JP3853633B2 - 学習支援システムおよび学習支援方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、学習支援システムおよび学習支援方法に関し、特に、手作業が可能な学習教材を用いつつ仮想空間を介した学習環境を構築する学習支援システムおよび学習支援方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、学習とは、いわゆる教科学習型もしくは教科型学習といわれるように、予め学習ルートに筋道がつけられた教材を利用し、学習者が個別にとり組むものであった。教科型学習では、暗記による知識の獲得が重視され、学習者は自分一人で単一的テーマを直線的なカリキュラムをもって受動的に学習し、全般的な基礎知識や暗記力を修得していた(図4(b)参照)。
【0003】
一方、近年では、理解する過程も重要視され、社会に役立つ力、たとえば問題発見能力や問題解決能力などを養う学習が重要視されつつある。理解する過程を重視する学習は、学習者が興味のもてるテーマについて、学習教材を介して、専門家や先輩といった学習支援者と、または仲間と、コミュニケーションをとりながら共同的におこなうことが最適とされている。
【0004】
この学習を実現するためには、学習者、学習支援者、学習教材が同じ場所にある必要がある。現実空間で同一場所にこれらを集合させることは可能であるが、この場合は、学習者等は時間的、空間的な制約を多く受ける。この制約を取り除く学習環境として、時空を超えて集合できる仮想空間が考えられる。実際、インターネット技術の発展に伴い、いわゆるe−learningシステムとして、学習者の眼前のパソコン端末装置内で完結する学習支援方法も各種提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来では以下の問題点があった。すなわち、従来のe−learningを含む学習支援システムでは、従来型の教科学習にweb技術を適用したに過ぎず、依然として考える力を養う共同的な学習環境が提供されていないという問題点があった。換言すれば、仮想空間を介する場合では、現実空間と異なり、学習教材も実質的に全て電子的なものであったため、実物を利用しコミュニケーションをとりながら進めていく共同的学習の場を構築することが非常に困難であるという問題点があった。
【0006】
また、従来型の教科学習にweb技術を適用する際には、眼前のパソコン端末装置内で完結させようとする結果、学習教材の選択の余地が極端に狭められるという問題点があった。すなわち、たとえば学習ドリルのような紙媒体のテキストがドキュメントファイルとして電子媒体に移植されたに過ぎず、物理的大きさのあるような実物の学習教材を用いた学習環境は提供されていなかった。
【0007】
また、従来の教科型学習では、受動的な学習となりがちで、学習への動機付けが不十分であるという問題点があった。換言すれば学習意欲が促進維持されがたいという問題点があった。この動機付けのためには、個々人が自分の判断で興味を持てるテーマを選択することによって解消できるとされている。しかしながら、実社会(たとえば、クラスメートや近所の遊び仲間)では、母集団が比較的小さいため、興味追求型の共同学習がおこなえる程度の母集団を構築しがたく、潜在的な興味ないし動機が発掘前に埋もれるという可能性もあった。
【0008】
また、従来の教科型学習では、時間的制約のために、どこからでも始められるような興味追求型の課題を提供しにくいという問題点があった。これはe−learningシステムによってある程度は解決できるが、実際には、個人で学ぶシステムの延長上にあるに過ぎず、共同的作業が欠如し、依然として社会的に役立つ知識ないし考え方が身につきにくいという問題点があった。
【0009】
本発明は上記に鑑みてなされたものであって、学習意欲を維持促進できる学習環境を提供し、現実社会で役立つ考え方、自主性、創造性、行動力を身につけることが可能な学習支援システムおよび学習支援方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の学習支援システムは、学習者が使用する学習者使用端末装置と、学習者に対して指導や評価を行う学習支援者が使用する支援者使用端末装置と、学習者の手元に配された手作業が可能な学習教材と、学習者使用端末装置から出力された情報もしくは支援者使用端末装置から出力された情報に対して処理をおこなうサーバ装置と、を有する学習支援システムであって、学習教材の手引きを予め記録したマニュアルファイルと、学習教材の各課題の遂行状況が撮像された遂行状況画像と当該遂行状況に対する評価点とを学習者毎に記録する学習者ファイルと、学習者や学習支援者の電子的発言ないし電子的文章を記録する発言記録ファイルと、を有し、前記サーバ装置が、学習者使用端末装置からの要求に応じてマニュアルファイルを検索し、該当する手引きを当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に出力する第1の処理手段と、学習者使用端末装置から入力された遂行状況画像を、当該入力元の学習者に対応させて学習者ファイルへ記録する制御をおこなう第2の処理手段と、学習者使用端末装置もしくは支援者使用端末装置からの要求に応じて学習者ファイルを検索し、該当する学習者の遂行状況画像とその時点までの評価点を抽出するとともに、発言記録ファイルを検索して当該遂行状況画像に関する電子的発言ないし電子的文書を抽出し、抽出した遂行状況画像と評価点と電子的発言ないし電子的文書とを当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に出力する第3の処理手段と、を備えたことを特徴とする。
【0011】
すなわち、請求項1にかかる発明は、手作業を介して各種課題を達成可能な実在の学習教材を用いつつ、ネットワークを介して多層多数の学習者と共同的な学習が可能となる。
【0012】
また、請求項2に記載の学習支援システムは、請求項1に記載の学習支援システムにおいて、第3の処理手段が、遂行状況画像と評価点と電子的発言ないし電子的文書とを端末装置へ出力する際に、当該遂行状況に対する評価点を当該端末装置からサーバ装置に対して入力可能に出力することを特徴とする。
【0013】
すなわち、請求項2にかかる発明は、評価点を契機として幅広いコミュニケーションが可能となる。なお、このとき、第2の処理手段が、入力された評価点を評価対象の学習者毎に集計しても良い。
【0014】
また、請求項3に記載の学習支援システムは、請求項1または2に記載の学習支援システムにおいて、学習者ファイルには、或る学習者が参照する他の学習者もしくは学習支援者へのリンク先の情報が学習者毎にそれぞれ設定されており、第3の処理手段が、学習者使用端末装置もしくは支援者使用端末装置からの要求に応じて当該学習者に設定されているリンク先に関する情報を、当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に併せて出力することを特徴とする。
【0015】
すなわち、請求項3にかかる発明は、リンク先の情報に容易にアクセスでき、コミュニケーションを含めたネットワークを相乗的に拡大させることが可能となる。
【0016】
また、請求項4に記載の学習支援システムは、請求項1、2または3に記載の学習支援システムにおいて、前記サーバ装置が、マニュアルファイル、学習者ファイル、発言記録ファイルへのアクセス履歴を学習者毎に掌握し、所定の期間アクセスのない学習者名を支援者使用端末装置へ通知する第4の処理手段を備えたことを特徴とする。
【0017】
すなわち、請求項4にかかる発明は、学習意欲が減退している学習者の早期発見が可能となる。
【0018】
また、請求項5に記載の学習支援システムは、請求項1〜4のいずれか一つに記載の学習支援システムにおいて、学習者使用端末装置が、手元の学習教材を撮像する撮像手段と、撮像手段により撮像された学習教材の画像をリサイズ、減色、もしくはフォーマット変換する画像加工手段と、画像加工手段により加工された画像を学習者ファイルへ出力する画像出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】
すなわち、請求項5にかかる発明は、システムの負荷を軽減し「まち」による各種意欲の減退を低減することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。まず、(学習支援システムの概略構成)について説明し、つぎに、(学習支援システムの要素間の処理流れ)、(学習活動の3層構造)、(学習支援システムの仕組み)、(ハードウェア構成)、(論理構成)、(機能的構成)について順に説明する。
【0023】
(学習支援システムの概略構成)
図1は、本発明の学習支援システムの概略構成の例を示した説明図である。学習支援システム100は、サーバ101と、学習者Gが使用する学習者使用端末102と、学習者に対して指導や評価をおこなう支援者が使用する支援者使用端末103と、学習者Gの手元に配された手作業が可能な学習教材Kと、を有する。学習支援システム100は、webブラウザを介して各種の情報の入出力ないし表示が可能となっている。
【0024】
図において、Cは学習者Gを支援する支援者を示す。なお、Eも支援者であるが、支援者Eは、学習者Gからの質問が高度であったり、複雑な問題処理をおこなわなくてはならない場合等、支援者Cが適正に処理できない場合に支援活動をおこなうエキスパート支援者である。換言すれば支援者Eは、支援者Cをも支援する支援者ということができる。
【0025】
つぎに、学習支援システム100の各構成部について概説する。サーバ101は、学習者使用端末102や支援者使用端末103からの様々な処理要求を所定のプログラムにより処理する。この際、サーバ101は、ウェブサーバ、ファイルサーバ、データベースサーバ、メールサーバの各機能を有する。サーバ101が、これらの機能を発揮し、各種の情報ないしデータを処理することにより、学習者G、支援者C、支援者Eの間の連携を保ちつつ学習者Gの学習意欲を維持増進させる環境の提供が可能となる。
【0026】
サーバ101は、具体的には、たとえば、学習者Gから学習教材Kを撮像した画像データを受信、格納、リンク付け、送信し、また、学習者Gや支援者C(支援者E)から各種ヘルプファイルの出力要求を受信し、該当する要求対象を検索、送信し、また、各種の発言ないし文章(メール、掲示板、チャット、インスタントメッセージ)を送受信する。
【0027】
このとき、サーバ101は、他の学習者Gや支援者C(支援者E)からの評価点(ポイント)を入力し、その評価点を学習教材Kを撮像した画像データとともにhtmlファイルに埋め込み、閲覧可能に処理する。この様な処理により、コミュニケーションの輪を相乗的に広げ、学習者Gの学習意欲を維持増進させることが可能となる。なお、これらの処理に関しては後に詳述する。また、以降においては、学習教材Kの各課題の遂行状況が撮像された画像を適宜遂行状況画像と称することとする。換言すれば遂行状況画像は各課題の達成度に関する情報ということもできる。
【0028】
学習者使用端末102は、ネット上の空間(仮想空間)と実空間とを結びつけ、学習者Gが他の学習者とともに学び合いながら、自主的に学習できる環境を提供する。具体的には、手作業が可能な学習教材Kを用いて(換言すると、学習者の手元にある実物の学習教材Kを用いて)、その課題達成状況を遂行状況画像としてサーバ101に送信(アップロード)する。学習者使用端末102は、所定の要求をサーバ101に対しておこなうことにより、自分のアップロードした遂行状況画像を表示させ、また、他の学習者Gの達成度に関する情報(遂行状況画像)を表示させることができる。学習者使用端末102は、この様に自他の遂行状況画像を表示することで、前述したような学習環境を提供することが可能となる。
【0029】
このほか、学習者使用端末102は、学習者Gが、学習教材Kに設けられた各種の小課題を上手く解決できない場合や、他の学習者よりさらにその学習教材Kに対する理解や習熟度を向上させたい場合などに備えて、「マニュアル」や「しくみ」、「原理」等の情報を表示させることが可能となっている。なお、これらの情報はサーバ101に格納しておき、所定の要求をサーバ101に送信することにより表示させる態様をとるが、必要に応じてこれらの情報を学習者使用端末102に格納しても良い。また、学習者使用端末102は、学習者Gの指示により、メールの作成、送受信、掲示板への書き込み文書の作成、チャット文章の送受信、インスタントメッセージの送受信等もおこなう。
【0030】
支援者使用端末103は、サーバ101にアクセスすることで、学習者Gの様子を各種表示する。具体的には、たとえば、学習者Gが自分のアップロードした画像や掲示板を見ることができるのと同等に各種データにアクセス可能としている。また、後述するように、支援者Cの指導や評価の対象である学習者が一定期間サーバ101にアクセスしていないような場合もしくはアクセス回数が少ない場合には、その旨を表示する。この様な表示により、どの学習者Gに学習意欲の減退等が現れているかを早期に知ることができ、その後の学習指導につなげることが可能となる。また、支援者使用端末103は、支援者C(支援者E)の指示により、メールの作成、送受信、掲示板への書き込み文書の作成、チャット文章の送受信、インスタントメッセージの送受信等もおこなう。
【0031】
学習教材Kは、手作業が可能な各種の小課題が組み合わさった教材である。以降の説明では、ロボットを学習教材としてとりあげる。従来の教科型学習では、たとえば、重いものを持ち上げるには、てこの原理やギヤ比等の動作原理を理解した上で、その応用としてロボットを製作などするものであった。本学習支援システム100では、学習者Gは、まずロボットを所定のキットを用いて自由に作成し、その後、各課題、たとえば、重量挙げコンテストなどの課題に取り組み、他人と競争もしくはディスカッションしていき、原理を追求する仕組みを提供している。なお、学習教材Kには、速く走らせる課題やコンピュータプログラムの処理の効率化による処理速度の向上といった各種の課題が設けられており、学習者Gは自分の興味のある課題から自由にとり組むことが可能となっている。
【0032】
(学習支援システムの要素間の処理流れ)
図2は、学習支援システム100の要素間(サーバ101、学習者使用端末102、支援者使用端末103など)の処理の流れを概説した説明図である。図示したように、まず、学習者Gが学習教材K(ロボット)を作成する。作成途中で学習者Gは、学習者使用端末102を介して、適宜サーバ101を参照し、サーバ101に格納されたマニュアルファイルの出力要求をおこなう。
【0033】
後述するようにマニュアルファイルは、論理的に認識されるハードウェアである。すなわち、マニュアルファイルは論理的な構造をもつハードウェア資源であり、学習教材の各課題毎に課題達成の手引きが記録されているほか、学習支援システム100の案内、ヘルプファイル、最新情報等が記録されている。サーバ101は、マニュアルファイルの出力要求があった場合には、マニュアルファイルを検索し、該当する手引き(マニュアル)をその要求元である学習者使用端末102へ当該端末で表示可能に出力する。具体的にはhtmlファイルと画像ファイルを出力する。学習者Gは、学習者使用端末102で表示されたマニュアルを参考にして、学習教材の作成にフィードバックさせてロボットを作り上げてゆく。
【0034】
学習者Gは、作成途中に課題の到達段階(遂行状況)に応じてロボットを適宜撮像し、その画像(遂行状況画像)を学習者使用端末102を介してサーバ101にアップロードする。遂行状況画像は、静止画でも動画でもどちらでも良い。なお、後述するように、遂行状況画像をアップロード、ダウンロード、もしくは再生しやすいように、撮像された画像は適宜減色処理ないしフォーマット変換処理などがなされる。
【0035】
サーバ101では、このアップロードされた遂行状況画像を学習者ファイルに格納する。後述するように学習者ファイルは、論理的に認識されるハードウェアである。すなわち、学習者ファイルは論理的な構造をもつハードウェア資源であり、学習教材の各課題の達成度に関する情報として、学習者Gからアップロードされた遂行状況画像の他、学習者Gの属性、たとえば、訪問者数(訪問カウンタ)や、あいさつ文や、仲間として登録している他の学習者Gや指導を受けている支援者C(支援者E)などのリンク先に関する情報など各種情報を格納している。
【0036】
サーバ101は、アップロードされた画像を所定のデータベースへ登録し、必要なリンク構造を構築する。このリンク構造を構築することにより、他の学習者Gや支援者C(支援者E)がwebブラウザを介して遂行状況画像などを閲覧可能となる。支援者C(支援者E)は、支援者使用端末103を介して、適宜サーバ101を参照し、サーバ101に格納された遂行状況画像などの出力要求をおこなう。サーバ101は、遂行状況画像の出力要求があった場合には、該当する要求対象を支援者使用端末103へ当該端末で表示可能に出力する。
【0037】
支援者C(支援者E)は、支援者使用端末103で表示された遂行状況画像などを参考にして、学習指導、学習支援、助言、評価などをおこなう。なお、支援者使用端末103には、遂行状況画像のみが表示されるのでなく、後述するように、html形式で画像と文章が混在した画面が表示される。すなわち、画像のみでなく、該当する学習者Gのその他の各種情報(得点や発言)も併せて表示される。
【0038】
支援者C(支援者E)は、随時学習者ファイルを参照して、支援する学習者Gの状態を把握する。このとき、支援者C(支援者E)は、支援者使用端末103を介して、助言や評価をサーバ101に送信する。サーバ101は、この助言や評価を発言記録ファイルに格納する。発言記録ファイルは、論理的に認識されるハードウェアである。すなわち、発言記録ファイルは論理的な構造をもつハードウェア資源であり、掲示板への書き込みや、メール、チャット文章や、インスタントメッセンジャーコメントなどが記録されている。
【0039】
学習者Gは、この発言記録ファイルの内容を適宜参照することにより、ロボットの作成に役立てることが可能となっている。すなわち、学習者Gは、学習者使用端末102を介して、サーバ101に対して発言記録ファイルの内容の表示要求をおこない、サーバ101は、該当する要求対象を学習者使用端末102へ当該端末で表示可能に出力する。なお、この表示に際しては、発言記録ファイルの内容のみが表示されるのではなく、後述するように、html形式で画像と文章が混在した画面が表示される。
【0040】
学習者Gは、この様に、学習者使用端末102を介して、サーバ101へマニュアルファイルや学習者ファイルや発言記録ファイルに対して出力要求を送信することにより、必要な情報等を入手できる。特に、ネットワークを通じて多層多数の学習者との交流が可能となり、学習教材K(ロボット)の調整や改良をおこなうことができ、興味追求型の学習を通じて、理解する力や考える力を身につけることが可能となっている。
【0041】
すなわち、学習者Gは、サーバ101を介して他の複数の同様の興味をもつ学習者Gと学習者ファイル、マニュアルファイル、発言記録ファイルを共有している。すなわち、学習者G同士がネットワークを構築しているので、共同作業により、社会的に必要な種々の応用力を身につけることが可能となっている。
【0042】
なお、学習者Gや支援者Cで解決できない問題が生じた場合であっても、支援者Eは支援者使用端末103を介して発言やメールの送受信をおこない、対応可能となっている。すなわち、学習活動の観点からは、学習支援システム100は3層構造を構築しているということができる。つぎに、この学習活動の3層構造について説明する。
【0043】
(学習活動の3層構造)
図3は、学習支援システム100中の、学習者G、支援者C、支援者Eとの間のコミュニケーション経路の概念を示した説明図である。図示したように、学習者Gは、学習者同士でコミュニケーションをとり、また、必要に応じて、支援者Cとコミュニケーションをとる。支援者Cは、複数の学習者Gを支援し、支援者同士でもコミュニケーションをとり、学習者Gの学習意欲の維持増進に努める。また、支援者Cは、困難な問題が発生した場合など、支援者Eとコミュニケーションをとる場合もある。支援者Eは、必要に応じて複数の支援者Cとコミュニケーションをとる。
【0044】
すなわち、学習支援システム100は、この3層構造の仕組みにより、きめ細かな学習活動の支援がおこなえる環境を提供している。3層構造の割合としては、学習者G30人に対し支援者Cが1人、学習者200人に対し支援者Eが1人の割合としているが、これに限られない。
【0045】
なお、支援者C(支援者E)と学習者Gの関係は、学習支援システム100のコミュニケーションの観点からは以下のように考えることができる。すなわち、学習者Gは、他の学習者や支援者C、時には支援者Eとコミュニケーションしながら、主体的に学習する者といえる。同様に、支援者Cは、各学習者Gの学習活動推進の支援、学び合いの促進、学習者Gのニーズを的確に捉えて支援者Eの専門的知識を学習に役立てる橋渡しをする者といえる。また、学習活動をきめ細かにモニタし、学習者Gへのアドバイスや評価をおこなう者といえる。同様に、支援者Eとは、現実の社会で活躍する、あこがれや見習う対象となる専門家・熟達者といえる。また、支援者Cの要請に応じて、学習者Gへのアドバイスや評価をおこなう者といえる。
【0046】
(学習支援システムの仕組み)
ここで学習支援システム100の仕組みについて概説する。図4は、学習支援システム100により提供される興味追求型の学習と、従来のカリキュラムによる学習の比較を概念的に表した説明図である。従来のカリキュラムによる学習は、支援者(先生など)に知識を授けられながら、一方通行に学び進める受動的な学習である(図4(b)参照)。一方、学習支援システム100は、支援者C(支援者E)の支援を受け、他の学習者Gと学び合いながら、自主的にスパイラルのように学び進める学習である。図示したスパイラルの一周が、学習教材に埋め込まれている小課題に該当する。学習者Gは、このスパイラルのどの段からでも学習をおこなえるようになっている。
【0047】
(サーバのハードウェア構成)
つぎに、学習支援システム100のハードウェア構成について説明する。図5は、学習支援システム100のうち、特にサーバ101のハードウェア構成に関する説明図である。サーバ101は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、キーボード(K/B)504と、マウス(MOUSE)505と、ビデオカード(Video Card)506と、CRT507と、ハードディスク(HD)508と、ネットワークインターフェースカード(NIC)509を有する。
【0048】
CPU501は、後述のOS511とともにサーバ101を統括管理し、各種のソフトウェアの処理の制御をおこなう。たとえば、CPU501は、HD508やROM502に格納されているプログラムにしたがって、NIC509から入力された各種の要求を処理するなど、サーバ101をファイルサーバ、データベースサーバ、メールサーバ、ウェブサーバの諸機能を実現させるように処理する。また、CPU501は、HD508に格納されているデータの読み出し書き込みをおこない、作業データをRAM503に一時保存する制御等もおこなう。
【0049】
ROM502は、ブートプログラム等を記憶する。使用の態様によっては、ROM502は、サーバ101を制御するプログラムを格納しても良い。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用する。具体的には、HD508から読み出された各種プログラムが一時的に格納される。この他、RAM503は、NIC509を介して、学習者使用端末102や支援者使用端末103から入力した情報を一時的に格納し、また、htmlファイルや画像ファイルを一時的に格納する。
【0050】
K/B504およびMOUSE505は、サーバ101を直接操作する際に使用する。ビデオカード506は、サーバ101の処理状況、各種のログ情報をCRT507に表示させる際に使用する。
【0051】
ハードディスク508は、主としてソフトウェア部510と、データ部550に分けられる。ソフトウェア部510には、基本ソフトウェアであるオペレーティングシステム(OS)511、ファイルサーバ機能(たとえばファイルの入出力や編集、または、送受信を管理する機能)を実現するファイルサーバプログラム512、データベースサーバ機能(たとえばデータの入出力や編集、または、送受信の管理する機能)を実現するデータベースサーバプログラム513、メールサーバ機能(たとえばメールの入出力や編集、または、送受信を管理する機能)を実現するメールサーバプログラム514、ウェブサーバ機能(htmlファイルの入出力や編集、または、送受信を管理する機能)を実現するウェブサーバプログラム515を有する。これらのプログラムは、OS511に含まれている場合もあるが機能的に備わっていればどこに格納されているかを問わない。ここでは、説明の便宜上別構成になっているものとして取り扱う。
【0052】
ソフトウェア部510は、また、学習者Gや支援者C(支援者E)から遂行状況画像に基づく課題への評価点を学習者毎に集計する得点算出プログラム516と、学習者Gのアクセス状況を支援者C(支援者E)に通知するアクセス状況通知プログラム517を備える。これ各種プログラムの処理内容については後に詳述する。
【0053】
データ部550は、論理的な構造をもち、学習教材Kに対する課題達成への手引き等各種の参照情報ないし参考情報を予め記録したマニュアルファイル部551と、学習教材Kの各課題の遂行状況が撮像された遂行状況画像と当該遂行状況に対する評価点とを学習者毎に記録する学習者ファイル部552と、学習者Gや支援者C(支援者E)の電子的発言ないし電子的文章を記録する発言記録ファイル部553と、を有する。これらのファイル部の構成内容については後述する。なお、ここでは、これらのファイル部は、サーバ101に格納する態様を説明するが、これに限らずファイル部は学習支援システム100に分散して存在していても良い。
【0054】
NIC509は、ネットワークNを介して、サーバ101を学習者使用端末102や支援者使用端末103と接続し、各種のデータを送受信する。なお、送受信のプロトコルは特に限定されない。また、ここでいうNIC509は、LANボードに限らず、ネットワークNに接続できるものであればその態様を問わない。
【0055】
(サーバの論理的構成)
ここで、サーバ101の論理構成について説明する。図6は、サーバ101の論理的構成を示したブロック図である。サーバ101は、その論理的構成として、ネットワークNを介して学習者使用端末102や支援者使用端末103と通信をおこなう通信制御部601と、マニュアルファイル処理部602と、学習者ファイル処理部603、発言記録ファイル処理部604と、各種のデータベース(DB)と、を有する。
【0056】
DBには、マニュアルファイル部551を構成する「みほんデータベース」(みほんDB)608と、「ルールデータベース」(ルールDB)609と、「じしょデータベース」(じしょDB)610と、「ヒントデータベース」(ヒントDB)611と、「あんないデータベース」(あんないDB)612と、が設けられている。これらのデータベースの内容については後述する。
【0057】
また、DBには、学習者ファイル部552を構成する「じこしょうかいデータベース」(じこしょうかいDB)605と、「ポイントデータベース」(ポイントDB606)と、「あつまりデータベース」(あつまりDB)607と、が設けられている。これらのデータベースの内容については後述する。
【0058】
さらに、DBには、発言記録ファイル部553を構成する「にっきデータベース」(にっきDB)613と、「メールデータベース」(メールDB)614と、「おしゃべりデータベース」(おしゃべりDB)615と、掲示板データベース(掲示板DB)616と、が設けられている。これらのデータベースの内容については後述する。
【0059】
(サーバの論理的構成:通信制御部601の内容)
通信制御部601は、前述したようにネットワークNを介して、学習者使用端末102や支援者使用端末103と通信をおこなう。この通信制御部601は、NIC509(図5参照)と、OS511に組み込まれている通信を制御するプログラムと、CPU501によりその制御をおこなう。なお、使用の態様によっては、メールサーバプログラム514やウェブサーバプログラム515が利用されることもある。
【0060】
(サーバの論理的構成:マニュアルファイル処理部602の内容)
マニュアルファイル処理部602は、マニュアルファイル部551のデータの入出力を制御する。たとえば、学習者使用端末102から或る情報の出力要請があった場合に、マニュアルファイル処理部602は、該当する情報がマニュアルファイル部551のどのDB内に格納されているかを検索し、該当する情報を抽出し、他の情報とともに、学習者使用端末102で表示可能に出力する。学習支援システム100は、webブラウザを介して各種の情報を表示させるように設計してある。したがって、マニュアルファイル処理部602は、所定形式のフレーム(html)に、上述した該当する情報と、必要な画像とを送信する制御をおこなう。
【0061】
(サーバの論理的構成:学習者ファイル処理部603の内容)
学習者ファイル処理部603は、学習者ファイル部552のデータの入出力を制御する。たとえば、学習者使用端末102から或る学習者の課題の進行状況に関する情報(遂行状況画像や評価点)の出力要請があった場合に、学習者ファイル処理部603は、該当する情報が学習者ファイル部552のどのDB内に格納されているかを検索し、該当する情報を抽出し、他の情報とともに、学習者使用端末102で表示可能に出力する。なお、前述したように、学習支援システム100は、webブラウザを介して各種の情報を表示させるように設計してあるので、学習者ファイル処理部603は、所定形式のフレーム(html)に、上述した該当する情報と、必要な画像とを送信する制御をおこなう。
【0062】
(サーバの論理的構成:発言記録ファイル処理部604の内容)
発言記録ファイル処理部604は、発言記録ファイル部553のデータの入出力を制御する。たとえば、学習者使用端末102から或る学習者Gがチャットに参加した場合に、発言記録ファイル処理部604は、その学習者Gからの情報(発言内容)を発言記録ファイル部553のどのDBに格納すべきか(この場合はおしゃべりDB615)を判断し、順次そのDBに格納していく処理をおこなう。また、発言記録ファイル処理部604は、チャットに参加している学習者に対し、順次更新されたチャット内容をその学習者使用端末102で表示可能に出力する。なお、前述したように、学習支援システム100は、webブラウザを介して各種の情報を表示させるように設計してあるので、学習者ファイル処理部603は、所定形式のフレーム(html)に、発言内容と、必要な画像とを送信する制御をおこなう。
【0063】
(データベースの構造および画面表示内容)
ここで、各DBの内容と、サーバ101から学習者使用端末102もしくは支援者使用端末103へ出力される画面表示内容について説明する。図11は、学習支援システム100で学習者使用端末102もしくは支援者使用端末103に提供される標準的な画面構成でありトップページを示した図である。学習者Gもしくは支援者C(支援者E)は、webブラウザ上で、アドレスを指定後、IDとパスワードを入力してこの画面に最初にたどり着くものとする。なお、ここでは、この仮想的な学習空間をクリエーターズスタジオと称して説明するものとする。また、図11に示されるトップページをトップページ1100と適宜表示する。
【0064】
トップページ1100には、自己紹介や日記など、自分の現在の状況等を示す画面に移行する「じぶんボタン」1101と、手元の学習教材Kに関する各種の課題が登録され、自他の課題の進行状況を示す画面に移行する「スタジオボタン」1102と、チャットルームをおこなう画面へ移行する「おしゃべりボタン」1103と、メールの送受信をおこなう画面に移行する「メールボタン」1104と、クリエーターズスタジオの管理者等からの案内を示す画面に移行する「あんないボタン」1105と、クリエーターズスタジオに参加している学習者G、支援者C(支援者E)が全て紹介されている画面に移行する「みんなボタン」1106と、クリエーターズスタジオの全サイトから必要な情報を検索する検索画面に移行する「さがすボタン」1107などが備わっている。
【0065】
なお、図11では、学習教材Kとしてロボットをテーマとしている「ロボットスタジオ」(リンク画面1102aもしくはボタン1102bの押下により移行可能)と、自然をテーマとしている「体験スタジオ」(リンク画面1102cもしくはボタン1102dの押下により移行可能)とが設けられているが、以降では主として「ロボットスタジオ」をとりあげ学習支援システム100を説明する。
【0066】
つぎに、データベースの内容を説明しながら適宜画面構成についても説明する。図7は「自己紹介DB」605の内容を示した説明図である。自己紹介DB605は、学習者ID、氏名、あいさつ画像、あいさつ文、スタジオネーム、誕生日、メールアドレス、住所、すきなこと、好きな色、血液型、ともだち、サポータ、訪問数などにより構成されている。
【0067】
「学習者ID」は、クリエーターズスタジオなかで一意にその学習者Gを特定する番号である。「あいさつ画像」は、その学習者Gの顔写真や気に入った画像であり、32×32画素程度の小さな画像により構成され各画面でも参照される。「あいさつ文」は、簡単な自己紹介文である。「スタジオネーム」は、各画面における発言やあいさつ画像に付されて使用され、その学習者Gを特定する名前である。「メールアドレス」は、クリエーターズスタジオ内で使用されるwebメールのアドレスである。「ともだちリンク先」や「支援者リンク先」は、その学習者Gがどのような学習者等とグループを形成しているかを示す情報であり、この例では学習者IDで管理されている。「訪問数」は、つぎに説明する自己紹介画面1200のアクセスカウントである。
【0068】
この自己紹介DB605を可視化した例として、「じぶんアイコン」1101が押下された画面(自己紹介画面1200)を挙げることができる。図12は、「じぶんアイコン」1101が押下された場合の画面の構成例を示した図である。図示したように、自己紹介画面1200では自己紹介DB605の各項目が埋め込まれた構成となっている。なお、「スタジオネーム」と「あいさつ画像」は、他の画面でも頻繁に参照される項目であり、別途DBが構成されている態様であっても良い。
【0069】
また、「ともだちリンク先」と「支援者リンク先」は、この例ではIDで管理されているが、適宜構成されているマスタファイルを参照できるのであればどのような形態であっても良い。なお、図12に示した「ともだちリンク先」と、「支援者リンク先」へは、「自己紹介画面」1200に表示された画像をクリックすることにより、当該指定先の学習者ないし支援者に関する自己紹介画面に推移することができる構成となっている。
【0070】
図8は、「ポイントDB」606の内容を示した説明図である。ポイントDB606は、学習者ID、訪問数、自己紹介ポイント、作品評価ポイント、イベント画像などにより構成されている。「訪問数」は、自己紹介DB605の訪問数とリンクが貼られており、自己紹介画面1200にどれだけのアクセスがあったかを示すポイントである。「自己紹介ポイント」は、自己紹介DB605の更新回数によって加算されるポイントである。この「自己紹介ポイント」は、後述する「にっきDB」613への発言回数によってもそのカウンタが加算される。
【0071】
「作品評価ポイント」は、学習者Gがアップロードした遂行状況画像に対して、他の学習者や支援者が投票した評価点の加算値である。「イベント画像」は、学習者Gがアップロードした遂行状況画像である。なお、「イベント画像」については、リンク先もしくは格納先を別途設け、そこから参照する構成としても良い。学習者Gは自己のポイントと他の学習者のポイントを比較し、自己の作品をより良く評価してもらおうとして、クリエーターズスタジオに積極的に参加するようになる。
【0072】
このポイントDB606を可視化した例として、自己紹介画面1200(図12参照)で「ポイントタブ」1201が押下された後の画面(ポイント画面1300)を挙げることができる。図13は、「ポイントタブ」1201が押下された場合の画面の構成例を示した図である。図示したように、ポイント画面1300ではポイントDB606の各項目が埋め込まれた構成となっている。図には投稿(アップロード)日時やコメントも遂行状況画像と併せて表示されているが、これらの項目も適宜ポイントDB606に設けた構成としても良い。
【0073】
図9は、「にっきDB」613の内容を示した説明図である。「にっきDB」613は、学習者ID、日付、題名、日記内容、日記用画像などにより構成されている。日付は日記投稿の日付を、題名は日記内容の表題を、日記内容は日記の中身を表している。なお、「日記用画像」には、その画像のファイル名が記載されいる。データベースサーバプログラム513は、所定の格納先から該当する画像ファイルを抽出し、抽出された画像ファイルは他の情報とともに要求元の端末へ送信される。なお、「日記内容」が所定の容量を超えると、日付の古い順から順次「日記内容」と、それに対応する「日付」、「題名」、「日記用画像」が削除されていく構成となっている。この処理もデータベースサーバプログラム513がおこなう。
【0074】
この日記DB613を可視化した例として、自己紹介画面1200(図12参照)で「にっきタブ」1203が押下された場合の画面(日記画面1400)を挙げることができる。図14は、「にっきタブ」1203が押下された場合の画面の構成例を示した図である。図示したように、日記画面1400では「にっきDB」613の各項目が埋め込まれた構成となっている。なお、図示したように、日記画面1400では、新しい日記を書き込める構成となっており、また、過去の日記に対しては編集ボタンを押下して編集できる構成となっている。これらの処理もデータベースサーバプログラム513がおこなう。
【0075】
図12、図13、および図14では、図11で「じぶんボタン」1101が押下された場合に推移した自己紹介画面1200から、「ポイントタブ」1201、「にっきタブ」1203が押下された場合の画面推移についてDBとともに説明した。つぎに、図11に戻り、トップページ1100からスタジオボタン1102bが押下された場合の画面(スタジオ画面1500)について説明する。
【0076】
図15は、図11においてスタジオボタン1102bが押下された画面の構成例を示した図である。図示したように、「スタジオ画面」1500では「重量挙げロボットコンテスト移行ボタン」1501a、「あるくロボットコンテスト移行ボタン」1501b、「投てきロボットコンテスト移行ボタン」1501c、「プログラミングロボットコンテスト移行ボタン」1501dが表示されている。これらのコンテストは学習教材Kに設けられた各種の小課題に対応している。
【0077】
学習者Gは興味のあるコンテストの移行ボタンを押下して、適宜課題にとり組むことができるようになっている。具体的には、学習者Gは、まず、自分でロボットを制作し、その後、このようなコンテスト等の課題を自分の興味にしたがって選択する。以降に説明するように、学習支援システム100では、他の学習者と競い合うことができる環境を提供しており、学習者Gは、必要に応じてマニュアルファイル部551の各種DBを参照しつつ知識を蓄積し、理解を深めていくことが可能となっている。
【0078】
ここでは、重量挙げロボットコンテストについて説明する。図16は、図15に示したスタジオ画面1500で「重量挙げロボットコンテストボタン」1501が押下された場合の画面(みほん画面1600)構成を示した説明図である。図示したように、「みほん画面」1600では、ロボットをカスタマイズする方法として複数(4輪、6輪、キャタピラ)の説明画面に移行できる構成となっている。したがって、学習者Gは、ここでも、自分のロボットを興味にしたがってカスタマイズ可能となっており、各カスタマイズ方法におけるメリットデメリットを体現することで、学習教材を介して各種学習項目に対する理解を自然に深めることができる。
【0079】
ここでは、4輪のけん引車を作成する場合の様子を説明する。図17は、「みほん画面」1600で、「けん引車(いんしゃ)4輪(りん)を作ろう画面」1601が押下された場合の画面構成(「全体(ぜんたい)を見る」画面1700)を示した説明図である。図では4輪のけん引車を作成する際の作業の全体像が示されている。画面1700では、学習者Gは、自己の作成状況や、興味の持てる作成ステップに簡単に移行できるように、「車体を作るタブ」1701a、「タイヤを作るタブ」、「組み立てるタブ」、「動かすタブ」が表示された構成となっている。また、画面1700では、ロボット(4輪けん引車)の完成図が斜めから表示されているが、画面右に配された「アングルボタン群」1702を押下することにより、各アングルから完成像を見ることができる構成となっている。
【0080】
学習者Gは、自分が現在どのアングルからの完成像を見ているかについて、アングル表示ボックス1703により知ることができる。さらに、作成対象(ロボット)が動く場合には、その動きを「うごきボタン」1704を押下することにより表示させることができる構成となっている。
【0081】
つぎに、画面1700で「車体を作るタブ」1701a(もしくは「すすむボタン」1701b)が押下された場合の画面(「車体を作る画面」1800)を説明する。図18は、「車体を作る画面」1800の画面構成の例を示した図である。画面1800左には、図17の場合と同様に、全体の手順が説明されており、この4輪のけん引車の車体を作るのに9ステップの手順が必要であることを示している。なお、画面1800右上には車体を作る際の目安となる時間が表示されており、画面1800右下にはアングルボタン群が表示されている。学習者Gは、ロボットを上手く作成できない場合に、アングルボタン群により所望のアングルから車体を表示させ、どこに間違いがあるのかを知ることができる。したがって、学習者Gは達成感を維持でき、飽きのこない学習が可能となる。
【0082】
図19は、「車体を作る画面」1800で、「作る順番1ボタン」1801aを押下した場合の画面構成の一例を示した図である。図示した様に、背骨を作る手順(外観)が、作業手順とともに画面左側に示され、画面右では必要な部品が表示されている。
【0083】
ここで、図6に戻り、「あつまりDB」607の内容と画面構成について説明する。図10は、「あつまりDB」607の内容を示した説明図である。「あつまりDB」607は、課題NOと、参加者IDと、遂行状況画像と、作品名と、作品説明と、自己評価と、作品評価ポイント等により構成されている。「課題NO」は、スタジオ画面1500(図15参照)に示した各コンテストを示す番号である。
【0084】
「遂行状況画像」とは、前述したように、その課題の進行状況を示す画像であり、学習者Gが学習者使用端末102を介して送信した画像である。なお、この画像は学習者Gにより適宜更新されるので、別途格納フォルダを設けてリンク構造を構築する態様であっても良い。「作品名」は、その学習者Gが取り組んでいる作品について、学習者が任意につける名前である。
【0085】
「作品説明」は、他の学習者に見てもらえるように適宜学習者が付した説明である。「自己評価」は、その作品に対する自己評価であり、ここでは峻別できるように、アイコン表示がなされる仕組みが施されている。「作品評価ポイント」は、他の学習者Gや支援者Eがその作品に対して評価した評価ポイントである。なお、「作品説明」や「自己評価」もしくは「作品評価ポイント」については、ポイント画面1300(図13参照)に反映させるようにし、「ポイントDB」606と、「あつまりDB」607とは適当なリンク(リレーション)が貼られていても良い。
【0086】
この「あつまりDB」607を可視化した例として、「みほん画面」1600(図16参照)で「あつまりタブ」1602が押下された場合の画面(あつまり画面2000)を挙げることができる。図20は、「あつまりタブ」1602が押下された場合の画面構成例を示した図である。図示したように、「あつまり画面」2000では重量挙げロボットコンテストの参加者がその評価得点(ポイント)順に表示されている。
【0087】
なお、「あつまり画面」2000では、評価得点にしたがって、遂行状況画像が大きく表示される構成となっている。図では、作品説明と、遂行状況画像と、あいさつ画像(自己紹介DB605参照)と、スタジオネームと、自己評価と、ポイント(評価得点)が表示されている。ここでは、あつまり画像2000は、各スタジオの各コンテスト毎に設けられているが、全てのコンテストを通して、最も盛り上がっているコンテストから順に表示させても良い。このとき、盛り上がっているコンテスト順とは、参加人数が多いコンテスト順、最多得点(ポイント)参加者が属するコンテスト順、ポイント総計が多いコンテスト順をいい、この場合も盛り上がっているコンテストほど大きな画面表示とする構成としても良い。
【0088】
学習者Gが重量挙げロボットコンテストの「あつまり」(小課題)に参加する場合には作品をアップロードすれば良い。具体的には、たとえば「みほん画面」1600(図16参照)で「さんかするタブ」1607を押下することによりおこなう。図21は、「参加するタブ」1607が押下された場合の画面(「さんかする画面」2100)の構成例を示した説明図である。
【0089】
図示したように、「さんかする画面」2100では、「作品のなまえ」入力ボックスと、あつまりDB607に示した「自己評価」を選択する「できばえ選択」ボタンと、「作品のせつめい」入力ボックスと、出品をおこなう「あつまりに作品をだす」ボタンなどが設けられている。学習者Gは、各項目に入力などして作品(遂行状況画像)を出展することにより、コミュニケーションの活性化が図られる。
【0090】
なお、図示は省略するが、「あつまりに作品をだす」ボタンを押下することにより、学習者Gにより撮像された複数の遂行状況画像のうちいずれをアップロードするかを選択する選択画面に移行する。なお、学習支援システム100では、ローカルの学習者使用端末102を用いて遂行状況画像が撮像され、適宜サーバ101にその画像が送信される構成となっているので、学習者Gは、ローカル端末のハードディスク内から画像を検索することとなる。
【0091】
重量挙げロボットコンテストの他の画面構成について説明する。図22は、「みほん画面」1600(図16参照)のルール1604タブを押下した場合の画面(ルール画面2200)を示した説明図である。図示したように、ルール画面2200では、各コンテストに参加する場合のルールが表示されている。
【0092】
また、各スタジオ(ロボットスタジオ、体験スタジオなど)については、それぞれチャットルームが設けられている。チャットルームを設けることで、学習者Gは臨場感を持って、周りに同様の興味を抱いている仲間とともに学習を進めることが可能となる。チャットルームに入る場合には、トップページ1100(図11参照)などに設けられている「おしゃべりボタン」を押下することによりおこなう。
【0093】
図23は、トップページ1100で「おしゃべりアイコン」1103が押下された場合の画面(「おしゃべり画面」2300)の構成例を示した図である。図示したように、「おしゃべり画面」2300左側には、チャットに参加している人が、「あいさつ画像」(図7参照)と「スタジオネーム」とともに表示され、「おしゃべり画面」2300右側には会話内容(チャット内容)が表示されている。
【0094】
この会話内容は所定の時間毎(たとえば15秒毎)に更新される。なお、「おしゃべり画面」2300右下の更新ボタンを押下することにより会話内容を随時更新させることが可能である。また、「おしゃべり画面」2300の下には、チャット内容の入力ボックスが設けられ、学習者Gが発言内容を書き込み、画面右下の発言送信ボタンを押下して、実際にチャットに参加することが可能となっている。
【0095】
なお、各スタジオには、辞書とヒントが設けられており、「みほん画面」1600等以外でも学習者Gをサポートできる構成となっている。図24は、辞書画面の一例を示した図であり、たとえばスタジオ画面1500(図15参照)で「辞書ボタン」1502を押下することにより移行できる。学習者Gは、「みほん画面」1600に出てきた単語等で分からないものをここで調べることが可能となっている。
【0096】
また図25は、ヒント画面の一構成例を示した図であり、各スタジオでキーマンとなる支援者Eを紹介し、コンテストで有用な情報を提供する。また、図26は、ヒント画面2500で「もくじタブ2501」が押下された場合の「もくじ画面2600の構成例を示した図である。「もくじ画面」2600では、物理的な原理が紹介されるなど、キーポイントとなる話題が提示されている。学習者Gは、このような環境のなかで学習をおこない、熟達者、達人へと成長する。なお、この様にスキルアップした学習者Gに対しては、その旨もしくは特別のアイコンを画面表示させる様にしてもよい。学習者Gは、この様な情報を自発的に交流に役立て、学習の3層構造をさらに強固なものとし、ネットワークNの活性度を向上させることができる。
【0097】
つぎに、発言記録ファイル部553を構成するメールDB614を説明する。メールの送受信等は、webメール技術を用いることができるので、ここでは、画面構成について説明する。図27〜図31は、それぞれ、メールを送受信する際に必要な画面構成の例を示した説明図である。このうち、図27は、受信メールの表示画面の例を示した図であり、図28は、メール作成画面の例を示した図であり、図29は、送信済みメールの画面構成の例を示した図であり、図30は、アドレス帳画面の例を示した図であり、図31は、メール管理者へ問い合わせる場合に使用する画面例を示した図である。
【0098】
なお、図30で示したアドレス帳には、自己紹介DB605で説明したように、その学習者がグループとして設定している他の学習者や支援者が自動表示されるものとする。このような画面構成とすることにより、学習者Gは簡単に仲間の学習者Gや支援者Cにメールを送信することが可能となる。
【0099】
図32は、トップページ1100で「あんないボタン」1105が押下された場合の画面(「あんない画面」3200)が表示された例を示した説明図である。図示したように「あんない画面」3200には、あんない、ニュース、サイトの使用方法、サイトの使用例、FAQ、サイト利用のエチケット、サイトマップ、運営者からのあいさつ、運営者の日記、会員規約、サイト利用条件、お薦めのリンク先、教育ニュース、教育コラムなどの各種の表示画面に移行するタブが設けられている。学習Gは、この「あんない画面」3200を通じて、教育ないし学習に関して有用な情報を入手することができる。
【0100】
図33は、トップページ1100で「みんなボタン」1106が押下された場合の画面(参加者一覧画面3300)が表示された例を示した図である。図示したように、参加者一覧画面3300は、クリエーターズスタジオに参加している学習者G、支援者C、支援者Eのあいさつ画像(図7参照)、スタジオネームなどの一覧表示がなされている画面である。ここで、「あいさつ画像」には、リンクが貼られており、「あいさつ画像」を押下することにより、「じこしょうかい画面」1200に移行することができる。
【0101】
参加者一覧画面3300を設けたことにより、学習者Gは、コミュニケーションをとったことがない他の学習者に対しても、容易にコミュニケーションをとることが可能となる。したがって、この点からも学習支援システム100は、学習の相乗効果を期待できる仕組みが施されているということができる。
【0102】
図34は、トップページ1100で「さがすボタン」1107が押下された場合の画面(検索画面3400)が表示された例を示した説明図である。図示したように、この検索画面3400では、サイト中の全ての情報から必要な情報を検索することが可能となっている。
【0103】
なお、図11〜図34に示した各画面は、何らかの形でデータベースの一部であったり、何らかの形でデータベースとリンクが貼られている。これらは、あるマスタからデータベースサーバプログラム513などにより加工されていても良いし、また、複数のコラムが重複し合う構造であっても良い。
【0104】
(学習支援システム100の機能的構成)
つぎに、学習支援システムの機能的構成について説明する。図35は、学習支援システム100の機能的構成のうち、サーバ101を中心とした機能的構成の一例を示した説明図である。ここでは、サーバ101の機能的構成について説明し、つぎに、学習者使用端末102の機能的構成について説明する。
【0105】
(学習支援システムの機能的構成:サーバ101の機能的構成)
サーバ101は、その機能的構成として、マニュアル参照要求入出力部3501と、マニュアルファイル部551に組み込まれたマニュアルファイルアクセスカウンタ3502と、画像入力制御部3503と、学習者ファイル部552に組み込まれた学習者ファイルアクセスカウンタ3504と、発言記録ファイル入出力・編集部3505と、発言記録ファイル部553に組み込まれた発言記録ファイルアクセスカウンタ3506と、評価点テーブル3507と、評価得点集計部3508と、学習者状況参照要求入出力部3509と、支援者通知部3510と、を有する。
【0106】
(マニュアル参照要求入出力部3501の内容)
マニュアル参照要求入出力部3501は、学習者Gが学習者使用端末102を介して入力したマニュアルの参照要求を入力し、当該要求に応じてマニュアルファイル部551を検索し、該当するマニュアル(手引き)を学習者使用端末102で表示可能に出力する。具体的には、学習者Gがロボットの作成に行き詰まった場合に、図17に示した「車体をつくるタブ」1701を押下することがマニュアルの参照要求に対応し、図18に示した「車体を作る画面」1800の内容が、該当するマニュアル(手引き)に対応する。
【0107】
マニュアル参照要求入出力部3501は、たとえば、マニュアルファイル処理部602(図6参照)により処理され、より具体的には、NIC509、CPU501、OS511およびファイルサーバプログラム512、データベースサーバプログラム513およびウェブサーバプログラム515によりその機能を実現することができる。
【0108】
(マニュアルファイルアクセスカウンタ3502の内容)
マニュアルファイルアクセスカウンタ3502は、どの学習者Gからマニュアルファイル部551のどのデータベースに対してアクセスがあったかの集計をおこなう。この集計は、学習支援システム100にアクセスしていない学習者、すなわち、学習意欲が低減している学習者を早期に発見する際などに役立てるデータである。マニュアルファイルアクセスカウンタ3502は、たとえば、マニュアルファイル処理部602(図6参照)により処理され、より具体的には、CPU501、OS511およびデータベースサーバプログラム513およびマニュアルファイル部551によりその機能を実現することができる。なお、学習支援システム100では、あるDBに対するアクセスに対しては評価得点の集計対象とする構成としても良い。
【0109】
(画像入力制御部3503の内容)
画像入力制御部3503は、学習者Gが学習者使用端末102を介してアップロードした遂行状況画像を、そのアップロード元の学習者Gに対応させて学習者ファイル部552へ記録する制御をおこなう。具体的には、学習者Gがロボットの作成途中に、その外観等を撮像し、図21に示した「さんかする」画面2100の「あつまりに作品をだす」ボタンを押下することにより、画像選択画面に移行し、その後、アップロード処理が開始される。画像入力制御部3503では、このアップロード処理される画像を学習者毎に記録する。
【0110】
画像入力制御部3503は、たとえば、学習者ファイル処理部603(図6参照)により処理され、より具体的には、NIC509と、CPU501と、OS511と、ファイルサーバプログラム512と、データベースサーバプログラム513と、ウェブサーバプログラム515等によりその機能を実現することができる。
【0111】
(学習者ファイルアクセスカウンタ3504の内容)
学習者ファイルアクセスカウンタ3504は、どの学習者Gもしくはどの支援者C(支援者E)から学習者ファイル部552のどのデータベースに対してアクセスがあったかの集計をおこなう。これは、後述するように、あるDBに対するアクセスに対しては評価得点の集計対象になるからである。またこの集計を、学習支援システム100にアクセスしていない学習者、すなわち、学習意欲が低減している学習者を早期に発見する際などに役立てても良い。学習者ファイルアクセスカウンタ3504は、たとえば、学習者ファイル処理部603(図6参照)により処理され、より具体的には、CPU501、OS511およびファイルサーバプログラム512、データベースサーバプログラム513および学習者ファイル部552によりその機能を実現することができる。
【0112】
(発言記録ファイル入出力・編集部3505の内容)
発言記録ファイル入出力・編集部3505は、学習者Gや支援者C(支援者E)が学習者使用端末102や支援者使用端末103を介して、発言記録ファイル部553内の各種DBの閲覧要求を入力し、また該当する内容を要求元の端末に送信する。また、発言記録ファイル入出力・編集部3505は、メールDB614も含むので、発言内容を編集等することもできる。
【0113】
具体的に、メールを送受信、編集する場合は、図26〜図30までに示したメール画面を利用する。また、チャットをおこなう場合は、図23に示したチャット画面を利用する。また、日記を書く場合には、図14に示した日記画面を利用する。発言記録ファイル入出力・編集部3505は、たとえば、発言記録ファイル処理部604(図6参照)により処理され、より具体的には、NIC509、CPU501、OS511およびデータベースサーバプログラム513、メールサーバプログラム514およびウェブサーバプログラム515によりその機能を実現することができる。
【0114】
(発言記録ファイルアクセスカウンタ3506の内容)
発言記録ファイルアクセスカウンタ3506は、どの学習者Gもしくはどの支援者C(支援者E)から発言記録ファイル部553のどのデータベースに対してアクセスがあったかの集計をおこなう。これは、後述するように、あるDBに対するアクセスに対しては評価得点の集計対象になるからである。また、この集計を、学習支援システム100にアクセスしていない学習者、すなわち、学習意欲が低減している学習者を早期に発見する際などに役立てても良い。発言記録ファイルアクセスカウンタ3506は、たとえば、発言記録ファイル処理部604(図6参照)により処理され、より具体的には、CPU501、OS511およびデータベースサーバプログラム513および発言記録ファイル部553によりその機能を実現することができる。
【0115】
(評価点テーブル3507および評価得点集計部3508の内容)
つぎに、評価点テーブル3507と評価得点集計部3508の内容について説明する。学習支援システム100は、学習成果物(作品)の画像、すなわち、遂行状況画像に対して支援者Cや他の学習者が投票した評価点を加算する。この評価得点は、学習者G毎に適宜表示され、学習者Gの学習意欲を維持向上させる。評価点テーブル3507は、投票者の属性に応じた評価点を予め格納したテーブルである。投票者の属性とは、学習者G、支援者C、支援者Eの別をいうがこれに限らず、たとえば、熟達した学習者Gは、別途分類を設けて、持ち点を多くしても良い。
【0116】
たとえば、評価点テーブル3507は、学習者であれば持ち点3点、支援者Cであれば持ち点5点、支援者Eであれば持ち点6点、というように構成される。評価得点はたとえば「あつまり画面」2000(図20参照)で、集計されるようにしても良い。なお、投票に際しては、「あつまり画面」2000の画面右下の、「参加者表示プルダウンボタン」により、コンテストに参加している学習者Gを選択し、「評価点表示プルダウンボタン」により、投票する評価点を選択する。得点は学習者ファイル部552に学習者別に格納される。
【0117】
評価得点集計部3508は、学習者ファイル部552に記録された評価点を学習者毎に集計する。また、使用の態様によっては、発言記録ファイル部553に記録された電子的発言ないし電子的文章に関する情報、もしくは、学習者ファイル部の出力要求の度合いに基づいて、評価点テーブル3507を参照して評価得点を各学習者毎に集計しても良い。評価点テーブル3507は、たとえば、CPU501と、ROM502によりその機能を実現することができる。また、評価得点集計部3508は、たとえば、得点算出プログラム516(図5参照)によりその機能を実現することができる。
【0118】
(学習者状況参照要求入出力部3509の内容)
学習者状況参照要求入出力部3509は、学習者使用端末102もしくは支援者使用端末103からの要求に応じて学習者ファイル部552を検索し、該当する学習者Gの遂行状況画像とその時点までの評価点を抽出するとともに、発言記録ファイル部553を検索して当該遂行状況画像に関する電子的発言ないし電子的文書を抽出する。さらに、学習者状況参照要求入出力部3509は、抽出した遂行状況画像、評価点、電子的発言等をその要求元の端末装置へ当該端末装置で表示可能に出力する。
【0119】
学習者状況参照要求入出力部3509の処理例として、たとえば、「ポイント画面」1300をあげることができる。また、「あつまり画面」2000に示した様な画面が学習者使用端末102で表示されるように、必要なhtmlファイルおよび画像を出力する。学習者状況参照要求入出力部3509は、たとえば、学習者ファイル処理部603(図6参照)により処理され、NIC509、CPU501、OS511、ファイルサーバプログラム512、データベースサーバプログラム513、ウェブサーバプログラム515などによりその機能を実現させることができる。
【0120】
(支援者通知部3510の内容)
支援者通知部3510は、マニュアルファイルアクセスカウンタ3502、学習者ファイルアクセスカウンタ3504、発言記録ファイルアクセスカウンタ3506へのアクセス履歴を学習者毎に掌握し、所定の期間アクセスのない学習者名を、その学習者に対応した支援者C(支援者E)の支援者使用端末103へ通知する。ここで、対応するとは、自己紹介DB605の支援者リンク先として設定された支援者Cをいうが、他の支援者であっても良い。
【0121】
学習支援システム100では、この様な自動通知機能を実現することにより、学習者Gの学習意欲減退を早期に知ることができ、早期に対応策を講じることが可能となる。支援者通知部3510は、たとえば、NIC509、CPU501、アクセス状況通知プログラム517によりその機能を実現することができる。
【0122】
(学習支援システムの機能的構成:学習者使用端末102の機能的構成)
つぎに、学習者使用端末装置の機能的構成について説明する。図36に示すように、学習者使用端末102は、その機能的構成として撮像部3601と、画像加工部3602と、画像出力部3603を有する。撮像部3601によりロボットの遂行状況画像が撮像される。具体的には、CCDなどを用いた画像入力部によりその機能を実現することができる。
【0123】
画像加工部3602は、撮像部3601により入力された画像をリサイズ、減色、もしくはフォーマット変換する。たとえば、500万画素で取り込まれた画像を、160×120画素、256色のGIF形式の画像に変換する処理をおこなう。この様な圧縮処理をおこなうことにより、サーバ101への送信負荷や、サーバ101からの受信負荷が軽減される。
【0124】
なお、撮像部3601で入力する画像は静止画に限られず、動画であっても良い。この場合は、撮像部3601と画像加工部3602が共同して、撮像と同時に画像変換し、たとえばMPEG4フォーマット形式に処理しても良い。画像加工手段は、たとえば、学習者使用端末102のCPUや画像処理プログラム(図示せず)によりその機能を実現することができる。なお、MPEG4フォーマット形式などへ変換処理する際の負荷が大きい場合には、別途PCI接続の処理ボードを接続し、このボードに処理させる態様であっても良い。
【0125】
画像出力部3603は、画像入力制御部3503に対して遂行状況画像を送信する。画像出力部3603は、たとえば、学習者使用端末102のネットワークインタフェースカードやOS(図示せず)によりその機能を実現することができる。
【0126】
(学習支援システム100の処理流れ)
最後に、学習支援システム100の処理流れの例をフローチャートを用いて説明する。ここでは、「あつまり画面」2000が出力される場合の処理流れを例にとって説明する。図37は、学習支援システム100の処理流れの例を示したフローチャートである。学習支援システム100では、まず、「あつまりタブ」が押下されたかを判断する(ステップS3701)。
【0127】
「あつまりタブ」が押下された場合(ステップS3701:YES)、学習支援システム100は、適宜「あつまりDB」607を参照し、「あつまり」(すなわち、コンテスト)に参加している学習者を特定する(ステップS3702)。つづいて、各学習者がアップロードした最新の遂行状況画像を所定の格納先から抽出する(ステップS3703)。
【0128】
同様に、学習支援システム100は、学習者自身が評したその学習成果物(すなわち、遂行状況画像に示されている作品)に対するコメントもしくは、他の学習者が評したコメントを抽出する(ステップS3704)。さらに、学習支援システム100は、「あつまりタブ」が押下された時点までの評価点を学習者毎に集計する(ステップS3705)。最後に、抽出したデータを埋め込み、要求のあった端末装置に表示可能に出力する(ステップS3706)。
【0129】
なお、以上説明した学習支援システムにおいては、SQLやNDLなどの各種のデータベース言語を用いることができる。また、XMLやPHPを用いてデータベース処理をおこなっても良い。
【0130】
以上説明したように、本発明の学習支援システムは、社会で意味ある活動を実践する集まりに仲間として参加し、コミュニケーションと共同的活動を通して、より有能な先輩(支援者)や仲間と道具(学習教材)に助けられて、興味ある課題にとり組むことが可能となっている。これにより、自分らしさを発揮し、他人から認められて自己実現を達成可能な環境を提供することが可能となった。換言すれば、学習者にとって興味のもてる学習テーマを設定し、学習テーマ毎に、学習者、支援者(コーディネータ、エキスパート)の3層構造の学習共同体を形成し、学び合いを促進し学習を深めることができ、さらに学習が促進できる環境を提供することが可能となった。
【0131】
なお、本実施の形態においては、学習教材Kとしてロボットを採用し、ロボットづくりを通じて実社会で役立つロボットを考案し発表する例を示したが、学習教材としては、これに限らず、たとえば、ゲームソフトを学習教材として採用し、ゲームソフトの開発と販売を学んだり、気象情報を学習教材として採用し、たとえば町の天気予報をおこなって発表することを学ぶような例が挙げられる。このとき、地域の農家やコンビニエンスストアのPOS端末に配信する様にして、地域社会との関連性を持たせるようにしても良い。
【0132】
また、この他、株式シミュレーションを学習教材として採用し、経済を学んだり、バーチャルショップを学習教材として採用し、ショップの運用を通じて経営を学んでも良い。また、ネット新聞を学習教材として採用し、新聞の共同製作を介して、編集や社会を学んでも良い。このとき、日本語版とともに英語版を編集し、ビジネス英語、ビジネス会話を身につけることができるようにしても良い。
【0133】
また、クワガタムシのように、生体を学習教材として採用し、飼育を通して生態系を学んでも良い。このとき、環境保護も併せて理解できるような仕組みを取り入れても良い。また、洋服を学習教材として採用し、洋服のデザインを介して、顧客心理を学んでも良い。
【0134】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の学習支援システム(請求項1)は、学習者が使用する学習者使用端末装置と、学習者に対して指導や評価をおこなう学習支援者が使用する支援者使用端末装置と、学習者の手元に配された手作業が可能な学習教材と、学習者使用端末装置から出力された情報もしくは支援者使用端末装置から出力された情報に対して処理をおこなうサーバ装置と、を有する学習支援システムであって、マニュアルファイルが、学習教材の手引きを予め記録し、学習者ファイルが、学習教材の各課題の遂行状況が撮像された遂行状況画像と当該遂行状況に対する評価点とを学習者毎に記録し、発言記録ファイルが、学習者や学習支援者の電子的発言ないし電子的文章を記録し、前記サーバ装置が、第1〜第3の処理手段を有し、第1の処理手段が、学習者使用端末装置からの要求に応じてマニュアルファイルを検索して、該当する手引きを当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に出力し、第2の処理手段が、学習者使用端末装置から入力された遂行状況画像を、当該入力元の学習者に対応させて学習者ファイルへ記録する制御をおこない、第3の処理手段が、学習者使用端末装置もしくは支援者使用端末装置からの要求に応じて学習者ファイルを検索し、該当する学習者の遂行状況画像とその時点までの評価点を抽出するとともに、発言記録ファイルを検索して当該遂行状況画像に関する電子的発言ないし電子的文書を抽出し、抽出した遂行状況画像と評価点と電子的発言ないし電子的文書とを当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に出力するので、手作業を介して各種課題を達成可能な実在の学習教材を用いつつ、ネットワークを介して多層多数の学習者と共同的な学習が可能となり、これにより、学習意欲を維持促進できる学習環境を提供し、現実社会で役立つ考え方、自主性、創造性、行動力を身につけることができる学習支援システムを提供することが可能となる。
【0135】
また、本発明の学習支援システム(請求項2)は、請求項1に記載の学習支援システムにおいて、第3の処理手段が、遂行状況画像と評価点と電子的発言ないし電子的文書とを端末装置へ出力する際に、当該遂行状況に対する評価点を当該端末装置からサーバ装置に対して入力可能に出力するので、評価点を契機として幅広いコミュニケーションが可能となり、これにより、学習意欲を維持促進できる学習環境を提供し、現実社会で役立つ考え方、自主性、創造性、行動力を身につけることができる学習支援システムを提供することが可能となる。
【0136】
また、本発明の学習支援システム(請求項3)は、請求項1または2に記載の学習支援システムにおいて、学習者ファイルには、或る学習者が参照する他の学習者もしくは学習支援者へのリンク先の情報が学習者毎にそれぞれ設定されており、第3の処理手段が、学習者使用端末装置もしくは支援者使用端末装置からの要求に応じて当該学習者に設定されているリンク先に関する情報を、当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に併せて出力するので、リンク先の情報に容易にアクセスでき、コミュニケーションを含めたネットワークを相乗的に拡大させることが可能となり、これにより、学習意欲を維持促進できる学習環境を提供し、現実社会で役立つ考え方、自主性、創造性、行動力を身につけることができる学習支援システムを提供することが可能となる。
【0137】
また、本発明の学習支援システム(請求項4)は、請求項1、2または3に記載の学習支援システムにおいて、前記サーバ装置が第4の処理手段を有し、この第4の処理手段が、マニュアルファイル、学習者ファイル、発言記録ファイルへのアクセス履歴を学習者毎に掌握し、所定の期間アクセスのない学習者名を支援者使用端末装置へ通知するので、学習意欲が減退している学習者の早期発見が可能となり、これにより、学習意欲を維持促進できる学習環境を提供し、現実社会で役立つ考え方、自主性、創造性、行動力を身につけることができる学習支援システムを提供することが可能となる。
【0138】
また、本発明の学習支援システム(請求項5)は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の学習支援システムにおいて、学習者使用端末装置が、撮像手段と、画像加工手段と、が総出力手段とを有し、撮像手段が、手元の学習教材を撮像し、画像加工手段が、撮像手段により撮像された学習教材の画像をリサイズ、減色、もしくはフォーマット変換し、画像出力手段が、画像加工手段により加工された画像を学習者ファイルへ出力するので、システムの負荷を軽減し「まち」による各種意欲の減退を低減することが可能となり、これにより、学習意欲を維持促進できる学習環境を提供し、現実社会で役立つ考え方、自主性、創造性、行動力を身につけることができる学習支援システムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の学習支援システムの概略構成の例を示した説明図である。
【図2】学習支援システムの要素間(サーバ、学習者使用端末、支援者使用端末など)の処理の流れを概説した説明図である。
【図3】学習支援システム中の、学習者G、支援者C、支援者Eとの間のコミュニケーション経路の概念を示した説明図である。
【図4】学習支援システムにより提供される興味追求型の学習と、従来のカリキュラムによる学習の比較を概念的に表した説明図である。
【図5】学習支援システムのうち、特にサーバのハードウェア構成に関する説明図である。
【図6】サーバの論理的構成を示したブロック図である。
【図7】「自己紹介DB」の内容を示した説明図である。
【図8】「ポイントDB」の内容を示した説明図である。
【図9】「にっきDB」の内容を示した説明図である。
【図10】「あつまりDB」の内容を示した説明図である。
【図11】クリエーターズスタジオのトップページの画面構成例を示した図である。
【図12】クリエーターズスタジオの「自己紹介画面」の画面構成例を示した図である。
【図13】クリエーターズスタジオの「ポイント画面」の画面構成例を示した図である。
【図14】クリエーターズスタジオの「日記画面」の画面構成例を示した図である。
【図15】クリエーターズスタジオの「スタジオ画面」の画面構成例を示した図である。
【図16】クリエーターズスタジオの「みほん画面」の画面構成例を示した図である。
【図17】クリエーターズスタジオの「けん引車(いんしゃ)4輪(りん)を作ろう画面」の画面構成例を示した図である。
【図18】クリエーターズスタジオの「車体を作る画面」の画面構成例を示した図である。
【図19】クリエーターズスタジオの「車体を作る画面」で「作る順番1ボタン」を押下した場合の画面構成例を示した図である。
【図20】クリエーターズスタジオの「あつまり画面」の画面構成例を示した図である。
【図21】クリエーターズスタジオの「さんかする画面」の画面構成例を示した図である。
【図22】クリエーターズスタジオの「ルール画面」の画面構成例を示した図である。
【図23】クリエーターズスタジオの「おしゃべり画面」の画面構成例を示した図である。
【図24】クリエーターズスタジオの「辞書画面」の画面構成例を示した図である。
【図25】クリエーターズスタジオの「ヒント画面」の画面構成例を示した図である。
【図26】クリエーターズスタジオの「もくじ画面」の画面構成例を示した図である。
【図27】クリエーターズスタジオでメールを送受信する際に必要な画面構成の例を示した説明図のうち、受信メールの表示画面の例を示した図である。
【図28】クリエーターズスタジオでメールを送受信する際に必要な画面構成の例を示した説明図のうち、メール作成画面の例を示した図である。
【図29】クリエーターズスタジオでメールを送受信する際に必要な画面構成の例を示した説明図のうち、送信済みメールの画面構成の例を示した図である。
【図30】クリエーターズスタジオでメールを送受信する際に必要な画面構成の例を示した説明図のうち、アドレス帳画面の例を示した図である。
【図31】クリエーターズスタジオでメールを送受信する際に必要な画面構成の例を示した説明図のうち、メール管理者へ問い合わせる場合に使用する画面例を示した図である。
【図32】クリエーターズスタジオで「あんない画面」の画面構成例を示した図である。
【図33】クリエーターズスタジオで「参加者一覧画面」の画面構成例を示した図である。
【図34】クリエーターズスタジオで「検索画面」の画面構成例を示した図である。
【図35】学習支援システムの機能的構成のうち、サーバを中心とした機能的構成の一例を示した説明図である。
【図36】学習支援システムの機能的構成のうち、学習者使用端末装置を中心とした機能的構成の一例を示した説明図である。
【図37】学習支援システムの処理流れの例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
100 学習支援システム
101 サーバ
102 学習者使用端末
103 支援者使用端末
508 ハードディスク(HD)
509 ネットワークインターフェースカード(NIC)
510 ソフトウェア部
511 オペレーティングシステム(OS)
512 ファイルサーバプログラム
513 データベースサーバプログラム
514 メールサーバプログラム
515 ウェブサーバプログラム
516 得点算出プログラム
517 アクセス状況通知プログラム
550 データ部
551 マニュアルファイル部
552 学習者ファイル部
553 発言記録ファイル部
601 通信制御部
602 マニュアルファイル処理部
603 学習者ファイル処理部
604 発言記録ファイル処理部
605 自己紹介DB
606 ポイントDB
613 日記DB
614 メールDB
1100 トップページ
1200 自己紹介画面
1300 ポイント画面
1400 日記画面
1500 スタジオ画面
1600 みほん画面
1700 全体(ぜんたい)を見る画面
1800 車体を作る画面
2000 あつまり画面
2100 さんかする画面
2200 ルール画面
2500 ヒント画面
2600 もくじ画面
3300 参加者一覧画面
3400 検索画面
3501 マニュアル参照要求入出力部
3502 マニュアルファイルアクセスカウンタ
3503 画像入力制御部
3504 学習者ファイルアクセスカウンタ
3505 発言記録ファイル入出力・編集部
3506 発言記録ファイルアクセスカウンタ
3507 評価点テーブル
3508 評価得点集計部
3509 学習者状況参照要求入出力部
3510 支援者通知部
3601 撮像部
3602 画像加工部
3603 画像出力部

Claims (5)

  1. 学習者が使用する学習者使用端末装置と、学習者に対して指導や評価をおこなう学習支援者が使用する支援者使用端末装置と、学習者の手元に配された手作業が可能な学習教材と、学習者使用端末装置から出力された情報もしくは支援者使用端末装置から出力された情報に対して処理をおこなうサーバ装置と、を有する学習支援システムであって、
    学習教材の手引きを予め記録したマニュアルファイルと、
    学習教材の各課題の遂行状況が撮像された遂行状況画像と当該遂行状況に対する評価点とを学習者毎に記録する学習者ファイルと、
    学習者や学習支援者の電子的発言ないし電子的文章を記録する発言記録ファイルと、
    を有し、
    前記サーバ装置は、
    学習者使用端末装置からの要求に応じてマニュアルファイルを検索し、該当する手引きを当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に出力する第1の処理手段と、
    学習者使用端末装置から入力された遂行状況画像を、当該入力元の学習者に対応させて学習者ファイルへ記録する制御をおこなう第2の処理手段と、
    学習者使用端末装置もしくは支援者使用端末装置からの要求に応じて学習者ファイルを検索し、該当する学習者の遂行状況画像とその時点までの評価点を抽出するとともに、発言記録ファイルを検索して当該遂行状況画像に関する電子的発言ないし電子的文書を抽出し、抽出した遂行状況画像と評価点と電子的発言ないし電子的文書とを当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に出力する第3の処理手段と、
    を備えたことを特徴とする学習支援システム。
  2. 第3の処理手段は、遂行状況画像と評価点と電子的発言ないし電子的文書とを端末装置へ出力する際に、当該遂行状況に対する評価点を当該端末装置からサーバ装置に対して入力可能に出力することを特徴とする請求項1に記載の学習支援システム。
  3. 学習者ファイルには、或る学習者が参照する他の学習者もしくは学習支援者へのリンク先の情報が学習者毎にそれぞれ設定されており、
    第3の処理手段は、学習者使用端末装置もしくは支援者使用端末装置からの要求に応じて当該学習者に設定されているリンク先に関する情報を、当該要求のあった端末装置へ当該端末装置で表示可能に併せて出力することを特徴とする請求項1または2に記載の学習支援システム。
  4. 前記サーバ装置は、マニュアルファイル、学習者ファイル、発言記録ファイルへのアクセス履歴を学習者毎に掌握し、所定の期間アクセスのない学習者名を支援者使用端末装置へ通知する第4の処理手段を備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の学習支援システム。
  5. 学習者使用端末装置は、
    手元の学習教材を撮像する撮像手段と、
    撮像手段により撮像された学習教材の画像をリサイズ、減色、もしくはフォーマット変換する画像加工手段と、
    画像加工手段により加工された画像を学習者ファイルへ出力する画像出力手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の学習支援システム。
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