JP6984167B2 - ワーク姿勢調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワーク姿勢調整装置に関する。
従来、加工対象であるワークの姿勢を調整するワーク姿勢調整装置が知られている。例えば特許文献1では、楔状部材を左右へ移動させることにより、付勢部材に抗して取付体を回転変位させる。
特開2002−301627号公報
特許文献1では、付勢部材として引っ張りコイルばねを用いてピンを楔状部材に押し当てることで、ねじ送りや歯車機構等のバックラッシをキャンセルしている。しかしながら、ばねによる付勢力を用いてバックラッシをキャンセルする場合、取付体を回転変位させるためには、付勢力に応じたトルクが必要となるため、高出力のモータを用いる必要がある。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、姿勢調整に要するアクチュエータの出力を低減可能なワーク姿勢調整装置を提供することにある。
本発明のワーク姿勢調整装置は、ベース(10)と、プレート(11)と、アクチュエータ(21、51)と、カム部材(26、56)と、カムブロック(30、60)と、付勢部材(40、70)と、を備える。
プレートは、ワーク(80)を保持可能であって、少なくとも1軸を中心にベースに対して回転可能に設けられる。アクチュエータは、プレートを回転させる駆動力を出力する。カム部材は、アクチュエータにより回転駆動される。カム部材は、アクチュエータの回転軸と同軸に設けられる基部(27、57)、および、基部から偏芯して突出し、周壁が前記ガイド部に当接する偏芯部(28、58)を有する偏芯ピンである。カムブロックは、カム部材をガイドするガイド部(36、66)が形成され、カム部材の回転によりプレートと一体に駆動される。付勢部材は、カム部材がカムブロックに押し付けられるように付勢する。ベースとプレートとが水平であるとき、プレートの回転軸方向から見て、プレートの回転中心と、カム部材の回転中心と、カム部材の偏芯中心とが、同一直線上に配列される。
本発明では、カム部材とカムブロックが倍力機構を構成しており、アクチュエータは、倍力機構を介してプレートを駆動する。カムによる倍力機構を用いることで、倍力機構を用いない場合と比較し、アクチュエータの出力を低減することができる。
第1実施形態による姿勢調整装置を示す斜視図である。 第1実施形態による姿勢調整装置を示す平面図である。 第1実施形態による偏芯ピンを示す斜視図である。 第1実施形態によるカムブロックおよび偏芯ピンを示す正面図である。 図4のV部拡大図である。 第1実施形態において、ベースと中継プレートとが水平である状態を示す側面図である。 第1実施形態において、偏芯ピンが+90°回転した状態を示す側面図である。 第1実施形態において、偏芯ピンが−90°回転した状態を示す側面図である。 第1実施形態によるカムによる倍力機構を説明する説明図である。 第1実施形態によるばね荷重とモータ出力との関係を説明する説明図である。 第2実施形態による板カムを示す模式図である。 第2実施形態によるばね荷重とモータ出力との関係を説明する説明図である。
以下、本発明によるワーク姿勢調整装置を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
第1実施形態によるワーク姿勢調整装置を図1〜図10に基づいて説明する。以下、複数の実施形態において、実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図1および図2に示すように、ワーク姿勢調整装置1は、例えばセラミック等のコーティング材に浸漬して表面コーティングを施すワーク80を保持するものであって、ベース10、プレート11、および、姿勢調整ユニット20、50等を備える。本実施形態では、ワーク80の傾きを機外にて測定しておき、ワーク姿勢調整装置1にてワーク80の傾きを調整する。そして、図示しない加工部にワーク80を垂直に挿入することで、ワーク80に均一な被膜を形成することができる。
プレート11は、ワーク保持プレート12、および、中継プレート15を有する。
ワーク保持プレート12は、平面視略矩形に形成され、略中央に、加工対象であるワーク80を保持するワーク保持ブロック13が設けられる。
中継プレート15は、ワーク保持プレート12の外縁を囲むように、矩形環状に形成される。ベース10は、中継プレート15の外縁を囲むように、矩形環状に形成される。すなわち、ワーク保持プレート12、中継プレート15、および、ベース10は、内側からこの順で配列される。中継プレート15およびワーク保持プレート12は、ベース10に対して第2軸としてのA軸方向に回転可能に設けられる。ワーク保持プレート12は、ベース10および中継プレート15に対して第1軸としてのB軸方向に回転可能に設けられる。
第2姿勢調整ユニットとしての姿勢調整ユニット20は、モータ21により、ワーク80の中心を通るA軸を中心に中継プレート15を回転させることで、ワーク80のA軸周りの傾斜角度を調整する。このとき、ワーク保持プレート12は、中継プレート15と一体に、A軸周りに回転する。
第1姿勢調整ユニットとしての姿勢調整ユニット50は、モータ51により、ワーク80の中心を通り、A軸に直交するB軸を中心にワーク保持プレート12を回転させることで、ワーク80のB軸周りの傾斜角度を調整する。中継プレート15は、モータ51の回転により駆動されない。
換言すると、ワーク保持プレート12は、A軸およびB軸周りに回転可能であり、中継プレート15は、A軸周りに回転可能であって、B軸周りに回転不能である。
本実施形態では、モータ21、51が「アクチュエータ」に対応する。
中継プレート15およびワーク保持プレート12の回転範囲は、ワーク80の姿勢の調整に要する範囲に応じて任意に設定可能である。中継プレート15およびワーク保持プレート12の回転範囲は、水平位置を0°とし、例えば±1°とする。本実施形態では、姿勢調整ユニット20、50が設けられる側の辺が下側となるようにプレート11、12を回転させる方向を正、姿勢調整ユニット20、50が設けられる側の辺が上側となるようにプレート11、12を回転させる方向を負とする。
以下、「水平」、「平行」、「垂直」、「同一直線上」といった文言については、設計誤差程度のズレは許容されるものとする。
姿勢調整ユニット20は、モータ21、継手22、倍力機構25、および、付勢部材としてのプランジャ40を有する。
モータ21は、ベース10に設けられる。モータ21の回転軸は、継手22を介して偏芯ピン26と接続される。これにより、偏芯ピン26は、モータ21の回転により回転する。
倍力機構25は、カム部材である偏芯ピン26、および、カムブロック30を有する。
偏芯ピン26は、基部27、および、偏芯部28を有する。
カムブロック30は、底壁31、および、底壁31のモータ21側から立ち上がって形成される立設壁35を有し、側面視略L字状に形成される。立設壁35には、偏芯部28が挿入されるガイド部としてのガイド穴36が形成される。カムブロック30には、プランジャ40が設けられる。プランジャ40は、カムブロック30を鉛直方向下側に付勢することで、偏芯部28をガイド穴36の上斜面37(図5参照)に押し付ける。
姿勢調整ユニット50は、モータ51、継手52、倍力機構55、および、付勢部材としてのプランジャ70を有する。
モータ51は、中継プレート15に設けられる。モータ51の回転軸は、継手52を介して偏芯ピン56と接続される。これにより、偏芯ピン56は、モータ51の回転により回転する。
倍力機構55は、カム部材である偏芯ピン56、および、カムブロック60を有する。
偏芯ピン56は、基部57、および、偏芯部58を有する。
カムブロック60は、底壁61、および、底壁61のモータ51側から立ち上がって形成される立設壁65を有し、側面視略L字状に形成される。立設壁65には、偏芯部58が挿入されるガイド部としてのガイド穴66が形成される。カムブロック60には、プランジャ70が設けられる。プランジャ70は、カムブロック60を鉛直方向下側に付勢することで、偏芯部58をガイド穴66の上斜面に押し付ける。
姿勢調整ユニット20、50は、設置箇所が異なっているが、略同様の構成であるので、以下、姿勢調整ユニット20について、詳細に説明する。
図3に示すように、偏芯ピン26の基部27は、モータ21の回転軸と同軸に設けられる。基部27は、モータ21の回転軸と同軸であれば、どのような形状であってもよい。偏芯部28は、円柱状に形成され、基部27の先端側に突出する。図5に示すように、偏芯部28の軸中心である偏芯中心C1は、偏芯ピン26の回転中心C2とはずれている。図6(a)に示すように、中継プレート15が水平のとき、偏芯部28は、偏芯中心C1が、回転中心C2および中継プレート15の回転中心C3と、同一直線上となるように設けられる。本実施形態では、中継プレート15が水平のとき、偏芯中心C1、回転中心C2、中継プレート15の回転中心C3の順に配列される。
以下、偏芯ピン26の回転角度をθe、中継プレート15の回転角度をθpとする。
偏芯中心C1と回転中心C2との間の距離である偏芯量は、ベース10に対して中継プレート15を回転させる最大角度θp_max(例えば、θp_max=±1°)、要求される分解能、および、中継プレート15の回転中心C3と偏芯ピン26の回転中心C2との距離に応じて適宜設定される。本実施形態では、中継プレート15を+1°回転させるとき、偏芯ピン26の回転角度θeが+90°となり、−1°回転させるとき、偏芯ピンの回転角度θeが−90°となるように、モータ21の回転中心C2と中継プレート15の回転中心C3との距離に応じ、偏芯量が設定される。なお、回転中心間の距離は、同一平面上での距離とする。
図1および図2に示すように、カムブロック30は、ワーク保持プレート12側の端面が中継プレート15と揃うように、中継プレート15の上側に固定される。カムブロック30は、中継プレート15より幅広に形成され、一部がベース10側に突出している。
カムブロック30の詳細を図4および図5に示す。図4は、図2中のVI方向から見た図であり、図5は、図4中のV部を拡大した図である。
図4に示すように、底壁31において、中継プレート15の上側に配置される領域を固定領域32、ベース10の上側に配置される領域を突出領域33とする。固定領域32は、底面にて中継プレート15と当接し、ボルト等にて中継プレート15に固定される。突出領域33は、固定領域32よりも板厚が薄くなるように、底面側に段差34が形成されている。これにより、カムブロック30とベース10とは離間している。
図4および図5に示すように、カムブロック30の立設壁35には、偏芯ピン26の偏芯部28が挿入されるガイド穴36が形成される。ガイド穴36は、上斜面37、下斜面38、および、接続面39から構成され、全体として長円状に形成される。上斜面37および下斜面38は、平行に形成される。また、上斜面37および下斜面38は、ベース10側の端部が、ワーク保持プレート12側の端部よりも鉛直方向上側となるように、傾斜して形成される。接続面39は、上斜面37と下斜面38とを接続する円弧面である。ガイド穴36は、中継プレート15の回転範囲に応じ、全回転範囲にて偏芯部28が接続面39に当接しない大きさに形成される。
モータ21の回転により、偏芯部28の周壁がガイド穴36の内壁と当接しつつ回転することで、ワーク保持プレート11および中継プレート15がA軸周りに回転する。
上斜面37および下斜面38と偏芯部28との間には、偏芯部28がガイド穴36内を摺動可能な程度の隙間が設けられている。また、カムブロック30は、プランジャ40によりベース10側に付勢されている。そのため、プランジャ40とベース10とが当接しているとき、偏芯部28は、プランジャ40の付勢力により、ガイド穴36の上斜面37側に押し付けられ、偏芯部28と下斜面38とは離間する。偏芯部28を上斜面37側に片寄せすることで、バックラッシによる位置決め精度の低下を防ぎ、ワーク80の姿勢を高精度に調整可能である。
図6〜図8は、中継プレート15の可動範囲を説明するものであって、図6は中継プレート15がベース10に対して水平である状態を示している。図6の状態を基準とし、このときの回転角度θp、θe=0°とする。図7は、偏芯ピン26が正方向に90°回転し、中継プレート15が1°回転した状態を示している。すなわち図7は、θp=+1°、θe=+90°の状態を示している。図8は、偏芯ピン26が負方向に90°回転し、中継プレート15が−1°回転した状態を示している。すなわち図8は、θp=−1°、θe=−90°の状態を示している。
突出領域33の上側には、プランジャ40が設けられる。プランジャ40は、内部に図示しないスプリングを有する。プランジャ40の先端部41は、突出領域33に形成される図示しない貫通孔からベース10側に突出する。
図6に示すように、先端部41は、中継プレート15がベース10に対して水平であるとき、ベース10の上側面に当接する。図7に示すように、中継プレート15が正方向に傾斜している状態のとき、先端部41がベース10に当接した状態にてスプリングが押し縮められ、カムブロック30がベース10側に付勢される。これにより、偏芯部28が上斜面37側に片寄せされる。図8に示すように、中継プレート15が負方向に傾斜している状態のとき、先端部41とベース10とは離間している。
ここで、偏芯カムの倍力機構を図9に基づいて説明する。図9(a)は、偏芯ピン26が0°から90°まで回転する状態を模式的に示す図であって、回転角度θeが0°のときの偏芯部28を破線、30°のときの偏芯部28を一点鎖線、60°のときの偏芯部28を二点鎖線、90°のときの偏芯部28を実線で示した。また、偏芯部28にてカムブロック30を押し込む押し込み位置について、回転角度θeが0°のときをS1、30°のときをS2、60°のときをS3、90°のときをS4とした。図9(b)は、回転角度θeと、押し込み位置S1〜S4および偏芯ピン26がカムブロック30を押し込む力との関係を示している。
物体に力Fが作用し、その位置が変位Δx変化したとき、力Fが物体に対してした仕事Wは、式(1)で表される。
W=F×Δx ・・・(1)
式(1)より、仕事Wが一定であれば、変位Δxが小さくなると、力Fが大きくなる。
図9(a)に示すように、偏芯ピン26が0°から90°まで回転するとき、カムブロック30を押し込む押し込み位置S1〜S4が変化する。また、回転角度θeが90°に近づくほど、押し込み位置の変位が小さくなる。式(1)にて説明した通り、変位Δxが小さくなると、力Fが大きくなるので、回転角度θeが90°に近づき、押し込み位置の変位が小さくなると、偏芯ピン26にてカムブロック30を押し込む力が大きくなる(図9(b)参照)。
図10では、横軸を回転角度θe、縦軸を荷重とする。後述の図12も同様である。ここで、モータ21のトルクをプランジャ40のスプリングを押し縮める荷重に換算した荷重換算値をPcとし、参考例の荷重換算値をPxとする。
図10に示すように、偏芯ピン26が0°から90°まで回転するとき、回転角度θeが90°に近づくほどプランジャ40のスプリングの縮み代が大きくなるので、ばね荷重Pspが大きくなる。
参考例では、カムによる倍力機構を用いず、例えばねじによる送りにて中継プレート15を回転させる。バックラッシのキャンセルにスプリングを用いている場合、スプリングの付勢力に抗して中継プレート15を回転させる必要がある。この場合、回転範囲において、スプリングの縮み代が最も大きくなるときのばね荷重Pspに応じた荷重換算値Pxに相当するトルクをモータにて出力する必要がある。
本実施形態では、モータ21のトルクは、倍力機構25を経由して中継プレート15側に伝達される。図9にて説明したように、偏芯ピン26の回転角度θeが0°から90°の範囲では、90°に近づくほど偏芯ピン26による押し込み位置の変位が小さくなるので、伝達される荷重換算値Pcが大きくなる。そのため、矢印A1で示すように、倍力機構25を用いない場合と比較して、中継プレート15の回転に要する荷重換算値Pcを低減可能である。すなわち、倍力機構25を用いることで、モータ21は、スプリングの縮み代が最も大きいときのばね荷重Pxより小さい値である荷重換算値Pc0に応じたトルクを出力すればよく、モータ21の必要トルクを低減可能である。これにより、倍力機構を用いない場合と比較し、低出力のモータを選定することができる。
以上説明したように、本実施形態のワーク姿勢調整装置1は、ベース10と、プレート11と、モータ21、51と、偏芯ピン26、56と、カムブロック30、60と、プランジャ40、70と、を備える。
プレート11は、加工対象であるワーク80を保持可能であり、少なくとも1軸を中心にベース10に対して回転可能に設けられる。モータ21、51は、プレート11を回転させる駆動力を出力する。
偏芯ピン26は、モータ21により回転駆動される。偏芯ピン56は、モータ51により回転駆動される。
カムブロック30は、偏芯ピン26をガイドするガイド穴36が形成され、偏芯ピン26の回転により、中継プレート15と一体に駆動される。カムブロック60は、偏芯ピン56をガイドするガイド穴66が形成され、偏芯ピン56の回転により、ワーク保持プレート12と一体に駆動される。
プランジャ40は、偏芯ピン26がカムブロック30に押し付けられるようにカムブロック30を付勢する。プランジャ70は、偏芯ピン56がカムブロック60に押し付けられるようにカムブロック60を付勢する。プランジャ40、70にて、偏芯ピン26、54をカムブロック30、60に押し付けることで、バックラッシをキャンセル可能であるので、姿勢調整精度を高めることができる。
本実施形態では、偏芯ピン26とカムブロック30、および、偏芯ピン56とカムブロック60が、倍力機構25、55を構成しており、モータ21、51は、倍力機構25、55を介して、プレート15、12を駆動する。カムによる倍力機構25、55を用いることで、倍力機構を用いない場合と比較し、モータ21、51の必要トルクを低減することができる。これにより、低出力のモータを選択することができる。
ベース10と中継プレート15とが水平であるとき、中継プレート15の回転軸方向から見て、中継プレート15の回転中心C3と、偏芯ピン26の回転中心C2と、偏芯ピン26の偏芯中心C1とが、同一直線上に配列される。
これにより、倍力機構25、55により倍力される領域を有効に利用できるので、ワーク80の姿勢調整可能範囲を広げることができる。
プレート11は、ワーク保持プレート12と、中継プレート15と、を有する。ワーク保持プレート12には、ワーク80を保持するワーク保持ブロック13が設けられ、B軸を中心に回転可能である。中継プレート15は、ワーク保持プレート12とベース10との間に設けられ、B軸に直交するA軸を中心にワーク保持プレート12と一体に回転可能である。
偏芯ピン26およびカムブロック30は、A軸を中心にプレート11を駆動する姿勢調整ユニット20に含まれる。また、偏芯ピン56およびカムブロック60は、B軸を中心にプレート11を駆動する姿勢調整ユニット50に含まれる。
本実施形態では、姿勢調整ユニット20、50のいずれにもカムによる倍力機構25、55が用いられる。これにより、モータ21、51として、低出力のモータを選択することができる。
偏芯ピン26は、モータ21の回転軸と同軸に設けられる基部27、および、基部27から偏芯して突出し、周壁がガイド穴36に当接する偏芯部28を有する。
これにより、倍力機構25を適切に構成することができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図11および図12に示す。本実施形態では、カム部材の形状が第1実施形態と異なるので、この点を中心に説明する。上記実施形態と同様、姿勢調整ユニット20、50の機構は同様であるので、ここでは、姿勢調整ユニット20の偏芯ピン26に替えて板カム126を用いる例を説明する。なお、姿勢調整ユニット50の偏芯ピン56に替えて本実施形態の板カム126を用いてもよい。
図11に示すように、本実施形態のカム部材としての板カム126は、カムブロック30が等加速度で駆動されるように、カム面が形成される。
図12は、図10と対応する図であって、ばね荷重Pspおよび荷重換算値Pc、Pxは図10と同様である。板カム126は、荷重換算値Pcaが、ばね荷重Pspの増加に応じて倍力する等加速度カムである。等加速度カムを用いることで、矢印A2で示すように、プランジャ40のスプリングを押し縮めるのに要する荷重換算値Pca0をより低減可能である。すなわち、カム部材として等加速度カムを用いることで、モータ21の必要トルクがより低減され、より低出力のモータを選定することができる。
また、上記実施形態と同様の効果を奏する。
(他の実施形態)
上記実施形態では、プレートには、ワーク保持プレートおよび中継プレートが含まれ、A軸周りの角度調整、および、B軸周りの角度調整にカム部材およびカムブロックが用いられる。他の実施形態では、A軸周りの角度調整、または、B軸周りの角度調整に、カム部材およびカムブロックを用いなくてもよい。また、ワーク姿勢調整装置は、中継プレートを省略し、1軸方向の角度を調整するものであってもよい。
第1実施形態では、プレートがベースに水平のとき、偏芯中心、カム部材の回転中心、中継プレートの回転中心は、同一直線上に、この順で配列される。他の実施形態では、プレートがベースに水平のとき、カム部材の回転中心、偏芯中心、中継プレートの回転中心が、同一直線上に、この順で配列されるようにしてもよい。すなわち、偏芯中心が、カム部材の回転中心よりも中継プレートの回転中心側となるようにしてもよい。配列順が異なっていても、同様の効果を奏する。また、偏芯中心、カム部材の回転中心、および、プレートの回転中心は、プレートがベースに水平のときに同一直線上でなくてもよい。
上記実施形態では、付勢部材はプランジャである。他の実施形態では、付勢部材は、カム部材をカムブロックに片寄せできるものであれば、プランジャに限らず、どのようなものであってもよい。また、付勢部材の付勢力は、ばね力に限らず、例えば磁力等であってもよい。
上記実施形態では、カム部材は、プランジャにてカムブロックを鉛直方向下側に付勢することで、ガイド穴の上斜面に片寄せされる。他の実施形態では、付勢部材は、その付勢力により、カム部材を下側の斜面に片寄せするようにしてもよい。この場合、カムブロックにガイド穴を形成する必要はなく、例えばカムブロックの上側面に、カム部材をガイドする傾斜面を形成し、当該傾斜面を「ガイド部」としてもよい。
上記実施形態では、カム部材を駆動するアクチュエータはモータである。他の実施形態では、アクチュエータとしてモータ以外のものを用いてもよい。
上記実施形態では、ワーク姿勢調整装置は、コーティング材に浸漬され、コーティング処理されるワークを保持するものである。他の実施形態では、ワーク姿勢調整装置は、コーディング処理以外の加工処理が施されるワークを保持するものであってもよい。
以上、本発明は、上記実施形態になんら限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の形態で実施可能である。
1・・・ワーク姿勢調整装置
10・・・ベース
11・・・プレート
12・・・ワーク保持プレート 15・・・中継プレート
21、51・・・モータ
26、56・・・偏芯ピン(カム部材)
30、60・・・カムブロック
36、66・・・ガイド穴(ガイド部)
40、70・・・プランジャ(付勢部材)
126・・・板カム(カム部材)

Claims (2)

  1. ベース(10)と、
    ワーク(80)を保持可能であり、少なくとも1軸を中心に前記ベースに対して回転可能に設けられるプレート(11)と、
    前記プレートを回転させる駆動力を出力するアクチュエータ(21、51)と、
    前記アクチュエータにより回転駆動されるカム部材(26、56)と、
    前記カム部材をガイドするガイド部(36、66)が形成され、前記カム部材の回転により前記プレートと一体に駆動されるカムブロック(30、60)と、
    前記カム部材が前記カムブロックに押し付けられるように付勢する付勢部材(40、70)と、
    を備え
    前記カム部材は、前記アクチュエータの回転軸と同軸に設けられる基部(27、57)、および、前記基部から偏芯して突出し、周壁が前記ガイド部に当接する偏芯部(28、58)を有する偏芯ピンであり、
    前記ベースと前記プレートとが水平であるとき、前記プレートの回転軸方向から見て、前記プレートの回転中心と、前記カム部材の回転中心と、前記カム部材の偏芯中心とが、同一直線上に配列されるワーク姿勢調整装置。
  2. 前記プレートは、
    前記ワークを保持するワーク保持ブロック(13)が設けられ、第1軸を中心に回転可能であるワーク保持プレート(12)と、
    前記ワーク保持プレートと前記ベースとの間に設けられ、前記第1軸に直交する第2軸を中心に前記ワーク保持プレートと一体に回転可能である中継プレート(15)と、
    を有し、
    前記カム部材および前記カムブロックは、前記第1軸を中心に前記プレートを駆動する第1姿勢調整ユニット(50)、および、前記第2軸を中心に前記プレートを駆動する第2姿勢調整ユニット(20)の少なくとも一方に設けられる請求項1に記載のワーク姿勢調整装置。
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