JP6985381B2 - ソケット頭部付きねじ - Google Patents

Description

本発明は、ソケット頭部付きねじに関する。

より具体的には、ねじは長手方向の軸を有し、ねじの切られた軸部と、レンチと係合するようにソケットが形成された頭部とを含む。頭部は、頭部の周方向にずれる一連の突起によって離される、周方向にずれる一連の葉状の部分を含む、複数の葉状の（ｐｌｕｒｉ−ｌｏｂｅｄ）外側の輪郭を有する。それぞれの突起は、二つの側面部と側縁部の径方向の内側端部を接続する前方長さによって規定され、長軸に対して径方向に方向づけられる中心軸に対して突出し、対称である。

米国特許第５５７７８７１号は、上記のタイプのねじについて記載している。これは、ねじの頭部のソケットを補完する輪郭を有する特別な複数の葉状のレンチか、又は従来の多角形のレンチによって締結されてよい。

しかし、そのような公知のねじは「効率的に」、また、締結を誘導する変形をせずに締結することができない。そのような変形は、本出願の分野では、上記に示唆されたもの以外のレンチで複数回締結する可能性によって解決する。さらに、六角形のレンチで締結すると、ソケットの変形を引き起こすかもしれず、補完的な輪郭を有する特別な複数葉のレンチが用いられた場合に対して、操作の効率を低下させる。

欧州特許出願公開第２４４１９７１は、請求項１の前段に記載した特徴を有するねじについて記載する。突起のそれぞれの前方の長さは、中心の縁で出会うに二つの傾斜した側面で構成されている。

米国特許出願公開第２０１２／１３７８４２号は、外側に複数の葉状の輪郭を有するソケット頭部のねじについて記載しており、葉状の部分はくぼんだ突出部によって離されている。

欧州特許出願公開第１６９３５１１には、Ｙ形状の溝が形成された頭部を有するねじが記載されている。

米国特許第５５７７８７１号明細書 欧州特許出願公開第２４４１９７１号明細書 米国特許出願公開第２０１２／１３７８４２号明細書 欧州特許出願公開第１６９３５１１号明細書

本発明の目的は、したがって、上記の先行技術の欠点を治癒することである。

この発明によれば、そのような目的は、以降の請求項１に示唆される特徴を有するねじによって達成される。本発明のねじの好ましく、非限定的な特徴が、従属項に示唆される。

関連するソケットの輪郭を補完する輪郭を有する特別なレンチを使用することに加えて、本発明のねじはまた、「Ｔｏｒｘ」（登録商標）タイプの公知の複数の葉状のレンチか、又は公知の六角レンチによって締結することもでき、これにより、優れた使用の多様性と、増加するとは言わないまでも、ねじの所与の分類に関するソケットの寸法を提供する既存の基準（例えばＩＳＯ４７６２及びＩＳＯ１４５７９）と等しい「締結効率」を保証する。

補完的な輪郭を有する特定のレンチを用いると、本発明のねじの締結は、増加した効率をもって実行される。このように、同じ締結トルクをかけることで、同じねじに大きな軸の負荷（又は引く）を伝える、ねじのソケットの刻印の変形が少なくなる。本発明のねじに固有のデカルトのトルク／ねじ角度表は、上述の公知のねじのソケットに対して、望まない非直線的な変形を引き起こさずに、伝達されるトルクの高い値で、大きな傾斜の直線長さで及び直線性の限界を有する。

本発明のねじは、それぞれの突起が、締結の効率を低減しない中央の「平たい」表面のある中央の前方長さを有しており、ねじの長軸を通る径方向の平面及び上記の中央面の中央線に対して直交する平面にあるという事実のために、複数の葉状の凹部を有する公知のねじに対して、低減された質量を有するという利点も有する。後者の面は、上述の三つの可能なレンチ、特に六角レンチの挿入に適合する。もはや米国特許５５７７８７１にクレームされているねじのソケットの葉状の部分の間に挟まれている尾根の傾斜した面を接続する長い縁がないために、この後者のレンチのソケットへの挿入は、実際、促進される。

本発明の他の課題は、本発明のねじの頭部のソケットの輪郭を補完する外側の輪郭を有する複数の葉状のレンチである。

本発明のさらなる効果及び特徴は、添付の図面を参照して、非制限的な例示として提供される続く詳細な説明から明らかになるだろう。

本発明のねじの模式的な平面図である。 図１におけるＩＩ−ＩＩ線による断面図である。

ねじ１０は、長軸１２を有し、ねじの形成された軸部１３及び頭部１４を含み、頭部１４の中央部には、ソケット１６が外側に向かって開口して設けられ、レンチのような締結工具によって係合されることを意図されている。

ソケット１６は、複数の葉状の外側の輪郭を有し、一連の葉状部１８が周方向にずれて、頭部１４の周方向にずれる一連の突起２０によって離されている。葉状部１８及び突起２０は、六つあり、均等に間隔を空けている。しかし、実施形態では図示されていないが、２〜１２の範囲のどの整数であってもよい。

それぞれの突起２０は、二つの側面部２２及び側面部２２の内側の端部を径方向に接続する前方長さ２４によって規定され、中心軸２６に対して突出するとともに対称であり、ねじ１０の長軸１２に対して径方向に向いている。突起２０の上部表面は、さらに径方向内側に進み、ソケット１６の底に向かって傾斜する。さらにどの突起２０も突出しており、上部表面のそれぞれの二つの点を接続する区域は、完全にこの後者の表面に含まれていることは言うまでもない。

それぞれの突起２０の前方長さ２４は、中央面２８と、二つの側面３０から形成される。二つの側面３０のそれぞれは、軸２６に対して傾斜し、側面部２２のそれぞれの径方向の内側端部と、中央表面２８のそれぞれの端部とを接続する。中央表面２８は、中央軸２６に対して直交するように方向づけられる。

それぞれの前方長さ２４の二つの傾斜した側面３０は、１５５度から１７４度の間の角度βを形成し、好ましくは１６２度である。中央表面２８及び側面３０は、平らで交差し、それぞれ縁を形成する。

２つの連続する突起２０の対向する側面部２２は、２５度から４５度の間の角度αを形成し、好ましくは３４．８度である。

有利には、中央面２８の長さと、それぞれの突起２０の側面部２２の径方向内側の端部間の距離との比は、０．０１〜０．８の間である。

それぞれの側面部２２の径方向内側の端部と関連づけられる傾斜する側面３０とを接続する縁、及び、それぞれの側面部２２の径方向外側の端部と隣接する葉状部１８の底とを接続する縁は、それぞれ丸みを帯びている。

記載されたねじ１０は、ソケット１６の輪郭を補完する輪郭を有する特定のレンチのみでなく、公知のＴｏｒｘ（登録商標）タイプの複数の葉状のレンチ及び従来の六角形のレンチによって締結されてもよく、上述した有利な点を有する。

本発明の原理を変更することなく、実施の詳細及び実施形態は、添付のクレームで規定される発明の範囲を超えることなく、純粋に例示として述べられたこれらに関連して、広く変更してよい。

Claims (7)

1. 長軸（１２）を有するねじ（１０）であって、ねじの形成された軸部および頭部（１４）を含み、前記頭部内には、レンチと係合することを意図され、複数の葉状の外側の輪郭を有するソケット（１６）が形成され、前記ソケット（１６）は、前記頭部（１４）の周方向にずれる一連の突起（２０）により離される、周方向にずれる一連の葉状部（１８）を有し、それぞれの突起（２０）は、二つの側面部（２２）及び、前記側面部（２２）の径方向内側の端部を接続する前方長さ（２４）によって規定され、並びに前記長軸（１２）に関して径方向に方向づけられる中央軸（２６）に関して凸面であるとともに対称であり、
   前記ねじ（１０）は、前記前方長さ（２４）が、中央面（２８）及び前記それぞれの側面部（２２）の径方向内側の端部と前記中央面（２８）のそれぞれの端部とを接続する二つの傾斜した側面（３０）により形成され、前記中央面（２８）は、前記突起（２０）の前記中央軸（２６）に対して直交するように方向づけられており、
   前記中央面（２８）及び前記突起（２０）のそれぞれの前方部の前記傾斜した側面（３０）は、平坦で交差しており、それぞれ縁を形成している、ことを特徴とする、ねじ（１０）。
2. 前記二つの傾斜した側面（３０）は、１５５度〜１７４度の範囲の角度を形成し、好ましくは１６２度である、請求項１に記載のねじ（１０）。
3. 二つの連続する突起（２０）の対向する側面部（２２）は、２５度から４５度の角度を形成し、好ましくは３４．８度である、請求項１又は２に記載のねじ（１０）。
4. 前記中央面（２８）の長さと、前記側面部（２２）の径方向内側の端部間の距離との比は、０．０１から０．８である、請求項１〜３のいずれか１項に記載のねじ（１０）。
5. 前記葉状部（１８）及び前記突起（２０）は、六つであり、互いに等しい間隔を空けている、請求項１〜４のいずれか１項に記載のねじ（１０）。
6. 前記側面部（２２）のそれぞれの径方向内側の端部と、前記傾斜した側面（３０）とを接続する角、及び前記側面部（２２）のそれぞれの径方向外側の端部と前記葉状部（１８）の底とを接続する角は、丸みを帯びている、請求項１〜５のいずれか１項に記載のねじ（１０）。
7. 前記ねじ（１０）の前記頭部（１４）の前記ソケット（１６）の輪郭を補完する外側の輪郭を有する、前記請求項１〜６のいずれか１項に記載の複数の葉状のレンチ。

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