以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。例えば、後述する各処理の実行順序は、本発明の要旨を変更しない範囲で、適宜変更することができる。
図1は、本実施形態に係るシステム100の概略図である。図1に示されるシステム100は、複合機10と、情報処理端末50とで構成されている。複合機10及び情報処理端末50は、通信ネットワーク101を通じて相互に通信可能に構成されている。通信ネットワーク101の具体例は特に限定されないが、例えば、インターネット、有線LAN、無線LAN、或いはこれらの組み合わせであってもよい。または、複合機10及び情報処理端末50は、USBケーブル等によって接続されていてもよい。
複合機10は、図1に示されるように、プリンタ11と、スキャナ12と、FAX部13と、ディスプレイ23と、入力I/F24と、通信I/F25と、CPU31と、メモリ32と、通信バス33とを主に備える。複合機10を構成する各構成要素は、通信バス33を通じて相互に接続されている。複合機10は、画像形成装置の一例である。複合機10の各構成要素は、後述する動作を実行する動作部の一例である。
プリンタ11は、画像データで示される画像をシートに記録するプリント動作を実行する。プリンタ11の記録方式としては、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。スキャナ12は、原稿に記録された画像を読み取ってスキャンデータを生成するスキャン動作を実行する。FAX部13は、画像データを外部装置にFAX送信し、画像データを外部装置からFAX受信するFAX動作を実行する。
ディスプレイ23は、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ等であり、各種情報を表示する表示面を備える。ディスプレイ23は、装置ディスプレイの一例である。
入力I/F24は、ユーザによる入力操作を受け付けるユーザインタフェースである。具体的には、入力I/F24はボタンを有しており、押下されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、入力I/F24は、ディスプレイ23の表示面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。ディスプレイ23の表示面に表示されたオブジェクトを指定する操作、文字列或いは数字列を入力する操作は、ユーザ操作の一例である。「オブジェクト」とは、例えば、ディスプレイ23に表示された文字列、アイコン、ボタン、リンク、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウンメニュー等である。入力I/F24は、第2入力インタフェースの一例である。
タッチセンサとして実現される入力I/F24は、ユーザがタッチした表示面上の位置を示す位置情報を出力する。なお、本明細書中における「タッチ」とは、入力媒体を表示面に接触させる操作全般を含む。また、入力媒体が表示面に触れていなくても、表示面との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させる「ホバー」或いは「フローティングタッチ」を、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。ディスプレイ23に表示されたオブジェクトの位置のタップするユーザ操作は、当該オブジェクトを指定するユーザ操作の一例である。
通信I/F25は、通信ネットワーク101を通じて外部装置と通信可能な通信インタフェースの一例である。すなわち、複合機10は、通信I/F25を通じて外部装置に各種データを送信し、通信I/F25を通じて外部装置から各種データを受信する。以下、通信I/F25が外部装置にデータを送信する動作をアップロード動作と表記し、通信I/F25が外部装置からデータを受信する動作をダウンロード動作と表記する。通信I/F25の具体的な通信手順は特に限定されないが、例えば、Wi−Fi(Wi-Fi Allianceの登録商標)を採用することができる。また、複合機10及び情報処理端末50がUSBケーブル等で接続される場合、通信I/F25は、USBケーブルを着脱可能なUSBインタフェースであってもよい。
また、複合機10は、複数の動作を組み合わせた複合動作を実行することができる。複合動作の一例であるスキャンアップロード動作は、スキャン動作でスキャナ12が生成したスキャンデータを、アップロード動作で通信I/F25が外部装置に送信する複合動作である。スキャンアップロード動作において、スキャナ12は第1動作部の一例であり、スキャン動作は第1動作の一例であり、通信I/F25は第2動作部の一例であり、アップロード動作は第2動作の一例である。
複合動作の他の例であるコピー動作は、スキャン動作でスキャナ12が生成したスキャンデータで示される画像を、プリント動作でプリンタ11がシートに記録する複合動作である。コピー動作において、スキャナ12は第1動作部の一例であり、スキャン動作は第1動作の一例であり、プリンタ11は第2動作部の一例であり、プリント動作は第2動作の一例である。
複合機10が実行可能な動作は、動作IDによって識別される。例えば、プリンタ11が実行するプリント動作は動作ID“Print”で識別され、スキャナ12が実行するスキャン動作は動作ID“Scan”で識別され、FAX部13が実行するFAX動作は動作ID“FAX”で識別され、通信I/F25が実行するアップロード動作、ダウンロード動作は動作ID“Upload”、“Download”で識別され、コピー動作は動作ID“Copy”で識別され、スキャンアップロード動作は動作ID“Scan to FTP”で識別される。
複合機10は、動作パラメータに従って動作を実行する。動作パラメータは、動作の実行条件を示す情報である。動作パラメータは、1以上の項目(例えば、解像度、形式、サイズ、色、サーバID)それぞれの設定値を含む。動作パラメータの項目は、対応する動作によって異なる。スキャン動作の動作パラメータは、例えば、項目“解像度”、“形式”の設定値を含むことができる。プリント動作の動作パラメータは、例えば、項目“サイズ”、“色”の設定値を含むことができる。アップロード動作の動作パラメータは、例えば、項目“サーバID”の設定値を含むことができる。
項目“解像度”の設定値は、原稿の読取解像度を示す。項目“形式”の設定値は、スキャンデータのファイル形式を示す。項目“サイズ”は、画像を記録するシートのサイズを示す。項目“色”は、プリント動作で用いる色を示す。項目“サーバID”は、データのアップロード先のサーバを識別する。但し、各動作の動作パラメータは、前述の項目の全てを含んでいなくてもよいし、前述の項目以外の項目をさらに含んでもよい。
また、複合動作の動作パラメータは、図3(A)に示されるように、複合動作を構成する複数の動作それぞれの動作パラメータを含む。コピー動作の動作パラメータは、スキャン動作の動作パラメータである項目“解像度”の設定値と、プリント動作の動作パラメータである項目“サイズ”、“色”の設定値とを含む。スキャンアップロード動作の動作パラメータは、スキャン動作の動作パラメータである項目“解像度”、“形式”の設定値と、アップロード動作の動作パラメータである項目“サーバID”の設定値とを含む。
CPU31は、複合機10の全体動作を制御するものである。CPU31は、入力I/F24から出力される各種情報、通信I/F25を通じて外部装置から取得した各種情報等に基づいて、後述する各種プログラムをメモリ32から取得して実行する。CPU31及びメモリ32は、第2コントローラの一例を構成する。
メモリ32は、OS34と、装置プログラム35とを記憶している。装置プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。また、メモリ32は、装置プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報等を記憶する。メモリ32は、例えば、RAM、ROM、EEPROM、HDD、複合機10に着脱されるUSBメモリ等の可搬記憶媒体、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。
メモリ32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。後述する情報処理端末50のメモリ62についても同様である。
メモリ32は、例えば、標準画面データと、複数の標準動作データとを記憶している。標準画面データ及び複数の標準動作データは、例えば、複合機10の出荷前に製造メーカによってメモリ32に記憶される。標準画面データ及び複数の標準動作データの形式は特に限定されないが、例えば、XML形式の情報であってもよい。
標準画面データは、ディスプレイ23に表示させる標準画面を示すための情報である。標準画面データは、例えば図2(A)に示されるように、<DisplayID>タグの要素である画面IDと、<DisplayName>タグの要素である画面タイトルと、<Icon>タグの要素である複数のアイコン情報とを含む。画面ID“001”は、ディスプレイ23に表示させる複数の画面のうちの1つを識別する。画面タイトル“標準画面”は、画面ID“001”で識別される画面のタイトルとして当該画面に表示される文字列である。複数のアイコン情報は、図12(A)に示されるように、当該画面の指定位置に表示される動作アイコン151、152、153を示す情報である。
アイコン情報は、<IconID>タグの要素であるアイコンIDと、<IconImage>タグの要素であるデータIDと、<IconText>タグの要素であるアイコンテキストと、<FunctionID>タグの要素である機能IDとを含む。アイコン情報は、動作アイコン151、152、153の1つに対応する。動作アイコン151、152、153に対応付けられたアイコン情報の形式は共通するので、以下、動作アイコン151に対応付けられたアイコン情報について説明する。
アイコンID“001”は、動作アイコン151を識別するオブジェクトIDの一例である。<Normal>タグの要素であるデータID“//standard/standard_icon01_normal.jpeg”は、入力I/F24を通じて指定される前の動作アイコン151を示す選択前画像データの所在を示す。<Pushed>タグの要素であるデータID“//standard/standard_icon01_pushed.jpeg”は、入力I/F24を通じて指定された後の動作アイコン151を示す選択後画像データの所在を示す。なお、「入力I/F24を通じたアイコンの指定」とは、例えば、タップ操作を指す。アイコンテキスト“スキャン”は、動作アイコン151に対応付けて表示される文字列である。機能ID“001”は、動作アイコン151に対応付けられた標準動作データを識別する。
標準動作データは、入力I/F24を通じて動作アイコン151〜153が指定されたときに、複合機10が実行すべき動作を示すデータである。動作アイコン151、152、153に対応付けられた標準動作データの形式は共通するので、以下、動作アイコン151に対応付けられた標準動作データについて説明する。
標準動作データは、例えば図2(B)に示されるように、<FunctionID>タグの要素である機能IDと、<Scan>タグで示される動作IDと、<Scan>タグの要素である動作パラメータとを含む。図2(B)は、動作アイコン151に対応付けられた標準動作データを示す。機能ID“001”は、標準画面データに含まれる機能IDに対応する。<Scan>タグは、スキャン動作の動作IDを示す。<Resolution>タグの要素は、項目“解像度”の設定値“300dpi”を示す。<File Type>タグの要素は、項目“形式”の設定値“PDF”を示す。
情報処理端末50は、図1に示されるように、ディスプレイ53と、入力I/F54と、通信I/F55と、CPU61と、メモリ62と、通信バス63とを主に備える。情報処理端末50に含まれるディスプレイ53、入力I/F54、通信I/F55、CPU61、メモリ62、及び通信バス63は、複合機10に含まれるディスプレイ23、入力I/F24、通信I/F25、CPU31、メモリ32、及び通信バス33と同様の構成であるので、説明は省略する。ディスプレイ53は端末ディスプレイの一例であり、入力I/F54は第1入力インタフェースの一例であり、CPU61及びメモリ62は第1コントローラの一例である。情報処理端末50は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、或いはPC等である。
メモリ62は、OS64と、端末プログラム65とを記憶している。また、メモリ62は、図3(A)に示される動作情報リストを記憶することができる。動作情報リストは、1以上の動作情報レコードを含む。動作情報レコードは、動作IDと、動作パラメータと、動作名とを含む動作情報の一例である。動作情報レコードは、例えば、端末プログラム65のインストール時に動作情報リストに登録されてもよいし、後述する動作情報レコード登録処理で端末プログラム65によって動作情報リストに登録されてもよい。動作情報リストの形式は特に限定されないが、例えば、XML形式の情報であってもよい。
動作ID及び動作パラメータは、複合機10が実行可能な動作の動作ID及び動作パラメータである。動作名は、対応する動作IDで識別される動作の名称を表すテキスト形式の情報である。動作名は、例えば、情報処理端末50のユーザによって任意に決定される。図3(A)の例では、スキャンアップロード動作がテキスト“スキャンサーバ”で表され、コピー動作がテキスト“モノコピー”で表される。
また図示は省略するが、メモリ62は、指定装置IDを記憶することができる。指定装置IDは、通信I/F55を通じて通信可能な複数の複合機10のうち、ユーザによって指定された複合機10を識別する。端末プログラム65は、例えば、通信I/F55を通じて通信可能な複数の複合機10それぞれに対応する複数の装置アイコンをディスプレイ53に表示させ、入力I/F54を通じて指定された装置アイコンに対応する複合機10を指定装置に決定する。そして、端末プログラム65は、決定した指定装置の装置IDを、指定装置IDとしてメモリ62に記憶させる。
図5〜図7を参照して、本実施形態に係るシステム100の動作を説明する。
本明細書のフローチャートは、基本的に、プログラムに記述された命令に従ったCPU31、61の処理を示す。すなわち、以下の説明における「判断」、「抽出」、「選択」、「算出」、「決定」、「特定」、「制御」等の処理は、CPU31、61の処理を表している。CPU61による処理は、OS64を介したハードウェア制御も含む。また、本明細書中の「データ」とは、コンピュータに読取可能なビット列で表される。そして、実質的な意味内容が同じでフォーマットが異なるデータは、同一のデータとして扱われるものとする。本明細書中の「情報」についても同様である。
[カスタムデータ生成処理]
端末プログラム65は、例えば入力I/F54を通じたユーザの指示で起動されたことに応じて、カスタムデータ生成処理を実行する。カスタムデータ生成処理は、後述するカスタム設定画面を通じて入力を受け付けた情報に基づいて、カスタム画面データ、カスタム動作データ、及び指示スクリプトを生成する処理である。図5(A)を参照して、カスタムデータ生成処理の詳細を説明する。
まず、端末プログラム65は、指定装置の装置情報を取得する(S11)。一例として、端末プログラム65は、メモリ62から装置情報を読み出してもよい。他の例として、端末プログラム65は、通信I/F55を通じて指定装置から装置情報を受信してもよい。他の例として、端末プログラム65は、指定装置のモデル名を示すモデル情報を通信I/F55を通じて不図示のサーバに送信してもよい。そして、端末プログラム65は、モデル情報に対応付けてサーバメモリに記憶された装置情報を、通信I/F55を通じてサーバから受信してもよい。S11の処理は、取得処理、第1取得処理、第2取得処理、及び第3取得処理の一例である。
装置情報は、例えば、図2(A)に示される標準画面データと、複数のアイコンIDと、複数の動作IDと、動作IDで示される各動作の動作パラメータの設定値の候補とを含む。アイコンIDは、指定装置のディスプレイ23に表示される複数のアイコンの1つを識別する。動作IDは、指定装置が実行可能な複数の動作それぞれを識別する。動作パラメータの設定値の候補とは、動作パラメータに含まれる複数の項目それぞれについて、設定され得る複数の設定値の候補である。装置情報は、後述する第1表示条件及び第2表示条件を示す条件情報をさらに含んでもよい。装置情報の形式は特に限定されないが、例えば、XML形式の情報であってもよい。
装置情報は、例えば、アイコンID“001”、“002”、“003”を含む。装置情報は、例えば、動作ID“Scan”、“Print”、“Upload”、“Download”、“Copy”、“Scan to FTP”を含む。装置情報は、例えば、項目“解像度”の設定値の候補“300dpi”、“600dpi”と、項目“形式”の設定値の候補“PDF”、“TIFF”と、項目“サイズ”の設定値の候補“A4”、“B5”、“L版”と、項目“色”の設定値の候補“カラー”、“モノクロ”と、項目“サーバID”の設定値の候補“www.server-a.com”、“www.server-b.com”とを含む。
次に、端末プログラム65は、図8或いは図9に示されるカスタム設定画面をディスプレイ53に表示させる(S12)。カスタム設定画面は、複合機10に表示させる画面を、ユーザにカスタマイズさせるカスタマイズ画面或いは第1画面の一例である。そして、端末プログラム65は、カスタム設定画面に対するユーザ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S13)。S12の処理は表示処理或いは第1表示処理の一例であり、S13の処理は第1受付処理の一例である。
より詳細には、カスタム設定画面は、例えば、S11で取得したアイコンIDに対応付ける動作IDを、S11で取得した複数の動作IDのうちからユーザに選択させるための画面である。また、カスタム設定画面は、例えば、S11で取得したアイコンIDに対応付ける画像データをユーザに選択させるための画面である。さらに、カスタム設定画面は、複合機10のディスプレイ23に表示させる他の様々な情報をユーザに指定させるための画面である。
カスタム設定画面は、[Icon]タブ110と、[Background]タブ120とを含む。より詳細には、端末プログラム65は、[Icon]タブ110の指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて、図8に示されるように、S11で取得した標準画面データに含まれる複数の<Icon>タグそれぞれに対応する複数のオブジェクト111〜116と、[登録]アイコン117と、[生成]アイコン118とを含むカスタム設定画面を、ディスプレイ53に表示させる。図8に示されるカスタム設定画面は、複合機10のディスプレイ23に表示させるアイコンを、ユーザにカスタマイズさせるための画面である。
チェックボックス111A、画像アイコン112A、テキストボックス113A、114A、115A、プルダウンメニュー116Aは、アイコンID=“001”を含む<Icon>タグの要素をユーザに編集させるためのオブジェクトである。チェックボックス111B、画像アイコン112B、テキストボックス113B、114B、115B、プルダウンメニュー116Bは、アイコンID=“002”を含む<Icon>タグの要素をユーザに編集させるためのオブジェクトである。チェックボックス111C、画像アイコン112C、テキストボックス113C、114C、115C、プルダウンメニュー116Cは、アイコンID=“003”を含む<Icon>タグの要素をユーザに編集させるためのオブジェクトである。各アイコンIDに対応するオブジェクトの機能は共通するので、以下、アイコンID=“001”に対応するオブジェクト111A〜116Aについて説明する。
チェックボックス111Aは、動作アイコン151の表示或いは非表示を切り替える指示に対応する。より詳細には、チェックされたチェックボックス111Aは動作アイコン151を表示させる指示に対応し、チェックが解除されたチェックボックス111Aは動作アイコン151を非表示にする指示に対応する。チェックボックス111Aの初期状態は、チェックされた状態である。
画像アイコン112Aは、動作アイコン151を示す画像データを変更する指示に対応する。端末プログラム65は、例えば、画像アイコン112Aの指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて、メモリ62或いはインターネット上の不図示のサーバに記憶された画像データの一覧をディスプレイ53に表示し、表示した複数の画像データのうちの1つを入力I/F54を通じて受け付ける。そして、端末プログラム65は、指定された画像データで示される画像を画像アイコン112Aとして表示させる。画像アイコン112Aの初期状態は、標準画面データの<Normal>タグの要素で示される画像データで示される画像である。
テキストボックス113Aは、動作アイコン151に対応付けて表示されるアイコンテキストを変更する指示に対応する。端末プログラム65は、入力I/F54を通じて入力された文字列を、テキストボックス113Aに表示させる。テキストボックス113Aに最初に表示される文字列は、標準画面データの<IconText>タグの要素である文字列“スキャン”である。
テキストボックス114A、115Aは、動作アイコン151の表示位置を示す位置情報を変更する指示に対応する。位置情報は、編集された表示位置と、複合機10で予め定められた指定位置との差分を示す。端末プログラム65は、入力I/F54を通じて入力された数値を、テキストボックス114A、115Aに表示させる。テキストボックス114A、115Aに最初に表示される数値は、“0”である。
テキストボックス114Aに表示された数値は、表示位置と指定位置との左右方向の差分を示す。より詳細には、テキストボックス114Aに表示された正の数値は指定位置より右側の位置を示し、テキストボックス114Aに表示された負の数値は指定位置より左側の位置を示す。テキストボックス115Aは、表示位置と指定位置との上下方向の差分を示す。より詳細には、テキストボックス115Aに表示された正の数値は指定位置より上側の位置を示し、テキストボックス115Aに表示された負の数値は指定位置より下側の位置を示す。
プルダウンメニュー116Aは、動作アイコンに対応付けるカスタム動作を指定する指示に対応する。プルダウンメニュー116Aは、動作情報リストに登録された複数の動作情報レコードの1つを指定するユーザ操作を受け付ける。すなわち、プルダウンメニュー116Aは、動作情報リストに登録された複数の動作情報レコードそれぞれに対応する選択肢を有する。プルダウンメニュー116Aの選択肢は、動作情報オブジェクトの一例である。プルダウンメニュー116Aの初期状態は、標準画面データの<FunctionID>の要素で示される標準動作が指定された状態である。
また、端末プログラム65は、[Background]タブ120の指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて、図9に示されるように、テキストボックス121、122と、検索アイコン123とを含むカスタム設定画面を、ディスプレイ53に表示させる。図9に示されるカスタム設定画面は、複合機10のディスプレイ23に表示させる画面の画面タイトル及び背景を、ユーザにカスタマイズさせるための画面である。換言すれば、図9に示されるカスタム設定画面は、ディスプレイ23に表示させる画面のうち、動作アイコン151〜153に関連付けられていない部分を、ユーザにカスタマイズさせるための画面である。
テキストボックス121は、背景画像として用いる画像データを指定する指示に対応する。端末プログラム65は、入力I/F54を通じて指定された画像データの所在を示すデータIDを、テキストボックス121に表示させる。背景画像は、ディスプレイ23の表示領域の全域で且つ動作アイコン151〜153より奥行き方向の奥側に表示される画像である。テキストボックス121の初期状態は、画像データが指定されていない状態である。
テキストボックス122は、ディスプレイ23に表示させる画面の画面タイトルを変更する指示に対応する。端末プログラム65は、入力I/F54を通じて入力された文字列を、テキストボックス122に表示させる。テキストボックス122に最初に表示される文字列は、標準画面データの<DisplayName>タグの要素の文字列“標準画面”である。
検索アイコン123は、背景画像として用いる画像データを指定する指示に対応する。端末プログラム65は、検索アイコン123の指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて、メモリ62或いはインターネット上の不図示のサーバに記憶された画像データの一覧をディスプレイ53に表示し、表示した複数の画像データのうちの1つを入力I/F54を通じて受け付ける。そして、端末プログラム65は、指定された画像データのデータIDをテキストボックス121に表示させる。
また、端末プログラム65は、[登録]アイコン117の指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S13:登録)、動作情報レコード登録処理を実行する(S14)。動作情報レコード登録処理は、動作情報レコードに含める各種情報の入力を入力I/F54を通じて受け付け、受け付けた情報を含む動作情報レコードを動作情報リストに登録する処理である。図5(B)を参照して、動作情報レコード登録処理の詳細を説明する。
[動作情報レコード登録処理]
まず、端末プログラム65は、図10(A)に示される動作選択画面をディスプレイ53に表示させる(S21)。動作選択画面は、動作情報レコードに含める動作ID及び動作名をユーザに選択させるための第2画面の一例である。動作選択画面は、プルダウンメニュー131と、テキストボックス132と、[OK]アイコン133と、[キャンセル]アイコン134とを含む。そして、端末プログラム65は、動作選択画面に対するユーザ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S22)。S21の処理は第2表示処理の一例であり、S22の処理は第2受付処理の一例である。
プルダウンメニュー131は、指定装置が実行可能な動作を識別する複数の動作IDのうちから、動作情報レコードに含める動作IDをユーザに指定させるオブジェクトである。プルダウンメニュー131は、装置情報に含まれる複数の動作IDそれぞれに対応する選択肢を有する。プルダウンメニュー131の選択肢は、動作オブジェクトの一例である。プルダウンメニュー116Aの初期状態は、動作ID“Scan”が指定された状態である。テキストボックス132は、動作名を指定する指示に対応する。端末プログラム65は、入力I/F54を通じて入力された文字列を、動作名としてテキストボックス132に表示させる。
端末プログラム65は、例えば、プルダウンメニュー131の選択肢から動作ID“Scan to FTP”を指定するユーザ操作と、テキストボックス132に動作名“スキャンサーバ”を入力するユーザ操作と、[OK]アイコン133の指定とを入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S22:Yes)、指定された動作ID“Scan to FTP”と、入力された動作名“スキャンサーバ”とを、メモリ62に一時記憶させる。
次に、端末プログラム65は、図10(B)に示されるパラメータ選択画面をディスプレイ53に表示させる(S23)。パラメータ選択画面は、動作選択画面を通じて選択された動作ID“Scan to FTP”で識別されるスキャンアップロード動作の実行パラメータを、ユーザに選択させるための第3画面の一例である。パラメータ選択画面は、プルダウンメニュー141、142、143と、[OK]アイコン144と、[キャンセル]アイコン145とを含む。そして、端末プログラム65は、パラメータ選択画面に対するユーザ操作を、入力I/F54を通じて受け付ける(S24)。S23の処理は第3表示処理の一例であり、S24の処理は第3受付処理の一例である。
プルダウンメニュー141、142、143は、スキャンアップロード動作の動作パラメータの各項目“解像度”、“形式”、“サーバID”の設定値をユーザに指定させるためのオブジェクトである。プルダウンメニュー141、142、143は、対応する項目“解像度”、“形式”、“サーバID”の設定値となり得る複数の設定値の候補それぞれに対応する選択肢を有する。プルダウンメニュー141、142、143の選択肢は、パラメータオブジェクトの一例である。プルダウンメニュー141の初期状態は設定値“300dpi”が指定された状態であり、プルダウンメニュー142の初期状態は設定値“PDF”が指定された状態であり、プルダウンメニュー143の初期状態は設定値“www.server-a.com”が指定された状態である。
端末プログラム65は、例えば、プルダウンメニュー141の選択肢から設定値“300dpi”を指定するユーザ操作と、プルダウンメニュー142の選択肢から設定値“PDF”を指定するユーザ操作と、プルダウンメニュー143の選択肢から設定値“www.server-a.com”を指定するユーザ操作と、[OK]アイコン144の指定とを入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S24:Yes)、指定された各設定値“300dpi”、“PDF”、“www.server-a.com”を、動作パラメータとしてメモリ62に一時記憶させる。
次に、端末プログラム65は、S22で一時記憶させた動作ID及び動作名と、S24で一時記憶させた動作パラメータとを含む動作情報レコードを、動作情報リストに登録する(S25)。S25の処理は、記憶処理の一例である。一方、端末プログラム65は、動作選択画面の[キャンセル]アイコン134の指定を入力I/F54を通じて、S23〜S25の処理を実行することなく、動作情報レコード登録処理を終了する。また、端末プログラム65は、パラメータ選択画面の[キャンセル]アイコン145の指定を入力I/F54を通じて、S25の処理を実行することなく、動作情報レコード登録処理を終了する。
図5(A)に戻って、端末プログラム65は、カスタム設定画面に含まれる各オブジェクト111〜116、121〜123が入力I/F54を通じて操作されたことに応じて(S13:設定変更)、オブジェクトを通じて変更された情報をメモリ62に一時記憶させると共に(S15)、変更後の情報を含むカスタム設定画面をディスプレイ53に表示させる(S12)。本実施形態では、図8に示されるカスタム設定画面の各オブジェクト111〜116が、図11に示されるように変更されたものとする。また、図9に示されるカスタム設定画面を通じて、データID“//custom/bgimage01.jpeg”と、画面タイトル“動作選択画面”とが指定されたものとする。
そして、端末プログラム65は、[生成]アイコン118の指定を入力I/F54を通じて受け付けたことに応じて(S13:生成)、カスタム画面データ生成処理を実行する(S16)。カスタム画面データ生成処理は、カスタム設定画面を通じて指定された各種情報を用いて、カスタム画面データを生成する処理である。図6を参照して、カスタム画面データ生成処理の詳細を説明する。S31〜S36の処理は加工処理の一例であり、S37は生成処理の一例である。
[カスタム画面データ生成処理]
まず、端末プログラム65は、画像アイコン112A、112Cを通じて指定された画像データで示される第1画像を、動作アイコン151、153に適した第1表示条件に合致するアイコン画像に加工する(S31〜S34)。S31〜S33の処理は、画像アイコン112A、112Cを通じて指定された画像データに対して共通するので、以下、画像アイコン112Aを通じて指定された画像データに対する処理を説明する。
第1表示条件は、例えば、動作アイコン151の大きさである指定サイズを示す。指定サイズは、ディスプレイ23に表示される動作アイコン151の左右方向及び上下方向の長さを示す。また、第1表示条件は、例えば、ディスプレイ23上における動作アイコン151の表示態様を、入力I/F24を通じてユーザが選択する前と、入力I/F24を通じてユーザが選択した後とで異ならせることである。
端末プログラム65は、図13(B)に示されるように、第1表示条件で示される指定サイズの第1メモリ領域171をメモリ62内に確保する。より詳細には、端末プログラム65は、指定サイズの画像を構成する全画素の画素値を展開できるサイズの第1メモリ領域171をメモリ62内に確保する。次に、端末プログラム65は、確保した第1メモリ領域171の全ての画素の透過率を100%に設定する(S31)。換言すれば、端末プログラム65は、確保した第1メモリ領域171の全ての画素に透明色の画素値(以下、「透過画素」と表記する。)を設定する。
次に、端末プログラム65は、画像アイコン112Aを通じて指定された画像データを、メモリ62或いは不図示のサーバから取得する。次に、端末プログラム65は、例えば取得した画像データで示される第1画像172の左右方向の長さ及び上下方向の長さの一方が指定サイズに一致し且つ他方が指定サイズ未満になるように、当該第1画像172の縦横比を維持したまま拡大或いは縮小する。そして、端末プログラム65は、図13(B)に示されるように、拡大或いは縮小した第1画像172の画素値を、S31で確保した第1メモリ領域171に展開する(S32)。
これにより、第1メモリ領域171には、拡大或いは縮小された第1画像172の画素と、第1画像172の外縁に付加された透過画素とで構成される第1アイコン画像173が展開される。第1アイコン画像173は、第1オブジェクト画像の一例である。第1アイコン画像173を構成する各画素の画素値は、例えば、複数の色値(例えば、R値、G値、B値)と、透過率とを含む。
次に、端末プログラム65は、第1メモリ領域171と同じサイズの第2メモリ領域をメモリ62内に確保する。次に、端末プログラム65は、第1メモリ領域171の第1アイコン画像173を第2メモリ領域にコピーする。そして、端末プログラム65は、第2メモリ領域に展開した第1アイコン画像173から第2アイコン画像を生成する(S33)。第2アイコン画像は、第1アイコン画像173と輪郭線が同一で且つ輝度、明度、及び彩度の少なくも1つが異なる第2オブジェクト画像の一例である。すなわち、第1アイコン画像173及び第2アイコン画像は、図柄が実質的に同一で且つ色目が異なる画像である。
より詳細には、端末プログラム65は、第2メモリ領域の第1アイコン画像173の画素値を、RGB色空間からLab(Lab color spaceの略)色空間に変換する。すなわち、端末プログラム65は、第1アイコン画像173の画素値を、複数の色値で表現する形式から、次元L及び補色次元a、bで表現する形式に変換する。次に、端末プログラム65は、Lab色空間に変換された各画素について、明度を意味する次元Lの値を予め定められた方法で増減させる。そして、端末プログラム65は、次元Lを増減させた画素値を、Lab色空間からRGB色空間に逆変換する。これにより、第2メモリ領域には、第2アイコン画像が展開される。
但し、第2アイコン画像の生成方法は、前述の例に限定されない。他の例として、端末プログラム65は、第2メモリ領域の第1アイコン画像173の画素値を、RGB色空間からYCbCr色空間に変換してもよい。そして、端末プログラム65は、YCbCr色空間に変換された各画素について、輝度成分Yの値を予め定められた方法で増減させてもよい。さらに、端末プログラム65は、輝度成分Yの値を増減させた画素値を、YCbCr色空間からRGB色空間に逆変換してもよい。これにより、第2メモリ領域には、第2アイコン画像が展開される。
次に、端末プログラム65は、テキストボックス121及び検索アイコン123を通じて指定された画像データで示される第2画像を、ディスプレイ23に表示させる画面の背景に適した第2表示条件に合致する背景画像に加工する(S35〜S36)。第2表示条件は、例えば、ディスプレイ23の表示領域の大きさである表示領域サイズを示す。表示領域サイズは、ディスプレイ23に表示される画面の左右方向及び上下方向の長さを示す。表示領域サイズは、指定サイズより大きい。すなわち、第1表示条件及び第2表示条件は、互いに異なる条件である。
端末プログラム65は、第2表示条件で示される表示領域サイズの第3メモリ領域をメモリ62内に確保する。より詳細には、端末プログラム65は、表示領域サイズの画像を構成する全画素の画素値を展開できる大きさの第3メモリ領域をメモリ62内に確保する。次に、端末プログラム65は、確保した第3メモリ領域の全ての画素にデフォルト画素値を設定する(S35)。デフォルト画素値は、ディスプレイ23に表示させる画面の背景色として予め定められた色(例えば、白色或いは黒色)の画素値である。
次に、端末プログラム65は、テキストボックス121及び検索アイコン123を通じて指定された画像データを、メモリ62或いは不図示のサーバから取得する。次に、端末プログラム65は、例えば取得した画像データで示される第2画像の左右方向の長さ及び上下方向の長さの一方が表示領域サイズに一致し且つ他方が表示領域サイズ未満になるように、当該第2画像の縦横比を維持したまま拡大或いは縮小する。そして、端末プログラム65は、拡大或いは縮小した第2画像の画素値を、S35で確保した第3メモリ領域に展開する(S36)。これにより、第3メモリ領域には、拡大或いは縮小された第3画像の画素と、第3画像の外縁に付加されたデフォルト画素値の画素とで構成される背景画像が展開される。
次に、端末プログラム65は、カスタム設定画面を通じてユーザによって指定された各種情報に基づいて、図3(B)に示されるカスタム画面データを生成する(S37)。カスタム画面データは、カスタム設定画面を通じてユーザによってカスタマイズされたカスタム画面を示すデータである。カスタム画面データのデータ構造は、標準画面データと概ね同様である。以下、標準画面データとの共通点の詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。
端末プログラム65は、テキストボックス122を通じて指定された文字列を、<DisplayName>タグの要素として設定する。また、端末プログラム65は、第3メモリ領域に展開された背景画像を示す画像データのデータIDを、<BGImage>タグの要素として設定する。さらに、端末プログラム65は、オブジェクト111A〜116A、111B〜116B、111C〜116Cを通じて指定された各種情報を、対応するIconID=“001”、“002”、“003”を含む<Icon>タグの要素として設定する。
<IconID>タグ及び<FunctionID>の要素は、標準画面データ及びカスタム画面データで共通である。また、端末プログラム65は、第1メモリ領域171に展開された第1アイコン画像173を示す画像データのデータIDを、<Normal>タグの要素として設定する。また、端末プログラム65は、第2メモリ領域に展開された第2アイコン画像を示す画像データのデータIDを、<Pushed>タグの要素として設定する。また、端末プログラム65は、テキストボックス113Aを通じて指定された文字列を、<IconText>タグの要素として設定する。さらに、カスタム画面データに含まれる<Icon>タグは、<ViewState>タグ、<ChangePosX>タグ、<ChangePosY>タグを、要素としてさらに含む。
<ViewState>タグの要素は、チェックボックス111A〜111Cの状態に対応する。すなわち、端末プログラム65は、チェックされたチェックボックス111A、111Cに対応する<ViewState>タグの要素に“1”を設定し、チェックが解除されたチェックボックス111Bに対応する<ViewState>タグの要素に“0”を設定する。<ChangePosX>タグ要素は、テキストボックス114A〜114Cに表示された数値に対応する。<ChangePosY>タグ要素は、テキストボックス115A〜115Cに表示された数値に対応する。
そして、端末プログラム65は、S37で生成したカスタム画面データを、第1メモリ領域171に記憶された第1アイコン画像173を示す画像データと、第2メモリ領域に記憶された第2アイコン画像を示す画像データと、第3メモリ領域に記憶された背景画像を示す画像データと対応付けて、メモリ62に一時記憶させる。
図5(A)に戻って、端末プログラム65は、図4(A)及び図4(B)に示されるカスタム動作データを生成する(S17)。また、端末プログラム65は、図4(C)に示される指示スクリプトを生成する(S18)。そして、端末プログラム65は、生成したカスタム動作データ及び指示スクリプトを、S37で一時記憶させたカスタム画面データと対応付けて、メモリ62に一時記憶させる。S17、S18の処理は、生成処理の一例である。
カスタム動作データは、プルダウンメニュー116A、116Cを通じて指定された動作情報レコードで示されるカスタム動作を示す情報である。換言すれば、カスタム動作データは、指定された動作情報レコードに含まれる動作IDで示される動作を、当該動作情報レコードに含まれる動作パラメータに従って実行させるためのデータである。カスタム動作データのデータ構造は共通するので、以下、図4(A)に示されるカスタム動作データについて説明する。
まず、端末プログラム65は、標準動作データに含まれる機能IDと重複しない機能ID“901”を、<FunctionID>タグの要素として設定する。また、端末プログラム65は、動作名“スキャンサーバ”で表される動作情報レコードの動作IDを示す<Scan to FTP>タグを、<Customize Function>タグの要素として設定する。さらに、端末プログラム65は、当該動作情報レコードの動作パラメータを、<Scan to FTP>タグの要素として設定する。すなわち、項目“解像度”の設定値“300dpi”を<Resolution>タグの要素とし、項目“形式”の設定値“PDF”を<File Type>タグの要素とし、項目“サーバID”の設定値“www.server-a.com”を<DestinationID>タグの要素とする。
指示スクリプトは、カスタム画面データの<Icon>タグで示される動作アイコン151、153が指定されたときに、当該動作アイコン151、153に対応付けられたカスタム動作を複合機10に実行させるための指示データの一例である。図4(C)に示される指示スクリプトは、アイコンID=“001”で識別される動作アイコン151が指定されたときに、図4(A)で示されるカスタム動作データで示されるカスタム動作を実行させる。また、図4(C)に示される指示スクリプトは、アイコンID=“003”で識別される動作アイコン153が指定されたときに、図4(B)で示されるカスタム動作データで示されるカスタム動作を実行させる。
より詳細には、指示スクリプトは、関数convert_appuiを示す。関数convert_appuiは、呼び出し元のプログラムから引数in_funcIDを取得し、呼び出し元のプログラムに戻り値out_funcIDを提供する。そして、関数convert_appuiは、引数in_funcID=“001”の場合に戻り値out_funcID=“901”を提供し、引数in_funcID=“003”の場合に戻り値out_funcID=“903”を提供し、それ以外の場合に引数in_funcIDを戻り値out_funcIDとして提供する。
次に、端末プログラム65は、S37で一時記憶させたカスタム画面データ及び画像データと、S17で一時記憶させたカスタム動作データと、S18で一時記憶させた指示データ(以下、これらを総称して、「カスタム指示データ」と表記する。)とを出力する(S19)。より詳細には、端末プログラム65は、カスタム指示データを直接的或いは間接的に指定装置に出力する。S19の処理は、出力処理の一例である。
直接的に出力する例として、端末プログラム65は、通信I/F55を通じて指定装置にカスタム指示データを送信してもよい。間接的に出力する例として、端末プログラム65は、カスタム指示データが記憶されたメモリ領域の先頭アドレスを示すポインタを、情報処理端末50にインストールされた不図示の出力プログラムに通知してもよい。そして、出力プログラムは、端末プログラム65から通知されたポインタで示されるメモリ領域からカスタム指示データを読み出し、読み出したカスタム指示データを通信I/F55を通じて指定装置に送信してもよい。
一方、指定装置である複合機10の装置プログラム35は、通信I/F25を通じて情報処理端末50からカスタム指示データを受信する。この処理は、受信処理の一例である。そして、装置プログラム35は、受信したカスタム指示データを、標準画面データ及び標準動作データとは別に、メモリ32に記憶させる。また、装置プログラム35は、例えば、複合機10の電源が投入されたことに応じて、メイン処理を実行する。図7を参照して、メイン処理の詳細を説明する。
[メイン処理]
まず、装置プログラム35は、カスタム画面データがメモリ32に記憶されているか否かを判断する(S41)。装置プログラム35は、カスタム画面データがメモリ32に記憶されていないと判断したことに応じて(S41:No)、図2(A)に示される標準画面データをメモリ32から読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出した標準画面データに従って、図12(A)に示される標準画面をディスプレイ53に表示させる(S42)。標準画面は、動作アイコン151、152、153と、[スタート]アイコン154とを含む。そして、装置プログラム35は、標準画面に対するユーザ操作を、入力I/F24を通じて受け付ける(S44)。S43の処理は表示処理の一例であり、S44の処理は第2受付処理の一例である。
より詳細には、装置プログラム35は、<Normal>タグの要素であるデータID“//standard/standard_icon01_normal.jpeg”で識別される画像データをメモリ32から読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出した画像データで示される画像を、標準画面上において予め定められた指定位置に、IconID=“001”で識別される動作アイコン151として表示させる。また、装置プログラム35は、例えば動作アイコン151の指定を入力I/F24を通じて受け付けたことに応じて、動作アイコン151として表示する画像を示す画像データを、<Normal>タグの要素であるデータIDで識別される画像データから、<Pushed>タグの要素であるデータIDで識別される画像データに切り替える。動作アイコン152、153についても同様である。
また、装置プログラム35は、例えば、図12(A)の動作アイコン151が指定された状態で[スタート]アイコン154の指定を入力I/F24を通じて受け付けたことに応じて(S44:Yes)、指定された状態の動作アイコン151に対応する<FunctionID>タグの要素である機能ID“001”を、標準画面データから読み出す。次に、装置プログラム35は、指示スクリプトがメモリ32に記憶されているか否かを判断する(S45)。
装置プログラム35は、指示スクリプトがメモリ32に記憶されていないと判断したことに応じて(S45:No)、<FunctionID>の要素に機能ID“001”を含む標準動作データをメモリ32から読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出した標準動作データで示される標準動作を複合機10に実行させる(S48)。すなわち、装置プログラム35は、図2(B)に示される標準動作データに従って、読取解像度“300dpi”で原稿を読み取ってファイル形式“PDF”のスキャンデータを生成するスキャン動作をスキャナ12に実行させる。S48の処理は、実行処理の一例である。
一方、装置プログラム35は、カスタム画面データがメモリ32に記憶されていると判断したことに応じて(S41:Yes)、図3(B)に示されるカスタム画面データをメモリ32から読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出したカスタム画面データに従って、図12(B)に示されるカスタム画面をディスプレイ53に表示させる(S43)。カスタム画面は、画面タイトル“動作選択画面”と、背景画像と、動作アイコン151、153と、[スタート]アイコン154とを含む。以下、標準画面との共通点の詳しい説明を省略し、相違点を中心に説明する。S43の処理は、表示処理の一例である。
より詳細には、装置プログラム35は、<DisplayName>タグの要素である文字列“動作選択画面”を、カスタム画面の画面タイトルとして表示させる。また、装置プログラム35は、<BGImage>タグの要素であるデータID“//custom/bgimage01.jpeg”で識別される画像データをメモリ32から読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出した画像データで示される画像を、ディスプレイ23の表示領域の全域で且つ動作アイコン151、153より奥に、背景画像として表示させる。
また、装置プログラム35は、<Normal>タグの要素であるデータID“//custom/custom_icon01_normal.jpeg”で識別される画像データをメモリ32から読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出した画像データで示される画像を、<ChangePosX>タグ及び<ChangePosY>タグの要素で特定される位置に、IconID=“001”で識別される動作アイコン151として表示させる。すなわち、図12(B)に示される動作アイコン151は、図12(A)に示される指定位置の動作アイコン151より、右方且つ上方にずれた位置に表示されている。動作アイコン153についても同様である。一方、<ViewState>タグの要素に“0”が設定された動作アイコン152は、カスタム画面に表示されない。
次に、装置プログラム35は、例えば動作アイコン152の指定を入力I/F24を通じて受け付けたことに応じて、動作アイコン152として表示する画像を示す画像データを、<Normal>タグの要素であるデータIDで識別される画像データから、<Pushed>タグの要素であるデータIDで識別される画像データに切り替える。すなわち、図12(B)及び図12(C)に示されるように、装置プログラム35は、入力I/F24を通じて指定される前後の動作アイコン152として、図柄が共通し且つ色目が異なる画像を表示させる。
また、装置プログラム35は、例えば、動作アイコン151が指定された状態で[スタート]アイコン154の指定を入力I/F24を通じて受け付けたことに応じて(S44:Yes)、指定された状態の動作アイコン151に対応する<FunctionID>タグの要素である機能ID“001”を、カスタム画面データから読み出す。次に、装置プログラム35は、指示スクリプトがメモリ32に記憶されていると判断したことに応じて(S45:Yes)、読み出した機能ID“001”を引数in_funcIDとして、図4(C)に示される指示スクリプトを呼び出す。指示スクリプトは、標準動作データを識別する機能ID“001”が引数in_funcIDに設定されていることに応じて、カスタム動作データを識別する機能ID“901”を戻り値out_funcIDとして装置プログラム35に提供する。
次に、装置プログラム35は、カスタム動作データの機能ID“901”が設定された戻り値out_funcIDを指示スクリプトから取得する(S46:カスタム)。次に、装置プログラム35は、<FunctionID>の要素に機能ID“901”を含むカスタム動作データをメモリ32から読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出したカスタム動作データで示されるカスタム動作を複合機10に実行させる(S47)。より詳細には、装置プログラム35は、図4(A)に示されるカスタム動作データに従って、読取解像度“300dpi”で原稿を読み取ってファイル形式“PDF”のスキャンデータを生成するスキャン動作をスキャナ12に実行させ、サーバID“www.server-a.com”で識別されるサーバにスキャンデータを送信するアップロード動作を通信I/F25に実行させる。S47の処理は、実行処理の一例である。
一方、具体例は省略するが、装置プログラム35は、標準動作データの機能IDが設定された戻り値out_funcIDを指示スクリプトから取得したことに応じて(S46:標準)、取得した機能IDで識別される標準動作データをメモリ32から読み出す。そして、装置プログラム35は、読み出した標準動作データで示される標準動作を複合機10に実行させる(S48)。
[本実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、ディスプレイ23に表示された動作アイコン151、152、153が指定された際に、複合機10に実行させる動作を標準動作からカスタム動作に変更することができる。また、ユーザに指定させた動作パラメータに従ったカスタム動作を複合機10に実行させることができる。これにより、ユーザの使用態様に合わせて、複合機10のユーザインタフェースを柔軟にカスタマイズすることができる。
また、上記の実施形態によれば、複数の動作情報レコードのうちの1つをユーザに指定させることによって、動作ID及び動作パラメータを指定するユーザ操作を簡素化することができる。また、動作情報レコード登録処理によって、ユーザが所望する動作ID及び動作パラメータのセットを動作情報レコードとして予め登録しておくことができる。
これにより、ユーザが所望する動作ID及び動作パラメータの組み合わせを指定するユーザ操作を簡素化することができる。
さらに、複合動作に含まれる各動作の実行条件を動作情報レコードに含めることができるので、動作ID及び動作パラメータを指定するユーザ操作を簡素化することができる。なお、カスタム設定画面を通じた各情報のカスタマイズ方法は、前述の例に限定されない。例えば、端末プログラム65は、カスタム設定画面を通じて、動作ID及び動作パラメータを別々に指定させてもよい。
また、上記の実施形態によれば、動作アイコン151、153として用いる画像データをユーザに指定させ、指定された画像データで示される第1画像を第1表示条件に合致するように加工する。すなわち、ユーザは、対応する動作を端的に表すオブジェクト画像を、動作アイコン151、153としてディスプレイ23に表示させることができるので、複合機10のユーザインタフェースを柔軟にカスタマイズすることができる。
一例として、縦横比を維持したまま第1画像を指定サイズ未満に拡大或いは縮小し、拡大或いは縮小した第1画像の外縁に透過画素を付加することによって、指定サイズに一致させる。これにより、動作アイコン151、153の指定サイズを意識することなく、所望の画像データをユーザに指定させることができる。他の例として、所望の画像データを1つだけユーザに指定させれば、選択前及び選択後で動作アイコン151、153の表示態様を異ならせることができる。すなわち、複合機10のユーザインタフェースを簡単且つ柔軟にカスタマイズすることができる。
また、上記の実施形態によれば、所望の背景画像をディスプレイ23に表示させることができる。また、ユーザが指定した画像がオブジェクト画像及び背景画像それぞれに適したサイズに加工されるので、各画像のサイズを意識せずに所望の画像データをユーザに指定させることができる。すなわち、複合機10のユーザインタフェースをさらに柔軟にカスタマイズすることができる。
また、拡大或いは縮小された第1画像が指定サイズより小さい場合に、ディスプレイ23に表示されたオブジェクト画像の一部が背景画像の画素に置き換えられる。これにより、第1画像の縦横比を維持した自然なオブジェクト画像をディスプレイ23に表示させることができる。さらに、拡大或いは縮小された第2画像が表示領域サイズより小さい場合に、予め定められた色の画素を含む背景画像がディスプレイ23に表示される。これにより、第2画像の縦横比を維持した自然な背景画像をディスプレイ23に表示させることができる。
また、上記の実施形態によれば、所望の表示位置に動作アイコン151、153を表示させることができる。また、初期状態でディスプレイ23に表示される動作アイコン151、152、153のうち、所望の動作アイコン151、153のみを表示させ、それ以外の動作アイコン152を非表示にすることができる。また、対応する動作を端的に表す文字列を動作アイコン151、153と対応付けて表示させることができる。さらに、カスタム画面を端的に表す文字列を表示させることができる。すなわち、複合機10のユーザインタフェースをさらに柔軟にカスタマイズすることができる。
なお、上記の実施形態では、複合機10の電源が投入された際に最初に表示される所謂トップ画面をカスタマイズする例を説明したが、カスタマイズ可能な画面はトップ画面に限定されず、複合機10のディスプレイ23に表示される任意の画面がカスタマイズされてもよい。なお、「最初に表示される画面」には、例えば、メーカのロゴを表示する所謂スプラッシュ画面、或いは規約への同意を求める画面等は含まれないものとする。
また、上記の実施形態の複合機10及び情報処理端末50において、メモリ32、62に記憶された各種プログラムがCPU31、61によって実行されることによって、本発明のコントローラが実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、コントローラの構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、複合機10及び情報処理端末50として実現できるだけでなく、複合機10及び情報処理端末50に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワークを通じて複合機10及び情報処理端末50に接続可能なサーバに搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバの記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワークを通じて配信されてもよい。