JP6980751B2 - 縮合ピリミジン誘導体 - Google Patents

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Description

本発明は、式I
Figure 0006980751

[式中、
は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
は、
Figure 0006980751

(式中、
は、水素、低級アルキル、ハロゲンまたは低級アルコキシであり;そして
は、水素、低級アルコキシまたはハロゲンである)
から選択される5または6員ヘテロアリール基であり;
は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり:
は、水素または低級アルキルであり;
は、水素または低級アルキルであり;
nは、1または2であり;
−( )−は、nが1または2である場合に、−CH−または−CHCH−である]
で示される化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体に関する。
ここに、式Iで示される本化合物は、γ−セクレターゼのモジュレーターであり、それらは、脳におけるβ−アミロイドの沈着に関連する疾患(特に、アルツハイマー病、並びに脳アミロイド血管症、オランダ型の遺伝性アミロイド性脳出血(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症、及びダウン症候群等のその他の疾患)を処置又は予防するために有用であり得ることが見出された。
アルツハイマー病(AD)は、晩年における認知症の最も一般的な原因である。病理生理学的には、ADは、細胞外斑におけるアミロイドの沈着、及び脳における細胞内神経原線維変化により特徴付けられる。アミロイド斑は、一連のタンパク質分解的切断工程によってβ−アミロイド前駆体タンパク質(APP)に由来するアミロイドペプチド(Aβペプチド)で主に構成される。APPの幾つかの形態が同定されており、そのうち最も量が多いのは、695、751及び770アミノ酸長のタンパク質である。これらは全て、ディファレンシャルスプライシングを通して単一の遺伝子から生じる。Aβペプチドは、APPの同じドメインに由来する。
Aβペプチドは、β−及びγ−セクレターゼと呼ばれる2つのタンパク質分解酵素が逐次作用することを通してAPPから生成される。β−セクレターゼは、まず、膜貫通ドメイン(TM)の直ぐ外側のAPPの細胞外ドメインを切断して、TM及び細胞質のドメインを含有するAPPのC末端断片(CTFβ)を生成する。CTFβは、TM内の幾つかの隣接する位置を切断してAβ−ペプチド及び細胞質断片を生成するγ−セクレターゼの基質である。γ−セクレターゼによって媒介される様々なタンパク質分解的切断は、異なる鎖長のAβペプチド(例えば、Aβ38、Aβ40及びAβ42)を生じさせる。後者のものほど、神経毒性凝集体を形成するその強い傾向から、より病原的なアミロイドペプチドであると考えられる。
β−セクレターゼは、典型的なアスパルチルプロテアーゼである。γ−セクレターゼは、4つの必須サブユニット:プレセニリン(PS1およびPS2などのPS)、ニカストリン、前部咽頭欠損(anterior pharynx defective)1(APH−1)、およびプレセニリンエンハンサー2(PEN−2)からなる高分子量複合体である。3.4Åの分解能におけるヒトγ−セクレターゼの原子構造が公表されている(X. Bai, C. Yan, G. Yang, P. Lu, D. Ma, L. Sun, R. Zhou, S. H. W. Scheres, Y. Shi, Nature 2015, 525, pages 212-217)。プレセニリンは、触媒部位を有しており、そして、TM内でそれらの基質を開裂しかつそれら自体ポリトピック膜タンパク質である、非定型アスパルチルプロテアーゼの一群を表す。γ−セクレターゼの他の必須構成要素であるニカストリンならびにaph1およびpen−2遺伝子の産物は、基質の認識および動員に関与していると考えられている。γ−セクレターゼの証明されている基質は、APP、およびNotch受容体ファミリーのタンパク質であるが、γ−セクレターゼは、曖昧な基質特異性を有し、そして、APPおよびNotchとは無関係の多くのさらなる膜タンパク質がインビトロでγ−セクレターゼによって切断されることが報告されている。
γ−セクレターゼ活性は、Aβペプチドの産生に不可欠である。このことは、遺伝学的手段(すなわち、プレセニリン遺伝子の破壊)と低分子量阻害化合物との両方によって示されている。ADに関するアミロイドカスケード仮説によれば、Aβの産生および沈着が該疾患の最大原因である。それゆえ、γ−セクレターゼの選択的かつ効力の強い阻害が、ADの予防および治療に有用であり得ると考えられていた。
別の処置方法は、Aβ42産生の選択的低減をもたらすγ−セクレターゼ活性の調節である。これは、凝集およびプラーク形成の能力が無いかまたは低減されており、かつ、神経毒性が無いかまたは低い、より短いAβアイソホーム(例えば、Aβ38、Aβ37、またはその他)の増加を導くだろう。γ−セクレターゼ活性の調節に対するこの効果を示す化合物は、ある特定の非ステロイド系抗炎症薬(NSAID)および関連する類似体を含む(Weggen et al., Nature, 414 (2001) 212-16)。
したがって、本発明の化合物は、脳におけるβ−アミロイドの沈着と関連する疾患、特に、アルツハイマー病、ならびに、脳アミロイド血管症、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症およびダウン症候群などの他の疾患の治療または予防に有用であろう。
多数の文献、例えば、以下の刊行物が、γ−セクレターゼの調節に関する現在の知見を記載している:
Morihara et al, J. Neurochem., 83 (2002) 1009-12
Jantzen et al, J.Neuroscience, 22 (2002) 226-54
Takahashi et al, J. Biol. Chem., 278 (2003) 18644-70
Beher et al, J. Biol. Chem. 279 (2004) 43419-26
Lleo et al, Nature Med. 10 (2004) 1065-6
Kukar et al, Nature Med. 11 (2005) 545-50
Perretto et al, J. Med. Chem. 48 (2005) 5705-20
Clarke et al, J. Biol. Chem. 281 (2006) 31279-89
Stock et al, Bioorg. Med. Chem. Lett. 16 (2006) 2219-2223
Narlawar et al, J. Med. Chem. 49 (2006) 7588-91
Ebke et al, J. Biol. Chem., 286 (2011) 37181-86
Oehlich, Gijsen et al, J. Med. Chem., 54 (2011) 669-698
Li et al., Biochemistry, 52 (2013) 3197-3216
Hall et al, Progress in Med. Chem., 53 (2014) 101-145
Bursavich et al, J. Med. Chem., 59 (2016) 7389-7409
式Iで示される化合物についての以下の定義が使用される:
本明細書において使用される場合、用語「低級アルキル」は、1〜7個の炭素原子を含有する飽和直鎖または分岐鎖基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチルなどを示す。好ましいアルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。
本明細書において使用される場合、用語「ハロゲンによって置換されている低級アルキル」は、少なくとも1個の水素原子がハロゲンによって置き換えられている上に定義したとおりのアルキル基、例えば、CF、CHF、CHF、CHFCF、CHCHF、CHCHF、CHC(CHCF、CHCFCF、CH(CF、CHCF、(CHCF、(CHCF、CH(CH)CF、CFCFなどを示す。好ましい基は、CFである。
本明細書において使用される場合、用語「ヒドロキシによって置換されている低級アルキル」は、少なくとも1個の水素原子がヒドロキシによって置き換えられている上に定義したとおりのアルキル基、例えば、−(CHOHを示す。
用語「低級アルコキシ」は、O原子を介して接続されている上に定義したとおりの低級アルキル基を示す。
用語「ハロゲン」は、塩素、ヨウ素、フッ素および臭素を示す。
用語「C3−6−シクロアルキル」は、3〜6個の環炭素原子を含有するアルキル環系、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシルである。
用語「架橋C4−7−シクロアルキル」は、上に定義したとおりの基礎となるC3−6−シクロアルキル環系の2個の炭素原子が単結合、−CH−または−CHCH−によって架橋されている、4〜7個の環炭素原子を含有するアルキル環系、例えば、
Figure 0006980751

である。
用語「薬学的に許容し得る酸付加塩」は、無機酸および有機酸、例えば、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタン−スルホン酸、p−トルエンスルホン酸などとの塩を包含する。
本発明の目的は、式Iで示される化合物、アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症またはダウン症候群の処置のための医薬の調製のためのそのような化合物の使用、それらの製造、および本発明に従う式Iで示される化合物に基づく医薬である。
本発明のさらなる目的は、式Iで示される化合物についての光学的に純粋なエナンチオマー、ラセミ体またはジアステレオマー混合物の全ての形態である。
本発明の1つの目的は、式I−1
Figure 0006980751

[式中、
は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり:
は、水素または低級アルキルであり;
は、水素または低級アルキルであり;
は、水素、低級アルキル、ハロゲンまたは低級アルコキシであり;そして
nは、1または2であり;
−( )−は、nが1または2である場合に、−CH−または−CHCH−である]
で示される化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体、例えば、以下の化合物である:
7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
N2−((1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(4−フルオロフェニル)−N4−メチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
2−((7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−2−(((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール、
8−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
(R)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5−ジメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、または
(S)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5−ジメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン。
本発明の1つのさらなる目的は、式I−2
Figure 0006980751

[式中、
は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり:
は、水素または低級アルキルであり;
は、水素または低級アルキルであり;
nは、1または2であり;
−( )−は、nが1または2である場合に、−CH−または−CHCH−である]
で示される化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体、例えば、以下の化合物である:
7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、または
7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン。
本発明の1つの目的は、式I−3
Figure 0006980751

[式中、
は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり:
は、水素または低級アルキルであり;
は、水素または低級アルキルであり;
は、水素、ハロゲンまたは低級アルコキシであり;そして
nは、1または2であり;
−( )−は、nが1、2または3である場合に、−CH−または−CHCH−である]
で示される化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体、例えば、以下の化合物である:
7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
N2−((1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(ピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−7−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
2−((7−(4−フルオロフェニル)−2−(((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アミノ)−5,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール、
8−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、または
7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン。
本発明の1つの目的は、式I−4
Figure 0006980751

[式中、
は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり:
は、水素または低級アルキルであり;
は、水素または低級アルキルであり;
nは、1または2であり;
−( )−は、nが1または2である場合に、−CH−または−CHCH−である]
で示される化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体、例えば、以下の化合物である:
7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、または
7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン。
式Iで示される本化合物およびそれらの薬学的に許容し得る塩は、当技術分野で公知の方法によって、例えば、以下に記載のプロセスであって、以下を含むプロセスによって調製することができる:
a)式II
Figure 0006980751

で示される化合物を、式III
Figure 0006980751

で示される化合物と反応させて、式I
Figure 0006980751

[式中、置換基は、上に記載したとおりの意味を有し、そして、Yは、ハロゲンである]で示される化合物にすること、そして
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩へと変換すること;
または
b)式VI
Figure 0006980751

で示される化合物を、式
−X
で示される化合物と反応させて、式
Figure 0006980751

[式中、基は、上に記載したとおりの意味を有し、そして、Xは、ハロゲンである]
で示される化合物にすること、または
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩へと変換すること、
または
c)式VIII
Figure 0006980751

で示される化合物を、式
N−R
で示される化合物と反応させて、式
Figure 0006980751

[式中、基は、上に記載したとおりの意味を有し、そして、Yは、ハロゲンである]
で示される化合物にすること、または
所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩へと変換すること。
より詳細には、式Iで示される化合物およびそれらの中間体は、スキーム1〜11によっておよび23の具体的な実施例の説明によって調製され得る。
Figure 0006980751
式II(式中、n、R、R、R、Rは、上に定義したとおりであり、そして、Yは、ハロゲン、好ましくは、塩素または臭素である)で示される中間体を、式III(式中、Rは、上に定義したとおりである)で示される化合物と、触媒量または化学量論量の好適な遷移金属錯体、例えばビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)またはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、および、それぞれ、触媒量または化学量論量の好適なホスフィン配位子、例えば2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニルまたはキサントホスの存在下、そして、さらに、好適な塩基、例えばアルカリ炭酸塩、アルカリtertブトキシド、またはアルカリリン酸塩、例えば炭酸セシウムまたはナトリウムtertブトキシドの存在下で反応させる。反応を、極性非プロトン性溶媒、例えばN−メチルピロリジノン、1,4−ジオキサンまたはジメチルホルムアミド中、100℃〜170℃の間、好ましくは140℃〜160℃の間の温度で、場合により、密閉バイアル中マイクロ波照射下で実施することができる。
代替的に、式IIで示される中間体の式Iで示される化合物への変換は、式IIで示される中間体と式IIIで示される中間体とを、適切な極性プロトン性または非プロトン性の高沸点溶媒、例えばN−メチルピロリジノン中、場合により、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばジイソプロピルエチルアミンの存在下、80℃〜200℃、好ましくは130℃〜160℃の間の高温で反応させることによって、熱条件下で達成することができる。
Figure 0006980751
代替的に、スキーム2に概説するとおり、式I(式中、n、R、R、R、R、Rは、上に定義したとおりである)で示される化合物を入手することができる。スキーム1に描写した反応と同様にして、式II(式中、n、R、R、R、Rは、上に定義したとおりであり、そして、Yは、ハロゲン、好ましくは、塩素または臭素である)で示される中間体を、式IV(式中、PGは、好適な保護基、例えばtert−ブトキシカルボニル(Boc)である)で示される化合物と、触媒量または化学量論量の好適な遷移金属錯体、例えばビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)またはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、および、それぞれ、触媒量または化学量論量の好適なホスフィン配位子、例えば2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチル-アミノ)ビフェニルまたはキサントホスの存在下、そして、さらに、好適な塩基、例えばアルカリ炭酸塩、アルカリtertブトキシド、またはアルカリリン酸塩、例えば炭酸セシウムまたはナトリウムtertブトキシドの存在下で反応させることができる。反応を、極性非プロトン性溶媒、例えばN−メチルピロリジノン、1,4−ジオキサンまたはジメチルホルムアミド中、100℃〜170℃の間、好ましくは140℃〜160℃の間の温度で、場合により、密閉バイアル中マイクロ波照射下で実施することができる。
代替的に、式IIで示される中間体の式Vで示される化合物への変換は、式IIで示される中間体と式IVで示される中間体とを、適切な極性プロトン性または非プロトン性の高沸点溶媒、例えばN−メチルピロリジノン中、場合により、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばジイソプロピルエチルアミンの存在下、80℃〜200℃、好ましくは130℃〜160℃の間の高温で反応させることによって、熱条件下で達成することができる。
次に、保護基PGを当技術分野で公知の方法を使用して開裂することができる。PGがBocである場合、脱保護は、式Vで示される中間体を、ジオキサンまたは水中の溶液としての強酸、例えばトリフルオロ酢酸(TFA)または塩酸(HCl)の存在下、場合により、好適な溶媒、例えばジクロロメタンの存在下で撹拌することによって達成することができる。得られた式VIで示される中間体を、(het)アリールハロゲン化物R−X(式中、Rは、上に定義したとおりであり、そして、Xは、ハロゲン、好ましくは、塩素または臭素である)と、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミンの存在下、適切な極性プロトン性または非プロトン性溶媒、例えばエタノール中、50℃〜130℃、好ましくは70℃〜100℃の間の温度で反応させることによって、式Iで示される化合物へと変換することができる。
代替的に、式Iで示される化合物を、スキーム3に示すとおり2工程プロセスで合成することができる。
Figure 0006980751
第一の工程では、式VII(Yは、各々独立して、ハロゲン、好ましくは、塩素から選択される)で示される中間体を、式III(式中、Rは、上に定義したとおりである)で示される化合物と、場合により、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミンまたはジイソプロピルエチルアミンの存在下、極性プロトン性または非プロトン性溶媒、例えばN−メチルピロリジノンもしくはエタノール、またはそれらの混合物中、80℃〜160℃の間、好ましくは110℃〜130℃の間の高温で反応させる。第二の工程では、中間体VIIIと式HNR(式中、Rは、上に定義したとおりである)で示されるアミンとの反応を、過剰のアミンHNR(場合により、好適な溶媒、例えばエタノールまたはメタノール中の溶液としての)を使用して実施することができる。変換は、100℃〜140℃、好ましくは110℃〜130℃の間の高温、極性プロトン性または非プロトン性溶媒、例えばN−メチルピロリジノンもしくはエタノール、またはそれらの混合物中で実施することができる。低い沸点を有するアミン、例えばメチルアミンまたはエチルアミンでは、反応は、密閉圧力バイアルまたはオートクレーブ中、高濃度で実施するのが最も良い。
Figure 0006980751
代替的に、スキーム3に描写したシーケンスと同様にして、式VII(式中、n、R、R、Rは、上に定義したとおりであり、そして、Yは、各々独立して、ハロゲン、好ましくは、塩素から選択される)で示される化合物を、式IV(式中、PGは、好適な保護基、例えばtertブトキシカルボニル(Boc)である)で示される化合物と、上に記載したものと類似の反応条件を使用して反応させることによって、式V(式中、n、R、R、R、Rは、上に定義したとおりである)で示される化合物へと変換することができる。次いで、得られた式Vで示される化合物を、スキーム2にすでに概説したように、式Iで示される化合物へと変換することができる。
代替的に、スキーム4およびスキーム2に描写した単一工程を、必要に応じて交換することができる。同様に、例として、式IXで示される化合物を脱保護し、次いで、式R−X(式中、Rは、上に定義したとおりであり、そして、Xは、ハロゲン、好ましくは、塩素または臭素である)で示される化合物と反応させ、最後に、式R−NH(式中、Rは、上に定義したとおりである)で示されるアミンと反応させて、式Iで示される最終化合物を入手することができる。
Figure 0006980751
式IIで示される中間体を、当技術分野で公知の方法によって調製することができる。例えば、スキーム5に描写する合成シーケンスを使用して、式II(式中、R、R、RおよびRは、上に定義したとおりであるが、但し例外として、Rは、水素ではなく、そして、Rは、メチルである)で示される中間体を入手することができる。式X(式中、Yは、各々独立して、ハロゲン、好ましくは、塩素から選択され、そして、Zは、ハロゲン、好ましくは、臭素から選択される)で示されるピリミジンを、式HNR(式中、Rは、上に定義したとおりである)で示されるアミンと、非求核塩基、例えば酢酸ナトリウムまたはトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミンもしくはN,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはアルカリヘキサメチルジシラジド、例えばリチウムヘキサメチルジシラジドの存在下、好適な極性溶媒、例えばテトラヒドロフラン、アセトニトリルまたはジクロロメタン中で反応させることができる。その後、式XIで示される中間体を、適切なアルキル化剤LG−[CHC(R)=CH(式中、nは、1、2、3、好ましくは、1であり、そして、脱離基LGは、ハロゲンまたはスルホナートOSOR’、例えば臭素、メチルスルホナート、トリフルオロメチルスルホナートまたはトリルスルホナート、好ましくは、臭素であり、そして、Rは、上に定義したとおりであるが、但し例外として、Rは、水素ではない)と、好適な非求核塩基、例えば水素化ナトリウムの存在下、極性溶媒、例えばジメチルホルムアミドまたはN−メチルピロリジノン中、0℃〜100℃、好ましくは30℃〜60℃の間の温度で反応させることができる。次に、式XIIで示される中間体を、適切な極性溶媒、例えばテトラヒドロフラン中でアミンHNRと反応させることによって、式XIIIで示される中間体へと変換することができる。得られた位置異性体の混合物を、クロマトグラフィーによって分離することも、代替的に、混合物を次の工程に使用して、得られた生成物をこの段階で分離することもできる。次の工程では、式XIIIで示される中間体を、Heck反応によって式IIで示される中間体へと環化する。例えば、式XIIIで示される中間体を、準化学量論量または化学量論量の好適な遷移金属含有化合物、例えば酢酸パラジウム(II)と、場合により、好適なホスフィン配位子、例えばトリフェニルホスフィンの存在下、さらに、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミンの存在下、および好適な還元剤、例えばギ酸ナトリウムの存在下で反応させることができる。反応を、適切な極性溶媒、例えばジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジノン、またはメタノール中、場合により、好適なテトラアルキルアンモニウム塩、例えば塩化テトラブチルアンモニウムの存在下、40℃〜100℃、好ましくは70℃〜90℃の高温で行うことができる。
Figure 0006980751
代替的に、スキーム6に描写するとおり、式XII(式中、Yは、各々独立して、ハロゲン、好ましくは、塩素から選択され、そして、Zは、ハロゲン、好ましくは、臭素から選択され、nは、1、2または3であり、そして、R、Rは、上に定義したとおりであるが、但し例外として、Rは、水素ではない)で示される中間体は、式HNR(式中、Rは、上に定義したとおりである)で示されるアミンと適切なアルキル化剤LG−[CHC(R)=CH[式中、nは、1、2、3、好ましくは、1であり、そして、脱離基LGは、ハロゲンまたはスルホナートOSOR’(式中、R’は、場合により1〜7個のフッ素によって置換されている低級アルキル、または、場合により1〜2個のハロゲン、ニトロもしくは低級アルキルによって置換されているフェニルである)、例えば臭素、メチルスルホナート、トリフルオロメチルスルホナートまたはトリルスルホナート、好ましくは、臭素であり、そして、Rは、上に定義した通りであるが、但し例外として、Rは、水素ではない]とを、好適な塩基、例えばアルカリ炭酸塩、例えば炭酸カリウム、または水素化ナトリウムの存在下、適切な極性溶媒、例えばジメチルホルムアミドまたはN−メチルピロリジノン中、20℃〜120℃の間、好ましくは70℃〜90℃の間の温度で反応させることによって合成することができる。次に、得られた式XIVで示される中間体を、式X(式中、Y、Zは、上に定義した通りである)で示されるビルディングブロックと、非求核塩基、例えば酢酸ナトリウムの存在下、好適な溶媒、例えばテトラヒドロフラン、アセトニトリル、水中、またはそれらの混合物中で反応させることができる。
Figure 0006980751
式VII(式中、nは、1であり、Rは、上に定義したとおりであり、そして、R、Rは、上に定義したとおりであり、好ましくは、水素である)で示される中間体を、スキーム7に描写するシーケンスに従って合成することができる。式XVで示される化合物(市販されているか、または、例えば、特許EP2050749(2009)に記載されているとおり入手することができる)を、尿素と、少なくとも1当量、好ましくは、2〜3当量の好適な塩基、例えばアルカリアルコキシド、例えばナトリウムエトキシドの存在下、適切な極性プロトン性または非プロトン性溶媒、例えばエタノール中、30℃〜120℃、好ましくは60℃〜80℃の高温で反応させることができる。式XVIで示される粗生成物(ナトリウム塩として単離することができる)を、その後、塩素化剤、例えばオキシ塩化リン、五塩化リン、または塩化チオニルと、場合により、化学量論量のN,N−ジメチルアニリンの存在下、60℃〜110℃の間、好ましくは90℃〜100℃の間の温度で反応させることができる。次いで、得られた式XVIIで示される中間体を、好適なアミンHNR(式中、Rは、上に定義したとおりである)と、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばジイソプロピルエチルアミンまたはトリエチルアミンの存在下、適切な極性非プロトン性溶媒、例えばアセトニトリル中、30℃〜70℃、好ましくは40℃〜60℃の温度で反応させることによって、式VII(n=1、Y=Cl)で示される中間体へと変換することができる。
代替的に、式VII(n=1)で示される中間体のより一般的な入手をスキーム8に概説する。
Figure 0006980751
式XVIII(式中、R’、R’’は、低級アルキル、好ましくは、メチルまたはエチルから選択される)で示される中間体(市販されているか、または、例えば、Chinese Chemical Letters 2015, 26, pages 619-622に記載のとおり当技術分野で公知の方法を使用して合成することができる)を、尿素と、好適な塩基、例えばアルカリアルコキシド、例えばナトリウムエトキシドの存在下、適切な極性プロトン性または非プロトン性溶媒、例えばエタノール中で縮合することができる。次に、式XIXで示される中間体を、当技術分野で公知の標準的な塩素化条件下、例えば、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばジイソプロピルエチルアミンの存在下、場合により、適切な溶媒、例えばトルエンの存在下、60℃〜130℃、好ましくは80℃〜110℃の高温で、オキシ塩化リン、五塩化リン、または塩化チオニルで処理することによって、例えばオキシ塩化リンで処理することによって、式XXで示されるトリクロロピリミジンへと変換することができる。得られた式XXで示される中間体を、その後、強非求核塩基、例えばアルカリヘキサメチルジシラジドまたはアルカリジイソプロピルアミド、例えばリチウムヘキサメチルジシラジド(LHMDS)またはリチウムジイソプロピルアミド(LDA)を使用して、無水条件下、好適な溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、そして、約1当量の適切なアルキル化剤R−X[式中、Rは、上に定義したとおりであるが水素ではなく、Xは、ハロゲンまたはOSOR’(式中、R’は、場合により1〜7個のフッ素によって置換されている低級アルキル、または、場合により1〜2個のハロゲン、ニトロもしくは低級アルキルによって置換されているフェニルである)、例えば臭素、メチルスルホナート、トリフルオロメチルスルホナートまたはトリルスルホナート、好ましくは、臭素、またはヨウ素である]の存在下でアルキル化することができる。反応は、−80℃〜室温の低温で実施される。場合により、このアルキル化工程を、類似の条件およびアルキル化剤R−X[式中、Rは、上に定義したとおりであるが水素ではなく、Xは、ハロゲンまたはOSOR’(式中、R’は、場合により1〜7個のフッ素によって置換されている低級アルキル、または、場合により1〜2個のハロゲン、ニトロもしくは低級アルキルによって置換されているフェニルである)、例えば臭素、ヨウ素、メチルスルホナート、トリフルオロメチルスルホナートまたはトリルスルホナート、好ましくは、臭素またはヨウ素である]を使用して繰り返すことができる。Rが水素である場合、中間体XVIIIは、中間体XVIIと同一である。その後、式XXIIで示される中間体を、アミンHNR(式中、Rは、上に定義したとおりである)と、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばジイソプロピルエチルアミンの存在下、好適な極性溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、30℃〜100℃、好ましくは50℃〜80℃の高温で反応させることによって、式XXIVで示される中間体へと変換することができる。反応は、式XXIIIで示される中間体(単離できないが、いくつかの反応条件下で直ちに環化する)を介して起こる。いくつかの場合で、式XXIIIで示される中間体を単離することができる。これらの場合で、式XXIVで示される中間体への環化を、好適な極性非プロトン性溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、無水条件下、適切な強非求核塩基、例えばアルカリビス(トリアルキルシリル)アミドまたはアルカリジイソプロピルアミド、例えばリチウムビス(トリメチルシリル)アミドで処理することによって達成することができる。次いで、得られたオキシインドール(式XXIVで示される中間体)を、適切な還元剤、例えばボラン、例えばボランテトラヒドロフラン錯体と、好適な極性非プロトン性溶媒、例えばテトラヒドロフラン中、無水条件下、そして、0℃〜100℃の間の温度で反応させることによって還元して、式VII(n=1)で示される所望の中間体を与えることができる。好ましくは、ボランの添加はより低い温度で行われるが、反応はより高い温度で実施するのが最も良い。
Figure 0006980751
代替的に、式VIIで示される中間体へのより一般的な経路をスキーム9に描写する。スキーム8に記載したシーケンスと同様にして、式XXVで示される中間体(市販されているか、または、当技術分野で公知の方法によって合成することができる)を、尿素縮合、塩素化、アミン置換、環化および還元の同じシーケンス(それぞれ、上に記載したものおよび類似の方法を使用したもの)、または当技術分野で公知の他の方法を介して、式VIIで示される中間体へと変換することができる。
がRと同じでない場合、RおよびRを含有する全ての化合物に一対のエナンチオマーが存在する。2つのエナンチオマーを、当技術分野で公知の手段によって、例えばキラル物質からなる固定相クロマトグラフィー(分取キラルクロマトグラフィー)によって、式Iで示される最終化合物としてか、または、式II〜XXIXで示される中間体、好ましくは、進行した中間体、例えば式IIもしくはVIIで示される中間体の段階かのいずれかで分離することができる。
Figure 0006980751
式III(式中、Rは、上に定義したとおりである)で示される中間体は、市販されているか、または、当技術分野で公知の方法によって、例えばWO2012/116965に記載されているとおり合成することができる。代替的に、スキーム10に描写する一般経路に従ってこれらを入手することができる。式XXX(式中、PGは、好適な保護基、例えばtertブトキシカルボニル(Boc)である)で示される、WO2012/116965に記載されている手順に従って合成することができる(PG=Bocの場合)化合物を、式R−X(式中、Rは、上に定義したとおりであり、そして、Xは、ハロゲンである)で示される試薬と、好適な塩基、例えばトリアルキルアミン、例えばトリエチルアミンの存在下、適切な極性プロトン性または非プロトン性溶媒、例えばエタノール中、70℃〜150℃、好ましくは90℃〜130℃の高温で反応させることができる。
代替的に、式XXXで示される化合物を、式R−X(式中、RおよびXは、上に定義したとおりである)で示されるハロゲン化物と、触媒量または化学量論量の好適な遷移金属錯体、例えばビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)またはトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、または酢酸パラジウム(II)、および、それぞれ、触媒量または化学量論量の好適なホスフィン配位子、例えばジシクロヘキシル[2’,4’,6’−トリス(1−メチルエチル)[1,1’−ビフェニル]−2−イル]ホスフィン(「X−Phos」)または2,2’−ビス(ジフェニルホスファニル)−1,1’−ビナフチル(「BINAP」)の存在下、そして、さらに、好適な塩基、例えばアルカリ炭酸塩、アルカリtertブトキシド、またはアルカリリン酸塩、例えば炭酸セシウムまたはナトリウムtertブトキシドの存在下で反応させることができる。反応を、非プロトン性溶媒、例えばN−メチルピロリジノン、1,4−ジオキサンまたはトルエン中、80℃〜130℃の間、好ましくは90℃〜120℃の間の温度、場合により、密閉バイアル中マイクロ波照射下で実施することができる。
次に、保護基を、当技術分野で公知の方法を使用して開裂して、所望の式IIIで示される化合物を与えることができる。PGがBocである場合、この変換は、過剰の強酸、例えばトリフルオロ酢酸(TFA)または塩酸と、好適な溶媒、例えばジクロロメタン、エタノール、もしくは水、またはそれらの混合物中で反応させることによって達成することができる。
式R−Xで示されるハロゲン化物は、市販されているか、文献において公知であるか、または、これらを当技術分野で公知の方法によって調製することができるかのいずれかである。
Figure 0006980751
代替的に、式IIIで示されるある特定の化合物を、スキーム11に描写される中間体を介して合成することができる。同様に、式XXXII(式中、PGは、好適な保護基、例えばBocであり、そして、Yは、NまたはCHである)で示される化合物(式XXXIで示される化合物の特別な事例であり、かつ、スキーム10に示される反応に従って調製することができる)を、式MOR(式中、Mは、アルカリ金属、例えばナトリウムであり、そして、Rは、低級アルキル、例えばメチルである)で示されるアルコキシドと、好適な極性溶媒、例えばN−メチルピロリジノンまたはアルコール、好ましくは、ROH(式中、Rは、試薬MORの場合と同じである)中、50℃〜120℃、好ましくは80℃〜90℃の高温で反応させることができる。得られた式XXXIIIで示される中間体は、この場合も、式XXXIで示される中間体の特別な事例であり、スキーム10に概説するとおり脱保護して、式IIIで示される化合物を与えることができる。
以下に示す試験に従って化合物を調べた。
γ−セクレターゼアッセイの説明
細胞のγ−セクレターゼアッセイ
スウェーデン型の二重変異(K595N/M596L)を有するヒトAPP695を過剰発現するヒト神経膠腫H4細胞を、10% FCS、0.2mg/lハイグロマイシンBを含有するIMDM培地中に、96ウェルプレート内、30,000細胞/ウェル/100μlでプレーティングし、そして、37℃、5% COでインキュベートした。
プレーティングの3〜4時間後、化合物を培地中に希釈し、そして、50μlを1.5倍濃縮物として添加して、最終濃度を達成する。化合物のインキュベーションを24時間実施する。最終用量は、典型的には、半ログ工程で4μMから0.0013μMまでの範囲であり、その結果8点の用量応答曲線となる。ビヒクルのみおよび参照化合物を使用した適切な対照をこのアッセイに適用した。MeSOの最終濃度は0.4%とした。
37℃、5% COでインキュベートした後、上清を、AlphaLisaアッセイキット(Human Amyloid beta 1-42 Kit:カタログ番号 AL203C、Perkin Elmer)による、分泌Aβ42の定量化に供した。細胞培養上清20μlをアッセイプレートに移した。次いで、AlphaLisa結合捕捉抗体とビオチン化検出抗体との混合物10μlを添加し、アッセイプレートを穏やかに振盪しながら室温で3時間インキュベートした。ドナービーズ20μlをさらに添加後、アッセイプレートを、室温で、かつ、直接光に曝露することなく常に振盪しながら、30分間インキュベートした。次いで、アッセイプレートを、Paradigm AlphaLisa Readerにて、内蔵プログラムを使用して、励起680nmおよび発光570nmで読み取った。
次いで、測定したシグナルを使用して、XLfit 5.3ソフトウェア(IDBS)を使用して、非線形回帰フィット解析(nonlinear regression fit analysis)により、Aβ42分泌の阻害についてのIC50値を算出した。
以下の表は、Aβ42分泌の阻害(nM)について、全ての化合物についてのデータを示す:
Figure 0006980751
式Iで示される化合物および式Iで示される化合物の薬学的に許容し得る塩を、医薬として、例えば、医薬製剤の形態で使用することができる。医薬製剤を、経口で、例えば、錠剤、コート錠、糖衣錠、硬質および軟質ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤または懸濁剤の剤形で投与することができる。しかし、投与をまた、例えば坐剤の剤形で直腸内にも、例えば注射用液剤の剤形で非経口的にも実施することができる。投与はまた、例えば経皮投与で、または点眼剤もしくは点耳剤の剤形で局所的に行うこともできる。
式Iで示される化合物を、医薬製剤の生産ため、薬学的に不活性な無機または有機の担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプンまたはその誘導体、タルク、ステアリン酸またはその塩などを、例えば、錠剤、コート錠、糖衣錠および硬質ゼラチンカプセル剤のためのそのような担体として使用することができる。軟質ゼラチンカプセル剤のための好適な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体および液体ポリオールなどである。しかし、活性物質の性質に応じて、軟質ゼラチンカプセル剤の場合は、通常担体を必要としない。液剤およびシロップ剤の生産のための好適な担体は、例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油などである。坐剤のための好適な担体は、例えば、天然または硬化油、ロウ、脂肪、半液体または液体ポリオールなどである。
医薬製剤は、さらに、保存料、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色剤、香料、浸透圧を変動させるための塩、緩衝剤、マスキング剤または酸化防止剤を含有することができる。これらはまた、さらに他の治療有用物質を含有することもできる。
式Iで示される化合物またはその薬学的に許容し得る塩と治療上不活性な担体とを含有する医薬も本発明の目的であり、1以上の式Iで示される化合物および/または薬学的に許容し得る酸付加塩と、所望により、1以上の他の治療有用物質とを、1以上の治療上不活性な担体と共にガレヌス製剤の投与形態にすることを含む、それらの生産プロセスも、本発明の目的である。
本発明に従えば、式Iで示される化合物もそれらの薬学的に許容し得る塩も、Aβ42分泌の阻害に基づく病気、例えばアルツハイマー病の制御または予防に有用である。
投与量は、広い範囲内で変更することができ、当然ながら、各々の特定の症例における個別の要件に適合されなければならない。経口投与の場合、成人への投与量は、一日に約0.01mg〜約1000mgの一般式Iで示される化合物または対応する量のその薬学的に許容し得る塩で変更することができる。一日投与量は、1回用量としてまたは分割用量で投与してもよく、加えて、必要性が示される場合、上限を超えることもできる。
錠剤の処方(湿式造粒法)
Figure 0006980751
製造手順
1.項目1、2、3および4を混合し、精製水で顆粒化する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を好適な微粉砕装置に通す。
4.項目5を加え、3分間混合し;好適な成形機で圧縮する。
カプセル剤の処方
Figure 0006980751
製造手順
1.項目1、2および3を好適なミキサー中で30分間混合する。
2.項目4および5を加え、3分間混合する。
3.好適なカプセルに充填する。
実験の部
以下の実施例は、本発明の例示のため提供される。これらは、本発明の範囲を限定するものではなく、単にその代表例として考慮されるべきである。
概要
分析法
HPLC(メソッド LCMS_fastgradient)
カラム:Agilent Zorbax Eclipse Plus C18、Rapid Resolution HT、2.1×30mm、1.8μm、Part.no. 959731-902
溶媒A:水 0.01%ギ酸; 溶媒B:アセトニトリル(MeCN)
グラジエント:
Figure 0006980751
略語
以下の略語は、実験の部で用いられた:
THF=テトラヒドロフラン;
TBME=メチル−tert−ブチルエーテル;
DMF=ジメチルホルムアミド;
TLC=薄層クロマトグラフィー;
RT=室温、20〜25℃。
中間体
中間体−5: 2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 0006980751
工程1: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−2)
5−ブロモ−2,4,6−トリクロロピリミジン(1.880g、6.81mmol)を、THF(11mL)及び水(5mL)に溶解し、酢酸ナトリウム(1.68g、20.4mmol)、続いて4−フルオロアニリン(787mg、0.68mL、6.87mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。その後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(15mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、真空下(40℃、5mbar)で乾燥した後、標記化合物を淡褐色の固体として与えた(2.07g、90%)。HPLC(メソッドLCMS_fastgradient) 保持時間=1.36分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 7.12 (dd, J = 8.3, 9.1 Hz, 2 H), 7.43 (br s, 1 H), 7.52 (dd, J = 4.6, 8.9 Hz, 2 H)。MS(ES+) m/z 335.9、337.9、339.9 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程2: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(4−フルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−3)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(4−フルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−2、1.45g、4.3mmol)を、ジメチルホルムアミド(14mL)に溶解し、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、239mg、5.98mmol)を注意深く加えた(ガスの発生)。混合物を室温で1時間撹拌した。次に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(964mg、6.93mmol)を加え、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。その後、水(20mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×150mL)で抽出し、有機相を水(3×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を黄色の油状物として与えた(1.294g、69%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.63分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.80 (s, 3 H), 4.58 (s, 2 H), 4.85-4.93 (m, 2 H), 7.00-7.09 (m, 4 H)。MS(ES+) m/z 390.0、392.0、394.0 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程3: 5−ブロモ−2−クロロ−N4−(4−フルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−4)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(4−フルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−3、0.830g、1.91mmol)を、テトラヒドロフラン(1.9mL)に溶解し、テトラヒドロフラン中メチルアミンの溶液(2.0M、3.8mL、7.6mmol)を滴下した。混合物を室温で18時間撹拌した。その後、水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×90mL)で抽出し、有機層をブライン(50mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(396mg、51%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.55分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.78 (s, 3 H), 3.05 (d, J = 5.0 Hz, 3 H), 4.52 (s, 2 H), 4.84-4.89 (m, 1 H), 4.91-4.95 (m, 1 H), 5.48-5.56 (m, 1 H), 6.94-7.00 (m, 4 H)。MS(ES+) m/z 385.0、387.0、389.0 [M+H、Br及びClアイソトープ]。
工程4: 2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−5)
5−ブロモ−2−クロロ−N4−(4−フルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−4、390mg、1.01mmol)、ギ酸ナトリウム(73mg、1.07mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(287mg、1.03mmol)及びパラジウム(II)アセタート(52mg、0.232mmol)を、25mLの丸底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(3.2mL)、続いてトリエチルアミン(261mg、2.58mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(5mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×60mL)で抽出し、有機層を水(3×10mL)及びブライン(1×10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜20:80)により精製して、標記化合物を黄色の固体として与えた(259mg、83%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.41分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.42 (s, 6 H), 3.07 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.71 (s, 2 H), 4.25-4.34 (m, 1 H), 7.06 (dd, J = 8.5, 9.3 Hz, 2 H), 7.58 (dd, J = 4.6, 9.3 Hz, 2 H)。MS(ES+) m/z 307.1、309.1 [M+H、Clアイソトープ]。
中間体−9: 2−クロロ−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 0006980751
工程1: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−6)
5−ブロモ−2,4,6−トリクロロピリミジン(3.00g、10.9mmol)を、THF(18mL)及び水(9mL)に溶解し、そして酢酸ナトリウム(2.67g、32.6mmol)、続いて3,4−ジフルオロアニリン(1.43g、1.10mL、11.1mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。その後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、真空下(40℃、5mbar)で乾燥させた後、標記化合物を淡黄色の固体として与えた(3.32g、86%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.37分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ7.17-7.24 (m, 2 H), 7.43 (br s, 1 H), 7.59-7.68 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 353.9、355.9、357.8 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程2: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−7)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−6、3.32g、9.35mmol)を、ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解し、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、520mg、13mmol)を注意深く加えた(ガスの発生)。混合物を室温で1時間撹拌した。次に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(2.14mg、15.4mmol)を加え、得られた混合物を室温で4.5時間、続いて60℃で16時間撹拌した。その後、水(20mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×150mL)で抽出し、有機相を水(3×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物(3.54g、83%)として与えた。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.59分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.79 (d, J = 0.6 Hz, 3 H), 4.59 (s, 2 H), 4.86-4.89 (m, 1 H), 4.91-4.95 (m, 1 H), 6.76-6.83 (m, 1 H), 6.97 (ddd, J = 2.7, 6.8, 11.0 Hz, 1 H), 7.08-7.19 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 408.0、410.0、411.9 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程3: 5−ブロモ−2−クロロ−N4−(3,4−ジフルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−8)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−7、3.53g、7.77mmol)を、テトラヒドロフラン(15mL)に溶解し、そしてテトラヒドロフラン中メチルアミンの溶液(2.0M、15.0mL、30.0mmol)を滴下した。混合物を室温で18時間撹拌した。その後、水(20mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×120mL)で抽出し、有機層をブライン(20mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(1.52g、48%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.56分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.78 (d, J = 0.6 Hz, 3 H), 3.06 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 4.52 (s, 2 H), 4.87-4.90 (m, 1 H), 4.93-4.96 (m, 1 H), 5.52-5.63 (m, 1 H), 6.66-6.73 (m, 1 H), 6.84 (ddd, J = 2.6, 6.8, 11.7 Hz, 1 H), 6.98-7.09 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 403.1、405.1、407.0 [M+H、Br及びClアイソトープ]。
工程4: 2−クロロ−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−9)
5−ブロモ−2−クロロ−N4−(3,4−ジフルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−8、1.50g、3.72mmol)、ギ酸ナトリウム(268mg、3.94mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(1.05g、3.79mmol)及びパラジウム(II)アセタート(191mg、851μmol)を、50mLの丸底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(11mL)、続いてトリエチルアミン(944mg、9.33mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(15mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×120mL)で抽出し、有機層を水(3×15mL)及びブライン(1×15mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜30:70)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として与えた(839mg、69%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.45分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.42 (s, 6 H), 3.08 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.69 (s, 2 H), 4.28-4.39 (m, 1 H), 7.07-7.18 (m, 1 H), 7.23-7.30 (m, 1 H), 7.67 (ddd, J = 2.7, 7.0, 13.1 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 325.0、327.0 [M+H、Clアイソトープ]。
中間体−13: 2−クロロ−7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 0006980751
工程1: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−10)
5−ブロモ−2,4,6−トリクロロピリミジン(2.50g、9.05mmol)を、THF(16mL)及び水(8mL)に溶解し、そして酢酸ナトリウム(2.23g、27.2mmol)、続いて2,4−ジフルオロアニリン(1.18g、0.92mL、9.14mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。その後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(30mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、真空下(40℃、5mbar)で乾燥させた後、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(2.22g、69%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.39分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ6.91-7.03 (m, 2 H), 7.56 (br s, 1 H), 8.16 (ddd, J = 5.8, 9.7, 9.7 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 353.9、355.9、357.9 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程2: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−11)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2,4−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−10、2.22g、6.25mmol)を、ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解し、そして水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、348mg、8.7mmol)を注意深く加えた(ガスの発生)。混合物を室温で1.5時間撹拌した。次に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(2.14g、15.4mmol)を加え、得られた混合物を40℃で16時間撹拌した。その後、水(20mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×100mL)で抽出し、有機相を水(3×20mL)及びブライン(20mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を黄色の油状物として与えた(1.55g、61%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.65分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.79 (s, 3 H), 4.56 (s, 2 H), 4.80-4.83 (m, 1 H), 4.87-4.90 (m, 1 H), 6.82-6.95 (m, 2 H), 7.14-7.23 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 408.0、410.0、412.0 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程3: 5−ブロモ−2−クロロ−N4−(2,4−ジフルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−12)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−11、1.54g、3.76mmol)を、テトラヒドロフラン(7.5mL)に溶解し、そしてテトラヒドロフラン中のメチルアミンの溶液(2.0M、6.5mL、13.0mmol)を滴下した。混合物を室温で45分間撹拌した。その後、水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×90mL)で抽出し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、標記化合物を無色の油状物として得た(717mg、47%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.54分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.78 (s, 3 H), 3.03 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 4.47 (s, 2 H), 4.82-4.86 (m, 2 H), 5.43-5.53 (m, 1 H), 6.77-6.87 (m, 2 H), 7.07-7.17 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 403.0、404.8、406.9 [M+H、Br及びClアイソトープ]。
工程4: 2−クロロ−7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−13)
5−ブロモ−2−クロロ−N4−(2,4−ジフルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−12、710mg、1.76mmol)、ギ酸ナトリウム(127mg、1.86mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(500mg、1.80mmol)及びパラジウム(II)アセタート(90mg、401μmol)を、25mLの丸底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(5.4mL)、続いてトリエチルアミン(457mg、4.52mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(10mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×80mL)で抽出し、有機層を水(3×10mL)及びブライン(1×10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜20:80)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として生成した(491mg、86%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.32分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.41 (s, 6 H), 3.07 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.67 (d, J = 0.8 Hz, 2 H), 4.26-4.37 (m, 1 H), 6.83-6.94 (m, 2 H), 7.45-7.55 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 325.0、327.0 [M+H、Clアイソトープ]。
中間体−17: 2−クロロ−7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 0006980751

工程1: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピリミジン−4−アミン(中間体−14)
5−ブロモ−2,4,6−トリクロロピリミジン(1.28g、4.88mmol)と3,3−ジフルオロシクロブタンアミン塩酸塩(715mg、4.98mmol)を、アセトニトリル(6mL)に懸濁し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.55g、2.1mL、12mmol)を室温で加えた。得られた黄色の溶液を室温で7時間撹拌した。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、真空下(40℃、5mbar)で乾燥させた後、標記化合物を微黄色の油状物として生成した(1.188g、73%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.31分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ2.48-2.67 (m, 2 H), 3.08-3.25 (m, 2 H), 4.39-4.53 (m, 1 H), 5.78-5.90 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 330.0、332.0、334.0 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程2: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−15)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,3−ジフルオロシクロブチル)ピリミジン−4−アミン(中間体−14、1.18g、3.54mmol)を、ジメチルホルムアミド(12mL)に溶解し、そして水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、198mg、4.96mmol)を注意深く加えた(ガスの発生)。混合物を室温で1時間撹拌した。次に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(844mg、6.06mmol)を加え、得られた混合物を室温で18時間撹拌した。その後、水(15mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×100mL)で抽出し、有機相を水(3×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を無色の油状物として与えた(965mg、70%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.55分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.61 (s, 3 H), 2.45-2.67 (m, 2 H), 2.89-3.07 (m, 2 H), 4.19 (s, 2 H), 4.21-4.35 (m, 1 H), 4.82-4.86 (m, 1 H), 4.94-4.98 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 385.9、387.9、389.8 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程3: 5−ブロモ−2−クロロ−N4−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−16)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−15、0.960g、2.48mmol)を、テトラヒドロフラン(6mL)に溶解し、そしてテトラヒドロフラン中メチルアミンの溶液(2.0M、2.0mL、4.0mmol)を滴下した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。その後、水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×90mL)で抽出し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(311mg、33%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.49分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.60 (s, 3 H), 2.44-2.55 (m, 2 H), 2.85-2.95 (m, 2 H), 3.05 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 4.00 (s, 2 H), 4.09-4.17 (m, 1 H), 4.85 (br s, 1 H), 4.88 (br s, 1 H), 5.52-5.57 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 381.0、382.9、384.9 [M+H、Br及びClアイソトープ]。
工程4: 2−クロロ−7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−17)
5−ブロモ−2−クロロ−N4−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−16、300mg、0.786mmol)、ギ酸ナトリウム(57mg、0.838mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(223mg、0.802mmol)及びパラジウム(II)アセタート(39mg、0.174mmol)を、25mLの丸底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(2.4mL)、続いてトリエチルアミン(203mg、2.01mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(5mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×70mL)で抽出し、有機相を水(3×5mL)及びブライン(5mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜30:70)により精製して、標記化合物を黄色の固体として与えた(204mg、86%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.26分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.34 (s, 6 H), 2.67-2.95 (m, 4 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.26 (s, 2 H), 4.11-4.21 (m, 1 H), 4.52-4.67 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 303.1、305.0 [M+H、Clアイソトープ]。
中間体−21: 2−クロロ−N,5,5−トリメチル−7−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 0006980751
工程1: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(中間体−18)
5−ブロモ−2,4,6−トリクロロピリミジン(1.30g、4.96mmol)と3−(トリフルオロメチル)-ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−アミン塩酸塩(985mg、4.99mmol)を、アセトニトリル(6.5mL)に懸濁し、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.55g、2.1mL、12mmol)を室温で加えた。得られた黄色の溶液を室温で7時間撹拌した。その後、反応混合物を真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、真空下で乾燥させた後(40℃、5mbar)、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(1.487g、80%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.50分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 2.46 (s, 6 H), 6.10 (br s, 1 H)。MS(ES+) m/z 375.9、377.9、379.8 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程2: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2−メチルアリル)−N−(3−(トリフルオロメチル)-ビシクロ-[1.1.1]-ペンタン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(中間体−19)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(中間体−18、1.48g、3.93mmol)を、ジメチルホルムアミド(13mL)に溶解し、水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、220mg、5.50mmol)を注意深く加えた(ガスの発生)。混合物を室温で1.5時間撹拌した。次に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(937mg、6.73mmol)を加え、得られた混合物を室温で5時間、続いて40℃で14時間撹拌した。その後、水(15mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×100mL)で抽出し、有機相を水(3×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を無色の油状物として生成した(1.372g、73%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.77分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.68 (s, 3 H), 2.45 (s, 6 H), 4.25 (s, 2 H), 4.85-4.91 (m, 1 H), 4.97-5.02 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 430.0、432.0、434.0 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程3: 5−ブロモ−2−クロロ−N4−メチル−N6−(2−メチルアリル)−N6−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ-[1.1.1]ペンタン−1−イル)ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−20)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2−メチルアリル)−N−(3−(トリフルオロメチル)-ビシクロ-[1.1.1]-ペンタン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(中間体−19、1.37g、2.86mmol)を、テトラヒドロフラン(7.0mL)に溶解し、テトラヒドロフラン中のメチルアミン溶液(2.0M、3.5mL、7.0mmol)を滴下した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。その後、水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×90mL)で抽出し、有機相をブライン(10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、標記化合物を位置異性体の混合物として(1H nmrにより約2.7:1の比率)、及びオフホワイトの固体として与えた(1.179g、97%)。単離した混合物を、さらに精製することなく次の工程で用いた。メジャーな位置異性体(標記化合物): HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.69分。MS(ES+) m/z 425.1、427.1、429.0 [M+H、Br及びClアイソトープ]。マイナーな位置異性体(5−ブロモ−6−クロロ−N2−メチル−N4−(2−メチルアリル)−N4−(3−(トリフルオロメチル)-ビシクロ-[1.1.1]ペンタン−1−イル)ピリミジン−2,4−ジアミン):HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.71分。MS(ES+) m/z 425.1、427.1、429.0 [M+H、Br及びClアイソトープ]。
工程4: 2−クロロ−N,5,5−トリメチル−7−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−21)
5−ブロモ−2−クロロ−N4−メチル−N6−(2−メチルアリル)−N6−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]-ペンタン−1−イル)ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−20、約2.7:1の位置異性体の混合物、1.17g、2.75mmol)、ギ酸ナトリウム(200mg、2.94mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(779mg、2.80mmol)及びパラジウム(II)アセタート(136mg、0.605mmol)を、50mLの底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(8.5mL)、続いてトリエチルアミン(726mg、7.17mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(10mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×90mL)で抽出し、有機相を水(3×10mL)及びブライン(10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜20:80)により精製して、標記化合物を黄色の固体として与えた(584mg、61%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.53分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.32 (s, 6 H), 2.34 (s, 6 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.17 (s, 2 H), 4.11-4.22 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 347.0、349.0 [M+H、Clアイソトープ]。
中間体−23: 2−((2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール
Figure 0006980751
工程1: 2−((5−ブロモ−2−クロロ−6−((4−フルオロフェニル)(2−メチルアリル)アミノ)ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール(中間体−22)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(3,4−ジフルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−3、1.30g、3.32mmol)を、テトラヒドロフラン(4mL)に溶解し、そしてテトラヒドロフラン(4.3mL)中の2−アミノエタノール(772mg、12.6mmol)の溶液を滴下した。混合物を室温で3.5時間撹拌した。その後、水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜30:70)により精製して、標記化合物を白色の固体として与えた(684mg、49%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.41分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.78 (s, 3 H), 2.59 (s, 1 H), 3.64-3.68 (m, 2 H), 3.83 (t, J = 4.9 Hz, 2 H), 4.52 (s, 2 H), 4.86-4.89 (m, 1 H), 4.92 (s, 1 H), 5.90 (t, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.95-7.03 (m, 4 H)。MS(ES+) m/z 415.1、417.1、419.1 [M+H、Br及びClアイソトープ]。
工程2: 2−((2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール(中間体−23)
2−((5−ブロモ−2−クロロ−6−((4−フルオロフェニル)(2−メチルアリル)アミノ)ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール(中間体−22、670mg、1.61mmol)、ギ酸ナトリウム(115mg、1.69mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(457mg、1.64mmol)及びパラジウム(II)アセタート(84mg、374μmol)を、50mLの丸底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(5mL)、続いてトリエチルアミン(414mg、4.09mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(5mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×100mL)で抽出し、有機層を水(3×5mL)及びブライン(1×5mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜60:40)により精製して、標記化合物を褐色の固体として与えた(393mg、72%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.27分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.44 (s, 6 H), 2.95 (t, J = 4.9 Hz, 1 H), 3.64-3.71 (m, 2 H), 3.73 (s, 2 H), 3.81-3.87 (m, 2 H), 4.81 (t, J = 5.3 Hz, 1 H), 7.06 (dd, J = 8.4, 9.4 Hz, 2 H), 7.54-7.62 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 337.2、339.2 [M+H、Clアイソトープ]。
中間体−27: 2−クロロ−8−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−5,6,7,8−テトラヒドロ-[2,3−d]-ピリミジン−4−アミン
Figure 0006980751
工程1: 4−フルオロ−N−(3−メチルブタ−3−エン−1−イル)アニリン(中間体−24)
4−フルオロアニリン(498mg、4.48mmol)と炭酸カリウム(1.03g、7.46mmol)を、DMF(9mL)に懸濁した。DMF(2mL)中の4−ブロモ−2−メチルブタ−1−エン(556mg、3.73mmol)の溶液を滴下し、反応混合物を80℃で18時間撹拌した。室温まで冷やした後、水(10mL)を加え、得られた混合物をtertブチルメチルエーテル(2×80mL)で抽出し、有機層を水(3×10mL)及びブライン(1×10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を黄色の油状物として与えた(384mg、57%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.15分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.77 (s, 3 H), 2.31-2.39 (m, 2 H), 3.13-3.23 (m, 2 H), 3.53 (br s, 1 H), 4.77-4.82 (m, 1 H), 4.85-4.89 (m, 1 H), 6.51-6.59 (m, 2 H), 6.85-6.94 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 180.1 [M+H]。
工程2: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(4−フルオロフェニル)−N−(3−メチルブタ−3−エン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(中間体−25)
4−フルオロ−N−(3−メチルブタ−3−エン−1−イル)アニリン(中間体−24、382mg、2.13mmol)を、THF(4mL)及び水(2mL)に溶解し、酢酸ナトリウム(525mg、6.39mmol)、続いて5−ブロモ−2,4,6−トリクロロピリミジン(589mg、2.13mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。その後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(10mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(2×80mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、真空下(40℃、5mbar)で乾燥させた後、標記化合物を黄色の固体として生成した(527mg、61%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.70分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.79 (s, 3 H), 2.32-2.40 (m, 2 H), 4.01-4.08 (m, 2 H), 4.67-4.71 (m, 1 H), 4.78-4.82 (m, 1 H), 7.06-7.11 (m, 4 H)。MS(ES+) m/z 404.1、406.1、408.1 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程3: 5−ブロモ−2−クロロ−N4−(4−フルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(3−メチルブタ−3−エン−1−イル)ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−26)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(4−フルオロフェニル)−N−(3−メチルブタ−3−エン−1−イル)ピリミジン−4−アミン(中間体−25、519mg、1.28mmol)を、テトラヒドロフラン(3mL)に溶解し、この溶液を0〜5℃(氷浴)まで冷却し、そしてテトラヒドロフラン中のメチルアミン(2.0M、2.4mL、4.8mmol)の溶液を滴下した。混合物を0〜5℃で1時間、続いて室温で1時間撹拌した。その後、水(5mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×40mL)で抽出し、有機層をブライン(1×5mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(274mg、53%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.64分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.79 (s, 3 H), 2.31-2.39 (m, 2 H), 3.03 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.93-4.01 (m, 2 H), 4.66-4.70 (m, 1 H), 4.75-4.78 (m, 1 H), 5.40-5.50 (m, 1 H), 6.99-7.04 (m, 4 H)。MS(ES+) m/z 399.1、401.1、403.1 [M+H、Br及びClアイソトープ]。
工程4: 2−クロロ−8−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−27)
5−ブロモ−2−クロロ−N4−(4−フルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(3−メチルブタ−3−エン−1−イル)ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−26、270mg、676μmol)、ギ酸ナトリウム(51mg、750μmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(188mg、676μmol)及びパラジウム(II)アセタート(76mg、339μmol)を、25mLの丸底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(1.7mL)、続いてトリエチルアミン(182mg、1.79mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を110℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(5mL)を加え、この混合物をメチルtertブチルエーテル/酢酸エチルの混合物(1:1v/v、2×40mL)で抽出し、有機層を水(3×5mL)及びブライン(1×5mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜20:80)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(104mg、48%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.39分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.40 (s, 6 H), 1.87-1.93 (m, 2 H), 3.05 (d, J = 4.6 Hz, 3 H), 3.58-3.64 (m, 2 H), 4.60-4.69 (m, 1 H), 7.00-7.08 (m, 2 H), 7.16-7.22 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 321.2、323.2 [M+H、Clアイソトープ]。
中間体−30: 2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 0006980751
工程1: 2,4,6−トリクロロ−5−(2−クロロエチル)ピリミジン(中間体−29)
メチル 2−オキソテトラヒドロフラン−3−カルボキシラート(中間体−28、5.20g、36.1mmol)を、エタノール(40mL)に溶解し、ウレア(2.17g、36.1mmol)を加え、続いてエタノール中ナトリウムエトキシドの溶液(21%m/m、24.3g、28mL、75mmol)を加えた。得られた懸濁液を75℃で18時間撹拌した。その後、それを室温まで冷やし、真空下で濃縮した。残留物、淡褐色の固体(8.87g)を、予冷した(0〜5℃、氷浴)オキシ塩化リン(57.6g、35mL)に少量ずつ注意深く加えた。強い発煙が観察された。その後、N,N−ジメチルアニリン(5.74g、47.3mmol)を加え、反応混合物を100℃で18時間撹拌した。次に、それを室温まで冷やし、氷水(480g)に注ぎ、そして氷が溶融するまで1時間撹拌した。形成された沈殿物を濾別し、水で洗浄し、真空下で乾燥させて、標記化合物を暗褐色の固体として与え(3.8g、43%)、それをさらに精製することなく次の工程で用いた。1H NMR (DMSO-d6, 300 MHz): δ 3.31 (t, J = 7.2 Hz, 2 H), 3.86 (t, J = 7.2 Hz, 2 H)。
工程2: 2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体−30)
2,4,6−トリクロロ−5−(2−クロロエチル)ピリミジン(中間体−29、1.84g、7.48mmol)を、アセトニトリル(40mL)に溶解し、そして4−フルオロアニリン(833mg、7.5mmol)、続いてN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.0g、2.7mL、15.5mmol)を滴下した。混合物を室温で7時間、そして50℃で18時間撹拌した。次に、それを真空下で濃縮し、得られた粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、ジクロロメタン/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜80:20)によりそのまま精製して、黄色の固体を与え、これを酢酸エチル/n−ヘプタンの混合物(1:4,v/v)でさらにトリチュレートして、濾過及び真空下での乾燥後、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(893mg、42%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.37分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 3.19 (dd, J = 8.3, 9.1 Hz, 2 H), 4.20 (dd, J = 8.3, 9.1 Hz, 2 H), 7.12 (dd, J = 8.1, 9.3 Hz, 2 H), 7.67 (dd, J = 4.6, 9.3 Hz, 2 H)。MS(ES+) m/z 284.1、286.0 [M+H、2 Clアイソトープ]。
中間体−34: 2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 0006980751
工程1: エチル 2−(2,4,6−トリクロロピリミジン−5−イル)プロパノアート(中間体−32)
エチル 2−(2,4,6−トリクロロピリミジン−5−イル)アセタート(中間体−31、WO20120928800に記載のとおり調製、3.3g、12.2mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(75mL)に溶解し、この溶液を−76℃まで冷却した(乾燥氷/アセトン浴)。テトラヒドロフラン/エチルベンゼン中リチウムヘキサメチルジシラジド(lithium hexamethyldisilazide)の溶液(1M、12.2mL、12.2mmol)を10分かけて加え、得られた橙色の溶液を−76℃で45分間撹拌した。次に、乾燥テトラヒドロフラン(6mL)中のヨードメタン(2.09g、14.7mmol)の溶液を、その温度で15分かけて加えた。得られた混合物を−23〜−16℃(氷/エタノール浴)で3時間撹拌した。その後、飽和塩化アンモニウム水溶液(80mL)、続いて水(100mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(2×80mL)で抽出し、合わせた有機層を半飽和ブライン(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 1:99〜2:98)により精製して、標記化合物を無色の油状物として与えた(2.88g、82%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.32分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.24 (t, J = 7.1 Hz, 3 H), 1.56 (d, J = 7.2 Hz, 3 H), 4.16-4.27 (m, 2 H), 4.34 (q, J = 7.2 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 283.0、285.0、287.0 [M+H、3 Clアイソトープ]。
工程2: 2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6(7H)−オン(中間体−33)
エチル 2−(2,4,6−トリクロロピリミジン−5−イル)プロパノアート(中間体−32、8.9g、31.4mmol)を、テトラヒドロフラン(70mL)に溶解し、そして4−フルオロアニリン(3.84g、34.5mmol)を加え、続いてテトラヒドロフラン(10mL)中のジイソプロピルエチルアミン(5.27g、40.8mmol)の溶液を加えた。得られた溶液を66℃(還流)で4時間撹拌した。冷却した後、溶媒を留去し、粗生成物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、220g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 1:99〜15:85)によりそのまま精製して、ジエチルエーテル/n−ヘプタン(1:4v/v、50mL)でトリチュレーション及び真空下(40℃、5mbar)での乾燥後、標記化合物を黄色の固体として生成した(2.1g、21%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.27分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.72 (d, J = 7.7 Hz, 3 H), 3.77 (q, J = 7.7 Hz, 1 H), 7.23 (dd, J = 8.2, 9.2 Hz, 2 H), 7.45 (dd, J = 4.7, 9.2 Hz, 2 H)。MS(ES+) m/z 312.0、314.0 [M+H、2 Clアイソトープ]。
工程3: 2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体−34)
2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6(7H)−オン(中間体−33、1.83g、5.86mmol)を、乾燥テトラヒドロフラン(75mL)に溶解し、この溶液を0〜5℃(氷浴)まで冷却し、テトラヒドロフラン中ボラン−テトラヒドロフラン錯体の溶液(1.0M、14.7mL、14.7mmol)を15分かけて加えた。混合物を75℃で16時間撹拌した。室温まで冷やした後、メタノール(5mL)を滴下し、続いて水(40mL)及び塩化水素の1M 水溶液(40mL)を滴下した。混合物を室温で30分間撹拌した。次に、固体の炭酸水素ナトリウムの添加によりpHを6〜7に調整した。水層を分離し、酢酸エチル(60mL)で抽出し、合わせた有機層をブライン(1×100mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 3:97〜20:80)、続いて第2のカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、120g、(酢酸エチル/ジクロロメタン 1:1(v/v))/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 5:95〜10:90)により精製して、標記化合物を白色の固体として与えた(471mg、27%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.44分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.44-1.51 (m, 3 H), 3.48-3.62 (m, 1 H), 3.68-3.77 (m, 1 H), 4.29-4.39 (m, 1 H), 7.08-7.18 (m, 2 H), 7.63-7.72 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 298.0、300.0 [M+H、2 Clアイソトープ]。
中間体−36: N2−((1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751
工程1: (1R,5S,8s)−tert−ブチル 8−((7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−4−(メチルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(中間体−35)
8mLのマイクロ波バイアル中で、2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−5、260mg、848μmol)を、NMP(5.5mL)に溶解し、そして、(1R,5S,8s)−tert−ブチル 8−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(288mg、1.27mmol)、炭酸セシウム(552mg、1.70mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(68mg、173μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(89mg、155μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(10mL)を加え、混合物を、tertブチルメチルエーテル(TBME、2×90mL)で抽出した。合わせた有機層を水(5×20mL)及びブライン(1×20mL)で洗浄し、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜50:50)により精製して、標記化合物を黄色の油状物として与えた(284mg、61%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.09分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.24-1.31 (m, 2 H), 1.38 (s, 6 H), 1.48 (s, 9 H), 1.54-1.64 (m, 2 H), 1.82-1.91 (m, 2 H), 2.29-2.41 (m, 2 H), 3.01 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.60 (s, 2 H), 3.85-3.95 (m, 2 H), 3.97-4.08 (m, 2 H), 4.57 (d, J = 5.8 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.5, 9.3 Hz, 2 H), 7.63-7.71 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 497.6。
工程2: N2−((1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(中間体−36)
(1R,5S,8s)−tert−ブチル 8−((7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−4−(メチルアミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−イル)アミノ)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシラート(中間体−35、280mg、564μmol)を、ジクロロメタン(2mL)に溶解し、そして黄色の溶液を0〜5℃(氷浴)まで冷却した。トリフルオロ酢酸(592mg、0.4mL、5.19mmol)を、その温度で注意深く加え、得られた混合物を室温まで放温し、そして18時間撹拌した。その後、それを真空下で濃縮し、残留物をジクロロメタン(10mL)に再溶解し、飽和炭酸ナトリウム水溶液(約3mL)の注意深い添加によりpH10に塩基性化した。それをジクロロメタン(3×30mL)で抽出し、合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、濃真空下で縮して、標記化合物を橙色の泡状物として与え(233mg、94%)、それをさらに精製することなく次の工程で用いた。HPLC(メソッドLCMS_fastgradient) 保持時間=0.71分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.40-1.45 (m, 2 H), 1.82-1.93 (m, 2 H), 2.01-2.12 (m, 2 H), 2.45-2.52 (m, 2 H), 3.01 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.13-3.18 (m, 2 H), 3.62 (s, 2 H), 4.02 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.05-4.13 (m, 1 H), 4.56 (br s, 1 H), 4.71 (br s, 1 H), 7.02 (dd, J = 8.4, 9.2 Hz, 2 H), 7.59-7.66 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 397.3。
中間体−34p: (−)−2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン及び中間体−34q:(+)−2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
Figure 0006980751

ラセミの2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体−34、100mg)を、分取キラルHPLC(Reprosil Chiral-NR、n−ヘプタン/2−プロパノール 80:20(v/v)で溶離)を用いてエナンチオマーに分離して、真空下で画分を含有する合わせた生成物の濃縮後、第1の溶出として中間体−34p、(−)−回転エナンチオマー(37mg、37%)、及び第2の溶出として中間体−34q、(+)−回転エナンチオマー(41mg、41%)を生成した。上記の化学の図面における立体中心は、分離したエナンチオマーの存在を明らかにするため任意に割り当てられた。明確な(unambigious)エナンチオマーの割り当ては、中間体−34p − (−)−回転、及び中間体−34q − (+)−回転である。
中間体−38: 2−クロロ−7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 0006980751
工程1: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2,3−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−39)
5−ブロモ−2,4,6−トリクロロピリミジン(2.30g、8.33mmol)を、THF(14mL)及び水(7mL)に溶解し、そして酢酸ナトリウム(2.05g、25.0mmol)、続いて2,3−ジフルオロアニリン(1.15g、0.90mL、8.7mmol)を加えた。混合物を室温で18時間撹拌した。その後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(20mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(2×100mL)で抽出した。合わせた有機層を乾燥させ(硫酸ナトリウム)、真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、真空下(40℃、5mbar)で乾燥させた後、標記化合物を淡褐色の固体として生成した(1.23g、42%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.38分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ6.97-7.09 (m, 1 H), 7.13-7.23 (m, 1 H), 7.72 (br s, 1 H), 8.03-8.11 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 353.8、355.8、357.8 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程2: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2,3−ジフルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−40)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2,3−ジフルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−39、1.23g、3.47mmol)を、ジメチルホルムアミド(11mL)に溶解し、そして水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、193mg、4.82mmol)を注意深く加えた(ガスの発生)。混合物を室温で1時間撹拌した。次に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(830mg、6.15mmol)を加え、得られた混合物を50℃で16時間撹拌した。その後、水(15mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×80mL)で抽出し、有機相を水(3×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を黄色の油状物として与えた(1.20g、76%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.65分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.80 (s, 3 H), 4.60 (s, 2 H), 4.83-4.86 (m, 1 H), 4.88-4.91 (m, 1 H), 6.94-7.01 (m, 1 H), 7.03-7.15 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 408.1、410.1、412.1 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程3: 5−ブロモ−2−クロロ−N4−(2,3−ジフルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−41)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2,3−ジフルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−40、1.19g、2.62mmol)を、テトラヒドロフラン(6.5mL)に溶解し、この溶液を0〜5℃(氷浴)まで冷却し、そしてテトラヒドロフラン中メチルアミンの溶液(2.0M、4.8mL、9.6mmol)を滴下した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。その後、水(10mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×80mL)で抽出し、有機層をブライン(10mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を無色の油状物として得た(578mg、55%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.56分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.78 (s, 3 H), 3.05 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 4.53 (s, 2 H), 4.83-4.87 (m, 1 H), 4.87-4.90 (m, 1 H), 5.45-5.56 (m, 1 H), 6.87-6.94 (m, 1 H), 6.95-7.03 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 402.9、404.8、406.9 [M+H、Br及びClアイソトープ]。
工程4: 2−クロロ−7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−38)
5−ブロモ−2−クロロ−N4−(2,3−ジフルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−41、565mg、1.40mmol)、ギ酸ナトリウム(101mg、1.48mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(397mg、1.43mmol)及びパラジウム(II)アセタート(72mg、321μmol)を、25mLの丸底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(4.2mL)、続いてトリエチルアミン(363mg、3.59mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(5mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×70mL)で抽出し、有機層を水(3×5mL)及びブライン(1×5mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜20:80)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として生成した(382mg、84%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.36分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.42 (s, 6 H), 3.08 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.75 (d, J = 1.6 Hz, 2 H), 4.29-4.40 (m, 1 H), 6.93-7.03 (m, 1 H), 7.03-7.12 (m, 1 H), 7.35-7.43 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 325.0、327.0 [M+H、Clアイソトープ]。
中間体−42: 2−クロロ−7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
Figure 0006980751
工程1: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−43)
2−クロロ−4−フルオロアニリン(512mg、0.42mL、3.45mmol)を、THF(10mL)に溶解し、この溶液を0〜5℃(氷浴)まで冷却し、テトラヒドロフラン/エチルベンゼン中リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.0M、3.4mL、3.4mmol)を加えた。0〜5℃で15分間撹拌した後、テトラヒドロフラン(7mL)中の5−ブロモ−2,4,6−トリクロロピリミジン(900mg、3.26mmol)の溶液を滴下した。反応混合物を室温で18時間撹拌した。その期間中、2つのさらなる部分のテトラヒドロフラン/エチルベンゼン中リチウム ビス(トリメチルシリル)アミドの溶液(1.0M、1.7mL及び0.82mL、1.7mmol及び0.82mmol)を、それぞれ45分後、及び2時間後に0〜5℃で加えた。次に、水(10mL)及び飽和塩化アンモニウム水溶液(30mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(2×150mL)で抽出した。有機層を水(15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、真空下(40℃、5mbar)で乾燥させた後、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(956mg、79%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.47分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ7.08-7.16 (m, 1 H), 7.24 (dd, J = 2.8, 7.9 Hz, 1 H), 7.99 (br s, 1 H), 8.33 (dd, J = 5.4, 9.3 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 370.0、372.0、374.0 [M+H、Br及び3 Clアイソトープ]。
工程2: 5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−44)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)ピリミジン−4−アミン(中間体−43、1.61g、4.33mmol)を、ジメチルホルムアミド(14mL)に溶解し、そして水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、241mg、6.03mmol)を注意深く加えた(ガスの発生)。混合物を室温で1時間撹拌した。次に、3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(1.00g、7.44mmol)を加え、得られた混合物を60℃で4.5時間撹拌した。その後、第2の部分の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散液、80mg、2.0mmol)及び3−ブロモ−2−メチルプロパ−1−エン(335mg、2.48mmol)を加え、得られた混合物を60℃で16時間撹拌した。室温まで冷やした後、水(15mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×80mL)で抽出し、有機相を水(3×15mL)及びブライン(15mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の油状物として与えた(1.73g、84%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.71分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.82 (s, 3 H), 4.32-4.62 (br s, exch., 2 H), 4.77-4.82 (m, 1 H), 4.88-4.92 (m, 1 H), 6.98-7.06 (m, 1 H), 7.16-7.26 (m, 2 H)。MS(ES+) m/z 423.8、425.8、427.8 [M+H、Br及び3 Clアイソトープ]。
工程3: 5−ブロモ−2−クロロ−N4−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−45)
5−ブロモ−2,6−ジクロロ−N−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−N−(2−メチルアリル)ピリミジン−4−アミン(中間体−44、1.73g、3.66mmol)を、テトラヒドロフラン(10mL)に溶解し、この溶液を0〜5℃(氷浴)まで冷却し、そしてテトラヒドロフラン中メチルアミンの溶液(2.0M、6.75mL、13.5mmol)を滴下した。混合物を室温で1.5時間撹拌した。その後、水(15mL)を加え、混合物を酢酸エチル(2×110mL)で抽出し、有機層をブライン(15mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、80g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を無色の油状物として得た(658mg、43%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.62分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.80 (s, 3 H), 3.03 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 4.44 (s, 2 H), 4.81-4.86 (m, 2 H), 5.42-5.52 (m, 1 H), 6.95 (ddd, J = 2.8, 7.7, 8.9 Hz, 1 H), 7.14 (dd, J = 2.8, 8.3 Hz, 1 H), 7.18 (dd, J = 5.6, 8.9 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 418.9、420.8、422.9 [M+H、Br及び2 Clアイソトープ]。
工程4: 2−クロロ−7−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−42)
5−ブロモ−2−クロロ−N4−(2−クロロ−4−フルオロフェニル)−N6−メチル−N4−(2−メチルアリル)-ピリミジン−4,6−ジアミン(中間体−45、645mg、1.54mmol)、ギ酸ナトリウム(111mg、1.63mmol)、テトラブチルアンモニウムクロリド(435mg、1.57mmol)及びパラジウム(II)アセタート(79mg、352μmol)を、25mLの丸底フラスコ中にアルゴン下で入れた。ジメチルホルムアミド(4.6mL)、続いてトリエチルアミン(399mg、3.95mmol)を加え、フラスコを注意深く排気し、そしてアルゴンで逆充填した。得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。冷却した後、水(5mL)を加え、混合物をメチルtertブチルエーテル(2×70mL)で抽出し、有機層を水(3×5mL)及びブライン(1×5mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、40g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜20:80)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として生成した(344mg、66%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.39分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.43 (s, 6 H), 3.07 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.61 (s, 2 H), 4.26-4.35 (m, 1 H), 7.03 (ddd, J = 2.9, 7.8, 8.9 Hz, 1 H), 7.19 (dd, J = 2.8, 8.3 Hz, 1 H), 7.35 (dd, J = 5.4, 8.9 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 341.2、343.1 [M+H、2 Clアイソトープ]。
tert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−47)を、WO2012/116965に記載された手順に従って合成した。
中間体−49: (1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン
Figure 0006980751
工程1: tert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−48)
MeOH(1.3mL)中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−47、50mg、0.2mmol)の溶液に、2−ブロモ−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール(中間体−46、72mg、0.4mmol)及びトリエチルアミン(0.1ml、0.8mmol)を密閉管中で加えた。反応物を130℃で16時間撹拌した。出発物質の完全な消費の後(TLCによりモニタリングしたとおり)、反応混合物を真空下で濃縮し、続いてカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/n−ヘキサンで溶離、60:40v/v)により、標記化合物を白色の固体として生成した(50mg、73%)。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): 1.39 (s, 10 H), 1.79 - 1.87 (m, 2 H), 2.22 (s, 2 H), 2.31 (s, 3 H), 3.14 (d, J = 11.5 Hz, 2 H), 3.47 - 3.52 (m, 3 H), 6.81 (br s, 1 H)。MS(ES+) m/z 309.0 [M+H]。
工程2: (1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(中間体−49)
ジクロロメタン(10mL)中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−48、500mg、1.6mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(1.2mL、16.2mmol)を0℃で加えた。5分後、反応混合物を25℃まで放温し、同じ温度で2時間撹拌を続けた。得られた混合物を減圧下で濃縮し、続いてトルエン(3×5mL)と共沸して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(アミノ修飾シリカゲル、MeOH/ジクロロメタン 10:90v/vで溶離)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(250mg、73%)。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): 1.37 (d, J = 7.6 Hz, 2 H), 1.87 - 1.89 (m, 2 H), 1.97 (s, 2 H), 2.30 (s, 3 H), 2.99 (s, 1 H), 3.07 (d, J = 11.5 Hz, 2 H), 3.47 (d, J = 11.5 Hz, 2 H)。MS(ES+) m/z 209.1 [M+H]。
中間体−52: (1R,5S,8s)−3−(2−メトキシ−4−ピリジル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン
Figure 0006980751
工程1: tert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(2−メトキシ−4−ピリジル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−51)
密閉管中の乾燥トルエン(2.5mL)中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−47、50mg、0.2mmol)及び4−ブロモ−2−メトキシピリジン(中間体−50、41mg、0.2mmol)の溶液に、アルゴンで5分間かけて脱気した。次に、それにナトリウム tertブトキシド(63.7mg、0.7mmol)及び4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(「Xantphos」、CAS[161265−03−8]、1.3mg、0.0mmol)を加えた。反応混合物を、アルゴンで5分間再び脱気し、続いてトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(「Pd(dba)」、CAS[51364−51−3]、4.0mg、0.0mmol)を加えた。反応混合物を100℃で16時間撹拌した。次に、反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物を得、これをカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、EtOAc/n−ヘキサン 10:90v/vで溶離)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(30mg、40%)。1H NMR (DMSO-d6, 400 MHz): 1.39 (s, 9 H), 1.81 (s, 2 H), 2.26 (br s, 2 H), 2.84 (d, J = 11.2 Hz, 2 H), 3.48 (br s, 1 H), 3.56 (d, J = 10.4 Hz, 2 H), 3.74 (s, 3 H), 5.97 (s, 1 H), 6.45 (d, J= 4.2 Hz, 1 H), 6.79 (s, 1 H), 7.74 (d, J= 5.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 334.2 [M+H]。
工程2: (1R,5S,8s)−3−(2−メトキシ−4−ピリジル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(中間体−52)
ジクロロメタン(5.0mL)中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(2−メトキシ−4−ピリジル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−51、100mg、0.3mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.2mL、3.0mmol)を0℃で加えた。5分後、反応混合物を25℃まで放温し、同じ温度で4時間撹拌を続けた。得られた混合物を減圧下で濃縮し、続いて飽和炭酸カリウム溶液(10mL)で希釈し、そしてジクロロメタン中10% MeOH(6×20mL)で抽出した。分離した有機部分を乾燥させた後、溶媒を蒸発させて、標記化合物を黄色の半固体として与えた(50mg、粗)。MS(ES+) m/z 234.3 [M+H]。
中間体−55: (1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン
Figure 0006980751
工程1: tert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−54)
密閉管中、tert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−47、500mg、2.21mmol)を、EtOH(10mL)に溶解し、そして4−クロロ−6−メチルピリミジン(869mg、6.63mmol)を加え、続いてトリエチルアミン(894mg、1.23mL、8.84mmol)を加えた。反応混合物を130℃で一晩撹拌した。粗反応混合物を真空下で濃縮した。残留物を、CHCl(20mL)及び水(20mL)で希釈した。有機相をCHCl(3×20mL)で抽出し、MgSOで乾燥させ、そして真空下で濃縮した。粗物質を、フラッシュクロマトグラフィー(ヘプタン中0%〜100% EtOAc)により精製して、標記化合物を黄色の固体として与えた(496mg、収率71%)。MS(ES+) m/z:319.2 [M+H]。
工程2: (1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(中間体−55)
CHCl(8mL)中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−54、260mg、817μmol)の淡黄色の溶液に、TFA(931mg、629μl、8.17mmol)を加えた。反応混合物を室温で一晩撹拌し、真空下で濃縮した。粗物質を、イオン交換カラム(Si−SCX−2、10g、MeOHで洗浄し、MeOH(NH2M)で遊離した)により精製して、標記化合物(195mg、804μmol、収率98.5%)を得、それをさらに精製することなく次の工程で用いた。MS(ES+) m/z:219.2 [M+H]。
中間体−58: (1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン
Figure 0006980751
工程1: tert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−57)
中間体(中間体−54)の調製と同様にして、KCO(458mg、3.31mmol)の存在下で溶媒としてDMFを用いて100℃で密閉管中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−47、250mg、1.1mmol)及び4−ヨード−6−メトキシピリミジン(中間体−56、391mg、1.66mmol)から、標記化合物(315mg、収率85%)を白色の固体として得た。MS(ES+) m/z:335.2 [M+H]。
工程2: (1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(中間体−58)
中間体(中間体−55)の調製と同様にして、TFA(1.13g、760μl、9.87mmol)の存在下でCHCl中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−57、330mg、987μmol)から、標記化合物(222mg、収率96%)を白色の固体として得、そしてさらに精製することなく次の工程でそのまま用いた。MS(ES+) m/z:235.2 [M+H]。
中間体−62: (1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン
Figure 0006980751
工程1: tert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−60)
中間体(中間体−54)の調製と同様にして、EtN(3.63g、5.0mL、35.9mmol)の存在下で溶媒としてEtOH用いて90℃で密閉管中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−47、2.00g、8.84mmol)及び3,5−ジクロロピリダジン(中間体−59、2.0g、13.4mmol)から、標記化合物(1.71g、54%)を白色の固体として得た。MS(ES+) m/z:339.2 [M+H]。
工程2: tert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−61)
密閉管中、MeOH(22mL)中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−60、963mg、2.70mmol)の溶液に、メタノール中NaOMeの溶液(25%、1.9mL、8.3mmol)を加えた。反応混合物を85℃で一晩加熱した。反応混合物を、Isolute HM−N及びカラムクロマトグラフィー上に吸着させて、標記化合物(362mg、38%)白色の固体として与えた。MS(ES+) m/z:335.2 [M+H]。
工程3: (1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(中間体−62)
中間体(中間体−55)の調製と同様にして、TFA(1.12g、0.76mL、9.86mmol)の存在下でCHCl中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−61、0.93g、2.72mmol)から、標記化合物(225mg、96%)を白色の固体として得、そしてさらに精製することなく次の工程でそのまま用いた。MS(ES+) m/z:235.2 [M+H]。
中間体−64: (1R,5S,8s)−3−(ピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩
Figure 0006980751
工程1: (1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(中間体−63)
中間体(中間体−55)の調製と同様にして、HCl 37%(1.61g、1.34mL、16.3mmol)の存在下でCHCl中のtert−ブチル N−[(1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル]カルバマート(中間体−60、0.93g、2.72mmol)から、標記化合物(0.65g、100%)を白色の固体として得、そしてさらに精製することなく次の工程でそのまま用いた。MS(ES+) m/z:239.1 [M+H]。
工程2: (1R,5S,8s)−3−(ピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩(中間体−64)
(1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(中間体−63、350mg、1.47mmol)を、メタノール(20mL)に溶解し、そしてパラジウム担持炭素(10%m/m、156mg、0.15mmol)を加え、この混合物を水素雰囲気(バルーン)下、室温で2時間撹拌した。その後、それをCeliteのショートプラグで濾過し、メタノール(40mL)で洗浄し、そして濾液を真空下で濃縮した。塩酸塩塩として、及びオフホワイトの泡状物として得た粗生成物を、さらに精製することなく次の工程で用いた(350mg、99%)。MS(ES+) m/z:205.1 [M+H]。
実施例
実施例1
7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチル-ピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−5、70mg、228μmol)を、NMP(1.5mL)に溶解し、そして(1R,5S,8S)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(75mg、344μmol)、炭酸セシウム(149mg、456μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(18mg、45.6μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(24mg、41.7μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの泡状物として生成した(38mg、32%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.80分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.55-1.62 (m, 2 H), 1.89-1.99 (m, 2 H), 2.38 (s, 3 H), 2.51-2.58 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.14 (d, J = 12.3 Hz, 2 H), 3.62 (s, 2 H), 4.03-4.25 (m, 4 H), 4.64 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 7.02 (dd, J = 8.5, 9.3 Hz, 2 H), 7.68 (dd, J = 4.8, 8.9 Hz, 2 H), 8.53 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 489.3 [M+H]。
実施例2
7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−5、55mg、179μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8S)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(56mg、269μmol)、炭酸セシウム(117mg、359μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(15mg、38μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(19mg、33μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡褐色の固体として与えた(31mg、34%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.94分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.63-1.73 (m, 2 H), 1.92-2.01 (m, 2 H), 2.41 (s, 3 H), 2.46-2.53 (m, 2 H), 3.01 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.32 (d, J = 11.7 Hz, 2 H), 3.61 (s, 2 H), 3.77 (dd, J = 3.2, 12.3 Hz, 2 H), 4.01 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.03-4.10 (m, 1 H), 4.61 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.5, 9.1 Hz, 2 H), 7.66 (dd, J = 4.6, 9.1 Hz, 2 H)。MS(ES+) m/z 479.3 [M+H]。
実施例3
7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−5、50mg、163μmol)を、NMP(1.1mL)に溶解し、そして(1R,5S,8S)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(60mg、256μmol)、炭酸セシウム(106mg、326μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(13mg、33μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(17mg、30μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の泡状物として生成した(31mg、38%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.86分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.58-1.67 (m, 2 H), 1.96-2.04 (m, 2 H), 2.56-2.63 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 5.0 Hz, 3 H), 3.13-3.20 (m, 2 H), 3.62 (s, 2 H), 3.66 (dd, J = 3.2, 11.7 Hz, 2 H), 4.02-4.09 (m, 2 H), 4.09 (s, 3 H), 4.64 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.05 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.4, 9.2 Hz, 2 H), 7.62-7.69 (m, 2 H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 505.3 [M+H]。
実施例4
7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−5、50mg、163μmol)を、NMP(1.1mL)に溶解し、そして(1R,5S,8S)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(54mg、231μmol)、炭酸セシウム(106mg、326μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(13mg、33μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(17mg、30μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の泡状物として生成した(32mg、37%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.78分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.60-1.68 (m, 2 H), 1.92-2.01 (m, 2 H), 2.51-2.58 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.06-3.13 (m, 2 H), 3.60-3.67 (m, 2 H), 3.61 (s, 2 H), 3.91 (s, 3 H), 4.00-4.09 (m, 2 H), 4.65 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.03 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.38 (dd, J = 2.4, 6.2 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.4, 9.2 Hz, 2 H), 7.63-7.71 (m, 2 H), 7.89 (d, J = 6.2 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 504.3 [M+H]。
実施例5
N2−((1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

スクリューキャップ圧力バイアル中、N2−((1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(中間体−36、50mg、113μmol)を、エタノール(0.7mL)に懸濁し、そして4,6−ジクロロピリミジン(26mg、175μmol)、続いてトリエチルアミン(47.2mg、65μL、466μmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉めた。反応混合物を90℃で18時間撹拌した。その後、それを真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜50:50)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として生成した(24mg、41%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.04分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.51-1.61 (m, 2 H), 1.91-2.01 (m, 2 H), 2.52-2.60 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.18 (d, J = 12.5 Hz, 2 H), 3.62 (s, 2 H), 3.81-4.50 (br s, 2 H), 4.05-4.11 (m, 2 H), 4.63 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 6.52 (d, J = 0.8 Hz, 1 H), 7.02 (dd, J = 8.4, 9.2 Hz, 2 H), 7.67 (dd, J = 4.7, 9.0 Hz, 2 H), 8.40 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 509.3及び511.2 [M+H、Clアイソトープ]。
実施例6
7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

スクリューキャップ圧力バイアル中、N2−((1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(中間体−36、50mg、113μmol)を、エタノール(0.7mL)に懸濁し、そして4−クロロ−6−メトキシピリミジン(25mg、173μmol)、続いてトリエチルアミン(47.2mg、65μL、466μmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉めた。反応混合物を90℃で18時間撹拌した。その後、それを真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜50:50)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として与えた(31mg、54%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.99分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.54-1.63 (m, 2 H), 1.89-1.98 (m, 2 H), 2.49-2.57 (m, 2 H), 3.01 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.12 (d, J = 12.1 Hz, 2 H), 3.61 (s, 2 H), 3.93 (s, 3 H), 4.02-4.15 (m, 4 H), 4.64 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 5.81 (d, J = 0.6 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.6, 9.2 Hz, 2 H), 7.67 (dd, J = 4.6, 8.9 Hz, 2 H), 8.34 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 505.4 [M+H]。
実施例7
N2−((1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

スクリューキャップ圧力バイアル中、N2−((1R,5S,8s)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(中間体−36、50mg、113μmol)を、エタノール(0.7mL)に懸濁し、そして3,5−ジクロロピリダジン(26mg、175μmol)、続いてトリエチルアミン(47.2mg、65μL、466μmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉めた。反応混合物を90℃で18時間撹拌した。その後、それを真空下で濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、酢酸エチル/n−ヘプタンで溶離、グラジエント 0:100〜100:0、続いてジクロロメタン/メタノールで溶離、グラジエント 100:0〜95:5)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として生成した(10mg、17%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.95分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.58-1.66 (m, 2 H), 2.00-2.08 (m, 2 H), 2.60-2.66 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 5.0 Hz, 3 H), 3.24 (dd, J = 1.4, 11.5 Hz, 2 H), 3.62 (s, 2 H), 3.70 (dd, J = 3.0, 11.9 Hz, 2 H), 4.06-4.12 (m, 2 H), 4.63 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.66 (d, J = 2.8 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.4, 9.2 Hz, 2 H), 7.65 (dd, J = 4.7, 9.2 Hz, 2 H), 8.75 (d, J = 2.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 509.3及び511.2 [M+H、Clアイソトープ]。
実施例8
7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−9、60mg、185μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(60mg、288μmol)、炭酸セシウム(125mg、384μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(15mg、38μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(19mg、33μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として与えた(32mg、35%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.95分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.65-1.73 (m, 2 H), 1.94-2.02 (m, 2 H), 2.40 (s, 3 H), 2.48-2.54 (m, 2 H), 3.01 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.35 (d, J = 11.7 Hz, 2 H), 3.59 (s, 2 H), 3.78 (dd, J = 3.4, 12.3 Hz, 2 H), 4.01 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.06-4.13 (m, 1 H), 4.67 (d, J = 5.2 Hz, 1 H), 7.05-7.12 (m, 2 H), 7.98-8.14 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 497.5 [M+H]。
実施例9
7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチル-ピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−9、60mg、185μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(65mg、298μmol)、炭酸セシウム(125mg、384μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(15mg、38μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(19mg、33μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を黄色の泡状物として生成した(36mg、38%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.78分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.55-1.66 (m, 2 H), 1.89-2.00 (m, 2 H), 2.38 (s, 3 H), 2.52-2.60 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.17 (d, J = 12.5 Hz, 2 H), 3.59 (s, 2 H), 4.03-4.26 (m, 4 H), 4.69 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 7.04-7.11 (m, 2 H), 8.13 (br s, 1 H), 8.53 (d, J = 1.0 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 507.3 [M+H]。
実施例10
7−(4−フルオロフェニル)−N4−メチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751
工程1: 4−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(中間体−37)
スクリューキャップバイアル中、2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体−30、90mg、317μmol)を、エタノール(0.7mL)及びNMP(0.7mL)に溶解し、(1R,5S,8S)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(146mg、668μmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉め、そして混合物を120℃で18時間撹拌した。室温まで冷やした後、エタノールを留去し、水(3mL)を加え、そして混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×40mL)で抽出した。有機層を水(4×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(83mg、56%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.97分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.55-1.64 (m, 2 H), 1.83-1.93 (m, 2 H), 2.39 (s, 3 H), 2.47-2.53 (m, 2 H), 3.04-3.17 (m, 4 H), 4.03-4.12 (m, 3 H), 4.13-4.24 (m, 2 H), 4.90-4.96 (m, 1 H), 6.37 (s, 1 H), 7.08 (dd, J = 8.3, 9.3 Hz, 2 H), 7.71-7.79 (m, 2 H), 8.53 (s, 1 H)。MS(ES+) m/z 466.2、468.2 [M+H、Clアイソトープ]。
工程2: 7−(4−フルオロフェニル)−N4−メチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(10)
スクリューキャップバイアル中、4−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(中間体−37、80mg、172μmol)を、エタノール(0.4mL)及びNMP(0.4mL)に懸濁し、エタノール中メチルアミンの溶液(33%m/m、302mg、0.4mL、3.21mmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉めた。混合物を110℃で18時間撹拌した。次に、第2の部分のエタノール中メチルアミンの溶液(33%m/m、302mg、0.4mL、3.21mmol)を加えた。バイアルをアルゴンで再びフラッシュし、閉め、混合物を120℃で24時間撹拌した。室温まで冷やした後、エタノールを留去し、水(3mL)を加え、そして混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×40mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(34mg、41%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.41分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.55-1.63 (m, 2 H), 1.90-1.98 (m, 2 H), 2.38 (s, 3 H), 2.51-2.57 (m, 2 H), 2.86 (t, J = 8.5 Hz, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.11-3.19 (m, 2 H), 3.94-4.02 (m, 3 H), 4.08 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.10-4.23 (m, 2 H), 4.61-4.67 (m, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 7.02 (dd, J = 8.4, 9.2 Hz, 2 H), 7.67-7.76 (m, 2 H), 8.53 (d, J = 1.0 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 461.2 [M+H]。
実施例11
7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−9、60mg、185μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(65mg、277μmol)、炭酸セシウム(120mg、368μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(15mg、38μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(19mg、33μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの泡状物として与えた(42mg、41%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.92分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.60-1.69 (m, 2 H), 1.96-2.08 (m, 2 H), 2.58-2.64 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.20 (d, J = 11.5 Hz, 2 H), 3.60 (s, 2 H), 3.67 (dd, J = 3.2, 11.7 Hz, 2 H), 4.02-4.14 (m, 2 H), 4.09 (s, 3 H), 4.68 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.06 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.96-7.13 (m, 2 H), 8.15 (br s, 1 H), 8.60 (d, J = 2.6 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 523.4 [M+H]。
実施例12
7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(ピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−5、60mg、196μmol)を、NMP(1.3mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(ピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩(60mg、249μmol)、炭酸セシウム(200mg、614μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(16mg、41μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(20mg、35μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、第2の部分の2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(16mg、41μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(20mg、35μmol)を加え、混合物を油浴中で120℃で18時間撹拌した。次に、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として生成した(16mg、16%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.76分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.58-1.68 (m, 2 H), 1.98-2.07 (m, 2 H), 2.59-2.66 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.16-3.23 (m, 2 H), 3.62 (s, 2 H), 3.72 (dd, J = 3.0, 11.7 Hz, 2 H), 4.04-4.12 (m, 2 H), 4.65 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.63 (dd, J = 3.4, 6.4 Hz, 1 H), 7.01 (dd, J = 8.4, 9.2 Hz, 2 H), 7.66 (dd, J = 4.7, 9.2 Hz, 2 H), 8.70 (dd, J = 0.7, 6.3 Hz, 1 H), 8.85 (dd, J = 0.6, 3.4 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 475.2 [M+H]。
実施例13
7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチル-ピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル、2−クロロ−7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−17、50mg、165μmol)を、NMP(1.1mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(54mg、247μmol)、炭酸セシウム(120mg、368μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(13mg、33μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(17mg、30μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡褐色の固体として生成した(31mg、39%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.74分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.30 (s, 6 H), 1.52-1.61 (m, 2 H), 1.87-1.98 (m, 2 H), 2.37 (s, 3 H), 2.45-2.52 (m, 2 H), 2.73-2.94 (m, 4 H), 2.97 (d, J = 4.6 Hz, 3 H), 3.08-3.16 (m, 4 H), 3.90-3.99 (m, 1 H), 4.03 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 4.25 (br s, 1 H), 4.48-4.59 (m, 1 H), 6.36 (s, 1 H), 8.51 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 485.3 [M+H]。
実施例14
7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−17、50mg、165μmol)を、NMP(1.0mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(52mg、250μmol)、炭酸セシウム(118mg、363μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(14mg、35.6μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(17mg、29.6μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの泡状物として与えた(35mg、45%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.90分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.30 (s, 6 H), 1.62-1.70 (m, 2 H), 1.88-1.99 (m, 2 H), 2.39 (s, 3 H), 2.41-2.47 (m, 2 H), 2.72-2.99 (m, 4 H), 2.96 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.12 (s, 2 H), 3.30 (d, J = 11.7 Hz, 2 H), 3.73 (dd, J = 3.4, 12.3 Hz, 2 H), 3.90-4.00 (m, 2 H), 4.25 (br s, 1 H), 4.50 (d, J = 5.6 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 475.3 [M+H]。
実施例15
7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチル-ピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−13、55mg、169μmol)を、NMP(1.1mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(56mg、257μmol)、炭酸セシウム(120mg、368μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(14mg、35.6μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(18mg、31.3μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の泡状物として与えた(36mg、42%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.78分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.49-1.59 (m, 2 H), 1.83-1.95 (m, 2 H), 2.36 (s, 3 H), 2.44-2.51 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.07 (d, J = 12.5 Hz, 2 H), 3.59 (d, J = 1.0 Hz, 2 H), 3.97-4.16 (m, 4 H), 4.53-4.60 (m, 1 H), 6.35 (s, 1 H), 6.81-6.90 (m, 2 H), 7.54-7.65 (m, 1 H), 8.51 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 507.3 [M+H]。
実施例16
7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−13、60mg、185μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(58mg、278μmol)、炭酸セシウム(130mg、399μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(15mg、38μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(19mg、33μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の固体として生成した(44mg、46%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.93分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.58-1.68 (m, 2 H), 1.87-1.95 (m, 2 H), 2.39 (s, 3 H), 2.40-2.46 (m, 2 H), 3.01 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.25 (d, J = 11.9 Hz, 2 H), 3.59 (d, J = 1.2 Hz, 2 H), 3.71 (dd, J = 3.3, 12.2 Hz, 2 H), 3.92-3.97 (m, 1 H), 4.04-4.12 (m, 1 H), 4.53 (d, J = 5.6 Hz, 1 H), 6.80-6.90 (m, 2 H), 7.53-7.63 (m, 1 H)。MS(ES+) m/z 497.3 [M+H]。
実施例17
N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−N,5,5−トリメチル−7−(3−(トリフルオロメチル)-ビシクロ-[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−21、60mg、173μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]-オクタン−8−アミン(57mg、261μmol)、炭酸セシウム(124mg、381μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(14mg、36μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)-パラジウム(0)(18mg、31μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の泡状物として生成した(31mg、34%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.88分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.29 (s, 6 H), 1.52-1.61 (m, 2 H), 1.88-1.97 (m, 2 H), 2.32 (s, 6 H), 2.37 (s, 3 H), 2.46-2.52 (m, 2 H), 2.96 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.06-3.14 (m, 2 H), 3.08 (s, 2 H), 3.91-4.01 (m, 2 H), 4.06-4.27 (m, 2 H), 4.53 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 6.36 (s, 1 H), 8.52 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 529.4 [M+H]。
実施例18
N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−7−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−N,5,5−トリメチル−7−(3−(トリフルオロメチル)-ビシクル-[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−21、60mg、173μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(61mg、260μmol)、炭酸セシウム(124mg、381μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(14mg、36μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(18mg、31μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡褐色の泡状物として生成した(21mg、22%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.95分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.29 (s, 6 H), 1.58-1.65 (m, 2 H), 1.94-2.04 (m, 2 H), 2.32 (s, 6 H), 2.50-2.57 (m, 2 H), 2.96 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.08 (s, 2 H), 3.09-3.16 (m, 2 H), 3.65 (dd, J = 3.0, 11.9 Hz, 2 H), 3.92-3.98 (m, 2 H), 4.08 (s, 3 H), 4.52 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.03 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 8.58 (d, J = 2.6 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 545.4 [M+H]。
実施例19
7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−5、60mg、185μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(65mg、277μmol)、炭酸セシウム(130mg、399μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(15mg、38μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(19mg、33μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の泡状物として生成した(40mg、39%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.90分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.53-1.69 (m, 2 H), 1.89-2.00 (m, 2 H), 2.47-2.56 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.57-3.64 (m, 2 H), 3.59 (d, J = 1.0 Hz, 2 H), 3.98 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 4.07-4.12 (m, 1 H), 4.08 (s, 3 H), 4.56 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.80-6.91 (m, 2 H), 7.52-7.62 (m, 1 H), 8.57 (d, J = 2.4 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 523.3 [M+H]。
実施例20
2−((7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−2−(((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−((2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール(中間体−23、60mg、178μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(59mg、270μmol)、炭酸セシウム(130mg、399μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(14mg、36μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(18mg、31μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡褐色の泡状物として与えた(26mg、28%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.82分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.41 (s, 6 H), 1.56-1.62 (m, 2 H), 1.87-1.95 (m, 2 H), 2.37 (s, 3 H), 2.48-2.53 (m, 2 H), 3.17 (d, J = 12.5 Hz, 2 H), 3.58-3.66 (m, 2 H), 3.65 (s, 2 H), 3.77-3.82 (m, 2 H), 4.00 (d, J = 5.8 Hz, 1 H), 4.07-4.22 (m, 1 H), 4.57-4.67 (m, 2 H), 5.23 (br s, 1 H), 6.37 (br s, 1 H), 7.03 (dd, J = 8.4, 9.2 Hz, 2 H), 7.60-7.69 (m, 2 H), 8.52 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 519.4 [M+H]。
実施例21
2−((7−(4−フルオロフェニル)−2−(((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アミノ)−5,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−((2−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール(中間体−23、60mg、178μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(63mg、269μmol)、炭酸セシウム(130mg、399μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(14mg、36μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(18mg、31μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、25g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を褐色の固体として与えた(19mg、20%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.85分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.41 (s, 6 H), 1.59-1.68 (m, 2 H), 1.92-2.01 (m, 2 H), 2.51-2.57 (m, 2 H), 3.20 (d, J = 11.1 Hz, 2 H), 3.59-3.68 (m, 6 H), 3.79 (dd, J = 3.7, 5.3 Hz, 2 H), 3.98 (d, J = 5.8 Hz, 1 H), 4.08 (s, 3 H), 4.57-4.67 (m, 2 H), 5.25 (br s, 1 H), 6.04 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 7.02 (dd, J = 8.3, 9.1 Hz, 2 H), 7.59-7.66 (m, 2 H), 8.59 (d, J = 2.6 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 535.2 [M+H]。
実施例22
8−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチル-ピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−8−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−27、50mg、156μmol)を、NMP(1.0mL)に懸濁し、そして(1R,5S,8S)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(40mg、183μmol)、炭酸セシウム(112mg、343μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(13mg、33μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(16mg、27.8μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの泡状物として与えた(33mg、42%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.83分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.41-1.50 (m, 2 H), 1.78-1.92 (m, 4 H), 2.25-2.33 (m, 2 H), 2.36 (s, 3 H), 2.78-2.90 (m, 2 H), 2.99 (d, J = 4.4 Hz, 3 H), 3.54-3.63 (m, 2 H), 3.67 (br s, 1 H), 3.89-4.09 (m, 2 H), 4.22-4.48 (m, 2 H), 6.30 (s, 1 H), 6.97-7.06 (m, 2 H), 7.18-7.25 (m, 2 H), 8.50 (d, J = 1.0 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 503.4 [M+H]。
実施例23
8−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−8−(4−フルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−27、90mg、281μmol)を、NMP(1.8mL)に懸濁し、そして(1R,5S,8S)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(80mg、341μmol)、炭酸セシウム(200mg、614μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(22mg、56μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(29mg、50.5μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、24g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として生成した(31mg、21%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.87分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.44-1.54 (m, 2 H), 1.84-1.94 (m, 4 H), 2.28-2.37 (m, 2 H), 2.79-2.89 (m, 2 H), 2.99 (d, J = 4.6 Hz, 3 H), 3.47 (dd, J = 2.5, 11.6 Hz, 2 H), 3.54-3.66 (m, 3 H), 4.08 (s, 3 H), 4.26 (d, J = 4.8 Hz, 1 H), 4.39-4.47 (m, 1 H), 5.97 (d, J = 2.4 Hz, 1 H), 6.96-7.05 (m, 2 H), 7.16-7.23 (m, 2 H), 8.53 (d, J = 2.6 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 519.3 [M+H]。
実施例24
7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチル-ピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−38、60mg、185μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして(1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(57mg、261μmol)、炭酸セシウム(140mg、430μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(15mg、38.1μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(19mg、33.0μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物を淡黄色の泡状物として与えた(22mg、22%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.81分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.50-1.59 (m, 2 H), 1.85-1.94 (m, 2 H), 2.37 (s, 3 H), 2.46-2.52 (m, 2 H), 3.03 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.04-3.12 (m, 2 H), 3.69 (d, J = 1.8 Hz, 2 H), 3.99-4.17 (m, 4 H), 4.60 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.35 (s, 1 H), 6.85-6.95 (m, 1 H), 6.97-7.06 (m, 1 H), 7.44-7.52 (m, 1 H), 8.51 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 507.4 [M+H]。
実施例25p
(S)−又は(R)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5−ジメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751
工程1: (S)−又は(R)−4−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(中間体−46p)
スクリューキャップバイアル中、(−)−2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体−34p、35mg、117μmol)を、NMP(1.3mL)に溶解し、そして(1R,5S,8S)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(33.3mg、153μmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(27.3mg、211μmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉め、そして混合物を130℃で16時間撹拌した。室温まで冷やした後、水(10mL)を加え、そして混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(1×20mL)及びブライン(1×20mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、標記化合物を淡褐色の泡状物として与えた(58mg、93%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.05分。MS(ES+) m/z 480.8、482.8 [M+H、Clアイソトープ]。
工程2: (S)−又は(R)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5−ジメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(25p)
スクリューキャップバイアル中、(S)−又は(R)−4−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(中間体−46p、58mg、121μmol)を、NMP(0.5mL)に溶解し、エタノール中メチルアミンの溶液(33%m/m、752μL、6.04mmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉め、混合物を120℃で48時間撹拌した、室温まで冷やした後、水(10mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(1×20mL)及びブライン(1×20mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして濃真空下で縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、標記化合物をオフホワイトの泡状物として生成した(48mg、79%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.81分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.27 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.53-1.63 (m, 2 H), 1.88-1.99 (m, 3 H), 2.38 (s, 3 H), 2.50-2.60 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 5.0 Hz, 3 H), 3.10-3.19 (m, 2 H), 3.20-3.30 (m, 1 H), 3.48 (dd, J = 3.9, 9.6 Hz, 1 H), 3.98-4.26 (m, 4 H), 4.64-4.71 (m, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 7.02 (dd, J = 8.5, 9.1 Hz, 2 H), 7.65-7.75 (m, 2 H), 8.53 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 475.8 [M+H]。
実施例25q
(R)−又は(S)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5−ジメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751
工程1: (R)−又は(S)−4−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(中間体−46q)
スクリューキャップバイアル中、(+)−2,4−ジクロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(中間体−34q、36mg、121μmol)を、NMP(1.3mL)に溶解し、そして(1R,5S,8S)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(34.3mg、157μmol)、続いてジイソプロピルエチルアミン(28.1mg、217μmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉め、そして混合物を130℃で16時間撹拌した。室温まで冷やした後、水(10mL)を加え、そして混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(1×20mL)及びブライン(1×20mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、標記化合物を淡褐色の泡状物として与えた(56mg、97%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=1.05分。MS(ES+) m/z 480.8、482.8 [M+H、Clアイソトープ]。
工程2: (R)−又は(S)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5−ジメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン(25q)
スクリューキャップバイアル中、(R)−又は(S)−4−クロロ−7−(4−フルオロフェニル)−5−メチル−N−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2−アミン(中間体−46q、56mg、117μmol)を、NMP(0.5mL)に懸濁し、エタノール中メチルアミンの溶液(33%m/m、549mg、726μL、5.83mmol)を加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、閉め、混合物を120℃で48時間撹拌した。室温まで冷やした後、水(10mL)を加え、そして混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(1×20mL)及びブライン(1×20mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜10:90)により精製して、標記化合物をオフホワイトの泡状物として生成した(41mg、74%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.79分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.27 (d, J = 6.6 Hz, 3 H), 1.53-1.63 (m, 2 H), 1.88-1.99 (m, 3 H), 2.38 (s, 3 H), 2.50-2.60 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 5.0 Hz, 3 H), 3.10-3.19 (m, 2 H), 3.20-3.30 (m, 1 H), 3.48 (dd, J = 3.9, 9.6 Hz, 1 H), 3.98-4.26 (m, 4 H), 4.64-4.71 (m, 1 H), 6.38 (s, 1 H), 7.02 (dd, J = 8.5, 9.1 Hz, 2 H), 7.65-7.75 (m, 2 H), 8.53 (d, J = 0.8 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 475.9 [M+H]。
実施例26
7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシ-ピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−38、60mg、185μmol)を、NMP(1.2mL)に溶解し、そして、(1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(65mg、277μmol)、炭酸セシウム(126mg、388μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(15mg、38.1μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(19mg、33.0μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(23mg、24%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.89分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.39 (s, 6 H), 1.54-1.64 (m, 2 H), 1.91-2.01 (m, 2 H), 2.50-2.57 (m, 2 H), 3.02 (d, J = 4.8 Hz, 3 H), 3.06-3.14 (m, 2 H), 3.61 (dd, J = 3.0, 11.7 Hz, 2 H), 3.68 (d, J = 1.6 Hz, 2 H), 3.95-4.01 (m, 1 H), 4.08 (s, 3 H), 4.08-4.15 (m, 1 H), 4.60 (d, J = 5.4 Hz, 1 H), 6.02 (d, J = 2.6 Hz, 1 H), 6.86-7.05 (m, 2 H), 7.41-7.49 (m, 1 H), 8.57 (d, J = 2.6 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 523.3 [M+H]。
実施例27
7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(2−メトキシ-ピリジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン
Figure 0006980751

2mLのマイクロ波バイアル中、2−クロロ−7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体−38、52mg、160μmol)を、NMP(1.1mL)に溶解し、そして、(1R,5S,8s)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(49mg、210μmol)、炭酸セシウム(110mg、336μmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’−(N,N−ジメチルアミノ)ビフェニル(13mg、33μmol)、及びビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(16mg、28μmol)を連続して加えた。バイアルをアルゴンでフラッシュし、密閉した。反応混合物をマイクロ波照射下、150℃で30分間加熱した。その後、水(3mL)を加え、混合物をtertブチルメチルエーテル(TBME、2×30mL)で抽出した。有機層を水(5×3mL)及びブライン(1×3mL)で洗浄し、合わせ、乾燥させ(硫酸ナトリウム)、そして真空下で濃縮した。粗生成物を、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、12g、メタノール/ジクロロメタンで溶離、グラジエント 0:100〜5:95)、続いて分取HPLC(Gemini NX、50×4.6mm×3μm、流速 1.4mL/分、アセトニトリル/(水+0.1%トリエチルアミン)で溶離、グラジエント 20:80〜98:2v/v)により精製して、標記化合物をオフホワイトの固体として与えた(13mg、16%)。HPLC(メソッド LCMS_fastgradient) 保持時間=0.81分。1H NMR (CDCl3, 300 MHz): δ 1.38 (s, 6 H), 1.57-1.65 (m, 2 H), 1.89-1.96 (m, 2 H), 2.46-2.52 (m, 2 H), 2.99-3.07 (m, 5 H), 3.58 (dd, J = 3.1, 11.8 Hz, 2 H), 3.69 (d, J = 1.8 Hz, 2 H), 3.90 (s, 3 H), 3.94-3.99 (m, 1 H), 4.07-4.15 (m, 1 H), 4.60 (d, J = 5.0 Hz, 1 H), 5.99 (d, J = 2.2 Hz, 1 H), 6.35 (dd, J = 2.3, 6.1 Hz, 1 H), 6.85-7.05 (m, 2 H), 7.44-7.52 (m, 1 H), 7.86 (d, J = 6.2 Hz, 1 H)。MS(ES+) m/z 522.5 [M+H]。

Claims (15)

  1. 式I
    Figure 0006980751

    [式中、
    は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
    は、
    Figure 0006980751

    (式中、
    は、水素、低級アルキル、ハロゲンまたは低級アルコキシであり;そして
    は、水素、低級アルコキシまたはハロゲンである)
    から選択される5または6員ヘテロアリール基であり;
    は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり
    は、水素または低級アルキルであり;
    は、水素または低級アルキルであり;
    nは、1または2であり;
    −( )−は、nが1または2である場合に、−CH−または−CHCH−である]
    で示される化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体。
  2. 式I−1
    Figure 0006980751

    [式中、
    は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
    は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり
    は、水素または低級アルキルであり;
    は、水素または低級アルキルであり;
    は、水素、低級アルキル、ハロゲンまたは低級アルコキシであり;そして
    nは、1または2であり;
    −( )−は、nが1または2である場合、−CH−または−CHCH−である]
    で示される請求項1に記載の化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体。
  3. 以下である、請求項2に記載の式I−1で示される化合物:
    7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    N2−((1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(4−フルオロフェニル)−N4−メチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    2−((7−(4−フルオロフェニル)−5,5−ジメチル−2−(((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アミノ)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール、
    8−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    (R)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5−ジメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、または
    (S)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5−ジメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メチルピリミジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン。
  4. 式I−2
    Figure 0006980751

    [式中、
    は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
    は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり
    は、水素または低級アルキルであり;
    は、水素または低級アルキルであり;
    nは、1または2であり;
    −( )−は、nが1または2である場合に、−CH−または−CHCH−である]
    で示される請求項1に記載の化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体。
  5. 以下である、請求項4に記載の式I−2で示される化合物:
    7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(3,3−ジフルオロシクロブチル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、または
    7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン。
  6. 式I−3
    Figure 0006980751

    [式中、
    は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
    は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり
    は、水素または低級アルキルであり;
    は、水素または低級アルキルであり;
    は、水素、ハロゲンまたは低級アルコキシであり;そして
    nは、1または2であり;
    −( )−は、nが1または2である場合に、−CH−または−CHCH−である]
    で示される請求項1に記載の化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体。
  7. 以下である、請求項6に記載の式I−3で示される化合物:
    7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    N2−((1R,5S,8s)−3−(6−クロロピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(3,4−ジフルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(4−フルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(ピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−7−(3−(トリフルオロメチル)ビシクロ[1.1.1]ペンタン−1−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    7−(2,4−ジフルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、
    2−((7−(4−フルオロフェニル)−2−(((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アミノ)−5,5−ジメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)エタノール、
    8−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−5,6,7,8−テトラヒドロピリド[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、または
    7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(6−メトキシピリダジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン。
  8. 式I−4
    Figure 0006980751

    [式中、
    は、フェニル、低級アルキル、C3−6−シクロアルキル、−CH−C3−6−シクロアルキルまたは架橋C4−7−シクロアルキル(1、2もしくは3個のハロゲン原子によって、または、低級アルキル、もしくはハロゲンによって置換されている低級アルキルによって置換されている)であり;
    は、低級アルキル、またはヒドロキシによって置換されている低級アルキルであり
    は、水素または低級アルキルであり;
    は、水素または低級アルキルであり;
    nは、1または2であり;
    −( )−は、nが1または2である場合に、−CH−または−CHCH−である]
    で示される請求項1に記載の化合物、あるいは、その薬学的に活性な酸付加塩、そのラセミ混合物もしくはその対応するエナンチオマーおよび/または光学異性体および/または立体異性体。
  9. 以下である、請求項8に記載の式I−4で示される化合物:
    7−(4−フルオロフェニル)−N2−((1R,5S,8s)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N4,5,5−トリメチル−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン、または
    7−(2,3−ジフルオロフェニル)−N4,5,5−トリメチル−N2−((1R,5S,8s)−3−(2−メトキシピリジン−4−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−6,7−ジヒドロ−5H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−2,4−ジアミン。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に定義したとおりの式Iで示される化合物を調製するためのプロセスであって、以下を含むプロセス:
    a)式II
    Figure 0006980751

    で示される化合物を、式III
    Figure 0006980751

    で示される化合物と反応させて、式I
    Figure 0006980751

    [式中、基は、請求項1に記載したとおりの意味を有し、そして、Yは、ハロゲンである]
    で示される化合物にすること、そして
    所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩へと変換すること
  11. 請求項1〜9のいずれか一項に定義したとおりの式Iで示される化合物を調製するためのプロセスであって、以下を含むプロセス:
    b)式VI
    Figure 0006980751

    で示される化合物を、式
    −X
    で示される化合物と反応させて、式
    Figure 0006980751

    [式中、基は、請求項1に記載したとおりの意味を有し、そして、Xは、ハロゲンである]で示される化合物にすること、そして
    所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩へと変換すること
  12. 請求項1〜9のいずれか一項に定義したとおりの式Iで示される化合物を調製するためのプロセスであって、以下を含むプロセス:
    c)式VIII
    Figure 0006980751

    で示される化合物を、式
    N−R
    で示される化合物と反応させて、式
    Figure 0006980751

    [式中、基は、請求項1に記載したとおりの意味を有し、そして、Yは、ハロゲンである]
    で示される化合物にすること、そして
    所望であれば、得られた化合物を薬学的に許容し得る酸付加塩へと変換すること
  13. 求項1〜9のいずれか一項に請求されるとおりの1以上の化合物を含有する、医薬。
  14. アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症またはダウン症候群の処置のための、請求項13に記載の医薬。
  15. アルツハイマー病、脳アミロイド血管症、オランダ型遺伝性アミロイド性脳出血(HCHWA−D)、多発脳梗塞性認知症、拳闘家認知症またはダウン症候群の処置のための医薬の製造のための、請求項1〜9のいずれか一項の化合物の使用
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