以下に、本願に係る決定システム、決定方法、及び決定プログラムを実施するための形態(以下、「実施形態」と呼ぶ)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る決定システム、決定方法、及び決定プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
(実施形態)
〔1.決定処理〕
まず、図1を用いて、実施形態に係る決定処理の一例について説明する。図1は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。図1に示す例では、サーバ装置100(図2参照)が、ユーザが利用する端末装置10から取得した情報の共有態様を、ユーザの共有に関する基準(以下、「共有ポリシ」ともいう)に基づいて決定する場合を示す。なお、ここでいう情報の共有とは、一のユーザの情報を他のユーザの情報として取り扱ったり、一のユーザの情報として、他のユーザの情報を利用したりすることを含む概念である。
〔決定システムの構成〕
図1の説明に先立って、図2を用いて決定システム1の構成について説明する。図2は、実施形態に係る決定システムの構成例を示す図である。図2に示すように、決定システム1は、端末装置10−1と、端末装置10−2と、端末装置10−3と、サーバ装置100とが含まれる。端末装置10−1と、端末装置10−2と、端末装置10−3と、サーバ装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。
以下では、端末装置10−1〜10−3について、特に区別なく説明する場合には、端末装置10と記載する。なお、図2に示した決定システム1では、3台の端末装置10−1〜10−3を図示するが、決定システム1には、4台以上の端末装置10が含まれてもよい。例えば、決定システム1には、各ユーザに対応する端末装置10が含まれ、ユーザが100万人である場合、100万台の端末装置10が含まれてもよい。また、図2に示した決定システム1には、複数台のサーバ装置100が含まれてもよい。
端末装置10は、ユーザによって利用される情報処理装置である。例えば、端末装置10−1は、図1に示すユーザU1が利用する端末装置10に対応する。このように、「ユーザU*(*は任意の数値)」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U*」により識別されるユーザであることを示す。例えば、「ユーザU11」と記載した場合、そのユーザはユーザID「U11」により識別されるユーザである。例えば、端末装置10−2、10−3は、図1に示すユーザU2、U3が各々利用する端末装置10に対応する。また、以下では、ユーザが利用する端末装置10とそのユーザとは互いに読み替えられてもよい。例えば、「ユーザU1」と記載した場合、ユーザU1が利用する端末装置10である「端末装置10−1」と読み替えられてもよい。「端末装置10−1」と記載した場合、端末装置10−1を利用するユーザである「ユーザU1」と読み替えられてもよい。以下では、説明を簡単にするために、ユーザIDによりユーザが利用する端末装置10が特定可能である場合を例に説明する。
端末装置10は、ユーザによる種々の操作を受け付ける。例えば、端末装置10は、ユーザの操作に応じて、ユーザの共有ポリシの設定に関する情報を取得し、サーバ装置100へ送信してもよい。例えば、ユーザは、端末装置10にインストールされた所定のアプリケーション(例えば、情報共有アプリ等)において共有に関する基準を設定することにより、共有ポリシの設定に関する情報をサーバ装置100へ送信してもよい。例えば、ユーザは、どのような情報を共有するかを設定可能であってもよい。例えば、ユーザは、コンテキスト情報のうち、位置情報は共有可能とするが、オンライン上での行動情報は共有不可とする等の情報の種別に応じた共有可否を設定可能であってもよい。
なお、以下では、端末装置10をユーザと表記する場合がある。すなわち、以下では、ユーザを端末装置10と読み替えることもできる。なお、上述した端末装置10は、例えば、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)等により実現される。図1は、端末装置10がスマートフォンである場合を示す。また、端末装置10は、GPS(Global Positioning System)センサ等の機能を有し、ユーザの位置を検知し、取得可能であるものとする。例えば、端末装置10は、サーバ装置100に位置情報を送信する。例えば、端末装置10は、図9に示す端末装置10と同様の構成であってもよい。また、例えば、端末装置10は、図9に示す端末装置10が決定部152を有しない構成であってもよい。
例えば、端末装置10は、ユーザのコンテキストに関する情報(以下、「コンテキスト情報」ともいう)を収集し、サーバ装置100へ送信する。例えば、ここでいうコンテキストとは、ユーザが置かれた環境等を含む概念であってもよい。なお、図1の例では、コンテキスト情報の一例として、位置情報を共有する場合を示すが、コンテキスト情報は位置情報に限らず種々の情報であってもよい。なお、コンテキスト情報に関する詳細は後述する。
サーバ装置100は、図1に示すような決定処理を行う決定装置である。例えば、サーバ装置100は、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報の複数の端末装置10間での共有態様を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定する情報処理装置である。
例えば、サーバ装置100は、一のユーザのコンテキスト情報を他のユーザのコンテキスト情報として共有して良いかどうかを判定し、共有して良いと判定された場合に、ユーザ間での情報の共有を行う場合を示す。図1の例では、サーバ装置100は、ユーザの位置情報に基づいて、一のユーザのコンテキスト情報を他のユーザのコンテキスト情報として共有して良いかどうかを判定する場合を示す。なお、端末装置10は、サーバ装置100を介さずに、端末装置10間でコンテキスト情報の共有を行ってもよい。例えば、複数の端末装置10は、いわゆるP2P(Peer to Peer)のような態様により、複数の端末装置10間でコンテキスト情報の共有を行ってもよい。
ここから、図1を用いて決定処理について説明する。図1の例では、サーバ装置100がユーザU1〜U3を対象として共有態様を決定する場合を示すが、サーバ装置100は、ユーザU1〜ユーザUn等の多数(例えば1000万人)のユーザのコンテキスト情報を取得し、決定処理を行ってもよい。また、図1の例に示す各日時「dt*」は「*(*は任意の数値)」の値が大きい程、日付が新しいものとする。例えば、日時「dt12」は、日時「dt11」に比べて、「dt」に続く数値が大きいため、日付がより新しいことを示す。図1では、日時「dt12」において取得されたコンテキスト情報は、日時「dt11」において取得されたコンテキスト情報よりも後に取得されたことを示す。
また、図1に示す地図情報MP11−1〜MP11−3は、ユーザU1〜U3の位置等を模式的に示す図である。図1に示す地図情報MP11−1〜MP11−3は、ユーザU1〜U3の位置の変化を図示するためのものであり、地図情報MP11−1〜MP11−3に示す範囲(エリア)は、同一のエリアである。例えば、地図情報MP11−1は、日時dt11におけるユーザU1〜U3の位置を示し、地図情報MP11−2は、日時dt12におけるユーザU1〜U3の位置を示し、地図情報MP11−3は、日時dt13におけるユーザU1〜U3の位置を示す図である。また、以下では、地図情報MP11−1〜MP11−3について、特に区別なく説明する場合には、地図情報MP11と記載する。
また、以下では、サーバ装置100における情報の更新に応じて、サーバ装置100をサーバ装置100−1〜100−3として説明する。なお、サーバ装置100−1〜100−3は同一のサーバ装置100である。また、以下では、サーバ装置100−1〜100−3について、特に区別することなく説明する場合には、サーバ装置100と記載する。
図1の例では、サーバ装置100−1は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から位置情報LC1−1を取得する(ステップS11−1)。例えば、図1の例では、端末装置10−1は、日時dt11においてGPS等のセンサにより位置情報を検知(収集)し、サーバ装置100−1へ送信する。
また、サーバ装置100−1は、ユーザU2が利用する端末装置10−2から位置情報LC1−2を取得する(ステップS11−2)。例えば、図1の例では、端末装置10−2は、日時dt11においてGPS等のセンサにより位置情報を検知(収集)し、サーバ装置100−1へ送信する。
また、サーバ装置100−1は、ユーザU3が利用する端末装置10−3から位置情報LC1−3を取得する(ステップS11−3)。例えば、図1の例では、端末装置10−3は、日時dt11においてGPS等のセンサにより位置情報を検知(収集)し、サーバ装置100−1へ送信する。
サーバ装置100−1は、データ一覧DL1−1に示すように、各端末装置10から取得した位置情報をユーザと日時とに対応付けて登録する。例えば、サーバ装置100−1は、ユーザU1の日時dt11における位置を位置情報LC1−1として登録する。以下では、データ一覧DL1の更新に応じて、データ一覧DL1をデータ一覧DL1−1〜DL1−3として図示するが、データ一覧DL1−1〜DL1−3について、特に区別することなく説明する場合には、データ一覧DL1と記載する。なお、サーバ装置100は、コンテキスト情報記憶部122(図5参照)に示すように、各ユーザのユーザIDと履歴IDとに対応付けてコンテキスト情報を記憶するが、図1では説明を簡単にするために、ユーザと日時とに位置情報が対応付けられたデータ一覧DL1として図示する。
なお、位置情報LC1−1〜LC1−3は、互いの距離が所定の範囲内(例えば、5メートル以内等)である位置情報であるものとする。また、以下、ステップS11−1〜S11−3を区別せずに説明する場合、ステップS11と総称する。なお、各ステップS11が行われるタイミングは、日時dt11と同時に行われる場合に限らず、日時dt11から所定の範囲内(例えば1分以内等)であってもよい。
そして、サーバ装置100−2は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から位置情報LC2−1を取得する(ステップS12−1)。例えば、図1の例では、端末装置10−1は、日時dt12においてGPS等のセンサにより位置情報を検知(収集)し、サーバ装置100−2へ送信する。なお、図1の例では、ユーザU1が利用する端末装置10―1が位置情報を検知する周期が他の端末装置10−2、10−3よりも短いものとする。例えば、端末装置10−1が位置情報を検知する周期が他の端末装置10−2、10−3の周期の半分であるものとする。
サーバ装置100−1は、データ一覧DL1−2に示すように、ユーザU1の日時dt12における位置を位置情報LC2−1として登録する。このように、データ一覧DL1−2には、ユーザU1の位置情報LC2−1のみが登録される。
そして、サーバ装置100−3は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から位置情報LC3−1を取得する(ステップS13−1)。例えば、図1の例では、端末装置10−1は、日時dt13においてGPS等のセンサにより位置情報を検知(収集)し、サーバ装置100−3へ送信する。
また、サーバ装置100−3は、ユーザU2が利用する端末装置10−2から位置情報LC3−2を取得する(ステップS13−2)。例えば、図1の例では、端末装置10−2は、日時dt13においてGPS等のセンサにより位置情報を検知(収集)し、サーバ装置100−3へ送信する。
また、サーバ装置100−3は、ユーザU3が利用する端末装置10−3から位置情報LC3−3を取得する(ステップS13−3)。例えば、図1の例では、端末装置10−3は、日時dt13においてGPS等のセンサにより位置情報を検知(収集)し、サーバ装置100−3へ送信する。
サーバ装置100−3は、データ一覧DL1−3に示すように、各端末装置10から取得した位置情報をユーザと日時とに対応付けて登録する。例えば、サーバ装置100−3は、ユーザU2の日時dt13における位置を位置情報LC3−2として登録する。
なお、位置情報LC3−1〜LC3−3は、互いの距離が所定の範囲内(例えば、3メートル以内等)である位置情報であるものとする。また、以下、ステップS13−1〜S13−3を区別せずに説明する場合、ステップS13と総称する。なお、各ステップS13が行われるタイミングは、日時dt13と同時に行われる場合に限らず、日時dt13から所定の範囲内(例えば30秒以内等)であってもよい。
例えば、サーバ装置100は、日時dt11、dt13に取得された位置情報に基づいて、ユーザU1〜U3が一緒に行動している、すなわち近くに位置すると判定する。例えば、サーバ装置100は、ユーザU1〜U3について互いが所定の範囲内に位置することを示す位置情報に基づいて、ユーザU1〜U3が一緒に行動していると判定する。なお、サーバ装置100は、上記に限らず、種々の従来技術を適宜用いて近くに位置するユーザを判定してもよい。例えば、サーバ装置100は、各ユーザの行動予定を示すスケジュール情報に基づいて、近くに位置するユーザを判定してもよい。また、例えば、サーバ装置100は、各ユーザの歩数等の情報に基づいて近くに位置するユーザを判定してもよい。
ここで、サーバ装置100は、複数の端末装置10−1〜10−3により収集されるコンテキスト情報の複数の端末装置10−1〜10−3間での共有態様を、各端末装置10−1〜10−3を利用するユーザU1〜U3の共有に関する基準(共有ポリシ)に基づいて決定する(ステップS14)。例えば、サーバ装置100は、ユーザU1〜U3の位置情報の共有態様をユーザU1〜U3の共有ポリシに基づいて決定する。
図1中の共有ポリシ情報記憶部123に示す「対象」は、コンテキスト情報の共有に関する基準が対応付けられる対象を示す。図1中の共有ポリシ情報記憶部123に示す「共有可否」は、その対象における他の対象との共有可否を示す。図1中の共有ポリシ情報記憶部123に示す「共有相手」は、その対象が共有を許可する相手(他の対象)に関する条件を示す。
図1の例では、ユーザU1は、他の対象との共有を許可することを示す。また、ユーザU1は、全ユーザとの共有を、時間や場所の制限なしで許可することを示す。また、ユーザU2は、他の対象との共有を許可するが、ユーザU1との間での共有のみは、時間や場所の制限なしで許可することを示す。また、ユーザU3は、他の対象との共有を許可しないことを示す。
そのため、サーバ装置100は、ユーザU1の位置情報をユーザU2には共有すると決定し、ユーザU3には共有しないと決定する。そして、サーバ装置100は、ユーザU1の日時dt12の位置情報LC2−1をユーザU2に共有すると決定する(ステップS15)。例えば、サーバ装置100は、データ一覧DL1−3に示すように、ユーザU2の日時dt12の位置として、位置情報LC2−1を対応付ける。なお、図1の例では、各ユーザの共有基準(共有ポリシ)を明示的に(スタティックに)規定(記載)する場合を示したが、各ユーザの共有基準は、明示的に記載せずに、情報共有時に、ユーザに確認してもよい。例えば、決定システム1(サーバ装置100)は、ユーザU1の情報を他のユーザU2等に共有する場合、ユーザU1に共有可否を確認してもよい。または、決定システム1は、一度確認して取得した共有条件を記憶部120(共有ポリシ情報記憶部123等)に記憶して、次からの共有時に利用してもよい。
上記のように、決定システム1は、各端末装置10の共有に関する基準に基づいて、他の端末装置10との情報の共有を行うかどうかを決定する。例えば、各ユーザには、信頼できるユーザとしか情報を共有したくないユーザや誰でも良いから情報を共有するユーザ等の種々の共有に関する基準を有するユーザが存在する。そこで、決定システム1は、各ユーザの共有に関する基準に応じて、他の端末装置10と情報の共有を行うかどうかを決定する。図1の例では、決定システム1は、ユーザ同士が情報を共有してもよいとするユーザ間で情報の共有を行うと決定する。このように、決定システム1は、単に情報の不足等による情報を補完するのではなく、各ユーザの共有の基準に基づいて、情報の共有態様を決定する。言い換えると、決定システム1は、ユーザの基準を加味した上での、情報の共有態様の最適化を実現することができる。したがって、決定システム1は、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
(1−1.コンテキスト情報)
図1の例では、位置情報をコンテキスト情報の一例として示したが、共有するコンテキスト情報は、位置情報に限らず種々の情報であってもよい。例えば、コンテキスト情報は、端末装置10の各々において検知されるセンサ情報であってもよい。例えば、コンテキスト情報は、端末装置10の各々において検知される気温や気圧や照度等の種々のセンサ情報であってもよい。
例えば、端末装置10は、温度センサや気圧センサ等の種々の機能を有し、温度や気圧等のユーザの置かれている周辺情報を検知し、取得可能であってもよい。また、端末装置10は、心拍センサ等の種々の機能を有し、ユーザの生体情報を検知し、取得可能であってもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身の生体情報を取得可能としてもよい。例えば、端末装置10を利用するユーザは、端末装置10と通信可能なリストバンド型のウェアラブルデバイスを身に付けることにより、端末装置10によりユーザ自身の心拍(脈拍)に関する情報を端末装置10が取得可能としてもよい。例えば、端末装置10は、上述した各種情報を収集し、サーバ装置100へ送信する。
例えば、コンテキスト情報には、ユーザの行動履歴に関する情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、ユーザの行動の種別や内容や時間や場所に関する情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、ユーザが行った行動の種別(例えば、コンテンツ閲覧や検索等)や内容(具体的なニュース記事や検索クエリ等)に関する情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、利用サービスに関する情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、ユーザがその場所に位置した滞在(滞留)時間や、場所の属性(商業地や住宅地等)や時間の属性(朝や夜等)などの種々の時間や場所に関する情報が含まれてもよい。
例えば、コンテキスト情報には、ユーザの通信環境に関する情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、Wi−Fi(登録商標)(Wireless Fidelity)等の所定の無線LANの通信方式や第3世代移動通信システム(以下、「3G」ともいう)や第4世代移動通信システム(以下、「4G」ともいう)等の端末装置10の通信規格による通信方式等のユーザの通信環境に関する情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、IP(Internet Protocol)アドレス等のユーザの通信環境に関する情報が含まれてもよい。
例えば、コンテキスト情報には、環境のコンテキストに関する情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、ユーザの周囲がどんな環境かを示す情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、天気、天候、気温、気圧などの種々の情報(周辺情報)が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、操作内容に関する情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報には、ユーザや端末装置10の状況やユーザや端末装置10の環境(背景)に基づいて推定されるユーザの状況等に関する情報が含まれてもよい。また、コンテキスト情報には、ユーザに提供されるコンテンツの内容、ユーザが反応したコンテンツの内容、ユーザの属性、ユーザの現在位置、現在時刻、ユーザが置かれた物理環境、ユーザが置かれた社会環境、ユーザの運動状態、および、推定されるユーザの感情等の種々の情報が含まれてもよい。なお、上記は例示であり、コンテキスト情報には、上記に限らず種々の情報が含まれてもよい。
(1−2.オンライン情報)
また、図1の例では、物理的に近くに位置するユーザの位置情報を共有する場合を示したが、決定システム1は、所定のネットワークやオンライン空間にいるユーザ間での情報を共有してもよい。例えば、決定システム1は、所定のネットワーク上における各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、共有に関する基準に基づいて決定してもよい。
例えば、決定システム1は、複数のユーザが物理的には異なる場所にいながら、同じ電話会議等に参加している場合、複数のユーザのうち、一のユーザの情報を他のユーザに共有してもよい。例えば、決定システム1は、同じ電話会議等に参加している複数のユーザのうち、一のユーザのみがその電話会議に関するスケジュール情報を登録している場合、他のユーザに一のユーザにスケジュール情報を共有してもよい。
例えば、決定システム1は、オンラインゲーム上の同一の場所にいるユーザ同士の情報を共有してもよい。例えば、決定システム1は、所定のゲーム内の空間において、対戦等を行っているユーザ同士の情報を共有してもよい。
例えば、決定システム1は、同じWWW(World Wide Web)ページを閲覧しているユーザ同士の情報を共有してもよい。例えば、決定システム1は、同じ商品を購入したユーザ同士の情報を共有してもよい。例えば、決定システム1は、同じ商品を検索したり、同じ商品のページを閲覧したりしているユーザ同士の情報を共有してもよい。なお、オンライン上のデータ(オンライン情報)には、上記に限らず、種々の情報が含まれてもよい。例えば、オンライン情報には、メール、メッセンジャーでのやり取り(通信情報)やSNS投稿が含まれてもよい。また、オンライン情報には、上記の情報の解析(テキスト解析等)から導出される待ち合わせ場所、時間等に関する情報が含まれてもよい。また、例えば、オンライン情報には、乗換えアプリやナビゲーションアプリ等における検索履歴(クエリ等)が含まれてもよい。また、オンライン情報には、上記の情報から導出される目的地と時間等に関する情報が含まれてもよい。
(1−3.システムの基準)
また、例えば、決定システム1は、決定システム1における共有に関する基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定してもよい。例えば、決定システム1は、決定システム1における情報の信頼性に関する基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定してもよい。例えば、決定システム1は、精度が所定レベル以上の位置情報のみを共有可能としてもよい。例えば、決定システム1は、位置の精度が誤差10メートル以下の位置情報のみを共有可能としてもよい。また、例えば、決定システム1は、端末装置10を利用するユーザの信用度が所定レベル以上のユーザの情報のみを共有可能としてもよい。例えば、決定システム1は、所定の違反等を行ったユーザが利用する端末装置10の情報の他の端末装置10との共有を不可としてもよい。
(1−4.応用例)
また、図1の例では、ユーザが利用する端末装置10を一例として説明したが、端末装置10は、ロボットや車両等の種々の端末装置であってもよい。このように、端末装置10は、情報処理機能を有する装置であれば、どのような端末装置であってもよい。また、上記の決定システム1は、種々のサービス等に応用されてもよい。例えば、決定システム1は、ホームデバイス利用ログの共有に応用されてもよい。例えば、決定システム1は、電力使用に関する省エネ目的を目的とした情報共有に応用されてもよい。例えば、決定システム1は、防犯センサ等により検知される情報に基づく不審者情報の共有を目的とした情報共有に応用されてもよい。また、例えば、決定システム1は、自動車利用ログの共有に応用されてもよい。例えば、決定システム1は、省エネ目的として、エンジン、タイヤの動作履歴の情報共有に応用されてもよい。例えば、決定システム1は、良質なアイテム(例えば商品やサービス等)の共有目的に応用されてもよい。例えば、決定システム1は、商品として、タイヤに関する評価(耐久性や静音性等)の共有目的に応用されてもよい。また、例えば、決定システム1は、家庭用ロボット利用ログの共有目的に応用されてもよい。例えば、決定システム1は、家庭用ロボットの意外な使い方等の共有に応用されてもよい。また、例えば、決定システム1は、生体情報(バイタルデータ)である脳波を用いたサービスの共有に応用されてもよい。例えば、決定システム1は、学習効果の高い時間帯、生活サイクルの共有、安定した感情や情動の時間帯、生活サイクルの共有等に応用されてもよい。なお、上記は一例であり、決定システム1は、利用可能な態様であれば、どのようなサービス等に応用されてもよい。
(1−5.共有態様例)
なお、決定システム1は、上記のような一のユーザのコンテキスト情報を他のユーザに共有する場合に限らず、種々の態様により情報の共有を行ってもよい。例えば、決定システム1は、複数のユーザのコンテキスト情報が合成された情報(以下、「合成情報」ともいう)を共有してもよい。例えば、決定システム1は、複数の端末装置10間での共有されるコンテキスト情報の粒度を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定してもよい。例えば、決定システム1は、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報を合成した合成情報を共有するかどうかを決定してもよい。
例えば、決定システム1は、一緒に行動している、すなわち近くに位置する各ユーザの位置情報の平均や各ユーザの位置を含む範囲を示す情報を共有させてもよい。例えば、図1の例では、決定システム1は、日時dt11におけるユーザU1、U2、U3の位置情報の平均値をユーザU1、U2、U3に共通の位置情報として、ユーザU1、U2、U3に共有させてもよい。
例えば、決定システム1は、「合成情報としては許可」等の共有条件を設定可能としてもよい。この場合、決定システム1は、「合成情報としては許可」等の共有条件が設定されたユーザについては、そのユーザのコンテキスト情報そのものの共有は不可とするが、他のユーザのコンテキスト情報との合成情報としての共有は許可してもよい。例えば、図1の例では、決定システム1は、ユーザU3が「合成情報としては許可」と共有条件を設定している場合、ユーザU3のコンテキスト情報については、上記のような合成情報としての利用のみを行ってもよい。また、例えば、決定システム1は、ユーザU1〜U3が「ユーザU5には合成情報としては許可」等の共有条件を設定している場合、ユーザU1〜U3のコンテキスト情報を合成した合成情報のみをユーザU5に共有可能にしてもよい。なお、コンテキスト情報として、合成情報として共有可能な情報であれば、どのようなコンテキスト情報であってもよい。例えば、コンテキスト情報として、食事の金額や体重や移動速度等の種々のコンテキスト情報であってもよい。
また、決定システム1において共有する位置情報は、各ユーザが存在した場所(位置)として、具体的な緯度経度や建物名等に限らず、種々の情報であってもよい。例えば、決定システム1において共有する位置情報は、Aエリアや東京都港区等のレベルまで上位化され、粒度が粗くされた情報であってもよい。また、決定システム1において、各ユーザは、共有する粒度の条件を設定可能であってもよい。例えば、決定システム1は、ユーザU6は「緯度経度すべて許可」、ユーザU7は「市や区名まで許可」、ユーザU8は「町や丁名まで許可」、ユーザU9は「緯度経度小数第二位まで許可」等の種々の共有条件の設定が可能であってもよい。また、ユーザU6〜U9が上記のような粒度の設定がされ、ユーザU1がユーザU6〜U9のいずれとも情報の共有が可能である場合、決定システム1は、ユーザU1の共有条件の設定に応じて情報を共有するユーザを決定してもよい。例えば、決定システム1は、ユーザU1が「緯度経度すべて許可」と共有条件を設定している場合、ユーザU1とユーザU6とを情報共有させると決定してもよい。
このように、決定システム1は、複数のユーザのコンテキスト情報の合成情報を用いたり、情報の粒度を設定可能にしたりすることにより、データの精度向上の効果や各ユーザのプライバシーの向上等を行うことができる。また、決定システム1は、上記のような「合成情報としては許可」等の種々の共有条件(共有ポリシ)を設定可能にすることにより、情報の共有(利用)のされ方にバリエーションを持たせ、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
〔2.サーバ装置の構成〕
次に、図3を用いて、実施形態に係るサーバ装置100の構成について説明する。図3は、実施形態に係るサーバ装置の構成例を示す図である。図3に示すように、サーバ装置100は、通信部110と、記憶部120と、制御部130とを有する。なお、サーバ装置100は、サーバ装置100の管理者等から各種操作を受け付ける入力部(例えば、キーボードやマウス等)や、各種情報を表示するための表示部(例えば、液晶ディスプレイ等)を有してもよい。
(通信部110)
通信部110は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置10との間で情報の送受信を行う。
(記憶部120)
記憶部120は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。実施形態に係る記憶部120は、図3に示すように、ユーザ情報記憶部121と、コンテキスト情報記憶部122と、共有ポリシ情報記憶部123とを有する。
(ユーザ情報記憶部121)
実施形態に係るユーザ情報記憶部121は、ユーザに関する各種情報を記憶する。例えば、ユーザ情報記憶部121は、ユーザ属性に関する各種情報を記憶する。図4は、実施形態に係るユーザ情報記憶部の一例を示す図である。図4に示すユーザ情報記憶部121は、「ユーザID」、「年齢」、「性別」、「自宅」、「勤務地」、「興味」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。また、「年齢」は、ユーザIDにより識別されるユーザの年齢を示す。なお、「年齢」は、例えば35歳など、ユーザIDにより識別されるユーザの具体的な年齢であってもよい。また、「性別」は、ユーザIDにより識別されるユーザの性別を示す。
また、「自宅」は、ユーザIDにより識別されるユーザの自宅の位置情報を示す。なお、図4に示す例では、「自宅」は、「LC11」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。また、例えば、「自宅」は、地域名や住所であってもよい。
また、「勤務地」は、ユーザIDにより識別されるユーザの勤務地の位置情報を示す。なお、図4に示す例では、「勤務地」は、「LC12」といった抽象的な符号を図示するが、緯度や経度を示す情報であってもよい。また、例えば、「勤務地」は、地域名や住所であってもよい。
また、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザの興味を示す。すなわち、「興味」は、ユーザIDにより識別されるユーザが関心の高い対象を示す。なお、図4に示す例では、「興味」は、各ユーザに1つずつ図示するが、複数であってもよい。
例えば、図4の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザの年齢は、「20代」であり、性別は、「男性」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、自宅が「LC11」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、勤務地が「LC12」であることを示す。また、例えば、ユーザID「U1」により識別されるユーザは、「スポーツ」に興味があることを示す。
なお、ユーザ情報記憶部121は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、ユーザ情報記憶部121は、氏名、家族構成、収入等の情報を記憶してもよい。また、ユーザが利用する端末装置10を識別する情報(端末ID)を記憶してもよい。
(コンテキスト情報記憶部122)
実施形態に係るコンテキスト情報記憶部122は、ユーザのコンテキストに関する各種情報を記憶する。図5は、実施形態に係るコンテキスト情報記憶部の一例を示す図である。コンテキスト情報記憶部122は、ユーザのコンテキスト情報を記憶する。
図5の例では、コンテキスト情報記憶部122は、各ユーザに対応付けられたコンテキスト情報を記憶する。例えば、コンテキスト情報記憶部122は、ユーザのコンテキスト情報を記憶する。例えば、コンテキスト情報記憶部122は、コンテキスト情報として、各ユーザに対応付けられた位置情報等を記憶する。図5に示すコンテキスト情報記憶部122には、「ユーザID」、「履歴ID」、「参照先」、「日時」、「位置」といった項目が含まれる。
「ユーザID」は、ユーザを識別するための識別情報を示す。「履歴ID」は、取得されたコンテキスト情報を識別するための識別情報を示す。「参照先」は、他のユーザの情報を利用(共有)する場合に参照先を特定する情報を示す。
また、「日時」は、各履歴IDに対応する日時を示す。例えば、「日時」は、各履歴IDに対応するコンテキスト情報が取得された日時を示す。図5の例では、「日時」には、「dt11」等のように抽象的に図示するが、「2017年6月13日23時36分45秒」等の具体的な日時が記憶されてもよい。
また、「位置」は、各履歴IDに対応する位置を示す。例えば、「位置」は、各履歴IDに対応するコンテキスト情報が取得された際における端末装置10の位置を示す。図5の例では、位置「LC1−1」等のように、位置情報を抽象的な符号で示すが、項目「位置」に記憶される情報は、具体的な緯度経度等の位置情報であってもよい。
例えば、図5の例では、ユーザID「U1」により識別されるユーザ(図1のユーザU1に対応)は、日時dt11に履歴ID「LG1−1」に対応付けられたコンテキスト情報が取得されたことを示す。また、履歴ID「LG1−1」に対応付けられた参照先が「−」であるため、履歴ID「LG1−1」には、参照先を特定する特定情報ではなく、実データが記憶されることを示す。例えば、ユーザU1は、日時dt11に履歴ID「LG1−1」に対応付けられたコンテキスト情報が取得されたことを示す。また、履歴ID「LG1−1」に対応付けられたコンテキスト情報には、位置情報である位置「LC1−1」等が含まれることを示す。
例えば、図5の例では、ユーザID「U2」により識別されるユーザ(図1のユーザU2に対応)は、日時dt11に履歴ID「LG2−1」に対応付けられたコンテキスト情報が取得されたことを示す。また、履歴ID「LG2−2」に対応付けられた参照先が「LG1−2」であるため、履歴ID「LG2−2」の情報は、履歴ID「LG1−2」に対応付けられたコンテキスト情報と同様の情報であることを示す。
例えば、図5の例では、参照先「LG1−2」等のように、参照先を抽象的な符号で示すが、項目「参照先」に記憶される情報は、参照する情報の具体的な格納場所(メモリアドレス等)を示す情報であってもよい。例えば、履歴ID「LG2−2」に対応付けられた参照先に記憶される情報は、履歴ID「LG1−2」に対応付けられたコンテキスト情報の格納場所(メモリアドレス等)であってもよい。例えば、履歴ID「LG2−2」に対応付けられた参照先に記憶される情報は、履歴ID「LG1−2」に対応付けられたコンテキスト情報の格納場所(メモリアドレス等)を示すポインタであってもよい。
なお、コンテキスト情報記憶部122は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、上記のコンテキスト情報は一例であり、コンテキスト情報には種々の情報が含まれてもよい。例えば、コンテキスト情報記憶部122には、コンテキスト情報に関する項目として、「気温」、「湿度」、「加速度」、「利用サービス」、「検索クエリ」等の種々の項目が含まれてもよい。また、図5では、ユーザIDごとに行動情報がコンテキスト情報記憶部122に記憶される場合を示したが、行動情報は、ユーザIDごとに限らず、例えば日時順に記憶されてもよい。
(共有ポリシ情報記憶部123)
実施形態に係る共有ポリシ情報記憶部123は、共有基準(共有ポリシ)に関する各種情報を記憶する。図6は、実施形態に係る共有ポリシ情報記憶部の一例を示す図である。例えば、共有ポリシ情報記憶部123は、コンテキスト情報の共有に関する基準を記憶する。図6に示す共有ポリシ情報記憶部123には、「対象」、「共有可否」、「共有相手」、「共有時間」、「共有場所」といった項目が含まれる。
「対象」は、コンテキスト情報の共有に関する基準が対応付けられる対象を示す。「共有可否」は、その対象における他の対象との共有可否を示す。例えば、項目「共有可否」が「許可」である場合、その対象が他の対象との情報共有を許可していることを示す。また、例えば、項目「共有可否」が「不可」である場合、その対象が他の対象との情報共有を許可していないことを示す。
また、「共有相手」は、その対象が共有を許可する相手(他の対象)に関する条件を示す。また、「共有時間」は、その対象が共有を許可する時間に関する条件を示す。また、「共有場所」は、その対象が共有を許可する場所に関する条件を示す。
図6の例では、ユーザU1は、他の対象との共有を許可することを示す。また、ユーザU1は、全ユーザとの共有を、時間や場所の制限なしで許可することを示す。また、ユーザU2は、他の対象との共有を許可するが、ユーザU1との間での共有のみは、時間や場所の制限なしで許可することを示す。また、ユーザU3は、他の対象との共有を許可しないことを示す。
また、ユーザU4は、全ユーザとの間で共有を、時間を8時から17時に制限し、場所をAエリアに制限して許可することを示す。この場合、ユーザU4は、Aエリア内において8時から17時までの間に収集されたコンテキスト情報のみを全ユーザとの間での共有を許可することを示す。このように、各ユーザの共有に関する基準(共有ポリシ)は、各ユーザに応じて種々の条件が設定可能であってもよい。
なお、共有ポリシ情報記憶部123は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、共有ポリシの「対象」は、各ユーザに限らず、システム全体や所定のユーザ群(グループ)等であってもよい。例えば、共有ポリシ情報記憶部123には、決定システム1における共有に関する基準を示す共有ポリシが記憶されてもよい。例えば、共有ポリシ情報記憶部123には、ユーザU1〜U4を含むユーザグループにおける共有に関する基準を示す共有ポリシが記憶されてもよい。
(制御部130)
図3の説明に戻って、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、サーバ装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部130は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部130は、取得部131と、判定部132と、決定部133と、送信部134とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部130の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
(取得部131)
取得部131は、各種情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10等の外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や、コンテキスト情報記憶部122や、共有ポリシ情報記憶部123等に示す各種情報を、外部の情報処理装置から取得してもよい。
例えば、取得部131は、ユーザ情報記憶部121や、コンテキスト情報記憶部122や、共有ポリシ情報記憶部123等から各種情報を取得する。例えば、取得部131は、端末装置10からコンテキスト情報を取得する。
図1の例では、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から位置情報LC1−1を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU2が利用する端末装置10−2から位置情報LC1−2を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU3が利用する端末装置10−3から位置情報LC1−3を取得する。
図1の例では、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から位置情報LC2−1を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU1が利用する端末装置10−1から位置情報LC3−1を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU2が利用する端末装置10−2から位置情報LC3−2を取得する。例えば、取得部131は、ユーザU3が利用する端末装置10−3から位置情報LC3−3を取得する。
(判定部132)
判定部132は、種々の情報を判定する。例えば、判定部132は、ユーザ情報記憶部121や、コンテキスト情報記憶部122や、共有ポリシ情報記憶部123等に記憶された情報に基づいて、各種判定を行う。
例えば、判定部132は、一の端末装置10において所定の期間に収集される情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集される情報との類似性を判定する。例えば、判定部132は、一の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報との類似性を判定する。
例えば、判定部132は、一の端末装置10において所定の期間に収集される情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集される情報とについて、レンジの時間内における状態変化量の差を算出し、算出した状態変化量の差と所定の閾値とを比較することにより、一の端末装置10と他の端末装置10との情報を共有できるどうかを判定してもよい。例えば、判定部132は、一の端末装置10のコンテキスト情報の状態変化量と、他の端末装置10のコンテキスト情報の状態変化量との差を算出し、算出した差が所定の閾値未満である場合、一の端末装置10のコンテキスト情報と他の端末装置10のコンテキスト情報とが類似すると判定し、一の端末装置10と他の端末装置10とのコンテキスト情報を共有すると判定してもよい。
例えば、判定部132は、ユーザの位置情報に基づいて、一のユーザのコンテキスト情報を他のユーザのコンテキスト情報として共有して良いかどうかを判定する場合を示す。図1の例では、判定部132は、日時dt11、dt13に取得された位置情報に基づいて、ユーザU1〜U3が一緒に行動している、すなわち近くに位置すると判定する。例えば、判定部132は、ユーザU1〜U3について互いが所定の範囲内に位置することを示す位置情報に基づいて、ユーザU1〜U3が一緒に行動していると判定する。
例えば、判定部132は、各ユーザの行動予定を示すスケジュール情報に基づいて、近くに位置するユーザを判定してもよい。また、例えば、判定部132は、各ユーザの歩数等の情報に基づいて近くに位置するユーザを判定してもよい。
(決定部133)
決定部133は、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、ユーザ情報記憶部121や、コンテキスト情報記憶部122や、共有ポリシ情報記憶部123等に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。例えば、決定部133は、判定部132による判定に基づいて、各種情報を決定する。
例えば、決定部133は、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報の複数の端末装置10間での共有態様を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定する。例えば、決定部133は、一の端末装置10の基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部133は、他の端末装置10の基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
例えば、決定部133は、決定システム1における共有に関する基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部133は、決定システム1における情報の信頼性に関する基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
例えば、決定部133は、一の端末装置10において所定の期間に収集される情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集される情報との類似性に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部133は、一の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報との類似性に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
例えば、決定部133は、一の端末装置10の周囲の状況に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部133は、一の端末装置10から所定の範囲内に位置する他の端末装置10の数に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部133は、一の端末装置10を利用するユーザの状況に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部133は、一の端末装置10を利用するユーザの状況が共有の許可に関する条件を満たすか否かに応じて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
例えば、決定部133は、複数の端末装置10の各々を利用する各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定する。例えば、決定部133は、所定のネットワークN上における各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、共有に関する基準に基づいて決定する。
例えば、決定部133は、複数の端末装置10の各々において検知されるセンサ情報を含むコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定する。例えば、決定部133は、複数の端末装置10の各々の位置情報を含むコンテキスト情報の共有態様を、共有に関する基準に基づいて決定する。例えば、決定部133は、コンテキスト情報の共有に関する基準を示す共有ポリシを用いて、共有態様を決定する。例えば、決定部133は、複数の端末装置10間での共有されるコンテキスト情報の粒度を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定する。例えば、決定部133は、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報を合成した合成情報を共有するかどうかを決定する。
図1の例では、決定部133は、複数の端末装置10−1〜10−3により収集されるコンテキスト情報の複数の端末装置10−1〜10−3間での共有態様を、各端末装置10−1〜10−3を利用するユーザU1〜U3の共有に関する基準(共有ポリシ)に基づいて決定する。例えば、決定部133は、ユーザU1〜U3の位置情報の共有態様をユーザU1〜U3の共有ポリシに基づいて決定する。
図1の例では、決定部133は、ユーザU1の位置情報をユーザU2には共有すると決定し、ユーザU3には共有しないと決定する。例えば、決定部133は、ユーザU1の日時dt12の位置情報LC2−1をユーザU2に共有すると決定する。例えば、決定部133は、データ一覧DL1−3に示すように、ユーザU2の日時dt12の位置として、位置情報LC2−1を対応付ける。
(送信部134)
送信部134は、外部装置に各種情報を送信する。例えば、送信部134は、端末装置10に各種情報を送信する。例えば、送信部134は、端末装置10を利用するユーザにサービスを提供する外部装置にサービスの提供に利用する各種情報を送信してもよい。
例えば、送信部134は、端末装置10にコンテキスト情報の収集タイミングを指示する情報を送信してもよい。例えば、送信部134は、ユーザU1〜U3が一緒に行動していると判定された場合、端末装置10−1〜10−3に位置情報の収集タイミングを指示する情報を送信してもよい。例えば、送信部134は、ユーザU1〜U3が一緒に行動していると判定された場合、端末装置10−2、10−3に位置情報を検知しなくてもよいと指示する情報を送信してもよい。
〔3.決定処理のフロー〕
次に、図7を用いて、実施形態に係る決定システム1による決定処理について説明する。図7は、実施形態に係る決定処理の一例を示すフローチャートである。
図7に示すように、サーバ装置100は、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準を取得する(ステップS101)。例えば、サーバ装置100は、共有ポリシ情報記憶部123に記憶された各ユーザの共有に関する基準を取得する。
そして、サーバ装置100は、共有に関する基準に基づいて、複数の端末装置10間での共有態様を決定する(ステップS102)。例えば、サーバ装置100は、共有ポリシ情報記憶部123に記憶された各ユーザの共有に関する基準に基づいて、複数の端末装置10間での共有態様を決定する。
〔4.変形例〕
上述した実施形態に係る決定システム1は、上記実施形態以外にも種々の異なる態様にて実施されてもよい。例えば、端末装置10において、決定処理が行われてもよい。そこで、以下では、上記の決定システム1の他の実施形態について説明する。なお、上述した実施形態と同様の点については同様の符号を付す等して適宜説明を省略する。
例えば、変形例における決定システム2においては、端末装置10が共有に関する基準に基づいて、他の端末装置10との共有態様を決定する。このように、決定システム2では、端末装置10が他の端末装置10と情報を共有するかを決定する。この点について、図8〜図11を用いて説明する。
(4−1.決定処理)
まず、図8を用いて、変形例に係る決定システムにおける決定処理について説明する。図8は、実施形態に係る決定処理の一例を示す図である。図8に示すように、変形例に係る決定システム2は、端末装置10−1と、端末装置10−2と、サーバ装置100とが含まれる。各端末装置10と、サーバ装置100とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。なお、図8に示した決定システム2には、決定システム1と同様に、3台以上の端末装置10や、複数台のサーバ装置100が含まれてもよい。
変形例に係る端末装置10は、Wi−FiやBluetooth(登録商標)等の所定の無線通信機能やビーコン等の機能を有するものとする。例えば、端末装置10は、Wi−FiやBluetoothやビーコン等の機能により、近くに位置する他の端末装置10を検出してもよい。例えば、端末装置10は、Bluetoothの機能により、互いに検出された端末装置10のリストを有してもよい。
図8の例では、端末装置10−1、10−2は、Bluetoothの機能により、互いに近くに位置する端末装置10として検出されて、その情報を互いに有するものとする。例えば、端末装置10−1は、端末装置10−2を含む近くに位置する端末装置10リストを有するものとする。また、例えば、端末装置10−2は、端末装置10−1を含む近くに位置する端末装置10リストを有するものとする。また、図8の例では、端末装置10−1、10−2は、互いに情報共有が許可されているものとする。例えば、各端末装置10は、図10中の共有基準情報記憶部141に示すような共有に関する基準(共有ポリシ)を有しており、各端末装置10は、共有ポリシ(ポリシ情報)に基づいて、共有態様を決定する。
まず、図8の左側に示すように、日時dt20において端末装置10−2が検知した位置情報LC20を共有する場合を説明する。端末装置10−2は、日時dt20において、GPSにより位置情報LC20を検知する。また、端末装置10−1は、端末装置10−2が近くに位置するため、端末装置10−2との共有を判定する(ステップS21)。上述したように、端末装置10−1、10−2は、互いに情報共有が許可されているため、端末装置10−1は、端末装置10−2と情報を共有してもよいと判定する。すなわち、端末装置10−1は、ユーザU2の情報を共有すると判定する。
そして、端末装置10−1は、端末装置10−2との共有態様を決定する(ステップS22)。図8の例では、端末装置10−1は、端末装置10−2から位置情報を取得することにより、端末装置10−2の情報を共有すると決定する。
そして、端末装置10−1は、端末装置10−2に情報を要求する(ステップS23)。図8の例では、端末装置10−1は、端末装置10−2に位置情報を要求する。
そして、端末装置10−1から情報の要求を取得した端末装置10−2は、端末装置10−1に位置情報LC20を送信する(ステップS24)。なお、端末装置10−2は、端末装置10−1との情報共有が許可されているため、端末装置10−1に日時dt20に検知した位置情報LC20を送信する。
そして、端末装置10−1は、端末装置10−2から取得した位置情報LC20をサーバ装置100に送信する(ステップS25)。図8の例では、端末装置10−1は、位置情報LC20とともに端末装置10−1を利用するユーザを識別する情報(例えばユーザID「U1」等)をサーバ装置100へ送信する。なお、位置情報LC20には、検知日時を示す情報が含まれてもよい。
そして、サーバ装置100は、ユーザU1の位置情報として、日時dt20に取得された位置情報LC20を登録する(ステップS26)。図8の例では、サーバ装置100は、ユーザU1のコンテキスト情報として、日時dt20に取得された位置情報LC20を登録する。
これにより、端末装置10−1は、自身でGPS等により位置情報を検知することなく、位置情報を登録可能となる。このように、端末装置10は、他の端末装置10と情報を共有することにより、消費電力を抑制しつつ、種々のセンサ情報を対応付けたり、細かい粒度で情報を対応付けたりすることが可能になる。したがって、決定システム2は、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、情報の提供側となるユーザU2、すなわち端末装置10−2は、端末装置10−1の通信を利用して、サーバ装置100に位置情報の登録を行ってもよい。図8の右側に示すように、日時dt30において端末装置10−2が検知した位置情報LC30を共有する場合を説明する。端末装置10−2は、日時dt30において、GPSにより位置情報LC30を検知する。また、端末装置10−1は、端末装置10−2が近くに位置するため、端末装置10−2との共有を判定する(ステップS31)。上述したように、端末装置10−1、10−2は、互いに情報共有が許可されているため、端末装置10−1は、端末装置10−2と情報を共有してもよいと判定する。すなわち、端末装置10−1は、ユーザU2の情報を共有すると判定する。
そして、端末装置10−1は、端末装置10−2との共有態様を決定する(ステップS32)。図8の例では、端末装置10−1は、端末装置10−2から位置情報を取得することにより、端末装置10−2の情報を共有すると決定する。
そして、端末装置10−1は、端末装置10−2に情報を要求する(ステップS33)。図8の例では、端末装置10−1は、端末装置10−2に位置情報を要求する。
そして、端末装置10−1から情報の要求を取得した端末装置10−2は、端末装置10−1との共有を判定する(ステップS34)。上述したように、端末装置10−1、10−2は、互いに情報共有が許可されているため、端末装置10−2は、端末装置10−2と情報を共有してもよいと判定する。すなわち、端末装置10−2は、ユーザU1との情報の共有を行うと判定する。そして、端末装置10−2は、端末装置10−1との共有態様を決定する(ステップS35)。図8の例では、端末装置10−2は、端末装置10−1に位置情報を提供するとともに、自身(ユーザU2)の位置情報として、端末装置10−1にサーバ装置100へ送信させ、登録させると決定する。例えば、端末装置10−2は、端末装置10−1にユーザU2を識別する情報を送信することにより、端末装置10−1のユーザU1の位置情報の登録とともに、ユーザU2の位置情報として登録させる。
そして、端末装置10−2は、端末装置10−1に位置情報LC30を送信する(ステップS36)。このとき、端末装置10−2は、位置情報LC30とともに端末装置10−2を利用するユーザを識別する情報(例えばユーザID「U2」等)を端末装置10−1へ送信する。
そして、端末装置10−1は、端末装置10−2から取得した位置情報LC30をサーバ装置100に送信する(ステップS37)。この場合、端末装置10−1は、位置情報LC30とともに取得した端末装置10−2を利用するユーザU2を識別する情報(ユーザID「U2」等)をサーバ装置100に送信する。また、図8の例では、端末装置10−1は、位置情報LC30とともに端末装置10−1を利用するユーザを識別する情報(例えばユーザID「U1」等)をサーバ装置100へ送信する。なお、位置情報LC30には、検知日時を示す情報が含まれてもよい。
そして、サーバ装置100は、ユーザU1、U2の位置情報として、日時dt30に取得された位置情報LC30を登録する(ステップS38)。図8の例では、サーバ装置100は、ユーザU1、U2のコンテキスト情報として、日時dt30に取得された位置情報LC30を登録する。
これにより、端末装置10−2は、位置情報をサーバ装置100へ送信することなく、端末装置10−1により、位置情報を登録可能となる。このように、端末装置10は、他の端末装置10と情報を共有することにより、消費電力を抑制しつつ、種々のセンサ情報を対応付けたり、細かい粒度で情報を対応付けたりすることが可能になる。したがって、決定システム2は、各端末装置に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。なお、各端末装置10は、情報共有に関して、自らの共有プリファレンスを保有してもよい。共有プリファレンスには、ユーザの好みや優先度等の種々の情報が含まれてもよい。例えば、共有プリファレンスには、どのような頻度や量で情報共有するかや、どんなユーザとの情報共有を優先するか等の種々の情報が含まれてもよい。例えば、共有プリファレンスには、後述するセーブモードやリッチモード等の情報や設定が含まれてもよい。例えば、端末装置10は、共有プリファレンスと共有ポリシの兼ね合いで情報共有の可否判断をしてもよい。例えば、端末装置10は、共有プリファレンスと共有ポリシとの両方を満たす場合、情報共有を行うと判定してもよい。また、例えば、端末装置10は、共有プリファレンスと共有ポリシとのいずれかを満たさない場合、情報共有を行わないと判定してもよい。
(4−2.端末装置間での共有)
図8の例では、端末装置10−1が、端末装置10−2から取得した位置情報をサーバ装置100に登録させる場合を示したが、端末装置10−1は、端末装置10−2から取得した位置情報を自装置内に記憶してもよい。また、端末装置10−1は、端末装置10−2から取得した位置情報をサーバ装置100へ送信しなくてもよい。この場合、決定システム2は、サーバ装置を有しなくてもよい。また、端末装置10は、他の端末装置10から取得した情報(第3の端末装置の評判など)に基づいて、情報共有の可否判断をしてもよい。例えば、端末装置10は、第3の端末装置の評判と、共有プリファレンスと共有ポリシとに基づいて、第3の端末装置との情報共有の可否を判定してもよい。例えば、端末装置10は、第3の端末装置の評判が所定のレベル以上であり、共有プリファレンスと共有ポリシとを満たす場合、第3の端末装置を情報共有すると判定してもよい。例えば、端末装置10は、第3の端末装置の評判が所定のレベル未満である場合、第3の端末装置を情報共有しないと判定してもよい。また、例えば、端末装置10は、他の端末装置10との情報共有の後、その評価結果を、第3の端末装置に提供してもよい。
(4−3.共有相手)
また、端末装置10は、自装置との共有を許可している他の端末装置10であれば、どのような端末装置10と情報を共有してもよい。例えば、端末装置10は、位置情報を検知している端末装置10が近くに位置する場合、その端末装置10から位置情報を取得してもよい。例えば、端末装置10は、いわゆるすれ違い通信のように、ある瞬間に近くに位置したユーザの位置情報を取得し、共有してもよい。
例えば、ユーザは、人が多いエリアを移動する際に、サーバ装置100に対してどのユーザが近くにいるかを示す情報を要求し、近くで位置情報の検知を行っているユーザがいる場合、そのユーザの位置情報を共有することにより、そのユーザの位置情報を取得し、自身の位置情報としてサーバ装置100に送信してもよい。
(4−4.端末装置の状況による変動)
なお、端末装置10は、端末装置10の状況に応じて、他の端末装置10との共有を行うかどうかを決定してもよい。例えば、端末装置10は、バッテリ(電池)の残量が十分である場合(例えば、残量60%以上等)、自装置でコンテキスト情報の検知を行ってもよい。また、例えば、端末装置10は、バッテリ(電池)の残量が十分でない場合(例えば、残量60%未満等)、他の端末装置10のコンテキスト情報を共有すると決定してもよい。例えば、決定システム2は、一の端末装置10の周囲の状況に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定してもよい。例えば、決定システム2は、一の端末装置10から所定の範囲内(例えば10m以内等)に位置する他の端末装置10の数に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定してもよい。例えば、決定システム2は、一の端末装置10から所定の範囲内に位置する他の端末装置10の数が所定の閾値(例えば10台等)以上である場合、一の端末装置10と情報共有する他の端末装置10の数を制限してもよい。例えば、決定システム2は、一の端末装置10から所定の範囲内に位置する他の端末装置10の数が10台である場合、一の端末装置10と情報共有する他の端末装置10の数を2台に制限してもよい。例えば、決定システム2は、一の端末装置10から所定の範囲内に位置する他の端末装置10の数が10台である場合、一の端末装置10には、一の端末装置10の最も近くに位置する他の端末装置10のみと情報共有させてもよい。
(4−5.共有態様)
また、各端末装置10における共有態様は、上記に限らず種々の態様であってもよい。例えば、端末装置10における共有態様は、種々の基準に基づいて決定されてもよい。例えば、端末装置10における共有態様は、共有する情報の量や質等に関する基準に基づいて決定されてもよい。例えば、端末装置10は、セーブモードとリッチモード等の種々のモードに応じて、他の端末装置10との情報の共有態様を決定してもよい。例えば、ここでいう、セーブモードは、所定量のコンテキスト情報を保持するために個人が効率的にデータ取得するモードであってもよい。例えば、端末装置10は、セーブモードの場合は、自装置に対応するコンテキスト情報が所定量となるように、自装置が収集するコンテキスト情報の量を変動させてもよい。例えば、端末装置10は、セーブモードの場合は、他の端末装置10のコンテキスト情報が共有可能である場合、自装置が収集するコンテキスト情報の量を減少させてもよい。また、リッチモードは、個人は通常のデータ取得を行い、共有者が多いほど共有全体としてリッチになるモードであってもよい。例えば、各端末装置10は、リッチモードの場合は、自装置が収集するコンテキスト情報の量を変動させず、通常のデータ取得を行うとともに、共有可能な他の端末装置10のコンテキスト情報を共有するモードであってもよい。
また、端末装置10は、個人(例えば端末装置10のユーザ)のコンテキスト情報に基づいて、共有態様を決定してもよい。例えば、端末装置10は、自装置のバッテリに関する情報に基づいて、共有態様を決定してもよい。例えば、端末装置10は、バッテリに余裕がある(例えば残量50%以上等)場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。また、例えば、端末装置10は、バッテリに余裕がない(例えば残量50%未満等)場合、セーブモードで情報共有を行ってもよい。
また、例えば、端末装置10は、端末装置10を利用するユーザの関係に基づいて、共有態様を決定してもよい。例えば、一の端末装置10は、他の端末装置10を利用するユーザが、一の端末装置10を利用するユーザと所定の関係(第1の関係)を有するユーザである(例えば親友や家族等)場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。例えば、一の端末装置10は、他の端末装置10を利用するユーザが、一の端末装置10を利用するユーザと第1の関係よりもレベルが低い関係(第2関係)を有するユーザである(例えば知り合いや知人等)場合、セーブモードで情報共有を行ってもよい。また、例えば、一の端末装置10は、他の端末装置10を利用するユーザが、一の端末装置10を利用するユーザと第2の関係よりもレベルが低い関係(第3関係)を有するユーザである(例えば他人や拒否されたユーザ等)場合、情報共有を行わなくてもよい。また、例えば、端末装置10は、バッテリに余裕がない(例えば残量50%未満等)場合、セーブモードで情報共有を行ってもよい。
また、例えば、端末装置10は、共有者間のコンテキストに応じて、共有態様を決定してもよい。例えば、端末装置10は、共有者との利用サービスが所定の条件を満たす場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。例えば、端末装置10は、共有者との利用サービスが所定のナビゲーションサービスである場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。また、例えば、端末装置10は、ユーザが運動状態分析を行う場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。例えば、端末装置10は、ユーザが集団スポーツにおける運動状態分析を行う場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。例えば、端末装置10は、ユーザが球技(例えばサッカー等)での戦略策定のために緻密なデータにより運動状態分析を行う場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。
また、例えば、端末装置10は、電力消費分析等を行う場合、セーブモードで情報共有を行ってもよい。例えば、端末装置10は、ユーザが節約できる利用態様を要望、かつセンシティブなデータ(センシティブ情報)のため共有する情報を抑制したい場合、セーブモードで情報共有を行ってもよい。このような場合、端末装置10は、上位レベルデータでの情報共有を行ってもよい。また、端末装置10は、センシティブ情報を共有する場合、セーブモードに代えて、上位レベルデータでの情報共有を行ってもよい。なお、ここでいうセンシティブ情報とは、ユーザの生体情報(バイタルデータ)や位置情報等が含まれる。また、ここでいう上位レベルデータとは、上記のようなコンテキスト情報を曖昧化したデータであってもよい。例えば、上位レベルデータとは、コンテキスト情報を抽象化したり、情報の粒度を粗くしたりすることであってもよい。例えば、コンテキスト情報が具体的な緯度経度を示す位置情報である場合、Aエリア等にされることにより曖昧化されてもよい。
また、例えば、端末装置10は、対象となる情報に応じて共有態様を決定してもよい。例えば、端末装置10は、センシティブ情報の場合、セーブモードや上位レベルデータでの共有としてもよい。また、例えば、端末装置10は、センシティブ情報ではない情報(ノンセンシティブ情報)の場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。例えば、端末装置10は、センシティブ情報ではない環境データ、通信データの場合、リッチモードで情報共有を行ってもよい。
(4−6.端末上での共有、再共有)
また、例えば、各端末装置10は、その端末装置10で周辺の複数の端末装置10から取得した情報を加工したり、取捨選択したりしてサーバ装置100に共有情報としてあげてもよい。例えば、各端末装置10は、その端末装置10で周辺の複数の端末装置10から取得した情報を取捨選択し、加工した情報をサーバ装置100に送信してもよい。
また、例えば、各端末装置10は、共有ポリシに基づいて、3台以上の端末間に亘って共有を行ってもよい。また、図1の例では、ユーザU2から位置情報を取得したユーザU1は、その情報を他のユーザに共有してもよい。例えば、ユーザU2から位置情報を取得したユーザU1は、その情報を他のユーザU5に共有してもよい。
(4−7.共有予約・共有依頼の伝搬)
また、決定システム2は、上記に限らず、種々の共有態様が可能であってもよい。例えば、決定システム2は、要求タイミングや過去の情報だけでなく、未来の情報の共有の予約依頼等を設定可能であってもよい。例えば、決定システム2は、所定の場所B(例えば、Xビル前等)の気温や騒音度合いを、未来に渡って1時間周期で共有により取得したい場合、1時間周期で、場所Bに位置する種々のユーザから気温や騒音度合いを、共有可能にしてもよい。例えば、ユーザU1が所定のエリアCの気温や騒音度合いを、所定の期間に渡って1時間周期で共有により取得したい場合、1時間周期で、エリアCに位置する種々のユーザから気温や騒音度合いを、ユーザU1が共有可能にしてもよい。
また、決定システム2は、共有依頼の伝搬が可能であってもよい。例えば、決定システム2は、12時にあるユーザ(ユーザU10とする)が所定の場所B(例えば、Xビル前等)にいて周辺の人に共有依頼を送信して、データを取得してもよい。例えば、ユーザU10は、12時15分に場所Bを離れるが、ユーザU10から12時に共有依頼を取得し、場所Bに位置する他のユーザ(ユーザU20とする)からまた適宜のタイミングでその周辺にいる他のユーザたちに、共有依頼を送信する。これにより、ユーザU10は、自分が場所Bを離れても、そこの場所の情報を、連鎖する(芋づる式の)共有依頼や予約により取得することができる。
決定システム2は、上記のような種々の共有により、各端末装置に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。なお、上記は一例であり、決定システム2は、ユーザの所望する共有態様がシステムに適用可能であれば、どのような共有態様により情報の共有を可能にしてもよい。
〔5.端末装置の構成〕
次に、図9を用いて、変形例に係る端末装置10の構成について説明する。図9は、変形例に係る端末装置10の構成例を示す図である。図9に示すように、端末装置10は、通信部11と、センサ部111と、入力部12と、出力部13と、記憶部14と、制御部15とを有する。
(通信部11)
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、図示しない所定の通信網と有線または無線で接続され、サーバ装置100や他の端末装置10等の外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。
(センサ部111)
センサ部111は、種々の情報を検知する。例えば、センサ部111は、GPSセンサによって実現される。なお、センサ部111は、複数のセンサ情報を検知可能であってもよい。センサ部111は、照度センサ、温度センサ、湿度センサ、心拍(脈拍)センサ、加速度センサ、発汗センサ、呼気(ガス)センサ、マイク等の種々のセンサが含まれてもよい。
(入力部12)
入力部12は、ユーザから各種操作が入力される。例えば、入力部12は、タッチパネル機能により表示面(例えば出力部13)を介してユーザからの各種操作を受け付けてもよい。また、入力部12は、端末装置10に設けられたボタンや、端末装置10に接続されたキーボードやマウスからの各種操作を受け付けてもよい。
(出力部13)
出力部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。
(記憶部14)
記憶部14は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部14は、例えば、端末装置10にインストールされているアプリケーションに関する情報、例えばプログラム等を記憶する。変形例に係る記憶部14は、図9に示すように、共有基準情報記憶部141を有する。
(共有基準情報記憶部141)
変形例に係る共有基準情報記憶部141は、共有基準(共有ポリシ)に関する各種情報を記憶する。図10は、変形例に係る共有基準情報記憶部の一例を示す図である。例えば、共有基準情報記憶部141は、コンテキスト情報の共有に関する基準を記憶する。例えば、共有基準情報記憶部141は、端末装置10を利用するユーザに関する共有ポリシを記憶する。図10に示す共有基準情報記憶部141には、「基準ID」、「共有可否」、「共有相手」、「共有時間」、「共有場所」といった項目が含まれる。図10に示す共有基準情報記憶部141は、図8中のユーザU1に対応する共有基準情報記憶部を示す。
「基準ID」は、コンテキスト情報の共有に関する基準を識別する情報を示す。「共有可否」は、その対象における他の対象との共有可否を示す。例えば、項目「共有可否」が「許可」である場合、その対象が他の対象との情報共有を許可していることを示す。また、例えば、項目「共有可否」が「不可」である場合、その対象が他の対象との情報共有を許可していないことを示す。
また、「共有相手」は、その対象が共有を許可する相手(他の対象)に関する条件を示す。また、「共有時間」は、その対象が共有を許可する時間に関する条件を示す。また、「共有場所」は、その対象が共有を許可する場所に関する条件を示す。
図10の例では、端末装置10における基準ID「CR11」により識別される共有基準は、他の対象との共有を許可することを示す。また、端末装置10における基準ID「CR11」により識別される共有基準は、全ユーザとの共有を、時間や場所の制限なしで許可することを示す。
なお、共有基準情報記憶部141は、上記に限らず、目的に応じて種々の情報を記憶してもよい。例えば、共有基準情報記憶部141は、複数の基準を記憶してもよい。例えば、共有基準情報記憶部141には、他の端末装置10を利用するユーザの共有ポリシに関する情報が記憶されてもよい。また、共有態様を決定するために条件は、「共有相手」、「共有時間」、「共有場所」に限らず、種々の条件であってもよい。例えば、共有態様を決定するために条件は、「共有コンテキスト」であってもよい。「共有コンテキスト」は、ユーザが置かれている状況に対応する条件であってもよい。例えば、「共有コンテキスト」でいうコンテキストは、端末装置10を利用するユーザの状態や周囲の環境(状況)であってもよい。例えば、共有コンテキストは、「ランニング中のコンテキスト情報のみ共有しても良い」とか「機嫌が悪い時のコンテキスト情報は共有したくない」とか「彼女とデート中の時のコンテキスト情報は共有を許可しない」といったような条件であってもよい。例えば、「共有コンテキスト」に、「ランニング=許可」が登録される場合、端末装置10は、ユーザが「ランニング」中のコンテキスト情報を共有すると判定してもよい。例えば、「共有コンテキスト」に、「機嫌が悪い=不可」が登録される場合、端末装置10は、ユーザの機嫌が「悪い」場合、コンテキスト情報を共有しないと判定してもよい。例えば、「共有コンテキスト」に、「ユーザY(彼女)=不可」が登録される場合、端末装置10は、ユーザがユーザY(彼女)といる(所定の範囲内に位置する)場合、コンテキスト情報を共有しないと判定してもよい。この場合、端末装置10は、上記のようなユーザの状況に関する条件に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。このように、端末装置10は、ユーザの状況と共有可否とが対応付けられた条件に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定してもよい。なお、ユーザの状況は、上記に限らず、仮想空間(オンライン)上でのユーザの状況であってもよい。
(制御部15)
制御部15は、例えば、コントローラ(controller)であり、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置10内部の記憶部14に記憶されている各種プログラム(決定プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムには、決定処理を行うアプリケーションのプログラムが含まれてもよい。また、制御部15は、コントローラ(controller)であり、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
図9に示すように、制御部15は、取得部151と、決定部152と、送信部153と、表示部154とを有し、以下に説明する決定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図9に示した構成に限られず、後述する決定処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図9に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
(取得部151)
取得部151は、各種情報を取得する。例えば、取得部151は、端末装置10等の外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、他の端末装置10から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、共有基準情報記憶部141等に示す各種情報を、外部の情報処理装置から取得してもよい。
例えば、取得部151は、共有基準情報記憶部141等を含む記憶部14から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、他の端末装置10からコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部151は、センサ部111により検知されたコンテキスト情報を取得する。例えば、取得部151は、センサ部111により検知されたコンテキスト情報を取得することにより、コンテキスト情報を収集する。例えば、取得部151は、収集したコンテキスト情報を記憶部14に記憶させてもよい。例えば、取得部151は、決定部152による決定に応じて、種々の情報を取得する。
図8の例では、端末装置10−1の取得部151は、端末装置10−2から位置情報を取得することにより、端末装置10−2の情報を共有すると決定する。例えば、端末装置10−1の取得部151は、端末装置10−2から位置情報を取得することにより、端末装置10−2の情報を共有すると決定する。
(決定部152)
決定部152は、各種情報を決定する。例えば、決定部152は、共有基準情報記憶部141等に記憶された情報に基づいて、各種情報を決定する。
例えば、決定部152は、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報の複数の端末装置10間での共有態様を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定する。例えば、決定部152は、自装置の基準に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部152は、他の端末装置10の基準に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
例えば、決定部152は、決定システム2における共有に関する基準に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部152は、決定システム2における情報の信頼性に関する基準に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
例えば、決定部152は、自装置において所定の期間に収集される情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集される情報との類似性に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部152は、自装置において所定の期間に収集されるコンテキスト情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報との類似性に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
例えば、決定部152は、自装置の周囲の状況に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部152は、自装置から所定の範囲内に位置する他の端末装置10の数に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部133は、自装置を利用するユーザの状況に基づいて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。例えば、決定部133は、自装置を利用するユーザの状況が共有の許可に関する条件を満たすか否かに応じて、自装置と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
例えば、決定部152は、複数の端末装置10の各々を利用する各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定する。例えば、決定部152は、所定のネットワークN上における各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、共有に関する基準に基づいて決定する。
例えば、決定部152は、複数の端末装置10の各々において検知されるセンサ情報を含むコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定する。例えば、決定部152は、複数の端末装置10の各々の位置情報を含むコンテキスト情報の共有態様を、共有に関する基準に基づいて決定する。例えば、決定部152は、コンテキスト情報の共有に関する基準を示す共有ポリシを用いて、共有態様を決定する。例えば、決定部152は、複数の端末装置10間での共有されるコンテキスト情報の粒度を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定する。例えば、決定部152は、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報を合成した合成情報を共有するかどうかを決定する。
例えば、決定部152は、図10中の共有基準情報記憶部141に示すような共有に関する基準(ポリシ情報)に基づいて情報共有の態様を決定する。図8の例では、決定部152は、端末装置10−2が近くに位置するため、端末装置10−2との共有を判定する。例えば、端末装置10−1の決定部152は、端末装置10−2と情報を共有してもよいと判定する。例えば、決定部152は、ユーザU2の情報を共有すると判定する。
例えば、端末装置10−1の決定部152は、端末装置10−2との共有態様を決定する。図8の例では、端末装置10−1の決定部152は、端末装置10−2から位置情報を取得することにより、端末装置10−2の情報を共有すると決定する。
(送信部153)
送信部153は、外部の情報処理装置へ種々の情報を送信する。送信部153は、入力部12により入力されたユーザ操作に従って、外部の情報処理装置へ種々の情報を送信してもよい。また、送信部153は、決定部152による決定に応じて、種々の情報を送信する。例えば、送信部153は、他の端末装置10やサーバ装置100へ各種情報を送信する。
例えば、送信部153は、他の端末装置10に情報を要求する。図8の例では、端末装置10−1の送信部153は、端末装置10−2に位置情報を要求する。
また、例えば、送信部153は、端末装置10−1に位置情報LC20を送信する。図8の例では、端末装置10−2の送信部153は、端末装置10−1に位置情報LC20を送信する。
例えば、送信部153は、他の端末装置10から取得した位置情報をサーバ装置100に送信する。図8の例では、端末装置10−1の送信部153は、位置情報LC20をサーバ装置100へ送信する。例えば、端末装置10−1の送信部153は、位置情報LC20とともに端末装置10−1を利用するユーザを識別する情報をサーバ装置100へ送信する。
(表示部154)
表示部154は、出力部13を介して各種情報を表示する。例えば、表示部154は、ユーザによる共有ポリシ(共有基準)に関する設定を受け付ける画面を表示してもよい。
なお、上述した制御部15による決定処理等の処理は、所定のアプリケーションにより行われる場合、制御部15の各部は、例えば、所定のアプリケーションにより実現されてもよい。例えば、制御部15による決定処理等の処理は、外部の情報処理装置から受信した制御情報により実現されてもよい。
〔6.決定処理のフロー〕
次に、図11を用いて、実施形態に係る決定システム2による決定処理について説明する。図11は、変形例に係る決定処理の一例を示すフローチャートである。
図11に示すように、端末装置10は、端末装置10におけるコンテキスト情報の共有に関する基準を取得する(ステップS201)。例えば、端末装置10は、共有基準情報記憶部141に記憶された端末装置10を利用するユーザの共有に関する基準を取得する。
そして、端末装置10は、共有に関する基準に基づいて、他の端末装置10との間での共有態様を決定する(ステップS202)。例えば、端末装置10は、共有基準情報記憶部141に記憶された端末装置10を利用するユーザの共有に関する基準に基づいて、他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
〔7.検知タイミングの決定〕
なお、上述した決定システム1、2においては、情報を共有する端末装置10は、端末装置10における検知タイミングを、他の端末装置10におけるセンサ情報の検知タイミングに応じて決定してもよい。この点について、図12を用いて説明する。図12は、情報共有の一例を示す図である。
図12の例では、端末装置10−11〜10−14の4台の端末装置10が、他の端末装置10における検知に合せて、位置情報を検知するタイミングを決定する場合を示す。例えば、端末装置10−11〜10−14は、ユーザU11〜U14が各々利用する端末装置10に対応する。なお、以下では、決定システム2である場合を一例に説明する。
図12の例では、サーバ装置100は、ポリシ情報PL4に示すように、ユーザU11〜U14が日時dt41〜dt49の間において、位置情報を共有することを示すポリシ情報を有するものとする。また、ポリシ情報PL4に示す情報は、共有ポリシ情報記憶部123に記憶されてもよい。例えば、サーバ装置100は、ユーザU11〜U14のいずれかがポリシ情報PL4に対応する情報を登録することにより、ポリシ情報PL4に示すポリシ情報を登録してもよい。
また、例えば、サーバ装置100は、ユーザの設定に限らず、種々の情報に基づいて、日時dt41〜dt49の間において、ユーザU11〜U14が一緒に行動している、すなわち近くに位置すると判定してもよい。例えば、サーバ装置100は、各ユーザU11〜U14の行動予定を示すスケジュール情報に基づいて、ユーザU11〜U14が日時dt41〜dt49の間において近くに位置すると判定してもよい。
例えば、端末装置10−11〜10−14は、ポリシ情報PL4に示すような情報を有することにより、日時dt41〜dt49の間において、位置情報を共有可能にしてもよい。例えば、端末装置10−11〜10−14は、日時dt41〜dt49の間において、ユーザU11〜U14が一緒に行動するため、位置情報の検知を分散させて行うと決定してもよい。例えば、端末装置10−11〜10−14は、日時dt41〜dt49の間において、期間INT4(例えば5分等)だけ間隔を空けたタイミングで各端末装置10が位置情報を検知すると決定してもよい。
例えば、端末装置10−11は、日時dt41〜dt49の間において、端末装置10−11〜10−14のうち、最初に位置情報を検知すると決定してもよい。例えば、端末装置10−12は、日時dt41〜dt49の間において、端末装置10−11の検知後、期間INT4が経過した後、位置情報を検知すると決定してもよい。また、例えば、端末装置10−13は、日時dt41〜dt49の間において、端末装置10−12の検知後、期間INT4が経過した後、位置情報を検知すると決定してもよい。例えば、端末装置10−14は、日時dt41〜dt49の間において、端末装置10−13の検知後、期間INT4が経過した後、位置情報を検知すると決定してもよい。例えば、端末装置10−11は、日時dt41〜dt49の間において、端末装置10−14の検知後、期間INT4が経過した後、位置情報を検知すると決定してもよい。
端末装置10−11〜10−14は、サーバ装置100から上記のような検知タイミングを指定する情報を取得してもよいし、端末装置10−11〜10−14のいずれかが、上記のような検知タイミングを指定する情報を決定してもよい。なお、端末装置10−11〜10−14が位置情報を検知するタイミングの設定は上記に限らず、種々のタイミングの設定であってもよい。例えば、端末装置10−11は、X時(0〜23時のいずれか、以下同様)0分に位置情報を検知すると決定してもよい。例えば、端末装置10−12は、X時15分に位置情報を検知すると決定してもよい。例えば、端末装置10−13は、X時30分に位置情報を検知すると決定してもよい。例えば、端末装置10−14は、X時45分に位置情報を検知すると決定してもよい。
図12の例では、ユーザU11が利用する端末装置10−11は、日時dt41におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC41を取得する(ステップS41)。そして、端末装置10−11は、位置情報LC41をサーバ装置100へ送信する。
端末装置10−11から位置情報LC41を取得したサーバ装置100は、ポリシ情報PL4に基づいて、位置情報LC41をユーザU11〜U14に共有させると決定する(ステップS42)。サーバ装置100は、データ一覧DL4−1に示すように、端末装置10−11から取得した位置情報LC41をユーザU11〜U14に対応付けて登録する。例えば、サーバ装置100は、ユーザU11〜U14の日時dt41における位置を位置情報LC41として登録する。以下では、データ一覧DL4の更新に応じて、データ一覧DL4をデータ一覧DL4−1〜DL4−4として図示するが、データ一覧DL4−1〜DL4−4について、特に区別することなく説明する場合には、データ一覧DL4と記載する。なお、データ一覧DL4に示すコンテキスト情報の具体的な記憶態様の詳細は、図13の説明において詳述する。
その後、ユーザU12が利用する端末装置10−12は、日時dt41から期間INT4が経過した日時dt42におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC42を取得する(ステップS43)。そして、端末装置10−12は、位置情報LC42をサーバ装置100へ送信する。
端末装置10−12から位置情報LC42を取得したサーバ装置100は、ポリシ情報PL4に基づいて、位置情報LC42をユーザU11〜U14に共有させると決定する(ステップS44)。サーバ装置100は、データ一覧DL4−2に示すように、端末装置10−12から取得した位置情報LC42をユーザU11〜U14に対応付けて登録する。例えば、サーバ装置100は、ユーザU11〜U14の日時dt42における位置を位置情報LC42として登録する。
また、ユーザU13が利用する端末装置10−13は、日時dt42から期間INT4が経過した日時dt43におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC43を取得する(ステップS45)。そして、端末装置10−13は、位置情報LC43をサーバ装置100へ送信する。
端末装置10−13から位置情報LC43を取得したサーバ装置100は、ポリシ情報PL4に基づいて、位置情報LC43をユーザU11〜U14に共有させると決定する(ステップS46)。サーバ装置100は、データ一覧DL4−3に示すように、端末装置10−13から取得した位置情報LC43をユーザU11〜U14に対応付けて登録する。例えば、サーバ装置100は、ユーザU11〜U14の日時dt43における位置を位置情報LC43として登録する。
また、ユーザU14が利用する端末装置10−14は、日時dt43から期間INT4が経過した日時dt44におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC44を取得する(ステップS47)。そして、端末装置10−14は、位置情報LC44をサーバ装置100へ送信する。
端末装置10−14から位置情報LC44を取得したサーバ装置100は、ポリシ情報PL4に基づいて、位置情報LC44をユーザU11〜U14に共有させると決定する(ステップS48)。サーバ装置100は、データ一覧DL4−4に示すように、端末装置10−14から取得した位置情報LC44をユーザU11〜U14に対応付けて登録する。例えば、サーバ装置100は、ユーザU11〜U14の日時dt44における位置を位置情報LC44として登録する。
上記のように、図12の例では、端末装置10−11〜10−14の各々が位置情報を検知する回数及びサーバ装置100へ送信する回数が1回であるのに対して、サーバ装置100には、4回分の位置情報が各ユーザU11〜U14に対応付けて登録される。このように、決定システム2は、端末装置10における消費電力や通信負荷の増大を抑制しつつ、各ユーザについてより細かい情報の収集が可能となり、詳細な情報解析を可能にすることができる。したがって、決定システム2は、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また図12に示す例においてサーバ装置100に登録されるコンテキスト情報の記憶態様の一例を図13を用いて説明する。図13は、共有された情報の構成の一例を示す図である。具体的には、図13は、コンテキスト情報記憶部122Aに記憶されたコンテキスト情報の構成の一例を示す図である。なお、図13中のコンテキスト情報記憶部122Aは、記憶された情報以外は、図5中のコンテキスト情報記憶部122と同様である。
例えば、図13の例では、ユーザID「U11」により識別されるユーザ(図12のユーザU11に対応)は、履歴ID「LG11−1」に対応付けられたコンテキスト情報が取得されたことを示す。また、履歴ID「LG11−1」に対応付けられた参照先が「−」であるため、履歴ID「LG11−1」には、実データが記憶されることを示す。例えば、ユーザU11は、日時dt41に履歴ID「LG11−1」に対応付けられたコンテキスト情報が取得されたことを示す。また、履歴ID「LG11−1」に対応付けられたコンテキスト情報には、位置情報である位置「LC41」等が含まれることを示す。
また、ユーザU11は、履歴ID「LG11−2」に対応付けられたコンテキスト情報が取得されたことを示す。また、履歴ID「LG11−2」に対応付けられた参照先が「LG12−2」であるため、履歴ID「LG11−2」の情報は、履歴ID「LG12−2」に対応付けられたコンテキスト情報と同様の情報であることを示す。すなわち、履歴ID「LG11−2」に対応するデータとしては、履歴ID「LG12−2」のコンテキスト情報を参照する参照情報のみが記憶される。
また、ユーザU11は、履歴ID「LG11−3」に対応付けられたコンテキスト情報が取得されたことを示す。また、履歴ID「LG11−3」に対応付けられた参照先が「LG13−3」であるため、履歴ID「LG11−3」の情報は、履歴ID「LG13−3」に対応付けられたコンテキスト情報と同様の情報であることを示す。
また、ユーザU11は、履歴ID「LG11−4」に対応付けられたコンテキスト情報が取得されたことを示す。また、履歴ID「LG11−4」に対応付けられた参照先が「LG14−4」であるため、履歴ID「LG11−4」の情報は、履歴ID「LG14−4」に対応付けられたコンテキスト情報と同様の情報であることを示す。
このように、図13に示すコンテキスト情報記憶部122Aでは、ユーザに対応する端末装置10から取得されたコンテキスト情報以外については、参照先を示す参照情報のみを記憶する。これにより、決定システム2は、記憶するデータ量の増大を抑制することができる。
また、図12に示す例の場合、各端末装置10−11〜10−14は、各端末装置10−11〜10−14の各々が検知した位置情報のみしか自装置内に有しない。例えば、端末装置10−11は、自装置内に日時dt41に検知した位置情報LC41のみを有する。また、例えば、端末装置10−12は、自装置内に日時dt42に検知した位置情報LC42のみを有する。そのため、ある端末装置10からデータ(位置情報)が不正に抜き取られた場合であっても、その端末装置10が検知した位置情報のみしか抜き取られることがないため、その端末装置10に対応付けられる全ての位置情報を盗まれることを防止できる。したがって、決定システム2は、セキュリティを向上させることができる。
〔8.共有判定について〕
なお、上述した決定システム1、2においては、各端末装置10から取得された情報の類似度に基づいて、各端末装置10の情報を共有するかを決定してもよい。この点について、図14を用いて説明する。図14は、情報共有の一例を示す図である。
図14の例では、端末装置10−51、10−52の2台の端末装置10が、所定のレンジRG5(例えば15分等)において検知した位置情報の類似性に基づいて、端末装置10−51、10−52間の情報を共有させるかを決定する場合を示す。例えば、端末装置10−51、10−52は、ユーザU51、U52が各々利用する端末装置10に対応する。なお、以下では、決定システム1である場合を一例に説明する。
図14の例では、サーバ装置100は、ポリシ情報PL5に示すように、ユーザU51、U52が互いに情報の共有を許可していることを示す共有ポリシを有するものとする。
また、ポリシ情報PL5に示す情報は、共有ポリシ情報記憶部123に記憶されてもよい。例えば、サーバ装置100は、ユーザU51、U52のいずれかがポリシ情報PL5に対応する情報を登録することにより、ポリシ情報PL5に示すポリシ情報を登録してもよい。
図14の例では、ユーザU51が利用する端末装置10−51は、日時dt51におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC51を取得する(ステップS51)。そして、端末装置10−51は、位置情報LC51をサーバ装置100へ送信する。サーバ装置100は、データ一覧DL5に示すように、端末装置10−51から取得した位置情報LC51をユーザU51に対応付けて登録する。例えば、サーバ装置100は、ユーザU51の日時dt51における位置を位置情報LC51として登録する。
その後、ユーザU52が利用する端末装置10−52は、日時dt52におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC52を取得する(ステップS52)。そして、端末装置10−52は、位置情報LC52をサーバ装置100へ送信する。サーバ装置100は、データ一覧DL5に示すように、端末装置10−52から取得した位置情報LC52をユーザU52に対応付けて登録する。例えば、サーバ装置100は、ユーザU52の日時dt52における位置を位置情報LC52として登録する。
また、端末装置10−52は、日時dt53におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC53を取得する(ステップS53)。そして、端末装置10−52は、位置情報LC53をサーバ装置100へ送信する。例えば。サーバ装置100は、データ一覧DL5に示すように、ユーザU52の日時dt53における位置を位置情報LC53として登録する。
また、端末装置10−51は、日時dt54におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC54を取得する(ステップS54)。そして、端末装置10−51は、位置情報LC54をサーバ装置100へ送信する。例えば。サーバ装置100は、データ一覧DL5に示すように、ユーザU51の日時dt54における位置を位置情報LC54として登録する。
また、端末装置10−52は、日時dt55におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC55を取得する(ステップS55)。そして、端末装置10−52は、位置情報LC55をサーバ装置100へ送信する。例えば。サーバ装置100は、データ一覧DL5に示すように、ユーザU52の日時dt55における位置を位置情報LC55として登録する。
また、端末装置10−51は、日時dt56におけるGPSの検知に応じて、位置情報LC56を取得する(ステップS56)。そして、端末装置10−51は、位置情報LC56をサーバ装置100へ送信する。例えば。サーバ装置100は、データ一覧DL5に示すように、ユーザU51の日時dt56における位置を位置情報LC56として登録する。
レンジRG5内において端末装置10−51、10−52から位置情報LC51〜LC56を取得したサーバ装置100は、共有させるか否かを判定する(ステップS57)。
例えば、サーバ装置100は、端末装置10−51においてレンジRG5内に収集された位置情報LC51、LC54、LC56と、端末装置10−52においてレンジRG5内に収集された位置情報LC52、LC53、LC55とについて、レンジRG5の時間内における状態変化量の差を算出し、算出した状態変化量の差と所定の閾値とを比較することにより、端末装置10−51、10−52の情報を共有できるどうかを判定してもよい。例えば、サーバ装置100は、算出した状態変化量の差が所定の閾値未満である場合、端末装置10−51、10−52の情報を共有すると判定してもよい。例えば、サーバ装置100は、端末装置10−51、10−52の情報を共有させると判定した場合、共有態様を決定する。例えば、サーバ装置100は、端末装置10−51、10−52が各々取得した位置情報全体を共有させると決定してもよい。また、例えば、サーバ装置100は、端末装置10−51、10−52が各々取得した位置情報のうち、共有させることが有効な位置情報のみを共有させると決定してもよい。
図14の例では、サーバ装置100は、端末装置10−51が取得した位置情報LC51、LC54、LC56のうち、位置情報LC56が取得された日時dt56から所定の範囲内(例えば前後5分以内等)に端末装置10−52が位置情報を検知したタイミングがないため、ユーザU51の位置情報LC56をユーザU52に共有させると決定してもよい。
上記のように、決定システム1は、所定のレンジ内での類似性に基づいて、情報を共有させるかを決定することにより、関連性が低い情報が共有されることを抑制し、各ユーザの情報を精度よく共有させることが可能となる。したがって、決定システム1は、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。なお、上記例では、各端末装置10−51、10−52において検知される位置情報の類似性に基づいて、情報を共有させるかを決定する場合を示したが、決定システム1は、類似性の判定に用いられる情報であれば、どのような情報を用いてもよい。例えば、各端末装置10−51、10−52が、所定のレンジ内において他の端末装置10(第3の端末装置)と共有した情報の類似性に基づいて、情報を共有させるかを決定してもよい。例えば、各端末装置10−51、10−52が、所定のレンジ内においてある第3の端末装置(例えば、端末装置10−53)と所定の回数以上コンテキスト情報を共有している場合、端末装置10−51、10−52の情報を共有させると決定してもよい。
〔9.効果〕
上述してきたように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、決定部133、152を有する。決定部133、152は、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報の複数の端末装置10間での共有態様を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報の複数の端末装置10間での共有態様を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、一の端末装置10の基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10の基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、一の端末装置10とは異なる他の端末装置10の基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10とは異なる他の端末装置10の基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、決定システム1、2における共有に関する基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、決定システム1、2における共有に関する基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、決定システム1、2における情報の信頼性に関する基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、決定システム1、2における情報の信頼性に関する基準に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、一の端末装置10において所定の期間に収集される情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集される情報との類似性に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10において所定の期間に収集される情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集される情報との類似性に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、一の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報との類似性に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報と、他の端末装置10において所定の期間に収集されるコンテキスト情報との類似性に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、一の端末装置10の周囲の状況に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10の周囲の状況に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、一の端末装置10から所定の範囲内に位置する他の端末装置10の数に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10から所定の範囲内に位置する他の端末装置10の数に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、一の端末装置10を利用するユーザの状況に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10を利用するユーザの状況に基づいて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、一の端末装置10を利用するユーザの状況が共有の許可に関する条件を満たすか否かに応じて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10を利用するユーザの状況が共有の許可に関する条件を満たすか否かに応じて、一の端末装置10と他の端末装置10との間での共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、取得部131、151を有する。取得部131、151は、決定部133、152により一の端末装置10がコンテキスト情報を共有すると決定される他の端末装置10に関する情報を取得する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10がコンテキスト情報を共有すると決定される他の端末装置10に関する情報を取得することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、取得部131、151は、一の端末装置10がコンテキスト情報を共有すると決定される他の端末装置10のコンテキスト情報を取得する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10がコンテキスト情報を共有すると決定される他の端末装置10のコンテキスト情報を取得することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、取得部131、151は、一の端末装置10がコンテキスト情報を共有すると決定される他の端末装置10のコンテキスト情報を特定可能な参照情報を取得する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、一の端末装置10がコンテキスト情報を共有すると決定される他の端末装置10のコンテキスト情報を特定可能な参照情報を取得することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、複数の端末装置10の各々を利用する各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、複数の端末装置10の各々を利用する各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、所定のネットワークN上における各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、所定のネットワークN上における各ユーザの行動に関するコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、複数の端末装置10の各々において検知されるセンサ情報を含むコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、複数の端末装置10の各々において検知されるセンサ情報を含むコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、複数の端末装置10の各々の位置情報を含むコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、複数の端末装置10の各々の位置情報を含むコンテキスト情報の共有態様を、基準に基づいて決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、コンテキスト情報の共有に関する基準を示す共有ポリシを用いて、共有態様を決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、コンテキスト情報の共有に関する基準を示す共有ポリシを用いて、共有態様を決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、複数の端末装置10間での共有されるコンテキスト情報の粒度を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、複数の端末装置10間での共有されるコンテキスト情報の粒度を、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
また、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2において、決定部133、152は、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報を合成した合成情報を共有するかどうかを決定する。
このように、実施形態に係る決定システム1及び変形例に係る決定システム2は、複数の端末装置10の各々におけるコンテキスト情報の共有に関する基準に基づいて、複数の端末装置10により収集されるコンテキスト情報を合成した合成情報を共有するかどうかを決定することにより、各端末装置10に応じた柔軟な情報の共有を可能にすることができる。
〔10.ハードウェア構成〕
上述してきたサーバ装置100及び端末装置10は、例えば図15に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。図15は、サーバ装置及び端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、及びメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、及び、プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークN(図2中においてはネットワークN)を介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が収集したデータをネットワークNを介して他の機器へ送信する。
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、及び、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、収集したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、プログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
例えば、コンピュータ1000がサーバ装置100や端末装置10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部130、15の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、これらのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からネットワークNを介してこれらのプログラムを取得してもよい。
以上、本願の実施形態及び変形例のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の行に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
〔11.その他〕
また、上記実施形態及び変形例において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
また、上述してきた実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
また、上述してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、取得部は、取得手段や取得回路に読み替えることができる。