JP6978426B2 - 羽根の制御を改善した、方向付け可能な羽根を伴う流体ロータ - Google Patents

羽根の制御を改善した、方向付け可能な羽根を伴う流体ロータ Download PDF

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Description

本願は、概して、気体環境又は流体環境で作動して、機械エネルギーの生成と可動本体の推進との両方を行うように設計された、方向付け可能な羽根を有する流体ロータに関する。これらロータは、特に、風力タービン、海洋タービン、船舶ならびに航空機のプロペラ及びタービンに、通常適用される。
こうした方向付け可能な羽根を伴う流体ロータは、この出願人名義の国際公開第2014/006603A1号及び国際公開第2016/067251A1号で明確に開示されている。
これら文書に記載の羽根制御構造は、ロータの回転中に、羽根の振動について所望の目的を達成するのに有効ではあるものの、ある程度の複雑性を残したままである。
本発明は、この文書に記載された制御構造を改善することを目的とし、以下の利点、すなわちより高い単純性、より高い頑健性、より高い調節容易性、より高い産業化容易性及び高回転速度での良好な性能のうち少なくともひとつをもたらす。
したがって、ここでは、1.流体ロータを有する回転装置であって、該ロータは、ロータの主軸を形成するロータシャフトを中心に回転するアーム上に搭載された少なくとも1つの羽根を備え、ロータは、支持構造によって、軸が流体の流れの方向に対して実質的に垂直であるような向きに維持され、羽根は、主軸に対して平行である羽根の回転軸を中心に回動するように搭載されるものであり、この装置は、羽根の回転軸においてアームに対する羽根の相対的な振動運動を発生させる手段を、このようにしてロータの回転中に羽根の傾斜を変化させるために、備えるものであって、該手段は、アームの端部に、駆動要素としての第1の回転要素と被駆動要素としての第2の回転要素とを備える機構を備え、該要素は、互いに平行な回転軸上に搭載されて、ある軸間距離で離間するものであり、駆動要素の向きはロータシャフトの向きに応じて制御され、一方で被駆動要素の向きが羽根の向きを決定し、一方の回転要素がその回転軸から離間した指状体を備え、他方の回転要素が、該指状体を受け入れて、該指状体が摺動可能であるような溝を備える装置、を提案する。
好ましいが任意である形態においては、この装置は、以下の追加的な特性で特徴付けられ、個々に又は当業者が技術的に互換性があると考えるような任意の組み合わせで取り入れられる:
・前記溝は直線状であること、
・前記溝は直線状でないこと、
・溝の両端部間の距離は、少なくとも、軸間距離の2倍に等しいこと、
・装置が、2つの要素の回転軸間の距離を調節する手段を備えること、
・ロータの回転主軸と駆動要素の回転軸との間の距離が、一定であること、
・ロータの回転主軸と被駆動要素の回転軸との間の距離が、一定であること、
・ロータの回転主軸と駆動要素及び被駆動要素それぞれの回転軸との間の距離が等しいものであって、駆動要素及び被駆動要素が、角度調節可能な支持体上に搭載されていること、
・該角度調節は、ロータの主軸について行われること、
・被駆動要素の支持体は、関連する羽根のアームによって形成されること、
・装置が、ロータシャフトと、被駆動要素との間を分離する手段を備えること、
・この分離手段は、ロータシャフトと駆動要素に係合する部材との間に設けられること。
本願のさらなる態様、目的及び効果は、非限定的な例で与えられ、添付の図面を参照してなされる、その好ましい実施形態についての以下の詳細な記載からより明白に明らかにされることとなる。
図1は、従来技術にかかる方向付け可能な羽根を有する回転羽根(rotor blade)の概略側面図である。 図2は、この発明にかかる回転羽根の向きを制御する素子の2つの要素を、概略正面分解図で示している。 図3Aは、第1の構成における図2の要素の協動状態を示す概略正面図である。 図3Bは、第1の構成における図2の要素の協動状態を示す概略側面図である。 図4Aは、第2の構成における図2の要素の協動状態を示す概略正面図である。 図4Bは、第2の構成における図2の要素の協動状態を示す概略側面図である。 図5は、4つの角度位置での、第2の構成にかかる要素の相互位置を示す。 図6は、方向付け可能な羽根を伴うロータアームに、図2から5の制御素子を組み込んだ状態の正面図である。 図7は、図6の組立体の側面図である。 図8は、4つの角度位置での、図7及び8の組立体の様々な部分の相互位置を示す。 図9は、図2から8に示す向き制御素子により得られた、角度の調節法則(setting law)についての例である。 図10は、方向付け可能な羽根を伴うロータに実装可能である、羽根の向きの振幅を調節する機構の第1の部分の概略正面図を示す。 図11は、調節機構の第2の部分の概略正面図を示す。 図12は、第1の相互位置での、2つの部品の振幅調節機構の概略正面図を示す。 図13は、第2の相互位置での、2つの部品の振幅調節機構の概略正面図を示す。 図14は、羽根と向き制御間を分離する機構の一例を概略的に示している。
本記載の全体にわたって、国際公開第2014/006603A1号の出願に記載するようなロータを参照するものとし、その内容が本記載の一部となることを意図しているものとする。この出願人名義の国際公開第2016/067251A1号の出願の内容もまた、本記載の一部となることを意図しているものとする。
まず図1を参照すると、動作は、回転羽根Pの面PLの視点から(気体又は液体の流れの方向Fに対して)、羽根上に位置する回転点PRを中心とする振動運動となる。
本願に実装される基礎的要素を図2に示しており、2つの要素A及びBが、平行な2本の軸を中心に回転しながら、一方を他方が駆動する。要素Aは、その半径において形成された溝又はスロットCを備える。要素Bは、ディスクの中心からある距離xだけ離間した、指状部Dを備える。該指状部Dは、ディスクAの溝又はスロットC内で摺動可能であるように設ける。なお溝又はスロットCは、発生させようとする所望の運動に応じて、貫通するか又は完全に貫通しないものとし、また直線状か又は直線状でない形態を有するものとする。
本明細書では、要素A及びBの直径と形状であってさえも、ここでは何ら影響を有さず、重要な因子は、その自身の回転軸に対する指状部Dの位置、及び、その自身の回転軸に対するスロットCの幾何学的配列のみであることに留意されたい。
図3A及び3Bにおいては、要素A及びBの軸が合っている。一方が他方を(逆の場合も同じ)、同相で駆動、すなわちそれらの回転中に2つの要素間で角度ずれ(angular misalignment)なしに駆動させる。
図4A及び4Bにおいては、要素A及びBの軸が合っていない(互いに平行ではある)。この場合、回転中に2つの要素間で交互に角度ずれを生じさせながら、要素Aが要素Bを駆動させるものである(逆の場合も同じ)。
なお、要素A及びBで形成された組立体が動作可能であるために、溝C中における指状部Dの移動長さが、要素A及びBの各軸間のずれの距離DAの2倍であり得るようにする必要があり、こうなることが可能となるように溝Cの長さを規定するものである。さらに溝Cは、摩擦を制限しながら、指状部Dが前記溝の内側を移動するのに十分な間隔を設けるために十分である幅とする必要がある。この点においては、指状部Dは、指状部Dと溝Cの壁との間で平滑な摺動を確実にするボールベアリングを有利に設ける必要がある。これら壁はさらに、特殊な耐摩耗性材料により形成可能である(表面処理、クロムめっき等)。バリエーションとして、溝/指状部の協動状態を促すために、ボールガイド、ボールスリーブ、スライダー等を設けることが可能である。
図5は、直線状の溝で得られる運動、特に4つの角度位置について生じた調節法則を示している。ここで要素Aは、角度的な参照として溝Cを設けているものと考えられ、また要素Aが要素Bを駆動し、図5の時計回り方向に回転させていると仮定する(逆推論では、同じ結果、近い調節サインとなる)。この調節法則は、以下のように要約できる:
0°位置:角度ずれなし
90°位置:要素Bが、要素Aに対して−x°だけ後方に遅れる
180°位置:角度ずれなし
270°位置:要素Bが、要素Aに対して+x°だけ前進する。
溝Cの位置、形状及び寸法、ディスクBの軸に対する指状部Dの位置、ならびに2枚のディスクの回転軸間の距離DA等の、幾何学的配列上の様々なパラメータを調節することによって、無限数の様々な調節法則を得ることが可能であるということがわかる。スロットもしくは溝を保持する要素又は指状部を保持する要素のいずれで駆動を実行するかを選択することによって、調節法則のバリエーションもまた得ることが可能である。
このように、生成する調節法則は、特に正弦型の法則及びトロコイド型の法則をカバーする、広い範囲にわたって変化し得る。
例としては、距離DAを軸間30mmとし、ディスクBの回転中心に対する指状部Dの位置を50mmと選択した場合、角度ずれxの振幅は、約36°となる。
ここで、国際公開第2014/006603A1号に記載の一般的なタイプのロータへの機構の組込みについて記載するものとする。
この文書においては、ロータの回転中のナセルの角度位置は、ロータの回転主軸上に配置されたプーリの周囲に係合するベルト(又はチェーン、又はアングルギア、又はピニオン)、厳密にいえば固定されたプーリ(エネルギー回収モードでは流れの方向に対して羽根の位置を確実にするために、又は、プロペラモードでは発生する流れの方に向けるために、制御することは可能である)によって確定される。
本願においては、第一の実施形態によれば、この機構的な接続が、溝Cを備えた要素Aを駆動する(この発明の第二の実施形態によれば、これにより、指状部Dを備える要素Bが駆動されることとなる)。
制御対象である羽根Pは、指状部Dを備えた要素Bと、直接又は関節的に連結している。すなわち、国際公開第2014/006603A1号の文書に記載されている、ナセル、クランク軸、連接棒、歯車、及びロータの連結アセンブリは、除いている。
図6及び7は、ベルトCRが、ここではディスク形状である要素Aを駆動し、羽根Pが、これもディスク形状である要素Bに回転可能に固定されている、第一の実施形態を示している。ここでは、溝Cは直線状である。
ここで、ロータが、反時計回り方向に回転している(すなわち回収モードで、目的の流れである気体又は液体が左からくる)と仮定する。図8に、互いに90°で離間した4つの位置を示している。国際公開第2014/006603A1号に記載のものと同様である、羽根Pの方向付けによる効果が達成されている。もちろん、要素A及びBにより形成される機構ならびに要素Aによる駆動は、ロータ上に存在する羽根Pと同じ数が生成される。
図6から8より、本願の機械的解決法が優れた単純性及び優れた強度であることが容易にわかる。
ここで、要素Aに対する要素Bの角度ずれの機械的な法則を説明する(直線状で直線からなる溝の場合で)。
ここで、
Rは、要素Bの回転軸に対する、指状部Dの距離であり、
Dは、要素A及びBの回転軸間の距離であり、
x=R/Dとし、
αは、参照方向Oxに対するディスクAの角度であり、
βは、参照方向Oxに対するディスクBの角度である。
2枚のディスクの回転軸間のずれDがゼロであれば、その場合回転中のディスク間で角度ずれは生じないこととなり、N枚の羽根を伴うロータの場合では、該羽根は、この場合互いに平行となる、ということが理解されるであろう。このことは、このロータが停止する場合に、影響を及ぼすことがある。
ディスクの回転中の要素B及び要素A間の角度ずれは、その振幅が以下の式に従って値xに直接比例するものである正弦型の法則に非常に近い。
Figure 0006978426
図9のグラフは、D=14mm、R=25.2mmであり、x=1.8である、流れの方向に対して特定した、羽根の調節法則(setting law)を示している(便宜上、風力タービン用途を想定している)。
この法則は、ここでは33.75°の振幅である正弦型の法則に非常に近いということが観察されるであろう。
ここで、ロータへの要素の組込みと、調節法則が調節可能であるような方法とについて述べることとする。
指状部Dの位置は、構成によって設定されるが(一実施形態によれば、値Rが可変であったとしても)、用途とロータの動作速度とに従って調節法則を調節することが可能であるように、2つの要素A及びB間の距離Dを制御可能であることが有利である、ということが理解されるであろう。
例としては、ロータが風力タービンモードで動作している場合には、風が増加するにつれて空気力学的効率Cpを下げることができるということが現実的である。
プロペラモードでは、動作が低速であるか高速であるかに応じて、調節法則を変化させることができることが望ましいものであり得る。
図6から8には、ディスクA及びBの各軸が、それらを保持するロータの同じ半径上にあることを示している。より正確には、ディスクAの回転軸は、ディスクBの回転軸よりも、ロータの回転軸からさらに離れているということが観察されるであろう(しかし、これは反対であってもよく、すなわちディスクAの軸が、ディスクBの軸よりもロータの軸に近くてもよい)。
振幅の調節法則を変更するために、単純に2枚のディスクの回転軸間の距離を変化させることができるということを上記で説明した。2枚のディスクが、それらを保持するロータの同じ半径上にそれらの回転軸を有するというこの第一の実施形態によれば、いくつかの解決法を予想することが可能である。すなわち、
− 制御に関しては、或る技術的な複雑性が存在することとなるが、ディスクBの回転軸の位置、したがって羽根の位置を変えることか、
− ディスクAの回転軸の位置を変化させることであって、この場合にも複雑になり得るが、実際にはこのディスクが、ディスクと溝と中央プーリとの間で正弦性を制御しながら緊張状態を維持する必要があるベルト(又はチェーン)によって駆動される場合、90°のアングルギアでの制御の場合には、溝付きの軸を用いて、該制御を摺動させることが可能であるが、これは技術的にもある程度複雑となり得ることか、
− 又は、ディスクAの回転軸が、ロータの中心から距離rに配置され、ディスクBの回転軸が同じ距離rに配置され、2枚のディスクが、角度ずれが生じ得る2枚のそれぞれの板上に搭載されて、それにより、距離Dを変更するために、2枚のディスクを支持する各板を単に角度ずれ(ロータの回転主軸に対して)させる必要があるが、ひとつの利点は、このモードによれば、距離rが固定されるため、ディスクA及びBそれぞれの回転軸とロータの中心との間の軸間は固定されたままとなり、このことがベルト、チェーン又はギア(ギアトレーン又は90°のアングルギア)による駆動の可変緊張又は幾何学的配列の問題を排除し、羽根の軸とロータの軸との間の固定距離を維持することを可能にすることか、のいずれかである。
図10から13は、羽根ひとつにつき、あるベルト駆動を含む、第三の可能性である実装を示している。図10は、その溝Cを備えるディスクAを支持する板P1を示しており、このディスクAが、ベルトCRで駆動するプーリとなる。ロータの軸を中心としプーリAと同じ直径である固定プーリに取り付けられるベルトCRが、ロータ回転中、一定の絶対方位(absolute orientation)に、後者を維持する。
図11は、指状部Dを保持する要素Bを支持する板P2を示しており、この要素Bが羽根Pを駆動する。
図12においては、各板は、それらの間で角度ずれが生じないような位置を占有する、すなわち距離DA(要素A及びBの回転軸間の距離)はゼロであるため、ロータの回転中に2つの要素A及びB間に角度ずれが生じない。
図13においては、板P1及びP2が互いに対してずれて、それらの間で角度ずれθを生じるものであり、したがって距離DAがゼロではなく、ロータの回転が、対応して羽根Pの向きを変えるように、ロータの回転中に2つの要素A及びB間に角度ずれが生じさせる。
したがって、2枚の板の互いの角度位置の調節が、結果的に調節法則を変化させる。
基本的な実施形態においては、この調節は、ロータを組み立てる際に静的になすことが可能であり、すなわち、例えば板P1が長方形状の孔を備え、所望の用途の条件及び拘束に応じて、角度ずれを決定的に調節することを可能にする。
特定の用途においては、積極的な調節が必要となるものであって、所与の動作条件の最良の調節法則となるように、制御素子が、実時間で又は少なくとも適切な応答性で、2枚の板P1及びP2間の角度ずれを調節できるものである。
一実施形態においては、板上に直接取り付けた電動アクチュエータを用いることが可能であり、回転コレクター(rotating collector)によって、ロータ支持体から電気的な制御を取り入れることを伴う。無線制御システムを設けて、アクチュエータを直接制御することも可能であり、例えばベルト及び関連する部材(又はチェーン、アングルギア等)によって駆動される小さい発電機又は光起電力装置のいずれかで電力を与えることが可能である。
しかしながら好ましい解決法は、その調節を確実にするために、ロータの中心から板P1又はP2それぞれまでに、単に機械的制御をなすことである。これを達成するための設計は、ロータの回転主軸の内側の摺動軸(並進)に関与し得、該軸が、電気的に制御されるアクチュエータ(電気式、液圧式等)によって、又は、ワットレギュレータ型の単なる機械的システムによってのいずれかで、並進駆動される。この制御用軸の他端は、ベアリング上に搭載された回転斜板に連結され得る(制御用軸は、ロータと共に回転するものではなく、一方、回転斜板がロータと共に回転する)。クレビス、ボール継手及びギアは、この回転斜板から生じ、関連する要素Bのそれぞれに対して、各要素Aの位置の制御が可能になることとなる。
ここで、要素A及びBの回転軸間の距離DAの調節を実行するための他の解決法について説明する。この解決法によれば、溝Cを備えたディスクAは、ロータの中央プーリに対して、固定の角度向きで維持され、かつ、ロータの中心にもたらされる制御を介して、又は、適切なアクチュエータによって、要素A及びBの回転軸間の距離DAを減少又は増加させるように、ロータのアームに沿ってそれが摺動できるようなガイド上に搭載される。
チェーン又はベルトはこの距離の変動に対応することができないため、この調節を施すことができる解決法には、溝付の軸を伴うアングルギアのトランスミッションによるトランスミッションシステムがある。
しかしながら、サーボテンションシステムと共に、ベルト又はチェーンの解決法を採用することは可能である。
風力タービン用途での特定の場合においては、この発明にかかる装置は、暴風条件に対応することができるように、又は、メンテナンス業務を実行することができるように、その空気力学的効率をゼロまで減少させる安全装置を有利に備える。この安全要素の実施に向けたアプローチのひとつは、各軸において自由となって風向計のように振舞うようにして羽根のサーボ機構を解放することによって、ロータにかかるトルクを無効にすることを伴う。他の目的は、羽根の調節法則を再調節する必要なく、制御システムを簡単に元に戻すことを可能にすることである。
羽根の機構を解放することは、ロータの軸上に配置されてベルトを駆動するプーリ(又は、チェーンを駆動するピニオン)を解放することによって確実となる。図14を参照すると、このことは、ベルト又はチェーンを駆動するプーリ又はピニオンPが溝G1を有する一方で、ロータの中心シャフトACが溝G2を備えることを確実にすることによって、達成することが可能である。参照符号CLは、溝G1及びG2である、軸の溝及びプーリの溝の両方によって共同で形成される溝において、軸ACに沿って摺動することが可能であるキーを指し示す。
キーCLの解放は、電気制御部がセンサからの信号に応答することによって、又は、ロータの回転が特定の速度に達したときに解放される機械システムであって、例えばキーの解放を可能とするトリガと連携する、ワットの振り子式の遠心力を用いるシステムを用いることによって、達成することが可能である。
明らかに、本願は、上記して図面に表した実施形態に限定されるものでは全くないが、当業者は、それらに対して様々なバリエーション及び変形を適用する方法を知っているものである。特に、
− 設定限界を超えて使用する事象において(例えば、風力タービンの暴風事象において)、ロータの完全性を確実にするように、機構(kinematic chain)上にトルク制限器(例えば、ボールベアリングと共に)を配置してよいものであり、これらトルク制限器は、一実施形態においては、羽根及びそれを駆動する要素B間に取り付けられ得、
− 各羽根は、指状部Dを保持する要素Bによってではなく、溝又はスロットCを保持する要素Aによって駆動され得、そして要素Bは、ベルト、チェーン又は他の伝達手段によって、ロータの中心により駆動される。これにより、羽根が要素Bで駆動されたときに得られ、かつ、特定の場合においては好ましいものであることもある、逆関数(inverse function)であるような調節法則をもたらす。
さらに、当業者によれば、羽根の振動の振幅(すなわち、上記で参照した値x)を調節する機構を、国際公開第2014/006603A1号及び国際公開第2016/067251A1号の文書で参照する羽根の制御システムに適用することが可能である。
述べたように、この発明は、風力タービン又は海洋タービンのみならず船舶及び航空機のプロペラの分野に適用される。またこれは、タービンの製造に適用されるものであり、その場合には、ロータの周囲に整形板(fairing)を設けることで、流れが誘導される。この場合、従来のタービンにおける殆どの場合とは異なり、ロータが掃引した部分全体にわたって通常の等流が得られる。

Claims (11)

  1. 流体ロータを有する回転装置であって、該ロータは、前記ロータの主軸を形成するロータシャフトを中心に回転するアーム上に搭載された少なくとも1つの羽根を備え、前記ロータは、支持構造によって、前記主軸が流体の流れの方向に対して実質的に垂直であるような向きに維持され、前記羽根は、前記主軸に対して平行である前記羽根の回転軸を中心に回動するように搭載されるものであり、該装置は、前記羽根の前記回転軸において前記アームに対する前記羽根の相対的な振動運動を発生させ前記ロータの回転中に前記羽根の傾斜を変化させる手段を備えるものであって、該手段は、前記アームそれぞれの端部に、駆動要素としての第1の回転要素(A;B)と被駆動要素としての第2の回転要素(B;A)とを備える機構を備え、該要素は、互いに平行な回転軸上に搭載されて、ある軸間距離で離間するものであり、また当該装置は、前記ロータシャフトと前記駆動要素との間にあって前記ロータシャフトの角度的な向きに応じて前記駆動要素の角度的な向きを制御する伝達手段を備えるものであって、一方で前記被駆動要素の向きが前記羽根の向きを決定するものであり、一方の回転要素がその回転軸から離間した指状体(D)を備え、他方の回転要素が、該指状体を受け入れて、該指状体が摺動可能であるような溝(C)を備える、装置。
  2. 前記溝(C)は、直線状である、請求項1記載の装置。
  3. 前記溝の両端部間の距離は、記軸間距離(DA)の少なくとも2倍である、請求項1からのいずれか一項に記載の装置。
  4. 2つの前記要素の回転軸間の距離(DA)を調節する手段を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の装置。
  5. 前記ロータの回転主軸と駆動要素(A;B)の回転軸との間の距離が、一定である、請求項記載の装置。
  6. 前記ロータの回転主軸と被駆動要素(B;A)の回転軸との間の距離が、一定である、請求項記載の装置。
  7. 前記ロータの前記回転主軸と前記駆動要素及び前記被駆動要素それぞれの回転軸との間の距離が等しいものであって、前記駆動要素及び前記被駆動要素が、角度調節可能な支持体上に搭載される、請求項又はに記載の装置。
  8. 該角度調節は、前記ロータの主軸について行われる、請求項記載の装置。
  9. 前記被駆動要素の前記支持体は、関連する羽根のアームによって形成される、請求項記載の装置。
  10. 前記ロータシャフトと、前記被駆動要素との間を分離する手段(G1、G2、CL)を備える、請求項1からのいずれか一項に記載の装置。
  11. 該分離する手段は、前記ロータシャフトと前記駆動要素に係合する部材との間に設けられる、請求項1記載の装置。
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