JP6977392B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、画像の定着に係る定着制御パラメータを変更する画像形成装置に関する。
オフィス等に設置される、コピー、スキャン、プリントなどの機能を備えた複合機などの装置では、各部品が劣化すると画質が低下するなど、各種の不具合が発生する。よって、各交換部品の使用量などから劣化具合を予測し、寿命が来る前に、部品を送付したり、サービスマンに交換させたりすることが行われる。
しかし、使用量だけでは部品の劣化具合を予測する精度が十分でない。たとえば、一般に定着器で使用されている主要部材(ローラ/ベルトおよび駆動部材)は動作時間や印字枚数を基準に劣化具合を予測しているが、PP(Production Printer)機などでは、使用される条件(紙種/サイズ/連続稼働等)が多様であるため、既存の動作時間や印字枚数に基づく劣化具合の予測では誤差が大きい。
また、画質に対する許容範囲はユーザごとに異なるので、部材の劣化具合の判定を、動作時間や印字枚数といった既存の基準で一律に判定することは難しい。
特に、光沢メモリと呼ばれるトナー像からワックスが定着部材(ローラ/ベルト)に転移し、それが一回転後の画像部に転写される現象は、定着部材の表面の粗さの劣化に伴って徐々に発生するが、紙種によって顕在化する現象のレベルが異なること、現象が発生しても画像の内容によって視認しやすさが異なること、ユーザ毎の視認のしやすさが異なること等の理由から、動作時間や印字枚数といった既存の基準では、ユーザからクレームが来る可能性のあるレベル(部材の寿命が尽きたとするレベル)で光沢メモリが発生しているか否かの判定が困難になっている。
下記特許文献1には、定着部材の表面の粗さを光学式センサで直接検出する技術が開示されている。
特開2016−206635号公報
特許文献1は、用紙端部の傷の修復動作を目的としたものであるため、定着部材の一部(特定用紙サイズの端部位置)の箇所のみについて光学式センサで検出する。本願の課題である光沢メモリに係る劣化の程度を判定するためには、定着部材の全幅での表面粗さを検出する必要があり、特許文献1の方法で検出しようとした場合、多数のセンサを配置するか、全幅にわたってセンサでスキャンする構造が必要になる。しかし、光学式のセンサは高温に弱いため、高温となる定着部材の全幅の表面を検出することは現実的に困難である。
よって、従来の方法や引用文献1に記載の方法では、定着部材の劣化具合を高精度に検出することができないため、正確な劣化具合を要する処理、たとえば、定着部材の劣化具合に応じて、画像形成の定着工程で使用される定着制御パラメータを変更する処理など、を実行することが難しい。
本発明は、上記の問題を解決しようとするものであり、定着部材の表面状態が変化しても、既存の機構のみを使用して一定以上の画質を確保することのできる画像形成装置を提供することを目的としている。
かかる目的を達成するための本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存する。
[1]記録紙上に画像形成を行う画像形成装置であって、
いの間に記録紙を挟持しながら搬送する第1ローラおよび第2ローラで構成される定着部材と、
前記第1ローラと前記第2ローラを所定の圧接力で互いに圧接させる圧接部と、
前記第1ローラを駆動する駆動用モータと、
前記第2ローラに対してブレーキ力を加えるブレーキ部と、
前記第1ローラと第2ローラを所定の圧接力で互いに圧接させた状態で前記第1ローラを所定の回転速度で駆動しているときに、前記ブレーキ部が所定のブレーキ力を前記第2ローラに加えた場合の前記第2ローラの回転速度を計測する計測部と、
前記計測部による計測結果に基づいて、前記第1ローラと前記第2ローラの接する面の粗さの劣化を判定し、判定結果に基づいて、前記画像形成における前記定着部材を用いた定着工程で使用される定着制御パラメータを変更する変更部と、
を備える
ことを特徴とする画像形成装置。
上記発明では、第1ローラと第2ローラを所定の圧接力で圧接状態にしたまま第1ローラを所定の回転速度で駆動しているときに、所定の強さのブレーキ力を第2ローラに加えた場合の第2ローラの回転速度を計測し、画像形成の定着制御パラメータを変更する。これにより、定着部材の劣化に伴う画質の劣化の発生を適切に防ぐことができ、よって、定着部材の寿命を延ばすことができる。
[2]前記第2ローラは、複数のローラとそれらに架け渡されたベルトで構成され、
前記圧接した状態では、前記複数のローラの1つと前記第1ローラが前記ベルトを挟んで圧接される
ことを特徴とする[1]に記載の画像形成装置。
上記発明では、第2ローラは複数のローラと、該複数のローラの外周に架け渡されたベルトで構成され、一のローラが受けた駆動力が、該ベルトを通じて各ローラに伝達される。また、第1ローラと第2ローラが圧接状態になる場合、第2ローラを構成する複数のローラの1つと第1ローラが該ベルトを挟んで圧接される。
[3]前記ブレーキ部が加えるブレーキ力を多段階に変化させて、各段階における前記第2ローラの回転速度を前記計測部で計測し、
前記変更部は、前記ブレーキ力を多段階に変化させたときの前記第2ローラの回転速度の変化状況に基づいて、前記定着制御パラメータを変更する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像形成装置。
上記発明では、第2ローラに弱いブレーキ力を加えた時と、強いブレーキ力を加えた時の第2ローラの回転速度の差は、第1ローラの表面および第2ローラの表面の粗さが劣化するほど大きくなる。よって、ブレーキ力を多段階で加えさせ、各段階での第2ローラの回転速度を計測し、その計測結果に基づいて定着制御パラメータを変更する。
[4]前記圧接部が加える前記圧接力を多段階に変化させて、各段階における前記第2ローラの回転速度を前記計測部で計測し、
前記変更部は、前記圧接力を多段階に変化させたときの前記第2ローラの回転速度の変化状況に基づいて、前記定着制御パラメータを変更する
ことを特徴とする[1]または[2]に記載の画像形成装置。
上記発明では、第1ローラと第2ローラを弱い圧接力で互いに圧接させた時と、第1ローラと第2ローラを強い圧接力で互いに圧接させた時の第2ローラの回転速度の差は、第1ローラの表面および第2ローラの表面の粗さが劣化するほど大きくなる。よって、圧接力を多段階で加えさせ、各段階での第2ローラの回転速度を計測し、その計測結果に基づいて定着制御パラメータを変更する。
[5]前記変更部は、前記定着制御パラメータの1つとして前記ブレーキ力を前記変更する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
[6]前記変更部は、前記定着制御パラメータの1つとして前記定着工程における定着温度を前記変更する
ことを特徴とする[1]乃至[4]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
[7]前記計測部は、予め設定された所定のタイミングで前記計測を行う
ことを特徴とする[1]乃至[6]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
[8]前記定着部材を加熱する加熱部と、前記定着工程における定着箇所の温度を検出する温度検出部を更に備え、
前記所定のタイミングは、前記加熱部が前記定着部材の加熱を開始した後、前記温度検出部が所定の温度を検出したときである
ことを特徴とする[7]に記載の画像形成装置。
[9]前記所定の温度は複数あり、
前記計測部は、前記所定の温度に該当する各温度に達した場合に、前記計測を行い、
前記変更部は、複数の温度に達した場合に行われた前記計測の結果に基づいて前記変更を行う
ことを特徴とする[8]に記載の画像形成装置。
上記発明では、たとえば、X度とY度(X<Y)が所定の温度である場合、定着箇所の温度がX度に達した時と、Y度に達した時の双方のタイミングで、第1ローラと第2ローラを所定の圧接力で圧接状態にしたまま第1ローラを所定の回転速度で駆動しているときに、所定の強さのブレーキ力を第2ローラに加えた場合の第2ローラの回転速度を計測する。そしてその2回分の計測結果に基づいて、定着制御パラメータを変更する。
[10]前記所定のタイミングは、前回前記計測を行ってから所定の期間が経過したタイミングであり、
前記計測部は、前記画像形成の定着工程で加えた前記ブレーキ力と前記ブレーキ力を加えた時間との積算値の累積値に基づいて、前記所定の期間を変更する
ことを特徴とする[7]に記載の画像形成装置。
[11]前記変更部が前記計測結果に基づいて変更しようとした前記定着制御パラメータの値が、前記定着制御パラメータの限界値を越える場合に、前記第1ローラおよび前記第2ローラが寿命に達したと通知する通知部を更に備える
ことを特徴とする[1]乃至[10]のいずれか1つに記載の画像形成装置。
定着制御パラメータは、一定以上の定着性を確保するため限界値を超えるような設定は不可能である。よって、変更予定の定着制御パラメータの値が限界値を越える場合には、実際には限界値までの値しか設定できないため画質の劣化の発生を抑えることができなくなる。そこで上記発明では、変更予定の定着制御パラメータの値が限界値を越える場合は、第1ローラおよび第2ローラが寿命に達したと判断し、その旨を通知させる。
本発明に係る画像形成装置によれば、定着部材の表面状態が変化しても、既存の機構のみを使用して一定以上の画質を確保することができる。
本発明の実施の形態に係る保守管理システムの構成例を示す図である。 画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 一対の定着ローラと、それらを駆動させる部分の構成を示す図である。 ブレーキ力(圧接力)の強さと第2ローラの回転速度の関係を、4つの劣化進行度ごとに示すグラフの図である。 画像形成装置が、定着部材の表面の劣化の進行度を判定する処理を示す流れ図である。 定着制御パラメータの例を示す図である。 定着制御パラメータ、画質レベル、定着部材の劣化レベルの関係を示すグラフを示す図である。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る保守管理システム2の構成例を示している。保守管理システム2は、保守管理装置である管理サーバ10にインターネットなどのネットワークを介して複数台の画像形成装置40を接続して構成される。管理サーバ10は、画像形成装置40を保守管理する保守管理会社に設置等され、画像形成装置40は各ユーザのオフィス等に設置されている。
画像形成装置40は、原稿を光学的に読み取ってその複製画像を記録紙に印刷するコピー機能、読み取った原稿の画像データをファイルにして保存したり外部端末へネットワークを通じて送信したりするスキャン機能、ユーザの情報処理端末から受信した印刷データに基づいて印刷する印刷機能などを備えた、所謂、複合機である。
また、各画像形成装置40は、印刷を行う場合に用紙に画像を定着させる定着部材の劣化具合を後述する方法で判定し、その判定結果に基づいて、画像形成の定着制御パラメータを変更し、一定以上の画質を維持する。また、定着部材が寿命を迎えた場合に、その旨を管理サーバ10へ送信する。
管理サーバ10は、ネットワークを介して接続されている管理対象の各画像形成装置40について、異常の有無を監視したり、交換部品の交換時期を管理したりする。
図2は、画像形成装置40の概略構成を示すブロック図である。画像形成装置40は、当該画像形成装置40の動作を統括的に制御するCPU41(Central Processing Unit)を有している。CPU41にはバスを通じてROM(Read Only Memory)42、RAM(Random Access Memory)43、画像読取部44、プリンタ部45、画像処理部46、不揮発メモリ47、ハードディスク装置48、ファクシミリ通信部49、ネットワーク通信部50、操作パネル54などが接続されている。
CPU41は、OS(Operating System)プログラムをベースとし、その上で、ミドルウェアやアプリケーションプログラムなどを実行する。また、ROM42には、各種のプログラムが格納されており、これらのプログラムに従ってCPU41が各種処理を実行することで画像形成装置40としての各機能が実現される。
RAM43は、CPU41がプログラムに基づいて処理を実行する際に各種のデータを一時的に格納するワークメモリや画像データを格納する画像メモリなどとして使用される。
画像読取部44は、原稿を光学的に読み取って画像データを取得する機能を果たす。画像読取部44は、例えば、プラテンガラス上に載置された原稿に光を照射する光源と、その反射光を受けて原稿を幅方向に1ライン分読み取るラインイメージセンサと、光源が光を照射する位置およびラインイメージセンサによるライン単位の読取位置を原稿の長さ方向に順次移動させる移動ユニットと、原稿からの反射光をラインイメージセンサに導いて結像させるレンズやミラーなどからなる光学経路と、ラインイメージセンサの出力するアナログ画像信号をデジタルの画像データに変換する変換部などを備えて構成される。
プリンタ部45は、画像データに応じた画像を記録紙上に画像形成する機能を果たす。ここでは、記録紙の搬送装置と、感光体ドラムと、帯電装置と、レーザーユニットと、現像装置と、転写分離装置と、クリーニング装置と、定着装置とを有し、電子写真プロセスによって画像形成を行う、所謂、レーザープリンタとして構成されている。画像形成は他の方式でもかまわない。定着装置は、画像形成の定着工程において、用紙上のトナー像を用紙に加圧加熱して定着させる。定着装置は、互いが押圧された一対の定着ローラと、該定着ローラの内側に挿入されて、定着ローラを熱するための定着ランプ105(図3参照)等から構成される。定着ローラや定着ランプ105は管理対象の交換部品の1つである。なお、定着装置は、図3に示すように、一対のローラの内の一方を、複
数のローラとこれらに架け渡されたベルトに置き換えた構成でもよい。
前述した定着ランプ105は、本発明の加熱部としての役割を果たす。また、プリンタ部45は、定着ランプ105が加熱した定着ローラの温度を検出する温度センサ部51を備えている。温度センサ部51は、画像形成の定着工程における定着箇所の温度を検出する。具体的には、定着ローラの表面の温度を直接検出したり、定着ローラの軸等の温度を検出することで、定着ローラの表面の温度を間接的に検出する。
画像処理部46は、画像の拡大縮小、回転などの処理のほか、印刷ジョブに含まれる印刷データをイメージデータに変換するラスタライズ処理、画像データの圧縮、伸張処理などを行う。
不揮発メモリ47は、電源をオフにしても記憶内容が破壊されないメモリ(フラッシュメモリ)であり、各種設定項目に係る設定値の保存などに使用される。
ハードディスク装置48は、不揮発で大容量の記憶装置であり、各種のプログラム、受信した印刷ジョブなどが記憶される。
ファクシミリ通信部49は、ファクシミリ機能を備えた外部装置と公衆回線を通じて画像データを送受信する機能を果たす。
ネットワーク通信部50は、ネットワークを通じて管理サーバ10、ユーザや管理者の情報処理端末、その他の外部装置との間で通信する機能を果たす。
操作パネル54は、表示部55と、操作部56を備えている。表示部55は、液晶ディスプレイ(LCD…Liquid Crystal Display)などで構成され、各種の操作画面、設定画面などを表示する機能を果たす。操作部56は、テンキーやスタートボタンなどのハードキーと、表示部55の物理的画面上に設けられたタッチパネルとを備えている。タッチパネルは、表示部55の物理的画面がタッチペンや指などで接触操作された座標位置を検出する。
画像形成装置40のCPU41は、プログラムを実行することで、判定部61および本発明の変更部63と通知部62としての役割を果たす。判定部61は、CPU41がプリンタ部45内の定着装置が有する定着部材の劣化具合を判定する役割を果たす。変更部63は、判定部61の判定結果に基づいて、画像形成の定着制御パラメータを変更する役割を果たす。定着制御パラメータは定着温度などであり、詳細は後述する。通知部62は、判定部61の判定結果から、定着部材が劣化し寿命を迎えたと判断した場合に、その旨をユーザ、もしくは管理サーバ10に通知する役割を果たす。
次に、前述した判定対象および判定の方法について図3を参照しつつ説明する。図3は、プリンタ部45内の定着装置の構成例を示す。
定着装置は、画像形成の定着工程において互いに間に記録紙を挟持しながら搬送する一対の定着ローラ(ベルト等を含む)と、一方の定着ローラを駆動する駆動用モータ102と、他方の定着ローラにブレーキ力を与えるブレーキ部101と、一対の定着ローラを圧接状態と離隔状態に切り替える切り替え部103(圧接部)を備える。ブレーキ部101は他方の定着ローラの回転速度を検出する速度計測部としての機能も果たす。
一対の定着ローラは、中空円柱状の第1ローラ111と該第1ローラ111の上側に該第1ローラと対向するように配置された第2ローラ112で構成される。第1ローラ111、第2ローラ112は、互いに軸が並行であり、また、最大の用紙幅以上の長さを有する。本発明の実施の形態では、第1ローラ111と第2ローラ112の径は同一になっている。また、第1ローラ111の中には、前述した定着ランプが設けられる。また、定着箇所(部材)の温度(第1ローラ111の温度(特に表面温度))を測定する温度センサ部51が設けてある。
切り替え部103は、第1ローラ111を、第1ローラ111と第2ローラ112が圧接状態(両者が互いに押圧された状態)になる圧接位置と離隔状態になる離隔位置とで往復移動させる。また、圧接状態での圧接力を大小に調整することも可能になっている。
駆動用モータ102は、第1ローラ111を駆動し、回転させる。第1ローラ111と第2ローラ112が圧接状態の場合、駆動用モータ102が第1ローラ111に加えた駆動力は第1ローラ111を介して第2ローラ112に伝達され、第2ローラ112が従動する。
本発明の実施の形態では、第2ローラ112、ブレーキ用ローラ114、補助ローラ115の3つのローラが軸を並行にして設置されている。これら3つのローラの軸方向の長さは同一であり、該3つのローラ間で駆動力が伝達されるように、該3つのローラを取り囲むようにベルト113が架け渡されている。ベルト113は、第2ローラ112、ブレーキ用ローラ114、補助ローラ115と同等の幅を有し、各ローラの軸方向全長に渡って架け渡されている。ベルト113と各ローラ(第2ローラ112、ブレーキ用ローラ114、補助ローラ115)との間に、すべり、はない。圧着状態の時、第1ローラ111と第2ローラ112とはベルト113を挟んで圧接(押圧)される。定着対象の用紙は、第1ローラ111とベルト113の間を通過する。
ブレーキ部101はモータであり、ブレーキ用ローラ114に対して駆動力やブレーキ力を加える。通常時は、第1ローラ111から第2ローラ112に対して伝達された駆動力と同じ方向に駆動力を加え、ベルト113の駆動を補助する。ブレーキ部101がブレーキ用ローラ114に対して加える駆動力は、ブレーキ用ローラ114を介して駆動されるベルト113の周回速度(移動速度)が、駆動用モータ102が第1ローラ111を駆動した場合の第1ローラ111の外周の周回速度(外周での移動速度)と同じになるようにする。
ブレーキ部101がブレーキ力を加える場合は、前述した通常時より駆動力を弱めてブレーキ用ローラ114の周回速度を遅くしたり、通常時と逆方向に駆動力を加えたりする。ブレーキ用ローラ114に対して加えられたブレーキ力は、ベルト113を通じて、第2ローラ112および補助ローラ115に伝達される。
第1ローラ111側のトルクより第2ローラ112側のトルクは小さくされており、ブレーキ部101で少しのブレーキ力を加えても(通常時より回転速度を遅くしても)、第1ローラ111とベルト113との間の摩擦力が大きい場合は、ベルト113は第1ローラ111側の速度で周回しブレーキ部101のモータはプリンタ制御部100から指示された回転速度より速い速度で回る。劣化等によって第1ローラ111とベルト113との間の摩擦力が小さくなるほど、ブレーキ部101のモータは指示した回転速度に近い回転速度で回るようになる。なお、速度検計測部としてのブレーキ部101は、ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値を検出し、後述するプリンタ制御部100に送信する。
プリンタ制御部100は、切り替え部103、駆動用モータ102、ブレーキ部101の動作を制御する。たとえば、駆動用モータ102およびブレーキ部101には、モータを回転させる場合の回転速度や回転方向等を指示する。
本発明の実施の形態では、判定部61は、第1ローラ111とベルト113を対象として表面粗さの劣化を判定するが、以後、劣化の判定に係る説明では、ベルト113を省略した簡略な構造で説明する。すなわち、劣化の判定対象を第1ローラ111と第2ローラ112とし、第1ローラ111と第2ローラ112が圧接状態で圧接され、ブレーキ部101は第2ローラ112にブレーキ力を与えかつ第2ローラ112の回転速度を検出するものとして説明する。
第1ローラ111と第2ローラ112の接する面の劣化が進むと、その面が荒れるため密着度が低下し、滑りやすくなる。また、前述した面が滑りやすくなると、画質が劣化する可能性が高くなる。そこで判定部61は第1ローラ111と第2ローラ112を所定の圧接力で圧接状態にしたまま第1ローラ111を所定の回転速度で駆動しているときに、ブレーキ部101が所定の強さのブレーキ力を第2ローラ112に加えた場合(以後、判定ブレーキ処理時と略す。)の第2ローラ112の回転速度により第1ローラ111と第2ローラ112の接する面の粗さの劣化を判定し、変更部63はその判定結果に基づいて画像形成における定着制御パラメータを変更する。
劣化が進むほど、滑りやすくなり、第1ローラ111から第2ローラ112へ駆動力が伝わりにくくなるので、判定ブレーキ処理時における第2ローラ112の回転速度は低下する。判定部61は、判定ブレーキ処理時の第2ローラ112の回転速度が低いほど、第1ローラ111と第2ローラ112の接する面の粗さの劣化が進行していると判定する。
本発明の実施の形態では、前述の判定時には、判定ブレーキ処理時の第1ローラ111と第2ローラ112の回転速度を比較し、その差分が大きいほど第1ローラ111と第2ローラ112の接する面の粗さの劣化が進行していると判定する。また、本発明の実施の形態では、駆動用モータ102の回転速度と第1ローラ111の回転速度は線形に比例し、ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値と第2ローラ112の回転速度も線形に比例するものとし、駆動用モータ102の回転速度から第1ローラ111の回転速度を算出し、ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値から第2ローラ112の回転速度を算出するものとする。
なお、第1ローラ111および第2ローラ112の回転速度は、たとえば、各ローラの外周の周回速度(移動速度)や、回転軸の回転速度などが該当するものとする。
駆動用モータ102の回転速度は、プリンタ制御部100が駆動用モータ102を駆動させる時に指示した回転速度とする。ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値は、ブレーキ部101が検出し、その検出結果をプリンタ制御部100に送信する。判定部61は、プリンタ制御部100が取得した、駆動用モータ102の回転速度と、ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値の差に基づいて、第1ローラ111と第2ローラ112の接する面の粗さの劣化を判定する。なお、第1ローラ111の回転速度についても実測値を検出するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態では、変更部63は、判定部61による判定結果に基づいて、画像形成の定着制御パラメータを変更していたが、判定結果ではなく、判定ブレーキ処理時の第2ローラ112の回転数自体に基づいて、定着制御パラメータを変更するようにしてもよい。
以上、ここまで説明した判定方法を、第1の判定方法とする。以後、第1の判定方法以外の判定方法について説明する。
次に、前述した第1の判定方法より判定の精度が高い第2の判定方法について説明する。第2の判定方法では、前述の判定ブレーキ処理時に、第2ローラ112へのブレーキ力を多段階に変化させて加え、各段階での第2ローラ112の回転速度(ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値)を調べる。
図4は、第2ローラ112が加えたブレーキ力、すなわちブレーキ部101のモータに指示したブレーキ力(回転速度)と、第2ローラ112の回転速度(ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値)との関係を、第1ローラ111と第2ローラ112の劣化の進行具合(劣化進行度1〜4)ごとに4本のグラフで示す。なお、劣化の進行具合は、劣化進行度1→劣化進行度2→劣化進行度3→劣化進行度4の順で進行しているものとする。
図4では、弱くブレーキをかけた時と強くブレーキをかけた時の第2ローラ112の回転速度(ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値)の差は、劣化が進行しているグラフほど大きく、その傾きも大きくなる。
よって、判定部61は、第2ローラ112へのブレーキ力を多段階に変化させて加えた場合の各段階での第2ローラ112の回転速度(ブレーキ部101のモータの回転速度の実測値)の変化から、ブレーキ力に対する実測回転速度の変化率を求め、該変化率が大きいほど(グラフ化した時の傾斜が大きいほど)、第1ローラ111と第2ローラ112の接する面の粗さの劣化具合が進行していると判定する。
第1の判定方法と第2の判定方法は併用してもよいし、一方のみを使用してもよい。また、第2の判定方法にて、ブレーキ力を多段階に変化させて加える場合に、ブレーキ力を加えていない状態を一の段階としてもよい。
なお、第2の判定方法では、ブレーキ力に代えて、第1ローラ111と第2ローラ112の圧接力を多段階に変えるようにしてもよい。この場合、各段階で加えるブレーキ力は一定とする。圧接力を多段階に変える場合も、図4のグラフと同じく、弱い圧接力をかけた時と強い圧接力をかけた時の第2ローラ112の回転速度(圧接力に対する実測回転速度の変化率)は、劣化具合が進行しているグラフほど大きく、そのグラフの傾きも大きくなる。判定部61は、判定ブレーキ処理時に、第1ローラ111と第2ローラ112の圧接力を多段階に変え、各段階時の第2ローラ112の回転速度を比較し、その差分(傾斜)が大きいほど劣化が進んでいると判定する。
本発明の実施の形態では、判定部61による判定を行うタイミングは、毎朝初めの(起動時の)ウォーミングアップにおいて、温度センサ部51が所定の温度を検出した時とする。所定の温度は複数あり、判定部61は、定着部材が所定の温度に該当する各温度に達する度に、判定を行う。すなわち、判定部61はウォーミングアップ中に複数の判定を行う。
変更部63は、複数の温度のそれぞれに達した場合に行われた複数の判定結果に基づいて画像形成の定着制御パラメータを変更する。具体的には、たとえば、複数の結果の示す劣化具合の平均値に対応するよう定着制御パラメータを変更したり、該複数の結果の示す劣化具合の中で最も進行している劣化具合に対応するよう定着制御パラメータを変更したりする。
なお、判定部61による判定は、他のタイミングで行ってもよい。たとえば、予め設定された時刻になった時や、所定の枚数分の印刷を終えた時、管理サーバ10や操作部56を介して判定を行う指示を受けた時等のタイミングで該判定を行ってもよい。
たとえば、前回の判定を行ってから所定の期間が経過したタイミングを、次に判定を実行するタイミングとしてもよい。たとえば、前回の判定後の画像形成の定着工程でブレーキ部101が加えたブレーキ力と、そのブレーキ力を加えた時間との積算値の累積値が閾値を越えた場合に該判定を行うようにしてもよい。
図5は、画像形成装置40が第1ローラ111と第2ローラ112の表面の粗さの劣化の進行度を判定する処理を示す。まず、その日で最初のウォームアップ時(朝一のウォームアップ時)でなければ(ステップS101;No)、本処理を終了する。その日で最初のウォームアップ時であれば(ステップS101;Yes)、ウォームアップにより上昇した定着箇所(部材)の温度が所定の温度になるまで、すなわち、温度センサ部51が所定の温度を検出するまで待って(ステップS102;No)、所定の温度を検出したら(ステップS102;Yes)、まず第1ローラ111と第2ローラ112を所定の圧接力で圧接状態にする(ステップS103)。
次に、通常時、すなわちブレーキ部101がブレーキ力を加えていない状態で、駆動用モータ102(第1ローラ111)を所定の回転速度で駆動させ、ブレーキ部101のモータ(第2ローラ112)の回転速度の実測値を検出する(ステップS104)。
次に、ブレーキ部101にブレーキ力を多段階に変化させて加えさせるとともに駆動用モータ102(第1ローラ111)を所定の回転速度で駆動させ、各段階でのブレーキ部101のモータ(第2ローラ112)の回転速度の実測値を検出する(ステップS105)。
その後、ステップS104およびステップS105で検出した回転速度に基づいて、第1ローラ111と第2ローラ112の表面の粗さの劣化の進行度を判定する(ステップS106)。この場合、ブレーキ力の変化に対する第2ローラ112の実測回転速度の変化率を算出し、該変化率に基づいて劣化の進行度を判定する。
ステップS106で劣化の進行度が判定されたら、その進行度に応じて定着制御パラメータの変更後の予定値を算出する(ステップS107)。算出された変更後の予定値が、定着制御パラメータの限界値を越えなければ(ステップS108;No)、定着制御パラメータの設定値をその算出された変更予定値に変更し(ステップS109)、本処理を終了する。
算出された変更後の予定値が限界値を越える場合は(ステップS108;Yes)、第1ローラ111と第2ローラ112(定着部材)の劣化具合が寿命に達したと判断してその旨をユーザに通知し(ステップS110)、本処理を終了する。
なお、図示を省略するが、画像形成装置40は、ステップS106でその判定結果を管理サーバ10に送信するものとする。管理サーバ10は、各画像形成装置40から受けたこの判定結果を記憶しておき、その判定結果に基づいて各画像形成装置40の持つ定着部材のユニット寿命を推定する。
たとえば、管理サーバ10は、各画像形成装置40において定着装置の交換が行われたとき、その直前における定着装置の劣化の進行度と、その画像形成装置40の使用状況の情報を収集する。収集する使用状況には、紙種別の使用頻度や主に使用される紙種の情報、ユーザのタイプ等を含む。そして、複数の画像形成装置40からの上記情報の収集に基づき、たとえば、主に使用される紙種別に、定着装置の交換時期(寿命)とすべき劣化の進行度の閾値を決定する。そして、各画像形成装置40に、その画像形成装置40で主に使用される紙種に応じた閾値を通知し、該閾値を用いて定着装置の寿命を判断させる、あるいは、使用状況別に各画像形成装置40の定着装置の寿命を管理サーバ10で判断する。
次に、画像形成の定着制御パラメータについて説明する。図6は定着制御パラメータの一例を示す。定着制御パラメータには、画像形成に関する複数の項目が登録されており、項目ごとに該項目の設定値に係る3つの欄が設けられている。
本発明の実施の形態では、定着制御パラメータを構成する複数の項目として、ブレーキ力と定着温度が登録されている場合を例に説明する。ブレーキ力は、ブレーキ部101が画像形成時に加えるブレーキ力に係るパラメータである。定着温度は、画像形成時に定着ローラを定着ランプ105が加熱する場合の目標温度に係るパラメータである。
各項目には、該項目の設定値に係る欄として、定着部材を新品に交換した直後に画像形成を行う場合における該項目の設定値を示す交換直後レベル欄、該項目の設定値の限界値を示す限界値欄、次の画像形成時における設定値を示す次回設定値欄の3つが設けられている。画像形成装置40は、限界値蘭に示す限界値を超える(もしくは下回る)値は設定不可能とする。
ブレーキ力の限界値は、設定可能な設定値の最大値を示す。定着温度は定着性とトレードオフにあり、定着温度の限界値は、画像形成時に画像が用紙に定着するために必要な最低温度を示す。
図6では、ブレーキ力には、交換直後レベル欄はレベル4、限界値欄はレベル10が、次回設定値欄にはレベル7が登録されている。定着温度には、交換直後レベル欄はYYY度、限界値欄はXXX度、次回設定値欄にはYYY度が登録されている。
通常、変更部63は、定着部材の劣化が進行するとともに、ブレーキ力を強くしたり、定着温度を下げたりするよう次回設定値を変更することで、次回の画像形成時において一定以上の画質を維持する。
定着制御パラメータの設定値を変更する場合、複数の項目について複合的に設定値を変更してもよいが、本発明の実施の形態では、まず一の項目について設定値を変更していき、その項目の限界値に達したら、その項目の設定値の変更を終了し、次の他の一の項目について設定値を変更していくようにする。設定値を変更していく項目の順番はブレーキ力→定着温度の順番とする。
たとえば、画像形成装置40は、定着部材の劣化レベルを入力値とし、定着制御パラメータの各値を出力値とするルックアップテーブルを予め設けて、該ルックアップテーブルを参照して定着制御パラメータの各項目の変更予定値を得る。そして、変更部63は、ルックアップテーブルから得た変更予定値に基づいて定着制御パラメータの各値を変更する。
なお、変更部63は、ルックアップテーブルから得た変更予定値が限界値を越える場合は、該変更予定値に代えて限界値を設定するものとする。また、ルックアップテーブルから得た変更予定値が限界値を越える場合は、画像形成装置40は定着部材が寿命に達していると判断する。
図7は、定着部材の劣化の進行度、画像形成の定着制御パラメータ、印刷出力時の画質レベルの関係のグラフを示す。
時間の経過および累計印刷枚数が増えるごとに、定着部材は徐々に劣化していく。画像形成装置40は、劣化の進行度に合わせて、ブレーキ力を強くしたり、定着に支障が無い範囲で定着温度を下げたりするなど、定着制御パラメータの各項目の設定値を変更し、画質レベルを維持していく。
定着制御パラメータの各種の項目の設定値が限界値に達した場合、劣化の進行度に対応した変更がこれ以上はできないので、劣化が進行するに伴って画質レベルが低下していく。よって、この定着制御パラメータを変更することで画質レベルを維持可能な限界値を定着部材の寿命とする。なお、限界値の状態で画質レベルが一定以上低下する時点を寿命としてもよい。
以上説明した本発明によれば、画像形成装置40は、第1ローラ111と第2ローラ112を所定の圧接力で圧接した圧接状態で、第1ローラ111を所定の駆動力で駆動させているときに、ブレーキ部101が第2ローラ112に所定のブレーキ力を加えた場合の第2ローラ112の回転速度に基づいて、定着部材の劣化具合を判定し、その判定結果に基づいて画像形成における定着制御パラメータを変更する。これにより、定着部材の劣化に伴う画質の劣化の発生を防ぐことができる。
また、定着制御パラメータを変更しない場合は、定着部材の劣化に伴う画質の劣化がそのまま現れるが、定着制御パラメータを変更することで、定着部材の劣化に伴う画質の劣化の発生時期を遅らせることができるので、定着制御パラメータを変更する場合は、定着制御パラメータを変更しない場合と比べて定着部材の寿命を延ばすことができる。
以上、本発明の実施の形態を図面によって説明してきたが、具体的な構成は実施の形態に示したものに限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
実施の形態では、管理対象の装置として複合機である画像形成装置40を例に説明したが、画像形成装置40に限定されるものではなく、ファクシミリ装置、プリンタ、コピー機など印刷を行う装置であれば他種の装置であってもよい。定着装置で一対のローラ間(またはローラとベルト間)に記録紙を挟持し加圧して画像を定着する方式であればよい。
本発明の実施の形態では、第2ローラ112にベルト113を架け渡した定着装置を例示したが、ベルト113がなく、第1ローラ111と第2ローラ112が直接に圧接される定着装置にも本発明は適用される。
本発明の実施の形態では、判定ブレーキ処理時の判定結果に基づいて画像形成の定着制御パラメータを変更していたが、該判定に使用した数値、すなわち判定ブレーキ処理時に検出した第2ローラ112の回転速度に基づいて定着制御パラメータを直接変更してもよい。
本発明の実施の形態では、図6、図7では、定着部材の劣化に応じて、定着温度を下げていたが、紙種や状況などによっては、定着温度を上げた場合に画質の劣化を防止できることもある。よって、定着制御パラメータの各項目の設定値の変更は、定着部材の劣化による画質の劣化を防止するようなものであればよい。
本発明の実施の形態の図6、図7では定着制御パラメータを構成する項目としてブレーキ力と定着温度を例に挙げて説明したが、定着制御パラメータを構成する項目はこれに限らない。たとえば、圧接力なども定着制御パラメータに含めてもよい。圧接力は、切り替え部103が、第1ローラ111と第2ローラ112を圧接状態にする場合に、第1ローラ111を第2ローラ112に押し付ける力である。たとえば、定着部材の劣化に伴う光沢メモリの品質低下を防止するためには、圧接力を弱くする。
定着温度の限界値は、圧接力の設定値と反比例の関係にあり、圧接力が弱くなるほど、定着温度の限界値は上昇するものとする。定着温度の設定値が既に限界値の状態で、圧接力を弱くしていく場合は、定着性能を確保するために、変更後の圧接力に応じた限界値に合わせて定着温度も上昇させればよい。
2…保守管理システム
10…管理サーバ
40…画像形成装置
41…CPU
42…ROM
43…RAM
44…画像読取部
45…プリンタ部
46…画像処理部
47…不揮発メモリ
48…ハードディスク装置
49…ファクシミリ通信部
50…ネットワーク通信部
51…温度センサ部
54…操作パネル
55…表示部
56…操作部
61…判定部
62…通知部
63…変更部
100…プリンタ制御部
101…ブレーキ部
102…駆動用モータ
103…切り替え部
105…定着ランプ
111…第1ローラ
112…第2ローラ
113…ベルト
114…ブレーキ用ローラ
115…補助ローラ

Claims (11)

  1. 記録紙上に画像形成を行う画像形成装置であって、
    いの間に記録紙を挟持しながら搬送する第1ローラおよび第2ローラで構成される定着部材と、
    前記第1ローラと前記第2ローラを所定の圧接力で互いに圧接させる圧接部と、
    前記第1ローラを駆動する駆動用モータと、
    前記第2ローラに対してブレーキ力を加えるブレーキ部と、
    前記第1ローラと第2ローラを所定の圧接力で互いに圧接させた状態で前記第1ローラを所定の回転速度で駆動しているときに、前記ブレーキ部が所定のブレーキ力を前記第2ローラに加えた場合の前記第2ローラの回転速度を計測する計測部と、
    前記計測部による計測結果に基づいて、前記第1ローラと前記第2ローラの接する面の粗さの劣化を判定し、判定結果に基づいて、前記画像形成における前記定着部材を用いた定着工程で使用される定着制御パラメータを変更する変更部と、
    を備える
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2ローラは、複数のローラとそれらに架け渡されたベルトで構成され、
    前記圧接した状態では、前記複数のローラの1つと前記第1ローラが前記ベルトを挟んで圧接される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ブレーキ部が加えるブレーキ力を多段階に変化させて、各段階における前記第2ローラの回転速度を前記計測部で計測し、
    前記変更部は、前記ブレーキ力を多段階に変化させたときの前記第2ローラの回転速度の変化状況に基づいて、前記定着制御パラメータを変更する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記圧接部が加える前記圧接力を多段階に変化させて、各段階における前記第2ローラの回転速度を前記計測部で計測し、
    前記変更部は、前記圧接力を多段階に変化させたときの前記第2ローラの回転速度の変化状況に基づいて、前記定着制御パラメータを変更する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  5. 前記変更部は、前記定着制御パラメータの1つとして前記ブレーキ力を前記変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  6. 前記変更部は、前記定着制御パラメータの1つとして前記定着工程における定着温度を前記変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  7. 前記計測部は、予め設定された所定のタイミングで前記計測を行う
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1つに記載の画像形成装置。
  8. 前記定着部材を加熱する加熱部と、前記定着工程における定着箇所の温度を検出する温度検出部を更に備え、
    前記所定のタイミングは、前記加熱部が前記定着部材の加熱を開始した後、前記温度検出部が所定の温度を検出したときである
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記所定の温度は複数あり、
    前記計測部は、前記所定の温度に該当する各温度に達した場合に、前記計測を行い、
    前記変更部は、複数の温度に達した場合に行われた前記計測の結果に基づいて前記変更を行う
    ことを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記所定のタイミングは、前回前記計測を行ってから所定の期間が経過したタイミングであり、
    前記計測部は、前記画像形成の定着工程で加えた前記ブレーキ力と前記ブレーキ力を加えた時間との積算値の累積値に基づいて、前記所定の期間を変更する
    ことを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  11. 前記変更部が前記計測結果に基づいて変更しようとした前記定着制御パラメータの値が、前記定着制御パラメータの限界値を越える場合に、前記第1ローラおよび前記第2ローラが寿命に達したと通知する通知部を更に備える
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1つに記載の画像形成装置。
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