以下、本発明の具体的な構成例について、図面を参照しながら説明する。
図1は、決済システム100のシステム構成を示す概略ブロック図である。決済システム100は、ユーザー端末10、加盟店サーバー20、サービス提供サーバー30、決済管理サーバー40及び証券サーバー50を備える。決済システム100では、予め定められた1又は複数の決済のプロトコルを用いた決済が実現される。
決済システム100では、予め定められた特定の加盟店においてユーザーが商品や役務の提供に対して支払を行い決済が完了すると、決済に関する情報に応じてユーザーにポイントが付与される(以下「ポイント付与サービス」という。)。ユーザーに付与されるポイントは、決済が行われた特定の加盟店に対応付けられたポイントである。ユーザーは、ポイントの残高が所定の条件を満たすと、そのポイントを用いて所定の株を取得することができる(以下「株取得サービス」という。)。所定の株とは、そのポイントが対応付けられている特定の加盟店との間で特定の関連性を有した法人の株である。以下の説明において、このような所定の株のことを「対象株」という。対象株は、例えば、特定の加盟店を運営する法人そのものの株であってもよいし、特定の加盟店を運営する法人のグループ会社の株であってもよい。
ユーザー端末10、加盟店サーバー20、サービス提供サーバー30、決済管理サーバー40及び証券サーバー50は、いずれもネットワーク60を介して通信可能である。ネットワーク60は、例えばインターネット等の広域通信網である。ネットワーク60は、無線通信を用いたネットワークであってもよいし、有線通信を用いたネットワークであってもよい。ネットワーク60は、複数のネットワークが組み合わされて構成されてもよい。なお、ネットワーク60は、各装置の通信を実現するためのネットワークの具体例にすぎず、各装置の通信を実現するためのネットワークとして他の構成が採用されてもよい。例えば、特定の装置間の通信が他の装置間の通信に用いられるネットワークとは異なるネットワークを用いて実現されてもよい。具体的には、サービス提供サーバー30と決済管理サーバー40と証券サーバー50との間の通信は、ユーザー端末10及び加盟店サーバー20が含まれる通信とは異なるネットワークで実現されてもよい。
図2は、ユーザー端末10の機能構成の概略を示す概略ブロック図である。ユーザー端末10は、スマートフォンやタブレット端末や携帯電話機やスマートウォッチや携帯ゲーム機等の可搬性のある情報処理装置を用いて構成される。ユーザー端末10は、例えばユーザーがサービス提供サーバー30からポイントや株に関する情報を取得する際に使用される。ユーザー端末10は、通信部11、入力部12、出力部13、記憶部14及び制御部15を備える。
通信部11は、ネットワークインターフェース等の通信装置である。通信部11は、所定のプロトコルでネットワーク60に通信可能に接続する。通信部11は、制御部16の制御に応じてネットワーク60を介して他の装置との間でデータ通信する。
入力部12は、キーボード、ポインティングデバイス(マウス、タブレット等)、ボタン、タッチパネル、マイク等の既存の入力装置を用いて構成される。入力部12は、ユーザーの指示をユーザー端末10に入力する際にユーザーによって操作される。入力部12は、入力装置をユーザー端末10に接続するためのインターフェースであってもよい。この場合、入力部12は、入力装置においてユーザーの入力に応じ生成された入力信号をユーザー端末10に入力する。入力部12がマイクを用いて構成された場合には、制御部15によって入力音声が音声認識されることでテキストデータが生成されてもよい。
出力部13は、液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、電子泳動方式ディスプレイ等の画像表示装置や、スピーカー等の音声出力装置を用いて構成される。出力部13は、制御部15の制御に応じて画像を表示したり音声を出力したりする。出力部13は、画像表示装置をユーザー端末10に接続するためのインターフェースであってもよい。この場合、出力部13は、制御部15の制御に応じた画像を表示するための映像信号を生成し、自身に接続されている画像表示装置に映像信号を出力する。出力部13は、音声出力装置をユーザー端末10に接続するためのインターフェースであってもよい。この場合、出力部13は、制御部15の制御に応じた音声を出力するための音声信号を生成し、自身に接続されている音声出力装置に音声信号を出力する。
記憶部14は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。記憶部14は、ユーザー端末10が動作するために必要となる種々のデータを記憶する。記憶部14は、例えばサービス提供サーバー30に接続する際に使用されるアプリケーションのデータを記憶してもよい。記憶部14は、例えばサービス提供サーバー30に接続する際に必要となる認証情報(例えばログインID及びパスワード)を記憶していてもよい。
記憶部14は、ユーザーを識別するための情報(以下「個体識別情報」という。)を記憶してもよい。個体識別情報は、決済に使用されるユーザー媒体(例えば、クレジットカードや、電子バリュー記憶媒体)を一意に識別可能な情報であってもよいし、ユーザー媒体を使用するユーザーを一意に識別可能な情報であってもよい。個体識別情報は、例えばユーザー端末10に予め搭載されているROM(Read Only Memory)に記録されている識別情報であってもよい。個体識別情報は、例えばユーザー端末10にインストールされたアプリケーションに対して所定の機関から個別に付与された識別情報であってもよい。個体識別情報は、上述した認証情報に含まれる識別情報(例えばログインID)と同じであってもよい。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサーとメモリーを用いて構成される。制御部15は、プロセッサーが特定のプログラムを実行することによって、インターフェース制御部151として機能する。
インターフェース制御部151は、ユーザーに対しポイント残高の確認やポイントを用いた株の取得等の操作のインターフェースを提供する。インターフェース制御部151は、記憶部14に記憶されているアプリケーションのデータを読み出し実行することで上記のインターフェースの提供を実現してもよい。インターフェース制御部151は、ブラウザのアプリケーションを実行してサービス提供サーバー30から提供されるデータに応じた画面を表示することで上記のインターフェースの提供を実現してもよい。インターフェース制御部151が上記のインターフェースの提供を実現できるのであれば、他の実装方法が用いられてもよい。
図3は、加盟店サーバー20の機能構成の概略を示す概略ブロック図である。加盟店サーバー20は、サーバー装置やメインフレーム等の情報処理装置を用いて構成される。加盟店サーバー20は、通信部21、出力部22、請求情報記憶部23及び制御部24を備える。
通信部21は、ネットワークインターフェース等の通信装置である。通信部21は、所定のプロトコルでネットワーク60に通信可能に接続する。通信部21は、制御部24の制御に応じてネットワーク60を介して他の装置との間でデータ通信する。
出力部22は、ネットワーク60を介して受信される請求情報を出力する。出力部22は、例えばプリンターを用いて構成されて、シート上に請求情報を印刷してもよい。出力部22は、例えば画像表示装置を用いて構成されて、画面に請求情報を表示してもよい。出力部22は、例えば音声出力装置を用いて構成されて、音声で請求情報を出力してもよい。
請求情報記憶部23は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。請求情報記憶部23は、請求情報を記憶する。請求情報とは、ユーザーに対して発行されたポイントやユーザーによって取得された株に応じて、このようなポイントや株の取得に関して生じたコスト(以下「ポイントコスト」という。)に基づいて、加盟店に対して発生する請求に関する情報である。請求情報は、例えば、株の購入などを行う証券会社によって管理される証券サーバー50によって生成され、加盟店サーバー20に対して送信される。
制御部24は、CPU等のプロセッサーとメモリーを用いて構成される。制御部24は、プロセッサーが特定のプログラムを実行することによって、請求情報処理部241として機能する。
請求情報処理部241は、証券サーバー50によって生成された請求情報を受信すると、受信された請求情報を請求情報記憶部23に記録する。また、請求情報処理部241は、受信された請求情報を所定のタイミングで出力部22を介して出力する。
図4は、サービス提供サーバー30の機能構成の概略を示す概略ブロック図である。サービス提供サーバー30は、サーバー装置やメインフレーム等の情報処理装置を用いて構成される。サービス提供サーバー30は、通信部31、ユーザー情報記憶部32、ポイント残高記憶部33、口座情報記憶部34及び制御部35を備える。
通信部31は、ネットワークインターフェース等の通信装置である。通信部31は、所定のプロトコルでネットワーク60に通信可能に接続する。通信部31は、制御部35の制御に応じてネットワーク60を介して他の装置との間でデータ通信する。
ユーザー情報記憶部32は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ユーザー情報記憶部32は、ユーザー情報テーブルを記憶する。図5は、ユーザー情報テーブルの具体例を示す図である。ユーザー情報テーブルは、複数のユーザー情報レコードを有する。ユーザー情報レコードは、個体識別情報及びユーザー情報の各値を有する。ユーザー情報は、例えばユーザーの属性情報を含む。ユーザーの属性情報は、例えばユーザーの氏名、年齢、性別、住所、電話番号等の情報を含む。
ユーザー情報は、ポイント付与サービスを受けるユーザーに関する情報である。ポイント付与サービスを受けるユーザーは、所定の登録手続を行うことで、株取得サービスを受けることも可能である。そのため、ユーザー情報は、実質的に、ポイント付与サービスを受けるユーザーに関する情報と、株取得サービスを受けるユーザーに関する情報とを含む場合がある。
ポイント残高記憶部33は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ポイント残高記憶部33は、ポイント残高テーブルを記憶する。図6は、ポイント残高テーブルの具体例を示す図である。ポイント残高テーブルは、複数のポイント残高レコードを有する。ポイント残高レコードは、ユーザーと加盟店との組合せ毎に、ポイント残高を表す情報を有する。すなわち、ポイント残高レコードは、個体識別情報と、加盟店識別情報(加盟店の識別情報)と、ポイント残高と、の各値を有する。ポイント残高とは、その加盟店に関してそのユーザーに対し付与されたポイントの残高を示す。ポイント残高は、ユーザーがその加盟店において商品を購入したり役務の提供を受けたりして代価を支払うことで付与され、増加する。ポイント残高は、ユーザーがそのポイントを使用して株を取得することによって、減少する。
口座情報記憶部34は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。口座情報記憶部34は、口座情報テーブルを記憶する。図7は、口座情報テーブルの具体例を示す図である。口座情報テーブルは、複数の口座情報レコードを有する。口座情報レコードは、株の取引に使用される口座に関する情報である口座情報をユーザー毎に有する。すなわち、口座情報レコードは、個体識別情報及び口座情報の各値を対応付けて有する。口座情報は、口座開設のための所定の登録手続を行ったユーザーに対して生成される情報である。口座情報は、ユーザーの口座番号、口座において使用可能な金銭の残高、口座において管理されている株の情報、等を有する。
制御部35は、CPU等のプロセッサーとメモリーを用いて構成される。制御部35は、プロセッサーが特定のプログラムを実行することによって、応答制御部351及び情報制御部352として機能する。
応答制御部351は、ユーザー端末10との間の通信を制御する。応答制御部351は、例えばユーザー端末10で動作している所定のアプリケーションから問い合わせを受けた場合には、問い合わせに対する応答をユーザー端末10に送信する。応答制御部351は、例えばユーザー端末10で動作しているブラウザから問い合わせを受けた場合には、そのブラウザが対応しているプロトコルで、問い合わせに対する応答をユーザー端末10に送信する。応答制御部351は、例えばユーザー情報の変更要求、ユーザー情報の閲覧要求、ポイント残高の閲覧要求、ポイントを用いた株の取得要求などについて処理を行い応答する。
情報制御部352は、決済管理サーバー40や証券サーバー50との間の通信を制御する。情報制御部352は、例えばポイント残高の更新について指示を受信した場合には、その指示にしたがってポイント残高記憶部33に記憶されているポイント残高の値を更新する。
図8は、決済管理サーバー40の機能構成の概略を示す概略ブロック図である。決済管理サーバー40は、サーバー装置やメインフレーム等の情報処理装置を用いて構成される。決済管理サーバー40は、通信部41、ユーザー決済情報記憶部42、決済履歴情報記憶部43、ポイントコスト情報記憶部44及び制御部45を備える。
通信部41は、ネットワークインターフェース等の通信装置である。通信部41は、所定のプロトコルでネットワーク60に通信可能に接続する。通信部41は、制御部45の制御に応じてネットワーク60を介して他の装置との間でデータ通信する。
ユーザー決済情報記憶部42は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ユーザー決済情報記憶部42は、ユーザー決済情報テーブルを記憶する。図9は、ユーザー決済情報テーブルの具体例を示す図である。ユーザー決済情報テーブルは、複数のユーザー決済情報レコードを有する。ユーザー決済情報レコードは、個体識別情報及びユーザー決済情報の各値を有する。ユーザー決済情報とは、決済システム100において使用可能な決済のプロトコルを利用するユーザーの情報である。例えば、ユーザーがクレジットカードを使用する場合には、クレジットカードの利用に際して登録されたユーザーの情報がユーザー決済情報として記録される。ユーザー決済情報は、例えば決済に用いられる媒体に関する情報(例えばクレジットカードの番号、有効期限など)やユーザーの属性情報を含む。ユーザーの属性情報は、例えばユーザーの氏名、年齢、性別、住所、電話番号、職業、所得、資産等の情報を含んでもよい。
決済履歴情報記憶部43は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。決済履歴情報記憶部43は、決済履歴情報テーブルを記憶する。図10は、決済履歴情報テーブルの具体例の一つを示す図である。決済履歴情報テーブルは、複数の決済履歴情報レコードを有する。決済履歴情報レコードは、支払い識別情報、支払い情報、金額及び決済情報の各値を有する。支払い識別情報は、ユーザーによって行われた支払いの手続を一意に識別するための識別情報である。支払い情報は、支払いの内容を示す情報である。支払い情報は、例えば支払いが行われた日時、支払いが行われた加盟店の識別情報、支払いの対象となった商品、支払いを行ったユーザーの個体識別情報、を含む。金額は、支払いの対象となった金額を示す。決済情報は、その支払について決済が完了したか否か、決済が完了した日時等の情報を含む。
ポイントコスト情報記憶部44は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ポイントコスト情報記憶部44は、ポイントコスト情報テーブルを記憶する。図11は、ポイントコスト情報テーブルの具体例を示す図である。ポイントコスト情報テーブルは、複数のポイントコスト情報レコードを有する。ポイントコスト情報レコードは、加盟店識別情報及びポイントコストの各値を有する。ポイントコストとは、その加盟店においてユーザーに対して付与されたポイントの生成に要したコスト(金額)を示す。
制御部45は、CPU等のプロセッサーとメモリーを用いて構成される。制御部45は、プロセッサーが特定のプログラムを実行することによって、支払制御部451及び決済管理部435として機能する。
支払制御部451は、ユーザー媒体を用いて行われた支払に関する処理を行う。支払に関する処理とは、例えば使用されたユーザー媒体の認証処理や、後に行われる決済のために必要となる情報を決済履歴情報記憶部43に記録する処理、などを含む。
決済管理部452は、ユーザー媒体を用いて行われた支払に関して、決済処理を行う。決済管理部452は、例えば所定のタイミング(例えば月に1度決まった日付)で、それまでに行われた支払に関してまとめて決済処理を行ってもよい。決済管理部452は、決済処理の結果等の情報を決済履歴情報記憶部43に記録する。
ポイントコスト管理部453は、ポイントコストに関する処理を行う。例えば、ポイントコスト管理部453は、他の装置からユーザー及び加盟店の組合せに対応付けられたポイントコストの通知を受信すると、受信されたポイントコストを示す情報をポイントコスト情報記憶部44に記録する。なお、ポイントコストの通知は、ユーザーには対応付けられずに加盟店に対応付けられて通知されてもよい。ポイントコスト管理部453は、所定のタイミング(例えば月に1度決まった日付)で、ポイントコストに応じた金額の支払いを加盟店に対して請求する。
図12は、証券サーバー50の機能構成の概略を示す概略ブロック図である。証券サーバー50は、サーバー装置やメインフレーム等の情報処理装置を用いて構成される。証券サーバー50は、通信部51、ユーザー情報記憶部52、ポイント残高記憶部53、ポイントコスト情報記憶部54、口座情報記憶部55及び制御部56を備える。
通信部51は、ネットワークインターフェース等の通信装置である。通信部51は、所定のプロトコルでネットワーク60に通信可能に接続する。通信部51は、制御部56の制御に応じてネットワーク60を介して他の装置との間でデータ通信する。
ユーザー情報記憶部52は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ユーザー情報記憶部52は、ユーザー情報を記憶する。ユーザー情報記憶部52は、例えば図5に示されるようなユーザー情報テーブルを記憶してもよい。ユーザー情報記憶部52が記憶するユーザー情報も、ポイント付与サービスを受けるユーザーに関する情報である。
ポイント残高記憶部53は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ポイント残高記憶部53は、ユーザーと加盟店との組合せ毎に、ポイント残高を表す情報を記憶する。ポイント残高記憶部53は、例えば図6に示されるようなポイント残高テーブルを記憶してもよい。
ポイントコスト情報記憶部54は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。ポイントコスト情報記憶部54は、ポイントコスト情報を記憶する。ポイントコスト情報記憶部54は、例えば図11に示されるようなポイントコスト情報テーブルを記憶してもよい。
口座情報記憶部55は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置等の記憶装置を用いて構成される。口座情報記憶部55は、株の取引に使用される口座に関する情報である口座情報をユーザー毎に記憶する。口座情報は、口座開設のための所定の登録手続を行ったユーザーに対して生成される情報である。口座情報には、そのユーザーが有している株に関する情報も含まれる。口座情報記憶部55は、例えば図7に示されるような口座情報テーブルを記憶してもよい。
制御部56は、CPU等のプロセッサーとメモリーを用いて構成される。制御部56は、プロセッサーが特定のプログラムを実行することによって、情報制御部561、ポイント残高制御部562、ポイントコスト制御部563及び取引制御部564として機能する。
情報制御部561は、サービス提供サーバー30や決済管理サーバー40との間の通信を制御する。情報制御部561は、例えばポイント残高制御部562によって算出されたポイント残高に関する情報をサービス提供サーバー30に送信する。情報制御部561は、例えばポイントコスト制御部563によって算出されたポイントコストに関する情報を決済管理サーバー40に送信する。
ポイント残高制御部562は、ポイント残高を制御する。ポイント残高制御部562は、例えば所定のタイミングでユーザーと加盟店との組合せ毎に、そのユーザーがその加盟店において所定期間に支払った金額に基づいて、そのユーザーに新たに付与されるポイントを算出する。ポイント残高制御部562は、新たに付与されるポイントを、そのユーザーと加盟店との組合せに対応付けてポイント残高記憶部53に記憶されている値に、加算する。このようにして、ポイント残高制御部562は、ポイント残高の値を更新する。また、ユーザーによってポイントを使用して株を取得する処理がなされた場合、ポイント残高制御部562は、その株の取得に要したポイントをポイント残高から減算することでポイント残高を更新する。
ポイント残高制御部562の処理の具体例について説明する。ポイント残高制御部562は、支払が行われた対象の加盟店の対象株に関して、基準日の株価(以下「基準株価」という。)を取得する。基準日は、支払が行われた日に基づいて所定の条件に応じて決定される。基準日は、例えば支払が行われた日の前日であってもよいし、支払が行われた当日であってもよいし、支払が行われた日が属する決済期間の決済日であってもよいし、他の条件で定められてもよい。基準株価は、基準日の対象株の終値であってもよいし、基準日の対象株に関する他の条件で定められる値であってもよい。ポイント残高制御部562は、基準株価と、支払がなされた金額(以下「支払金額」という。)と、に基づいて付与されるポイントを決定する。例えば、以下のようにポイントが決定されてもよい。
ポイント=支払金額×所定割合/基準株価
所定割合は、予め定められる1以下の値であり、例えば0.01であってもよいし、0.02であってもよいし、他の値であってもよい。ポイント残高制御部562は、このようにして得られたポイントを、その時点までのユーザー及び加盟店に対応付けられたポイント残高に加算することで、ポイント残高を更新する。なお、上述したポイントの算出方法は一例にすぎない。ポイントは他の算出方法で算出されてもよい。
ポイントコスト制御部563は、ポイントコストを制御する。ポイントコスト制御部563は、例えば所定のタイミングで加盟店毎にその加盟店に関連してユーザーに付与されたポイントに基づいて、そのポイントの発生に要したコスト(ポイントコスト)の金額を算出する。ポイントコスト制御部563は、算出されたポイントコストをポイントコスト情報記憶部54に記録する。
取引制御部564は、株の取引に関する処理を実行する。例えば、ユーザーによってポイントに応じた株を取得する操作がなされた場合、取引制御部564は、その操作に応じた株をその操作に応じた数だけ取得し、ユーザーの証券口座に付与する。この付与に応じて、取引制御部564は、口座情報記憶部55に記録されている情報を更新する。
図13は、決済システム100における申込みの初期登録の処理の流れの具体例を示す図である。まず、ユーザーがユーザー端末10を操作してアプリケーションをダウンロードする(ステップS101)。ダウンロードされるアプリケーションは、サービス提供サーバー30に接続する際に使用されるアプリケーションである。ユーザーがユーザー端末10を操作してアプリケーションを起動させると(ステップS102)、アプリケーションによってインターフェース制御部151が機能し、初期情報の登録処理が開始される(ステップS103)。例えば、ユーザー端末10の画面上に、登録されるべき初期情報の各項目を入力するための入力欄と、入力されるべき項目を示した項目名と、が表示される。ユーザーは、ユーザー端末10を操作して各入力欄に対して値を入力する。初期情報は、例えばユーザー情報記憶部52に登録されるユーザー情報である。ユーザー情報には、決済サービス情報も含まれる。決済サービス情報とは、ユーザーがポイント付与サービスを受けるに当たって使用する決済サービスに関する情報である。入力された初期情報を送信するための操作がなされると、ユーザー端末10のインターフェース制御部151は、入力された初期情報をサービス提供サーバー30に送信する(ステップS104)。
サービス提供サーバー30の情報制御部352は、応答制御部351によって初期情報が受信されると、初期情報を決済管理サーバー40へ送信する(ステップS105)。決済管理サーバー40のポイントコスト管理部453は、初期情報に含まれる情報に基づいて、ポイント付与サービスを受ける事ができるユーザーであるか否か判定する(ステップS106)。例えば、決済サービス情報が示す決済サービス(例えばクレジットカード)が、ポイント付与サービスを受けることが可能な決済サービスであるか否か判定する。判定処理において、ポイントコスト管理部453は、初期情報に含まれるユーザーの情報が決済サービスの正当なユーザーを示す情報であるか認証を行ってもよい。このとき、例えば3Dセキュア等の本人認証が行われてもよい。ポイント付与サービスを受ける事ができるユーザーであると判定されなかった場合には、ポイントコスト管理部453は、サービス提供サーバー30を介してユーザー端末10にエラーを送信する。
ポイント付与サービスを受ける事ができるユーザーであると判定された場合には、ポイントコスト管理部453は、証券サーバー50に初期情報を送信する(ステップS107)。証券サーバー50の情報制御部561は、初期情報に含まれる情報に基づいて、ポイント付与サービスを受ける事ができるユーザーであるか否か判定する(ステップS108)。例えば、情報制御部561は、ユーザーの信用情報や所定のブラックリストに掲載されているか否か、などの基準で判定してもよい。ポイント付与サービスを受ける事ができるユーザーであると判定されなかった場合には、情報制御部561は、サービス提供サーバー30を介してユーザー端末10にエラーを送信する。
ポイント付与サービスを受ける事ができるユーザーであると判定された場合には、情報制御部561は、判定結果を決済管理サーバー40に送信する(ステップS109)。また、情報制御部561は、受信された初期情報が示すユーザーに対し、ユーザー識別情報及びパスワードを発行する。情報制御部561は、発行されたユーザー識別情報及びパスワードと、受信された初期情報と、を対応付けてユーザー情報記憶部52に登録する(ステップS110)。決済管理サーバー40のポイントコスト管理部453も、受信された初期情報に基づいて、ユーザー決済情報記憶部42の該当するユーザー決済情報レコードにおいて付随サービス登録を行う(ステップS111)。
情報制御部561は、ユーザー識別情報及びパスワード(登録情報)をサービス提供サーバー30に送信する(ステップS112)。サービス提供サーバー30の応答制御部351は、受信された登録情報をユーザー端末10に送信する(ステップS115)。サービス提供サーバー30の情報制御部352は、受信された登録情報と、ステップS104で受信された初期情報とを対応付けてユーザー情報記憶部32に登録する(ステップS114)。ユーザー端末10のインターフェース制御部151は、受信された登録情報を出力する(ステップS115)。
図14は、決済システム100における対象株登録の処理の流れの具体例を示す図である。初期情報が登録された状態でユーザーがユーザー端末10においてアプリケーションを起動させると(ステップS201)、対象株を選択するための処理が開始される(ステップS202)。例えば、ユーザー端末10の画面上に、選択可能な株が複数表示され、各株の表示には選択することで表示が変化するボタン等の入力欄(例えばチェックボックス)が表示される。ユーザーは、自身が対象株として選択したい株の入力欄に対して操作を行う。対象株の選択結果を示す情報(対象株選択情報)を送信するための操作がなされると、ユーザー端末10のインターフェース制御部151は、対象株選択情報をサービス提供サーバー30に送信する(ステップS203)。
サービス提供サーバー30の情報制御部352は、応答制御部351によって対象株選択情報が受信されると、証券サーバー50に対し対象株選択情報を送信する(ステップS204)。証券サーバー50の情報制御部561は、対象株選択情報を受信すると、ユーザー情報記憶部52において、該当するユーザーの初期情報に対応付けて対象株選択情報を登録する(ステップS205)。情報制御部561は、サービス提供サーバー30に対し、対象株選択情報を送信する(ステップS206)。サービス提供サーバー30の情報制御部352は、対象株選択情報を受信すると、ユーザー情報記憶部32において、該当するユーザーの初期情報に対応付けて対象株選択情報を登録する(ステップS207)。サービス提供サーバー30の応答制御部351は、登録完了通知をユーザー端末10に送信する(ステップS209)。ユーザー端末10のインターフェース制御部151は、登録完了通知が受信されると、対象株の登録が完了したことをユーザーに通知するための出力を行う(ステップS209)。
図15は、決済システム100にけるポイント情報の更新の処理の流れの具体例を示す図である。初期情報で登録された決済サービスを用いた支払いが行われると、決済管理サーバー40の支払制御部451は、その支払いに関する売上情報を取得し(ステップS301)、取得された売上情報を決済履歴情報記憶部43に登録する(ステップS302)。売上情報には、ユーザー端末10のユーザーが使用している決済サービスの利用情報が含まれる。例えば決済サービスがクレジットカードである場合には、ユーザーが使用したクレジットカードの使用履歴(日時、使用店舗、使用金額など)が売上情報として取得される。売上情報は、例えばユーザーが店舗などで決済サービスを使用した支払を行うたびに登録されてもよいし、所定の期間における使用履歴がまとめて登録されてもよい。
決済管理サーバー40の支払制御部451は、取得された売上情報を証券サーバー50に送信する(ステップS303)。証券サーバー50のポイント残高制御部562は、ポイント判定の処理を行う(ステップS304)。具体的には、証券サーバー50のポイント残高制御部562は、売上情報とユーザー情報とに基づいて、ポイント取得可能な対象株が存在するか否か判定する。例えば、ユーザーによって決済サービスが使用された店舗が、ユーザーが対象株として選択している1又は複数の株の対応する店舗であるか否かについて判定される。ポイント取得可能な対象株が存在する場合、ポイント残高制御部562は、対象株の基準株価と支払金額とに基づいて、その支払いによって発生するポイントの値を決定する。ポイント残高制御部562は、決定したポイントの値を、ポイント残高記憶部53に記憶されている該当する個体識別情報及び加盟店識別情報に対応付けられたポイント残高に加算する。このような加算が行われることで、ポイント残高制御部562はポイント残高を更新する(ステップS305)。
ポイント残高制御部562は、新たに発生したポイントの値や、更新された後のポイント残高の値や、ポイント発生の対象となった個体識別情報及び加盟店識別情報などを含むポイント情報を、サービス提供サーバー30に送信する(ステップS306)。サービス提供サーバー30の情報制御部352は、ポイント情報が受信されると、受信されたポイント情報に基づいてポイント残高記憶部33の情報を更新する(ステップS307)。
図16は、決済システム100におけるポイントコストに関する処理の流れの具体例を示す図である。所定のタイミングが到来すると、証券サーバー50のポイントコスト制御部563は、ポイントコストを算出する(ステップS401)。所定のタイミングは、例えば各月の所定の日(例えば20日、第2金曜日、末日など)であってもよいし、各週の所定の曜日であってもよいし、2カ月毎に到来する所定の日(例えば偶数月の所定の日)であってもよい。ポイントコスト制御部563は、算出されたポイントコストを示す情報を決済管理サーバー40に送信する(ステップS402)。送信される情報(ポイントコスト情報)には、ポイントコストと、各ポイントコストに対応する加盟店を示す情報と、が含まれる。
決済管理サーバー40のポイントコスト管理部453は、ポイントコスト情報が受信されると、受信されたポイントコスト情報をポイントコスト情報記憶部44に登録する(ステップS403)。ポイントコスト管理部453は、登録されたポイントコスト情報に基づいて、各加盟店に対してポイントコストに相当する金額を請求するための情報を生成する。ポイントコスト管理部453は、ポイントコスト請求情報を各加盟店サーバー20に送信する(ステップS404)。加盟店サーバー20の請求情報処理部241は、ポイントコスト請求情報を受信すると、受信されたポイントコスト情報に応じた請求金額等を示す請求情報を出力する(ステップS405)。加盟店サーバー20に応じた加盟店は、出力された請求情報に応じて支払いを行う。
図17は、決済システム100における口座開設に関する処理の流れの具体例を示す図である。初期情報が登録された状態でユーザーがユーザー端末10においてアプリケーションを起動させると(ステップS501)、証券口座の開設を開始するため操作を受け付ける画面が表示される。ユーザーが証券口座の開設を開始するための操作を行うと(ステップS502)、口座開設情報登録処理が開始される(ステップS503)。例えば、ユーザー端末10の画面上に、口座開設に必要となる情報(口座開設情報)の各項目を入力するための入力欄と、入力されるべき項目を示した項目名と、が表示される。ユーザーは、ユーザー端末10を操作して各入力欄に対して値を入力する。口座開設情報は、例えば口座情報記憶部55に登録される情報を含む。入力された口座開設情報を送信するための操作がなされると、ユーザー端末10のインターフェース制御部151は、入力された口座開設情報をサービス提供サーバー30に送信する(ステップS504)。
サービス提供サーバー30の情報制御部352は、応答制御部351によって口座開設情報が受信されると、証券サーバー50に対し口座開設情報を送信する(ステップS505)。証券サーバー50の情報制御部561は、口座開設情報を受信すると、口座開設情報に含まれる情報に基づいて、株取得サービスを受ける事ができるユーザーであるか否か判定する(ステップS506)。例えば、証券サーバー50の情報制御部561は、ユーザーの信用情報や所定のブラックリストに掲載されているか否か、などの基準で判定してもよい。情報制御部561は、ユーザーの本人確認を行ってもよいし、ユーザーに対して必要書類の提出を求めてもよい。これらの判定処理は、証券サーバー50そのものが実行するのではなく、証券サーバー50に応じた証券会社に勤務する従業員や他の会社によって行われてもよい。
判定処理の結果として株取得サービスを受けることができるユーザーであると判定されると、証券サーバー50の情報制御部561は、口座開設のための処理を行い、口座情報記憶部55に口座情報を登録する(ステップS507)。登録される口座情報には、ステップS505で受信された口座開設情報に含まれる情報が用いられてもよいし、その後にユーザーによって提出された書類に記載された情報が用いられてもよい。その後、情報制御部561は、口座の開設が完了したことを示す通知(開設完了通知)をサービス提供サーバー30に送信する(ステップS509)。開設完了通知は、口座情報記憶部55に登録される口座情報の一部又は全部を含んでもよい。サービス提供サーバー30の情報制御部352は、開設完了通知に含まれる口座情報を口座情報記憶部34に登録する(ステップS509)。サービス提供サーバー30の応答制御部351は、開設が完了したことを示す通知をユーザー端末10に送信する(ステップS510)。ユーザー端末10のインターフェース制御部151は、開設完了通知を受信すると、開設完了通知をユーザーに出力する(ステップS511)。
図18は、決済システム100における対象株の取得に関する処理の流れの具体例を示す図である。口座情報が登録された状態でユーザーがユーザー端末10においてアプリケーションを起動させると(ステップS601)、開設された証券口座において対象株を購入するための操作を受け付ける画面が表示される。ユーザーが対象株の購入を開始するための操作を行うと(ステップS602)、対象株購入処理が開始される。例えば、ユーザー端末10の画面上に、購入対象となる対象株を選択するための入力欄と、対象株の購入数を入力するための入力欄とが表示される。ユーザーは、ユーザー端末10を操作して各入力欄に対して値を入力する。購入情報は、例えば購入対象となる対象株を示す情報と、対象株の購入数を示す情報と、を含む。入力された購入情報を送信するための操作がなされると、ユーザー端末10のインターフェース制御部151は、入力された購入情報をサービス提供サーバー30に送信する(ステップS603)。
サービス提供サーバー30の情報制御部352は、応答制御部351によって購入情報が受信されると、証券サーバー50に対し購入情報を送信する(ステップS604)。証券サーバー50の取引制御部564は、購入情報を受信すると、購入情報に含まれる情報に基づいて、株式を購入する(ステップS605)。株式の購入が完了すると、取引制御部564は、完了した購入に応じて口座情報記憶部55に記憶されている情報を更新する(ステップS606)。また、ポイント残高制御部562は、取引制御部564によって行われた購入に応じたポイント数を、購入により消滅した(使用された)ポイント数であると判定する。例えば、1ポイントで1株を購入することができるように設定されている場合には、購入された株数に一致する値のポイント数が使用されたポイント数であると判定する。そして、ポイント残高制御部562は、使用されたポイント数を、ポイント残高記憶部53に登録されている対応するポイント残高から減算する。このような減算により、ポイント残高制御部562はポイント残高を更新する(ステップS607)。
証券サーバー50の取引制御部564は、サービス提供サーバー30に対し、対象株の購入が完了したことを通知する(ステップS608)。サービス提供サーバー30の情報制御部352は、完了した購入に応じて口座情報記憶部34に記憶されている情報を更新する(ステップS609)。サービス提供サーバー30の応答制御部351は、対象株の購入が完了したことをユーザー端末10に通知する(ステップS610)。ユーザー端末10のインターフェース制御部151は、通知された情報を出力する(ステップS611)。
このように構成された決済システム100では、消費者に対し特定の事業者等の商品又は役務の提供を繰り返し利用することを促すことが可能となる。具体的には以下の通りである。決済システム100では、ユーザーによって選択された対象株に対応する特定の加盟店においてユーザーが決済サービスを使用して支払いを行うと、支払いに応じてポイントがユーザーに付与される。ユーザーは、付与されたポイントを使用することで、対象株を購入することができる。このように、ユーザーにとっては、対象株に対応する特定の加盟店で支払を行うことに対象株の取得というメリットがあるため、特定の加盟店で繰り返し支払を行うことの動機付けが生じる。その結果、消費者であるユーザーに対し、特定の事業者等(特定の加盟店)の商品又は役務の提供を繰り返し利用することを促すことが可能となる。
また、決済システム100では、口座が開設されていなくてもポイント付与サービスを受けることができる。そのため、ポイント付与サービスを開始する際のユーザーの心理的な負担や労力の負担を軽減し、より多くのユーザーがポイント付与サービスを開始することを実現できる。そして、ある程度ポイントが蓄積したユーザーは、ある程度の労力をかけても口座を開設する動機付けがある。このようにして、より多くのユーザーにポイント付与サービス及び株取得サービスを利用してもらうことを実現可能にしている。
(変形例)
ポイントが算出される際に使用される所定割合の値は、決済サービスの利用状態に応じて変わるように決定されてもよい。例えば、決済サービスがより多く使用されている場合には、決済サービスの使用が少ない場合に比べてより多くのポイントが得られるように所定割合の値が決定されてもよい。例えば、決済サービスを使用して支払われた金額に応じて上記のように所定割合の値が決定されてもよいし、決済サービスが使用された回数に応じて上記のように所定割合の値が決定されてもよい。
決済管理サーバー40がポイントコスト情報を受信すると、決済管理サーバー40に応じた決済サービスを提供する法人は、証券サーバー50に応じた証券会社に対し、ポイントに応じた株を取得するための原資を立て替えてもよい。
各加盟店に対するポイントコストの請求は、必ずしもサーバー同士の通信で行われる必要は無い。例えば、紙などに印刷された請求書が、決済管理サーバー40に応じた決済サービスを提供する法人から各加盟店の担当部署に対して発送されてもよい。その後、請求書に応じた支払が各加盟店において実施される。
対象株の購入において、ポイント付与サービスによって付与されたポイントのみではなく、他の態様で付与されたポイントも使用されてもよい。例えば、対象株に応じた特定の加盟店で使用したか否かに関わらず、決済サービスの使用に応じて付与されるポイントが用いられてもよい。この場合、一度の対象株の購入時において使用可能なポイント付与サービスによって付与されたポイントと、他の態様で付与されたポイントとの割合の基準が定められていてもよい。このように割合の基準が定められることによって、対象株に応じた特定の加盟店における支払いの動機付けを減退させてしまうことを防ぐことができる。
ポイント付与サービスにおいて、ポイントに応じたお金がキャッシュバックされてもよい。この場合、キャッシュバックされるお金が、自動的に積立用口座に自動的に振り込まれてもよい。これらの処理は、例えばポイント残高制御部562によって実施されてもよい。積立用口座は、ポイント付与サービスの開始時に予め開設されている必要がある。また、積立用口座に振り込まれたお金は、対象株を1株購入可能な金額に至るまでは引き落としたり株購入に使用したりすることができないように、使用が制限されてもよい。