JP6976109B2 - モータの制御装置、及び、モータの制御方法 - Google Patents

モータの制御装置、及び、モータの制御方法 Download PDF

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Description

この発明は、モータを制御する装置に関するものである。
特許文献1の床置型空気調和装置では、下部ファンモータに湿度センサを設け、規定湿度に達した場合に、下部ファンモータに微弱電流をかける制御が行われている。このような制御により、下部ファンモータの結露を防止している。
特許文献1では、モータの回転に連動して回転するクロスフローファンが、モータにとっての制御対象物となるが、モータは他にも様々な物を制御対象物とする。例えば、モータは、全館空調システムの可変風量装置(以下「VAV(Variable Air Volume)」という。)のダンパを制御するものとしても使われる。モータにより当該ダンパの開度が制御されることで、空調機が送出した空気の被空調室への吹出風量が調整される。
特許第3132069号公報
モータで結露が発生すると、モータの故障、埃の貼り付き、又は、カビの発生等の問題につながるので、結露が発生するような環境下で使われるモータに関しては、結露を防止するために上記特許文献1のような制御を採用することが考えられる。しかしながら、上記特許文献1では、微弱電流がかけられたときの下部ファンモータ、及び、当該モータに連動する制御対象物である下部クロスフローファンの動作について、何ら考慮がされていない。したがって、微弱電流がかけられた際に、下部ファンモータが回転して下部クロスフローファンの状態が変化するなど、床置型空気調和装置で選択中の運転モード(上記特許文献におけるモードA)に対して好ましくない意図せぬ動作をする恐れがあった。このため、例えばVAVのモータにおいて上記特許文献1のような制御を採用した場合でも、モータへの通電によってダンパの開度が変わって、吹出風量が設定値から意図せず変わってしまう恐れがあった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、モータに連動する制御対象物に設定されている状態が損なわれるのを抑えながら、モータの結露を防止することができるモータの制御装置を得ることを目的とする。
この発明に係るモータの制御装置は、空調機から送出される空気にさらされるダクト内に配置されたモータが停止状態であるかを判定する状態判定部と、空調機が、モータを冷やす冷気を送出する状態から、当該モータが結露する可能性のある空気を送出する状態に変わった際に、当該モータで結露が発生すると判定する結露判定部と、状態判定部により停止状態であると判定され、かつ、結露判定部により結露が発生すると判定されたモータに対して、当該停止状態のまま電流が流れる制御信号を出力する制御部とを備えることを特徴とするものである。
また、この発明に係るモータの制御装置は、空調機から送出される空気にさらされるダクト内に配置されたモータが停止状態であるかを判定する状態判定部と、空調機が、モータを冷やす冷気を送出する状態から、当該モータが結露する可能性のある空気を送出する状態に変わった際に、当該モータで結露が発生すると判定する結露判定部と、状態判定部により停止状態であると判定され、かつ、結露判定部により結露が発生すると判定されたモータに対して、回転してから当該停止状態に戻る制御信号を出力する制御部とを備えることを特徴とするものである。
この発明によれば、停止状態のモータに対して、当該停止状態のまま電流が流れる制御信号を出力する、または、回転してから当該停止状態に戻る制御信号を出力するので、モータに連動する制御対象物に設定されている状態が損なわれるのを抑えながら、モータの結露を防止することができる。
実施の形態1に係る制御装置を備えた全館空調システムの構成図である。 VAVの構成図である。 ダンパ及びモータを示す斜視図である。 実施の形態1に係る制御装置による処理を示すフローチャートである。 図5Aは結露の恐れがある状況を示す図であり、図5Bは図5Aの状況下でモータの温度が成り行きの場合を示す図であり、図5Cは図5Aの状況下でモータが加熱される場合を示す図である。 図6Aは結露の恐れが無い場合の各VAVの制御例を示す図であり、図6Bは結露の恐れがある場合の各VAVの制御例を示す図であり、図6Cは図6Bのように制御された場合のモータの温度を示す図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る制御装置11A〜11Cを備えた全館空調システム100の構成図である。制御装置11A〜11Cは、後述の図2に示すように、VAV10A〜10Cに備えられている。全館空調システム100は、複数の部屋を対象に空調を行うものであり、図1では、3つの部屋A〜Cを対象に空調が行われる場合を例に示している。
全館空調システム100は、空調機1、チャンバ2、ダクト3A〜3C及びVAV10A〜10C等を有する。
空調機1は、圧縮機、熱交換器及びファン(いずれも不図示)等を有し、空調用に空気を送出する。なお、圧縮機等の一部の構成は、室外ユニットとして建物の外部に置かれる。空調機1は、運転状態として冷房、暖房及び送風等の複数のモードを有する。
空調機1が送出した空気は、チャンバ2で分岐して、ダクト3A〜3Cへ流れる。ダクト3Aは、一端がチャンバ2、他端が部屋Aへつながっている。ダクト3Bは、一端がチャンバ2、他端が部屋Bへつながっている。ダクト3Cは、一端がチャンバ2、他端が部屋Cへつながっている。ダクト3A〜3Cの他端には、それぞれ、VAV10A〜10Cが設けられている。
全館空調システム100は、不図示のシステム制御部によって、全体的な制御が行われる。当該システム制御部は、ユーザが操作する不図示のリモコンから各部屋の設定温度及び室内温度等を取得して、空調機1の運転状態の選択及び各部屋で必要な吹出風量の算出等を行い、空調機1及びVAV10A〜10Cに通知する。
VAV10A〜10Cは、部屋A〜Cへの吹出風量を個別に制御するものであり、VAV10Aが部屋Aに対応し、VAV10Bが部屋Bに対応し、VAV10Cが部屋Cに対応する。吹出風量の制御は、ダンパ12A〜12Cの開度を制御することで行われる。図2は、VAV10A〜10Cの構成図である。
VAV10Aは、制御装置11Aとダンパ12Aとモータ13Aとを有する。
制御装置11Aは、モータ13Aを制御するものであり、状態判定部14Aと結露判定部15Aと制御部16Aとを有する。
状態判定部14Aは、モータ13Aが停止状態であるかを判定する。そして状態判定部14Aは、判定結果を制御部16Aへ出力する。なお、停止状態とは、モータ13Aが現在の位置を保持して回転しない状態を指す。モータ13Aは、ダンパ12Aを動かすものであるので、部屋Aへの吹出風量の変更要求がある場合は停止状態ではないという判定が可能であり、部屋Aへの吹出風量の変更要求がない場合は停止状態であるとの判定が可能である。吹出風量の変更要求は、既に述べた不図示のシステム制御部から通知される。
例えば、図1に示すように、部屋Aの室内温度が設定温度に到達したため、部屋Aへの吹出風量を小さくしたい場合、VAV10Aには、部屋Aへの吹出風量の変更要求が通知される。また、他にも、暖房時に部屋Aの室内温度が下がったので部屋Aを暖めるために部屋Aへの吹出風量を大きくしたい場合、又は、部屋Aの設定温度がユーザにより変更されたために部屋Aへの吹出風量を大きくしたい場合等に、部屋Aへの吹出風量の変更要求が通知される。
結露判定部15Aは、モータ13Aで結露が発生するかを判定する。そして結露判定部15Aは、判定結果を制御部16Aへ出力する。結露判定部15Aは、空調機1の運転状態に基づき、結露が発生するかを判定する。空調機1の運転状態は、例えば、既に述べた不図示のシステム制御部から取得可能である。空調機1からの冷気にさらされて冷えたモータ13Aに、当該モータ13Aよりも温度が高くかつ湿った空気が当たると、当該空気は熱を奪われて露点温度を下回り、モータ13Aで結露が発生する。そこで、結露判定部15Aは、空調機1が冷気を送出している状態、言い換えればモータ13Aが冷える状態から、空調機1が結露する可能性のある空気を送出する状態、言い換えれば湿度が高い可能性があり、かつモータ13Aよりも温度の高い空気が送出される状態へと変わった際に、結露が発生すると判定する。
具体的には、結露判定部15Aは、空調機1の運転状態が、冷房から暖房、冷房から送風、又は、冷房から停止に切替わると、モータ13Aで結露が発生すると判定する。また、結露判定部15Aは、空調機1の運転状態が、除湿から暖房、除湿から送風、又は、除湿から停止に切替わると、モータ13Aで結露が発生すると判定する。また、結露判定部15Aは、空調機1の運転状態が、冷房時にサーモオンからサーモオフに切替わると、モータ13Aで結露が発生すると判定する。なお、空調機1の「停止」とは、ユーザがリモコンの「切」ボタンを押すなどして空調機1による空調が終了することを指す。また、サーモオンは、圧縮機が運転状態にあることを指し、サーモオフは、空調機1の運転中ではあるが圧縮機が停止状態にあることを指す。
このように、温度センサ及び湿度センサ等を用いなくても結露が発生するかの判定を行えるようにすることで、コスト削減が可能となる。なお、結露判定部15Aは、運転状態の切替わりという結露の恐れがある事象の発生から第1設定時間の間は常に、結露が発生するとの判定を行うようにすると、結露の恐れがある期間を漏らすことなく結露が発生すると判定できて好ましい。
制御部16Aは、制御信号を出力して、モータ13Aを制御する。例えば、部屋Aへの吹出風量の変更要求が通知されると、要求された吹出風量となるように、モータ13Aを必要な角度まで回転させる制御信号を出力する。
また、制御部16Aは、状態判定部14Aによりモータ13Aが停止状態であると判定され、かつ、結露判定部15Aによりモータ13Aで結露が発生すると判定された場合に、モータ13Aに対して、当該停止状態のまま電流が流れる制御信号を出力する。具体的には、制御部16Aは、モータ13Aがステッピングモータである場合、当該制御信号として直流電圧を印加する。ステッピングモータは、直流電圧が印加されると、保持トルクがかかり制動する。つまり、ステッピングモータは、回転することなく電流が流れて加熱される。モータ13Aが加熱されることで、モータ13Aで結露が発生するのを防ぐ。ステッピングモータへの直流電圧の印加には、ステッピングモータの駆動用に元々備えられている電源回路を利用すればよく、専用の別の電源回路をわざわざ用意する必要は無い。
ダンパ12Aは、空調機1から送出された空気の通り道に設けられる。ダンパ12Aが開くことで空調機1から送出された空気は部屋Aへ流れ込み、ダンパ12Aが閉じることで空調機1から送出された空気が部屋Aへ流れ込まないようにする。ダンパ12Aの開度によって、部屋Aへの吹出風量が調整される。
モータ13Aは、出力軸がダンパ12Aの回転軸と不図示の機構を介して接続されており、ダンパ12Aの開度を制御する。モータ13Aは、例えばステッピングモータである。
図3は、ダンパ12A及びモータ13Aを示す斜視図である。モータ13Aは、交換の容易さを考えて円板状のダンパ12Aの面上に設けられており、空調機1から送出された空気にさらされるようになっている。
VAV10B,10Cについても、VAV10Aと同様に構成され、制御装置11Bによってモータ13Bひいてはダンパ12Bが回転し、制御装置11Cによってモータ13Cひいてはダンパ12Cが回転する。なお、VAV10Aについて述べた上記の説明との重複を避けるため、VAV10B,10Cについては説明を省略する。
制御装置11A〜11Cによる処理は、例えば、不図示のプロセッサが不図示のメモリに記憶されたプログラムを実行することにより、実現される。また、複数のプロセッサ及び複数のメモリを連携させて実現してもよい。
次に、上記のように構成された制御装置11A〜11Cによる処理の一例について、図4に示すフローチャートを用いて説明する。図4に示すフローチャートは、VAV10A〜10Cごとに、空調機1の運転中に繰り返し行われる。以下では、VAV10Aの場合を例に説明するが、VAV10B,10Cについても同様の処理が行われる。
状態判定部14Aは、モータ13Aが停止状態であるかを判定する(ステップST1)。判定結果は、制御部16Aへ出力される。具体的には、状態判定部14Aは、部屋Aへの吹出風量の変更要求があるかに基づき判定を行う。当該変更要求がある場合は、ダンパ12Aを回転させるためにモータ13Aは回転状態となるので、モータ13Aは停止状態ではないと判定される。
部屋Aへの吹出風量の変更要求があるために、モータ13Aが停止状態ではないと判定された場合(ステップST1;NO)、制御部16Aは、要求された吹出風量を実現するために必要なダンパ12Aの開度までモータ13Aを回転させる制御信号を出力する(ステップST2)。これにより、モータ13Aは回転する。
一方、部屋Aへの吹出風量の変更要求が無いために、モータ13Aが停止状態であると判定された場合(ステップST1;YES)、結露判定部15Aは、モータ13Aで結露が発生するかを判定する(ステップST3)。判定結果は、制御部16Aへ出力される。
モータ13Aで結露が発生すると判定された場合(ステップST3;YES)、制御部16Aは、停止状態であるモータ13Aに対して、当該停止状態のまま電流が流れる制御信号を出力する(ステップST4)。
例えば、空調機1がしばらく冷房で運転しており、モータ13Aが冷気(14℃、相対湿度80%)により冷やされて14℃であったとする。この状態で空調機1の運転状態が切替わるなどして、空調機1から図5Aに示すように湿った暖気(20℃、相対湿度95%)が流れてくる場合、14℃のモータ13Aに暖気が当たって暖気の温度が19℃(20℃、相対湿度95%の空気の露点温度)を下回ると結露が発生してしまう。このときの状態を図5Bに示す。
そこで、実施の形態1では、ステップST4のように制御装置11Aの制御部16Aが制御信号を出力することで、停止状態のモータ13Aを加熱する。これにより、例えば18℃程度までモータ13Aが加熱されれば、暖気(20℃、相対湿度95%)の温度はモータ13Aに当たっても19℃を下回ることがなく、結露を防止できる。このときの状態を図5Cに示す。なお、停止状態でなく回転しているモータは、回転のために電流が流れて、加熱されているものと考えられる。
このように、制御装置11A〜11Cは、モータ13A〜13Cに対し、停止状態であると判定され、かつ、結露が発生すると判定された場合に、当該停止状態のまま回転させることなく電流を流して加熱する。したがって、吹出風量の変更要求が無く、開度を変えるべきでないダンパに対応するモータは、加熱はされるものの停止状態を保ったままとなる。当該ダンパの開度が変わって、吹出風量が意図せず変わってしまうような、全館空調システム100にとって好ましくない意図せぬ動作が行われることはない。対応するダンパに設定されている状態が損なわれることなく、モータの結露が防止される。
なお、上記では、空調機1の運転状態に基づく結露判定部15Aによる結露の判定として、冷房から暖房、冷房から送風、又は、冷房から停止に切替わるとき等を例に挙げた。しかしながら、結露判定部15Aは、他の方法により判定を行ってもよい。結露判定部15B,15Cについても同様である。
例えば、結露判定部15Aは、空調機1の運転状態が冷房又は除湿であれば結露が発生すると判定してもよい。また、結露判定部15Aは、空調機1の運転状態が第2設定時間継続して冷房又は除湿であれば、結露が発生すると判定してもよい。
また、制御装置11Aは温度センサを備え、結露判定部15Aは当該温度センサが検出した温度に基づき、結露が発生するかを判定してもよい。当該温度センサは、モータ13A、VAV10A、ダクト3A又は空調機1等、空調機1が送出する空気の通り道で、当該空気の温度を検出してモータ13Aの温度を推定できる位置に設けられる。この場合、結露判定部15Aは、温度センサが検出した温度に基づくモータ13Aの推定温度よりも暖かい空気がモータ13Aに当たるかによって判定を行う。例えば、温度センサが空調機1に設置されている場合、空調機1が14℃の冷気を送出している状態では、モータ13Aも14℃付近の温度であると推定される。この状態から空調機1が20℃の空気を送出している状態に変わったことが温度センサにより検出されると、結露判定部15Aは、結露が発生すると判定する。
また、制御装置11Aは湿度センサを備え、結露判定部15Aは当該湿度センサが検出した湿度に基づき、結露が発生するかを判定してもよい。当該湿度センサは、モータ13A、VAV10A、ダクト3A又は空調機1等、空調機1が送出する空気の通り道で、モータ13Aに当たる空気の湿度を検出できる位置に設けられる。例えば、湿度センサにより相対湿度90%以上の湿度が検出された場合、結露判定部15Aは、結露が発生すると判定する。
また、上記では、モータ13Aがステッピングモータである場合を例に挙げた。しかしながら、ステッピングモータ以外の種類のモータでモータ13Aが構成されてもよい。モータ13B,13Cについても同様である。
例えば、DC(Direct Current)ブラシモータは、十分高い周波数でデューティ比50%のパルス信号が印加されると、モータに電流は流れるものの回転はしない。また、サーボモータ、DCブラシレスモータ及びAC(Alternating Current)モータについても、回転させずに電流を流す方法が知られている。例えば、ACモータについては、特開2002−153087号公報に記載がある。
このように、回転させずに電流を流して加熱できれば、モータ13A〜13Cは、ステッピングモータに限らずどのような種類のモータであってもよい。
また、上記では、回転させずに電流を流すことでモータ13A〜13Cを加熱する場合を例に挙げた。しかしながら、停止状態であり、かつ、結露が発生すると判定されたモータを、加熱のために一時的に回転させてもよい。この場合、当該モータと接続されたダンパに設定されている状態が損なわれるのを抑えるため、当該モータの回転により当該ダンパを動かした後は再度、動かした当該ダンパを元の位置に戻す。つまり、例えばダンパ12Aが開度30度の状態を維持すべき場合は、加熱のためにモータ13Aが回転してダンパ12Aが開度45度まで開いてしまった後に、元の開度30度の位置までダンパ12Aを戻す。このために、制御部16Aは、回転してから元の停止状態に戻る制御信号をモータ13Aへ出力する。このようにしても、モータ13Aに連動する制御対象物であるダンパ12Aに設定されている状態が損なわれるのを抑えながら、モータ13Aの結露を防止することができる。
また、上記では、VAV10A〜10Cがそれぞれ独立して制御を行う場合を例に挙げた。この場合、VAV10A〜10Cの制御タイミングが重なってしまうことがある。これに対し、時分割でVAV10A〜10Cが制御を行うようにすると、ピーク電力の抑制という点で好ましい。時分割でのVAV10A〜10Cの制御について、結露の恐れが無い場合を例に、図6Aを用いて説明する。図6Aに示すように、VAV10A〜10Cの制御は、VAV10A、VAV10B、VAV10Cの順で、時間をずらして行われる。例えば、VAV10A〜10Cはそれぞれ、3秒周期で1秒間の制御を行う。このようにして、VAV10A〜10Cの制御タイミングが重なることによるピーク電力の上昇を避ける。図6Aで「駆動」つまり吹出風量の変更要求があるVAVでは、変更要求を受けモータを回転させる制御信号が出力されるが、図6Aは、結露の恐れが無い場合の例なので、各VAV10A〜10Cについて「停止」つまり吹出風量の変更要求が無いタイミングでは、ダンパの開度はそのままであり、モータを加熱するような制御信号も出力されない。
図6Aに対し、結露の恐れがある場合は、図6Bに示すように、各VAV10A〜10Cについて図6Aで「停止」とされたタイミングで、モータを回転させずに加熱する。
図6Cは、図6Bのように制御された場合の、モータ13Aの温度を示す図である。間欠的な加熱であっても、モータ13Aの温度を上げることができれば、結露の防止につながる。
また、上記では、ダンパ12A及びモータ13Aに対して制御装置11Aを設け、ダンパ12B及びモータ13Bに対して制御装置11Bを設け、ダンパ12C及びモータ13Cに対して制御装置11Cを設けることで、1組のダンパとモータに対して、1つの制御装置が対応するようにした。しかしながら、制御装置11A〜11Cの機能を集約した制御装置を1つ設けて、当該1つの制御装置がダンパ12A〜12C及びモータ13A〜13Cを制御するように構成してもよい。
また、上記では、制御装置11A〜11Cは、全館空調システム100で使われるモータ13A〜13Cの結露を防止するための装置であるとして説明した。しかしながら、全館空調ではなく個別空調で使われるモータについても、結露の恐れが考えられるモータであれば、上記の制御装置11A〜11Cのような制御により、結露を防止することができる。このように、制御装置11A〜11Cは、モータが停止状態となることがあり、モータの結露を防止したいあらゆる装置に対して適用することができる。特に、制御装置11A〜11Cは、異なる温度の空気にさらされる可能性が高い空調関係の装置に対して適用することが考えらえる。
以上のように、実施の形態1に係る制御装置11A〜11Cは、停止状態であると判定され、かつ、結露が発生すると判定されたモータに対して、当該停止状態のまま電流が流れる制御信号を出力する。これにより、当該モータに連動するダンパに設定されている状態が損なわれるのを抑えながら、モータの結露を防止することができる。
また、実施の形態1に係る制御装置11A〜11Cは、停止状態であると判定され、かつ、結露が発生すると判定されたモータに対して、回転してから当該停止状態に戻る制御信号を出力する。これによっても、当該モータに連動するダンパに設定されている状態が損なわれるのを抑えながら、モータの結露を防止することができる。
また、状態判定部14A〜14C及び結露判定部15A〜15Cは、空調機1から送出される空気にさらされるモータ13A〜13Cについて判定を行い、結露判定部15A〜15Cは、当該モータについて、空調機1の運転状態に基づき結露が発生するかを判定することとした。このようにすることで、温度センサ又は湿度センサ等を設けなくても、結露判定部15A〜15Cは結露の発生を判定することができる。
また、結露判定部15A〜15Cは、空調機1の運転状態が、冷房から暖房、冷房から送風、又は、冷房から停止に切替わると、結露が発生すると判定することとした。このようにすることで、結露判定部15A〜15Cは、結露が発生しそうな状況にあるときに、結露が発生すると適切に判定することができる。
また、結露判定部15A〜15Cは、空調機1の運転状態が、除湿から暖房、除湿から送風、又は、除湿から停止に切替わると、結露が発生すると判定することとした。このようにすることで、結露判定部15A〜15Cは、結露が発生しそうな状況にあるときに、結露が発生すると適切に判定することができる。
また、結露判定部15A〜15Cは、空調機1の運転状態が、冷房時にサーモオンからサーモオフに切替わると、結露が発生すると判定することとした。このようにすることで、結露判定部15A〜15Cは、結露が発生しそうな状況にあるときに、結露が発生すると適切に判定することができる。
また、空調機1から送出される空気の温度を検出する温度センサを備え、状態判定部14A〜14C及び結露判定部15A〜15Cは、空調機1から送出される空気にさらされるモータ13A〜13Cについて判定を行い、結露判定部15A〜15Cは、当該モータについて、温度センサが検出した温度に基づき結露が発生するかを判定することとした。このようにすることで、湿度センサを設けなくても、結露判定部15A〜15Cは結露の発生を判定することができる。
また、状態判定部14A〜14C及び結露判定部15A〜15Cは、VAV10A〜10Cのダンパ12A〜12Cの開度を制御するステッピングモータについて判定を行い、制御部16A〜16Cは、状態判定部14A〜14Cにより停止状態であると判定され、かつ、結露判定部15A〜15Cにより結露が発生すると判定されたステッピングモータに対して、直流電圧を印加することとした。このようにすることで、モータ13A〜13Cがステッピングモータである場合に対応できる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
1 空調機
2 チャンバ
3A〜3C ダクト
10A〜10C VAV
11A〜11C 制御装置
12A〜12C ダンパ
13A〜13C モータ
14A〜14C 状態判定部
15A〜15C 結露判定部
16A〜16C 制御部
100 全館空調システム

Claims (8)

  1. 空調機から送出される空気にさらされるダクト内に配置されたモータが停止状態であるかを判定する状態判定部と、
    前記空調機が、前記モータを冷やす冷気を送出する状態から、当該モータが結露する可能性のある空気を送出する状態に変わった際に、当該モータで結露が発生すると判定する結露判定部と、
    前記状態判定部により停止状態であると判定され、かつ、前記結露判定部により結露が発生すると判定されたモータに対して、当該停止状態のまま電流が流れる制御信号を出力する制御部とを備えることを特徴とするモータの制御装置。
  2. 空調機から送出される空気にさらされるダクト内に配置されたモータが停止状態であるかを判定する状態判定部と、
    前記空調機が、前記モータを冷やす冷気を送出する状態から、当該モータが結露する可能性のある空気を送出する状態に変わった際に、当該モータで結露が発生すると判定する結露判定部と、
    前記状態判定部により停止状態であると判定され、かつ、前記結露判定部により結露が発生すると判定されたモータに対して、回転してから当該停止状態に戻る制御信号を出力する制御部とを備えることを特徴とするモータの制御装置。
  3. 前記結露判定部は、前記空調機の運転状態が、冷房から暖房、冷房から送風、又は、冷房から停止に切替わると、結露が発生すると判定することを特徴とする請求項1または請求項2記載のモータの制御装置。
  4. 前記結露判定部は、前記空調機の運転状態が、除湿から暖房、除湿から送風、又は、除湿から停止に切替わると、結露が発生すると判定することを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載のモータの制御装置。
  5. 前記結露判定部は、前記空調機の運転状態が、冷房時にサーモオンからサーモオフに切替わると、結露が発生すると判定することを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項記載のモータの制御装置。
  6. 空調機から送出される空気の温度を検出する温度センサを備え、
    前記状態判定部及び前記結露判定部は、前記空調機から送出される空気にさらされるモータについて判定を行い、
    前記結露判定部は、当該モータについて、前記温度センサが検出した温度に基づき結露が発生するかを判定することを特徴とする請求項1または請求項2記載のモータの制御装置。
  7. 前記状態判定部及び前記結露判定部は、可変風量装置のダンパの開度を制御するステッピングモータについて判定を行い、
    前記制御部は、前記状態判定部により停止状態であると判定され、かつ、前記結露判定部により結露が発生すると判定されたステッピングモータに対して、直流電圧を印加することを特徴とする請求項1記載のモータの制御装置。
  8. 状態判定部が、空調機から送出される空気にさらされるダクト内に配置されたモータが停止状態であるかを判定する状態判定ステップと、
    結露判定部が、前記空調機が、前記モータを冷やす冷気を送出する状態から、当該モータが結露する可能性のある空気を送出する状態に変わった際に、当該モータで結露が発生すると判定する結露判定ステップと、
    制御部が、前記状態判定ステップにより停止状態であると判定され、かつ、前記結露判定ステップにより結露が発生すると判定されたモータに対して、当該停止状態のまま電流が流れる制御信号を出力する制御ステップとを備えることを特徴とするモータの制御方法。
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