JP6969757B2 - 解析結果データ削減装置、解析結果データ削減方法及び解析結果データ削減プログラム - Google Patents

解析結果データ削減装置、解析結果データ削減方法及び解析結果データ削減プログラム Download PDF

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Description

本発明は、コンピュータを用いて製品の設計開発支援を行うCAE(Computer Aided Engineering)技術に関する。
構造解析、流体解析、流動解析等の各種解析(解析シミュレーション)を行う解析装置は、例えば、有限要素法(FEM:Finite Element Method)等の解析手法を用いて解析する。かかる解析を行うためには、3次元CAD(Computer Aided Design)で作成された製品の形状データからメッシュデータを生成する必要がある。例えば、特許文献1は、第1面の法線ベクトルと、第1面と第2面とが接する接線方向のベクトルとにより外積ベクトルを求め、外積ベクトルと、第2面の法線ベクトルとの内積を求め、その演算結果に基づいて第1面に対する第2面の表面形状を判定し、かかる判定をメッシュデータの生成に利用する構成を開示している。
ところで、従来の解析装置では、解析結果は、例えば、解析される製品の全部位のメッシュデータに対応する解析結果が解析結果ファイルのデータとしてリストで出力される。一方、解析精度は、基本的に、単位面積当たりのメッシュデータが多い程(メッシュが詳細な程)向上する。そして、近年のコンピュータの処理能力や解析技術の向上に伴い、メッシュデータの大規模化(メッシュの詳細化)が進んでいる。このため、解析結果は、例えば、数十万や数百万或いは数億といった膨大な量となってしまう。そうすると、ユーザ(設計者)は、膨大な量の解析結果の中から、所望の部位の解析結果を見つけ出す必要がある。従って、ユーザの作業負担、作業時間、ひいては作業コストが増大する。
国際公開第2017/175349号
そこで、本発明は、所望の部位の解析結果を見つけ出すためのユーザの作業負担を軽減させることができると共に、作業時間を短縮させることができ、ひいては作業コストを低減させることができる解析結果データ削減装置、解析結果データ削減方法及び解析結果データ削減プログラムを提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、次の第1態様及び第2態様の解析結果データ削減装置、第1態様及び第2態様の解析結果データ削減方法及び解析結果データ削減プログラムを提供する。
(1)第1態様の解析結果データ削減装置
本発明に係る第1態様の解析結果データ削減装置は、3次元CADで作成された製品の形状データから生成されたメッシュデータに対して形状名称の情報である形状名称情報を付与する形状名称情報付与部と、前記メッシュデータを用いて経過時間毎に解析された前記製品の解析結果と該解析結果の前記メッシュデータの前記形状名称情報付与部にて付与した前記形状名称情報とを前記経過時間毎に関連付ける関連付け部と、前記製品の前記形状名称情報を受け付ける形状名称情報受付部と、前記関連付け部にて前記形状名称情報が前記経過時間毎に関連付けられた前記製品の解析結果から、前記形状名称情報受付部にて受け付けた前記形状名称情報に対応する前記解析結果のみを前記経過時間毎に取得する解析結果データ削減部とを備えることを特徴とする。
(2)第2態様の解析結果データ削減装置
本発明に係る第2態様の解析結果データ削減装置は、3次元CADで作成された製品の形状データから生成されたメッシュデータに対して形状名称の情報である形状名称情報を付与する形状名称情報付与部と、前記形状名称情報を受け付ける形状名称情報受付部と、前記形状名称情報受付部にて受け付けた前記形状名称情報に対応する前記メッシュデータを特定するメッシュデータ特定部と、前記メッシュデータを用いて経過時間毎に解析された前記製品の解析結果のうち、前記メッシュデータ特定部にて前記形状名称情報から特定した前記メッシュデータに対応する前記解析結果のみを前記経過時間毎に取得する解析結果データ削減部とを備えることを特徴とする。
(3)第1態様の解析結果データ削減方法
本発明に係る第1態様の解析結果データ削減方法は、解析結果データ削減装置が行う解析結果データ削減方法であって、形状名称情報付与部が、3次元CADで作成された製品の形状データから生成されたメッシュデータに対して形状名称の情報である形状名称情報を付与する形状名称情報付与ステップと、関連付け部が、前記メッシュデータを用いて経過時間毎に解析された前記製品の解析結果と該解析結果の前記メッシュデータの前記形状名称情報付与ステップにて付与した前記形状名称情報とを前記経過時間毎に関連付ける関連付けステップと、形状名称情報受付部が、前記製品の前記形状名称情報を受け付ける形状名称情報受付ステップと、解析結果データ削減部が、前記関連付けステップにて前記形状名称情報が前記経過時間毎に関連付けられた前記製品の解析結果から、前記形状名称情報受付ステップにて受け付けた前記形状名称情報に対応する前記解析結果のみを前記経過時間毎に取得する解析結果データ削減ステップとを含むことを特徴とする。
(4)第2態様の解析結データ削減方法
本発明に係る第2態様の解析結果データ削減方法は、解析結果データ削減装置が行う解析結果データ削減方法であって、形状名称情報付与部が、3次元CADで作成された製品の形状データから生成されたメッシュデータに対して形状名称の情報である形状名称情報を付与する形状名称情報付与ステップと、形状名称情報受付部が、前記形状名称情報を受け付ける形状名称情報受付ステップと、メッシュデータ特定部が、前記形状名称情報受付ステップにて受け付けた前記形状名称情報に対応する前記メッシュデータを特定するメッシュデータ特定ステップと、解析結果データ削減部が、前記メッシュデータを用いて経過時間毎に解析された前記製品の解析結果のうち、前記メッシュデータ特定ステップにて前記形状名称情報から特定した前記メッシュデータに対応する前記解析結果のみを前記経過時間毎に取得する解析結果データ削減ステップとを含むことを特徴とする。
(5)解析結果データ削減プログラム
前記本発明に係る解析結果データ削減方法の各ステップを、コンピュータに実行させるための解析結果データ削減プログラム。
本発明によると、所望の部位の解析結果を見つけ出すためのユーザの作業負担を軽減させることができると共に、作業時間を短縮させることができ、ひいては作業コストを低減させることが可能となる。
図1は、第1実施形態に係る解析結果データ削減装置を備えた解析装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図2は、第1実施形態に係る解析結果データ削減装置を備えた解析装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図3Aは、製品の3次元CADデータの全体形状の一例を示す立体図である。 図3Bは、図3Aに示す形状のドロービードの部分を示す立体図である。 図3Cは、図3Aに示す形状のフィレットの部分を示す立体図である。 図4Aは、図3Aにおける形状の「Surface」を矢印で示した立体図である。 図4Bは、図3Bにおける形状の「Surface」を矢印で示した立体図である。 図4Cは、図3Cにおける形状の「Surface」を矢印で示した立体図である。 図5は、図3B及び図4Bに示す形状のドロービードを含む部分にメッシュを付与した立体図である。 図6は、図3C及び図4Cに示す形状のフィレットを含む部分にメッシュを付与した立体図である。 図7は、構造解析の計算入力データで表される節点及び要素を説明するための模式図である。 図8は、節点に番号を付した例を示す模式図である。 図9は、節点と要素との関係を示す模式図である。 図10は、節点情報の説明図である。 図11は、節点3及び節点4を固定して節点1及び節点2に圧力をかけた様子の一例を説明するための模式図である。 図12は、第1実施形態において、部品のメッシュデータに対して解析ソルバーから出力される計算結果の一例を示す図表である。 図13Aは、断面U字形状を含む部品をSurfaceで区切った例を示す立体図である。 図13Bは、図13Aに示す部品の正面図である。 図14Aは、実際の部品を示す正面図である。 図14Bは、図14Aを示す部品を示す立体図である。 図15Aは、図13Aから図14Bに示す部品に対して板を上端部で衝突させる前の状態を示す平面図である。 図15Bは、図13Aから図14Bに示す部品に対して板を上端部で衝突させた後の状態を示す平面図である。 図16Aは、図15Bに示す部品のγ部分を拡大して示す斜視図である。 図16Bは、図16Aに示すγ部分及びその計算結果の説明図である。 図17は、板を上端部で衝突させた実際の部品を示す正面図である。 図18は、第1実施形態において、部位情報と解析結果とを経過時間毎に関連付けたデータベースのデータ構造の一例を示す模式図である。 図19は、第1実施形態において、部位情報を入力するための入力画面の一例を示す模式図である。 図20は、節点番号と座標情報とを関連付けたデータ構造を示す模式図である。 図21は、要素番号及び部品番号と節点番号とを関連付けたデータ構造を示す模式図である。 図22は、第1実施形態において、要素番号と解析結果とを経過時間毎に関連付けたデータ構造を示す模式図である。 図23は、部品に対してメッシュデータを付与した立体図である。 図24は、板を上端部で衝突させた部品に対してメッシュデータを付与した立体図である。 図25は、板を中間部で衝突させた部品に対してメッシュデータを付与した立体図である。 図26は、第2実施形態に係る解析結果データ削減装置を備えた解析装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図27は、第2実施形態に係る解析結果データ削減装置を備えた解析装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図28は、第2実施形態において、メッシュデータに対して形状名称情報を付与したデータベースのデータ構造の一例を示す模式図である。 図29は、第2実施形態において、解析結果と形状名称情報とを経過時間毎に関連付けたデータベースのデータ構造の一例を示す模式図である。 図30は、第2実施形態において、形状名称を入力するための入力画面の一例を示す模式図である。 図31は、第2実施形態において、受け付けた形状名称情報に対応する解析結果の一例を示す図表である。 図32は、第3実施形態に係る解析結果データ削減装置を備えた解析装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 図33は、第3実施形態に係る解析結果データ削減装置を備えた解析装置の処理手順の一例を示すフローチャートである。 図34は、実施例1において、部品におけるSurfaceであるフィレットA〜Dを示す斜視図である。 図35は、実施例1に用いた部品に対して板を上端部で衝突させたときのフィレットA〜D毎の塑性歪エネルギー及び部品全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。 図36は、実施例1に用いた部品のエネルギー分布図である。 図37は、実施例2に用いた部品に対して板を上端部で衝突させたときのフィレットA〜D毎の塑性歪エネルギー及び部品全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。 図38は、実施例2に用いた部品のエネルギー分布図である。 図39は、実施例3に用いた部品に対して板を上端部で衝突させたときのフィレットA〜D毎の塑性歪エネルギー及び部品全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。 図40は、実施例4−1aに用いた部品を示す平面図である。 図41は、実施例4−1aに用いた部品に対して板を上端部で衝突させたときのフィレットA〜D及びビードA,B毎の塑性歪エネルギー並びに部品全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。 図42は、実施例4−1aに用いた部品のエネルギー分布図である。 図43は、板を上端部で衝突させた際の実施例4−1aの部品の時間的推移を示すエネルギー分布図である。 図44は、実施例4−1bに用いた部品のエネルギー分布図である。 図45は、実施例4−2に用いた部品を示す平面図である。 図46は、実施例4−2に用いた部品に対して板を上端部で衝突させたときのフィレットA〜D及びビードB毎の塑性歪エネルギー並びに部品全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。 図47は、実施例4−2に用いた部品のエネルギー分布図である。 図48は、実施例4−2において短手方向に沿ったビードAをさらに衝突側に設けた部品のエネルギー分布図である。 図49は、実施例4−3に用いた部品を示す平面図である。 図50は、実施例4−3に用いた部品に対して板を上端部で衝突させたときのフィレットA〜D及びビードA,B毎の塑性歪エネルギー並びに部品全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。 図51は、実施例4−3に用いた部品のエネルギー分布図である。 図52は、フィレットA〜Dに対する部品全体の変形量を表したグラフである。 図53は、部品の板厚に対する部品全体の変形量を表したグラフである。 図54は、ビードモデルA,B,Cに対する部品全体の変形量を表したグラフである。 図55は、ビード位置、形状をx軸、部品PTの板厚をy軸、フィレットA〜Dをz軸にして部品の様相を表したグラフである。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<第1実施形態>
[解析装置のハードウェア構成]
先ず、解析装置100a(解析結果出力装置)の第1実施形態に係るハードウェア構成について図1を参照しながら以下に説明する。
図1は、第1実施形態に係る解析結果データ削減装置101aを備えた解析装置100aのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
図1に示すように、解析装置100aは、制御部110、記憶部120及び表示印刷部140を備えている。制御部110は、記憶部120の記録装置121に予め格納(インストール)された解析結果データ削減プログラムPを実行することによって、制御部110に必要な各種の機能を実現させるように構成されている。詳しくは、制御部110は、CPU等の演算処理装置(コンピュータの一例)で構成されている。制御部110は、記録装置121に予め格納された解析結果データ削減プログラムP等のソフトウェアプログラムをメモリ装置122のRAM122b上にロードして実行することにより、各種の処理を行う。記憶部120は、ROM122a、RAM122b等のメモリ装置122、及び、フラッシュメモリ、ハードディスク装置等の記録装置121を備えている。記録装置121には、読取部130からの解析結果データ削減プログラムPが予め格納される。表示印刷部140は、液晶表示パネル等の表示装置141と、レーザープリンタ等の印刷装置142を備えている。表示装置141は、制御部110からの出力表示情報を表示画面に表示する。印刷装置142は、制御部110からの出力表示情報を印刷する。読取部130は、CD−ROM等の記録媒体Mを読み取る読取装置131を備えている。記録媒体Mには、解析結果データ削減プログラムPが予め記録されている。なお、記録媒体Mは、CD−ROM等の記録ディスクの他、他の各種の記録媒体であってもよい。また、解析結果データ削減プログラムPは、CD−ROM等の記録媒体を介して取得したものには限定されず、インターネット等の通信手段を介してダウンロードされたものであってもよい。
[解析装置のソフトウェア構成]
次に、解析装置100aの第1実施形態に係るソフトウェア構成について図1を参照しながら以下に説明する。
制御部110は、3次元CADデータ入力部Q1と、形状認識部Q2と、メッシュデータ生成部Q3と、解析部Q4と、関連付け部Q5と、部位情報受付部Q6と、メッシュデータ特定部Q7と、解析結果データ削減部Q8と、解析結果評価部Q9と、解析結果出力部Q10とを備える手段として機能する。すなわち、解析結果データ削減プログラムPは、3次元CADデータ入力ステップと、形状認識ステップと、メッシュデータ生成ステップと、解析ステップと、関連付けステップと、部位情報受付ステップと、メッシュデータ特定ステップと、解析結果データ削減ステップと、解析結果評価ステップと、解析結果出力ステップとを含むステップを制御部110に実行させる。
[解析装置の処理手順]
図2は、第1実施形態に係る解析結果データ削減装置101aを備えた解析装置100aの処理手順の一例を示すフローチャートである。
解析装置100aの主要な処理手順は、プリ処理、解析処理、ポスト処理に大別される。プリ処理では、3次元CADデータ入力、形状認識、メッシュデータ生成を行う。解析処理では、解析を行う。ポスト処理では、部位情報解析結果関連付け、部位情報受付、メッシュデータ特定、解析結果データ削減、解析結果評価、解析結果出力を行う。
[プリ処理]
(3次元CADデータ入力)
まず、3次元CADデータ入力ステップでは、制御部110は、3次元CADで作成された製品の形状データである3次元CADデータ(3次元CADモデル)が読取部130から入力される。3次元CADデータでは、アセンブリ番号毎、部品番号毎に形状データが関連付けられている。
(形状認識)
次に、形状認識ステップでは、制御部110は、3次元CADデータに基づいて形状を認識する。詳しくは、形状認識ステップは、主に3つのステップに分けることができる。
第1ステップでは、3次元CADデータのそれぞれの面情報を取得する。最初に入力された3次元CADデータのそれぞれの面にフリーメッシュを作成し、特徴計算のためのデータベース(この例ではデータベースDB)を構築する。かかる特徴は、例えば、面の曲率、外周の曲率、外周長さ、外周上の固定点、対になる外周ペアの長さ比、外周の円形状、円筒形状、球面度、固定点の内角、面積、面内の法線方向角度差、サーフェス連続性、外周の接触角度、そして断面形状が含まれる。これらの特徴を計算するために、取得したジオメトリ形状の情報とともにメッシュデータを主に参照する。
図3Aは、製品の3次元CADデータの全体形状の一例を示す立体図である。図3Bは、図3Aに示す形状のドロービードの部分を示す立体図である。図3Cは、図3Aに示す形状のフィレットの部分を示す立体図である。
本明細書でいう「特徴」とは、
(1)「全体の形状」:穴の開いている捻じれた凹凸のある板(図3A参照)
(2)「ドロービード」:平らな面に作る帯状の凹凸部分(図3B参照)
(3)「フィレット」:尖った角を丸く削った部分(図3C参照)
などの「形状」(又はそれを示す言葉)をいい、「Shape」と称される。
図4Aから図4Cは、それぞれ、図3Aから図3Cにおける形状の「Feature(特徴)」を矢印で示した立体図である。
「特徴=形状」の「起点(頂点、端部を含む)」「切り替わる」部分(但し、3次元CADデータに表現されている「線」すべてがそれに相当するわけではない。)は、「Feature」と称される(図4Aから図4C参照)。
第2ステップでは、取得した情報と特徴を元にそれぞれの面を分類分けする。データを取得し、それぞれの面の特徴を計算した後に、それぞれの面を5つの異なるタイプ(平面、フィレット、円筒、球、曲面)に分類する。各面を分類するためには、分類する面タイプによって特定の特徴を有するか確認する。例として、ある面をフィレットの面だとみなすためには、面の曲率、外周の曲率、外周長さ、面の幅、外周上の固定点、対になる外周ペアの長さ比、外周の円形状、固定点の内角、面積、サーフェスの連続性、外周の接触角度、そして断面形状を検査する。フィレット、円筒、球、そして曲面は全て最初の段階では曲面とみなす。その後異なる特徴からそれらを区別する。また、円筒と球とはフィレットになり得る。それらが特定の形で隣接面との連続性がある場合はフィレットとみなす。
第3ステップでは、複数の面からなる複雑な部位の認識を行う。板形状モデル上の2Dの穴、ソリッドモデル上の3Dの孔、ザグリをはじめとした段付き孔、段差、エンボス、フランジ、フィレット流れ、面取り、角部フィレット、フィレット間の細い面、リブ、溝、ギヤの歯、ネジのような部位を認識するために、第2ステップで分類した面タイプとその他の情報を使用する。部位の認識を行うめに使用したその他の情報には、面タイプの組み合わせ、面同士の位置関係、部位の大きさ、複数の面で複合形状を形成した際の断面形状などがある。
以上、3つのステップを経て認識された特定部位は、CADの情報、メッシュの領域情報、認識した際の形状データをまとめてシステム内部で保持され、ルールに従ったメッシュ作成の際に使用される。
(メッシュデータ生成)
メッシュデータ生成ステップでは、制御部110は、形状認識ステップにて認識した形状の形状認識データに基づいて製品の部位に対応する部位情報毎に関連付けられたメッシュデータを生成する。詳しくは、制御部110は、メッシュデータを解析の種類毎のルールに基づいて生成する。こうすることで、各種の解析に応じたメッシュデータを生成することができる。それだけ、メッシュの品質を向上させることができる。そして、メッシュの品質を向上させた状態で解析を行うことができる。これにより、解析精度を向上させることができる。
具体的には、制御部110は、形状認識した各部位情報毎に計算を行い、メッシュルールに従ったメッシュを生成するが、主に2つのステップでメッシュ作成を行う。
図5は、図3B及び図4Bに示す形状のドロービードを含む部分にメッシュを付与した立体図である。図6は、図3C及び図4Cに示す形状のフィレットを含む部分にメッシュを付与した立体図である。
まず、1つ目のステップでは、元の形状の修正を行う。例としては、面取りや角部フィレットの削除やメッシュ品質基準から逸脱するほど細いフィレット部の稜線移動が挙げられる。面取りや角部フィレット削除の例では、形状認識した面取り及び角部フィレットに対して、削除する対象と判断されれば隣接する面を延長した位置に新しい稜線を作成し、メッシュ形状をこれに合わせて変更することによって形状を削除する必要がある。また、細いフィレットの例では、周囲の状態に注意しながらメッシュ品質基準に沿ったメッシュが作成できる位置まで稜線を移動し、新しい稜線位置に境界ができるようにメッシュを変更する必要がある。これらの処理をメッシュルールに従って行うことで次のステップでのメッシュデータ生成を容易にしている。
次に、2つ目のステップでは、修正後の形状に対してメッシュルールに従ったメッシュデータ生成を行う。メッシュデータ生成を行う際のメッシュルールの例としては、フィレット部の幅による分割数のコントロールか挙げられる。この例では、定義されたルールに従ってフィレットの幅を計測しながら指定の分割数でメッシュ作成を行う。この際、フィレットの分割数を一定の条件下で均一な分割数に統一するなど、より複雑なルールが設定されている場合、全てのルールを考慮してメッシュを生成する。
前述した2つのステップで作成されたメッシュに対して、メッシュ作成後に品質エラーがあるメッシュが存在する場合、メッシュ品質基準に従いエラーの修正を行う。このプロセスで作成されたメッシュは、形状認識した結果から作成すべきメッシュを判断しているため、形状認識データとメッシュデータとが紐付いている。
図5に示す例では、制御部110は、「ドロービード」の部分の中心に一列に頂点がくるようにメッシュを付与する。図6に示す例では、制御部110は、「フィレット」の部分の角部に2列で揃うようにメッシュを付与する。このように、制御部110は、「ドロービード」の部分、「フィレット」の部分の形状を自動で認識して、その場所に対して、「形状毎に指定してあるルール」を使って有限要素を作成する。
以上説明したメッシュデータ生成ステップでは、各面の特徴を抽出し、面の分類と複合的な面の組み合わせ情報などから形状を認識し、また認識した形状情報から形状変更とメッシュデータ生成とにより、高精度なメッシュを作成することができる。また、入力された3次元CADの形状と初期のフリーメッシュとから形状特徴抽出を行った上で形状認識し、メッシュルールに従って元の形状修正を行い、最終的に形状データをベースにメッシュデータを生成する。このため、3次元CADデータ、FEMデータ、形状認識データが紐付けされている。このように、メッシュ生成時に形状認識を行った結果(節点情報、要素情報)は、データベースDBに蓄積されている。そして、これらのデータを解析結果データと合わせることで、後述するように、形状と解析結果とを紐付けることが可能である。これについて、以下に詳しく説明する。
[解析処理]
(解析)
解析ステップでは、制御部110は、製品(部品PT)の全体のメッシュデータN5を解析ソルバーに入力し、製品(部品PT)の全体のメッシュデータN5を用いて解析ソルバーにより解析を行う。解析ステップでは、3次元CADデータを基礎となる物理法則の適切な数学的定式化を通じて解析する。
解析の種類として、例えば、構造解析、熱伝導解析、流体解析、電磁場解析、機構解析、音響解析、樹脂流動解析、鍛造解析、鋳造解析などを挙げることができる。本実施の形態では、解析の種類として、有限要素法による構造解析(有限要素解析)を例にとって説明する。但し、それに限定されるものではない。
ところで、構造解析の計算入力データは、節点と要素とで表される。図7は、構造解析の計算入力データで表される節点及び要素を説明するための模式図である。図7に示すように、要素は、複数(図示例では4つ)の節点で定義されている。節点は座標で表されている。要素は、それぞれの節点に番号を付して管理する。図8は、節点に番号を付した例を示す模式図である。図8に示すように、節点1=(X,Y,Z)=(0,0,0)とすると、節点2=(1,0,0)、節点3=(1,1,0)、節点4=(0,1,0)となる。図9は、節点と要素との関係を示す模式図である。図9に示すように、「要素1」とは、「節点1」「節点2」「節点3」「節点4」で囲まれた計算領域をいう。図10は、節点情報の説明図である。図10に示すように、節点情報は、「節点番号」に対して「X,Y,Zの座標」「要素番号」「部品番号」「節点1,2,3,4の番号」が関連付けられている。
ここで、解析用のデータを簡単に作成する。図11は、節点3及び節点4を固定して節点1及び節点2に圧力をかけた様子の一例を説明するための模式図である。図11に示すように、例えば、「節点3」「節点4」を動かないように固定する。一方、「節点1」「節点2」をY方向に0.1[mm]だけ押す。
解析ソルバーとして、例えば、構造解析ソフトウェアLS−DYNA(登録商標)(Livermore Software Technology Corporation製)を用いる場合、計算を実行するために、部品(部品と要素の種類・材料との結び付け)、節点1と節点2とを移動させこと及びその移動量、節点3と節点4とを固定すること、節点情報(番号及び座標)、要素情報(関係している部品及び節点の番号)などの入力情報が入力される。すなわち、これらの情報には、形状の情報は含まれていない。
図12は、第1実施形態において、部品のメッシュデータに対して解析ソルバーから出力される計算結果Rの一例を示す図表である。図12に示す例では、要素毎の応力を経過時間t(1)〜t(n)(nは2以上の整数)毎に表した解析結果N6(1)〜N6(n)ファイルのデータを示している。この解析結果N6(1)〜N6(n)ファイルのデータには、要素番号(計算位置)、要素毎(計算位置毎)の応力情報、要素毎の塑性ひずみ情報が含まれている。しかし、これらの情報には、入力情報と同様、形状の情報は含まれていない。
次に、解析結果を検討する際の不都合について図13Aから図17を参照しながら以下に説明する。
図13Aは、断面U字形状を含む部品PTをSurfaceで区切った例を示す立体図である。図13Bは、図13Aに示す部品PTの正面図である。ここで、「Surface」とは、3次元CADデータにおいて部品PTを構成する一単位を意味する。図14Aは、実際の部品PTを示す正面図である。図14Bは、図14Aを示す部品PTを示す立体図である。
図13Aに示すように、部品PTの位置を把握するために、便宜上、部品PTをSurfaceで区切って、別部品のように取り扱うこととし、それぞれに番号を付与する。例えば、図13Bに示すように、部品PTを縦方向にA列〜I列、横方向に1行〜3行に区切る。そうすると、左上のSurface番号は1行A列(1−A)となり、右上のSurface番号は1行I列(1−I)となる。また、左下のSurface番号は3行A列(3−A)となり、右下のSurface番号は3行I列(3−I)となる。そして、連続する複数のSurfaceがFeatureを構成する。例えば、Feature番号1としてSurfaceが1行A列〜3行A列となる場合、Feature番号2としてSurfaceが1行B列〜3行B列となる場合、また、Feature番号9としてSurfaceが1行I列〜3行I列となる場合を挙げることができる。しかし、実際の製品は、1つの部品である(図14A及び図14B参照)。
図15Aは、図13Aから図14Bに示す部品PTに対して板BDを上端部で衝突させる前の状態を示す平面図である。図15Bは、図13Aから図14Bに示す部品PTに対して板BDを上端部で衝突させた後の状態を示す平面図である。図16Aは、図15Bに示す部品PTのγ部分を拡大して示す斜視図である。図16Bは、図16Aに示すγ部分及びその計算結果の説明図である。図17は、板BDを上端部で衝突させた実際の部品PTを示す正面図である。
図15Aに示すように、板BDを例えば時速100km/hで衝突させると、図15Bを示すように、部品PTの箇所のうち、大きく変形するのは、α部分だけである。ユーザは、部品PTに対してどれくらいの影響があって、どれくらいの補強をすればよいか検討するために、変形の大きい「1行」目の情報だけを得ることが望まれる。
しかし、図16Bに示すように、計算結果Rは、計算モデル全部のデータを出力してしまう。計算結果Rは、数字の羅列状態で所望の部分の要素番号も分からない。従って、必要な情報を抜き出すことが非常に困難となる。つまり、要素や節点の番号は、規模が非常に大きな実際の製品相当では、順番に付けることは不可能に近い。よって、要素や節点の番号付けは、解析ソルバーに依存することになる。従って、何れの部位に何れの要素や節点の番号があるかは、解析ソルバーで出力させてみないと分からない。そして、図17に示すように、実際の製品が1つの部品であることから、出力した要素や節点に実際の製品の部位を対応させることは非常に困難となる。
[ポスト処理]
(部位情報解析結果関連付け)
この点、関連付けステップでは、制御部110は、メッシュデータ生成ステップにて生成したメッシュデータに対応する部位情報とメッシュデータを用いて経過時間t(1)〜t(n)毎に解析された解析結果N6(1)〜N6(n)とを経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付ける。
図18は、第1実施形態において、部位情報INと解析結果N6(1)〜N6(n)とを経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付けたデータベースDBのデータ構造の一例を示す模式図である。データベースDBは、記録装置121に記録されている。
制御部110は、解析結果N6(1)〜N6(n)を経過時間t(1)〜t(n)毎にメッシュデータN5に対応する部位情報INに関連付けてデータベースDBを作成する。データベースDBには、図18に示すように、部位情報IN(アセンブリ番号N1、部品番号N2、Feature番号N3、Surface番号N4)と、部位情報INに対応するメッシュデータN5(節点番号N51、要素番号N52)と、解析結果N6(1)〜N6(n)とが関連付けられて経過時間t(1)〜t(n)毎に保存されている。この例では、メッシュデータN5は、メッシュデータ生成ステップにて構造解析のルールに基づいて生成されたものである。なお、メッシュデータN5は、他の解析(例えば熱伝導解析)の場合には、他の解析(例えば熱伝導解析)のルールに基づいたメッシュデータとなる。
(部位情報受付)
部位情報受付ステップでは、制御部110は、製品の部位(形状データに基づいて認識された形状の部分)に対応する部位情報INを受け付ける。部位情報INは、この例では、アセンブリ番号N1、部品番号N2、Feature番号N3、Surface番号N4のうち少なくとも1つである。
図19は、第1実施形態において、部位情報INを入力するための入力画面Gaの一例を示す模式図である。図19に示す例では、ユーザがアセンブリ番号N1、部品番号N2、Feature番号N3、1又は複数のSurface番号N4を入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、アセンブリ番号N1、部品番号N2、Feature番号N3を受け付ける。例えば、ユーザがアセンブリ番号N1のみを入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、アセンブリ番号N1のみを受け付ける。ユーザが部品番号N2のみを入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、部品番号N2のみを受け付ける。ユーザが部品番号N2及びFeature番号N3を入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、部品番号N2及びFeature番号N3を受け付ける。また、ユーザが部品番号N2及びSurface番号N4を入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、部品番号N2及びSurface番号N4を受け付ける。
(メッシュデータ特定)
メッシュデータ特定ステップでは、制御部110は、受け付けた部位情報IN(アセンブリ番号N1、部品番号N2、Feature番号N3、Surface番号N4)から部位情報INに対応するメッシュデータN5をデータベースDBにより特定する。
(解析結果データ削減)
解析結果データ削減ステップでは、制御部110は、メッシュデータ特定ステップにて特定したメッシュデータN5からデータベースDBを用いてメッシュデータN5に対応する解析結果N6(1)〜N6(n)のみを抽出する。
図20から図22は、図18に示すデータベースDBのさらに詳細なデータ構造を示している。図20は、節点番号N51と座標情報とを関連付けたデータ構造を示す模式図である。図21は、要素番号N52及び部品番号N2と節点番号N51とを関連付けたデータ構造を示す模式図である。図22は、第1実施形態において、要素番号N52と解析結果N6(1)〜N6(n)とを経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付けたデータ構造を示す模式図である。
図20に示すように、節点番号N51とX、Y、Z座標の値とが関連付けられている。図21に示すように、要素番号N52及び部品番号N2と要素情報(節点番号N51)とが関連付けられている。また、図22に示すように、要素番号N52と解析結果N6(1)〜N6(n)(この例では応力/ひずみ情報)とが経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付けられている。これにより、メッシュデータN5(節点番号N51、要素番号N52)から容易に解析結果N6(1)〜N6(n)を抽出することができる。
(解析結果出力)
解析結果出力ステップでは、制御部110は、解析結果データ削減ステップにて抽出した部位情報IN(アセンブリ番号N1、部品番号N2、Feature番号N3、Surface番号N4)に対応する解析結果N6(1)〜N6(n)(解析シミュレーション)を経過時間t(1)〜t(n)毎に表示装置141又は印刷装置142に出力する。
次に、メッシュデータN5に対応する部位情報INと解析結果N6(1)〜N6(n)との関連付けによる利点を図23から図25を参照しながら以下に説明する。
図23は、部品PTに対してメッシュデータを付与した立体図である。図24は、板BDを上端部で衝突させた部品PTに対してメッシュデータを付与した立体図である。図25は、板BDを中間部で衝突させた部品PTに対してメッシュデータを付与した立体図である。
図23及び図24に示すように、制御部110は、例えば、ユーザがSurface番号(1−D)の部位(図23及び図24のβ部分参照)だけの時間的に変化する解析結果N6(1)〜N6(n)を所望する場合、Surface番号(1−D)の部位だけの時間的に変化する解析結果N6(1)〜N6(n)を出力する。図25に示すように、実際(実現象・計算結果)は条件が変わると、解析結果が出るまでにどこに問題が発生するかわからない。しかし、従来の構成では、予め都合よく部位を別にしておくことは不可能である。この点、本実施の形態では、解析の種類毎のメッシュデータに対応する部位情報INと解析結果N6(1)〜N6(n)(具体的にはFEMデータ、解析結果データ)とを経過時間t(1)〜t(n)毎に紐付けている。これにより、任意の部位を指定してその部位に対応する解析結果N6(1)〜N6(n)を経過時間t(1)〜t(n)毎に取得することができる。従って、ポスト処理を効率化させることが可能となる。このことは、後述する第2実施形態及び第3実施形態についても同様である。
<第2実施形態>
図26は、第2実施形態に係る解析結果データ削減装置101bを備えた解析装置100bのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
[解析装置のソフトウェア構成]
次に、解析装置100bの第2実施形態に係るソフトウェア構成について図26を参照しながら以下に説明する。
制御部110は、3次元CADデータ入力部Q1と、形状認識部Q2と、メッシュデータ生成部Q3と、形状名称情報付与部Q11と、解析部Q4と、関連付け部Q12と、形状名称情報受付部Q13と、解析結果データ削減部Q14と、解析結果評価部Q9と、解析結果出力部Q10とを備える手段として機能する。すなわち、解析結果データ削減プログラムPは、3次元CADデータ入力ステップと、形状認識ステップと、メッシュデータ生成ステップと、形状名称情報付与ステップと、解析ステップと、関連付けステップと、形状名称情報受付ステップ、解析結果データ削減ステップと、解析結果評価ステップと、解析結果出力ステップとを含むステップを制御部110に実行させる。
[解析装置の処理手順]
図27は、第2実施形態に係る解析結果データ削減装置101bを備えた解析装置100bの処理手順の一例を示すフローチャートである。
プリ処理では、3次元CADデータ入力、形状認識、メッシュデータ生成、形状名称情報付与を行う。解析処理では、解析を行う。ポスト処理では、解析結果形状名称情報関連付け、形状名称情報受付、解析結果データ削減、解析結果評価、解析結果出力を行う。
[プリ処理]
プリ処理における「3次元CADデータ入力」、「形状認識」及び「メッシュデータ生成」は、第1実施形態と同様であり、ここでは説明を省略するが、前述したとおり、メッシュ生成時に形状認識を行った結果(節点情報、要素情報)は、データベースDBに蓄積されている。
(形状名称情報付与)
形状名称情報付与ステップでは、制御部110は、メッシュデータ生成ステップにて生成されたメッシュデータN5に対して形状認識データに対応する形状名称(例えば、フィレット、ドロービード、平面、曲面、円筒、球等の形状名称)の情報である形状名称情報N7(例えば、“フィレット”、“ドロービード”、“平面”、“曲面”、“円筒”、“球”等の形状名称情報)を付与する。
図28は、第2実施形態において、メッシュデータN5に対して形状名称情報N7を付与したデータベースDBのデータ構造の一例を示す模式図である。
制御部110は、メッシュデータ生成ステップにて生成したメッシュデータN5に対して形状認識ステップにて認識した形状の形状名称情報N7を付与してデータベースDBを作成する。データベースDBには、図28に示すように、メッシュデータN5に対して形状名称情報N7が付与されて保存されている。
[解析処理]
(解析)
解析ステップでは、制御部110は、製品(部品PT)の全体のメッシュデータN5を解析ソルバーに入力し、製品(部品PT)の全体のメッシュデータN5を用いて解析ソルバーにより解析を行う。
[ポスト処理]
(解析結果形状名称情報関連付け)
解析結果形状名称情報関連付けでは、制御部110は、メッシュデータN5を用いて経過時間t(1)〜t(n)毎に解析された製品(部品PT)の解析結果N6と解析結果N6のメッシュデータN5の形状名称情報付与ステップにて付与した形状名称情報N7とを経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付ける。
図29は、第2実施形態において、解析結果N6(1)〜N6(n)と形状名称情報N7とを経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付けたデータベースDBのデータ構造の一例を示す模式図である。
制御部110は、解析結果N6(1)〜N6(n)と解析結果N6(1)〜N6(n)のメッシュデータN5から図28に示すデータベースDBを参照して得られた形状名称情報N7を経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付けてデータベースDBを作成する。データベースDBには、図29に示すように、形状名称情報N7と、形状名称情報N7に対応するメッシュデータN5(節点番号N51、要素番号N52)と、解析結果N6(1)〜N6(n)とが関連付けられて経過時間t(1)〜t(n)毎に保存されている。
(形状名称情報受付)
形状名称情報受付ステップでは、制御部110は、製品(部品PT)の1又は複数の形状名称FNを受け付ける。形状名称FNは、第1形状名称FN(1)〜第m形状名称FN(m)(mは2以上の整数)のうち少なくとも1つである。
図30は、第2実施形態において、形状名称FN(1)〜FN(m)を入力するための入力画面Gbの一例を示す模式図である。図30に示す例では、第1形状名称FN(1)(“フィレット”)、第2形状名称FN(2)(“ドロービード”)、第3形状名称FN(3)(“曲面”)〜第m形状名称FN(m)を入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、第1形状名称情報N7(1)、第2形状名称情報N7(2)、第3形状名称情報N7(3))〜第m形状名称情報N7(m)のうち少なくとも1つを受け付ける。例えば、ユーザが第1形状名称FN(1)のみを入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、第1形状名称情報N7(1)のみを受け付ける。ユーザが第1形状名称FN(1)及び第2形状名称FN(2)を入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、第1形状名称情報N7(1)及び第2形状名称情報N7(2)を受け付ける。また、ユーザが第1形状名称FN(1)から第m形状名称FN(m)を入力して解析結果ボタンBTを入力操作すると、制御部110は、第1形状名称情報N7(1)から第m形状名称情報N7(m)を受け付ける。
(解析結果データ削減)
解析結果データ削減ステップでは、制御部110は、関連付けステップにて形状名称情報N7が経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付けられた製品(部品PT)の解析結果N6(図29参照)から、形状名称情報受付ステップにて受け付けた第1形状名称情報N7(1)〜第m形状名称情報N7(m)(図30参照)のうち少なくとも1つに対応する解析結果N6のみを経過時間t(1)〜t(n)毎に取得する。
図31は、第2実施形態において、受け付けた形状名称情報N7に対応する解析結果N6(1)〜N6(n)の一例を示す図表である。図31に示す例では、要素毎の応力を経過時間t(1)〜t(n)毎に表した解析結果ファイルのデータを示している。この解析結果ファイルのデータには、要素番号(計算位置)、要素毎(計算位置毎)の応力情報、要素毎の塑性ひずみ情報が含まれている。
(解析結果出力)
解析結果出力ステップでは、制御部110は、解析結果データ削減ステップにて取得した(形状名称情報受付ステップにて受け付けた)第1形状名称情報N7(1)〜第m形状名称情報N7(m)(例えば、“フィレット”、“ドロービード”、“平面”、“曲面”、“円筒”、“球”等の形状名称)の少なくとも1つに対応する解析結果N6(1)〜N6(n)(解析シミュレーション)を経過時間t(1)〜t(n)毎に表示装置141又は印刷装置142に出力する。
<第3実施形態>
図32は、第3実施形態に係る解析結果データ削減装置101cを備えた解析装置100cのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
[解析装置のソフトウェア構成]
次に、解析装置100cの第3実施形態に係るソフトウェア構成について図32を参照しながら以下に説明する。
制御部110は、3次元CADデータ入力部Q1と、形状認識部Q2と、メッシュデータ生成部Q3と、形状名称情報付与部Q11と、形状名称情報受付部Q13と、メッシュデータ特定部Q15と、解析部Q4と、解析結果データ削減部Q16と、解析結果評価部Q9と、解析結果出力部Q10とを備える手段として機能する。すなわち、解析結果データ削減プログラムPは、3次元CADデータ入力ステップと、形状認識ステップと、メッシュデータ生成ステップと、形状名称情報付与ステップと、形状名称情報受付ステップと、メッシュデータ特定ステップと、解析ステップと、解析結果データ削減ステップと、解析結果評価ステップと、解析結果出力ステップとを含むステップを制御部110に実行させる。
[解析装置の処理手順]
図33は、第3実施形態に係る解析結果データ削減装置101cを備えた解析装置100cの処理手順の一例を示すフローチャートである。
プリ処理では、3次元CADデータ入力、形状認識、メッシュデータ生成、形状名称情報付与、形状名称情報受付、メッシュデータ特定を行う。解析処理では、解析を行う。ポスト処理では、解析結果データ削減、解析結果評価、解析結果出力を行う。
[プリ処理]
プリ処理における「3次元CADデータ入力」、「形状認識」及び「メッシュデータ生成」は、第1実施形態と同様であり、ここでは説明を省略するが、前述したとおり、メッシュ生成時に形状認識を行った結果(節点情報、要素情報)は、データベースDBに蓄積されている。また、「形状名称情報付与」、「形状名称情報受付」は、第2実施形態と同様であり、ここでは説明を省略する。
(メッシュデータ特定)
メッシュデータ特定ステップでは、制御部110は、受け付けた形状名称情報N7(例えば、“フィレット”、“ドロービード”、“平面”、“曲面”、“円筒”、“球”等の形状名称情報)に対応するメッシュデータN5をデータベースDB(図28参照)により特定する。
[解析処理]
(解析)
解析ステップでは、制御部110は、製品(部品PT)の全体のメッシュデータN5を解析ソルバーに入力し、製品(部品PT)の全体のメッシュデータN5を用いて解析ソルバーにより解析を行う。
[ポスト処理]
(解析結果データ削減)
解析結果データ削減ステップでは、制御部110は、解析ソルバーにより経過時間t(1)〜t(n)毎に解析された製品(部品PT)の全体の解析結果N6(1)〜N6(n)(図12参照)のうち、メッシュデータ特定ステップにて形状名称情報N7(図28参照)から特定したメッシュデータN5(節点番号N51、要素番号N52)に対応する解析結果N6(1)〜N6(n)のみを経過時間t(1)〜t(n)毎に解析ソルバーから取得する。
第3実施形態において、形状名称情報N7から特定したメッシュデータN5に対応する解析結果N6(1)〜N6(n)の一例は、第2実施形態の図31に示す解析結果N6(1)〜N6(n)の図表と同様であり、ここでは説明を省略する。
(解析結果出力)
解析結果出力ステップでは、制御部110は、解析結果データ削減ステップにて取得した(形状名称情報受付ステップにて受け付けた)第1形状名称情報N7(1)〜第m形状名称情報N7(m)(例えば、“フィレット”、“ドロービード”、“平面”、“曲面”、“円筒”、“球”等の形状名称)の少なくとも1つに対応する解析結果N6(1)〜N6(n)(解析シミュレーション)を経過時間t(1)〜t(n)毎に表示装置141又は印刷装置142に出力する。
(第1実施形態から第3実施形態について)
第1実施形態によれば、ユーザは、所望の部位に対応する部位情報IN(この例ではアセンブリ番号N1、部品番号N2、Feature番号N3、Surface番号N4)を入力画面Gaから入力する。そうすると、制御部110は、入力画面Gaから入力された部位情報INを受け付ける。そして、制御部110は、受け付けた部位情報INからメッシュデータN5を特定し、特定したメッシュデータN5から、メッシュデータN5が関連付けられた経過時間t(1)〜t(n)毎の解析結果N6(1)〜N6(n)のみを抽出する。これにより、入力画面Gaから入力された部位情報INからその解析結果N6(1)〜N6(n)を容易に取得することができる。従って、ユーザは、膨大な量の解析結果N6(1)〜N6(n)の中から、所望の部位の解析結果N6(1)〜N6(n)を見つけ出す必要はなく、所望の部位の解析結果N6(1)〜N6(n)を得ることができる。従って、所望の部位の解析結果N6(1)〜N6(n)を見つけ出すためのユーザの作業負担を軽減させることができる。また、作業時間を短縮させることができ、ひいては作業コストを低減させることができる。
ところで、ユーザは、本来、“フィレット”、“ドロービード”といった形状に対して解析結果N6(1)〜N6(n)が必要であるところ、第1実施形態では、ユーザは、形状に対応する部位情報INを自ら特定した上で、部位情報INを入力する必要があり、入力作業が煩雑なものとなる。
この点、第2実施形態及び第3実施形態によれば、ユーザは、所望の形状名称情報N7(例えば、“フィレット”、“ドロービード”、“平面”、“曲面”、“円筒”、“球”等の形状名称情報)を入力画面Gbから入力する。そうすると、制御部110は、入力画面Gbから入力された形状名称情報N7を受け付ける。そして、第2実施形態では、制御部110は、メッシュデータN5を用いて経過時間t(1)〜t(n)毎に解析された製品(部品PT)の全体の解析結果N6(1)〜N6(n)と解析結果N6(1)〜N6(n)のメッシュデータN5に付与した形状名称情報N7とを経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付ける。制御部110は、形状名称情報N7が経過時間t(1)〜t(n)毎に関連付けられた製品(部品PT)の全体の解析結果N6(1)〜N6(n)から、受け付けた形状名称情報N7に対応する解析結果N6(1)〜N6(n)のみを取得する。第3実施形態では、制御部110は、受け付けた形状名称情報N7からメッシュデータN5を特定する。制御部110は、経過時間t(1)〜t(n)毎に解析された製品(部品PT)の全体の解析結果N6(1)〜N6(n)うち形状名称情報N7から特定したメッシュデータN5に対応する解析結果N6(1)〜N6(n)のみを取得する。これにより、入力画面Gbから入力された形状名称情報N7からその解析結果N6(1)〜N6(n)を容易に取得することができる。従って、ユーザは、膨大な量の解析結果N6(1)〜N6(n)の中から、所望の形状(部位)の解析結果N6(1)〜N6(n)を見つけ出す必要はなく、所望の形状(部位)の解析結果N6(1)〜N6(n)を得ることができる。従って、所望の形状(部位)の解析結果N6(1)〜N6(n)を見つけ出すためのユーザの作業負担を軽減させることができる。また、作業時間を短縮させることができ、ひいては作業コストを低減させることができる。しかも、所望の形状の解析結果N6(1)〜N6(n)を得るための入力作業の容易化を実現させることができる。また、第3実施形態では、第2実施形態で行う解析結果N6(1)〜N6(n)と形状名称情報N7との関連付けを省略することができる。
第1実施形態において、解析結果評価ステップは、解析結果データ削減ステップにて抽出した経過時間t(1)〜t(n)毎の解析結果N6(1)〜N6(n)を評価する。また、第2実施形態及び第3実施形態において、解析結果データ削減ステップにて取得した経過時間t(1)〜t(n)毎の解析結果N6(1)〜N6(n)を評価する。そして、解析結果出力ステップは、解析結果評価ステップにて評価した評価結果を表示装置141に表示するか、又は、印刷装置142に印刷する。こうすることで、ユーザは、各種解析の解析条件において所望の部位が所望の機能を発揮するか否かを容易に認識することができる。
第1実施形態において、解析結果評価ステップは、解析結果データ削減ステップにて抽出した経過時間t(1)〜t(n)毎の解析結果N6(1)〜N6(n)を設計基準に基づいて評価する。また、第2実施形態及び第3実施形態において、解析結果データ削減ステップにて取得した経過時間t(1)〜t(n)毎の解析結果N6(1)〜N6(n)を設計基準に基づいて評価する。こうすることで、ユーザは、各種解析の解析条件における所望の部位の設計基準に対する可否を認識することができる。例えば、解析結果評価ステップは、解析結果N6(1)〜N6(n)の最大値が設計基準値を上回るか否かを判定することができる。解析結果評価ステップは、解析結果N6(1)〜N6(n)の最小値が設計基準値を下回るか否かを判定することができる。或いは、解析結果評価ステップは、解析結果N6(1)〜N6(n)の平均値が所定の設計基準範囲に入っているか否かを判定することができる。
第1実施形態において、解析結果評価ステップは、解析結果データ削減ステップにて抽出した経過時間t(1)〜t(n)毎の解析結果N6(1)〜N6(n)を解析結果N6(1)〜N6(n)の分布に基づいて評価する。また、第2実施形態及び第3実施形態において、解析結果データ削減ステップにて取得した経過時間t(1)〜t(n)毎の解析結果N6(1)〜N6(n)を解析結果N6(1)〜N6(n)の分布に基づいて評価する。こうすることで、ユーザは、各種解析の解析条件における所望の部位の解析結果N6(1)〜N6(n)の分布に対する可否を認識することができる。例えば、解析結果出力ステップは、解析結果評価ステップにて評価した解析結果N6(1)〜N6(n)の分布を表示装置141に表示するか、又は、印刷装置142に印刷することができる。これにより、解析結果N6(1)〜N6(n)の分布を所望の部位のユーザによる判断材料にすることができる。
なお、第1実施形態と第2実施形態又は第3実施形態とを組み合わせて、部位情報IN及び形状名称情報N7を入力することで解析結果N6(1)〜N6(n)を取得するようにしてもよい。
(第1実施形態から第3実施形態の実施例)
次に、第1実施形態から第3実施形態に係る解析結果データ削減装置101a〜101cを備えた解析装置100a〜100cの実施例について説明する。
<実施例1>
図34は、実施例1において、部品PTにおけるSurfaceであるフィレットA〜Dを示す斜視図である。
図34に示すように、部品PTは、図13A等に示すような、長手方向Lにおける長さS(図13A参照)が540[mm]、短手方向Kにおける幅W(図13A参照)が186[mm]の単純な板形状のモデルとした。部品PTは、平面F1と、立設面F2,F2と、延設面F3,F3とで構成されている。立設面F2,F2は、平面F1の短手方向Kにおける両端から立設されている。延設面F3,F3は、立設面F2,F2の平面F1側とは反対側端より短手方向Kの両外側に延びている。平面F1と立設面F2,F2との間には、フィレットA及びフィレットBがそれぞれ形成されている。立設面F2,F2と延設面F3,F3との間には、フィレットC及びフィレットDがそれぞれ形成されている。フィレットA、フィレットB、フィレットC及びフィレットDは、部品PTのアール部分のSurface(部位)とされている。
実施例1において、部品PTの板厚を0.9[mm]とし、アール部分の曲率半径rを12[mm]とした。フィレットA及びフィレットBは、平面F1側において平面F1の短手方向Kに互いに対向している。フィレットC及びフィレットDは、平面F1に直交する直交方向Hにおける平面F1側とは反対側(第2方向H2)において平面F1の短手方向Kに対向している。図34において、図34の矢印a,bは、フィレットA及びフィレットBに対して短手方向Kにおける内側にそれぞれ加わる力の方向(短手方向Kにおける第1方向K1及び第2方向K2)を示している。図34の矢印c,dは、フィレットC及びフィレットDに対して直交方向Hにおける平面F1側に加わる力の方向(直交方向Hにおける第1方向H1)を示している。
図35は、実施例1に用いた部品PTに対して板BDを上端部で衝突させたときのフィレットA〜D毎の塑性歪エネルギー及び部品PT全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。なお、図35に示すグラフにおいて、「A」はフィレットA、「B」はフィレットB、「C」はフィレットC、「D」はフィレットDの塑性歪エネルギーを表しており、「全体」は部品PT全体の塑性歪エネルギーを表している。また、図35及び後述する図37、図39、図41、図46、図50において、縦軸は、ある値を100とした塑性歪エネルギーの相対値を表している。また、図36は、実施例1に用いた部品PTのエネルギー分布図である。なお、部品PT全体の変形量は35.4[mm]であった。
実施例1において、部位情報INとしてSurface(フィレットA、フィレットB、フィレットC、フィレットD)を選択するだけで、図35及び図36に示す解析結果を極めて短時間で出力することができた。図35及び図36に示すように、フィレットA、フィレットB、フィレットC及びフィレットDの各形状に割り当てられた塑性歪エネルギー並びに部品PT全体の塑性歪エネルギーを経過時間t(1)〜t(n)(例えば1/1000秒)単位で知ることができ、それぞれの形状について塑性歪エネルギーの所定時間T(例えば0.1秒〜3秒程度)内の推移を明確に観察することができる。実施例1では、平面F1側に存在するフィレットA,Bの塑性歪エネルギーの方が平面F1側とは反対側に存在するフィレットC,Dの塑性歪エネルギーよりも大きいことが分かる。
<実施例2>
実施例2では、実施例1に用いた部品PTの板厚を0.9[mm]から0.8[mm]に小さくし、アール部分の曲率半径rを12[mm]のままとした部品PTを用いた。
図37は、実施例2に用いた部品PTに対して板BDを上端部で衝突させたときのフィレットA〜D毎の塑性歪エネルギー及び部品PT全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。また、図38は、実施例2に用いた部品PTのエネルギー分布図である。なお、部品PT全体の変形量は43.2[mm]であった。
実施例2において、実施例1と同様に、部位情報INとしてSurface(フィレットA、フィレットB、フィレットC、フィレットD)を選択するだけで、図37及び図38に示す解析結果を極めて短時間で出力することができた。実施例2では、図37に示すように、部品PT全体の塑性歪エネルギーは変わらないが、それぞれのフィレットA〜Dにかかる塑性歪エネルギーは変化したことが分かる。
<実施例3>
実施例3では、実施例1に用いた部品PTの板厚を0.9[mm]のままとし、アール部分の曲率半径rを12[mm]から10[mm]に小さくした部品PTを用いた。
図39は、実施例3に用いた部品PTに対して板BDを上端部で衝突させたときのフィレットA〜D毎の塑性歪エネルギー及び部品PT全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。なお、部品PT全体の変形量は39.1[mm]であった。
実施例3において、実施例1と同様に、部位情報INとしてSurface(フィレットA、フィレットB、フィレットC、フィレットD)を選択するだけで、図39に示す解析結果を極めて短時間で出力することができた。実施例3では、図39に示すように、曲率半径rが小さい方の部品PTが大きい方の部品PTよりも部品PT全体で多くの塑性歪エネルギーを持ち、それに伴い、各フィレットA〜Dの塑性歪エネルギーも大きいことが分かる。
<実施例4>
実施例4では、実施例1に用いた部品PTの平面F1にドロービード(以下、単にビードという。)を形成した部品PTを用いた。実施例4では、次のビードモデルA,B,Cを用いた。
・実施例4−1(ビードモデルA)
図40は、実施例4−1aに用いた部品PTを示す平面図である。図41は、実施例4−1aに用いた部品PTに対して板BDを上端部で衝突させたときのフィレットA〜D及びビードA,B毎の塑性歪エネルギー並びに部品PT全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。図42は、実施例4−1aに用いた部品PTのエネルギー分布図である。また、図43は、板BDを上端部で衝突させた際の実施例4−1aの部品PTの時間的推移を示すエネルギー分布図である。
実施例4−1aでは、部品PTの長手方向Lに沿った2つのビードA,Bを板BDの衝突側端部で長手方向Lに揃うように短手方向Kに並設させた部品PT〔ビードモデルA(ビード2つ)〕を用いた。なお、部品PT全体の変形量は40.4[mm]であった。
図44は、実施例4−1bに用いた部品PTのエネルギー分布図である。
実施例4−1bでは、部品PTの長手方向Lに沿った1つのビードA,Bを板BDの衝突側端部で短手方向Kにおける中央部に設けた部品PT〔ビードモデルA(ビード1つ)〕を用いた。
・実施例4−2(ビードモデルB)
図45は、実施例4−2に用いた部品PTを示す平面図である。図46は、実施例4−2に用いた部品PTに対して板BDを上端部で衝突させたときのフィレットA〜D及びビードB毎の塑性歪エネルギー並びに部品PT全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。図47は、実施例4−2に用いた部品PTのエネルギー分布図である。
実施例4−2では、実施例1に用いた部品PTの平面F1に短手方向Kに沿った1つのビードAを板BDの衝突側端部に形成した部品PT〔ビードモデルB〕を用いた。なお、部品PT全体の変形量は50.7[mm]であった。
また、図48は、実施例4−2において短手方向Kに沿ったビードAをさらに衝突側に設けた部品PTのエネルギー分布図である。
・実施例4−3(ビードモデルC)
図49は、実施例4−3に用いた部品PTを示す平面図である。図50は、実施例4−3に用いた部品PTに対して板BDを上端部で衝突させたときのフィレットA〜D及びビードA,B毎の塑性歪エネルギー並びに部品PT全体の塑性歪エネルギーの時間的変化を示すグラフである。また、図51は、実施例4−3に用いた部品PTのエネルギー分布図である。
実施例4−3では、実施例1に用いた部品PTのフィレットC,Dに長手方向Lに沿ったビードA,Bを板BDの衝突側端部に形成した部品PT〔ビードモデルC〕を用いた。なお、部品PT全体の変形量は41.5[mm]であった。
実施例4において、部位情報INとしてSurface(フィレットA、フィレットB、フィレットC、フィレットD、ビードA、ビードB)を選択するだけで、図39に示す解析結果を極めて短時間で出力することができた。実施例4では、図40から図51に示すように、部品PTが最も変形しているのは、実施例4−2に用いたビードモデルBであり、ビードモデルBの塑性歪エネルギーも他のビードモデルA,Cに比べて大きい。このように、ビードの存在は、部品PTに対する板BDの衝突にどのように影響するかが分かる。
また、実施例1から実施例3のビードなしモデルでは、板BDの部品PTへの衝突時に固定端(衝突側とは反対側端)に塑性変形が起きているが、実施例4のビードありモデルでは、部品PTの衝突面付近でしか変形が起こっていない。これは、ビード付近のフィレットに塑性歪エネルギーが移動したと考えられる。
(その他の実施の形態)
解析結果評価ステップ(解析結果評価部Q9)は、人工知能(AI)技術を利用して経過時間t(1)〜t(n)毎の解析結果N6(1)〜N6(n)の評価を目的とした学習機能を有していてもよい。例えば、コンピュータに、解析結果N6(1)〜N6(n)を与え、解析結果N6(1)〜N6(n)に対して評価パターンや評価基準を分析させて学習させる。これにより、高精度な評価を自律的に得ることが可能となる。
さらに具体的に説明すると、図52は、フィレットに対する部品全体の変形量を表したグラフである。図53は、部品の板厚に対する部品全体の変形量を表したグラフである。図54は、ビードモデルA,B,Cに対する部品全体の変形量を表したグラフである。また、図55は、ビード位置、形状をx軸、フィレットをy軸、部品の板厚をz軸にして部品の様相を表したグラフである。
図52から図55に示すように、目的関数を部品全体の変形量に対し、フィレット、板厚、ビードの三つのパラメータが存在する非線形計画問題と置き換えることができる。
以上説明したように、時系列(時間軸)解析の集計は、部品PTの全体解析を行った後に形状認識された個々の形状特徴(部位情報)のみを取り出して時間軸で歪エネルギー分布や変形を集計・評価することができる。さらに、その形状特徴をパラメトリックに変更することで、繰り返し計算による最適化が可能となる。さらに、部位ごとの歪みエネルギー分布を取り出し、画像認識等のAI処理に繋げることができることも有意義な特徴となる。
なお、様々な形状が負担しているエネルギーの解析などのモデルを最適化することも望まれており、本実施の形態は、他のあらゆる形状に関しても適用することができる。
本発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、かかる実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
この出願は、2017年12月26日にPCT出願されたPCT/JP2017/046577号に基づく優先権を請求する。これに言及することにより、その全ての内容は本出願に組み込まれるものである。
本発明は、解析結果データ削減装置、解析結果データ削減方法及び解析結果データ削減プログラムに係るものであり、特に、所望の部位の解析結果を見つけ出すためのユーザの作業負担を軽減させると共に、作業時間を短縮させ、ひいては作業コストを低減させるための用途に適用できる。
100a 解析装置
100b 解析装置
100c 解析装置
101a 解析結果データ削減装置
101b 解析結果データ削減装置
101c 解析結果データ削減装置
110 制御部
120 記憶部
130 読取部
140 表示印刷部
BD 板
BT 解析結果ボタン
DB データベース
F1 平面
F2 立設面
F3 延設面
FN 形状名称
Ga 入力画面
Gb 入力画面
H 直交方向
IN 部位情報
K 短手方向
L 長手方向
N1 アセンブリ番号
N2 部品番号
N3 Feature番号
N4 Surface番号
N5 メッシュデータ
N51 節点番号
N52 要素番号
N6 解析結果
N7 形状名称情報
P 解析結果データ削減プログラム
PT 部品
Q1 3次元CADデータ入力部
Q2 形状認識部
Q3 メッシュデータ生成部
Q4 解析部
Q5 関連付け部
Q6 部位情報受付部
Q7 メッシュデータ特定部
Q8 解析結果データ削減部
Q9 解析結果評価部
Q10 解析結果出力部
Q11 形状名称情報付与部
Q12 関連付け部
Q13 形状名称情報受付部
Q14 解析結果データ削減部
Q15 メッシュデータ特定部
Q16 解析結果データ削減部
R 計算結果
T 所定時間
r 曲率半径
t 経過時間

Claims (6)

  1. 3次元CADで作成された製品の形状データから生成されたメッシュデータに対して形状名称の情報である形状名称情報を付与する形状名称情報付与部と、
    前記メッシュデータを用いて経過時間毎に解析された前記製品の解析結果と該解析結果の前記メッシュデータの前記形状名称情報付与部にて付与した前記形状名称情報とを前記経過時間毎に関連付ける関連付け部と、
    前記製品の前記形状名称情報を受け付ける形状名称情報受付部と、
    前記関連付け部にて前記形状名称情報が前記経過時間毎に関連付けられた前記製品の解析結果から、前記形状名称情報受付部にて受け付けた前記形状名称情報に対応する前記解析結果のみを前記経過時間毎に取得する解析結果データ削減部と
    を備えることを特徴とする解析結果データ削減装置。
  2. 3次元CADで作成された製品の形状データから生成されたメッシュデータに対して形状名称の情報である形状名称情報を付与する形状名称情報付与部と、
    前記形状名称情報を受け付ける形状名称情報受付部と、
    前記形状名称情報受付部にて受け付けた前記形状名称情報に対応する前記メッシュデータを特定するメッシュデータ特定部と、
    前記メッシュデータを用いて経過時間毎に解析された前記製品の解析結果のうち、前記メッシュデータ特定部にて前記形状名称情報から特定した前記メッシュデータに対応する前記解析結果のみを前記経過時間毎に取得する解析結果データ削減部と
    を備えることを特徴とする解析結果データ削減装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の解析結果データ削減装置であって、
    前記解析結果データ削減部にて取得した前記経過時間毎の前記解析結果を評価する解析結果評価部をさらに備えることを特徴とする解析結果データ削減装置。
  4. 解析結果データ削減装置が行う解析結果データ削減方法であって、
    形状名称情報付与部が、3次元CADで作成された製品の形状データから生成されたメッシュデータに対して形状名称の情報である形状名称情報を付与する形状名称情報付与ステップと、
    関連付け部が、前記メッシュデータを用いて経過時間毎に解析された前記製品の解析結果と該解析結果の前記メッシュデータの前記形状名称情報付与ステップにて付与した前記形状名称情報とを前記経過時間毎に関連付ける関連付けステップと、
    形状名称情報受付部が、前記製品の前記形状名称情報を受け付ける形状名称情報受付ステップと、
    解析結果データ削減部が、前記関連付けステップにて前記形状名称情報が前記経過時間毎に関連付けられた前記製品の解析結果から、前記形状名称情報受付ステップにて受け付けた前記形状名称情報に対応する前記解析結果のみを前記経過時間毎に取得する解析結果データ削減ステップと
    を含むことを特徴とする解析結果データ削減方法。
  5. 解析結果データ削減装置が行う解析結果データ削減方法であって、
    形状名称情報付与部が、3次元CADで作成された製品の形状データから生成されたメッシュデータに対して形状名称の情報である形状名称情報を付与する形状名称情報付与ステップと、
    形状名称情報受付部が、前記形状名称情報を受け付ける形状名称情報受付ステップと、
    メッシュデータ特定部が、前記形状名称情報受付ステップにて受け付けた前記形状名称情報に対応する前記メッシュデータを特定するメッシュデータ特定ステップと、
    解析結果データ削減部が、前記メッシュデータを用いて経過時間毎に解析された前記製品の解析結果のうち、前記メッシュデータ特定ステップにて前記形状名称情報から特定した前記メッシュデータに対応する前記解析結果のみを前記経過時間毎に取得する解析結果データ削減ステップと
    を含むことを特徴とする解析結果データ削減方法。
  6. 請求項4又は請求項5に記載の解析結果データ削減方法の各ステップを、コンピュータに実行させるための解析結果データ削減プログラム。
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