JP6970669B2 - 医療用包帯 - Google Patents

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Description

本発明は、支持層、創傷パッド、及び接着層を備える包帯に関する。剥離ライナーは接着層の創傷対向面に剥離可能に付着している。剥離ライナーは重なり合って第1のグリップ部材を形成する第1及び第2の取り除き可能な部分を少なくとも備える。
薄い自己接着性創傷被覆膜を備える創傷包帯は、柔軟性があり皮膚の輪郭に良好に適合できることから、創傷を管理する上で広く受け入れられている。このような包帯は、典型的には接着剤コーティングをもつ創傷接触層を含む。接着剤の目的は、創傷及び/又は創傷を取り囲む皮膚に接着し、望ましい位置に包帯を固定することである。使用される接着剤は皮膚にやさしい必要がある。
包帯は薄くて接着性があることが望ましい一方で、包帯は典型的には扱いにくく、患者に適用しにくい。包帯は自己支持型(self-supporting)ではなく、適用している間にしわになったり、ひっついたりすることがある。生じたしわは、流体が漏れ出すことができる細いチャネルを作りうる。したがって、包帯は使い物にならなくなり、最終的には廃棄されなければならない。
薄い接着フィルム包帯の取り扱いを容易にするために、剥離ライナーが接着剤コーティングに付けられることがある。しかし、一旦剥離ライナーが取り除かれると、接着剤でコーティングされたフィルムはやはりしわになり、それ自体に接着する可能性がある。
薄いフィルム接着包帯は手術後に適用されることが多く、医療用途には初めは無菌であるべきである。手術創には直面する多くの課題がある。患者は水ぶくれを発症する場合があり、患者の不快感及び痛みを増大させ、手術創治癒を遅らせ、手術部位感染のリスクを増加させる可能性がある。手術環境では、無菌性が重要であり、包帯の無菌的適用が基本的である。臨床医などの使用者は、厳格な無菌条件下で包帯を適用しなければならない。包帯層の汚染を避けるために、包帯の面に触れないことが重要である。
薄い接着包帯の取扱いと適用を容易にするためにさまざまな試みがなされてきた。例えば、米国特許出願公開第2009/0105670号明細書は、カバー、補強材(stiffener)、及び剥離可能なライナーを備える複合構造体を開示している。3つの横方向に配置された部分を備える補強材及び剥離可能なライナーは、複合構造体に剛性を与え、適用時に包帯がそれ自体にくっついて、しわになることを防ぐ。補強材はカバーの上面に剥離可能にしっかり固定され、補強材の主要部分よりも剛性があるつまみ(handle)を含む。
米国特許第4614183号明細書は、その接着面が、3つの横方向に配置された部分に形成された剥離紙ライナーによって覆われているポリマーフィルム包帯を開示している。中央部は最初に取り除かれるように配置され、包帯は2つの側部によって掴まれて所望の位置に配置される。そして、側部が取り除かれて創傷への包帯の確実な固定を完了する。
上記の文献は、3ピース剥離ライナーシステムを利用して薄いフィルム包帯を取り扱う課題に対する解決策を提供するが、包帯の適用時に、剥離ライナーによって覆われた包帯の側部が創傷の上に落ちうるリスクや、使用者が剥離ライナーの側部を取り除く最中に切開部に支障をきたしうるおそれが依然として存在する。これは創傷部位の汚染をもたらす可能性がある。したがって、切開部に接触するか、支障をきたすおそれが最小限に抑えられるように、薄いフィルム包帯の適用を改善し且つ簡単にする必要がある。
本発明の目的は、上述の必要性を満たすことであり、取り扱い性が向上した薄い接着フィルム包帯を提供することであり、接触によりフィルムの接着面を汚染することなく、患者に包帯を容易に適用することが可能になる。
この目的は、横方向(x)及び長手方向(y)の延長部を有する包帯であって、
・支持層、
・長手方向に互いに平行に延びる一対の横方向縁部及び横方向に互いに平行に延びる一対の長手方向縁部によって曲線輪郭を作られた創傷パッド、
・創傷対向面及び非創傷対向面を有する接着層、
・接着層の創傷対向面に剥離可能に付けられた剥離ライナー
を備え、
前記創傷パッドは支持層と接着層との間に配置され、少なくとも支持層が前記創傷パッドの周縁を越えて延びて前記創傷パッドの輪郭に沿って境界部分を画定し、
剥離ライナーは包帯の横方向(x)に延びる分割線によって分割されて、少なくとも第1の取り除き可能な部分及び第2の取り除き可能な部分を形成し、第1及び第2の取り除き可能な部分は分割線に沿って重なり合って第1のグリップ部材を形成し、分割線は創傷パッドを横切って延び、創傷パッドの長手方向縁部の少なくとも1つから15mm未満の距離に設けられる包帯を提供することによって達成される。
本発明による包帯によって、使用者が切開部位の端部で包帯を非常に正確に適用することが可能になる。包帯は、創傷パッドの縁部分を配置することによって切開部位の端部に適用されて、切開部の端部を正確に覆うことができる。
分割線、ひいてはグリップ部材が、創傷パッドの長手方向縁部から15mm未満の距離に配置されるので、剥離ライナーの第1の取り除き可能な部分によって覆われた創傷パッド部分は切開部全体を覆う。これによって、創傷滲出液の吸収に利用される吸収領域の割合を大きくすることが可能になる。また、切開部から離れた創傷パッドの部分のみを覆う剥離ライナーの第2の部分が、切開部に触れること又は支障をきたすことなく取り除くことができるので、創傷を汚染するリスクを最小限に抑えるか、又はそのおそれを排除する。
剥離ライナーの第1の取り除き可能な部分を少しだけ取り除き、その時点で第1の剥離ライナー部分から部分的に露出している創傷パッド部分を用いて、包帯を切開部の縁部に非常に正確に配置することによって、使用者は包帯を適用することができる。包帯を皮膚上にわずかに押しつける一方で、使用者は両手を使って、第1の取り除き可能な部分を取り除き、包帯をなめらかにしわを作らずに適用することができる。第2の取り除き可能な部分が切開部領域の外側に位置するので、剥離ライナーのこの部分が創傷上に落ちて汚染を引き起こすおそれがない。剥離ライナーの第1の取り除き可能な部分を完全に取り除き、この包帯部分をしっかりと固定した後に、剥離ライナーの第2の取り除き可能な部分を取り除くことができる。
好ましくは、剥離ライナーの分割線は、創傷パッドの長手方向縁部の少なくとも1つから3〜10mmの距離に配置される。これによって、吸収領域の利用率がさらに高まり、すなわち、使用者が切開部全体を覆う創傷パッドを有するより小さいサイズの包帯を選ぶことできるようになる。
実施形態では、グリップ部材は第1のタブ及び第2のタブを備える。第1のタブは、それ自体の上に折りたたまれている第2の取り除き可能な部分の長手方向縁部から形成され、第2のタブは、第2の取り除き可能な部分の折りたたまれた長手方向縁部を越えて重なり合って延びる第1の取り除き可能な部分の長手方向縁部から形成される。
結果として、第1の取り除き可能な部分は、第1のタブを用いて取り除かれ、第2の取り除き可能な部分は、その下にある第2のタブを用いて取り除かれる。
この配置により、剥離ライナーの部分を正しい順序で取り除くことができる。また、第1のタブと第2のタブとの間の重なりは汚染物質が包帯層に入るのを防ぐので、接着層を汚染するおそれが排除される。さらに、包帯を平らな配置で保管し包装することができるので、包装を行う上で有益であると考えられる。
多くの外科手術、例えば、股関節手術又は膝手術、帝王切開、心臓手術、及び腹部の大手術では、大きくて比較的直線的な切開部が生じることがある。したがって、比較的大きいサイズの包帯を使用することが望ましい。典型的には、これらの包帯は形状が実質的に長方形である。このような状況では、大きいサイズの包帯がそれ自体にくっつく傾向が高まり、包帯の境界部分にしわが形成されやすいので、薄い接着包帯の適用はより複雑になる。
したがって、実施形態では、本発明の包帯の剥離ライナーは、第3の取り除き可能な部分を備えることができ、すなわち、剥離ライナーは、3つの別個の取り除き可能な材料部分から形成されうる。したがって、上記分割線を第1の分割線とし、上記グリップ部材を第1のグリップ部材とすることができる。剥離ライナーは、横方向に延びる第2の分割線によって分割されて第3の取り除き可能な部分を形成することができる。第3の取り除き可能な部分は、第1の取り除き可能な部分と重なり合って第2のグリップ部材を形成する。
この配置では、第1の取り除き可能な部分が完全に取り除かれ、適用を行う者(applicator)は、第2及び第3の取り除き可能な剥離ライナー部分によって覆われた包帯の部分によって本質的に平らな構造で包帯をまっすぐに保持することができる。
次いで、適用を行う者は、第1の剥離ライナー部分によってその時点で覆われていない創傷パッド部分を切開部の最端部にやさしく正確に固定することによって包帯を切開部に配置することができる。
覆われていない包帯部分の残りの部分を切開部に固定している間、第2の剥離ライナー部分によって覆われた包帯の部分が包帯のこの部分が創傷上に落ちて、それによってその下に汚染を引き起こすリおそれがないので無視することができる。第3の取り除き可能な部分によって覆われた包帯をまっすぐに保持してしわの形成を排除し、さらに包帯のこの部分が切開部の上に落ちてそこに支障をきたすおそれを排除しつつ、片手を使って、切開部の長さに沿って包帯を皮膚にしっかりと配置することができる。その後、第3の取り除き可能な部分は取り除くことができ、そして、包帯の第2の取り除き可能な部分が取り除かれる。したがって、包帯は、延ばされ、完全に無菌で、しわのない状態で、容易に患者に配置することができる。
第2のグリップ部材は第1及び第2のタブを備えることができる。第1のタブはそれ自体の上に折りたたまれている第3の取り除き可能な部分の長手方向縁部から形成でき、第2のタブは、第3の取り除き可能な部分の折りたたまれた長手方向縁部を越えて重なり合って延びる第1の取り除き可能な部分の長手方向縁部から形成することができる。
結果として、第3の取り除き可能な部分は、第2のグリップ部材の第1のタブをつかむことによって取り除かれる。また、第1の取り除き可能な部分は、使用者がむしろ第1の取り除き可能な部分をこの方向に取り除くことを好む場合には、第2のグリップ部材の第2のタブをつかむことによって取り除くことができる。
上記のように、この配置によって、使用者が剥離ライナーの部分を正しい順序で取り除くのを可能にする。また、完全に無菌の包帯を提供し、包帯の包装を簡単にすることができる。
3ピースの剥離ライナーを有する実施形態が有利ではあるが、本発明の概念は2ピースの剥離ライナーにも適用可能であることが理解されるべきである。そのような実施形態では、包帯を創傷に適用する前に、第1の取り除き可能な部分を完全に取り除く代わりに、適用を行う者は第1の取り除き可能な部分を接着層から一部分だけ離し、それを第1の取り除き可能な部分の取り除かれていない部分の上に折りたたむことになる。この配置では、適用を行う者は、第2の取り除き可能な部分及び折りたたまれた第1の取り除き可能な部分によって覆われた包帯の部分によって本質的に平らな構造で包帯をまっすぐに保持することができる。次いで、適用を行う者は、第1の剥離ライナー部分によってその時点で一部覆われていない創傷パッド部分を切開部の最も端部にやさしく正確に固定することによって、包帯を切開部に配置することができる。覆われていない包帯部分の残りの部分を切開部に固定している間、第2の剥離ライナー部分によって覆われた包帯の部分は、包帯のこの部分が創傷上に落ちて、それによってその下に汚染を引き起こすリおそれがないので無視することができる。折りたたまれた第1の取り除き可能な部分によって覆われた包帯をまっすぐに保持してしわの形成を排除し、さらに包帯のこの部分が切開部の上に落ちてそこに支障をきたすおそれを排除しつつ、片手を使って、切開部の長さに沿って包帯を皮膚にしっかりと配置することができる。その後、第1の取り除き可能な部分の残りが取り除け、そして包帯の第2の取り除き可能な部分が取り除かれる。したがって、包帯は、延ばされ、完全に無菌で、しわのない状態で、容易に患者に配置することができる。包帯を創傷に適用する前に、適用を行う者が第1の取り除き可能な部分全体を一度に取り除くおそれを低減するために、包帯は、いくつかのタイプの適用を行う者に対するフィードバック手段(applicator feedback means)を適切に含むことができる。そのような適用を行う者に対するフィードバック手段は、充分な第1の取り除き可能な部分が接着層から充分に離されたことを使用者に知らせる機能を有することになる。そのようなフィードバック手段は、例えば触覚フィードバック又は力フィードバックなどのさまざまな様式で行うことができ、これはいくつかの例示的な実施形態に反映される。
したがって、少なくともいくつかの実施形態によれば、剥離ライナーは、前記第1の取り除き可能な部分及び前記第2の取り除き可能な部分からなる2ピース剥離ライナーであり、包帯は、前記第1の取り除き可能な部分と前記接着層との間に、前記取り除き可能な部分の他の領域と前記接着層との間の保持力と比べて異なる保持力を局所的にもたらす手段を備え、記手段は前記分割線から長手方向(y)に離れている。
異なる保持力を局所的にもたらす手段は、例えば、接着層の局所的な変更であることができる。例えば、接着層の1つ以上の別個のスポットは、接着層の他の領域よりも多く且つ/又はより強い接着性を備えることができる。別個のスポットごとの変更よりはむしろ、変更は、例えば、包帯の横方向(x)に走る連続線に沿ったものであってもよい。局所的に保持力を増加させることは有利であるかもしれないが、これは第1の取り除き可能な部分の継続した剥離に対する抵抗を本質的に増加させるので、代替案として、抵抗を下げることも適用を行う者への知覚可能な手がかりでもありうることから、局所的に抵抗を下げることが考えられることが理解されるべきである。
接着層の局所的な変更の代わりに、又はそれに加えて、第1の取り除き可能な部分を変更することが考えられ、それは少なくともいくつかの実施形態において反映される。
したがって、少なくともいくつかの実施形態では、前記第1の取り除き可能な部分は長手方向(y)に前記グリップ部材及び前記第2の取り除き可能な部分から離れるように前記包帯の長手方向縁部に延び、前記第1の取り除き可能な部分が、前記第1の取り除き可能な部分を横切って横方向(x)に延び、包帯の前記分割線と前記長手方向縁部との間に位置する折り目及び/又は切り込み線を備える。適用を行う者が第1の取り除き可能な部分から剥がし始めると、彼/彼女はある保持力を知覚することになり、剥がれが折り目及び/又は切り込み線にまできたとき、彼/彼女は接着層と第1の取り除き可能な部分との間の異なる保持力を知覚することになり、したがって、第1の取り除き可能な部分を取り除くのを一時的に停止することを彼/彼女に気付かせる。
実施形態では、接着層は、中央に配された開口領域と、開口領域を越えて横方向及び長手方向に延びて有孔領域の周りを取り囲む非開口境界部分を形成する非開口領域を備える。
接着層の中央に配された開口領域を設けることによって、開口領域は包帯の吸収領域を覆うことになり、創傷滲出液の創傷パッドへの迅速な取り込みをもたらすことになる。非開口領域は創傷パッドの境界部分及び接着層を覆い、皮膚への良好な接着をもたらす働きをする。
例えば、開口領域は、創傷接触層を貫通して延びる複数の穿孔を備えることができる。
穿孔は、皮膚と接触するように配置された接着層によってもたらされる皮膚への密着を損なうことなく、創傷パッドへの迅速な吸収を可能にする。それによって、創傷パッドを覆う接着層も、皮膚への良好な接着を実現する。
実施形態では、接着層の開口領域は、創傷パッドの面積の少なくとも60%を覆うように配置される。
発明者らは、接着、液体吸収、及び液体保持の間の良好なバランスを達成するために、中心に配された開口領域が、創傷パッドの中央主要部分を覆うが創傷パッドの縁部を開口のない状態にしておくようにその領域を配置することが有益であることを見出した。非開口境界部分は、創傷パッドの縁部を覆い、これらの縁部に「液体ポケット(liquid pocket)」を形成する。創傷パッドによって吸収されたいずれの液体又は体滲出液は、創傷パッドの縁部分に液体ポケット手段を設けることにより、包帯の境界部分に漏出することが防げることになる。液体の漏れは、接着特性を実質的に損なう可能性があり、包帯の接着不良につながる可能性がある。
開口領域は、創傷パッドの長手方向の延長部の少なくとも60%に対応する長手方向の延長部を有することができる。
液体ポケット機能は、創傷パッドの長手方向縁部で特に重要である。これは、包帯が典型的には実質的に長方形の形状をしており、例えば膝切開部又は股関節切開部の上に長手方向の位置に配置されることが多いからである。したがって、下向きに配置された創傷パッドの長手方向縁部は、使用者が立っているときに下方に流れる多量の体滲出液に曝される。したがって、液体ポケット機能はこの方向において重要であると考えられる。
前記第1及び第2の取り除き可能な部分を形成する分割線は、前記接着層の前記非開口領域に設けることができる。これは、剥離ライナーが2ピース剥離ライナーであるか、それとも3ピース剥離ライナーであるかには関係なく、考えられることである。
したがって、3ピース剥離ライナーの場合、剥離ライナーの少なくとも第1の分割線は、好ましくは接着層の非開口領域に配置される。
グリップ部材は結果的に接着層の非開口領域に配置される。剥離ライナーの第1の部分が取り除かれる(又は2ピース剥離ライナーの場合には部分的に取り除かれる)とき、接着層の開口又は穿孔が切開を覆うように置かれることになるように包帯が適用され、創傷滲出液の吸収をそれが必要とされる場所、すなわち創傷部位で最大にする。この配置はまた、包帯の正確な適用を可能にし、吸収が必要な切開部に非開口領域が配置されないことを確実にする。
例えば、分割線(3ピース剥離ライナーの場合、第1の分割線)は、接着層の開口領域と非開口領域の交差部に設けることができる。
この配置により、創傷一面にわたって最適な吸収が確保される。
実施形態では、接着層、支持層、及び剥離ライナーのうちの少なくとも1つは実質的に透明である。
これは、適用を行う者が創傷パッドを境界部分と区別することを可能にし、その結果包帯が切開部に適切に配置できるので有益である。
3ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、第1のグリップ部材及び/又は第2のグリップ部材の少なくとも一部は着色されている。2ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、前記グリップ部材は着色されている。
剥離ライナーが透明又は白色の場合、着色されているグリップ部材は透明又は白色とコントラストをなす。このコントラストはグリップ部材に注意を引くものであり、剥離ライナーを正しい方法で取り除くように使用者を誘導する。また、着色されたグリップ部材は美的理由からも望ましいと、医療従事者と患者ともにみなされている。
例えば、3ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、第1のグリップ部材の第2のタブの少なくとも一部及び/又は第2のグリップ部材の第2のタブの少なくとも一部が着色されうる。2ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、グリップ部材の第2のタブの少なくとも一部が着色されている。
3ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、第1のグリップ部材及び/又は第2のグリップ部材は少なくとも1つの印を備える。2ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、前記グリップ部材は少なくとも1つの印を備える。
印は、適用を行う者が剥離ライナー部分を正しい方法で取り除くように誘導する機能を果たす。
例えば、3ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、第1のグリップ部材の第1のタブ及び/又は第2のグリップ部材の第1のタブは少なくとも1つの印を備える。2ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、グリップ部材の第1のタブは少なくとも1つの印を備える。
2ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、前記第1の剥離可能な部分は、前記折り目及び/又は切り込み線に隣接して着色されうる。これは、3ピース剥離ライナーに関して、上述した第2のグリップ部材の着色と同様に適用を行う者を誘導する。
2ピース剥離ライナーを有する包帯の実施形態では、前記第1の剥離可能な部分は、前記折り目及び/又は切り込み線に隣接する少なくとも1つの印を備えることができる。これは、3ピース剥離ライナーに関して、上述した第2のグリップ部材の印と同様に適用を行う者を誘導する。
前述のように、折り目及び/又は切り込み線の代わりに、又はそれにくわえて、前記第1の取り除き可能な部分と前記接着層との間に異なる保持力を局所的にもたらす他の手段。そのような場合、前記手段が設けられる領域又はその領域に隣接して、第1の取り除き可能な部分は着色されてもよく、及び/又は少なくとも1つの印を備えてもよい。
本発明の目的及び特徴は、次のような添付の図面と併せて、以下の詳細な説明からより容易に明らかになるであろう。
図1aは、剥離ライナーの面から見た、すなわち、使用者の皮膚と接触することが意図された包帯の面から見た本発明の少なくとも1つの実施形態による包帯を示す。
図1bは、剥離ライナーの面から見た、すなわち、使用者の皮膚と接触することが意図された包帯の面から見た本発明の少なくとも別の実施形態による包帯を示す。
図2aは、本発明の少なくとも1つの実施形態による包帯の患者の膝への適用を示す。 図2bは、本発明の少なくとも1つの実施形態による包帯の患者の膝への適用を示す。 図2cは、本発明の少なくとも1つの実施形態による包帯の患者の膝への適用を示す。
図3aは、を、剥離ライナーの面すなわち、使用者の皮膚と接触することになる包帯の面から見た本発明の1つの実施形態による包帯を示す。
図3bは、剥離ライナーの第1の取り除き可能な部分が取り除かれた図3aの包帯を示す。
以下では、本発明のいくつかの実施形態を添付の例示的な図を参照してさらに詳細に説明する。
図1aは、横方向(x)及び長手方向(y)の延長部を有する包帯を示す。
本明細書で使用される場合、用語「横方向の延長部」又は「横方向」は、物品の最小の長さ寸法に平行に走る方向である。横方向は図面においてx軸線に平行である。
包帯、創傷パッド、接着層、開口領域、又は剥離ライナー、又はそのいずれかの部分の「横方向縁部」は、長手方向、すなわち、y軸線に平行に延びる縁部である。
「長手方向の延長部」又は「長手方向」は、横方向の延長部又は方向に対して直交する。その結果、長手方向は図面のy軸線に平行である。
包帯、創傷パッド、接着層、開口領域、又は剥離ライナー、又はそのいずれかの部分の「長手方向縁部」は、横方向、すなわち、y軸線に平行に延びる縁部である。
図1aは、支持層101と、長手方向に互いに平行に延びる一対の横方向縁部103及び横方向に互いに平行に延びる一対の長手方向縁部104によって輪郭を描かれた創傷パッド102、並びに創傷対向面106と非創傷対向面(図示せず)を有する接着層105を備える包帯を示す。創傷パッド102は支持層101と接着層105との間に配置される。支持層101は創傷パッド102の周縁を越えて延びて創傷パッド102の輪郭に沿って境界部分107を画定する。
接着層105は、創傷から体液、例えば創傷滲出液を受けるように配置される一方で、創傷パッド102は、創傷滲出液を吸収し、それを包帯の上部から、すなわち支持層101を通して蒸発させることによって創傷からその滲出液を運び去る働きをする。
支持層101は、蒸気透過性且つ防水性の薄いフィルム、シート、又は膜であることができる。支持層101に適した材料の例としては、ポリウレタン、ポリエチレン、又はポリアミドフィルム、シリコーンフィルム、ポリエステル系不織材料、及びポリエステル系不織材料とポリウレタンフィルムとの積層体が挙げられるが、これらに限定されない。支持層として使用するのに適した材料はポリウレタンである。例えば、支持層101は、5〜40μm、例えば15〜25μmの厚さを有するポリウレタンフィルムであることができる。
支持層101は、典型的には、例えば感圧接着剤(例えば、アクリル系接着剤)などの接着剤を介して創傷パッド102に接着される。支持層101は、創傷パッドを越えて延びる支持層101の部分で接着層105に接着されていてもよい。
創傷パッド102は、例えばフォーム及び/又はセルロースベースの材料(例えばヒドロセルロース)などの吸収性の適合材料を含むことができる。創傷パッド102は、親水性材料、例えば親水性フォーム含むことができる。適切な発泡材料としては、ポリウレタン発泡体が挙げられるが、これに限定されない。
創傷パッド102は、1つ又は複数の層を含むことができる。例えば、創傷パッド102は、一緒に積層された異なる特性を有する2つ以上の層を含むことができる。例えば、創傷パッド102は、その創傷対向面上の第1の吸収層と、非創傷対向面上の液体分配層とを含むことができ、第2の吸収層は支持層101に張り付けられる。
第1の吸収層は、超吸収性材料、例えば、超吸収ポリマー(SAP)又は超吸収繊維(SAF)を含むことができる。例えば、ポリアクリル超吸収繊維が適しうる。
液体分配層は、不織材料、例えば、ビスコース、ポリエステル、又はそれらの混合物を含むことができる。液体分配層は、第1の吸収層よりも薄くてもよく、接着層105からの侵入時に創傷滲出液を広げるように作用する。
層は、圧及び熱を利用して接着、積層によって接合することができる。
創傷パッド102は、液体輸送層などのさらなる層、一緒に積層された発泡体層と不織布層のさまざまな組み合わせを含むことができる。
創傷パッド102は、包帯の柔軟性を高めるためにエンボス加工又は予め切断されてもよい。このような切断は動きの力を散らし、包帯が身体と共に自然に動くことを可能にする。例えば、創傷パッド又はその層のいずれかは、該出願の全内容を参照により本明細書に援用される欧州特許出願公開第15164465.5号明細書に記載されているような切開部を含むことができる。
創傷パッド102は、1つ以上の生物学的に活性な物質、例えば、抗菌効果又は創傷治癒効果を有する化合物を含むことができる。そのような化合物の例としては、銀塩及び金属銀などの銀化合物、ポリヘキサメチレンビグアニド(PHMB)又はそのいずれの塩、ポリヘキサメチルグアニド(PHMG)又はそのいずれの塩、クロルヘキシジン又はそのいずれの塩などのビグアニド塩、ヨウ素、サリチル酸又はそのいずれの塩、アセチルサリチル酸又はそのいずれの塩、塩化ベンゼトニウムなどの四級アンモニウム塩、ポビドンヨード(ベタジン)、ラクトフェリン、キシリトール、ヒトカチオン性抗菌タンパク質18(hCAP18又はLL37)などの抗菌性ペプチド、ボルネオール、次没食子酸ビスマス、抗真菌医薬、ならびにゲンタマイシン及びストレプトマイシンなどの抗生物質が挙げられるが、これらに限定されない。
接着層105は、創傷対向面106、すなわち、着用者の創傷又は皮膚に向けられた面、及び非創傷対向面(図示せず)、すなわち着用者に装着されたときに接着面の反対側に向けられる面を有する。
接着層は接着剤コーティングでもよい。接着剤コーティングは、支持層101及び/又は創傷パッド102の少なくとも一部を覆うことができる。代替的に、接着層は、接着剤コーティングを含む創傷接触層であってもよい。接着層の目的は、皮膚に接着し、使用中に包帯を適所に保つことである。使用される接着剤が皮膚にやさしく、皮膚に損傷を引き起さずに包帯を取り除くことを可能にすることが重要である。使用される接着剤はまた、長期間の使用を可能にする強い接着効果を有するべきである。
適切な接着剤コーティング材料の例としては、シリコーンゲル、ホットメルト接着剤、アクリレート接着剤、ポリウレタンゲル、及び親水コロイド接着剤が挙げられるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、接着剤は、皮膚に対して非刺激性である材料、例えばシリコーンゲルから構成される。適切なシリコーンゲルの例としては、本明細書で言及したQ72218(ダウコーニング)及びSilGel 612(ワッカー・ケミー)などの2成分RTV系、ならびにNuSilシリコーンエラストマーが挙げられる。本発明の実施形態では、接着剤は、欧州特許出願公開第14194054.4号明細書に記載されているASTM D 937及びDIN 51580に基づく方法で測定して、8〜22mm、例えば12〜17mmの柔らかさ(針入度)を有する軟質シリコーンゲルを含むことができる。
実施形態では、接着層105は、接着剤コーティングを含む創傷接触層である。創傷接触層は、当技術分野で公知であり、包帯での使用に適したさまざまな材料のいずれかを含むことができる。例えば、創傷接触層は、薄いプラスチックフィルム、又は接着剤でコーティングされた薄いプラスチックフィルムを含む積層体で構成されてもよい。創傷接触層に適した材料としては、ポリオレフィン系フィルム(ポリエチレンなど)、ポリアミド、ポリウレタン、及びシリコーンが挙げられるが、これらに限定されない。創傷接触層として使用するのに適した材料は、薄いポリウレタンフィルムである。例えば、創傷接触層は、50〜800μm、例えば、100〜400μm、例えば、100〜250μmの範囲の厚さを有するポリウレタンフィルムであることができる。
そのような実施形態では、接着剤コーティングは、接着層105の創傷接触面106の全面を構成してもよく、又はその一部のみを覆ってもよい。
支持層101は創傷パッド102の周縁を越えて延びて創傷パッド102の輪郭に沿って境界部分107を画定する。
接着層105が接着剤コーティングを含む創傷接触層である実施形態では、接着層105は、支持層101と同じ広がりをもち、同じ外形寸法を有することができる。したがって、支持層101及び接着層105の両方が、創傷パッド102の輪郭に沿って境界部分を画定する。支持層101と接着層105とは、創傷パッド102の周縁を越えて延びる両層の領域において互いに結合されてもよい。好適には、接着層105の境界部分は、接着剤コーティングを含む。
充分な接着性を達成するために、境界部分107は、10〜50mmの幅を有し、創傷パッドの輪郭に沿って延びる。より小さいサイズの包帯は、より大きなサイズの包帯よりも小さな境界部分を有することができる。好ましくは、境界部分は20〜30mmの幅を有し、創傷パッドの輪郭に沿って延びる。これにより、適用時に充分な接着性を維持したままで、製品の取り扱い及び適用が容易になる。
剥離ライナー108は接着層105の創傷対向面106に剥離可能に付けられる。
本明細書で使用される場合、「に剥離可能に付けられた」という用語は、剥離層が創傷包帯の残りの部分から手で剥がすことができることを意味する。剥離ライナーの取り除き可能な部分は、互いに剥離可能に連結している、すなわち、それらの部分は1つ又はすべての部分に加えられる分離力なしでは連結したままであり、分離力が加えられた際に分離可能であるようにそれらの部分が連結していることを意味する。剥離ライナー108は、包帯の使用前に、その層のすべてを含む包帯の無菌性を守ることができるバリアとして働く。
剥離ライナー108は、当技術分野で公知のさまざまな適切な材料のいずれか、例えばポリエチレン、ポリエステル、ポリプロピレン、及びシリコーンコート紙から作られることができる。例えば、剥離ライナーは、30〜300μm、例えば、50〜150μmの範囲の厚さを有するポリエチレンフィルムであることができる。
剥離ライナー108は包帯の横方向(x)に延びる第1の分割線109によって分割されて、少なくとも第1の取り除き可能な部分110及び第2の取り除き可能な部分111を形成し、第1及び第2の取り除き可能な部分110及び111は第1の分割線109に沿って重なり合って第1のグリップ部材112を形成する。分割線109は創傷パッド102を横切って延び、創傷パッド102の長手方向縁部104の少なくとも1つから15mm未満の距離に設けられる。それにより、第2の取り除き可能な部分111は創傷パッド102の一部を覆う。
第1のグリップ部材112を創傷パッド102の長手方向縁部104から15mm未満の距離に配置することによって、包帯の位置決め及び適用過程の向上が可能になる。使用者は切開部位の端部に包帯を非常に正確に適用することができる。一方の手を使って第1の取り除き可能な部分110を段階的に取り除くことができ、他方の手は皮膚に包帯をやさしく押すことによって補助することができる。剥離ライナー108の分割線109は、切開部に包帯を適用する場所を定める。使用者は、第1の取り除き可能な部分110を完全な無菌状態で取り除くことに集中でき、剥離ライナーの第2の取り除き可能な部分111は創傷パッドの皮膚への固定手順の間に取り除くことができる。第2の取り除き可能な部分111によって覆われた包帯の部分は、切開部から離れているので、この部分が創傷上に落ちて、汚染又は切開部との接触を引き起こすおそれがない。また、創傷パッド縁部から15mm未満の距離にグリップ部材112を設けることによって、吸収領域の端部で、すなわち切開部の端部をわずかに越えて適用を開始することが可能になる。これによって、創傷滲出液の吸収に利用される吸収領域の割合を大きくすることが可能になる。
剥離ライナー108の第1の取り除き可能な部分110を完全な取り除き、この包帯部分をしっかりと固定した後、剥離ライナー108の第2の取り除き可能な部分111を取り除いて患者の皮膚に付けることができる。
無菌上の理由から、周囲の皮膚を浸軟から保護する目的で、創傷パッド102が切開部と少なくとも5mm、例えば約10mm重なり合うことが有益であると考えられている。このことは、剥離ライナー108の第1の分割線109は第2の取り除き可能な部分110が創傷パッド102の一部を覆うように配置されているので、常に本発明の包帯に当てはまる。
本発明の包帯は、創傷、例えば、手術創、切傷及び擦過傷などの急性創傷を滲出させるのに特に適している。
好ましい実施形態では、剥離ライナー108の第1の分割線109は、創傷パッド102の長手方向縁部104の少なくとも1つから3〜10mmの距離に配置される。
これによって、吸収領域、すなわち創傷パッド102の利用率がさらに上がり、切開部全体を覆う創傷パッドを有するより小さなサイズの包帯を使用者が選ぶことが可能になる。
実施形態では、第1のグリップ部材112は第1のタブ113及び第2のタブ114を備える。第1のタブ113は、それ自体の上に折りたたまれている第2の取り除き可能な部分111の長手方向縁部から形成され、第2のタブ114は、第2の取り除き可能な部分111の折りたたまれた長手方向縁部を越えて重なり合って延びる第1の取り除き可能な部分110の長手方向縁部115から形成される。
第1のグリップ部材112の第1のタブ113はそれ自体の上に折りたたむことができ、すなわち、分割線109から離れ、好適には、剥離ライナーの分割線109から約10〜25mm離れうる。第2のタブ114は、第1のタブ113を約5〜10mm越えて適切に重なり合って延びることができる。これは、臨床医又は使用者が、剥離ライナーの部分を間違った順序で取り除くことを防ぎ、第1の取り除き可能な部分110をしっかり持って取り除くことを容易にするためである。
その結果として、第1の取り除き可能な部分110は第2のタブ114を用いて取り除かれ、第2の取り除き可能な部分111は下にある第1のタブ113を用いて取り除かれる。
この配置によって、使用者が剥離ライナー108の部分を正しい順序で取り除くことが可能になる。また、第1のタブと第2のタブとの間の重なりは汚染物質が包帯層に入るのを防ぐので、接着層105を汚染するおそれもなくなる。さらに、包帯を平らな配置で保管し包装することができるので包装する目的において有益であると考えられる。
本発明の範囲内において、第1のタブ113の長さと第2のタブ114の長さとが同じであることも考えられる。
代替的な実施形態では、第1のタブ113と第2のタブ114の両方がそれ自体の上に折りたたまれる。そのような実施形態では、第1及び第2のタブの折りたたまれた縁部が少なくとも5mmの重なりを形成することが好ましい。それは、使用前に包帯が汚染されないようにするためである。
典型的には、本発明の包帯は形状が実質的に長方形である。本明細書で使用される場合、「実質的に長方形」という用語は、包帯の長手方向の延長部が横方向の延長部よりも大きいことを意味する。創傷パッド又は包帯の角は丸くてもよく、尖っていてもよい。
多くの外科手術では、通常は実質的に長方形の形状を有する比較的大きい包帯が使用される。そのような外科手術の例としては、股関節手術又は膝手術、帝王切開、心臓手術、及び腹部の大手術が挙げられるが、これらに限定されない。これらの手技では、膨大な量の創傷滲出液が出る大きな切開部が生じる。包帯のサイズを大きくする必要があるので、適用手順の複雑さ及び創傷部位での汚染を引き起こすおそれも増加する。より大きいサイズの包帯はそれ自体にくっつく傾向が増し、包帯の境界部分にしわが容易に形成される。
したがって、図1にさらに示すように、剥離ライナー108は、横方向に延びる第2の分割線116によって分割されて、第3の取り除き可能な部分117を形成することができる。第3の取り除き可能な部分117は、第1の取り除き可能な部分110と重なり合って第2のグリップ部材118を形成する。
したがって、本発明の包帯の剥離ライナー108は、3つの別個の剥離可能に連結された取り除き可能な部分を含む。
創傷及び皮膚に包帯を固定するように使用されることになる充分な接着領域を有するには、第2グリップ部材118は、第1グリップ部材112から少なくとも80mmのところに配置することができる。
長手方向の包帯の長さは、10〜50cmの範囲、例えば12〜40cmの範囲、好ましくは15〜35cmの範囲であることができる。横方向の包帯の幅は、5〜25cm、例えば7〜20cm、好ましくは9〜15cmの範囲であることができる。長手方向の創傷パッドの長さは、典型的には7〜40cmの範囲、好ましくは9〜30cmの範囲である。横方向の創傷パッドの幅は、2〜18cm、例えば4〜10cmであることができる。これらの寸法は、切開部の長さがさまざまな手術創に適している。
本発明の実施形態では、第2のグリップ部材118は、第1のタブ119及び第2のタブ120を備えることができる。第1のタブ119は、それ自体の上に折りたたまれている第3の取り除き可能な部分117の長手方向縁部から形成でき、第2のタブ120は、第3の取り除き可能な部分117の折りたたまれた縁部を越えて重なり合って延びる第1の取り除き可能な部分110の長手方向縁部121から形成することができる。
第1のタブ119は、剥離ライナーの第2の分割線116から約10〜25mm折り返すことができる。第2のタブ120は、第1のタブを越えて約5〜10mm重なり合って延びることができる。これは、臨床医又は使用者が剥離ライナーの部分を間違った順序で取り除くのを防ぐためである。
その結果として、第3の取り除き可能な部分117は、第2のグリップ部材118の第1のタブ119をつかむことによって取り除かれる。
上記のように、この配置によって、使用者が剥離ライナーの部分を正しい順序で取り除くことが可能になる。また、完全に無菌の包帯を実現し、包帯を平坦な配置で包装することを可能にする。
本発明の包帯は周知の製造技術によって作製することができる。初めに、包帯のすべての層は、接着、積層、又は当該技術分野で公知の技術によって組み立てられる。その後、剥離ライナーが包帯に付けられる。剥離ライナーの取り除き可能な部分は、包帯に付けられる前に、一緒に組み立てられる3つの別個のウェブ(webs)として形成される。第2及び第3の取り除き可能な部分は、付けられる前に予め折りたたまれていてもよいし、製造中に折りたたまれる平坦なウェブとして形成されてもよい。
本発明の包帯は、手術後の切開部に使用することに限定されず、あらゆる種類の創傷に使用することができる。また、陰圧創傷治療システムの一部を形成してもよい。そのような実施形態では、包帯は、創傷パッドに延びる支持層にポートを備え、創傷パッドと、ポートに接続された導管(conduit)との間の流体連通を可能にする。
図1bには、本発明の実施形態が示されており、図1aに示された実施形態と類似する。しかし、図1bの包帯は第3の取り除き可能な部分と第2のグリップ部材とを欠いている。代わりに、第1の取り除き可能な部分110は、分割線109と第2の取り除き可能な部分111から包帯の長手方向縁部までずっと延びている。第1の取り除き可能な部分110には、第1の取り除き可能な部分と接着層105との間の保持を局所的に変える手段として機能する切り込み線116bが設けられている。
図1aの実施形態と同様に、図1bの実施形態において、包帯の位置決め及び適用過程の向上が可能にするために、第1のグリップ部材112は、創傷パッド102の長手方向縁部104から15mm未満の距離に配置される。使用者は、第1の取り除き可能な部分110の一部を剥がすことによって適切に始めることができ、剥離が切り込み線116bに達したとき、使用者は保持力の変化を感じることになり、剥離が一時的に停止されうることを示す役目を果たす。次に、使用者は、切開部位の端部に包帯を非常に正確に適用することができる。一方の手を使って第1の取り除き可能な部分110を段階的に取り除け、他方の手は包帯を皮膚にやさしく押すことによって補助することができる。剥離ライナー108の分割線109は、切開部に包帯を適用する場所を定める。使用者は、第1の取り除き可能な部分110を完全な無菌状態で取り除き続けることに集中でき、剥離ライナーの第2の取り除き可能な部分111は創傷パッドの皮膚への固定手順中の間に取り除くことができる。第2の取り除き可能な部分111によって覆われた包帯の部分は、切開部から離れているので、この部分が創傷上に落ちて、汚染又は切開部との接触を引き起こすおそれがない。また、創傷パッド縁部から15mm未満の距離にグリップ部材112を設けることによって、吸収領域の端部で、すなわち切開部の端部をわずかに越えて適用を開始することが可能になる。これによって、創傷滲出液の吸収に利用される吸収領域の割合を大きくすることが可能になる。製造中に、剥離ライナーを包帯の残りに付ける前に、剥離ライナーに押しつけられる少し鈍い刃を有するナイフを回転させることによって剥離ライナー部分に折り目線を作ることができ、好適にはアンビルローラー(anvil roller)が剥離ライナーの反対側に置かれる。切り込み線を作るために、第1の取り除き可能な部分に切り込み/穿孔を提供するように、円形の切れ刃は円周に沿って、尖っていないものと尖ったもの(blunt and sharp)が交互にあってもよい。
図2a〜図2cには、患者の膝に3つの取り除き可能な部分を有する剥離ライナーを含む包帯の適用手順が示されている。
最初のステップとして、第1の取り除き可能な部分210を完全に取り除き、適用を行う者は、第2の取り除き可能な剥離ライナー部分211及び第3の取り除き可能な剥離ライナー部分217によって覆われた包帯の部分によって、本質的に平らな構造で包帯をまっすぐに保持することができる(図2aを参照されたい)。
次いで、図2bに示すように、適用を行う者は、その時点で第1の剥離ライナー部分によって覆われていない創傷パッド部分を切開部の最端部にやさしく正確に固定することによって包帯200を切開部に配置することができる。
第1の取り除き可能な部分210から露出している包帯部分を切開部に固定している間、第2の剥離ライナー211部分によって覆われた包帯の部分は、包帯のこの部分が創傷上に落ちて、それによってその下に汚染を引き起こすリおそれがないので無視することができる。第3の取り除き可能な部分217によって覆われた包帯をまっすぐに保持して、しわの形成を排除し、また包帯のこの部分が切開部に落ちるおそれを排除しつつ、落ちてそこに支障をきたすおそれを排除しつつ、片手を使って、切開部の長さに沿って包帯を皮膚にしっかりと配置することができる。その後、第3の取り除き可能な部分217は、皮膚に対して包帯を同時に押しながら取り除くことができる。
最後の段階では、包帯の第2の取り除き可能な部分211が取り除かれ、皮膚に固定される(図2c)。したがって、この実施形態による包帯は、大きくて薄い包帯の制御の改善を可能にし、その適用を容易にする。手順は、包帯の境界角が折れるのを妨げ、包帯は、延ばされ、完全に無菌で、しわのない状態で患者に容易に配置することができる。
図3a及び図3bは本発明による包帯の好ましい実施形態を示す。
包帯300は、支持層(図示せず)と、長手方向に互いに平行に延びる一対の横方向縁部303によって輪郭を作られた創傷パッド302と、創傷対向面306と非創傷対向面(図示せず)を有する接着層305を備える。創傷パッド302は支持層と接着層305との間に配置され、少なくとも支持層は創傷パッド302の周縁を越えて延びて創傷パッド302の輪郭に沿って境界部分307を画定する。剥離ライナー308は接着層305の創傷対向面306に剥離可能に付けられる。剥離ライナー308は、第1の分割線309によって分割され、第1の取り除き可能な部分310及び第2の取り除き可能な部分311を形成する。第1及び第2の取り除き可能な部分310及び311は、分割線309に沿って重なり合って第1のグリップ部材312を形成する。分割線309は、創傷パッド102を横切って延び、創傷パッド302の長手方向縁部304の少なくとも1つから15mm未満の距離x1で設けられる。
接着層305は、中央に配された開口領域322及び開口領域322を越えて横方向及び長手方向に延びて、開口領域322の周りを取り囲む非開口境界部分を形成する非開口領域323を備える。
本明細書で使用される場合、「開口領域」という用語は、少なくとも1つの開口、好ましくは、流体がそこを通過できるようにする、接着層を通って延びる複数の開口又は穿孔を備える接着層の領域を意味する。開口又は穿孔は、さまざまな形状及び大きさであってよい。開口領域は、例えば、開口領域全体を構成する1つの大きな開口を有することができる。代替的に、開口領域は、複数の開口又は穿孔を有する。穿孔又は開口は、接着層305のさまざまな領域に沿って異なる形状及び密度を有してもよく、規則的又は不規則なパターンで配置されてもよい。
治癒過程の間に創傷は滲出液を生じる。この滲出物は、接着層305の開口領域322を通って創傷パッド302に入る場合がある。開口領域322は、創傷パッド302への創傷滲出液の迅速な取り込みを可能にし、それによって創傷を清潔に保ち、より速い治癒を促進する。滲出液は創傷パッド302に吸収され、支持層からの蒸発によって運び去られる。
この配置は、滲出液の吸収を創傷パッド302に効果的に誘導し、その中の滲出液を捕捉することを可能にする。これによって、中央部で、すなわち創傷切開部が位置しているところで液体吸収の向上が達せられる。皮膚への接着を向上するために、創傷パッド及び包帯307の境界部分323は開口していない。開口が接着層305の接着性を損なう可能性があるので、製品が皮膚に留まることができるという点でこれは有利である。さらに、境界部分307は、接着境界が湿って接着力を緩める可能性がある創傷滲出液による濡れを防ぐ。接着境界部分323及び307は皮膚への包帯の密着をもたらす。
好ましくは、開口領域322は複数の穿孔324を備える。
穿孔324によって、接着層305によってもたらされる皮膚への密着を損なうことなく創傷パッド302への創傷滲出液の迅速な取り込みが可能になる。
典型的には、複数の穿孔324は所定の規則的なパターンで配置される。穿孔は、0.5mm〜10mm、例えば1〜5mm、例えば1〜2mmの直径を有することができる。
実施形態では、接着層305の開口領域322は、創傷パッド302の面積の少なくとも60%を覆うように配置される。
上記のように、創傷滲出液の蓄積は、接着境界部分を濡らす可能性があり、包帯の脱離の一因となりうる。開口領域322が創傷パッド302の中央部分、すなわち創傷パッドの面積の少なくとも60%を覆うように接着層305を配置することによって、液体ポケット効果は開口領域322と非開口領域323の交差部でもたらされる。創傷パッド302に吸収された液体又は体滲出液は、接着層305(又は包帯)の境界部分に漏れ出ることができず、したがって、境界部分の接着性は実質的に影響を受けないままである。したがって、皮膚への密着、液体吸収、及び液体保持の間の良好なバランスが達成される。
開口領域322は、創傷パッド302の長手方向の延長部の少なくとも60%に対応する長手方向の延長部を有することができる。
液体ポケット機能は、長手方向、すなわち創傷パッド302の長手方向縁部304で特に重要である。これは、包帯は典型的には実質的に長方形の形状をしており、例えば膝手術又は股関節外科手術によって生じる切開部を覆うなど、鉛直位置に配置されることが多いからである。したがって、創傷パッド302の長手方向の短い方の縁部のうちの1つは、使用者が立ったときに下方に流れる多量の体滲出液を受けるように配置される。
したがって、長手方向の開口領域322の延長部は、横方向の延長部よりも大きくてもよい。
このようにして、液体ポケット効果は長手方向縁部304で増強される。また、包帯をより直線的でない(less straight)切開部に適用する場合には、創傷パッドの吸収潜在能力を充分に利用するために、開口領域322の横方向の延長部の広がりはできるだけ大きいことが望ましい。
実施形態では、開口領域322は、創傷パッドの長手方向の延長部の少なくとも70%、例えば少なくとも80%に対応する長手方向の延長部を有する。
例えば、非開口領域323は、創傷パッド302の長手方向縁部304から約10〜40mm、創傷パッド302の横方向縁部303から0〜15mm、例えば2.5〜7.5mm、創傷パッド302を越えて延びるよう配置することができる。
第1の分割線309は接着層305の非開口領域323に設けることができる。
その結果的として、第1グリップ部材312は接着層305の非開口領域323に配置される。
これは、創傷滲出液の最適吸収を可能にするために切開部の全長を覆うように開口領域322は配置されるべきであるので、有益である。また、包帯の位置決め及び正確な適用をさらに向上し、吸収が必要な切開部に非開口領域323が配置されないことを確実にする。
例えば、第1の分割線は、接着層305の開口領域322と非開口領域323の交差部に設けることができる。
図3aに示すように、第1の分割線309は、開口領域322と非開口領域323の交差部に設けられる。代替的に、開口領域322の長手方向縁部から約5mm、例えば、開口領域322の長手方向縁部から2〜3mmの距離に配置してもよい。
実施形態では、接着層305、支持層、及び剥離ライナー308のうちの少なくとも1つが実質的に透明である。
これは、適用を行う者が創傷パッド302を境界部分307と区別することを可能し、その結果包帯が切開部に適切に配置できるので有益である。
好ましくは、支持層と接着層はともに透明である。
剥離ライナーはいずれの色も有することができるが、好ましくは白色又は透明である。
例えば、第1のグリップ部材312及び/又は第2のグリップ部材318の少なくとも一部は着色されている。
グリップ部材312及び318の着色されている部分は、図3aにおいて325で表されている。
色は、剥離ライナー308の色とコントラストをなすいずれの色、例えば、緑、青、紫、赤、黒などであってよい。グリップ部材312及び/又は318の一部に色を使用することにより、例えば白色又は実質的に透明な剥離ライナー308とのコントラストがつけられる。コントラストによって、最初に取り除かれるべき第1の取り除き可能な部分310に注意を向けることが可能になる。したがって、それによって、適用を行う者が剥離ライナー308の部分を正しい順序で取り除くことが可能になる。
また、その着色は美的理由からも望ましいと、医療従事者と患者ともにみなされている。
例えば、第1のグリップ部材312の第2のタブ及び/又は第2のグリップ部材318の第2のタブの少なくとも一部は着色されている。
実施形態では、第1のグリップ部材312及び/又は第2のグリップ部材318は少なくとも1つの印326を備える。
例えば、第1のグリップ部材312の第1のタブ及び/又は第2のグリップ部材318の第1のタブは少なくとも1つの印を備える。
印326は、剥離ライナー308の異なる部分の取り除きを表すために使用できるどんなタイプの印であってもよい。印326は、例えば、図3a及び図3bに示すような矢印であってよい。これは、剥離ライナー部分を取り除く順序をさらに示すためである。
代替的に、印は、剥離ライナーを取り除くべき順序をさらにもっと明確にするための番号でもよい。例えば、第1のグリップ部材312の第1のタブは、第1の取り除き可能な部分310が最初に取り除かれるべきであることを表すために1で示すことができる。第2のグリップ部材318の第2のタブ(存在する場合)は、第3の取り除き可能な部分317がその後に取り除かれるべきであることを表すために2で示すことができる。くわえて、第1のグリップ部材312の第2のタブは、第2の取り除き可能な部分311が最後に取り除かれるべきであることを表すために3で示すことができる。
さらに、そのような印、例えば番号は、剥離ライナー部分の面のどこに与えられてもよいことも考えられる。例えば、第1の取り除き可能な部分310が1で示されてよく、第3の取り除き可能な部分317が2で示されてよく、第2の取り除き可能な部分311が3で示されてよい。
図3a及び図3bに示すように、1つの好ましい実施形態では、第1のグリップ部材312の第2のタブの少なくとも一部分325が着色されているのに対し、第1のグリップ部材312の第1のタブは印326を備える。3ピース剥離ライナーが使用される実施形態では、第2のグリップ部材318の第2のタブの少なくとも一部分325が着色され、第2のグリップ部材318の第1のタブは印326を備える。図3aから分かるように、第1及び第2のグリップ部材312及び318の色は、最初に取り除かれるべき剥離ライナーの部分(すなわち第1の取り除き可能な部分310)に使用者の注意を引く。図3bに示すように、一旦、剥離ライナー308の第1の取り除き可能な部分310が取り除かれると、剥離ライナー部分をどのように取り除くかをさらに示すようにグリップ部材312及び318の印326が見えるようになる。
本発明の他の実施形態は、本明細書の考察又は本明細書に開示された本発明の実施から、当業者なら明らかであろう。本明細書及び実施例は単なる例示とみなされ、本発明の真の範囲は以下の請求項によって示されることが意図される。

Claims (18)

  1. 横方向(x)及び長手方向(y)の延長部を有する包帯であって、
    ・支持層、
    ・長手方向に互いに平行に延びる一対の横方向縁部及び横方向に互いに平行に延びる一対の長手方向縁部によって輪郭を作られた創傷パッド、
    ・創傷対向面及び非創傷対向面を有する接着層、
    ・前記接着層の前記創傷対向面に剥離可能に付けられた剥離ライナー、
    を備え、
    前記創傷パッドの長手方向の包帯の長さは、7〜40cmの範囲内にあり、
    前記創傷パッドが前記支持層と前記接着層との間に配置され、少なくとも前記支持層が前記創傷パッドの周縁を越えて延びて前記創傷パッドの輪郭に沿って境界部分を画定し、
    前記剥離ライナーが前記包帯の横方向(x)に延びる分割線によって分割されて、少なくとも第1の取り除き可能な部分及び第2の取り除き可能な部分を形成し、前記第1及び第2の取り除き可能な部分が前記分割線に沿って重なり合ってグリップ部材を形成し、前記分割線が前記創傷パッドを横切って延び、前記創傷パッドの前記長手方向縁部の少なくとも1つから15mm未満の距離に設けられる包帯。
  2. 前記剥離ライナーの前記分割線が、前記創傷パッドの前記長手方向縁部の少なくとも1つから3〜10mmの距離に設けられる請求項1に記載の包帯。
  3. 前記グリップ部材が第1のタブ及び第2のタブを備え、前記第1のタブが、それ自体の上に折りたたまれている前記第2の取り除き可能な部分の前記長手方向縁部から形成され、前記第2のタブが、前記第2の取り除き可能な部分の前記折りたたまれた長手方向縁部を越えて重なり合って延びる前記第1の取り除き可能な部分の前記長手方向縁部から形成される請求項1又は2に記載の包帯。
  4. 前記剥離ライナーが、前記第1の取り除き可能な部分及び前記第2の取り除き可能な部分からなる2ピース剥離ライナーであり、前記包帯が、前記第1の取り除き可能な部分と前記接着層との間に、前記第1の取り除き可能な部分の他の領域と前記接着層との間の保持力と比べて異なる保持力を局所的にもたらす手段を備え、前記手段が前記分割線から前記長手方向(y)に離れている請求項1〜3の何れか一項に記載の包帯。
  5. 前記第1の取り除き可能な部分が長手方向(y)に前記グリップ部材及び前記第2の取り除き可能な部分から離れるように前記包帯の長手方向縁部に延び、前記第1の取り除き可能な部分が、前記第1の取り除き可能な部分を横切って横方向(x)に延び、前記包帯の前記分割線と前記長手方向縁部との間に位置する折り目及び/又は切り込み線を備える請求項1〜4の何れか一項に記載の包帯。
  6. 前記分割線が第1の分割線であり、前記グリップ部材が第1のグリップ部材であり、前記剥離ライナーが、横方向(x)に延びる第2の分割線によって分割されて第3の取り除き可能な部分を形成し、前記第3の取り除き可能な部分が前記第2の分割線に沿って前記第1の取り除き可能な部分と重なり合って第2のグリップ部材を形成する請求項1〜3の何れか一項に記載の包帯。
  7. 前記第2のグリップ部材が第1及び第2のタブを備え、前記第1のタブが、それ自体の上に折りたたまれている前記第3の取り除き可能な部分の前記長手方向縁部から形成され、前記第2のタブが、前記第3の取り除き可能な部分の前記折りたたまれた長手方向縁部を越えて重なり合って延びる前記第1の取り除き可能な部分の前記長手方向縁部から形成される請求項6に記載の包帯。
  8. 前記接着層は、中央に配された開口領域及び前記開口領域を越えて横方向及び長手方向に延びて、前記開口領域の周りを取り囲む非開口境界部分を形成する非開口領域を備える請求項1〜7の何れか一項に記載の包帯。
  9. 前記開口領域が、前記接着層を貫通して延びる複数の穿孔を備える請求項8に記載の包帯。
  10. 前記接着層の前記開口領域が、前記創傷パッドの面積の少なくとも60%を覆うように配置されている請求項8又は9に記載の包帯。
  11. 前記開口領域が、前記創傷パッドの前記長手方向の延長部の少なくとも60%に対応する長手方向の延長部を有する請求項8〜10の何か一項に記載の包帯。
  12. 前記第1及び第2の取り除き可能な部分を形成する前記分割線が、前記接着層の前記非開口領域に設けられる請求項8〜11の何れか一項に記載の包帯。
  13. 前記第1及び第2の取り除き可能な部分を形成する前記分割線が、前記接着層の前記開口領域と前記非開口領域の交差部に設けられる請求項8〜11の何れか一項に記載の包帯。
  14. 前記接着層、前記支持層、及び前記剥離ライナーのうちの少なくとも1つが実質的に透明である請求項1〜13の何れか一項に記載の包帯。
  15. 前記第1のグリップ部材及び/又は前記第2のグリップ部材の少なくとも一部が着色されている請求項6又は請求項6を引用する請求項7〜14の何れか一項に記載の包帯。
  16. 前記第1のグリップ部材及び/又は前記第2のグリップ部材が少なくとも1つの印を備える請求項6又は請求項6を引用する請求項7〜15の何れか一項に記載の包帯。
  17. 前記第1の取り除き可能な部分が着色されているか、又は前記折り目及び/又は切り込み線に隣接する少なくとも1つの印を備える請求項5又は請求項5を引用する請求項8〜14の何れか一項に記載の包帯。
  18. 前記創傷パッドの長手方向の包帯の長さは、9〜30cmの範囲内にある、請求項1〜17の何れか一項に記載の包帯。
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