JP6975971B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
冷蔵庫の両内側面に配置されたレールに沿って、後方の閉鎖位置及び前方の開放位置の間を移動可能な複数の引き出し式容器と、
1つのアクチュエータにより駆動され、前記複数の引き出し式容器を前記閉鎖位置から前記閉鎖位置より前方側の開放準備位置まで移動させ、前記開放準備位置から前記閉鎖位置へ移動させる移動機構と、
を備え、
下側に位置する前記引き出し式容器の前記開放準備位置が、上側に位置する前記引き出し式容器の前記開放準備位置よりも前方側に配置されていることを特徴とする。
以上のように、本発明では、高い容積効率を保ちながらアクチュエータで複数の引き出し式容器を移動可能な使用性に優れた冷蔵庫を提供できる。
前記スライダが前方側に動く間に、前記スライダに取り付けられたスライダ側前進当接部と前記引き出し式容器に設けられた容器側前進当接部とが当接すると、前記引き出し式容器が前記スライダの移動に伴って前方側に移動し、
前記スライダが後方側に動く間に、前記スライダに取り付けられたスライダ側後進当接部と前記引き出し式容器に設けられた容器側後進当接部とが当接すると、前記引き出し式容器が前記スライダの移動に伴って後方側に移動し、
前記スライダが前方側に動くとき、下側に位置する前記引き出し式容器の方が、上側に位置する前記引き出し式容器よりも先に、前記スライダ側前進当接部と当接することを特徴とする。
本発明によれば、シンプルな構造で確実に下側に位置する容器を、上側に位置する容器よりも前方側に移動させることができる。
前記アクチュエータにより、前記閉鎖位置及び前記開放準備位置の間を移動するフレームと、
回転軸が前記フレームに固定された少なくとも1の歯車から構成される下側変速機構と、
回転軸が前記フレームに固定された少なくとも1の歯車から構成される上側変速機構と、
前記下側の引き出し式容器に係合し、上側に歯車と噛み合う歯が形成された下側ラックと、
前記上側の引き出し式容器に係合し、下側に歯車と噛み合う歯が形成された上側ラックと、
前記上側及び下側の引き出し式容器の間で前記閉鎖位置及び前記開放準備位置を結ぶ方向に延びた状態で冷蔵庫に固定され、上側及び下側に歯車と噛み合う歯が形成された固定ラックと、
を備え、
前記下側変速機構の入力側歯車が前記固定ラックの下側の歯車と噛み合い、前記下側変速機構の出力側歯車が前記下側ラックの上側の歯車と噛み合い、
前記上側変速機構の入力側歯車が前記固定ラックの上側の歯車と噛み合い、前記上側変速機構の出力側歯車が前記上側ラックの下側の歯車と噛み合い、
変速比=出力側歯車の回転数/入力側歯車の回転数とすると、
前記下側変速機構の変速比が前記上側変速機構の変速比よりも大きいことを特徴とする。
前記カムが、前記カム部材の上昇または下降に伴って前記突起部を前方側に押す前進用傾斜面、及び前記カム部材の下降または上昇に伴って前記突起部を後方側に押す後進用傾斜面を有し、
下側に位置する前記引き出し式容器に対応する前記前進用傾斜面の長さが、上側に位置する前記引き出し式容器に対応する前記前進用傾斜面の長さよりも長く形成されていることを特徴とする。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る引き出し式容器102A,102B,102Cの移動機構110を備えた冷蔵庫50を模式的に示す斜視図である。図2は、図1に示す容器102A〜Cの外形の一例を示す斜視図である。図2では、容器102B,Cに近似した形状が示されているが、容器102Aについても同様である。図3Aは、図1に示す移動機構110を模式的に示す斜視図であって、容器102A〜Cが閉鎖位置にある場合を示す図であり、図3Bは、容器102A〜Cが開放準備位置にある場合を示す図である。
図1に示す移動機構110において、図5Aは、一番下の容器102Aが開放準備位置から閉鎖位置側へ動き始めるときの(a)側面図及び(b)そのM−M、N−N、O−O断面図であり、図5Bは、真ん中の容器102Bが開放準備位置から閉鎖位置側へ動き始めるときの(a)側面図及び(b)そのP−P、Q−Q、R−R断面図であり、図5Cは、一番上の容器102Cが開放準備位置から閉鎖位置側へ動き始めるときの(a)側面図及び(b)そのS−S、T−T、U−U断面図である。また、図6は、図1に示す移動機構110のスライダ112A〜112Cの外形の一例を示す斜視図である。
各スライダ112A〜112Cがラック140と交差する位置に、各スライダ112A〜112C及びラック140の両方に噛み合う歯車130A〜130Cが配置されている。歯車130A〜130Cは、ガイド120A〜120Cに固定されている。本実施形態に係る歯車130A〜130Cは、同一の歯数を有する。
アクチュエータとしては、例えば、ラック140の歯と噛み合うピニオンギアが装着された電動モータを用いることができる。ただし、これに限られるものではなく、ラック140を伝電動(または油圧、空圧)シリンダのロッド部分に取り付けて、上下に駆動することもできる。
図5Aは、容器102A〜102Cが開放準備位置にいる状態から、アクチュエータの駆動力でラック140が下方に移動し、これに伴って、スライダ112A〜112Cが後進を開始する。これに伴って、当接位置から外れた状態となっていたスライダ112A〜112Cの後進当接部可動部128A〜128Cが、待避部122A〜122Cによりガイドされて逆方向に回転して、後進当接部可動部128A〜128Cが容器102A〜102C側に突出した当接位置に戻る。そして、図5Aに示すように、一番下側のスライダ112Aのスライダ側後進当接部116Aが容器102Aの容器側後進当接部106Aと当接し、容器102Aが後方への移動を開始する。
上記のような動作を実現するため、図6に示すように、スライダ112A〜112Cの前後方向の複数箇所に前進当接部ブロック124A〜124Cを着脱可能な係合手段126A〜126Cが設けられている。図6に示す前進当接部ブロック124A〜124Cでは、ベース部とベース部から突出したスライダ側前進当接部114A〜114Cを有する凸部が一体成型されている。図6に示す係合手段126A〜126Cは、スライダ112A〜112Cの側面に設けられた複数の開口から主に構成される。前進当接部ブロック124A〜124Cの凸部を係合手段126A〜126Cの開口に挿入させて、係合手段126A〜126Cをスライダ112A〜112Cに取り付けることができる。このとき、設置位置の異なる複数の開口のうち、どの開口に前進当接部ブロック124A〜124Cを取り付けるかにより、スライダ側前進当接部114A〜114C及び容器側前進当接部104A〜104Cが当接するタイミングを変更することできる。
容器側後進当接部106A〜106Cやスライダ側後進当接部116A〜116Cについても、同様に、容器側後進当接部106A〜106C側の位置を変える、スライダ側後進当接部116A〜116C側の位置を変える、及び両方の位置を変えることが考えられる。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る引き出し式容器202A〜202Cの移動機構210を備えた冷蔵庫50を模式的に示す斜視図である。図8Aは、図7に示す移動機構210を模式的に示す斜視図であって、容器202A〜202Cが閉鎖位置にある場合を示す図であり、図8Bは、容器202A〜202Cが開放準備位置にある場合を示す図である。図9は、図7に示す移動機構210の減速機構の部分を拡大して示した側面図である。図10Aは、図7に示す移動機構210を模式的に示す側面図であって、容器202A〜202Cが閉鎖位置にある場合を示す図であり、図10Bは、容器202A〜202Cが開放準備位置にある場合を示す図である。
図11Aは、本発明の第3の実施形態に係る引き出し式容器302A〜302Cの移動機構を備えた冷蔵庫50を模式的に示す斜視図であって、引き出し式容器302A〜302Cが閉鎖位置にあるところを示す図であり、図11Bは、引き出し式容器302A〜302Cが開放準備位置にあるところを示す図である。
図12Aは、図11A、Bに示す移動機構を模式的に示す側面図であって、容器302A〜302Cが閉鎖位置から開放準備位置側に前進開始したところを示す図であり、図12Bは、一番上の容器302Cが開放準備位置に到達して前進を終了したところを示す図であり、図12Cは、真ん中の容器302Bが開放準備位置に到達して前進を終了したところを示す図であり、図12Dは、一番下の容器302Aが開放準備位置に到達して前進を終了したところを示す図である。
図13Aは、図11A、Bに示す移動機構310を模式的に示す側面図であって、全容器302A〜302Cが干渉無く自由に出し入れ可能な状態を示す図であり、図13Bは、一番上の容器302Aが後ろ側にあり、真ん中の容器302Bが手前に引かれた状態にあり、一番下の容器302Aが開放準備位置にあるところを示す図であり、図13Cは、上、中の容器302B,Cが開放準備位置に移動するところを示す図であり、図13Dは、容器302A〜302Cが開放準備位置から閉鎖位置側に後進開始したところを示す図である。
図14Aは、本発明の第4の実施形態に係る引き出し式の容器402A〜402Cの移動機構410を備えた冷蔵庫50を模式的に示す斜視図であって、容器402A〜402Cが閉鎖位置にあるところを示す図であり、図14Bは、容器402A〜402Cが開放準備位置にあるところを示す図である。図15Aは、図14A、Bに示す移動機構410を模式的に示す側面図であって、容器402A〜402Cが閉鎖位置から開放準備位置側に前進開始したところを示す図であり、図15Bは、一番上の容器402Cが開放準備位置に到達して前進を終了したところを示す図であり、図15Cは、真ん中の容器402Bが開放準備位置に到達して前進を終了したところを示す図であり、図15Dは、一番下の容器402Aが開放準備位置に到達して前進を終了し、更に各容器402A〜402Cが干渉無く出し入れ可能な位置までカム部材が移動して停止したところを示す図である。
上記の実施形態では、容器の片側にカム部材310(410)が配置されているが、これに限られるものではなく、容器の両側にカム部材310(410)が配置される場合もあり得る。
102A〜102C 引き出し式容器
104A〜104C 容器側前進当接部
106A〜106C 容器側後進当接部
108 容器ガイド
110 移動機構
112A〜112C スライダ
114A〜114C スライダ側前進当接部
116A〜116C スライダ側後進当接部
118A〜118C 回転ピン
120A〜120C ガイド
122A〜122C 待避部
124A〜124C 前進当接部ブロック
126A〜126C 係合手段
128A〜128C 後進当接部可動部
130A〜130C 歯車
132 回転ピン
140 ラック
202A〜102C 引き出し式容器
210 移動機構
212 歯車
212A 回転軸
214 歯車
214A 回転軸
216 歯車
216A 回転軸
218 歯車
218A 回転軸
220 下側ラック
222 上側ラック
230 フレーム
240 固定ラック
302A〜302C 引き出し式容器
304A〜304C 突起部
310 カム部材
320A〜320C カム
322A〜322C 前進用傾斜面
324A〜324C 後進用傾斜面
402A〜402C 引き出し式容器
404A〜404C 突起部
410 カム部材
420A〜420C カム
422A〜422C 前進用傾斜面
424A〜424C 後進用傾斜面
426A〜426C 蓋
Claims (5)
- 冷蔵庫の両内側面に配置されたレールに沿って、後方の閉鎖位置及び前方の開放位置の間を移動可能な複数の引き出し式容器と、
1つのアクチュエータにより駆動され、前記複数の引き出し式容器を前記閉鎖位置から前記閉鎖位置より前方側であって前記開放位置より後方側の開放準備位置まで移動させ、前記開放準備位置から前記閉鎖位置へ移動させる移動機構と、
を備え、
下側に位置する前記引き出し式容器の前記開放準備位置が、上側に位置する前記引き出し式容器の前記開放準備位置よりも前方側に配置されていることを特徴とする冷蔵庫。 - 前記移動機構が、前記アクチュエータにより前方側及び後方側に動くスライダを備え、
前記スライダが前方側に動く間に、前記スライダに取り付けられたスライダ側前進当接部と前記引き出し式容器に設けられた容器側前進当接部とが当接すると、前記引き出し式容器が前記スライダの移動に伴って前方側に移動し、
前記スライダが後方側に動く間に、前記スライダに取り付けられたスライダ側後進当接部と前記引き出し式容器に設けられた容器側後進当接部とが当接すると、前記引き出し式容器が前記スライダの移動に伴って後方側に移動し、
前記スライダが前方側に動くとき、下側に位置する前記引き出し式容器の方が、上側に位置する前記引き出し式容器よりも先に、前記スライダ側前進当接部と当接することを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 - 前記スライダの前後方向の複数箇所に前記スライダ側前進当接部を着脱可能な係合手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
- 前記移動機構が、
前記アクチュエータにより、前記閉鎖位置及び前記開放準備位置の間を移動するフレームと、
回転軸が前記フレームに固定された少なくとも1の歯車から構成される下側変速機構と、
回転軸が前記フレームに固定された少なくとも1の歯車から構成される上側変速機構と、
前記下側の引き出し式容器に係合し、上側に歯車と噛み合う歯が形成された下側ラックと、
前記上側の引き出し式容器に係合し、下側に歯車と噛み合う歯が形成された上側ラックと、
前記上側及び下側の引き出し式容器の間で前記閉鎖位置及び前記開放準備位置を結ぶ方向に延びた状態で冷蔵庫に固定され、上側及び下側に歯車と噛み合う歯が形成された固定ラックと、
を備え、
前記下側変速機構の入力側歯車が前記固定ラックの下側の歯車と噛み合い、前記下側変速機構の出力側歯車が前記下側ラックの上側の歯車と噛み合い、
前記上側変速機構の入力側歯車が前記固定ラックの上側の歯車と噛み合い、前記上側変速機構の出力側歯車が前記上側ラックの下側の歯車と噛み合い、
変速比=出力側歯車の回転数/入力側歯車の回転数とすると、
前記下側変速機構の変速比が前記上側変速機構の変速比よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。 - 各々の前記引き出し式容器の側面に設けられた突起部と勘合するカムを備え、前記アクチュエータにより上下方向に移動するカム部材を備え、
前記カムが、前記カム部材の上昇または下降に伴って前記突起部を前方側に押す前進用傾斜面、及び前記カム部材の下降または上昇に伴って前記突起部を後方側に押す後進用傾斜面を有し、
下側に位置する前記引き出し式容器に対応する前記前進用傾斜面の長さが、上側に位置する前記引き出し式容器に対応する前記前進用傾斜面の長さよりも長く形成されていることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
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Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2017254338A JP6975971B2 (ja) | 2017-12-28 | 2017-12-28 | 冷蔵庫 |
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Family Applications (1)
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JP2017254338A Active JP6975971B2 (ja) | 2017-12-28 | 2017-12-28 | 冷蔵庫 |
Country Status (1)
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JP3864948B2 (ja) * | 2003-10-21 | 2007-01-10 | 株式会社日立製作所 | 冷蔵庫 |
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