JP6969128B2 - 配管部品の製造方法、および配管部品の製造装置 - Google Patents

配管部品の製造方法、および配管部品の製造装置 Download PDF

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Description

本発明は、配管部品の、製造方法および製造装置に関する。
従来より、高圧の燃料や作動油等の高圧流体を流通させる配管部品を、鍛造で成形する技術が知られている。例えば特許文献1には、中実棒状の母材を鍛造し、その鍛造品にドリル加工を施して流路を形成することで、高圧燃料を噴射する燃料噴射弁のボデーを配管部品として製造する方法が開示されている。
特開2006−181577号公報
ここで本発明者らは、以下に説明する構造の配管部品を、上述の如く鍛造で製造することを検討した。この配管部品は、中央配管部と、中央配管部の長手方向と交差する向きに中央配管部から突出する形状の分岐配管部とを備える。中央配管部の内部には上記長手方向に延びる中央流路が形成され、分岐配管部の内部には中央流路から分岐する分岐流路が形成されている。
この種の構造では、中央流路と分岐流路とが交差する部分(交差部)への、高圧流体の圧力による応力集中が懸念される。そのため、応力集中により交差部が損傷しないように交差部の形状や肉厚を設定する必要がある。しかしながら、上述の如く鍛造で製造した場合、数値解析による応力分布から想定される以上に、実際には交差部が損傷しやすくなっていることを本発明者らは見出した。
本発明は、上記問題を鑑みてなされたもので、その目的は、応力集中による損傷の抑制を図った配管部品の製造方法および配管部品の製造装置を提供することにある。
ここに開示される発明は上記目的を達成するために以下の技術的手段を採用する。なお、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、発明の技術的範囲を限定するものではない。
開示される第1の発明は、
所定の長手方向に延びて流体を流通させる中央流路(11a、110a)が内部に形成された中央配管部(11、110)と、
長手方向と交差する向きに中央配管部から突出する形状であり、中央流路から分岐する分岐流路(12a、120a)が内部に形成された分岐配管部(12、120)と、を備える配管部品(10、100)の製造方法であって、
長手方向に延びる中実棒状の母材であって中心偏析により自身の中心線に沿う部分に不純物(IP)が分布した母材(50、500、510、520)を鍛造用の金型(20、200、210、220)に配置する準備工程(S3)と、
金型に荷重を付与して母材を鍛造する工程であって、1本の母材から複数の鍛造品(60A、60B、620A、620B)を同時に鍛造する鍛造工程(S4)と、
中央流路および分岐流路を鍛造品に穴あけ加工する穴あけ工程(S7)と、
を含み、
複数の鍛造品のうちの第1鍛造品(60A、620A)が有する中央配管部および分岐配管部を第1中央配管部(61A、621A)および第1分岐配管部(62A、622A)とし、複数の鍛造品のうちの第2鍛造品(60B、620B)が有する中央配管部および分岐配管部を第2中央配管部(61B、621B)および第2分岐配管部(62B、622B)とし、
鍛造工程では、第1中央配管部および第2中央配管部が中心線に沿って延びる向きで中心線を介して母材の両側に平行に位置し、かつ、第1分岐配管部が第1中央配管部に対して第2中央配管部の反対側に位置し、かつ、第2分岐配管部が第2中央配管部に対して第1中央配管部の反対側に位置し、かつ、第1中央配管部と第2中央配管部との離間距離が第1中央配管部の外径及び第2中央配管部の外径のいずれよりも大きくなるように鍛造する配管部品の製造方法である。
さて、配管部品を鍛造で製造した場合、数値解析による応力分布から想定される以上に実際には交差部が損傷しやすくなっていることは、先述した通りである。その原因について、本発明者らは以下に説明する知見を得た。
鍛造の母材には、酸化カルシウムや酸化マンガン等の酸化物や、炭素、リン、硫黄等の元素が不純物として含まれている。そして、その母材が所定の長手方向に延びる中実棒状である場合、母材の中心線に沿う部分に不純物が分布(中心偏析)している場合がある。この現象は、母材を鋳造する際の冷却過程で次のように生じる。上記冷却過程において、母材に含まれる鉄成分は外表面から中心に向けて順に冷却されて固化していくのに対し、母材に含まれる不純物は、外表面から順に固化していく鉄成分に押し退けられて中心に移動していく。このように、鋳造での冷却が完了した時点で、不純物が中心に偏析する場合がある。
そして、上記第1の発明に反して1本の母材から1つの鍛造品を鍛造する場合には、中心偏析した不純物の多くは中央流路に位置することになるので、鍛造品から除去されることになる。しかしながら、配管部品が、中央配管部から突出する分岐配管部を有した形状であることに起因して、中心偏析した不純物の一部は、鍛造による母材の塑性変形に伴い中央配管部から分岐配管部へと引き寄せられることになる。このように引き寄せられた位置に分布する不純物は、中央流路から外れた位置に存在し、鍛造品から除去されずに残存する可能性がある。そして、残存した不純物が、中央流路と分岐流路との交差部に位置していると、交差部の強度が想定よりも低下した状態になっている。
この知見に基づき、上記第1の発明では、1本の母材から複数の鍛造品を同時に鍛造しており、第1鍛造品および第2鍛造品が以下の位置関係となるように鍛造する。すなわち、第1中央配管部と第2中央配管部とが互いに平行に位置し、かつ、第1分岐配管部が第1中央配管部に対して第2中央配管部の反対側に位置し、かつ、第2分岐配管部が第2中央配管部に対して第1中央配管部の反対側に位置するように鍛造する。
これによれば、準備工程で金型にセットされた1本の母材の中心線は、第1中央配管部と第2中央配管部との間に位置し、さらに、第1分岐配管部および第2分岐配管部は、母材の中心線から遠ざかる向きに突出することになる。よって、母材に中心偏析した不純物は、鍛造前の金型にセットされた時点において、中央流路と分岐流路との交差部から離れて位置するので、鍛造により不純物が分岐配管部に向けて引き寄せられたとしても、不純物が交差部に達するおそれを低減できる。以上により、上記第1の発明によれば、応力集中による交差部の損傷抑制を図ることができる。
開示される第2の発明は、
所定の長手方向に延びて流体を流通させる中央流路(11a、110a)が内部に形成された中央配管部(11、110)と、
長手方向と交差する向きに中央配管部から突出する形状であり、中央流路から分岐する分岐流路(12a、120a)が内部に形成された分岐配管部(12、120)と、を備える配管部品(10、100)の製造装置であって、
長手方向に延びる中実棒状の母材であって中心偏析により自身の中心線に沿う部分に不純物(IP)が分布した母材(50、500、510、520)を鍛造して、配管部品の前駆体としての鍛造品(60A、60B、620A、620B)を形成する金型(20、200、210、220)を備え、
複数の鍛造品のうちの第1鍛造品(60A、620A)が有する中央配管部および分岐配管部を第1中央配管部(61A、621A)および第1分岐配管部(62A、622A)とし、複数の鍛造品のうちの第2鍛造品(60B、620B)が有する中央配管部および分岐配管部を第2中央配管部(61B、621B)および第2分岐配管部(62B、622B)とし、
金型は、第1鍛造品の形状に沿う第1キャビティ(20A、220A)、および第2鍛造品の形状に沿う第2キャビティ(20B、220B)を有し、
第1キャビティおよび第2キャビティは、
第1中央配管部と第2中央配管部とを中心線に沿って延びる向きで中心線を介して互いに平行に位置させ、かつ、第1分岐配管部を第1中央配管部に対して第2中央配管部の反対側に位置させ、かつ、第2分岐配管部を第2中央配管部に対して第1中央配管部の反対側に位置させ、かつ、第1中央配管部と第2中央配管部との離間距離を第1中央配管部の外径及び第2中央配管部の外径のいずれよりも大きくする形状である配管部品の製造装置である。
上記第2の発明は、先述した知見に基づき、1本の母材から複数の鍛造品を同時に鍛造するべく、第1鍛造品の形状に沿う第1キャビティおよび第2鍛造品の形状に沿う第2キャビティを有する金型を備える。そして、第1キャビティおよび第2キャビティは以下の形状である。すなわち、第1中央配管部と第2中央配管部とを互いに平行に位置させ、かつ、第1分岐配管部を第1中央配管部に対して第2中央配管部の反対側に位置させ、かつ、第2分岐配管部を第2中央配管部に対して第1中央配管部の反対側に位置させる形状である。
これによれば、金型にセットされた1本の母材の中心線は、第1中央配管部と第2中央配管部との間に位置し、さらに、第1分岐配管部および第2分岐配管部は、母材の中心線から遠ざかる向きに突出することになる。よって、母材に中心偏析した不純物は、鍛造前の金型にセットされた時点において、中央流路と分岐流路との交差部から離れて位置するので、鍛造により不純物が分岐配管部に向けて引き寄せられたとしても、不純物が交差部に達するおそれを低減できる。以上により、上記第2の発明によれば、応力集中による交差部の損傷抑制を図ることができる。
本発明の第1実施形態に係る製造方法により製造されるコモンレールの正面図。 図1のII−II断面図。 第1実施形態に係る製造方法の手順を示すフローチャート。 図3の各工程での製造状況を説明する模式図。 第1実施形態に係る金型の断面図。 中心偏析した不純物と鍛造品との位置関係を示す断面図であって、第1実施形態および比較例との違いを示す図。 本発明の第2実施形態に係る金型と母材の位置関係を示す正面図。 本発明の第3実施形態に係る金型と母材の位置関係を示す正面図。 本発明の第4実施形態に係る製造方法の、各工程での製造状況を説明する模式図。
以下、図面を参照しながら発明を実施するための複数の形態を説明する。各形態において、先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において、構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を参照し適用することができる。
(第1実施形態)
図1に示す配管部品は、車両用の内燃機関に設けられたコモンレール10である。内燃機関は、複数の気筒を有する圧縮自着火式であり、コモンレール10へ供給される燃料は軽油である。コモンレール10は、高圧ポンプから吐出された高圧流体である燃料を蓄圧し、各気筒に設けられた燃料噴射弁へ燃料を分配する。
コモンレール10は、中央配管部11、分岐配管部12および取付ボス13を備える金属製である。これらの中央配管部11、分岐配管部12および取付ボス13は、鍛造により一体に成形された金属製である。
中央配管部11は、所定の長手方向(図1の上下方向)に延びる円筒形状であり、中央配管部11の内部には、上記長手方向に延びる中央流路11aが形成されている。中央流路11aは、中央配管部11を貫通する断面円形の形状である。長手方向に対して垂直な面における中央流路11aの断面形状は、長手方向に均一である。中央配管部11の中心軸線A1と中央流路11aの中心軸線とは一致する。
分岐配管部12は、中央配管部11の中心軸線A1と交差する向きに、中央配管部11から突出する円筒形状であり、複数備えられている。図1に示す例では、分岐配管部12の中心軸線A2は、中央配管部11の中心軸線A1と直交する。分岐配管部12の内部には、中央流路11aから分岐する分岐流路12aの一部が形成されている。分岐流路12aは、分岐配管部12を貫通する断面円形の形状である。分岐配管部12の中心軸線A2と分岐流路12aの中心軸線とは一致する。分岐流路12aのうち中央流路11aと連通する部分は細孔流路12bと呼ばれ、分岐流路12aのうち細孔流路12bの部分は、他の部分に比べて流路断面積が小さい。細孔流路12bは中央配管部11の内部に位置する。
中央流路11aおよび分岐流路12aは、高圧ポンプから供給される高圧燃料で満たされる。具体的には、高圧ポンプから吐出された高圧燃料は、先ず中央流路11aへ流入し、その後、各々の分岐流路12aへ分配される。分岐流路12aの細孔流路12bで絞られた高圧燃料は、分岐配管部12に接続された図示しない高圧配管を通じて燃料噴射弁へ供給される。
図2に示すように、中央配管部11のうち中央流路11aと分岐流路12aとが交差する部分を交差部11pと呼ぶ。また、交差部11pの内壁面は、中心軸線A2の方向において中央流路11aの側から分岐流路12aの側に見て円形のエッジ形状である。図2に示す例では、交差部11pは断面直角の壁面を有するエッジ形状である。
図1および図2に示すように、複数の分岐配管部12は、中央配管部11の中心軸線A1に直交する所定の基準線B1に対して同じ側(図2の右側)に位置する。複数の分岐配管部12の中心軸線A2は同一平面上に位置し、複数の分岐配管部12の中心軸線A2は互いに平行である。また、複数の分岐配管部12は、基準線B1の方向から見て中心軸線A1の方向に等ピッチで配置されている。
取付ボス13は、中央配管部11の中心軸線A1と交差する向きに、中央配管部11から突出する板形状であり、複数備えられている。図1に示す例では、取付ボス13の突出方向は、中央配管部11の中心軸線A1と直交する。取付ボス13には、貫通穴13aが形成されている。貫通穴13aには図示しないボルトが挿入され、そのボルトを車両の所定部位に締結することで、コモンレール10は車両の所定部位に固定される。
図1および図2に示すように、複数の取付ボス13は、上記基準線B1に対して分岐配管部12の反対側(図2の左側)に位置する。複数の取付ボス13は同一平面上に位置し、複数の取付ボス13の中心軸線A3は互いに平行である。また、取付ボス13の中心軸線A3と分岐配管部12の中心軸線A2とが、中央配管部11の中心軸線A1方向において互いに異なる位置となるように、分岐配管部12および取付ボス13は配置されている。
次に、コモンレール10の製造方法について、図3および図4を用いて説明する。なお、図4の符号(1)に示す欄は鍛造用の金型の下型20を示す平面図、(2)欄は下型20に母材50を配置した平面図、(3)欄は脱型後の鍛造品60を示す平面図である。また、図4の符号(4)に示す欄は、鍛造品60から取り出された第1鍛造品60Aおよび第2鍛造品60Bを示す平面図、(5)欄は第1鍛造品60Aまたは第2鍛造品60Bから製造されたコモンレール10を示す平面図である。
先ず、図3に示す工程S1において、コモンレール10の母材となる円柱形状の鋼材を、所定長さに切断する。続く工程S2では、工程S1で切断した鋼材(母材)を所定温度に加熱する。この所定温度は、母材が再結晶する温度(例えば数百度)に設定されている。続く工程S3(準備工程)では、図4(1)欄および図5に示す鍛造用の金型(下型20)に、工程S2で加熱された母材50を配置する(図4(2)欄参照)。
上記金型は下型20および上型30を備え、これらの下型20および上型30は、第1キャビティ20A、30Aおよび第2キャビティ20B、30Bを備える。母材50は、所定方向に延びる中実棒状であり、下型20の第1キャビティ20Aおよび第2キャビティ20Bの両方に跨って配置されている(図4(2)欄参照)。さらに工程S3では、下型20に配置された母材50の直上位置に上型30を設置する。これにより、母材50は、上型30の第1キャビティ30Aおよび第2キャビティ30Bの両方に跨って位置する。
続く工程S4(鍛造工程)では、鍛造用プレス機のハンマーで上型30を打撃して、上型30と下型20の間で母材50を加圧する。これにより、第1キャビティ20A、30Aおよび第2キャビティ20B、30Bの形状に倣って母材50は塑性変形する。図4(3)(4)欄に示す複数の鍛造品60A、60Bを、1本の母材50から同時に鍛造する。以下の説明では、複数の鍛造品60A、60Bのうち、第1キャビティ20A、30Aで鍛造された鍛造品を第1鍛造品60Aと呼び、第2キャビティ20B、30Bで鍛造された鍛造品を第2鍛造品60Bと呼ぶ。
続く工程S5では、上型30および下型20を脱型して鍛造品60を取り出す。脱型直後の鍛造品60は、第1鍛造品60A、第2鍛造品60Bおよび鍛造バリ60xを有し、第1鍛造品60Aおよび第2鍛造品60Bは鍛造バリ60xで繋がっている。(図4(3)欄参照)。
続く工程S6では、トリミング作業により鍛造バリ60xを除去して、2つの鍛造品60A、60Bを取り出す(図4(4)欄参照)。続く工程S7(穴あけ工程)では、鍛造品60A、60Bに穴あけ加工を施して中央流路11a、分岐流路12aおよび貫通穴13aを形成する(図4(5)欄参照)。
続く工程S8では、分岐配管部12の先端および中央配管部11の両端に面取り加工を施し、工程S7の穴あけ加工で生じたバリを除去する。これにより、第1鍛造品60Aおよび第2鍛造品60Bの各々からコモンレール10が製造される。つまり、1本の母材50から複数のコモンレール10が製造される。
なお、図1に示すコモンレール10には、図示しないポンプ配管、分配配管および圧力センサ等が取り付けられている。ポンプ配管は、先述した高圧ポンプとコモンレール10とに接続され、高圧ポンプから吐出された燃料をコモンレール10へ供給する配管であり、例えば中央配管部11の一端に取り付けられる。分配配管は、先述した燃料噴射弁とコモンレール10とに接続され、コモンレール10から燃料噴射弁へ燃料を分配供給する配管であり、分岐配管部12に取り付けられる。圧力センサは、コモンレール10内の燃料圧力を検出するセンサであり、例えば中央配管部11の他端に取り付けられる。
コモンレール10を製造する製造装置は、工程S4で用いる鍛造用プレス機および金型を備える。以下、金型に形成された第1キャビティ20A、30Aと第2キャビティ20B、30Bとの位置関係について説明する。以下の説明では、第1鍛造品60Aのうち、コモンレール10の中央配管部11、分岐配管部12および取付ボス13に相当する部分を、第1中央配管部61A、第1分岐配管部62Aおよび第1取付ボス部63Aと呼ぶ。また、第2鍛造品60Bのうち、コモンレール10の中央配管部11、分岐配管部12および取付ボス13に相当する部分を、第2中央配管部61B、第2分岐配管部62Bおよび第2取付ボス部63Bと呼ぶ。
図4(1)欄および図5に示すように、第1キャビティ20A、30Aは、第1中央配管部61A、第1分岐配管部62Aおよび第1取付ボス部63Aを鍛造する、第1中央部21A、31A、第1分岐部22A、32Aおよび第1取付部23A、33Aを有する。第2キャビティ20B、30Bは、第2中央配管部61B、第2分岐配管部62Bおよび第2取付ボス部63Bを鍛造する、第2中央部21B、31B、第2分岐部22B、32Bおよび第2取付部23B、33Bを有する。
図4(3)欄に示すように、第1鍛造品60Aおよび第2鍛造品60Bが繋がった状態の鍛造品60では、第1中央配管部61Aと第2中央配管部61Bとは互いに平行に位置する。また、第1分岐配管部62Aは、第1中央配管部61Aに対して第2中央配管部61Bの反対側に位置し、第2分岐配管部62Bは、第2中央配管部61Bに対して第1中央配管部61Aの反対側に位置する。
換言すれば、第1キャビティ20A、30Aおよび第2キャビティ20B、30Bは、以下に説明する配置で上型30および下型20に形成されている。すなわち、第1中央部21A、31Aと第2中央部21B、31Bとは互いに平行に位置する。また、第1分岐部22A、32Aは、第1中央部21A、31Aに対して第2中央部21B、31Bの反対側に位置し、第2分岐部22B、32Bは、第2中央部21B、31Bに対して第1中央部21A、31Aの反対側に位置する。
図4(1)欄の上下方向(長手方向)における第1キャビティ20A、30Aの位置は、第2キャビティ20B、30Bの位置と一致する。具体的には、長手方向における第1中央部21A、31Aの位置は、長手方向における第2中央部21B、31Bの位置と一致する。長手方向における第1分岐部22A、32Aの位置は、長手方向における第2分岐部22B、32Bの位置と一致する。長手方向における第1取付部23A、33Aの位置は、長手方向における第2取付部23B、33Bの位置と一致する。
下型20と上型30との分割面C1(図5参照)は、分岐配管部12の中心軸線A2および中央配管部11の中心軸線A1を含む位置に設定されている。したがって、中央配管部11、分岐配管部12および取付ボス13の上半分が上型30で鍛造され、中央配管部11、分岐配管部12および取付ボス13の下半分が下型20で鍛造される。
図5に示すように、下型20は、第1キャビティ20Aと第2キャビティ20Bとを連結する連結キャビティ20xを有する。上型30は、第1キャビティ30Aと第2キャビティ30Bとを連結する連結キャビティ30xを有する。これらの連結キャビティ20x、30xは、第1中央部21A、31Aおよび第2中央部21B、31Bの長手方向の全体に亘って延びる形状である。これにより、1本の母材50が、連結キャビティ20x、30xに倣って長手方向に直交する方向に塑性変形していき、第1キャビティ20Aおよび第2キャビティ20Bに充填されることとなる。なお、連結キャビティ20x、30xに残った母材50は、鍛造バリ60xのうち、第1鍛造品60Aおよび第2鍛造品60Bを繋げる部分を形成する。
さて、先述したように、母材50の断面中心部分には、図4および図6に示す不純物IPが分布(中心偏析)している。そして鍛造により母材50が変形することに伴い、その変形する方向へ不純物IPの分布は拡がっていく。
具体的には、鍛造直前では、図4(2)欄および図6に示すように、不純物IPの多くは、第1キャビティ20Aと第2キャビティ20Bの間の部分つまり連結キャビティ20xの直上に位置する。なお、図6中の実線は、鍛造直後の鍛造品60の断面形状を示し、図6中の一点鎖線および網点は、鍛造直前の母材50および不純物IPの位置を示す。また、鍛造直前では、金型の第1取付部23Aおよび第2取付部23Bの直上には不純物IPの一部が位置するものの、第1中央部21A、第2中央部21B、第1分岐部22Aおよび第2分岐部22Bの直上には不純物IPは位置していない。
一方、鍛造直後では、図4(3)欄に示すように、連結キャビティ20x、第1取付部23Aおよび第2取付部23Bの直上に加えて、第1中央部21Aおよび第2中央部21Bの直上にも不純物IPが位置するように、不純物IPの分布が拡がっている。換言すれば、第1鍛造品60Aのうち第1取付ボス部63Aに加えて、第1中央配管部61Aの一部にまで不純物IPの分布が拡がっている。但し、第1分岐配管部62Aにまでは不純物IPの分布は拡がっておらず、第1分岐配管部62Aには不純物IPが存在しない。
これにより、コモンレール10の交差部11pには不純物IPが存在しなくなる。より詳細には、中央配管部11のうち基準線B1に対して分岐配管部12の反対側(図2の左側)の部分には不純物IPが存在するものの、中央配管部11のうち基準線B1に対して分岐配管部12と同じ側(図2の右側)の部分には不純物IPが存在しない。
図6の上段は本実施形態に係る鍛造品60と鍛造直前の母材50との位置関係を示し、図6の下段は、本実施形態の比較例である鍛造品60rと鍛造直前の母材50rとの位置関係を示す。比較例に係る鍛造品60rは、本実施形態に反し、1本の母材50rから1つの鍛造品60rを鋳造している。なお、本実施形態による鍛造品60と比較例による鍛造品60rとは同じ形状かつ同じ大きさであり、本実施形態の鍛造で要する1本の母材50の体積は、比較例の鍛造で要する1本の母材50rの体積の2倍よりも小さい。つまり、本実施形態によれば、1本のコモンレール10に要する母材50の体積を、比較例に比べて小さくできる。
図6の上段に示すように、本実施形態に係る母材50の中心線B2は、母材50の中心を通り、かつ、金型の分割面C1に対して垂直な線、つまり分岐配管部12の中心軸線A2に対して垂直な線である。そして、工程S3にて金型に母材50を配置するにあたり、母材50の中心線B2が、第1中央配管部61Aおよび第1中央部21Aの基準線B1と、第2中央配管部61Bおよび第2中央部21Bの基準線B1との間に位置する。詳細には、一方の基準線B1と中心線B2との距離と、他方の基準線B1と中心線B2との距離とが一致するように、母材50は金型に配置されている。また、第1鍛造品60Aの中心軸線A1および第2鍛造品60Bの中心軸線A1と、母材50の長手方向とが平行となるように、母材50は金型に配置されている。
図6の下段に示すように、比較例では、母材50rの中心線B3が、鍛造品60rの基準線B1に対して分岐配管部の側に位置するように、母材50rは金型に配置されている。そのため、鍛造直前の不純物IPは、鍛造品60rの基準線B1に対して分岐配管部の側の部分にも存在する。これに対し本実施形態では、母材50の中心線B2が、第1鍛造品60Aの基準線B1に対して第1分岐配管部62Aの反対側に位置する。また、母材50の中心線B2が、第2鍛造品60Bの基準線B1に対して第2分岐配管部62Bの反対側に位置する。そのため、鍛造直前の不純物IPは、第1鍛造品60Aの基準線B1に対して第1分岐配管部62Aの側の部分には存在しない。また、鍛造直前の不純物IPは、第2鍛造品60Bの基準線B1に対して第2分岐配管部62Bの側の部分には存在しない。
以上により、本実施形態によれば、2つの鍛造品、つまり第1鍛造品60Aおよび第2鍛造品60Bを1本の母材50から同時に鍛造しており、工程S4(鍛造工程)では、第1鍛造品60Aおよび第2鍛造品60Bが以下の位置関係となるように鍛造する。すなわち、第1中央配管部61Aと第2中央配管部61Bとが母材50の両側に平行に位置するように鍛造する。また、第1分岐配管部62Aが第1中央配管部61Aに対して第2中央配管部61Bの反対側に位置し、かつ、第2分岐配管部62Bが第2中央配管部61Bに対して第1中央配管部61Aの反対側に位置するように鍛造する。
換言すれば、コモンレール10の製造装置が備える金型は、第1鍛造品60Aの形状に沿う第1キャビティ20A、30Aおよび第2鍛造品60Bの形状に沿う第2キャビティ20B、30Bを有する。そして、第1キャビティ20A、30Aおよび第2キャビティ20B、30Bは、第1中央配管部61Aと第2中央配管部61Bとを互いに平行に位置させる形状である。また、これらのキャビティは、第1分岐配管部62Aを第1中央配管部61Aに対して第2中央配管部61Bの反対側に位置させ、かつ、第2分岐配管部62Bを第2中央配管部61Bに対して第1中央配管部61Aの反対側に位置させる形状である。
これによれば、工程S3(準備工程)で金型にセットされた1本の母材50の中心線B2は、第1中央配管部61Aと第2中央配管部61Bとの間に位置する。さらに、第1分岐配管部62Aおよび第2分岐配管部62Bは、母材50の中心線B2から遠ざかる向きに突出することになる。よって、母材50に中心偏析した不純物IPは、鍛造前の金型にセットされた時点において、中央流路11aと分岐流路12aとの交差部11pから離れて位置する。そのため、鍛造により不純物IPが第1分岐配管部62Aおよび第2分岐配管部62Bに向けて引き寄せられたとしても、不純物IPが交差部11pに達するおそれを低減できる。よって、交差部11pの耐圧強度を向上できる。以上により、本実施形態によれば、中央流路11aおよび細孔流路12bの燃料の圧力により生じる交差部11pへの応力集中に起因して、交差部11pが損傷することを抑制できる。
さらに本実施形態では、第1中央配管部61Aと第2中央配管部61Bとが中心軸線A1方向(長手方向)において一致する位置関係となるように、工程S4(鍛造工程)で鍛造する。換言すれば、第1中央配管部61Aおよび第2中央配管部61Bの中心軸線A1方向(長手方向)における第1分岐配管部62Aの位置と、第2分岐配管部62Bの位置とが一致する金型を、工程S3(準備工程)で準備する。
これによれば、母材50が鍛造で変形するにあたり、第1分岐配管部62Aへと向かう変形と第2分岐配管部62Bへと向かう変形とが均衡するので、第1分岐配管部62Aおよび第2分岐配管部62Bのいずれか一方へ向かうように変形することが抑制される。その結果、母材50が鍛造で変形することに伴い中心偏析した不純物IPの分布範囲が拡がるにあたり、第1分岐配管部62Aへ向けて分布範囲が拡がることが抑制されると同時に、第2分岐配管部62Bへ向けて分布範囲が拡がることも抑制される。よって、不純物IPが交差部11pに達するおそれをより一層低減できる。
さらに本実施形態では、第1鍛造品60Aは、1つの第1中央配管部61Aから複数の第1分岐配管部62Aが突出した形状であり、第2鍛造品60Bは、1つの第2中央配管部61Bから複数の第2分岐配管部62Bが突出した形状である。そして、複数の第1分岐配管部62Aの各々と複数の第2分岐配管部62Bの各々とが一致する位置関係となるように、工程S4(鍛造工程)で鍛造する。換言すれば、上述した長手方向における複数の第1分岐配管部62Aの各々の位置と、複数の第2分岐配管部62Bの各々の位置とが一致する金型を、工程S3(準備工程)で準備する。
これによれば、母材50が鍛造で変形するにあたり、第1分岐配管部62Aへと向かう変形と第2分岐配管部62Bへと向かう変形との上述した均衡が、複数の分岐配管部の各々で生じる。よって、いずれか一方へ向かう変形の抑制効果が、分岐配管部の各々で発揮される。その結果、母材50が鍛造で変形することに伴う不純物IPの分布範囲の拡がり抑制が促進されるので、不純物IPが交差部11pに達するおそれをより一層低減できる。
さらに本実施形態では、第1分岐配管部62Aの中心軸線A2と第2分岐配管部62Bの中心軸線A2とが同一平面上に位置するように、工程S4(鍛造工程)で鍛造する。これによれば、母材50が鍛造で変形するにあたり、第1分岐配管部62Aへと向かう変形と第2分岐配管部62Bへと向かう変形とが同一平面上で生じるので、上述した均衡がさらに促進される。そのため、母材50が鍛造で変形することに伴う不純物IPの分布範囲の拡がり抑制が促進されるので、不純物IPが交差部11pに達するおそれをより一層低減できる。
(第2実施形態)
上記第1実施形態では1本の母材50から2つのコモンレール10を鍛造成形するのに対し、本実施形態では、2つのコモンレール10を1組とした場合に、1本の母材50から複数組のコモンレール10を鍛造成形する。
具体的には、図7に示すように、1つの金型(下型200)が複数組のキャビティ20A、20B、20C、20Dを有している。2つの第1キャビティ20A、20Cが長手方向に並べて配置され、2つの第2キャビティ20B、20Dが長手方向に並べて配置されている。つまり、1組の第1キャビティ20Aおよび第2キャビティ20Bと、1組の第1キャビティ20Cおよび第2キャビティ20Dとが、長手方向に並べて配置されている。
また、本実施形態に係る金型は、第1キャビティ20A、20Cと第2キャビティ20B、20Dとを連結する連結キャビティに加え、隣り合う第1キャビティ20A、20Cを連結する連結キャビティを備える。また、本実施形態に係る金型は、隣り合う第2キャビティ20B、20Dを連結する連結キャビティを備える。
本実施形態に係る製造方法の手順は、図3に示す第1実施形態の手順と同じであり、4つのキャビティが形成された1つの金型に、1つの母材500をセットして鍛造する。そして、4つの鍛造品が鍛造バリで連結した状態の鍛造品を金型から取り出してトリミングして分離させ、分離した各々の鍛造品に穴あけ加工を施して4つのコモンレール10を製造する。
また本実施形態の金型においても上記第1実施形態と同様にして、第1キャビティ20A、20Cおよび第2キャビティ20B、20Dは、第1中央配管部と第2中央配管部とを互いに平行に位置させる形状である。また、これらのキャビティは、第1分岐配管部を第1中央配管部に対して第2中央配管部の反対側に位置させ、かつ、第2分岐配管部を第2中央配管部に対して第1中央配管部の反対側に位置させる形状である。
以上により、本実施形態によっても上記第1実施形態と同様の効果が発揮される。さらに本実施形態によれば、1つの金型から4つのコモンレール10を製造できるので、図3に示す手順の1回分で製造できるコモンレール10の数を、第1実施形態に比べて多くできる。
(第3実施形態)
上記第1実施形態では、第1中央配管部61Aおよび第2中央配管部61Bの中心軸線A1方向(長手方向)における第1キャビティ20Aの位置は、その長手方向における第2キャビティ20Bの位置と一致する。これに対し本実施形態では、第1キャビティ20Aの長手方向位置と第2キャビティ20Bの長手方向位置とを、図8に示すようにずらしている。
詳細には、上記第1実施形態では、第1取付部23Aの長手方向位置は第2取付部23Bの長手方向位置と一致する。これに対し本実施形態では、第1取付部23Aの長手方向位置と第2取付部23Bの長手方向位置とを異ならせている(図8参照)。つまり、長手方向の一方側から他方側に見て、第1取付部23Aと第2取付部23Bとは重複する位置関係にある。但し、複数の第1分岐部22Aの一部と、複数の第2分岐部22Bの一部とは、互いの中心軸線A2(図8中の一点鎖線参照)が一致する位置関係にある。
本実施形態に係る製造方法の手順は、図3に示す第1実施形態の手順と同じである。また本実施形態の金型(下型210)においても上記第1実施形態と同様にして、第1キャビティ20Aおよび第2キャビティ20Bは、第1中央配管部と第2中央配管部とを互いに平行に位置させる形状である。また、これらのキャビティは、第1分岐配管部を第1中央配管部に対して第2中央配管部の反対側に位置させ、かつ、第2分岐配管部を第2中央配管部に対して第1中央配管部の反対側に位置させる形状である。
以上により、本実施形態によっても上記第1実施形態と同様の効果が発揮される。さらに本実施形態によれば、第1キャビティ20Aの長手方向位置と第2キャビティ20Bの長手方向位置とをずらすことで、長手方向に見て第1取付部23Aと第2取付部23Bとが重複する位置にしている。そのため、長手方向に直交する方向における第1キャビティ20Aと第2キャビティ20Bとの離間距離を短くできるので、母材510の直径を小さくできる。
(第4実施形態)
上記第1実施形態では、本発明に係る配管部品の製造方法を、コモンレール10の製造方法に適用させている。これに対し本実施形態では、先述した燃料噴射弁が備えるボデー(噴射ボデー100)の製造方法に、本発明に係る配管部品の製造方法を適用させている。
以下、噴射ボデー100の製造方法について、図9を用いて説明する。なお、図9の符号(1)に示す欄は鍛造用の金型の下型220を示す平面図、(2)欄は下型200に母材520を配置した平面図、(3)欄は脱型後の鍛造品620を示す平面図である。また、図9の符号(4)に示す欄は、鍛造品620から取り出された第1鍛造品620Aおよび第2鍛造品620Bを示す平面図、(5)欄は第1鍛造品60Aまたは第2鍛造品60Bから製造された噴射ボデー100を示す平面図である。
図9(5)欄に示すように、噴射ボデー100は、中央配管部110および分岐配管部120を備える金属製である。これらの中央配管部110および分岐配管部120は、鍛造により一体に成形された金属製である。
中央配管部110は、所定の長手方向(図9の左右方向)に延びる円筒形状であり、中央配管部110の内部には、上記長手方向に延びる中央流路110aが形成されている。中央流路110aは、中央配管部110を貫通する断面円形の形状である。長手方向に対して垂直な面における中央流路110aの断面形状は、長手方向に均一である。中央配管部110の中心軸線と中央流路11aの中心軸線とは一致する。
分岐配管部120は、中央配管部110の中心軸線と交差する向きに、中央配管部110から突出する円筒形状である。図9に示す例では、分岐配管部120の中心軸線は、中央配管部110の中心軸線に対して斜めに交わる。分岐配管部120の内部には、中央流路110aから分岐する分岐流路120aが形成されている。分岐流路120aは、分岐配管部120を貫通する断面円形の形状である。分岐配管部120の中心軸線と分岐流路120aの中心軸線とは一致する。
中央流路110aおよび分岐流路120aは、コモンレール10から供給される高圧燃料で満たされる。具体的には、コモンレール10から吐出された高圧燃料は、先ず分岐流路120aへ流入し、その後、中央流路110aへ流入する。噴射ボデー100の一端には図示しない噴孔プレートが取り付けられ、噴射ボデー100の他端には図示しない電磁アクチュエータが取り付けられる。そして、中央流路110aへ流入した燃料は、噴孔プレートに形成された噴孔から噴射される。噴射ボデー100の内部には図示しない弁体が収容され、電磁アクチュエータにより弁体が開閉作動し、弁体の開閉作動により噴孔が開閉して燃料の噴射と停止が切り替えられる。
本実施形態に係る製造方法の手順は、図3に示す第1実施形態の手順と同じであり、以下、噴射ボデー100の製造方法について、図3および図9を用いて説明する。
先ず、図3に示す工程S1、S2において、噴射ボデー100の母材となる円柱形状の鋼材を所定長さに切断し、所定温度に加熱する。続く工程S3(準備工程)では、図9(1)欄に示す鍛造用の金型(下型220)に、工程S2で加熱された母材520を配置する(図9(2)欄参照)。
上記金型は下型220および上型を備え、これらの下型220および上型は、第1キャビティ220Aおよび第2キャビティ220Bを備える。母材520は、所定方向に延びる中実棒状であり、下型220の第1キャビティ220Aおよび第2キャビティ220Bの両方に跨って配置されている(図9(2)欄参照)。さらに工程S3では、下型220に配置された母材520の直上位置に上型を設置する。これにより、母材520は、上型の第1キャビティおよび第2キャビティの両方に跨って位置する。
続く工程S4(鍛造工程)では、鍛造用プレス機のハンマーで上型を打撃して、上型と下型220の間で母材520を加圧する。これにより、第1キャビティ220Aおよび第2キャビティ220Bの形状に倣って母材520は塑性変形する。図9(3)(4)欄に示す複数の鍛造品620A、620Bを、1本の母材520から同時に鍛造する。以下の説明では、複数の鍛造品620A、620Bのうち、第1キャビティ20Aで鍛造された鍛造品を第1鍛造品620Aと呼び、第2キャビティ20Bで鍛造された鍛造品を第2鍛造品620Bと呼ぶ。
続く工程S5では、上型および下型220を脱型して鍛造品620を取り出す。脱型直後の鍛造品620は、第1鍛造品620A、第2鍛造品620Bおよび鍛造バリ620xを有し、第1鍛造品620Aおよび第2鍛造品620Bは鍛造バリ620xで繋がっている。(図9(3)欄参照)。
続く工程S6では、トリミング作業により鍛造バリ620xを除去して、2つの鍛造品620A、620Bを取り出す(図9(4)欄参照)。続く工程S7(穴あけ工程)では、鍛造品620A、620Bに穴あけ加工を施して中央流路110aおよび分岐流路120aを形成する(図9(5)欄参照)。
続く工程S8では、分岐配管部120の先端および中央配管部110の両端に面取り加工を施し、工程S7の穴あけ加工で生じたバリを除去する。これにより、第1鍛造品620Aおよび第2鍛造品620Bの各々から噴射ボデー100が製造される。つまり、1本の母材520から複数の噴射ボデー100が製造される。
また本実施形態の金型(下型220)においても上記第1実施形態と同様にして、第1キャビティ220Aおよび第2キャビティ220Bは、第1中央配管部621Aと第2中央配管部621Bとを互いに平行に位置させる形状である。また、これらのキャビティは、第1分岐配管部622Aを第1中央配管部621Aに対して第2中央配管部621Bの反対側に位置させ、かつ、第2分岐配管部622Bを第2中央配管部621Bに対して第1中央配管部621Aの反対側に位置させる形状である。
以上により、本実施形態によっても上記第1実施形態と同様にして、母材520に中心偏析した不純物IPは、鍛造前の金型にセットされた時点において、中央流路110aと分岐流路120aとの交差部110pから離れて位置する。そのため、鍛造により不純物IPが第1分岐配管部621Aおよび第2分岐配管部622Bに向けて引き寄せられたとしても、不純物IPが交差部110pに達するおそれを低減できる。よって、交差部110pの耐圧強度を向上できる。以上により、本実施形態によれば、中央流路110aおよび分岐流路120aの燃料の圧力により生じる交差部110pへの応力集中に起因して、交差部110pが損傷することを抑制できる。
(他の実施形態)
以上、発明の好ましい実施形態について説明したが、発明は上述した実施形態に何ら制限されることなく、以下に例示するように種々変形して実施することが可能である。各実施形態で具体的に組合せが可能であることを明示している部分同士の組合せばかりではなく、特に組合せに支障が生じなければ、明示してなくとも実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
上記第1実施形態に係る製造方法で製造されたコモンレール10は、中央配管部11のうち基準線B1に対して分岐配管部12と同じ側(図2の右側)の部分には不純物IPが存在しない。これに対し、中央配管部11のうち基準線B1に対して分岐配管部12と同じ側の部分に不純物IPが存在するように製造されていてもよい。但し、交差部11pの部分には不純物IPが存在しないように製造することが望ましい。
図1に示すコモンレール10は、1本の中央配管部11から複数の分岐配管部12が突出する形状であるが、1本の分岐配管部12が突出する形状であってもよい。また、図1に示すコモンレール10は、複数の取付ボス13を備える形状であるが、1つの取付ボス13を備える形状であってもよいし、取付ボス13を備えていない形状であってもよい。
図4に示す金型は、第1分岐配管部62Aの長手方向位置と第2分岐配管部62Bの長手方向位置とが一致する形状のキャビティを有する。これに対し、第1分岐配管部62Aの長手方向位置と第2分岐配管部62Bの長手方向位置とが一致せず、第1分岐配管部62Aの少なくとも一部と第2分岐配管部62Bの少なくとも一部とが、長手方向において重複する形状であってもよい。
上記各実施形態では、第1中央配管部61A、621Aと第2中央配管部61B、621Bとが互いに平行に位置する。これに対し、これらの中央配管部の長手方向に亘って母材50、500、510、520が均一に充填される位置であれば、これらの中央配管部は厳密な平行でなくてもよく、例えば15度未満の角度で交差するような位置関係であってもよい。即ち、本発明において、平行とはこの程度の角度で交差するものも含む。
上記各実施形態では、図3の工程S2に示すように母材を加熱して熱間鍛造で配管部品を製造しているが、常温の母材を鍛造する冷間鍛造で配管部品を製造してもよい。上記各実施形態では、燃焼に用いる燃料を配管部品に流通させる高圧流体として適用させているが、油圧アクチュエータ等に用いる作動油を上記高圧流体として適用させてもよい。
本発明では、中央流路11a、110aが中央配管部11、110の中央に位置することに限定されるものではなく、中央からずれて位置していてもよい。その意味では、「中央流路」を「主通路」と呼び、「中央配管部」を「主配管部」と呼び、「第1中央配管部」を「第1主配管部」と呼び、「第2中央配管部」を「第2主配管部」と呼んでもよい。
10 配管部品(コモンレール)、 11、110 中央配管部、 11a、110a 中央流路、 12、120 分岐配管部、 12a、120a 分岐流路、 50、500、510、520 母材、 60A、620A 第1鍛造品、 60B、620B 第2鍛造品、 61A、621A 第1中央配管部、 61B、621B 第2中央配管部、 62A、622A 第1分岐配管部、 62B、622B 第2分岐配管部、 100 配管部品(噴射ボデー)、 S3 準備工程、 S4 鍛造工程、 S7 穴あけ工程。

Claims (6)

  1. 所定の長手方向に延びて流体を流通させる中央流路(11a、110a)が内部に形成された中央配管部(11、110)と、
    前記長手方向と交差する向きに前記中央配管部から突出する形状であり、前記中央流路から分岐する分岐流路(12a、120a)が内部に形成された分岐配管部(12、120)と、を備える配管部品(10、100)の製造方法であって、
    前記長手方向に延びる中実棒状の母材であって中心偏析により自身の中心線に沿う部分に不純物(IP)が分布した母材(50、500、510、520)を鍛造用の金型(20、200、210、220)に配置する準備工程(S3)と、
    前記金型に荷重を付与して前記母材を鍛造する工程であって、1本の前記母材から複数の鍛造品(60A、60B、620A、620B)を同時に鍛造する鍛造工程(S4)と、
    前記中央流路および前記分岐流路を前記鍛造品に穴あけ加工する穴あけ工程(S7)と、
    を含み、
    複数の前記鍛造品のうちの第1鍛造品(60A、620A)が有する前記中央配管部および前記分岐配管部を第1中央配管部(61A、621A)および第1分岐配管部(62A、622A)とし、複数の前記鍛造品のうちの第2鍛造品(60B、620B)が有する前記中央配管部および前記分岐配管部を第2中央配管部(61B、621B)および第2分岐配管部(62B、622B)とし、
    前記鍛造工程では、前記第1中央配管部および前記第2中央配管部が前記中心線に沿って延びる向きで前記中心線を介して前記母材の両側に平行に位置し、かつ、前記第1分岐配管部が前記第1中央配管部に対して前記第2中央配管部の反対側に位置し、かつ、前記第2分岐配管部が前記第2中央配管部に対して前記第1中央配管部の反対側に位置し、かつ、前記第1中央配管部と前記第2中央配管部との離間距離が前記第1中央配管部の外径及び前記第2中央配管部の外径のいずれよりも大きくなるように鍛造する配管部品の製造方法。
  2. 前記鍛造工程では、前記第1分岐配管部と前記第2分岐配管部とが前記長手方向において重複する位置関係となるように鍛造する請求項1に記載の配管部品の製造方法。
  3. 前記第1鍛造品は、1つの前記第1中央配管部から複数の前記第1分岐配管部が突出した形状であり、
    前記第2鍛造品は、1つの前記第2中央配管部から複数の前記第2分岐配管部が突出した形状であり、
    前記鍛造工程では、複数の前記第1分岐配管部の各々と複数の前記第2分岐配管部の各々とが、前記長手方向において重複する位置関係となるように鍛造する請求項2に記載の配管部品の製造方法。
  4. 前記鍛造工程では、前記第1分岐配管部の中心軸線と前記第2分岐配管部の中心軸線とが同一平面上に位置するように鍛造する請求項1〜3のいずれか1つに記載の配管部品の製造方法。
  5. 前記第1鍛造品および前記第2鍛造品の1つずつを1組とし、1本の前記母材から複数組の前記鍛造品を同時に鍛造する請求項1〜4のいずれか1つに記載の配管部品の製造方法。
  6. 所定の長手方向に延びて流体を流通させる中央流路(11a、110a)が内部に形成された中央配管部(11、110)と、
    前記長手方向と交差する向きに前記中央配管部から突出する形状であり、前記中央流路から分岐する分岐流路(12a、120a)が内部に形成された分岐配管部(12、120)と、を備える配管部品(10、100)の製造装置であって、
    前記長手方向に延びる中実棒状の母材であって中心偏析により自身の中心線に沿う部分に不純物(IP)が分布した母材(50、500、510、520)を鍛造して、前記配管部品の前駆体としての鍛造品(60A、60B、620A、620B)を形成する金型(20、200、210、220)を備え、
    複数の前記鍛造品のうちの第1鍛造品(60A、620A)が有する前記中央配管部および前記分岐配管部を第1中央配管部(61A、621A)および第1分岐配管部(62A、622A)とし、複数の前記鍛造品のうちの第2鍛造品(60B、620B)が有する前記中央配管部および前記分岐配管部を第2中央配管部(61B、621B)および第2分岐配管部(62B、622B)とし、
    前記金型は、前記第1鍛造品の形状に沿う第1キャビティ(20A、220A)、および前記第2鍛造品の形状に沿う第2キャビティ(20B、220B)を有し、
    前記第1キャビティおよび前記第2キャビティは、
    前記第1中央配管部と前記第2中央配管部とを前記中心線に沿って延びる向きで前記中心線を介して互いに平行に位置させ、かつ、前記第1分岐配管部を前記第1中央配管部に対して前記第2中央配管部の反対側に位置させ、かつ、前記第2分岐配管部を前記第2中央配管部に対して前記第1中央配管部の反対側に位置させ、かつ、前記第1中央配管部と前記第2中央配管部との離間距離を前記第1中央配管部の外径及び前記第2中央配管部の外径のいずれよりも大きくする形状である配管部品の製造装置。
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