JP6977899B1 - 紫外線照射装置および紫外線照射方法 - Google Patents

紫外線照射装置および紫外線照射方法 Download PDF

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Abstract

【課題】体への悪影響が抑制された波長範囲の紫外線を用いた微生物および/またはウイルスの不活化を、効果的に、且つ、より適切に行うことができる紫外線照射装置を提供する。【解決手段】紫外線照射装置は、波長帯域が190nm〜235nmの紫外線を放射する光放射面を備えた光源部と、光源部の点灯を制御する制御部と、人の存在を検知する検知部と、を備える。制御部は、第一の動作期間と、第二の動作期間と、を備えており、第二の動作期間は、検知部で人の存在が検知されない場合に、光源部から紫外線を放射し、検知部で人の存在を検知した場合は、紫外線の放射を停止するよう制御する期間であり、第一の動作期間のうち、人の存在が検知される期間における単位時間あたりの紫外線量は、第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量よりも小さく制御される。【選択図】 図1

Description

本発明は、紫外線を照射して有害な微生物やウイルスを不活化する紫外線照射装置および紫外線照射方法に関する。
空間中または物体表面に存在する微生物(細菌や真菌等)やウイルスは、人や人以外の動物に対して感染症を引き起こすことがあり、感染症の拡大によって生活が脅かされることが懸念される。特に、医療施設、学校、役所等の施設や、自動車、電車、バス、飛行機、船等の乗物等、頻繁に人が集まる場所や、人の往来が激しい場所において、感染症が蔓延しやすい。
特許文献1には、人や動物の身体の細胞への危害を実質的に回避しつつ、バクテリアを不活化する技術について開示されている。この特許文献1には、紫外線殺菌照射を用いて食品、空気及び浄水中の微生物を分解でき、典型的にはUVB、又はUVCの紫外線が用いられる点、またこれら紫外線が人間及び他の生物にとって危険である点が記載されている。さらに、波長240nmを超える紫外線はヒトの細胞核中のDNAにダメージを引き起こす点、紫外線は波長によって細胞の貫通力が異なり、短波長ほど放射線の貫通力が小さくなることでヒト細胞に対する有害性がなくなる点、が記載されている。
特許第6025756号公報
特許文献1に基づき、人や動物に対する有害性を抑制される紫外線として、波長帯域が190nm〜235nmの光を用いて、人や動物が存在する空間中又は物体表面に存在する少なくとも一つのバクテリアを殺菌することを検討した。
ACGIH(American Conference of Governmental Industrial Hygienists:米国産業衛生専門家会議)やJIS Z 8812(有害紫外放射の測定方法)によれば、人体への1日(8時間)あたりの紫外線照射量は、波長ごとに許容限界値(TLV:Threshold Limit Value)が定められており、許容限界値を超えない程度に所定時間当たりに照射される紫外線の照度と照射量を決定することが求められている。この許容限界値は、今後は改定されてゆく可能性もあるが、何かしら紫外線照射量の上限値を定めておくことは、より安全な運用を行う上で好ましい。
人や動物の往来が想定される環境下において、紫外線照射量の上限値を所定の値に定めた場合においても、より効率的に細菌やウイルスの不活化が望まれる。
一方で、人の往来が激しい環境下では、人から人への細菌やウイルスのエアロゾル感染が生じやすく、また環境中に存在する物体表面の付着菌やカビ等は、人との接触機会によって新たに増加するため、環境中の細菌や真菌、ウイルスの不活化を効果的に行うことが困難であった。
そこで、本発明は、人体への悪影響が抑制された波長範囲の紫外線を用いた微生物および/またはウイルスの不活化を、効果的に、且つ、より適切に行うことができる紫外線照射装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明に係る紫外線照射装置の一態様は、波長帯域が190nm〜235nmの紫外線を放射する光放射面を備えた光源部と、前記光源部の点灯を制御する制御部と、人の存在を検知する検知部と、を備え、前記制御部は、第一の動作期間と、第二の動作期間と、を備えており、前記第二の動作期間は、前記検知部で人の存在が検知されない場合に、前記光源部から紫外線を放射し、前記検知部で人の存在を検知した場合は、前記紫外線の放射を停止するよう制御する期間であり、前記第一の動作期間は、当該期間のうち、人の存在が検知される期間における単位時間あたりの紫外線量が、人が往来する可能性のある場所と前記光放射面との離間距離に応じて設定された紫外線量であって、前記第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量よりも小さい紫外線量となるよう制御する期間である
このように、人や動物の細胞に悪影響の少ない190nm〜235nmの波長範囲にある紫外線を放射するので、人が居る空間においても、紫外線を照射して細菌やウイルスの不活化を行うことができる。また第一の動作期間は、人を含む空間に対する紫外線量を所定の値(上限値)以下に設定することができる。
これにより、人の往来が激しい場合においても、対象空間中への紫外線照射を実行することができ、エアロゾルや飛沫に存在する細菌やウイルス等の浮遊微生物に対して、効果的に紫外線照射を行うことができる。特に、浮遊微生物が光放射面の近傍に移動した際に、より高い強度の紫外線が照射されることになるため、浮遊微生物に対して効果的な不活化を実現しやすい。
第一の動作期間が終了した後は、第二の動作期間を実行する。第二の動作期間は、人を含む空間中に紫外線を照射するのではなく、人の存在が検知されない時間(不在時)において紫外線を照射するモードとなる。これにより、人を含む空間ではなく、物体表面に付着された細菌やカビ等に対して、効果的に紫外線を照射し、不活化を進めることができる。このように、第一の動作期間は、所定の時間内で人を含む空間中に紫外線を照射し、人への紫外線照射時間を適切な範囲に設定でき、第一の動作期間が終了した後も、空間中の物体表面に残された付着微生物に対して、適宜の紫外線照射を行い、不活化を進めることができる。
また、前記制御部には、前記第一の動作期間の動作可能な稼働時間が設定されており、前記制御部は、前記第一の動作期間が終了した後に、前記第二の動作期間が開始されるよう制御してもよい。
このように、制御部に設定された稼働時間によって、第一の動作期間が定められており、設定された稼働時間の範囲内で、人への紫外線照射量が上限値を超えないよう設定することができる。これにより、人を含む対象空間内へ適切な紫外線量を供給することができる。また稼働時間が経過後は、第二の動作期間に移行することで、人以外の対象物、例えば、対象空間内に存在する物体表面に付着された付着微生物に対して、集中的な紫外線照射が実現できる。
また、ここでの第一の動作期間は、人の往来頻度が高い時間帯に設定することが望ましく、第二の動作期間は、人の往来頻度が低い時間帯に設定することが望ましい。そのように利用場面に応じて、第一の動作期間における稼働時間を適宜設定することができる。
また前記第一の動作期間で設定される稼働時間は、前記稼働時間よりも長い時間が経過した後に、初期値にリセットされるものであってもよい。
これにより、人社会の活動サイクルに合わせて、人の往来が激しい期間と、人の往来が小さい期間とで、第一の動作期間と第二の動作期間を実行できる。具体的には、次の活動サイクル開始時に、再び第一の動作期間を実行することが可能となり、継続的に環境中の細菌や真菌、ウイルスの不活化を行うことができる。
また前記第一の動作期間は日中に設定され、前記第二の動作期間は夜間に設定されていてもよい。
人社会の活動サイクルは、主に太陽が昇る日中(6時〜15時)の方が、太陽が沈む夜間(18時〜3時)と比較して、活動が活発となり、人の往来が激しくなる。
そこで、活動サイクルに合わせて第一の動作期間と第二の動作期間が時刻制御(タイマ制御)されることで、人社会の活動サイクルに合わせて適切な紫外線照射を実行することができる。例えば、前記第一の動作期間は、5時〜15時の時間帯に設定され、前記第二の動作期間は15時よりも遅い時間帯に設定されていてもよい。
また前記第二の動作期間では、前記光源部の点灯動作と前記光源部の消灯動作とを交互に行う間欠点灯動作が行われてもよい。
これにより、存在場所が固定された付着微生物に対して、断続的に紫外線を照射することができ、点灯動作が短い時間帯であっても、付着微生物に対して積算照射量を増大させることができる。
また上記制御において、第二の動作期間においては、第一の動作期間よりも、前記光源部から放射される紫外線照度(強度)を高く制御してもよい。これにより、点灯動作が短い時間帯であっても、付着微生物に対して効果的に紫外線を与えることができる。特に、第二の動作期間は、存在を検知する場合に消灯動作を行うため、短い時間帯での不活化効果を高めることは有望である。
また、前記制御部は、前記第一の動作期間の開始時刻と終了時刻が設定されるものであってもよい。このように、第一の動作期間が時刻(タイマ)で制御することで、生活サイクル中の適切な時間帯に、第一の動作期間を設定することができる。
また、前記制御部は、前記検知部からの信号に基づき、前記第一の動作期間において、前記検知部で人の存在が検知されない時間が所定の基準時間を超える場合に、前記第一の動作期間を停止させ、第二の動作期間を開始するよう制御してもよい。
また、前記検知部は、画像認識部を備え、前記制御部は、前記第一の動作期間において、前記画像認識部により、人の存在が検知されない時間が所定の基準時間を超える場合に、前記第一の動作期間を停止させ、第二の動作期間を開始するよう制御してもよい。
このように検知部によって人が存在するかどうかの判定結果に基づき、紫外線を照射する対象空間内における活動時間と非活動時間を判別し、活動時間と判断される場合は第一の動作期間に切り替えを行い、非活動時間と判別される場合は、第二の動作期間に切り替えを行うことができる。
さらに、前記第一の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量は、前記第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量と同等に制御されてもよい。
この場合、第一の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間において、物体表面に残された付着微生物に対して効果的に紫外線を与えることができ、不活化効果を高めることができる。
さらに、本発明に係る紫外線照射方法の一態様は、波長帯域が190nm〜235nmの紫外線を放射する光放射面を備えた光源部の点灯を制御する紫外線照射方法であって、人の存在を検知するステップと、第一の動作期間と第二の動作期間とで、異なる方式で前記光源部の点灯を制御するステップと、を含み、前記第二の動作期間においては、人の存在が検知されない場合に、前記光源部から紫外線を放射し、人の存在を検知した場合は、紫外線の放射を停止するよう制御し、前記第一の動作期間においては、当該期間のうち、人の存在が検知される期間における単位時間あたりの紫外線量が、人が往来する可能性のある場所と前記光放射面との離間距離に応じて設定された紫外線量であって、前記第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量よりも小さい紫外線量となるよう制御する。
このように、人や動物の細胞に悪影響の少ない190nm〜235nmの波長範囲にある紫外線を放射するので、人が居る空間においても、紫外線を照射して細菌やウイルスの不活化を行うことができる。また第一の動作期間は、人を含む空間に対する紫外線量を所定の値(上限値)以下に設定することができる。
これにより、人の往来が激しい場合においても、対象空間中への紫外線照射を実行することができ、エアロゾルや飛沫に存在する細菌やウイルス等の浮遊微生物に対して、効果的に紫外線照射を行うことができる。特に、浮遊微生物が光放射面の近傍に移動した際に、より高い強度の紫外線が照射されることになるため、浮遊微生物に対して効果的な不活化を実現しやすい。
第一の動作期間が終了した後は、第二の動作期間を実行する。第二の動作期間は、人を含む空間中に紫外線を照射するのではなく、人の存在が検知されない時間(不在時)において紫外線を照射するモードとなる。これにより、人を含む空間ではなく、物体表面に付着された細菌やカビ等に対して、効果的に紫外線を照射し、不活化を進めることができる。このように、第一の動作期間は、所定の時間内で人を含む空間中に紫外線を照射し、人への紫外線照射時間を適切な範囲に設定でき、第一の動作期間が終了した後も、空間中の物体表面に残された付着微生物に対して、適宜の紫外線照射を行い、不活化を進めることができる。
本発明の一つの態様によれば、人体への悪影響が抑制された波長範囲の紫外線を用いた微生物および/またはウイルスの不活化を、効果的に、且つ、より適切に行うことができる。
本実施形態の紫外線照射装置の外観イメージ図である。 本実施形態の動作例に関する説明図である。 第一の実施形態の動作例である。 第二の実施形態の別の動作例である。 他の実施形態の動作例である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態における紫外線照射装置100の外観イメージ図である。
紫外線照射装置100は、人や動物が存在する空間内において紫外線照射を行い、当該空間や当該空間内の物体表面に存在する微生物やウイルスを不活化する装置である。
ここで、上記空間は、例えば、オフィス、商業施設、医療施設、駅施設、学校、役所、劇場、ホテル、飲食店等の施設内の空間や、自動車、電車、バス、タクシー、飛行機、船等の乗物内の空間を含む。なお、上記空間は、病室、会議室、トイレ、エレベータ内などの閉鎖された空間であってもよいし、閉鎖されていない空間であってもよい。
紫外線照射装置100は、人や動物の細胞への悪影響が少ない波長190〜235nmの紫外線(より好ましくは、波長域200nm〜230nmの紫外線)を、対象空間に対して照射して、当該対象空間内の物体表面や空間に存在する有害な微生物やウイルスを不活化するものである。ここで、上記物体は、人体、動物、物を含む。また、紫外線を照射する対象空間は、実際に人や動物がいる空間に限定されず、人や動物が出入りする空間であって人や動物がいない空間を含む。
なお、ここでいう「不活化」とは、微生物やウイルスを死滅させる(又は感染力や毒性を失わせる)ことを指すものである。
図1に示すように、紫外線照射装置100は、紫外線を生成する光源部と、光源部の点灯を制御する制御部16と、光源部と制御部16を収容する筐体11とを備える。筐体11には、紫外線を放射する光放射面12が形成されている。具体的には、紫外線を放射する光出射窓となる開口部11aが形成されている。この開口部11aには、例えば石英ガラスからなる窓部材が設けられており、窓部材から紫外線を放射する。また、この開口部11aには、不要な波長帯域の光を遮断する光学フィルタ等を設けることもできる。
また、紫外線照射装置100には、人の存在を検知するための検知部31が設けられている。
筐体11内部には、紫外線光源として、エキシマランプ20が収容されている。エキシマランプ20は、例えば中心波長222nmの紫外線を放出するKrClエキシマランプとすることができる。なお、紫外線光源は、KrClエキシマランプに限定されるものではなく、190nm〜235nmの波長範囲にある紫外線を放射する光源であればよい。なお、筐体11と紫外線光源(エキシマランプ20)とで光源部を構成している。
UV放射線は、波長によって細胞の貫通力が異なり、短波長ほど当該貫通力が小さい。例えば、約200nmといった短波長のUV放射線は、非常に効率良く水を通過するものの、ヒト細胞の外側部分(細胞質)による吸収が大きく、UV放射線に敏感なDNAを含む細胞核に到達するのに十分なエネルギーを有さない場合がある。そのため、上記の短波長のUV放射は、ヒト細胞に対する悪影響が少ない。一方で、波長240nmを超える紫外線は、ヒトの細胞核中のDNAにダメージを与えうる。また、波長190nm未満の紫外線は、オゾンを発生させることが知られている。
そこで、本実施形態では、紫外線光源として、人体への悪影響が少なく、不活化効果が得られる波長域190nm〜235nmの紫外線を放射し、それ以外のUVCを実質的に放射しない紫外線光源を用いる。また、さらに安全性の高い波長帯域として、波長域200nm〜230nmにピーク波長を有する紫外線光源を用いてもよい。
エキシマランプ20は、両端が気密に封止された直管状の放電容器21を備える。放電容器21は、例えば石英ガラスにより構成することができる。また、放電容器21の内部には、発光ガスとして希ガスとハロゲンとが封入されている。本実施形態では、発光ガスとして、塩化クリプトン(KrCl)ガスを用いる。この場合、得られる放射光のピーク波長は222nmである。
なお、発光ガスは上記に限定されない。例えば、発光ガスとして臭化クリプトン(KrBr)ガス等を用いることもできる。KrBrエキシマランプの場合、得られる放射光のピーク波長は207nmである。
また、図1では、紫外線照射装置100が複数(3本)の放電容器21を備えているが、放電容器21の数は特に限定されない。
放電容器21の外表面には、一対の電極(第一電極22、第二電極23)が当接するように配置されている。第一電極22および第二電極23は、放電容器21における光取出し面とは反対側の側面(−Z方向の面)に、放電容器21の管軸方向(Y方向)に互いに離間して配置されている。
そして、放電容器21は、これら2つの電極22、22に接触しながら跨るように配置されている。具体的には、2つの電極22、23には凹溝が形成されており、放電容器21は、電極22、23の凹溝に嵌め込まれている。
この一対の電極のうち、一方の電極(例えば第一電極22)が高圧側電極であり、他方の電極(例えば第二電極23)が低圧側電極(接地電極)である。第一電極22および第二電極23の間に高周波電圧を印加することで、ランプが点灯される。
エキシマランプ20の光取出し面は、光出射窓に対向して配置される。そのため、エキシマランプ20から放射された光は、光出射窓を介して紫外線照射装置100の光放射面12から出射される。
ここで、電極22、23は、エキシマランプ21から放射される光に対して反射性を有する金属部材により構成されていてもよい。この場合、放電容器21から−Z方向に放射された光を反射して+Z方向に進行させることができる。
光出射窓となる開口部11aには、上述したように光学フィルタを設けることができる。光学フィルタは、例えば、人体への悪影響の少ない波長域190nm〜235nmの光(より好ましくは、波長域200nm〜230nmの光)を透過し、波長236nm〜280nmのUVC波長帯域をカットする波長選択フィルタとすることができる。具体的には、波長190nm〜235nmの波長帯域におけるピーク波長の紫外線照度に対して、波長236nm〜280nmの各紫外線照度を1%以下に低減する。波長選択フィルタとしては、例えば、HfO層およびSiO層による誘電体多層膜を有する光学フィルタを用いることができる。
なお、波長選択フィルタとしては、SiO層およびAl層による誘電体多層膜を有する光学フィルタを用いることもできる。このように、光出射窓に光学フィルタを設けることで、エキシマランプ20から人に有害な光が放射されている場合であっても、当該光が筐体11の外に漏洩することをより確実に抑えることができる。
また、紫外線照射装置100は、図1に示すように、電源部15と、制御部16と、を備える。
電源部15は、電源からの電力が供給されるインバータ等の電源部材や、電源部材を冷却するためのヒートシンク等の冷却部材を含む。また、制御部16は、光源部を構成するエキシマランプ20の点灯を制御する。
検知部31は、光放射面12から放射される紫外線が照射される領域(照射領域)内に存在する人を検知する人感センサとすることができる。人感センサは、例えば、人体などから発する熱(赤外線)の変化を検知する焦電型赤外線センサとすることができる。検知部31は、人の所在を検知している場合、検知信号を制御部16に発信する。
図2は、本発明に係る動作期間の一態様を示した説明図である。ここでの第一の動作期間は、例えば8時〜16時に設定されて、第一の動作期間に続く第二の動作期間が16時〜8時(翌朝)に設定されている。すなわち稼働時間は8時間に設定されている。
紫外線照射装置100の制御部16には、第一の動作期間の開始時刻(8:00)と終了時刻(16:00)とが設定されており、制御部16は、第一の動作期間および第二の動作期間をタイマ制御することができる。
なお、第一の動作期間の開始時刻および終了時刻は上記に限定されるものではない。第一の動作期間は、人の活動が活発となる日中の時間帯(例えば5時〜15時の時間帯)を含むように設定されていればよい。さらに、第一の動作期間の稼働時間も8時間に限定されるものではない。
また、本実施形態では、制御部16に第一の動作期間の開始時刻と終了時刻とが設定されており、制御部16が第一の動作期間および第二の動作期間をタイマ制御する場合について説明するが、ユーザが任意のタイミングで第一の動作期間の開始を指示してもよい。この場合、制御部16には、第一の動作期間の動作可能な稼働時間(例えば8時間)が設定されており、制御部16は、第一の動作期間が終了した後に、第二の動作期間が開始されるよう制御する。このとき、第一の動作期間で設定される稼働時間は、当該稼働時間よりも長い時間が経過した後に、初期値にリセットされる。
第一の動作期間は、人の存在有無に関わらず紫外線を放射するよう制御される期間である。これにより人を含む空間中に漂う浮遊微生物(浮遊する細菌やウイルス等)に対しての不活化効果を維持することができる。
人への紫外線照度は、光放射面12からの離間距離により異なる。例えば天井に紫外線照射装置100が設定されていれば、光放射面12との離間距離が所定値以上確保された状態で、空間中に紫外線照射を行うことができる。一方で、空間中に存在する浮遊微生物は、空間中を滞留するため、光放射面12の近傍を漂うことも想定される。その場合、より照度の高い紫外線が照射され、効果的に不活化される。つまり、人への紫外線照度を所定値に抑えつつも、浮遊微生物に対してはより強い紫外線照射が実行される機会が確保される。
このように、第一の動作期間では、人への紫外線照射量が所定の上限値を超えないよう制御しつつも、空間中に漂う浮遊微生物への不活化効果が期待できる。つまり、人の往来が激しい場面において、特に、エアロゾル感染や飛沫感染に対して、効果的な抑制効果が期待できる。
第二の動作期間は、第一の動作期間が終了した後(予め設定された稼働時間が経過後)に行われる点灯動作期間であり、無人環境を想定して人が残した付着微生物に対して紫外線を効率良く照射する期間である。第二の動作期間では、検知部31で人の存在が検知されない場合に、光源部から紫外線を放射し、検知部31で人の存在を検知した場合は、紫外線の放射を停止するよう制御する。つまり、人に対して紫外線照射を行うものではなく、人が残した付着微生物に対して紫外線照射を実行することができる。
また、第二の動作期間のうち、検知部31で人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量(紫外線の放射量)は、第一の動作期間のうち、検知部31で人の存在が検知される期間における単位時間あたりの紫外線量よりも大きく設定する。これにより、人を含む空間ではなく、物体表面に付着された細菌やカビ等に対して、効果的に紫外線を照射し、不活化を進めることができる。
このように、第一の動作期間は、所定の時間内で人を含む空間中に紫外線を照射し、人への紫外線照射時間を適切な範囲に設定でき、第一の動作期間が終了した後も、第二の動作期間において、空間中の物体表面に残された付着微生物に対して適宜の紫外線照射を行い、不活化を進めることができる。
本発明に係る紫外線照射装置100の実施形態についていくつか例示する。
第一の実施形態は、紫外線照射装置100が天井に設置される場合を示し、人が往来する可能性のある場所と、光放射面12との離間距離によって、予め動作モードが設定されている。ここでは、点灯動作と消灯動作が交互に行われる間欠点灯動作が行われる場合を示す。表1は、第一の動作期間における点灯動作パターンを示したものである。
Figure 0006977899
表1に示すように、天井の高さに応じて、所望の動作モードが選択され、紫外線照射が実行される。例えば、光放射面12との離間距離が1.4mの場所を設定基準とする場合は、動作モード1−2が選択され、15秒点灯―200秒消灯の点灯動作パターンが実行される。
なお、この第一の動作期間では人への紫外線照射を想定しているので、第一の動作期間において人に照射される紫外線照射量が、ACGIHの許容限界値(TLV)を超えないように点灯動作パターンを設定することが好ましい。
次に、第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における点灯動作パターンを表2に示す。この期間では、上述したように、第一の動作期間における点灯動作パターンよりも、単位時間あたりの紫外線量が大きくなる点灯動作パターンに設定されている。
Figure 0006977899
図3は、第一の実施形態の動作例を示すタイミングチャートである。なお、図3は概念図を示しており、点灯(ON)時間および消灯(OFF)時間は上述した表1や表2に示す時間とは異なる。
この図3に示すように、第一の動作期間の開始時刻である時刻t1(8:00)において、紫外線照射装置100の制御部16は、表1の動作モード1−1〜1−4のうち、天井の高さに応じた動作モードを選択し、選択した動作モードの点灯動作パターンを実行する。この第一の動作期間では、人の存在の有無にかかわらず、一定の点灯動作パターンが継続される。
その後、第一の動作期間の終了時刻である時刻t2(16:00)において、制御部16は、第一の動作期間を終了し、第二の動作期間を開始する。この時刻t2においては、検知部31により人の存在が検知されていないため、表2の動作モード2の点灯動作パターンが実行される。つまり、第一の動作期間(時刻t1〜t2)よりも消灯時間を短くして間欠点灯の点灯デューティ比を大きくする。
そして、この第二の動作期間における時刻t3において人の存在が検知されると、制御部16は、光源部からの紫外線の放射を停止する。その後、時刻t4において、再び人の存在が検知されなくなると、制御部16は紫外線照射を再開する。つまり、動作モード2の点灯動作パターンが再開される。
なお、無人環境を想定して人が残した付着微生物に対して紫外線を効率良く照射する第二の動作期間であっても、1時間以上、好ましくは2時間以上にわたり、検知部31で人の存在が検知されないとき(すなわち、十分に紫外線が照射されて殺菌が完了しているとき)には、光源部を制御して紫外線の放射を停止することが省エネの観点から好ましい。
次に第二の実施形態について説明する。この実施形態では、第一の動作期間において、人の存在が検知されない場合の動作モードを追加した例である。光放射面12からの離間距離として4つの区間が設定され、各区間にそれぞれ異なる点灯動作モード(動作モード1−1〜1−4)が選択可能となっている。表3に具体的な点灯動作が示されている。
Figure 0006977899
ここでは、第一の動作期間において、検知部(人感センサ)31により人の存在が検知できないと判定される場合(つまり不在時)は、動作モード1−0に設定可能となる。
また検知部31により人の存在を検知する場合は、光放射面12からの離間距離に応じて、選択された動作モード(1−1)〜(1−4)の点灯動作パターンが実行される。
例えば、光放射面12との離間距離が1.4mの場所を設定基準とした場合、動作モード1−2が選択され、15秒点灯−200秒消灯の点灯動作パターンが実行される。また人の存在が検知できないと判定される場合は、動作モード1−0が選択され、15秒点灯―30秒消灯の点灯動作パターンが実行される。なお、ここでの消灯時間は適宜変更可能であり、例えば、消灯時間が60秒〜15秒の間で設定してもよい。
次に、第一の動作期間が終了した後(予め設定された稼働時間が経過後)に実行される、第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における点灯動作パターンを表4に示す。この期間は、上述した第一の実施形態と同様に、第一の動作期間における点灯動作パターンよりも、単位時間あたりの紫外線量が大きくなる点灯動作パターンに設定されている。尚、第二の動作期間における動作モード2は、第一の動作期間における不在時モード(動作モード1−0)と同じ制御にしていても差し支えない。
Figure 0006977899
図4は、第二の実施形態の動作例を示すタイミングチャートである。なお、図4は概念図を示しており、点灯(ON)時間および消灯(OFF)時間は上述した表3や表4に示す時間とは異なる。
この図4に示すように、第一の動作期間の開始時刻である時刻t11(8:00)においては、検知部31により人の存在が検知されているため、紫外線照射装置100の制御部16は、表1の動作モード1−1〜1−4のうち、天井の高さに応じた動作モードを選択し、選択した動作モードの点灯動作パターンを実行する。
この第一の動作期間における時刻t12において人の存在が検知されなくなると、制御部16は、表1の動作モード1−0を選択し、動作モード1−0の点灯動作パターンを実行する。つまり、人の存在が検知されている期間(時刻t11〜t12)よりも消灯時間を短くして間欠点灯の点灯デューティ比を大きくする。
その後、第一の動作期間における時刻t13において再び人の存在が検知されると、制御部16は、表1の動作モード1−1〜1−4のうち、天井の高さに応じた動作モードを選択し、選択した動作モードの点灯動作パターンを実行する。つまり、人の存在が検知されていない期間(時刻t12〜t13)よりも消灯時間を長くして間欠点灯の点灯デューティ比を小さくする。
そして、第一の動作期間の終了時刻である時刻t14(16:00)において、制御部16は、第一の動作期間を終了し、第二の動作期間を開始する。この時刻t14においては、人の存在が検知されていないため、表2の動作モード2の点灯動作パターンが実行される。つまり、第一の動作期間の人の存在が検知されていない期間(時刻t12〜t13等)と同じ点灯デューティ比で間欠点灯を行う。
なお、時刻t14以降の動作は、図3の時刻t2以降の動作と同様である。
また、上記各実施形態においては、検知部31からの信号に基づき、検知部31で人の存在が検知されない時間が所定の基準時間を超える場合に、第一の動作期間を停止させ、その後に、第二の動作期間を開始するよう制御してもよい。また、検知部31が画像認識部を備え、当該画像認識部により、人の存在が検知しない時間が所定の基準時間を超える場合に、第一の動作期間を停止させ、その後、第二の動作期間を開始するよう制御してもよい。さらに、紫外線照射装置100が、光放射面12に対面する物体との離間距離を測定可能な距離センサを備える場合には、距離センサからの信号に基づき、物体と光放射面12との離間距離が一定距離以上となる時間が所定の基準時間を超える場合に、人の存在が検知されない時間が所定の基準時間を超えると判定して第一の動作期間を停止させ、その後に、第二の動作期間を開始するよう制御してもよい。
図5は、人の存在が検知されない時間が所定の基準時間を超える場合に第一の動作期間を停止させ、その後、第二の動作期間を開始する場合の動作例を示すタイミングチャートである。ここでは、第一の動作期間においては、表1に示す点灯動作パターンを実行する場合について説明する。
この図5に示すように、第一の動作期間の開始時刻である時刻t21(8:00)においては、検知部31により人の存在が検知されているため、紫外線照射装置100の制御部16は、表1の動作モード1−1〜1−4のうち、天井の高さに応じた動作モードを選択し、選択した動作モードの点灯動作パターンを実行する。
この第一の動作期間における時刻t22において人の存在が検知されなくなり、その状態が継続されると、制御部16は、時刻t22から所定の基準時間が経過した時刻t23において第一の動作期間を終了し、第二の動作期間を開始する。つまり、この時刻t23において、制御部16は、表2の動作モード2を選択し、動作モード2の点灯動作パターンを実行する。
これにより、予め設定された第一の動作期間の終了時刻t24(16:00)よりも早いタイミングで第一の動作期間を終了し、第二の動作期間に移行して光源部から放射される紫外線量を高くすることができる。したがって、不活化効果をより高めることができる。
なお、時刻t24以降の動作は、図3の時刻t2以降の動作と同様である。
以上の実施形態では、点灯動作パターンとして周期的な点灯/消灯サイクルにおける消灯時間を変化させるものであるが、本発明に適用される動作パターンはこれに限られない。例えば、点灯時間を変化させるものであってもよく、点灯時間と消灯時間の何れも変化させるものであってもよく、点灯デューティ比を可変できる制御が適用される。
またこれに限らず、紫外線照度を可変させることによって、所定の区間に応じて放射される紫外線量を制御するものであってもよい。
また、上記各実施形態においては、光源部による紫外線照射方式が間欠点灯方式である場合について説明したが、光源部による紫外線照射が連続的に行われる連続点灯方式を適用することもできる。この場合、連続点灯の紫外線照度を可変させることで、単位時間あたりの紫外線量を変化させることができる。
なお、本発明における「単位時間あたりの紫外線量」は、光源部が、制御部16によって周期的に点灯制御されている場合には、各点灯周期(1周期)内における紫外線の積算放射量を、当該1周期の時間で除した値を指す。例えば、点灯時間(ON時間)と消灯時間(OFF時間)とで1つの点灯周期が構成される場合、当該点灯周期の1周期間に放射される紫外線の積算放射量を、点灯時間と消灯時間との合計値で除した値とする。すなわち「単位時間あたりの紫外線量」は、それぞれの点灯周期における紫外線の積算放射量の平均値に対応する。
また、光源部が、制御部16によって周期的に点灯制御がされていない場合であって、又は、周期的な点灯制御ができないような構成である場合、例えば、点灯時には連続的な点灯制御のみが行われている場合には、任意に設定された時間(例えば5分間、10分間等)内における紫外線の積算放射量を、設定された上記の時間(上の例であれば5分間、10分間等)で除した値によって、「単位時間あたりの紫外線量」が設定される。この場合、「単位時間あたりの紫外線量」は、連続点灯動作中における紫外線の積算放射量の平均値に対応する。以上により、各動作期間における紫外線量の大小を判定することができる。
11…筐体、12…光放射面、15…電源部、16…制御部、20…紫外線光源、21…放電容器、22…第一電極、23…第二電極、31…検知部、100…紫外線照射装置

Claims (10)

  1. 波長帯域が190nm〜235nmの紫外線を放射する光放射面を備えた光源部と、
    前記光源部の点灯を制御する制御部と、
    人の存在を検知する検知部と、を備え、
    前記制御部は、
    第一の動作期間と、第二の動作期間と、を備えており、
    前記第二の動作期間は、前記検知部で人の存在が検知されない場合に、前記光源部から紫外線を放射し、前記検知部で人の存在を検知した場合は、前記紫外線の放射を停止するよう制御する期間であり、
    前記第一の動作期間は、当該期間のうち、人の存在が検知される期間における単位時間あたりの紫外線量が、人が往来する可能性のある場所と前記光放射面との離間距離に応じて設定された紫外線量であって、前記第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量よりも小さい紫外線量となるよう制御する期間であることを特徴とすることを特徴とする紫外線照射装置。
  2. 前記制御部には、前記第一の動作期間の動作可能な稼働時間が設定されており、
    前記制御部は、前記第一の動作期間が終了した後に、前記第二の動作期間が開始されるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の紫外線照射装置。
  3. 前記第一の動作期間で設定される稼働時間は、前記稼働時間よりも長い時間が経過した後に、初期値にリセットされることを特徴とする請求項2に記載の紫外線照射装置。
  4. 前記第一の動作期間は、5時〜15時の時間帯に設定され、前記第二の動作期間は15時よりも遅い時間帯に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の紫外線照射装置。
  5. 前記第二の動作期間では、前記光源部の点灯動作と前記光源部の消灯動作とを交互に行う間欠点灯動作が行われることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の紫外線照射装置。
  6. 前記制御部には、前記第一の動作期間の開始時刻と終了時刻が設定されていることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の紫外線照射装置。
  7. 前記制御部は、前記検知部からの信号に基づき、
    前記第一の動作期間において、前記検知部で人の存在が検知されない時間が所定の基準時間を超える場合に、前記第一の動作期間を停止させ、前記第二の動作期間を開始するよう制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の紫外線照射装置。
  8. 前記検知部は、画像認識部を備え、
    前記制御部は、
    前記第一の動作期間において、前記画像認識部により人の存在が検知されない時間が所定の基準時間を超える場合に、前記第一の動作期間を停止させ、前記第二の動作期間を開始するよう制御することを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の紫外線照射装置。
  9. 前記第一の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量は、前記第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量と同等に制御されることを特徴とすることを特徴とする請求項1〜のいずれか1項に記載の紫外線照射装置。
  10. 波長帯域が190nm〜235nmの紫外線を放射する光放射面を備えた光源部の点灯を制御する紫外線照射方法であって、
    人の存在を検知するステップと、
    第一の動作期間と第二の動作期間とで、異なる方式で前記光源部の点灯を制御するステップと、を含み、
    前記第二の動作期間においては、人の存在が検知されない場合に、前記光源部から紫外線を放射し、人の存在を検知した場合は、紫外線の放射を停止するよう制御し、
    前記第一の動作期間においては、当該期間のうち、人の存在が検知される期間における単位時間あたりの紫外線量が、人が往来する可能性のある場所と前記光放射面との離間距離に応じて設定された紫外線量であって、前記第二の動作期間のうち、人の存在が検知されない期間における単位時間あたりの紫外線量よりも小さい紫外線量となるよう制御することを特徴とすることを特徴とする紫外線照射方法。
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