JP6967946B2 - シールド掘削機のセグメント組立装置及び組立方法 - Google Patents

シールド掘削機のセグメント組立装置及び組立方法 Download PDF

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Description

本発明は、複数のセグメントをリング状に組み立ててトンネル覆工を築造するためのシールド掘削機のセグメント組立装置及びセグメント組立方法に関するものである。
従来から、シールド掘削機による掘削されたトンネル穴の内周面の土壁にセグメントリングを組み立てて一次覆工するシールド工法が知られている。近年、道路トンネルやリニア新幹線等の超大口径のシールドトンネルが施工されている。トンネルの直径が大きくなることでセグメントの厚みは大きくなるが、その弧長はセグメントの道路運搬やトンネルの杭内運搬時等の寸法制約から大型化できない。そのため、超大口径トンネルになると1リングを構築するセグメントの数が増大し、グリップ装置によるセグメントの搬送回数が増大するため、組み立て工数が増大している。
ところで、シールド工法によりトンネルを掘進するに従ってその掘削壁面にセグメントを組み立て施工する組立装置や組立方法として、例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。
特許文献1に記載のシールド掘進機は、旋回フレームの後方に設けた支持フレームに一対の吊りビームを設け、グリップ装置として前側の吊りビームに第一セグメント保持機構を配設し、後側の吊りビームに第二セグメント保持機構を配設している。第一セグメント保持機構と第二セグメント保持機構の一方を選択して用いることで、他の部材と干渉することなく、異なる形状の複数種類のセグメントを1基のシールド掘削機のエレクター装置で組み立てることができるようにしている。
特開2010−70998号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたセグメントの組立装置では、第一セグメント保持機構と第二セグメント保持機構の一方を選択して単一のセグメントの運搬と組立を行わなければならない。そのため、超大口径トンネルの構築の際に、リングを構築するセグメントの数が増大し組み立て工数が増大してしまうため、超大口径トンネルの施工期間が長期化してコスト高になるという問題を改善できなかった。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、超大口径トンネルであっても短期間で効率的にセグメントを組み立てて組立期間を短縮できるようにしたシールド掘削機のセグメント組立装置及び組立方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明に係るシールド掘削機のセグメント組立装置は、シールド掘削機に配設されていて回転可能な回転フレームと、回転フレームに設けられていて径方向に進退可能な吊りビームと、吊りビームに設けられていてセグメントをそれぞれ保持可能な1または複数のグリップ装置と、を備え、回転フレームの回転によっていずれかのグリップ装置で保持する複数のセグメントを搬送して組み立てることを特徴とする。
本発明によれば、いずれかのグリップ装置に複数のセグメントを保持させ、回転フレームの回転に沿って回転する吊りビームで1または複数のグリップ装置を回転させ、吊りビームを径方向外側に移動させてグリップ装置のいずれかで保持する複数のセグメントを周方向に連結して順次セグメントリングを構築する。
また、複数のグリップ装置のいずれかで一のセグメントを保持すると共に、該一のセグメントに他のセグメントが連結されていることが好ましい。
1のグリップ装置で互いに連結された複数のセグメントの1個を保持して搬送し、既設のセグメントに連結することで、短時間で効率的にセグメントを組み立てできる。しかも、グリップ装置は一のセグメントのみを保持し、このセグメントに他のセグメントが連結された構成を有しているため、グリップ装置同士の位置ずれ等に起因して複数のセグメントのいずれかにクラックが入ったりセグメント同士が互いに衝突して損傷したりすることを阻止できる。
また、一のセグメントを保持するグリップ装置は、回転フレームの回転方向前方側に位置していることが好ましい。
複数のグリップ装置における回転フレームの回転方向前方側に位置するグリップ装置で一のセグメントを保持してこれに連結された他のセグメントも含めて複数のセグメントを搬送することで、短時間で効率的にセグメントを組み立てできる。
本発明によるシールド掘削機のセグメント組立方法は、シールド掘削機に配設された回転フレームを周方向に回転させることで、セグメントを組み立てるようにしたシールド掘削機のセグメント組立方法であって、回転フレームに設けた吊りビームに固定した1または複数のグリップ装置のいずれかで複数のセグメントを保持し、回転フレームを一方向に回転させることで、上述した1または複数のグリップ装置のいずれかで保持する複数のセグメントを搬送して組み立て、次に回転フレームを逆方向に回転させることで、1または複数のグリップ装置のいずれかで保持する複数のセグメントを逆方向に搬送して組み立てることを特徴とする。
本発明によれば、1または複数のグリップ装置のいずれかによって複数のセグメントを一方向と逆方向に交互に搬送して組み立てることで、短時間で効率的にセグメントを組み立てできる。
また、複数のグリップ装置の移動方向前方側のグリップ装置で一のセグメントを保持すると共に、該一のセグメントに他のセグメントが連結されていることが好ましい。
グリップ装置は一のセグメントのみを保持し、このセグメントに他のセグメントが連結された構成を有しているため複数のセグメントを効率的に同方向に搬送でき、グリップ装置同士の位置ずれ等に起因して複数のセグメントのいずれかにクラックが入ったり互いに衝突して損傷したりすることを阻止できる。
本発明によるシールド掘削機のセグメント組立装置及びセグメント組立方法によれば、1または複数のグリップ装置で複数のセグメントを周方向に同時に搬送させて組み立てるため、効率的に複数のセグメントを組み立てできて施工時間を短縮できる。
本発明の実施形態によるシールド掘削機のエレクター装置を示す要部断面図である。 図1に示すエレクター装置のA−A線縦断面図である。 実施形態によるエレクター装置を一方向に搬送した組み立て工程の断面図である。 実施形態によるエレクター装置を他方向に搬送した組み立て工程の断面図である。
以下、本発明の実施形態によるシールド掘削機のセグメント組立装置及びセグメント組立方法について図1〜図4を参照して説明する。
図1〜図4は実施形態による掘削断面を有するシールド掘削機1のセグメント組立装置であるエレクター装置5を示すものである。
図1及び図2に示す本実施形態によるシールド掘削機1には、シールドフレーム2の筒体状の内周面に沿ってセグメントSを組み立てるセグメント組立装置としてエレクター装置5が設置されている。トンネル穴Tは、地山をカッタヘッドの回転で掘り進むシールド工法によって形成される。セグメントSは筒状体を周方向に所定長さに分割した円弧板状に形成され、トンネル掘進方向の前後に例えばボルトで既設のセグメントSの前端に組み付けられる。
エレクター装置5は、シールド掘削機1の後部に取り付けられている。エレクター装置5は、シールド掘削機1の外殻をなす筒状のシールドフレーム2の中心軸と同軸に設けられた環状の回転フレーム6が設けられている。回転フレーム6は、その外周側で周方向に所定間隔で設置された複数の回転支持ローラ7によってシールドフレーム2の中心軸と同軸に回転可能に支持されている。回転フレーム6には、トンネル掘進方向後方側に略U字状に形成された吊りビーム8が径方向に進退可能に設置されている。
吊りビーム8は、両側部に設けられた一対の支持アーム部10と各支持アーム部10の端部同士を連結するアーチ型または山型をなす保持部材11とで形成されている。支持アーム部10の径方向外側には、回転フレーム6に固定された固定枠12が設けられ、固定枠12には支持アーム部10を径方向に進退移動させるための油圧ジャッキ13が連結されている。そのため、油圧ジャッキ13の伸縮によって支持アーム部10を介して吊りビーム8を径方向に進退可能に支持している。
保持部材11の中央側にはそれぞれセグメントSを保持するための一対のグリップ装置15が連結されている。これら一対のグリップ装置15の一方を第一グリップ装置15Aとし、他方を第二グリップ装置15Bとする。各グリップ装置15A,15Bは、セグメントSの内周面の中央に形成したねじ穴に捩じ込む仮止め用の雄ねじを挟み込む装置を備えていてセグメントSを把持することができる。第一グリップ装置15A,第二グリップ装置15Bの両側には、セグメントSの両端部をそれぞれシールドフレーム2の土壁に押圧して位置調整するための一対の押圧ジャッキ部16が設けられている。
第一グリップ装置15A,第二グリップ装置15Bは、それぞれ把持するセグメントSを互いに継手面に設けたボルトやコッター等の継手で連結可能であり、既設の主桁面に設けたボルトやコッター等の継手とも連結可能である。第一グリップ装置15A及び第二グリップ装置15Bは、各セグメントSを位置調整するために、X,Y,Z軸方向に微少移動可能とされている。
これらのグリップ装置15は1台で2個以上のセグメントSの重量を支持可能である。例えば、継手同士で連結された2つのセグメントSの一方をいずれかのグリップ装置15で把持して搬送させることができる。図1において、吊りビーム8が時計回り(左方向)に移動する場合には、左側の第一グリップ装置15Aで左側のセグメントSを把持して移動可能であり、反時計回り(右方向)に移動する場合には、右側の第二グリップ装置15Bで右側のセグメントSを把持して移動可能である。
図2において、シールド掘削機1内には、エレクター装置5で組み立てたセグメントSを前方から後方に押し付けるためのセグメント押し付け用のジャッキ18と、セグメントSを組み立てたトンネル壁19の形状を内面から保持するための形状保持装置20とが設けられている。形状保持装置20は上下方向に拡張する上下フレーム20a、20b間に上下フレーム20a、20bを拡張するジャッキ20cが設置されている。
ここで、吊りビーム8の保持部材11に設けた第一グリップ装置15A,第二グリップ装置15Bで2つのセグメントSを個別に把持して移動しようとする場合、継手で2つのセグメントSが連結されていると、左右の第一及び第二グリップ装置15A,15Bの微細な位置ずれによって各セグメントSに荷重のずれが生じて応力でクラック等が入るおそれがある。また、2つのセグメントS同士が連結されていない場合には、グリップ装置15の移動時にセグメントSの位置ずれや振動等でセグメントS同士が衝突して損傷する恐れがある。
これに対し、継手で連結した2つのセグメントSの一方をいずれかのグリップ装置15で支持する場合には、上述したセグメントSに応力でクラックが入ったり、セグメントS同士の衝突等を生じたりすることなく搬送できる。
なお、グリップ装置15によるセグメントSの把持は、セグメントSの雌ねじに螺合された雄ねじとエレクター装置5の挟み込み部との連結に限定されるものではない。例えばグリップ装置15にバキュームパッドを設けて、セグメントSを吸着したり解放したりするバキューム方式を用いてもよく、他の適宜の仮止め機構を採用できる。
本実施形態によるシールド掘削機1のエレクター装置5は上述した構成を備えており、次にセグメントSの組立方法について図1〜図4により説明する。
図1において、セグメントリングの基準となる最初のセグメントSをセグメントS0、S1とし、その後に順次供給されるセグメントSをS2,S3,S4,……とする。
先ず掘進工程において、シールド掘削機1のカッタでトンネル穴Tの前面の土壁を掘削してトンネル穴Tを掘進する。シールド掘削機1を例えばセグメントリングのトンネル軸方向の幅分だけ前進させて回転フレーム6と共にエレクター装置5も前進させ、新たなセグメントリングを構築するスペースを既設セグメントリングの前方に確保する。
セグメントSの組立工程において、セグメントSは図示しないセグメント供給装置によってエレクター装置5の近傍に搬送させる。エレクター装置5の第一グリップ装置15A,第二グリップ装置15Bで最初の2つのセグメントS0、S1をそれぞれ把持して仮固定し、図1に示すように、トンネルの最下端部(基準位置)側に位置させる。そして、油圧ジャッキ13を駆動して吊りビーム8を径方向外側に移動させ、セグメントS0,S1をシールドフレーム2の最下端部の筒体に位置させる。
次に、各グリップ装置15の両側に設けた押圧ジャッキ部16でセグメントS0,S1を筒体に押圧させ、第一グリップ装置15A,第二グリップ装置15BをX,Y,Z軸方向に微少移動させて2つのセグメントS0,S1と既設のセグメントSとの各主桁面の継手の位置合わせを行う。また、セグメントS0,S1の各継手面の継手の位置合わせを行う。そして、既設セグメントとセグメントS0,S1の主桁面の継手同士、セグメントS0,S1の継手面の継手同士のボルトやコッター等を作業者が連結する。なお、後続の作業においても、既設セグメントと新たに搬送、構築するセグメントSとの主桁面の継手同士の連結は同様に行われる。
次に供給されるセグメントS2、S3は例えばトンネルの最下端部のセグメントS0、S1の上に載置される。第一グリップ装置15A,第二グリップ装置15BでセグメントS2、S3を把持して微少位置調整をしてセグメントS2、S3の継手面を継手で連結させ、第二グリップ装置15BをセグメントS3から分離する。すると、互いに連結されたセグメントS2、S3はセグメントS2が第一グリップ装置15Aで片持ち支持された状態になる。
次に、図3に示すように、回転支持ローラ7を駆動させることで回転フレーム6を例えば時計回りに回転させ、吊りビーム8を一体に時計回りに回転させる。互いに連結された2つのセグメントS2、S3は第一グリップ装置15Aで前方側のセグメントS2を把持された状態で時計回りに回転させられる。その際、第二グリップ装置15BはセグメントS3と連結されていない。そのため、第一グリップ装置15Aに保持されたセグメントS2に対してセグメントS3は自重で第二グリップ装置15Bに対して若干離間して相互の距離が広がる。そして、セグメントS3が底部のセグメントS0に重ならない位置に移動した位置で回転フレーム6を停止させる。
この位置で、油圧ジャッキ13を駆動することで吊りビーム8を径方向外側に移動させ、第一グリップ装置15Aで把持されたセグメントS2、S3が底部のセグメントS0,S1に隣接する位置でシールドフレーム2の筒体に載置される。次いで、各グリップ装置15の両側の押圧ジャッキ部16でセグメントS2とセグメントS2を土壁に押圧して位置調整させ、セグメントS3とセグメントS0を作業者が継手で連結させる。
そして、第一グリップ装置15AからセグメントS2を分離させ、吊りビーム8を径方向中心側の位置に移動させる。次いで、回転支持ローラ7を逆回転させることで、吊りビーム8と共に回転フレーム6を図1に示す基準位置に戻す。
次に供給されるセグメントS4、S5がトンネルの最下端部のセグメントS0、S1の上に載置される。第一グリップ装置15A,第二グリップ装置15BでセグメントS4、S5を把持して微少位置調整をしてセグメントS4、S5を継手で連結させ、第一グリップ装置15AをセグメントS5から分離する。互いに連結されたセグメントS4、S5はセグメントS4が第二グリップ装置15Bで片持ち支持された状態になる。
そして、図4に示すように、回転支持ローラ7を駆動させることで回転フレーム6を反時計回りに回転させ、吊りビーム8を一体に反時計回りに回転させる。互いに連結された2つのセグメントS4、S5は第二グリップ装置15BでセグメントS4を把持された状態で反時計回りに回転させられる。第一グリップ装置15AはセグメントS5と連結されていないため、搬送時にセグメントSの荷重で若干相互の距離が広がる。そして、セグメントS5が底部のセグメントS1に重ならない位置に移動した位置で回転フレーム6を停止させる。
この位置で、油圧ジャッキ13を駆動することで吊りビーム8を径方向外側に移動させ、第二グリップ装置15Bで把持されたセグメントS4、S5が底部のセグメントS0,S1に隣接する位置でシールドフレーム2の筒体に載置される。次いで、各グリップ装置15の両側の押圧ジャッキ部16でセグメントS4とセグメントS5を筒体に押圧させて位置調整させ、セグメントS5とセグメントS1を作業者が継手で連結させる。そして、第二グリップ装置15BからセグメントS4を分離し、吊りビーム8を径方向中心側の位置に移動させる。回転支持ローラ7を逆回転させることで、吊りビーム8と共に回転フレーム6を基準位置に戻す。
このような作業を順次繰り返すことで、シールドフレーム2の筒体の底部に固定したセグメントS0,S1の両側に各2個のセグメントSを順次取り付けできるため、セグメントリングの組立が効率的になり、組立時間を短縮させることができる。
上述のように本実施形態によるシールド掘削機1のエレクター装置5及びセグメント組立方法によれば、回転フレーム6と一体に正逆回転する2台の第一及び第二グリップ装置15A,15Bで基準位置のセグメントS0、S1の両側に交互に2個ずつセグメントSを搬送して組み立てることができる。そのため、セグメントリングの組み立て時間が従来の半分の時間で済み、短時間で効率的にセグメントリングを構築できる。
しかも、最下端部である基準位置のセグメントS0、S1の周方向両側に交互に各2個のセグメントSを下側から上側に向けて連結して組み立てるため、セグメントSの自重によって緊密に精度良くセグメントリングを組み立てできる。
しかも、第一グリップ装置15A及び第二グリップ装置15Bの一方で、互いに連結された2個のセグメントSの一方を把持して搬送できるため、2個のセグメントSにクラックが入ったり互いに衝突して損傷したりすることを防止できて確実に搬送し取り付けできる。
これに対し、吊りビーム8に設けた第一グリップ装置15A,第二グリップ装置15Bで2つのセグメントSを個別に把持して搬送すると、2つのセグメントSが継手で連結されている場合には左右の第一及び第二グリップ装置15A,15Bの微細な位置ずれによって各セグメントSに荷重や応力のずれが生じてクラック等が入るおそれがある。また、2つのセグメントS同士が連結されていない場合には、搬送時のセグメントSの位置ずれや振動等でセグメントS同士が接触したり衝突したりして損傷する恐れがある。
以上、本発明の実施形態によるシールド掘削機1のエレクター装置5及びセグメント組立方法について詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜の変更や置換等が可能であり、これらはいずれも本発明に含まれる。以下に、本発明の変形例等について説明するが、上述した実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明を省略する。
上述した実施形態では、回転フレーム6に取り付けた吊りビーム8の保持部材11に設けた第一グリップ装置15A、第二グリップ装置15Bにおいて、回転フレーム6の回転方向前方側のグリップ装置15で連結された2個のセグメントSの搬送方向前方側のものを仮固定して搬送するようにしたが、本発明はこのような構成に限定されない。例えば回転フレーム6の回転方向後方側のグリップ装置15で連結された2個のセグメントSの他方を仮固定して搬送するようにしてもよい。
この場合、グリップ装置15に把持されない搬送方向前方側のセグメントSは、自重のためにグリップ装置15との距離が若干開くため搬送抵抗になる。
上述した実施形態や変形例では、トンネル穴Tの最下端部のセグメントS0、S1を基準にしてその両側に交互に2ピースのセグメントSを組み立てることで上方に向けてセグメントリングを構築するようにした。このような組立方法によれば、連結した各セグメントSから基準位置のセグメントS0、S1に向けて自重が加わるため、隣り合うセグメントS間の連結距離が緻密になりセグメントSの組立精度が向上する。
しかし、トンネル穴Tの上端部や中間高さのセグメントSを基準位置としてその両側に交互にセグメントを組み立てるようにしてもよい。或いは、第一グリップ装置15A及び第二グリップ装置15Bで一方向に2個のセグメントSを搬送して順次取り付けるようにしてもよい。
また、超大口径トンネルの内径が例えば16mより更に大きな口径になった場合には組み立てるセグメント数も更に増大することになる。この場合には、吊りビーム8の保持部材11に3台またはそれ以上のグリップ装置15を連続して固定してもよい。この場合には、3個のセグメントSまたはそれ以上の数のセグメントを1台のグリップ装置15で把持してシールドフレーム2の周方向両側に順次搬送してもよい。
また、上述した組立方法に代えて、トンネル穴Tの最下端部のセグメントS0が1個だけでもよい。または、基準位置のセグメントSを設置しないで、第一グリップ装置15A及び第二グリップ装置15Bで順次2個のセグメントSを把持して周方向両側に2個ずつ搬送して順次取り付けるようにしてもよい。
また、吊りビーム8の保持部材11に1つのグリップ装置15を設けて、このグリップ装置15に1のセグメントSを仮固定し、このセグメントSに他のセグメントSを継手で固定するようにしてもよい。この構成で回転フレーム6を正逆方向に回転させることで、グリップ装置15で複数個のセグメントSを正逆方向に搬送して、基準位置のセグメントS0,S1の両側に順次取り付け固定するようにしてもよい。
1 シールド掘削機
2 シールドフレーム
5 エレクター装置
6 回転フレーム
7 回転支持ローラ
8 吊りビーム
13 油圧ジャッキ
15 グリップ装置
15A 第一グリップ装置
15B 第二グリップ装置
16 押圧ジャッキ部
S、S0、S1、S2 セグメント
T トンネル穴

Claims (5)

  1. シールド掘削機に配設されていて回転可能な回転フレームと、
    前記回転フレームに設けられていて径方向に進退可能な吊りビームと、
    前記吊りビームに設けられていてセグメントをそれぞれ保持可能な複数のグリップ装置と、を備え、
    前記回転フレームの回転によって前記グリップ装置のいずれかで保持する継手面が連結された複数のセグメントを搬送して組み立てるようにしたことを特徴とするシールド掘削機のセグメント組立装置。
  2. 前記複数のグリップ装置のいずれかで一の前記セグメントを保持すると共に、該一のセグメントに他のセグメントが連結されている請求項1に記載されたシールド掘削機のセグメント組立装置。
  3. 前記一のセグメントを保持する前記グリップ装置は、前記回転フレームの回転方向に移動している前記複数のグリップ装置のうちの先頭のグリップ装置である請求項2に記載されたシールド掘削機のセグメント組立装置。
  4. シールド掘削機に配設された回転フレームを周方向に回転させることで、セグメントを組み立てるようにしたシールド掘削機のセグメント組立方法であって、
    前記回転フレームに設けた吊りビームに固定した複数のグリップ装置のいずれかで継手面が連結された複数のセグメントを保持し、
    前記回転フレームを一方向に回転させることで、前記複数のグリップ装置のいずれかで保持する継手面が連結された複数のセグメントを搬送して組み立て、
    次に前記回転フレームを逆方向に回転させることで、前記複数のグリップ装置のいずれかで保持する継手面が連結された複数のセグメントを逆方向に搬送して組み立てることを特徴とするシールド掘削機のセグメント組立方法。
  5. 前記回転フレームの回転方向に移動している前記複数のグリップ装置のうちの先頭のグリップ装置で一のセグメントを保持すると共に、該一のセグメントに他のセグメントが連結されている請求項4に記載されたシールド掘削機のセグメント組立方法。
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