JP6985071B2 - 異常検知方法および異常検知装置 - Google Patents
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Description
隔膜真空計における圧力印加時のヒステリシス及びシフトは、従来、圧力印加時の機械的影響が主原因であると考えられていた。すなわち、圧力の印加前後で隔膜真空計を構成する部材やその部材の接合箇所の機械的応力の状態が変化することによって、ヒステリシス及びシフトが発生するものと考えられていた。例えば、被測定媒体の圧力が印加されると、パッケージの金属筐体やセンサ部材そのものが変形して、その影響がダイアフラム(隔膜)に伝わって形状が変化し、ヒステリシスやシフトを生じることがある。
(2)だらだらと戻った値も元の値に収束するものもあればオフセットを生じるものもある。
(3)微圧(例えば、13Pa)印加時と過大圧(例えば、大気圧に相当する110kPa)印加時では過大圧印加時の方が大きくシフトを生じるがその差は圧力の差ほどではない。
(4)より微圧、例えば圧力レンジを0−13Pa等のセンサに顕著である。逆に高い圧力レンジでは生じない。
(5)センサの動作温度を上げると発生しやすい。
(6)センサの動作温度によってシフトの正負が逆転するものもある。
(7)配管の温度にも依存しており、温度を上げると発生しやすい。
(8)シフトの方向はまちまちで正方向のものもあれば負方向のものもある。
図6は、本発明の実施の形態1に係る異常検知装置10の要部の構成を示すブロック図である。この異常検知装置10は、プロセッサや記憶装置からなるハードウェアと、これらのハードウェアと協働して各種機能を実現させるプログラムとによって実現され、圧力検出部1と圧力値出力部2と特性計測部3と基準特性記憶部4と状態判断部5と警報出力部6とを備えている。
〔方法1の第1例:基準圧力変化特性Iにおける異なる2つの圧力値間の真空引きに要する時間を判断基準とする例〕
図10に、図5における、正常時(正常時の圧力の変化特性I)、プラス側に膨らむ場合(プラス側に膨らむ場合の圧力の変化特性II1)、マイナス側に膨らむ場合(マイナス側に膨らむ場合の圧力の変化特性II2)の、センサ出力(圧力)が40である場合と20である場合の時刻とその時刻の差分を示す。
図5に示した例では、図10に示されるように、例えば、圧力が20に達した時の正常時の時刻は23.9であり、プラス側に膨らむ場合は36.7、マイナス側に膨らむ場合は20.9と差異が生じている。このように、正常時の時刻は23.9であるのに対し、異常時はそこからずれて行くものとなる。
〔方法2の第1例:基準圧力変化特性Iにおける所定の時刻における圧力値を判断基準とする例〕
図5に示した例では、例えば、時刻25(真空引き後時間5を経た時刻)における正常時の圧力は13.2であり、プラス側に膨らむ場合は62.1、マイナス側に膨らむ場合は−25.2と差異が生じている。このように、正常時の圧力は13.2であるのに対し、異常時はそこからずれて行くものとなる。
方法2の第2例では、例えば、時刻25における圧力と時刻30における圧力との正常時の圧力の差分をΔPrとし、この正常時の圧力の差分ΔPrを基準として上限の閾値ΔPHと下限の閾値ΔPLとを定める。そして、比較対象の圧力の変化特性IIにおける時刻25における圧力と時刻30における圧力との差分ΔPがΔPL≦ΔP≦ΔPHの範囲から外れた場合に、異常と判断し、警報を発令するようにする。
方法3は、真空引き後の圧力値を一定時間間隔で一定時間離散的に計測し、その値を積算することにより求めた各曲線の積分値を異常判断の比較対象とする方法である。
図11は、本発明の実施の形態2に係る異常検知装置11の要部の構成を示すブロック図である。 同図において、図6と同一符号は図6を参照して説明した構成要素と同一或いは同等の構成要素を示し、その説明は省略する。
真空引き時のシフト値を正常/異常の判断対象とするようにしてもよい。この方法は、図17のように真空引き時に値が戻らないときに有効な判断方法である。
以上、実施の形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明の技術思想の範囲内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
Claims (11)
- 装置内の被測定媒体の圧力に応じて撓むダイアフラムの変位に応じた電気信号を出力する圧力検出部からの出力を利用する異常検知方法であって、
前記圧力検出部から出力される電気信号の変化から、前記被測定媒体の温度が正常である場合の前記被測定媒体の真空引き時の圧力の変化特性を基準圧力変化特性として取得する第1圧力変化特性取得ステップと、
前記圧力検出部から出力される電気信号の変化から前記被測定媒体の真空引き時の圧力の変化特性を取得する第2圧力変化特性取得ステップと、
前記第2圧力変化特性取得ステップによって取得された前記圧力の変化特性と前記基準圧力変化特性とを比較することによって前記装置内の前記被測定媒体の温度に異常が生じているか否かを判断する状態判断ステップと
を備えることを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1に記載された異常検知方法において、
前記圧力検出部は、
第1の圧力検出部と、この第1の圧力検出部よりも前記被測定媒体の温度変化に対してダイアフラムが変形しやすい第2の圧力検出部とを備え、
前記第1圧力変化特性取得ステップは、
前記第1の圧力検出部から出力される電気信号の変化から前記基準圧力変化特性を取得し、
前記第2圧力変化特性取得ステップは、
前記第2の圧力検出部から出力される電気信号の変化から前記被測定媒体の真空引き時の圧力の変化特性を取得する
ことを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1又は2に記載された異常検知方法において、
前記状態判断ステップは、
前記基準圧力変化特性における異なる2つの圧力値間の真空引きに要する時間を前記装置内の前記被測定媒体の温度に異常が生じているか否かの判断基準とする
ことを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1〜2の何れか1項に記載された異常検知方法において、
前記状態判断ステップは、
前記基準圧力変化特性における所定の圧力値に達した時刻を前記装置内の前記被測定媒体の温度に異常が生じているか否かの判断基準とする
ことを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1〜2の何れか1項に記載された異常検知方法において、
前記状態判断ステップは、
前記基準圧力変化特性における所定の時刻における圧力値を前記装置内の前記被測定媒体の温度に異常が生じているか否かの判断基準とする
ことを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1〜2の何れか1項に記載された異常検知方法において、
前記状態判断ステップは、
前記基準圧力変化特性における異なる2つの時刻における圧力値の差異を前記装置内の前記被測定媒体の温度に異常が生じているか否かの判断基準とする
ことを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1〜2の何れか1項に記載された異常検知方法において、
前記状態判断ステップは、
前記基準圧力変化特性における異なる2つの時刻間の圧力値の積算値を前記装置内の前記被測定媒体の温度に異常が生じているか否かの判断基準とする
ことを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1〜2の何れか1項に記載された異常検知方法において、
前記状態判断ステップは、
前記基準圧力変化特性における真空引き前後の零点の差異を前記装置内の前記被測定媒体の温度に異常が生じているか否かの判断基準とする
ことを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1〜8の何れか1項に記載された異常検知方法において、
前記圧力検出部は、
前記ダイアフラムの変位を静電容量の変化として検出する
ことを特徴とする異常検知方法。 - 請求項1〜9の何れか1項に記載された異常検知方法において、
前記圧力検出部は、
サファイアを基材として構成されている
ことを特徴とする異常検知方法。 - 装置内の被測定媒体の圧力に応じて撓むダイアフラムの変位に応じた電気信号を出力する圧力検出部からの出力を利用する異常検知装置であって、
前記圧力検出部から出力される電気信号の変化から、前記被測定媒体の温度が正常である場合の前記被測定媒体の真空引き時の圧力の変化特性を基準圧力変化特性として取得する第1圧力変化特性取得部と、
前記圧力検出部から出力される電気信号の変化から前記被測定媒体の真空引き時の圧力の変化特性を取得するように構成された第2圧力変化特性取得部と、
前記第2圧力変化特性取得部によって取得された前記圧力の変化特性と前記基準圧力変化特性とを比較することによって前記装置内の被測定媒体の温度に異常が生じているか否かを判断するように構成された状態判断部と
を備えることを特徴とする異常検知装置。
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JP2017170128A JP6985071B2 (ja) | 2017-09-05 | 2017-09-05 | 異常検知方法および異常検知装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2017170128A JP6985071B2 (ja) | 2017-09-05 | 2017-09-05 | 異常検知方法および異常検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JP2019046286A JP2019046286A (ja) | 2019-03-22 |
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Family Applications (1)
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2017
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