JP7181273B2 - 在宅指数算出装置及び在宅指数表示システム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、窓を有する建物の周囲における温度を含む環境状態を検出する検出手段と、検出手段によって検出された環境状態を示す環境状態情報を記憶する記憶手段と、記憶手段によって記憶された環境状態情報に基づいて、建物の窓の開放を推奨する度合いを示す窓開け推奨度および建物に存在する人への外出を推奨する度合いを示す外出推奨度の少なくとも一方を導出する導出手段と、を備えた推奨度導出装置について記載れている。
すなわち、近年は、作業をするための外出が必須ではなくなり、建物の外の環境や、建物に居る人が置かれている状況次第で、建物に居る人が外出するか建物にとどまるかを選択できるようになってきた。
しかしながら、特許文献1に記載されたような従来の外出を推奨する度合いを提示する技術は、エネルギー節約のために建物に居る人をできるだけ外出させることを目的としたものである上、外出を推奨する度合いを算出する際に、建物の周囲の環境状態しか参照していない。
このため、外出しない場合もあることを前提とした新たな判断基準の提示が求められている。
前記指数算出手段21は、
少なくとも前記外部情報及び前記個人情報をそれぞれ数値化し、
各数値の合計を前記在宅指数Nとしており、
前記個人情報には、体調の程度を複数の段階で示す体調情報を少なくとも有する身体情報が含まれていて、前記体調情報には、前記複数の段階ごとに異なる数値が設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、例えば図3に示すように、
請求項1に記載の在宅指数算出装置2において、
前記個人情報には、未就学児情報、小学生情報、中高生情報及び高齢者情報のうちの少なくともいずれかの家族構成を示す情報を有する家族情報が含まれ、
前記未就学児情報は、家族に未就学児が居るか否かを示す情報であり、
前記小学生情報は、家族に小学生が居るか否かを示す情報であり、
前記中高生情報は、家族に中高生が居るか否かを示す情報であり、
前記高齢者情報は、家族に高齢者がいるか否かを示す情報であり、
前記家族情報には、各前記家族構成を示す情報に応じた数値が設定されていることを特徴とする。
このため、請求項1に記載の発明によれば、外出するべきか建物の中にとどまるべきかを、建物の中に居る人が容易に判断することができるようになる。
また、建物に居る人の状況に応じた在宅指数Nを出力することができる。
また、在宅指数Nの算出を容易に行うことができる。
前記出力手段21,23は、それぞれ異なる重みづけ情報に基づいて重みづけした前記在宅指数Nを出力することを特徴とする。
このため、請求項12に記載の発明によれば、外出するべきか建物の中にとどまるべきかを、建物の中に居る人が容易に判断することができるようになる。
はじめに、本実施形態に係る在宅指数表示システム(以下、システム100)の概略構成について説明する。
図1はシステム100を表すブロック図である。
各装置2~3は、例えば通信ネットワークN(LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット等)を介して互いに通信可能となっている。
外部機器1は、外部情報を格納している。
外部機器1には、例えば、気象機関(気象庁、気象情報会社等)、交通機関(鉄道会社、高速道路会社等)及び保健機関(厚生労働省、保健所等)のうちの少なくともいずれかの機関が管理するサーバが含まれる。
この外部情報の詳細については後述する。
算出装置2は、外部機器1から外部情報を取得し、取得した外部情報等に基づいて在宅指数Nを算出するものである。
なお、在宅指数Nを含む算出装置2の詳細については後述する。
表示装置3は、算出装置2から受信した在宅指数N等を表示する表示手段である。
表示装置3は、建物(住宅、職場等)内に配置されたもの(例えば、専用端末、PC等)であってもよいし、建物に居る人が所持しているもの(例えば携帯電話等)であってもよい。
表示装置3は、表示部31と、操作部32と、を備えている。
表示部31は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)等で構成されている。
操作部32は、ユーザが操作可能に構成されている。
操作部32には、キーボード(カーソルキー、数字入力キー、各種機能キー等)、ポインティングデバイス(マウス等)、表示部31の表面に積層されたタッチパネル等が含まれる。
なお、システム100は、算出装置2から出力された在宅指数Nを、図示しない他のサーバ(建物メーカーの各種サービスを提供するためのサーバ、建物に居る人の勤め先企業のサーバ等)を経由させて表示装置3へ表示させる(建物メーカーや勤め先企業が開設するWebページ等の一部コンテンツとして表示又はWebページからアクセス可能とする)ようになっていてもよい。
また、システム100は、外部機器1及び表示装置3のうちの少なくとも一方の装置を複数備えていてもよい。
次に、上記システム100が備える算出装置2の詳細について説明する。
図2は算出装置2を示すブロック図、図3は算出装置2が表示する指数表示画面S1の一例を示す画像図、図4はシステム100の動作を示すシーケンス図である。
算出装置2は、図2に示すように、制御部21と、記憶部22と、通信部23と、を備えている。
また、本実施形態に係る算出装置2は、表示部24と、操作部25と、を更に備えている。
各部21~25は、バス等で電気的に接続されている。
そして、制御部21のCPUは、記憶部22に記憶されている各種プログラムを読出してRAM内に展開し、展開されたプログラムに従って各種処理を実行し、算出装置2各部の動作を集中制御するようになっている。
また、記憶部22は、制御部21が実行する各種プログラムやプログラムの実行に必要なパラメーター等を記憶している。
また、記憶部22は、暦情報、重みづけ情報を記憶している。
本実施形態に係る記憶部22は、それぞれ内容の異なる重みづけ情報を複数有している。
この暦情報及び重みづけ情報の詳細については後述する。
そして、通信部23は、通信ネットワークNを介して有線又は無線で接続された他の装置(外部機器1、表示装置3等)との間で各種信号や各種データを送受信するようになっている。
表示部24は、例えばLCD、CRT等で構成されている。
そして、表示部24は、制御部21から受信した画像信号に応じた画面を表示するようになっている。
操作部25には、キーボード(カーソルキー、数字入力キー、各種機能キー等)、ポインティングデバイス(マウス等)、表示部24の表面に積層されたタッチパネル等が含まれる。
そして、操作部25は、ユーザによってなされた操作に応じた制御信号を制御部21へ出力するようになっている。
上記のように構成された算出装置2の制御部21は、例えば図4に示すような動作をする。
例えば、制御部21は、例えば表示装置3から所定の制御信号を受信したことを契機として情報設定処理を実行する。
「個人情報」は、建物に居る人に関する情報である。
個人情報には、身体情報、通勤情報及び家族情報のうちの少なくともいずれかの情報が含まれる。
体調情報は、体調の程度(例えば、とても良い、良い、悪いの三段階)を示す情報である。
妊娠情報は、妊娠しているか否かを示す情報である。
交通手段情報は、通勤に電車を使っているか否かを示す情報である。
通勤時間情報は、建物から職場までの通勤時間が所定時間(例えば1時間)を超えるか否かを示す情報である。
未就学児情報は、家族に未就学児が居るか否かを示す情報である。
小学生情報は、家族に小学生が居るか否かを示す情報である。
中高生情報は、家族に中高生が居るか否かを示す情報である。
高齢者情報は、家族に高齢者がいるか否かを示す情報である。
「所在地情報」は、建物の所在地、すなわち、当該建物が建つ都道府県を示す情報である。
なお、所在地情報は、都道府県より広い「地方」等を示す情報であってもよいし、都道府県よりも狭い「群」、「市区町村」等を示す情報であってもよい。
本実施形態に係る指数表示画面S1は、所在地表示領域R1と、個人情報表示領域R2と、指数表示領域R3と、を有している。
指数表示領域R3については後述する。
制御部21は、表示装置3の操作部32に所定操作(例えば、所在地表示領域R1へのクリック、タッチ等)がなされると、都道府県の一覧を示すプルダウンメニューを所在地表示領域R1に表示させる。
そして、制御部21は、プルダウンメニューの中からいずれかの都道府県が選択されると、表示装置3から通信部23を介して選択された都道府県を受信し、所在地情報として設定する。
本実施形態に係る個人情報表示領域R2は、体調情報表示領域R21と、他情報表示領域R22と、を有している。
体調情報表示領域R21は、複数の体調情報を示す文字(「とても良い」、「良い」、「わるい」)及び各文字に対応するラジオボタンB11~B13を有している。
そして、制御部21は、表示装置3の操作部32に所定操作(例えば、ラジオボタンB11~B13へのクリック、タッチ等)がなされると、表示装置3から通信部23を介して操作されたラジオボタンB11~B13に対応する体調情報を受信し、個人情報として設定する。
その際、制御部21は、選択された体調情報に対応するラジオボタンの表示態様を黒く塗りつぶされた選択態様とし、他のラジオボタンの表示態様を塗りつぶされていない非選択態様とする。
本実施形態に係る他情報表示領域R22は、身体情報に含まれる妊娠情報、通勤情報及び家族情報を示す文字及び各文字に対応するチェックボックスC11~C17を有している。
そして、制御部21は、表示装置3の操作部32に所定操作(例えば、複数のチェックボックスC11~C17のうちの少なくともいずれかのチェックボックスC11~C17へのクリック、タッチ等)がなされると(ステップA3)、表示装置3から通信部23を介して操作されたチェックボックスC11~C17の状態(選択/非選択)に対応する個人情報を受信し(ステップA4)、個人情報として設定する(ステップA5)。
その際、制御部21は、選択されたチェックボックスの表示態様をチェックマークが入った選択態様とし、選択されていないチェックボックスの表示態様をチェックマークが入っていない非選択態様とする。
また、個人情報設定処理において、制御部21は、指数表示画面S1とは異なる専用の設定画面を表示装置3の表示部31に表示させ、その際に表示装置3の操作部32になされた操作に応じて個人情報を設定するようになっていてもよい。
また、外部情報のうちの少なくとも一部の情報が他の機器に登録されている場合、個人情報設定処理において、制御部21は、通信部23を介して当該他の機器から外部情報を取得し、それを自動的に設定するようになっていてもよい。
また、個人情報設定処理において、制御部21は、GPS等を利用して所在地情報を自動的に取得するようになっていてもよい。
また、制御部21は、例えば、算出装置2が備える図示しない計時手段が所定時刻を示したことを契機として外部情報更新処理を実行する。
この外部情報更新処理において、制御部21は、まず、情報取得処理を実行する。
この情報取得処理において、制御部21は、通信部23を介して、外部機器1から外部情報を取得する(ステップB1)。
具体的には、制御部21は、外部機器1が提供しているウェブページをクロールして必要な外部情報をスクレイピングしたり、外部機器1から外部情報を直接受信したりする。
天気情報は、各都道府県の県庁所在地における天気である。
気温・湿度情報は、各都道府県の県庁所在地における不快指数(夏季)又は体感温度指数(冬季)である。
熱中症情報は、各都道府県の県庁所在地における熱中症情報である
紫外線情報は、各郵便番号に対応する地区における紫外線指数である。
肌乾燥情報は、各郵便番号に対応する地区における素肌乾燥指数である。
台風情報は、各郵便番号に対応する地区が暴風域に入る確率である。
警報・注意報情報は、各郵便番号に対応する地区に発令された特別警報、警報又は注意報の内容、及び警戒レベルである。
「予報情報」は、当日から9日後までの分が取得可能な情報であり、天気情報及び気温・湿度情報がこれに分類される。
また、「事前情報」は、当日及び翌日の分が取得可能な情報であり、熱中症情報、紫外線情報、肌乾燥情報及び台風情報がこれに分類される。
また、「実況情報」は、当日の分のみ取得可能な情報であり、警報・注意報情報がこれに分類される。
鉄道運行情報は、各都道府県における路線一覧、各都道府県における遅延・運転見合わせ等の発生路線、及び各都道府県における遅延・運転見合わせ等の発生件数である。
道路渋滞情報は、各都道府県における事故・渋滞等の発生の有無等である。
交通情報は、全て実況情報である
花粉情報は、各都道府県の県庁所在地における飛散状況である。
PM2.5情報は、各都道府県の県庁所在地における分布予測である。
インフルエンザ情報は、各都道府県における保健所数、及び注意報数(警報が発令されている場合は警報数)である。
コロナウイルス情報は、各都道府県における感染者数である。
花粉情報及びPM2.5情報は、事前情報に分類される。
コロナウイルス情報は、実況情報に分類される。
外部情報を取得した後、制御部21は、更新処理を実行する。
この更新処理において、制御部21は、郵便番号に基づいて取得した外部情報を都道府県単位で集計し、記憶部22へ記憶させる(ステップB2)。
その際、既に記憶部22に外部情報が存在する場合には、制御部21は、記憶部22に記憶されていた過去の外部情報を、新たに取得した外部情報で置き換える。
外部情報を置き換えたら、制御部21は、外部情報更新処理を終了する。
本実施形態に係る制御部21は、一日に複数回の情報取得処理を実行する。
そして、各情報取得処理において、制御部21は、気象情報、交通情報及び粒子・感染症情報のうちのいずれかの情報を取得する。
具体的には、制御部21は、気象情報を取得・更新するための情報取得処理を、例えば朝4:00頃に実行する。これは、外部機器1が、偶数時に気象情報を更新するためである。
また、制御部21は、交通情報を取得・更新するための情報取得処理を、例えば朝の5:00頃に実行する。これは、始発列車の多くが5時台に出発するためである。
また、制御部21は、粒子・感染症情報を取得・更新するための情報取得処理を夜0:00頃に実行する。これは、粒子・感染症情報に含まれる情報の多くの発表が比較的遅く、当日の在宅指数Nの算出に前日以前の情報を利用することになるためである。
本実施形態に係る制御部21は、以上説明してきた情報取得処理を実行することにより情報取得手段をなす。
また、制御部21は、例えば図示しない計時手段が所定時刻(例えば朝6:00等)を示したことを契機として、例えば図4に示すような指数算出処理を実行する。
この指数算出処理において、制御部21は、記憶部22に記憶されている(外部機器1から取得した)外部情報と、個人情報と、に基づいて在宅指数Nを算出する。
「在宅指数N」は、建物内にとどまるべき条件が整っている程度を示す数値である。
この指数算出処理において、制御部21は、まず、数値化処理を実行する(ステップC1)。
本実施形態に係る指数算出処理において、制御部21は、まず、外部情報、個人情報及び暦情報をそれぞれ数値化する。
その際、制御部21は、所在地情報として設定した都道府県の外部情報を数値化する。このため、制御部21は、建物の所在地に関連した外部情報に基づいて在宅指数Nを算出することになり、建物の所在地に応じた在宅指数Nを出力することができる。
天気情報については、例えば、「晴れ」を0、「曇り」を30、「晴時々曇り」を40、「晴後雨」を50、「雨」を70、「雪」を80、「暴風雨」又は「暴風雪」を100に換算する。
なお、天気情報は予報情報であるため、当日の天気情報だけでなく、翌日から9日後の天気情報も数値化する。
冬季(10~翌3月)の場合、気温・湿度情報については、 体感温度指数(0~100)を数値とする。
なお、気温・湿度情報は予報情報であるため、当日の気温・湿度情報だけでなく、翌日から9日後の気温・湿度情報も数値化する。
なお、熱中症情報は事前情報であるため、当日の熱中症情報だけでなく、翌日の熱中症情報も数値化し、翌日~9日後の熱中症情報は0とする。
また、上述したように、熱中症情報は時期によって取得されないため、制御部21は、熱中症情報が取得されている場合のみ数値化する。
なお、紫外線情報は事前情報であるため、当日の紫外線情報だけでなく、翌日の紫外線情報も数値化し、翌日~9日後の紫外線情報は0とする。
また、上述したように、紫外線情報は時期によって取得されないため、制御部21は、紫外線情報が取得されている場合のみ数値化する。
なお、肌乾燥情報は事前情報であるため、当日の肌乾燥情報だけでなく、翌日の肌乾燥情報も数値化し、翌日~9日後の肌乾燥情報は0とする。
また、上述したように、肌乾燥情報は時期によって取得されないため、制御部21は、肌乾燥情報が取得されている場合のみ数値化する。
なお、台風情報は事前情報であるため、当日の台風情報だけでなく、翌日の台風情報も数値化し、2日後~9日後の台風情報は0とする。
なお、警報・注意報情報は実況情報であるため、当日の警報・注意報情報を数値化し、翌日~9日後の警報・注意報情報は0とする。
個人情報として電車通勤が設定されている場合、鉄道運行情報については、遅延・運転見合わせ等の発生路線数÷ 路線総数を算出し、その値(0~100)を数値とし、道路渋滞情報については0とする。
個人情報として電車通勤が設定されていない場合、道路渋滞情報については、例えば、「事故・渋滞あり」を0、「なし」を100に換算し、鉄道運行情報については0とする。
なお、交通情報は実況情報であるため、当日の交通情報を数値化し、翌日~9日後の交通情報は0とする。
花粉情報については、例えば、「ほぼ無し」を0、「非常に少ない」を10、「少ない」を25、「やや少ない」を35、「並」を55、「やや多い」を75、「多い」を80、「非常に多い」又は「極めて多い」を100に換算する。
なお、花粉情報は、事前情報であるため、当日の花粉情報だけでなく、翌日の花粉情報も数値化し、2日後~9日後の花粉情報は0とする。
また、上述したように、花粉情報は時期によって取得されないため、制御部21は、花粉情報が取得されている場合のみ数値化する。
一方、警報が発令されている場合には、警報数÷保健所数を算出し、その値が例えば、「0~0.3未満」を64、「0.3以上~0.7未満」を80、「0.7以上~1.0」を100に換算する。
なお、インフルエンザ情報は予報情報であるため、当日のインフルエンザ情報だけでなく、翌日~9日後のインフルエンザ情報も数値化する。
また、上述したように、インフルエンザ情報は時期によって取得されないため、制御部21は、インフルエンザ情報が取得されている場合のみ数値化する。
PM2.5情報については、地点分布予測合計値÷地点数を算出し、その値(0~100)を数値とする。
なお、PM2.5情報は事前情報であるため、当日のPM2.5情報だけでなく、翌日のPM2.5情報も数値化し、2日後~9日後のPM2.5情報は0とする。
体調情報については、「とても良い」を0、「良い」を5、「悪い」を10に換算する。
基礎疾患情報については、「基礎疾患がない」を0、「基礎疾患がある」を10に換算する。
妊娠情報については、「妊娠していない」を0、「妊娠している」を10に換算する。
通勤時間情報については、建物から職場までの通勤時間が所定時間(例えば1時間)を超えるか否かについては、「超えない」を0、「超える」を5に換算する。
未就学児情報については、が居るか否かについては、「未就学児が居ない」を0、「未就学児が居る」を5に換算する。
小学生情報については、「小学生が居ない」を0、「小学生が居る」を4に換算する。
中高生情報については、「中高生が居ない」を0、「中高生が居る」を3に換算する。
高齢者情報については、「高齢者が居ない」を0、「高齢者が居る」を3に換算する。
外部情報等を数値化した後、制御部21は、合算処理を実行する(ステップC2)。
この合算処理において、制御部21は、各数値を合算し、各数値の合計を前記在宅指数Nとする。
具体的には、制御部21は、まず、外部情報の中の気象情報に含まれる当日の予報情報(天気情報及び気温・湿度情報)を数値化したものと、当日の事前情報(熱中症情報、紫外線情報、肌乾燥情報のうち季節に応じて取得した情報及び台風情報)を数値化したものと、実況情報(警報・注意報情報)を数値化したものを合算し、その値を当日気象情報値とする。
次に、外部情報の中の交通情報に含まれる鉄道運行情報を数値化したものと、道路渋滞情報を数値化したものを合算し、その値を当日交通情報値とする。
次に、外部情報の中の粒子・感染症情報に含まれる予報情報(季節に応じて取得したインフルエンザ情報)を数値化したものと、当日の事前情報(季節に応じて取得した花粉情報及びPM2.5情報)を数値化したものと、実況情報(コロナウイルス情報)を数値化したものを合算し、その値を当日粒子・感染症情報値とする。
具体的には、制御部21は、記憶部22に記憶されている重みづけ情報(各値に乗じる係数の一覧)に基づいて、当日気象情報値、当日交通情報値及び当日粒子・感染症情報値にそれぞれ係数を乗じ、その値を当日気象指数、当日交通指数及び当日粒子・感染症指数とする。
具体的には、例えば、当日気象情報値 が最大値のときに当日気象指数が15となるような係数を乗じ、当日交通情報値が最大値のときに当日交通指数が10となるような係数を乗じれば、当日気象指数は、交通指数に対して1.5倍の重みづけがなされたことになる。
こうすることで、少なくとも外部情報及び個人情報のうち、建物に居る人にとって関心の高い情報を、在宅指数Nの算出により大きく反映させることができる。
当日外部指数を算出した後、制御部21は、当日外部指数と、個人情報を数値化したものを合算する。
具体的には、制御部21は、当日が、お盆休み期間(例えば8/13~8/16)に含まれる日、年末年始休み期間(例えば12/30~翌年1/03)に含まれる日、及び祝日による5日以上の連休に含まれる日については、当日外部指数と個人情報を数値化したものの合算値に例えば10を加算する。
また、祝日による4日以上の連休に含まれる日については、合算値に例えば8を加算する。
また、祝日による4日以上の連休に含まれる日については、合算値に例えば5を加算する。
こうすることで、時期毎に特有の事情を考慮した在宅指数Nを出力することができる。
翌日の在宅指数Nを算出する場合、制御部21は、まず、外部情報の中の気象情報に含まれる翌日の予報情報(天気情報及び気温・湿度情報)を数値化したものと、翌日の事前情報(熱中症情報、紫外線情報、肌乾燥情報のうち季節に応じて取得した情報及び台風情報)を数値化したものと、翌日の実況情報(0である)を合算し、その値を翌日気象情報値とする。
次に、外部情報の中の交通情報(実況状況につき0)を翌日交通情報値とする。
次に、外部情報の中の粒子・感染症情報に含まれる翌日の予報情報(季節に応じて取得したインフルエンザ情報)を数値化したものと、事前情報(季節に応じて取得した花粉情報及びPM2.5情報)を数値化したものと、実況情報(コロナウイルス情報)を数値化したもの(0である)を合算しその値を翌日粒子・感染症情報値とする。
各数値を算出した後、制御部21は、各数値を重みづけし(それぞれ係数を乗じ)、その値を翌日気象指数、翌日交通指数及び翌日粒子・感染症指数とする。
重みづけをした後、制御部21は、重みづけされた各指数を合算し、その値を翌日外部指数とする。
翌日外部指数を算出した後、制御部21は、翌日外部情報と、個人情報を数値化したものを合算し、暦情報に基づく数値の加算を行う。
次に、外部情報の中の交通情報(実況状況につき0)を2~9日後交通情報値とする。
次に、外部情報の中の粒子・感染症情報に含まれる2~9日後の予報情報(季節に応じて取得したインフルエンザ情報)を数値化したものと、事前情報(季節に応じて取得した花粉情報及びPM2.5情報)を数値化したもの(0である)と、実況情報(コロナウイルス情報)を数値化したもの(0である)を合算しその値を2~9日後粒子・感染症情報値(0である)とする。
各数値を算出した後、制御部21は、各数値を重みづけし(それぞれ係数を乗じ)、その値を2~9日後気象指数、2~9日後交通情報(0である)及び2~9日後粒子・感染症指数(0である)とする。
重みづけをした後、制御部21は、重みづけされた各指数を合算し、その値を2~9日後外部指数とする。
2~9日後外部指数を算出した後、制御部21は、2~9日後外部情報と、個人情報を数値化したものを合算し、暦情報に基づく数値の加算を行う。
以上説明してきたような数値化処理や合算処理を実行することで、在宅指数Nの算出を容易に行うことができる。
在宅指数Nを算出した後、制御部21は、出力処理を実行する(ステップC3)。
この出力処理において、制御部21は、算出した在宅指数Nを出力する。
本実施形態に係る出力処理において、制御部21は、通信部23を介して算出した在宅指数Nを含む指数表示画面S1のウェブページのデータを表示装置3へ送信し、指数表示領域R3に在宅指数Nが映された指数表示画面S1を表示部31へ表示させる(ステップC4)。
そして、制御部21は、当日表示領域R31に当日の日付及び在宅指数Nを、翌日表示領域R32に翌日の日付及び在宅指数Nを、2日後~9日後表示領域R33に2日後~9日後の日付及び在宅指数Nをそれぞれ表示させる。
当日の在宅指数Nを表示することで、建物に居る人は、出力された当日の在宅指数Nを参照することにより、これから外出するか否かを判断することができるようになる。
また、翌日以降の在宅指数Nを表示することで、建物に居る人は、出力された翌日以降の在宅指数Nを参照することにより、翌日以降の行動の計画を立てることができるようになる。
本実施形態に係る指数アイコンI1は、住宅とその住人をイメージしたものとなっている。
また、制御部21は、在宅指数Nの高さに応じて、指数アイコンI1の態様を変更する。
具体的には、制御部21は、在宅指数Nが第一閾値(例えば40%)以下のときの指数アイコンI1の態様を、外出に適していることを示す態様(例えば、住人が住宅の外に出ていて住宅が小さく見える態様)とする。
また、制御部21は、在宅指数Nが第一閾値超第二閾値(例えば70%)以下のときの指数アイコンI1の態様を、外出にしても差し支えないことを示す態様(例えば、住人が住宅の外に出ていているが住宅がすぐそばにある態様)とする。
また、制御部21は、在宅指数Nが第一閾値超第二閾値(例えば70%)超のときの指数アイコンI1の態様を、外出を勧めないことを示す態様(例えば、住人が住宅の中に居る態様)とする。
具体的には、制御部21は、当日表示領域R31及び翌日表示領域R32に、日付、在宅指数N及び指数アイコンI1の他、在宅指数Nの算出に用いられた要素(外部情報)の種類(天気、交通等)を示す要素アイコンI2及び要素の状況を表示させる。
上述したように、一部の外部情報は時期によって取得されないため、一部の(例えば、花粉、ウイルス、熱中症、乾燥等を示す)要素アイコンI2及び要素の状況は、月によって表示されるときとされないときがある。
また、制御部21は、表示する要素アイコンI2の数に応じて、各要素アイコンI2の幅を調整する。
具体的には、制御部21は、各要素(外部情報)について用意された在宅指数Nの大きさと、表示する状況との対応関係を示すテーブルを参照し、算出した在宅指数Nに対応する状況を表示させる。
なお、制御部21は、指数算出処理を、例えば、算出装置2の電源がオンにされたこと、日付が更新されたこと、他の装置(外部機器1、表示装置3等)から所定信号を受信したこと、操作部25に所定操作がなされたこと、その日最後の情報取得処理を実行したこと等を契機として実行するようになっていてもよい。
また、出力処理において、制御部21は、画像データを表示装置3へ送信する代わりに(又は並行して)、指数表示画面S1を、算出装置2の表示部24へ表示させるようになっていてもよいし、図示しない印刷装置に印刷させるようになっていてもよい。
また、制御部21は、指数表示画面S1に、設定された都道府県の他に(又は設定された都道府県と共に)、設定された都道府県の近隣の都道府県における在宅指数Nを出力するようになっていてもよい。
また、制御部21は、在宅指数Nの算出を、例えば、過去の外部情報及び個人情報を入力として、在宅指数Nを出力として機械学習させた学習済モデルに、新たな外部情報及び個人情報を入力することにより求めるようになっていてもよい。
本実施形態に係る制御部21は、以上説明してきた指数算出処理を実行することにより指数算出手段及び出力手段をなす。
また、制御部21は、操作部25に所定操作がなされたことを契機として情報登録・出力処理を実行する。
本実施形態に係る情報登録・出力処理において、制御部21は、例えば図5に示すような管理画面S2を表示部24へ表示させる(ステップD1)。
本実施形態に係る管理画面S2は、複数の登録ボタンB21~B23と、複数の出力ボタンB31~B33と、日付表示領域R4と、を有している。
また、この情報登録・出力処理において、制御部21は、それぞれ異なる重みづけ情報に基づいて重みづけした前記在宅指数Nを出力する。
本実施形態に係る情報登録・出力処理において、制御部21は、操作部25に所定操作(例えば、出力ボタンB31~B33へのクリック、タッチ等)がなされると(ステップD2)、例えば図6に示すような在宅指数Nの一覧のデータを出力する(ステップD3)。
具体的には、制御部21は、提供用の出力ボタンB31が操作されると、図6(a)に示すような提供用在宅指数Nのデータを出力する。
また、制御部21は、比較1用の出力ボタンB32が操作されると、図6(b)に示すような、提供用在宅指数Nとは異なる重みづけ情報に基づいて算出された比較用在宅指数N1のデータを出力する。
また、制御部21は、比較2用の出力ボタンB33が操作されると、提供用在宅指数Nとも比較用在宅指数N1とも異なる重みづけ情報に基づいて算出された比較用在宅指数N2のデータを出力する。
そして、出力された提供用在宅指数Nと、比較用在宅指数N1,2と、を比較することにより、より適切な重みづけ情報を選択することができる。
また、この情報登録・出力処理において、制御部21は、操作部25に所定操作がなされたことを契機として重みづけの内容を新たに登録する。
本実施形態に係る情報登録・出力処理において、制御部21は、表示装置3の操作部32に所定操作(例えば、登録ボタンB21~B23へのクリック、タッチ等)がなされると(ステップD4)、例えば図7に示すような重みづけ情報のデータを取り込み(ステップD5)、取り込んだ提供用重みづけ情報に基づいて在宅指数Nを再算出し直す(ステップD6)。
具体的には、提供用の登録ボタンB21が操作されると、制御部21は、例えば図7(a)に示すような提供用重みづけ情報のデータを取り込む。
また、比較1用の登録ボタンB22が操作されると、制御部21は、例えば図7(b)に示すような、提供用重みづけ情報とは異なる比較用重みづけ情報1のデータを取り込む。
また、比較2用の登録ボタンB23が操作されると、制御部21は、提供用重みづけ情報とも比較用重みづけ情報1とも異なる比較用重みづけ情報2のデータを取り込む。
その際、現在取り込まれているデータと内容の異なる(編集された)データを提供用重みづけ情報として取り込むことにより、在宅指数N算出の際の重みづけの仕方を変更することができる。
なお、制御部21は、情報登録・出力処理を、例えば他の装置から所定の制御信号を受信したこと等を契機として実行するようになっていてもよい。
また、生成する比較用重みづけ情報は1種類であってもよいし、3種類以上あってもよい。
本実施形態に係る制御部21は、以上説明してきた情報登録・出力処理を実行することにより第二出力手段をなす。
以上説明してきたように、本実施形態に係る算出装置2は、外部機器1からら外部情報を取得し、取得した外部情報と、建物に居る人に関する個人情報と、に基づいて、建物内にとどまるべき条件が整っている程度を示す在宅指数Nを算出し、算出した在宅指数Nを出力するする制御部21(情報取得手段、指数算出手段及び出力手段)を備える。
この在宅指数Nは、建物内で過ごす方が快適、安全、健康又は効率的であるかどうかを判断するための判断材料となる。
このため、算出装置2やこの算出装置2を備えるシステム100によれば、外出するべきか建物の中にとどまるべきかを、建物の中に居る人が容易に判断することができるようになる。
そして、建物に居る人は、例えば以下のような対応をとることが可能となる。
・職場の建物に居る職場の管理者が、当日の在宅指数Nに基づいて、当日の勤務形態をテレワークとするか否かを決定し、決定事項を従業員等に通知する
・自宅にいる人が、当日の在宅指数Nに基づいて、子供の外出を許可するか否かを決定する
・職場の建物に居る管理者や自宅にいる人が、当日~9日後の在宅指数Nに基づいて、次週のテレワークで勤務する日を決定する
なお、本発明は上記の実施形態等に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
1 外部機器
2 在宅指数算出装置
21 制御部
22 記憶部
23 通信部
24 表示部
25 操作部
3 表示装置
31 表示部
S1 指数表示画面
R1 所在地表示領域
R2 個人情報表示領域
R21 体調情報表示領域
B11~B13 ラジオボタン
R22 他情報表示領域
C11~C17 チェックボックス
R3 指数表示領域
I1 指数アイコン
R31 当日表示領域
R32 翌日表示領域
R33 2~9日後表示領域
S2 管理画面
B21~B23 登録ボタン
B31~B33 出力ボタン
R4 日付表示領域
32 操作部
N 通信ネットワーク
Claims (12)
- 外部機器から外部情報を取得する情報取得手段と、
前記情報取得手段が取得した前記外部情報と、建物に居る人に関する個人情報と、に基づいて、前記建物内にとどまるべき条件が整っている程度を示す在宅指数を算出する指数算出手段と、
前記指数算出手段が算出した前記在宅指数を出力する出力手段と、を備えており、
前記指数算出手段は、
少なくとも前記外部情報及び前記個人情報をそれぞれ数値化し、
各数値の合計を前記在宅指数としており、
前記個人情報には、体調の程度を複数の段階で示す体調情報を少なくとも有する身体情報が含まれていて、前記体調情報には、前記複数の段階ごとに異なる数値が設定されていることを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項1に記載の在宅指数算出装置において、
前記個人情報には、未就学児情報、小学生情報、中高生情報及び高齢者情報のうちの少なくともいずれかの家族構成を示す情報を有する家族情報が含まれ、
前記未就学児情報は、家族に未就学児が居るか否かを示す情報であり、
前記小学生情報は、家族に小学生が居るか否かを示す情報であり、
前記中高生情報は、家族に中高生が居るか否かを示す情報であり、
前記高齢者情報は、家族に高齢者がいるか否かを示す情報であり、
前記家族情報には、各前記家族構成を示す情報に応じた数値が設定されていることを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の在宅指数算出装置において、
前記指数算出手段は、前記建物の所在地に関連した前記外部情報に基づいて、前記在宅指数を算出することを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の在宅指数算出装置において、
前記指数算出手段は、前記外部情報と、前記個人情報と、暦情報と、に基づいて、前記在宅指数を算出することを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の在宅指数算出装置において、
前記指数算出手段は、当日の前記在宅指数を算出することを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項5に記載の在宅指数算出装置において、
前記指数算出手段は、翌日以降の前記在宅指数も併せて算出することを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の在宅指数算出装置において、
前記情報取得手段が取得する前記外部情報には、気象情報、交通情報及び粒子・感染症情報のうちの少なくともいずれかの情報が含まれることを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の在宅指数算出装置において、
前記個人情報には、通勤情報が更に含まれることを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項7に記載の在宅指数算出装置において、
前記出力手段は、前記気象情報、前記交通情報及び前記粒子・感染症情報のうちの少なくともいずれかの情報を前記在宅指数と共に出力することを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の在宅指数算出装置において、
前記指数算出手段は、各数値を重みづけすることを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項10に記載の在宅指数算出装置において、
それぞれ内容の異なる重みづけ情報を複数有し、
前記出力手段は、それぞれ異なる重みづけ情報に基づいて重みづけした前記在宅指数を出力することを特徴とする在宅指数算出装置。 - 請求項1から請求項11のいずれか一項に記載の在宅指数算出装置と、
前記在宅指数算出装置における前記出力手段によって出力された前記在宅指数を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする在宅指数表示システム。
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