JP6969048B2 - 対話式健康促進システム、対話式学習促進システム、対話式購入促進システム - Google Patents
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Description
複数のユーザの対話情報と、保持されている有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した統計的対話情報有効性情報を取得する統計的対話情報有効性情報取得手段と、
を有する第六の発明に記載の対話式健康促進システムを提供する。
ユーザ識別情報に関連づけて取得した学習状況情報に応じて発信すべき対話情報を蓄積した学習対話情報蓄積部と、取得した学習状況情報に基づいて蓄積されている対話情報を選択するユーザ識別情報に関連付けられたルールであるユーザ別対話情報選択ルールを保持する学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部と、を有する対話式健康促進システムの動作方法であって、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSのユーザの発言を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する学習SNSユーザ関連情報取得ステップと、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用する学習システムからその学習システムで行われた学習の履歴を示す情報である学習履歴情報を取得する学習履歴情報取得ステップと、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用する学習システムからその学習システムで行われた学習の効果を示す情報である学習効果情報を取得する学習効果情報取得ステップと、ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と、学習履歴情報と、学習効果情報と、同じユーザ識別情報に関連付けられている分析ルールとに基づいて学習状況情報を取得する学習状況情報分析取得ステップと、取得した学習状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいてそのユーザごとの特性に即した対話形式の対話情報を学習対話情報蓄積部から選択する学習対話情報選択ステップと、選択した対話情報をユーザ識別情報で識別されるユーザに対して前記SNSを介して出力するための学習対話情報出力ステップと、からなる対話式学習促進システムの動作方法を提供する。
からなる対話式購入促進システム動作プログラムを提供する。
前記学習応答対話情報有効性判断部は、複数のユーザの対話情報の有効性を母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計処理するルールである学習応答有効性統計処理ルールを保持する学習応答有効性統計処理ルール保持手段と、複数のユーザの対話情報と、保持されている学習応答有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した学習応答統計的対話情報有効性情報を取得する学習応答統計的対話情報有効性情報取得手段と、をさらに有する第十二の発明から第十六の発明に記載の対話式学習促進システムを提供する。
複数のユーザの対話情報と、保持されている購買応答有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した購買応答統計的対話情報有効性情報を取得する購買応答統計的対話情報有効性情報取得手段と、をさらに有する第二十二の発明から第二十四の発明に記載の対話式購入促進システムを提供する。
<実施形態1 発明の概要>
本実施形態における対話式健康促進システムは、SNSでのユーザの発言情報や閲覧情報などを外部情報として取得して、その情報を分析することでユーザの健康状態(肉体的健康及び精神的健康)を取得し、ユーザの現在の健康状態にあったアドバイスを行う。
図1は、対話式健康促進システムと各種のSNSサービスとユーザの関係を示すイメージ概念図である。SNSを利用しているA(0102a)、B(0102b)、C(0102c)、D(0102d)、E(0102e)は、SNS1(0103)、SNS2(0104)、SNS3(0105)といったSNSシステムを利用して、交流している。このとき、例えばAが対話式健康促進システム(0101)を利用する場合、AはAが日常的に利用しているSNS1を介して対話式健康促進システムと対話を行う。例えば、Bが対話式健康促進システムを利用する場合、BはBが普段利用しているSNS2又はSNS3を選択して対話式健康促進システムとの対話を行う。図2は、対話式健康促進システムがあるユーザに対して健康促進アドバイスを行う際のイメージ概念図である。対話式健康促進システムは(0201)、対話式健康促進システムに登録したユーザ(0202)が、日常的にSNS等を利用して発信している会話情報(「おはよう」「今日はまだ眠いよ」「最近外食が続いてるなぁ」「今日の予定は、外回りΣ( ̄ロ ̄lll)」「今日は、結構涼しい!」「最近少し体が重いんだけど。。。太ったかも(;´Д`)」等)や閲覧している第三者の発信に関する情報(赤ちゃんパンダに関連するSNSの発言に「いいね」の応答をしている、美術館の展示スケジュールに関するSNSの発信を受信するように設定している、等)などの、ユーザ固有のSNS関連情報(0203)を自動的に取得(0204)する。取得したSNS関連情報を肉体的健康及び精神的健康の両方の面から分析(0205)することで、ユーザの現在の健康状況(0206)を取得する。対話式健康促進システムは、取得したユーザの現在の健康状況から、背景目的を決定して目的達成のための適切な対話情報を判断する。例えば、ユーザに有酸素運動をさせることを背景目的として決定した場合には、目的達成のための適切な対話情報として、「おはようございます。少し疲れが溜まっています。気分転換に公園を散歩しましょう。今日のお勧めは、上野公園です。」のように、システマティックな表現ではなく、「~~~ヾ(^∇^)おはよー♪ 今日は疲れがたまってる?気分転換に公園でも早歩きしにいかない!?今日のおすすめは上野公園!!美術館とか超可愛い赤ちゃんパンダが見れるよ(^_-)-☆」といったように、SNSを利用してユーザに適した口調で健康促進アドバイス(0207)を、ユーザの所有する対話式健康促進システムとの対話を受信する携帯端末(0208)、に出力する。
図3は、本実施形態1の対話式健康促進システムの構成の一例を示す図である。図3に示すように、実施形態1の対話式健康促進システムは、ユーザ識別情報保持部(0301)、SNSユーザ関連情報取得部(0302)、分析ルール保持部(0303)、健康状況情報分析取得部(0304)、対話情報蓄積部(0305)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(0306)、対話情報選択部(0307)、対話情報出力部(0308)と、からなる。なお、本システムは、一つの筐体内にすべての機能部分が収められている必要はなく、また一つのコンピュータやサーバによってのみ構成されるものに限定されない。本システムは複数の筐体に収められて全体で機能するように構成してもよいし、複数のコンピュータやサーバが連携して機能するように構成してもよい。さらに、複数の筐体や複数のコンピュータ、サーバから本システムが構成される場合には、それが国境を越えて設置されることを妨げない。このことは、本システムのみならず、本システムと同等のアイデアを動作方法としたものや、動作プログラムとしたものにも共通である。システムに関するこの概念は本明細書の全体(実施形態1から実施形態39のすべて)を通じて適用される。
<実施形態1 ユーザ識別情報保持部>
「ユーザ識別情報保持部」は、SNSを利用するユーザを識別するユーザ識別情報を保持している。ユーザ識別情報保持部によって保持されるユーザ識別情報とは、本件対話式健康促進システムを利用しているユーザの本件対話式健康促進システムにおけるユーザ識別情報である。ユーザ識別情報としては、本システムないでユーザをユニークに識別できる情報であり、例えば、電話番号、メールアドレス、ユーザが特別に設定するID、指紋認証用情報、声紋認証用情報、虹彩認証用情報、静脈認証用情報、ユーザがSNSを利用している通信可能な携帯端末等の個別識別暗号や、ユーザがSNSを利用している通信可能な携帯端末のマックアドレス等がそのままユーザ識別情報であってもよいし、これらが記号、符号、数字、アルファベットなどで構成される識別情報に関連付けられていることも考えられる。ユーザ識別情報と関連付けて保存されている情報は、利用者であるユーザが利用時に利用者情報として登録する情報(例えば、電話番号、メールアドレス、ユーザが特別に設定するID、氏名、生年月日、住所、職業、年齢、性別、身長、体重、平均体温、平常時脈拍数、平常時呼吸数、平常時心拍数、平均運動量(時間、質、態様等)、通勤時間、通勤距離、通勤方法、アルコール摂取の有無、ジム通いの有無、家族構成等)と、ユーザが利用しているSNSサービスを特定するための情報と、ユーザがSNSサービスで利用しているID等である。さらに、ユーザの身体的な状態を示すライフログとして、心拍数、脈拍数、呼吸数、体温、筋肉の収縮・弛緩の度合い、脳波、血流速度、血中酸素濃度、血中アルコール量、アレルギー反応の程度、疲労物質の蓄積の程度、等の一以上を含むように構成してもよい。これらは、身体に装着しており身体の状態を測定可能なウエアラブル端末や、身体に身に着けてはいないが通信機能を有する身体データ測定装置などから取得する。または、通信でないが可搬型のメモリに収納された身体データを可搬型メモリ(例えばUSBメモリ、ICカード(RFID機能を有するプリペイドカードなども含む)、可搬型ディスクドライブ、光記録媒体、磁器メモリなど)から取得することもできる。なお、プリペイドカードの場合には健康診断や、医師による治療の手数料支払い時に身体の状態に関する情報を受け取り、これを取得することで身体の状態を示すデータを取得できる。ユーザ識別情報に関連付けて保持されるユーザ属性情報は、対話式健康促進システムの利用開始時にユーザ自身に登録させるように構成する。この登録があってこの対話式健康促進システムが利用可能になるように構成することができる。さらにユーザ属性情報は、すでにユーザが利用している他のシステムから移転ないしコピーして取得するように構成することもできる。例えば利用履歴がある病院などのデータや、ユーザが利用している電子カルテシステム、ユーザが利用しているトレーニングジム、ユーザが利用しているトレーニングアプリなどの施設が保有するデータなどを利用できる。
「SNSユーザ関連情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSのユーザの発言を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する。ここで「SNSユーザ関連情報」は「外部情報」の一つであり、これ以外にも後述する多様な情報が外部情報に含まれうる。SNSユーザ関連情報は、例えば、SNSでのユーザの発言情報、SNSでの他者の発言に対するユーザの反応情報、SNSで発言をチェックすることに設定している他者に関する情報、SNSでユーザが友達など特別な関係に指定している他者に関する情報、SNSでユーザが閲覧している他者の発言に関する情報、SNSで友達関係になっている他者のユーザに対する発言、SNSを介してその時の居場所を発信するいわゆるチェックイン情報、SNSにユーザがアップする写真、動画等の情報、SNSに保存される録音情報(音声メモ)、SNSを介して行われる通話内容情報、SNS内でのユーザの購買関連情報、SNSから取得される位置情報、SNS内で利用するゲーム関連情報(ゲームの利用頻度、ゲームの勝敗情報、ゲームの進捗情報、ゲーム関連友人情報など)、SNSでユーザが活動している時間帯、SNSでユーザが活動している時のユーザの行動(例えば、自宅にいるときが多い、会社にいる時間帯が多い、食事の時が多い、旅行中が多い、誰かと一緒にいる時が多い等)、SNSでユーザが選択していない情報、SNSでユーザが無視している情報等が考えられる。SNSユーザ関連情報には、文字としてネットワークを介して表示する情報だけでなく、音声、画像、動画等として入力及び出力されるデータも含む。従って、電話(スマートフォン、携帯電話、固定電話、タブレット端末、携帯型コンピュータ、デスクトップ型コンピュータなどを含む)で交わした会話や沈黙、笑い声、居留守、怒鳴り声、叫び声、悲鳴、声色等も外部情報として取得されてもよい(外部情報としてこれらが該当するのは本明細書の全体を通して同様である)。
ここで「SNS」とは、広義には、社会的ネットワーク(人と人のつながり)の構築の出来るサービスやウェブサイトを言う。従って、コメントやトラックバックなどのコミュニケーション機能を有しているブログや、電子掲示板や、自動音声によって発話が行われるように構成された電話(固定電話、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末、可搬型コンピュータ:インターネットでの通話機能を有するものも含む)を含む。
一方、狭義には、ソーシャル・ネットワーキング・サービスとは人と人とのつながりを促進・サポートする、「コミュニティ型の登録制のサービス」であり、個人間のコミュニケーションを促進し、あるいは効率化するために用いられる。密接な人の繋がりを重視して、既存の参加者からの招待がないと参加できないシステムになっている場合もある。SNSの一例としては、「Facebook(登録商標)」、「LINE(登録商標)」、「Twitter(登録商標)」、「Youtube(登録商標)」、「Instagram(登録商標)」などを挙げることができる。
「分析ルール保持部」は、ユーザ識別情報と関連付けて外部情報を健康状況の把握の観点で分析して健康状況情報を取得するためのルールである分析ルールを保持している。分析ルールは、ユーザ識別情報と関連付けられているので、ユーザの特徴に合わせた分析ルールとなる。例えば、Aは暑いときに体のだるさを主張する発言が多く、涼しいときに活発に活動していることを示す発言が多い場合には、「涼しい」というAの発言からは、快適、活発、といった状態にあることが推測されるので、「涼しい=健康である」というルールがAの特徴に合わせた分析ルールとなる。一方で、Bは暑いときに活発に活動していることを示す発言が多いが、涼しいときには早寝をしたり、活動を控えたり、ネガティブな発言が増える傾向にある場合には、「涼しい」というBの発言からは、体調不良、疲労、気持ちが沈んでいる、といった状態にあることが推測されるので、「涼しい=体調不良である」というルールがBの特徴に合わせたルールになる。あるいは、Cは暑くても涼しくても体の快調を主張する発言を均一にして、外出等の活動も活発に行っているが、特に涼しいときに外出に関する発言が増えたり、遠くに出かけていることを示す発言が増える場合には、「涼しい」というCの発言からは、どこか遠くに出かけたい、より活発に活動したい、という状態にあることが推測されるので、「涼しい=非常に健康である」「涼しい=活発に活動したい程元気である」というルールがCの特徴に合わせたルールとなる。なお、ユーザのSNSの情報に対して対話式健康促進システムがアクセス可能なように、ユーザが事前にアクセス許可設定をしておくことが前提となる。
逆に、かわいそう、寂しい、悲しい、孤独、困る、戸惑う、辛い、萎える、心が痛む、憂鬱、だれる、苦しい、切ない、泣ける、呆れる、不愉快、イライラ、心配、心細い、不安、怖い、不気味、躊躇、苦笑、息苦しい、悩ましい、萎縮、焦る、情けない、恥ずかしい、屈辱、飽きた、惨め、ヘコむ、がっかり、落胆、絶望、失望、後悔、悔しい、負い目、罪悪感、恨む、惜しむ、嫌い、見下す、憎む、嫉妬、欲しい、したい、ドキドキ、気遣う、ぼんやり、モヤモヤ、哀れ、同情、などのネガティブな気分を表す表現から精神的健康が悪い状況にある、又は、悪い特有の状況にある、と判断できる。
「健康状況情報分析取得部」は、ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と同じユーザ識別情報に関連付けられている分析ルールとに基づいて健康状況情報を取得する。SNSユーザ関連情報でのユーザの数々の発言の中には、分析ルールによって健康と判断される発言から、不健康と判断される発言まで、複数の発言が混ざっているのが普通である。健康状況情報分析取得部では、分析ルールによって取得される複数の健康及び不健康の健康状況情報を、総合的に分析することによって、ユーザの健康状況情報を取得する。例えば分析ルールによって取得される健康状況情報と不健康状況情報の数を比較して、多い方の健康状況を採用する方法が考えられる。あるいは、健康状況の程度ごとにポイントを定めて置き、そのポイントをもとに判断する方法が考えられる。ポイントを単に合計するだけでは、発言数が多い人と少ない人で、健康状況情報分析の精度が異なってくるので、ポイントのアベレージをもとに健康状況の判断をすることが好ましい。
「対話情報蓄積部」は、ユーザ識別情報に関連づけて取得した健康状況情報に応じて発信すべき対話情報を蓄積する。対話情報は、一般社会においておよそ発言される可能性があるありとあらゆる会話がデータベースとして蓄積されている。本件対話式健康促進システムで、ユーザに対して健康促進又は健康習慣の定着のアドバイスをする際のベースとなる会話の例文を特に重厚に保持している。一般的な会話情報の辞書の他に健康に関して専門的な辞書のようなものを有するのが好ましい。言語はユーザが解する言語で蓄積していてもよいし、日本語や英語、中国語などの標準言語によって対話情報を蓄積し、ユーザの使用言語に合わせて翻訳して選択されるように構成することもできる。従って、言語辞書データベース、会話辞書データベース、などをベースに基礎を構築し、さらにSNSや、情報提供サイト、企業広告のサイト、掲示板サイト、電話の通話内容、等本件対話式学習促進システムが閲覧視聴収集可能なすべての情報源から収集した対話情報を蓄積することが好ましい。これらには例えば方言、ギャル語、絵文字、顔文字、隠語、造語、新語、略語、慣用語などが含まれていてよく、これらは人工知能によって収集され、徐々に会話精度が高まる(意図が正確に伝わる)ように構成されることが好ましい。さらに、健康促進アドバイス等を構成する対話情報は、専門的な医学用語であったり、特定の食品名や、特定の店舗名、造語を用いて行うことが考えられる。専門用語や特定の店舗名等や造語は、ネット上から確実に取得できるとは限らないため、蓄積部に人が直接入力することによって、特殊な言語群の入力が行えるように構成しておくことが好ましい。
「ユーザ別対話情報選択ルール保持部」は、取得した健康状況情報に基づいて蓄積されている対話情報を選択するユーザ識別情報に関連付けられたルールであるユーザ別対話情報選択ルールを保持する。ユーザ別対話情報選択ルールは、ユーザに対してあたかも自分を心配してくれている生身の人間と接しているかのような感情を抱かせるために、ユーザ一人一人の個性を反映させて、ユーザにとって自然な会話となるように対話情報を選択するためのルールである。外部情報である、SNSのユーザ発信情報等(文字による発言、音声による発言、閲覧記録、登録している他のSNSユーザ、等に関する情報)から、ユーザの対話の形式に即した会話の形式を選択し、健康状況情報分析取得された健康状況情報に基づいて会話の内容を選択し、両選択を合わせてユーザの個性を反映した対話情報を選択可能なルールである。
「対話情報選択部」は、取得した健康状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいてそのユーザごとの特性に即した対話形式の対話情報を対話情報蓄積部から選択する。対話形式の違いごとに対話情報蓄積部に対話情報が蓄積されている場合には、ユーザ別対話情報選択ルールで選択された対話形式と対話内容に合致する対話情報を選択することになる。対話情報蓄積部に、対話形式の違いごとに対話情報が蓄積されておらず、対話形式にこだわらず対話の内容の意味ごとに対話情報を蓄積している場合には、ユーザ別対情報選択ルールによって指定された対話内容に従って対話情報蓄積部から基本となる対話情報を選択し、選択した対話情報をユーザ別対話情報選択ルールに指定された対話形式に合致する対話形式に変換する。この場合に基本となる対話情報は、言葉そのものでなく、一群の言葉の集合を指すものであってもよい。この場合には、感謝の気持ちを表現する対話情報に対して識別情報が付与されており、これを選択して、その後に「ありがとうございます」「ありがとう」「ありがとー」「おおきに」「サンキュー」「Thank you」等の表現のいずれかを選択するように構成する。つまり、このようにしてユーザ別対情報選択ルールによって指定された対話内容に従って対話情報蓄積部から基本となる対話情報を選択し、選択した対話情報をユーザ別対話情報選択ルールに指定された対話形式に合致する対話形式に変換するしょりが行われる。以上の作業が対話情報の選択となる。この選択はコンピュータによって瞬時に行われうるように構成する。具体的には、SNSを介してユーザからの入力を受付けるとそのユーザがSNSの画面を閉じる余裕を与えないでその画面に返信が表示されるていどの速度である。一例としては、平均して1秒以内程度である。
「対話情報出力部」は、選択した対話情報をユーザ識別情報で識別されるユーザに対して前記SNSを介して出力する。前述のように対話情報出力部が対話情報を出力する速度は、必要な場合にはユーザの入力に即座に応答する速度である。ユーザがSNS画面を閉じてしまうと、システム側からの発信が既読にならないで放置されるリスクが高まるからである。なお、常に即座に応答する必要はなく、時間をおいて出力される種の発信があってもよい。例えばアドバイスの結果を聞くような会話の場合である。出力するは、ユーザの携帯端末である。出力するSNSは、本件対話式健康促進システム専用のアプリケーションでもよいし、ユーザが日常的に利用している対話式健康促進システム専用ではない、別のシステムによって管理提供されているSNSサービスであってもよい。出力の形式は、文字、イラスト、音声、画像、動画等、情報をユーザに伝達できる手法であれば形式は限定されない。あたかも生身の人間と話しているように感じさせるためには、専用アプリケーションを用いるよりも、日常的に生身の人間とのやり取りで利用しているSNSサービスを利用するほうが、他の人のやり取りの中に混じって自然に本件対話式健康促進システムから出力された対話情報が表示されることになり、効果的である。効果的とは、本件対話式学習促進システムからのアドバイスが、日常的に自然に目につくので、システム(無機的なコンピュータやサーバ)と対話するという意識を強く抱かせないという点が効果的となる理由である。本件対話式学習促進システムからの出力は、出力先のSNSサービスを利用している例えばスマートフォンのステータスバーや、アイコンに未読通知をしないような設定にしたり、チャットヘッドが出現することができないように構成されていると、上記効果を確実化することができるので、より効果的となる。逆に、チャットヘッドなどはスマートフォンなどで直ちに目に付くので本システムとの距離感が小さくなり好ましい。
なお、出力される対話情報は、質問形式を含むもの、アドバイスを含むもの、挨拶、擬音、など、内容も形式も制限されない。
図4は実施形態1のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態1のハードウェアを構成するプログラムとして、「ユーザ識別情報保持プログラム」は、ユーザ識別情報を保持する。「SNSユーザ関連情報取得プログラム」は、SNSユーザ関連情報を取得する。これは、SNSとのインターフェイスプログラムを介して行われる。「分析ルール保持プログラム」は、分析ルールを保持する。「健康状況情報分析取得プログラム」は、分析ルールに基づいた分析に基づいて健康状況情報を取得する。「対話情報蓄積プログラム」は、対話情報を蓄積する。「ユーザ別対話情報選択ルール保持プログラム」は、ユーザ別に対話情報選択ルールを保持する。「対話情報選択プログラム」は、取得した健康状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールとに基づいて蓄積されている対話情報の中から適切な対話情報を選択する。「対話情報出力プログラム」は、選択された対話情報を出力する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
なおこのコンピュータは不揮発性メモリ、主メモリ、CPU、インターフェイスがバスラインに接続されて相互に通信可能に構成される。また場合により、ユーザ等が利用するスマートフォン、携帯電話、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、テレビ、ラジオ、ロボット、腕時計、ウエアラブル端末(メガネ、首輪、指輪、リストバンド、帽子など)、ゲーム端末、街頭に設置される情報端末、移動手段内の端末(電車のテレビ端末、カーナビゲーションシステム)、カメラ、ディスプレイ、モニター、プロジェクター、映像生成装置、スピーカー(AIスピーカーを含む。)、イヤホン、ヘッドフォン、バイブレータ、照明、エアコン、WIFI機器、インターネット接続装置、各種家電製品等及びこれらと通信を行うためのインターフェイスが含まれる場合がある。この点は、本明細書の全体(実施形態1から実施形態39(方法とプログラムを除く))に適用される。
図5は、実施形態1の最も基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように、ユーザが利用している一以上のSNSの識別情報を保持するユーザ識別情報保持ステップ(0501)、外部情報であるユーザのSNS関連情報を取得するためのSNSユーザ関連情報取得ステップ(0502)、外部情報からユーザの健康状況を分析するためのルールである分析ルールを保持する分析ルール保持ステップ(0503)、外部情報と分析ルールとからユーザの健康状況情報を取得するための健康状況情報分析取得ステップ(0504)、インターネット上等で用いられている無数の言語や会話に関する情報を蓄積するための対話情報蓄積ステップ(0505)、外部情報から取得されるユーザの個性を反映して、ユーザの健康状況情報に則した健康促進アドバイスを選択するためのユーザ別対話情報選択ルールを保持するためのユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(0506)、対話情報蓄積部に蓄積された対話情報とユーザ別対話情報選択ルール保持部が保持するユーザ別対話情報選択ルールとから、ユーザの健康状況と個性に適した対話情報を選択するための対話情報選択ステップ(0507)、対話情報選択部によって選択された対話情報をユーザの形態端末等に出力するための対話情報出力ステップ(0508)と、からなる。
<実施形態2 概要>
本実施形態における対話式健康促進システムは、実施形態1の構成に加えて、外部情報としてユーザのブラウザ検索履歴に関する情報を取得することができる。
実施形態2の対話式健康促進システムの構成の一例は、図6に示すように、ユーザ識別情報保持部(0601)、SNSユーザ関連情報取得部(0602)、ブラウザ検索履歴ユーザ関連情報取得部(0603)、分析ルール保持部(0604)、健康状況情報分析取得部(0605)、対話情報蓄積部(0606)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(0607)、対話情報選択部(0608)、対話情報出力部(0609)と、からなる。以下では、実施形態1との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
<実施形態2 ブラウザ検索履歴ユーザ関連情報取得部>
「ブラウザ検索履歴ユーザ関連情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けて、ユーザが本件対話式健康促進システムを利用している携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、パソコン、等の通信端末を用いて、ユーザが行ったブラウザ検索履歴を外部情報として取得する。「ブラウザ検索履歴ユーザ関連情報」には、ユーザがネットを介して購入した商品の情報や、購入しないまでも閲覧していた商品の情報、検索していたサイト情報、検索していた検索ワード、検索していた場所やイベントに関する情報、といった、ユーザが通信端末を用いて行ったありとあらゆる活動内容が情報として含まれている。
旅行の検索サイトを利用した履歴がある場合には、実際の申し込みを検出して、その申し込みを行った旅行の道程を分析し消費カロリーや摂取カロリー、摂取食品成分を分析し健康状況情報の取得に役立てる。例えば旅行の道程に参道の登り降りがある場合には、地図情報を利用してその高低差で消費されるエネルギーを予測する。また旅行に定められた食事メニューがある場合にはそのメニューから摂取カロリーや摂取食品成分を予測する。
また、移動のために公共交通機関(電車、バス、飛行機、徒歩での出発地から目的地への移動計画)の検索サイトを利用する場合には、決定された検索ルートの移動のために消費されるカロリーなどを予測して健康状況情報の取得に役立てる。さらにネット上で購入した商品情報に基づいて予測することも考えられる。例えばネットスーパーの購買履歴によって、所定期間に消費されるであろう食品の情報から摂取カロリー情報や、摂取食品成分情報を取得できる。またネット上で購入した運動関連具(腹筋を鍛える道具、筋肉をつける道具、ダイエットに利用される道具、その他)の情報に基づいて一日の平均消費エネルギーの予測をすることも考えられる。その他ブラウザ検索履歴ではないが、キーボードのタイピング量を取得して消費カロリーを予測することも考えられる。
図7は実施形態2のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にある実施形態2のハードウェアを構成するプログラムのうち実施形態1と共通の働きをするプログラムについてはすでに説明済みであるから説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「ブラウザ検索履歴ユーザ関連情報取得プログラム」は、ブラウザ検索履歴をユーザ関連情報として取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報、ブラウザ検索履歴ユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図8は、実施形態2の最も基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように、ユーザ識別情報保持ステップ(0801)、SNSユーザ関連情報取得ステップ(0802)、外部情報としてユーザのブラウザ検索履歴を取得するためのブラウザ検索履歴ユーザ関連情報取得ステップ(0803)、分析ルール保持ステップ(0804)、健康状況情報分析取得ステップ(0805)、対話情報蓄積ステップ(0806)、ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(0807)、対話情報選択ステップ(0808)、対話情報出力ステップ(0809)と、からなる。
<実施形態3 概要>
本実施形態における発明は、実施形態1又は実施形態2の構成に加えて、ユーザに関連するニュース情報を取得する。
実施形態3の対話式健康促進システムの構成の一例は、図9に示すように、ユーザ識別情報保持部(0901)、SNSユーザ関連情報取得部(0902)、ニュースユーザ関連情報取得部(0903)、分析ルール保持部(0904)、健康状況情報分析取得部(0905)、対話情報蓄積部(0906)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(0907)、対話情報選択部(0908)、対話情報出力部(0909)と、からなる。以下では、実施形態1又は実施形態2との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
<実施形態3 ニュースユーザ関連情報取得部>
「ニュースユーザ関連情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けてニュース情報を外部情報として取得する。ニュースユーザ関連情報は、SNSユーザ関連情報から取得されたユーザが興味のある出来事に関するニュースや、ユーザの住居の近く、会社の近く等の活動の拠点となる地区の近隣での出来事に関するニュースや、ユーザが登録している情報提供サイトのニュース、ユーザが所在する地域の天候ニュース(天気予報を含む)等が考えられる。ニュースユーザ関連情報は、対話の形式や健康状況情報に直接関連するものではないが、ユーザの健康状態を多次元的に分析する上で重要な役割を果たす情報である。例えば、「インフルエンザの流行が始まった」とのニュースがある場合には、分析ルールに基づいて得られる健康状況情報の一例としては、「インフルエンザに感染するリスクがある。」「疲れが溜まっているので、インフルエンザに感染するリスクが高い。」などである。「花粉の飛散量が過去最大」とのニュースがある場合には、分析ルールに基づいて得られる健康状況情報としては、「花粉症の症状が例年より悪化するリスクあり」「新たな花粉症の症状を発症するリスクあり」などである。「PM2.5の発生がある。」とのニュースがある場合には、分析ルールに基づいて得られる健康状況情報の一例としては、「喘息を発症するリスクあり。」などである。「O−157が発生した。」とのニュースがある場合に分析ルールに基づいて得られる健康状況情報としては、「生ものを食べる時には、O−157の感染リスクがある。」「感染原因となる店舗の系列店舗での食事は、O−157の感染リスクが高い。」などである。「黄砂が日本に届く。」とのニュースがある場合には、分析ルールに基づいて得られる健康状況情報の一例としては、「喘息を発症するリスクがあります。」「普段の喘息の症状がさらに悪化するリスクがある。」などである。「ひ蟻が発見された。」とのニュースがある場合には、分析ルールに基づいて得られる健康状況情報の一例としては、「素足を出すサンダルなどを着用すると、ひ蟻に刺されるリスクがある。」などである。
図10は実施形態3のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にある実施形態3のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態1又は実施形態2と共通の働きをするプログラムについてはすでに説明済みであるから説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「ニュースユーザ関連情報取得プログラム」は、ニュース情報をユーザ関連情報として取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報、ニュースユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図11は、実施形態3の最も基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように、ユーザ識別情報保持ステップ(1101)、SNSユーザ関連情報取得ステップ(1102)、外部情報としてユーザに関連するニュース情報を取得するためのニュースユーザ関連情報取得ステップ(1103)、分析ルール保持ステップ(1104)、健康状況情報分析取得ステップ(1105)、対話情報蓄積ステップ(1106)、ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(1107)、対話情報選択ステップ(1108)、対話情報出力ステップ(1109)と、からなる。
<実施形態4 概要>
本実施形態の発明は、実施形態1から実施形態3のいずれかの構成に加えて、ユーザのライフログを取得することができる。
実施形態4の対話式健康促進システムの構成の一例は、図12に示すように、ユーザ識別情報保持部(1201)、SNSユーザ関連情報取得部(1202)、ライフログユーザ関連情報取得部(1203)、分析ルール保持部(1204)、健康状況情報分析取得部(1205)、対話情報蓄積部(1206)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(1207)、対話情報選択部(1208)、対話情報出力部(1209)と、からなる。以下では、実施形態1から実施形態3のいずれか一との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
<実施形態4 ライフログユーザ関連情報取得部>
「ライフログユーザ関連情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けてユーザの端末に記録されているライフログであるライフログユーザ関連情報を外部情報として取得する。
ライフログとは、携帯端末などで取得できる情報又は別の外部機器によって取得された情報である、その日の歩数、移動距離、血圧、脈拍、心拍数、血糖値、水分量、体脂肪率、体重、身長、筋肉量バランス、骨密度、呼吸数、肺活量、血液検査の結果、MRSの検査結果、尿検査、血中アルコール濃度、体温、筋肉の収縮・弛緩の度合い、脳波、血流速度、血中酸素濃度、アレルギー反応の程度、疲労物質の蓄積の程度、等である。これらは、身体に装着しており身体の状態を測定可能なウエアラブル端末や、身体に身に着けてはいないが通信機能を有する身体データ測定装置などから取得できる。または、通信でないが可搬型のメモリに収納された身体データを可搬型メモリ(例えばUSBメモリ、ICカード(RFID機能を有するプリペイドカードなども含む)、可搬型ディスクドライブ、光記録媒体、磁器メモリなど)から取得することもできる。なお、プリペイドカードの場合には健康診断や、医師による治療の手数料支払い時に身体の状態に関する情報を受け取り、これを取得することで身体の状態を示すデータを取得できる。ユーザ識別情報に関連付けて保持されるユーザ属性情報は、対話式健康促進システムの利用開始時にユーザ自身に登録させるように構成することができる。この登録があってこの対話式健康促進システムが利用可能になるように構成することができる。さらにユーザ属性情報は、すでにユーザが利用している他のシステムから移転ないしコピーして取得するように構成することもできる。例えば利用履歴がある病院などのデータや、ユーザが利用している電子カルテシステム、ユーザが利用しているトレーニングジム、ユーザが利用しているトレーニングアプリなどの施設が保有するデータなどを利用できる。
図13は実施形態4のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にある実施形態4のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態1から実施形態3のいずれか一と共通の働きをするプログラムについてはすでに説明済みであるから説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「ライフログユーザ関連情報取得プログラム」は、ユーザのライフログをユーザ関連情報として取得する。ライフログの取得はSNSを利用する端末からの取得に限られない。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報、ライフログユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図14は実施形態4のもとも基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように実施形態4のハードウェア構成も不揮発性メモリに、ユーザ識別情報保持ステップ(1401)、SNSユーザ関連情報取得ステップ(1402)、外部情報としてユーザに関連するライフログ情報を取得するためのライフログユーザ関連情報取得ステップ(1403)、分析ルール保持ステップ(1404)、健康状況情報分析取得ステップ(1405)、対話情報蓄積ステップ(1406)、ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(1407)、対話情報選択ステップ(1408)、対話情報出力ステップ(1409)と、からなる。
<実施形態5 概要>
本実施形態における発明は、実施形態1から実施形態4に記載の構成に加えて、ユーザからの応答を取得することができる。
実施形態5の対話式健康促進システムの構成の一例は、図15に示すように、ユーザ識別情報保持部(1501)、SNSユーザ関連情報取得部(1502)、分析ルール保持部(1503)、健康状況情報分析取得部(1504)、対話情報蓄積部(1505)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(1506)、対話情報選択部(1507)、対話情報出力部(1508)、応答対話情報取得部(1509)と、からなる。以下では、実施形態1から実施形態4との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
<実施形態5 応答対話情報取得部>
「応答対話情報取得部」は、出力された対話情報に対する応答対話情報を取得する応答対話情報取得部をさらに有する。応答対話情報とは、本件対話式健康促進システムから出力された健康促進アドバイスに対するユーザの応答のことをいい、SNSへの発信や、本件対話式健康促進システムへ直接入力される応答や、健康促進アドバイス後にユーザがとった行動に関するライフログなどが、応答対話にあたる。したがって、応答対話情報は、言語情報に限らず、行動情報や血圧や血糖値等の数値情報等も含まれる。
図16は実施形態5のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にある実施形態5のハードウェアを構成するプログラムのうち実施形態1から実施形態4のいずれか一と共通の働きをするプログラムについてはすでに説明済みであるから説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「応答対話情報取得プログラム」は、出力した対話情報に対応する応答対話情報を取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図17は、実施形態5の最も基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように、ユーザ識別情報保持ステップ(1701)、SNSユーザ関連情報取得ステップ(1702)、分析ルール保持ステップ(1703)、健康状況情報分析取得ステップ(1704)、対話情報蓄積ステップ(1705)、ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(1706)、対話情報選択ステップ(1707)、対話情報出力ステップ(1708)、出力した対話情報に対するユーザの応答対話情報を取得するための応答対話情報取得ステップ(1709)と、からなる。
<実施形態6 概要>
本実施形態における発明は、実施形態5に記載の構成に加えて、本件対話式健康促進システムから提供された対話情報がユーザに対して有効な対話情報であったかを、対話情報に対するユーザの応答から判断する機能を有している。
実施形態6の対話式健康促進システムの構成の一例は、図18に示すように、ユーザ識別情報保持部(1801)、SNSユーザ関連情報取得部(1802)、分析ルール保持部(1803)、健康状況情報分析取得部(1804)、対話情報蓄積部(1805)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(1806)、対話情報選択部(1807)、対話情報出力部(1808)、応答対話情報取得部(1809)、有効性判断ルール保持部(1810)、対話情報有効性判断部(1811)と、からなる。以下では、実施形態5との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
<実施形態6 有効性判断ルール保持部>
「有効性判断ルール保持部」は、出力された対話情報に対して取得された応答対話情報が有効であったか判断するルールである有効性判断ルールを保持する。有効性判断ルールは、出力した対話情報によって指定、提案された内容と一致する健康促進行動をユーザが行っている場合にのみ、出力した対話情報が有効であると判断し、それ以外の健康促進行動であったり、健康を促進する行動をとらなかった場合には、出力は有効ではなかったと判断することになる。
また、精神的健康状況は良い、悪いのみでなく、安心、不安、感謝、驚愕、興奮、好奇心、性的好奇心、冷静、焦燥 (焦り)、不思議 (困惑)、幸運、リラックス、緊張、名誉、責任、尊敬、親近感 (親しみ)、憧憬 (憧れ)、欲望 (意欲)、恐怖、勇気、快感、後悔、満足、不満、無念、嫌悪、恥、軽蔑、嫉妬、罪悪感、殺意、期待、優越感、劣等感、怨み、苦しみ、悲しみ、切なさ、感動、怒り、諦め、絶望、憎悪、空虚などの精神的状況を格付け、点数化して保持するような構成が考えられる。例えば精神的健康状況情報として、不安が最も悪いランクから2番目のDである場合に、背景目的としては精神的健康状況情報の不安ランクは真ん中よりも一つ上であるBランク以上、という具合である。
さらに、対話情報の有効性は、アドバイスそのものではないが、アドバイスの有効性を上げるために用いられる対話である誘導対話についても判断可能である。誘導対話にはいくつかの類型を持たせておく。類型の例としては、まず、話し手であるシステムに対して注意を惹起する種類の誘導対話、システムに対して好感を持たせる種類の誘導対話、システムに対して興味を持たせる種類の誘導対話、システムからの対話に基づいて何らかの連想を惹起させる種類の誘導対話、システムからの対話に対して何らかの欲望を持たせる種類の誘導対話、システムからの対話に対して何らかの比較をしようとする気持ちを持たせる種類の誘導対話、システムからの対話に対して何らかの確信を抱かせる気持ちを持たせる種類の誘導対話、システムからの対話に対して何らかの決断を惹起させる気持ちを持たせる種類の誘導対話、などを挙げることができる。システムではこれらすべての類型の誘導対話属性を割り当てていなくてもよく、これらの一以上の類型を割り当てていると効果的な統計処理が可能となる。なお、これらの類型(誘導対話属性)は、対話情報蓄積部に対話識別情報と関連付けられて蓄積されていてもよい。また、対話情報の出力のタイミングや対話間のタイミングについても有効性を判断するような構成も考えられる。
本システムが、対話情報の組み合わせや、アドバイスに至るまでの対話の流れ(誘導対話)、選択に対しても学習をするシステムであることから、ユーザの無反応や否定的な態度に対しても、選択した対話情報の有効性を判断して、ユーザにとって有効な対話情報の選択出力を継続することが可能となる。例えば、ユーザがシステムから出力された対話に対して出力した対話情報が既読であるが無反応である場合や、出力した対話情報の未読の時間が長い場合はにおいて、SNS上の友人に対しても一切の応答をしていない場合には、ユーザにとって好ましくないタイミングの出力、好ましくない口調の出力、好ましくないアバターからの出力等であったと考えられるし、同一趣旨の発言を別の形式で行った時の有効性が高かった場合には、ユーザに対して好ましくない対話の流れであった、ユーザに対して好ましくない対話形式の選択を行っていた、といった評価を行うことが可能である。このような各ユーザの否定的反応情報から得られる有効性を基に、否定的反応に対する対話の統計的有効性を取得することが可能である。
性格の類型は各種の分類の仕方がある。例えば、気質類型論では、「循環型気質:社交的なときと静かなときが交互に出る、分裂型気質:非社交的、気づかないところと気づくところ両方が出る、粘着型気質:几帳面、やることは凝る」などの分類や、ユングの分類として、「外向的気質:外界の事物に関心が向く。環境適応が早い。周りの意見にあわせる(流される)傾向が強い、内向的気質:内界の主観的要因に関心が向く。思慮深い。周りの意見に左右されないという傾向が強い、思考的気質:知性によって物事を一貫的に捉える機能が強い、感情:好き嫌いで物事を捉える傾向が強い、直観気質:物事の背後の可能性を知覚する機能が強い、感覚気質:生理的刺激による知覚機能が強い」という分類や、ディルタイの分類として、「英雄型、官能型、瞑想型」と分類したり、シュプランガーの分類として、「理論人、経済人、審美人、権力人、宗教人、社会人」と分類したり、エーリヒ・フロムの分類として、「受容的、搾取的、貯蔵的、市場的、生産的」と分類したり、カレン・ホーナイの分類として、「依存的、攻撃的、隔離的」と分類したり、エニアグラムの分類として、「批評家、援助者、遂行者、芸術家、観察者、忠実家、情熱家、挑戦者、調停者」と分類したり、野口晴哉の体癖分類として、「上下型:毀誉褒貶に敏感な頭脳型、左右型:好き嫌いの感情に敏感な消化器型、前後型:利害得失に敏感な呼吸器型、捻れ型:勝ち負けに敏感な、開閉型:愛憎の情に敏感な生殖器型(骨盤型)、遅速型:体が過敏または鈍感なタイプ」など、各種の分類を用いることができ、さらにこれらをミックスして利用することもできる。これらの性格分類をユーザ属性として保持して、この性格分類毎に対話情報と応答情報とを統計分析し、どのような対話情報(導入対話を含む)に対してどのような応答情報があり、対話情報の効果判断がなされるかを分析することで、各属性に対して、否定的な反応がある場合でもどのように導入対話を持ってゆけば(対話選択)すれば効果的かが判断できる。誘導対話の有効性やユーザの否定的反応に対する評価を判断することによって、前述のあきらめないルール又は及びあきらめないプロセスにユーザの属性をより正確に反映させることが可能となり、ユーザに対する粘り強い、繰り返し行われる、あの手この手で攻略する、という対話方法の制度を高めることができる。ユーザの性格に応じた有効性判断ルールに基づく対話情報の選択によって、ユーザの肯定的応答を引き出すまで選択する対話情報の選択や出力態様、出力形式に変化を持たせることが可能となり、否定的応答を行うユーザにも粘り強く対話情報の出力を行い肯定的応答を導くことが可能となる。その結果、肯定的応答を継続させるようにすることが可能となり、肯定的応答をユーザが自然に行うことが可能なように習慣づけることが可能となる。
「対話情報有効性判断部」は、出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された応答対話情報と、有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する。出力した対話情報に対するユーザの応答対話情報が一致している場合が最も有効性が高くなり、近似性が離れる程有効性は低くなる。複数のアドバイス内容が組み合わせっている、質問とアドバイスが混ざっている、等複数の要素が含まれている時には、各々の要素毎に有効性判断を行うことも可能であるし、複合的に判断を行うことも可能である。また、組み合わせることによって相乗効果や阻害効果が生じる場合も考えられるため、相乗効果の程度や阻害の程度についても判断可能なように構成することが考えられる。相乗効果の程度や阻害の程度は、組み合わされている各要素の有効性を単純に足し合わせた時の有効性の数値と、組み合わせた状態の有効性の数値を比較した時の差分値や割合として取得する方法が考えられる。
図19は実施形態6のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にある実施形態6のハードウェアを構成するプログラムのうち実施形態5との共通の動作をするプログラムについてはすでに説明済みであるから説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「有効性判断ルール保持プログラム」は、有効性判断ルールを保持する。「対話情報有効性判断プログラム」は、有効性判断ルールに基づいて出力した対話情報の有効性を判断する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、有効性判断ルール、有効性判断結果、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図20は、実施形態6の最も基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように、ユーザ識別情報保持ステップ(2001)、SNSユーザ関連情報取得ステップ(2002)、分析ルール保持ステップ(2003)、健康状況情報分析取得ステップ(2004)、対話情報蓄積ステップ(2005)、ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(2006)、対話情報選択ステップ(2007)、対話情報出力ステップ(2008)、応答対話情報取得ステップ(2009)、有効性判断ルールを保持する有効性判断ルール保持ステップ(2010)、応答対話情報から対話情報の有効性を判断するための対話情報有効性判断ステップ(2011)と、からなる。
<実施形態7 発明の概要>
本実施形態における発明は、請求項6の特徴に加えて、対話情報有効性判断部において、複数のユーザの対話情報の有効性を統計処理するルールを有する。
実施形態7の対話式健康促進システムの構成の一例は、図21に示すように、ユーザ識別情報保持部(2101)、SNSユーザ関連情報取得部(2102)、分析ルール保持部(2103)、健康状況情報分析取得部(2104)、対話情報蓄積部(2105)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(2106)、対話情報選択部(2107)、対話情報出力部(2108)、応答対話情報取得部(2109)、有効性判断ルール保持部(2110)、対話情報有効性判断部(2111)、有効性統計処理ルール保持手段(2112)、統計的対話情報有効性情報取得手段(2113)と、からなる。以下では、実施形態6との共通の構成についての説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
<実施形態7 有効性統計処理ルール保持手段>
「有効性統計処理ルール保持手段」は、複数のユーザの対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して共通の属性ごとに統計処理するルールである有効性統計処理ルールを保持する。すでに述べた対話情報有効性判断部での処理として一般的にはある特定のユーザに対して出力された対話情報に応じて返信される応答対話情報から対話情報のその特定のユーザに対する有効性を個別に判断する、というものが考えられる。しかし、対話情報の有効性は個別の個人との関係で判断できるが、集団を対象として統計的な有効性を判断することもできる。例えば、国や地域によって民族や国民の性質が少しずつ異なるように、同じく国内でも母集団に応じて一定の傾向がでるのは当然である。母集団を例えば日本国民とすると日本国民全体に対して効果が一定程度認められる対話情報を絞り込むことが可能となるし、母集団を、その他の属性に応じて決定して有効な対話情報を絞り込むこともできる。
「有効性統計処理ルール」とは、ある対話情報の統計的有効性を取得するためのルールと、ユーザ属性に合わせてアレンジされたユーザ毎に異なる対話情報の同一性を確定するためのルールと、の二つによって構成されている。本システムでは出力する対話情報の形式がユーザの特性に応じて変換されることから、同じ「走ってください」というメッセージを、「ランニングしよう」と変換していたり、「走らないの?」と変換していたり、「5分で自宅(訳1キロの地点にある)に戻ってください」と変換されていたりする。表現方法の異なるこれらの各ユーザへの出力が、「走ってください」と同一性をもっていることを確定しなければ、各ユーザの反応から統計処理を行うための母集団となるデータ群を集約することができない。この集約の概念的な、あるいは表現的な幅は、システムの運用ポリシーに基づいて設定することができる。この幅はまた階層構造的に選択できるように構成してもよい。階層構造としては、例えば最上位がシステムのユーザに対する「意図」であり、その下位にユーザに対して惹起させたい「行動」があり、さらに、その下位に標準語で直接的に表現した場合の「発言(対話)」がり、さらにその下位に標準語で各種の謙譲表現、丁寧表現、尊敬語、対等語、命令形の表現があり、さらにその下位に方言による各種表現があり、さらにその下位に各種間接表現(婉曲、比喩など)がるように構成できる。つまり、例えば「意図」が血液中への酸素の豊富な供給である場合には、惹起させたい行動として「有酸素運動」、「深呼吸」、「酸素カプセルの利用」などがあり、例えば、惹起させたい行動が「有酸素運動」である場合には、その下位の標準語で直接的に表現した場合の「発言(対話)」は、「有酸素運動をしましょう。」「酸素を取り入れる運動をしましょう。」などがあり、さらに例えば発言(対話)が「有酸素運動をしましょう。」の場合には、その下位に「有酸素運動をしていただけますとありがたいです」や「有酸素運動をしていただけますか」や「有酸素運動をしてね。」や「有酸素運動をしろ!」などがある。「有酸素運動をしてね」を方言で表現すると「有酸素運動をしーよー(沖縄弁)」「有酸素運動ばせんね(博多弁)」「有酸素運動をしてな(大阪弁)」などがあり、これらは同一階層に属する対話などの同一性があるものとして統計処理される。
「統計的対話情報有効性情報取得手段」は、複数のユーザの対話情報と、保持されている有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した統計的対話情報有効性情報を取得する。「一部は共通のユーザ属性ごと」とは、全てのユーザ属性に関して共通な母集団を形成できることはまれだからである。ただし、システムの構成によっては全てのユーザ属性について共通である母集団に対して統計処理を行ってもよくこれを含む。対話情報の有効性はユーザ属性、特にユーザの性格(性質)や性別、年齢、場合により住居地方や国籍に応じて決まる傾向があるからである。従って、すでに説明した「性格の類型」で示される各種類型にユーザを分類して対話情報の有効性を統計処理したり、あるいは、「性格の類型」で示される各種性格に当てはまる度合を数値化して対話情報の有効性を統計処理することができる。このような統計処理を行うことで各性格に属するユーザに対してどのような対話情報が有効であるか判明する。また同様の処理が「性別」、「年齢」、「住居地方」、「国籍」に対して行うことができる。さらに「性格」、「性別」、「年齢」、「住居地方」、「国籍」の任意の組合せについて統計処理を行って対話情報の有効性の傾向を把握することも考えられる。また対話情報にはその対話情報の属性(強制強度、口調の強度、意図の明確性、最も強い意図の発話をするタイミングなど)を付して統計処理することで対話情報の有効性のみならず、対話情報に付されている属性に基づいてどのような属性の対話情報が有効性を有するか判断することもできる。なお、「母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに」の意味は、本明細書(実施形態7、実施形態17、実施形態25、実施形態32、実施形態36、これらに関する実施形態30及び実施形態39に関して同様である。)前述のように、本システムにおいては、ユーザ識別情報に関連付けてそのユーザの何らかの属性情報を保持していることは前提となっていて、このような属性で母集団を構成し、属性が共通する母集団ごとに対話情報の有効性情報をまとめることで、少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計的対話情報有効性情報を取得することができる。
図23は実施形態7のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にある実施形態7のハードウェアを構成するプログラムのうち実施形態6との共通の動作をするプログラムについてはすでに説明済みであるから説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「有効性統計処理ルール保持プログラム」は、有効性統計処理ルールを保持する。「統計的対話情報有効性情報取得プログラム」は、有効性統計処理ルールに基づいて統計的対話情報有効性情報を取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、有効性判断ルール、有効性判断結果、有効性統計処理ルール、統計的対話情報有効性情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図24は、実施形態7の最も基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように、ユーザ識別情報保持ステップ(2401)、SNSユーザ関連情報取得ステップ(2402)、分析ルール保持ステップ(2403)、健康状況情報分析取得ステップ(2404)、対話情報蓄積ステップ(2405)、ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(2406)、対話情報選択ステップ(2407)、対話情報出力ステップ(2408)、応答対話情報取得ステップ(2409)、有効性判断ルール保持ステップ(2410)、対話情報有効性判断ステップ(2411)、対話情報有効性判断部において複数のユーザの対話情報の有効性を統計処理するルールを保持するための有効性統計処理ルール保持サブステップ(2412)、複数のユーザの対話情報と、保持されている有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を判断した統計的対話情報有効性情報を取得する統計的対話情報有効性情報取得サブステップ(2413)と、からなる。
<実施形態8 概要>
本実施形態における発明は、実施形態6の構成に加えて、AIを用いて、出力した健康促進アドバイスの有効性から、健康促進アドバイスを選択するルールを更新する機能を有する。図25は、本実施形態におけるAIの働きの概要を示す概念図である。本件対話式健康促進システムは、個人の特性を反映させたユーザ別対話情報選択ルールを保持している。ここに反映されるユーザごとの個人の特性は、会話の際の言葉遣いという対話情報の形式、健康状況情報に対応する健康促進アドバイス内容である対話情報の内容の、両方に反映されることになる。
実施形態8の対話式健康促進システムの構成の一例は、図26に示すように、ユーザ識別情報保持部(2601)、SNSユーザ関連情報取得部(2602)、分析ルール保持部(2603)、健康状況情報分析取得部(2604)、対話情報蓄積部(2605)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(2606)、対話情報選択部(2607)、対話情報出力部(2608)、応答対話情報取得部(2609)、有効性判断ルール保持部(2610)、対話情報有効性判断部(2611)、ユーザ別対話情報選択ルール更新部(2612)と、からなる。以下では、実施形態6又は実施形態7との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
<実施形態8 ユーザ別対話情報選択ルール更新部>
「ユーザ別対話情報選択ルール更新部」は、有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する。図27は、実施形態8における選択ルールを更新するAI(人工知能)の働きの概要を示す概念図である。本件対話式学習促進システムは、個人の特性を反映させたユーザ別対話情報選択ルールを保持している。ここに反映されるユーザごとの個人の特性は、会話の際の言葉遣いという対話情報の形式、健康状況情報に対応する対話情報の内容、対話情報の出力のタイミング、対話情報の出力間隔、誘導対話の並べ方、あきらめないプロセス(同一意図の対話情報の繰り返し)、対話情報を出力するアバターなどの選択などに反映されることになる。図に示すように、ユーザX(2701)について、健康状況情報A(2702)のとき、「今日のランチは食べ過ぎないようにね。」という対話情報を選択するルール1(2703)、健康状況情報B(2704)のとき、「気分転換に1つ先の駅まで歩こう。」という対話情報を選択するルール2(2705)、健康状況情報C(2706)のとき、「今日は無理しないでしっかりご飯を食べて、早く休もう。」という対話情報を選択するルール3(2707)がユーザ別対話情報選択ルールとして保持されているとする。
図28は実施形態8のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にある実施形態8のハードウェアを構成するプログラムのうち実施形態6又は実施形態7との共通の動作をするプログラムについてはすでに説明済みであるから説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、有効性判断ルール、有効性判断結果、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図29は、実施形態8の最も基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように、ユーザ識別情報保持ステップ(2901)、SNSユーザ関連情報取得ステップ(2902)、分析ルール保持ステップ(2903)、健康状況情報分析取得ステップ(2904)、対話情報蓄積ステップ(2905)、ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(2906)、対話情報選択ステップ(2907)、対話情報出力ステップ(2908)、応答対話情報取得ステップ(2909)、有効性判断ルール保持ステップ(2910)、対話情報有効性判断ステップ(2911)、取得した対話情報有効性判断結果をもとにユーザ別対話情報選択ルールを更新するユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム(2912)と、からなる。
<実施形態9 発明の概要>
本実施形態における発明は、実施形態7に記載した特徴に加えて、取得した統計的対話情報有効性情報に基づいて、ユーザ別対話情報選択ルールを更新することで、ユーザの個性に応じた対話情報の選択が可能となる。
実施形態9の対話式健康促進システムの構成の一例は、図30に示すように、ユーザ識別情報保持部(3001)、SNSユーザ関連情報取得部(3002)、分析ルール保持部(3003)、健康状況情報分析取得部(3004)、対話情報蓄積部(3005)、ユーザ別対話情報選択ルール保持部(3006)、対話情報選択部(3007)、対話情報出力部(3008)、応答対話情報取得部(3009)、有効性判断ルール保持部(3010)、対話情報有効性判断部(3011)、有効性統計処理ルール保持手段(3012)、統計的対話情報有効性情報取得手段(3013)、統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部(3014)、とからなる。以下では、実施形態7又は実施形態8との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特徴的な構成について説明する。
<実施形態9 統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部>
「統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部」は、取得した統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する。統計的対話情報有効性情報は、ユーザに出力する対話情報の選択に利用される。従って、統計的対話情報有効性情報はユーザ別対話情報選択ルールの更新時に反映されるべき情報ということになる。ユーザ別対話情報選択ルールは、統計的対話情報有効性情報、又は/及び有効性判断結果によって更新される。
なお、ユーザ別に単独で取得された対話情報の有効性と、統計的処理によって得られた対話情報の有効性を、対話情報選択ルールにどのように反映させるかは、システムの設計思想による。有効性をユーザ個別の学習効果情報や学習履歴情報、応答対話情報に基づいて取得している場合には、その有効性の信頼度例えばP値、有意水準(統計用語)を比較して信頼度の大きさに応じて反映させる重み付けをするように設計することが考えられる。なお、統計的にユーザ別対話情報選択ルールを更新する場合には本明細書の全体を通じて同様に設計することができるものとする。
図31は実施形態9のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にある実施形態9のハードウェアを構成するプログラムのうち実施形態7又は実施形態8との共通の動作をするプログラムについてはすでに説明済みであるから説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、分析ルール、健康状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、有効性判断ルール、有効性判断結果、有効性統計処理ルール、統計的対話情報有効性情報、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図32は、実施形態9の最も基本的な構成の処理の流れを示す図である。この図に示すように、ユーザ識別情報保持ステップ(3201)、SNSユーザ関連情報取得ステップ(3202)、分析ルール保持ステップ(3203)、健康状況情報分析取得ステップ(3204)、対話情報蓄積ステップ(3205)、ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(3206)、対話情報選択ステップ(3207)、対話情報出力ステップ(3208)、応答対話情報取得ステップ(3209)、有効性判断ルール保持ステップ(3210)、対話情報有効性判断ステップ(3211)、有効性統計処理ルール保持サブステップ(3212)、統計的対話情報有効性情報取得サブステップ(3213)、取得した統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップ(3214)と、からなる。
<実施形態10 概要>
本実施形態における発明は、実施形態1を方法的に記載した発明であり、基本的には実施形態1の発明のカテゴリをコンピュータの動作方法として表現したものである。
図33は、実施形態10の対話式健康促進システムの動作方法の最も基本的な構成を示す図である。図に示すように、SNSユーザ関連情報を外部情報として取得するSNSユーザ関連情報取得ステップ(3301)、分析ルールの分析に従いに基づいて健康状況情報を取得する健康状況情報分析取得ステップ(3302)、取得した健康状況情報とユーザ別対話情報選択ルールに基づいて対話情報を選択する対話情報選択ステップ(3303)、選択した対話情報を出力する対話情報出力ステップ(3304)と、からなる。
<実施形態11 概要>
本実施形態における発明は、実施形態1を方法的に記載した発明であり、基本的には実施形態1の発明のカテゴリをコンピュータの動作プログラムとして表現したものである。
実施形態11の対話式健康促進システムの動作プログラムの最も基本的な構成は、実施形態10と同様、図33に示すように、SNSユーザ関連情報取得ステップ(3301)、健康状況情報分析取得ステップ(3302)、対話情報選択ステップ(3303)、対話情報出力ステップ(3304)と、からなる。以下では、実施形態と構成が共通のため説明を省略する。
<実施形態12 発明の概要>
本実施形態から実施形態21までは対話式学習促進システムについての説明である。本実施形態における対話式学習促進システムは、SNSでのユーザの発言情報や閲覧情報等の外部情報に加えて、学習システムによって取得される、ユーザの学習履歴、学習効果、等の学習に関連する情報をも取得して分析に利用することで、ユーザの学習状況(単に成績に注視することなく、学習意欲、学習姿勢、自発性、継続性といったユーザの内向的な要素を含む)を取得し、ユーザの現在の学習状況にあった対話情報の選択を行うことで、ユーザの学習を促進させる。図34は、対話式学習促進システムと各種SNSと学習システムの関係を示すイメージ概念図である。日常的にSNS1(3402a)及びSNS2(3402b)を利用してコミュニケーションをとっているあるユーザ(3401)が、本対話式学習促進システム(3403)を利用するSNSとしてSNS2を指定した場合には、本対話式学習促進システムはSNS2を通じて対話情報を出力する(3404)。本対話式学習促進システムは、SNS1を通じて取得できるSNSユーザ関連情報(3405a)及び/又はSNS2を通じて取得できるSNSユーザ関連情報(3405b)に加えて、本対話式学習促進システムの外部に設置されているあるユーザが利用している学習システム(3407)等から学習履歴情報、学習効果情報等(3408)を、取得する。
学習システムには複数のタイプがあり得る。タイプ1は、学習履歴情報等が学習教材とは切り離されて学習システムサーバに保持されており対話式学習促進システムに対して出力されるもの、タイプ2は、学習履歴情報等が学習教材とともに学習システムサーバに保持されており、学習教材自体がインターネット等を通じてユーザに提供され、インターネット等を通じて回答が学習システムサーバに返信され、採点者が採点した結果が学習システムサーバに入力され、インターネットを介して学習履歴情報がこの対話式学習促進システムに出力されるタイプであり、タイプ3は、基本的にはタイプ2と共通であるが、学習システムサーバ自体が返信された回答を採点するというものである。タイプ2は論述式の問題に多く適用され、タイプ3は択一式の問題に多く適用される。なお、タイプ3には、英語の発音問題、リスニング問題も適用可能であり、さらに、選択肢を選択させることで論述させたり、途中計算式を回答させるタイプのものも含まれる。タイプ3には、外国語、算数、理科(科学:化学、物理、生物、地学、天文学)、歴史、地理、倫理、社会、政治、経済などの他に、芸術、音楽、家庭科、保健体育なども含むことができる。
学習システムサーバには、入出力インターフェイスが備えられており、学習履歴情報及び学習効果情報が出題者又は/及び採点者から入力される。この入力はユーザ識別情報と関連付けて行われ、さらに採点者識別情報などが入力されて学習履歴情報や学習効果情報と関連付けられて出力されてもよい。主に実技が学習の際に欠かせないようなタイプの学習に活用される。
タイプ2の学習システムサーバには、タイプ1の学習システムサーバと共通機能を有する。つまり、学習履歴情報及び学習効果情報を保持するが、その他に学習教材や、ユーザの学習結果である回答なども保持されている。学習履歴情報は、学習教材のユーザへの送信履歴やユーザからの回答の受信履歴に基づいて自動的又は半自動的に生成される。
タイプ3の学習システムサーバには、タイプ1、2の学習システムサーバと共通機能を有する。つまり、学習履歴情報及び学習効果情報、学習教材や、ユーザの学習結果である回答なども保持されている。その他に受信した回答の採点機能をも有している。採点は択一問題に関しては自動的に採点が可能であり、論述問題に関しては採点者の採点結果を取得するようにしてもよいし、人工知能によって採点するように構成してもよい。
図36は実施形態12の対話式学習促進システムの構成の一例を示す図である。図に示すように、実施形態12の対話式学習促進システムは、第一学習ユーザ識別情報保持部(3601)、第一学習SNSユーザ関連情報取得部(3602)、第一学習履歴情報取得部(3603)、第一学習効果情報取得部(3604)、第一学習分析ルール保持部(3605)、第一学習状況情報分析取得部(3606)、第一学習対話情報蓄積部(3607)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部(3608)、第一学習対話情報選択部(3609)、第一学習対話情報出力部(3610)と、からなる。
<実施形態12 第一学習ユーザ識別情報保持部>
「第一学習ユーザ識別情報保持部」は、SNS及び学習システムを利用するユーザを識別するユーザ識別情報を保持する。保持されているユーザ識別情報は、本対話式学習促進システムを利用しているユーザの本対話式学習促進システムにおけるユーザ識別情報である。ユーザ識別情報に関連付けて、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ユーザが特別に設定するID、生年月日、職業、年齢、性別、等を保持するのが一般的であり、さらに健康に関連するユーザの肉体的な情報等(例えば、身長、体重、平均体温、平均時脈拍数、平均時呼吸数、平均時心拍数、平均時運動量(時間、質、態様等)、ジム通いの有無)といった情報が保持されていてもよい。本対話式学習促進システムでは、上記ユーザの肉体的な情報に加えて、又はこれに替えて、ユーザの学習に関連する情報等(卒業学校情報、在学学校情報、専門情報、所属研究室情報、得意分野、考試成績、母国語、第二外国語、家族の学歴、渡航歴、留学歴、購入参考書履歴、平均睡眠時間、平均自習時間、学習塾履歴等の一以上)を含むように構成することができる。さらに、ユーザが利用している学習システムを特定するための情報と、ユーザが学習システムで利用しているID等をも含むように構成される。さらに、ユーザの身体的な状態を示すライフログとして、心拍数、脈拍数、呼吸数、体温、筋肉の収縮・弛緩の度合い、脳波、血流速度、血中酸素濃度、血中アルコール量、アレルギー反応の程度、疲労物質の蓄積の程度、等の一以上を含むように構成してもよい。これらは、身体に装着しており身体の状態を測定可能なウエアラブル端末や、身体に身に着けてはいないが通信機能を有する身体データ測定装置等から取得する。または、通信でないが可搬型のメモリに収納された身体データを可搬型メモリ(例えばUSBメモリ、ICカード(RFID機能を有するプリペイドカードなども含む)、可搬型ディスクドライブ、光記録媒体、磁器メモリなど)から取得することもできる。なお、プリペイドカードの場合には健康診断や、医師による治療の手数料支払い時に身体の状態に関する情報を受け取り、これを取得することで身体の状態を示すデータを取得できる。ユーザ識別情報に関連付けて保持されるユーザ属性情報は、対話式学習促進システムの利用開始時にユーザ自身に登録させるように構成する。この登録があってこの対話式学習促進システムが利用可能になるように構成することができる。さらにユーザ属性情報は、すでにユーザが利用している他のシステムから移転ないしコピーして取得するように構成することもできる。例えば利用履歴がある塾、学校、教室、通信教育、他の学習システム、学力テストデータベースや、ユーザが利用している学習カルテシステム(学習全般に関してアドバイス機能を有し、あたかも病院で利用されるカルテのように学習に関係するユーザの評価が履歴として記録され(例えば学習単位で)ユーザが利用可能なもの)、ユーザが利用している学習アプリ、ユーザが利用している学力測定アプリなどが保有するデータなどを利用できる。
「第一学習SNSユーザ関連情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSの発言を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する。ここで、「SNSユーザ関連情報」及び「SNS」の定義については、すでに対話式健康促進システムに関する実施形態1において説明済である。「取得」は、フィルターをかけて取得してもよい。例えば当部において学習に関連するキーワードを保持するキーワード保持手段を有し、そのキーワードを含む会話のみを取得するように構成することができる。また、取得の範囲はユーザが直接的に行う発言のみならず、ユーザの関係者間で行われる発言も取得してもよい。特にユーザが学生である場合には関係者は同じ学校ないしは同じ学習塾などの友人が多いと考えられるので、ユーザの関係者間での発言もユーザの学習関連情報として有用な場合が多いからである。このような関係者間での発言から得られる情報としては、「今度の数学のテストは難しかった・・・」であるとか、「来週の学年末テストの準備はどう?」であるとか、「今年は12名医学部に合格したらしい・・・」などの情報であり、ユーザが属する学習グループ自体の学習レベルやテストのレベルなどを推測するために利用できる。さらに、ユーザが学習のSNS内のコミュニティを利用している場合にはこのコミュニティ内での発言を十分(完全)に取得するように構成すると後述する学習状況情報を取得するための学習環境などの推定精度が向上する。
「第一学習履歴情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用する学習システムからその学習システムで行われた又は/及び学習システムとは独立に学習の履歴を示す情報である学習履歴情報を取得する。ここで「学習」とは、一般的には、経験を通じて行動に持続的な変化が生じる、ないし行動・思考・知識・行動能力が変化し、解決できる問題が増加したり、解決までに要する時間が短縮したり、知識の取得容易性が増したり、新たな行動をすることが可能となる行動のことをいう。学校や塾、対話式学習促進システムに連携する各種の学習システムを利用した学習は、広く明示された教育目的や教育目標などに基づいて教員や各種の学習システム、対話式学習促進システムが支援するものであり、学習者が主体となって進められる。学習を与える側は、対話式学習促進システムと連携する各種システムのみならず、実際の教員(座学を行うセミナー講師や、塾講師、家庭教師などを含む)によるものが含まれていてもよい。学習には、運動能力(各種のスポーツ)、演奏能力、創作能力(被服、料理、生け花、茶道、建築、彫刻、絵画、書道など)、競技能力(囲碁、将棋、チェス、麻雀、ビデオゲーム、トランプ競技、花札競技、百人一首、オセロ、ボードゲーム)、コミュニケーション能力(プレゼンテーション、ディスカッション等)等の取得や維持を目的とした学習も含まれる。
「第一学習効果情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用する学習システムからその学習システムで行われた学習の効果を示す情報である学習効果情報を取得する。「学習効果情報」とは、ユーザが外部の学習システムを通じて行った学習の結果に関する情報である。具体的には学習効果情報は学習履歴情報で特定される学習履歴(少なくとも学習単位、場合により学習単位と日時、又は学習単位と日時と学習時間長)に関連付けられて取得される。「学習単位」とは、学習すべきひとまとまりの内容をいう。例えばサーバとユーザの端末間で学習教材の通信が行われる場合には、サーバから連続的に送信される学習内容のまとまりであってもよい。ひとまとまりの時間内(この時間は非連続に複数の時間のかたまりに分けられている物であってもよい)に学習カリキュラム(学習計画)が組まれているものをいう。例えば高校の三角関数に関する数学であれば、基本的な三角比の値、三角形の辺の長さ・山の高さ、三角比の相互関係(1)、三角比の相互関係(2)、三角比の相互関係(3)、鈍角の三角比(90゜〜180゜)、三角方程式、三角不等式、正弦定理、余弦定理、sinθ+cosθ→sinθcosθ(8)、三角方程式(2次)、三角不等式(2次)、正の角・負の角、動径の表わす一般角、三角関数の定義(第2象限)・(第3象限)・(第4象限)、弧度法の単位:ラジアン、三角関数の値(よく使う角度)、sin(π+θ)、三角関数のグラフ(sinθの平行移動)・(cosθの平行移動)、sin(θ−α)のグラフ、加法定理,倍角公式,3倍角公式,半角公式等の各々が学習単位である。従って、学習履歴情報は学習単位で学習の履歴を示す情報であり、学習効果とは、「半角公式:8月20日、17:43開始、1時間」に対してテスト結果が「半角公式:練習問題3 8月21日 100点満点中87点」などが該当する。この場合にはテストは学習日とは異なっているが、学習時間内にテストを行うように構成してもよい。
「第一学習分析ルール保持部」は、ユーザ識別情報と関連付けて外部情報と、学習履歴情報と、学習効果情報と、を学習状況の把握の観点で分析して学習状況情報を取得するためのルールである学習分析ルールを保持する。学習分析ルールは、ユーザ識別情報と関連付けられているので、ユーザの特徴に合わせた学習分析ルールとなる。また、本対話式学習促進システムの究極的な目的は、自発的な学習の継続の実現にある。自発的な学習の継続を実現するためには、学習の習慣を身に着けることと、この習慣を身に着けるための学習意欲の向上、及び、身に着けた習慣を維持するための生活のリズム化、学習意欲の維持を行うための忍耐力の習得などが必要となる。本対話式学習促進システムは、習慣化と習慣維持のために必要となる学習意欲の向上及び維持を実現するための対話システムである。したがって、学習分析ルールは、学習意欲の向上及び維持を行う対話情報を選択するために必要となるユーザごとの学習状況情報の分析取得を行うためのユーザ毎のルールである。
「第一学習状況情報分析取得部」は、ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と、学習履歴情報と、学習効果情報と、同じユーザ識別情報に関連付けられている学習分析ルールとに基づいて学習状況情報を取得する。取得された学習状況情報は当該第一学習状況情報分析取得部に過去の分も含めてユーザ識別情報や出力された対話情報と時間的に関連付けて保存されていてもよいし、ユーザ識別情報と関連付けられた情報として保存されているユーザ属性情報の一部として保存されてもよい。上述の(1)自発的な学習を習慣化できた程度、(2)自発的な学習の質、(3)自発的な学習によってどの程度その学習内容を習得できたか、(4)自身で自身の学習の進み具合をどのように自己判断しているか、(5)自身の学習の進み具合を自身を取り巻く関係者がどのように評価しているか、(6)学習の意欲の程度、の一以上のそれぞれの評価を総合的に分析することによって取得されるように構成することができる。(1)から(6)の各要素からは、比較評価の観点が含まれていることから、マイナスの評価値が得られることがある。なお、学習状況情報は、ユーザの学習している学習単位ごとに取得してもよいし、学習科目を単位としてもよいし、例えば科目の上位概念的カテゴリ(例えば、理系科目、文系科目、体育系科目、芸術系科目など)を単位としてもよい。学習単位を特定しないで全体的に取得してもよい。
「第一学習対話情報蓄積部」は、ユーザ識別情報に関連付けて取得した学習状況情報に応じて発信すべき対話情報を蓄積する。対話情報は、一般社会においておよそ発言される可能性があるありとあらゆる会話がデータベースとして蓄積されている。本件対話式学習促進システムで、ユーザに対して学習促進又は学習習慣の定着のアドバイスをする際のベースとなる会話の例文を特に重厚に保持している。一般的な会話情報の辞書の他に学習に関して専門的な辞書のようなものを有するのが好ましい。言語はユーザが解する言語で蓄積していてもよいし、日本語や英語、中国語などの標準言語によって対話情報を蓄積し、ユーザの使用言語に合わせて翻訳して選択されるように構成することもできる。従って、言語辞書データベース、会話辞書データベース、などをベースに基礎を構築し、さらにSNSや、情報提供サイト、企業広告のサイト、掲示板サイト、電話の通話内容、等本件対話式学習促進システムが閲覧視聴収集可能なすべての情報源から収集した対話情報を蓄積することが好ましい。これらには例えば方言、ギャル語、絵文字、顔文字、隠語、造語、新語、略語、慣用語などが含まれていてよく、これらは人工知能によって収集され、徐々に会話精度が高まる(意図が正確に伝わる)ように構成されることが好ましい。さらに、学習促進アドバイスなどを構成する対話情報は、専門的な各学習単位(分野)で用いられる用語であったり、特定の学習分野名や、特定の学校、学習塾、教室、通信教育、流派、会派、役職名、その他造語を用いて行うことが考えられる。専門用語や特定の固有名詞等や造語は、ネット上から確実に取得できるとは限らないため、蓄積部に直接入力することで、特殊な言語群の入力が行えるように構成しておくことが好ましい。さらに対話情報として、学習単位(その上位概念、下位概念も含む)の理解度を本システム側で知るための質問、問題等が含まれていてもよい。これによってユーザの学習状況情報の精度を高めることができる。
「第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部」は、取得した学習状況情報に基づいて蓄積されている対話情報を選択するユーザ識別情報に関連付けられたルールであるユーザ別対話情報選択ルールを保持する。ユーザ別対話情報選択ルールは、ユーザに対してあたかも自分を心配してくれている生身の人間と接しているかのような感情を抱かせるために、ユーザ一人一人の個性を反映させて、ユーザにとって自然な会話となるように対話情報を選択するためのルールである。外部情報である、SNSのユーザ発信情報等(文字による発言、音声による発言、閲覧記録、登録している他のSNSユーザ、等に関する情報)から、ユーザの対話の形式に即した会話の形式の選択、取得された学習状況情報に基づいて会話の内容の選択、との両選択を合わせてユーザの個性を反映した対話情報を選択することのできるルールである。
「第一学習対話情報選択部」は、学習状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいてそのユーザごとの特性に即した対話形式の対話情報を対話情報蓄積部から選択する。」「第一学習対話情報選択部」は、取得した学習状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいて対話情報を第一学習対話情報蓄積部から選択する。対話形式の違いごとに第一学習対話情報蓄積部に対話情報が蓄積されている場合には、ユーザ別対話情報選択ルールで選択された対話形式と対話内容に合致する対話情報を選択することになる。第一学習対話情報蓄積部に、対話形式の違いごとに対話情報が蓄積されておらず、対話形式にこだわらず対話の内容の意味ごとに対話情報を蓄積している場合には、ユーザ別対情報選択ルールによって指定された対話内容に従って第一学習対話情報蓄積部から基本となる対話情報を選択し、選択した対話情報をユーザ別対話情報選択ルールに指定された対話形式に合致する対話形式に変換する。この場合に基本となる対話情報は、言葉そのものでなく、一群の言葉の集合を指すものであってもよい。この場合には、感謝の気持ちを表現する対話情報に対して識別情報が付与されており、これを選択して、その後に「ありがとうございます」「ありがとう」「ありがとー」「おおきに」「サンキュー」「Thank you」等の表現のいずれかを選択するように構成する。つまり、このようにしてユーザ別対情報選択ルールによって指定された対話内容に従って対話情報蓄積部から基本となる対話情報を選択し、選択した対話情報をユーザ別対話情報選択ルールに指定された対話形式に合致する対話形式に変換する処理が行われる。以上の作業が対話情報の選択となる。この選択はコンピュータによって瞬時に行われうるように構成する。具体的には、SNSを介してユーザからの入力を受付けるとそのユーザがSNSの画面を閉じる余裕を与えないでその画面に返信が表示される程度の速度である。一例としては、平均して1から3秒以内程度である。ただし、普通の人であれば悩む必要性があるような流れの対話情報の場合にはそれ以上の時間を空けて対話情報を出力するようにしてもよい。
「第一学習対話情報出力部」は、選択した対話情報をユーザ識別情報で識別されるユーザに対して前記SNSを介して出力する。前述のように対話情報出力部が対話情報を出力する速度は、必要な場合にはユーザの入力に即座に応答する速度である。ユーザがSNS画面を閉じてしまうと、システム側からの発信が既読にならないで放置されるリスクが高まるからである。なお、常に即座に応答する必要はなく、時間をおいて出力される種の発信があってもよい。例えばアドバイスの結果を聞くような会話の場合である。出力するのは、ユーザの携帯端末、デスクトップパソコンなどの固定端末などである。出力するSNSは、本件対話式学習促進システム専用のアプリケーションでもよいし、ユーザが日常的に利用している対話式学習促進システム専用ではない、別のシステムによって管理提供されているSNSサービスであってもよい。
図37は実施形態12のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態12のハードウェアを構成するプログラムとして、「第一学習ユーザ識別情報保持プログラム」は、ユーザ識別情報を保持する。「第一学習SNSユーザ関連情報取得プログラム」は、SNSユーザ関連情報を取得する。これは、SNSとのインターフェイスプログラムを介して行われる。「第一学習履歴情報取得プログラム」は、ユーザが利用する外部の学習システムからユーザの学習履歴情報を取得する。「第一学習効果情報取得プログラム」は、ユーザが利用する外部の学習システムからユーザの学習効果情報を取得する。「第一学習分析ルール保持プログラム」は、学習分析ルールを保持する。「第一学習状況情報分析取得プログラム」は、学習分析ルールに基づいた分析に基づいて外部情報と学習履歴情報と学習効果情報とから学習状況情報を取得する。「第一学習対話情報蓄積プログラム」は、対話情報を蓄積する。「第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持プログラム」は、ユーザ別に対話情報選択ルールを保持する。「第一学習対話情報選択プログラム」は、取得した学習状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールとに基づいて蓄積されている対話情報の中から適切な対話情報を選択する。「第一学習対話情報出力プログラム」は、選択された対話情報を出力する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図38は、実施形態12の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、ユーザ識別情報を保持する第一学習ユーザ識別情報保持ステップ(3801)、ユーザのSNS関連情報を取得する第一学習SNSユーザ関連情報取得ステップ(3802)、ユーザが利用する外部の学習システムからユーザの学習履歴情報を取得する第一学習履歴情報取得ステップ(3803)、ユーザが利用する外部の学習システムからユーザの学習効果情報を取得する第一学習効果情報取得ステップ(3804)、学習分析ルールを保持する第一学習分析ルール保持ステップ(3805)、学習分析ルールに基づいた分析により学習状況情報を取得する第一学習状況情報分析取得ステップ(3806)、対話情報を蓄積する第一学習対話情報蓄積ステップ(3807)、ユーザ別対話情報選択ルールを保持する第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(3808)、蓄積された対話情報の中から、学習状況情報とユーザ別対話情報選択ルールに基づいて出力する対話情報を選択する第一学習対話情報選択ステップ(3809)、選択した対話情報を出力する第一学習対話情報出力ステップ(3810)と、からなる。なお、上記の「保持ステップ」「蓄積ステップ」は予め保持、蓄積されている状態である場合には処理手順から除外される(本明細書の全体(請求項1から請求項39)を通じて同じ)。
<実施形態13 発明の概要>
本実施形態における対話式学習促進システムは、SNSでのユーザの発言情報や閲覧情報等の外部情報に加えて、学習システムによって取得される、ユーザの学習履歴、学習効果、カリキュラムの学習に関連する情報をも取得して分析に利用することで、ユーザの学習状況情報(単に成績に注視することなく、学習意欲、学習姿勢、自発性、継続性といったユーザの内向的な要素を含む)を取得し、ユーザの現在の学習状況にあったアドバイス(対話情報の選択)を行うことで、ユーザの学習を促進させる。
図39は、実施形態13の対話式学習促進システムの構成の一例を示す図である。図39に示すように、実施形態13の対話式学習促進システムは、第二学習ユーザ識別情報保持部(3901)、第二学習SNSユーザ関連情報取得部(3902)、第二学習履歴情報取得部(3903)、第二学習効果情報取得部(3904)、第二学習カリキュラム情報取得部(3905)、第二学習分析ルール保持部(3906)、第二学習状況情報分析取得部(3907)、第二学習対話情報蓄積部(3908)、第二学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部(3909)、第二学習対話情報選択部(3910)、第二学習対話情報出力部(3911)と、からなる。
<実施形態13 実施形態12と共通の働きをする実施形態13の構成についての説明>
「第二学習ユーザ識別情報保持部」は、実施形態12に示した第一学習ユーザ識別情報と、「第二学習SNSユーザ関連情報所得部」は実施形態12に示した第一学習SNSユーザ関連情報取得部と、「第二学習履歴情報取得部」は実施形態12に示した第一学習履歴情報取得部と、「第二学習効果情報取得部」は実施形態12に示した第一学習効果情報取得部と、「第二学習分析ルール保持部」は実施形態12で示した第一学習分析ルール保持部と、「第二学習状況情報分析取得部」は実施形態12に示した第一学習状況情報分析取得部と、「第二学習対話情報蓄積部」は実施形態12に示した第一学習対話情報蓄積部と、「第二学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部」は実施形態12に示した第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部と、「第二学習対話情報選択部」は実施形態12に示した第一学習対話情報選択部と、「第二学習対話情報出力部」は実施形態12に示した第一学習対話情報出力部と、それぞれ働きが同様であり、既に説明済みである。
「第二学習カリキュラム情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けて、ユーザが利用する学習システムからその学習システムで行われるカリキュラム情報を取得する。「カリキュラム」とは学習指導の計画を示す。カリキュラム情報としては、学習システムを提供している学習システムの管理者が提供するカリキュラムに加え、ユーザの通学している学校のカリキュラム情報、ユーザが通っている学習塾のカリキュラム情報等も含めることが出来る。カリキュラム情報を本対話式学習促進システムが取得することにより、本対話式学習促進システムが出力する対話情報に含まれる学習促進アドバイスの内容にカリキュラム情報に基づいて選択される対話が反映されることになる。すなわち、ユーザが到達しているべき、ないしは将来的に到達すべき学力目標、能力目標が明確になり、より具体的な学習促進等に役立つ対話情報の選択を行うことが可能となる。さらに、カリキュラム情報と学習効果情報や学習履歴情報と比較することで学習効果情報や学習状況情報の精度をより高めることができる。カリキュラム情報は学習単位の集合体の形で取得できるように構成することが好ましい。学習効果情報や学習履歴情報を学習単位で取得することにより、比較分析が1:1の関係で可能となるからである。
図40は実施形態13のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態13のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態12のプログラムと共通の動作をするプログラムについては説明を省略する。本実施形態で新たに加わる、「第二学習カリキュラム情報取得プログラム」は、ユーザが利用する外部の学習システム等からカリキュラム情報を取得する。「第二学習状況情報分析取得プログラム」は、学習分析ルールに基づいた分析に基づいて外部情報と学習履歴情報と学習効果情報とカリキュラム情報とから学習状況情報を取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、カリキュラム情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図41は、実施形態13の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第二学習ユーザ識別情報保持ステップ(4101)、第二学習SNSユーザ関連情報取得ステップ(4102)、第二学習履歴情報取得ステップ(4103)、第二学習効果情報取得ステップ(4104)、学習システムからカリキュラム情報を取得する第二カリキュラム情報取得ステップ(4105)、第二学習分析ルール保持ステップ(4106)、第二学習状況情報分析取得ステップ(4107)、第二学習対話情報蓄積ステップ(4108)、第二学習ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(4109)、第二学習対話情報選択ステップ(4110)、第二学習対話情報出力ステップ(4111)と、からなる。なお、実施形態12と共通の働きをするステップについては説明を省略して、本実施形態の特徴的なステップについてのみ説明をした。
<実施形態14 発明の概要>
実施形態14の対話式学習促進システムは、独立の請求項であはるが、実施形態13の特徴に加えて、外部情報が外部の学習システム関係者の発言(コンピュータによって生成された発言を含む)を含むことを特徴とする。
図42は、実施形態14の対話式学習促進システムの構成の一例を示す図である。図42に示すように、実施形態14の対話式学習促進システムは、第三学習ユーザ識別情報保持部(4201)、第三学習SNSユーザ関連情報取得部(4202)、第三学習履歴情報取得部(4203)、第三学習効果情報取得部(4204)、第三学習カリキュラム情報取得部(4205)、第三学習分析ルール保持部(4206)、第三学習状況情報分析取得部(4207)、第三学習対話情報蓄積部(4208)、第三学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部(4209)、第三学習対話情報選択部(4210)、第三学習対話情報出力部(4211)と、からなる。
<実施形態14 実施形態12又は実施形態13と同様の働きをする実施形態14の構成について>
「第三学習ユーザ識別情報保持部」は実施形態12に示した第一学習ユーザ識別情報と、「第三学習履歴情報取得部」は実施形態12に示した第一学習履歴情報取得部と、「第三学習効果情報取得部」は実施形態12に示した第一学習効果情報取得部と、「第三学習カリキュラム情報取得部」は実施形態13に示した第二学習カリキュラム情報取得部と、「第三学習分析ルール保持部」は実施形態12で示した第一学習分析ルール保持部と、「第三学習状況情報分析取得部」は実施形態12に示した第一学習状況情報分析取得部と、「第三学習対話情報蓄積部」は実施形態12に示した第一学習対話情報蓄積部と、第三学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部」は実施形態12に示した第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部と、「第三学習対話情報選択部」は実施形態12に示した第一学習対話情報選択部と、「第三学習対話情報出力部」は実施形態12に示した第一学習対話情報出力部と、その働きが同様であり、既に説明済みである。なお、「第三学習カリキュラム情報取得部」は必ずしも必須でない。
「第三学習SNSユーザ関連情報所得部」は、ユーザ識別情報と関連づけてユーザが利用するSNSのユーザの発言、学習システム関係者の発言(コンピュータによって生成された発言を含む)を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する。第三学習SNSユーザ関連情報取得部の働きは、基本的には実施形態12に示した第一学習SNSユーザ関連情報取得部と同様であり、既に説明済みである。実施形態14に特有の働きとして、学習システム関係者の発言(コンピュータによって生成された発言を含む)をSNSユーザ関連情報として取得する。
図43は実施形態14のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態13のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態12又は実施形態13のプログラムと共通の動作をするプログラムについては説明を省略する。本実施形態で新たに加わる、「第三学習SNSユーザ関連情報取得プログラム」は、SNSユーザ関連情報としてSNSのユーザの発言に加えて、学習システム関係者の発言も取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報(学習システム関係者の発言も含む)を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、カリキュラム情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。なお、第三カリキュラム情報取得プログラムは必須でない。
図44は、実施形態14の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第三学習ユーザ識別情報保持ステップ(4401)、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSのユーザの発言、学習システム関係者の発言(コンピュータによって生成された発言を含む)を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する第三学習SNSユーザ関連情報取得ステップ(4402)、第三学習履歴情報取得ステップ(4403)、第三学習効果情報取得ステップ(4404)、第三カリキュラム情報取得ステップ(4405)、第三学習分析ルール保持ステップ(4406)、第三学習状況情報分析取得ステップ(4407)、第三学習対話情報蓄積ステップ(4408)、第三学習ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(4409)、第三学習対話情報選択ステップ(4410)、第三学習対話情報出力ステップ(4411)と、からなる。なお、実施形態12又は実施形態13と共通の働きをするステップについては説明を省略して、本実施形態の特徴的なステップについてのみ説明をした。なお、第三カリキュラム情報取得ステップは必須でない。
<実施形態15 発明の概要>
実施形態15の対話式学習促進システムは、実施形態12から実施形態14のいずれか一に記載の特徴に加えて、学習効果情報に基づいて出力した対話情報の有効性を判断することを特徴とする。
図45は、実施形態15の対話式学習促進システムの構成の一例を示す図である。図45に示すように、実施形態15の対話式学習促進システムは、第一学習ユーザ識別情報保持部(4501)、第一学習SNSユーザ関連情報取得部(4502)、第一学習履歴情報取得部(4503)、第一学習効果情報取得部(4504)、第一学習分析ルール保持部(4505)、第一学習状況情報分析取得部(4506)、第一学習対話情報蓄積部(4507)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部(4508)、第一学習対話情報選択部(4509)、第一学習対話情報出力部(4510)、学習有効性判断ルール保持部(4511)、学習対話情報有効性判断部(4512)と、からなる。本実施形態では、実施形態12から実施形態14のいずれか一との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明する。
<実施形態15 学習有効性判断ルール保持部>
「学習有効性判断ルール保持部」は、出力された対話情報に対して取得された学習効果情報に基づいて対話情報が有効であったかを判断するルールである学習有効性判断ルールを保持する。対話情報の有効性はその対話情報と関係する学習効果情報とによって判断される。学習効果が対話情報の影響を受けて上がったと判断できる場合には、その対話情報は有効であったと判断でき、逆に下がったと判断できる場合にはその対話情報は逆効果であったと判断できる。もちろん中立で影響を与えなかったという判断があってもよい。対話情報の出力日をA日とした場合に、A+N日と、A+2N日のそれぞれで対話情報の有効性を判断するように構成してもよい。この有効性の判断回数は2回に限定される物でなく任意の複数回有効性を判断するように構成してもよい。対話情報がユーザに対して学習効果の向上というよい影響を与えるまでの日数は一義的に決定できるものでなく、またユーザの性格などの属性によっても変化しうるものだからである。また一つの学習単位に対して一般には複数の対話情報が出力されるのが一般であるので、複数の対話情報の中での有効性の判断は切り分けられなくてもよい。その場合には集合的な対話情報の塊の有効性を評価することとなる。一方後述するように複数のユーザに対して発せられた共通の対話情報についての有効性を判断する場合には複数の対話情報を構成する各対話情報の影響度を切り分けて有効性を判断することができる。
「学習対話情報有効性判断部」は、出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された学習効果情報と、学習有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する。同一学習単位の古いある時点と新しい別の時点の学習効果を比較して、新しい時点での学習効果の方が向上していると認められる場合に、古い時点から新しい時点までの間で出力された対話情報が有効であったと判断される。新しい時点での学習効果の方が減退している場合には、古い時点から新しい時点までの間に出力された対話情報が有効ではなかったと判断される。また学習効果情報を単独で用いて対話情報が有効であったか判断することもできる。これは今までに履修していなかった全く新しい知識が身についたか判断するような場合や、母集団内での偏差値などで評価する場合である。さらにユーザの履歴でなく、他のユーザとの比較においていずれの対話情報が有効であったか判断することもできる。対話情報と学習効果情報は必ずしも1:1の関係でなくてもよい。一つの対話が複数の学習単位に対して有効に働く場合もあるからである。一方、複数の対話が一つの学習単位に対して有効に働く場合もあり、結局、対話情報と学習効果情報は多対多の関係になりうる。学習対話情報有効性判断部では、対話情報出力部から出力される対話情報が、ユーザに惹起させたいどのような行動を狙ったものかはユーザ別対話情報選択ルールに基づいて明らかであるので、どの対話情報とどの学習単位とを比較するかは明らかになっている。つまり、対話情報は、取得した学習状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールとに基づいて選択されるので、取得した学習状況が具体的にはどの学習単位を狙ったものであるかを示すこととなる。
図46は実施形態15のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態15のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態12から実施形態14のいずれか一と共通の動作をするプログラムについては説明を省略する。本実施形態で新たに加わる、「学習履歴有効性判断ルール保持プログラム」は、学習有効性判断ルールを保持する。「学習対話情報有効性判断プログラム」は、学習有効性判断ルールに基づいて出力した対話情報の有効性を判断する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、学習有効性判断ルール、学習有効性判断結果、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図47は、実施形態15の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第一学習ユーザ識別情報保持ステップ(4701)、第一学習SNSユーザ関連情報取得ステップ(4702)、第一学習履歴情報取得ステップ(4703)、第一学習効果情報取得ステップ(4704)、第一学習分析ルール保持ステップ(4705)、第一学習状況情報分析取得ステップ(4706)、第一学習対話情報蓄積ステップ(4707)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(4708)、第一学習対話情報選択ステップ(4709)、第一学習対話情報出力ステップ(4710)、有効性判断ルールを保持する学習有効性判断ルール保持ステップ(4711)、学習有効性判断ルールに基づいて対話情報の有効性を判断する学習対話情報有効性判断ステップ(4712)と、からなる。
<実施形態16 発明の概要>
実施形態16の対話式学習促進システムは、実施形態12から実施形態15のいずれか一に記載した特徴に加えて、学習履歴情報を用いて対話情報の有効性を判断することを特徴とする。
実施形態16の対話式促進システムの構成の一例は、図36に示す実施形態12の構成を基本として、これに加えて、学習履歴有効性判断ルール、学習履歴対話情報有効性判断部を有する構成である。実施形態12から実施形態15のいずれか一との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明をする。
「学習履歴有効性判断ルール保持部」は、出力された対話情報に対して取得された学習履歴情報に基づいて対話情報が有効であったか判断するルールである学習履歴有効性判断ルールを保持する。「学習履歴有効性判断ルール」は、ユーザが対話情報に従った又は対話情報が意図した行動をとったかを学習履歴から判断して、出力した対話情報の有効性を判断するルールである。出力した対話情報によって指定、提案、意図された内容と一致または近接する行動をユーザがとっている場合に出力した対話情報が有効であると判断する。どの対話情報がどの学習単位等を狙ったものであったかに関しては前述のとおりに取得する。またその行動をとったことが対話情報の出力から所定の時間内に限るように構成することもできる。どの程度の時間内とするかはシステム設計思想によるが、ユーザ属性との関係で適切な時間長を定めることができる。一般的には数時間内から1週間内程度である。
「学習履歴対話情報有効性判断部」は、出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された学習履歴情報と、学習履歴有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する。ユーザの学習履歴が出力した対話情報の意図と合致するときに最も評価が高くなり、近接性が低くなるほど評価が低くなるように設計することができる。近接性の評価は、(1)対話情報の出力から意図した学習が開始されるまでの時間長、(2)前記時間長の母集団内での偏差値、(3)時間長と意図した学習単位に定められた標準時間との差やその差の母集団内での偏差値、(4)意図した学習の開始予定時間と実際の開始時間の差、(5)前記差の母集団内での偏差値、(6)前記差の学習単位に定められた標準時間差との差やその差の母集団内での偏差値、(7)学習の継続時間、(8)学習の継続時間内での休憩頻度(時間、回数等で測定)、(9)学習と学習との間の空白時間長、(10)キーボード等の学習用入力デバイスの操作情報、(11)学習用端末近傍に設置されたカメラからのユーザの動画分析結果、(12)ユーザの学習関係者による評価等のいずれか一以上で判断することができる。学習履歴対話情報有効性判断部は、ユーザが学習行動をとっている最中に対話情報の有効性を判断できるように構成してもよいし、事後的にバッチ処理(例えば真夜中でユーザが本システムと対話を通常しない時間帯(睡眠時間帯)や、ユーザとの対話が長時間途切れる場合(授業や試験の時間帯:カリキュラム情報等で特定できる))で過去の学習履歴から有効性判断をするように構成することも可能である。
実施形態16のハードウェア構成は、図37に示す実施形態12のハードウェア構成を基本とする。実施形態12から実施形態15のいずれか一との共通の動作をするプログラムについて説明を省略する。本実施形態で新たに加わる「学習履歴有効性判断ルール保持プログラム」は、学習履歴有効性判断ルールを保持する。「学習履歴対話情報有効性判断プログラム」は、学習履歴有効性判断ルールに基づいて出力した対話情報の有効性を判断する。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、学習履歴有効性判断ルール、学習履歴有効性判断結果、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態16の対話式学習促進システムの処理の流れの一例は、図38に示す実施形態12の処理の流れを基本とし、第一学習対話情報出力ステップの後にこれに加えて、学習履歴有効性判断ルールを保持する学習履歴有効性判断ルール保持ステップ、学習履歴有効性判断ルールに基づいて出力した対話情報の有効性を判断する学習履歴対話情報有効性判断ステップを有する。実施形態12から実施形態15のいずれか一との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略した。
実施形態17の対話式学習促進システムは、実施形態15又は実施形態16に記載の特徴に加えて、ビックデータの統計処理によって統計的対話情報有効性判断を行うことを特徴とする。
図48は、実施形態17の対話式学習促進システムの構成の一例を示す図である。図48に示すように、実施形態17の対話式学習促進システムは、第一学習ユーザ識別情報保持部(4801)、第一学習SNSユーザ関連情報取得部(4802)、第一学習履歴情報取得部(4803)、第一学習効果情報取得部(4804)、第一学習分析ルール保持部(4805)、第一学習状況情報分析取得部(4806)、第一学習対話情報蓄積部(4807)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部(4808)、第一学習対話情報選択部(4809)、第一学習対話情報出力部(4810)、学習有効性判断ルール保持部(4811)、学習対話情報有効性判断部(4812)、学習有効性統計処理ルール保持手段(4813)、学習統計的対話情報有効性情報取得手段(4814)と、からなる。本実施形態では、実施形態15又は実施形態16との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明する。
<実施形態17 学習有効性統計処理ルール保持手段>
「学習有効性統計処理ルール保持手段」は、複数のユーザの対話情報の有効性を母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計処理するルールである学習有効性統計処理ルールを保持する学習対話情報有効性判断部又は/及び前記学習履歴対話情報有効性判断部が有する手段である。すでに述べた対話情報有効性判断部での処理として一般的にはある特定のユーザに対して出力された対話情報に応じた学習効果情報や学習履歴情報から対話情報のその特定のユーザに対する有効性を個別に判断する、というものが考えられる。「母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに」とは、学習に関して共通のユーザ属性を有するユーザでなければ対話情報の有効性を比較できないからである。具体的には学習単位やその上位概念(学習科目、学習カテゴリ等)が共通であるユーザ属性を有するユーザを母集団として対話情報の有効性を判断することができる。対話情報の有効性は個別の個人との関係で判断できるが、集団を対象として統計的な有効性を判断することもできる。本システムにおいては、ユーザ識別情報に関連付けてそのユーザの何らかの属性情報を保持していることは前提となっている。学習状況情報もユーザ毎に属性情報として保持されているように構成することが好ましい。
「学習有効性統計処理ルール」とは、ある対話情報の統計的有効性を取得するためのルールと、ユーザ属性に合わせてアレンジされたユーザ毎に異なる対話情報の意図の同一性を確定するためのルールと、の二つによって構成されている。なお前述のとおり、対話情報には対話情報属性情報が付されており、これによって意図の同一性を判断するように処理してもよい。例えば、ある対話情報の統計的有効性の結果は、5段階評価などの数値評価によって取得することが考えられる。数値評価の数値は、各ユーザが対話情報に含まれるアドバイスに対する学習効果情報や学習履歴情報に基づいて評価することが考えられる。なお、統計処理は、過去に蓄積された対話情報と対応付けられている学習効果情報又は/及び学習履歴情報を用いて統計処理することもできる。さらに有効性の取得は、対話情報の出力前後の学習状況情報の変化に応じて取得されるように構成してもよい。これは統計処理の場合でも統計処理をしない場合でも同様である。また、学習有効性統計処理ルールは、導入対話及びユーザの否定反応に対する評価についても、統計的有効性を判断可能に構成しておくことが考えられる。導入対話情報、否定的反応に対する評価、性格の類型についての説明は、対話式健康促進システムの実施形態6において説明済みである。誘導対話の有効性やユーザの否定的反応に対する評価を判断することによって、前述のあきらめないルール又は及びあきらめないプロセスにユーザの属性をより正確に反映させることが可能となり、ユーザに対する粘り強い、繰り返し行われる、あの手この手で攻略する、という対話方法の制度を高めることができる。
「学習統計的対話情報有効性情報取得手段」は、複数のユーザの対話情報と、保持されている学習有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した統計的対話情報有効性情報を取得する対話情報有効性判断部が有する手段である。前述のように、本システムにおいては、ユーザ識別情報に関連付けてそのユーザの何らかの属性情報を保持していることは前提となっていて、このような属性で母集団を構成し、属性が共通する母集団ごとに対話情報の有効性情報をまとめることで、少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計的対話情報有効性情報を取得することができる。「学習統計的対話情報有効性情報」とは、統計的に処理された結果、ユーザ属性等に応じて対話の有効度(有効度低から有効度高まで)と、各有効度を有する各種対話情報の種類数を関数として表現した情報であり、一般的に正規分布するものである。図22は、学習統計的対話情報有効性情報の例示の一つである(実施形態7で説明済みである。)。つまり、有効度「中」となる対話情報が最も数が多く(有効度平均となる対話情報の種類が最も多い)、逆に有効度「高」及び有効度「低」となる対話情報の数が減るように分布するデータ群である。このデータを用いることによってどのような会話情報がどの程度の有効性を発揮するかを知ることができ、コンピュータとしては利用することができる。対話情報を用いるテーマや目的ごとに、学習統計的対話情報有効性情報は区別して保持されるとなお良く、対話情報を用いるテーマや目的ごとに複数の情報が存在している。
図49は実施形態17のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態17のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態15又は実施形態16との共通の動作をするプログラムについては説明を省略する。本実施形態で新たに加わる、「学習有効性統計処理ルール保持プログラム」は、学習有効性統計処理ルールを保持する。「学習統計的対話情報有効性情報取得プログラム」は、学習有効性統計処理ルールに基づいて学習統計的対話情報有効性情報を取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、学習有効性判断ルール、学習有効性判断結果、学習有効性統計処理ルール、学習統計的対話情報有効性情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図50は、実施形態17の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第一学習ユーザ識別情報保持ステップ(5001)、第一学習SNSユーザ関連情報取得ステップ(5002)、第一学習履歴情報取得ステップ(5003)、第一学習効果情報取得ステップ(5004)、第一学習分析ルール保持ステップ(5005)、第一学習状況情報分析取得ステップ(5006)、第一学習対話情報蓄積ステップ(5007)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(5008)、第一学習対話情報選択ステップ(5009)、第一学習対話情報出力ステップ(5010)、学習有効性判断ルール保持ステップ(5011)、学習対話情報有効性判断ステップ(5012)、学習有効性統計処理ルールを保持する学習有効性統計処理ルール保持サブステップ(5013)、学習有効性統計処理ルールに基づいて統計的対話情報有効性情報を取得する学習統計的対話情報有効性情報取得サブステップ(5014)と、からなる。
<実施形態18 発明の概要>
実施形態18の対話式学習促進システムは、実施形態15から実施形態17のいずれか一に記載の特徴に加えて、有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新することを特徴とする。
図51は、実施形態18の対話式学習促進システムの構成の一例を示す図である。図51に示すように、実施形態18の対話式学習促進システムは、第一学習ユーザ識別情報保持部(5101)、第一学習SNSユーザ関連情報取得部(5102)、第一学習履歴情報取得部(5103)、第一学習効果情報取得部(5104)、第一学習分析ルール保持部(5105)、第一学習状況情報分析取得部(5106)、第一学習対話情報蓄積部(5107)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部(5108)、第一学習対話情報選択部(5109)、第一学習対話情報出力部(5110)、学習有効性判断ルール保持部(5111)、学習対話情報有効性判断部(5112)、学習ユーザ別対話情報選択ルール更新部(5113)と、からなる。本実施形態では、実施形態15から実施形態17のいずれか一との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明する。
「学習ユーザ別対話情報選択ルール更新部」は、学習対話情報有効性判断部又は/及び前記学習履歴対話情報有効性判断部での有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する。更新するとは、ユーザ別に対話情報に関連付けられている有効性を更新することである。有効性判断の結果、従来から対話情報に関連付けられているユーザ別の有効性に変動があった場合には最新の有効性に関連付ける処理を行う。図25はユーザ別対話情報選択ルール更新部の働きを表す図であり、実施形態8で概要を説明済みである。結果として、従前より有効性の高い対話情報を選択することが可能となる。この選択は対話情報蓄積部(第一、第二を含む)に蓄積されている対話情報の優先選択順位を変更する処理でもある。有効性は、学習効果情報に基づいて判断される有効性、学習履歴情報に基づいて判断さえれる有効性、その他応答対話情報に基づいて判断される有効性と、その基づく情報別に保持されるように構成されていてもよい。さらに有効性は、対話情報として選択すべき頻度、誘導対話中に対話情報として選択すべき回数、のように表現されるものであってもよい。さらに有効性は、発言者であるアバターや、発言形式に応じて関連付けられるように構成してもよい。
図53は実施形態18のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態18のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態15から実施形態17のいずれか一と共通の動作をするプログラムについては説明を省略する。本実施形態で新たに加わる、「学習ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、対話情報の有効性に応じてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、学習有効性判断ルール、学習有効性判断結果、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図54は、実施形態18の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第一学習ユーザ識別情報保持ステップ(5401)、第一学習SNSユーザ関連情報取得ステップ(5402)、第一学習履歴情報取得ステップ(5403)、第一学習効果情報取得ステップ(5404)、第一学習分析ルール保持ステップ(5405)、第一学習状況情報分析取得ステップ(5406)、第一学習対話情報蓄積ステップ(5407)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(5408)、第一学習対話情報選択ステップ(5409)、第一学習対話情報出力ステップ(5410)、学習有効性判断ルール保持ステップ(5411)、学習対話情報有効性判断ステップ(5412)、有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する学習ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップ(5413)と、からなる。
<実施形態19 発明の概要>
実施形態19の対話式学習促進システムは、実施形態17又は実施形態17を基本とする実施形態18の特徴に加えて、統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新することを特徴とする。
図55は、実施形態19の対話式学習促進システムの構成の一例を示す図である。図55に示すように、実施形態19の対話式学習促進システムは、第一学習ユーザ識別情報保持部(5501)、第一学習SNSユーザ関連情報取得部(5502)、第一学習履歴情報取得部(5503)、第一学習効果情報取得部(5504)、第一学習分析ルール保持部(5505)、第一学習状況情報分析取得部(5506)、第一学習対話情報蓄積部(5507)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持部(5508)、第一学習対話情報選択部(5509)、第一学習対話情報出力部(5510)、学習有効性判断ルール保持部(5511)、学習対話情報有効性判断部(5512)、学習有効性統計処理ルール保持手段(5513)、学習統計的対話情報有効性情報取得手段(5514)、学習統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部(5515)と、からなる。本実施形態では、実施形態17又は実施形態18との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明する。
「学習統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部」は、取得した統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する。他の点は実施形態18と同様である。
図56は実施形態19のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態19のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態17又は実施形態17を基本とする実施形態18のいずれか一と共通の動作をするプログラムについては説明を省略する。本実施形態で新たに加わる、「学習統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、学習統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、学習有効性判断ルール、学習有効性判断結果、学習有効性統計処理ルール、学習統計的対話情報有効性情報、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図57は、実施形態19の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第一学習ユーザ識別情報保持ステップ(5701)、第一学習SNSユーザ関連情報取得ステップ(5702)、第一学習履歴情報取得ステップ(5703)、第一学習効果情報取得ステップ(5704)、第一学習分析ルール保持ステップ(5705)、第一学習状況情報分析取得ステップ(5706)、第一学習対話情報蓄積ステップ(5707)、第一学習ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(5708)、第一学習対話情報選択ステップ(5709)、第一学習対話情報出力ステップ(5710)、学習有効性判断ルール保持ステップ(5711)、対話情報有効性判断ステップ(5712)、学習有効性統計処理ルール保持サブステップ(5713)、学習統計的対話情報有効性情報取得サブステップ(5714)、統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する学習統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップ(5715)と、からなる。
<実施形態20 発明の概要>
実施形態20は、実施形態12を方法的に記載した発明であり、基本的には実施形態12の発明の糧どりをコンピュータの動作方法として表現したものである。
本実施形態の対話式学習促進システムは、図79に示すように、ユーザのSNS関連情報を取得する学習SNSユーザ関連情報取得ステップ(7901)、ユーザが利用する外部の学習システムからユーザの学習履歴情報を取得する学習履歴情報取得ステップ(7902)、ユーザが利用する外部の学習システムからユーザの学習効果情報を取得する学習効果情報取得ステップ(7903)、学習分析ルールに基づいた分析により学習状況情報を取得する学習状況情報分析取得ステップ(7904)、蓄積された対話情報の中から、学習状況情報とユーザ別対話情報選択ルールに基づいて出力する対話情報を選択する学習対話情報選択ステップ(7905)、選択した対話情報を出力する学習対話情報出力ステップ(7906)と、からなる。
<実施形態21 発明の概要>
実施形態21は、実施形態12を方法的に記載した発明であり、基本的には実施形態12の発明のカテゴリをコンピュータの動作方法として表現したものである。
実施形態21に示す対話式学習促進システムの動作プログラムの構成は、図79に示す構成と同様である。各構成の説明については、実施形態20で説明済みのため、省略する。
<実施形態22 発明の概要>
実施形態22の対話式購入促進システムは、SNSでのユーザの発言情報や閲覧情報に加えて、購買履歴情報や宣伝広告発信履歴情報を用いて、ユーザの購買に向けた意欲の高まりを示す購入状況情報を取得し、ユーザの現在の購入に向けた動機の程度である購入状況にあった対話を前記SNSに出力することで、ユーザの購買動機を強めることを目的とする。
図60は、実施形態22の対話式購入促進システムの構成の一例を示す図である。図60に示すように、実施形態21の対話式購入促進システムは、第一購買ユーザ識別情報保持部(6001)、第一購買SNSユーザ関連情報取得部(6002)、第一購買履歴情報取得部(6003)、第一購買宣伝広告発信履歴情報取得部(6004)、第一購買分析ルール保持部(6005)、第一購買購入状況情報分析取得部(6006)、第一購買対話情報蓄積部(6007)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部(6008)、第一購買対話情報選択部(6009)、第一購買対話情報出力部(6010)と、からなる。
<実施形態22 第一購買ユーザ識別情報保持部>
「第一購買ユーザ識別情報保持部」は、SNSを利用し、特定商品の購買履歴を有するユーザを識別するユーザ識別情報を保持する。「特定商品」とは、本対話式購入促進システムにて購買促進を狙う商品であり、「商品」とは本明細書において商品のみ、サービスのみ、商品およびサービスのいずれでもよいものとする。商品には市場を流通する商品の他に市場を流通しない商品、例えば建築物や不動産、美術工芸品、一点ものの絵画、彫刻、民芸品、骨とう品なども含まれ、サービスには、一般になされるサービスの他、映画の上映、演劇の上演、情報の提供、コンサルティング、マーケティング、医師による治療、保険適用外の意思による処置、運送、運搬、運輸、発電、送電など各種のサービスが含まれる。ユーザ識別情報は、本対話式購入促進システム内でユーザを識別できればよいが、ユーザの識別は、特定商品ごとに行うように構成してもよい。ユーザ識別情報に関連付けて、氏名、住所、電話番号、メールアドレス、ユーザが特別に設定するID、生年月日、職業、年齢、性別、などを保持するのが一般的であり、さらに健康に関連するユーザの肉体的な情報等(例えば、身長、体重、平均体温、平均時脈拍数、平均時呼吸数、平均時心拍数、平均時運動量(時間、質、態様等)、ジム通いの有無)といった情報の一以上が保持されていてもよい。本対話式購入促進システムでは、上記ユーザの肉体的な情報に加えて、又はこれに替えて、ユーザが購入履歴を有する特定商品を識別する情報、ユーザの購買に関連する情報である現在所有している又は利用している特定商品に代替可能性がある商品や商品の種類、現在利用の商品の購入時期、収入、借入状況、利用しているクレジットカード(カード番号を含む)、保有している株式情報、保有している仮想通貨(種別、額)、利用している銀行(口座番号)、家族構成、交友関係、勤務先、勤続年数、勤務先での役職、勤務先業種、通学先、勤務地、通学地、通勤ルート、通学ルート、出身学校、前の勤務先、通勤利用交通機関、通学利用交通機関、自宅最寄り駅、勤務時間、休日、趣味・嗜好(食べ物、飲み物、服装、音楽、映画、読書、香水、色、時計、車、パソコン、家電メーカー、ブランド、遊び、コレクション、ヘアスタイル、ネイル、アクセサリ、たばこ、ゲーム、スポーツ、放送局、テレビ番組、ラジオ番組、タレント・芸能人などの一以上)、購読情報(新聞、雑誌、週刊誌、機関紙)、特定商品と代替可能性がない所有商品の情報、商品カテゴリごとの平均購入価格帯、訪問店舗(商品・サービスの購入の有無を関連付けて)識別情報、訪問店舗での接客情報(話した内容、対応した人)などの一以上が含まれていてもよい。ユーザの身体的な状態を示すライフログとして、心拍数、脈拍数、呼吸数、体温、筋肉の収縮・弛緩の度合い、脳波、血流速度、血中酸素濃度、血中アルコール量、アレルギー反応の程度、疲労物質の蓄積の程度、等の一以上を含むように構成してもよい。これらは、身体に装着しており身体の状態を測定可能なウエアラブル端末や、身体に身に着けてはいないが通信機能を有する身体データ測定装置などから取得する。または、通信でないが可搬型のメモリに収納された身体データを可搬型メモリ(例えばUSBメモリ、ICカード(RFID機能を有するプリペイドカードなども含む)、可搬型ディスクドライブ、光記録媒体、磁器メモリなど)から取得することもできる。なお、プリペイドカードの場合には健康診断や、医師による治療の手数料支払い時に身体の状態に関する情報を受け取り、これを取得することで身体の状態を示すデータを取得できる。
ただし、購入したネット自体が会員制ショッピングモール、クレジットカード会社のウエブショッピングのような場所で登録の場合には、ショッピングモールに登録した際の登録済みユーザ属性を流用可能である。さらにユーザ属性を流用する構成とする場合には、流用情報と新規の購入(宣伝広告の閲覧、受信)の際のユーザ属性登録事項をミックスしてユーザ属性とするように構成してもよい。さらに登録はウエブオフライン(はがき、手紙、電子メール等)でするように構成することも可能である。オフラインで登録する場合には、人による入力作業又は、機械的文字読み取りによる入力が行われるように構成することもできる。通販雑誌などの紙媒体の場合には、通販会員登録時にはがき、手紙、ウエブサイトなどからユーザ属性を登録するように構成することもできる。
クレジットカード会社が行っている通信販売の場合も同様である。さらに、購入履歴がなく、宣伝広告にアクセスしただけのユーザのユーザ属性の登録は、宣伝広告のプッシュ通知の登録の際に宣伝広告の登録申し込みウエブ画面から登録、又は、メールによって登録するように構成してもよい。さらに宣伝広告を閲覧するコンピュータ内にクッキーを送信して、そのコンピュータ上で行われる各種情報取得や、コンピュータ内に保存されているユーザ属性を取得するように構成することもできる。ユーザ属性の登録は、宣伝広告のプッシュ通知登録等の後、商品購入があった場合には、さらに詳細なユーザ属性を登録して併せてユーザ属性とすることも可能である。
「第一購買SNSユーザ関連情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSの発言を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する。ここで、「SNSユーザ関連情報」及び「SNS」の定義については、対話式健康促進システムに関する実施形態1において説明済である。
「第一購買履歴情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けて前記特定商品の購買履歴を示す情報である購買履歴情報を取得する。購買履歴情報は、ユーザが前記特定商品を過去に購入したときの購入時点、購入価格、購入店舗情報、現在の商品の買取査定価格情報に加え、本対話式購入促進システムから対話情報を出力していこう特定商品の購入を行ったさいの購入日時、購入価格、購入先店舗の情報も含まれる。購買履歴情報は、購買先の店舗、すなわち本システムの利用を通じてユーザに特定商品の購入に向けてのアプローチを実践している企業等から提供されることが考えられる。また購買履歴情報にはN回目の購入はしたが、N+1回目のいまだに購入していない情報も含まれるものとする。例えば購入の前段階で特定商品等の販売者や製造者との間でされるユーザの行為である。
「第一購買宣伝広告発信履歴情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連づけてユーザが接した可能性がある前記特定商品の宣伝広告の発信履歴である宣伝広告発信履歴情報を取得する。「宣伝広告発信履歴情報」とは、特定商品の宣伝のために発信された情報の履歴である。したがって、例えばテレビCM、新聞広告、雑誌広告、ラジオCM、車内広告、新聞折込チラシ、DM、SNS発信ニュース、プレスリリース情報、社内報、会社HP、雑誌特集記事、テレビ番組の特集、イベント等、様々な情報が考えられる。宣伝広告発信履歴は、ユーザを特定して発信されるものも、不特定の者に向けて発信されるものも含まれる。これらの宣伝広告活動に関連する情報を、主にユーザが利用しているSNSを搭載している携帯端末、デスクトップPC、タブレット端末、ノートPCや、ユーザ識別情報に関連付けられているユーザ属性情報、すでに購買履歴がある企業のサーバ(DM履歴に関する情報を保持するもの)などの情報閲覧・視聴履歴から宣伝広告発信履歴情報として取得する。取得はタグ、画像の自動認識、含まれる文字、含まれる写真、含まれる音声、含まれるURL、含まれる放送番組IDなどから自動認識して取得することができる。これは確定的な情報と推定情報とからなる。また推定情報の確度を向上するために対話情報としてSNSを通じて宣伝広告を視聴したか問う構成とすることも可能である。
「第一購買分析ルール保持部」は、ユーザ識別情報と関連付けて外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、を購買状況の把握の観点で分析して購入状況情報を取得するためのルールである第一購買分析ルールを保持する。第一購買分析ルールは、ユーザ識別情報と関連付けられているので、ユーザの特徴に合わせた購買分析ルールとなる。また、本対話式購入促進システムの究極的な目的は、自発的な特定商品の購買の継続の実現にある。自発的な購買の継続を実現するためには、購買の習慣化を身に着けさせることと、この習慣を身に着けるための購買意欲の向上、及び、身に着けた習慣を維持するために、購買意欲の維持を行うことが必要となる。本対話式購入促進システムは、購買意欲の向上及び維持を実現するための対話システムである。したがって、購買分析ルールは、購買意欲の向上及び維持を行う上で必要となるユーザごとの購入状況情報の分析取得をおこなうためのユーザ毎のルールである。
購入状況情報はこれら3種類の情報を総合して取得される。どのように各要素を重み付けするかはシステムの設計思想に依存する。例えば購買履歴情報を重点配点し、次に外部情報を重点配点とし、最後に宣伝広告発信履歴情報を配点とすることが考えられる。例えば、3種類の情報に基づいてそれぞれが100点満点である場合には、ユーザの属性や、過去の三種類の情報と購買履歴情報とに基づいてユーザ毎に重み付けを変えて、例えば、購買履歴情報の点数を60%、外部情報を30%、宣伝広告発信履歴情報を10%から購買履歴情報の点数を40%、外部情報を40%、宣伝広告発信履歴情報を20%、の間に設定するなどが考えられる。
「第一購買購入状況情報分析取得部」は、ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、同じユーザ識別情報に関連付けられている第一購買分析ルールとに基づいて購入状況情報を取得する。なお、購入状況情報は、購入に対する距離感である定量化された値の他にユーザの心理状態種別などを付随する情報として含んでいてもよい。取得された購入状況情報は当該第一購買購入状況情報分析取得部に過去の分も含めてユーザ識別情報や出力された対話情報と時間的に関連付けて保存されていてもよいし、ユーザ識別情報と関連付けられた情報として保存されているユーザ属性情報の一部として保存されてもよい。
「第一購買対話情報蓄積部」は、ユーザ識別情報に関連付けて取得した購入状況情報に応じて発信すべき対話情報を蓄積する。対話情報は、一般社会においておよそ発言される可能性があるありとあらゆる会話がデータベースとして蓄積されている。本件対話式購入促進システムで、ユーザに対して購買又は購買習慣の定着のアドバイスをする際のベースとなる会話の例文や言葉や静止画、動画、ロボットのプログラム、アニメ、絵、アバターの絵などを特に重厚に保持している。一般的な会話情報の辞書の他に購買に関して専門的な辞書のようなものを有するのが好ましい。言語はユーザが解する言語で蓄積していてもよいし、日本語や英語、中国語などの標準言語によって対話情報を蓄積し、ユーザの使用言語に合わせて翻訳して選択されるように構成することもできる。したがって、言語辞書データベース、会話辞書データベース、などをベースに基礎を予め構築し、さらにSNSや、情報提供サイト、企業広告のサイト、掲示板サイト、電話の通話内容、等本件対話式学習促進システムが閲覧視聴収集可能なすべての情報源から収集した対話情報を蓄積することが好ましい。これらには例えば方言、ギャル語、絵文字、顔文字、隠語、造語、新語、略語、慣用語などが含まれていてよく、これらは人工知能によって収集され、徐々に会話精度が高まる(意図が正確に伝わる)ように構成されることが好ましい。さらに、購買促進アドバイスは、特定の商品名や、特定の店舗名、特定の会社名、特定の部品名、特定の機能名、造語を用いて行うことが考えられる。特定の固有名詞や造語は、ネット上から確実に取得できるとは限らないため、蓄積部に人が直接入力することによって、特殊な言語群の入力が行えるように構成しておくことが好ましい。
第一購買対話情報蓄積部の管理行為は、本件対話式購入促進システムの管理及び提供を行う者が行うことを想定している。
「第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部」は、取得した購入状況情報に基づいて蓄積されている対話情報を選択するユーザ識別情報に関連付けられたルールであるユーザ別対話情報選択ルールを保持する。ユーザ別対話情報選択ルールは、ユーザに対してあたかも自分を心配してくれている生身の人間と接しているかのような感情を抱かせるために、ユーザ一人一人の個性を反映させて、ユーザにとって自然な会話となるように対話情報を選択するためのルールである。外部情報である、SNSのユーザ発信情報等から、ユーザの対話の形式に即した会話の形式を選択し、購入状況情報分析取得された購入状況情報に基づいて会話の内容を選択し、両選択を合わせてユーザの個性を反映した対話情報を選択することのできるルールである。対話形式には、丁寧語、口語、ギャル語、大阪弁、京都弁、博多弁、名古屋弁、北海道弁、沖縄弁などの各地方の方言、等形式的に事前に登録してある一般的対話情報選択ルールから選択してユーザ別対話情報選択ルールとする方法と、ユーザの会話情報から全てオリジナルに組み立てる方法が考えられる。
「第一購買対話情報選択部」は、購入状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいて対話情報を第一購買対話情報蓄積部から選択し、そのユーザごとの特性に即した対話形式の対話情報に変換する。「第一購買対話情報選択部」は、取得した購入状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいて対話情報を第一購買対話情報蓄積部から選択する。対話形式の違いごとに第一購買対話情報蓄積部に対話情報が蓄積されている場合には、ユーザ別対話情報選択ルールで選択された対話形式と対話内容に合致する対話情報を選択することになる。第一購買対話情報蓄積部に、対話形式の違いごとに対話情報が蓄積されておらず、対話形式にこだわらず対話の内容の意味ごとに対話情報を蓄積している場合には、ユーザ別対情報選択ルールによって指定された対話内容に従って第一購買対話情報蓄積部から基本となる対話情報を選択し、選択した対話情報をユーザ別対話情報選択ルールに指定された対話形式に合致する対話形式に変換する。この場合に基本となる対話情報は、言葉そのものでなく、一群の言葉の集合を指すものであってもよい。この場合には、感謝の気持ちを表現する対話情報に対して識別情報が付与されており、これを選択して、その後に「ありがとうございます」「ありがとう」「ありがとー」「おおきに」「サンキュー」「Thank you」等の表現のいずれかを選択するように構成する。つまり、このようにしてユーザ別対情報選択ルールによって指定された対話内容に従って対話情報蓄積部から基本となる対話情報を選択し、選択した対話情報をユーザ別対話情報選択ルールに指定された対話形式に合致する対話形式に変換するしょりが行われる。以上の作業が対話情報の選択となる。この選択はコンピュータによって瞬時に行われうるように構成する。具体的には、SNSを介してユーザからの入力を受付けるとそのユーザがSNSの画面を閉じる余裕を与えないでその画面に返信が表示される程度の速度である。一例としては、平均して1秒以内程度である。
「第一購買対話情報出力部」は、選択した対話情報をユーザ識別情報で識別されるユーザに対して前記SNSを介して出力する。前述のように第一購買対話情報出力部が対話情報を出力する速度は、必要な場合にはユーザの入力に即座に応答する速度である。ユーザがSNS画面を閉じてしまうと、システム側からの発信が既読にならないで放置されるリスクが高まるからである。なお、常に即座に応答する必要はなく、時間をおいて出力される種の発信があってもよい。例えばアドバイスの結果を聞くような会話の場合である。出力するは、ユーザの携帯端末、デスクトップパソコンなどの固定端末などである。出力するSNSは、本件対話式購入促進システム専用のアプリケーションでもよいし、ユーザが日常的に利用している対話式購入促進システム専用ではない、別のシステムによって管理提供されているSNSサービスであってもよい。
図61は実施形態22のハードウェア構成の一例を示す図である。図に示すように、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態22のハードウェアを構成するプログラムとして、「第一購買ユーザ識別情報保持プログラム」は、ユーザ識別情報を保持する。「第一購買SNSユーザ関連情報取得プログラム」は、SNSユーザ関連情報を取得する。これは、SNSとのインターフェイスプログラムを介して行われる。「第一購買履歴情報取得プログラム」は、ユーザが利用する外部の学習システムからユーザの購買履歴情報を取得する。「第一購買宣伝広告発信履歴情報取得プログラム」は、宣伝広告発信履歴を取得する。「第一購買分析ルール保持プログラム」は、第一購買分析ルールを保持する。「第一購買購入状況情報分析取得プログラム」は、第一購買分析ルールに基づいた分析に基づいて外部情報と購買履歴情報と宣伝広告発信履歴情報と、から購入状況情報を取得する。「第一購買対話情報蓄積プログラム」は、対話情報を蓄積する。「第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持プログラム」は、ユーザ別に対話情報選択ルールを保持する。「第一購買対話情報選択プログラム」は、取得した購入状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールとに基づいて蓄積されている対話情報の中から適切な対話情報を選択する。「第一購買対話情報出力プログラム」は、選択された対話情報を出力する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、宣伝広告発信履歴情報、第一購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図62は、実施形態22の処理の流れの一例を示す図である。図に示すように、ユーザ識別情報を保持する第一購買ユーザ識別情報保持ステップ(6201)、ユーザのSNS関連情報を取得する第一購買SNSユーザ関連情報取得ステップ(6202)、購買履歴情報を取得する第一購買履歴情報取得ステップ(6203)、宣伝広告発信履歴情報を取得する第一購買宣伝広告発信履歴情報取得ステップ(6204)、第一購買分析ルールを保持する第一購買分析ルール保持ステップ(6205)、保持している第一購買分析ルールと外部情報と購買履歴情報と宣伝広告発信履歴情報とを用いて購入状況情報を取得する第一購買購入状況情報分析取得ステップ(6206)、対話情報を蓄積する第一購買対話情報蓄積ステップ(6207)、ユーザ別対話情報選択ルールを保持する第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(6208)、ユーザ別対話情報選択ルールに基づいて出力する対話情報を選択する第一購買対話情報選択ステップ(6209)、選択した対話情報を出力する第一購買対話情報出力ステップ(6210)と、からなる。
<実施形態23 発明の概要>
実施形態23の対話式購入促進システムは、独立の実施形態ではあるが、実施形態22に記載の機能に加えて、第一購買行動・ライフログ情報取得部を有することを特徴とする。
図63は実施形態23の対話式購入促進システムの構成の一例を示す図である。図63に示すように、実施形態23の対話式購入促進システムは、第二購買ユーザ識別情報保持部(6301)、第二購買SNSユーザ関連情報取得部(6302)、第二購買履歴情報取得部(6303)、第二購買宣伝広告発信履歴情報取得部(6304)、第二購買行動・ライフログ情報取得部(6305)、第二購買分析ルール保持部(6306)、第二購買購入状況情報分析取得部(6307)、第二購買対話情報蓄積部(6308)、第二購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部(6309)、第二購買対話情報選択部(6310)、第二購買対話情報出力部(6311)と、からなる。
<実施形態23 実施形態22と同様の働きをする実施形態23の構成について>
「第二購買ユーザ識別情報保持部」は実施形22に示した第一購買ユーザ識別情報と、「第二購買SNSユーザ関連情報所得部」は実施形態22に示した第一購買SNSユーザ関連情報取得部と、「第二購買履歴情報取得部」は実施形態22に示した第一購買履歴情報取得部と、「第二購買宣伝広告発信履歴情報取得部」は実施形態22に示した第一購買宣伝広告発信履歴情報取得部と、「第二購買対話情報出力部」は実施形態22に示した第一購買対話情報出力部と、「第二購買対話情報蓄積部」は実施形態22に示した第一購買対話情報蓄積部と、「第二購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部」は実施形態22に示した第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部と、「第二購買対話情報選択部」は施形態22に示した第一購買対話情報選択部と、それぞれ働きが同様であり説明済みである。
「第二購買行動・ライフログ情報取得部」は、ユーザ識別情報と関連付けてユーザの行動又は/及びライフログを示す情報である行動・ライフログ情報を取得する。「行動・ライフログ情報」とは、ユーザが移動した情報を意味するGPS情報であったり、車を使って移動した情報を意味するドライブレコーダーの情報であったり、ETCの支払い履歴情報であったり、出かけた先で支払いを行った場合の決算履歴情報、特定の店舗への訪問情報、特定の店舗での体験情報、インターネット検索・視聴履歴、試供品請求・配布情報、カタログ要求・配布情報、商店街・ショッピングモール訪問情報、商店街・ショッピングモール内移動情報(屋内位置測定技術による)、店舗内視線移動情報(店舗内カメラによる視線検出)、電話による商品等問い合わせ情報、駐車場利用情報、レストラン利用・予約情報、自動販売機利用情報、電子マネー支払情報、ネットショッピング利用情報、タクシー(特に自動運転)乗車情報、宅配注文情報、アトラクション利用情報、在宅時間情報、美容院利用情報、マッサージ利用情報、病院利用情報、映画利用情報、エステ利用情報、クーポン(特に電子化されているもの)利用情報、有料コンテンツ利用情報(特にインターネット経由)、動画視聴履歴、交通機関利用履歴などの一以上を含む。さらに、ユーザの身体的な状態を示すライフログとして、心拍数、脈拍数、呼吸数、体温、筋肉の収縮・弛緩の度合い、脳波、血流速度、血中酸素濃度、血中アルコール量、アレルギー反応の程度、疲労物質の蓄積の程度、等の一以上を含むように構成してもよい。
ただし、購入したネット自体が会員制ショッピングモール、クレジットカード会社のウエブショッピングのような場所で登録の場合には、ショッピングモールに登録した際の登録済みユーザ属性を流用可能である。さらにユーザ属性を流用する構成とする場合には、流用情報と新規の購入(宣伝広告の閲覧、受信)の際のユーザ属性登録事項をミックスしてユーザ属性とするように構成してもよい。さらに登録はウエブオフライン(はがき、手紙、電子メール等)でするように構成することも可能である。オフラインで登録する場合には、人による入力作業又は、機械的文字読み取りによる入力が行われるように構成することもできる。通販雑誌などの紙媒体の場合には、通販会員登録時にはがき、手紙、ウエブサイトなどからユーザ属性を登録するように構成することもできる。
クレジットカード会社が行っている通信販売の場合も同様である。さらに、購入履歴がなく、宣伝広告にアクセスしただけのユーザのユーザ属性の登録は、宣伝広告のプッシュ通知の登録の際に宣伝広告の登録申し込みウエブ画面から登録、又は、メールによって登録するように構成してもよい。さらに宣伝広告を閲覧するコンピュータ内にクッキーを送信して、そのコンピュータ上で行われる各種情報取得や、コンピュータ内に保存されているユーザ属性を取得するように構成することもできる。ユーザ属性の登録は、宣伝広告のプッシュ通知登録等の後、商品購入があった場合には、さらに詳細なユーザ属性を登録して併せてユーザ属性とすることも可能である。
「第二購買分析ルール保持部」は、ユーザ識別情報と関連付けて外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、行動・ライフログ情報と、を購入状況の把握の観点で分析して購入状況情報を取得するためのルールである第二購買分析ルールを保持する。第二購買分析ルールは、行動・ライフログ情報をユーザがどの程度特定商品の購入に意欲的か、という特定商品とユーザとの距離感を示す情報の生成に利用される。例えば行動・ライフログにはユーザを特定しないで一般の行動・ライフログとして採りうるもの全般に特定商品の購入との関係で値が付与されてデータベースなどに保存されており、ユーザの行動・ライフログを特定商品との関係で点数化することができる。例えばT社の特定の自動車が特定商品である場合には、その自動車のディーラーを訪問する行動・ライフログには高い値が付されており、さらにそのディーラーにてその自動車の試乗にはさらに高い値が付されている、という具合である。特定商品との関係ですべての行動・ライフログに値が付与されている必要はなく、一部に値が付与されていればよい。従って、ユーザの行動・ライフログとして取得されたものすべてが特定商品との関係で意味を持つように設計する必要はない。なお、多数のあるいは一人のユーザの行動・ライフログと、多数のあるいは一人のユーザの購買履歴情報との関係性を人工知能などによって算出し、データベースに保存されている行動・ライフログに付与される特定商品との関係で与えられる値を更新してゆくことが考えられる。なお、この関係性の算出はユーザ属性ごとに分析してもよい。
「第二購買購入状況情報分析取得部」は、ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、行動・ライフログ情報と、同じユーザ識別情報に関連付けられている第一購買分析ルールとに基づいて、購入状況情報を取得する。第二購買購入状況情報分析取得部の働きは、実施形態22に示した第一購買購入状況情報分析取得部と同様であり、説明済みである。なお、行動・ライフログ情報から算出される値をどの程度の重み付けをもって購入状況情報の値に寄与させるかはシステムの設計思想による。
図64は実施形態23のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態23のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態22のプログラムと共通の動作をするプログラムについては説明を省略する。本実施形態で新たに加わる、「第二購買行動・ライフログ情報取得プログラム」は、行動・ライフログ情報を取得する。「第二購買購入状況分析取得プログラム」は、第二購買分析ルールに基づく分析によって、外部情報と購買履歴情報と宣伝広告発信履歴情報と行動・ライフログ情報と、から購入状況情報を取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、宣伝広告発信履歴情報、行動・ライフログ情報、第二購買分析ルール購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図65は、実施形態22の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第二購買ユーザ識別情報保持ステップ(6501)、第二購買SNSユーザ関連情報取得ステップ(6502)、第二購買履歴情報取得ステップ(6503)、第二購買宣伝広告発信履歴情報取得ステップ(6504)、第二購買行動・ライフログ情報を取得する第二購買行動・ライフログ情報取得ステップ(6505)、第二購買分析ルール保持ステップ(6505)、第二購買購入状況情報分析取得ステップ(6507)、第二購買対話情報蓄積ステップ(6508)、第二購買ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(6509)、第二購買対話情報選択ステップ(6510)、第二購買対話情報出力ステップ(6511)と、からなる。
<実施形態24 発明の概要>
実施形態24の対話式購入促進システムは、実施形態22又は実施形態23に記載の特徴に加えて、出力した対話情報の有効性を判断する機能を有することを特徴とする。
図66は、実施形態22に従属する実施形態23の対話式購入促進システムの構成の一例を示す図である。図66に示すように、実施形態23の対話式購入促進システムは、第一購買ユーザ識別情報保持部(6601)、第一購買SNSユーザ関連情報取得部(6602)、第一購買履歴情報取得部(6603)、第一購買宣伝広告発信情報取得部(6604)、第一購買分析ルール保持部(6605)、第一購買購入状況情報分析取得部(6606)、第一購買対話情報蓄積部(6607)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部(6608)、第一購買対話情報選択部(6609)、第一購買対話情報出力部(6610)、購買有効性判断ルール保持部(6611)、購買対話情報有効性判断部(6612)と、からなる。本実施形態では、実施形態22又は実施形態23との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明する。
<実施形態24 購買有効性判断ルール保持部>
「購買有効性判断ルール保持部」は、出力された対話情報に対して取得された購入状況情報に基づいて対話情報が有効であったかを判断するルールである購買有効性判断ルールを保持する。購買有効性判断ルールは出力した対話情報の選択の起因となった購入状況情報に関連する特定商品の購入状況情報に基づいて有効性を判断する。特に、特定商品の購入状況情報に基づく特定商品との距離感(特定商品の購入意欲の強さ)がどのように変化したかによって出力された対話情報の有効性を推定することができる。対話情報に基づいて特定商品を購入した場合には、購入履歴情報に記録される購入履歴と、購入状況情報で示される購入済みという情報は等しい情報となり、この場合に限って購入履歴情報にのみ基づいて対話情報の有効性を判断するという構成にしてもよく、この構成は本実施形態に実質的に含まれるものとする。
「購買対話情報有効性判断部」は、出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された購入状況情報と、購買対話情報有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する。対話情報の有効性は値で示されるように構成する。最も有効性が高いと判断されるのは、例えば「特定商品の購入があった場合」「特定商品の継続購買契約があった場合」などであるが、システムの設計思想に基づく購入状況情報の演算論理によってバラエティに富んでよい。数値としての表現形式は上限を定めない数値としてもよいし、上限と下限を定めた数値範囲内で有効性を表現してもよい。また有効性の値はプラスのみでなく、マイナス値を取りうるように構成してもよい。対話情報が特定商品の購入に向けて逆効果的となった場合である。一例としては購入状況情報で示される値が対話情報の出力前よりも低い値となる場合である。なお、購入状況情報に代えて又は加えて購入履歴情報を用いて対話情報の有効性の判断処理を行うように構成してもよい。
図67は実施形態24のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態24のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態22又は23と共通の動作をするプログラムについてはすでに説明済みであり説明を省略する。本実施形態に加わるプログラムとして、「購買有効性判断ルール保持プログラム」は、購買有効性判断ルールを保持する。「購買対話情報有効性判断プログラム」は、購買有効性判断ルールに基づいて出力した対話情報の有効性を判断する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、宣伝広告発信履歴情報、第一購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、購買有効性判断ルール、購買有効性判断結果、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図68は、実施形態24の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第一購買ユーザ識別情報保持ステップ(6801)、第一購買SNSユーザ関連情報取得ステップ(6802)、第一購買履歴情報取得ステップ(6803)、第一宣伝広告発信履歴情報取得ステップ(6804)、第一購買分析ルール保持ステップ(6805)、第一購買購入状況情報分析取得ステップ(6806)、第一購買対話情報蓄積ステップ(6807)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(6808)、第一購買対話情報選択ステップ(6809)、第一購買対話情報出力ステップ(6810)、購買有効性判断ルールを保持する購買有効性判断ルール保持ステップ(6811)、購買有効性判断ルールに基づいて対話情報の有効性を判断する購買対話情報有効性判断ステップ(6812)と、からなる。
実施形態25の対話式購入促進システムは、実施形態24に記載の特徴に加えて、ビックデータの統計処理によって統計的対話情報有効性判断を行うことを特徴とする。
図69は、実施形態25の対話式購入促進システムの構成の一例を示す図である。図69に示すように、実施形態25の対話式購入促進システムは、第一購買ユーザ識別情報保持部(6901)、第一購買SNSユーザ関連情報取得部(6902)、第一購買履歴情報取得部(6903)、第一宣伝広告発信履歴情報取得部(6904)、第一購買分析ルール保持部(6905)、第一購買購入状況情報分析取得部(6906)、第一購買対話情報蓄積部(6907)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部(6908)、第一購買対話情報選択部(6909)、第一購買対話情報出力部(6910)、購買有効性判断ルール保持部(6911)、購買対話情報有効性判断部(6912)、購買有効性統計処理ルール保持手段(6913)、購買統計的対話情報有効性情報取得手段(6914)と、からなる。本実施形態では、実施形態24との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明する。
<実施形態25 購買有効性統計処理ルール保持手段>
「購買有効性統計処理ルール保持手段」は、複数のユーザの対話情報の有効性を母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計処理するルールである購買有効性統計処理ルールを保持する購買対話情報有効性判断部が有する手段である。「母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに」とは、特定商品の購入を促進させたいという共通のユーザ属性を有するユーザであることが最も代表的な例である。特定商品に共通性がなければ対話情報の有効性を比較できないからである。ただし、全く同一の商品である必要は必ずしもなく、ある程度の共通性を有している物であればよい。具体的には購入履歴を有する特定商品が共通である、宣伝広告発信履歴を有する特定商品が共通である、あるいはユーザが共通のユーザ属性を有するユーザからなる母集団となる。従って特定商品が共通なだけでなく、さらにその他のユーザ属性が共通であることを条件として絞り込みを行い、母集団を小さく分割してもよい。ただし、各ユーザが購買有効性統計処理をする時点で必ずしも特定商品に対して同じ距離感を有している、つまり同じ購入状況(購入状況情報で示される)にあるとは限らないので、統計処理は、母集団のユーザの過去の購入状況情報とそれに対応して出力された対話情報並びにその対話情報を出力した結果得られた購入状況情報の変化を含めて統計処理される。また、対話情報に関連付けて有効性判断結果が過去の履歴を含めて保持されている場合には、購入状況情報の変化を取得しないで対話情報に関連付けられている有効性を統計処理するように構成してもよい。また購入状況情報に代えて又は加えて購入履歴情報を用いて対話情報の有効性の統計処理を行うように構成してもよい。
「購買有効性統計処理ルール」とは、ある対話情報の統計的有効性を取得するためのルールと、ユーザ属性に合わせてアレンジされたユーザ毎に異なる対話情報の同一性を確定するためのルールと、の二つによって構成されている。また、購買有効性統計処理ルールは、導入対話及びユーザの否定反応に対する評価についても、統計的有効性を判断可能に構成しておくことが考えられる。導入対話情報、否定的反応に対する評価、性格の類型についての説明は、対話式健康促進システムの実施形態6において説明済みである。誘導対話の有効性やユーザの否定的反応に対する評価を判断することによって、前述のあきらめないルール又は及びあきらめないプロセスにユーザの属性をより正確に反映させることが可能となり、ユーザに対する粘り強い、繰り返し行われる、あの手この手で攻略する、という対話方法の制度を高めることができる。
「購買統計的対話情報有効性情報取得手段」は、複数のユーザの対話情報と、保持されている購買有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した統計的対話情報有効性情報を取得する対話情報有効性判断部が有する手段である。前述のように、本システムにおいては、ユーザ識別情報に関連付けてそのユーザの何らかの属性情報を保持していることは前提となっていて、このような属性で母集団を構成し、属性が共通する母集団ごとに対話情報の有効性情報をまとめることで、少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに購買統計的対話情報有効性情報を取得することができる。
図70は実施形態25のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態25のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態24との共通の動作をするプログラムについてはすでに説明済みであり説明を省略する。本実施形態に加わるプログラムとして、「購買有効性統計処理ルール保持プログラム」は、購買有効性統計処理ルールを保持する。「購買統計的対話情報有効性情報取得プログラム」は、購買有効性統計処理ルールに基づいて購買統計的対話情報有効性情報を取得する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、宣伝広告発信履歴情報、第一購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、購買有効性判断ルール、購買有効性判断結果、購買有効性統計処理ルール、購買統計的対話情報有効性情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図71は、実施形態25の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第一購買ユーザ識別情報保持ステップ(7101)、第一購買SNSユーザ関連情報取得ステップ(7102)、第一購買履歴情報取得ステップ(7103)、第一宣伝広告発信履歴情報取得ステップ(7104)、第一購買分析ルール保持ステップ(7105)、第一購買購入状況情報分析取得ステップ(7106)、第一購買対話情報蓄積ステップ(7107)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(7108)、第一購買対話情報選択ステップ(7109)、第一購買対話情報出力ステップ(7110)、購買有効性判断ルール保持ステップ(7111)、購買対話情報有効性判断ステップ(7112)、購買有効性統計処理ルールを保持するための購買有効性統計処理ルール保持サブステップ(7113)、購買有効性統計処理ルールに基づいて購買統計的対話情報有効性情報を取得する購買統計的対話情報有効性情報取得サブステップ(7114)と、からなる。
<実施形態26 発明の概要>
実施形態26の対話式購入促進システムは、実施形態24又は実施形態25に記載の特徴に加えて、購買有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新することを特徴とする。
図72は、実施形態26の対話式購入促進システムの構成の一例を示す図である。図72に示すように、実施形態26の対話式購入促進システムは、第一購買ユーザ識別情報保持部(7201)、第一購買SNSユーザ関連情報取得部(7202)、第一購買履歴情報取得部(7203)、第一宣伝広告発信履歴情報取得部(7204)、第一購買購入分析ルール保持部(7205)、第一購入状況情報分析取得部(7206)、第一購買対話情報蓄積部(7207)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部(7208)、第一購買対話情報選択部(7209)、第一購買対話情報出力部(7210)、購買有効性判断ルール保持部(7211)、購買対話情報有効性判断部(7212)、購買ユーザ別対話情報選択ルール更新部(7213)と、からなる。本実施形態では、実施形態24又は実施形態25との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明する。
「購買ユーザ別対話情報選択ルール更新部」は、購買有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する。更新するとは、ユーザ別に対話情報に関連付けられている有効性を更新することである。有効性判断の結果、従来から対話情報に関連付けられているユーザ別の有効性に変動があった場合には最新の有効性に関連付ける処理を行う。図25はユーザ別対話情報選択ルール更新部の働きを表す図であり、実施形態8で概要を説明済みである。結果として、従前より有効性の高い対話情報を選択することが可能となる。この選択は対話情報蓄積部(第一、第二を含む)に蓄積されている対話情報の優先選択順位を変更する処理でもある。有効性は、購入状況情報に基づいて判断される有効性、その他応答対話情報に基づいて判断される有効性と、その基づく情報別に保持されるように構成されていてもよい。さらに有効性は、対話情報として選択すべき頻度、誘導対話中に対話情報として選択すべき回数、のように表現されるものであってもよい。さらに有効性は、発言者であるアバターや、発言形式に応じて関連付けられるように構成してもよい。
図74は実施形態26のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態26のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態24又は実施形態25との共通の動作をするプログラムについてはすでに説明済みであり説明を省略する。本実施形態に加わるプログラムとして、「購買ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、購買有効性判断結果に基づいユーザ別対話情報選択ルールを更新する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、宣伝広告発信履歴情報、第一購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、購買有効性判断ルール、購買有効性判断結果、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図75は、実施形態26の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第一購買ユーザ識別情報保持ステップ(7501)、第一購買SNSユーザ関連情報取得ステップ(7502)、第一購買履歴情報取得ステップ(7503)、第一宣伝広告発信履歴情報取得ステップ(7504)、第一購買分析ルール保持ステップ(7505)、第一購買購入状況情報分析取得ステップ(7506)、第一購買対話情報蓄積ステップ(7507)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(7508)、第一購買対話情報選択ステップ(7509)、第一購買対話情報出力ステップ(7510)、購買有効性判断ルール保持ステップ(7511)、購買対話情報有効性判断ステップ(7512)、購買有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する購買ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップ(7513)と、からなる。
<実施形態27 発明の概要>
実施形態27の対話式購入促進システムは、実施形態25又は実施形態25を基本とする実施形態26の特徴に加えて、統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新することを特徴とする。
図76は、実施形態27の対話式購入促進システムの構成の一例を示す図である。図76に示すように、実施形態27の対話式購入促進システムは、第一購買ユーザ識別情報保持部(7601)、第一購買SNSユーザ関連情報取得部(7602)、第一購買履歴情報取得部(7603)、第一宣伝広告発信履歴情報取得部(7604)、第一購買分析ルール保持部(7605)、第一購買購入状況情報分析取得部(7606)、第一購買対話情報蓄積部(7607)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部(7608)、第一購買対話情報選択部(7609)、第一購買対話情報出力部(7610)、購買有効性判断ルール保持部(7611)、購買対話情報有効性判断部(7612)、購買有効性統計処理ルール保持手段(7613)、購買統計的対話情報有効性情報取得手段(7614)、購買統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部(7615)と、からなる。本実施形態では、実施形態25又は実施形態25を基本とする実施形態26との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明する。
「購買統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部」は、取得した購買統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する。実施形態26のものと更新は基本的に同じようになされる。
図77は実施形態27のハードウェア構成を示す図である。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。この図にあるように実施形態27のハードウェアを構成するプログラムのうち、実施形態25又は実施形態25を基本とする実施形態26との共通の動作をするプログラムについてはすでに説明済みであり説明を省略する。本実施形態に加わるプログラムとして、「購買統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、購買統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、宣伝広告発信履歴情報、第一購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、購買有効性判断ルール、購買有効性判断結果、購買有効性統計処理ルール、購買統計的対話情報有効性情報、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
図78は、実施形態27の処理の流れの一例を示す図である。この図に示すように、第一購買ユーザ識別情報保持ステップ(7801)、第一購買SNSユーザ関連情報取得ステップ(7802)、第一購買履歴情報取得ステップ(7803)、第一宣伝広告発信履歴情報取得ステップ(7804)、第一購買分析ルール保持ステップ(7805)、第一購買購入状況情報分析取得ステップ(7806)、第一購買対話情報蓄積ステップ(7807)、第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持ステップ(7808)、第一購買対話情報選択ステップ(7809)、第一購買対話情報出力ステップ(7810)、購買有効性判断ルール保持ステップ(7811)、購買対話情報有効性判断ステップ(7812)、購買有効性統計処理ルール保持サブステップ(7813)、購買統計的対話情報有効性情報取得サブステップ(7814)、取得した購買統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する購買統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップ(7815)と、からなる。
<実施形態28 発明の概要>
実施形態28は、実施形態22を方法的に記載した発明であり、基本的には実施形態22の発明のカテゴリをコンピュータの動作方法として表現したものである。
本実施形態の対話式学習促進システムは、図80に示すように、ユーザのSNS関連情報を取得する購買SNSユーザ関連情報取得ステップ(8001)、購買履歴情報を取得する購買履歴情報取得ステップ(8002)、宣伝広告発信履歴情報を取得する購買宣伝広告発信履歴情報取得ステップ(8003)、保持している購買分析ルールと外部情報と購買履歴情報と宣伝広告発信履歴情報とを用いて購入状況情報を取得する購買購入状況情報分析取得ステップ(8004)、購買ユーザ別対話情報選択ルールに基づいて出力する対話情報を選択する購買対話情報選択ステップ(8005)、選択した対話情報を出力する購買対話情報出力ステップ(8006)と、からなる。
<実施形態29 発明の概要>
実施形態29は、実施形態22を方法的に記載した発明であり、基本的には実施形態22の発明のカテゴリをコンピュータの動作プログラムとして表現したものである。
実施形態29に示す対話式購入促進システムの動作プログラムの構成は、図80に示す構成と同様である。各構成の説明については、実施形態28で説明済みのため、省略する。
実施形態30に示す対話式購入促進システムは、実施形態22から実施形態27に記載の特徴に加えて、特定商品の購買履歴を有するユーザに代えて、特定商品の宣伝広告発信履歴情報を有するユーザとした、対話式購入促進システムである
<実施形態30 発明の概要>
実施形態30の対話式購入促進システムは、SNSでのユーザの発言情報や閲覧情報に加えて、購買履歴情報(購買履歴がない場合も含む)や宣伝広告発信履歴情報を用いて、ユーザの購買に向けた意欲の高まりを示す購入状況情報を取得し、ユーザの現在の購入に向けた動機の程度である購入状況にあった対話を前記SNSに出力することで、ユーザの購買動機を強めることを目的とする。ユーザの属性が本システム内に保存されていることが好ましく、宣伝広告にアクセスしただけのユーザのユーザ属性の登録は、宣伝広告のプッシュ通知の登録の際に宣伝広告の登録申し込みウエブ画面から登録、又は、メールによって登録するように構成してもよい。さらに宣伝広告を閲覧するコンピュータ内にクッキーを送信して、そのコンピュータ上で行われる各種情報取得や、コンピュータ内に保存されているユーザ属性を取得するように構成することもできる。ユーザ属性の登録は、宣伝広告のプッシュ通知登録等の後、商品購入があった場合には、さらに詳細なユーザ属性を登録して併せてユーザ属性とすることも可能である。
実施形態30の対話式購入促進システムの発明の構成1は、基本的に実施形態22、図60の第二を第三に代えたものである。実施形態30の対話式購入促進システムは、第三購買ユーザ識別情報保持部、第三購買SNSユーザ関連情報取得部、第三購買履歴情報取得部、第三購買宣伝広告発信履歴情報取得部、第三購買分析ルール保持部、第三購買購入状況情報分析取得部、第三購買対話情報蓄積部、第三購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部、第三購買対話情報選択部、第三購買対話情報出力部と、からなる。
実施形態30の対話式購入促進システムの発明の構成2は、基本的に実施形態23、図63の第二を第四に代えたものである。実施形態30の発明の構成2の対話式購入促進システムは、第四購買ユーザ識別情報保持部、第四購買SNSユーザ関連情報取得部、第四購買履歴情報取得部、第四購買宣伝広告発信履歴情報取得部、第四購買行動・ライフログ情報取得部、第四購買分析ルール保持部、第四購買購入状況情報分析取得部、第四購買対話情報蓄積部(、第四購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部、第四購買対話情報選択部、第四購買対話情報出力部と、からなる。
先に示した実施形態 発明の構成1、発明の構成2、に加えて実施形態24、実施形態25、実施形態26、実施形態27に記載の実施形態22、実施形態23に対する追加構成を同様に追加する構成であってもよい。
<実施形態30 第三購買ユーザ識別情報保持部 第四購買ユーザ識別情報保持部>
「第三購買ユーザ識別情報保持部、第四購買ユーザ識別情報保持部」は、SNSを利用し、特定商品の宣伝広告発信履歴情報を有するユーザを識別するユーザ識別情報を保持する。他の点は、第一、第二購買ユーザ識別情報保持部に記載の説明と同様である。
実施形態30では、その他の構成は基本的に実施形態22から実施形態27のいずれか一に記載の発明と同様である。
<実施形態31 発明の概要>
本実施形態は、対話式学習促進システムに関する発明である。実施形態12から実施形態16に記載の対話式学習促進システムの特徴に加えて、本実施形態の発明は、出力した対話情報の有効性を、出力した対話情報に対するユーザの応答対話情報から取得することを特徴とする。
実施形態31の対話式学習促進システムの構成の一例は、図36に示す実施形態12、図39に示す実施形態13の構成又は図42に示す実施形態14(ただし第三学習カリキュラム情報取得部は必須の構成ではない。)を基本として、学習応答対話情報取得部、学習応答有効性判断ルール保持部、学習応答対話情報有効性判断部を新たに有する構成である。実施形態12から実施形態16のいずれか一との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明をする。
<実施形態31 学習応答対話情報取得部>
「学習応答対話情報取得部」は、出力された対話情報に対する応答対話情報を取得する。応答対話情報は、対話情報に対するユーザの反応を示す情報である。例えば、SNSを通じてユーザが出力する文字情報としての応答対話情報、学習履歴情報や学習効果情報に現れるユーザの学習行動、ユーザが発声する音声による応答対話情報、ユーザの心拍数や脳波といったライフログ情報として得られる応答対話情報、GPSや他の外部情報機器から本システムにとりこむことが可能なユーザの行動に関する応答対話情報、等が考えられる。さらに、ユーザの応答対話情報が本対話式学習促進システムのどの発話(対話情報)に対する応答対話情報であるかを確認するための質問を発するように構成することもできる。行動や音声という、プラスの方向に認識できるものだけでなく、無音、無反応、無視している、電源を切っている、通信を切断してる、といった無の状態の観測についても、ユーザの意識的な対応と言えることから、ユーザの応答対話情報ということができる。応答対話情報は、後述するように出力した対話情報の有効性を判断するために活用されることから、出力されたいずれの対話情報に対する応答対話情報であるかを特定するために、出力対話情報識別情報と関連付けて取得されることが考えられる。また、応答対話情報は、それ自体が学習SNSユーザ関連情報に含むことが可能であるし、対話情報蓄積部に蓄積される対話情報に含めることも可能である。さらに、応答対話情報には、ユーザの個性や対話形式が直接表現されることから、ユーザ属性の分析のために利用する、あるいはユーザ属性情報として蓄積する構成にすることも可能である。
「学習応答有効性判断ルール保持部」は、出力された対話情報に対して取得された応答対話情報に基づいて出力された対話情報が有効であったか判断するルールである学習応答有効性判断ルールを保持する。「学習応答有効性判断ルール」は、ユーザが対話情報に従った行動・思考をとったかを質問の発話などを交えた対話情報から判断して、出力した対話情報の有効性を判断するルールである。出力した対話情報に対するユーザの応答対話情報がプラスの反応であるかマイナスの反応であるかによって、出力した対話情報の有効性を判断するシステムである。
「学習応答対話情報有効性判断部」は、出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された応答対話情報と、学習応答有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する。ある学習行動をユーザに実行させるまでの間に、ユーザと本対話式学習促進システムは対話情報の出力と応答対話情報の取得を複数回行うことが考えられる。出力した対話の有効性は、複数回の対話情報をある行動を実行させるための一連の対話の塊に対して行ってもよいし、対話一つ一つに対し一対一対応で行ってもよいし、両者によって判断してもよい。本対話式学習促進システムは、ユーザの意欲を刺激するために、ある行動を実行させるという目的を定めて、それを実現するまでユーザの属性に応じた対話形式の一環として複数のアプローチを繰り返す、前述のあきらめないルール又は/及びあきらめないルールを有する構成とすることが可能である。説得する必要があるユーザであれば、何度も同じことを繰り返したり行動の合理性を説明する対話情報を出力することが考えられるし、何度もお願いされると断れないタイプのユーザであれば、あの手この手で行動をお願いする対話情報を出力することになる。したがって、システムは、ある目的を定めて会話を開始し最終的に目的の実現化非実現の結果を取得するまでを一連のフレーズとして認識することが可能である。
実施形態31のハードウェア構成は、図37に示す実施形態12、図40に示す実施形態13の構成又は図43に示す実施形態14(ただし第三学習カリキュラム情報取得部は必須の構成ではない。)を基本とする。実施形態12から実施形態16のいずれか一との共通の動作をするプログラムについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わる「学習応答対話情報取得プログラム」は、出力した対話情報に対応するユーザの応答対話情報を取得する。「学習応答有効性判断ルール保持プログラム」は、学習応答有効性判断ルールを保持する。「学習応答対話情報有効性判断プログラム」は、学習応答有効性判断ルールに基づいて、出力した対話情報の有効性を判断する。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、学習応答有効性判断ルール、学習応答有効性判断結果、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態31の対話式学習促進システムの処理の流れの一例は、図38に示す実施形態12、図41に示す実施形態13の構成又は図44に示す実施形態14(ただし第三学習カリキュラム情報取得部は必須の構成ではない。)の処理の流れを基本とする。実施形態12から実施形態16との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるステップとして、出力した対話情報に対する応答対話情報を取得する応答対話情報取得ステップと、学習応答有効性判断ルールを保持する学習応答有効性判断ルール保持ステップと、学習応答有効性判断ルールに基づいて出力した対話情報の有効性を判断する学習応答対話情報有効性判断ステップと、を有する。
<実施形態32 発明の概要>
本実施形態は、対話式学習促進システムに関する発明である。実施形態12から実施形態16に記載の対話式学習促進システムの特徴に加えて、本実施形態の発明は、応答対話情報を基に取得した出力した対話情報の有効性を、統計的に処理することで学習応答統計的対話情報有効性を取得するための、学習応答有効処理ルール保持手段及び学習応答統計的対話情報有効性情報取得手段を有することを特徴とする。
実施形態32の対話式学習促進システムの構成の一例は、図36に示す実施形態12、図39に示す実施形態13の構成又は図42に示す実施形態14(ただし第三学習カリキュラム情報取得部は必須の構成ではない。)を基本とする。実施形態12から実施形態16のいずれか一との共通の構成の説明は省略する。本実施形態で新たに加わる構成は、学習応答有効性統計処理ルール保持手段、学習応答統計的対話情報有効性情報取得手段、である。
<実施形態32 学習応答有効性統計処理ルール保持手段>
「学習応答有効性統計処理ルール保持手段」は、学習応答対話情報有効性判断部が有する手段であって、複数のユーザの対話情報の有効性を母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計処理するルールである学習応答有効性統計処理ルールを保持する。基本的には、前述の実施形態17にて説明済みの統計処理を応答対話情報を利用して有効性の判断を行うもので、学習効果情報や学習履歴情報に代えて応答対話情報とした点以外は共通である。
「学習応答統計的対話情報有効性情報取得手段」は、複数のユーザの対話情報と、保持されている学習応答有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した学習応答統計的対話情報有効性情報を取得する学習応答対話情報有効性判断部が有する手段である。
実施形態32のハードウェア構成は、図37に示す実施形態12、図40に示す実施形態13の構成又は図43に示す実施形態14(ただし第三学習カリキュラム情報取得部は必須の構成ではない。)を基本とする。実施形態12から実施形態16のいずれか一との共通の動作をするプログラムについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるプログラム、「学習応答統計処理ルール保持プログラム」は、学習応答統計処理ルールを保持する。「学習応答統計的対話情報有効性情報取得プログラム」は、学習応答統計処理ルールに基づき学習応答統計的対話情報有効性情報を取得する。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、学習応答有効性判断ルール、学習応答有効性判断結果、学習応答統計処理ルール、学習応答統計的対話情報有効性情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態32の対話式学習促進システムの処理の流れの一例は、図38に示す実施形態12、図41に示す実施形態13の構成又は図44に示す実施形態14(ただし第三学習カリキュラム情報取得部は必須の構成ではない。)の処理の流れを基本とする。実施形態12から実施形態16のいずれか一との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるステップとして、学習応答有効性統計処理ルールを保持する学習応答有効性統計処理ルール保持サブステップと、学習応答有効性統計処理ルールに基づいて学習応答統計的対話情報有効性情報を取得する学習応答統計的対話情報有効性情報取得サブステップと、を有する。
<実施形態33 発明の概要>
実施形態33は対話式学習促進システムに関する発明である。実施形態31又は実施形態32の発明の特徴に加えて、学習応答対話情報有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを変更することを特徴とする。
実施形態33の対話式促進システムの構成の一例は、実施形態31又は実施形態32の構成を基本とする。実施形態31又は実施形態32との共通の構成の説明は省略する。本実施形態で新たに加わる構成は、学習応答ユーザ別対話情報選択ルール更新部、である。
<実施形態33 学習応答ユーザ別対話情報選択ルール更新部>
「学習応答ユーザ別対話情報選択ルール更新部」は、実施形態32に記載の学習応答対話情報有効性判断部での判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する。有効性相対的にが低い対話情報は選択される確率や、選択されるシチュエーションが減少し(対話情報が取得された学習状況情報の階層的な構造に関連付けられている場合には、その関連付けが解除されるなど)また有効性が相対的に高い場合には逆の処理が行われる。応答対話情報を利用する点を除いて基本的に実施形態18と共通の処理を行う。
実施形態33のハードウェア構成は、実施形態31又は実施形態32のハードウェア構成を基本とする。実施形態31又は実施形態32との共通の動作をするプログラムについての説明は省略する。本実施形態で加わる新たなプログラム、「学習応答ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、有効性判断結果に基づきユーザ別対話情報選択ルールを更新する。本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、学習応答有効性判断ルール、学習応答有効性判断結果、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態33の対話式学習促進システムの処理の流れの一例は、実施形態31又は実施形態32の処理の流れを基本とする。実施形態31又は実施形態32との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略する。本実実施形態で新たに加わるステップとして、有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する学習応答ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップを有する。
<実施形態34 発明の概要>
実施形態34は、対話式学習促進システムに関する発明である。実施形態32又は実施形態32を基本とする実施形態33の特徴に加えて、学習応答統計的対話情報有効性判断情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する学習応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部を有することを特徴とする。
実施形態34の対話式学習促進システムの構成の一例は、実施形態32又は実施形態32を基本とする実施形態33を基本とする。実施形態32又は実施形態32を基本とする実施形態33との共通の構成の説明は省略する。本実施形態で新たに加わる構成は、学習応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部、である。
「学習応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部」の働きは、実施形態32の学習応答統計的対話情報有効性情報に基づきユーザ別対話情報選択ルールを更新する。更新に関しては既に述べたと同様の処理が行われる。応答対話情報を利用する点を除き実施形態19と基本的に同様の処理をする。
実施形態34のハードウェア構成は、実施形態32又は実施形態32を基本とする実施形態33のハードウェア構成を基本とする。実施形態32又は実施形態32に従属する実施形態33との共通の動作をするプログラムについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるプログラム、「学習応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は学習応答統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、学習履歴情報、学習効果情報、学習分析ルール、学習状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、学習応答有効性判断ルール、学習応答有効性判断結果、学習応答統計処理ルール、学習応答統計的対話情報有効性情報、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態34の対話式学習促進システムの処理の流れの一例は、実施形態32又は実施形態32を基本とする実施形態33のハードウェア構成を基本とする。実施形態32又は実施形態32を基本とする実施形態33との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるステップとして、学習応答統計的対話情報有効性情報をもとにユーザ別対話情報選択ルールを更新する学習応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップを有する。
<実施形態35 発明の概要>
実施形態35は、対話式購入促進システムに関する発明である。実施形態22から実施形態24に記載の発明の特徴に加えて、ユーザの応答対話情報を基に出力した対話情報の有効性を判断するための購買応答対話情報取得部と購買応答有効性判断ルール保持部と購買応答対話情報有効性判断部を有することを特徴とする。
実施形態35の対話式購入促進システムの構成の一例は、図60に示す実施形態22の構成又は図63に示す実施形態23の構成を基本として、購買応答対話情報取得部、購買応答有効性判断ルール保持部、購買応答対話情報有効性判断部を新たに有する構成である。実施形態22から実施形態24のいずれか一との共通の構成の説明は省略し、本実施形態に特有の構成についてのみ説明をする。
<実施形態35 購買応答対話情報取得部>
「購買応答対話情報取得部」は、出力された対話情報に対する応答対話情報を取得する。応答対話情報は、対話情報に対するユーザの反応を示す情報である。例えば、SNSを通じてユーザが出力する文字情報、ユーザが出力する絵文字やピクチャースタンプ、音声応答、動画、静止画、行動・ライフログ情報(例えばユーザの心拍数や脳波、GPSや他の外部情報機器から本システムにとりこむことが可能なユーザの行動に関する情報)、等が考えられる。行動や音声という、プラスの方向に認識できるものだけでなく、無音、無反応、無視している、電源を切っている、通信を切断してる、といった無の状態の観測についても、ユーザの意識的な対応と言えることから、ユーザの応答対話情報ということができる。応答対話情報は、後述するように出力した対話情報の有効性を判断するために活用されることから、出力されたいずれの対話情報に対する応答対話情報であるかを特定するために、出力対話情報識別情報と関連付けて取得されることが考えられる。また、応答対話情報は、それ自体が購買SNSユーザ関連情報に含むことが可能であるし、対話情報蓄積部に蓄積される対話情報に含めることも可能である。さらに、応答対話情報には、ユーザの個性や対話形式が直接表現されることから、ユーザ属性の分析のために利用する、あるいはユーザ属性情報として蓄積する構成にすることも可能である。本システムは、システムが対話情報を出力すると、ユーザがこれに自由に応答対話情報を返す構造となっている。この点に関しては、実施形態31で説明したものと同様となる。
「学習応答有効性判断ルール保持部」は、出力された対話情報に対して取得された応答対話情報に基づいて対話情報が有効であったか判断するルールである購買応答有効性判断ルールを保持する。「購買応答有効性判断ルール」は、ユーザが対話情報によって意図した行動をとったか、意図した概念がユーザに形成されたか、を対話情報から判断して、出力した対話情報の有効性を判断するルールである。出力した対話情報に対するユーザの応答対話情報が特定商品との関係でプラスの反応であるか特定の商品との関係でマイナスの反応であるかによって、特定商品の購買に向けて出力した対話情報の有効性を判断するシステムである。
「購買応答対話情報有効性判断部」は、出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された応答対話情報と購買応答有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する。具体的内容は実施形態31と同様である。
実施形態35のハードウェア構成は、、図61に示す実施形態22の構成又は図64に示す実施形態23の構成を基本とする。実施形態22から実施形態24のいずれか一との共通の動作をするプログラムについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わる「購買応答対話情報取得プログラム」は、出力した対話情報に対応するユーザの応答対話情報を取得する。「購買応答有効性判断ルール保持プログラム」は、購買応答有効性判断ルールを保持する。「購買応答対話情報有効性判断プログラム」は、購買応答有効性判断ルールに基づいて、出力した対話情報の有効性を判断する。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、宣伝広告発信履歴情報、購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、購買応答有効性判断ルール、購買応答有効性判断結果、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態35の対話式購入促進システムの処理の流れの一例は、図62に示す実施形態22の構成又は図65に示す実施形態23の構成を基本とする。実施形態22から実施形態24との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるステップとして、出力した対話情報に対するユーザの応答対話情報を取得する購買応答対話情報取得ステップ、購買応答有効性判断ルールを保持する購買応答有効性判断ルール保持ステップと、購買応答有効性判断ルールに基づいて出力した対話情報の有効性を判断する購買応答対話情報有効性判断ステップと、を有する。
<実施形態36 発明の概要>
本実施形態は、対話式購入促進システムに関する発明である。実施形態22から実施形態24に記載の対話式購入促進システムの特徴に加えて、本実施形態の発明は、応答対話情報を基に出力した対話情報の有効性を、統計的に処理することで購買応答統計的対話情報有効性情報を取得するための、購買応答有効処理ルール保持手段及び購買応答統計的対話情報有効性情報取得手段を有することを特徴とする。
実施形態36の対話式購入促進システムの構成の一例は、、図60に示す実施形態22の構成又は図63に示す実施形態23の構成を基本とする。実施形態22から実施形態24のいずれか一との共通の構成の説明は省略する。本実施形態で新たに加わる構成は、購買応答有効性統計処理ルール保持手段、購買応答統計的対話情報有効性情報取得手段である。
<実施形態36 購買応答有効性統計処理ルール保持手段>
「購買応答有効性統計処理ルール保持手段」は、複数のユーザの対話情報の有効性を母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計処理するルールである購買応答有効性統計処理ルールを保持する購買応答対話情報有効性判断部が有する手段である。応答対話情報を利用する点以外は詳細は実施形態25での説明と同様である。
「購買統計的対話情報有効性情報取得手段」は、複数のユーザの対話情報と、保持されている購買有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した統計的対話情報有効性情報を取得する対話情報有効性判断部が有する手段である。応答対話情報を利用する点以外は実施形態25と同様である。
実施形態36のハードウェア構成は、、図61に示す実施形態22の構成又は図64に示す実施形態23の構成を基本とする。実施形態22から実施形態24のいずれか一との共通の動作をするプログラムについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるプログラム、「購買応答統計処理ルール保持プログラム」は、購買応答統計処理ルールを保持する。「購買応答統計的対話情報有効性情報取得プログラム」は、購買応答統計処理ルールに基づき購買応答統計的対話情報有効性情報を取得する。この図にあるように本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、購買効果情報、購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、購買応答有効性判断ルール、購買応答有効性判断結果、購買応答統計処理ルール、購買応答統計的対話情報有効性情報、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態36の対話式購入促進システムの処理の流れの一例は、図62に示す実施形態22の構成又は図65に示す実施形態23の構成を基本とする。実施形態12から実施形態16との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるステップとして、購買応答有効性統計処理ルールを保持する購買応答有効性統計処理ルール保持サブステップと、購買応答有効性統計処理ルールに基づいて購買応答統計的対話情報有効性情報を取得する購買応答統計的対話情報有効性情報取得サブステップと、を有する。
<実施形態37 発明の概要>
実施形態37は対話式購入促進システムに関する発明である。実施形態35又は実施形態36の特徴に加え、購買応答対話情報有効性判断結果に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを変更することを特徴とする発明である。
実施形態37の対話式促進システムの構成は、実施形態35又は実施形態36を基本の構成として、さらに購買応答ユーザ別対話情報選択ルール更新部を加えたものである。実施形態35又は実施形態36との共通の構成の説明は省略する。
本実施形態で特徴的な構成は、購買応答ユーザ別対話情報選択ルール更新部である。この部は、実施形態35を基本とする場合にはユーザ別の応答対話情報の有効性を用いて購買応答ユーザ別対話情報選択ルールを更新する。実施形態36を基本とする場合には購買応答統計的対話情報有効性情報に基づいて購買対応ユーザ別対情報選択ルールを更新する。応答対話情報を利用する点以外は実施形態26と基本的な処理は同様である。
実施形態37のハードウェア構成は、実施形態35又は実施形態36を基本の構成とする。実施形態35又は実施形態36との共通の動作をするプログラムについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるプログラム、「購買応答ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、購買効果情報、購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、購買応答有効性判断ルール、購買応答有効性判断結果、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態37の対話式購入促進システムの処理の流れの一例は実施形態35又は実施形態36の処理の流れを基本とする。実施形態35又は実施形態36との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるステップとして、有効性判断結果からユーザ別対話情報を更新する購買応答ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップ、を有する。
<実施形態38>
<実施形態38 発明の概要>
実施形態38は、対話式購入促進システムに関する発明である。実施形態36又は実施形態36を基本とした実施形態37の特徴に加えて、購買応答統計的対話情報有効性判断情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する購買応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部を有することを特徴とする。
実施形態38の対話式購入促進システムの構成の一例は、実施形態36又は実施形態36を基本とした実施形態37を基本とする。実施形態36又は実施形態36を基本とした実施形態37のいずれか一との共通の構成の説明は省略する。本実施形態で新たに加わる構成は、購買応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部である。
「購買応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部」は、実施形態36の購買応答統計的対話情報有効性情報取得手段によって取得された購買応答統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。応答対話情報を利用する点以外は、実施形態37と同様である。
実施形態38のハードウェア構成は、実施形態36又は実施形態36を基本とする実施形態37のハードウェア構成を基本とする。実施形態36又は実施形態36を基本する実施形態37との共通の動作をするプログラムについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるプログラム、「購買応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新プログラム」は、購買応答統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する。本発明は、基本的に汎用コンピュータとプログラム、各種デバイスで構成することが可能である。コンピュータの動作は基本的に不揮発性メモリに記録されているプログラムやデータを主メモリにロードして、主メモリとCPUと各種デバイスとで処理を実行していく形態をとる。デバイスとの通信は、バス線と繋がったインターフェイスを介して行われる。プログラムのより詳細な動作は各構成の説明で記載される動作を実現するものであり詳細はそちらを参照のこと。これら不揮発性メモリからメインメモリにコピーされた一連のプログラムの実行命令に基づいてこれらのプログラムが順次又は常時実行される。なお、データとしては、ユーザ識別情報(場合によりこれに関連付けられるユーザ属性情報)、外部情報(SNSユーザ関連情報を含む)、購買履歴情報、購買効果情報、購買分析ルール、購入状況情報、対話情報、ユーザ別対話情報選択ルール、選択した対話情報、応答対話情報、購買応答有効性判断ルール、購買応答有効性判断結果、購買応答統計処理ルール、購買応答統計的対話情報有効性情報、更新ユーザ別対話情報選択ルール、図示しない通信など各種の設定情報等が不揮発性メモリに保持され、主メモリにロードされ、一連のプログラム実行に際して参照され、利用される。
実施形態38の対話式購入促進システムの処理の流れの一例は、実施形態36又は実施形態36を基本とする実施形態37の処理の流れを基本とする。実施形態36又は実施形態36を基本する実施形態37との共通の情報処理を行うステップについての説明は省略する。本実施形態で新たに加わるステップとして、購買応答統計的対話情報有効性情報に基づいてユーザ別対話情報選択ルールを更新する購買応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新ステップを有する。
<実施形態39 発明の概要>
特定商品の購買履歴を有するユーザに代えて、特定商品の宣伝広告発信履歴を有するユーザを対象として対話式で特定商品の購入促進を図ろうとするシステムである。基本的には実施形態35から実施形態38と同様である。
実施形態35から実施形態38に示した発明と基本的に同様であり、説明は省略する。
0202 ユーザ
0203 SNSユーザ関連情報
0207 対話情報
3501 対話式学習促進システム
3502 ユーザ
3503 SNSユーザ関連情報
3505 学習システム
3508 対話情報
5901 対話式購入促進システム
5902 ユーザ
5903 SNSユーザ関連情報
5907 対話情報
Claims (14)
- SNSを利用し、特定商品の購買履歴を有するユーザを識別するユーザ識別情報を保持する第一購買ユーザ識別情報保持部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSのユーザの発言を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する第一購買SNSユーザ関連情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザの前記特定商品の購買履歴を示す情報である購買履歴情報を取得する第一購買履歴情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザが接した可能性がある前記特定商品の宣伝広告の発信履歴である宣伝広告発信履歴情報を取得する第一購買宣伝広告発信履歴情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けて外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、を前記特定商品の購入状況の把握の観点で分析して購入状況情報を取得するためのルールである第一購買分析ルールを保持する第一購買分析ルール保持部と、
ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、同じユーザ識別情報に関連付けられている第一購買分析ルールとに基づいて購入状況情報を取得する第一購買購入状況情報分析取得部と、
ユーザ識別情報に関連づけて取得した購入状況情報に応じて発信すべき対話情報を蓄積した第一購買対話情報蓄積部と、
取得した購入状況情報に基づいて蓄積されている対話情報を選択するユーザ識別情報に関連付けられたルールであるユーザ別対話情報選択ルールを保持する第一購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部と、
取得した購入状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいてそのユーザごとの特性に即した対話形式の対話情報を第一購買対話情報蓄積部から選択する第一購買対話情報選択部と、
選択した対話情報をユーザ識別情報で識別されるユーザに対して前記SNSを介して出力するための第一購買対話情報出力部と、
を有する対話式購入促進システム。 - SNSを利用し、特定商品の購買履歴を有するユーザを識別するユーザ識別情報を保持する第二購買ユーザ識別情報保持部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSのユーザの発言を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する第二購買SNSユーザ関連情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザの前記特定商品の購買履歴を示す情報である購買履歴情報を取得する第二購買履歴情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザが接した可能性がある前記特定商品の宣伝広告の発信履歴である宣伝広告発信履歴情報を取得する第二購買宣伝広告発信履歴情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザの行動又は/及びライフログを示す情報である行動・ライフログ情報を取得する第二購買行動・ライフログ情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けて外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、行動・ライフログ情報と、を前記特定商品の購入状況の把握の観点で分析して購入状況情報を取得するためのルールである第二購買分析ルールを保持する第二購買分析ルール保持部と、
ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、行動・ライフログ情報と、同じユーザ識別情報に関連付けられている第二購買分析ルールとに基づいて購入状況情報を取得する第二購買購入状況情報分析取得部と、
ユーザ識別情報に関連づけて取得した購入状況情報に応じて発信すべき対話情報を蓄積した第二購買対話情報蓄積部と、
取得した購入状況情報に基づいて蓄積されている対話情報を選択するユーザ識別情報に関連付けられたルールであるユーザ別対話情報選択ルールを保持する第二購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部と、
取得した購入状況情報と保持されているユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいてそのユーザごとの特性に即した対話形式の対話情報を第二購買対話情報蓄積部から選択する第二購買対話情報選択部と、
選択した対話情報をユーザ識別情報で識別されるユーザに対して前記SNSを介して出力するための第二購買対話情報出力部と、
を有する対話式購入促進システム。 - 出力された対話情報に対して取得された購入状況情報に基づいて対話情報が有効であったか判断するルールである購買有効性判断ルールを保持する購買有効性判断ルール保持部と、
出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された購入状況情報と、購買有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する購買対話情報有効性判断部と、
をさらに有する請求項1又は請求項2に記載の対話式購入促進システム。 - 前記購買対話情報有効性判断部は、複数のユーザの対話情報の有効性を母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計処理するルールである購買有効性統計処理ルールを保持する購買有効性統計処理ルール保持手段と、
複数のユーザの対話情報と、保持されている購買有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した購買統計的対話情報有効性情報を取得する購買統計的対話情報有効性情報取得手段と、
を有する請求項3に記載の対話式購入促進システム。 - 購買対話情報有効性判断部での判断結果に基づいて(第一でも第二でもよい)購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する購買ユーザ別対話情報選択ルール更新部をさらに有する請求項3又は請求項4に記載の対話式購入促進システム。
- 取得した購買統計的対話情報有効性情報に基づいて(第一でも第二でもよい)購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する購買統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部をさらに有する請求項4又は請求項4に従属する請求項5に記載の対話式購入促進システム。
- SNSを利用し、特定商品の購買履歴を有するユーザを識別するユーザ識別情報を保持する購買ユーザ識別情報保持部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSのユーザの発言を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する購買SNSユーザ関連情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けて外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、を前記特定商品の購入状況の把握の観点で分析して購入状況情報を取得するためのルールである購買分析ルールを保持する購買分析ルール保持部と、
ユーザ識別情報に関連づけて取得した購入状況情報に応じて発信すべき対話情報を蓄積した購買対話情報蓄積部と、
取得した購入状況情報に基づいて蓄積されている対話情報を選択するユーザ識別情報に関連付けられたルールである購買ユーザ別対話情報選択ルールを保持する購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部と、
を有する対話式購入促進システムの動作方法であって、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザの前記特定商品の購買履歴を示す情報である購買履歴情報を取得する購買履歴情報取得ステップと、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザが接した可能性がある前記特定商品の宣伝広告の発信履歴である宣伝広告発信履歴情報を取得する購買宣伝広告発信履歴情報取得スッテプと、
ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、同じユーザ識別情報に関連付けられている購買分析ルールとに基づいて購入状況情報を取得する購買購入状況情報分析取得ステップと、
取得した購入状況情報と保持されている購買ユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいてそのユーザごとの特性に即した対話形式の対話情報を購買対話情報蓄積部から選択する購買対話情報選択ステップと、
選択した対話情報をユーザ識別情報で識別されるユーザに対して前記SNSを介して出力するための購買対話情報出力ステップと、
からなる対話式購入促進システム動作方法。 - SNSを利用し、特定商品の購買履歴を有するユーザを識別するユーザ識別情報を保持する購買ユーザ識別情報保持部と、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザが利用するSNSのユーザの発言を含むユーザ関連情報であるSNSユーザ関連情報を外部情報として取得する購買SNSユーザ関連情報取得部と、
ユーザ識別情報と関連付けて外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、を前記特定商品の購入状況の把握の観点で分析して購入状況情報を取得するためのルールである購買分析ルールを保持する購買分析ルール保持部と、
ユーザ識別情報に関連づけて取得した購入状況情報に応じて発信すべき対話情報を蓄積した購買対話情報蓄積部と、
取得した購入状況情報に基づいて蓄積されている対話情報を選択するユーザ識別情報に関連付けられたルールである購買ユーザ別対話情報選択ルールを保持する購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部と、
を有する対話式購入促進システムの動作プログラムであって、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザの前記特定商品の購買履歴を示す情報である購買履歴情報を取得する購買履歴情報取得ステップと、
ユーザ識別情報と関連付けてユーザが接した可能性がある前記特定商品の宣伝広告の発信履歴である宣伝広告発信履歴情報を取得する購買宣伝広告発信履歴情報取得スッテプと、
ユーザ識別情報に関連付けられている取得した外部情報と、購買履歴情報と、宣伝広告発信履歴情報と、同じユーザ識別情報に関連付けられている購買分析ルールとに基づいて購入状況情報を取得する購買購入状況情報分析取得ステップと、
取得した購入状況情報と保持されている購買ユーザ別対話情報選択ルールと、に基づいてそのユーザごとの特性に即した対話形式の対話情報を購買対話情報蓄積部から選択する購買対話情報選択ステップと、
選択した対話情報をユーザ識別情報で識別されるユーザに対して前記SNSを介して出力するための購買対話情報出力ステップと、
からなる対話式購入促進システム動作プログラム。 - 特定商品の購買履歴を有するユーザに代えて、特定商品の宣伝広告発信履歴情報を有するユーザとした、請求項1から請求項6に記載の対話式購入促進システム。
- 出力された対話情報に対する応答対話情報を取得する購買応答対話情報取得部と、
出力された対話情報に対して取得された応答対話情報が有効であったか判断するルールである購買応答有効性判断ルールを保持する購買応答有効性判断ルール保持部と、
出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された応答対話情報と、購買応答有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する購買応答対話情報有効性判断部と、
をさらに有する請求項1から請求項3に記載の対話式購入促進システム。 - 出力された対話情報に対する応答対話情報を取得する購買応答対話情報取得部と、
出力された対話情報に対して取得された応答対話情報が有効であったか判断するルールである購買応答有効性判断ルールを保持する購買応答有効性判断ルール保持部と、
出力された対話情報とこの対話情報に対して取得された応答対話情報と、購買応答有効性判断ルールとに基づいて対話情報の有効性を判断する購買応答対話情報有効性判断部とを有するとともに、
前記購買応答対話情報有効性判断部は、複数のユーザの対話情報の有効性を母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに統計処理するルールである購買応答有効性統計処理ルールを保持する購買応答有効性統計処理ルール保持手段と、
複数のユーザの対話情報と、保持されている購買応答有効性統計処理ルールとに基づいて、統計的に対話情報の有効性を少なくとも母集団に対して一部は共通のユーザ属性ごとに判断した購買応答統計的対話情報有効性情報を取得する購買応答統計的対話情報有効性情報取得手段と、
をさらに有する請求項1から請求項3に記載の対話式購入促進システム。 - 購買応答対話情報有効性判断部での判断結果に基づいて(第一でも第二でもよい)購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する購買応答ユーザ別対話情報選択ルール更新部をさらに有する請求項10又は請求項11に記載の対話式購入促進システム。
- 取得した購買応答統計的対話情報有効性情報に基づいて(第一でも第二でもよい)購買ユーザ別対話情報選択ルール保持部に保持されているユーザ別対話情報選択ルールを更新する購買応答統計的ユーザ別対話情報選択ルール更新部をさらに有する請求項11又は請求項11に従属する請求項12に記載の対話式購入促進システム。
- 特定商品の購買履歴を有するユーザに代えて、特定商品の宣伝広告発信履歴を有するユーザとして、請求項10から請求項13に記載の対話式購入促進システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2021159134A JP7266250B2 (ja) | 2017-09-28 | 2021-09-29 | 対話式健康促進システム、対話式学習促進システム、対話式購入促進システム |
Applications Claiming Priority (3)
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