JP6983374B2 - 測定装置及び測定方法 - Google Patents
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Description
図1は、波長掃引光Lを用いて非接触で測定対象物9の変位(距離D)と厚みTHとを同時に測定(計測)する測定装置10の概略図である。なお、測定対象物9の変位とは、主として図中の矢印A方向(後述の波長掃引光Lの出射方向)の変位であり、ここでは測定対象物9の振動も含まれる。また、測定対象物9の距離Dとは、測定装置10[本実施形態では後述の端面19(参照面)]から測定対象物9(第1面9a)までの距離である。さらに、測定対象物9の厚みTHとは、本実施形態では測定対象物9の第1面9aと第2面9bとの間隔(長さ)である。
図4は、制御装置18の構成を示すブロック図である。図4に示すように、制御装置18は、制御部21と表示部22と記憶部23とを備えている。制御部21は、例えばCPU(Central Processing Unit)或いはFPGA(field-programmable gate array)を含む各種の演算部と処理部とメモリ等により構成されている。この制御部21は、メモリ等から読み出した不図示の制御プログラムを実行することで、測定制御部25と、干渉信号取得部26と、第1測定部27と、第2測定部28として機能する。
第1測定部27は、干渉信号取得部26から入力された干渉信号SGを解析して、測定対象物9の変位(距離D)を測定する。この第1測定部27は、周波数解析部30及び距離検出部31として機能する。
第2測定部28は、前述の第1測定部27による測定対象物9の変位測定と同時に、干渉信号取得部26から入力された干渉信号SGを解析して、測定対象物9の厚みTHを測定する。具体的に第2測定部28は、既述の図5及び図11〜図12で説明したノイズピークNPに起因する信号ピークP3の検出精度の低下、及び測定対象物9の薄型化による信号ピークP1及び信号ピークP2の差周波数ΔFの検出精度の低下又は検出不能という問題を解決するため、下記のアルゴリズムを用いて干渉信号SGから差周波数ΔFを検出する。
図7は、厚み検出部36による厚み検出の処理の流れを示すフローチャートである。図7に示すように、厚み検出部36は、差周波数ΔF(第4ピーク周波数f4)が予め定めた基準周波数以上である場合、すなわち測定対象物9の厚みTHが十分に厚い場合、公知の周波数領域での厚み検出を行う(ステップS1でYES、ステップS2)。
次に、図9を用いて上記構成の測定装置10による測定対象物9の変位(距離D)及び厚みTHの同時測定処理(本発明の測定方法)について説明を行う。なお、図9は、測定装置10による測定対象物9の変位(距離D)及び厚みTHの同時測定処理の流れを示すフローチャートである。
干渉信号取得部26から第1測定部27に入力された干渉信号SGは、既述の図5に示したように、第1測定部27の周波数解析部30により周波数解析され、この周波数解析結果が周波数解析部30から距離検出部31に入力される(ステップS4)。
一方、干渉信号取得部26から第2測定部28に入力された干渉信号SGに対しては、既述の図6に示したように、フィルタ処理部33によるバンドパスフィルタ処理(ステップS6)と、二乗演算部34による二乗演算処理(ステップS7、本発明の信号生成ステップに相当)とが順に施される。バンドパスフィルタ処理により、信号ピークP3の周辺に存在するノイズピークNP(図6参照)が除去されるため、差周波数ΔF(第4ピーク周波数f4)の検出時にノイズピークNPが悪影響を及ぼすことが防止される。また、二乗演算処理により、既述の図6に示したように、第1干渉信号成分sg1及び第2干渉信号成分sg2から第3干渉信号成分sg3と等価な等価干渉信号成分sg4が生成されるため、差周波数ΔF(第4ピーク周波数f4)の検出が可能となる。
以上のように本実施形態の測定装置10は、干渉信号SGの第1干渉信号成分sg1及び第2干渉信号成分sg2に基づき等価干渉信号成分sg4を生成し、この等価干渉信号成分sg4から検出した差周波数ΔFに基づき測定対象物9の厚みTHを検出するため、測定対象物9の厚みを高精度に測定することができる。これにより、従来、参照面(端面19)を測定対象物9の異なる位置に設定してこの測定対象物9の変位(距離D)及び厚みTHを同時測定する場合に、厚みTHの測定精度が低下するという問題が解決する。その結果、変位(距離D)及び厚みTHの同時測定を行う場合に、厚みTHを精度よく測定することができる。
上記実施形態では、波長掃引光源12、光検出器17、及び制御装置18の他に、ファイバーサーキュレータ13と、センサヘッド14と、光ファイバーケーブル16A〜16Cとを備える測定装置10について説明したが、測定対象物9とは異なる位置に参照面が設定され且つ干渉信号SGを取得可能であれば、その装置構成は適宜変更してもよい。
上記実施形態では、バンドパスフィルタ処理された干渉信号SGに対して、二乗演算部34によって二乗演算処理を施すことにより、第3干渉信号成分sg3と等価な等価干渉信号成分sg4を生成しているが、二乗演算処理以外の方法(アルゴリズム)を採用してもよい。すなわち、第1干渉信号成分sg1と第2干渉信号成分sg2とに基づいて等価干渉信号成分sg4を生成可能な各種のアルゴリズムを採用してよい。
Claims (5)
- 測定対象物までの距離と前記測定対象物の厚みとを同時に測定する測定装置において、
波長掃引光を出射する波長掃引光源と、
前記測定対象物とは異なる位置に設けられており、前記波長掃引光源から出射された前記波長掃引光の一部を参照光とする参照光生成部と、
前記波長掃引光源から出射され且つ前記一部とは異なる前記波長掃引光を、前記測定対象物の第1面に向けて出射する光出射部と、
前記参照光生成部にて生成された前記参照光と、前記光出射部からの前記波長掃引光の出射により、前記測定対象物の前記第1面で反射された前記波長掃引光の第1反射光と、前記測定対象物を透過して前記測定対象物の前記第1面とは反対側の第2面で反射された前記波長掃引光の第2反射光と、の干渉信号を検出する信号検出部と、
前記第1反射光及び前記参照光の干渉信号成分を第1干渉信号成分とし、前記第1干渉信号成分のピーク周波数を第1ピーク周波数とした場合、前記信号検出部が検出した前記干渉信号から前記第1ピーク周波数を検出し、前記第1ピーク周波数から前記第1面までの距離を検出する距離検出部と、
前記第2反射光及び前記参照光の干渉信号成分を第2干渉信号成分とし、前記第1反射光及び前記第2反射光の干渉信号成分を第3干渉信号成分とした場合、前記信号検出部が検出した前記干渉信号の前記第1干渉信号成分及び前記第2干渉信号成分に基づき、前記第3干渉信号成分と等価な等価干渉信号成分を生成する信号生成部と、
前記第2干渉信号成分のピーク周波数を第2ピーク周波数とした場合、前記信号生成部が生成した前記等価干渉信号成分から、前記第1ピーク周波数と前記第2ピーク周波数との差を示す差周波数を検出し、前記差周波数に基づき前記測定対象物の前記第1面と前記第2面との間の厚みを検出する厚み検出部と、
を備え、
前記信号生成部は、
前記干渉信号から、少なくとも前記第1ピーク周波数よりも低い周波数領域に含まれる前記第3干渉信号成分及びノイズの信号ピークを除去するフィルタ処理を行うフィルタ処理部と、
前記フィルタ処理部により前記フィルタ処理された前記干渉信号を二乗演算処理して、前記等価干渉信号成分を生成する二乗演算部と、を備え、
前記厚み検出部は、前記二乗演算部により二乗された前記干渉信号を周波数解析して、前記差周波数を検出する測定装置。 - 前記参照光生成部は、前記波長掃引光の前記一部を反射して前記参照光とする参照面である請求項1に記載の測定装置。
- 前記波長掃引光源から出射された前記波長掃引光を、前記光出射部に入力する光ファイバーケーブルを備え、
前記光出射部は、前記光ファイバーケーブルの前記波長掃引光を出射する出射端側に接続されたセンサヘッドであって、前記波長掃引光を前記第1面に向けて出射し、且つ前記第1面で反射された前記第1反射光と前記第2面で反射された前記第2反射光とが入射するセンサヘッドであり、
前記参照面は、前記光ファイバーケーブルの前記出射端側の端面である請求項2に記載の測定装置。 - 前記光出射部は、前記波長掃引光源から出射された前記波長掃引光を光分割して前記第1面と前記参照面とに向けてそれぞれ出射し、且つ前記第1面で反射された前記第1反射光と、前記第2面で反射された前記第2反射光と、前記参照面で反射された前記参照光とがそれぞれ入射する光分割部である請求項2に記載の測定装置。
- 測定対象物までの距離と前記測定対象物の厚みとを同時に測定する測定方法において、
前記測定対象物とは異なる位置において、波長掃引光源から出射された波長掃引光の一部を参照光とする参照光生成ステップと、
前記波長掃引光源から出射され且つ前記一部とは異なる前記波長掃引光を、前記測定対象物の第1面に向けて出射する光出射ステップと、
前記参照光生成ステップにて生成された前記参照光と、前記光出射ステップでの前記波長掃引光の出射により、前記測定対象物の前記第1面で反射された前記波長掃引光の第1反射光と、前記測定対象物を透過して前記測定対象物の前記第1面とは反対側の第2面で反射された前記波長掃引光の第2反射光と、の干渉信号を検出する信号検出ステップと、
前記第1反射光及び前記参照光の干渉信号成分を第1干渉信号成分とし、前記第1干渉信号成分のピーク周波数を第1ピーク周波数とした場合、前記信号検出ステップで検出した前記干渉信号から前記第1ピーク周波数を検出し、前記第1ピーク周波数から前記第1面までの距離を検出する距離検出ステップと、
前記第2反射光及び前記参照光の干渉信号成分を第2干渉信号成分とし、前記第1反射光及び前記第2反射光の干渉信号成分を第3干渉信号成分とした場合、前記信号検出ステップで検出した前記干渉信号の前記第1干渉信号成分及び前記第2干渉信号成分に基づき、前記第3干渉信号成分と等価な等価干渉信号成分を生成する信号生成ステップと、
前記第2干渉信号成分のピーク周波数を第2ピーク周波数とした場合、前記信号生成ステップにて生成した前記等価干渉信号成分から、前記第1ピーク周波数と前記第2ピーク周波数との差を示す差周波数を検出し、前記差周波数に基づき前記測定対象物の前記第1面と前記第2面との間の厚みを検出する厚み検出ステップと、
を有し、
前記信号生成ステップは、
前記干渉信号から、少なくとも前記第1ピーク周波数よりも低い周波数領域に含まれる前記第3干渉信号成分及びノイズの信号ピークを除去するフィルタ処理を行うフィルタ処理ステップと、
前記フィルタ処理ステップで前記フィルタ処理された前記干渉信号を二乗演算処理して、前記等価干渉信号成分を生成する二乗演算ステップと、を備え、
前記厚み検出ステップは、前記二乗演算ステップで二乗された前記干渉信号を周波数解析して、前記差周波数を検出する測定方法。
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