JP6984396B2 - 車両用前照灯装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用前照灯装置に関する。
先行車や対向車を、カメラで撮影した画像で認識し、ハイビーム領域を担当する複数の光源のうち、先行車や対向車の運転者に対して眩惑となる領域を担当する光源のみを消灯して(減光して)光を照射する可変配光型の車両用灯具は、従来に提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−179969号公報
しかしながら、先行車や対向車を認識するカメラの光軸と、ハイビーム領域を担当する光源の光軸とがずれていると、先行車や対向車の運転者に対して眩惑となる領域を精度よく減光することが困難になる。
そこで、本発明は、車両の前方を撮像する撮像手段の光軸と、車両の前方に光を照射する照射手段の光軸とのずれを精度よく補正できる車両用前照灯装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用前照灯装置は、車両の前方におけるハイビーム配光エリアに可視光を照射する照射手段と、車両の前方を撮像する撮像手段と、車両の前方における前記ハイビーム配光エリア内、レーザービームによるパターン光を投影する投影手段と、前記投影手段によって投影された前記パターン光を前記撮像手段によって撮像することで、光軸調整の基準となる画像データを取得する取得手段と、前記取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記撮像手段の光軸と前記照射手段の光軸とのずれ量を導出する導出手段と、を備えている。
請求項1に記載の発明によれば、投影手段によって投影されたパターン光を撮像手段によって撮像することで、取得手段が、光軸調整の基準となる画像データを取得する。そして、その画像データに基づいて、導出手段が、撮像手段の光軸と照射手段の光軸とのずれ量を導出する。したがって、このずれ量を基に、撮像手段の光軸と照射手段の光軸とのずれが精度よく補正される。
請求項2に記載の車両用前照灯装置は、請求項1に記載された発明において、前記可視光及び前記レーザービームが平行光となるように、前記投影手段が前記照射手段に対して傾いて配置されている。
請求項3に記載の車両用前照灯装置は、請求項1又は請求項2に記載された発明において、前記照射手段は、複数の光源が取り付けられた基板を備え、前記投影手段は、前記基板の車両後方側に配置され、前記基板には、前記投影手段から出射される前記レーザービームを通過させるための開口部が形成されている。
請求項4に記載の車両用前照灯装置は、請求項3に記載された発明において、前記開口部は、略十字状となるスリット状に形成されている。
請求項5に記載の車両用前照灯装置は、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載された発明において、前記投影手段は、前記レーザービームの形状を任意の形状に変換可能な回折光学素子を備えている。
請求項6に記載の車両用前照灯装置は、請求項1又は請求項5に記載された発明において、前記照射手段は投影レンズを備え、前記投影手段は、前記レーザービームが前記投影レンズの車両上方側を通るように、前記照射手段よりも車両後方側かつ車両上方側に配置されている。
以上のように、本発明によれば、車両の前方を撮像する撮像手段の光軸と、車両の前方に光を照射する照射手段の光軸とのずれを精度よく補正することができる。
本実施形態に係る車両用前照灯装置の構成を示すブロック図である。 (A)第1実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとを示す側面図である。(B)第1実施形態に係る前照灯ユニットを示す正面図である。(C)第1実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとによる投影図である。 (A)第1実施形態に係る前照灯ユニットの光軸に対して検知装置の光軸がずれていない状態を示す投影図である。(B)第1実施形態に係る前照灯ユニットの光軸に対して検知装置の光軸が車幅方向にずれている状態を示す投影図である。(C)第1実施形態に係る前照灯ユニットに対して検知装置が回転方向にずれている状態を示す投影図である。 第1実施形態に係る車両用前照灯装置による直進走行時の遮光エリアの範囲を示す投影図である。 第1実施形態に係る車両用前照灯装置によるカーブ走行時の遮光エリアの範囲を示す投影図である。 (A)第2実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとを示す側面図である。(B)第2実施形態に係る前照灯ユニットを示す正面図である。(C)第2実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとによる投影図である。 (A)第3実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとを示す側面図である。(B)第3実施形態に係る前照灯ユニットを示す正面図である。(C)第3実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとによる投影図である。 (A)第4実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとを示す側面図である。(B)第4実施形態に係る前照灯ユニットを示す正面図である。(C)第4実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとによる投影図である。 第4実施形態に係る光源ユニットと回折光学素子とを示す分解斜視図である。 第4実施形態に係る光源ユニットのパターン光の変形例を示す投影図である。 (A)第5実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとを示す側面図である。(B)第5実施形態に係る前照灯ユニットを示す正面図である。(C)第5実施形態に係る前照灯ユニットと光源ユニットとによる投影図である。 本実施形態に係る前照灯ユニットの第1変形例を示す説明図である。 (A)本実施形態に係る前照灯ユニットの第2変形例を示す説明図である。(B)本実施形態に係る前照灯ユニットの第2変形例の一部拡大斜視図である。 (A)本実施形態に係る前照灯ユニットの第3変形例を示す説明図である。(B)本実施形態に係る前照灯ユニットの第3変形例の一部拡大斜視図である。 本実施形態に係る前照灯ユニットの第4変形例を示す説明図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPを車両上方向、矢印FRを車両前方向、矢印LHを車両左方向とする。したがって、以下の説明で、特記することなく上下、前後、左右の方向を記載した場合は、車両上下方向の上下、車両前後方向の前後、車両左右方向(車幅方向)の左右を示すものとする。
図1に示されるように、本実施形態に係る車両用前照灯装置10は、車両12の前方におけるハイビーム配光エリアHa(図4、図5参照)に光(可視光)を照射する照射手段としての前照灯ユニット20と、車両12の前方を撮像する撮像手段としての検出装置40と、車両12の前方にパターン光を投影する投影手段としての光源ユニット30と、を備えている。
前照灯ユニット20は、ハイビーム配光エリアHaを車幅方向に分割して照射できるように、複数の光源22を有する可変配光型とされている(図2(B)参照)。また、光源ユニット30は、光軸調整用の光、即ちレーザービームLBを前方に向けて照射できるように構成されている(図2(A)参照)。そして、前照灯ユニット20及び光源ユニット30は、制御部14に電気的に接続されており、運転者のスイッチ操作だけではなく、制御部14の制御によって点灯及び消灯されるように構成されている。
検出装置40は、カメラ等で構成されており、車両12に設けられた取得手段としての画像解析部18に電気的に接続されている。そして、画像解析部18は、制御部14に電気的に接続されている。つまり、制御部14の制御により、検出装置40で検出(撮像)された画像データが、画像解析部18によって解析されるように構成されている。
なお、画像解析部18は、後述する検査工程等においては、光源ユニット30によって投影されたパターン光を検出装置40によって検出(撮像)することで、光軸調整の基準となる画像データを取得するようになっている。また、制御部14は、光軸調整の基準となる画像データに基づいて、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とのずれ量を導出する導出手段16を有している。
また、車両12の前端部には、前照灯ユニット20の他に、車両12の前方側の路面におけるロービーム配光エリアLa(図5参照)に光(可視光)を照射するロービームユニット(図示省略)が設けられている。前照灯ユニット20は、ロービームユニットによって照射されるロービーム配光エリアLaよりも上斜め前方側のハイビーム配光エリアHaに光(可視光)を照射するように構成されている。
<第1実施形態>
以上のような構成とされた車両用前照灯装置10において、次に、その具体的な第1実施形態について説明する。
図2(A)、図2(B)に示されるように、前照灯ユニット20は、ハイビーム配光エリアHaに光(可視光)を照射する複数(例えば9個)の光源22と、各光源22が設けられた基板24と、各光源22から出射された光を透過させて車両前方側へ照射する投影レンズ28と、を有している。
光源22は、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)等の高輝度光源であり、制御部14に電気的に接続された基板24上に車幅方向に並べられて取り付けられている。なお、基板24上に取り付ける光源22の個数は、図示の9個に限定されるものではない。また、光源22は、図示を簡略化するために、模式的に矩形状(正方形状)に描いて表現しているが、この矩形状に限定されるものではない。
基板24の車両後方側には、光源ユニット30が配置されている。光源ユニット30は、レーザー光源32と、レーザー光源32が設けられたレーザー基板34と、を有している。つまり、レーザー光源32は、制御部14に電気的に接続されたレーザー基板34上に取り付けられている。そして、光源22よりも車両上方側における基板24の一部には、レーザー光源32から出射されるレーザービームLBを通過させるための円形状の開口部26が形成されている。
投影レンズ28は、平面視及び側面視で、その前面28Aが前方側へ凸となる湾曲面形状に形成されており、その後面28Bが平面状に形成されている。したがって、光源22から出射された光(可視光)と、レーザー光源32から出射されて基板24の開口部26を通過したレーザービームLBとは、それぞれ投影レンズ28の後面28Bに入射され、投影レンズ28を透過して、投影レンズ28の前面28Aから車両前方側へ出射されるようになっている。
図2(C)に、その投影レンズ28から出照された光(可視光)によるハイビーム配光エリアHaと、そのハイビーム配光エリアHa内におけるレーザービームLBのパターン光Pとを模式的に示す。このように、レーザービームLBによるパターン光Pは、開口部26を通過することによって円形状とされ、前照灯ユニット20の光軸を通る鉛直方向に沿った中心線C1上に、その中心が来るように照射される構成になっている。
ここで、後述する検査工程等においては、検出装置40が、そのハイビーム配光エリアHa内におけるレーザービームLBのパターン光Pを撮像するようになっている。そして、その撮像した画像に、検出装置40の光軸を通る鉛直方向に沿った中心線C2が重ねられた画像データが、画像解析部18によって取得され、その画像データを基に、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とのずれ量が導出手段16によって導出されるようになっている。
より具体的に説明すると、図3(A)に示されるように、検出装置40の光軸を通る中心線C2上に、レーザービームLBによるパターン光Pの中心が配置されている画像データが画像解析部18によって取得された場合には、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とが一致していると判断される。したがって、この場合には、導出手段16により、ずれ量を導出する必要がない。
一方、図3(B)に示されるように、検出装置40の光軸を通る中心線C2上に、レーザービームLBによるパターン光Pが配置されず、例えば、そのパターン光Pが右側にずれて配置されている画像データが画像解析部18によって取得された場合には、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とが車幅方向にずれている(検出装置40の光軸が前照灯ユニット20の光軸に対して左側にずれている)と判断される。したがって、この場合には、そのずれ量が導出手段16によって導出される。
なお、図3(C)に示されるように、検出装置40の光軸を通る中心線C2上に、レーザービームLBによるパターン光Pが配置されるが、例えば、そのパターン光Pの中心が配置されていない画像データが画像解析部18によって取得された場合には、検出装置40が前照灯ユニット20に対して車両前後方向を軸とする回転方向にずれていると判断される。したがって、この場合にも、そのずれ量が導出手段16によって導出される。
このように、光軸調整の基準となる画像データが画像解析部18によって取得され、その光軸調整の基準となる画像データに基づいて、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とのずれ量が導出手段16によって導出されるようになっている。そして、制御部14は、このずれ量を基に、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とのずれを補正し、複数の光源22の中から消灯すべき必要最小限の光源22を選択する(減光する)ようになっている。
以上のような構成とされた第1実施形態に係る車両用前照灯装置10において、次にその作用について説明する。
まず、車両12の組立ラインにおける検査工程等において、車両12の前方に光(可視光及びレーザービームLB)を照射可能なスクリーン(図示省略)を配置する。そして、光源ユニット30のレーザー光源32を点灯させ、そのスクリーンにレーザービームLBを照射する。これにより、前照灯ユニット20における光軸を通る中心線C1の位置がスクリーンに投影されることになる。
次に、このレーザービームLBが照射されたスクリーンを検出装置40によって撮像する。すると、その撮像された画像に検出装置40の光軸を通る中心線C2が重ねられた画像データが画像解析部18によって取得される。そして、例えば図3(B)に示されるように、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とが車幅方向にずれていると判断された場合には、そのずれ量が導出手段16によって導出される。
こうして、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とのずれ量が導出手段16によって得られたら、そのずれ量は、制御部14に記憶される。なお、車両12の出荷後においては、光源ユニット30を使用することがないため、車両12の出荷前に、光源ユニット30の機能が物理的に(又はソフトウエア的に)無効にされる。
実際の車両12の走行時には、制御部14が、導出手段16によって導出されたずれ量を基に、検出装置40の光軸と前照灯ユニット20の光軸とのずれを精度よく補正する。したがって、検出装置40によって検出(撮像)された映像を基に、複数の光源22の中から消灯すべき必要最小限の光源22が適切に選択される。これにより、先行車や対向車に対する減光エリア(遮光エリアSa:図4参照)が精度よく得られる。
具体的に説明すると、図4に示されるように、先行車が直進しているときに、上記ずれ量を基にした補正が加えられていない場合には、実際の遮光エリアSaは、所定の範囲(図4においてE2で示される範囲)でよいところ、誤差を含めて大きく採られていた(図4においてE3で示される範囲とされていた)。すなわち、消灯させる光源22が必要以上に多く選択されていた。
しかしながら、本実施形態に係る車両用前照灯装置10によれば、上記ずれ量を基にした補正が加えられているため、消灯させる光源22を必要以上に多く選択しなくて済み、遮光エリアSaが必要最小限の範囲(図4においてE1で示される範囲)で済むようになる。よって、ハイビーム配光エリアHaに対する遮光(減光)が必要最小限となり(カメラマージンを無くすことができ)、より明るい前方視界を確保することができる。
なお、図5に示されるように、先行車がカーブに沿って走行しているときには、その先行車は、自車(車両12)に対して傾いて走行するため、ドアミラーを介して運転者に眩しさを与えないためにも、検出装置40で検出(撮像)しているテールランプ間の距離(図5においてE0で示される範囲)よりも、カーブしている側を広く遮光する必要がある。すなわち、実際の遮光エリアSaは、所定の範囲(図5においてE2で示される範囲)でよいところ、誤差を含めて大きく採られていた(図5においてE3で示される範囲とされていた)。
本実施形態に係る車両用前照灯装置10によれば、このような場合にも、消灯させる光源22を必要以上に多く選択しなくて済み、遮光エリアSaが必要最小限の範囲(図5においてE1で示される範囲)で済むようになる。よって、ハイビーム配光エリアHaに対する遮光(減光)が必要最小限となり(カメラマージンを無くすことができ)、カーブの先に、より明るい前方視界を確保することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態に係る車両用前照灯装置10について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図6に示されるように、この第2実施形態に係る車両用前照灯装置10では、光源ユニット30から出射されるレーザービームLBが、前照灯ユニット20から出射される光(可視光)と平行光になるように、光源ユニット30のレーザー基板34が傾いて配置されている点だけが第1実施形態と異なっている。これによれば、車両12の組立ラインにおける検査工程等において、スクリーンとの距離に因らずに、前照灯ユニット20の中心からパターン光Pまでの距離を一定にすることができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態に係る車両用前照灯装置10について説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図7に示されるように、この第3実施形態に係る車両用前照灯装置10では、基板24における開口部26の形状のみが第1実施形態及び第2実施形態と異なっている。すなわち、この開口部26は、例えば略「十」字状となるスリット状に形成されている。これによれば、前照灯ユニット20に対する検出装置40の車両前後方向を軸とする回転方向のずれを効率よく認識することが可能となる。また、円形状のパターン光Pよりも、検出装置40が認識し易くなる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態に係る車両用前照灯装置10について説明する。なお、上記第1実施形態〜第3実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図8に示されるように、この第4実施形態に係る車両用前照灯装置10では、基板24の車両後方側で、かつレーザー光源32の車両前方側に配置された回折光学素子36によってレーザービームLBの形状を任意の形状に変換することだけが第1実施形態〜第3実施形態と異なっている。これによれば、第3実施形態と同様に、前照灯ユニット20に対する検出装置40の車両前後方向を軸とする回転方向のずれを効率よく認識することが可能となる。また、検出装置40が認識し易い形状のパターン光Pを任意に投影することができる。
なお、図9に示されるように、第4実施形態に係る光源ユニット30は、次のような構成とされる。すなわち、レーザー光源32は、レーザービームを平行光にするコリメートレンズ38と共にコリメートレンズホルダー35に収容されてレーザー基板34に取り付けられる構成になっている。そして、回折光学素子36は、ホルダー37に収容されて配置される構成になっている。
また、レーザー基板34には、ワイヤーハーネス33を介してレーザー電源基板31が接続される構成になっている。なお、光源ユニット30には、その光軸を前照灯ユニット20の光軸を通る中心線C1に容易に合わせられるように、光軸調整機構(図示省略)を設けることが好ましい。光軸調整機構は、ヘッドランプでは一般的なエイミング機構やXYステージのような機構で構成することができる。
また、回折光学素子36は、例えば第3実施形態と同様に、略「十」字状のパターン光Pが照射されるように構成されてもよいが、これに限定されるものではなく、例えば図10に示される形状のパターン光Pが照射される構成とされてもよい。すなわち、図10(A)、図10(B)に示されるような4点のパターン光Pが照射される構成とされてもよいし、図10(C)に示されるような15点のパターン光Pが照射される構成とされてもよい。更に、図10(D)に示されるような矩形枠状のパターン光Pが照射される構成とされてもよい。
<第5実施形態>
最後に、第5実施形態に係る車両用前照灯装置10について説明する。なお、上記第1実施形態〜第4実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図11に示されるように、この第5実施形態に係る車両用前照灯装置10では、レーザービームLBが投影レンズ28を透過しないでスクリーンに投影されることだけが第1実施形態〜第4実施形態と異なっている。すなわち、光源ユニット30は、前照灯ユニット20よりも車両後方側で、かつ車両上方側に配置されており、レーザービームLBは、投影レンズ28の車両上方側を通ってスクリーンに投影されるようになっている。
これによれば、レーザービームLBが投影レンズ28に入射されない(投影レンズ28を透過しない)ため、レーザービームLBの投影レンズ28による照射角度の変更を考慮する必要がなくなる。また、基板24に開口部26を形成する必要がなくなる。
<前照灯ユニットの変形例>
以上のような構成とされた第1実施形態〜第5実施形態において、前照灯ユニット20は、複数の発光ダイオード(LED)が車幅方向に並んで構成された光源22を有する態様に限定されるものではない。前照灯ユニット20は、例えば図12に示される第1変形例のように、複数の発光ダイオード(LED)が狭いピッチで2次元状に並んで構成された光源22を有する態様とされてもよい。
また、前照灯ユニット20は、例えば図13に示される第2変形例のように、光源22から出射された光(可視光)を反射する複数の角度変更可能なマイクロミラー44で構成されたDMD(Digital Mirror Device)42を有する態様とされてもよい。
更に、前照灯ユニット20は、例えば図14に示される第3変形例のように、青色のレーザービームを出射する光源22と、光源22から出射されたレーザービームを走査光として反射するMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラー46と、MEMSミラー46で反射された走査光の波長を変換する(白色とする)蛍光体48と、を有する態様(レーザースキャン方式)とされてもよい。
また、前照灯ユニット20は、例えば図15に示される第4変形例のように、上面に拡散板(図示省略)を備えた複数の発光ダイオード(LED)が2次元状に並んで構成された光源22と、上下に配置された一対の偏光板54の間に液晶52を封入して構成された液晶パネル50と、を有する態様とされてもよい。
以上、本実施形態に係る車両用前照灯装置10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用前照灯装置10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、第1実施形態及び第2実施形態において、開口部26の形状は、図示の円形状に限定されるものではない。また、第3実施形態において、開口部26の形状は、図示の略「十」字状に限定されるものではない。
10 車両用前照灯装置
12 車両
16 導出手段
18 画像解析部(取得手段)
20 前照灯ユニット(照射手段)
30 光源ユニット(投影手段)
40 検出装置(撮像手段)

Claims (6)

  1. 車両の前方におけるハイビーム配光エリアに可視光を照射する照射手段と、
    車両の前方を撮像する撮像手段と、
    車両の前方における前記ハイビーム配光エリア内、レーザービームによるパターン光を投影する投影手段と、
    前記投影手段によって投影された前記パターン光を前記撮像手段によって撮像することで、光軸調整の基準となる画像データを取得する取得手段と、
    前記取得手段によって取得された前記画像データに基づいて、前記撮像手段の光軸と前記照射手段の光軸とのずれ量を導出する導出手段と、
    を備えた車両用前照灯装置。
  2. 前記可視光及び前記レーザービームが平行光となるように、前記投影手段が前記照射手段に対して傾いて配置された請求項1に記載の車両用前照灯装置。
  3. 前記照射手段は、複数の光源が取り付けられた基板を備え、前記投影手段は、前記基板の車両後方側に配置され、前記基板には、前記投影手段から出射される前記レーザービームを通過させるための開口部が形成された請求項1又は請求項2に記載の車両用前照灯装置。
  4. 前記開口部は、略十字状となるスリット状に形成された請求項3に記載の車両用前照灯装置。
  5. 前記投影手段は、前記レーザービームの形状を任意の形状に変換可能な回折光学素子を備えた請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用前照灯装置。
  6. 前記照射手段は投影レンズを備え、前記投影手段は、前記レーザービームが前記投影レンズの車両上方側を通るように、前記照射手段よりも車両後方側かつ車両上方側に配置された請求項1又は請求項5に記載の車両用前照灯装置。
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