JP6976816B2 - 処理実行装置及び処理実行方法 - Google Patents

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Description

本発明は、処理実行装置、処理実行方法及び処理実行プログラムに関する。
従来から、車両等の移動体には様々な電装品が搭載され、利用者の利用に供されている。こうした電装品のなかには、すべての車両に装備されるヘッドライト装置や、ワイパー装置等がある。また、こうした電装品のなかには、一般的な車両に配置され、運転者の利便性を向上させるナビゲーション装置や、放送受信装置等がある。
このような電装品は、走行環境等に応じて、一般的に、搭乗者により操作されることで、当該電装品による処理が実行される。ここで、電装品による処理実行に際して、例えば、給油ランプが点灯した状態のときに、周辺のガソリンスタンドを検索する、といった操作を運転者が行うのであれば、「給油ランプが点灯したとき」に「周辺のガソリンスタンドを検索する」処理を自動実行するようにしておけば、当該運転者に対する電装品の操作負担を低減することができる。以下では、例えば、「給油ランプが点灯したとき」に「周辺のガソリンスタンドを検索処理する」といった、ある条件と当該条件が満たされたときに行われる当該条件に対応する処理とを関連付けたものを「シナリオ」という。
ここで、電装品の操作に関する技術ではないが、ある条件を満たしたときに当該条件に対応する処理を実行させる技術が提案されている(非特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、所定のWebサービスが利用されたときに、当該所定のWebサービスに対応付けられた他のWebサービスの処理を行うといった「If−Then」のシナリオをユーザが手動で作成し、シナリオにおけるIfの状態になったときに、当該シナリオに含まれるThenの処理を自動で行うようにしている。この従来例の技術を、電装品の操作に関する技術に適用することより、上述した「給油ランプが点灯したとき」に「周辺のガソリンスタンドを検索処理する」といった電装品の自動実行処理を可能とし、運転者に対する電装品の操作負担の軽減を実現することができる。
hoomey、"作りながら覚える「IFTTT」レシピの使い方活用講座!(全5回)"、[online]、2014、[平成29年9月28日検索、インターネット<URL:http://hoomey.net/ifttt_study_1/>
上述した従来例の技術を電装品の操作に関する技術に適用する場合には、電装品の自動実行処理のきっかけとなる条件を、大量の候補の中から、運転者が選択する。そして、当該条件が満たされたときに実行する処理を、大量の候補の中から、運転者が選択しなければならない。しかしながら、こうした構成では、シナリオの登録に非常に多くの手間を必要とする。また、上述した従来例の技術を電装品の操作に関する技術に適用した場合には、運転者が好むシナリオや、運転者が意識している行動の傾向のシナリオを選択することができる。しかしながら、運転者が手動でシナリオを選択する構成では、運転者が意識しておらず、電装品の操作が複雑等の理由から処理実行までに操作時間を要するシナリオを選択することはできない。この結果、従来例の技術を電装品の操作に適用した技術では、運転者に対する電装品の操作負担の軽減するシナリオを効率良く選択することができない場合があった。
このため、運転者に対する電装品の操作負担を軽減するシナリオを探すとともに、当該シナリオに含まれる処理を実行させることができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
請求項1に記載の発明は、所定の条件と前記条件に対応する処理が関連付けられたシナリオに基づいて、前記所定の条件が満たされた際に当該所定の条件に対応する処理の実行を行う処理実行装置であって、前記シナリオに含まれる処理を実行させるに際しての、ユーザによる操作の所要時間を計測する計測部と;前記計測部により計測された所要時間が長いシナリオほど、優先度を高く設定する優先度設定部と;を備える処理実行装置である。
請求項8に記載の発明は、計測部と、優先度設定部とを備え、所定の条件と前記条件に対応する処理が関連付けられたシナリオに基づいて、前記所定の条件が満たされた際に当該所定の条件に対応する処理の実行を行う処理実行装置において使用される処理実行方法であって、前記計測部が、前記シナリオに含まれる処理を実行させるに際しての、ユーザによる操作の所要時間を計測する計測工程と;前記優先度設定部が、前記計測部により計測された所要時間が長いシナリオほど、優先度を高く設定する優先度設定工程と;を備える処理実行方法である。
請求項9に記載の発明は、処理実行装置が有するコンピュータに、請求項8に記載の処理実行方法を実行させる、ことを特徴とする処理実行プログラムである。
請求項9に記載の発明は、算出部と;表示制御部と;を備え、音場における音の伝播方向と大きさとを示す音響インテンシティの情報を表示する表示処理装置において使用される表示処理方法であって、前記算出部が、前記音の瞬時粒子速度及び瞬時音圧に基づいて、瞬時音響インテンシティを算出する算出工程と;前記表示制御部が、前記算出された瞬時音響インテンシティに前記瞬時音圧の値に応じた情報を付加した前記音響インテンシティの情報を表示部に表示させる表示制御工程と;を備え、前記瞬時音圧の値に応じた情報は色情報であり、前記表示制御部は、表示制御工程において、前記瞬時音圧の値が非負値の場合に、前記色情報として、第1色を付加し、前記瞬時音圧の値が負値の場合に、前記色情報として、第2色を付加する、ことを特徴とする表示処理方法である。
請求項10に記載の発明は、表示処理装置が有するコンピュータに、請求項9に記載の表示処理方法を実行させる、ことを特徴とする表示処理プログラムである。
請求項11に記載の発明は、表示処理装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項10に記載の表示処理プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。


<構成>
図1には、第1実施形態に係る処理実行装置700Aの構成がブロック図にて示されている。処理実行装置700Aは、車両CR内に配置される。第1実施形態では、車両CRには、処理実行装置700Aに加えて、電装系900が配置されている。
上記の電装系900は、電装品910j(j=1,…)を備えている。ここで、電装品910jの例としては、車両CRの走行に必須な車両制御装置や、ヘッドライト装置や、ワイパー装置等がある。また、他の電装品910jの例としては、運転者の利便性を向上させるナビゲーション装置や、放送受信装置や、音響装置等がある。
なお、これらの装置以外にも、電装品910jとしては、走行エネルギ量を検出して検出結果を報知する装置や、通話送信機能を有する携帯端末装置と連携してメッセージを送信する装置等がある。
電装系900は、第1実施形態では、運転者等のユーザによる電装品910jの操作に関する情報を、処理実行装置700Aへ送るようになっている。例えば、ユーザがヘッドライトのオン操作をしたときには、ヘッドライトのオン操作が行われた旨の情報が処理実行装置700Aへ送られるようになっている。また、ユーザがワイパーを動作させる操作をしたときには、ワイパーを動作させる操作が行われた旨の情報が処理実行装置700Aへ送られるようになっている。
また、例えば、ユーザが選局放送局を所望の放送局とする選局操作をしたときには、当該放送局の選局操作が行われた旨の情報が処理実行装置700Aへ送られるようになっている。また、例えば、ユーザが現在位置周辺のガソリンスタンドを検索する検索操作を行ったときには、現在位置周辺のガソリンスタンドの検索操作が行われた旨の情報が処理実行装置700Aへ送られるようになっている。
さらに、ユーザがオーディオビジュアル(AV)装置に接続されるスピーカから出力される音量の設定を変更する操作をしたときには、音量の設定変更の操作が行われた旨の情報が処理実行装置700Aへ送るようになっている。また、ユーザが操作画面の遷移(ナビゲーション装置のメニュ画面、放送受信装置のメニュ画面、音響装置のメニュ画面等の画面遷移操作)を行った場合には、操作画面の遷移操作が行われた旨の情報が処理実行装置700Aへ送られるようになっている。
なお、電装系900が処理実行装置700Aへ送る操作に関する情報は、一連の操作における個々の操作に関する情報となっている。
また、第1実施形態では、電装系900は、車両CRの走行に関連する環境情報を、処理実行装置700Aへ送るようになっている。ここで、車両CRの走行に関連する環境情報としては、例えば、ナビゲーション装置から送られる現在位置、現在時刻、速度、現在走行している道路種別、トンネル走行の有無、目的地、目的地までの距離、天候等の情報が挙げられる。
また、車両CRの走行に関連する環境情報としては、車両制御装置から送られるエンジンオンの情報や、給油ランプの点灯の有無の情報が挙げられる。さらに、車両CRの走行に関する情報としては、ヘッドライト装置から送られるヘッドライトの点灯の有無の情報や、ワイパー装置から送られるワイパーの速さを含む動作の有無等が挙げられる。
また、第1実施形態では、電装系900は、処理実行装置700Aから送られた実行指令に従って、電装品910jの機能を実行する処理を行うようになっている。例えば、処理実行装置700Aから送られたヘッドライトをオンにすべき旨の指令をヘッドライト装置が受けたときには、ヘッドライト装置は、ヘッドライトをオンにする。また、例えば、処理実行装置700Aから送られた選局指令を放送受信装置が受けたときには、放送受信装置は、当該選局指令で指定された放送局を選局する。例えば、処理実行装置700Aから送られた現在位置周辺のガソリンスタンドを検索する検索指令をナビゲーション装置が受けたときには、ナビゲーション装置は、当該現在位置周辺のガソリンスタンドを検索する。
《処理実行装置700Aの構成》
上記の処理実行装置700Aの構成について、説明する。
処理実行装置700Aは、図1に示されるように、記憶部710Aと、操作情報取得部720と、環境情報取得部730と、計測部740Aとを備えている。また、処理実行装置700Aは、優先度設定部750Aと、制御部770と、提示選択部790とを備えている。
上記の記憶部710Aは、不揮発性の記憶素子を備えて構成される。当該記憶部710Aには、シナリオ情報及び第1種計測情報が記憶される。記憶部710Aには、計測部740A、優先度設定部750A及び制御部770がアクセス可能となっている。
シナリオ情報には、所定の条件と当該条件に対応する処理とが関連付けられたシナリオが複数含まれている。これらの複数のシナリオのうち、優先度設定部750Aにより優先度が設定されたシナリオには、優先度が付されている。
ここで、シナリオとしては、例えば、「『条件:目的地まで<A>kmの位置のとき』、『処理:地図を拡大する』」、「『条件:エンジンをオンにしたとき』、『処理:ラジオ周波数を<B>に選局する』」が挙げられる。また、シナリオとしては、「『条件:目的地まで<A>kmの位置のとき』、『処理:<C>さんにもうすぐ到着する旨を送信する』」、「『条件:トンネルに入ったとき』、『処理:音量を<D>上げる』」が挙げられる。
また、シナリオとしては、「『条件:給油ランプが点灯したとき』、『処理:周辺のガソリンスタンドを検索する』」、「『条件:トンネルに入ったとき』、『処理:ラジオ周波数を<B>に選局する』」が挙げられる。また、シナリオとしては、「『条件:トンネルを出て、天気が雨のとき』、『処理:ヘッドライトを点灯させ、ワイパー動作をオンにして動作の速さを「低」にする』」等が挙げられる。こうしたシナリオは、予め記憶部710Aに記憶されるようになっている。なお、上述した「A」、「B」及び「D」には、1種以上の所定の値が設定され、「C」には、1種以上の所定の氏名が設定される。
第1種計測情報には、第1実施形態では、シナリオに含まれる処理を実行させるための操作を開始してから、処理実行を完了させる操作が終了までに要したユーザによる一連の操作の所要時間が含まれている。例えば、ユーザが放送受信装置を操作して、所望の放送局に選局する操作を行った場合には、放送局の選局に向けての操作を開始してから、所望の放送局に選局する操作が完了するまでの時間が操作の所要時間になる。また、例えば、ユーザが放送受信装置を操作して、所望の放送局に選局する操作を行い、かつ、所望の音量に変更する操作を行った場合には、一連の操作を開始してから終了するまでの時間が操作の所要時間になる。
上記の操作情報取得部720は、電装品910jから送られたユーザによる当該電装品910jの操作に関する情報を取得する。こうして取得された操作に関する情報(以下、「操作情報」とも記す)は、計測部740Aへ送られる。
上記の環境情報取得部730は、電装品910jから送られた車両CRの走行に関連する環境情報を取得する。こうして取得された走行に関連する環境情報(以下、「走行環境の情報」又は「環境情報」とも記す)は、制御部770へ送られる。
上記の計測部740Aは、操作情報取得部720から送られたユーザによる操作の所要時間を含む操作情報を受ける。操作情報を受けると、計測部740Aは、当該操作情報に基づいて、第1種計測情報を生成する。かかる第1種計測情報の生成に際して、計測部740Aは、記憶部710Aに記憶されたシナリオ情報を参照して、シナリオに含まれる処理を実行させるための操作を開始してから、当該処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作及び当該操作の操作時間を計測する。引き続き、計測部740Aは、当該計測結果に基づき、第1種計測情報を生成する。こうして生成された第1種計測情報は、記憶部710Aに記憶される。計測部740Aによる処理の詳細については、後述する。
上記の優先度設定部750Aは、記憶部710Aから、計測部740Aにより計測されたユーザによる電装品910jの操作の所要時間を含む第1種計測情報を読み取る。引き続き、優先度設定部750Aは、記憶部710Aに記憶されたシナリオ情報を参照して、当該第1種計測情報に基づいてシナリオ情報に含まれるシナリオの優先度を設定する。こうして優先度が設定されたシナリオには優先度が付され、記憶部710Aに記憶される。優先度設定部750Aによる処理の詳細については、後述する。
上記の制御部770は、記憶部710Aにアクセスして、シナリオ情報を読み取る。こうしてシナリオ情報を読み取ると、制御部770は、シナリオ情報を提示選択部790へ送る。また、制御部770は、提示選択部790から送られた選択シナリオ情報を受ける。
また、制御部770は、環境情報取得部730から送られた環境情報を受ける。こうして環境情報を受けると、制御部770は、当該環境情報に基づいて、選択シナリオ情報の選択シナリオに含まれている条件が満たされるか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合に、制御部770は、当該選択シナリオに含まれる処理を実行させる指令を生成する。引き続き、制御部770は、生成された指令を、対応する電装品910jへ送る。
上記の提示選択部790は、提示部791と、選択部792とを備えている。
上記の提示部791は、制御部770から送られたシナリオ情報を受ける。そして、提示部791は、制御部770による制御のもとで、当該シナリオ情報に含まれるシナリオを優先度の順に提示する。
上記の選択部792は、提示部791に提示されたシナリオのうちから、ユーザが選択シナリオを選択する際に利用される。ユーザにより選択された選択シナリオは、制御部770へ送られる。
<動作>
上記のように構成された処理実行装置700Aの動作について、計測部740A、優先度設定部750A、及び、制御部770による処理に主に着目して説明する。
処理実行装置700Aでは、ユーザにより電装品910jが操作されるごとに、操作情報取得部720が、電装品910jから送られたユーザによる当該電装品910jの操作情報を取得しているものとする。そして、操作情報取得部720は、取得された操作情報を計測部740Aへ送っているものとする。また、処理実行装置700Aでは、環境情報取得部730が、電装品910jから送られた車両CRの走行に関連する環境情報を取得し、当該環境情報を、制御部770へ送っているものとする。
《シナリオの優先度の設定処理》
まず、シナリオの優先度の設定処理について、説明する。
シナリオの優先度の設定処理に際しては、まず、計測部740Aが、操作情報取得部720から送られた操作情報に基づいて、第1種計測情報を生成する。かかる第1種計測情報の生成に際して、計測部740Aは、記憶部710Aに記憶されたシナリオ情報を参照して、シナリオに含まれる処理を実行させるための操作を開始してから、当該処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作及び当該操作の操作時間を計測する。次に、計測部740Aは、当該計測結果に基づき、シナリオに含まれる処理を実行させるための操作を開始してから、当該処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作、及び、当該操作の所要時間を含む第1種計測情報を生成する。次いで、計測部740Aは、生成された第1種計測情報を記憶部710Aに記憶する。
例えば、ユーザが放送受信装置を操作して、選局放送局を所望の放送局にする選局操作を行った場合には、放送局の選局に向けての操作を開始してから、選局放送局を所望の放送局にする選局操作が完了するまでの時間を操作の所要時間とする第1種計測情報を生成する。また、例えば、ユーザが放送受信装置を操作して、選局放送局を所望の放送局にする選局操作を行い、かつ、音量を所望の音量に上げた場合には、一連の操作を開始してから終了するまでの時間を操作の所要時間とする第1種計測情報を生成する。
引き続き、優先度設定部750Aが、記憶部710Aから、計測部740Aにより計測されたユーザによる電装品910jの操作、及び、当該操作の所要時間を含む第1種計測情報を読み取る。こうして第1種計測情報を読み取ると、優先度設定部750Aは、記憶部710Aに記憶された各シナリオに含まれる処理の内容を参照して、第1種計測情報に含まれる処理と合致するシナリオを抽出する。次いで、優先度設定部750Aは、抽出されたシナリオに、操作の所要時間に対応する優先度を設定する。こうして優先度が設定されたシナリオは、優先度が付されて記憶部710Aに記憶される。
例えば、ユーザが放送受信装置を操作して、「80.2kHz」の放送局を選局する選局操作の所要時間が「10秒」であったとする。そして、シナリオ情報として、「『条件:エンジンをオンにしたとき』、『処理:ラジオ周波数を<FM80.2kHz>に選局する』」及び「『条件:トンネルに入ったとき』、『処理:ラジオ周波数を<FM80.2kHz>に選局する』」が含まれているとする。この場合には、シナリオ「『条件:エンジンをオンにしたとき』、『処理:ラジオ周波数を<FM80.2kHz>に選局する』」の優先度を「10」に設定し、シナリオ「『条件:トンネルに入ったとき』、『処理:ラジオ周波数を<FM80.2kHz>に選局する』」の優先度を「10」に設定する。
《選択シナリオに従った処理の実行制御処理》
次に、選択シナリオに従った処理の実行制御処理について、説明する。
選択シナリオに従った処理の実行制御処理に際しては、まず、制御部770が、記憶部710Aにアクセスして、シナリオ情報を読み取り、当該シナリオ情報を提示選択部790へ送る。こうしてシナリオ情報を受けると、提示選択部790では、提示部791が、制御部770による制御のもとで、シナリオの優先度の順にシナリオ情報に含まれるシナリオを提示する。
こうして提示部791に、優先度が設定されたシナリオを含むシナリオが提示されると、ユーザが、所望するシナリオを、選択部792を利用して選択する。ユーザにより選択されたシナリオは、選択シナリオとして制御部770へ送られる。そして、制御部770は、当該選択シナリオを内部に保持する。
選択シナリオを受けた制御部770は、環境情報取得部730から送られた環境情報を受けると、当該環境情報に基づいて、選択シナリオに含まれている条件が満たされるか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合に、制御部770は、当該選択シナリオに含まれる処理を実行させる指令を生成し、生成された指令を、対応する電装品910jへ送る。この結果、当該指令を受けた電装品910jが、当該電装品910jの機能を実行する処理を自動で行う。
以上説明したように、第1実施形態では、ユーザが電装品910j(j=1,…)を操作すると、操作情報取得部720が、当該電装品910jの操作情報を取得し、計測部740Aへ送る。当該操作情報を受けた計測部740Aは、記憶部710Aに記憶されたシナリオ情報を参照して、シナリオに含まれる処理を実行させるための操作を開始してから、当該処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作の操作時間を計測して、一連の操作及び当該操作の所要時間を含む第1種計測情報を生成する。
引き続き、優先度設定部750Aが、記憶部710Aに記憶された各シナリオに含まれる処理の内容を参照して、第1種計測情報に含まれる処理と合致するシナリオを抽出する。次いで、優先度設定部750Aは、抽出されたシナリオに、操作の所要時間に対応する優先度を設定する。
このため、電装品910jの操作が複雑等の理由から処理実行までに操作時間を要するシナリオほど優先度を高くすることができる。
また、第1実施形態では、提示部791が、シナリオの優先度の順にシナリオ情報に含まれるシナリオを提示する。そして、ユーザが、所望するシナリオを、選択部792を利用して選択すると、ユーザにより選択されたシナリオは、選択シナリオとして制御部770へ送られる。
このため、優先度の高い順にシナリオをユーザに提示するとともに、優先度の高いシナリオの選択をユーザに促すことができる。
また、第1実施形態では、制御部770は、環境情報取得部730から送られた環境情報を受けると、当該環境情報に基づいて、ユーザにより選択されたシナリオに含まれている条件が満たされるか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合に、制御部770は、当該選択シナリオに含まれる処理を実行させる指令を生成し、生成された指令を、対応する電装品910jへ送る。この結果、当該指令を受けた電装品910jが、当該電装品910jの機能を実行する処理を自動で行う。
このため、ユーザにより選択されたシナリオに含まれる処理を自動で実行することができる。
したがって、第1実施形態によれば、運転者に対する電装品の操作負担を軽減するシナリオを自動で探すとともに、当該シナリオに含まれる処理を自動実行させることができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図2を参照して説明する。
<構成>
図2には、第2実施形態に係る処理実行装置700Bの構成がブロック図にて示されている。図2に示されるように、処理実行装置700Bは、上述した第1実施形態の処理実行装置700Aと比べて、記憶部710Aに代えて記憶部710Bを備える点、計測部740Aに代えて計測部740Bを備える点、及び、優先度設定部750Aに代えて優先度設定部750Bを備える点が異なっている。以下、これらの相違点に主に着目して説明する。
上記の記憶部710Bは、不揮発性の記憶素子を備えて構成される。当該記憶部710Bには、上述した第1実施形態の記憶部710Aと比べて、第1種計測情報に代えて第2種計測情報が記憶される点が異なっている。
第2種計測情報には、第2実施形態では、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作の所要時間が含まれている。例えば、トンネルに入ったときに、ユーザが放送受信装置を操作して、所望の放送局に選局する操作を行った場合には、トンネルに入ったときから、所望の放送局に選局する操作が完了するまでの時間が操作の所要時間になる。また、例えば、トンネルに入ったときに、ユーザが放送受信装置を操作して、所望の放送局に選局する操作を行い、かつ、音量を所望の音量に変更する操作を行った場合には、トンネルに入ったときから、一連の操作が終了するまでの時間が操作の所要時間になる。
上記の計測部740Bは、操作情報取得部720から送られたユーザによる操作の所要時間を含む操作情報を受ける。また、計測部740Bは、環境情報取得部730から送られた環境情報を受ける。操作情報及び環境情報を受けると、計測部740Bは、当該操作情報及び環境情報の変化に基づいて、第2種計測情報を生成する。
かかる第2種計測情報の生成に際して、計測部740Bは、記憶部710Bに記憶されたシナリオ情報を参照して、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作及び当該操作の操作時間を計測する。引き続き、計測部740Bは、当該計測結果に基づき、第2種計測情報を生成する。こうして生成された第2種計測情報は、記憶部710Bに記憶される。計測部740Bによる処理の詳細については、後述する。
上記の優先度設定部750Bは、記憶部710Bから、計測部740Bにより計測されたユーザによる電装品910jの操作の所要時間を含む第2種計測情報を読み取る。引き続き、優先度設定部750Bは、記憶部710Bに記憶されたシナリオ情報を参照して、当該第2種計測情報に基づいてシナリオ情報に含まれるシナリオの優先度を設定する。こうして優先度が設定されたシナリオには優先度が付されて、記憶部710Bに記憶される。優先度設定部750Bによる処理の詳細については、後述する。
<動作>
上記のように構成された処理実行装置700Bの動作について、計測部740B及び優先度設定部750Bによる処理に主に着目して説明する。
処理実行装置700Bでは、ユーザにより電装品910jが操作されるごとに、操作情報取得部720が、電装品910jから送られたユーザによる当該電装品910jの操作情報を取得しているものとする。そして、操作情報取得部720は、取得された操作情報を計測部740Bへ送っているものとする。また、処理実行装置700Bでは、環境情報取得部730が、電装品910jから送られた車両CRの走行に関連する環境情報を取得し、当該環境情報を、計測部740B及び制御部770へ送っているものとする。
《シナリオの優先度の設定処理》
まず、シナリオの優先度の設定処理について、説明する。
シナリオの優先度の設定処理に際しては、まず、計測部740Bが、操作情報取得部720から送られた操作情報、及び、環境情報取得部730から送られた環境情報の変化に基づいて、第2種計測情報を生成する。かかる第2種計測情報の生成に際して、計測部740Bは、記憶部710Bに記憶されたシナリオ情報を参照して、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作及び当該操作の操作時間を計測する。次に、計測部740Bは、当該計測結果に基づき、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作、及び、当該操作の所要時間を含む第2種計測情報を生成する。次いで、計測部740Bは、生成された第2種計測情報を記憶部710Bに記憶する。
例えば、トンネルに入ったときに、ユーザが放送受信装置を操作して、選局放送局を所望の放送局にする選局操作を行った場合には、トンネルに入ったときから、選局放送局を所望の放送局にする選局操作が完了するまでの時間を操作の所要時間とする第2種計測情報を生成する。また、例えば、トンネルに入ったときに、ユーザが放送受信装置を操作して、選局放送局を所望の放送局にする選局操作を行い、かつ、音量を所望の音量に上げた場合には、トンネルに入ったときから、一連の操作が終了するまでの時間を操作の所要時間とする第2種計測情報を生成する。
引き続き、優先度設定部750Bが、記憶部710Bから、計測部740Bにより計測されたユーザによる電装品910jの操作、及び、当該操作の所要時間を含む第2種計測情報を読み取る。こうして第2種計測情報を読み取ると、優先度設定部750Bは、記憶部710Bに記憶された各シナリオに含まれる条件及び処理の内容を参照して、第2種計測情報に含まれる条件及び処理と合致するシナリオを抽出する。次いで、優先度設定部750Bは、抽出されたシナリオに、操作の所要時間に対応する優先度を設定する。こうして優先度が設定されたシナリオは、優先度が付されて記憶部710Bに記憶される。
例えば、トンネルに入ったときに、ユーザが放送受信装置を操作して、「80.2kHz」の放送局を選局する選局操作の所要時間が「10秒」であったとする。そして、シナリオ情報として、「『条件:トンネルに入ったとき』、『処理:ラジオ周波数を<FM80.2kHz>に選局する』」が含まれているとする。この場合には、シナリオ「『条件:トンネルに入ったとき』、『処理:ラジオ周波数を<FM80.2kHz>に選局する』」の優先度を「10」に設定する。
《選択シナリオに従った処理の実行制御処理》
次に、選択シナリオに従った処理の実行制御処理について、説明する。
選択シナリオに従った処理の実行制御処理に際しては、まず、制御部770が、記憶部710Bにアクセスして、上述した第1実施形態の場合と同様にして、シナリオ情報を読み取り、当該シナリオ情報を提示選択部790へ送る。こうしてシナリオ情報を受けると、提示選択部790では、提示部791が、上述した第1実施形態の場合と同様にして、制御部770による制御のもとで、シナリオの優先度の順にシナリオ情報に含まれるシナリオを提示する。
こうして提示部791に優先度が設定されたシナリオを含むシナリオが提示されると、ユーザが、所望するシナリオを、選択部792を利用して選択する。ユーザにより選択されたシナリオは、選択シナリオとして制御部770へ送られる。
選択シナリオを受けた制御部770は、環境情報取得部730から送られた環境情報を受けると、上述した第1実施形態の場合と同様にして、当該環境情報に基づいて、選択シナリオに含まれている条件が満たされるか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合に、制御部770は、当該選択シナリオに含まれる処理を実行させる指令を生成し、生成された指令を、対応する電装品910jへ送る。この結果、当該指令を受けた電装品910jが、当該電装品910jの機能を実行する処理を自動で行う。
以上説明したように、第2実施形態では、ユーザが電装品910j(j=1,…)を操作すると、操作情報取得部720が、ユーザによる当該電装品910jの操作情報を取得し、計測部740Bへ送る。また、環境情報取得部730が、車両CRの走行に関連する環境情報を取得し、計測部740Bへ送る。当該操作情報及び環境情報を受けた計測部740Bは、記憶部710Bに記憶されたシナリオ情報を参照して、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作の操作時間を計測して、一連の操作及び当該操作の所要時間を含む第2種計測情報を生成する。
引き続き、優先度設定部750Bが、記憶部710Bに記憶された各シナリオに含まれる条件及び処理の内容を参照して、第2種計測情報に含まれる条件及び処理と合致するシナリオを抽出する。次いで、優先度設定部750Bは、抽出されたシナリオに、操作の所要時間に対応する優先度を設定する。
このため、電装品910jの操作が複雑等の理由から処理実行までに操作時間を要するシナリオほど優先度を高くすることができる。
また、第2実施形態では、提示部791が、シナリオの優先度の順にシナリオ情報に含まれるシナリオを提示する。そして、ユーザが、所望するシナリオを、選択部792を利用して選択すると、ユーザにより選択されたシナリオは、選択シナリオとして制御部770へ送られる。
このため、優先度の高い順にシナリオをユーザに提示するとともに、優先度の高いシナリオの選択をユーザに促すことができる。
また、第2実施形態では、制御部770は、環境情報取得部730から送られた環境情報を受けると、当該環境情報に基づいて、ユーザにより選択されたシナリオに含まれている条件が満たされるか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合に、制御部770は、当該選択シナリオに含まれる処理を実行させる指令を生成し、生成された指令を、対応する電装品910jへ送る。この結果、当該指令を受けた電装品910jが、当該電装品910jの機能を実行する処理を自動で行う。
このため、ユーザにより選択されたシナリオに含まれる処理を自動で実行することができる。
したがって、第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様に、運転者に対する電装品の操作負担を軽減するシナリオを自動で探すとともに、当該シナリオに含まれる処理を自動実行させることができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1及び第2実施形態では、処理実行装置と接続される電装系に含まれる装置として、車両制御装置、ヘッドライト装置、ワイパー装置、ナビゲーション装置、放送受信装置、音響装置等を挙げたが、これらの装置は例示であって、パワーウインドウ装置等が電装系に含まれてよいことは勿論である。
また、上記の第1及び第2実施形態では、車両の走行に関連する環境情報として、車両の現在位置、現在時刻、速度、現在走行している道路種別、ヘッドライトの点灯の有無の情報、ワイパーの速さを含む動作の有無等を挙げた。これらの環境情報は例示であって、環境情報として、現在の気温、湿度、車両の方位、高度、速度変化量、方向変化量、前後左右加速度、設定立寄り地、目的地までの残り予想時間、目的地までの予想料金、窓開閉の状態、蛇行情報、エンジン情報、ウィンカー情報、ギア情報、同乗者情報等も含まれる。
また、上記の第1及び第2実施形態では、ユーザによる電装品の操作に関する情報として、ヘッドライトのオン操作、放送局の選局操作、施設の検索操作等を挙げた。これらの操作に関する情報は例示であって、操作に関する情報として、再生楽曲の曲送り/曲戻り操作、名称検索、電話番号検索、地図スクロール操作、地図の拡大縮小操作、音響操作、スピーカ設定操作、メッセージ送信操作等も含まれる。
また、上記の第1及び第2実施形態では、制御部は、環境情報取得部を介して、電装系から送られた車両の走行に関連する環境情報を取得した。これに対し、制御部は、電装系から直接、車両の走行に関連する環境情報を取得するようにしてもよい。こうした構成を採用する場合には、第1実施形態の構成については、環境情報取得部を省略することができる。
また、上記の第1及び第2実施形態では、優先度設定部は、操作の所要時間に基づいて優先度を設定したが、同じシナリオに対する操作の所要時間が複数存在する場合には、所要時間の平均値を算出する等の統計処理を行ったうえで、優先度を設定するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、優先度設定部は、操作の所要時間が長いほど優先度を高くする態様で、シナリオに優先度を設置した。これに対し、優先度設定部は、車両の走行に関連する環境情報から走行難易度を判定し、当該走行難易度が高いほど優先度を高くする態様で、シナリオに優先度を設定するようにしてもよい。また、優先度設定部は、操作の所要時間及び走行難易度の双方に基づいて、シナリオに優先度を設定するようにしてもよい。
また、上記の第2実施形態では、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作の操作に要する時間を操作の所要時間とした。これに対し、条件の内容に応じて、所要時間の計測開始時点を決定するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、処理実行装置は提示選択部を備えることとしたが、当該提示選択部を省略するようにしてもよい。この場合には、優先度が設定されたシナリオにしたがった処理が実行される。
上記の第1及び第2実施形態では、車両に配置される装置に本発明を適用したが、車両以外の移動体に配置される装置に本発明を適用することができるのは、勿論である。
また、上記の第1及び第2実施形態では、処理実行装置の構成要素の全てが車両に配置されるようにしたが、車両に配置される端末装置と通信可能なサーバ装置が、処理実行装置700の構成要素の全部又は一部を備えるようにしてもよい。
なお、上記の第1及び第2実施形態における処理実行装置の操作情報取得部、環境情報取得部、計測部、優先度設定部及び制御部を、中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の第1及び第2実施形態における操作情報取得部、環境情報取得部、計測部、優先度設定部及び制御部の一部又は全部の機能を実現するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
以下、本発明の実施例を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素については同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施例]
まず、本発明の第1実施例を、図3〜図9を参照して説明する。
<構成>
図3には、第1実施例に係る処理実行装置100Aの概略的な構成がブロック図にて示されている。処理実行装置100Aは、上述した第1実施形態に係る処理実行装置700A(図1参照)の一態様となっている。
処理実行装置100Aは、車両CR内に配置される。第1実施例では、当該車両CRには、電装系900が配置され、処理実行装置100Aに接続されている。
《処理実行装置100Aの構成》
上記の処理実行装置100Aの構成について、説明する。
処理実行装置100Aは、図3に示されるように、処理制御ユニット110Aと、記憶ユニット120Aとを備えている。また、処理実行装置100Aは、音出力ユニット130と、表示ユニット140と、入力ユニット150とを備えている。
上記の処理制御ユニット110Aは、処理実行装置100Aの全体を統括制御するとともに、様々な処理を実行する。当該処理制御ユニット110Aは、演算手段としての中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。処理制御ユニット110Aが様々なプログラムを実行することにより、処理実行装置100Aとしての各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中には、上述した第1実施形態における操作情報取得部720、環境情報取得部730、計測部740A、優先度設定部750A及び制御部770の機能も含まれている。かかる処理制御ユニット110Aが実行する処理の詳細については、後述する。
なお、処理制御ユニット110Aが実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
上記の記憶ユニット120Aは、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、処理実行装置100Aにおいて利用される様々な情報データが記憶される。こうした情報データには、シナリオ情報SNR、第1種計測情報MSA等が含まれている。記憶ユニット120Aには、処理制御ユニット110Aがアクセスできるようになっている。すなわち、記憶ユニット120Aは、上述した記憶部710Aの機能を果たすようになっている。
上記のシナリオ情報SNRには、図4に示されるように、所定の条件と当該条件に対応する処理とが関連付けられたシナリオが複数含まれている。ここで、優先度が設定されているシナリオには、優先度が付されている。これらのシナリオは、予め用意されて記憶ユニット120Aに記憶されるようになっている。
図3に戻り、上記の第1種計測情報MSAには、第1種計測情報#1,#2,…が含まれている。当該第1種計測情報#p(p=1,2,…)には、シナリオに含まれる処理を実行させるための操作を開始してから、処理実行を完了させる操作が終了までに要したユーザによる一連の操作の所要時間が含まれている。第1種計測情報#pの内容の例については、後述する。
上記の音出力ユニット130は、スピーカを備えて構成される。音出力ユニット130は、処理実行装置100Aから送られた出力音データを受ける。そして、音出力ユニット130は、当該出力音データに対応する出力音を出力する。音出力ユニット130は、上述した提示部791の一部の機能を果たすようになっている。
上記の表示ユニット140は、液晶ディスプレイパネル等の表示デバイスを備えて構成される。表示ユニット140は、処理実行装置100Aから送られた表示データを受ける。そして、表示ユニット140は、当該表示データに対応する画像を表示する。表示ユニット140は、上述した提示部791の一部の機能を果たすようになっている。
上記の入力ユニット150は、処理実行装置100Aの本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット140に設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することもできる。
当該入力ユニット150を利用者が操作することにより、処理実行装置100Aの動作内容の設定や動作指令の入力が行われる。例えば、選択シナリオを指定した選択指定等の利用者による入力が、入力ユニット150を利用して行われる。入力ユニット150への入力内容は、入力データとして、処理制御ユニット110Aへ送られる。入力ユニット150は、上述した選択部792の機能を果たすようになっている。
<動作>
以上のようにして構成された処理実行装置100Aの動作について、処理制御ユニット110Aによるシナリオの優先度の設定処理、優先度に従ったシナリオの提示処理、及び選択シナリオに従った処理の実行制御処理に主に着目して説明する。
《シナリオの優先度の設定処理》
シナリオの優先度の設定処理に際しては、図5に示されるように、まず、ステップS11において、処理制御ユニット110Aが、ユーザによる電装系900のいずれかの電装品910jに対する操作が行われたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)には、ステップS11の処理が繰り返される。
ユーザによる電装品910jの操作が行われ、ステップS11における判定の結果が肯定的になると(ステップS11:Y)、処理はステップS12へ進む。ステップS12では、処理制御ユニット110Aが、ユーザの操作の内容及び当該操作の操作時間の計測を開始する。この後、処理はステップS14へ進む。
ステップS14では、処理制御ユニット110Aが、計測終了条件が満たされたか否かを判定する。第1実施例では、計測終了条件の成就は、今回のユーザによる操作後、第1所定時間にわたって次の操作が行われなかったこととしている。ここで、第1所定時間は、ユーザによる一連の操作の終了を判断するとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
この判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、ステップS14の処理が繰り返される。計測終了条件が成立して、ステップS14における判定の結果が肯定的になると(ステップS14:Y)、処理はステップS15へ進む。ステップS15では、操作情報の計測を終了する。こうして計測された計測結果の例が、図6に示されている。
次に、ステップS16において、処理制御ユニット110Aが、計測結果に基づいて、第1種計測情報を生成する。図7には、図6に示される計測結果に基づいて生成された第1種計測情報が示されている。この後、処理は図5のステップS17へ進む。
ステップS17では、処理制御ユニット110Aが、記憶ユニット120Aに記憶されたシナリオ情報SNRの各シナリオに含まれる処理の内容を参照して、第1種計測情報に含まれる処理と合致するシナリオを抽出する。次いで、処理制御ユニット110Aは、抽出されたシナリオに、操作の所要時間に対応する優先度を設定する。こうして優先度が設定されたシナリオは、優先度が付されて記憶ユニット120Aに記憶される(図4参照)。こうしてシナリオに優先度が設定されると、処理はステップS11へ戻る。以後、ステップS11〜S17の処理が繰り返される。
ここで、図7に示される第1種計測情報が得られた場合には、記憶ユニット120Aのシナリオ情報SNRから、シナリオ#2,#6が抽出される(図4参照)。そして、当該シナリオ#2,#6には、優先度「10」が設定される。
《優先度に従ったシナリオの提示処理》
優先度に従ったシナリオの提示処理は、ユーザの提示指定が入力ユニット150に入力され、当該指定に対応する指令が、処理制御ユニット110Aに送られることにより開始する。また、優先度に従ったシナリオの提示処理は、シナリオ情報の優先度設定の更新毎に開始する。
優先度に従ったシナリオの提示処理に際しては、処理制御ユニット110Aが、記憶ユニット120Aにアクセスして、優先度が設定されたシナリオを含むシナリオ情報SNRを読み取る。次いで、処理制御ユニット110Aが、当該シナリオ情報SNRに対応する表示データ及び出力音データを生成する。そして、処理制御ユニット110Aは、当該表示データを表示ユニット140へ送り、当該出力音データを音出力ユニット130へ送る。
この結果、表示ユニット140に、表示データに対応するシナリオ情報の画像が表示される。また、音出力ユニット130から、出力音データに対応するシナリオ情報の出力音が出力される。図8には、図7に示される第1種計測情報に基づいて優先度が設定されたシナリオを含むシナリオ情報の提示例が示されている。
こうして表示ユニット140に優先度が設定されたシナリオを含むシナリオが提示されると、ユーザが、所望するシナリオを、入力ユニット150である例えばタッチパネルを利用して選択する。ユーザにより選択されたシナリオは、選択シナリオとして処理制御ユニット110Aへ送られる。
《選択シナリオに従った処理の実行制御処理》
選択シナリオに従った処理の実行制御処理に際しては、図9に示されるように、まず、ステップS21において、処理制御ユニット110Aが、電装品910jから送られた環境情報に基づき、選択シナリオに含まれている条件が満たされたか(走行環境が変化したか)否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、ステップS21の処理が繰り返される。
選択シナリオに含まれている条件が満たされ、ステップS21における判定の結果が肯定的になると(ステップS21:Y)、処理はステップS22へ進む。ステップS22では、処理制御ユニット110Aが、当該選択シナリオに含まれる処理を実行させる指令を生成する。この後、処理はステップS23へ進む。
ステップS23では、処理制御ユニット110Aが、生成された指令を、対応する電装品910jへ送る。この結果、当該指令を受けた電装品910jにより、当該電装品910jの機能を実行する処理が自動で行われる。この後、処理はステップS21へ戻る。以後、ステップS21〜S23の処理が繰り返される。
以上説明したように、第1実施例では、ユーザが電装品910j(j=1,…)を操作すると、処理制御ユニット110Aが、ユーザによる当該電装品910jの操作情報を取得する。当該操作情報を受けた処理制御ユニット110Aは、記憶部ユニット120Aに記憶されたシナリオ情報SNRを参照して、シナリオに含まれる処理を実行させるための操作を開始してから、当該処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作の操作時間を計測して、一連の操作及び当該操作の所要時間を含む第1種計測情報を生成する。
引き続き、処理制御ユニット110Aが、記憶ユニット120Aに記憶された各シナリオに含まれる処理の内容を参照して、第1種計測情報に含まれる処理と合致するシナリオを抽出する。次いで、処理制御ユニット110Aは、抽出されたシナリオに、操作の所要時間に対応する優先度を設定する。
このため、電装品910jの操作が複雑等の理由から処理実行までに操作時間を要するシナリオほど優先度を高くし、当該優先度を設定したシナリオを自動で選択することができる。
また、第1実施例では、表示ユニット140及び音出力ユニット130が、シナリオの優先度の順にシナリオ情報に含まれるシナリオを提示する。そして、ユーザが、所望するシナリオを、入力ユニット150を利用して選択すると、ユーザにより選択されたシナリオは、選択シナリオとして処理制御ユニット110Aへ送られる。
このため、優先度の高い順にシナリオをユーザに提示するとともに、優先度の高いシナリオの選択をユーザに促すことができる。
また、第1実施例では、処理制御ユニット110Aは、電装品910jから送られた環境情報を受けると、当該環境情報に基づいて、ユーザにより選択されたシナリオに含まれている条件が満たされるか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合に、処理制御ユニット110Aは、当該選択シナリオに含まれる処理を実行させる指令を生成し、生成された指令を、対応する電装品910jへ送る。この結果、当該指令を受けた電装品910jにより、当該電装品910jの機能を実行する処理が自動で行われる。
このため、ユーザにより選択されたシナリオに含まれる処理を自動で実行することができる。
したがって、第1実施例によれば、運転者に対する電装品の操作負担を軽減するシナリオを自動で探すとともに、当該シナリオに含まれる処理を自動実行させることができる。
[第2実施例]
次に、本発明の第2実施例を、図10〜図17を参照して説明する。
<構成>
図10には、第2実施例に係る処理実行装置100Bの概略的な構成がブロック図にて示されている。処理実行装置100Bは、上述した第2実施形態に係る処理実行装置700B(図2参照)の一態様となっている。
図10に示されるように、処理実行装置100Bは、上述した第1実施例の処理実行装置100A(図3参照)と比べて、処理制御ユニット110Aに代えて、処理制御ユニット110Bを備える点、及び、記憶ユニット120Aに代えて記憶ユニット120Bを備える点が異なっている。以下、これらの相違点に主に着目して、説明を行う。
上記の処理制御ユニット110Bは、処理実行装置100Bの全体を統括制御するとともに、様々な処理を実行する。当該処理制御ユニット110Bは、演算手段としての中央処理装置(CPU)及びその周辺回路を備えて構成されている。処理制御ユニット110Bが様々なプログラムを実行することにより、処理実行装置100Bとしての各種機能が実現されるようになっている。こうした機能の中には、上述した第2実施形態における操作情報取得部720、環境情報取得部730、計測部740B、優先度設定部750B及び制御部770の機能も含まれている。かかる処理制御ユニット110Bが実行する処理の詳細については、後述する。
なお、処理制御ユニット110Bが実行するプログラムは、ハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該記録媒体からロードされて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
上記の記憶ユニット120Bは、ハードディスク装置等の不揮発性の記憶装置を備えて構成され、処理実行装置100Bにおいて利用される様々な情報データが記憶される。記憶ユニット120Bには、上述した第1実施例の記憶ユニット120Aと比べて、第1種計測情報MSAに代えて第2種計測情報MSBが記憶される点が異なっている。記憶ユニット120Bには、処理制御ユニット110Bがアクセスできるようになっている。すなわち、記憶ユニット120Bは、上述した記憶部710Bの機能を果たすようになっている。
上記の第2種計測情報MSBには、第2種計測情報#1,#2,…が含まれている。当該第2種計測情報#p(p=1,2,…)には、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作の所要時間が含まれている。第2種計測情報#pの内容の例については、後述する。
<動作>
以上のようにして構成された処理実行装置100Bの動作について、処理制御ユニット110Bによるシナリオの優先度の設定処理及び選択シナリオに従った処理の実行制御処理に主に着目して説明する。
《シナリオの優先度の設定処理》
シナリオの優先度の設定処理に際しては、図11に示されるように、まず、ステップS31において、処理制御ユニット110Bが、電装品900jから送られる環境情報に基づき走行環境が変化したか、すなわち、シナリオ情報SNRに含まれているシナリオの条件が満たされたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)には、ステップS31の処理が繰り返される。
走行環境が変化し、ステップS31における判定の結果が肯定的になると(ステップS31:Y)、処理はステップS32へ進む。ステップS32では、処理制御ユニット110Bが、走行環境、ユーザの操作の内容及び当該操作の操作時間の計測を開始する。この後、処理はステップS33へ進む。
ステップS33では、処理制御ユニット110Bが、計測無効条件が満たされたか否かを判定する。第2実施例では、計測無効条件の成就は、走行環境が変化した後、第2所定時間にわたってユーザの操作が行われなかったこととしている。ここで、第2所定時間は、走行環境の変化に際してユーザによる操作が開始されるかを判断するとの観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS33:Y)には、処理はステップS31へ戻る。一方、ステップS33における判定の結果が否定的であった場合(ステップS33:N)には、処理はステップS34へ進む。
ステップS34では、上述した第1実施例のステップS14の場合と同様に、処理制御ユニット110Bが、計測終了条件が満たされたか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS34:N)には、ステップS34の処理が繰り返される。計測終了条件が成立して、ステップS34における判定の結果が肯定的になると(ステップS34:Y)、処理はステップS35へ進む。ステップS35では、操作情報の計測を終了する。こうして計測された計測結果の一例が、図12に示されている。
次に、ステップS36において、処理制御ユニット110Bが、計測結果に基づいて、第2種計測情報を生成する。図13には、図12に示される計測結果に基づいて生成された第2種計測情報#1が示されている。この後、処理はステップS37へ進む。
ステップS37では、処理制御ユニット110Bが、記憶ユニット120Bに記憶されたシナリオ情報SNRの各シナリオに含まれる条件及び処理の内容を参照して、第2種計測情報に含まれる条件及び処理と合致するシナリオを抽出する。次いで、処理制御ユニット110Bは、抽出されたシナリオに、操作の所要時間に対応する優先度を設定する。こうして優先度が設定されたシナリオは、優先度が付されて記憶ユニット120Bに記憶される。このようにしてシナリオに優先度が設定されると、処理はステップS31へ戻る。以後、ステップS31〜S37の処理が繰り返される。
ここで、図13に示される第2種計測情報#1が得られた場合には、記憶ユニット120Bのシナリオ情報SNRから、シナリオ#6が抽出される(図4参照)。そして、当該シナリオ#6には、優先度「17」が設定される。そして、優先度に従ったシナリオの提示が行われる際には、図14に示されるシナリオ情報が表示ユニット140に表示される。
なお、ステップS31〜S37の処理が繰り返されて、さらに、図15に示される他の計測結果が得られた場合には、図16に示される第2種計測情報#2が生成される。この場合には、記憶ユニット120Bのシナリオ情報SNRから、シナリオ#7(図4参照)が抽出され、当該シナリオ#7には、優先度「16」が設定される。そして、優先度に従ったシナリオの提示が行われる際には、図17に示されるシナリオ情報が表示ユニット140に表示される。
以上説明したように、第2実施例では、ユーザが電装品910j(j=1,…)を操作すると、処理制御ユニット110Bが、ユーザによる当該電装品910jの操作情報を取得する。また、処理制御ユニット110Bは、車両CRの走行に関連する環境情報を取得する。当該操作情報及び環境情報を受けた処理制御ユニット110Bは、記憶ユニット120Bに記憶されたシナリオ情報SNRを参照して、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作の操作時間を計測して、一連の操作及び当該操作の所要時間を含む第2種計測情報を生成する。
引き続き、処理制御ユニット110Bが、記憶ユニット120Bに記憶された各シナリオに含まれる条件及び処理の内容を参照して、第2種計測情報に含まれる条件及び処理と合致するシナリオを抽出する。次いで、処理制御ユニット110Bは、抽出されたシナリオに、操作の所要時間に対応する優先度を設定する。
このため、電装品910jの操作が複雑等の理由から処理実行までに操作時間を要するシナリオほど優先度を高くし、当該優先度を設定したシナリオを自動で選択することができる。
また、第2実施例では、表示ユニット140及び音出力ユニット130が、シナリオの優先度の順にシナリオ情報に含まれるシナリオを提示する。そして、ユーザが、所望するシナリオを、入力ユニット150を利用して選択すると、ユーザにより選択されたシナリオは、選択シナリオとして処理制御ユニット110Bへ送られる。
このため、優先度の高い順にシナリオをユーザに提示するとともに、優先度の高いシナリオの選択をユーザに促すことができる。
また、第2実施例では、処理制御ユニット110Bは、電装品910jから送られた環境情報を受けると、当該環境情報に基づいて、ユーザにより選択されたシナリオに含まれている条件が満たされるか否かを判定する。当該判定の結果が肯定的であった場合に、処理制御ユニット110Bは、当該選択シナリオに含まれる処理を実行させる指令を生成し、生成された指令を、対応する電装品910jへ送る。この結果、当該指令を受けた電装品910jにより、当該電装品910jの機能を実行する処理が自動で行われる。
このため、ユーザにより選択されたシナリオに含まれる処理を自動で実行することができる。
したがって、第2実施例によれば、上述した第1実施例と同様に、運転者に対する電装品の操作負担を軽減するシナリオを自動で探すとともに、当該シナリオに含まれる処理を自動実行させることができる。
[実施例の変形]
本発明は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1及び第2実施例では、処理制御ユニットは、操作の所要時間が長いほど優先度を高くする態様で、シナリオに優先度を設置した。これに対し、処理制御ユニットは、車両の走行に関連する環境情報から走行難易度を判定し、当該走行難易度が高いほど優先度を高くする態様で、シナリオに優先度を設定するようにしてもよい。また、優先度設定部は、操作の所要時間及び走行難易度の双方に基づいて、シナリオに優先度を設定するようにしてもよい。
また、上記の第2実施例では、シナリオに含まれる条件が満たされてから、当該条件に対応する処理実行を完了させる操作が終了するまでに要したユーザによる一連の操作の操作に要する時間を操作の所要時間とした。これに対し、条件の内容に応じて、所要時間の計測開始時点を決定するようにしてもよい。
また、上記の第1及び第2実施例については、上述した第1及び第2実施形態に対する変形と同様の変形を適宜施すことができる。
100A,100B … 処理実行装置
110A,110B … 処理制御ユニット(環境情報取得部、計測部、優先度設定部
、制御部)
130 … 音出力ユニット(提示部の一部)
140 … 表示ユニット(提示部の一部)
150 … 入力ユニット(選択部)
700A,700B … 処理実行装置
730 … 環境情報取得部
740A,740B … 計測部
750A,750B … 優先度設定部
770 … 制御部
791 … 提示部
792 … 選択部

Claims (9)

  1. 所定の条件と前記条件に対応する処理が関連付けられたシナリオに基づいて、前記所定の条件が満たされた際に当該所定の条件に対応する処理の実行を行う処理実行装置であって、
    前記シナリオに含まれる処理を実行させるに際しての、ユーザによる操作の所要時間を計測する計測部と;
    前記計測部により計測された所要時間が長いシナリオほど、優先度を高く設定する優先度設定部と;
    を備える処理実行装置。
  2. 前記計測部は、ユーザによる前記操作の開始時点から完了時点までを、前記操作の所要時間として計測する、ことを特徴とする請求項1に記載の処理実行装置。
  3. 車両の走行に関連する環境情報を取得する環境情報取得部を更に備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の処理実行装置。
  4. 前記計測部は、前記環境情報のうち、前記シナリオに含まれる所定の条件に関連する環境情報に基づいて前記所要時間の計測開始時点を決定する場合、前記所定の条件を満たした時点からユーザによる前記操作の完了時点までを、前記操作の所要時間として計測する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の処理実行装置。
  5. 前記優先度設定部は、前記環境情報のうち、前記シナリオに含まれる所定の条件に関連する環境情報に基づいて、前記シナリオの優先度を設定する、ことを特徴とする請求項3又は4に記載の処理実行装置。
  6. 複数の前記シナリオを提示する提示部と;
    前記提示部に提示されたシナリオを選択する選択部と;
    前記優先度が高いシナリオを優先的に前記提示部に提示させ、前記選択部により選択されたシナリオに含まれる所定の条件が満たされた際に、当該所定の条件に対応する処理の実行を制御する制御部と;を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の処理実行装置。
  7. 前記制御部は、前記優先度に応じて、前記シナリオの提示態様を異ならせる、ことを特徴とする請求項6に記載の処理実行装置。
  8. 計測部と、優先度設定部とを備え、所定の条件と前記条件に対応する処理が関連付けられたシナリオに基づいて、前記所定の条件が満たされた際に当該所定の条件に対応する処理の実行を行う処理実行装置において使用される処理実行方法であって、
    前記計測部が、前記シナリオに含まれる処理を実行させるに際しての、ユーザによる操作の所要時間を計測する計測工程と;
    前記優先度設定部が、前記計測部により計測された所要時間が長いシナリオほど、優先度を高く設定する優先度設定工程と;
    を備える処理実行方法。
  9. 処理実行装置が有するコンピュータに、請求項8に記載の処理実行方法を実行させる、ことを特徴とする処理実行プログラム。
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