランダムな分布で本体901
の表面905の全体の大部分又は実質的に全面にわたって微細研磨粒子911が延在する
ように形成され得る。
更に別の実施形態では、複数の研磨粒子940は、本体901の表面905上に制御さ
れた分布で配置され得る微細成形研磨粒子921を含み得る第3の研磨粒子群920を含
み得る。微細成形研磨粒子921は、本体905の表面905に対して立位方位であるこ
とができる。本実施形態に例示すように、微細成形研磨粒子921は、点線で示すような
略矩形の繰り返し単位で定義されるパターンで配列され得る。少なくとも1つの実施形態
では、研磨粒子900は、例示のように、制御された分布で本体901の表面905の全
体の大部分又は実質的に全面にわたって微細研磨粒子903が延在するように形成され得
る。他の種類の研磨粒子を使用することができ、及び研磨粒子の他の方位を使用し得るこ
とが理解されるであろう。
更に別の実施形態では、複数の研磨粒子940は、本体901の表面905上にランダ
ム分布で配置され得る非成形研磨粒子931を含み得る第4の研磨粒子群930を含み得
る。非成形研磨粒子931は、実質的に互いにランダムに配置され得る。少なくとも1つ
の実施形態では、研磨粒子900は、例示のように、ランダムな分布で本体901の表面
905の全体の大部分又は実質的に全面にわたって非成形研磨粒子931が延在するよう
に形成され得る。
少なくとも1つの実施形態では、研磨粒子の少なくとも一部の複数の研磨粒子は、研磨
粒子の外表面の少なくとも一部を覆うコーティングを有し得る。コーティングは、無機、
有機、アモルファス、結晶、多結晶、セラミック、金属、樹脂、エポキシ、ポリマー、酸
化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、炭素系材料、及びそれらの組み合わせからなる群から
選択される材料を含み得る。
一実施形態によれば、本明細書の実施形態の研磨粒子は、特に粗い、ギザギザの表面を
有し得る。滑らかな表面及び鋭いエッジを有する研磨粒子が最高の性能を提供することが
産業界の一部によって注目されている。しかしながら、驚くべきことに、複数の研磨粒子
を付着させた粗い表面を有する砥粒は、1つ又は複数の表面に複数の粒子を付着させてい
ない砥粒(即ち、より滑らかな表面を有する砥粒)と比べて、改善された機能を有しうる
ことを、本開示の出願人は発見した。
少なくとも1つの特定の実施形態では、研磨粒子は、第1の主表面、及び側面によって
第1の主表面から分離された第2の主表面を有する成形研磨粒子の本体を含むことができ
、複数の研磨粒子が、少なくとも第1の主表面又は第2の主表面に付着されており、側面
は、本質的に複数の研磨粒子を含まない。更に他の例では、研磨粒子は、第1の主表面、
及び側面によって第1の主表面から分離された第2の主表面を有する成形研磨粒子の本体
を含むことができ、複数の研磨粒子が、第1の主表面及び第2の主表面に付着されており
、側面は、本質的に複数の研磨粒子を含まない。更に、複数の研磨粒子は、成形研磨粒子
の本体の1つ又は複数の側面を覆って結合され得ることが理解されるであろう。
図12Aは、一実施形態による研磨微粒子材料を組み込んだ研磨布紙物品の断面図であ
る。特に、研磨粒子の1つ又は複数の表面上の複数の研磨粒子は、図示されていないが、
本明細書の実施形態に従って存在すると理解されるであろう。例示のように、研磨布紙1
200は、基材1201と、基材1201の表面を覆うメイクコート層1203とを含み
得る。研磨布紙1200は、第1の種類の成形研磨粒子の形態の第1の種類の研磨微粒子
材料1205、第2の種類の成形研磨粒子の形態の第2の種類の研磨微粒子材料1206
、及び必ずしも成形研磨粒子でなくてもよく、ランダムな形状を有する希釈剤研磨粒子の
形態の第3の種類の研磨微粒子材料、を更に含み得る。研磨布紙1200は、更に、研磨
微粒子材料1205、1206、1207を覆って結合させるサイズコート層1204、
及びメイクコート層1204を含み得る。
一実施形態によれば、基材1201は、有機材料、無機材料、及びそれらの組み合わせ
を含み得る。場合によっては、基材1201は織布材料を含み得る。しかし、基材120
1は、不織布材料から作製されてもよい。 特に好適な基材材料は、ポリマー、特にポリ
エステル、ポリウレタン、ポリプロピレン、DuPontからのKAPTONのようなポ
リイミド、を含む有機材料、及び紙を含み得る。いくつかの適切な無機材料は、金属、金
属合金、並びに特に、銅の箔、アルミニウムの箔、鋼の箔、及びそれらの組み合わせを含
みうる。
メイクコート層1203は、単一工程で基材1201の表面に塗布され得る、又は代わ
りに、研磨微粒子材料1205、1206、1207をメイクコート層1203材料と組
み合わせ、混合物として基材1201の表面に塗布することができる。メイクコート層1
203の適切な材料は、有機材料、特にポリマー材料、例えば、ポリエステル、エポキシ
樹脂、ポリウレタン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリシロキサン、シリコーン、セルロースアセテート、ニトロセル
ロース、天然ゴム、デンプン、シェラック、及びそれらの混合物を含み得る。一実施形態
では、メイクコート層1203はポリエステル樹脂を含み得る。コーティングされた基材
は、その後、樹脂及び研磨微粒子材料を基材に硬化させるために加熱され得る。一般に、
コーティングされた基材1201を、この硬化プロセスの間、約100℃〜約250℃未
満の間の温度に加熱し得る。
更に、研磨布紙物品は、本明細書の実施形態の研磨粒子を示す研磨微粒子材料1205
、1206及び1207を含む様々な種類の研磨粒子の1つ又は複数の集合体を含み得る
ことが理解されるであろう。本明細書の実施形態は、本明細書の実施形態の研磨粒子を示
す研磨粒子(例えば、研磨微粒子材料1205)の第1の集合体を有する固定研磨物品(
例えば、研磨布紙物品)を含み得る。任意の固定研磨剤は、本明細書の実施形態による別
の種類の研磨粒子を示すことができる第2の研磨粒子の集合体を更に使用し得る。第2の
研磨粒子の集合体は、第1の集合体の研磨粒子と1つ又は複数の点で異なり、本明細書に
記載の1つ又は複数の研磨特性を含むが、これに限定されるものではない。同じ特徴が結
合研磨物品に利用されてもよい。
研磨微粒子材料1205、1206及び1207は、本明細書の実施形態による異なる
種類の成形研磨粒子を含み得る。異なる種類の成形研磨粒子は、本明細書の実施形態に記
載されるように、組成、2次元形状、3次元形状、サイズ、及びそれらの組み合わせにお
いて互いに異なり得る。例示のように、研磨布紙1200は、略三角形の2次元形状を有
する第1の種類の成形研磨粒子1205と、四辺形の2次元形状を有する第2の種類の成
形研磨粒子1206とを含み得る。研磨布紙1200は、異なる量の第1の種類の成形研
磨粒子1205及び第2の種類の成形研磨粒子1206を含み得る。研磨布紙は、必ずし
も異なる種類の成形研磨粒子を含む必要はなく、本質的に単一種類の成形研磨粒子からな
ることができることが理解されるであろう。理解されるように、本明細書の実施形態の成
形研磨粒子は、異なる種類の成形研磨粒子を含み得る混合の形態で、希釈粒子を有する成
形研磨粒子等を含む様々な固定研磨剤(例えば、結合研磨剤、研磨布紙、不織研磨剤、薄
いホイール、カットオフホイール、強化研磨物品等)に組み込まれ得る。更に、いくつか
の実施形態によれば、微粒子材料のバッチを所定の方位に固定研磨物品に組み込むことが
でき、成形研磨粒子の各々は、互いに対して、及び研磨物品の一部分(例えば、研磨布紙
のバッキング)に対して所定の方位を有し得る。
研磨粒子1207は、第1の種類の成形研磨粒子1205及び第2の種類の成形研磨粒
子1206とは異なる希釈剤粒子であることができる。例えば、希釈剤粒子は、組成、2
次元形状、3次元形状、サイズ、及びそれらの組み合わせにおいて、第1の種類の成形研
磨粒子1205及び第2の種類の成形研磨粒子1206と異なり得る。例えば、研磨粒子
1207は、ランダムな形状を有する従来の粉砕された研磨粒を表し得る。研磨粒子12
07は、第1の種類の成形研磨粒子1205及び第2の種類の成形研磨粒子1206のメ
ジアン粒子径よりも小さいメジアン粒子径を有することができる。
内部に含んだ研磨微粒子材料1205、1206、1207と共にメイクコート層50
3を十分に形成した後、サイズコート層1204を形成して、研磨微粒子材料1205を
覆い、所定の位置に結合させることができる。サイズコート層1204は、有機材料を含
むことができ、ポリマー材料から本質的になり、特に、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポ
リウレタン、ポリアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリ塩化ビニル、ポ
リエチレン、ポリシロキサン、シリコーン、セルロースアセテート、ニトロセルロース、
天然ゴム、デンプン、シェラック、及びそれらの混合物を使用し得る。
図12Bは、一実施形態による研磨粒子を含む研磨布紙物品の一部の斜視図である。特
に、図12Bの例示の実施形態は、研磨物品1230を含み、研磨物品1230は研磨粒
子1231を含み、研磨粒子1231は成形研磨粒子1232を含み、成形研磨粒子12
32は成形研磨粒子の本体の第1の主表面1235へ結合させた複数の研磨粒子1234
を含む本体を有する。特に、研磨布紙物品は、長手方向軸1237及び横軸1238を有
するバッキング1236を含む。一実施形態では、研磨粒子1231は、バッキング12
36上に配置され、本明細書に示すように、1つ又は複数の接着剤層(例えば、メイクコ
ート層、サイズコート層など)を使用して特定の方位でバッキング1236上に結合され
得る。いくつかの例では、研磨粒子1231は、複数の成形研磨粒子1234を含む第1
の主表面1235の方位が、バッキング1236の長手方向軸1237及び/又は横軸1
238に対して特定の方位を有するように、バッキング1236上に制御された方位に配
置され得る。例えば、場合によっては、研磨粒子1232の場合のように、複数の研磨粒
子1234を含む第1の主表面1235を、長手方向軸1237に実質的に垂直に、及び
横軸1238に実質的に平行に配向させることができる。いくつかの他の例では、他の配
向が望ましい場合があり、例えば、成形研磨粒子1244の本体の第1の主表面1243
に付着させた複数の研磨粒子1242を有する研磨粒子1241を含み、粒子は、横軸1
238に実質的に垂直であり、長手方向軸1237に実質的に平行である第1の主表面1
243を含む、制御された方位を有する。研磨粒子は、バッキング上の1つ又は複数の研
磨粒子の方位が、横軸1238及び/又は長手方向軸1237に対して制御された角度を
定義することができるように、他の制御された方位も有し得ることが理解されるであろう
。更に、研磨粒子の方位は、コーティングされた成形研磨粒子の表面の番号及び/又は種
類(即ち、第1の主表面及び/又は第2の主表面及び/又は側面)に依存して制御され得
る。更に、研磨布紙物品は、バッキング1236上に1つ又は複数の研磨粒子群を含むこ
とができ、各研磨粒子群は、互いに類似する少なくとも1つの研磨特性を有し得る。いく
つかの種類の研磨特性の適切な例は、複数の研磨粒子のコーティングの種類、複数の研磨
粒子のサイズ、成形研磨粒子の本体の形状、成形研磨粒子及び/又は複数の研磨粒子の組
成、方位、傾斜角、及び本明細書で詳述された実施形態の任意の他の特徴を含む。更に、
バッキング上の異なる群からの研磨粒子は、本明細書に記載の研磨特性の少なくとも1つ
が異なり得る。
図13Aは、一実施形態による研磨微粒子材料を組み込んだ結合研磨物品の図である。
例示のように、結合研磨材1300は、結合材1301、結合材に含まれる研磨微粒子材
料1302、及び結合材1301内の気孔1308を含み得る。具体的な例では、結合材
料1301は、有機材料、無機材料、及びそれらの組み合わせを含み得る。適切な有機材
料は、ポリマー、例えば、エポキシ、樹脂、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、ポリイミド、
ポリアミド、及びそれらの組み合わせを含み得る。いくつかの適切な無機材料は、金属、
金属合金、ガラス相材料、結晶相材料、セラミック、及びそれらの組み合わせを含み得る
結合研磨材1300の研磨微粒子材料1302は、本明細書の実施形態に記載のような
異なる種類の成形研磨粒子の任意の特徴を有することができる、異なる種類の成形研磨粒
子1303、1304、1305、及び1306を含み得る。特に、異なる種類の成形研
磨粒子1303、1304、1305、及び1306は、本明細書の実施形態に記載のよ
うに、組成、2次元形状、3次元形状、サイズ及びそれらの組み合わせが互いに異なり得
る。
結合研磨材1300は、希釈剤研磨粒子を表す1種類の研磨微粒子材料1307を含み
、希釈研磨粒子は、異なる種類の成形研磨粒子1303、1304、1305、及び13
06と、組成、2次元形状、3次元形状、サイズ、及びそれらの組み合わせが異なり得る
結合研磨材1300の気孔1308は、開放気孔、閉気孔、及びそれらの組み合わせで
あることができる。気孔1308は、結合研磨材1300の本体の総体積に対して大部分
の量(体積%)で存在し得る。あるいは、気孔1308は、結合研磨材1300の本体の
総体積に対して基づいて少量(体積%)で存在し得る。結合材料1301は、結合研磨材
1300の本体の総体積に対して大部分の量(体積%)で存在し得る。あるいは、結合材
料1301は、結合研磨材1300の本体の総体積に対して少量(体積%)存在し得る。
更に、研磨微粒子材料1302は、結合研磨材1300の本体の総体積に対して大部分の
量(体積%)で存在し得る。あるいは、研磨微粒子材料1302は、結合研磨材1300
の本体の総体積に基づいて少量(体積%)存在し得る。
図13Bは、本明細書の実施形態の研磨粒子を含む結合研磨物品の例示である。例示の
ように、結合研磨材1350は、本体1351の結合マトリックス材料1352内に含ま
れる研磨粒子1360及び研磨粒子1370を含む本体1351を含み得る。研磨粒子1
360は、成形研磨粒子1361と、成形研磨粒子1361の本体の少なくとも第1の主
表面1363に結合させた複数の研磨粒子1362と、を含み得る。特に、研磨粒子13
60は、結合研磨材1350の本体1351の3次元体積内に特定の位置を有し得る。更
に、研磨粒子1360は、本体1351の半径方向軸1381及び/又は横軸1382に
対して制御された所定の方位を有し得る。一実施形態によれば、成形研磨粒子1361の
本体の第1の主表面1363が、半径方向軸1381に実質的に平行であるか、又は結合
研磨材1350の本体1351の主表面1354及び1355に実質的に平行であるよう
に、研磨粒子1360は、本体1351内に平坦に配置されていると考えられる方位を有
し得る。更に、成形研磨粒子1361の第1の主表面1363は、横軸1382に対して
実質的に垂直であり得る。場合によっては、結合研磨材は、本体内に研磨粒子1360と
同様な方位の研磨粒子の一部を含むことができ、結合粒子の形成を容易に改善し、及び/
又は、結合研磨材の性能を容易に改善し得る。
更に例示のように、研磨粒子1370は、成形研磨粒子1371と、成形研磨粒子13
71の本体の少なくとも第1の主表面1373に結合させた複数の研磨粒子1372と、
を含み得る。特に、研磨粒子1370は、結合研磨材1350の本体1351の3次元体
積内に特定の位置を有し得る。更に、研磨粒子1370は、本体1351の半径方向軸1
381及び/又は横軸1382に対して制御された所定の方位を有し得る。一実施形態に
よれば、成形研磨粒子1371の本体の第1の主表面1373が、横軸1382に実質的
に平行であり、及び結合研磨材1350の本体1351の主表面1354及び1355に
対して実質的に垂直であるように、研磨粒子1360は、本体1351内に直立して立っ
ていると考えられる方位を有し得る。更に、成形研磨粒子1371の第1の主表面137
3は、半径方向軸1381に対して実質的に垂直であることができる。他の例では、研磨
粒子1370を横軸に対して傾斜させ、制御された傾斜角を定義するように、研磨粒子1
370を本体1351内に配向させることができる。そのような状況では、研磨粒子13
71は、半径方向軸1381に対して実質的に垂直でもなく、又は横方向軸に実質的に平
行でもない第1の主表面を有し得る。このように制御された傾斜角は、5度〜85度の間
の任意の角度を含み得る。本明細書で使用されるように、実質的に平行又は実質的に垂直
な方位への言及は、軸又は平面と基準軸との間の5度以下の差異を指す。更に、理解され
るように、研磨粒子は、横軸1382及び半径方向軸1381の周りに様々な回転方位を
有し得る。傾斜角度を参照すると、半径方向軸1381と、半径方向に最大の構成要素を
有する主表面の方向を定義する半径方向ベクトルとの間に形成される最小角度として定義
される半径方向傾斜角度が存在し得ることが理解されるであろう。横軸1382と、横軸
方向に最大の構成要素を有する主表面の方向を定義するベクトルとの間に形成される最小
角度として定義される横方向傾斜角度も存在し得る。
多くの異なる態様及び実施形態が可能である。それらの態様及び実施形態のいくつかは
、本明細書で説明される。本明細書を読んだ後、当業者は、それらの態様及び実施形態が
単なる例示であり、本発明の範囲を限定しないことを理解するであろう。実施形態は、以
下に列挙される1つ又は複数の項目に従い得る。
項目
項目1:本体を備える成形研磨粒子と、成形研磨粒子の本体の少なくとも1つの表面に
結合させた複数の研磨粒子と、を備える、研磨粒子。
項目2:成形研磨粒子の本体が、多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン語アル
ファベット文字、ロシア語アルファベット文字、多角形の組み合わせを有する複雑な形状
、及びそれらの組み合わせ、からなる群から選択される本体の長さ及び幅によって定義さ
れる平面で見た場合、2次元形状を備える、項目1に記載の研磨粒子。
項目3:複数の研磨粒子が本体の主表面に結合されている、又は複数の研磨粒子が本体
の少なくとも2つの表面に結合されている、又は複数の研磨粒子が本体の少なくとも2つ
の主表面に結合されている、項目1に記載の研磨粒子。
項目4:複数の研磨粒子の粒子の一部が、成形研磨粒子の本体の体積内に埋め込まれて
いる、又は複数の研磨粒子の研磨粒子の一部が、本体の少なくとも1つの表面内に埋め込
まれている、又は複数の研磨粒子は、成形研磨粒子の本体の少なくとも1つの表面に焼結
結合されている、又は複数の研磨粒子の研磨粒子の一部は、成形研磨粒子の本体の少なく
とも1つの表面に焼結結合されている、項目1に記載の研磨粒子。
項目5:一部は、複数の研磨粒子の少数の粒子を含む、又は一部は、複数の研磨粒子の
大部分の粒子を含む、項目4に記載の研磨粒子。
項目6:複数の研磨粒子が本体の総表面積の少なくとも1%、又は少なくとも5%、又
は少なくとも10%、又は少なくとも20%、又は少なくとも30%、又は少なくとも4
0%、又は少なくとも50%、又は少なくとも60%、又は少なくとも約70%、又は少
なくとも約80%、又は少なくとも約90%、又は少なくとも95%を覆い、及び、複数
の研磨粒子が本体の総表面積の95%以下、又は90%以下、又は80%以下、又は60
%以下、又は50%以下、又は40%以下、又は30%以下を覆う、項目1に記載の研磨
粒子。
項目7:本体が、第1の主表面と、第2の主表面と、及び第1の主表面と第2の主表面
との間に延在する側面と、を含み、複数の研磨粒子が第1の主表面に結合され、側面が複
数の研磨粒子の研磨粒子を本質的に含まない、項目1に記載の研磨粒子。
項目8:複数の研磨粒子を含む本体の表面が、本体の主表面上に複数の研磨粒子のラン
ダムな配置を備え、本体の側面が複数の研磨粒子を本質的に含まない、項目1に記載の研
磨粒子。
項目9:本体は、第1の主表面、及び側面によって第1の主表面から分離された第2の
主表面を備え、複数の研磨粒子が第1の主表面に付着されており、第1の主表面は側面の
表面粗さよりも大きな表面粗さを有する、項目1の研磨粒子。
項目10:複数の研磨粒子は、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化物、酸炭化物、酸窒化
物、オキシホウ化物、天然鉱物、合成物質、炭素系物質、及びそれらの組み合わせからな
る群から選択される、項目1に記載の研磨粒子。
項目11:複数の研磨粒子は、粉砕された砥粒、不規則な形状の砥粒、細長い砥粒、弱
凝集体、強集合体、及びこれらの組み合わせからなる群から選択される、項目1に記載の
研磨粒子。
項目12:成形研磨粒子の本体が、長さ≧幅≧高さを備え、複数の成形研磨粒子が、メ
ジアン粒子径(D50)を備え、メジアン粒子径(D50)は、成形研磨粒子の本体の長
さ以下であり、又はメジアン粒子径(D50)は、成形研磨粒子の本体の幅以下であり、
又はメジアン粒子径(D50)は、成形研磨粒子の本体の高さ以下である、項目1に記載
の研磨粒子。
項目13:複数の研磨粒子は本体の長さの約90%以下、又は本体の長さの少なくとも
約0.1%であるメジアン粒子径(D50)を備える、項目12の研磨粒子。
項目14:複数の研磨粒子が、研磨粒子の総重量の少なくとも1重量%を備える、又は
複数の研磨粒子が研磨粒子の総重量の約80重量%以下を備える、項目1の研磨粒子。
項目15:メジアン粒子径(D50)が成形研磨粒子の本体の幅以下であり、又は複数
の研磨粒子は本体の幅の約90%以下若しくは本体の幅の少なくとも約0.1%のメジア
ン粒子径(D50)を備える、項目12の研磨粒子。
項目16:複数の研磨粒子が、成形研磨粒子の本体のCTEと約50%以下の差異があ
るCTEを有する材料を含む、項目1の研磨粒子。
項目17:メジアン粒子径(D50)が成形研磨粒子の本体の高さ以下であり、又は複
数の研磨粒子が本体の高さの約90%以下若しくは本体の高さの少なくとも約0.1%の
メジアン粒子径(D50)を備える、項目15の研磨粒子。
項目18:複数の研磨粒子の少なくとも一部が、微細成形研磨粒子を含み、又は複数の
研磨粒子の全てが本質的に微細成形研磨粒子を含む、項目1の研磨粒子。
項目19:微細成形研磨粒子が、長さ≦幅≦高さを有し、微細成形研磨粒子の平均長さ
が成形研磨粒子の本体の長さよりも短い、項目18の研磨粒子。
項目20:微細成形研磨粒子が、本体の長さの約90%以下、又は成形研磨粒子の本体
の長さの少なくとも約0.1%の平均長さを備える、項目19の研磨粒子。
項目21:微細成形研磨粒子が、成形研磨粒子の本体の長さよりも短い平均幅を備え、
又は、微細成形研磨粒子が、成形研磨粒子の本体の長さよりも短い平均高さ備える、項目
19の研磨粒子。
項目22:微細成形研磨粒子の一部が、成形研磨粒子の本体の表面に対して立位方位配
置されている、項目19の研磨粒子。
項目23:複数の研磨粒子が、本体の表面上にランダム分布で配置されている、項目1
の研磨粒子。
項目24:複数の研磨粒子が、本体の表面上に制御された分布で配置されている、項目
1の研磨粒子。
項目25:制御された分布が、複数の繰り返し単位によって定義されたパターンを含み
、複数の繰り返し単位の各繰り返し単位は、互いに実質的に同じである、項目24の研磨
粒子。
項目26:複数の研磨粒子の研磨粒子の一部が、無機、有機、アモルファス、結晶、多
結晶、セラミック、金属、樹脂、エポキシ、ポリマー、酸化物、炭化物、窒化物、ホウ化
物、炭素系材料、又はこれらの組み合わせからなる群から選択される材料を備えるコーテ
ィングを含む、項目1の研磨粒子。
項目27:複数の研磨粒子を含む本体の表面が、本体の主表面上に複数の研磨粒子のラ
ンダム配列を備え、本体の側面が複数の研磨粒子を本質的に含まない、項目1の研磨粒子
項目28:本体が、第1の主表面、及び側面によって第1の主表面から分離された第2
の主表面を備え、複数の研磨粒子が、少なくとも第1の主表面又は第2の主表面に付着さ
れており、側面は、本質的に複数の研磨粒子を含まない、項目1の研磨粒子。
項目29:本体が、第1の主表面、及び側面によって第1の主表面から分離された第2
の主表面を備え、複数の研磨粒子が、第1の主表面又及び第2の主表面に付着されており
、側面は、本質的に複数の研磨粒子を含まない、項目1の研磨粒子。
項目30:研磨粒子が、固定研磨物品内に組み込まれる、項目1の研磨粒子。
項目31:基材と、基材を覆う研磨粒子とを含む研磨布紙物品を更に備え、研磨粒子は
、基材の縦軸又は横軸に対して複数の研磨粒子を含む少なくとも1つの表面の方位によっ
て定義される研磨布紙上に、所定の方位を有する、項目1の研磨粒子。
項目32:結合マトリックス材料を含む本体を含む結合研磨粒子を更に備え、研磨粒子
は、本体の縦軸又は横軸に対して複数の研磨粒子を含む少なくとも1つの表面の所定の位
置及び方位によって定義される本体内の、所定の位置及び方位を有する、項目1の研磨粒
子。
項目33:結合材料と、結合材料に結合させた研磨粒子の第1の集合体とを備え、第1
の集合体中の各粒子は、本体と、成形研磨粒子の本体の少なくとも1つの表面に結合させ
た複数の研磨粒子と、を含む成形研磨粒子を備える、研磨物質。
項目34:混合物を形成する工程と、複数の研磨粒子を混合物の少なくとも1つの表面
に付着させる工程と、本体及び本体の少なくとも1つの表面に結合させた複数の研磨粒子
を有する成形研磨粒子を形成する工程と、を備える、研磨粒子を形成する方法。
項目35:混合物を形成する工程は、印刷、成形、キャスティング、切断、切除、パン
チング、乾燥、破砕、焼結、加湿、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される少
なくとも1つのプロセスを含む、項目34の方法。
項目36:混合物を形成する工程が、前駆体成形研磨粒子を形成する工程と、前駆体成
形研磨粒子の少なくとも1つの表面に複数の研磨粒子を付着させる工程と、を含む、項目
34の方法。
項目37:混合物を形成する工程は、混合物を製造ツールの開口部内に堆積させる工程
と、生産ツールの開口部内で混合物の少なくとも1つの表面に複数の研磨粒子を付着させ
る工程と、を含む、項目34の方法。
項目38:複数の研磨粒子が、本体の実質的な乾燥工程の前に、混合物の本体に取り付
けられる、項目34に記載の方法。
項目39:複数の研磨粒子を付着させる工程は、複数の研磨粒子を本体の表面上に堆積
させることを含み、堆積工程は、ブラスト加工、吹き付け加工、プレス加工、重力コーテ
ィング、成形、スタンピング、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるプロセ
スを含む、項目34の方法。
項目40:混合物は、複数の研磨粒子を含む研磨粒子の層を含む製造ツール上に形成さ
れる、項目34の方法。
項目41:プロセスは、複数の研磨粒子を付着させる前に、混合物の少なくとも1つの
表面に水分を塗布する工程を更に含む、項目34の方法。
項目42:複数の研磨粒子を付着させる工程は、少なくとも1つの表面に堆積材料を向
ける工程を含み、堆積材料は、複数の研磨粒子及び担体ガスを含む、項目34の方法。
項目43:担体ガスは、水蒸気、蒸気、不活性ガス要素、及びそれらの組み合わせを含
み得る、項目42の方法。
項目44:混合物は、複数の研磨粒子を含む研磨粒子の層を含む製造ツール上に形成さ
れる、項目34の方法。
項目45:プロセスは、複数の研磨粒子を付着させる前に、混合物の少なくとも1つの
表面に水分を備える工程を更に含む、項目34の方法。
項目46:水分を塗布する工程は、複数の研磨粒子を付着させる前に、混合物の少なく
とも1つの表面方向へガスを向ける工程を含む、項目45の方法。
項目47:水分を塗布する工程は、製造ツール内の混合物の少なくとも1つの表面に蒸
気を向ける工程を含む、項目45の方法。
項目48:水分を塗布する工程は、混合物の少なくとも1つの表面を十分な時間濡らし
、少なくとも1つの表面の外部領域の粘度を、外部領域から離間した内部領域での混合物
の粘度に対して変更させる工程を含む、項目45の方法。
項目49:プロセスは、外部領域から離間した混合物の内部領域の粘度に対して、少な
くとも1つの表面を含む本体の外部領域の粘度を変更させる工程と、複数の研磨粒子を混
合物の外部領域に付着させる工程と、を更に含む、項目34の方法。
実施例1
成形研磨粒子の3つの試料を作製し、性能の比較のために試験した。第1の比較試料(
CS1)は、3M Corporationから3M984Fとして市販されている従来の
成形研磨粒子であった。本体の平均幅は1400マイクロメートル、高さは約300マイ
クロメートルであった。試料CS1の成形研磨粒子は、希土類元素ドープα−アルミナ組
成物で、約20マイクロメートルの平均先端尖鋭度、約606MPaの平均強度及び約0
.15の平均断面形状係数を有していた。図14は、試料CS1の成形研磨粒子の断面画
像である。
本明細書の実施形態を表す2つの試料(試料S1及び試料S2)は、約45〜50重量
%のベーマイトを含むゲル混合物から形成された。ベーマイトは、Sasol Corp
.からCatapal Bとして入手され、30重量%のCatapal Bの混合物を
脱イオン水及び硝酸と共に高圧加熱することにより改質された。硝酸対ベーマイト比は約
0.025であった。次に混合物をオートクレーブに入れ、100℃〜250℃で5分〜
24時間にわたって処理した。オートクレーブ処理されたCatapal Bゾルを従来
の手段で乾燥した。Sasol Corp.からDISPERALとして市販されている
別のベーマイトを使用することもできる。ベーマイトを混合し、混合物の総アルミナ含有
量に対して1%α−アルミナ種で種付けした。α−アルミナ種を、例えば米国特許第4,
623,364号に記載されている従来の技術を用いてコランダムを粉砕して作製した。
この混合物はまた、45〜50重量%の水及び2.5〜4重量%の追加の硝酸も含み、ゲ
ル混合物を形成するために使用された。成分を従来設計の遊星攪拌機で混合し、減圧下で
混合して混合物からガス状成分(例えば気泡)を除去した。
ステンレス鋼製造ツールの開口部内にゲルを堆積させて、手作業で試料S1を形成した
。製造ツールの厚み全体を貫通して延在する開口部であるように、製造ツールの両側に空
洞を開口した。製造ツールの空洞又は開口部は、上から見て正三角形の2次元形状を有し
、長さは約2.77mm、幅は約2.4mm、深さは約0.59mmであった。製造ツー
ルの開口部の表面は、製造ツールから前駆体成形研磨粒子を容易に除去するために、オリ
ーブオイルの潤滑剤でコーティングされた。
ゲルを堆積させた後、製造ツールの空洞内に置いている間、混合物の第1の面をスポン
ジで湿らせた。製造ツール中で混合物を形成するために使用された同じゲル混合物の複数
の乾燥未焼結粒子を、製造ツールの空洞内に存在する混合物の加湿された表面上に堆積し
た。複数の未焼結粒子を100USメッシュ(150マイクロメートルの開口部を有する
ASTM E−11)を用いてふるいにかけ、複数の未焼結粒子の最大粒子径は100U
Sメッシュ未満とした。複数の研磨粒子は、粒子の総重量に対して約10〜15%の吸収
含水量を有した。
次に、製造ツールを逆さにし、製造ツールの空洞内に置いている間、ゲル混合物の反対
側をスポンジで湿らせた。次に、複数の研磨粒子を加湿された表面に塗布し、製造ツール
の空洞内の露出したゲル混合物の両主表面を複数の研磨粒子でコーティングした。余分な
研磨粒子を除去し、混合物及び複数の研磨粒子を、IRランプ及びファンを用いて、約5
0℃で10分間、空洞内で乾燥させて前駆体研磨粒子を形成した。前駆体研磨粒子を製造
ツールから取り出し、約1325℃で約10分間焼結して、理論密度の少なくとも98%
を達成した。得られた研磨粒子は、長さ約1550マイクロメートル、幅約1350マイ
クロメートル、及び高さ約300マイクロメートルの三角形の2次元形状を含む本体を有
していた。図11A及び11Bは、試料S1の代表的な研磨粒子の断面画像を示す図であ
る。試料S1の研磨粒子は、平均強度約847MPa、平均先端尖鋭度20マイクロメー
トル、形状指数約0.5、及び平均断面形状係数約29%を有していた。
試料S2は、上記の試料S1と同じゲル混合物を用いて形成された。ゲル混合物を型に
入れ、本明細書の実施形態に記載のように、型の下で移動されたPEEK製の製造ツール
の開口部の中に押し出した。製造ツールの開口部は、製造ツールが約0.54mmの厚さ
を有すること以外は、上述した試料S1で使用された製造ツールと同じものであった。試
料S2の第1のバッチ(試料バッチS2B1)では、ゲル混合物が製造ツールの空洞内に
ある間、複数の研磨粒子を、重力によりゲル混合物の単一面に堆積した。複数の研磨粒子
は、試料S1で使用したのと同じものであった。図15は、試料バッチS2B1の代表的
な研磨粒子の上面図及び側面図である。
試料S2の第2のバッチ(試料バッチS2B2)では、混合物が製造ツールの空洞内に
ある間、複数の研磨粒子を混合物の両主表面上に堆積した。第1の主表面に、複数の研磨
粒子を重力を介して(例えば、空洞内製造ツール上及びゲル混合物上に粒子を散布して)
堆積した。反対側の主表面には、ゲル混合物が空洞内に存在する間、製造ツールの底面に
繰り返し加圧される表面上に複数の研磨粒子を収容し、研磨粒子をゲル混合物の底面に付
着させた。したがって、ゲル混合物が空洞内に存在する間、ゲル混合物の両主表面に複数
の研磨粒子を付着させた。複数の研磨粒子は、試料S1に記載されたものと同じであった
。図16は、試料バッチS2B2の研磨粒子の上面画像及び側面画像である。
試料S2の両方のバッチにおいて、ゲル混合物が空洞内に存在する間、製造ツールの上
面及び底面に圧力を加えて研磨粒子をゲル混合物に埋め込むのを助ける1組のローラによ
り製造ツールを移動した。
試料S2の両方のバッチについて、混合物をIRランプ及びファンを用いて、約50〜
55℃で約5分間乾燥させた。試料S2の両方のバッチについて、試料を製造ツールから
取り出し、試料S1に示す条件に従って焼結した。試料バッチS1B1の研磨粒子は、平
均先端尖鋭度20マイクロメートル、形状指数約0.5、及び平均断面形状係数約21%
を有していた。試料バッチS1B2の研磨粒子は、平均先端尖鋭度20マイクロメートル
、形状指数約0.5、及び平均断面形状係数約30%を有していた。
試料CS1及びS1を、単粒研削試験(SGGT)により主表面配向及び側面配向で試
験した。SGGTを実施する際に、単一の成形研磨粒子をエポキシ結合材料によって粒子
ホルダに保持する。成形研磨粒子を所望の方位(即ち、主表面配向又は側面配向)で固定
し、22m/秒のホイール速度及び30マイクロメートルの初期スクラッチ深度用いて、
8インチのスクラッチ長さで304ステンレス鋼の加工対象物上を移動させる。成形研磨
粒子により、加工対象物に断面積(AR)を有する溝ができる。各試料セットについて、
各成形研磨粒子を、8インチの長さにわたって15回通し、各配向について10個の個別
の粒子を試験し、結果を分析する。試験により、加工対象物の表面に平行な方向及び溝の
方向で粒子が加工対象物に与える接線力を測定し、スクラッチ長さの始めから終わりまで
の溝の断面積の正味の変化を測定して、成形研磨粒子の摩耗を判定する。各通過毎の溝の
断面積の正味の変化を測定してもよい。SGGTについては、溝の正味の断面積は、表面
の下の溝の断面積と、表面の上に変位した材料の断面積との間の差により定義される。性
能(Ft/A)は、接線力と溝の正味の断面積との比として定義される。
SGGTは、加工対象物に対して2つの異なる方位の成形研磨粒子を用いて行う。SG
GTを、主表面配向の成形研磨粒子の第1の試料セットで行い、各成形研磨粒子の主表面
は、主表面が加工対象物上で研削を開始するように、研削方向に対して垂直に配向される
。主表面配向にある成形研磨粒子の試料セットを用いたSGGTの結果により、主表面配
向の成形研磨粒子の研削効率の測定が可能となる。
SGGTを、側面配向の成形研磨粒子の第2の試料セットでも行い、各成形研磨粒子の
側面は、側面が加工対象物への研削を開始するように、研削方向に対して垂直に配向され
る。側面配向にある成形研磨粒子の試料セットを用いたSGGT試験の結果により、側面
配向の成形研磨粒子の研削効率の測定が可能となる。
図17は、試料CS1及び試料S1の正面配向(左側バー)及び側面配向(右側バー)
について、加工対象物から除去された総面積当たりの力のプロットを含む。除去された総
面積当たりの力は、成形研磨粒子の研削効率の尺度であり、除去された総面積当たりの力
が小さいほど、研削能力がより効率的であることを示す。例示のように、試料S1は、試
料CS1と比較して本質的に同等の性能を示した。研磨粒子の最も効率的な切削作用が、
鋭い端部及び滑らかな表面(即ち、チゼルのような)によって特徴付けられる高い形状忠
実度を有する粒子に起因する可能性があることを当業者が以前に明らかにしていたことを
考えると、この結果は非常に注目すべきである。例えば、米国特許第4,261,706
号及び同第5,603,738号、並びに米国特許出願公開第2010/0319269
号を参照されたい。しかし、本明細書の実施形態の研磨粒子は、従来の研磨粒子と比較し
た場合、該研磨粒子と、比較的滑らかな側面と鋭い端部を有する従来の研磨粒子との間の
顕著な相違の観点から、顕著な性能差を示している。特に、本明細書の研磨粒子は、成形
研磨粒子の1つ又は複数の表面上にランダムに配置された突起及び谷を含む不規則な外形
によって特徴付けられる表面を有する。これは、最高の性能を発揮するためには成形研磨
粒子の表面を滑らかにし端部を鋭くするべきであると提案する従来技術の教示とは、対照
的である。
研磨粒子試料バッチS2B1を、下記の構造を有する研磨布紙物品に成形した。1連当
たり18ポンドの仕上げ布紙のバッキングを入手して、表1に示されるフェノールホルム
アルデヒドを含むメイク配合物でコーティングした。そして、メイクコート層を有するウ
ェブに、試料バッチS2B1から1連当たり40ポンドの研磨粒子を付着させる静電成膜
プロセスを用いた。次に、メイクコート層を付着させたウェブと砥粒のこの部分構造を、
オーブン内で、80℃で2時間乾燥させた。
Figure 0006986048
次に、研磨布紙構造物を、1連当たり14ポンドのフェノールホルムアルデヒドサイズ
コート層でコーティングした。サイズコート層の詳細な組成を表2に示す。ウェブを、乾
球温度を120℃に設定した乾燥機内に2時間通した。
Figure 0006986048
次に、研磨布紙試料を対流式オーブンに入れて、オーブン温度125℃で12時間、後
硬化ステップを行った。
研磨布紙の第3の試料である試料S3も作製した。試料バッチS2B1の研磨粒子を作
製するために使用されたプロセスに従って試料S3の研磨粒子を作製したが、成形研磨粒
子上に複数の研磨粒子を堆積しなかった。試料S3の研磨布紙の構成は、試料バッチS2
B1の粒子を含む研磨布紙の場合と同じであった。試料CS1の粒子を、3M Corp
orationから984Fで市販されている従来の研磨布紙物品として試験した。
3つの異なる研磨布紙試料のそれぞれを、表3に要約した条件に従って試験した。特に
、2つの試料研磨布紙をそれぞれの場合において試験して結果を得た。
Figure 0006986048
図18は、試料の各々について比研削エネルギー対(4インチ/分インチの材料除去
速度で)累積の除去された材料のプロットである。試料バッチS2B1の研磨粒子を用い
た研磨布紙は、試料S3の研磨粒子を含む研磨布紙よりも性能が優れており、試料CS1
の研磨粒子を含む研磨布紙試料と本質的に同等の性能を有することは注目に値する。
実施例2
新しい研磨粒子試料(試料S4)を形成した。試料S4の成形研磨粒子を、約45〜5
0重量%のベーマイトを含むゲル混合物から形成した。ベーマイトは、Sasol Co
rp.からCatapal Bとして入手され、30重量%のCatapal Bの混合
物を脱イオン水及び硝酸と共に高圧加熱することにより改質された。硝酸−ベーマイト比
はオートクレーブ内で約0.025であり、100℃〜250℃で5分〜24時間にわた
って処理された。オートクレーブ処理されたCatapal Bゾルを従来の手段で乾燥
した。ベーマイトを混合し、混合物の総アルミナ含有量に対して1%α−アルミナ種で種
付けした。α−アルミナ種は、例えば米国特許第4,623,364号に記載されている
従来の技術を用いてコランダムを粉砕して作製された。この混合物はまた、45〜50重
量%の水及び2.5〜4重量%の追加の硝酸を含み、ゲル混合物を形成するために使用さ
れた。成分を従来の設計の遊星型ミキサーで混合し、混合物からガス状成分(例えば気泡
)を除去するために減圧下で混合した。
次に、ゲルを型に入れ、開口部が十分に充填されるように、堆積速度に対して適切な速
度で型の下で移動された製造ツールの開口部に押し出した。製造ツールの厚み全体を貫通
して延在する開口部であるように、製造ツールの両側に空洞を開口した。製造ツールの空
洞又は開口部は、上から見て正三角形の2次元形状を有し、長さは約2.77mm、幅は
約2.4mm、深さは約0.60mmであった。製造ツールの厚みは、約0.60mmで
あった。製造ツールの開口部の表面は、製造ツールから前駆体成形研磨粒子を容易に除去
するために、キャノーラ油の潤滑剤でコーティングされた。
ゲルを製造ツールの開口部内に堆積させた後、開口内に堆積された同じゲル材料の複数
の乾燥未焼結粒子を、製造ツール内のゲルの表面に吹き付けた。複数の研磨粒子を、約4
0psiの圧力でキャリア材料として空気を用いて、製造ツール内のゲルに向けて強制的
に排出した。複数の研磨粒子を付着させるプロセスは、過剰の又は未結合の研磨粒子の大
部分が捕捉されて次の付着プロセスにリサイクルされ得る容器内で完了された。ゲルは、
複数の研磨粒子の堆積前には加湿されない。堆積の前に、複数の乾燥未焼結粒子を100
USメッシュ(150マイクロメートルの開口部を有するASTM E−11)を用いて
ふるいにかけ、複数の未焼結粒子の最大粒子径を100USメッシュ未満にした。複数の
研磨粒子は、粒子の総重量に対して約10〜15%の吸収含水量を有した。前駆体成形研
磨粒子の約70%は、第1の主表面上の複数の乾燥未焼結粒子の適切な高い被覆率を有し
ていた。
余分な乾燥未焼結粒子を除去し、混合物及び複数の研磨粒子をIRランプ及びファンを
用いて、約50℃で30秒間、空洞内で乾燥させて前駆体研磨粒子を形成させた。前駆体
研磨粒子を製造ツールから取り出し、理論密度の少なくとも98%を達成するために、約
800℃で予備焼結し、約1320℃で約15分間焼結した。得られた研磨粒子は、長さ
約1550マイクロメートル、幅約1350マイクロメートル、及び高さ約300マイク
ロメートルの三角形の2次元形状を含む本体を有していた。試料S4の研磨粒子は、平均
強度約20.3MPa、平均先端尖鋭度30マイクロメートル、形状指数約0.5を有し
ていた。
研磨剤粒子の他の試料(試料CS4)を、研磨剤粒子が成形研磨粒子の表面上に複数の
研磨粒子を含まないこと(即ち、未改質の研磨粒子)以外は、上記の試料S4と同じ方法
で形成した。
試料S4及びCS4の研磨粒子から研磨布紙物品の2つの試料を形成して、それぞれ研
磨布紙試料CAS4及びCACS4を作成した。研磨布紙試料CAS4及びCACS4を
、試料CS1及び試料バッチS2B1を用いた実施例1の研磨布紙試料を形成するのに用
いたのと同じ方法で形成した。
各研磨布紙試料を、以下の表4に概要を示す試験に従って試験した。各場合において、
研磨布紙の2つの試料を試験して結果を得た。
Figure 0006986048
図19は比研削エネルギー対加工対象物から除去された累積材料のプロットである。図
示されているように、試料CAS4は、試料CACS4と比較して、除去された累積材料
が改善され、特に試験の終了近くで、比研削エネルギーが低下していることを示している
実施例3
成形研磨粒子の少なくとも1つの表面上における研磨粒子の被覆率に及ぼす複数の研磨
粒子のメジアン粒子径の影響を調べるために、研磨粒子の5つの試料(S5−1、S5−
2、S5−3、S5−4、及びS5−5)を形成した。以下の表5は、長さ約1550μ
m、幅約1350μm、及び高さ約320μmを有する略三角形の2次元形状を有する成
形研磨粒子の、第1の主表面上の複数の研磨粒子の被覆率に及ぼす、複数の研磨粒子のメ
ジアン粒子径の影響をまとめる。製造ツールのゲルの表面を、複数の乾燥未焼結砥粒を付
着させる前に加湿した以外は、実施例2の試料S4を形成するのに用いられたものと同じ
方法で研磨粒子を形成した。加湿プロセスは、製造ツール内のゲルの表面に向けられた蒸
気(即ち、気体状態の水と懸濁液粒子の混合物)を利用した。
Figure 0006986048
図20A〜20Eは、それぞれ試料S5−1、S5−2、S5−3、S5−4、S5−
5の研磨粒子の画像である。特に、成形研磨粒子の粒径に対する複数の研磨粒子の平均メ
ジアン粒子径は、成形研磨粒子の表面の複数の研磨粒子の被覆率に影響を与えた。
実施例6
研磨粒子の4つの試料(試料S6−1、試料S6−2、CS1、及び試料S6−3)は
、実施例1に記載された単粒研削試験に従って試験された。試料S6−1は、成形研磨粒
子の本体の主表面に結合させた研磨粒子を平均32個の有していること、及び、試料S6
−2は、成形研磨粒子の本体の主表面に結合させた研磨粒子を平均7個の有していること
以外は、試料S6−1、試料S6−2、試料S6−3は実施例2の試料S4と同じ方法で
形成された。試料S6−3には、成形研磨粒子の表面に結合させた複数の研磨粒子がなか
った。
図21は、試料S6−1、S6−2、S6−3、及び(実施例1で与えられたのと同じ
)試料CS1の正面配向(左側バー)及び側面配向(右側バー)について、加工対象物か
ら除去された総面積当たりの力のプロットである。驚くべきことに、試料S6−2は、試
料S6−1と比較して正面配向において切削効率がより大きな変動を示した。試料S6−
1はまた、正面配向において試料S6−3及びCS1と比較して、切削効率においてより
低い変動を示した。
実施例7
研磨粒子の2つの試料を作製した。第1の試料である試料S7−1は、複数の乾燥未焼
結研磨粒子を堆積させる前に製造ツールのゲルの表面を加湿したこと以外は、実施例2の
試料S4を形成するのに用いられたものと同じ方法で形成された。加湿プロセスは、製造
ツール内でゲルの表面に向けられた蒸気を利用した。試料S7−1の成形研磨粒子の第1
の主表面に付着させた複数の研磨粒子は、仮焼も焼結もされていなかった。第2の試料で
ある試料S7−2は、焼結α−アルミナ砥粒が成形研磨粒子の第1の主表面に付着させた
複数の研磨粒子のために使用されたこと以外は、試料S7−1を形成するのに用いたのと
同じ方法で形成された。試料S7−1は、試料S7−2と比較して著しくより良い被覆率
を示し、粒子の90〜95%が複数の研磨粒子で適切に被覆されているが、試料S7−2
は、総研磨粒子の60〜70%だけしか成形研磨粒子の第1の主表面に複数の研磨粒子の
適切な被覆率で形成されていない。試料S7−2の前駆体成形研磨粒子の表面に付着させ
た焼結研磨粒子は表面に良好に結合されていないが、乾燥粒子は、更なる処理の前にゲル
の加湿表面で再ゲル化することができるので、試料S7−1の表面に付着させたグリーン
の、未焼結粒子では、結合が改善された。
実施例8
研磨粒子の2つの試料を作製した。第1の試料である試料S8−1を、実施例2の試料
S4を形成するのに用いたのと同じ方法で形成した。試料S8−1の成形研磨粒子の第1
の主表面に付着させた複数の研磨粒子は、仮焼も焼結もされていなかった。第2の試料で
ある試料S8−2は、研磨粒子がゲル又は得られた成形研磨粒子の表面上に堆積されなか
ったこと以外は、試料S8−1を形成するのに用いたのと同じ方法で形成された。
次に、試料S8−1及びS8−2の研磨粒子を用いて、直径7インチのディスク形態の
研磨布紙物品を作製し、試料CAS8−1及びCAS8−2をそれぞれ作製した。以下の
プロセスに従って試料CAS8−1及びCAS8−2を形成した。
Sachsenroderから入手可能な平均厚さ0.95mmを有する繊維バッキン
グ材料に、以下の表6に示すメイクコート層配合物を塗布した。メイクコート層の湿潤レ
イダウン重量は9ポンド/一連±0.3ポンドであり、ショアAデュロメータによる65
〜72の硬質ゴムロール上にスチールロールを用いた2ロールコート法を用いて塗布され
た。
Figure 0006986048
配合物の粘度は、水を用いて100°Fにおいて、9500〜10500cpsの範囲
に調整した。メイクコート層を塗布した後、試料S8−1及びS8−2の研磨粒子をシラ
ン処理し、静電沈着によってメイクコート層に付着させた。各試料の目標粒子重量は55
ポンド/一連±3ポンドであった。各試料の粒子を沈着前に予熱した。
粒子をメイクコート層及びバッキングに沈着させた後、メイクコート層をフェスツーン
オーブン内で以下のプロセスを用いて硬化させた。工程1)150°Fで42分、工程2
)170°Fで42分、工程3)200°Fで38分、工程4)215°Fで43分、工
程5)230°Fで23分。
メイクコート層を硬化させた後、表7に示された配合物を有するサイズコート層を粒子
の表面に塗布し、メイクコート層を硬化させた。
Figure 0006986048
サイズコート層の配合は、水を用いて100°Fで5400〜5600cpsの粘度範
囲に調整された。サイズコート層は、メイクコート層を塗布するのに使用したのと同じ機
械を使用して塗布した。サイズは、2ロールコーターのギャップ設定を0.045インチ
に設定する既知の基準に対して、視覚的に制御されている。
サイズコート層を塗布した後、材料をフェスツーンオーブン中で以下のプロセスを用い
て硬化させた:工程1)130°F及び45%RHで20分、工程2)170°Fで20
分、工程3)190°Fで20分、工程4)210°Fで20分、工程5)235°Fで
30分。次に、材料を巻き上げ、後硬化オーブン内で、250°Fで12時間硬化させる
後硬化オーブンからロールを除去すると、バッキングを曲げ、水を塗布して再湿潤化す
る。
各研磨布紙試料を、表8にまとめた条件に従って試験した。
Figure 0006986048
図22は、3M Corporationから982Cとして入手可能な従来の研磨布
紙試料である試料CACS8−3に対する、試料CAS8−1及びCAS8−2の相対性
能(%切削量)のプロットである。例示のように、試料CAS8−1は、従来の研磨布紙
試料と本質的に同じ性能を有していた。対照的に、試料CAS8−2は、従来の試料であ
る試料CAS8−1と比較して、約20%低い相対性能を示した。
任意の実施形態の研磨粒子に関して本明細書で提供されるすべての値、比率、百分率及
び/又は定量データはまた、代表的な研磨粒子のランダム及び統計的に妥当なサンプルサ
イズから導かれる平均であり得る。例えば、本体上の複数の研磨粒子の被覆率に関して、
そのような百分率を、研磨粒子のバッチのランダムかつ統計的に妥当なサンプルサイズか
ら計算することもできる。サンプルのサイズは、バッチのサイズによって異なり得る。
特に、本明細書において、他の材料(例えば、材料Z)を「含まない」組成物への言及
は、材料Zの痕跡又は不純物含有量を有し得る組成物として解釈され得るが、そのような
内容物は組成物の性質に実質的に影響を与えない。例えば、材料は特定の種類を「含まな
い」ものでもよく、このような種類は0.1%以下又は0.01%以下又は0.001%
以下の量で存在し得る。この段落は、前述の実施形態における他の開示を限定するもので
はなく、「含まない」という用語を使用してこれらの例を定義することだけを意図してい
る。更に、特定の種類が明白に特定されていない場合には、出願人は前記特定の種類を含
まないものとして材料を更に定義する権利を保有する。しかし、「含まない」という用語
が明確に挙げられない限り、そのような用語が、「含む」、「有する」、「備える」等の
包括的な用語を用いてこれらの実施形態又は特許請求の範囲を狭めると解釈することはで
きない。
上記に開示された主題は、例示的であると見なされ、限定的ではないと見なされるべき
であり、添付の特許請求の範囲は、本発明の真の範囲内に入る全ての該当する修正、強化
及び他の実施形態をカバーすることを意図する。したがって、法律で許容される最大限度
まで、本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲及びその等価物の最も広い許容可能な解釈
によって決定されるべきであり、前述の詳細な説明によって限定され、又は制限されるも
のではない。
本開示の要約書は、特許法を遵守するために提供され、特許請求の範囲又は意味を解釈
するためにも、制限するためにも使用されないことを理解して提出される。更に、上記の
発明を実施するための形態では、本開示を簡素化する目的で、様々な特徴を一緒にまとめ
ても、又は単一の実施形態に記載してもよい。本開示は、主張されている実施形態が各請
求項に明確に記載されたよりも多くの特徴を必要とする意図を反映するものとして解釈さ
れるべきではない。むしろ、以下の特許請求の範囲が反映するように、本発明の主題は、
開示された任意の実施形態のすべての特徴よりも少ないものを対象としてもよい。したが
って、以下の特許請求の範囲は、発明を実施するための形態に組み込まれ、各請求項は、
別々に主張した主題を定義するものとして独立している。

Claims (12)

  1. 研磨粒子であって、
    長手方向軸によって定義される長さと、横軸によって定義される幅と、縦軸によって定義される高さと、を有する本体であって、前記本体の長さ:幅の一次アスペクト比が少なくとも1.1:1であり、第1端面と、第2端面と、前記第1端面と前記第2端面の間に延在する側面と、を有する本体と、
    前記研磨粒子の前記本体の前記側面の少なくとも一部に結合した複数の粒子であって、少なくとも前記第1端面又は前記第2端面が前記複数の粒子を本質的に含まない前記複数の粒子と、を備える、研磨粒子。
  2. 前記研磨粒子が成形研磨粒子である、請求項1に記載の研磨粒子。
  3. 前記本体の前記第1端面又は前記第2端面が、正多角形、不規則な多角形、楕円形、数字、ギリシャ文字、ラテン語アルファベット文字、ロシア語アルファベット文字、多角形の組み合わせを有する複雑な形状、直線部分と曲線部分とを有する形状、及びそれらの組み合わせ、からなる第1の群から選択される前記本体の高さ及び幅によって定義される平面で見た場合、2次元形状を備える、請求項1に記載の研磨粒子。
  4. 前記複数の粒子が、前記本体の少なくとも2つの表面に結合されている、請求項1に記載の研磨粒子。
  5. 前記複数の粒子の一部が、前記本体の前記側面の少なくとも一部に埋め込まれている、請求項1に記載の研磨粒子。
  6. 前記複数の粒子の一部が、前記本体の前記側面の少なくとも一部に直接結合されている、請求項1に記載の研磨粒子。
  7. 前記複数の粒子の一部の前記粒子が、前記研磨粒子の前記本体の前記側面の前記少なくとも一部に焼結結合される、請求項1に記載の研磨粒子。
  8. 前記複数の粒子が、メジアン粒子径(D50)を備え、前記メジアン粒子径(D50)は、前記本体の前記長さの少なくとも0.1%及び20%以下、前記本体の前記幅の少なくとも0.1%及び20%以下、前記本体の前記高さの少なくとも0.1%及び20%以下である、請求項1に記載の研磨粒子。
  9. 前記研磨粒子が、固定研磨物品に組み込まれる、請求項1に記載の研磨粒子。
  10. 研磨粒子であって、
    第1端面と、第2端面と、前記第1端面と前記第2端面の間に延在する側面と、を含む、細長い本体と、
    前記本体の少なくとも1つの表面に結合した複数の粒子と、を備え、
    前記複数の粒子が、酸化物、炭化物、炭化物、酸窒化物、オキシホウ化物、及びそれらの組み合わせからなる群から選択される、研磨粒子。
  11. 前記複数の粒子が、前記本体の前記側面の少なくとも一部に結合されている、請求項10に記載の研磨粒子。
  12. 前記複数の粒子が、前記側面の少なくとも一部に結合され、少なくとも前記第1端面又は前記第2端面が前記複数の粒子を本質的に含まない、請求項11に記載の研磨粒子。
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