JP6968133B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、生理用ナプキン等の吸収性物品に関する。
近年、生理用ナプキンやパンティライナー等の吸収性物品として、消臭性能を持たせたものが種々提案されている。例えば特許文献1には、吸収体と裏面シートとの間に消臭シートが配された吸収性物品が記載されている。この吸収性物品に設けられる吸収体は、肌側面に突出する肉厚部を有し、非肌側面に形成された溝を有する吸収性コアを含む。
特開2016−120192号公報
特許文献1に記載の吸収性物品では、消臭シートと吸収体の非肌側面とは、吸収体の外形を構成する領域で接した構造となっている。このため、吸収体が吸収した経血等が吸収体を通って消臭シートの全面に到達しやすくなっており、消臭シートは経血等で塗れることによって消臭性能が低下することがあった。
本発明の課題は、消臭シートの消臭性能の低下を抑制することが可能な吸収性物品の提供に関する。
本発明の一形態に係る吸収性物品は、吸収性コアと、表面シートと、裏面シートと、を具備する。
上記吸収性物品は、互いに直交する幅方向及び前後方向を有する。
上記吸収性物品は、上記吸収性コアと上記裏面シートとの間に配置された消臭シートを更に具備する。
上記吸収性コアは、第1の面と第2の面を有する。
上記表面シートは、上記吸収性コアの上記第2の面側に配置される。
上記裏面シートは、上記吸収性コアの上記第1の面側に配置される。
上記吸収性コアは、上記前後方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、上記前方コア部及び上記後方コア部の間に位置する中間コア部と、を有する。
上記吸収性コアは、上記中間コア部に位置する上記裏面シート側に突出する凸状の高厚み部と、上記高厚み部よりも厚みが薄い低厚み部と、を有する。
以上のように、本発明の吸収性物品によれば、消臭シートが濡れにくい構造とすることができ、消臭シートの消臭性能の低下を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係る吸収性物品を示す平面図である。 図1のII−II線で切断した模式断面図である。 図1のIII−III線で切断した模式断面図である。 上記吸収性物品の平面図であり、上記吸収性物品の吸収性コアと消臭シートとの位置関係を示す図である。 上記吸収性コアを非肌側面からみた平面図である。 上記消臭シートの平面図である。 図1のII−II線で切断した模式断面図であり、消臭効果を説明するための図である。 吸収性コアを非肌側面からみた平面図であり、エンボス加工の範囲を説明する図である。 他の例の消臭シートを備えた横方向Yに沿って切断した吸収性物品の模式断面図である。 他の例の吸収性コアを非肌側面からみた平面図である。 他の例の吸収性コアを備えた吸収性物品の模式断面図である。 他の例の吸収性コアの平面図である。 他の例の吸収性物品の模式断面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[ナプキンの全体構成]
本発明の吸収性物品1は、図1に示すように、本体Mと、一対のウイング部Wと、圧搾溝6と、を備える。吸収性物品1は、生理用ナプキンとして構成され、以下、ナプキン1と称する。
ナプキン1は、着用者の前後方向に対応する縦方向Xと、着用者の左右方向に対応し縦方向Xに直交する横方向Yとを有する。横方向Yはナプキン1の幅方向に対応する。さらに、ナプキン1は、縦方向X及び横方向Yの双方に直交する厚み方向Zを有する。なお、本明細書では、厚み方向Zに関しては、着用時に着用者の肌に近い側を上又は肌側、着衣に近い側を下又は非肌側という事がある。
本体Mは、縦方向Xに沿って延び、着用時に着用者の着衣の内面に固定される。本体Mは、後述する吸収体4を有しており、着用者の経血等の液状物(以下、「液」とも称する)を吸収する機能を有する。
本体Mは、縦方向Xに沿って並ぶ前方部M1と、中間部M2と、後方部M3と、に区分される。
中間部M2は、着用時に着用者の排泄領域に対向する領域である。図1において、中間部M2は、本体Mにおけるウイング部Wの前後基端部間の領域である。
前方部M1は、中間部M2の前方(着用者の腹側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄領域の前方に対向するように構成される。
後方部M3は、中間部M2の後方(着用者の背側)に配置される領域であり、着用時に着用者の排泄領域の後方に対向するように構成される。
なお、ここでいう着用時は、通常の適正な着用位置(ナプキン1の想定される着用位置)が維持された状態を意味し、ナプキン1が当該着用位置からずれた状態にある場合は含まない。
ウイング部Wは、本体Mの中間部M2から横方向Yの外方に大きく突出するように構成される。
左右圧搾溝6は、本体Mの中央部を囲むように形成された溝状構造であり、本体Mの表面シート2側から厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。圧搾溝6の形状は、図1に示す例に限定されない。
図2に示すように、ナプキン1は、吸収体4と、表面シート2と、裏面シート3と、一対のサイドシート5と、消臭シート15と、を備える。本体Mにおいて、ナプキン1は、裏面シート3、消臭シート15、吸収体4及び表面シート2が厚み方向Zに積層された構成を有する。これらの構成は、例えば、接着剤やヒートシール等による接合、及び圧搾溝6によるエンボス加工等によって、適宜接合されて一体化している。
吸収体4は、縦方向Xに沿って延び、表面シート2と裏面シート3との間に配置される。吸収体4は、液を表面シート2側の面から吸収し、内部で拡散させて当該液を保持する。
吸収体4は、吸収性コア7と、コアラップシート8と、を有する。
吸収性コア7は、図2に示す例では、パルプ繊維等の親水性繊維で構成された繊維集合体に高吸水性ポリマーPを保持させた構成を有しているが、この構成に限定されない。
コアラップシート8は、吸収性コア7を被覆し、例えば吸収性コア7の形状を保持する機能等を有する。コアラップシート8は、例えばティッシュペーパー状の薄く柔らかい紙や液透過性の不織布等で形成される。
表面シート2は、液透過性のシート材として構成され、吸収体4の厚み方向Z上方に配置される。なお、表面シート2と吸収体4との間には、表面シート2から吸収体4への液の透過性の向上、吸収体4に吸収された液の表面シート2への液戻りの防止等の観点から、セカンドシート(サブレイヤーシート)が配置されていてもよい。表面シート2は、例えば、厚み方向Z外方に突出する凸部を有していてもよい。
裏面シート3は、吸収体4の厚み方向Z下方に配置される。裏面シート3は、例えばその周縁において、表面シート2及びサイドシート5と接着剤、熱シール等によって接合される。裏面シート3は、接着剤等によって吸収体4及び消臭シート15に接合されていてもよい。
裏面シート3は、例えば、液難透過性、水蒸気透過性及び撥水性等の機能を有するシート材で形成される。当該シート材としては、例えば熱可塑性樹脂のフィルムや、当該フィルムと不織布とのラミネート等を用いることができる。裏面シート3は、通気性の良い材料で形成される。
なお、裏面シート3には、着衣に対して本体M及を固定する図示しない粘着部が設けられている。粘着部は、本体Mに加えて、ウイング部Wにも設けられていてもよい。
一対のサイドシート5は、表面シート2の横方向Y外側に配置される。サイドシート5の材料としては、表面シート2よりも親水性が小さいシート材料が好ましく、具体的には、表面シート2よりも親水性の低い不織布、フィルム材料、及び不織布とフィルム材料のラミネート構造のシートが挙げられる。サイドシート5は、例えば接着剤Eによって表面シート2に接合されている。
[吸収性コアの構成]
図2に示すように、吸収性コア7は、非肌側面である第1の面7aと、肌側面(排泄部対向部)である第2の面7bとを有する。
図4及び5に示すように、吸収性コア7は、前方コア部21と、中間コア部22と、後方コア部23と、を有する。前方コア部21、中間コア部22及び後方コア部23は、縦方向Xに沿って並んでいる。すなわち、前方コア部21及び後方コア部23は縦方向Xの両端部側に位置し、前方コア部21及び後方コア部23の間に中間コア部22が位置する。中間コア部22は、着用者の排泄領域に対向する領域であり、前方コア部21及び後方コア部23は、着用者の排泄領域の前方及び後方にそれぞれ対向する部分である。吸収性コア7は、横方向Yにおいて左右対称な平面形状を有する。
本実施形態では、吸収性コア7は、縦方向Xに幅が均一となっている。
図2〜5に示すように、吸収性コア7は、高厚み部71と、低厚み部72とを有する。低厚み部72は、高厚み部71よりも厚み方向Zにおける寸法が小さい。図4では、高厚み部71は高密度のドットパターンで示される。
図2及び3に示すように、吸収性コア7において、高厚み部71は、周囲よりも厚く構成され、厚み方向Z下方に突出し、低厚み部72よりも厚く構成される。図5に示すように、高厚み部71は、中間コア部22の横方向Y中央域41に位置し、縦方向Xに延在して設けられる。高厚み部71は、吸収性コア7の第1の面7a上に設けられ、裏面シート3側に突出する凸状を有する。本実施形態において、高厚み部71の坪量は、低厚み部72の坪量よりも高く形成されている。高厚み部71は、着用時に着用者の液が排泄される排泄部に対向するように位置する。なお、高厚み部71は中間コア部22に存在していればよく、前方コア部21、後方コア部23の少なくとも一方まで延在していても良い。
低厚み部72は、高厚み部71を囲むように位置する。低厚み部72は、中間コア部22の横方向Y側方域42、前方コア部21及び後方コア部23に位置する。中間コア部22において、低厚み部72は、高厚み部71を間に介して高厚み部71の横方向Y両側部に隣接して位置する。
着用時において、中間コア部22は、着用者から厚み方向Z下方、すなわち着衣側に向かって圧力が付加された状態となる。吸収性コア7の第1の面7aには、互いに厚みが異なる高厚み部71と低厚み部72との間に段差が形成されており、着用時には低厚み部72が、着用者から付加される圧力によって着衣側に押し付けられる。これにより、裏面シート3側に突出する高厚み部71は、相対的に肌側に向かって押し上げられ、中間コア部22が横方向Y中央域において着用者側に盛り上がるように変形する。これにより、高厚み部71が着用者の排泄部に密着する。
[消臭シートの構成]
消臭シート15は、ナプキンに消臭効果を付与する。
図2及び3に示すように、消臭シート15は、吸収体4と裏面シート3との間に配置される。本実施形態において、消臭シート15は、コアラップシート8の裏面シート3側に配置される。消臭シート15は、例えば図示しない接着剤によって吸収体4(コアラップシート8)の高厚み部71が位置する領域に接合される。吸収体4(コアラップシート8)の低厚み部72が位置する領域においては、消臭シート15との接着のための接着剤が位置しない、或いは、全面ではなく局所的に位置することが好ましい。
図4及び6に示すように、消臭シート15は、消臭剤含有部16と、消臭剤非含有部17と、を有する。図4では、消臭シート15の消臭剤含有部16を、低密度のドットパターンで示している。厚み方向Zから平面視した場合、高厚み部71が形成される領域にも消臭シート15は存在し、消臭シート15の形成領域の内部に高厚み部71が位置する。
消臭シート15は、本実施形態では、全体として縦方向Xに長い略矩形状のシートとして構成される。消臭シート15は、前方部M1から後方部M3に亘って延在するように構成される。
消臭剤含有部16は、消臭シート15の横方向Yにおける中央部に位置する。消臭剤非含有部17は、消臭剤含有部16の横方向Y両側部に隣接して位置し、消臭シート15の側端部を構成する。消臭剤非含有部17は、消臭シート15の縦方向Xにおける全長にわたって延びる。
図6に示す例では、消臭シート15は、活性炭含有シート9と、活性炭含有シート9の表裏面を被覆する2枚の被覆シート10との積層体からなる。2枚の被覆シート10は同形同大の外形を有しており、消臭シート15は、横方向Yの両側端部に、被覆シート10同士が活性炭含有シート9を介することなく接合された帯状領域を有する。この帯状領域が消臭剤非含有部17を構成する。被覆シート10は例えば白色であり、被覆シート10が2枚重なる消臭剤非含有部17は白色を有する。消臭剤含有部16は、2枚の被覆シート10と活性炭含有シート9が重なり合う領域である。
消臭剤含有部16には消臭剤が含まれている。
消臭剤としては、それ自体が臭気に直接作用して、即ち臭気を吸着、中和、分解等して、消臭効果を発現し得る物質であり、当該技術分野においても消臭用途に汎用されているものを用いることができるが、臭気に対する広い消臭スペクトルを有する点から、多孔性の消臭粒体が好ましい。多孔性の消臭粒体としては、無機消臭粒体や、有機消臭粒体などがある。無機消臭粒体とは無機化合物を主体とする消臭粒体、即ち消臭粒体の骨格となる化合物が無機化合物である消臭粒体のことである。有機消臭粒体とは有機化合物を主体とする消臭粒体、即ち消臭粒体の骨格となる化合物が有機化合物である消臭粒体のことである。
このように、抗菌剤に加え消臭剤を用いることにより、更に悪臭の発生を抑制することができる。
好ましい無機消臭粒体としては、カンクリナイト様鉱物、ゼオライト、モンモリロナイト、活性炭等が挙げられる。これらの中でも極性を有している多孔性消臭粒体が水溶性の臭い原因物質の消臭に適しているので好ましく、更には、カンクリナイト様鉱物とゼオライトが広い消臭スペクトルを有する点から好ましい。なお、活性炭は非極性に属するので、有機性の臭い成分の消臭に有効であり、例えば、椰子殻炭、木炭、暦青炭、泥炭、亜炭等が挙げられる。
好ましい有機消臭粒体としては、架橋性ビニルモノマー及びヘテロ芳香環を有するビニルモノマーを含むモノマー成分を共重合して得られる粒子が挙げられる。
本実施形態においては消臭剤として活性炭を用いている。活性炭を用いることにより、消臭剤含有部16は濃灰色を有する。
活性炭含有シート9は、活性炭と繊維原料を主体として構成される。
ガス状物質に対して高い吸着性を示す活性炭を用いることにより消臭剤の効果を得ることができる。活性炭含有シート9中における活性炭の含有率は、好ましくは1〜50重量%、更に好ましくは3〜30重量%である。
繊維原料としては、NBKP、LBKP等の木材パルプや、藁、綿等の非木材パルプ等の公知の天然繊維等が使用できる。また、シート強度を向上させる目的で、ポリエチレン繊維等の剛性繊維を併用しても良い。活性炭含有シート9中における繊維原料の含有率は、好ましくは50質量%以上99質量%以下、更に好ましくは70質量%以上97質量%以下である。
被覆シート10としては、繊維原料からなるシート材、例えば紙、不織布等が用いられる。紙とした場合の繊維原料としては、活性炭含有シート9と同様のものが使用できる。また、不織布としては、例えば、スパンレース不織布、スパンボンド不織布等の公知の不織布が使用できる。
活性炭含有シート9と両被覆シート10とは、例えば、抄き合わせ又は接着剤等を用いた貼り合わせ等により、積層一体化することができる。活性炭含有シート9を被覆シート10によって覆うことにより、活性炭の脱落が抑制される。
消臭シート15において、消臭剤非含有部17は、消臭剤含有部16よりも剛性の低い構成を有する。低剛性の消臭剤非含有部17を設けることにより、ナプキン着用時、互いに剛性が異なる消臭剤含有部16と消臭剤非含有部17との境界部を変形起点として、中間部M2の消臭剤含有部16の位置する横方向Y中央部が、上方に凸な形状により変形しやすくなる。また、低剛性の消臭剤非含有部17が設けられることにより、中間部M2における横方向Y両側部が着用者の体に沿って変形しやすくなっている。これにより、中間部M2は着用者の股下の形状に沿って、より確実に変形しやすくなる。この結果、ナプキン1では、着用者の排泄部に対するフィット性がより一層高められる。
ナプキン1において、消臭シート15が濃灰色の消臭剤含有部16を有することにより、消臭効果に加え、ナプキン廃棄時における経血の視認性が低減される。表面シート2側を内側にしてナプキン1を丸めて廃棄する際、濃灰色の消臭剤含有部16の存在により裏面シート3側からの経血の視認性が低減される。これにより着用者や他人がみても経血であると認知しにくく不快感が低減される。
ここで、ナプキン1の外観上の清潔感の観点から、裏面シート3の色は、経血の色と対照的な、例えば紫色等の寒色系であることが好ましい。
略黒色の消臭剤含有部16を有する消臭シート15と、紫色の裏面シート3を用いることにより、ナプキン1の廃棄時の裏面シート3側からの経血の視認性が低減される。
すなわち、ナプキン1において、略黒色の消臭剤含有部16が形成される領域に経血が付着した場合、経血の有無による色の明るさの違いが小さいため経血の認知がしにくい。
また、ナプキン1において、略黒色の消臭剤含有部16が存在しない領域に重なって経血が付着した場合、裏面シート3側からナプキン1をみたときの経血が付着した領域の色の明るさは、紫色の裏面シート3の明るさよりも暗くなり、略黒色の消臭剤含有部16の色の明るさに近づいた色となる。これにより、ナプキン1において、経血が消臭シート15の消臭剤含有部16を超えて拡がっても、裏面シート3側から経血が視認しにくいものとなる。
図2〜4に示すように、消臭シート15の消臭剤含有部16の横方向Y及び縦方向Xにおける寸法は、それぞれ、高厚み部71の横方向Y及び縦方向Xにおける寸法よりも大きくなっている。図4に示すように、消臭剤含有部16は、平面視で、高厚み部71の形成領域を含む当該形成領域よりも広い領域に位置する。これにより、消臭剤含有部16は、厚み方向Zで低厚み部72に対向して位置する部分を有し、低厚み部72と消臭シート15との間に空間が形成される。詳細については後述する。
消臭シート15の消臭剤含有部16の幅は、好ましくは、中間コア部22の幅と同一、又はより小さく構成されることが好ましい。消臭シート15の幅は、中間コア部22の形成領域における消臭シート15の横方向Yの最大幅寸法をいうものとする。消臭シート15の幅は、好ましくは縦方向Xに沿って一定であるが、これに限定されない。
[吸収性コアと消臭シートとの位置関係]
図3及び4に示すように、消臭剤含有部16は、吸収性コア7の縦方向Xにおける全長よりもやや短い全長を有する。消臭剤含有部16は、前方コア部21から中間コア部22を通って後方コア部23に亘って、縦方向Xに延びて形成される。
図7(A)に示すように、吸収性コア7に、裏面シート3側に突出する凸状の高厚み部71を設けることにより、消臭シート15と吸収体4の低厚み部72が形成される領域との間には空間73が生じ、吸収体4の低厚み部72が形成される領域と消臭シート15とは接しにくい構造となっている。これにより、吸収体4で吸収された液が消臭シート15まで到達しにくく、消臭シート15が液により濡れることが抑制される。また、図7(A)に示すように、経血等の液が原因となってナプキン1から発生するにおい74は、空間73を通って消臭シート15に到達しやすくなる。
更に、図7(B)に示すように、高厚み部71においては、厚みが厚いため、低厚み部71と比べて液75が消臭シート15まで到達しにくいため、消臭シート15の液濡れが抑制される。本実施形態では消臭剤含有部16は平面視で高厚み部71よりも大きな面積で形成されているので、仮に、高厚み部71が形成される領域と平面視で重なる消臭シート15の領域に液が滲入して液濡れによって消臭性能が低下しても、低厚み部72が形成される領域と平面視で重なる消臭シート15の領域の液濡れは空間73によって抑制されるので、消臭シート15全体の消臭性能の低下が抑制される。
低厚み部72においては、図7(C)に示すように、液75が低厚み部72へ拡がった場合においても、消臭シート15と低厚み部72との間に空間73が位置するので、液75は消臭シート15まで到達しにくく、消臭シート15が濡れにくい。したがって、消臭シート15の消臭性能の低下が抑制される。また、においは空間73を通って消臭シート15へ到達しやすくなっている。
このように、ナプキン1では、吸収性コア7が裏面シート3側に向かって凸状の高厚み部71を有することにより、消臭シート15は液75によって濡れにくくなり消臭性能低下が抑制される。そして、このように消臭性能低下が抑制された消臭シート15に対して、空間73を通ってにおい74が到達することにより、このにおい74は消臭剤としての活性炭に効率よく吸着され、消臭シート15の消臭効果が十分に発揮され得る。
ここで、吸収体4の低厚み部72が位置する領域においては、消臭シート15との接着のための接着剤が位置しない、或いは、全面ではなく局所的に接着剤が位置することが好ましい。これにより、空間73が形成されやすくなり、消臭効果の高いナプキン1とすることができる。
ここでは、図7を用いて横方向Yに沿ったナプキン1の中間コア部22における断面図を例にあげて、吸収体4の低厚み部72が位置する領域と消臭シート15との間に空間73が設けられることを説明したが、縦方向Xにおいても同様である。すなわち、図3に示すように、吸収性コア7の前方コア部21及び後方コア部23に位置する低厚み部72と消臭シート15との間にも空間は形成され、ナプキン1の前後方部においても上記効果と同様の効果が得られる。
尚、図7では、効果をわかりやすく説明するために、吸収体4の低厚み部72が形成される領域と消臭シート15が離間して位置するようにナプキン1を模式的に図示している。着用時のナプキン1は、着衣と着用者との間に位置し、着用者から付加される圧力によって着衣側に押し付けられる。これにより、吸収体4の低厚み部72が形成される領域と消臭シート15とが接するように変形する。
しかしながら、このような形態においても、低厚み部72と消臭シート15との間には吸収性コア7の高厚み部71と低厚み部72によって形成される段差によって、空間73が形成されやすい。したがって、ナプキン1のにおいは空間73を通って消臭シート15に到達し易くなっており、また、空間73によって消臭シート15への液の到達が抑制されて消臭シート15の消臭性能の低下が抑制される。
高厚み部71は、低厚み部72の少なくとも一部の領域よりも坪量が大きいことがより好ましい。これにより、着用時、着用者からナプキン1にZ方向に圧力が加わっても高厚み部71の厚みが維持されやすく、低厚み部72と消臭シート15との間に空間73がより形成されやすく、上記効果を得やすい。
また、図8に示すように、吸収性コア7の第1の面7aの低厚み部72が位置する領域はエンボス加工が施され複数のドット状の凹部33が設けられた構成であってもよい。凹部33は、表面シート2側に向かって凹陥した構成となっている。エンボス加工による凹部33の形状はここに記載する形状に限定されず、例えば線状に形成されてもよい。凹部33は、エンボス加工によって繊維の密度が高く、毛管作用によって排泄された液を引き寄せ、液の消臭シート15への侵入を抑制する。これにより、液の消臭シート15への到達が抑制され、消臭シート15の消臭性能低下が抑制される。
[左右圧搾溝の全体構成]
図1に示すように、本体Mの表面シート2側には、左右圧搾溝6が形成されている。
左右圧搾溝6は、本体Mの中間部M2における横方向Y中央部を囲むように形成された線状溝であり、本体Mの表面シート2側から厚み方向Zに圧搾加工することによって形成される。左右圧搾溝6における「線状」は、溝の形状が平面視において直線状の態様に限られず、曲線状の態様や、直線状と曲線状とからなる態様を含む。
図示を省略しているが、左右圧搾溝6は、表面シート2及び吸収体4が裏面シート3側に向かって一体的に凹陥した構成を有する。左右圧搾溝6は、熱を伴うか又は伴わない圧搾加工、あるいは超音波エンボス等のエンボス加工により常法に従って形成することができる。左右圧搾溝6では、表面シート2及び吸収体4が熱融着等により一体化している。
左右圧搾溝6は、周囲の領域と比較して繊維の密度が高くなるため、毛管作用によって排泄された液を吸液及び保持することができる。これにより、左右圧搾溝6は、吸収体4の外方への液の漏れを防止する防漏作用を有する。
図1に示すように、左右圧搾溝6は、横方向Yに対をなして左右に配置されている。図1に示す左右圧搾溝6は、本体Mを横方向Yに2等分する中心線に関して線対称に構成される。
左右圧搾溝6では、縦方向Xに延びた左右両側の圧搾溝が前方部M1及び後方部M3において連結される。これにより、左右圧搾溝6は、全体として本体Mを周回するように構成される。なお、「周回」とは、左右圧搾溝6が連続状に延びて周回している形態と、複数の圧搾部が間欠的に配されていて全体として1つの溝として見做せる形状が周回している形態と、のいずれをも含む意味である。
また、ナプキン1は、左右圧搾溝6の他、左右圧搾溝6の内側に、横方向Yに延びる中間圧搾溝11を有していても
よい。
左右圧搾溝6は、周回溝として構成された本体溝部12を有する。本体溝部12は、本体Mの中間部M2においては縦方向Xに延び、かつ、本体Mの前方部M1又は後方部M3の少なくとも一方においては、横方向Y内方に向かって相互に近接するように延びる。
図1に示す本体溝部12は、前方部M1と中間部M2の境界部近傍、及び中間部M2と後方部M3の境界部近傍に、それぞれ横方向Y内方に括れた括れ部を含んでいる。また、本体溝部12は、前後の括れ部間の領域が横方向Yに膨出した構成を有する。
本体溝部12は、全体が連続的に構成される態様に限定されず、途切れ部を有して断続的に構成されていてもよい。
左右圧搾溝6は、さらに、左右の本体溝部12の相互に接近する側から縦方向X外方に延びる並走溝部13を有する。
並走溝部13は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ位置する。但し、並走溝部13は、本体Mの前方部M1又は後方部M3の少なくとも一方に位置していればよい。
並走溝部13は、左右圧搾溝6が隣接しつつ縦方向Xに並走する部分であって、例えば、縦方向Xにほぼ平行に延びる短い部分である。このような構成により、着用者が脚を組んだときのような、本体Mの縦方向前方部M1又は後方部M3に横方向Yから大きな外力が付加される場合でも、並走溝部13周囲の変形が効果的に抑制され、液の漏れが防止される。
左右圧搾溝6は、さらに、並走溝部13の縦方向X外方側から横方向Y外方に向かって相互に離間するように延びる端部溝部14をさらに有する。端部溝部14は、図1に示す例では、本体Mの前方部M1及び後方部M3にそれぞれ設けられる。但し、並走溝部13が前方部M1又は後方部M3の一方に設けられている場合には、端部溝部14は、並走溝部13が設けられた前方部M1又は後方部M3に設けられていればよい。
端部溝部14が「横方向Y外方に向かって延びる」とは、横方向Yと平行に延びる態様に限定されず、横方向Y外方のベクトル成分を含む方向に端部溝部14が延びていればよい。つまり、端部溝部14は、曲線状でもよい。
端部溝部14を設けることにより、仮に本体溝部12間において液が拡散し、端部溝部14まで液が到達した場合、当該液は毛管現象によって端部溝部14を伝って拡散し得る。この場合、端部溝部14により液が保持されるため、端部溝部14の縦方向X外方及び横方向Y外方への液の拡散が抑制される。したがって、消臭シート15が液で濡れる面積を減少させることができる。
[本実施形態の追加説明]
以下、本実施形態の説明を補足する。
(吸収性コアの寸法例)
吸収性コア7の幅は、好ましくは60mm以上、より好ましくは70mm以上であり、そして好ましくは100mm以下、より好ましくは90mm以下である。
(消臭シートの寸法例)
消臭シート15の消臭剤含有部16の縦方向Xにおける寸法は、吸収性コア7の低厚み部72と消臭シート15との間に空間が生じるように構成する観点から、平面視で高厚み部71の縦方向Xにおける寸法よりも大きいことが好ましい。好ましくは、70mm以上、より好ましくは100mm以上であり、そして好ましくは350mm以下、より好ましくは300mm以下である。
また、消臭シート15の消臭剤含有部16の横方向Yにおける寸法は、吸収性コア7の低厚み部72と消臭シート15との間に空間が生じるように構成する観点から、平面視で高厚み部71の横方向Yにおける寸法よりも大きいことが好ましい。好ましくは、40mm以上、より好ましくは50mm以上である。そして、着用時の中間コア部22での着用者へのフィット性の観点から、好ましくは90mm以下、より好ましくは80mm以下である。
(吸収性コアの坪量及び厚みの例)
高厚み部71の厚みは、好ましくは2mm以上、より好ましくは2.5mm以上であり、そして好ましくは9mm以下、より好ましくは8mm以下である。
低厚み部72の厚みは、好ましくは1.5mm以上、より好ましくは2mm以上であり、そして好ましくは6mm以下、より好ましくは5.5mm以下である。
高厚み部71と低厚み部72の厚みの差は、それぞれの坪量にもよるが、低厚み部72と消臭シート15との間に空間73が形成されやすいように、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上である。そして好ましくは3.5mm以下、より好ましくは3mm以下である。
また、上述したように、高厚み部71と低厚み部72との段差が維持されやすく、着用時に低厚み部72と消臭シート15との間に空間が形成されやすいように、高厚み部71が低厚み部72の少なくとも一部の領域よりも坪量が高いことが好ましい。
高厚み部71の坪量は、吸収性及び着用者との密着性を十分に確保する観点から、好ましくは250g/m以上、より好ましくは300g/m以上であり、そして好ましくは700g/m以下、より好ましくは650g/m以下である。
低厚み部72の坪量は、吸収性を適当なものとしつつ着用時の快適性を確保する観点から、好ましくは90g/m以上、より好ましくは100g/m以上であり、そして好ましくは350g/m以下、より好ましくは300g/m以下である。
(坪量の測定方法)
測定対象である吸収性コア7の各部をフェザー社製片刃剃刀を用いて切断し、あらかじめ定めた面積となるように小片を得る。それらの小片の重量を電子天秤(A&D社製電子天秤GR−300、精度:小数点以下4桁)を用いて測定する。求めた重量を各部の小片の面積で除して小片の坪量を算出する。各部のそれぞれについて、小片5個の坪量の平均を坪量とする。
以下、他の構成例について説明するが、上述の構成と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する場合がある。
(消臭シートの他の構成例)
消臭シートは、上述の構成の他、図9に示すナプキン81の一部を構成する消臭シート85のような構成を採り得る。
消臭シート85は、消臭剤非含有部のない消臭剤含有部16のみから構成される。消臭剤含有部16は平面視で高厚み部71よりも広い面積で形成され、図9に示すように、消臭剤含有部16は、低厚み部72に対向して位置する部分を有する。消臭剤含有部16と吸収体4の低厚み部72が位置する領域との間には空間が生じる。これにより、中間コア部22において、中央域41に位置する高厚み部71と平面視で重なる消臭シート15の領域に液が滲入して液濡れよって消臭性能が低下しても、側方域42に位置する低厚み部72と平面視で重なる消臭シート15の領域の液濡れは空間によって抑制されるので、消臭シート15全体の消臭性能を維持することが可能となる。
(吸収性コアの他の構成例)
吸収性コアは、上述の構成の他、図10に示す吸収性コア27のような構成を採り得る。
吸収性コア27において、低厚み部72は、第1領域721と第2領域722とを有する。
第1領域721は、高厚み部71よりも坪量が低く、厚みも薄い領域である。
第2領域722は、高厚み部71と同等の坪量で高厚み部71よりも厚みが薄い領域である。第2領域722は、第1領域721よりも坪量が高く、厚みは同等の領域である。
換言すると、第1領域721は低坪量領域であり、第2領域722及び高厚み部71は第1領域721よりも坪量が高い高坪量領域である。
第2領域722は、中間コア部22に位置し、高厚み部71を間に介してその横方向Y両側部に隣接して一対位置する。中間コア部22において、第2領域722の横方向Yにおける外方には第1領域721が位置する。
第2領域722の坪量は高厚み部71の坪量と等しく、第2領域722の厚みは高厚み部71よりも薄い。したがって、第2領域722は高厚み部71よりも繊維の密度が高く、高密度となっている。
第2領域722及び高厚み部71は、例えば第2領域722及び高厚み部71が形成される領域に、面内で等しい坪量、厚みで積繊したものを、局所的にプレス加工し圧縮することによって形成することができる。プレス加工した領域が第2領域722となり、プレス加工を施さない領域が高厚み部71となる。
このような高厚み部71よりも密度の高い第2領域722を設けることにより、高厚み部71で吸収された液は第2領域722に引き寄せられ、液の第2領域722よりも横方向Y外方への拡散が抑制される。これにより、吸収性コア7の低厚み部72と平面視で重なる消臭シート15が濡れることを抑制することができる。
また、このような高厚み部71よりも密度の高い第2領域722を設けることにより、中間コア部22において、着用時に着用者から圧が加えられても、高厚み部71と第2領域722によって形成される段差が維持されやすく、低厚み部72と消臭シート15との間の空間が形成されやすい。これにより、吸収性コア7から消臭シート15への液の到達が抑制され、消臭シート15の消臭性能低下が抑制される。また、ナプキン1のにおいは空間を通って消臭シート15に到達し易くなっており、効率よく消臭が行われる。
図10に示す低厚み部72を坪量の異なる第1領域721と第2領域722とにより構成する場合、高厚み部71の坪量は、吸収性及び着用者との密着性を十分に確保する観点から、好ましくは250g/m以上、より好ましくは300g/m以上であり、そして好ましくは700g/m以下、より好ましくは650g/m以下である。
第1領域721の坪量は、吸収性を適当なものとしつつ着用時の快適性を確保する観点から、好ましくは90g/m以上、より好ましくは100g/m以上であり、そして好ましくは350g/m以下、より好ましくは300g/m以下である。
第2領域722の坪量は、第2領域722よりも横方向Y外方への液の拡散を抑制する観点から、高厚み部71と同等以上の坪量であることが好ましく、好ましくは250g/m以上、より好ましくは300g/m以上であり、そして好ましくは700g/m以下、より好ましくは650g/m以下である。
尚、第2領域722の坪量は、高厚み部71の坪量と等しいとしたが、第2領域722と高厚み部71の坪量は完全に同じである必要はなく、吸収性能の観点から、坪量の高い方と坪量の低い方の差を坪量の高い方で除した値が20%以内であることが好ましく、10%以内であることがより好ましい。第2領域722は高厚み部71よりも吸収部材の密度が高く、高密度となっていることが好ましい。
(吸収性コアの更に他の構成例)
吸収性コアは、上述の構成の他、図11に示すナプキン82の一部を構成する吸収性コア86のような構成を採り得る。
図11に示すように、ナプキン82は吸収体84を有する。吸収体84は、吸収性コア86とコアラップシート8とを有する。
吸収性コア86は、第1面7aに開口した開口部を有し、該開口部では、消臭シート15と吸収性コア86が接触していない部分を有している。具体的には、吸収性コア86は、複数の低坪量のブロック溝19を有する。ブロック溝19は、例えば、縦方向X又は横方向Yの少なくとも一方に延びる形状を有する。ブロック溝19は、周囲の領域よりも低い坪量で構成され、図11に示すように、例えば吸収性コア86の厚み方向Zの下面(第1の面86a)から上方に向かって形成された溝を含む。吸収性コア86は、例えば、ブロック溝19が格子状に設けられることで、ブロック状に分割されている。なお、本発明の吸収性コアでは、ブロック溝19に代えて、縦方向に延びる低坪量の縦溝のみを備える形態や、横方向に延びる低坪量の横溝のみを備える形態でも良い。
吸収性コア86が、裏面シート3側の第1の面86aにブロック溝19を有することで、着用時、液で濡れた吸収体4と消臭シート15との接触部位を減少させることができる。したがって、消臭シート15の液濡れによる消臭性能の低下を抑制することができる。
また、ブロック溝19を有することで、吸収性コア7に柔軟性を付与できる。また、ブロック溝19が周囲の領域よりも薄く構成されることで、液由来の蒸気が溝を伝って放出され易くなり、吸収性コア86の通気性を高めることができる。
なお、低坪量のブロック溝19の「低坪量」とは、吸収性コア86の材料が存在する形態の他、吸収性コア86の材料が存在しない形態も含む概念である。また、ブロック溝19、低坪量の縦溝及び横溝(以下、併せて低坪量溝)は、消臭シートと平面視重なるよう配されれば良いので、吸収性コアの側部のみに設けられていても良いし、前方コア部のみ又は後方コア部のみに設けられていても良い。しかし、低坪量溝は、中間コア部に設けられることが好ましく、高厚み部から低厚み部に亘って存在することが特に好ましい。
ブロック溝19の幅は、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、そして好ましくは10mm以下、より好ましくは5mm以下ある。ブロック溝19の深さは、好ましくは0.5mm以上、より好ましくは1mm以上であり、そして好ましくは10mm以下、より好ましくは7mm以下である。
尚、吸収性コアがブロック溝を有する場合、上述の高厚み部71、低厚み部72、第1領域721及び第2領域722それぞれの坪量とは、ブロック溝19を除くブロック部における坪量を指す。
(吸収性コアの更に他の構成例)
吸収性コアは、上述の構成の他、図12に示す吸収性コア97のような構成を採り得る。
図12に示すように、吸収性コア97は、中間コア部22の横方向X全幅に亘って位置する高厚み部91と、低厚み部92と、を有する。高厚み部91は平面視で六角形状を有し、低厚み部92よりも厚みが厚く、坪量が高い部分である。低厚み部92は、中間コア部22の一部と、前方コア部21及び後方コア部23に位置する。
このような構成の吸収性コアを用いたナプキンにおいても、ナプキンの前後方部で、吸収性コア97と消臭シートとの間に空間が生じ、吸収性コア97を含む吸収体と消臭シートとが接しにくい構造とすることができる。これにより、吸収体で吸収された液が消臭シートまで到達して消臭シートが濡れることが抑制されて消臭性能の低下が抑制されるとともに、経血等の液が原因となってナプキンから発生するにおいは、空間を通って消臭シートに到達しやすくなり、効率よく消臭が行われる。
(ナプキンの他の構成例)
図13に示すナプキン83のように、上述のナプキン1の構成に加えてウイング部Wの領域に消臭シート18が位置する構成としてもよい。
消臭シート18は、ウイング部Wに対応する、表面シート2と裏面シート3との間に配置される。本体Mに対応して設けられる消臭シート15と、ウイング部Wに対応して設けられる消臭シート18とは例えば互いに離間して配置される。着用時、ウイング部Wは着衣の外面に固定されるため、着用者から排泄される液は消臭シート18まで到達しにくくなっている。このように構造上濡れにくい部位に消臭シートを配置することによりにおいの吸着が促され、消臭性能が向上する。
また、後方部に後方部M3から横方向Yの外方に膨出する後方フラップ部を備えるナプキンにおいて、後方フラップ部に対応して消臭シートを設けてもよい。後方フラップ部も、ウイング部Wと同様に着用者から排泄される液が到達しにくい部位であり、後方フラップ部に消臭シートを設けることにより、においの吸着が促され、消臭性能が向上する。
また、裏面シート3が通気性の良い材料で形成されることにより、吸収性コア7の下に位置する消臭シート15で消臭しきれずナプキン1の外部に放出されたにおいが、裏面シート3を通って、ウイング部Wや後方フラップ部に位置する消臭シートに到達して消臭されやすい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
以上の実施形態では、吸収性物品として生理用ナプキンの例を示したが、これに限定されない。本発明の吸収性物品は、例えば、尿取りパットやおりものシート、使い捨ておむつ等であってもよい。
1、81、82、83…ナプキン(吸収性物品)
2…表面シート
3…裏面シート
7、86、97…吸収性コア
7a…第1の面
7b…第2の面
15、18、85、…消臭シート
21…前方コア部
22…中間コア部
23…後方コア部

Claims (8)

  1. 第1の面と第2の面を有する吸収性コアと前記吸収性コアを被覆するコアラップシートを有する吸収体と、前記吸収体の前記第2の面側に配置された表面シートと、前記吸収体の前記第1の面側に配置された裏面シートと、を具備し、互いに直交する幅方向及び前後方向を有する吸収性物品であって、
    前記吸収体と前記裏面シートとの間に配置された消臭シートを更に具備し、
    前記吸収性コアは、前記前後方向の両端部側に位置する前方コア部及び後方コア部と、前記前方コア部及び前記後方コア部の間に位置する中間コア部と、を有し、
    前記吸収性コアは、前記中間コア部の少なくとも前記幅方向中央域に位置する前記裏面シート側に突出する凸状の高厚み部と、前記高厚み部よりも厚みが薄い低厚み部と、を有し、前記前方コア部及び前記後方コア部は前記低厚み部から構成され、
    前記消臭シートと前記低厚み部との間に、前記高厚み部と前記低厚み部によって形成される段差により形成された空間が位置し、
    前記消臭シートは、前記空間と重なる位置の少なくとも一部に消臭剤を含み、
    前記消臭シートは、接着剤によって前記吸収体の前記高厚み部が位置する領域に接合され、
    前記吸収体の前記低厚み部が位置する領域に、前記消臭シートと前記吸収体を接着する接着剤が位置しない、又は、前記空間を形成可能に局所的に位置する
    吸収性物品。
  2. 前記中間コア部において、前記高厚み部を間に介して前記幅方向両側方域に、前記低厚み部が位置する
    請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記高厚み部の坪量は前記低厚み部の坪量より高い
    請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記低厚み部は、前記高厚み部より坪量の低い第1領域と、前記第1領域よりも坪量が高い第2領域とを含み、
    前記第2領域は、前記中間コア部に、前記高厚み部の前記幅方向両側部に隣接して一対位置する
    請求項に記載の吸収性物品。
  5. 前記消臭シートは、消臭剤含有部と、前記消臭剤含有部の前記幅方向両側部に隣接して位置する消臭剤非含有部と、を有し、
    前記消臭剤含有部は、平面視で前記高厚み部の形成領域を含む前記形成領域よりも広い領域に位置する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収性コアの前記第1の面は、前記第1の面に開口した開口部を有する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  7. 前記吸収性コアは、エンボス加工されている前記第1の面を有する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収性物品は、前記表面シート側に形成され対をなして配置された左右圧搾溝を備え、
    前記左右圧搾溝各々は、
    前記吸収性物品の前後方向中間部においては前記前後方向に延び、かつ、前記前後方向中間部の前記前後方向外方に位置する前後方向前方部又は後方部においては前記幅方向内方に向かって相互に近接するように延びる本体溝部と、
    左右の前記本体溝部の相互に接近する側から前記前後方向外方に延びる並走溝部と、
    前記並走溝部の前記前後方向外方側から前記幅方向外方に向かって相互に離間するように延びる端部溝部と、を有する
    請求項1〜のいずれか1項に記載の吸収性物品。
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