JP6978285B2 - 継手及び棒状または線状の部材の接合方法 - Google Patents

継手及び棒状または線状の部材の接合方法 Download PDF

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Description

本発明は、継手と、そのような継手を用いた棒状または線状の部材の接合方法に関する。
鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造の構造物を施工する際、配筋された鉄筋同士は機械式継手で接合される。具体的には、すでに取り付けられた鉄筋とこれから取り付ける鉄筋の端部同士を相対させ、両方の鉄筋の端部領域を覆うように機械式継手を取り付ける。次に、機械式継手の注入口からグラウト材を注入し固化させる。機械式継手は鋼管などの金属で形成され、グラウト材としては、モルタル、樹脂などが使用される(特許文献1,2)
特開2003−82814号公報 特開2004−324112号公報
従来は機械式継手の注入口からグラウト材を注入する工程が必要であり、配筋の施工効率の向上の制約となっている。同様の課題はPC鋼棒やPC鋼より線などの他の棒状または線状の部材にも存在する。本発明は、棒状または線状の部材の接合工程の効率の向上が可能な継手と、そのような継手を用いた棒状または線状の部材の接合方法を提供することを目的とする。
本発明の継手は、熱可塑性樹脂からなり、棒状または線状の部材が挿入可能な貫通孔を備えた継手本体と、継手本体の外周面を取り囲み、継手本体を貫通孔に向けて加圧する加圧部材と、を有している。継手本体は上記部材より小径の第1の線状体を有している。
本発明の棒状または線状の部材の接合方法は、棒状または線状の第1の部材と棒状または線状の第2の部材を、端部同士が相対するように、共通の軸線上に配置することと、第1及び第2の部材の端部領域を、貫通孔と上記部材より小径の第1の線状体を備え、熱可塑性樹脂からなる継手本体の貫通孔に配置することと、継手本体を加熱し軟化させながら貫通孔に向けて加圧することで、継手本体を第1及び第2の部材に密着させることと、継手本体を冷却し、継手本体が第1及び第2の部材に密着した状態で継手本体を硬化させることと、を有する。
本発明によれば、継手本体を加熱し軟化させながら貫通孔に向けて加圧することで棒状または線状の部材を接合することができる。このため、従来行われてきたグラウト材の注入工程が不要である。従って、本発明によれば、棒状または線状の部材の接合工程の効率の向上が可能な継手と、そのような継手を用いた棒状または線状の部材の接合方法を提供することができる。
第1の実施形態に係る継手の概念図である。 第2の実施形態に係る継手の概念図である。 継手が受ける引張力とその分力を示す概念図である。 第3の実施形態に係る継手の概念図である。 第4の実施形態に係る継手の概念図である。 鉄筋の接合方法を示す概念図である。 継手本体の他の加熱方法を示す概念図である。
図面を参照して本発明の継手と、そのような継手を用いた棒状または線状の部材の接合方法の実施形態について説明する。以下の実施形態では鉄筋継手と、それを用いた鉄筋の接合方法について説明するが、本発明は鉄筋だけでなく、プレキャストコンクリートに用いられるPC鋼材、PC鋼より線などの棒状または線状の部材にも広く適用することができる。
(第1の実施形態)
図1(a)は本発明の第1の実施形態に係る鉄筋継手の側面図を、図1(b)は図1(a)のA−A線に沿った鉄筋継手の断面図を示す。鉄筋継手1は、熱可塑性樹脂からなる継手本体2と、継手本体2の外周面を取り囲む加圧部材3と、を有している。継手本体2は概ね円筒形の外形を有しており、円筒形の外形と同軸の、鉄筋4が挿入可能な貫通孔5を備えている。貫通孔5の内径d5は鉄筋4の最外径d4よりも大きく、鉄筋4をスムーズに挿入することができる。継手本体2は熱可塑性樹脂から形成されている。熱可塑性樹脂は加熱によって溶融または軟化する性質を有している。継手本体2の材料としてはアクリル樹脂、ポリプロピレンなどが挙げられるが、熱可塑性樹脂である限り限定されない。詳細は後述するが、継手本体2を加熱軟化させることで、継手本体2を鉄筋4に密着させ、2つの鉄筋4を接合することができる。
継手本体2には、貫通孔5と平行に延び鉄筋4より小径の複数本の第1の線状体6が埋め込まれている。第1の線状体6はポリプロピレン、ガラス、アラミド、炭素、金属などの繊維、あるいは針金、ピアノ線、ワイヤーなどの金属製の線材で形成され、継手本体2の長手方向Lと直交する断面に均等に分布している。第1の線状体6は、好ましくは継手本体2の長手方向Lの一端から他端まで連続して延びる長繊維または長い線材であるが、長手方向Lの長さの一部を延びる短繊維または短い線材であってもよい。第1の線状体6は、長手方向Lに印加される引張力を、熱可塑性樹脂とともに負担する。継手本体2は例えば引抜成形法で製造することができる。
継手本体2の長手方向Lの両側には第1のシール部材7aと第2のシール部材7bが設けられている。シール部材7a,7bは貫通孔5と同軸の穴8を備えている。穴8の直径d8は貫通孔5の内径d5より多少小さく、ほぼ鉄筋4の最外径d4に等しい。シール部材7a,7bは加熱の際に鉄筋継手1の材料である熱可塑性樹脂の漏出を抑制し、継手本体2の長手方向寸法を維持する。シール部材7a,7bは鉄筋4の貫通孔5への挿入を阻害しないようゴムや樹脂などの弾性部材で作成されることが望ましい。また、シール部材7a,7bは加熱の際に変形が生じないよう、加熱温度において熱耐性を有していることが望ましい。シール部材7a,7bは例えば接着剤で継手本体2の両側側面に取り付けられる。
継手本体2の外周面を取り囲む加圧部材3が設けられている。加圧部材3の長手方向Lにおける両側端部は継手本体2の長手方向Lにおける両側端部と一致しており、かつ加圧部材3はその長手方向Lの全長に渡り、継手本体2の全周に沿って設けられている。すなわち、加圧部材3は継手本体2の外周面の全域を覆っている。加圧部材3は継手本体2の外周面に密着しており、継手本体2と一体化されている。これによって、鉄筋継手1の取り扱い性が向上する。加圧部材3と継手本体2の間には多少の隙間が設けられていてもよい。すなわち、加圧部材3と継手本体2は独立した別部材として構成することもできる。
加圧部材3は継手本体2で鉄筋4を接合する際に継手本体2を貫通孔5の中心軸5aに向けて加圧する(締め付ける)。加圧部材3はこの機能が得られる限り限定されないが、熱収縮チューブを用いることが好ましい。熱収縮チューブの例として住友電工製スミチューブ(登録商標)が挙げられる。例えば、スミチューブAは収縮温度115℃以上、内径収縮率40%以上、スミチューブCは収縮温度90℃以上、内径収縮率40%以上、スミチューブF(Z)は収縮温度100℃以上、内径収縮率50%以上とされている。熱収縮チューブは加熱収縮させることで継手本体2を加圧する。継手本体2を軟化させるために加熱する際、熱収縮チューブを一緒に加熱することができるため、熱収縮チューブの加熱工程を独立した作業として行う必要がない。しかしながら、加圧部材3を加熱収縮させることは必ずしも必要ではなく、継手本体2を軟化させたときに継手本体2を加圧することができればその構成は限定されない。例えば、熱収縮チューブの代わりにゴムバンド、加圧バンドなどを用いることもできる。
(第2の実施形態)
図2(a)は本発明の第2の実施形態に係る鉄筋継手101の側面図を、図2(b)は図2(a)のA−A線に沿った鉄筋継手101の断面図を示す。説明を省略した構成については第1の実施形態と同様である。継手本体2には、上述の第1の線状体6に加え、貫通孔5の中心軸5aの周りを周方向に延び鉄筋4より小径の複数本の第2の線状体9が埋め込まれている。第2の線状体9は第1の線状体6と直交する方向に延びている。第2の線状体9もポリプロピレン、ガラス、アラミド、炭素、金属の繊維、あるいは針金、ピアノ線、ワイヤーなどの金属製の線材などで形成されている。第2の線状体9は、好ましくは貫通孔5の中心軸5aの周りを全周にわたって延びているが、周方向の一部を延びていてもよい。また、第2の線状体9は貫通孔5の中心軸5aの周りを、1周を超える巻数で巻回していてもよい。第2の線状体9は、径方向外側を向く引張力を、熱可塑性樹脂とともに負担する。図3は、継手本体2に掛かる引張力とその分力を模式的に示している。鉄筋4に長手方向Lの引張力Fが加わると、その力は鉄筋4の節41を介して継手本体2に伝わる。このとき、継手本体2はコーン状の面に沿った力Sを受ける。この力Sは長手方向Lの力S1と径方向外向きの力S2に分解することができる。前者の力S1は第1の線状体6が分担し、後者の力S2は第2の線状体9が分担する。従って、継手本体2には第1の線状体6と第2の線状体9の両者が埋め込まれていること望ましいが、第2の線状体9は径方向外向きの力S2が小さい場合には省略することもできる。
(第3の実施形態)
図4(a)は本発明の第3の実施形態に係る鉄筋継手201の側面図を、図4(b)は図4(a)のA−A線に沿った鉄筋継手201の断面図を示す。説明を省略した構成については第1の実施形態と同様である。本実施形態の鉄筋継手201では、第2の線状体9は貫通孔5の内面に沿って周方向に配置されている。すなわち、第2の線状体9は継手本体2に埋め込まれておらず、貫通孔5の内面に露出している。鉄筋4を貫通孔5に挿入したときは、第2の線状体9は貫通孔5の内面と鉄筋4との間に位置する。継手本体2を加熱して軟化させる際、継手本体2は貫通孔5に向かって、すなわち径方向内側に向けて移動する。このため、第2の線状体9が継手本体2に埋め込まれていると、継手本体2の変形で緩んだり、真円度が大きく損なわれたりすることがある。そのような状態では、径方向外向きの力S2(図3参照)に対する第2の線状体9の抵抗力が十分に確保できないことがある。本実施形態では第2の線状体9が継手本体2と鉄筋4との間に位置するため、継手本体2を加熱軟化させたときに継手本体2が第2の線状体9に及ぼす影響を軽減することができる。第2の線状体9は第1及び第2の鉄筋4の端部領域が貫通孔5の内部に配置される前に、貫通孔5の内面に沿って周方向に配置される。第2の線状体9は接着剤などで貫通孔5の内面に貼り付けてもよいし、第2の線状体9に樹脂を含浸させたシートまたはテープを貫通孔5の内面に貼り付けてもよい。
(第4の実施形態)
図5(a)は本発明の第4の実施形態に係る鉄筋継手301の側面図を、図5(b)は図5(a)のA−A線に沿った鉄筋継手301の断面図を、図5(c)は図5(b)の矩形の枠で囲んだ部分の拡大図を示す。説明を省略した構成については第1の実施形態と同様である。本実施形態の鉄筋継手301では、第1の線状体6と第2の線状体9は貫通孔5の内面に沿って配置されている。具体的には、第1の線状体6と第2の線状体9は径方向に交互に配置され、第1の線状体6は貫通孔5と平行に延び、第2の線状体9は貫通孔5の中心軸5aの周りを周方向に延びている。第1の線状体6と第2の線状体9は接着剤などで貫通孔5の内面に貼り付けてもよいし、第1の線状体6と第2の線状体9を交互に配置し、これらに樹脂を含浸させたシートまたはテープを貫通孔5の内面に貼り付けてもよい。本実施形態では、第1の線状体6と第2の線状体9はいずれも継手本体2に埋め込まれていないため、第3の実施形態の効果に加え、継手本体2を加熱軟化させたときに継手本体2が第1の線状体6に及ぼす影響を軽減することができる。すなわち、第1の線状体6が継手本体2の変形で緩みにくくなり、長手方向Lに印加される引張力をより確実に負担することができる。
(変形例)
図示は省略するが、複数の第1の線状体6のうちの一部が継手本体2に埋め込まれ、残りが貫通孔5の内面に設けられてもよい。同様に、複数の第2の線状体9のうちの一部が継手本体2に埋め込まれ、残りが貫通孔5の内面に設けられてもよい。さらに、第1の線状体6は長手方向Lに印加される引張力を負担することができれば、貫通孔5と平行に延びていなくてもよい。例えば、複数の第1の線状体6の一部または全部が貫通孔5と非平行に延びていてもよく、ジグザグ状に延びていてもよい。同様に、第2の線状体9は径方向外側を向く引張力を負担することができれば、貫通孔5の中心軸5aの周りを周方向に延びていなくてもよい。例えば、複数の第2の線状体9の一部または全部が貫通孔5の周方向と非平行に延びていてもよく、ジグザグ状に延びていてもよい。
さらに、第1の線状体6と第2の線状体9を区別せず、ランダムな方向を向いた複数の長繊維若しくは長い線材または短繊維若しくは短い線材が継手本体2に埋め込まれ、または貫通孔5の内面に設けられてもよい。このような繊維または線材は長手方向Lに印加される引張力と径方向外側を向く引張力の両者を負担するため、前述の各実施形態と同様の効果が得られる。
さらに、図示は省略するが、第1の線状体6と第2の線状体9をメッシュ状に組み合わせることもできる。例えば、長手方向Lと周方向の両者に対して傾斜した向きでらせん状に延びる繊維または線材を互いに交差するように組み合わせ、継手本体2に埋め込み、または貫通孔5の内面に設けることができる。
次に、図6を参照して、以上説明した鉄筋継手1,101,201,301を用いた鉄筋4の接合方法について説明する。以下の説明では第1の実施形態の鉄筋継手1を用いた例を示すが、第2〜第4の実施形態の鉄筋継手101,201,301及び上述の変形例の鉄筋継手を用いた場合も同様の方法をとることができる。また、第1の鉄筋4aを既に配筋された鉄筋、第2の鉄筋4bを鉄筋継手1によって第1の鉄筋4aと接合される鉄筋とする。
まず、図6(a)に示すように、鉄筋継手1を、シール部材7aを通して第1の鉄筋4aに被せる。鉄筋継手1の全長の半分程度を第1の鉄筋4aの端部領域11aに被せ、残りの半分は第2の鉄筋4bの端部領域11bのために空けておく。さらに、第1の鉄筋4aに対して第2の鉄筋4bを所定の位置に配置する。具体的には、第2の鉄筋4bを第1の鉄筋4aと共通の軸線X(貫通孔5の中心軸5aに一致する)上に配置する。
次に、図6(b)に示すように、第2の鉄筋4bの端部10bを第1の鉄筋4aの端部10aと相対させ、第2の鉄筋4bを鉄筋継手1に挿入する。第2の鉄筋4bは鉄筋継手1のシール部材7bを通って鉄筋継手1に挿入される。これによって、第1及び第2の鉄筋4a,4bの端部領域11a,11bが継手本体2の貫通孔5の内部に配置される。すなわち、第1の鉄筋4aの端部10aと第2の鉄筋4bの端部10bが相対し、かつ鉄筋継手1が第1の鉄筋4aの端部領域11aと第2の鉄筋4bの端部領域11bを覆うように配置される。
図6(a)において、鉄筋継手1の全長を予め第1の鉄筋4aに装着しておいてもよい。次に、第2の鉄筋4bを第1の鉄筋4aと相対するように位置決めし、鉄筋継手1を軸線X方向左方向に動かして、鉄筋継手1が第1の鉄筋4aと第2の鉄筋4bに跨るように位置を調整することができる。この場合、第2の鉄筋4bの端部10bを第1の鉄筋4aの端部10aと容易に相対させることができる。鉄筋継手1は予め第2の鉄筋4bに装着しておいてもよい。具体的には、図6(a)において、鉄筋継手1の全長を第2の鉄筋4bに被せ、次に、第2の鉄筋4bを第1の鉄筋4aと相対するように位置決めし、鉄筋継手1を軸線X方向右側に動かして、鉄筋継手1が第1の鉄筋4aと第2の鉄筋4bに跨るように位置を調整することができる。この場合も、第2の鉄筋4bの端部10bを第1の鉄筋4aの端部10aと容易に相対させることができる。シール部材7a,7bは第1及び第2の鉄筋4a,4bの動きを強く拘束しないため、上述したいずれの方法をとる場合も鉄筋継手1の位置調整は容易に行うことができる。
次に、図6(c)に示すように、鉄筋継手1を加熱する。本実施形態では工業用ドライヤー11で鉄筋継手1の外面に熱風を吹き付けている。図7には他の加熱方法を示している。例えば、図7(a)に示すように、鉄筋継手1の代わりに第1及び第2の鉄筋4a,4bを直接加熱してもよい。第1及び第2の鉄筋4a,4bは鉄筋継手1で覆われていない部位が加熱されるが、熱伝導により第1及び第2の鉄筋4a,4bの鉄筋継手1で覆われている部位(端部領域11a,11b)に熱が伝わり、その熱で鉄筋継手1が加熱される。図7(b)に示すように、鉄筋継手1の内部に電熱線12を通し、電熱線12を発熱させることで鉄筋継手1を加熱することもできる。図示の例では電熱線12は貫通孔5の内壁に沿って配置されているが、継手本体2の内部を通すこともできる。使用後は鉄筋継手1の両端で電熱線12を切断し、鉄筋継手1の内部の電熱線12はそのまま埋め殺す(残存させる)ことができる。
継手本体2は加熱によって軟化する。加圧部材3(熱収縮チューブ)が加熱によって熱収縮し、軟化した継手本体2を貫通孔5の中心軸5aに向けて加圧する。これによって、図6(d)に示すように、軟化した継手本体2が第1の鉄筋4aと第2の鉄筋4bの間のギャップ13及び第1及び第2の鉄筋4a,4bの互いに隣接する節4cの間に入り込み、熱収縮チューブ13の内側空間にほぼ隙間なく充填され、継手本体2は第1及び第2の鉄筋4a,4bに密着する。継手本体2の両端はシール部材7a,7bでシールされているため、シール部材7a,7の外部への漏出が抑制される。熱収縮チューブ3の内径収縮率、継手本体2の外径、貫通孔5の内径d5は、熱可塑性樹脂が熱収縮チューブ3の内部空間にほぼ隙間なく充填され、かつシール部材7a,7bの外部への漏出が最小化されるように設定することが望ましい。なお、熱可塑性樹脂が熱収縮チューブ3の内部空間にほぼ隙間なく充填されたことを確認するため、多少の熱可塑性樹脂をシール部材7a,7から漏出させるようにしてもよい。
熱可塑性樹脂は、多少の流動性を持つ温度まで加熱することが望ましい。熱可塑性樹脂が結晶質の場合、融点で溶融し流動化するため、融点を若干超える温度まで加熱することが望ましい。熱可塑性樹脂が非晶質(アモルファス)の場合、ガラス転移点で軟化するため、ガラス転移点を若干超える温度まで加熱することが望ましい。
熱可塑性樹脂が熱による変形で第1及び第2の鉄筋4a,4bに十分に密着した後、加熱を停止する。継手本体2は第1及び第2の鉄筋4a,4bに密着した状態で自然冷却されて硬化する。これによって熱可塑性樹脂が熱変形した形状を維持したまま硬化し、鉄筋継手1の取り付けが完了する。なお、熱収縮チューブ3は常温に戻った後も収縮した形状を維持するため、継手本体2を加圧したままとなる。
1,101,201,301 鉄筋継手(継手)
2 継手本体
3 加圧部材(熱収縮チューブ)
4 鉄筋(棒状または線状の部材)
4a 第1の鉄筋
4b 第2の鉄筋
5 貫通孔
6 第1の線状体
7a,7b シール部材
9 第2の線状体

Claims (10)

  1. 熱可塑性樹脂からなり、棒状または線状の部材が挿入可能な貫通孔を備えた継手本体と、
    前記継手本体の外周面を取り囲み、前記継手本体を前記貫通孔に向けて加圧する加圧部材と、を有し、前記継手本体は前記部材より小径の第1の線状体を有している、継手。
  2. 前記第1の線状体は前記貫通孔と平行に延び、前記継手本体に埋め込まれている、請求項1に記載の継手。
  3. 前記加圧部材は熱収縮チューブである、請求項1または2に記載の継手。
  4. 前記継手本体は、前記貫通孔の中心軸の周りを周方向に延び前記部材より小径の第2の線状体を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の継手。
  5. 前記第2の線状体は前記貫通孔の内面に沿って周方向に配置されている、請求項4に記載の継手。
  6. 棒状または線状の第1の部材と棒状または線状の第2の部材を、端部同士が相対するように、共通の軸線上に配置することと、
    前記第1及び第2の部材の端部領域を、貫通孔と前記部材より小径の第1の線状体を備え、熱可塑性樹脂からなる継手本体の前記貫通孔に配置することと、
    前記継手本体を加熱し軟化させながら前記貫通孔に向けて加圧することで、前記継手本体を前記第1及び第2の部材に密着させることと、
    前記継手本体を冷却し、前記継手本体が前記第1及び第2の部材に密着した状態で前記継手本体を硬化させることと、を有する棒状または線状の部材の接合方法。
  7. 前記第1の線状体は前記貫通孔と平行に延び、前記継手本体に埋め込まれている、請求項6に記載の部材の接合方法。
  8. 前記継手本体の外周面を取り囲む加圧部材を収縮させることで、前記継手本体が前記貫通孔に向けて加圧される、請求項6または7に記載の部材の接合方法。
  9. 前記加圧部材は熱収縮チューブである、請求項に記載の部材の接合方法。
  10. 前記貫通孔の中心軸の周りを周方向に延び前記部材より小径の第2の線状体が、前記第1及び第2の部材の前記端部領域が前記貫通孔に配置される前に、前記貫通孔の内面に沿って周方向に配置される、請求項6から9のいずれか1項に記載の部材の接合方法。
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