JP6980660B2 - リソグラフィ装置用の光学デバイス及びリソグラフィ装置 - Google Patents

リソグラフィ装置用の光学デバイス及びリソグラフィ装置 Download PDF

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Description

本発明は、リソグラフィ装置用の光学デバイス及びリソグラフィ装置に関する。
本願は、独国特許第10 2015 225 263.9号(2015年12月15日付けで出願)の優先権を主張し、その全内容を参照により本明細書に援用する。
マイクロリソグラフィは、微細加工で基板の本体の薄膜の一部をパターニングするのに用いられるプロセスである。特に、マイクロリソグラフィは、集積回路の製造に用いられる。リソグラフィプロセスは、照明系及び投影系を備えたリソグラフィ装置を用いて実行される。光を用いて、幾何学的パターンがレチクルから基板上のフォトレジストとして知られる感光薬液層に転写される。レチクルは、照明系により照明される。投影系は、投影系の像平面に位置する基板上に幾何学的パターンを投影する。
ムーアの法則と、特に集積回路の生産時のより小さな構造の追求とに駆り立てられて、5nm〜30nm、特に13.5nmの領域の波長を有する光を用いるEUVリソグラフィ装置が、現在開発中である。「EUV」は、「極紫外線」を示す。大抵の材料がこの波長で高い吸光度を示す結果として、このようなEUVリソグラフィ装置では、以前のように屈折光学素子、すなわちレンズの代わりに反射光学素子、すなわちミラーを用いる必要がある。
EUVリソグラフィ装置のミラーは、例えば、いわゆるフォースフレームに締結され得る。各ミラーが最大6自由度で操作され得る。これにより、ミラーを相互に対して例えばpm領域で非常に正確に位置決めすることができる。このように、リソグラフィ装置の動作中に、例えば熱影響の結果としての光学特性の変化を補償することができる。
ごく最近、リソグラフィ装置の動作中に、すなわちリアルタイムでミラー等の光学素子を変形させることにより、より高度な光学誤差補正を得ることができることが分かった。
例えば、特許文献1には、4つのポスト2を備えたミラー1が記載されており、上記文献の図1及び図2を参照されたい。作動装置4が、対向するポスト2同士をミラー1の光軸3に向かって引っ張るか、又は対向するポスト2同士を光軸3から押し離す。結果として、光学素子1が変形する。
特許文献2は、図2にデフォーマブルミラー22を開示している。複数のミラーポスト24がミラー22の後面22eに配置される。ミラー22の後面22eに荷重を与えてミラー22の反射面22dを変形させるために、荷重付与系58が、各ミラーポスト24の先端部を変位させる。
独国特許出願公開第10151919号明細書 特開2013−106014号公報
本発明の目的は、リソグラフィ装置用の改良された光学デバイスを提供することである。
この目的は、光学素子、アクチュエータ、及び補償ユニットを備えたリソグラフィ装置用の光学デバイスにより達成される。光学素子は、少なくとも1つの方向に変形するときに正剛性を有する。アクチュエータは、少なくとも1つの方向に光学素子を変形させる。補償ユニットは、少なくとも1つの方向に、光学素子の正剛性を少なくとも部分的に補償する負剛性を有する。
「負剛性」は、光学素子を少なくとも1つの方向に変形させる傾向があり且つその少なくとも1つの方向の光学素子の変形の増加と共に増加する(又は一定となる)力又はモーメントを生む剛性として定義される。負剛性はこうして正剛性に反作用し、したがって光学素子の変形に必要な力を低減する(又はなくす)。負剛性の別の特徴は、好ましくは外部エネルギー供給を一切必要としないことである。正確には、負剛性は、機械系又は磁界に蓄えられたエネルギーに頼り、いかなる外部エネルギー供給からも独立している。
本発明の基礎となる一概念は、光学素子の変形に要する力を2つの成分、すなわち準静的な力及び動的な力に分割することからなる。準静的な力は、光学素子自体の変形に必要である。なお、本明細書中で「光学素子の変形」は、光学素子全体の変形又はその1つ又は複数の部分の変形ある。準静的な力は、主に光学素子の(正)剛性に応じて変わる。剛性は、光学素子の製造材料、例えばガラス又はセラミックスの弾性率と、光学素子の幾何学的形状とにより決まる。動的な力は、光学素子の質量を加速させるのに必要である。この力は主に、光学素子の密度、幾何学的変形プロファイル、及び時間の関数としての変形軌跡に応じて変わる。
光学補正に必要な光学素子の運動量は小さく、通常は数ナノメートルの範囲内であり、それと同時に光学補正用の時間窓はかなり大きく、例えば1/30秒なので、必要となる動的な力は小さい。他方では、光学素子の剛性は比較的大きく、したがって動的な力よりもはるかに大きな準静的な力が光学素子の変形に必要である。
現在提供されているようなゼロ(に近い)剛性構成では、アクチュエータは、運動エネルギー及び摩擦損失を補償するのに必要なエネルギーを供給するだけでよい。例えば、1kgのミラー質量を10msの移動時間で1μm動かすためには、10mm/sの加速度が必要である。したがって、10mNの力が必要であり、これは、例えばローレンツアクチュエータ(ボイスコイルアクチュエータとしても知られる)により1mW未満のパワー消費で容易に供給することができる。
光学素子の正剛性を補償するのに必要な負剛性は、通常は約10〜10N/mとなる。1μmの偏倚(excursion)に関しては、これには1Nの力が必要である。本例の場合、これは必要とされる動的な力の100倍に相当するので、はるかに大きい。
この設計の結果として、本発明によるアクチュエータは、動的な力を提供するだけでよく、また準静的な力を提供するとしても小さくてよい。したがって、アクチュエータが提供する総和力(total force)は、既知の解決手段と比べて大幅に小さい。
概して、全てのタイプのアクチュエータが、冷却水振動等の妨害を加えずには抽出できない著しい熱を発する。とはいえ、本解決手段に従って必要となる力ははるかに低減されるので、付加的な熱除去は実質的に必要ない。
本発明のアクチュエータは、好ましくはローレンツアクチュエータである。しかしながら、用途によっては、圧電アクチュエータ又は空気圧アクチュエータ等の他のタイプのアクチュエータも実現可能であり得る。
ローレンツアクチュエータの別の利点は、応答時間が短いことであり、これにより、リアルタイムの光学誤差補正、例えば「ダイ間(die to die)」又はさらに「ダイ内(intra-die)」に特に適したものとなる。「ダイ間」は、単一ウェハ上の2つの連続したダイの露光間の時間窓で光学素子を変形させることを指す。「ダイ内」は、単一ダイの走査中の時間窓で光学補正のために光学素子を変形させることを指す。
例えば圧電アクチュエータと比べたローレンツアクチュエータのさらに別の利点は、ヒステリシス、ドリフト、又は他の不正確をあまり又は全く示さないので開ループ制御系で作動させることができることである。
一実施形態によれば、補償ユニットは、少なくとも1つの方向で光学素子に対して第1最大力を発生させ、アクチュエータは、少なくとも1つの方向で光学素子に対して第2最大力を発生させ、第1最大力は第2最大力のN倍大きく、Nは5よりも大きく、好ましくは10よりも大きく、より好ましくは50よりも大きい。
「最大力」は、光学デバイスを用いた単一ダイ又は完成ウェハの製造サイクルで見られる最大力を指す。Nが5よりも大きく、好ましくは10よりも大きく、より好ましくは50よりも大きければ、容易な開ループ制御にとって十分に小さなアクチュエータ力が得られると同時に良好な系の安定性が得られることが分かった。
さらに別の実施形態によれば、補償ユニットは、少なくとも1つの方向で光学素子に対して第1力を発生させ、アクチュエータは、少なくとも1つの方向で光学素子に対して第2力を発生させ、第1力は第1最大時間微分を有し、第2力は第2最大時間微分を有し、第2最大時間微分は、第1最大時間微分よりもM倍大きく、Mは10よりも大きく、好ましくは100よりも大きい。
「最大時間微分」は、光学デバイスを用いた単一ダイ又は完成ウェハの製造サイクルで見られる最大微分である。Mの所与の値は、高度に動的な変形を与えると同時に補償ユニットを単純に保つことが分かった。
さらに別の実施形態によれば、補償ユニットの負剛性は、光学素子の正剛性の0.9〜0.99倍である。
正剛性に対する負剛性のこの比は、小さなアクチュエータ力と同時に良好な動的安定性を与えることが分かった。理想的には、負対正剛性比が1に等しくなるように100%補償が望まれるはずである。このような場合、光学素子の弾性に起因した正剛性は、補償ユニットの負剛性により完全に補償される。しかしながら、これは、ミラーがいかなる変形状態でも力平衡であり、このような変形状態に留まることも意味する。誤動作の場合にはミラーを特定の原形に戻すことが望まれるだろうから、これは望ましくないことがある。したがって、負剛性補償を100%よりも僅かに低く、例えば90%〜99%にすることが望ましい。
さらに別の実施形態によれば、光学素子の正剛性と補償ユニットの負剛性との差はゼロよりも大きい。
したがって、中立状態では、すなわちアクチュエータがオフになっている(電源が入らない)か又は誤動作しているので力を提供しない場合、光学素子の状態、特にその変形度が常に確定される。光学素子は、常にその原形に戻ることになる。
さらに別の実施形態によれば、少なくとも1つの方向の光学素子の変形が、光学素子の面外屈曲により得られる。
「面外屈曲」は、ここでは、光学素子の光軸に対して垂直な軸に関して曲がることを指す。
さらに別の実施形態によれば、補償ユニットは、磁石、特に永久磁石、又は少なくとも1つのばねを備える。
このようなコンポーネントは、負剛性を得るのに適している。ばねは、板ばね又はつる巻きばね等の機械ばねであり得る。
さらに別の実施形態によれば、補償ユニット、特に少なくとも1つのばねは、面内で光学素子に予圧をかける。
「面内」は、補償ユニットが発生させた力が光学素子の延長平面と平行な方向に作用することを言う。したがって、座屈効果を用いて負剛性が得られる。
さらに別の実施形態によれば、光学デバイスはベースを備え、磁石は、光学素子に締結された第1磁石とベースにそれぞれ締結された第2磁石及び第3磁石とからなり、第1磁石は第2磁石及び第3磁石間で可動である。
この構成は、ゼロオフセット力を有する負剛性を得るのに適している。第2磁石及び第3磁石が固定されている一方で、第1磁石は、光学素子の必要な変形を得るために光学素子の一部と共に移動する。
さらに別の実施形態によれば、光学デバイスはベースを備え、磁石は、光学素子に締結された第1磁石とベースに締結された第2磁石とからなり、第1磁石及び第2磁石のいずれか一方はリング磁石として形成され、他方の磁石はリング磁石の中心軸に沿って可動である。
この実施形態は、ゼロオフセット力を有する負剛性を得るための磁石のさらに別の構成を表す。この場合も、第2磁石は固定されており、第1磁石は、光学素子の変形に伴い光学素子の一部と共に移動する。
さらに別の実施形態によれば、光学デバイスは、補償ユニットの負剛性を調整するための調整ユニットを備える。
系の剛性が減ることにより、光学デバイスの共振モードが悪化し得る。これは、アクチュエータがオフになっているか又は誤作動により適切な力を提供しない場合に許容不可能な動的性能につながり得る。しかしながら、負剛性をオン又はオフにすることができる切り替え機構を含むことにより、これを打ち消すことができる。これは、例えば光学デバイス又はかかるデバイスを備えたリソグラフィ装置の輸送中にも有利である。通常は輸送中に、共振周波数が光学デバイスに損傷を与え得る。ここで、調整ユニットを含めることにより、光学素子がその(通常の)正剛性又は少なくとも実質的な正剛性を有することができることで、輸送中等の光学素子の損傷が防止される。他方では、調整ユニットは、光学デバイスの動作中に必要なアクチュエータ力を最小限に保つために、リアルタイムで負剛性を調整することさえできる。調整ユニットは、負剛性を継続的に調整し得る。
さらに別の実施形態によれば、調整ユニットは、少なくとも1つのばねに予圧をかけるか、第1磁石、第2磁石、及び/又は第3磁石の相対位置を調整するか、第1磁石、第2磁石、及び/又は第3磁石間の磁界結合を調整するか、又は少なくとも1つの永電磁石を用いて第1磁石、第2磁石、及び/又は第3磁石の磁界を調整する。
負剛性を得る機構に応じて、負剛性を調整するのに適する方法は異なると思われる。ばねを負剛性源として用いる場合、負剛性を調整するためにばねに作用する予圧を変えることができる。予圧付与は、例えば空気圧シリンダを用いて行うことができる。
磁石を用いて負剛性を得る場合、磁石間の反発力及び吸引力、及びそれによる負剛性は、磁石の相対位置を調整することにより変えることができる。この目的で、例えば止めねじ等を用いることができる。
さらに、磁石を用いて負剛性を得る場合、可動鉄片を短絡として用いることにより、磁石間の磁界結合を変えることができる。例えば、U字型可動鉄片が用いられ得る。
さらにまた、磁石を用いて負剛性を得る場合、各磁石の磁界を調整することにより、磁石間の反発力及び吸引力を変えることができる。この目的で、永電磁石が用いられ得る。「永電磁石」は、少なくとも調整可能な永久磁化を有する第1磁石と少なくとも1つの磁石の永久磁化を調整する手段とを備えた磁気ユニットとして目下定義される。
少なくとも1つの磁石は、例えば強磁性又はフェリ磁性物質製とすることができる。
「永久磁化」は、永久磁化を調整する手段が磁界を発生させない場合に、少なくとも1つの磁石が年間で失う磁化(例えばA/mとして表す)が5%以下、好ましくは2%以下、さらにより好ましくは0.5%以下であることを言う。
永久磁化は調整可能である。これは例えば、少なくとも1つの磁石の永久磁化手段が2つの磁化状態間で切り替え可能であることを言う。これら2つの状態は、例えば、1つの脱磁状態(磁化がゼロ)と1つの着磁状態とを含み得る。他の実施形態では、これは、永久磁化手段が3個以上の、好ましくは11個以上の磁化状態間で切り替え可能であることを言う。切り替えは連続的に行うこともできる。永久磁化手段は、コイルとして形成され得る。コイルの電流を調整することにより、少なくとも1つの磁石を磁化するための外部磁界を調整することができる。
一例では、少なくとも1つの磁石は、中保磁力(coercivity field strength)を有する。「保磁力(coercive field strength)」は、少なくとも1つの磁石の磁性材料の磁気飽和後にこの材料を完全に脱磁するのに必要な磁界強度を指す。中保磁力は当該技術分野で既知であり、例えば、鉄、アルミニウム、コバルト、銅、及び/又はニッケルを含む。例えば、中保磁力は、10〜300kA/m、好ましくは40〜200kA/m、より好ましくは50〜160kA/mの磁界強度に相当する。特に、中保磁力の材料はAlNiCoである。AlNiCoは、鉄、アルミニウム、ニッケル、銅、及びコバルトの合金を指す。
さらに、磁気ユニットは、永久磁化を変える手段により永久磁化を変えることができない追加磁石を含み得る。この特性は、追加磁石(第2磁石)に高保磁力材料を用いることにより得ることができる。第1磁石及び第2磁石が共同で、必要な負剛性をもたらすことができる。他の実施形態では、第1磁石が単独で、必要な負剛性をもたらす。
第1磁石の永久磁化を調整する手段を制御することにより、負剛性を適当に調整することができる。
さらに別の実施形態によれば、光学素子は、第1方向に変形するときの第1正剛性と、第2方向に変形するときの第2正剛性とを有し、アクチュエータは、光学素子を第1方向及び第2方向に変形させ、補償ユニットは、第1方向の光学素子の正剛性を少なくとも部分的に補償する第1方向の第1負剛性と、第2方向の光学素子の正剛性を少なくとも部分的に補償する第2方向の第2負剛性とを有する。
このように、本発明の基本原理は、複数の軸を有する系に適用できる。このような系の応答は、非対角項が軸間の結合を表す剛性行列を用いて記述することができる。系が顕著に結合されている(significantly coupled)場合、前段落に記載したような局所的な負剛性では全剛性力を補償するのに十分ではなくなり、正剛性行列を補償するのに同等の負剛性行列を作成する必要がある。すなわち、対角(局所)剛性だけでなく隣接アクチュエータ間のクロストークも補償する必要がある。幾何学的形状に応じて、得られる機械系は通常はある程度帯状の剛性行列であり、相互に近接したアクチュエータはある程度の結合剛性を有し、相互に離間したアクチュエータは(略)ゼロの結合剛性を有する。通常の負剛性行列を以下の式1に示し、式中、kは局所アクチュエータ負剛性、kは自由度間の結合剛性である。δ...δは各方向の変形を示し、F...Fは各アクチュエータが発生させる負剛性力を示す。
Figure 0006980660

(式1)
例えば、式1で記述したような特性を有する負剛性行列は、磁石の適当なトポロジーを用いることにより得ることができる。
さらに別の実施形態によれば、アクチュエータは、光学補正のために光学素子を変形させる。
概して、光学補正は、特に重ね合わせ及び/又は焦点補正での任意のタイプの像誤差補正を含み得る。
さらに別の実施形態によれば、光学素子は、ミラー、レンズ、回折格子、又はラムダ板である。
ラムダ板は、波長板又はリターダー、すなわちそこを通過する光波の偏光状態を変える光学デバイスとしても知られている。
ミラーは、平面であっても曲面であってもよい。さらに、ミラーは、複数のファセットを含むミラーのファセットであり得る。
さらに、上述した光学デバイスを備えたリソグラフィ装置が提供される。
リソグラフィ装置は、EUV又はDUVリソグラフィ装置であり得る。EUVは「極紫外線」の略であり、0.1nm〜30nmの露光光の波長を指す。DUVは「深紫外線」の略であり、30nm〜250nmの露光光の波長を指す。
光学デバイスは、リソグラフィ装置の対物レンズに組み込むことができる。対物レンズは、少なくともウェハ(waver)の露光中に液体に浸漬され得る(液浸リソグラフィ)。
添付図面を参照して、さらに他の例示的な実施形態をより詳細に説明する。
EUVリソグラフィ装置の概略図を示す。 DUVリソグラフィ装置の概略図を示す。 例えば図1A又は図1Bのリソグラフィ装置に組み込まれた光学デバイスの斜視図を示す。 図2からの断面III−IIIを概略的に示す。 図3に関連する示力図を示す。 第1実施形態による図3の光学デバイスの力対変位図を示す。 第2実施形態による図3の光学デバイスの力対変位図を示す。 機械的補償系を用いて負剛性を得る光学デバイスの概略側面図を示す。 機械的補償系を用いて負剛性を得る光学デバイスの概略側面図を示す。 機械的補償系を用いて負剛性を得る光学デバイスの概略側面図を示す。 磁気補償系を用いて負剛性を得る光学デバイスの概略側面図を示す。 図6Aの実施形態の変形形態を示す。 調整可能な負剛性を有する光学デバイスを得るための一実施形態を示す。 調整可能な負剛性を有する光学デバイスを得るための一実施形態を示す。 調整可能な負剛性を有する光学デバイスを得るための一実施形態を示す。 調整可能な負剛性を有する光学デバイスを得るための一実施形態を示す。 複数の軸に沿った負剛性補償を含む光学デバイスの概略側面図を示す。
図中、別段の指示のない限り、同様の参照符号は同様又は機能的に同等の要素を示す。
図1Aは、照明系102及び投影系104(「POB」とも称する)を備えたEUVリソグラフィ装置100Aの概略図を示す。EUCは、「極紫外線」の略であり、0.1nm〜30nmの露光光の波長を示す。照明系102及び投影系104は、排気デバイス(図示せず)により真空引きされた真空ハウジングに組み込まれる。真空ハウジングは、機械室(図示せず)により囲まれる。機械室は、光学素子を位置決めするデバイスを含む。さらに、機械室は、制御デバイス及び他の電気機器を含み得る。
EUVリソグラフィ装置100Aは、EUV光源106Aを備える。EUV光源106Aは、EUV領域の光108A、例えば0.1nm〜30nmの波長の光を発するプラズマ源又はシンクロトロンとして形成され得る。EUV光108Aは、照明系102内で集束され、所望の作動波長が取り出される。EUV光108Aは、空気中の透過率が低いので、照明系102及び投影系104が真空引きされる。
図1Aに示す照明系102は、例えば5個のミラー110、112、114、116、118を有する。照明系102の通過後、EUV光108Aはレチクル120へ誘導される。レチクル120は、反射光学素子としても構成され、系102、104の外側に配置され得る。さらに、EUV光108Aは、系102、104のいずれかの外側のミラー126を用いてレチクル120へ指向させることができる。レチクル120は、はるかに小さな像が投影系104によりウェハ122等に投影される構造を備える。
投影系104は、構造をウェハ122に投影するために例えば6個のミラーM1〜M6を備え得る。投影系104のミラーM1〜M6のいくつかは、投影系104の光軸124に関して対称に配置され得る。当然ながら、EUVリソグラフィ装置100Aのミラーの数は、図1Aに示す数に限定されない。さらに、ミラーは異なる形状であってもよく、例えば曲面ミラーとして形成されるものがあってもよく、ファセットミラーとして形成されるものがあってもよい。
図1Bは、同じく照明系102及び投影系104を備えたDUVリソグラフィ装置100Bの概略図を示す。DUVは、「深紫外線」を指し、30nm〜250nmの露光光の波長を示す。照明系102及び投影系104は、図1Aを参照して説明したように、真空ハウジング及び/又は機械室内に配置され得る。
DUVリソグラフィ装置100Bは、DUV光源108Bを備える。DUV光源108Bは、例えば193nm波長の光108bを発するArFエキシマレーザとして構成され得る。
照明系102は、DUV光108Bをレチクル120へ誘導する。レチクル120は、透過光学素子として構成され、システム102、104それぞれの外側に配置され得る。この場合も、レチクル120は、はるかに小さな像が投影系104によりウェハ122等に投影される構造を有する。
投影系104は、フォトマスク120の構造をウェハ122に投影するために複数のレンズ132及び/又はミラー134を備え得る。レンズ132及び/又はミラー134は、投影系104の光軸124に関して対称に配置され得る。この場合も、DUVリソグラフィ装置100Bのレンズ又はミラーの数は、図1Bに示すレンズ及びミラーの数に限定されない。
最終レンズ132とウェハ122との間のエアギャップは、1よりも大きな屈折率を有する液状媒体136で置き換えることができる。例えば、液状媒体として高純度水を用いることができる。この設定は、液浸リソグラフィと称し、高いフォトリソグラフィ分解能を特徴とする。
図2は、例えばミラーとして形成され得る光学素子204を支持するベース202を備えた、光学デバイス200を斜視図で示す。
光学デバイス200は、図1A及び図1Bに示すリソグラフィ装置の一方に組み込むことができる。光学素子204は、例えばミラーM1〜M6(図1A)の1つ又はレンズ若しくはミラー132、134(図1B)の1つに相当する。他の実施形態(図示せず)では、光学素子204は、光学格子又はラムダ板として構成される。
ベース202は、リソグラフィ装置100A、100Bの固定構造に、例えばフォースフレーム(図示せず)に締結され得る。この目的で、ベース202に締結孔206等が設けられ得る。ベース202は、矩形又は任意の他の適当な形状を備え得る。
ミラー204(理解を促すために、以下ではミラーに言及するが、これはミラーのみの限定として解釈すべきではなく、任意の他の適当な光学素子を用いることができる)は、入射光108A、108Bを反射する。ミラー204の対応の光軸を参照符号208で示す。少なくとも光108A、108bを反射する前面210、又はミラー204全体が、曲面(図示)又はストレートであり得る。
図3は、図2からの断面III−IIIを示す。ミラー204を、非変形状態(実線)及び変形状態(点破線)で示す。ミラー204は、非変形状態では平面形状を有するように示されている。とはいえ、ミラー204は、非変形状態で任意の形状、例えば曲面形状を有することができる。
ミラー204は、例えば2箇所で、例えば支持体300、302により支持され得る。支持体300、302は、ミラー204又はその一部をその後面304で支持することができる。この単純支持構成では、支持体300は、ミラー204の相対回転を許すように構成され得るが、光軸208に対して垂直な方向でミラー204をベース202に接続固定する。他方では、支持体302は、ミラー204の相対回転を可能にし、且つ光軸208に対して垂直にミラー204の運動を可能にする。本明細書で用いる「垂直」は、正確に垂直から最大10°、好ましくは最大5°、より好ましくは最大1°のずれを含み得る。
しかしながら、ミラー204又はその一部に対する任意の他のタイプの支持が実現可能である。例えば、ミラー204を3箇所以上、例えば5箇所、10箇所、又は20箇所、又はそれよりも多くの場所で支持してもよい。さらに、支持体は、ミラー204に接続する場所で力又はモーメント又はそれら両方を発生させ得る。
さらに、光学デバイス200はアクチュエータ306を備える。アクチュエータ306は、図3に示す2つの状態間で光学素子204(又はその一部)を変形させる。アクチュエータ306は、一方ではミラー204に、他方ではベース202又は任意の他の適当な基準に締結される。アクチュエータ306は、例えば、ローレンツ型の、すなわちミラー204を変形させるためにミラー204に合力(resulting force)F(図3に関連する示力図を示す図3Aを参照)を発生させるボイスコイル(図示せず)及び磁石(図示せず)を含むアクチュエータとして構成され得る。力Fが作用する方向をδで示す。
ローレンツアクチュエータの代わりに、原理上は任意の他のアクチュエータ、例えば圧電アクチュエータ又は空気圧アクチュエータを用いてもよい。但し、特に開ループ制御系での使用時にローレンツアクチュエータを用いることで、複雑度の低い系をもたらすことができ、これは費用効果的であり得る。
ローレンツアクチュエータを用いる場合、磁石はミラー204に、具体的にはその後面304に締結することができ、ボイスコイルはベース202に締結することができる。ボイスコイル306がミラー204に締結され磁石がベース202に締結される他の配置も考えられる。
アクチュエータ306は、コントローラ308により制御され得る。コントローラ308は、ミラー204を変形させて光学補正を行うためにアクチュエータ306を制御し得る。すなわち、ミラー204を変形させることにより、光108A、108Bの入射角を変える。光学補正は、重ね合わせ又は焦点補正での像誤差補正を含み得る。「像」は、ウェハ122(図1A及び図1B参照)に投影される像を指す。
コントローラ308は、例えばウェハ122上の2つの異なるダイの露光間の時間窓内で、又はさらにダイ内で、すなわちウェハ122上の単一ダイの走査中に、リアルタイムでミラー204を変形させ得る。ウェハ122上の各ダイの走査は、例えば30Hzで行われ得る。したがって、ミラー204の変形を変えるための時間窓は、1/30秒未満であり得る。
図3の例では、ミラー204の面外屈曲により、方向δのミラー204の変形が得られる。これは、アクチュエータ306が2つの支持体300、302間の場所で光軸208と平行な方向δにミラー204に作用する結果である。「平行」は、正確に平行から最大10°、好ましくは最大5°、より好ましくは最大1°のずれを含み得る。
ミラー204を方向δに作用する力により変形させる場合、この力は、概して2つの成分から構成される。第1に、ミラー204自体を変形させるのに必要な準静的な力F(図3A参照)である。この準静的な力は、ミラー204の材料の弾性率とその幾何学的形状との関数であり、したがってミラー204の(正)剛性に対応する。他方では、力は、ミラー204の質量を加速させるのに必要な動的な力Fからなる。この動的な力は、ミラー204の密度、幾何学的変形プロファイル、及び(時間の関数としての)変形軌跡に応じて変わる。アクチュエータ306がミラー204の変形に費やす必要がある合力Fを減らすために、ミラーの正剛性が対応する負剛性と組み合わせられる。この目的で、光学デバイス200は、方向δに負剛性を有してミラー204の正剛性を少なくとも部分的に補償する補償ユニット310を備える。
図3Aは、アクチュエータ306及び補償ユニット310の場所でミラー204に作用する力の概略図を示す。ミラー204が方向δに変形すると、ミラーの正剛性kから正の力Fが得られる。これは、力F対変形δの図を示す図4Aにも示されている。他方では、ミラーが力Fに対抗する方向δに変形すると、補償ユニット310の負剛性から力Fが得られる。合力は、ミラー204を方向δに変形させるのに必要な準静的な力である力Fである。準静的な力である力Fに加えて、アクチュエータ306は、ミラー204に動的な力Fを加えてミラー204を加速させる必要がある。力Fと力Fとの和は、アクチュエータ306が加える合力Fに等しい。F及びFはF、F、及びFよりもはるかに大きいので、図3Aには一定の縮尺で描かれておらず、それぞれ点線で示される。
方向δのミラー204の変形量は通常は小さく、例えばマイクロメートル領域内であり、同時に変形のための時間窓はかなり大きく、例えば1/30秒なので(上記の走査軌跡に関する説明を参照)、必要な動的な力Fは準静的な力Fと比べて小さい。さらに、適切な系設計により、合力F(=F+F)は、補償ユニットが発生させる力Fよりもはるかに小さくなる。明らかに、力F、F、Fは、ダイ又はウェハの製造時に経時的に変わり得る。しかしながら、これらの力は、通常は単一ダイ又はウェハ全体の製造において周期的であることが分かる。単一サイクルを見た場合に、負剛性力Fが、アクチュエータ306が発生させる必要がある最大合力FよりもN倍大きな最大値を有するように、系を設計でき、Nは好ましくは5よりも大きく、より好ましくは10よりも大きく、さらにより好ましくは50よりも大きいことが分かっている。
この種の系設計から、エネルギー消費の少ないアクチュエータ306が得られる。これがさらに、対応する熱損失を小さくすることで、熱膨張問題及び対応する冷却問題が回避される。
系設計をさらにより改善するために、「大きな」力F及びFを「小さな」動的な力Fと比べてほとんど変わらないよう設計することができる。この目的で、1サイクルでの動的な力Fの最大時間微分(上記説明を参照)を負剛性力Fの最大時間微分よりもM倍大きくすることができ、Mは好ましくは1よりも大きく、より好ましくは2よりも大きく、さらにより好ましくは10よりも大きい。
系のエネルギー効率をさらにより改善するために、アクチュエータ306は、ミラー204の動的エネルギーを回復するよう設計され得る。換言すれば、ミラー204を減速させる必要がある場合、ミラー204がアクチュエータ306に対してする仕事は電気エネルギーに変換され、それが電気エネルギー貯蔵に戻される。したがって、アクチュエータ306の熱損失をさらにより減らすことができる。
次に図4Aに戻ると、正剛性力F、負剛性力F、及び合力Fはそれぞれ、剛性k(正剛性)、k(負剛性)、k(合成剛性(resulting stiffness))、及び変形δに応じて変わることが分かる。好ましくは、合成剛性k及び対応する合力Fは、ゼロ以外の正であるように設計される。例えば、負剛性kは、正剛性kの0.9〜0.99倍に等しくなり得る。これにより、アクチュエータ306が力を発生させていない場合、例えば光学デバイス200若しくはリソグラフィ装置100A、100Bの輸送中等にアクチュエータ306がオフになっている(電源が入っていない)場合、又はアクチュエータの不測の故障の場合に、方向δのミラー204の変形が確定されることが確実になる。正の合成合力kを選択することにより、ミラー204は、アクチュエータ306の作用なしで(アクチュエータ306のオフ又は誤作動時に)非変形状態に戻る。
図4Bは、光学デバイス200の別の実施形態による力対変形図を示す。この実施形態では、以下で図7A〜図7Dを参照してより詳細に説明するように、負剛性力Fをオン又はオフに切り替えることができる。したがって、負剛性kをオフにすると、合成剛性は正剛性kに対応するようになり、これは、例えば振動又は他の移動による輸送中のミラー204の損傷を防止するのに十分なほど大きい。結果として、光学デバイス200の通常動作中の、すなわちウェハの製造中の合成剛性kを、図4Aに記載した実施形態よりもさらに小さく(又はゼロに等しく)なるよう設計することができる。例えば、図4Bの実施形態では、負剛性kは、正剛性kの0.99〜0.999倍になるよう設計され得る。例:ミラー質量を、10msの移動時間で1μm動かされる1kgであると仮定した場合、これには10mm/sの加速度が必要である。したがって、対応する動的な力Fは10mNに等しく、これは1mW未満のパワー消費でローレンツアクチュエータにより供給することができる。
ミラーの正剛性kを補償するのに必要な負剛性kは、約10〜10N/mとなる。したがって、1μmの偏倚に関しては、これには1Nの負剛性力Fが必要である。これは、動的な力Fの100倍に相当する。同じオーダの動的な力Fにするために、負剛性力Fは非常に正確である必要がある。好ましくは、負剛性力をリアルタイムで、すなわち光学デバイス200の動作中に動的に調整することができる。負剛性を調整する方法は、以下で図7A〜図7Dに関して説明する。
次に、機械的補償を用いて所望の負剛性kを得る光学デバイス200の実施形態を、図5A〜図5Cを参照して説明する。
図5Aの補償ユニット310は、例えば機械ばね500、例えば板ばね又は渦巻ばねと、予圧ユニット502、例えばばね500に予圧をかける空気圧シリンダとを含む。例えばミラー204の側部504に作用するばね500は、かなり長くなることが好ましい。ミラー204が変形するときに、この変形はミラー204を横方向にも、すなわち光軸208に対して垂直な方向にも動かすので、長いばね500が多少の一定予圧力Fを確保する。空気圧シリンダ502を用いる代わりに、力Fを発生させるためにばね500を圧縮状態でベース202に取り付けることができる。他の実施形態では、例えば空気圧シリンダにより、又は磁石を用いて、力Fを直接(機械ばねを用いずに)加えてもよい。
図5Aのミラー204は、平面内で、すなわち光軸208に対して直角に、補償力Fで予圧をかけられる。力Fは、ミラー204を座屈させ、したがってミラー204を面外に曲げる傾向がある。この力Fは、例えば機械ばね500により加えることができる。
ミラー204は対称なので、ミラー204の半分は、図5Bに示すように端部で力を受ける単純な片持ち梁とみなすことができる。
撓みは次式により与えられる。
Figure 0006980660
(式2)
式中、Lは図5Aに示すように支持体300、302間のミラー204の幅に対応し、Fはミラー204の正剛性を克服するのに必要な正剛性に対応し、Eはミラー204の材料(例えばガラス又はセラミックス)の弾性率に対応し、Iは(ミラー204の断面の幾何学的形状に応じた)慣性モーメントに対応する。
したがって、ミラー204の正剛性kは次式により与えられる。
Figure 0006980660
(式3)
撓みδで片持ち梁(図5B及び図5C)に加わる圧縮力F(予圧)から、F×δの大きさの曲げモーメントが得られる。このモーメントは、次式のように撓みδ’をもたらす。
Figure 0006980660
(式4)
δ=δ’の場合(ゼロ剛性に対応する、すなわち正剛性kが負剛性kに等しい場合)、所要圧縮力Fは次式により与えられる。
Figure 0006980660
(式5)
したがって、上記で示されているのは、一定の予圧力Fが、ミラー204の正剛性を補償する負又は略負の剛性を提供するのに適していることである。例えば、略一定の補償力Fは、予圧がかかった長いばね500により提供され得る。
図6A及び図6Bは、磁石を備えた補償ユニット310の第1及び第2実施形態を示す。
図6Aの補償310は、ミラー204に締結されて負剛性力Fを発生させる第1磁石600を備える。第1磁石600とミラー204との間の接続を602で示す。磁石600は、固定されている第2磁石及び第3磁石604、606間に配置される。この目的で、第2磁石及び第3磁石604、606はベース202に締結され得る。第1磁石600は、方向δに機械的に誘導され得る。磁石600、604、606は、ブロック磁石として構成することができ、方向δに関して分極(北を「N」、南を「S」で示す)が同じであり得る。したがって、第1磁石600が第2磁石及び第3磁石604、606間の中間に位置付けられる場合、第1磁石600はミラー204に対してゼロオフセット力を発生させる。また、ミラー204の変形が方向δに増加すると、それに従って力Fが増加する。したがって、負剛性kが発生する。
図6Bの例では、補償310は、接続部602によりミラー204に接続された第1磁石600を備える。さらに、補償ユニット310は、リング磁石として構成された第2磁石604を備える。リング磁石604は中心軸608を有する。第1磁石600は、例えば、ミラー204が方向δに変形すると中心軸608に沿って動くように機械的に誘導される。第1磁石600及び第2磁石604は、軸608に沿って反対の極性を有する。第1磁石600が軸608に沿って第2磁石604の対称軸610上に配置される場合、第1磁石600はミラー204に対してゼロオフセット力を発生させる。ミラー204の変形が方向δに増加すると、第1磁石600は対称軸610におけるその位置から変位するので、第1磁石600が発生させる負剛性力Fも増加する。
図7A〜図7Dは、調整ユニット700の4つの異なる実施形態を示す。
図7Aの例では、調整ユニットは、オン・オフに切り替わる空気圧シリンダ700を有する。「オフ」状態では、空気圧シリンダ700は、ばね500に対して予圧力Fを発生させない。他方では、入力に基づいて予圧力Fを(連続的にさえ)制御するコントローラ702が設けられ得る。例えば、補正を要する光学誤差を感知するセンサ704が設けられ得る。コントローラ702は、センサ704から対応する入力信号を受け取り、適切な光学補正につながるミラー204の変形をもたらす予圧力Fを発生させるよう空気圧シリンダ700を制御することができる。
コントローラ702による所望の予圧力Fの設定は、例えば低速の変形移動中の(ローレンツ)アクチュエータ306の電流を測定することにより行うことができる。これは低速なので、加速力は無視できる程度であり、ローレンツ力は残留剛性kのみに起因する。F及びδの両方が測定される場合、kを求めて所望のk値に達するまでそれに従ってFを調整することができる。
図7B〜図7Dの実施形態も、コントローラ702及び場合によってはセンサ704も含み得る。これらは、負剛性力Fが調整される方法が異なるにすぎない。
図7Bの実施形態では、調整ユニット700は、第2磁石604を中心軸608に沿って初期位置P1から第1磁石600がミラー204に対して初期オフセット力を発生させる第2位置Pまで動かす機械的手段、例えば止めねじを含み得る。止めねじ等の代わりに、例えば電磁的手段を用いて第2磁石604の位置を調整してもよい。
図7Cの実施形態では、調整ユニット700は、第1磁石600と第2磁石604との間の磁界結合を調整する。この目的で、調整ユニット700は、例えばU字形の可動子磁石(mover magnet)を含むことができ、これは、中心軸608に対して垂直に動かされて磁石600、604間の磁界結合を変える。位置P1では、磁石600、604は可動子磁石700内に配置される。したがって、磁石600、604間に最大磁界結合がある。位置P2では、可動子磁石700は、磁石600、604が可動子磁石700外に配置された位置に動かされる。したがって、磁石600、604間に(さらなる)磁界結合がない。これにより、ミラー204が変形するときに磁石600が中心軸608に沿って動くと、第1磁石及び第2磁石600、604間に働く力が変わる。
図7Dの例では、調整ユニット700は永電磁石706を備える。永電磁石706は、少なくとも中保磁力材料製の第1磁石708と、例えばコントローラ702(図7A参照)から受け取った入力信号に応じて磁石708の磁化を変えるコイル710とからなる。さらに、調整ユニット700は、高保磁力材料の第2磁石712と、付加的又は代替的に、全磁界強度を増加させる鉄芯712とを備え得る。磁石708と、設けられる場合は磁石712とは、図6Bに記載の第2磁石604を形成する。第1磁石708の磁化を調整することにより、第2磁石604が発生させる磁界、したがって負剛性Fを調整することができる。
図8は、変形が起こり得る複数の軸δ1、δ2、δ3を有する光学デバイス200を示す。ミラー204は、例えば3個のコネクタ602a、602b、602cを介して第1磁石600a、600b、600cにそれぞれ接続される。第1磁石600a、600b、600cは、第1磁石及び第2磁石604a、604b、604c及び606a、606b、606c間にそれぞれ配置される。各コネクタ602a、602b、602cに関連する各第1磁石、第2磁石、及び第3磁石604a〜606cは、補償サブユニット310a、310b、310cを形成する。補償サブユニット310a、310b、310cが共同で補償ユニット310を形成する。
図8の補償ユニット310の負剛性は、以下に示す負剛性行列により記述される。
Figure 0006980660
剛性行列は、必要な対角(局所)剛性を生むためだけに作成されるべきでなく、隣接する磁石604a〜606c間の適切な負のクロストークを発生させることによりミラー204のクロストーク項を補償する必要もある。
本発明を特定の実施形態に関して説明したが、多くの変更形態及び変形形態が可能であり、結果は依然として本発明の範囲内にある。本明細書に開示された特定の実施形態に関する限定は、意図されず推測もされない。
100A EUVリソグラフィ装置
100B DUVリソグラフィ装置
102 照明系
104 投影系
106A EUV光源
106B DUV光源
108A EUV光
108B DUV光
110 ミラー
112 ミラー
114 ミラー
116 ミラー
118 ミラー
120 レチクル
122 ウェハ
124 光軸
126 ミラー
132 レンズ
134 ミラー
136 流体
200 光学デバイス
202 ベース
204 ミラー
206 孔
208 光軸
210 前面
300 支持体
302 支持体
304 後面
306 アクチュエータ
308 コントローラ
310 補償ユニット
310a〜310b 補償サブユニット
500 ばね
502 空気圧シリンダ
504 側面
600 第1磁石
600a〜600c 第1磁石
602 接続部
602a〜6002c 接続部
604 第2磁石
604a〜604c 第2磁石
606 第3磁石
606a〜606c 第3磁石
608 中心軸
610 対称軸
700 調整ユニット
702 コントローラ
704 センサ
706 永電磁石
708 第1永久磁石
710 コイル
712 第2永久磁石
714 鉄芯
F、F、F、F
予圧力
動的な力
負剛性力
正剛性力
準静的な力
合力
合成剛性
負剛性
正剛性
M1〜M6 ミラー
δ、δ、δ、δ 変位/方向

Claims (20)

  1. リソグラフィ装置(100A、100B)用の光学デバイス(200)であって、
    少なくとも1つの方向(δ)に変形するときに正剛性(k)を有する光学素子(204)と、
    前記少なくとも1つの方向(δ)に前記光学素子(204)を変形させるアクチュエータ(306)と、
    前記少なくとも1つの方向(δ)に、前記光学素子の前記正剛性(k)を少なくとも部分的に補償する負剛性(k)を有する補償ユニット(310)と
    を備えたリソグラフィ装置(100A、100B)用の光学デバイス。
  2. 請求項1に記載の光学デバイスにおいて、前記補償ユニット(310)は、前記少なくとも1つの方向(δ)で前記光学素子(204)に対して第1最大力(F)を発生させ、前記アクチュエータ(306)は、前記少なくとも1つの方向(δ)で前記光学素子(204)に対して第2最大力(F)を発生させ、前記第1最大力(F)は前記第2最大力(F)のN倍大きく、Nは5よりも大きい光学デバイス。
  3. 請求項1又は2に記載の光学デバイスにおいて、前記補償ユニット(310)は、前記少なくとも1つの方向(δ)で前記光学素子(204)に対して第1力(F)を発生させ、前記アクチュエータ(306)は、前記少なくとも1つの方向(δ)で前記光学素子(204)に対して第2力(F)を発生させ、前記第1力(F)は第1最大時間微分を有し、前記第2力(F)は第2最大時間微分を有し、該第2最大時間微分は、前記第1最大時間微分よりもM倍大きく、Mは10よりも大きい光学デバイス。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記補償ユニットの前記負剛性(k)は、前記光学素子の前記正剛性(k)の0.9〜0.99倍である光学デバイス。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記光学素子の前記正剛性(k)と前記補償ユニットの前記負剛性(k)との差はゼロよりも大きい光学デバイス。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記少なくとも1つの方向(δ)の前記光学素子(204)の変形が、該光学素子(204)の面外屈曲により得られる光学デバイス。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記補償ユニット(310)は、磁石(600、604、606)又は少なくとも1つのばね(500)を備える光学デバイス。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記補償ユニット(310)は、面内で前記光学素子(204)に予圧をかける光学デバイス。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、ベース(202)をさらに備え、磁石は、前記光学素子(204)に締結された第1磁石(600)と前記ベース(202)にそれぞれ締結された第2磁石及び第3磁石(604、606)とからなり、前記第1磁石(600)は前記第2磁石及び第3磁石(604、606)間で可動である光学デバイス。
  10. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、ベース(202)をさらに備え、磁石は、前記光学素子(204)に締結された第1磁石(600)と前記ベース(202)に締結された第2磁石(604)とからなり、前記第1磁石(600)及び前記第2磁石(604)のいずれか一方はリング磁石として形成され、他方の磁石は前記リング磁石の中心軸(608)に沿って可動である光学デバイス。
  11. 請求項1〜10のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記補償ユニット(310)の前記負剛性(k)を調整する調整ユニット(700)をさらに備えた光学デバイス。
  12. 請求項11に記載の光学デバイスにおいて、前記調整ユニット(700)は、少なくとも1つのばね(500)の予圧(F)を変えるか、第1磁石、第2磁石、及び/又は第3磁石(600、604、606)の相対位置を調整するか、前記第1磁石、前記第2磁石、及び/又は前記第3磁石(600、604、606)間の磁界結合を調整するか、又は少なくとも1つの永電磁石(706)を用いて前記第1磁石、前記第2磁石、及び/又は前記第3磁石(600、604、606)の磁界を調整する光学デバイス。
  13. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、
    前記光学素子(204)は、第1方向(δ)に変形するときの第1正剛性(k)と、第2方向(δ)に変形するときの第2剛性(k)とを有し、
    前記アクチュエータ(306)は、前記光学素子(204)を前記第1方向及び前記第2方向(δ1、δ2)に変形させ、
    前記補償ユニット(310)は、前記第1方向(δ)の前記光学素子の前記正剛性(k)を少なくとも部分的に補償する前記第1方向(δ)の第1負剛性(k)と、前記第2方向(δ)の前記光学素子の前記正剛性(k)を少なくとも部分的に補償する前記第2方向(δ)の第2負剛性(k)とを有する光学デバイス。
  14. 請求項1〜13のいずれか1項に記載の光学デバイスにおいて、前記アクチュエータ(306)は、重ね合わせ及び/又は焦点補正での光学補正のために前記光学素子(204)を変形させ、且つ/又は前記光学素子(204)は、ミラー、レンズ、回折格子、又はラムダ板である光学デバイス。
  15. リソグラフィ装置(100A、100B)であって、請求項1〜14のいずれか1項に記載の光学デバイス(200)を備えたリソグラフィ装置。
  16. 請求項2に記載の光学デバイスにおいて、前記Nは10よりも大きい光学デバイス。
  17. 請求項16に記載の光学デバイスにおいて、前記Nは50よりも大きい光学デバイス。
  18. 請求項3に記載の光学デバイスにおいて、前記Mは100よりも大きい光学デバイス。
  19. 請求項7に記載の光学デバイスにおいて、前記磁石(600、604、606)は永久磁石である光学デバイス。
  20. 請求項8に記載の光学デバイスにおいて、前記補償ユニット(310)は、少なくとも1つのばね(500)を備える光学デバイス。
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