JP2022085260A - 隔膜真空計 - Google Patents

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Susumu Soeda
卓也 石原
Takuya Ishihara
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悠祐 新村
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Abstract

Figure 2022085260000001
【課題】圧力計測範囲の下限を拡張する。
【解決手段】隔膜真空計は、被計測チャンバと配管2を介して連通するように設けられた圧力調整室1と、圧力調整室1と連通するように設けられた圧力計測室3と、圧力計測室3内の被計測媒体の圧力によるダイアフラムの変位に応じて静電容量が変化する受圧部5と、圧力計測室3内の被計測媒体の温度を計測する温度センサ8と、静電容量を圧力計測値に変換し、温度センサ8によって計測された温度と被計測チャンバ内の被計測媒体の温度とに基づいて圧力計測値を補正する回路部10とを備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、隔膜真空計に関するものである。
半導体製造設備等において使用される真空計などの圧力センサは、要求される圧力範囲に応じて種々の計測原理を用いたタイプの製品が利用される。例えばその中の1つである静電容量式の隔膜真空計は、可動ダイアフラム(隔膜)が圧力を受け、そのたわみ量を静電容量値として検出するものである(特許文献1、特許文献2参照)。隔膜真空計は、流量計測値のガス種依存性が少ないことから、半導体の成膜工程やエッチング工程を始めとするプロセス装置ではよく使用されている。
隔膜真空計は、通常、1.3Pa程度が最小の圧力レンジフルスケールであることが多い。1.3Pa程度になっている理由は、真空計の構造上、隔膜の厚さによって計測可能な圧力レンジが決まってしまうためである。すなわち、通常よりも低い圧力を計測するためには隔膜を薄くする必要がある。反対に高い圧力に対しては、隔膜が厚くなるように真空計を設計して仕様に対応している。
より低い圧力を計測するために隔膜真空計の隔膜を薄くする場合、外乱の影響をより受け易くなるため、設計上あるいは使用上での制限が多くなる。具体的には、センサのマウント(パッケージ)による残留応力の影響がより顕著化したり、真空計の使用時に温度や振動といった外乱の影響を受け計測精度が悪化したりする可能性が高くなる。このように隔膜真空計の現実的な圧力計測範囲には構造的な下限があるが、状況によっては下限を下回る計測が必要になることがあり、改善が求められている。
特開2009-210482号公報 特開2002-328045号公報
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、圧力計測範囲の下限を拡張することができる隔膜真空計を提供することを目的とする。
本発明の隔膜真空計は、被計測チャンバと配管を介して連通するように設けられた圧力調整室と、前記圧力調整室と連通するように設けられた圧力計測室と、前記圧力計測室内の被計測媒体の圧力によるダイアフラムの変位に応じて静電容量が変化するように構成された受圧部と、前記圧力計測室内の被計測媒体の温度を計測するように構成された第1の温度センサと、前記静電容量を圧力計測値に変換するように構成された圧力計測部と、前記第1の温度センサによって計測された温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度とに基づいて前記圧力計測値を補正するように構成された圧力補正部とを備え、前記圧力計測室内の被計測媒体の温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度との温度差を圧力差に換算して前記圧力計測値を補正することを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例において、前記圧力調整室と前記圧力計測室とは直列に配置され、前記圧力調整室を介して前記圧力計測室に被計測媒体が流入することを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例において、前記圧力調整室と前記圧力計測室とは並列に配置され、前記配管を介して前記圧力調整室と前記圧力計測室とに被計測媒体が流入することを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例において、前記圧力調整室と前記圧力計測室とは、絞りを介して連通し、前記絞りは、固定絞りまたは可変絞りであることを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例は、前記圧力調整室内の被計測媒体の温度を計測するように構成された第2の温度センサと、前記第2の温度センサによって計測された温度から前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度を推定するように構成された温度推定部とをさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例は、前記被計測チャンバに設けられた第2の温度センサから、前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度を得ることを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計は、被計測チャンバと配管を介して連通するように設けられた圧力計測室と、前記圧力計測室内の被計測媒体の圧力によるダイアフラムの変位に応じて静電容量が変化するように構成された受圧部と、前記圧力計測室内の被計測媒体の温度を計測するように構成された第1の温度センサと、前記静電容量を圧力計測値に変換するように構成された圧力計測部と、前記第1の温度センサによって計測された温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度とに基づいて前記圧力計測値を補正するように構成された圧力補正部とを備え、前記圧力計測室内の被計測媒体の温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度との温度差を圧力差に換算して前記圧力計測値を補正することを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例は、前記配管内の熱流を計測するように構成された熱流センサと、前記熱流センサによって計測された熱流量から前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度を推定するように構成された温度推定部とをさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例は、前記被計測チャンバに設けられた第2の温度センサから、前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度を得ることを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例は、前記圧力計測室を加熱するように構成された加熱器と、前記圧力計測室内の被計測媒体の温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度との温度差が所定値になるように前記加熱器に電力を供給して発熱させるように構成された制御部とをさらに備えることを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例において、前記受圧部は、台座に形成された第1の電極と、前記台座とギャップを隔てて配置された前記ダイアフラムと、前記ダイアフラムに前記第1の電極と対向するように形成された第2の電極と、前記第1の電極の外側の前記台座に形成された第3の電極と、前記第2の電極の外側の前記ダイアフラムに前記第3の電極と対向するように形成された第4の電極とから構成され、前記第1、第2の電極間の第1の静電容量を算出するように構成された容量算出部と、前記第1の静電容量から、前記第3、第4の電極間の第2の静電容量を減算した値を算出するように構成された容量差算出部と、前記容量算出部の算出結果と前記容量差算出部の算出結果とに基づいて、前記第2の静電容量により前記第1の静電容量を補正するように構成された容量補正部とをさらに備え、前記圧力計測部は、前記補正された第1の静電容量を前記圧力計測値に変換することを特徴とするものである。
また、本発明の隔膜真空計の1構成例において、前記圧力補正部は、前記圧力計測値が規定の圧力計測範囲の下限を下回ったときのみ前記圧力計測値を補正することを特徴とするものである。
本発明によれば、圧力計測室内の被計測媒体の温度と被計測チャンバ内の被計測媒体の温度との温度差を圧力差に換算して圧力計測値を補正することにより、隔膜真空計の圧力計測範囲の下限を拡張する(下限を下げる)ことができる。
図1は、本発明の隔膜真空計の原理を説明する図である。 図2は、被計測チャンバと隔膜真空計の受圧部との圧力差の1例を示す図である。 図3は、計測対象の圧力と隔膜真空計の圧力計測値との関係を解析した結果を示す図である。 図4は、計測対象と隔膜真空計との温度差により生じる計測対象の圧力と隔膜真空計の圧力計測値との比を示す図である。 図5は、本発明の第1の実施例に係る隔膜真空計の構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の第1の実施例に係る隔膜真空計の受圧部の要部の構成を示す断面図である。 図7は、本発明の第1の実施例に係る隔膜真空計の回路部の構成を示すブロック図である。 図8は、本発明の第1の実施例に係る隔膜真空計の信号検出部の構成を示すブロック図である。 図9は、本発明の第1の実施例に係る隔膜真空計の演算処理部の動作を説明するフローチャートである。 図10は、本発明の第2の実施例に係る隔膜真空計の構成を示すブロック図である。 図11は、本発明の第3の実施例に係る隔膜真空計の構成を示すブロック図である。 図12は、本発明の第3の実施例に係る隔膜真空計の回路部の構成を示すブロック図である。 図13は、本発明の第3の実施例に係る隔膜真空計の演算処理部の動作を説明するフローチャートである。 図14は、本発明の第1~第3の実施例に係る隔膜真空計の演算処理部を実現するコンピュータの構成例を示すブロック図である。
[発明の原理]
発明者は、隔膜真空計の構造自体を改良せずに計測条件を変更できる要素として、計測対象と真空計の気体の温度差に着眼した。そして、隔膜真空計に供給される気体を真空計近傍あるいは真空計内部で規定された温度に加熱することで、計測可能(下限以内の)範囲へと圧力を上昇させて計測し、加熱による温度差に基づいて圧力値を換算すれば、圧力計測範囲の下限を等価的に拡張できることに想到した。換算については、物理的な原理に基づいて行なってもよいし、温度差に起因する圧力差の関係を予め実験的に求めることで行なってもよい。
[第1の実施例]
以下、本発明の実施例について図面を参照して説明する。本実施例では、隔膜真空計が配管を介して被計測チャンバに接続されているシステムを想定する。隔膜真空計は、異物堆積を防止するために自己加熱しており、被計測チャンバとは温度が異なるので、両空間に熱遷移による圧力差が生じることが知られている。
この圧力と温度の関係は、図1のように2つのチャンバ200,201が直径dの配管202で接続されている状態を想定する場合、中間流(式(1))および分子流(式(2))のそれぞれで近似式が提案されている。
Figure 2022085260000002
Figure 2022085260000003
式(1)、式(2)において、P1,P2はそれぞれチャンバ200,201内のガスの圧力、T1,T2はチャンバ200,201内のガスの温度、a,b,cはガス種と温度による係数である。
式(1)、式(2)の関係から、被計測チャンバと隔膜真空計の受圧部との圧力差が図2のようになると報告されている(文献「吉川康秀他,“サファイア高温隔膜真空計の開発”,azbil Technical Review,アズビル株式会社,2011年1月」)。
図2の例では、ガス種をN2、被計測チャンバ内のガスの温度T1を25℃、被計測チャンバと隔膜真空計とを接続する配管の直径dを12.7mmとしている。図2の横軸は被計測チャンバ内のガスの圧力P1、縦軸は被計測チャンバと隔膜真空計の受圧部との圧力差である。図2の203は隔膜真空計の受圧部の自己加熱温度が125℃の場合の特性を示し、204は自己加熱温度が200℃の場合の特性を示している。
図3は、これらの近似関係を基にして、計測対象(被計測チャンバ)のガスの圧力P1と隔膜真空計の圧力計測値P2との関係を解析した結果を示す図である。ここでは、被計測チャンバ内のガスの温度T1と隔膜真空計の受圧部の自己加熱温度T2(T1<T2)との温度差を125℃としている。図3において、300は圧力P1とP2との関係を示し、301は被計測チャンバと隔膜真空計との間に熱遷移がない場合の圧力P1とP2との関係を示している。図3におけるA1は粘性流の領域、A2は中間流の領域、A3は分子流の領域と呼ばれる。
図3によれば、半導体の成膜やエッチングプロセスなどにおいて頻繁に利用される圧力レンジとなる中間流と分子流の領域において、圧力P1とP2が異なり、熱遷移による圧力差が発生していることが分かる。
具体的には図4に示すように、熱遷移がある場合(被計測チャンバと隔膜真空計との温度差が大きい場合)には、被計測チャンバのガスの圧力P1は、隔膜真空計の圧力計測値P2よりも実際には低い圧力となる。
したがって、隔膜真空計の圧力計測値P2は、被計測チャンバの実際の圧力P1に近くなるように補正されるのが通常である。すなわち、熱遷移という現象を誤差要因としてとらえるため、補正演算することで隔膜真空計の圧力計測値P2を補正し変更する。具体的には、図3に示すように隔膜真空計の圧力計測値P2=0.023Torrという値を0.01Torrに補正する。
本実施例では、図3に示した関係を積極的に利用することで、隔膜真空計の物理的な計測限界を超えることなく、より低い圧力範囲まで計測精度を維持したまま計測が可能となる。例えば隔膜真空計の仕様上の計測下限を仮に0.01Torrとした場合、図3の直線L1が実際の計測値下限を示す。
しかし、隔膜真空計の温度を変化させると、図3中の直線L2が示すレベルまで計測可能となる。被計測チャンバと隔膜真空計との温度差を125℃より大きくすれば、圧力計測範囲の下限を更に下げることが可能となる。具体的には図4に示すように、隔膜真空計側を加熱して高温にし、被計測チャンバと隔膜真空計との温度差を400℃にすれば、計測圧力差は隔膜真空計の圧力計測値P2の75%前後にも達する。
本実施例では、被計測チャンバ側の計測温度データあるいは計測温度データを予測できる隔膜真空計側の計測温度データをパラメータとして利用する。この温度パラメータと実際の圧力値との相関テーブルを隔膜真空計校正時に作成しておき、この相関テーブルに基づいて隔膜真空計の出力を決定する。
この結果、例えば微圧により隔膜真空計の製作が困難となり始める1.3Pa以下の圧力レンジにおいても、およそ58%(被計測チャンバと隔膜真空計との温度差が125℃の場合)ほど圧力計測範囲を下限側に拡大できる。具体的な計測値としては、0.56Paのチャンバ圧力まで計測可能となる。
本実施例では、被計測チャンバの温度を正確に把握する必要があるが、半導体製造装置などでは被計測チャンバは通常、温度管理されているため、被計測チャンバで計測された温度を用いればよい。もしくは、被計測チャンバの温度を予測できる温度センサあるいは熱流束センサを隔膜真空計側に設置し、その演算値(例えば積算値)を利用してもよい。なお、温度を正確に把握できない場合に備え、出荷時に最低限の校正を行う場合もある。
隔膜真空計は、副生成物の堆積防止のためにヒータによる自己加熱機能を有しているが、このヒーターの能力を通常(200℃程度)よりも高い(500℃程度)まで増強して使用する。
特許文献1には、熱遷移により誤差が生じる旨の記載があり、誤差を校正し熱遷移効果が反映された圧力測定を行う方法が開示されている。特許文献1では、誤差を利用する意図はなく、解決しようとする課題も本発明と異なる。特許文献1に開示された方法の目的は、真に近い測定値を表示することである。
特許文献2には、ノンリニアな温度依存性を補正することが開示されている。特許文献1、特許文献2のいずれも、温度差による誤差を補正し隔膜真空計を校正する手段を提供するものであり、圧力差を積極的に利用して計測限界を超える手段に想到している訳ではない。本発明は、現状の隔膜真空計を用いて従来の下限以下の圧力範囲を計測するという新たな課題に対して有効な解決手段となる。
以下、本実施例の隔膜真空計についてより詳細に説明する。図5は本実施例に係る隔膜真空計の構成を示すブロック図である。隔膜真空計は、被計測チャンバ12と配管2を介して連通するように設けられた圧力調整室1と、圧力調整室1と絞り4を介して連通するように設けられた圧力計測室3と、圧力計測室3内の被計測媒体(例えばプロセスガス)の圧力によるダイアフラム(隔膜)の変位に応じて静電容量が変化する受圧部5と、圧力計測室3を加熱する加熱器6(ヒータ)と、圧力調整室1内の被計測媒体の温度T3を計測する温度センサ7と、圧力計測室3内の被計測媒体の温度T2を計測する温度センサ8と、受圧部5の静電容量を圧力計測値に変換する回路部10とを備えている。
図6は隔膜真空計の受圧部5の要部の構成を示す断面図である。受圧部5の台座50の中央部には凹部が形成されている。この凹部が形成された台座50の面には、被計測媒体の圧力Pに応じて変形可能に構成されたダイアフラム51が接合されている。台座50の凹部は、ダイアフラム51と共に基準真空室52を形成する。
台座50の基準真空室52側の面には固定電極53が形成され、ダイアフラム51の基準真空室52側の面には固定電極53と対向するように可動電極54が形成されている。こうして、固定電極53と可動電極54とがギャップを隔てて対向するように配置されている。ダイアフラム51が被計測媒体の圧力Pを受けて撓むと、可動電極54と固定電極53との間の間隔が変化し、可動電極54と固定電極53との間の静電容量が変化する。この静電容量の変化からダイアフラム51が受けた被計測媒体の圧力Pを検出することができる。
また、固定電極53の外側の台座50の基準真空室52側の面には、固定電極55が形成されている。可動電極54の外側のダイアフラム51の基準真空室52側の面には、固定電極55と対向するように可動電極56が形成されている。固定電極55と可動電極56とはダイアフラム51の縁部に形成されている。ダイアフラム51が被計測媒体の圧力Pを受けて撓んだとしても、ダイアフラム51の縁部は殆ど変形しないため、可動電極56と固定電極55との間の静電容量は変化し難い。この静電容量は、センサ内外の温度変化および基準真空室52内の湿度変化等に基づく測定誤差を除去するために設けられたものである。ダイアフラム51と台座50とは、例えばサファイアなどの絶縁体から構成されている。
配管2より導入される被計測媒体は、圧力調整室1内に流入し、絞り4を通って圧力計測室3内に流入する。
絞り4を設けることで、配管の直径dを変えることが可能となる。複数の直径dに紐づいたデータ(温度、圧力)を取得することで、主に中間流領域の多くのパラメータを把握することができる。すなわち、絞り4を入れることで計測精度を向上させることができる。絞り4は、孔径が固定されている固定絞りでもよいし、外部から孔径の変更が可能な可変絞りでもよい。可変絞りの場合には、絞りの程度を調整することができる。
図7は隔膜真空計の回路部10の構成を示すブロック図である。回路部10は、可動電極54と固定電極53との間の静電容量に比例する振幅の信号、および可動電極54と固定電極53との間の静電容量から可動電極56と固定電極55との間の静電容量を減算した値に比例する振幅の信号を出力する信号検出部100と、信号検出部100と温度センサ7,8の出力をデジタル信号に変換するAD変換部101と、演算処理部102と、演算処理部102のプログラムを記憶するメモリ103と、回路部10の各部に電源電圧を供給する電源104と、インターフェース部105とを備えている。
図8は信号検出部100の構成を示すブロック図である。信号検出部100は、信号発生器1000と、容量CfとオペアンプA1とからなる増幅器1001,1002と、減算器1003と、差動入力型のローパスフィルタ1004,1005と、増幅器1001とローパスフィルタ1004との間に設けられたスイッチ1006と、増幅器1002とローパスフィルタ1005との間に設けられたスイッチ1007とから構成される。図8では、可動電極54と固定電極53との間の静電容量をCxで表し、可動電極56と固定電極55との間の静電容量(参照容量)をCrで表している。
信号発生器1000は、圧力計測時に正弦波状のセンサ駆動信号Esin(2πft)を受圧部5の第1の電極(例えば固定電極53)と第3の電極(例えば固定電極55)とスイッチ1006,1007とに印加する。Eは振幅、fは周波数、tは時間である。
増幅器1001は、受圧部5の第2の電極(例えば可動電極54)から出力される電流を電圧に変換して増幅し、静電容量Cxに比例した振幅の信号を出力する。増幅器1002は、受圧部5の第4の電極(例えば可動電極56)から出力される電流を電圧に変換して増幅し、静電容量Crに比例した振幅の信号を出力する。
減算器1003は、増幅器1001の出力信号から増幅器1002の出力信号を減算する。
スイッチ1006とローパスフィルタ1004とは、同期検波部1008を構成している。ローパスフィルタ1004は、センサ駆動信号Esin(2πft)を通過させるようにカットオフ周波数が設定されている。同期検波部1008は、増幅器1001の出力から、センサ駆動信号Esin(2πft)に同期した信号を復調する。
具体的には、スイッチ1006は、信号発生器1000から出力されるセンサ駆動信号Esin(2πft)が正のとき、増幅器1001の出力端子とローパスフィルタ1004の非反転入力端子とを接続する。また、スイッチ1006は、センサ駆動信号Esin(2πft)が負のとき、増幅器1001の出力端子とローパスフィルタ1004の反転入力端子とを接続する。これにより、増幅器1001の出力から、センサ駆動信号Esin(2πft)に同期した信号を復調することができる。
一方、スイッチ1007とローパスフィルタ1005とは、同期検波部1009を構成している。ローパスフィルタ1005は、センサ駆動信号Esin(2πft)を通過させるようにカットオフ周波数が設定されている。同期検波部1009は、減算器1003の出力から、センサ駆動信号Esin(2πft)に同期した信号を復調する。
具体的には、スイッチ1007は、信号発生器1000から出力されるセンサ駆動信号Esin(2πft)が正のとき、減算器1003の出力端子とローパスフィルタ1005の非反転入力端子とを接続する。また、スイッチ1007は、センサ駆動信号Esin(2πft)が負のとき、減算器1003の出力端子とローパスフィルタ1005の反転入力端子とを接続する。これにより、減算器1003の出力から、センサ駆動信号Esin(2πft)に同期した信号を復調することができる。
AD変換部101は、信号検出部100の出力(同期検波部1008の出力と同期検波部1009の出力)と、温度センサ7,8の出力とをデジタル信号に変換する。
図7に示すように、演算処理部102は、温度推定部1020と、制御部1021と、容量算出部1022と、容量差算出部1023と、容量補正部1024と、圧力計測部1025と、圧力補正部1026とを備えている。
図9は演算処理部102の動作を説明するフローチャートである。温度推定部1020は、温度センサ7によって計測された温度T3から被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1を推定する(図9ステップS100)。圧力調整室1内の被計測媒体の温度T3と被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1との関係は、事前の試験によって確認されている。温度推定部1020は、予め設定された式により温度T3から温度T1を算出してもよいし、予め設定されたテーブルから温度T3に対応する温度T1の値を取得するようにしてもよい。
制御部1021は、温度推定部1020によって推定された温度T1と温度センサ8によって計測された温度T2との差T2-T1が所定値(例えば500℃)になるように加熱器6に電力を供給して発熱させる(図9ステップS101)。こうして、圧力計測室3内の被計測媒体の温度T2と被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1との温度差T2-T1が所定値になるように圧力計測室3が加熱される。温度差を決定する所定値は、0℃~500℃の範囲で任意に設定することが可能である。
容量算出部1022は、同期検波部1008の出力信号の振幅から静電容量Cxの値を算出する(図9ステップS102)。
容量差算出部1023は、同期検波部1009の出力信号の振幅から容量差(Cx-Cr)の値を算出する(図9ステップS103)。
容量補正部1024は、容量算出部1022の算出結果と容量差算出部1023の算出結果とに基づいて、参照容量Crにより静電容量Cxを補正した値(Cx-Cr)/Cxを算出する(図9ステップS104)。
圧力計測部1025は、容量補正部1024によって算出された静電容量(Cx-Cr)/Cxを圧力計測値P2に変換する(図9ステップS105)。
圧力補正部1026は、温度センサ8によって計測された、圧力計測室3内の被計測媒体の温度T2と、温度推定部1020によって推定された、被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1とに基づいて、圧力計測値P2を補正した値を得る(図9ステップS106)。
具体的には、温度T2,T1と圧力計測値P2と被計測チャンバ12内の被計測媒体の実際の圧力値P1とを対応付けた相関テーブルが隔膜真空計の校正時に作成され、圧力補正部1026に設定されている。圧力補正部1026は、相関テーブルから温度T2,T1と圧力計測値P2とに対応する圧力値P1の値を取得する。こうして、圧力計測値P2を、被計測チャンバ12の実際の圧力値P1に近くなるように補正することができる。
そして、圧力補正部1026は、算出した圧力値P1をインターフェース部105を介して例えば上位装置に出力する(図9ステップS107)。
演算処理部102は、例えばユーザの指示によって圧力計測動作が終了するまで(図9ステップS108においてYES)、ステップS100~S107の処理を計測周期毎に行う。
こうして、本実施例では、隔膜真空計の圧力計測範囲の下限を拡張することができる。
[第2の実施例]
次に、本発明の第2の実施例について説明する。図10は本発明の第2の実施例に係る隔膜真空計の構成を示すブロック図である。本実施例の隔膜真空計は、圧力調整室1aと、圧力計測室3aと、受圧部5と、加熱器6と、温度センサ7,8と、回路部10とを備えている。
第1の実施例では、圧力調整室1と圧力計測室3とが直列に配置され、圧力調整室1内に流入した被計測媒体は、絞り4を通って圧力計測室3内に流入するようになっていた。
これに対して、本実施例では、圧力調整室1aと圧力計測室3aとが並列に配置されている。圧力調整室1aおよび圧力計測室3aと、配管2aとの間にはバッフル9が設けられている。被計測チャンバ12から配管2aを介して導入される被計測媒体は、バッフル9の面に当たり、バッフル9の周囲の隙間を通して、圧力調整室1aと圧力計測室3aとに同じ量が導入される。また、圧力調整室1aと圧力計測室3aとは、絞り4aを介して連通している。
受圧部5と加熱器6と回路部10の構成は、第1の実施例と同様である。第1の実施例と圧力調整室1aの構造が異なるため、圧力調整室1a内の被計測媒体の温度T3と被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1との関係は、本実施例用に校正されていることは言うまでもない。この関係を用いて、回路部10の温度推定部1020は、温度センサ7によって計測された温度T3から被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1を推定することができる。同様に、回路部10の圧力補正部1026が用いる相関テーブルも本実施例用に校正されていることは言うまでもない。
こうして、本実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。なお、第1、第2の実施例では、温度推定部1020によって被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1を推定しているが、被計測チャンバに温度センサが設けられている場合には、この温度センサから温度T1の値を取得するようにしてもよい。
[第3の実施例]
次に、本発明の第3の実施例について説明する。図11は本発明の第3の実施例に係る隔膜真空計の構成を示すブロック図である。本実施例の隔膜真空計は、被計測チャンバ12と配管2bを介して連通するように設けられた圧力計測室3bと、受圧部5と、加熱器6と、温度センサ8と、回路部10bと、配管2b内の熱流を計測する熱流センサ11とを備えている。
第1、第2の実施例では、圧力調整室1,1aが設けられていたが、本実施例では、被計測媒体は、被計測チャンバ12から配管2bを介して直接、圧力計測室3bに導入されるようになっている。この場合、被計測チャンバ12が圧力調整室となり、配管2bが絞りの役割を果たす。
受圧部5と加熱器6は、第1の実施例と同様である。図12は本実施例の回路部10bの構成を示すブロック図である。回路部10bは、信号検出部100と、AD変換部101と、演算処理部102bと、メモリ103bと、電源104と、インターフェース部105とを備えている。
信号検出部100とAD変換部101については第1の実施例で説明したとおりである。
図12に示すように、演算処理部102bは、温度推定部1020bと、制御部1021と、容量算出部1022と、容量差算出部1023と、容量補正部1024と、圧力計測部1025と、圧力補正部1026bとを備えている。
図13は演算処理部102bの動作を説明するフローチャートである。温度推定部1020bは、熱流センサ11によって計測された熱流量から被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1を推定する(図13ステップS200)。配管2b内の熱流と被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1との関係は、事前の試験によって確認されている。温度推定部1020bは、予め設定された式により熱流量から温度T1を算出してもよいし、予め設定されたテーブルから熱流量に対応する温度T1の値を取得するようにしてもよい。
熱流センサ11によって計測された熱流量を面積換算した熱流束をq(W/m2)とし、対流熱伝達による伝熱を想定すると、熱流束qと温度センサ8によって計測された温度T2と被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1との関係は次式のようになる。
q=k(T2-T1) ・・・(3)
式(3)におけるkは熱伝達率である。式(3)により、熱流束qと温度T2とから温度T1を算出することができる。
制御部1021と容量算出部1022と容量差算出部1023と容量補正部1024と圧力計測部1025の動作(図13ステップS201~S205)は、第1の実施例と同じである。
第1の実施例と同様に、圧力補正部1026bは、温度センサ8によって計測された、圧力計測室3内の被計測媒体の温度T2と、温度推定部1020bによって推定された、被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1とに基づいて、圧力計測値P2を補正した値を得る(図13ステップS206)。具体的には、圧力補正部1026bは、予め設定された相関テーブルから温度T2,T1と圧力計測値P2とに対応する圧力値P1の値を取得する。相関テーブルは、本実施例用に校正されていることは言うまでもない。
そして、圧力補正部1026bは、算出した圧力値P1をインターフェース部105を介して例えば上位装置に出力する(図13ステップS207)。
演算処理部102bは、例えばユーザの指示によって圧力計測動作が終了するまで(図13ステップS208においてYES)、ステップS200~S207の処理を計測周期毎に行う。
こうして、本実施例では、第1の実施例と同様の効果を得ることができる。なお、本実施例では、温度推定部1020bによって被計測チャンバ12内の被計測媒体の温度T1を推定しているが、被計測チャンバ12に温度センサが設けられている場合には、この温度センサから温度T1の値を取得するようにしてもよい。
第1~第3の実施例では、圧力補正部1026,1026bによって圧力計測値P2を常時補正しているが、これに限るものではない。すなわち、圧力補正部1026,1026bは、通常は圧力計測値P2を補正せずにそのまま圧力値P1として出力し、圧力計測値P2が規定の圧力計測範囲の下限を下回ったときのみステップS106,S206の処理により圧力計測値P2を補正するようにしてもよい。
また、第1~第3の実施例では、参照容量Crにより静電容量Cxを補正した値(Cx-Cr)/Cxを算出しているが、これに限るものではなく、静電容量Cxを圧力計測値P2に変換するようにしてもよい。
第1~第3の実施例で説明した演算処理部102,102bは、CPU(Central Processing Unit)、記憶装置及びインターフェースを備えたコンピュータと、これらのハードウェア資源を制御するプログラムによって実現することができる。このコンピュータの構成例を図14に示す。
コンピュータは、CPU400と、記憶装置401と、インターフェース装置(I/F)402とを備えている。I/F402には、加熱器6、AD変換部101等が接続される。このようなコンピュータにおいて、本発明の法を実現させるためのプログラムは記憶装置401に格納される。CPU400は、記憶装置401に格納されたプログラムに従って第1~第3の実施例で説明した処理を実行する。
本発明は、圧力計測技術に適用することができる。
1,1a…圧力調整室、2,2a…配管、3,3a,3b…圧力計測室、4,4a…絞り、5…受圧部、6…加熱器、7,8…温度センサ、10,10b…回路部、11…熱流センサ、12…被計測チャンバ、100…信号検出部、101…AD変換部、102,102b…演算処理部、103,103b…メモリ、104…電源、105…インターフェース部、1020,1020b…温度推定部、1021…制御部、1022…容量算出部、1023…容量差算出部、1024…容量補正部、1025…圧力計測部、1026,1026b…圧力補正部。

Claims (12)

  1. 被計測チャンバと配管を介して連通するように設けられた圧力調整室と、
    前記圧力調整室と連通するように設けられた圧力計測室と、
    前記圧力計測室内の被計測媒体の圧力によるダイアフラムの変位に応じて静電容量が変化するように構成された受圧部と、
    前記圧力計測室内の被計測媒体の温度を計測するように構成された第1の温度センサと、
    前記静電容量を圧力計測値に変換するように構成された圧力計測部と、
    前記第1の温度センサによって計測された温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度とに基づいて前記圧力計測値を補正するように構成された圧力補正部とを備え、
    前記圧力計測室内の被計測媒体の温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度との温度差を圧力差に換算して前記圧力計測値を補正することを特徴とする隔膜真空計。
  2. 請求項1記載の隔膜真空計において、
    前記圧力調整室と前記圧力計測室とは直列に配置され、前記圧力調整室を介して前記圧力計測室に被計測媒体が流入することを特徴とする隔膜真空計。
  3. 請求項1記載の隔膜真空計において、
    前記圧力調整室と前記圧力計測室とは並列に配置され、前記配管を介して前記圧力調整室と前記圧力計測室とに被計測媒体が流入することを特徴とする隔膜真空計。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の隔膜真空計において、
    前記圧力調整室と前記圧力計測室とは、絞りを介して連通し、
    前記絞りは、固定絞りまたは可変絞りであることを特徴とする隔膜真空計。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の隔膜真空計において、
    前記圧力調整室内の被計測媒体の温度を計測するように構成された第2の温度センサと、
    前記第2の温度センサによって計測された温度から前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度を推定するように構成された温度推定部とをさらに備えることを特徴とする隔膜真空計。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の隔膜真空計において、
    前記被計測チャンバに設けられた第2の温度センサから、前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度を得ることを特徴とする隔膜真空計。
  7. 被計測チャンバと配管を介して連通するように設けられた圧力計測室と、
    前記圧力計測室内の被計測媒体の圧力によるダイアフラムの変位に応じて静電容量が変化するように構成された受圧部と、
    前記圧力計測室内の被計測媒体の温度を計測するように構成された第1の温度センサと、
    前記静電容量を圧力計測値に変換するように構成された圧力計測部と、
    前記第1の温度センサによって計測された温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度とに基づいて前記圧力計測値を補正するように構成された圧力補正部とを備え、
    前記圧力計測室内の被計測媒体の温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度との温度差を圧力差に換算して前記圧力計測値を補正することを特徴とする隔膜真空計。
  8. 請求項7記載の隔膜真空計において、
    前記配管内の熱流を計測するように構成された熱流センサと、
    前記熱流センサによって計測された熱流量から前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度を推定するように構成された温度推定部とをさらに備えることを特徴とする隔膜真空計。
  9. 請求項7記載の隔膜真空計において、
    前記被計測チャンバに設けられた第2の温度センサから、前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度を得ることを特徴とする隔膜真空計。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の隔膜真空計において、
    前記圧力計測室を加熱するように構成された加熱器と、
    前記圧力計測室内の被計測媒体の温度と前記被計測チャンバ内の被計測媒体の温度との温度差が所定値になるように前記加熱器に電力を供給して発熱させるように構成された制御部とをさらに備えることを特徴とする隔膜真空計。
  11. 請求項1乃至10のいずれか1項に記載の隔膜真空計において、
    前記受圧部は、
    台座に形成された第1の電極と、
    前記台座とギャップを隔てて配置された前記ダイアフラムと、
    前記ダイアフラムに前記第1の電極と対向するように形成された第2の電極と、
    前記第1の電極の外側の前記台座に形成された第3の電極と、
    前記第2の電極の外側の前記ダイアフラムに前記第3の電極と対向するように形成された第4の電極とから構成され、
    前記第1、第2の電極間の第1の静電容量を算出するように構成された容量算出部と、
    前記第1の静電容量から、前記第3、第4の電極間の第2の静電容量を減算した値を算出するように構成された容量差算出部と、
    前記容量算出部の算出結果と前記容量差算出部の算出結果とに基づいて、前記第2の静電容量により前記第1の静電容量を補正するように構成された容量補正部とをさらに備え、
    前記圧力計測部は、前記補正された第1の静電容量を前記圧力計測値に変換することを特徴とする隔膜真空計。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の隔膜真空計において、
    前記圧力補正部は、前記圧力計測値が規定の圧力計測範囲の下限を下回ったときのみ前記圧力計測値を補正することを特徴とする隔膜真空計。
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