JP6968882B2 - 繊維状ウェブを形成するための形成セクション、形成セクションを備える製紙機械、及び繊維状ウェブの形成のための方法 - Google Patents

繊維状ウェブを形成するための形成セクション、形成セクションを備える製紙機械、及び繊維状ウェブの形成のための方法 Download PDF

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本発明は、繊維状ウェブを形成するための形成セクション、形成セクションを備える製紙機械、及び繊維状ウェブを形成する方法に関する。
製紙機械では、形成セクションにおいてウェブがまず形成される。ティッシュペーパーを製造するための機械では、形成セクションが、典型的には、ガイドロールの周りをループで走る2つの形成ファブリックを含む。形成ファブリックは間隙に収束し、当該間隙には原料がヘッドボックスによって投入される。それらの形成ファブリックの一方の内側には、形成ロールが配置されている。繊維状ウェブを形成し始めている投入された原料から水が絞り出されるにつれて、2つの形成ファブリックが形成ロールの周囲の一部にわたって一緒に走る。形成セクションで達成される脱水は、通常、ウェブがプレスの準備ができているほどは高くはない。ウェブの乾燥固形分を増加させるために、吸引ロールを使用できることが示唆されている。例えば、形成ロール自体は吸引ロールであってもよい。しかしながら、吸引ロールは多くのエネルギーを必要とし、吸引ロールを使用せずにより高い乾燥固形分を達成することができれば有利であろう。したがって、本発明の1つの目的は、吸引ロールを用いることなく高度の脱水を達成することができる形成セクションを提供することである。
本発明は、繊維状ウェブを形成するための形成セクションに関する。形成セクションは、案内要素によって支持されループで走行するように構成された第1の形成ファブリックと、また案内要素によって支持されループで走行するように構成された第2の形成ファブリックとを含む。2つの形成ファブリックが互いに向かって収束して入口間隙を形成し、当該入口間隙内に原料を投入することができるように、第2の形成ファブリックは第1の形成ファブリックに対して配置されている。形成ロールが第2の形成ファブリックのループ内に配置されている。第2の形成ファブリックを入口間隙内に案内するように、及び第1及び第2の形成ファブリックの両方に共通であり且つ入口間隙で始まるそれらの進路の一部に沿って第1及び第2の形成ファブリックを案内するように、形成ロールは構成される。発明によれば、形成ロールは、回転軸の周りにループで走行するように設けられる可撓性管状ジャケット備え、第1及び第2の形成ファブリックは走行するように設けられ、第1及び第2の形成ファブリックが走行する方向に直角な方向へ当該回転軸は延びる。形成ロールは、可撓性管状ジャケットのループの内側に配置された支持レッジをさらに含む。支持レッジは、可撓性管状ジャケットの回転軸と平行な方向に延びる。可撓性管状ジャケットがループに沿って走行するように設けられ、支持レッジは、当該ループに沿った領域において、可撓性管状ジャケットの回転軸から外側に離れる方向に可撓性管状ジャケットを押すことができるように設けられ、それにより、可撓性管状ジャケットが支持レッジによって外側に押されている領域において、支持レッジが可撓性管状ジャケットに接触する領域の外側で、可撓性管状ジャケットが、可撓性管状ジャケットの曲率半径よりも小さい曲率半径を有する進路を辿らせられる。
発明の実施形態では、支持レッジによって可撓性管状ジャケットが外側に押される量が一定になるように、支持レッジは固定位置に配置される。例えば、支持レッジは、可撓性管状ジャケットのループの内側に配置された支持梁によって直接支持されてもよく、又は当該支持梁と一体であってもよく、支持梁に対して定位置に固定されたままでもよい。
発明の他の実施形態では、可撓性管状ジャケットが支持レッジによって外側に押される量が変えられるように、支持レッジの少なくとも一部は、可撓性管状ジャケットの回転軸に向かって又は当該回転軸から離れるように移動できるように設けられうる。
発明の実施形態において、支持レッジは可撓性管状ジャケットのループの内側に配置された支持梁によって支持され、少なくとも1つのアクチュエータが、支持梁に取り付けられうるものであり、可撓性管状ジャケットの回転軸から離れる外側に支持レッジを移動させることができるように設けられうる。
発明の実施形態において、支持レッジは、可撓性管状ジャケットの内側面に面する上面を有し、当該上面は凸状である。
発明のいくつかの実施形態において、支持レッジは支持梁によって支持されることができ、支持レッジは、可撓性及び/又は弾性とすることができ且つ内側キャビティを備えることができ、当該内側キャビティは加圧流体を供給されることができ、それにより、支持レッジが拡張し、支持レッジの少なくとも一部が、可撓性管状ジャケットの回転軸から離れる方向に外向きに動かせられる。そのような実施形態において、支持レッジは、有利ではあるが必ずしもそうではないが、支持レッジが拡張状態にある場合のように内側キャビティが加圧流体で満たされる場合に、支持レッジが可撓性管状ジャケットの内側面に面する上面であって凸状の上面を有するように、設けられうる。
また支持レッジは、ゴムなどの弾性材料又はゴムに相当する特性を有する材料で作られた(内側キャビティのない)実質的に大きいブロックで作られてもよいことが、理解されるべきである。
形成セクションは、第1の形成ファブリックと第2の形成ファブリックとの間の入口間隙に原料を投入するように設けられたヘッドボックスを、有利には含むことができる。しかしながら、発明の形成セクションは、ヘッドボックスなしで、製紙工場に販売されることができる。これは、例えば、発明の形成セクションが再構築プロジェクトの一部として、既にヘッドボックスを有する製紙工場に販売される場合でありうる。
可撓性材料の支持レッジの代わりに、支持レッジは、鋼、青銅、アルミニウム又は他の何らかの金属材料などの材料の剛体であってもよい。支持レッジはまた、ガラス又はセラミック材料などの他の何らかの材料から形成されてもよいと考えられる。それはまた、剛体材料又は実質的に剛性のポリマー材料から製造されうる。支持レッジが可撓性及び/又は弾性の材料で作られている場合も、支持レッジが剛体材料で作られている場合も、支持レッジは、それが変化する半径を有するように設けられることができ、それにより、可撓性管状ジャケットが、入口間隙に隣接する端部から入口間隙から更に離れるポイントに支持レッジ上を動くにつれて、支持レッジの半径が大きい半径から小さい半径に減少する。
発明の有利な実施形態において、支持レッジと接触していない領域における形成ロールの半径は500mm〜1600mmの範囲内であり、支持レッジの最小半径は40mm〜100mmの範囲内であり、好ましくは45〜80mmの範囲内であり、さらに好ましくは50mm〜75mmの範囲内である。
上記説明から明らかなように、支持レッジは可撓性管状ジャケットと接触する上面を有する。支持レッジは、可撓性管状ジャケットの回転軸から支持レッジの上面までの距離によって定められることができる高さを有する。支持レッジは、入口間隙から離れて可撓性管状ジャケットの回転の方向において、上流端部と下流端部とを有することを理解されるべきである。好ましくは、支持レッジは、上流端部から下流端部への方向において、支持レッジの高さがその最大値に達するピーク点まで支持レッジの高さが増加するように、形作られ、支持レッジのピーク点は、支持レッジの上流端よりも下流端の近くに配置されている。
発明の好ましい実施形態において、形成ロールの内部が密閉空間となるように、可撓性管状ジャケットはその端部で閉じられている。そして、可撓性管状ジャケットを膨張させることができるように、形成ロールは加圧された空気又はガスの源に接続されうる。そして作動中、可撓性管状ジャケットがその形状を保持することができるように、形成ロールは加圧空気によって膨張されることができる。
発明のすべての実施形態において、第1及び第2の形成ファブリックの両方に共通のそれぞれのループの部分は、入口間隙から第1の形成ファブリックが第2の形成ファブリックから分離される端部点まで延びる。発明の有利な実施形態において、支持レッジは、第1の及び第2のファブリックが共通の進路をたどる点に配置されている。好ましくは、支持レッジはその全体が入口間隙よりも端部点の近くに位置する。好ましくは、少なくともレッジの最小半径は、第1の及び第2の形成ファブリックが共通の進路をたどる点であるが入口間隙よりも端部点に近い点に位置する。
発明はまた、発明の形成セクションを備える製紙機械に関する。発明の機械の実施形態において、第2の形成ファブリックはフェルトであり、機械はヤンキー乾燥シリンダを備えうる。そのような実施形態において、第2の形成ファブリック、すなわちフェルトは、新たに形成された繊維状ウェブをヤンキー乾燥シリンダに運び、ヤンキー乾燥シリンダと第2の形成ファブリックのループ内に配置されたロールとの間に形成されるニップにおいて、繊維状ウェブをヤンキー乾燥シリンダに移送するように設けられる。
発明はまた、繊維状ウェブを形成する方法に関する。発明の方法は、第1の形成ファブリックと第2の形成ファブリックとの間に形成された入口間隙に原料を投入するステップを含む。第1の及び第2の形成ファブリックの各々は、案内要素によって支持されループで走行するように設けられ、形成ロールは第2の形成ファブリックのループにおいて位置する。形成ロールは、第2の形成ファブリックを入口間隙内に案内し、第1及び第2の形成ファブリックの両方に共通で入口間隙で始まるそれらの進路の一部に沿って、第1及び第2の形成ファブリックを案内するように設けられる。発明の方法は、形成ファブリックをそれらのループで走行させて、投入される原料から水が除去されるように、形成ファブリックが形成ロールによって案内される際に、入口間隙に投入された原料が第1の形成ファブリックと第2の形成ファブリックとの間を通過するステップをさらに含む。発明によれば、形成ロールは、回転軸の周りでループで走行するように設けられる可撓性管状ジャケットを備え、第1の及び第2の形成ファブリックは走行するように設けられ、当該回転軸は、第1の及び第2の形成ファブリックが走行する方向に直角な方向に延びる。形成ロールは、可撓性管状ジャケットのループの内側に配置される支持レッジであって、可撓性管状ジャケットの回転軸と平行な方向に延びる支持レッジをさらに備える。支持レッジは、ループに沿った領域において可撓性管状ジャケットの回転軸から外側に離れる方向に可撓性管状ジャケットを押すことができるように設けられ、可撓性管状ジャケットは当該ループで走行するように設けられ、それにより、可撓性管状ジャケットが支持レッジによって外側に押されている領域では、可撓性管状ジャケットは、支持レッジが可撓性管状ジャケットに接触する領域の外側で、可撓性管状ジャケットの曲率半径よりも小さい曲率半径を有する進路をたどらせられる。
発明の有利な実施形態において、方法は、第1及び第2の形成ファブリックが支持レッジ上を通過する際に、原料に加えられる圧力が8kPa〜20kPaの範囲の最高値に達するように、第1の形成ファブリックに張力を加えることをさらに含む。
図1は、発明に関する形成セクションを利用することができる製紙機械の概略図である。 図2は、発明に関する形成セクションの概略図である。 図3は、図2の形成セクションのいくつかの構成要素の可能な実施形態をより詳細に示す図である。 図4は、支持梁に取り付けられた支持レッジの可能な実施形態を示す。 図5は、図4と同様の図であるが、支持レッジの他の可能な実施形態を示す。 図6は、可撓性管状ジャケットの内側に取り付けられた図5の支持レッジを示す。 図7は、2つの形成ファブリックの共通進路に沿って変化する圧力レベルの略図である。 図8は、発明に関する形成セクションのための形成ロールの断面の概略図である。 図9は、図6と同様の図であるが、発明の別の態様を説明することが意図されている。 図10は、非作動状態にある別の実施形態の概略図である。 図11は、図10と同じ実施形態であるが作動状態にある図である。
図1を参照すると、繊維状ウェブWを作るための機械1が示されている。図1の機械は、10g/mから50g/mまで、又は12g/m〜40g/mの範囲の乾燥坪量(坪量)を有しうるティッシュペーパーウェブWを作るのに特に適している。多くの場合、坪量は15g/m〜25g/mの範囲としうる。そのような機械によって製造されたティッシュウェブは、例えばキッチンタオル、浴室用ティッシュ、顔用ティッシュ又はテーブルナプキンのような目的に使用されうる。図1に示す機械1はヤンキー乾燥シリンダ(Yankee drying cylinder)28を有し、当該ヤンキー乾燥シリンダには、好ましくは(必ずしもそうではないが)ヤンキー乾燥フード30が設けられている。ヤンキー乾燥シリンダ28は、ヤンキー乾燥シリンダ28が加熱されるように、ヤンキー乾燥シリンダ28の内部に熱蒸気を供給するように構成された熱蒸気源(図示せず)に接続されうる。これにより、ヤンキー乾燥シリンダ28の外面上を走行する繊維状ウェブWは、繊維状ウェブWにおける水分が蒸発する程度に、加熱されることができる。ヤンキー乾燥シリンダは回転可能であるように構成されており、そして作動中、それは図1の矢印Rによって示される方向に回転する。ドクター31は、ヤンキー乾燥シリンダ28の外面から乾燥された繊維状ウェブをクレープ(crepe)するように構成される。ヤンキー乾燥シリンダ1は、例えば、鋳鉄製のヤンキー乾燥シリンダであってもよいが、溶接されたヤンキー乾燥シリンダであってもよい。例えば、それは、米国特許第9,206,549号又は米国特許第8,438,752号に開示されているようなヤンキー乾燥シリンダであってもよい。ヤンキー乾燥フード30は、任意の既知のタイプのものであってよく、例えば、EP2963176A1に開示されているようなヤンキー乾燥フードであってよい。
繊維状ウェブWをヤンキー乾燥シリンダ28の外面上で乾燥することができる前に、それは形成されなければならない。図1の機械1には形成セクション2が設けられており、当該形成セクション2は第1の形成ファブリック3を備え、当該第1の形成ファブリック3は、案内要素4の周りをループで走行するように構成されている。案内要素4は、適切には、回転可能に軸支されている(journalled)案内ロールである。形成セクション2が作動している場合、第1のファブリック3は矢印Cで示されている方向に走行し、図1では、第1のファブリック3はそのループで「時計回り」の方向に循環している。形成セクション2はまた第2の形成ファブリック5を備え、当該第2の形成ファブリック5はまた、案内要素4によって支持されループで走行するように構成されており、当該案内要素4は、回転可能に軸支されている案内ロール4であることが適切でありうる。形成セクション2が作動している場合、図1において第2の形成ファブリック5がそのループで「反時計回り」の方向に循環しているように、第2の形成ファブリック5は矢印Bで示す方向に走行している。第2の形成ファブリック5は、第1の形成ファブリック3に対し、2つの形成ファブリック3、5が互いに向かって収束して入口間隙6を形成するように構成され、当該入口間隙6内には原料を投入することができる。原料はヘッドボックス14によって投入されることができる。ヘッドボックス14は、ティッシュ作製に適した任意のタイプのものとしうる。例えば、それは、米国特許第7,588,663号、米国特許第6,030,500号、又は米国特許第5,560,807号に開示されているようなヘッドボックスとしうる。しかしながら、当業者は、全てが本発明に適している可能性がある多くの市販のヘッドボックスを知っている。
形成セクション2は、形成ロール7をさらに備える。形成ロール7は第2の形成ファブリック5のループ内に配置され、形成ロール7は第2の形成ファブリック5を入口間隙6内に案内するように構成されている。形成ロール7はまた、第1及び第2の形成ファブリック3、5を、第1及び第2の形成ファブリック3、5の両方に共通であり且つ入口間隙で始まるそれらの進路の一部に沿って、案内するように構成されている。
発明に関する形成セクション2は図1に示すような機械で使用されることができること、及び、発明に関する形成セクションは上記の一般的な説明に適合することが理解されるべきである。しかしながら、発明に関する形成セクションは、図1に示されたレイアウトとは異なる機械レイアウトにおいても使用されうることが理解されるべきである。例えば、発明に関する形成セクション2は、スルーエアー乾燥(through air drying:TAD)を使用する機械で使用されうるものであり、この場合、ヤンキー乾燥シリンダ28は存在しなくてもよい(ただし、TAD乾燥装置をヤンキー乾燥シリンダと組み合わせて使用することもできる)。発明に関する形成セクションはまた、既にヘッドボックスを有する機械の再構成の一部として、ヘッドボックスなしで、供給されることもできる。
形成ファブリック3、5が両方のファブリックに共通するそれらのループのその部分で形成ロール上を通過すると、形成ファブリック3、5の間に投入された原料から水が絞り出されて繊維状ウェブが形成し始まる。原料は2つの形成ファブリック3、5の間でスクイーズされ又はプレスされ、水が第1の形成ファブリック3を通って原料から出る。原料が、それが形成ファブリック3、5の間を移動する際に受ける圧力によって、原料は脱水される。実質的に円筒形の形状を有する形成ロールの曲面上を形成ファブリック3、4は移動するので、遠心力がまた、第1の形成ファブリック3を通して水を流し出すのを助ける。第1の形成ファブリック3は、有利には、水に対する高い透過性を有するファブリックとしうる。特に、第1の形成ファブリック3は、水を吸収しない孔を有するワイヤとしうる。第2の形成ファブリック5もワイヤとしうるが、それは好ましくは第1の形成ファブリック3よりも透水性が低い吸水性フェルトとしうる。このようにして、原料における水が第1の形成ファブリック3を通過しやすくなる。
両方の形成ファブリックに共通であるそれらのそれぞれの進路のその部分において、原料が形成ファブリック3、5の間を移動する際に、搾られて又は圧縮されて原料から出される水の量は、大部分が原料が受ける圧力に依存する。原料が受ける圧力を、P=T/Rとして計算することができ、ここで、Pは原料が受ける圧力であり、Tは第1の形成ファブリック3における張力であり、そしてRは形成ロール7の半径である。理論的には、単に、対応する小さな半径を有する小さな形成ロールを使用することによって、圧力を増加させることが可能であろう。しかしながら、経験上、排水ゾーンは、すなわち原料が2つの形成ファブリック3、5の間を移動する部分は、ある程度の長さを有する必要があることが分かっている。したがって、小さすぎる形成ロールを有する形成セクションは不十分であろう。同様に、形成ファブリック3、5における張力を増大させることができるが、そのような解決策にも、例えば形成ファブリック3、5が受けることができる張力の量にも、技術的な課題がある。従って、形成中に約12%よりはるかに高い乾燥固形分含有量を達成することは困難である。そのような低い乾燥固形分含有量では、ウェブが破砕される可能性があるので、通常、繊維状ウェブがプレスを受けることは可能ではない。したがって、プレス前のウェブの乾燥性を高めるために、吸引ロールを第2の形成ファブリックのループに配置し、当該吸引ロールは、第1及び第2の形成ファブリックがお互いから分離されている後の時点で第2の形成ファブリック5を介して作用することができることが提案されている。そのような解決策の例はWO2010/033072号に開示されており、その刊行物の図1は、新たに形成されるウェブをプレス機に運ぶ形成ファブリックのループの内側に配置された吸引ロール25を示す。形成ロール自体が吸引ロールであってもよいことも提案されており、そのような構成の一例が米国特許第6,821,391号に開示されており、米国特許第6,821,391号において図2は形成ロール18を有する形成セクションを示し、当該形成ロール18は吸引ゾーン38を有する吸引ロールである。しかしながら、吸引ロールはそれらの動作に多くのエネルギーを必要とし、それはもちろんお金もかかる。さらに、吸引ロールは騒音を発生させる。従って、吸引ロールが使用されていない場合でさえも、より高い乾燥固形分含有量を形成中に与えることができる解決策を見いだすことが望ましい。本発明は、この技術的課題に対する解決策を提供する。
ここで、発明に関する形成セクションを、図2及び図3を参照してさらに詳細に説明する。
図2では、形成ロール7がシェル8をどのように有するかが分かる。シェル8は、「スリーブ」とも呼ばれることがある可撓性管状ジャケットである。可撓性管状ジャケット8又はスリーブは、ポリウレタンで、又はポリウレタンを部分的に含む材料或いはポリウレタンの材料特性と同様の材料特性を有する材料で、有利には作られうる。可撓性管状ジャケット8は、回転軸Aの周りにループで走行するように構成されている。言い換えれば、可撓性管状ジャケット8は回転するように構成されている。図2において、可撓性管状ジャケット(スリーブ)は矢印Rによって示される方向に回転することが、理解されるべきである。図1における場合と同様に、第1の形成ファブリック3が矢印Cで示される方向に移動し、第2の形成ファブリック5が矢印Bで示される方向に移動することも、理解されるべきである。可撓性管状ジャケット8に関する回転軸Aは、形成セクションのうち、第1及び第2の形成ファブリック3、5が走行するように配置されている方向に対して直角な方向に延びることが、すなわちそれが横断機械方向に延びることが、理解されるべきである。図2において、形成セクションが作動している場合、可撓性管状ジャケットは矢印Rの方向に回転することが理解されるべきである。ベルトの実際の厚さは、材料の選択、及び機械速度、機械幅及び他の因子などの因子を考慮しながら、選択されてもよい。しかしながら、多くの現実的な実施形態では、可撓性管状ジャケットは、2〜7mmの範囲の厚さを有することができる。例えば、それは3mm、4mm又は5mmの厚さを有することができる。可撓性管状ジャケット8はまた、異なる材料のいくつかの層を含んでもよい。図7に見られるように、形成ロールは、可撓性管状ジャケット8のループの内側に位置する支持レッジ9であって、可撓性管状ジャケット8の回転軸Aと平行な方向に延びる支持レッジ9をさらに含む。もちろん、可撓性管状ジャケット8自体は同じ方向に延びている。支持レッジ9は、可撓性管状ジャケット8が走行するように配置されているループに沿った領域において可撓性管状ジャケット8の回転軸Aから外側に離れる方向に可撓性管状ジャケット8を押すことができるように、構成されている。これは、可撓性管状ジャケット8が支持レッジ9によって外側に押されている領域において、可撓性管状ジャケット8が進路をたどらせられることをもたらし、当該進路は、支持レッジ9が可撓性管状ジャケット8に接触する領域の外側で可撓性管状ジャケット8の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する。
図2の実施形態において、支持レッジ9は、支持レッジが直接的又は間接的に留められている支持梁10によって支持されている。支持梁10は溶接箱形梁でもよいが、他の種類の支持梁も、例えば鋳鉄の支持梁も、使用されうる。
可撓性管状ジャケット8は好ましくは水に対して不透過性であるが、可撓性管状ジャケットが水に透過性を有する実施形態が考えられる。可撓性管状ジャケット8が水に対して不透過性である場合、それは好ましく、これは、原料における水を第1の形成ファブリック3を通って排出させることを助ける。
上記の説明から、発明に関する技術分野の当業者は、可撓性管状ジャケット8を有する形成ロール7がシュープレスロールなどのシュープレスユニットと実質的に同様であることを、理解するであろう。そのようなユニットは、SymBeltTMシュープレス又はNipcoFlexシュープレスのような商品名で市販されており、多くの特許公報に、例えば米国特許第7,387,710号又は米国特許第5,662,777号に記載されている。支持レッジ9は、代わりに「支持体」又は「細長い支持体」と呼ばれてもよい。支持レッジ9は、シューがシュープレスユニットに配置される位置にそれが配置されるので、同様に「シュー」とも呼ばれうる。しかしながら、本発明の支持レッジ9は、形成ファブリック3、5が支持レッジ上を通過する際にある圧力が加えられる間の脱水に関して使用される一方で、以下に説明されるように、支持レッジ9の目的は、シュープレスにおけるシューの目的とはいくつかの点で異なる。
支持レッジ9は可撓性管状ジャケット8を外側に押すことができるので、可撓性管状ジャケット8の周囲の一部にわたって半径が小さくなるという効果をそれは達成することができる。可撓性管状ジャケット8の周囲のその部分にわたって、原料が受ける圧力は上昇し、そうでなければ有さないであろうピークを有する。支持レッジ9は、可撓性管状ジャケット8を、それが支持レッジ9上を通過しないその周囲のそれらの部分においてそれがたどる進路から、押し出すように配置されるか又は押し出すことができる。支持レッジ9がこれを行うと、それは可撓性管状ジャケット8及び形成ファブリック3、5に進路をたどらせ、当該進路では、ファブリック3、5が通過する半径が、実際には、可撓性管状ジャケットの周囲に沿う他の点での場合のものよりも小さい。その結果、支持レッジ9が作用している形成ロール7のその部分上を形成ファブリック3、5が通過する際、原料が受ける圧力が増大する。
図3を参照すると、第1の形成ファブリック3と第2の形成ファブリック5とが、形成ロール7の周りを一緒に走行するようにさせられる。最初に、それらは形成ロール7の第1の半径Rによって定められる曲線をたどる。半径Rは、可撓性管状ジャケット8の回転軸Aからの半径として理解されることができる。形成ファブリック3、5が支持レッジ9上を通過すると、それらは、支持レッジ9の形状によって定められる半径Rを有する曲線をたどることを強いられる。半径Rは半径Rよりも小さいので、形成ファブリックが支持レッジ9上を通過するにつれて脱水が増大されるように圧力が増加する。支持レッジ9の半径は、支持レッジ9の上流端から支持レッジ9の下流端まで機械方向に変化してもよいことが理解されるべきである。
発明の実施形態では、支持レッジ9は、可撓性管状ジャケット8が支持レッジ9によって外側に押される量が一定であるように、固定位置に配置されることができる。例えば、支持レッジ9は、可撓性管状ジャケット8のループの内側に配置された支持梁10によって直接的に支持されてもよく又は支持梁10と一体であってもよく、支持梁10に対して定位置に固定されたままでもよい。
固定位置に保持される支持レッジ9の代わりに、支持レッジ9の少なくとも一部が可撓性管状ジャケット8の回転軸Aに向かって又は回転軸Aから離れるように動くことが可能に配置されるようにしてもよく、それによって可撓性管状ジャケット8が支持レッジ9によって外側に押される量を変えることができる。そのような構成の可能な実施形態は、図4〜6を参照して説明される。図4では、支持梁10によって支持されている支持レッジ9が示されている。図4では、2つのアクチュエータ11が示されており、アクチュエータ11は、シュープレス技術から知られているように油圧シリンダとしうる。アクチュエータ11は、支持梁10によって支持されて支持梁10に対して固定/動かないようにされ、アクチュエータ11は、支持レッジ9に作用してそれを外側に押し、それによって可撓性管状ジャケット8を外側に押すことができるように構成される。図4に示される2つのアクチュエータ11は、横断機械方向に延びる2列のアクチュエータ11を表してもよいことが理解されるべきである(図8も参照)。
図5及び図6は、図中に1つのアクチュエータ11のみが見られる構成を示すが、この単一のアクチュエータ11は横断機械方向に延びる複数のアクチュエータの列を表しうることが理解されるべきである(図8も参照)。しかしながら、図5及び図6のアクチュエータ11は、横断機械方向(CD方向)に延びる単一のアクチュエータとして形成されてもよく、それは支持レッジ9と一体であってもよいことが理解されるべきである。そのようなアクチュエータの設計は、例えばシュープレスに関する米国特許第5,223,100号から知られているが、本発明による形成ロールに関しても同様の構成が使用されうる。いくつかのアクチュエータ11が使用される場合、アクチュエータの配置及び設計は、シュープレスにおけるシューのためのアクチュエータの任意の既知の構成と類似又は同一でありうる。例えば、1つ又は複数のアクチュエータ11は、米国特許第5,662,777号、米国特許第6,083,352号、米国特許第7,387,710号、米国特許第4,917,768号、又は欧州特許第2808442号に開示されているように設計及び配置されることができる。しかしながら、シュープレスのための他のアクチュエータ構成も特許文献及び市場で市販されているものから知られており、製紙の当業者はアクチュエータのための既知の解決法の中から選択することができる。
ここで、少なくとも1つのアクチュエータ11が、可撓性管状ジャケット8の回転軸Aから外向きに離れるように支持レッジ9を移動させることができるように構成されていることが理解される。可撓性管状ジャケット8のループの内側に位置する支持梁10によって及び支持梁10に取り付けられた少なくとも1つのアクチュエータ11によって支持レッジ9を支持させることによって/担持させることによって、少なくとも1つのアクチュエータ11は、可撓性管状ジャケット(スリーブ)がそのそうでなければ円形の円筒形進路から外側へ押される量を変えることができるという技術的効果が達成される。
続けて図4〜図6を参照すると、支持レッジ9は上面15を有し、当該上面15は、可撓性管状ジャケット8の内側面16に面し(図6参照)且つ少なくとも発明に関する形成セクション2が作動している場合に可撓性管状ジャケット8の内側面16に接触することが分かる。図4の実施形態では、上面15は凸状(convex)であり、可撓性管状ジャケット8が支持レッジ9上を入口間隙6に隣接する端部から入口間隙6からさらに離れた点まで移動する際に、支持レッジ9の半径がより大きな半径からより小さな半径に減少するように、支持レッジ9の上面15(すなわち可撓性管状ジャケット8の内側面16に面する表面)は変化する半径を有する。図4において、支持レッジ9の一端において、支持レッジ9(又は支持レッジ9の上面15)は半径Rを有することが分かる。上面15は、ピーク点20を、すなわち可撓性管状ジャケット8の回転軸Aから最大の距離にある上面15上の最も高い点を、有する。ピーク点20において、支持レッジ9の半径R(すなわちその上面15の半径)はより小さく、R<Rとなる。したがって支持レッジ9の半径は、より大きい値からより小さい値に減少し、当該より小さい値は、可撓性管状ジャケット8がそのそうでなければ円形の進路から外側に押される量がその最大に達する場合に達せられる。これにより、形成ファブリック3、5間の原料が受ける圧力のピークに至り、脱水が増加する。
ここで、図5及び図6のみを参照する。図5及び図6の実施形態では、支持レッジ9は、可撓性管状ジャケット8の回転方向において(矢印Rが可撓性管状ジャケット8の回転方向を示す図6参照)支持レッジ9の上面15は、上流端部18よりも支持レッジ9の下流端部19に近いピーク点20まで高さが増加するように、設計されている。このようにして、圧力ピークは、支持レッジ9の領域の端部まで到達せず、圧力はピーク点20の後にそれが降下するまで徐々に増大する。支持レッジ9のこの設計によって、さもなければ形成されている繊維状ウェブを損傷しているかもしれない突然の圧力パルスを回避することができる。
発明の多くの現実的な実施形態において、支持レッジ9と接触していない領域における形成ロール7の半径は、500mm〜1600mmの範囲にある。そして支持レッジ9の最小半径は、40mm〜100mmの範囲、好ましくは45〜80mmの範囲、さらにより好ましくは50mm〜75mmの範囲にありうる。そして支持レッジ9が外側に押される量は、形成ファブリック3、5が支持レッジ9の領域上を通過する際に、形成ファブリックが実際には支持レッジ9の上面15のより小さい半径に適合しそして追従しなければならず、それによって可撓性管状ジャケット8が支持レッジ9に接触しない領域において、ファブリック3、5が形成ロール7の半径よりも小さい半径を有する進路をたどらせられるという効果を達成するのに、十分でなければならない。多くの現実的な実施形態では、これは、支持レッジ9が、そのそうでなければ円筒形の進路から2mm〜20mmの範囲の距離だけ可撓性管状ジャケットを押し出すことを意味するが、他の値も考えられ、正確な量は、可撓性管状ジャケット8の周方向の支持レッジの長さ及び形成ロールの直径によって変わりうる。
支持レッジの上面15の半径が大きい値から小さい値に徐々に減少する場合、これは、原料が受ける圧力が徐々に上昇するという技術的効果を有し、それは、形成しているウェブに害を及ぼしうる突然の圧力パルスなしで、より滑らかな脱水を提供することができる。
ここで図9を参照して、図4の実施形態が図5及び図6の実施形態とどのように異なるのかをさらに説明する。前に説明したように、支持レッジ9は、可撓性管状ジャケット8と接触する上面15を有する。支持レッジ9の高さHは、可撓性管状ジャケット8の回転軸Aから支持レッジ9の上面15までの距離として定められることができる。可撓性管状ジャケット8の回転方向Rにおいて、支持レッジ9は上流端部18と下流端部19とを有し、支持レッジ9は、上流端部18から下流端部19への方向に、支持レッジ9の高さHがピーク点20まで増加するように、形作られる。図4の実施形態では、図9に示されるように、ピーク点20は、それが下流端部19までと同じ上流端部18までの距離を有するように、対称的に配置されている。図5及び図6に示される実施形態では、ピーク点は、支持レッジ9のピーク点20が上流端部18に対するよりも支持レッジ9の下流端部19の近くに位置するように、すなわち支持レッジ9の高さHが上流端部18に対するよりも下流端部19に近い点でその最大値に達するように、非対称に配置される。 発明による形成ロール7が形成セクション2に配置されて動作している場合、上流端部18は、形成セクションの入口間隙6に最も近い支持レッジ9のその端部となる。
ここで、発明に関する形成セクションの他の実施形態を図10及び図11を参照して説明する。図10では、支持レッジ9が支持梁10によって支持されているのが見られる。この実施形態では、支持レッジ9は可撓性及び/又は弾性であり、すなわち可撓性及び/又は弾性である材料で作られている。この実施形態の支持レッジ9は内側キャビティ12を備え、支持レッジ9が膨張して支持レッジ9の少なくとも一部が可撓性管状ジャケット8の回転軸Aから離れる外側の方向に動かせられるように、当該内側キャビティ12には加圧流体を供給することができる。図10では、支持レッジ9は、内側キャビティが加圧流体で満たされておらず、可撓性管状ジャケット8がその円形進路からあまり離れさせられずに、場合によってはその円形進路から全く少しも押し出されることなく、支持レッジ9上を通過できる状態で示されている。図11では、支持レッジ9が拡張するように、内側キャビティ12は加圧流体で満たされている。結果として、可撓性管状ジャケット8は、それが支持レッジ9上を通過する際にそのそうでなければ円形の進路から外へ押し出される。そのような支持レッジ解決策は、例えば「支持体7」が記載されている米国特許第7,527,708号に開示されており、本発明の支持レッジ9は同様の設計を有することができる。そして、支持レッジ9が拡張状態にある場合のように内側キャビティ12が加圧流体で満たされる場合に、可撓性管状ジャケット8の内側面16に面する上面15であって凸状の上面15を支持レッジ9が有するように、支持レッジ9を設計することができる。
ここで図1及び図2に対して再度参照を行う。第1及び第2の形成ファブリック3、5の両方に共通のそれらのそれぞれのループの部分は、入口間隙6から、第1の形成ファブリック3が第2の形成ファブリック5から分離される端部点27まで延びる。好ましくは、支持レッジ9は、形成ファブリック3、5の共通進路の端部の近くで又はその端部で圧力ピークが達成されるように、入口間隙6よりも端部点27に近い第1及び第2の形成ファブリック3、5の共通進路に沿った点に配置される。そして支持レッジ9の最小半径も、第1及び第2の形成ファブリック3、5が共通進路をたどる点だが入口間隙6よりも端部点27に近い点に位置する。発明の実施形態では、原料(又は形成ウェブ)が受ける最大圧力が端部点27で又は端部点27の直前で達成されるように、圧力ピークは端部点27の直前で達成される。このようにして、脱水が圧力ピークで終わる場合、効果的な脱水を達成することができる。
ここで図7を参照する。図7において、第1の形成ファブリック3と第2の形成ファブリック5との間で原料(又は形成ウェブ)に作用する圧力Pが、どのようにして形成ロール7の周囲の大部分にわたってP1の一定値にあるかが分かる。しかしながら、形成ファブリックが互いから分離される端部点27に形成ファブリック3、5が近づくに際に、圧力がより高いレベルP2に上昇する。このようにして、圧力ピークは、形成ウェブが2つの形成ファブリック3、5の間に挟まれているゾーンの端部にある。
更なる特徴は、図8を参照して説明される。発明の好ましい実施形態において、可撓性管状ジャケット8は、形成ロール7の内側が密閉空間24となるように、その端部で閉じられている。この実施形態において、形成ロール7は、可撓性管状ジャケット8を膨張させることができるように、加圧された空気又はガスの源25に接続されることができる。図8において、形成ロール7は2つの端部壁21、22を有し、ベアリング23は端部壁21、22の回転を可能にすることが分かる。ベアリング23は、支持梁10の固定部分に取り付けられることができる。可撓性管状ジャケット8はその端部で端部壁21、22に固定され、可撓性管状ジャケット8はシュープレスから知られているのと同じ方法で端部壁21、22に固定されることができる。可撓性管状ジャケット8を端部壁21、22に固定するための既知の解決策は、例えば、米国特許第4,625,376号、米国特許第5,700,357号、米国特許第6,010,443号、米国特許第5,098,523号、及び米国特許第5,904,813号において開示されている。可撓性管状ジャケット8を膨張させることによって、管状可撓性ジャケット8がその形状を保持することがより容易になるという利点が得られる。
管状可撓性ジャケット8を膨張させることに対する代替として、それを外側に押さずに単にそれがその形状を保持するのを助ける支持体を設けることができる(図示せず)。
発明に関する形成セクション2は、第1の形成ファブリック3と第2の形成ファブリック5との間の入口間隙6に原料を入れるように構成されたヘッドボックス14を、さらに含んでもよい。しかしながら、形成セクションは、考えられる限りでは、例えばヘッドボックスを既に有する製紙機械の再構成の一部として、ヘッドボックスなしで与えられてもよい。
発明はまた、発明に関する形成セクション2を備える製紙機械1の形をとることもできることが理解されるべきである。そのような機械は多くの形態をとりうるが、発明者は、第2の形成ファブリック5がフェルトであり且つ機械1が図1に示されるようなヤンキー乾燥シリンダ28を備える製紙機械を、特に考えた。そのような機械において、第2の形成ファブリック5は、新たに形成された繊維状ウェブWをヤンキー乾燥シリンダ28に運んで、第2の形成ファブリック5のループ内に配置されるロール29とヤンキー乾燥シリンダ28との間に形成されるニップにおいて繊維状ウェブWをヤンキー乾燥シリンダ28に移送するように構成される。ロール29は、例えば、シュープレスロールなどの拡張ニップロールとしうる。例えば、それは、米国特許第7,527,708号、欧州特許第2085513号、又は欧州特許第2808442号に開示されているようなロールであってもよい。ロール29とヤンキー乾燥シリンダ28との間のニップにおいて、ウェブWはプレスによってさらに脱水される。ウェブは、同時に、ヤンキー乾燥シリンダ28の滑らかな外面に移送される。ヤンキー乾燥シリンダの滑らかな外面に起因して、ウェブWは最も滑らかな表面をたどる強い傾向を有するので、ウェブは、フェルトの(比較的)粗い表面の代わりにヤンキー乾燥シリンダの滑らかな外面をたどる。
発明に関する形成セクションにより達成されたより高い乾燥固形分含有量のために、新たに形成された繊維状ウェブは、吸引ロールを通過する必要なしに、ヤンキー乾燥シリンダ28に対するプレスニップに直接導かれうる。
新たに形成される繊維状ウェブが、フェルトである第2の形成ファブリック5によって最初にプレスロール間のプレスニップにもたらされ、その後次のヤンキー乾燥シリンダ28に移送される機械の実施形態が、考えられる。そしてプレスロールの1つは、延長されたニップロール、例えばシューロールとしうる。可能なロールは、例えば、米国特許第7,527,708号、欧州特許第2085513号、又は欧州特許第2808442号に開示されているようなロールである。
形成ファブリック3、5の両方が孔を有するワイヤであり、第2の形成ファブリックが新たに形成された繊維状ウェブWをフェルトに移送し、その後ヤンキー乾燥シリンダ28に対してニップにウェブWを運ぶ実施形態も考えられる。あるいは、両方の形成ファブリック3、5は孔を有するワイヤとすることができ、第2の形成ファブリック5はウェブWをフェルトに運ぶように構成される。そして、フェルトは、ウェブを2つのロール間のプレスニップを通過させて、その後ヤンキー乾燥シリンダに移動させるように構成されうる。
形成セクションの後に通気乾燥ユニット(TAD)が続き、第2の形成ファブリック5がウェブをTADワイヤに運ぶことができるフェルト又は孔を有するワイヤであってもよく、例えばTADワイヤのループの内側に配置された吸引装置によって、TADワイヤに移送される、実施形態も考えられる。そして、TADワイヤはウェブWを通気乾燥ユニットに搬送することができる。第2の形成ファブリック5が、TADワイヤとしても使用される孔を有するワイヤでありうることも考えられる。通気乾燥ユニットの例は、例えば、米国特許第6,398,916号に開示されており、本発明の発明に関する形成セクションは、米国特許第6,398,916号に開示されているような構成でも使用されうる。
発明に関する機械の全ての実施形態では、現実的な実施形態において、機械の幅は2.5m〜7mの範囲内としうる。例えば、機械幅は、3m〜5.5mの範囲内としうる。
発明は、繊維状ウェブを形成する方法に関して定められることもできる。方法は、第1及び第2の形成ファブリック3、5の各々が案内要素4によって支持されるループで走行するように配置されつつ、第1の形成ファブリック3と第2の形成ファブリック5との間に形成された入口間隙6に原料を投入するステップを含む。形成ロール7は前述のように第2の形成ファブリック5のループにおいて配置され、形成ロール7は、第2の形成ファブリック5を入口間隙6内に案内し、第1及び第2の形成ファブリック3、5の両方に共通であり且つ入口間隙6で始まるそれらの進路の一部に沿って第1及び第2の形成ファブリック3、5を案内するように、配置される。形成ファブリック3、5は、投入された原料から水から除去されるように、形成ファブリック3、5が形成ロール7によって案内される際に、入口間隙6内に投入された原料が第1及び第2の形成ファブリック3、5の間を通過するようにそれらのループで走行させられる。発明に関する形成セクションに関して先に説明したように、支持レッジ9は、そうでなければそれがたどる円形の進路から外側に可撓性管状ジャケット8を押しやり、それによって、可撓性管状ジャケット8は、支持レッジ9が可撓性管状ジャケット8と接触する領域の外側で可撓性管状ジャケット8の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する進路を、たどらせられる。このようにして、形成ウェブは圧力ピークを受けることになる。
随意的に、方法は、原料(又は形成ウェブ)に加えられる圧力が、第1及び第2の形成ファブリック3、5が支持レッジ9上を通過する際に8kPa〜20kPaの範囲の最高値に達するように、第1の形成ファブリック3において張力を加えるステップをさらに含んでいてもよい。圧力のピークにおけるこの圧力レベルは、良好な脱水を達成するのに適している。
発明に関する方法では、形成ファブリックは、例えば1200m/分〜2200m/分の範囲の速度で動いてもよい。多くの現実的な実施形態において、形成ファブリック3、5は、1600m/分〜2000m/分の範囲の速度で移動しうる。しかしながら、発明に関する形成セクション、機械及び方法はまた、2200m/分を超える速度で動作してもよい。例えば、動作速度は2200m/分から2500m/分又はそれ以上までとしうる。
使用される原料は、有利には、軟材繊維を含む未使用パルプであってもよい。
可撓性管状ジャケット8は、形成ファブリック3、5によってその回転軸Aを中心に回転させられてもよい。あるいは、形成ロールが端部壁21、22とともに設けられる場合、それは端部壁21、22に作用する駆動装置とともに設けられていてもよい。そのような駆動装置はシューカレンダーから知られており、例えば米国特許第6,158,335号に開示されている。
発明が吸引ロールなしで高い乾燥度を達成する可能性を提供しつつ、さらに高い乾き度が望まれる場合、発明に関する形成セクションが随意的に分離点27とヤンキー乾燥ロール28に対するニップとの間に位置する吸引ロールを含みうる(図1参照)ことが理解されるべきである。
発明は、形成セクション、製紙機械及び繊維状ウェブを形成する方法に関して上述されているが、これらのカテゴリーは全く同一の発明の様々な態様を反映しているにすぎないことが理解されるべきである。したがって発明に関する方法は、そのようなステップが明示的に言及されているかどうかにかかわらず、発明に関する形成セクション及び/又は発明に関する機械を動作させることの不可避の結果となるステップを含みうる。同様に、発明に関する形成セクションは、そのようなステップが明示的に言及されているかどうかにかかわらず、発明に関する方法の一部である任意の方法ステップを実行するための手段を含みうる。

Claims (17)

  1. 繊維状ウェブ(W)を形成するための形成セクション(2)であって、前記形成セクション(2)は、案内要素(4)によって支持されループで走行するように構成される第1の形成ファブリック(3)と、案内要素(4)によって支持されループで走行するように構成される第2の形成ファブリック(5)であって、2つの形成ファブリック(3、5)がお互いに向かって近づいて原料が投入されることが可能な入口間隙(6)を形成するように、前記第1の形成ファブリック(3)に関して配置される第2の形成ファブリック(5)と、前記第2の形成ファブリック(5)のループ内に配置される形成ロール(7)であって、前記第2の形成ファブリック(5)を前記入口間隙(6)内に案内するように、且つ、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)を、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)の両方に共通であり且つ前記入口間隙で始まるそれらの進路の一部に沿って案内するように設けられる形成ロール(7)と、を備え、前記形成ロール(7)は可撓性管状ジャケット(8)を備え、当該可撓性管状ジャケット(8)は、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)が走行する方向に対して直角な方向に延びる回転軸(A)の周りでループで走行するように構成され、前記形成ロール(7)は、前記可撓性管状ジャケット(8)のループの内側に位置する支持レッジ(9)であって、前記可撓性管状ジャケット(8)の前記回転軸(A)と平行な方向に延びる支持レッジ(9)を更に備え、当該支持レッジ(9)が前記可撓性管状ジャケット(8)を、前記可撓性管状ジャケット(8)が走行するループに沿った領域において、前記可撓性管状ジャケット(8)の前記回転軸(A)から離れる外側の方向に、押すことができるように構成され、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリックの両方に共通であるそれらの進路の前記一部で前記可撓性管状ジャケット(8)が前記支持レッジ(9)によって外側に押される領域において、前記支持レッジ(9)が前記可撓性管状ジャケット(8)に接触する領域の外側で、前記可撓性管状ジャケット(8)の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する進路を、前記可撓性管状ジャケット(8)がたどらせられることを特徴とする形成セクション(2)。
  2. 前記支持レッジ(9)によって前記可撓性管状ジャケット(8)が外側へ押される量が一定になるように、前記支持レッジ(9)が固定位置に配置される請求項1に記載の形成セクション(2)。
  3. 前記支持レッジ(9)が支持梁(10)によって直接的に支持されるか又は支持梁(10)と一体であり、当該支持梁(10)が前記可撓性管状ジャケット(8)のループの内側に位置し、前記支持レッジ(9)が前記支持梁(10)に関して位置が固定されたままである請求項2に記載の形成セクション(2)。
  4. 前記可撓性管状ジャケット(8)が前記支持レッジ(9)によって外側へ押される量が変えられるように、前記支持レッジ(9)の少なくとも一部が、前記可撓性管状ジャケット(8)の前記回転軸(A)に向かって又は当該回転軸(A)から離れるように移動可能であるように構成されている請求項1に記載の形成セクション(2)。
  5. 前記支持レッジ(9)が、前記可撓性管状ジャケット(8)のループの内側に位置する支持梁(10)によって支持され、少なくとも1つのアクチュエータ(11)が、前記支持梁(10)に取り付けられ、前記可撓性管状ジャケット(8)の前記回転軸(A)から離れる外側に前記支持レッジ(9)を移動させることができるように構成されている請求項4に記載の形成セクション(2)。
  6. 前記支持レッジ(9)は支持梁(10)によって支持され、前記支持レッジ(9)は、可撓性及び/又は弾性であり、内側キャビティ(12)を含み、前記支持レッジ(9)が拡大して前記支持レッジ(9)の少なくとも一部が前記可撓性管状ジャケット(8)の回転軸(A)から外側に離れる方向へ動かされるように、当該内側キャビティ(12)には加圧流体が供給されることができる請求項4に記載の形成セクション(2)。
  7. 前記形成セクション(2)が、前記第1の形成ファブリック及び第2の形成ファブリック(3、5)の間の前記入口間隙(6)内に原料を投入するように構成されるヘッドボックス(14)をさらに備える請求項1〜6のいずれかに記載の形成セクション(2)。
  8. 前記支持レッジ(9)が、前記可撓性管状ジャケット(8)の内側面(16)に面する上面(15)を有し、当該上面(15)が凸状である請求項1〜5のいずれかに記載の形成セクション(2)。
  9. 前記支持レッジ(9)が拡大状態となるように前記内側キャビティ(12)が加圧流体で満たされる場合、前記支持レッジ(9)が、前記可撓性管状ジャケット(8)の内側面(16)に面する上面(15)を有し、当該上面(15)が凸状である請求項6に記載の形成セクション(2)。
  10. 前記可撓性管状ジャケット(8)が、前記支持レッジ(9)上で、前記入口間隙(6)に隣り合う端部から、前記入口間隙(6)から更に離れる点まで移動するにつれて、前記支持レッジ(9)の半径がより大きな半径からより小さな半径まで減少するように、前記支持レッジ(9)は変化する半径を有する請求項8又は9に記載の形成セクション(2)。
  11. 前記支持レッジ(9)と接触していない領域における前記形成ロール(7)の半径は、500mm〜1600mmの範囲であり、前記支持レッジ(9)の最小半径は、40mm〜100mmの範囲であり、好ましくは45〜80mmの範囲であり、さらにより好ましくは50mm〜75mmの範囲である請求項10に記載の形成セクション(2)。
  12. 前記支持レッジ(9)は、前記可撓性管状ジャケット(8)に接触する上面(15)を有し、前記可撓性管状ジャケット(8)の前記回転軸(A)から前記支持レッジ(9)の前記上面(15)までの距離によって定められる高さ(H)を有し、前記支持レッジ(9)は、前記入口間隙(6)から離れる前記可撓性管状ジャケット(8)の回転の方向に、上流端部(18)及び下流端部(19)を有し、前記支持レッジ(9)は、前記上流端部(18)から前記下流端部(19)への方向に、前記支持レッジ(9)の前記高さ(H)が、前記支持レッジ(9)の前記高さ(H)がその最高値に達するピーク点(20)まで増加するように形作られ、前記支持レッジ(9)の前記ピーク点(20)が、前記上流端部(18)に対するよりも、前記支持レッジ(9)の前記下流端部(19)に対して近い位置にある請求項8又は9に記載の形成セクション(2)。
  13. 前記可撓性管状ジャケット(8)は、前記形成ロール(7)の内部が密閉空間(24)となるように、その端部で閉じられており、前記形成ロール(7)は、前記可撓性管状ジャケット(8)を膨張させることができるように加圧された空気又はガスの源(25)に接続されている請求項1〜12のいずれかに記載の形成セクション(2)。
  14. 前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)の両方に共通であるそれらのそれぞれのループの一部が入口間隙(6)から端部点(27)まで延び、当該端部点(27)では、前記第1の形成ファブリック(3)が前記第2の形成ファブリック(5)から分離され、前記第1の形成ファブリック及び第2の形成ファブリック(3、5)が共通の進路をたどる点だが前記前記入口間隙(6)よりも端部点(27)に近い点に、前記支持レッジ(9)の最小半径が位置する請求項1〜13のいずれかに記載の形成セクション(2)。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載の形成セクション(2)を備える製紙機械(1)であって、前記第2の形成ファブリック(5)はフェルトであり、前記機械(1)はヤンキー乾燥シリンダ(28)を備え、前記第2の形成ファブリック(5)は、新しく形成された繊維状ウェブ(W)を前記ヤンキー乾燥シリンダ(28)に運び且つ前記第2の形成ファブリック(5)のループ内に配置されたロール(29)と前記ヤンキー乾燥シリンダ(28)との間に形成されたニップにおいて前記ヤンキー乾燥シリンダ(28)に前記繊維状ウェブ(W)を移送するように構成される製紙機械(1)。
  16. 繊維状ウェブを形成する方法であって、前記方法は、第1の形成ファブリック(3)と第2の形成ファブリック(5)との間に形成される入口間隙(6)に原料を投入するステップであって、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)の各々は、案内要素(4)によって支持されループで走行するように構成され、形成ロール(7)は前記第2の形成ファブリック(5)のループにおいて位置し、前記形成ロール(7)は、前記第2の形成ファブリック(5)を前記入口間隙(6)内に案内するように、且つ、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)を、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)の両方に共通し且つ前記入口間隙(6)で始まるそれらの進路の一部に沿って案内するように構成されるステップと、前記投入された原料から水が取り除かれるように、前記形成ロール(7)によって前記形成ファブリック(3、5)が案内されて、前記入口間隙(6)内に投入される前記原料が前記第1の形成ファブリックと前記第2の形成ファブリック(3、5)との間を通過するように、前記形成ファブリック(3、5)をそれらのループにおいて走行させるステップと、を含み、前記形成ロール(7)は、回転軸(A)の周りにおいてループで走行するように構成される可撓性管状ジャケット(8)を備え、当該回転軸(A)は、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)が走行する方向に対して直角な方向に延び、前記形成ロール(7)は、前記可撓性管状ジャケット(8)のループの内側に位置し且つ前記可撓性管状ジャケット(8)の前記回転軸(A)に対して平行な方向に延びる支持レッジ(9)を更に備え、当該支持レッジ(9)は、前記可撓性管状ジャケット(8)が走行するループに沿った領域において、前記可撓性管状ジャケット(8)の前記回転軸(A)から離れる外側の方向に前記可撓性管状ジャケット(8)を押すことができるように構成され、それによって、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリックの両方に共通であるそれらの進路の前記一部で前記可撓性管状ジャケット(8)が前記支持レッジ(9)によって外側に押される領域において、前記支持レッジ(9)が前記可撓性管状ジャケット(8)に接触する領域の外側で、前記可撓性管状ジャケット(8)の曲率半径よりも小さい曲率半径を有する進路を、前記可撓性管状ジャケット(8)がたどらせられる、
    ことを特徴とする方法。
  17. 請求項16に記載の方法であって、前記方法は、前記第1の形成ファブリック及び前記第2の形成ファブリック(3、5)が前記支持レッジ(9)上を通過する際に前記原料に加えられる圧力が8kPa〜20kPaの範囲における最高値に達するような張力を、前記第1の形成ファブリック(3)において加えることをさらに含む方法。
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