本発明の態様の一つは、所定の自治体に関連し、複数のカテゴリに分類されている自治体情報をユーザ端末に配信する情報処理装置である。情報処理装置は、ユーザへの配信が任意であることが設定されており、第1のカテゴリに分類されている第1の自治体情報を取得し、第1の自治体情報が、ユーザの行動の履歴情報に関連する配信条件がそれぞれ設定されている複数の配信情報によって構成される場合に、第1のカテゴリを配信希望のカテゴリとして設定している第1のユーザの行動の履歴情報に基づいて配信条件が満たされている第1の配信情報を選択し、選択された第1の配信情報を、第1のユーザのユーザ端末へ配信する、制御部を備える。自治体は、例えば、地方自治体である。地方自治体は、地方公共団体とも呼ばれる。配信条件は、例えば、配信時期と配信対象との一方又は両方を含む。
本発明の態様の一つによれば、第1のユーザへは、ユーザへの配信が任意に設定されている自治体情報のうち、第1のユーザが配信を希望する第1のカテゴリに分類される第1の自治体情報が配信される。第1の配信情報が複数の配信情報によって構成されている場合には、第1のユーザへは、第1のユーザの行動の履歴情報に基づいて配信条件が満たされる配信情報が配信され、それ以外の配信情報は配信されない。第1のユーザの行動の履歴情報に基づいて配信条件が満たされている第1の配信情報は、第1のユーザが所望していたり、第1のユーザにとって有用なタイミングであったりする可能性が高い。一方、それ以外の配信情報は、第1のユーザが所望していなかったり、第1のユーザにとって有用なタイミングでなかったりする可能性が高い。したがって、本発明の態様の一つによれば、ユーザへ配信される自治体情報を適切に選別することができ、ユーザが所望していなかったり、ユーザにとって有用なタイミングでなかったりする可能性が高い情報の配信を抑制できる。
本発明の態様の一つでは、第1の自治体情報は、任意接種の第1の予防接種に関する情報であってもよい。また、この場合には、複数の配信情報は、接種が定められた複数回分の第1の予防接種の案内情報、又は、第1の予防接種の案内情報及び第1の予防接種に対する所定の自治体からの助成の案内情報であってもよい。また、この場合には、情報処理装置の制御部は、第1のユーザの予防接種の接種履歴情報に基づいて、第1のユーザのユーザ端末へ配信される第1の配信情報を選択するようにしてもよい。これによって、例えば、第1のユーザの予防接種の履歴情報に、第1回目の第1の予防接種の受診履歴が有る場合には、第1のユーザに第1回目の第1の予防接種の案内情報は配信されなくなり、ユーザが所望していなかったり、ユーザにとって有益なタイミングでなかったりする可能性のある情報の配信を抑制することができる。
また、本発明の態様の一つでは、第1の予防接種は、所定回数の接種と接種履歴に応じた各接種回の接種時期とが定められていてもよい。また、この場合には、複数の配信情報は、それぞれ配信条件として接種履歴に応じた各接種回の接種時期における配信が設定されている、所定回分の第1の予防接種の案内情報であってもよい。この場合には、情報処理装置の制御部は、第1のユーザの予防接種の接種履歴情報によって、第1の予防接種を未接種であることが示される場合には、第1の配信情報として、第1の予防接種の第1回目の接種の案内情報を選択し、第1の予防接種を1回以上所定回数未満接種済みである場合には、未接種の接種回の接種時期に合致するか判定し、未接種の接種回の接種時期に合致する場合に、第1の配信情報として、未接種の接種回の接種の案内情報を選択するようにしてもよい。これによって、例えば、第1のユーザのユーザ端末へ、第1の予防接種の次回の接種時期になると、次回の第1の予防接種の案内情報が配信されるようになるので、第1のユーザに次回の第1の予防接種の受診を適切なタイミングで促すことができる。
また、本発明の態様の一つでは、複数の配信情報は、第1の予防接種の案内情報及び第1の予防接種に対する所定の自治体からの助成の案内情報を含んでもよい。この場合には、情報処理装置の制御部は、第1のユーザの予防接種の接種履歴情報によって、第1の予防接種を未接種であることが示される場合には、第1の配信情報として、第1の予防接種の案内情報を選択し、第1の予防接種を接種済みである場合には、第1の配信情報として、所定の自治体からの助成の案内情報を選択するようにしてもよい。これによって、例えば、第1のユーザのユーザ端末へ、第1の予防接種の受診前には第1の予防接種の案内情報が配信され、第1の予防接種の受診後には自治体からの助成の案内情報が配信されるようになるので、第1のユーザに第1の予防接種の受診や助成金の申請を適したタイミングで促すことができる。
本発明の態様の一つでは、情報処理装置は、第1のユーザのユーザ端末から自治体情報の取得要求を受信する通信部をさらに備えてもよい。この場合には、情報処理装置の制御部は、第1のユーザのユーザ端末から自治体情報の取得要求を受信した場合に、第1のカテゴリを第1のユーザが配信の希望を設定しているカテゴリとして第1の自治体情報を取得するようにしてもよい。これによって、例えば、自治体情報が大量に存在する場合に、第1のユーザが所望している可能性が高かったり、第1のユーザにとって有用であったりする可能性の高い自治体情報を抽出して第1のユーザのユーザ端末へ配信することができる。
本発明の態様の一つでは、情報処理装置の制御部は、第1の自治体情報を取得した場合に、第1の自治体情報が分類されている第1のカテゴリを配信希望のカテゴリとして設定しているユーザを第1のユーザとして特定するようにしてもよい。これによって、例えば、第1の自治体情報が新着の自治体情報である場合に、第1の自治体情報の配信を希望する複数の第1のユーザに、第1の自治体情報の新着が検出されたタイミングで配信することができる。このとき、第1の自治体情報の配信を希望していないユーザには配信されないので、ユーザにとって不要な自治体情報が配信されることを抑制することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施の形態を説明する。以下の実施形態の構成は例示であり、本発明は実施形態の構成に限定されない。
<第1実施形態> 図1は、第1実施形態に係る自治体情報配信システムのシステム構成の一例を示す図である。自治体情報配信システム100は、所定の地方自治体によって公開された情報をユーザ端末に配信するシステムである。第1実施形態では、自治体情報配信システム100において、地方自治体によって公開された情報を配信する対象は、電子母子手帳サービスに登録しているユーザとする。ただし、自治体情報配信システム100の情報配信の対象のユーザは、これに限定されない。以下、自治体と表記される場合には、地方自治体を指していることとする。
自治体情報配信システム100は、情報配信サーバ1、ユーザ端末2、自治体サーバ3を含む。情報配信サーバ1は、自治体サーバ3から自治体サーバ3によって公開された情報を取得し、ユーザ端末2に配信するサーバである。自治体サーバ3によって公開された情報とは、例えば、自治体のウェブページに掲載された情報である。自治体サーバ3によって公開された情報を、以下、自治体情報と称する。
自治体サーバ3によって公開された自治体情報は、複数のカテゴリのうちのいずれかに分類されている。例えば、自治体情報のカテゴリには、大分類として、暮らし、防犯及び防災、子育て及び教育、医療福祉、税金及び年金、観光等がある。各大分類には、それぞれ、中分類がある。各中分類にはさらに小分類がある。なお、カテゴリの定義は、自治体によって定められたものを利用してもよいし、情報配信サーバ1が独自に設定したものを利用してもよい。情報配信サーバ1が独自に設定したカテゴリを用いる場合には、情報配信サーバ1は、自治体サーバ3から自治体情報を取得すると、当該自治体情報を適切なカテゴリに分類する。
第1実施形態では、情報配信サーバ1の対象ユーザは電子母子手帳サービスに登録しているユーザであることが想定されるので、情報配信サーバ1がユーザ端末2に配信する自治体情報は、例えば、大分類で子育て及び教育に分類される自治体情報であるとする。第1実施形態では、情報配信サーバ1は、例えば、妊娠、出産、育児等に関するカテゴリに分類される自治体情報の中から、各ユーザについて選別した自治体情報を配信する。
自治体サーバ3は、所定の自治体によって管理されるサーバである。自治体情報配信システム100には、複数の自治体の自治体サーバ3が含まれているが、図1では、便宜上、1台の自治体サーバ3が表示されている。
ユーザ端末2は、例えば、スマートフォンやタブレット端末のような、携帯可能な情報端末である。第1実施形態では、ユーザ端末2は、電子母子手帳アプリケーションを専用のサイトからダウンロードし、インストールしている。図1では、ユーザ端末2は1台のみ示されているが、実際には、自治体情報配信システム100には複数のユーザ端末2が含まれている。また、ユーザ端末2は、携帯可能な端末に限定されず、PC(Personal Computer)のような情報端末を含むこともできる。
情報配信サーバ1、ユーザ端末2、自治体サーバ3は、それぞれ、例えば、インターネットのような公衆回線網に接続しており、互いに通信可能である。
第1実施形態では、情報配信サーバ1は、電子母子手帳アプリケーションを通じて、ユーザ端末2によって登録された電子母子手帳サービスに登録するユーザ端末2のユーザに関する情報を保持している。ユーザに関する情報には、例えば、ユーザ名、ユーザ本人の属性に関する情報、ユーザの家族に関する情報、ユーザのスケジュールに関する情報等が挙げられる。ユーザ本人の属性に関する情報としては、例えば、生年月日、性別、ユーザが配信を希望する自治体の識別情報、ユーザが配信を希望する自治体情報のカテゴリ、自治体内での居住地域、婚姻の状況、家族構成、収入または財産に関する情報(例えば、世帯年収、納税額、就業形態、就業状況、手当・助成の受給状況、持ち家に居住しているかどうか)、健康や通院に関する情報(通院先・かかりつけ医、持病、健康診断の結果、妊娠・出産の状況)などが挙げられる。なお、第1実施形態では、電子母子手帳サービスを想定しているが、ユーザ本人は、女性であっても男性であってもよい。
ユーザの家族に関する情報としては、例えば、ユーザの子どもの人数、家族の生年月日、家族の性別、子どもの通学・通園先、手当・助成の受給状況、健康・生育・通院に関する情報(例えば、疾病の罹患状況、アレルギーの情報、予防接種の接種履歴、健康診断の受診履歴、出生時体重等)、介護・公的支援を必要とする家族に関する上記と同様の情報等が含まれる。予防接種の接種履歴情報、健康診断の受診履歴情報は、当該家族の行動の履歴情報の一例であり、当該家族の履歴情報はこれらに限定されない。第1実施形態では、ユーザの家族に関する情報は、説明の便宜上、ユーザの子どもに関する情報に限定して説明される。
ユーザのスケジュールに関する情報としては、カレンダー情報、行動の履歴情報等が含まれる。ユーザの行動の履歴情報は、例えば、医療機関の受診履歴情報、セミナー等の受講履歴情報、イベント参加履歴情報であり、これらに限定されない。カレンダー情報は、例えば、ユーザが電子母子手帳アプリケーション内のカレンダーに登録したスケジュール情報である。ユーザが配信を希望する自治体情報のカテゴリは、第1実施形態では、電子母子手帳サービスに登録するユーザを対象としているので、例えば、大分類の「子育て及び教育」、「妊娠及び出産」に含まれる小分類の単位で登録される。
第1実施形態では、情報配信サーバ1は、2つの形態で自治体情報の配信を行う。1つは、電子母子手帳アプリケーションが起動されているユーザ端末2からの要求に応じて自治体情報を配信する形態である。この配信形態では、例えば、まず、情報配信サーバ1は、ユーザ端末2から、配信情報取得要求を受信する。配信情報取得要求は、例えば、ユーザ端末2において、ユーザによって電子母子手帳アプリケーションが起動されると、情報配信サーバ1へ送信される。情報配信サーバ1は、当該ユーザに関する情報に基づいて、当該ユーザが配信を希望する自治体の自治体情報から、当該ユーザに関する情報に基づいて自治体情報を抽出して、当該ユーザのユーザ端末2へ送信する。これによって、例えば、配信情報取得要求に応じて情報配信サーバ1からユーザ端末2へ送信された自治体情報は、電子母子手帳アプリケーションのトップ画面の新着情報表示欄に表示される。
2つ目は、自治体によって新たに自治体情報が公開された場合に、当該自治体情報を希望するユーザ端末2へ新着の自治体情報を配信する形態である。この配信形態では、情報配信サーバ1は、所定の周期で定期的に自治体サーバ3にアクセスし、新着の自治体情報の有無を監視する。新着の自治体情報がある場合には、情報配信サーバ1は、当該自治体情報を配信するユーザを抽出し、抽出したユーザのユーザ端末2へ、当該自治体情報を配信する。この配信形態では、例えば、自治体情報はプッシュ配信される。
ここで、自治体情報には、例えば、配信が必須であることが設定されている情報と、配信は任意であることが設定されている情報とがある。例えば、予防接種では、法律に基づいて市区町村が主体となって実施する定期接種と、希望者が各自で受ける任意接種とがある。定期接種に関する情報は、対象のユーザに配信を必須とすることが設定される情報の一例である。任意接種に関する情報は、配信は任意であることが設定されている情報の一例である。自治体情報について、配信が必須であるか又は任意であるかの設定は、例えば、自治体が行ってもよいし、自治体情報の内容に基づいて情報配信サーバ1が行ってもよい。
第1実施形態では、情報配信サーバ1は、配信が必須であることが設定されている自治体情報を、当該自治体情報のカテゴリについて配信の希望を登録しているか否かにかかわらず、配信対象のユーザのユーザ端末2へ配信する。また、第1実施形態では、情報配信サーバ1は、配信が任意であることが設定されている自治体情報を、当該自治体情報のカテゴリについて配信の希望を登録しており、対象のユーザのユーザ端末2へ配信する。これによって、第1実施形態では、自治体情報を必要としているユーザへ選別して配信することができる。
また、例えば、自治体情報には、段階的に内容が変化するものがある。例えば、予防接種の中には複数回にわたって接種するものがあり、接種回によって自治体情報の内容が変化する。第1実施形態では、段階的に内容が変化する自治体情報については、情報配信サーバ1は、当該ユーザの履歴情報等に基づいて、適した段階の自治体情報を判定し、ユーザ端末2へ配信する。これによって、ユーザの履歴情報に応じた段階の自治体情報が配信されるようになり、ユーザにとって不要な自治体情報を配信することを抑制することができる。
<サーバの構成> 図2は、情報配信サーバ1のハードウェア構成の一例を示す図である。情報配信サーバ1は、例えば、専用のコンピュータである。情報配信サーバ1は、汎用のコンピュータであってもよい。情報配信サーバ1は、ハードウェア構成要素として、CPU(Central Processing Unit)101、主記憶装置102、補助記憶装置103、ネットワークインタフェース104を備え、これらのハードウェア構成要素はバス105で電気的に接続されている。情報配信サーバ1は、「情報処理装置」の一例である。
補助記憶装置103は、様々なプログラムや、各プログラムの実行に際してCPU 101が使用するデータを格納する。補助記憶装置103に保持されるプログラムには、例えば、オペレーティングシステム(OS)、自治体情報配信プログラム、その他様々なアプリケーションプログラムを保持する。自治体情報配信システムプログラムは、例えば、電子母子手帳アプリケーションをインストールするユーザ端末2に、妊娠、出産、子育て等に関する自治体情報を配信するためのプログラムである。補助記憶装置103は、例えば、EPROM(Erasable Programmable ROM)やハードディスクドライブ(Hard Disc Drive)である。
主記憶装置102は、CPU 101に、補助記憶装置103に格納されているプログラムをロードする記憶領域および作業領域を提供したり、バッファとして用いられたりする記憶装置である。主記憶装置102は、例えば、ROM、RAMのような半導体メモリを含む。
CPU 101は、補助記憶装置103に保持されたOSや様々なアプリケーションプログラムを主記憶装置102にロードして実行することによって、様々な処理を実行する。CPU 101は、1つに限られず、複数備えられてもよい。CPU 101は、「制御部」の一例である。
ネットワークインタフェース104は、ネットワークとの情報の入出力を行うインタフェースである。ネットワークインタフェース104は、有線のネットワークと接続するインタフェースであってもよいし、無線のネットワークと接続するインタフェースであってもよい。ネットワークインタフェース104は、例えば、NIC(Network Interface Card)等である。ネットワークインタフェース104は、「通信部」の一例である。
なお、図2に示される情報配信サーバ1のハードウェア構成は、一例であり、上記に限られず、実施の形態に応じて適宜構成要素の省略や置換、追加が可能である。例えば、情報配信サーバ1は、可搬記録媒体駆動装置を備え、可搬記録媒体に記録されたプログラムを実行してもよい。可搬記録媒体は、例えば、SDカード、miniSDカード、microSDカード、USB(Universal Serial Bus)フラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、Blu−ray(登録商標) Disc、又はフラッシュメモリカードのような記録媒体である。また、例えば、情報配信サーバ1は、入力装置及び出力装置を備えてもよい。入力装置は、例えば、キーボード、マウス等である。出力装置は、例えば、ディスプレイ等である。
図3は、情報配信サーバ1の機能構成の一例を示す図である。第1実施形態に係る情報配信サーバ1は、機能構成要素として、自治体情報取得部11、配信制御部12、ユーザ情報管理部13、端末送受信部14、自治体情報データベース(DB)15、ユーザ情報DB 16とを備える。これらの機能構成要素は、例えば、情報配信サーバ1のCPU 101が自治体情報配信プログラムを実行することによって実現される機能構成である。
端末送受信部14は、ユーザ端末2とのインタフェースである。端末送受信部14は、ユーザ端末2とデータの送受信を行う。
ユーザ情報管理部13は、ユーザ情報DB 16の管理を行う。ユーザ情報管理部13は、端末送受信部14から、ユーザ端末2から受信されたユーザに関する情報の登録要求の入力を受けると、当該登録要求とともに受信されたユーザに関する情報をユーザ情報DB 16に登録又は更新する。
自治体情報取得部11は、所定の周期で、自治体サーバ3に新着の自治体情報の有無を問い合わせ、新着の自治体情報がある場合には、当該自治体情報を取得する。自治体情報取得部11は、取得した自治体情報を自治体情報DB 15に格納する。また、自治体情報取得部11は、新着の自治体情報を取得した場合には、配信制御部12に自治体情報の新着を配信制御部12に通知する。
配信制御部12は、自治体情報のユーザ端末2への配信を制御する。具体的には、以下の通りである。配信制御部12は、例えば、端末送受信部14からユーザ端末2からの配信情報取得要求の入力を受けると、当該ユーザ端末2に配信する自治体情報を、自治体情報DB 15から抽出し、端末送受信部14に出力して、当該ユーザ端末2へ送信する。配信情報取得要求に応じて自治体情報を配信する処理の詳細については、後述される。
また、配信制御部12は、自治体情報取得部11から、自治体情報の新着の通知を受けると、ユーザ情報DB 16から、当該新着の自治体情報の配信先となるユーザ端末2を特定し、当該新着の自治体情報を端末送受信部14に出力して、特定したユーザ端末2へ送信する。自治体情報の新着に応じて自治体情報を配信する処理の詳細については、後述される。
自治体情報取得部11、配信制御部12、ユーザ情報管理部13、端末送受信部14は、それぞれ、異なるサーバによって実現されてもよい。
自治体情報DB 15及びユーザ情報DB 16は、例えば、それぞれ、情報配信サーバ1の補助記憶装置103内に作成される。ただし、これに限定されず、それぞれ、例えば、外部のデータベースサーバに搭載されていてもよい。
図4は、自治体情報DB 15に格納される自治体情報の一例を示す図である。自治体情報DB 15は、自治体情報を保持するデータベースである。自治体情報DB 15には、自治体ごとに自治体情報が格納されている。
自治体情報DB 15には、例えば、各自治体情報の、タイトル、配信内容、カテゴリ、配信必須又は任意であることを示す情報、配信対象となるユーザの情報、配信時期の情報が含まれている。段階的に配信内容が変化する自治体情報の場合には、各段階の自治体情報について、タイトル、配信内容、配信対象となるユーザの情報、配信時期の情報が含まれる。段階的に配信内容が変化する自治体情報の各段階における自治体情報を、以下、サブ自治体情報と称する。
配信対象となるユーザの情報と配信時期の情報とは、それぞれ、配信条件の一例である。なお、自治体情報DB 15に格納される自治体情報に含まれる情報は図4に示される情報に限定されず、実施の形態に応じて、自治体情報配信システム100の管理者が任意に設定可能である。
図5は、自治体情報の一例を示す図である。図5では、自治体Aのインフルエンザワクチン接種に関する自治体情報の一例が示されている。インフルエンザワクチン接種に関する自治体情報は、段階的に内容が変化する自治体情報の一例である。図5に示される例においてインフルエンザワクチン接種に関する自治体情報のカテゴリのフィールドは「予防接種」、タイトルのフィールドは「インフルエンザワクチン接種情報」となっている。
インフルエンザワクチン接種は、任意接種の予防接種である。そのため、インフルエンザワクチン接種情報は、ユーザへの配信が任意に設定される。図5に示される例においてインフルエンザワクチン接種に関する自治体情報の配信必須/任意のフィールドは、「任意」となっている。
また、インフルエンザワクチン接種は、生後6ヶ月以上から12歳までは2回接種することが定められている。2回目の接種は、1回目の接種から2〜4週間あけることが推奨されている。13歳以上は1回接種となる。また、自治体Aでは、生後6カ月以上から小学校入学までの子どもには、インフルエンザワクチン接種について申請に応じて助成金が支給される。
そのため、自治体Aのインフルエンザワクチン接種に関する情報は、配信内容として、第1回接種告知情報、第2回接種告知情報、助成金申請情報の3段階の自治体情報を含む。以下、各段階の自治体情報をサブ自治体情報と称する。自治体情報DB 15には、各サブ自治体情報について、配信対象のユーザの情報、配信時期の情報が含まれる。
図5に示される例では、第1回接種告知情報の配信対象のユーザの情報のフィールドには、「生後6カ月以上」、配信時期の情報のフィールドには、「流行予測の2か月前から第1回接種完了まで」が格納されている。第2回接種告知情報の配信対象のユーザの情報のフィールドには、「生後6カ月以上12歳まで」、配信時期の情報のフィールドには、「第1回接種から1週間後から第2回接種完了まで」が格納されている。助成金申請情報の配信対象のユーザの情報のフィールドには、「生後6カ月以上小学校入学まで」、配信時期の情報のフィールドには「各回接種後から申請完了又は期日まで」が格納されている。
第1回又は第2回の接種完了は、第1実施形態では、ユーザ端末2を通じてユーザによって、ワクチン接種履歴としてユーザ情報DB 15に登録され、当該ワクチン接種履歴に基づいて判定される。
図5に示される例によると、生後6カ月以上12歳までの子どもを有するユーザには、流行予測の2か月前から第1回接種完了までの間は、第1回接種告知情報が配信され、第1回接種完了の一週間後から第2回接種完了までの間は、第2回接種告知情報が配信される。13歳以上の子どもを有するユーザには、流行予測の2か月前から第1回接種完了までの間は、第1回接種告知情報が配信されるが、第2回接種告知情報は配信されない。また、生後6カ月以上小学校入学までの子どもを有するユーザには、各回の接種後から申請完了又は申請期日までの間は、助成金申請情報が配信される。
図5では、段階的に配信内容が変化する自治体情報の一例として、インフルエンザワクチン接種に関する自治体情報について説明されたが、段階的に配信内容が変化する自治体情報の一例としては、他に、複数回の講義で構成される育児教室に関する情報等がある。複数回の講義で構成される育児教室に関する自治体情報は、サブ自治体情報として、例えば、育児教室の開催案内情報、第1回の講義の案内情報、第2回以降の各回の講義の案内情報等を含む。
育児教室の開催案内情報には、例えば、配信対象として当該育児教室の講義の対象となる子どもの年齢、配信時期として第1回目の講義の開催日から2か月前の日から申し込み期限日まで、が設定されている。第1回目の講義の案内情報には、例えば、配信対象として当該育児教室に申込み済みのユーザ、配信時期として第1回の講義の開催日の1週間前から第1回の講義の開催日まで、が設定される。第2回以降の各回の講義の案内情報には、例えば、配信対象として前回までの講義のうち当該回の講義に関連する講義を受講ずみであるユーザ、配信時期として各回の開催日の1週間前から各回の開催日まで、が設定されている。
これによって、当該育児教室に関する自治体情報の配信を希望するユーザのうち、子どもの年齢が当該育児教室の講義の対象となる子どもの年齢であるユーザのユーザ端末2へ、第1回目の講義の開催日から2か月前の日から申込期限日までの間、育児教室の開催案内情報が配信される。また、当該育児教室に関する自治体情報の配信を希望するユーザのうち、当該育児教室に申込み済みのユーザのユーザ端末2へ、第1回の講義の開催日の1週間前から第1回の講義の開催日までの間、第1回目の講義の案内情報が配信される。また、当該育児教室に関する自治体情報の配信を希望するユーザのうち、前回までの講義のうち当該回の講義に関連する講義を受講ずみであるユーザのユーザ端末2へ、各回の講義の開催日の1週間前から各回の講義の開催日までの間、各回の講義の案内情報が配信される。
上記の通り、インフルエンザワクチン接種に関する自治体情報の場合では、各サブ自治地体情報の配信時期がユーザの受診履歴情報と関連する。一方、育児教室に関する自治体情報の場合では、各サブ自治体情報の配信対象がユーザの受講履歴情報と関連する。すなわち、サブ自治体情報は、配信時期又は配信対象のいずれかがユーザの履歴情報と関連している。なお、サブ自治体情報の配信時期又は配信対象のいずれか一方がユーザの履歴情報と関連していることに限定されず、サブ自治体情報の配信時期又は配信対象の両方がユーザの履歴情報と関連していてもよい。
なお、配信対象のユーザ及び配信時期の設定は、サブ自治体情報に限らず、サブ自治体情報を含まない自治体情報自体にも設定されうる。また、配信対象のユーザ及び配信時期の設定は任意であり、いずれか一方が設定されている場合もあるし、両方とも設定されていない場合もある。
図6は、ユーザ情報DB 16に格納されるユーザに関する情報の一例を示す図である。ユーザに関する情報には、例えば、ユーザ名、ユーザ本人の属性に関する情報、ユーザの家族に関する情報、ユーザのスケジュールに関する情報が含まれる。図6では、ユーザに関する情報のうち、ユーザ名、妊娠状況(妊娠中/妊娠週数)、登録自治体の識別情報、配信希望のカテゴリ、家族#1の年齢(月齢)、家族#1の受診履歴情報、カレンダー情報等が抜粋されて示されている。ユーザの家族に関する情報(年齢、受診履歴情報等)は、登録されている家族の数だけ含まれる。カレンダー情報には、例えば、受診予約の情報等が含まれる。これらはいずれも、ユーザによって、ユーザ端末2を通じて登録及び更新される。
以下、第1実施形態において、ユーザ属性という場合には、ユーザに関する情報のうち、ユーザの妊娠状況、家族(子ども)の年齢を示すこととする。ただし、ユーザの属性として扱われる情報はこれらに限定されない。ユーザ本人が男性の場合には、ユーザ属性は、家族(配偶者)の妊娠状況、家族(子ども)の年齢を示すこととなる。なお、ユーザに関する情報に含まれる情報は、図6に示される情報に限定されず、実施の形態に応じて、自治体情報配信システム100の管理者が任意に設定可能である。
<ユーザ端末の構成> 図7は、ユーザ端末2のハードウェア構成の一例を示す図である。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、PC等である。図7では、ユーザ端末2がスマートフォンである場合のハードウェア構成が示されている。
ユーザ端末2は、CPU 201、記憶部202、タッチパネル203、ディスプレイ204、無線部205、オーディオ入出力部206、スピーカー207、マイクロフォン208、カメラ209、アンテナ210を備える。
記憶部202は、ROM(Read Only Memory)202A、RAM(Random Access Memory)202B、不揮発性メモリ202Cを含む。RAM 202Bは、揮発性メモリであり、CPU 201に作業領域を提供する。ROM 202Aは、不揮発性メモリであり、OS、プリインストールのアプリケーション、システムデータ等を記憶する。不揮発性メモリ202Cは、例えば、フラッシュメモリである。
不揮発性メモリ202Cは、電子母子手帳サービスのアプリケーションプログラム、その他アプリケーション等が格納されている。電子母子手帳サービスのアプリケーションプログラムを実行することによって享受可能なサービスの一つに、自治体情報の配信がある。電子母子手帳サービスのアプリケーションプログラムは、例えば、インターネット上のサイトからダウンロードすることによって取得される。
タッチパネル203は、位置入力装置の1つであって、ディスプレイ204の表面に配置されており、ディスプレイ204の画面に対応する指のタッチ位置の座標を入力する。タッチパネル203は、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式等のいずれであってもよい。ディスプレイ204は、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display,LCD)である。ディスプレイ204は、CPU 201から入力される信号に従って、画面データを表示する。
無線部205は、アンテナ210と接続しており、アンテナ210を通じて受信した無線信号を電気信号に変換してCPU 201に出力したり、CPU 201から入力される電気信号を無線信号に変換してアンテナ210を通じて送信したりする。無線部205は、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)、第3世代移動通信システム、第4世代移動通信システム(LTE(Long Term Evolution))、又は、第4世代以上の移動通信システムのうちのいずれか1つ又は複数に対応する電子回路である。
オーディオ入出力部206は、音声出力装置としてのスピーカー207と、音声入力装置としてのマイクロフォン208と、接続する。オーディオ入出力部206は、マイクロフォン208から入力された音声信号を電気信号に変換してCPU 201に出力したり、CPU 201から入力された電気信号を音声信号に変換してスピーカー207に出力したりする。
CPU 201は、ROM 202A又は不揮発性メモリ202Cに格納されるプログラムをRAM 202Bに展開し、展開された命令を実行することによって様々な処理を行う。CPU 201は、1つ備えられてもよいし、複数備えられてもよい。
なお、ユーザ端末2のハードウェア構成は、図7に示されるものに限定されず、適宜、追加、置換、削除等の変更が可能である。例えば、ユーザ端末2は、図7に示される構成に加えて、可搬記録媒体を駆動する可搬記録媒体駆動装置を備えてもよい。可搬記録媒体は、例えば、SDカード、microSDカード等である。また、ユーザ端末2に備えられるプロセッサは、CPU 201の1つに限定されず、複数のプロセッサが備えられてもよい。例えば、ユーザ端末2には、CPU 201に加えてGPU(Graphics Processing Unit)が備えられてもよい。
図8は、ユーザ端末2の機能構成の一例を示す図である。ユーザ端末2は、機能構成要素として、入力受付部21、表示処理部22、送受信部23、画面フォーマットデータベース24を備える。これらの機能構成要素は、例えば、ユーザ端末2のCPU 201が電子母子手帳サービスのアプリケーションプログラムを実行することによって実現される機能構成である。
入力受付部21は、ディスプレイ204に表示された画面を通じて、例えば、タッチパネル203から入力されたユーザ操作を受け付ける。ユーザ操作の内容は、例えば、画面遷移の要求、情報配信サーバ1に対する処理要求等である。
情報配信サーバ1に対する処理要求には、第1実施形態では、例えば、トップ画面の新着情報欄に表示される自治体情報の取得を要求する配信情報取得要求、ユーザに関する情報の登録を要求するユーザ情報登録要求等がある。例えば、電子母子手帳サービスのアプリケーションの起動のユーザ操作は、配信情報取得要求の入力のユーザ操作となる。例えば、電子母子手帳サービスのアプリケーションのユーザ情報登録画面(後述)において登録ボタンの選択のユーザ操作は、ユーザ情報登録要求の入力のユーザ操作となる。
入力受付部21は、入力されたユーザ操作の内容に応じて、ユーザ操作の内容を表示処理部22又は送受信部23に出力する。例えば、ユーザ操作が画面遷移の要求である場合には、入力受付部21は、当該画面遷移の要求を表示処理部22に出力する。例えば、ユーザ操作が情報配信サーバ1に対する処理要求である場合には、入力受付部21は、当該情報配信サーバ1に対する処理要求を送受信部23に出力する。
送受信部23は、情報配信サーバ1とのデータの送受信を行う。送受信部23は、例えば、入力受付部21から、情報配信サーバ1に対する処理要求の入力を受け、当該処理要求を情報配信サーバ1へ送信する。送受信部23は、処理要求に対する応答を情報配信サーバ1から受信し、当該応答内容を表示処理部22へ出力する。情報配信サーバ1とユーザ端末2との間のデータの送受信には、例えば、HTTP(HyperText Transfer Protocol)が用いられる。
表示処理部22は、入力受付部21から入力された画面遷移の要求に応じて画面を生成し、ディスプレイ204に出力する。第1実施形態では、例えば、表示処理部22は、入力受付部21から、トップ画面への遷移の要求、ユーザに関する情報を登録するユーザ情報登録画面への遷移の要求等の入力を受ける。
また、表示処理部22は、送受信部23から、情報配信サーバ1へ送信された処理要求についての情報配信サーバ1からの応答内容の入力を受ける。表示処理部22は、送受信部23から入力された情報配信サーバ1からの応答内容を、該当する画面に表示する。
画面フォーマットデータベース24は、電子母子手帳サービスのアプリケーションに用いられる各種画面のフォーマットを格納するデータベースである。画面フォーマットデータベース24は、例えば、不揮発性メモリ202Cの記憶領域に作成される。
表示処理部22は、例えば、画面フォーマットデータベース24から、画面遷移の要求内容に応じた画面のフォーマットを読み出し、例えば、情報配信サーバ1から受信される応答内容を当該画面のフォーマットの所定の位置に配置して、当該画面を生成する。
図9は、ユーザ端末2に表示されるユーザ情報登録画面の一例である。ユーザ情報登録画面は、ユーザに関する情報を登録する画面である。ユーザ情報登録画面は、例えば、トップ画面のメニューからユーザ情報登録のサブメニューを選択すると表示される。図9では、ユーザ情報登録画面のうち、配信を希望する自治体情報のカテゴリを登録する部分が示されている。なお、ユーザ情報登録画面には、配信を希望する自治体情報のカテゴリの登録以外に、例えば、ユーザ名、妊娠状況(妊娠の有無、妊娠周期、妊婦健診受診履歴等)、家族に関する情報(年齢、性別、受診履歴情報等)、登録自治体、行動の履歴情報等を登録する部分も含まれている。行動の履歴情報には、例えば、医療関係の受診履歴情報、セミナー等の受講履歴情報、イベント参加履歴情報、助成金申請の履歴情報、保育園又は幼稚園の入園申込み履歴情報、保育園又は幼稚園等の一時預かりの利用履歴情報、等がある。
図9に示される、配信を希望する自治体情報のカテゴリには、予防接種、教室・イベント・セミナー、保育園入園、幼稚園入園、子育て相談、ひとり親家庭助が表示されており、それぞれには、チェックボックスが対応付けて表示されている。チェックボックスにチェックを入れることで、対応するカテゴリを選択したこととなり、登録ボタンを選択すると、選択したカテゴリを、配信を希望する自治体情報のカテゴリとして登録するためのユーザ情報登録要求の操作がユーザ端末2の入力受付部21に入力される。これによって、ユーザ端末2の入力受付部21は、ユーザ情報登録要求を作成し、送受信部23を通じて当該ユーザ情報登録要求を情報配信サーバ1へ送信する。なお、この場合には、ユーザ情報登録要求とともに、配信を希望する自治体情報のカテゴリとして、ユーザ情報登録画面で選択されたカテゴリの情報も送信される。
なお、第1実施形態では、電子母子手帳サービスを前提としているため、配信を希望する自治体情報のカテゴリの選択肢として妊娠、出産、及び子育て等に関するカテゴリが表示されているが、配信を希望する自治体情報のカテゴリの選択肢として表示されるカテゴリは、これに限定されない。配信を希望する自治体情報のカテゴリの選択肢として表示されるカテゴリは、実施の形態に応じて、自治体情報配信システム100の管理者が任意に設定可能である。また、ユーザ情報登録画面の設計も図9に示される例に限定されず、実施の形態に応じて、自治体情報配信システム100の管理者が任意に設定可能である。
<処理の流れ> 図10は、情報配信サーバ1の、ユーザ端末2からの配信情報取得要求の受信に応じた自治体情報の配信処理のフローチャートの一例である。図10に示される処理は、例えば、所定の周期で繰り返し実行される。図10に示される処理の実行主体は、情報配信サーバ1のCPU 101であるが、便宜上、機能構成要素である、配信制御部12を主体として説明する。以下の情報配信サーバ1の処理のフローチャートについても同様である。
OP101では、配信制御部12は、端末送受信部14を通じて、ユーザ端末2から配信情報取得要求を受信したか否かを判定する。ユーザ端末2から配信情報取得要求を受信した場合には(OP101:YES)、処理がOP102に進む。ユーザ端末2から配信情報取得要求を受信していない場合には(OP101:NO)、図10に示される処理が終了する。以下、本フローチャート及び関連するフローチャートにおいてユーザ端末2と称する場合には、配信情報取得要求の送信元のユーザ端末2を指していることとする。
OP102では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザの登録自治体の自治体情報を、自治体情報DB 15から取得する。ユーザ端末2のユーザの登録自治体は、ユーザ情報DB 16から取得される。
OP103では、配信制御部12は、登録自治体の自治体情報のうち、配信必須であり、且つ、ユーザ端末2のユーザ又は家族(子ども)の属性が配信対象に合致する自治体情報を抽出する。OP103におけるユーザ端末2のユーザの属性とは、例えば、妊娠状況(妊娠有無、妊娠周数等)である。OP103における家族(子ども)の属性とは、例えば、子どもの年齢等である。
OP104では、配信制御部12は、登録自治体の自治体情報のうち、配信任意であり、且つ、ユーザ端末2のユーザが配信を希望するカテゴリであり、且つ、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの属性が配信対象に合致する自治体情報を抽出する。
OP105では、配信制御部12は、OP103及びOP104において抽出された自治体情報のうち、サブ自治体情報を含む自治体情報があるか否かを判定する。OP103及びOP104において抽出された自治体情報のうち、サブ自治体情報を含む自治体情報がある場合には(OP105:YES)、処理がOP106に進む。OP103及びOP104において抽出された自治体情報のうち、サブ自治体情報を含む自治体情報がない場合には(OP105:NO)、処理がOP107に進む。
OP106では、配信制御部12は、サブ自治体情報を含む自治体情報について、配信するサブ自治体情報を決定するサブ自治体情報特定処理を実行する。サブ自治体情報特定処理の詳細は後述される。サブ自治体情報特定処理の実行によって、自治体情報に含まれるサブ自治体情報のうちユーザ端末2へ配信されるサブ自治体情報が特定される。
OP107では、配信制御部12は、抽出された自治体情報及び特定されたサブ自治体情報を端末送受信部14を通じてユーザ端末2へ送信する。その後、図10に示される処理が終了される。
図11は、情報配信サーバ1のサブ自治体情報特定処理のフローチャートの一例である。図11に示される処理は、図10のOP106において実行される処理である。なお、図11に示されるサブ自治体情報特定処理は、サブ自治体情報を含む自治体情報それぞれについて実行される。
OP201では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は/及び子どもの行動の履歴情報をユーザ情報DB 16から取得する。
OP202からOP204の処理は、サブ自治体情報それぞれについて実行される。OP202からOP204の処理の対象となるサブ自治体情報を、対象のサブ自治体情報と称する。
OP202では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの属性及び/又は行動の履歴情報について、対象のサブ自治体情報の配信対象のユーザに合致するか否かを判定する。ユーザ端末2のユーザ又は子どもの属性及び/又は行動の履歴情報が対象のサブ自治体情報の配信対象のユーザに合致する場合には(OP202:YES)、処理がOP203に進む。ユーザ端末2のユーザ又は子どもの属性及び/又は行動の履歴情報が対象のサブ自治体情報の配信対象のユーザに合致しない場合には(OP202:NO)、対象のサブ自治体情報についての処理が終了し、次のサブ自治体情報についてOP202の処理が開始される、又は、対象の自治体情報について図11に示される処理が終了し、次の自治体情報について図11に示される処理が開始される、又は、処理が図10のOP107に進む。
OP203では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの行動の履歴情報又は日付情報に基づいて、現時点が対象のサブ自治体情報の配信時期に該当するか否かを判定する。現時点が対象のサブ自治体情報の配信時期に該当する場合には(OP203:YES)、処理がOP204に進む。現時点が対象のサブ自治体情報の配信時期に該当しない場合には(OP203:NO)、対象のサブ自治体情報についての処理が終了し、次のサブ自治体情報についてOP202の処理が開始される、又は、対象の自治体情報について図11に示される処理が終了し、次の自治体情報について図11に示される処理が開始される、又は、処理が図10のOP107に進む。
OP204では、配信制御部12は、対象のサブ自治体情報のユーザ端末2への配信を決定する。その後、対象のサブ自治体情報についての処理が終了し、次のサブ自治体情報についてOP202の処理が開始される、又は、対象の自治体情報について図11に示される処理が終了し、次の自治体情報について図11に示される処理が開始される、又は、処理が図10のOP107に進む。
図12は、サブ自治体情報特定処理の具体例のフローチャートの一例である。図12は、図5に示される自治体Aのインフルエンザワクチン接種情報について、図11に示されるサブ自治体情報特定処理を適用した場合のフローチャートである。
OP301では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの予防接種の受診履歴情報をユーザ情報DB 16から取得する。OP301の処理は、図11のOP201の処理に該当する。
OP302からOP304の処理は、サブ自治体情報としての第1回接種告知情報についての図11のOP202からOP204の処理に該当する。OP302では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの属性について、第1回接種告知情報の配信対象のユーザに合致するか否かを判定する。すなわち、OP302では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもが、生後6カ月以上であるか否かを判定する。ユーザ端末2のユーザ又は子どもが、第1回接種告知情報の配信対象のユーザに合致する、すなわち、生後6カ月以上である場合には(OP302:YES)、処理がOP303に進む。ユーザ端末2のユーザ及び子どものいずれも、第1回接種告知情報の配信対象のユーザに合致しない、すなわち、生後6カ月未満である場合には(OP302:NO)、処理が、第2回接種告知情報についての処理であるOP305に進む。
OP303では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの予防接種と助成金申請の履歴情報に基づいて、現時点が第1回接種告知情報の配信時期に該当するか否かを判定する。すなわち、OP303では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれかがインフルエンザワクチンを未接種であり、且つ、流行予測の2か月前以降であるか否かを判定する。現時点が第1回接種告知情報の配信時期に該当する、すなわち、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれもインフルエンザワクチンを未接種であり、且つ、流行予測の2か月前以降である場合には(OP303:YES)、処理がOP304に進む。OP304では、配信制御部12は、第1回接種告知情報をユーザ端末2へ配信するサブ自治体情報として特定する。
現時点が第1回接種告知情報の配信時期に該当しない、すなわち、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれもインフルエンザワクチンを接種済みである、又は、流行予測の2か月前以前である場合には(OP303:NO)、処理が、第2回接種告知情報についての処理であるOP305に進む。
OP305からOP307の処理は、サブ自治体情報としての第2回接種告知情報についての図11のOP202からOP204の処理に該当する。OP305では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの属性について、第2回接種告知情報の配信対象のユーザに合致するか否かを判定する。すなわち、OP305では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもが、生後6カ月以上から12歳までであるか否かを判定する。ユーザ端末2のユーザ又は子どもが、第2回接種告知情報の配信対象のユーザに合致する、すなわち、生後6カ月以上から12歳までである場合には(OP305:YES)、処理がOP306に進む。ユーザ端末2のユーザ及び子どものいずれも、第2回接種告知情報の配信対象のユーザに合致しない、すなわち、生後6カ月未満又は13歳以上である場合には(OP305:NO)、処理が、助成金申請情報についての処理であるOP308に進む。
OP306では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの予防接種の履歴情報に基づいて、現時点が第2回接種告知情報の配信時期に該当するか否かを判定する。すなわち、OP306では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれかが第1回接種完了しているものの第2回接種完了しておらず、且つ、第1回接種完了から1週間後以降であるか否かを判定する。現時点が第2回接種告知情報の配信時期に該当する、すなわち、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれかが第1回接種完了後且つ第2回接種前であり、且つ、第1回接種完了から1週間後以降である場合には(OP306:YES)、処理がOP307に進む。OP307では、配信制御部12は、第2回接種告知情報をユーザ端末2へ配信するサブ自治体情報として特定する。
現時点が第2回接種告知情報の配信時期に該当しない、すなわち、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれもインフルエンザワクチンを未接種又は第2回接種を完了している、又は、第1回接種完了から1週間後以前である場合には(OP306:NO)、処理が、助成金申請情報についての処理であるOP308に進む。
OP308からOP310の処理は、サブ自治体情報としての助成金申請情報についての図11のOP202からOP204の処理に該当する。OP308では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの属性について、助成金申請情報の配信対象のユーザに合致するか否かを判定する。すなわち、OP308では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもが、生後6カ月以上から小学校入学までであるか否かを判定する。ユーザ端末2のユーザ又は子どもが、助成金申請情報の配信対象のユーザに合致する、すなわち、生後6カ月以上から小学校入学までである場合には(OP308:YES)、処理がOP309に進む。ユーザ端末2のユーザ及び子どものいずれも、助成金申請情報の配信対象のユーザに合致しない、すなわち、生後6カ月未満又は小学校入学済みである場合には(OP308:NO)、図12に示される処理が終了し、処理が、図11のOP107に進む。
OP309では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どもの予防接種及びの履歴情報に基づいて、現時点が助成金申請情報の配信時期に該当するか否かを判定する。すなわち、OP309では、配信制御部12は、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれかが第1回又は第2回接種完了しており、且つ、第1回又は第2回接種完了から申請前又は申請期日前であるか否かを判定する。現時点が助成金申請情報の配信時期に該当する、すなわち、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれかが第1回又は第2回接種完了しており、且つ、第1回又は第2回接種完了から申請前又は期日前である場合には(OP309:YES)、処理がOP310に進む。OP310では、配信制御部12は、助成金申請情報をユーザ端末2へ配信するサブ自治体情報として特定する。その後、図12に示される処理が終了し、処理が、図11のOP107に進む。
現時点が助成金申請情報の配信時期に該当しない、すなわち、ユーザ端末2のユーザ又は子どものいずれもインフルエンザワクチンを未接種している、又は、第1回又は第2回接種完了について申請済み、又は、申請期日が経過している場合には(OP309:NO)、図12に示される処理が終了し、処理が、図11のOP107に進む。
なお、インフルエンザワクチン接種等の予防接種に関する自治体情報の配信処理は、図10〜図12に示される処理に限定されない。例えば、第1回目の接種告知情報の配信対象及び配信時期に合致する場合に、当該ユーザのカレンダー情報に、第1回目のインフルエンザワクチン接種の予約情報が登録されているか否かを判定する処理を追加してもよい。当該ユーザのカレンダー情報に、第1回目のインフルエンザワクチン接種の予約情報が登録されている場合には、第1回目の接種告知情報の配信ではなく、第1回目のインフルエンザワクチン接種の予約のリマインドメッセージを配信することが決定されるようにしてもよい。
図13は、ユーザ端末2の電子母子手帳アプリケーションのトップ画面の一例である。例えば、インフルエンザの流行予測の2か月前以降になると、生後6カ月以上の子どもを持つユーザのユーザ端末2のトップ画面には、新着情報の表示欄に第1回接種告知情報が表示される。図13中では、第1回接種告知情報は、新着情報の表示欄において、「インフルエンザの接種の季節です!」という文言のリンクで表示されている。当該リンクをユーザが選択すると、第1回接種告知情報の詳細が表示された画面に遷移する。なお、ユーザが新着情報内の自治体情報のリンクを選択して当該自治体情報が確認済みの状態となると、以降は、トップ画面の新着情報の表示欄に当該自治体情報のリンクが表示されなくなるようにしてもよい。この処理は、例えば、情報配信サーバ1によって行われてもよいし、ユーザ端末2によって行われてもよい。
図14は、情報配信サーバ1の、自治体による新たな自治体情報の公開に応じた自治体情報の配信処理のフローチャートの一例である。図14に示される処理は、例えば、所定の周期で繰り返し実行される。
OP401では、配信制御部12は、自治体情報取得部11によって新たに取得された自治体情報があるか否かを判定する。新たに取得された自治体情報がある場合には(OP401:YES)、処理がOP402に進む。新たに取得された自治体情報がない場合には(OP401:NO)、図14に示される処理が終了する。自治体情報取得部11によって新たに取得された自治体情報を、以下、新着の自治体情報と称する。
OP402では、配信制御部12は、新着の自治体情報を公開する自治体を登録自治体とするユーザAをユーザ情報DB 16から抽出する。ユーザAは、新着の自治体情報を公開する自治体を登録自治体とするユーザの集合である。
OP403では、配信制御部12は、新着の自治体情報が配信任意に設定されているか否かを判定する。新着の自治体情報が配信任意に設定されている場合には(OP403:YES)、処理がOP404に進む。新着の自治体情報が配信任意に設定されていない、すなわち、配信必須に設定されている場合には(OP403:NO)、処理がOP405に進む。
OP404では、配信制御部12は、ユーザAの中から、新着の自治体情報のカテゴリを配信希望のカテゴリとして登録しているユーザA1を抽出する。すなわち、ユーザAの数≧ユーザA1の数であり、ユーザA1はユーザAに含まれる。
OP405では、配信制御部12は、新着の自治体情報がサブ自治体情報を含むか否かを判定する。新着の自治体情報がサブ自治体情報を含む場合には(OP405:YES)、処理がOP406に進む。新着の自治体情報がサブ自治体情報を含まない場合には(OP405:NO)、処理がOP408に進む。
OP406からOP407の処理は新着の自治体情報がサブ自治体情報を含む場合の処理であって、各サブ自治体情報について実行される。OP406では、配信制御部12は、ユーザA(配信必須の場合)又はユーザA1(配信任意の場合)に含まれる各ユーザのユーザ属性又は/及び履歴情報に基づいて、ユーザA又はユーザA1から、対象のサブ自治体情報に設定された配信対象に該当するユーザA2を抽出する。OP407では、配信制御部12は、ユーザA2に含まれる各ユーザの履歴情報に基づいて、ユーザA2から、現時点で対象のサブ自治体情報の配信時期に該当するユーザA3を抽出する。なお、ユーザAの数≧ユーザA1の数≧ユーザA2の数≧ユーザA3の数である。
OP408では、配信制御部12は、ユーザA又はユーザA1に含まれる各ユーザのユーザ属性又は/及び履歴情報に基づいて、ユーザA又はユーザA1から、新着の自治体情報の配信対象のユーザに該当するユーザA4を抽出する。OP409では、配信制御部12は、ユーザA4に含まれる各ユーザの履歴情報に基づいて、ユーザA4から、現時点で新着の自治体情報の配信時期に該当するユーザA5を抽出する。なお、ユーザAの数≧ユーザA1の数≧ユーザA4の数≧ユーザA5の数である。
OP410では、配信制御部12は、端末送受信部14を通じて、抽出されたユーザA5に含まれるユーザのユーザ端末2へ新着の自治体情報を、各サブ自治体情報について抽出されたユーザA3に含まれるユーザのユーザ端末2へ新着の自治体情報に含まれるサブ自治体情報を、プッシュ配信する。その後、図14に示される処理が終了する。なお、新着の自治体情報に応じた自治体情報の配信処理は、図14に示される例に限定されない。
図15は、ユーザ端末2における、電子母子手帳アプリケーションによる新着の自治体情報のプッシュ通知画面の一例である。図15では、インフルエンザワクチン接種情報が新たに公開され、且つ、インフルエンザの流行予測の2か月前以降である場合に、生後6カ月以上の子どもを持つユーザのユーザ端末2に、第1回接種告知情報のプッシュ配信がなされた場合のユーザ端末2の画面の一例である。例えば、プッシュ通知のメッセージをユーザが選択すると、第1回接種告知情報の詳細が表示された画面が表示される。
なお、インフルエンザワクチン接種情報の他に、例えば、複数回の授業で構成される講座の案内情報、等もサブ自治体情報を含む自治体情報の一例となり得る。複数回の授業で構成される講座の案内情報のサブ自治体情報は、例えば、各回の授業の開催案内情報であり、ユーザの受講履歴に基づいて、配信されるサブ自治体情報が特定される。
<第1実施形態の作用効果> 第1実施形態では、情報配信サーバ1は、自治体によって公開された自治体情報を選別してユーザ端末2へ配信する。選別基準は、例えば、ユーザへの配信の必須又は任意の設定、ユーザが配信対象に該当するか、配信時期に該当するか、ユーザが配信を希望するカテゴリであるか否か、等である。これによって、各ユーザに配信される自治体情報をユーザに適したものに限定することができる。
また、第1実施形態では、自治体情報がその内容が段階的に変化する複数のサブ自治体情報を含む場合には、ユーザの行動の履歴情報によって配信条件が満たされるサブ自治体情報が配信される。サブ自治体情報の配信条件は配信時期又は/及び配信対象を含み、配信時期又は/及び配信対象がユーザの行動の履歴情報と関連している。これによって、ユーザからの需要が高いサブ自治体情報をユーザからの需要が高まるタイミングで配信することができる。また、1回の配信において、それ以外のサブ自治体情報は配信されないので、ユーザの需要の低いサブ自治体情報の配信、又は、ユーザからの需要の低いタイミングでのサブ自治体情報の配信を抑制することができる。
<その他> 第1実施形態では、情報配信サーバ1の情報配信の対象は、電子母子手帳アプリケーションをユーザ端末2にインストールし、電子母子手帳サービスに登録するユーザであるが、情報配信の対象はこれに限定されない。自治体によって公開される情報をユーザに配信するサービスであれば、情報配信サーバ1を適用することができる。また、第1実施形態では、電子母子手帳サービスは、アプリケーションをユーザ端末2にインストールすることで提供されるサービスとして説明されたが、これに限られず、例えば、ブラウザを用いて利用するWebベースのサービスとして提供されてもよい。
第1実施形態では、配信された自治体情報は、ユーザ端末2にインストールされた電子母子手帳アプリケーションのトップ画面の新着情報の表示欄に表示されるものとして説明されたが、これに限定されず、配信された自治体情報は電子母子手帳アプリケーションの任意の画面の任意の位置に表示することができる。例えば、配信された自治体情報のカテゴリに応じて、電子母子手帳アプリケーション内の当該カテゴリのページに当該自治体情報を表示してもよい。ただし、電子母子手帳アプリケーションのトップ画面、つまりアプリケーションを起動した際に最初に表示される画面またはメインメニューが表示される画面において自治体情報の新着の表示を行うことで、ユーザの注意をより喚起することができる。
第1実施形態では、自治体情報の受信は、情報配信サーバ1が、所定の周期で定期的に自治体サーバ3にアクセスし、新着の自治体情報の有無を監視して行うものとしたが、情報の配信のタイミングはこれに限られない。例えば、ユーザの希望により、配信時間(例えばユーザの就業時間中、就寝中の夜間には配信を行わないなど)を適宜設定してもよい。また、予定に関する自治体情報の配信日について、予定の当日、前日、3日前、1週間前等、任意の時期に配信を行うよう設定してもよい。また、ユーザが配信された自治体情報を閲覧していないとアプリケーションまたはアクセス記録等により判定されたとき、または配信された自治体情報に対する返信が必要な場合であって返信が行われなかった場合等には、再度同じ自治体情報を配信する、または再度新着情報として表示するようにしてもよい。これにより、自治体情報の周知を図ることができる。
第1実施形態では、情報配信サーバ1は、自治体情報を、自治体が管理する自治体サーバ3にて公開されたものから取得するとして説明されたが、これに限られない。例えば、情報配信サーバ1は、自治体情報を、自治体が自治体情報を送信することを承認した各種機関(教育機関、医療機関、情報配信を委託された外部機関等)が準備したサーバによって公開されたものから取得してもよい。例えば、各医療機関によって配信される情報が異なる健康診断(妊婦健診等)に関する情報は、医療機関が準備したサーバから取得されることが好ましい。なお、自治体サーバ3は、各自治体がサーバ自体を管理しているものに限られず、自治体の外部組織によって管理されるサーバであって、自治体の管理下にある情報が保存されているサーバを含む。